JP2013250830A - 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、およびパノラマ動画表示方法 - Google Patents
情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、およびパノラマ動画表示方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】情報処理装置は、パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する。情報処理装置は、所定の入力装置に対する入力に基づいて、パノラマ動画のうちで表示装置に表示する表示範囲を決定する。パノラマ画像上における範囲および/または位置が目標として設定される。このとき、情報処理装置は、表示範囲のパノラマ動画を表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と目標との関係を表すガイド情報を出力する。
【選択図】図17
Description
本発明の一例は、パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムである。情報処理プログラムは、範囲決定手段と、目標設定手段と、第1出力制御手段としてコンピュータを機能させる。
範囲決定手段は、所定の入力装置に対する入力に基づいて、パノラマ動画のうちで表示装置に表示する表示範囲を決定する。目標設定手段は、パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する。第1出力制御手段は、表示範囲のパノラマ動画を表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と目標との関係を表すガイド情報を出力する。
第1出力制御手段は、パノラマ動画上に所定の付加情報を重ねて表示装置に表示してもよい。このとき、目標設定手段は、パノラマ動画上における付加情報に対応する範囲および/または位置を目標に設定する。
目標設定手段は、所定の入力装置とは異なる他の入力装置に対する入力によって指定された範囲および/または位置を目標に設定してもよい。
情報処理プログラムは、第2出力制御手段としてコンピュータをさらに機能させてもよい。第2出力制御手段は、表示装置とは異なる他の表示装置にパノラマ動画を表示する。このとき、目標設定手段は、上記他の入力装置に対する入力に基づいて、他の表示装置に表示されるパノラマ動画上において指定された位置を目標に設定する。
付加情報は、履歴情報から生成される履歴関連情報であってもよい。ここで、履歴情報は、前記パノラマ画像の再生中におけるユーザによる操作を表す情報、および/または、当該操作によって決定される情報である。
目標設定手段は、パノラマ動画が別に再生される場合における表示範囲を目標に設定してもよい。
第1出力制御手段は、表示範囲を基準として目標への向きを表すガイド情報を出力してもよい。
目標設定手段は、目標を設定する期間と、当該目標を設定する位置および/または範囲とを設定してもよい。このとき、第1出力制御手段は、ガイド情報が表す向きを目標に設定される位置および/または範囲に基づいて決定し、ガイド情報を出力するタイミングを目標が設定される期間に基づいて決定する。
第1出力制御手段は、表示範囲内に目標が位置する場合には当該目標に対応するガイド情報を出力しないようにしてもよい。
第1出力制御手段は、表示装置とは異なる他の表示装置にガイド情報を表示してもよい。
第1出力制御手段は、パノラマ動画とともにガイド情報を表示装置に表示してもよい。
情報処理プログラムは、目標を入力したユーザを特定可能なユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段としてコンピュータをさらに機能させてもよい。このとき、第1出力制御手段は、ガイド情報とともにユーザ情報を出力する。
以下、本実施形態の一例に係る情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラム、および動画表示方法について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例を示すブロック図である。図1において、情報処理システム1は、端末装置2、情報処理装置3、モニタ4、および操作装置7を備える。本実施形態における情報処理システム1は、画像(パノラマ画像)を生成して表示装置(端末装置2および/またはモニタ4)に表示するものである。
次に、情報処理システム1において実行される、パノラマ動画を再生する処理について説明する。図2は、情報処理システム1において表示されるパノラマ動画(画像)の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態においては、端末装置2およびモニタ4にパノラマ画像が表示される。なお、他の実施形態においては、パノラマ画像は少なくとも1つの表示装置に表示されればよい。
本実施形態においては、パノラマ動画の再生中において、ユーザはコメント(付加情報)を入力することができる(図4,図5参照)。また、入力されたコメントは、その後パノラマ動画が再生される際に、パノラマ動画とともに出力される(図10〜図13参照)。なお、付加情報(コメント)は、画像として表示されてもよいし、音声として出力されてもよい。これによって、ユーザは、パノラマ動画を単に見るだけでなく、自分や他のユーザが入力したコメントと共にパノラマ動画を視聴することができる。したがって、本実施形態によれば、情報処理システム1は、パノラマ画像を再生する際により多くの情報をユーザに提示することができる。また、付加情報が提示されることによって、ユーザは、パノラマ動画のうちで自分が見た範囲を他のユーザに伝えたり、他のユーザが見た範囲を知ったりすることができる。以下、コメントの入力を受け付け、入力されたコメントを出力する方法の詳細を説明する。
図4および図5を参照して、ユーザが付加情報(コメント)を入力する方法を説明する。情報処理システム1は、パノラマ動画の再生中において、端末装置2に表示されているパノラマ動画に対するコメントの入力を受け付ける。図4は、ユーザがコメントを入力する操作の一例を示す図である。本実施形態においては、情報処理システム1は、パノラマ動画が表示される画面上(タッチパネル12上)に対する入力(タッチ入力)を受け付ける。図4においては、ユーザは、パノラマ動画が表示される画面に対して直接手書きでコメントを入力することができる。なお、付加情報(コメント)の具体的な入力方法はどのような方法であってもよく、他の実施形態においては、例えばキーボードやボタン等の操作部を用いて入力が行われてもよいし、端末装置4がマイクを備える場合には音声入力が行われてもよい。
付加情報の入力が行われた場合、情報処理システム1は、付加情報と、付加情報を出力するために必要な情報とを記憶する。図6は、付加情報の入力に応じて記憶される情報(「入力情報」と呼ぶ。)の一例を示す図である。本実施形態においては、図6に示すように、付加情報と、入力範囲情報とを含む入力情報が記憶部に記憶される。この記憶部は、本実施形態においてはメモリ6とするが、情報処理システム1(情報処理装置3)のコンピュータがアクセス可能な記憶装置であればよい。
以上のようにして付加情報を含む入力情報が記憶された状態でパノラマ動画が再生される場合、情報処理システム1は、パノラマ動画とともに付加情報を出力する。本実施形態においては、情報処理システム1は、パノラマ動画とともに出力される付加情報を上記入力範囲情報に基づいて制御する。典型的には、パノラマ動画の再生中において、上記入力時点が到来し、かつ、上記入力位置が現在の表示範囲に含まれる場合、付加情報がパノラマ動画とともに表示される(図10等参照)。なお、例えば入力時点が到来していない場合、あるいは、入力位置が現在の表示範囲に含まれない場合(現在の視線方向が付加情報の入力時とは別の方向を向いている場合)には、付加情報は表示されない。以下、付加情報を出力する方法について説明する。
本実施形態においては、情報処理システム1は、付加情報を出力するか否かを上記時間情報および入力範囲情報を用いて判別する。具体的には、情報処理装置3は、(a)再生されているパノラマ動画のうちの表示範囲が、入力範囲情報により特定される表示範囲および/または位置に関する条件を満たすか否か、および、(b)再生されているパノラマ動画が、時間情報により特定される再生時点に関する条件を満たすタイミングとなるか否か、を判定する。
図10は、パノラマ動画とともに付加情報が表示される画像の一例を示す図である。付加情報を出力すると情報処理システム1が判断した場合、図10に示すように、端末装置2にはパノラマ動画上にコメント画像32が表示される。このように、本実施形態においては、パノラマ動画中に登場するあるオブジェクト(ここではビル)に対してコメントが入力されると、その後においてパノラマ動画が再生される際には、当該オブジェクトにコメントが付された状態でパノラマ動画が表示される。
他の実施形態においては、付加情報として出力される内容は、ユーザが入力したコメントに限らず、ユーザの入力に基づく他の情報であってもよい。例えば上述した評価ボタン31を用いて評価情報の入力が行われる場合には、評価ボタン31に対する入力回数を表す評価情報を付加情報として記憶し、当該入力回数を表す画像が付加情報として出力されてもよい。図14は、パノラマ動画とともに付加情報が表示される画像の他の一例を示す図である。上記の場合、例えば図14に示すように、入力回数に応じた長さのバー35が付加情報として表示されてもよい。なお、バー35は、付加情報の入力位置(評価ボタン31の位置)に基づく位置(例えば近傍の位置)に表示される。
本実施形態においては、上記付加情報は端末装置2に表示される。端末装置2は、表示範囲がユーザによって操作される表示装置である。したがって、ユーザは、端末装置2を操作して表示範囲を移動させる際に付加情報を認識することができるので、付加情報をより確実にユーザに認識させることができる。
情報処理システム1は、端末装置2に対する入力によって入力情報を記憶する他、情報処理システム1の外部の他の装置から入力情報を取得し、当該入力情報に含まれる付加情報をパノラマ動画とともに出力してもよい。例えば、情報処理装置3は、インターネット等のネットワークを介して外部の装置と通信可能であってもよく、このとき、当該外部の装置から入力情報を取得してもよい。なお、上記「外部の装置」は、例えば、情報処理システム1と同機能のシステムに含まれる情報処理装置であってもよいし、入力情報を記憶するサーバであってもよい。上記によれば、ユーザは、他のユーザ(例えば知人や有名人)が入力した付加情報(コメント)が付加されたパノラマ動画を見ることができる。また、ユーザは、他のユーザによる付加情報を見ることで、他のユーザがパノラマ動画のどこを見ていたかを知ることができる。
本実施形態においては、パノラマ動画の再生中において、付加情報(コメント)の他にガイド情報が出力される。ガイド情報は、パノラマ画像上における目標をガイドするための情報である。ここで、目標とは、パノラマ画像上において設定される位置および/または範囲である。例えば、上述の付加情報が表示される位置が目標として設定されてもよいし、他のユーザが指定した位置が目標として設定されてもよいし、後述する履歴情報から得られる表示範囲が目標として設定されてもよい。ガイド情報は、パノラマ画像上において目標が設定される場所をユーザに通知するための情報とも言える。
情報処理装置3は、パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する。目標として設定される位置および/または範囲は、どのようなものであってもよい。例えば、目標は、ユーザに対して何らかの情報が提示される位置および/または範囲であってもよい。具体的には、付加情報がパノラマ動画上に表示される場合、情報処理装置3は、付加情報に対応する位置(および/または範囲)を目標に設定してもよい。このとき、ガイド情報によって、付加情報が表示される表示範囲となるようにユーザを誘導することができる。なお、図17に示す画像は、付加情報の一例であるコメントの位置が目標に設定された場合において表示される画像の例である。また、履歴情報から生成される履歴関連情報は付加情報となり得るものであり、付加情報である履歴関連情報に対応する位置が目標に設定されてもよい。なお、詳細は後述するが、履歴情報は、パノラマ画像の再生中におけるユーザによる操作、および/または、当該操作によって決定される情報を表す。
上記目標が設定される場合、情報処理装置3は、設定された目標を表す目標情報を記憶する。本実施形態においては、目標情報は、目標位置情報と、目標期間情報とを含む。目標位置情報は、目標として設定された位置および/または範囲を特定可能な情報である。目標として設定された位置および/または範囲は、上述の範囲情報(入力範囲情報)と同様に表すことができ、例えば、仮想カメラ22の姿勢(視線方向)を表すベクトルの情報によって表されてもよいし、立体モデル21上の範囲および/または位置として表されてもよい。
本実施形態においては、ガイド情報を出力するタイミングは、当該ガイド情報に対応する目標が設定される期間に基づいて決定される。上記タイミングの具体的な決定方法はどのようなものであってもよいが、本実施形態においては、情報処理システム1は、上記期間においてガイド情報を表示する。なお、ガイド情報の表示は、上記期間の所定時間前から開始され、当該期間が終了するまで行われてもよい。
ガイド情報は、表示範囲と目標との関係を表す画像および/または音声である。本実施形態においては、上記のように、表示範囲を基準として目標への向きを表すガイド情報が出力される。本実施形態においては、ガイド情報は、図17に示すような矢印を表すガイド画像41であるが、ガイド情報は、ユーザに対して上記向きを通知することが可能な任意の出力態様で出力されてもよい。例えば他の実施形態においては、情報処理システム1は、上記向きを表す画像とともに(または画像に代えて)、当該向きを表す音声を出力してもよい。なお、上記音声は、端末装置2および/またはモニタ4から出力される。また、後述するようなマップの画像(図25参照)によって、表示範囲を基準として目標への向きをユーザに推測させることも可能である。本願のガイド画像によれば、表示範囲に対する目標の向きをより直感的にわかりやすく提示することができる。
本実施形態においては、ガイド情報は、付加情報が表示される表示装置(端末装置2)に表示される(図17、図18参照)。したがって、ユーザは、端末装置2を操作して表示範囲を移動させる際にガイド情報を認識することができるので、ユーザにガイド情報をより確実に認識させることができる。なお、他の実施形態においては、ガイド情報は、付加情報が表示される表示装置とは別の表示装置(モニタ4)に表示されてもよい。これによれば、端末装置2に表示されるパノラマ動画を見やすく提示することができる。また、他の実施形態においては、2つの表示装置の両方にガイド情報が表示されてもよい。
なお、付加情報に対応して目標が設定される場合、ガイド情報に対応する付加情報の内容は、ユーザが入力した付加情報に限らない。ガイド情報に対応する付加情報は、パノラマ動画の再生中における表示範囲および再生時点に関する条件が満たされる場合に、パノラマ動画とともに出力される情報であればよい。つまり、上記付加情報は、パノラマ動画が所定の再生時点となり、かつ、表示範囲が所定の範囲を含む場合にパノラマ動画とともに出力されるものであればよい。例えば、上記付加情報は、上記(3−4)で述べたような、外部の装置から取得される情報であってもよいし、パノラマ動画に予め登録されている情報であってもよい。また、後述する履歴関連情報は付加情報の一種であり、履歴関連情報に対してガイド情報が設定されてもよい。
本実施形態においては、情報処理システム1は、上述した「パノラマ動画が別に再生される場合」における再生内容を反映してパノラマ動画を出力することが可能である。なお、再生内容とは、パノラマ動画の表示範囲、および、表示範囲内における位置(例えばユーザによって指定された位置)を含む概念である。情報処理システム1は、例えば、過去にパノラマ動画が再生された場合に取得された履歴に基づく情報をパノラマ動画とともに出力することが可能である。また例えば、複数の表示装置において1つのパノラマ動画が同時に再生される場合において、情報処理システム1は、他の表示装置で再生されている表示範囲を表す情報を、別の表示装置においてパノラマ動画とともに出力したりすることが可能である。上記のように、本実施形態においては、情報処理システム1は、過去においてまたは他の装置においてパノラマ動画が再生される際の再生内容を、現在再生中のパノラマ動画の出力に反映する。これによって、パノラマ画像を再生する際により多くの情報をユーザに提示することができる。例えば、他のユーザがパノラマ動画のどこを見ていたか等の興味深い情報をユーザに提示することができる。
第1の態様において、情報処理システム1は、パノラマ動画の再生中における表示範囲に関する情報を履歴情報として記憶しておき、その後において当該パノラマ動画が再生される際に、記憶した履歴情報に基づいて出力を行う(後述する第2および第3モード)。すなわち、情報処理装置3は、パノラマ動画の再生中において上述の範囲情報を取得し、情報処理装置がアクセス可能な記憶部に履歴情報として記憶する。そして、情報処理装置3は、履歴情報が記憶された後で、履歴情報に基づく情報を出力する。
情報処理システム1は、パノラマ動画の再生中において、上記の履歴情報を記憶する。本実施形態において、情報処理システム1は、パノラマ動画における再生時点を特定可能な時間情報と、当該再生時点における表示範囲および/または当該表示範囲内の位置を特定可能な範囲情報とを関連づけた履歴情報を記憶する。履歴情報は、上述の記憶部(ここではメモリ6)に記憶される。図20は、履歴情報の一例を示す図である。図20に示すように、履歴情報は、上記時間情報と範囲情報との組を複数含む。本実施形態においては、時間情報はパノラマ画像のフレーム番号の情報であり、範囲情報は仮想カメラ22の姿勢を表すベクトルの情報である。本実施形態においては、時間情報と範囲情報との組がパノラマ動画の1フレーム毎に記憶されるが、他の実施形態においては、所定時間間隔で当該組が記憶されてもよいし、キーとなるフレームについて当該組が記憶されてもよいし、所定の条件が満たされたタイミングで当該組が記憶されてもよい。上記のように、時間情報と範囲情報とを関連づけた履歴情報を記憶することによって、パノラマ動画における各再生時点における表示範囲を特定することができる。
情報処理システム1は、上記履歴情報に基づいてパノラマ動画の再生を行うことが可能である。すなわち、情報処理システム1は、履歴情報に応じて出力内容(表示態様)を変化させてパノラマ動画を出力する。これによって、パノラマ動画を単に提示するだけでなく、履歴情報(あるいは履歴情報に基づく情報)をユーザに提示することができる。ここで、履歴情報に応じて出力内容を変化させてパノラマ動画を出力する方法としては、例えば以下の(A)〜(C)の方法が考えられる。
本実施形態において、情報処理システム1は、履歴情報に基づいて生成される情報をパノラマ動画とともに出力することが可能である。以下では、履歴情報に基づいて生成される情報を「履歴関連情報」と呼ぶ。情報処理システム1は、以下に説明する各種の履歴関連情報を履歴情報から生成し、パノラマ動画が再生される際に当該履歴関連情報を出力する。これによれば、ユーザは、パノラマ動画の再生中に履歴関連情報を見ることにより、他のユーザの履歴に関する情報を知ることができる。
図21は、履歴関連情報の画像の一例を示す図である。図21に示す履歴関連情報は、履歴情報により特定される表示範囲の向きをユーザに提示するものである。すなわち、図21においては、現在の表示範囲に対する、履歴情報(履歴情報に含まれる範囲情報)により特定される表示範囲の向きを表す画像51が履歴関連情報として表示される。なお、履歴関連情報である画像51は、上述のガイド情報であるとも言える。
図22は、履歴関連情報の画像の他の一例を示す図である。図22に示す履歴関連情報は、履歴情報から得られる、パノラマ画像上における所定の範囲についての表示頻度をユーザに提示するものである。図22においては、以前のパノラマ動画の再生において現在の表示範囲が表示された回数を表す画像53が履歴関連情報として表示される。なお、上記表示頻度をユーザに提示するための画像は、回数を表す画像53の他、どのようなものであってもよい。情報処理装置3は、例えば、履歴情報に含まれる範囲情報から得られる位置およびまたは範囲毎にユーザ情報(各ユーザを表すキャラクタ等)をパノラマ動画とともに表示するようにしてもよい。これによれば、以前のパノラマ動画の再生において現在の表示範囲が表示された回数に応じた数のユーザ情報が表示されるので、ユーザは、表示されるユーザ情報の数によって当該回数の多寡を知ることができる。
本実施形態においては、履歴関連情報も上記[3.ユーザによるコメントの入力]等で説明した付加情報と同様、端末装置2に表示される。これによって、ユーザに履歴関連情報をより確実に認識させることができる。なお、履歴関連情報も上記付加情報と同様、モニタ4に表示されてもよい。これによれば、端末装置2に表示されるパノラマ動画を見やすく提示することができる。また、他の実施形態において、情報処理システム1は、モニタ4にパノラマ画像の全体を表示し、全体のパノラマ画像とともに(全体のパノラマ画像に重ねて)履歴関連情報を表示してもよい。
本実施形態において、情報処理システム1は、履歴情報に基づいて表示範囲を決定してパノラマ動画を再生することが可能である。具体的には、情報処理システム1は、パノラマ動画の各再生時点(各フレーム)における表示範囲を、履歴情報に記憶されている範囲情報に基づいて決定する。そして、決定された表示範囲のパノラマ画像を表示装置に表示させる。これによって、ユーザは、履歴情報が記憶された場合と同じ表示範囲でパノラマ動画を再生することができる。
また、他の実施形態においては、情報処理システム1は、履歴情報に基づいて補助画像を生成し、当該補助画像をパノラマ動画とともに表示してもよい。補助画像は、履歴情報に基づいて決定される表示範囲に応じた画像であり、換言すれば、当該表示範囲をユーザに認識させることができる画像である。補助画像としては、例えば、パノラマ動画が表す空間を上方から見たマップ(あるいは俯瞰図)の画像が考えられる。
過去に再生された再生内容を反映する第1の態様において、履歴情報を取得する装置と、履歴情報を反映させる装置とは同じ装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。すなわち、情報処理装置3は、履歴情報を反映したパノラマ動画を表示する表示装置において再生されるパノラマ動画に関する範囲情報を履歴情報として取得してもよい。また、情報処理装置3は、履歴情報を反映したパノラマ動画を表示する表示装置とは異なる他の表示装置において再生されるパノラマ動画に関する範囲情報を取得してもよい。このとき、例えば上記(B)で述べたように、情報処理装置3は、2つの表示装置を用いてパノラマ動画を再生してもよい。すなわち、情報処理装置3は、パノラマ動画が上記表示装置(本実施形態においては端末装置2)において表示される間、所定の入力装置に対する入力に基づいて表示範囲を決定し、決定された表示範囲のパノラマ動画を上記他の表示装置(本実施形態においてはモニタ4)に表示させてもよい(図24)。
本実施形態において、情報処理システム1は、2つの表示装置(端末装置2およびモニタ4)において同じパノラマ動画を再生させ、一方の表示装置における再生内容を、他の表示装置におけるパノラマ動画の再生に反映させる(後述する第4モード)。すなわち、情報処理装置3は、パノラマ動画が表示装置(例えばモニタ4)において表示される間に、当該表示装置とは別の他の表示装置(例えば端末装置2)において当該パノラマ動画を出力させる。そして、情報処理装置3は、上記他の表示装置(端末装置2)においてパノラマ動画が再生される場合に上記範囲情報を取得する。さらに、情報処理装置3は、他の表示装置(端末装置2)においてパノラマ動画が再生される間に、取得された範囲情報に応じて出力内容を変化させて表示装置(モニタ4)にパノラマ動画を表示させる。
第2の態様において、情報処理システム1は、パノラマ動画が再生される際、少なくとも範囲情報を取得する。本実施形態においては、情報処理装置3は、端末装置2およびモニタ4においてパノラマ動画を再生させる際、端末装置2における再生に関する範囲情報を取得する。なお、第2の態様においては、ある表示装置における再生において取得した範囲情報をリアルタイムで別の表示装置における再生に反映させるので、時間情報は必ずしも取得されなくてもよい。ただし、現時点で取得した範囲情報に加えて、過去に取得した範囲情報に基づいて出力内容を変化させる場合には、情報処理装置3は、上記第1の態様と同様、範囲情報とともに時間情報を取得してもよい。また、情報処理装置3は、範囲情報とともに、ユーザ情報、ズーム情報、および再生制御情報等のうちいくつかを取得してもよい。
情報処理システム1は、上記範囲情報に基づいてパノラマ動画の再生を行う。すなわち、情報処理システム1は、範囲情報に応じて出力内容(表示態様)を変化させてパノラマ動画を出力する。これによって、パノラマ動画を単に提示するだけでなく、他の表示装置における再生内容に関する情報(範囲情報)をユーザに提示することができる。第2の態様において、範囲情報に応じて出力内容を変化させてパノラマ動画を出力する方法としては、例えば以下の方法が考えられる。
なお、上記第1の態様においては、範囲情報が履歴情報として記憶される。情報処理装置3は、パノラマ動画の再生が終了した後において当該再生時に取得された履歴情報に基づく情報を出力するようにしてもよい。例えば、情報処理装置3は、パノラマ動画の再生中において表示頻度が高かったオブジェクト、あるいは、複数回の再生において表示頻度が高かった表示範囲を再生終了後に提示することができる。これによれば、パノラマ動画の再生中にユーザがどこを見ていたか、という興味深い情報をユーザに提示することができる。
以下、図29〜図33を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の具体的な処理および動作を説明する。図29は、本実施形態において情報処理システム1の記憶部(メモリ6)に記憶されるデータの一例を示す図である。図29に示すように、情報処理装置3のメモリ6には、情報処理プログラム70、パノラマ動画データ71、および処理用データ72が記憶される。なお、メモリ6には、図29に示すデータの他、端末装置2から取得した操作データや、各表示装置へ出力すべき画像やそれを生成するために用いられる画像のデータ等が記憶されてもよい。
・第1モード:パノラマ動画を再生中において上記付加情報の入力を受け付けるとともに、履歴情報を記憶するモード
・第2モード:パノラマ動画の再生中において上記付加情報、ガイド情報、および履歴関連情報を出力するモード
・第3モード:上記履歴情報に基づいて表示範囲を決定してパノラマ動画を再生するモード
・第4モード:2つの表示装置でパノラマ動画を再生し、一方の表示装置の再生内容を他方の表示装置における再生に反映させるモード
上記第1〜第4モードのいずれが実行されるかは、どのように決定されてもよく、例えばユーザの選択によって決定される。なお、情報処理システム1は、いずれか1つのモードのみを実行可能であってもよい。以下、図30〜図33を参照して、各モードにおける動画再生処理の流れを説明する。
図30は、本実施形態において情報処理装置3のCPU5が実行する第1モードの動画再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1モードの実行が選択された場合、CPU5は、図30に示す処理を実行する。
図31は、本実施形態において情報処理装置3のCPU5が実行する第2モードの動画再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2モードの実行が選択された場合、CPU5は、図31に示す処理を実行する。
図32は、本実施形態において情報処理装置3のCPU5が実行する第3モードの動画再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。第3モードの実行が選択された場合、CPU5は、図32に示す処理を実行する。
図33は、本実施形態において情報処理装置3のCPU5が実行する第4モードの動画再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。第4モードの実行が選択された場合、CPU5は、図33に示す処理を実行する。
2 端末装置
3 情報処理装置
4 モニタ
5 CPU
6 メモリ
21 立体モデル
22 仮想カメラ
32 コメント画像
35 バー
41,45,46,47 ガイド画像
55,56,61,65 パノラマ動画
62 マップ画像
63 視点画像
Claims (15)
- パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、
所定の入力装置に対する入力に基づいて、前記パノラマ動画のうちで前記表示装置に表示する表示範囲を決定する範囲決定手段と、
パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する目標設定手段と、
前記表示範囲のパノラマ動画を前記表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と前記目標との関係を表すガイド情報を出力する第1出力制御手段として前記コンピュータを機能させる、情報処理プログラム。 - 前記第1出力制御手段は、前記パノラマ動画上に所定の付加情報を重ねて前記表示装置に表示し、
前記目標設定手段は、前記パノラマ動画上における前記付加情報に対応する範囲および/または位置を前記目標に設定する、請求項1に記載の情報処理プログラム。 - 前記目標設定手段は、前記所定の入力装置とは異なる他の入力装置に対する入力によって指定された範囲および/または位置を前記目標に設定する、請求項1または請求項2に記載の情報処理プログラム。
- 前記表示装置とは異なる他の表示装置に前記パノラマ動画を表示する第2出力制御手段として前記コンピュータをさらに機能させ、
前記目標設定手段は、前記他の入力装置に対する入力に基づいて、前記他の表示装置に表示されるパノラマ動画上において指定された位置を前記目標に設定する、請求項3に記載の情報処理プログラム。 - 前記付加情報は、履歴情報から生成される履歴関連情報であり、
前記履歴情報は、前記パノラマ画像の再生中におけるユーザによる操作を表す情報、および/または、当該操作によって決定される情報である、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。 - 前記目標設定手段は、前記パノラマ動画が別に再生される場合における表示範囲を前記目標に設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記第1出力制御手段は、前記表示範囲を基準として前記目標への向きを表すガイド情報を出力する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記目標設定手段は、前記目標を設定する期間と、当該目標を設定する位置および/または範囲とを設定し、
前記第1出力制御手段は、前記ガイド情報が表す向きを前記目標に設定される位置および/または範囲に基づいて決定し、前記ガイド情報を出力するタイミングを前記目標が設定される期間に基づいて決定する、請求項7に記載の情報処理プログラム。 - 前記第1出力制御手段は、前記表示範囲内に前記目標が位置する場合には当該目標に対応するガイド情報を出力しない、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記第1出力制御手段は、前記表示装置とは異なる他の表示装置に前記ガイド情報を表示する、請求項1から請求項3、および、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記第1出力制御手段は、前記パノラマ動画とともに前記ガイド情報を前記表示装置に表示する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記目標を入力したユーザを特定可能なユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段として前記コンピュータをさらに機能させ、
前記第1出力制御手段は、前記ガイド情報とともに前記ユーザ情報を出力する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。 - パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する情報処理装置であって、
所定の入力装置に対する入力に基づいて、前記パノラマ動画のうちで前記表示装置に表示する表示範囲を決定する範囲決定部と、
パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する目標設定部と、
前記表示範囲のパノラマ動画を前記表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と前記目標との関係を表すガイド情報を出力する出力制御部とを備える、情報処理装置。 - パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する情報処理システムであって、
所定の入力装置に対する入力に基づいて、前記パノラマ動画のうちで前記表示装置に表示する表示範囲を決定する範囲決定部と、
パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する目標設定部と、
前記表示範囲のパノラマ動画を前記表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と前記目標との関係を表すガイド情報を出力する出力制御部とを備える、情報処理システム。 - パノラマ動画の一部の領域を表示装置に表示する情報処理装置において実行されるパノラマ動画表示方法であって、
所定の入力装置に対する入力に基づいて、前記パノラマ動画のうちで前記表示装置に表示する表示範囲を決定する範囲決定ステップと、
パノラマ画像上における範囲および/または位置を目標に設定する目標設定ステップと、
前記表示範囲のパノラマ動画を前記表示装置に表示するとともに、当該表示範囲と前記目標との関係を表すガイド情報を出力する出力制御ステップとを備える、パノラマ動画表示方法。
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