JP2013249346A - 粘着シート - Google Patents

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澤 和 幸 高
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崎 秀 彦 真
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Yuko Tago
子 裕 子 田
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健太郎 星
Yoshihiko Tamura
村 仁 彦 田
Hiroshi Miyama
間 洋 宮
Junichi Kuroki
木 潤 一 黒
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Abstract

【課題】耐候性や耐酸化性に優るとともに、適度な粘着力を有する一方で糊残りが少なく、かつ紫外線を吸収ないし遮蔽できる、粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明による粘着剤は、基材シートと、前記基材シートの一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えた粘着シートであって、前記粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体とする、重量平均分子量が50,000以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と、(メタ)アクリル酸エステル重合体と、紫外線吸収剤と、を含んでなる粘着剤組成物に、電子線を照射して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させた重合物を含んでなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘着シートに関し、より詳細には、車輌や建築物等のガラス窓等に貼着させる、紫外線を吸収ないし遮蔽できる粘着シートに関する。
人体に有害とされる紫外線を遮蔽するために、自動車のウィンドウガラスや建築物の窓ガラスの表面に貼着して、人体に有害とされる紫外線を遮蔽することができる粘着シートが知られている。この種の粘着シートは、基材フィルムの一方の面に紫外線吸収性材料からなる表面層を設け、他方の面に粘着層を設けた構成が一般的である。
上記したような粘着シートに用いられる粘着剤として、従来からゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用されている。中でも、(メタ)アクリル系ポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤は、耐候性や酸化劣化に優れ様々な分野で使用されている。
アクリル系粘着剤は、アクリル系樹脂を適当な有機溶剤に溶解させた溶剤型粘着剤として使用されており、粘着剤を基材シートに塗布して有機溶剤を揮発させることにより粘着層が形成されている。しかしながら、近年、環境負荷の低減や作業環境の改善等の観点から、脱溶剤化の傾向が強くなってきており、無溶剤型の粘着剤も使用され始めており、上記した粘着シートにも、無溶剤型粘着剤を使用されるようになってきた。
無溶剤型粘着剤は、溶剤を含まない故、樹脂成分(重合体)のみでは塗工性が悪化するため、塗工性を維持するためには、重合体の分子量を小さくするか、あるいは比較的低分子量の重合体成分を含有させる必要がある。例えば、アクリル系樹脂を主成分とする無溶剤型粘着剤として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等の単量体と光重合開始剤とを含む組成物に紫外線を照射して、塗工可能な粘度になるように単量体を重合し、基材シート等に塗布した後に、再度、紫外線を照射して重合を完了させる方法が提案されている(例えば、特開平5−117593号公報等)。
また、分子量が5万以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂と、当該樹脂を構成する単量体である(メタ)アクリル酸アルキルエステルと光重合開始剤とを含有する粘着剤組成物を、基材シート等に塗布した後、紫外線によって単量体成分を重合させ、その後、粘着剤中の単量体含有量が0.5%程度となるまで加熱乾燥を行うことで粘着剤を製造することが提案されている(例えば、特開2002−241709号公報)。
特開平5−117593号公報 特開2002−241709号公報
しかしながら、紫外線吸収性シートとして用いられる粘着シートにおいては、上記したように基材シートないしはその表面層に紫外線吸収剤が含まれるため、紫外線照射により単量体成分を重合させて粘着層を形成しようとしても、基材シートや表面層で紫外線が吸収されてしまい、十分な重合を行うことができない。
また、ウィンドウガラス等に貼着されて使用される粘着シートは、貼り直しを行ってもガラス側に糊残りしないことが求められているところ、特開2002−241709号公報に記載の粘着剤は、塗布性を考慮して、単量体成分が5〜20重量%程度残存するような条件で単量体を重合させて粘着剤とし、基材シート等に塗布した後に、粘着剤中に残存している単量体を加熱乾燥によって除去するため、単量体はほぼ除去されるものの、比較的分子量の小さい成分が粘着剤中に含まれることになるため、糊残りする場合があった。
本発明者らは、今般、特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂と、(メタ)アクリル酸樹脂と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを含む粘着剤組成物に、電子線を照射することにより、紫外線を吸収ないし遮蔽できる基材シートに塗布した場合であっても、重合反応を十分に進行させることができ、糊残りが少ない無溶剤型アクリル系粘着剤を実現できるとの知見を得た。また、電子線照射により重合反応を十分に進行させることができるため、紫外線吸収性を含有した粘着剤とできることがわかった。本発明はかかる知見によるものである。
したがって、本発明の目的は、耐候性や耐酸化性に優るとともに、適度な粘着力を有する一方で糊残りが少なく、かつ紫外線を吸収ないし遮蔽できる、粘着シートを提供することである。
本発明による粘着シートは、基材シートと、前記基材シートの一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えた粘着シートであって、
前記粘着剤層が、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と、
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体とする、重量平均分子量が50,000以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と、
(メタ)アクリル酸エステル重合体と、
紫外線吸収剤と、
を含んでなる粘着剤組成物に、電子線を照射して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させた重合物を含んでなることを特徴とするものである。
また、本発明の実施態様においては、前記粘着剤組成物が、
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体を20〜50質量%と、
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体を、20〜75質量%と、
前記(メタ)アクリル酸エステル重合体を5〜40質量%と、
前記紫外線吸収剤を0.1〜20質量%、含む。
また、本発明の実施態様においては、粘着剤層中に残存する前記単量体および/または二量体の含有量が0.5重量%以下である。
また、本発明の実施態様においては、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させた重合物の重量平均分子量が100,000以上である。
また、本発明の実施態様においては、前記(メタ)アクリル酸エステル重合体の重量平均分子量が20,000以下である。
また、本発明の実施態様においては、前記粘着剤組成物が、架橋剤をさらに含んでなる。
また、本発明の実施態様においては、前記架橋剤がイソシアネート化合物である。
また、本発明の実施態様においては、電子線の照射強度が25〜400kVの範囲であり、吸収線量が10〜1000kGyである。
また、本発明の実施態様においては、前記基材シートが、熱可塑性樹脂と、紫外線吸収剤および/または熱線吸収剤とを含む。
また、本発明の実施態様においては、前記基材シートの前記粘着剤層が設けられる面とは反対側の面上に、ハードコート層が設けられている。
また、本発明の実施態様においては、前記ハードコート層中に、紫外線吸収剤および/または熱線吸収剤が含まれる。
本発明によれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体とする、重量平均分子量が50,000以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と、(メタ)アクリル酸エステル重合体と、紫外線吸収剤と、を含んでなる粘着剤組成物に、電子線を照射して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させることにより、粘着剤組成物中に紫外線吸収剤が含まれていても重合反応は進行するため、耐候性や耐酸化性に優るとともに、適度な粘着力を有する一方で糊残りが少なく、かつ紫外線を吸収ないし遮蔽できる、粘着シートを実現することができる。
本発明の一実施態様による粘着シートの断面概略図である。 本発明の他の実施態様による粘着シートの断面概略図である。 本発明の他の実施態様による粘着シートの断面概略図である。 本発明の他の実施態様による粘着シートの断面概略図である。
<定義>
本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸を意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよび/またはメタクリレートを意味する。また、「電子線」とは、加速された電子束として放射される放射線を意味し、「紫外線」とは、波長が約180〜460nmの電離放射線を意味するものとする。
また、本明細書において、「粘着剤組成物」とは、粘着剤成分を重合する前のものを意味し、「粘着剤」とは、粘着剤組成物に電子線を照射して重合したものを意味するものとする。
<粘着シート>
本発明による医療用粘着シートを図面を参照しながら説明する。本発明による粘着シート1は、図1に示すように、基材シート10と、基材シート10の一方の面に設けられた粘着剤層20とを必須の構成層として備えるものである。粘着剤層20には、紫外線吸収剤21が含まれているため、粘着シート1を、例えば建築物の窓ガラスや自動車のウィンドウガラスに、粘着剤層20が接するように貼着させることにより、人体に有害とされる紫外線を遮蔽することができる。また、本発明においては、図2に示すように、紫外線吸収剤21を粘着剤層20だけでなく、基材シート10にも含有させてもよい。さらに、本発明においては、粘着シート1を窓ガラス等に貼着させた場合に粘着シート1の耐久性や耐擦過性を向上させるため、図3に示すように、基材シート10の粘着剤層20が設けられた面とは反対側の面上に、ハードコート層30を設けてもよい。以下、本発明による医療用粘着シートを構成する各層について説明する。
<基材シート>
上記したように、基材シート10は、粘着剤層10を担持するものである。このような基材シートとしては、後記する粘着剤層を支持できるものであれば特に制限なく使用することができ、通常の粘着シートに使用される樹脂フィルムを使用できる。
樹脂フィルム材料としては、一般的な熱可塑性樹脂を使用できるが、可視光透過性に優れるものであることが好ましい。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリアリレート、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、セロファン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等の各種樹脂フィルム等を好適に使用することができる。
基材シートは、上記したように、紫外線吸収剤が含まれていてもよい。後記するように、本発明においては、粘着剤層中に紫外線吸収剤が含有されているが、基材シートにも紫外線吸収剤が含有されることにより、より一層、粘着シートの紫外線を吸収ないし遮蔽する能力が向上する。また、基材シート中に紫外線吸収剤が含まれることにより、基材シートが紫外線により劣化するのを抑制することができる。
樹脂フィルム中に紫外線吸収剤を含有させるには、上記したような熱可塑性樹脂を用いてフィルムないしシートを成形する際に、紫外線吸収剤を添加することにより、紫外線吸収剤を含有した樹脂フィルムを形成することができる。例えば、熱可塑性樹脂および紫外線吸収剤を、その融点以上の温度に加熱された押出成形機に供給し、Tダイなどのダイよりフィルムないしシート状に押出し、押出されたフィルムないしシート状物を回転している冷却ドラムなどで急冷固化する。溶融押出機としては、一軸押出機、二軸押出機、ベント押出機、タンデム押出機等を目的に応じて使用することができる。基材フィルムの厚みとしては、使用用途に応じて適宜調製すればよく、例えば0.5μm〜数mm程度のものを好適に使用することができる。
紫外線吸収剤としては、無機系の紫外線吸収剤であっても、有機系の紫外線吸収剤であっても特に制限なく使用することができる。無機系の紫外線吸収剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、マイカ、カオリン、セリサイト等が挙げられる。また、有機系の紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、オキシベンゾン系、ベンゾイルメタン系、ブチル-メトキシベンゾイルメタン系、トリアゾール系等のUVA吸収剤や、桂皮酸系、パラメトキシケイ皮酸2エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸系、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、カンフル系、メチルベンジデリンカンフル等が挙げられる。なお、有機系紫外線吸収剤は、無機系紫外線吸収剤に比べて、透明性に優れるため、透光性が要求される用途に粘着シートが使用される場合は、有機系紫外線吸収剤を使用することが好ましい。
紫外線吸収剤の樹脂フィルム中への添加量は、基材フィルムの厚みにもよるが、基材フィルム全体の質量に対して0.1〜20質量%であることが好ましい。紫外線吸収剤の添加量が少なすぎると、医療用粘着シートの紫外線を吸収ないし遮蔽する能力が不十分となる場合があり、一方、20質量%を超える量で紫外線吸収剤が含有していても、紫外線吸収ないし遮蔽性能の大幅な向上がみられず、製造コストが増加する。
また、基材シートには、紫外線吸収剤に加え、熱線吸収剤を含有していてもよい。熱線吸収剤とは、近赤外線領域(波長が700nm〜1800nm程度)の電磁波を吸収する材料を意味し、このような熱線吸収剤が基材フィルムに含まれることにより、粘着シートに熱線吸収性能を付与することができる。熱線吸収剤としては、従来公知のものを使用することができるが、可視光領域(400〜700nm)での着色が少なく且つモル吸光係数の大きいものを使用することが好ましい。
上記した熱線吸収剤としては、有機系熱線吸収剤と無機系熱線吸収剤が挙げられる。有機系熱線吸収剤としては、例えば金属錯体化合物、フタロシアニン、ナフタロシアニン、アミニウム塩、アントラキノン、ナフトキノンなどが挙げられる。これらの中でも特に好ましいのは、フタロシアニン骨格の少なくとも1個以上、好ましくは4個以上に窒素原子が結合したフタロシアニン(例えば、フェニルアミノ基やアルキルアミノ基で置換されたフタロシアニン)である。更には、特開平5−345861号公報、特開平6−264050号、特開平6−25548号などに記載されたフタロシアニン等も好ましく使用できる。
また、無機系熱線吸収剤も特に制限されず、例えば金属、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属酸化物等が挙げられるが、無機系熱線遮蔽性物質としては分散媒体への溶解性が良好で耐候性を有しているものが好ましいので、金属酸化物の微粒子が特に好ましく使用される。かかる好ましい金属酸化物としては、酸化インジウムあるいはこれにIV価金属元素及び/又はFを含有させた酸化インジウム系酸化物;酸化スズ或いはこれにV価金属元素及び/又はFを含有させた酸化スズ系酸化物;酸化亜鉛にIIIB族金属元素やIVB族金属元素などのIII価金属元素、FおよびCの少なくとも1つの元素を含有させた酸化亜鉛系酸化物;スズ酸カドミウムなどの金属酸化物等を好ましく使用できる。
これら熱線吸収剤の含有量は、使用目的や使用する物質のモル吸光係数の違いや、熱線吸収剤の種類によっても変わってくるので画一的に決められるものではないが、通常は、0.01〜15質量%程度である。
また、樹脂フィルム中には、紫外線吸収剤の作用効果を阻害しない範囲において各種の添加剤を添加してもよく、例えば、可塑剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、離型剤、抗酸化剤、着色顔料等を添加することができる。
<ハードコート層>
ハードコート層30は、上記したように、基材シート10の粘着剤層20が設けられる面とは反対側の面上に設けられ、粘着シートの耐久性や耐擦過性を向上させるものである。例えば、基材フィルム10上に、紫外線ないし電子線硬化性樹脂組成物を塗布して、紫外線ないし電子線を照射することによりハードコート層を形成することができる。ハードコート層に使用される樹脂組成物としては、(メタ)アクリレート系の官能基を有するもの、例えば、比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエーテル樹脂、多価アルコール、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートモノステアレート等のジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート誘導体、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の多官能化合物としてのモノマー類、またはエポキシアクリレート又はウレタンアクリレート等のオリゴマーを使用することができる。
上記した樹脂の塗布方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ロールコート、リバースロールコート、トランスファーロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、コンマコート、ロッドコ−ト、ブレードコート、バーコート、ワイヤーバーコート、ダイコート、リップコート、ディップコートなどが適用できる。ハードコート層の硬化後の厚みは、0.1〜100μm程度が好ましい。厚みは、塗布量等によって調整することができる。
ハードコート層には、基材フィルムと同様に、紫外線吸収剤や熱線吸収剤が含有されていてもよく、紫外線吸収剤や熱線吸収剤を含有することにより、より一層、粘着シートの紫外線吸収性能や熱線吸収性能が向上する。
<粘着剤層>
次に、上記した基材シート上に設けられる粘着剤層について説明する。本発明において、粘着剤層は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体とする、重量平均分子量が50,000以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と、(メタ)アクリル酸エステル重合体と、を必須成分として含む粘着剤組成物に、電子線を照射して、各成分を重合させた重合物からなる。以下、粘着剤組成物を構成する各成分について説明する。
<(メタ)アクリル酸アルキルエステル>
本発明による粘着剤の電子線による重合前の組成物中に含まれる(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル等を挙げられる。上記した単量体は、上記した1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を混合して用いてもよい。また、上記単量体が2つ重合した二量体を用いてもよい。
また、粘着剤組成物中には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外の単量体や二量体が含まれていてもよい。これら追加の単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能なものであれば特に制限されることなく使用することができる。共重合可能な単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸とポリエチレングリジコール、ポリプロピレングリコールとのモノエステル等のヒドロキシル基含有ビニル単量体、(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有ビニル単量体、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸プロポキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシプロピル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、(メタ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミド、メトキシエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有ビニル単量体、メタクリロキシプロピルメトキシシラン等のケイ素含有ビニル単量体、(メタ)アクリロイルアジリジン等のアジリジン基含有ビニル単量体、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、スチレン、メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル等の脂環式アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2個以上有する単量体、酢酸ビニル、塩化ビニル、マクロモノマー、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
上記したような(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外の単量体が含まれる場合には、単量体(および/または二量体)の総量に対して(メタ)アクリル酸アルキルエステルが50重量%以上含まれていることが好ましい。
また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体は、粘着剤組成物の塗布性ならびに粘着特性および糊残り性の観点からは、粘着剤組成物中に20〜50質量%含まれていることが好ましく、より好ましくは30〜40質量%である。
<(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体>
粘着剤組成物中に含まれる(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体は、上記した(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体を重合したものであり、重量平均分子量が50000以上である。このような重合体を粘着剤成分として含有することにより、粘着強度と糊残り性を向上しながら、塗布性を維持することができる。重合体の重量平均分子量は50,000〜200,000の範囲であることが好ましく、より好ましくは、100,000〜150,000の範囲である。重量平均分子量が高くなると、粘着性が向上するものの、粘着剤組成物の粘度が高くなるため、塗布性が悪化する傾向にある。また、この重量平均分子量が50,000未満であると、粘着性や糊残り性が低下するとともに、耐熱性能が著しく低下する。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィにより算出される値を意味する。
粘着剤層の常温での粘着特性を維持するためには、ガラス転移温度は20℃以下であることが好ましい。例えば、炭素数2〜14のアクリル酸アルキルエステルを単量体とする重合体を用いることにより、上記したようなガラス転移温度の重合体とすることができる。なお、ガラス転移温度はFoxの式により算出した値を意味する。
上記した(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体は、粘着剤組成物の塗布性ならびに粘着特性および糊残り性の観点からは、粘着剤組成物中に20〜75質量%含まれていることが好ましく、より好ましくは30〜60質量%である。(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体の含有量が少なすぎると、重合時やエージングした際の収縮が起こり、粘着特性が不均一になる場合がある。また、重合体の含有量が多くなると、粘着剤組成物の粘度が上昇して塗布性が悪化する傾向にある。
<(メタ)アクリル酸エステル重合体>
粘着剤組成物中に含まれる(メタ)アクリル酸エステル重合体は、粘着剤の粘着性を高めるために添加されるものである。(メタ)アクリル酸エステル重合体は、(メタ)アクリル酸エステルの単量体を重合したものであり、このような(メタ)アクリル酸エステルとしては、メタクリル酸アルキルエステルや、脂環式アルコールとメタクリル酸とのエステルを好適に使用することができる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、粘着性と糊残り性の観点からは、重量平均分子量が20,000以下であることが好ましく、より好ましくは5,000〜15,000の範囲である。
粘着剤層の室温での粘着性とタック性との観点からは、上記した(メタ)アクリル酸エステル重合体は、そのガラス転移温度が20℃以上であることが好ましい。例えば、炭素数1〜14のメタクリル酸アルキルエステルや、炭素数3〜14の脂環式アルコールとメタクリル酸とのエステルを単量体とする重合体を用いることにより、上記したようなガラス転移温度の重合体とすることができる。
上記した(メタ)アクリル酸エステル重合体は、粘着剤組成物の塗布性ならびに粘着特性および糊残り性の観点からは、5〜40質量%含まれていることが好ましく、より好ましくは10〜30質量%である。(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量が少なすぎると、常温での粘着性が悪化する場合があり、(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量が多くなると、比較的低温での粘着性が悪化するとともに、耐熱性が低下する傾向にある。
<紫外線吸収剤>
紫外線吸収剤としては、上記したものと同様のものを使用することができる。紫外線吸収剤の含有量は、粘着剤全体の質量に対して0.1〜20質量%であることが好ましい。紫外線吸収剤の添加量が少なすぎると、粘着シートの紫外線を吸収ないし遮蔽する能力が不十分となる場合があり、一方、20質量%を超える量で紫外線吸収剤が含有していても、紫外線吸収ないし遮蔽性能の大幅な向上がみられず、製造コストが増加する。
<その他の成分>
本発明による粘着剤の電子線による重合前の組成物には、架橋剤が含まれていてもよい。架橋剤を含むことにより、より粘着特性が向上するとともに、糊残り性(即ち、被着体に粘着剤を適用した後に、被着体から粘着剤を除去した後に、被着体に粘着剤が残らないこと)が向上する。
架橋剤としては、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、金属キレート化合物、アミノ樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、分子内に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート架橋剤を好適に使用することができる。分子内に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート架橋剤の例としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、クロルフェニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネートモノマー及びこれらイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパンなどと付加したイソシアネート化合物やイソシアヌレート化物、ビュレット型化合物、さらには公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオールなど付加反応させたウレタンプレポリマー型のイソシアネート等を挙げることができる。
粘着剤組成物中に含まれる架橋剤の含有量としては、上記した(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体、および(メタ)アクリル酸エステル重合体の総量に対して、0.001〜5質量%であることが好ましい。
また、本発明による粘着剤の電子線による重合前の組成物には、シリカ、チタニア、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機充填剤、ガラスバルーン、シラスバルーン等の無機中空充填剤、ナイロンビーズ、シリコーン樹脂ビーズ等の有機充填剤、塩化ビニリデンバルーン等の有機中空充填剤、発泡剤、染料、顔料、酸化防止剤、難燃剤等が含有されていてもよい。
また、自動車のウィンドウガラスや建築物の窓ガラスの表面に貼着する粘着シートに使用される粘着剤であることを考慮すると、上記した紫外線吸収剤だけでなく、熱線吸収剤が含有されていてもよい。熱線吸収剤としては、近赤外線領域(700〜1800nm)に吸収を有する物質であれは特に制限されないが、用途によっては、可視光領域(400〜700nm)での着色が少なく且つモル吸光係数の大きいものが望ましく、それらの物質を1種もしくは2種以上組み合わせて使用できる。また用途によっては可視光線領域の調色を行なったり、目的とする色に着色するために可視光線領域に吸収のある物質を含有させることもできる。
熱線吸収剤としては、上記したものと同様のものを使用することができる。これら熱線吸収剤の含有量は、使用目的や使用する物質のモル吸光係数の違いや、熱線吸収剤の種類によっても変わってくるので画一的に決められるものではないが、通常は、0.01〜15質量%程度である。
<粘着剤組成物>
上記した各成分を別個に調整した後に、各成分を混合してことにより粘着剤組成物とすることができる。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、その重合体との混合物を別途調製しておき、その混合物に、上記した残りの成分を添加してもよい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、その重合体との混合物は、特開平11−49811号公報や特開2000−313704号公報に開示された方法等の公知の方法によって得ることができる。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体や(メタ)アクリル酸エステル重合体は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等の公知の重合方法によって得ることができるが、本発明においては、溶媒や分散媒の除去が不要な塊状重合によって調製したものを用いることが好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体は特開平12−128911号公報に開示された重合方法によっても調製することができる。また、上記した各成分の混合物として、市販されているものを使用してもよく、例えば、綜研化学株式会社のSKダインシロップ(光重合開始剤が含まれていないもの)等を好適に使用することができる。
また、塗布性を考慮して、粘着剤組成物には、水または水性化合物を添加して組成物の粘度を調製することもできる。塗布性を考慮すると、0.1〜50Pa・s、好ましくは1〜30Pa・sの範囲となるように粘着剤組成物を調製する。
次に、上記した粘着剤組成物を電子線照射により重合させて得られる粘着剤層について説明する。
粘着剤層は、上記した粘着剤組成物に、電子線を照射して、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体、および(メタ)アクリル酸エステル重合体を重合せることにより得られる。
電子線の照射は、100keV〜400keVのエネルギーで電子線を照射する高エネルギー型電子線照射装置や、100keV以下のエネルギーで電子線を照射する低エネルギー型電子線照射装置のいずれを用いてもよく、また、照射方式も、走査型やカーテン型いずれの方式の照射装置であってもよい。例えばカーテン型電子照射装置(LB1023、株式会社アイ・エレクトロンビーム社製)やライン照射型低エネルギー電子線照射装置(EB−ENGINE、浜松ホトニクス株式会社製)等を好適に使用することができる。
粘着特性と糊残り性の観点からは、重合により得られた重合物(粘着剤)の重量平均分子量は100,000以上、好ましくは100,000〜1,500,000の範囲であることが好ましい。電子線の照射強度や吸収線量を高くすることにより、重合度を上げることができる。上記のような重合物を得るためには、粘着剤の厚みにもよるが、電子線の照射強度を25〜400kV、好ましくは50〜200kVの範囲とすることが好ましい。また、吸収線量を50〜1000kGy、好ましくは200〜500kGyの範囲とすることが好ましい。
電子線の照射は、重合を阻害する酸素の影響をできるだけ少なくするために、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明においては、上記したように、電子線照射により粘着剤組成物の各成分を重合させるため、重合後、重合物(粘着剤)中には、単量体または二量体成分である(メタ)アクリル酸アルキルエステルが0.5質量%以下しか含まれない。しかしながら、より一層、単量体や二量体成分を粘着剤から除去するために、電子線照射後に、重合体物の乾燥やエージングを行ってもよい。エージングは50〜150℃で数秒〜数分間行う。このようなエージングを行うと、単量体または二量体成分が粘着剤から除去されるだけでなく、重合反応も進むため、粘着剤の粘着特性が向上する。
上記したような照射条件によって電子線を照射することにより、重合物中に含まれる(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体の含有量を0.5重量%以下とすることができるため、粘着性に優れ、かつ糊残りの少ない粘着剤とすることができる。また、紫外線照射によって重合を行うものではないため、粘着剤組成物中に紫外線が含まれていても重合反応を十分に進行させることができ、粘着特性に優れ、糊残りのない粘着シートとすることができる。
また、基材フィルムに粘着剤組成物を塗布した後に、塗布膜に電子線照射を行って粘着剤組成物を重合させてもよい。接着剤組成物の塗布方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ロールコート、リバースロールコート、トランスファーロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、コンマコート、ロッドコ−ト、ブレードコート、バーコート、ワイヤーバーコート、ダイコート、リップコート、ディップコートなどが適用できる。
上記のようにして、基材シートとその基材シートの一方の面に設けられた粘着剤層とを備えた粘着テープを製造することができるが、本発明においては、図4に示すように、粘着剤層20の表面を覆うように離型シート40が設けられていてもよい。離型シートとしては、例えば、上記した樹脂フィルムの表面をシリコーン等の離型剤でコーティングしたものや、樹脂フィルム上に、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂等からなる離型層が設けられているものであってもよく、例えば、セパレート紙、セパレートフィルム、セパ紙、剥離フィルム、剥離紙等の従来公知のものを好適に使用できる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
<粘着剤組成物の調製>
綜研化学株式会社から入手したSKダインシロップの原液100質量部に、トリアジン系紫外線吸収剤(TINUVIN477、BASFジャパン株式会社製)10質量部を加えて撹拌することにより、粘着剤組成物を調製した。
上記のようにして得られた粘着剤組成物を、厚さ50μmのPETフィルム(E−5100、東洋紡社製)の一方の面に、コンマコーターにて塗布量が100g/mとなるように塗布し、塗布面にセパフィルム(SP−PET 03BU、東セロ社製)を貼り合わせた。次いで、セパフィルム側から、電子線照射装置(カーテン型電子照射装置(LB1023、株式会社アイ・エレクトロンビーム社製)を用いて、下記の照射条件にて電子線照射を行い、粘着剤組成物を重合させて粘着シートを作製した。
電圧:110kV
吸収線量:450kGy(150kGy×3パス)
実施例2
粘着剤組成物の塗布量を、100g/mから50g/mに変更し、電子線照射条件を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を重合させて粘着シートを作製した。
電圧:110kV
吸収線量:300kGy(150kGy×2パス)
比較例1
粘着剤組成物として、綜研化学株式会社から入手したSKダインシロップBの原液100質量部に、光重合開始剤(P−2、綜研化学株式会社製)0.3質量部とトリアジン系紫外線吸収剤(TINUVIN477、BASFジャパン株式会社製)10質量部とを加えて撹拌したものを用い、電子線照射に代えて、UV露光器(Fusion UV、F600V、LH10ランプ)を用いて下記の照射条件にて紫外線を照射した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を重合させて粘着シートを作製した。
ピーク照度:4.5mW/cm
露光量:540mJ/cm(120秒)
<モノマー残量の評価>
得られた粘着シートを、所定量のモノマーによる検量線を作成してガスクロマトグラフィー分析することにより、粘着剤中に含まれるモノマー残量を測定した。測定結果は、下記の表1に示される通りであった。
<分子量の測定>
得られた粘着シートからセパフィルムを剥離し、粘着剤を少量採取して、GPC測定装置により粘着剤の重量平均分子量を測定した。測定結果は、下記の表1に示される通りであった。
<剥離強度の測定>
得られた粘着シートからセパフィルムを剥離し、粘着剤とガラス板とを貼り合わせ、引張試験機(テンシロン万能材料試験機RTC−1310A、ORIENTEC社製)を用いて、JIS Z0237に準拠した剥離試験を行った。得られた剥離強度は、表1に示される通りであった。
Figure 2013249346
1 粘着シート
10 基材シート
20 粘着剤層
21 紫外線吸収剤
30 ハードコート層
40 離型層

Claims (11)

  1. 基材シートと、前記基材シートの一方の面に設けられた粘着剤層と、を備えた粘着シートであって、
    前記粘着剤層が、
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体と、
    前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体とする、重量平均分子量が50,000以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と、
    (メタ)アクリル酸エステル重合体と、
    紫外線吸収剤と、
    を含んでなる粘着剤組成物に、電子線を照射して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させた重合物を含んでなることを特徴とする、粘着シート。
  2. 前記粘着剤組成物が、
    前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体および/または二量体を20〜50質量%と、
    前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体を、20〜75質量%と、
    前記(メタ)アクリル酸エステル重合体を5〜40質量%と、
    前記紫外線吸収剤を0.1〜20質量%、含んでなる、請求項1に記載の粘着シート。
  3. 粘着剤層中に残存する前記単量体または二量体の含有量が0.5重量%以下である、請求項1または2に記載の粘着シート。
  4. 前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量体または二量体と前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体と前記(メタ)アクリル酸エステル重合体とを重合させた重合物の重量平均分子量が100,000以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着シート。
  5. 前記(メタ)アクリル酸エステル重合体の重量平均分子量が20,000以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着シート。
  6. 前記粘着剤組成物が、架橋剤をさらに含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘着シート。
  7. 前記架橋剤がイソシアネート化合物である、請求項6に記載の粘着シート。
  8. 電子線の照射強度が25〜400kVの範囲であり、吸収線量が10〜1000kGyである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の粘着シート。
  9. 前記基材シートが、熱可塑性樹脂と、紫外線吸収剤および/または熱線吸収剤とを含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の粘着シート。
  10. 前記基材シートの前記粘着剤層が設けられる面とは反対側の面上に、ハードコート層が設けられている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の粘着シート。
  11. 前記ハードコート層中に、紫外線吸収剤および/または熱線吸収剤が含まれる、請求項10に記載の粘着シート。
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