JP2013247543A - 撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワイド画像中にテレ画像の視野領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成、表示する。
【解決手段】複数の撮像部から撮影領域の広いワイド画像と、ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を入力し、一方の画像を親画面とし、他方を子画面とし、親画面に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示する信号処理部を有する。信号処理部は、被写体距離情報を適用して、ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出サイズと、撮像部間の離間距離を適用して視野枠表示位置を算出する。さらに、2つの画像の相対位置情報をメタデータとして記憶部に格納し、画像再生時にも同様の合成画像を生成して表示する。
【選択図】図6

Description

本開示は、撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。特に複数の撮像部において撮影された複数の画像を入力し、入力画像を利用した合成画像の表示処理を行なう撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
双眼鏡は左眼と右眼に対応する個別の経路で入力する画像を左眼と右眼それぞれで観察する構成を有している。
電子双眼鏡は、双眼鏡の2つの画像入力部の各々に撮像部を設け、左眼用撮像部の撮影画像を観察者の左眼位置に設定した左眼用表示部に出力し、右眼用撮像部の撮影画像を右眼位置に設定した右眼用表示部に出力して、ユーザがこれらの2つの表示画像を左眼と右眼それぞれで観察する構成を有している。
すなわち、電子双眼鏡は、左眼と右眼に対応する位置に撮像部(カメラ)を設けた2眼式カメラと各カメラ対応の表示部を構成要素とした双眼鏡である。
また、近年、2眼式カメラは、立体画像(3D画像)を撮影するカメラ、いわゆる3Dカメラとしても多く利用されている。
このような、電子双眼鏡や3Dカメラ等、複数の撮像部を備えた撮像装置は、一般的に左右の撮像部において同じ倍率の画像を撮影する。また、ユーザによるズーム操作などにより倍率を変化させることで遠くの景色から近くの景色まで、様々な距離の画像を観察または撮影することができる。
電子双眼鏡や3Dカメラ、さらに一般的なカメラ等の撮像装置は、撮影画像を表示する表示部が備えられている。ユーザは表示画像を観察しながら、例えばカメラの場合には撮影を行うことができる。
しかし、ユーザは、電子双眼鏡やカメラの表示部の表示画像を見ている間は、同時に肉眼で実際の景色を見ることはできない。この結果、表示部に表示されている画像の位置が、肉眼で見た景色のどの位置に対応するのかを把握することが困難になる場合がある。
ユーザは、表示部の表示画像と、実際の景色を交互に見るなどして、表示画像が、肉眼で見た景色のどの位置にあるかを確認しようとする場合が多いが、表示画像の位置が実際の景色のどの位置であるかを即座に把握するのは困難である。
具体的には、例えば遠くの山のある1本の木に止まっている鳥を電子双眼鏡やカメラの表示部に表示して観察している場合、表示部から眼を離して、景色を肉眼で観察しても、表示部に表示された鳥の止まっていた木がどこの木であるかをすぐに見つけることは困難である。
また、双眼鏡やカメラの表示部の表示画像を観察しながら、目的の対象物、例えば鳥を発見して、その後、双眼鏡やカメラを移動させてしまった場合、元の鳥の位置に双眼鏡やカメラを戻すことも簡単ではない。
これは、電子双眼鏡のみならず、3Dカメラや通常のカメラ(2Dカメラ)など、表示部を備えた撮像装置に共通する問題である。
電子双眼鏡では、左眼用画像の表示部と、右眼用画像の表示部との2つの表示部が設けられるが、3Dカメラでは、左眼用画像の撮影部で撮影したL画像と右眼用画像の撮影部で撮影したR画像のいずれか一方をカメラの背面の1つの表示部に表示する構成としたものが多い。通常のカメラ(2Dカメラ)では、単一の入力画像をカメラ背面の表示部に表示する。
このように表示部を備えた双眼鏡、カメラ等の撮像装置は、表示部に表示された画像が、景色全体のどの位置にあるかを判別することが困難であるという共通の問題を有している。この位置判別の困難さは、肉眼で見た景色と、表示画像との倍率の差が大きいほど顕著である。すなわち表示画像がズームされた拡大画像である場合により顕著となる。
カメラや電子双眼鏡の表示部に表示される撮影画像の位置判別を容易にするための技術を開示した従来技術として、例えば以下の技術かある。
特許文献1(特開平10−322619号公報)は、親画面としての表示画像の任意の位置の拡大画像を子画面として表示し、親画面中に子画面として表示している拡大画像の位置を示すマークを表示する構成を開示している。
しかし、これは、1つの表示画像の任意部分を拡大して表示する処理を行なう際に拡大画像の位置をマーカーとして設定するものにすぎず、例えば、観察者がズームアップして撮影した画像について、ズーム前の画像との対応関係を示すことはできない。
また、この特許文献の構成で表示される拡大画像は、元の表示画像の拡大処理によって生成する画像であるため、解像度は元の画像のままであり、拡大画像として表示した場合に画質が低下するという問題がある。
また、特許文献2(特開2010−166456号公報)は、複数の双眼鏡で撮影画像を送受信して、1つの双眼鏡の撮影画像の表示画面中に、他の双眼鏡の撮影画像を表示することで、各表示画像の相対位置の判別を容易にする構成を開示している。
しかし、これは、複数の双眼鏡を用いて相互に通信するという大掛かりな構成が必要となり、また、上記の特許文献1と同様、観察者がズームアップして取得した任意位置の拡大画像についてのズーム前の画像との対応関係を提供可能な構成とはなっていない。
特開平10−322619号公報 特開2010−166456号公報
本開示は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、異なる倍率の画像を撮影し、2つの画像の一方を親画面として、他方を子画面とした合成画像を生成して表示するともに、一方の画像中に他方の画像の画像領域を示す視野枠を表示することで、例えば、ズームアップされた拡大画像の位置、すなわち視野位置を容易に把握可能とする撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供する。
また、本開示の一実施態様においては、異なる倍率の画像を撮影し、これらを記録するとともに、各画像の相対位置情報を併せて記録し、記録画像の再生に際して、相対位置情報を適用して一方の画像中に他方の画像の画像領域を示す視野枠を設定して表示することで、各画像の位置を容易に把握可能とする撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供する。
本開示の第1の側面は、
複数の撮像部と、
前記複数の撮像部において撮影された複数画像から構成される合成画像を生成する信号処理部を有し、
前記複数の撮像部は撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影し、
前記信号処理部は、
前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示部に出力する撮像装置にある。
さらに、本開示の撮像装置の一実施態様において、前記信号処理部は、被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出した画像切り出しサイズと、複数の撮像部間の離間距離を適用して、前記視野枠の表示位置を算出する。
さらに、本開示の撮像装置の一実施態様において、前記信号処理部は、被写体距離を算出する測距部と、被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズ、および、前記視野枠表示位置を算出する視野枠位置算出部と、前記視野枠表示位置を適用して前記合成画像を生成する画像合成部を有する。
さらに、本開示の撮像装置の一実施態様において、前記測距部は、前記撮像部の撮像画像中の顔領域を検出し、検出した顔領域のサイズに基づいて被写体距離を算出する。
さらに、本開示の撮像装置の一実施態様において、前記信号処理部は、前記視野枠の表示位置を含む画像相対位置情報を、前記ワイド画像とテレ画像に対応する属性情報として生成し、記憶部格納データとする。
さらに、本開示の撮像装置の一実施態様において、前記信号処理部は、記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像に設定された属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する。
さらに、本開示の第2の側面は、
撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報であり、各画像の相対位置を示す画像相対位置情報を外部または記憶部から入力し、入力した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する信号処理部と、
信号処理部の生成した合成画像を表示する表示部を有する表示装置にある。
さらに、本開示の表示装置の一実施態様において、前記表示装置は、前記ワイド画像とテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報である画像相対位置情報を格納した記憶部を有し、前記信号処理部は、前記記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像の属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する。
さらに、本開示の第3の側面は、
画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
複数の撮像部において、撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影する画像撮影ステップと、
信号処理部において、前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成する合成画像生成ステップと、
表示部に前記合成画像を表示する画像表示ステップを実行する画像処理方法にある。
さらに、本開示の画像処理方法の一実施態様において、前記合成画像生成ステップは、被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出した画像切り出しサイズと、複数の撮像部間の離間距離を適用して、前記視野枠の表示位置を算出するステップを含む。
さらに、本開示の第4の側面は、
画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
信号処理部が、記憶部に格納された撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を読み出し、さらに、読み出し画像の属性情報として記録された画像相対位置情報を読み出すステップと、
前記信号処理部が、読み出した画像相対位置情報を適用して、前記ワイド画像中のテレ画像領域に相当する視野枠の表示位置を決定するステップと、
前記信号処理部が、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成するステップを実行する画像処理方法にある。
さらに、本開示の第5の側面は、
画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
複数の撮像部に、撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影させる画像撮影ステップと、
信号処理部に、前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成させる合成画像生成ステップと、
表示部に前記合成画像を表示させる画像表示ステップを実行させるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、ワイド画像中にテレ画像の視野領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成、表示する構成が提供される。
具体的には、複数の撮像部から撮影領域の広いワイド画像と、ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を入力し、一方の画像を親画面とし、他方を子画面とし、親画面に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示する信号処理部を有する。信号処理部は、被写体距離情報を適用して、ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出サイズと、撮像部間の離間距離を適用して視野枠表示位置を算出する。さらに、2つの画像の相対位置情報をメタデータとして記憶部に格納し、画像再生時にも同様の合成画像を生成して表示する。
これらの構成により、ワイド画像中にテレ画像の視野領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成、表示可能となり、ユーザは拡大画像(テレ画像)として表示された画像がより広い領域を示すワイド画像中のどの位置であるかを即座に判別することが可能となる。
撮像装置の構成例について説明する図である。 撮像装置のハードウェア構成例について説明する図である。 撮像装置の信号処理部の構成例について説明する図である。 撮像装置の信号処理部の実行する処理について説明するフローチャートを示す図である。 被写体距離を算出するために適用可能な処理について説明する図である。 信号処理部が生成する合成画像の例について説明する図である。 信号処理部が生成する合成画像の例について説明する図である。 画像切り出しサイズと視野枠表示位置の算出処理について説明する図である。 画像切り出しサイズと視野枠表示位置の算出処理について説明する図である。 画像切り出しサイズと視野枠表示位置の算出処理について説明する図である。 画像および属性情報(メタデータ)の記録と再生処理について説明する図である。 本開示の撮像装置の実行する処理について説明する図である。 本開示の撮像装置の実行する処理について説明する図である。 本開示の撮像装置の実行する処理について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の撮像装置、表示装置、および画像処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行う。
1.撮像装置の構成例について
2.本開示の撮像装置における信号処理部の処理について
3.表示部に表示する合成画像の生成処理について
4.画像および画像相対位置情報の記録処理と、画像再生処理について
5.画像中の顔領域を適用した被写体距離算出処理について
6.本開示の撮像装置の実行する各種の処理例について
7.本開示の構成のまとめ
[1.撮像装置の構成例について]
以下、図面を参照しながら本開示の構成について説明する。
まず、図1以下を参照して、本開示の画像処理装置および撮像装置の構成例について説明する。
なお、以下の実施例においては、本開示の画像処理装置および撮像装置の代表例として、複数の撮像部を備えた撮像装置について説明する。
本開示の撮像装置は、2以上の複数の撮像部を有する撮像装置であり、具体的には、図1に示すような撮像装置である。
図1には、本開示の撮像装置の例として、
(A)電子双眼鏡
(B)3Dカメラ
これらの構成例を示している。
図1(A)に示す撮像装置(電子双眼鏡)10は、離間した位置に第1撮像部11、第2撮像部12を有する。
第1撮像部11、第2撮像部12とも、例えばCCD、CMOS等によって構成される撮像素子(イメージャ)を備え、撮影画像に応じて各画素単位の画像信号を生成して出力する。
第1撮像部11によって撮影される画像を第1画像、第2撮像部12によって撮影される画像を第2画像とする。
第1撮像部11、第2撮像部12の出力画像は、所定の信号処理が施された後、第1表示部21、第2表示部22に表示される。
なお、本開示の構成では、第1撮像部11と、第2撮像部12は、それぞれ倍率の異なる画像の撮影を行い、これらの2つの画像の合成画像を生成し、生成した合成画像を第1表示部21、第2表示部22の少なくともいずれかの表示部に表示する処理を行なう。
各撮像部において撮影される倍率の異なる画像は、例えば広い領域を撮影したワイド(Wide)画像と、ズームアップして狭い領域を拡大画像として撮影したテレ(Tele)画像の組み合わせである。
第1表示部21、第2表示部22は例えばLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成される。
ユーザ(観察者)は、例えば、第1表示部21の表示画像を左眼で観察し、第2表示部22の表示画像を右眼で観察する。
図1(B)に示す撮像装置(3Dカメラ)30も、離間した位置に第1撮像部31、第2撮像部32を有する。
第1撮像部31、第2撮像部32とも、例えばCCD、CMOS等によって構成される撮像素子を備え、撮影画像に応じて各画素単位の画像信号を生成して出力する。
第1撮像部31、第2撮像部32の出力画像は、所定の信号処理が施された後、それぞれ表示部33に表示される。
なお、本開示の構成では、第1撮像部31と、第2撮像部32は、それぞれ倍率の異なる画像の撮影を行い、これらの2つの画像の合成画像を生成し、生成した合成画像を表示部33に表示する処理を行なう。
表示部33は例えばLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成される。
ユーザ(観察者)は、例えば、表示部33の表示画像を観察し、気に入った画像の場合にシャッターを操作して撮影処理を行なう。
本開示の処理は、例えば図1(A)に示す電子双眼鏡や図1(B)に示す3Dカメラなど、複数の撮像部を備え、かつ1つ以上の表示部を有する装置において実現可能である。
次に、図2を参照して、本開示の撮像装置のハードウェア構成例について説明する。
図2に示すように撮像装置100は、第1画像を撮影する第1撮像部101と、第2画像を撮影する第2撮像部102を有する。
第1撮像部101と、第2撮像部102は、撮像素子(イメージャ)やノイズ除去部,A/D変換部等によって構成される。撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)固体撮像素子やCCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子が用いられる。撮像素子は、光電変換を行い、撮像面に結像された光学像に応じた画像信号を生成する。ノイズ除去部は、撮像素子で生成された画像信号に対して例えば相関二重サンプリング処理等を行い、画像信号からノイズを除去する。また、ノイズ除去後の画像信号を所望の信号レベルに増幅する。A/D変換器は、ノイズ除去部で処理された画像信号をデジタル信号に変換して信号処理部103に出力する。
第1撮像部101の撮影画像信号、および、第2撮像部102の撮影画像信号は信号処理部103に入力される。信号処理部103では、各画像信号に基づくホワイトバランス調整、ガンマ補正、各画素に対するRGB信号あるいは、輝度・色差信号の生成処理などを実行する。
信号処理部103における信号処理によって、表示部への表示画像、記憶部への記憶画像のベースとなる画像が生成される。
なお、本開示の撮像装置では、信号処理部103は、上記の一般的なカメラ信号処理に加え、2つの撮像部において撮影された画像を適用して、各撮影画像の位置関係の把握を容易とした合成画像の生成処理を実行する。
本開示の撮像装置100は、第1撮像部101と、第2撮像部102において、それぞれ倍率の異なる画像、すなわわち、撮影領域の広いワイド(Wide)画像と、撮影領域の狭いズームアップされた拡大画像であるテレ(Tele)画像を撮影する。信号処理部103は、これら2つの画像の合成画像を生成し、生成した合成画像を第1表示部104、または第2表示部105の少なくともいずれかの表示部に表示する処理を行なう。
この処理の詳細については後述する。
信号処理部103は、第1撮像部101の撮影画像に対する信号処理と、第2撮像部102の撮影画像に対する信号処理を行なった画像を第1表示部104、第2表示部105に出力して表示する。
なお、例えば図1を参照して説明した図1(B)に示す3Dカメラのように1つの表示部のみを有する構成の場合、図2に示す第2表示部105は持たない構成である。
この場合、図1(B)に示す3Dカメラの表示部33は、図2に示す構成の第1表示部104に対応する。
信号処理部103の生成画像データは、さらに、コーデック106に出力され、例えばMPEG符号化処理などのデータ符号化処理が実行される。さらに、メディアインタフェース107を介して記憶部108に格納される。
なお、第1撮像部101〜記憶部108の各処理部において実行する処理は、制御部110の制御の下で実行される。制御部110は、例えばメモリ111に格納されたプログラムに従って画像の撮影制御、信号処理制御、表示制御、記憶制御など、撮像装置100において実行する様々なデータ処理に対する制御を実行する。また、制御部110は、操作部112を介したユーザ操作情報に応じて処理の制御を行う。
[2.本開示の撮像装置における信号処理部の処理について]
次に、図3以下を参照して、本開示の撮像装置100の信号処理部103が実行する処理の詳細について説明する。
前述したように、信号処理部103は、第1撮像部101の撮影画像信号、および、第2撮像部102の撮影画像信号に対するホワイトバランス補正、ガンマ補正、各画素に対するRGB信号あるいは、輝度・色差信号の生成処理など一般的なカメラと同様の信号処理を実行する。
さらに、本開示の撮像装置では、信号処理部103は、これらの一般的なカメラ信号処理に加え、2つの撮像部において撮影された画像を適用して、各撮像部の撮影画像の位置関係把握を容易とした合成画像を生成する。また合成画像生成に必要となる属性情報(メタデータ)を生成して記憶部108に記録する処理を実行する。
図3に示す信号処理部103の構成は、各撮像部の撮影画像の位置関係把握を容易とした合成画像の生成処理や、合成画像生成に必要となる属性情報(メタデータ)を生成するための構成、すなわち信号処理部103の一部構成を示した図である。
図3に示すように信号処理部103は、
測距部201、
視野枠位置算出部202、
画像合成部203、
これらの処理部を有する。
なお、図3には、図2に示すコーデック106、メディアインタフェース107を省略して示している。
測距部201は、被写体距離、すなわち、撮像装置から、撮影画像中の被写体までの距離を算出する。
距離の算出処理は、既存の距離算出技術を用いて行うことができる。例えば各撮像部のフォーカス情報や、焦点距離情報を用いる方法や、その他、外部に備えられた距離計測部からの入力情報などを用いてもよい。
なお、第1撮像部101の撮影画像と、第2撮像部102の撮影画像の2枚の撮影画像を適用した例えばブロックマッチング処理等を用いて算出する構成としてもよい。
視野枠位置算出部202は、第1撮像部101と、第2撮像部102の設定情報から倍率と視差情報を算出し、測距部201から出力される被写体距離情報を利用して、2つの入力画像、すなわち、第1撮像部101の撮影画像と、第2撮像部102の撮影画像の2枚の撮影画像の相対的な位置関係を算出する。
画像合成部203は、視野枠位置算出部202からの入力情報、すなわち、第1撮像部101の撮影画像と、第2撮像部102の撮影画像の2枚の撮影画像の相対位置関係を利用して、第1撮像部101の撮影画像、または第2撮像部102の撮影画像の一方の画像を親画像とし、もう一方の画像を子画像として設定し、親画像と子画像からなる合成画像を生成し表示部に出力する。
また、合成画像中の一つの画像には、他方の画像の画像領域を示す視野枠を設定して表示する。
なお、記憶部108には、第1撮像部101の撮影画像と、第2撮像部102の撮影画像の信号処理部103における信号処理後の画像データと、視野枠位置算出部で算出した2つの画像の相対位置情報が格納される。相対位置情報は、2つの画像の属性情報(メタデータ)として各画像に併せて記録される。
記憶部108に記録された画像を読み出して再生する場合には、読み出し画像の属性情報(メタデータ)を取得して、親画像と子画像から構成される合成画像を生成する。合成画像に含まれる一方の画像には他方の画像の画像利用域を示す視野枠を設定する。
なお、本開示の処理は、図1(A)に示すように2つの表示部を有する構成、図1(B)に示すように1つの表示部を有する構成、いずれの構成にも適用可能である。
信号処理部103の画像合成部203が生成した合成画像は、図1(B)に示すように1つの表示部を有する構成では、この1つの表示部に表示する。また、図1(A)に示すように、2つの表示部を有する構成では、少なくとも一方の表示部に合成画像を表示する。
[3.表示部に表示する合成画像の生成処理について]
次に、信号処理部103において実行する合成画像の生成処理シーケンスについて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
図4に示すフローに従った処理は、例えばメモリ111に格納されたプログラムに従って、制御部110の制御の下で実行される。
まず、ステップS101において、第1撮像部101、第2撮像部102の各々に対して、それぞれオートフォーカス機能を用いた合焦処理を行ない、合焦位置を決定する。
次に、ステップS102において、合焦処理によって決定した各撮像部、すなわち、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の設定情報(フォーカス位置情報、ズーム位置情報、絞りなどのカメラ設定情報)と、撮影画像に基づいて、画像中の被写体距離を算出する。
なお、この実施例で説明する「撮影画像」とは、カメラの場合、シャッターを操作して記録する画像のみならず、シャッター操作なしで、各撮像部を介して入力するいわゆる「スルー画」も含むものとする。ユーザによるシャッター操作が実行されない場合、表示部にはスルー画が常時、表示される。本開示の構成では、2つの撮像部の撮影画像に基づく合成画像が表示される。
ステップS102では、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の設定情報(フォーカス位置情報、ズーム位置情報、絞りなどのカメラ設定情報)と、撮影画像、すなわち、
第1撮像部101の撮影画像である第1画像、
第2撮像部102の撮影画像である第2画像、
これらの画像を、信号処理部103の測距部201に出力し、測距部201において、被写体距離を算出する。
被写体距離算出は、前述したように様々な既存手法を適用した処理として実行可能である。
具体的には、例えば図4に示すような各手法が適用できる。すなわち、
(1)2つの撮影画像の相対位置情報
(2)焦点距離情報
(3)フォーカス位置情報
例えばこれらの情報を適用して被写体距離を算出することが可能である。
すなわち、(1)2つの撮影画像の相対位置情報を適用する場合、第1撮像部101の撮影画像と、第2撮像部102の撮影画像との対応画素位置のズレに基づいて被写体距離を算出することができる。
(2)焦点距離情報を用いる場合は、各撮像部の焦点距離に基づいて、被写体距離を算出することができる。
(3)フォーカス位置情報を用いる場合は、合焦時のフォーカス位置に基づいて、被写体距離を算出することができる。
ステップS102では、これらのいずれかの方法、または組み合わせによって、被写体距離を算出する。
なお、撮影対象に人物が含まれる場合は、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の撮影画像である倍率の異なる2つの画像から顔領域を検出し、検出した顔の大きさに基づいてより正確な被写体距離を算出してもよい。顔領域を適用した距離算出処理の詳細については後述する。
なお、被写体距離を焦点距離、フォーカス位置を利用して算出する場合は、事前に測距装置を用いて計測した被写体距離と、焦点距離やフォーカス位置の対応関係からなる近似式を用いる設定としてもよい。
すなわち、事前に測距装置を用いて計測した被写体距離と、焦点距離やフォーカス位置の対応関係に基づいて、最小二乗法の直線やスプライン曲線を用いた近似式を予め算出し、算出した近似式をメモリ111に格納しておく。
信号処理部103の測距部201は、この近似式と、第1撮像部101および第2撮像部102の設定情報である焦点距離情報、またはフォーカス位置情報の少なくともいずれかの情報を、制御部110を介して入力する。
測距部は、第1撮像部101および第2撮像部102の設定情報である焦点距離情報、またはフォーカス位置情報の少なくともいずれかの情報を近似式に入力することで、近似式から被写体距離を算出することができる。
なお、測距部201は、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の各々において被写体距離を算出することが可能であるが、例えば、ズームアップした画像、いわゆる拡大画像を撮影中の一方の撮像部の設定情報から算出した被写体距離情報を制御部110に出力し、制御部110においてこの被写体距離情報を適用して、他方の撮像部のフォーカス位置の調整などを行う構成としてもよい。
このような調整処理により、同一の撮影対象(被写体)に対して正確にピントを合わせることが可能となる。
なお、前述したように測距部201における被写体距離算出処理は、レーザー測距装置や音波測距装置などの外部モジュールを用いて計測した結果を用いる構成としてもよい。
次に、ステップS103において、第1撮像部101の撮影した第1画像と、第2撮像部102の撮影した第2画像各々の切り出しサイズを算出し、
さらに、ステップS104において、表示部に表示する合成画像における第1画像または、第2画像の視野枠表示位置を算出する。
本開示の撮像装置の表示部に表示する画像は、例えば図6、図7に示すような合成画像である。
図6は、信号処理部103が生成し、第1表示部104に表示する合成画像の一例を示している。なお、第2表示部105には、同じ合成画像を表示してもよいし、その他の画像、例えば第1撮像部101の撮影した第1画像、または第2撮像部102の撮影した第2画像をそのまま表示してもよい。
信号処理部103の生成する合成画像は、図6に示すように、第1撮像部101の撮影した低倍率の画像、すなわちより視野の広いワイド(Wide)画像である第1画像を子画面311として表示し、第2撮像部102の撮影した高倍率の第2画像、すなわちズームアップされた拡大画像であるテレ(Tele)画像を親画面312として設定した合成画像である。
なお、以下に説明する実施例では、
第1撮像部101の撮影画像を低倍率の画像[ワイド(Wide)画像]、
第2撮像部102の撮影画像を高倍率の画像[テレ(Tele)画像]、
このような設定例として説明するが、この逆の設定としてもよい。
信号処理部103は、図6に示すように高倍率のズームアップ画像であるテレ(Tele)画像を親画面312として表示部に大きく表示する設定とし、親画面312の一部領域に低倍率の画像であるワイド(Wide)画像を子画面311として重畳して表示する設定とした合成画像を生成して表示部に出力する。
また、信号処理部103は、ワイド(Wide)画像中に、テレ(Tele)画像として表示される画像の画像領域を示す視野枠313を設定する。
観察者は、本例では子画面311として表示されているワイド(Wide)画像の視野枠313から、本例では親画面312として表示中のテレ(Tele)画像が、ワイド(Wide)画像のどの領域であるかを容易に確認することが可能となる。
なお、図6に示す例では、子画面311を親画面312の左下に表示しているが、子画面311の表示位置は、例えばユーザ設定により任意の表示位置に移動可能である。
また、図6に示す子画面311と親画面312を入れ替え、高倍率の拡大画像[テレ(Tele)画像]を子画面として、低倍率の画像[ワイド(Wide)画像]を親画面とした合成画像を生成して表示する構成としてもよい。
すなわち、図7に示すような合成画像である。
図7には、低倍率の画像であるワイド(Wide)画像を親画面316として表示部に大きく表示する設定とし、親画面316の一部領域に高倍率の画像であるテレ(Tele)画像である子画面315を重畳した合成画像を示している。
この合成画像の例では、親画面316として表示されるワイド(Wide)画像中に、子画面315として表示されるテレ(Tele)画像の画像領域を示す視野枠317を設定する。
図4に示すフローチャートのステップS103〜S104は、図6や図7に示すような合成画像を生成するために必要となるデータを取得するための処理であり、信号処理部103の視野枠位置算出部202において実行する処理である。
視野枠位置算出部202は、
ステップS103において、第1撮像部101の撮影した第1画像(低倍率画像)と、第2撮像部102の撮影した第2画像(高倍率画像)各々の切り出しサイズを算出する。
さらに、ステップS104において、表示部に表示する合成画像において、子画面として表示する第1画像(低倍率画像)中に表示する視野枠位置を算出する。
視野枠は、親画面として表示する第2画像(高倍率画像)の画像領域を示す視野枠である。
視野枠位置算出部202は、ステップS102で測距部201が算出した被写体距離情報を入力する。さらに、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の設定情報、すなわち、焦点距離情報、フォーカス位置情報を制御部110から入力する。
視野枠位置算出部202は、これらの入力情報、すなわち被写体距離情報と、第1撮像部101、第2撮像部102の各撮像部の設定情報を適用して、2つの撮像部間の視差情報と、相対倍率などを算出し、これらの算出情報に基づいてステップS103〜S104の処理を実行する。
まず、ステップS103において、同一被写体に対する各撮像部の画像切り出しサイズを算出する。
すなわち、各撮像部において撮影される画像の実寸大の縦サイズ(A)と横サイズ(B)を画像切り出しサイズとして算出する。
図8に示すように、以下の2つの画像切り出しサイズを算出する。
(1)ワイド(Wide)画像を撮影する第1撮像部101の撮影画像に対応する第1画像切り出しサイズ321(A1×B1)、
(2)ズームアップされた拡大画像であるテレ(Tele)画像を撮影する第2撮像部102の撮影画像に対応する第2画像切り出しサイズ322(A2×B2)、
これらを算出する。
画像切り出しサイズは、以下の算出式(式1)によって算出する。
撮影対象となる被写体距離をL、
撮像部の焦点距離をF、
撮像部の撮像素子(イメージャ)のサイズをAI×BI、
とする。
上記各パラメータを適用して、切り出しサイズA×Bは下記に示す(式1)で算出される。
Figure 2013247543
・・・・(式1)
ステップS103では、上記(式1)に従って、
(1)ワイド(Wide)画像を撮影する第1撮像部101の撮影画像に対応する第1画像切り出しサイズ321(A1×B1)、
(2)ズームアップされた拡大画像であるテレ(Tele)画像を撮影する第2撮像部102の撮影画像に対応する第2画像切り出しサイズ322(A2×B2)、
これらを算出する。
図9は、上記算出式(式1)に従った画像切り出しサイズの算出処理における各パラメータの対応を説明する図である。
図9は、被写***置P、撮像装置イメージャ位置Qとして、上面から見た平面図である。
A1は、ワイド(Wide)画像を撮影する第1撮像部101の撮影画像に対応する第1画像切り出しサイズの水平方向の長さである。
A2は、テレ(Tele)画像を撮影する第2撮像部102の撮影画像に対応する第2画像切り出しサイズの水平方向の長さである。
第1撮像部101、第2撮像部102とも撮像素子(イメージャ)の大きさは同じであり、水平方向の長さをAIとする。
被写***置Pから撮像装置イメージャ位置Qまでの距離はLである。
第1撮像部101の焦点距離はF1、
第2撮像部102の焦点距離はF2、
である。
このとき、ワイド(Wide)画像を撮影する第1撮像部101の撮影画像に対応する第1画像切り出しサイズの水平方向の長さA1は、図から理解されるように、以下の式で算出される。
A1=((L−F1)/F1)AI
同様に、テレ(Tele)画像を撮影する第2撮像部102の撮影画像に対応する第2画像切り出しサイズの水平方向の長さA2は、図から理解されるように、以下の式で算出される。
A2=((L−F2)/F2)AI
これらの各式は、上述した(式1)に従った算出式である。
垂直方向のサイズB1,B2も、観察対象までの被写体距離L、各焦点距離F1,F2との関係は、図9に示す平面図と同様の関係であり、上述した(式1)に従って、B1,B2を算出することができる。
次に、視野枠位置算出部202は、ステップS104において、表示部に表示する合成画像のワイド(Wide)画像(低倍率画像)中に表示する視野枠位置を算出する。
視野枠は、合成画像中のテレ(Tele)画像(高倍率画像)の画像領域を示す視野枠である。
視野枠位置算出部202は、ステップS103で算出した各撮像部の切り出しサイズと、各撮像部の相対位置から、視野枠位置を算出する。すなわち、例えば図6に示す合成画像中の子画面311に表示する親画像の表示領域を示す視野枠313の表示位置を算出する。
第1撮像部101、第2撮像部102が水平に配置されている場合、視線の水平方向のずれは第1撮像部101と、第2撮像部102との離間距離Wとなる。
この差Wは被写体まで一定である。
ここで、ワイド画像を撮影する第1撮像部101の撮影する第1画像の切り出しサイズ(A1×B1)が、ズームアップされた拡大画像であるテレ画像を撮影する第2撮像部102の撮影する第2画像の切り出しサイズ(A2×B2)より大きいとする。
すなわち、
第1画像切り出しサイズ(A1×B1)>第2画像切り出しサイズ(A2×B2)
上記式が成立するものとする。
また、画像撮影時の各撮像部の視線方向は、常に各撮像部の切り出し位置の中心にある。
上記条件に基づいて、第1画像中の第2画像に対応する画像領域の位置(X,Y)を視野枠表示位置として算出する。
視野枠表示位置(X,Y)は、図10に示すように、第1画像の画像切り出しサイズ(A1×B1)の左下の頂点を原点330、すなわち原点(0,0)としたときの、第2画像対応領域の左下端部位置、すなわち図10に示す視野枠基準点331の座標、(x,y)=(X,Y)である。
視野枠表示位置(X,Y)は、以下の(式2)に従って算出する。
Figure 2013247543
・・・・(式2)
ただし、
第1撮像部の撮影画像(第1画像)の切り出しサイズ(x×y)をA1×B1、
第2撮像部の撮影画像(第2画像)の切り出しサイズ(x×y)をA2×B2、
第1撮像部と第2撮像部との水平方向離間距離をW、
とする。
信号処理部103の視野枠位置算出部202は、このようにして、図4に示すフローのステップS103、ステップS104の処理を実行して、合成画像中のワイド画像内に表示する拡大画像に相当するテレ画像の表示領域を示す視野枠の表示位置(X,Y)を算出する。
次に、信号処理部103は、ステップS105において、画像合成処理を実行して表示部に出力するための合成画像を生成する。
この処理は、図3に示す信号処理部103の画像合成部203の実行する処理である。
画像合成部203は、ステップS104で視野枠位置算出部202が算出した、
第1画像の画像切り出しサイズA1×B1、
第2画像の画像切り出しサイズA2×B2、
視野枠表示位置(X,Y)、
これらの情報を含む2つの画像に関する画像相対位置情報に基づいて、第1撮像部101の撮影画像であるワイド(Wide)画像中に視野枠を描画する。
なお、画像合成部は、上記の各パラメータA1,B1,A2,B2,X,Yを、表示部の表示領域のサイズに応じて調整した合成画像を生成する。
合成画像に示される視野枠に囲まれた領域が、第2撮像部102の撮影画像であるテレ(Tele)画像の画像領域に対応する。
画像合成部203は、視野枠を設定したワイド画像と、視野枠内の画像領域の画像に対応するテレ画像を組み合わせ、いずれかを親画面として他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳した合成画像を生成する。すなわち、例えば先に図6、図7を参照して説明した合成画像である。
ステップS106において、この合成画像を表示部、例えば第1表示部104に表示する。
この表示処理によって、表示部には、先に図6、図7を参照して説明した合成画像が表示される。
観察者は、ワイド画像に表示された視野枠に基づいて、ズームアップされた拡大画像として表示されたテレ画像が、ワイド画像中のどの領域であるかを容易に確認することが可能となる。
[4.画像および画像相対位置情報の記録処理と、画像再生処理について]
第1撮像部101と第2撮像部102を介して撮影された画像は、ユーザ操作に基づく撮影処理によって、記憶部108に記録される。
この画像記録処理に際して、上述した合成画像表示処理に適用する2つの画像に関する画像相対位置情報を画像に対応する属性情報(メタデータ)として記録する。
このような属性情報(メタデータ)を画像に対応付けて記録することで、記録画像を読み出して再生する際に、属性情報を適用することで、ワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定したワイド画像とテレ画像からなる合成画像を生成して表示することが可能となる。
図11は、このような画像と属性情報(メタデータ)の記録処理を実行する信号処理部103の構成を説明する図である。
図11に示すように、信号処理部103は、第1撮像部101の撮影した第1画像401と、第2撮像部102の撮影した第2画像402を記憶部108に格納する。さらに、信号処理部103は、これらの各画像に対応付けた属性情報(メタデータ)として、画像相対位置情報403を記憶部108に格納する。
画像相対位置情報403は、
第1画像の画像切り出しサイズA1×B1、
第2画像の画像切り出しサイズA2×B2、
視野枠表示位置(X,Y)、
これらの各情報を含む情報である。
記憶部108に格納された画像を読み出して再生する場合には、画像対応の属性情報(メタデータ)である画像相対位置情報403を適用して、先に図4を参照して説明したフローのステップS105〜S106の処理を実行して、図6や図7を参照して説明した合成画像を生成して表示することができる。
なお、画像相対位置情報403は、画像の各フレーム単位の属性情報として設定してもよいが、複数の符号化画像の単位であるGOP(Group Of Pictures)などの一定の画像集合単位で設定して格納する構成としてもよい。
各画像は、例えばMPEGなど、所定の符号化態様で符号化されて記憶部108に格納される。
なお、図11は、図2に示すコーデック106、メディアインタフェース107については省略して示している。
また、記憶部から読み出した画像に基づいて合成画像を生成して表示する処理は、撮像部を備えない表示装置や画像処理装置においても実行可能である。
表示装置や画像処理装置は、例えば、図2に示す撮像装置100中、第1撮像部101、第2撮像部102を省いたハードウェア構成によって実現される。
[5.画像中の顔領域を適用した被写体距離算出処理について]
図3に示す信号処理部103の測距部201は、先に説明したように被写体距離の算出を行う。
前述した処理例では、測距部201は、例えば図5を参照して説明したように、2つの画像の相対位置情報や、焦点距離情報、あるいはフォーカス位置情報などを適用して被写体距離を算出するものとして説明した。
しかし、撮影画像中に人物の顔領域が含まれる場合、この顔領域を適用して被写体距離を算出する構成としてもよい。
以下、この顔領域を利用した被写体距離の算出処理例について説明する。
第1撮像部101と、第2撮像部102においてオートフォーカス機能を用いて合焦位置が決定した時点の焦点距離を下記の通りとする。
(1)第1撮像部101の合焦時の焦点距離:F1
(2)第2撮像部102の合焦時の焦点距離:F2
第1撮像部101と第2撮像部102の各撮影画像には人物の顔領域が含まれるものとする。
測距部201は顔領域認識機能を有し、第1撮像部101と第2撮像部102の各撮影画像から同一被写体の人物の顔領域を判別する。
各画像から認識した顔サイズを以下のサイズ(横×縦)とする。
第1撮像部101の撮影画像であるワイド画像中の顔サイズ:A1×B1、
第2撮像部102の撮影画像であるテレ画像中の顔サイズ:A2×B2、
測距部201は、これら2つの異なる倍率の画像に含まれる顔サイズ情報を適用して、以下の(式3)に従って、被写体距離Lを算出する。
Figure 2013247543
・・・・・(式3)
ただし、
第1撮像部101の撮影画像であるワイド画像中の顔サイズ:A1×B1、
第2撮像部102の撮影画像であるテレ画像中の顔サイズ:A2×B2、
第1撮像部101の焦点距離:F1、
第2撮像部102の焦点距離:F2、
であるものとする。
信号処理部103の測距部201は、このように、撮影画像中に人物の顔領域が含まれる場合は、上記(式3)に従ってその人物までの被写体距離を算出することができる。
[6.本開示の撮像装置の実行する各種の処理例について]
上述したように、本開示の撮像装置では、複数の異なる倍率の画像、すなわちワイド(Wide)画像と、ズームアップした拡大画像であるテレ(Tele)画像を撮影する。
さらに、これらの複数画像を合成した合成画像を生成して表示する。
すなわち、例えば図12に示す合成画像500の表示が実行される。
合成画像500は、各撮像部におい撮影されたワイド画像とテレ画像、いずれか一方を親画面、他方を子画面とした合成画像である。
さらに、ワイド画像中には、テレ画像の画像領域を示す視野枠501を表示する。
観察者は、ワイド画像内に表示された視野枠501に基づいて、ズームアップされた拡大画像として表示されたテレ画像が、ワイド画像中のどの領域であるかを容易に確認することが可能となる。
本開示の撮像装置において合成画像中に示される視野枠は、先に図4に示すフローチャートに基づいて説明したように、2つの撮像部の撮影画像の撮影条件に基づいて、その都度、計算され、更新される。
従って、例えば、撮影者がカメラを持って移動した場合には、各撮影画像の切り出し領域(A×B)、視野枠位置(X,Y)も逐次、更新される。
具体的には、例えば図13(A)に示すように、被写体からカメラまでの距離が遠い設定から、図13(B)に示すように、被写体からカメラまでの距離が近い設定にカメラを移動した場合、表示部に表示される合成画像は、逐次更新される。
ワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠は、図13(A)に示すようにカメラと被写体が遠い場合は、合成画像のほぼ中央に位置して表示されるが、図13(B)に示すようにカメラと被写体が近い場合は、合成画像のほぼ中央からずれた位置に表示される。
これは、第1撮像部と第2撮像部が水平方向に離間した位置に設定されているためである。
本開示の構成では、各撮像部の画像撮影条件に応じて逐次、視野枠の設定位置を更新し表示するので、常に正確な2つの画像の相対位置関係を正確に反映した視野枠の表示が可能となる。
なお、本開示の撮像装置では、2つの撮像部を介して異なる倍率の画像を撮影し、記録する際に、図11を参照して説明したように、2つの画像の相対位置情報をメタデータとして画像に対応付けて記録する。
このメタデータ記録処理によって、記録画像の再生時にも、図12に示すような合成画像の再生が可能となる。
さらに、例えば図14に示すような画像再生表示を行うこともできる。
例えば、図14(A)に示すようにワイド画像を選択してワイド画像のみの再生表示を行っている場合、その一部の領域601をユーザが指定して、この領域601を拡大表示する処理を行なったとする。
この指定領域601に、視野枠602に一致する領域が含まれる場合、この視野枠の領域を、テレ画像を適用して表示する。
すなわち、図14(B)に示す拡大画像中、視野枠に対応する点線領域に第2撮像部の撮影画像621を適用して表示する。
この処理により、高画質のテレ画像を表示することにより、高解像度の拡大画像を表示することが可能となる。すなわち、ワイド画像を単に拡大表示すると画質が劣化してしまうが、このような画質劣化を発生させずに高解像度の高画質画像を再生することができる。
[7.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 複数の撮像部と、
前記複数の撮像部において撮影された複数画像から構成される合成画像を生成する信号処理部を有し、
前記複数の撮像部は撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影し、
前記信号処理部は、
前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示部に出力する撮像装置。
(2)前記信号処理部は、被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出した画像切り出しサイズと、複数の撮像部間の離間距離を適用して、前記視野枠の表示位置を算出する前記(1)に記載の撮像装置。
(3)前記信号処理部は、被写体距離を算出する測距部と、被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズ、および、前記視野枠表示位置を算出する視野枠位置算出部と、前記視野枠表示位置を適用して前記合成画像を生成する画像合成部を有する前記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)前記測距部は、前記撮像部の撮像画像中の顔領域を検出し、検出した顔領域のサイズに基づいて被写体距離を算出する前記(3)に記載の撮像装置。
(5)前記信号処理部は、前記視野枠の表示位置を含む画像相対位置情報を、前記ワイド画像とテレ画像に対応する属性情報として生成し、記憶部格納データとする前記(1)〜(4)いずれかに記載の撮像装置。
(6)前記信号処理部は、記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像に設定された属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する前記(1)〜(5)いずれかに記載の撮像装置。
(7)撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報であり、各画像の相対位置を示す画像相対位置情報を外部または記憶部から入力し、入力した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する信号処理部と、
信号処理部の生成した合成画像を表示する表示部を有する表示装置。
(8)前記表示装置は、前記ワイド画像とテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報である画像相対位置情報を格納した記憶部を有し、前記信号処理部は、前記記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像の属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する前記(7)に記載の表示装置。
さらに、上記した装置およびシステムにおいて実行する処理の方法や、処理を実行させるプログラムも本開示の構成に含まれる。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、ワイド画像中にテレ画像の視野領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成、表示する構成が提供される。
具体的には、複数の撮像部から撮影領域の広いワイド画像と、ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を入力し、一方の画像を親画面とし、他方を子画面とし、親画面に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示する信号処理部を有する。信号処理部は、被写体距離情報を適用して、ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、算出サイズと、撮像部間の離間距離を適用して視野枠表示位置を算出する。さらに、2つの画像の相対位置情報をメタデータとして記憶部に格納し、画像再生時にも同様の合成画像を生成して表示する。
これらの構成により、ワイド画像中にテレ画像の視野領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成、表示可能となり、ユーザは拡大画像(テレ画像)として表示された画像がより広い領域を示すワイド画像中のどの位置であるかを即座に判別することが可能となる。
10 撮像装置(電子双眼鏡)
11 第1撮像部
12 第2撮像部
21 第1表示部
22 第2表示部
30 撮像装置(3Dカメラ)
31 第1撮像部
32 第2撮像部
33 表示部
100 撮像装置
101 第1撮像部
102 第2撮像部
103 信号処理部
104 第1表示部
105 第2表示部
106 コーデック
107 メディアインタフェース
108 記憶部
110 制御部
111 メモリ
112 操作部(UI)
201 測距部
202 視野枠位置算出部
203 画像合成部

Claims (12)

  1. 複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部において撮影された複数画像から構成される合成画像を生成する信号処理部を有し、
    前記複数の撮像部は撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影し、
    前記信号処理部は、
    前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成して表示部に出力する撮像装置。
  2. 前記信号処理部は、
    被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、
    算出した画像切り出しサイズと、複数の撮像部間の離間距離を適用して、前記視野枠の表示位置を算出する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記信号処理部は、
    被写体距離を算出する測距部と、
    被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズ、および、前記視野枠表示位置を算出する視野枠位置算出部と、
    前記視野枠表示位置を適用して前記合成画像を生成する画像合成部を有する請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記測距部は、前記撮像部の撮像画像中の顔領域を検出し、検出した顔領域のサイズに基づいて被写体距離を算出する請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記信号処理部は、
    前記視野枠の表示位置を含む画像相対位置情報を、前記ワイド画像とテレ画像に対応する属性情報として生成し、記憶部格納データとする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記信号処理部は、
    記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像に設定された属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する請求項1に記載の撮像装置。
  7. 撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報であり、各画像の相対位置を示す画像相対位置情報を外部または記憶部から入力し、入力した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する信号処理部と、
    信号処理部の生成した合成画像を表示する表示部を有する表示装置。
  8. 前記表示装置は、
    前記ワイド画像とテレ画像と、前記ワイド画像とテレ画像の属性情報である画像相対位置情報を格納した記憶部を有し、
    前記信号処理部は、前記記憶部に格納されたワイド画像とテレ画像と、画像の属性情報である画像相対位置情報を読み出し、読み出した画像相対位置情報を適用してワイド画像中のテレ画像領域を示す視野枠の表示位置を決定し、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成する請求項7に記載の表示装置。
  9. 画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
    複数の撮像部において、撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影する画像撮影ステップと、
    信号処理部において、前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成する合成画像生成ステップと、
    表示部に前記合成画像を表示する画像表示ステップを実行する画像処理方法。
  10. 前記合成画像生成ステップは、
    被写体距離情報を適用して、前記ワイド画像とテレ画像の画像切り出しサイズを算出し、
    算出した画像切り出しサイズと、複数の撮像部間の離間距離を適用して、前記視野枠の表示位置を算出するステップを含む請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
    信号処理部が、記憶部に格納された撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を読み出し、さらに、読み出し画像の属性情報として記録された画像相対位置情報を読み出すステップと、
    前記信号処理部が、読み出した画像相対位置情報を適用して、前記ワイド画像中のテレ画像領域に相当する視野枠の表示位置を決定するステップと、
    前記信号処理部が、決定した表示位置に視野枠を設定したワイド画像と、テレ画像から構成される合成画像を生成するステップを実行する画像処理方法。
  12. 画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
    複数の撮像部に、撮影領域の広いワイド画像と、前記ワイド画像中の一部領域の拡大画像に相当するテレ画像を撮影させる画像撮影ステップと、
    信号処理部に、前記ワイド画像とテレ画像の一方を親画面とし、他方を子画面として、親画面の一部に子画面を重畳し、さらにワイド画像中にテレ画像の画像領域を示す視野枠を設定した合成画像を生成させる合成画像生成ステップと、
    表示部に前記合成画像を表示させる画像表示ステップを実行させるプログラム。
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