JP2013247425A - 管理装置、使用コスト管理システム及びプログラム - Google Patents

管理装置、使用コスト管理システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器使用に伴う詳細な使用コストの管理を行う。
【解決手段】本発明に係る管理装置は、管理対象となる機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置であって、機器のユーザ使用履歴と機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、ユーザ毎に、第1合計コストを含む使用コストを計算する使用コスト計算手段とを有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、管理装置、使用コスト管理システム及びプログラムの分野に関する。
機器の使用(利用)をその使用量に基づいて制限する技術がある。例えば、ユーザ毎、グループ毎などの単位で、一定期間において、機器の使用を許可する使用量の上限値を予め設定し、その使用量を超えた場合には、一定の処理を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、例えば印刷機器の場合、ユーザに対し、コピーやプリントにおける印刷枚数に上限値を予め定めておく。ユーザがプリントしようとすると、ユーザの印刷枚数が上限枚数値に達していないかどうかが確認され、既に上限枚数値に達している場合、それ以上の印刷は禁止される。
このような機器使用の上限管理技術は、例えば、機器使用に伴うコストの削減や資源の節約などが目的であるため、ユーザの印刷枚数が上限枚数値に達した場合の処理として、印刷を禁止する他、例えば、以後カラー印刷を禁止しモノクロ印刷のみの利用を許可したり、単にユーザに規定の上限枚数値に達した旨の通知を行って節約を促すようにすることもできる。
また、機器使用に伴うコストは、印刷枚数の他にも、印刷に伴って実際に使用した消耗品(例えば、紙やトナー等)の金額自体を算出し、算出された金額ベースに基づいて、印刷を制限する技術がある。また、機器使用に伴うコストは、他にもポイントや換算値として算出され、算出されたポイントや換算値に基づいて使用制限を実施するものもある。
しかしながら、機器使用に伴うコストは、現実的な観点から見ると、消耗品(例えば、紙、トナー等)のみではない。このため、従来のように、消耗品の使用量のみでの上限値に基づいて、機器の使用を制限する方法では、機器使用に伴うコスト自体の精度や、コスト管理の柔軟性に問題がある。
つまり、機器使用に伴うコストを算出するにあたり、コストパラメータは、消耗品のみではなく、他にも多様に存在する。従って、現実に即し、できる限り複数のコストパラメータを取り入れて、機器の使用に伴うコストを算出し、これにより算出されたコストを用いることにより、より精度の高い機器使用の上限管理や使用制限などを行うことが可能である。
また、機器は、印刷機器のように必ずしも使用の度に消耗品が発生する機器ばかりでなく、例えば、同じOA機器でも、プロジェクターなどは、使用毎の消耗品は発生しない。このため、コストパラメータが消耗品のみであると、消耗品のない機器に対しては、上限管理や利用制限を実施できない。近年、企業等のコスト管理意識や環境資源の節約意識は年々高まっており、より精度がよく、柔軟な上限管理手法が望まれる。
本発明では、上記のような問題に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、機器使用に伴う詳細な使用コストの管理を行う管理装置、使用コスト管理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、管理対象となる機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置であって、前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段とを有する。
また上記課題を解決するため、本発明に係る使用コスト管理システムは、管理対象となる機器と、前記機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置とを含む使用コスト管理システムであって、前記管理装置は、前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段とを有する。
また上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、管理対象となる機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置に、前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段として機能させる。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、機器使用に伴う詳細な使用コストの管理を行う管理装置、使用コスト管理システム及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る上限管理システム100のネットワーク構成図を示す。 本実施形態に係る印刷機器1の主要機能構成の一例を示す。 本実施形態に係るイベントログの一例を示す。 本実施形態に係る使用コスト計算装置2の主要機能構成の一例を示す。 本実施形態に係る料金マスターの一例を示す。 本実施形態に係る上限管理装置4の主要機能構成の一例を示す。 本実施形態に係る上限管理情報の一例を示す。 本実施形態に係る使用コスト計算装置2の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。 本実施形態に係る印刷機器1の使用形態の一例を示す。 本実施形態に係る使用コスト計算処理を説明するフローチャートである。 時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その1)である。 時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その2)である。 時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その3)である。 本実施形態に係る上限管理情報更新処理を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る印刷の可否判定処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を各実施形態において図面を用いて説明する。なお、以下では、本発明に係る機器使用の使用コスト管理システムを、印刷機器の印刷使用の上限を管理する印刷の上限管理システムに適用した例を示す。
[概要]
本実施形態に係る上限管理システム100は、電気使用料、消耗品料、メンテナンス料、占有料を含めた機器の使用料(トータルコスト)に基づいて、機器の使用の可否を制御する。例えば、使用機器が印刷機器の場合、印刷機器の使用に伴うコストは、現実的には消耗品(例えば、紙、トナー等)のみではない。
また、機器は、印刷機器のように必ずしも利用の度に消耗品が発生する機器ばかりでなく、例えば、同じOA機器でも、プロジェクターなどは、使用毎の消耗品が発生しない。このため、コストパラメータが消耗品のみであると、プロジェクターなど、消耗品のない機器に対し、上限管理や利用制限を実施できない。
そこで、本実施形態においては、印刷機器の使用に伴うコストパラメータは、消耗品のみではなく、他にも多様に存在することから、できる限り複数のコストパラメータを取り入れて、印刷機器の使用に伴う使用コストを算出するようにする。そして、このように算出された使用コストを用いることにより、より精度の高い機器使用の上限管理や利用制限などを行うものである。以下、詳しく説明する。
[システム構成]
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係る上限管理システム100のネットワーク構成図を示す。本実施形態に係る上限管理システム100は、印刷機器1、使用コスト計算装置2、クライアントPC3、上限管理装置4が、ネットワークを介し接続される。
印刷機器1は、例えば、印刷データの印刷を実行するプリンタや複合機能プリンタ(MFP)等の画像形成装置である。印刷機器1は、クライアントPC3から送信された印刷データを印刷する。
また、本実施形態に係る印刷機器1は、ユーザから印刷指示を受けると、上限管理装置4に対し、そのユーザの印刷を実行してよいかどうかを問い合わせるための判定要求を送信する。そして、上限管理装置4からの判定結果に応じて印刷可否を制御する。
使用コスト計算装置2は、印刷機器1から、印刷機器1の使用履歴や動作履歴が記録されたイベントログを取得し、ユーザ毎に印刷機器1を使用した使用コストを算出する。詳細は後述する。
クライアントPC3は、例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートデバイス、タブレット等を含む印刷クライアント端末である。ユーザはクライアントPC3を操作して、印刷したい印刷データを印刷機器1に送信する。
上限管理装置4は、ユーザ毎の印刷機器1の使用を管理する。具体的に、上限管理装置4は、印刷機器1を利用するユーザ毎に、使用可能な上限金額、累積の使用金額などを記憶しており、印刷機器1からの印刷可否の判定要求を受信すると、使用可能な上限金額、累積の使用金額に基づいて、そのユーザに対する印刷の可否判定を行い、その判定結果を応答する。
なお、図中では、説明の便宜上、各装置1〜4は、それぞれ個々の装置や機器としているが、いくつかの装置を1つ、又は全ての装置を1つの機器の中に存在するよう構成することも可能である。また、上限管理システム100においては、ユーザ毎に印刷装置1の印刷使用の上限を管理するものであるため、複数台のクライアントPC3が存在してもよい。
(印刷機器1)
図2は、本実施形態に係る印刷機器1の主要機能構成の一例を示す。図に示されるように、本実施形態に係る印刷機器1は、イベントログ記録部101、蓄積部102、転送部103、印刷部104を含む。
イベントログ記録部101は、印刷機器1の使用や動作に伴って、印刷機器1の使用履歴や動作履歴をイベントログとして記録する。イベントログは、例えば、起動、ログイン(ログアウト)、印刷動作、スリープなど、その使用履歴や動作履歴が時間とともに記録され、蓄積部102に蓄積される。
蓄積部102は、イベントログを蓄積する。
転送部103は、蓄積部102に蓄積されたイベントログを使用コスト計算装置2に転送する。
印刷部104は、画像形成処理等を含む印刷処理を実行する。但し、本実施形態に係る印刷部104は、上限管理システム100により、ユーザ毎に印刷装置1の印刷利用の上限が管理されているため、印刷の際、上限管理装置4に印刷可否の判定要求を送信し、その判定結果に応じて、印刷の実行、不実行を制御する。
なお、印刷機器1は、例えば、印刷データの印刷を実行するプリンタや複合機能プリンタ(MFP)等の画像形成装置であるため、非図示ながら、他にも当然に画像形成装置が有する機能を備えていることはいうまでもない。
図3は、本実施形態に係るイベントログの一例を示す。図に示されるように、本実施形態に係るイベントログは、イベントログは、例えば、起動、ログイン(ログアウト)、印刷動作、スリープなど、その使用履歴や動作履歴が、時間とともに時系列に記録される。このように、イベントログは、印刷機器1の詳細な使用、動作に係る履歴が記録されたものである。
(使用コスト計算装置2)
図4は、本実施形態に係る使用コスト計算装置2の主要機能構成の一例を示す。図に示されるように、本実施形態に係る使用コスト計算装置2は、イベントログ受信部201、蓄積部202、料金マスターDB(Database)203、電気使用料計算部204、消耗品料計算部205、メンテナンス料計算部206、占有料計算部207、使用コスト計算部208、転送部209を含む。
イベントログ受信部201は、印刷機器1から転送されてきたイベントログを受信する。
蓄積部202は、受信したイベントログを蓄積する。
料金マスターDB203は、各計算部がコスト計算をする際に用いられる料金マスターを格納する。料金マスターは、例えば、印刷に消費する消耗品の料金(例えば、用紙サイズ毎の料金)、単位当りの電力料金、1ヶ月当りのメンテナンス料、1ヶ月あたりの占有料金などがある。
消耗品料計算部204は、印刷機器1の稼働に伴って、消耗品(例えば、用紙、インクトナー等)を必要とするところ、印刷機器1で使用した消耗品量に基づいて、ユーザ毎に、その消耗品料を割り当てて計算する。
電気使用料計算部205は、印刷機器1を稼働させるためには、電力を必要とするところ、印刷機器1で使用した電力量に基づいて、ユーザ毎に、その電気使用料を割り当てて計算する。
メンテナンス料計算部206は、メンテナンス料を計算する。なお、メンテナンス料は、保守契約が結ばれているような場合、毎月の保守契約料金は一定の場合がある。この場合、保守契約料金は、ユーザ毎に負担させることにより、ユーザ毎のメンテナンス料を割り当てて計算する(いわゆる割り勘)。
占有料計算部207は、占有料を計算する。なお、占有料は、印刷機器1の固定費というべき費用で、例えば、減価償却費がある。この場合、減価償却費は、ユーザ毎に負担させることにより、ユーザ毎の占有料を割り当てて計算する(いわゆる割り勘)。
使用コスト計算部208は、電気使用料計算部204により計算された電気使用料、消耗品料計算部205により計算された消耗品料、メンテナンス料計算部206により計算されたメンテナンス料、占有料計算部207により計算された占有料を合算した合計使用料を、使用コストとして算出する。電気使用料、消耗品料、メンテナンス料、占有料は、ユーザ毎に算出されているため、使用コストもまた、ユーザ毎に算出される。これにより、ユーザ毎に、印刷機器1の使用に基づく使用料(使用コスト)を算出できる。
転送部209は、使用コスト計算部208により計算された使用コストを上限管理装置4に転送する。
図5は、本実施形態に係る料金マスターの一例を示す。本実施形態に係る料金マスターDB203の料金マスターは、(a)印刷に伴い消費される消耗品の料金に関する情報が登録された消耗品料マスター、(b)印刷機器の状態別の電力料金に関する情報が登録された電力料マスター、(c)印刷機器の維持に必要なメンテナンス料及び占有料に関する情報が登録されたメンテナンス料・占有料マスターを含む。料金マスターDB203は、これら料金マスターは、上述の各計算部が使用コスト計算をする際に用いられる。
(上限管理装置4)
図6は、本実施形態に係る上限管理装置4の主要機能構成の一例を示す。図に示されるように、本実施形態に係る上限管理装置4は、使用コスト受信部401、記憶部402、判定部403を含む。
使用コスト受信部401は、使用コスト計算装置2から転送されてきた使用コストを受信する。
記憶部402は、ユーザ毎に使用可能な上限金額、累積の使用金額などを含む上限管理情報を保持している。また、使用コスト計算装置2から使用コストが受信されると、受信した使用コストに基づき、上限管理情報を更新する。
判定部403は、印刷機器1からの印刷可否の判定要求を受信すると、上限管理情報を参照することにより、そのユーザに対し印刷の可否判定を行い、その判定結果を印刷機器1に応答する。
図7は、本実施形態に係る上限管理情報の一例を示す。本実施形態に係る上限管理情報は、ユーザ毎に、使用可能な「上限金額」、累積の「使用金額」を保持している。
使用可能な上限金額は、そのユーザに対し与えられている予算をいうべきものであり、印刷機器1を使用することができるコストベースでの上限金額である。使用可能な上限金額は、ユーザ毎に、予め管理者等により定められている。
累積の使用金額は、過去(例えば1ヶ月単位)、印刷機器1を使用するに伴い使用したコストベースでの累積の使用金額である。累積の使用金額は、例えば1ヶ月当りのものとし、この場合、月始めに、0の値にリセットされる。
判定部403は、印刷機器1からの印刷可否の判定要求を受信すると、上限管理情報を参照し、そのユーザの累積の「使用金額」が、そのユーザに与えられている「上限金額」を超えているか否かを判定する。そして、そのユーザの累積の「使用金額」が、そのユーザに与えられている「上限金額」を超えていないと判定した場合、その判定結果(印刷許可)を印刷機器1に応答する。一方、そのユーザの累積の「使用金額」が、そのユーザに与えられている「上限金額」を超えていると判定した場合、その判定結果(印刷不許可)を印刷機器1に応答する。
また、図7中、「ユーザ名」:system、及びその「使用金額」が登録されている。これは、印刷機器1を維持するために使用された使用金額であるものの、特定のユーザに割り当てられない使用金額である。例えば、印刷機器1は、どのユーザにも使用されていない時間帯においても、印刷機器を起動しておく限り、維持電力が必要である。また、例えば、毎月毎に計上されるメンテナンス料や占有料も、印刷機器を維持しておく限り必要である。このように、具体的なユーザに直接割り振りすることのできない機器自体の使用料を、一ユーザと擬制したsystemユーザの「使用金額」として計上しておく。なお、「ユーザ名」:systemの「使用金額」は、最終的には、全ユーザで公平に分配し、各ユーザの累積の「使用金額」に割り当てられる(加算される)。
以上、各装置の主要機能構成である。これらの機能は、実際には各装置のCPUが実行するプログラムによりコンピュータに実現させるものである。
また、印刷機器1、使用コスト計算装置2、上限管理装置4は、同一筐体で構築することも可能である。この場合、印刷機器1に、使用コスト計算装置2及び上限管理装置4の機能が例えばソフトウェアとして搭載され実現されうる。
(ハードウェア)
図8は、本実施形態に係る使用コスト計算装置2の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。使用コスト計算装置2は、主要な構成として、CPU21、ROM22、RAM23、HDD24、記憶媒体読取装置25、入力装置26、表示装置27、及び通信装置28を含む構成である。
CPU21は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM22は、CPU21で実行される所定の制御プログラムを格納するメモリであり、RAM23は、CPU21がROM22に格納された所定の制御プログラムを実行して各種の制御を行うときの作業領域として使用するメモリである。HDD24は、汎用のOS、各種プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置である。記憶媒体読取装置25は、CDやDVD、USBメモリ等の外部記憶媒体から情報を入力する装置である。
入力装置26は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置26は、マウス、キーボード、表示装置27の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置27は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。通信装置28は、ネットワークを介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
なお、クライアントPC3や上限管理装置4のハードウェアも、図8と同様のハードウェア構成を採用できるため、説明は省略する。また、印刷機器1のハードウェアも、公知の印刷機器でよいため、説明は省略する。
[印刷機器1の情報処理]
次に、印刷機器1の情報処理について説明する。印刷機器1は、日常、ユーザの操作により、印刷動作を行うが、その使用や動作に伴って、以下のイベントログ記録処理、イベントログ記録処理を実施する。
(イベントログ記録処理)
図9は、本実施形態に係る印刷機器1の使用形態の一例を示す。具体的に、2011/9/9の使用履歴/動作履歴を示す。図に示されるように、印刷機器1は、この日(2011/9/9)、例えば、管理者等、User、User2により、例えば以下のような動作を行ったものとする。
12:00:00 管理者等の操作により、印刷機器1が起動される。
12:05:00 起動完了(通常モード)
12:06:00 User1が印刷機器1にログイン
12:07:00 User1の印刷操作により、ウォームアップ開始
12:08:00 ウォームアップ完了後、印刷開始
12:09:30 印刷完了
12:10:30 User1の印刷操作により、印刷開始
12:11:30 印刷完了
12:12:00 User1が印刷機器1からログオフ
12:22:00 印刷機器1がスリープ開始
12:29:00 User2の操作(例えば、タッチパネル操作)により、復帰開始(通常モードへ移行開始)
12:30:00 復帰完了(通常モード)
12:30:30 復帰を確認後、User2が印刷機器1にログイン
12:31:00 User2の印刷操作により、印刷開始
12:32:00 印刷完了
12:32:30 User2が印刷機器1からログオフ
12:33:00 管理者等の操作により、印刷機器1がシャットダウン開始
12:35:00 シャットダウン完了(装置停止)
印刷機器1のイベントログ記録部101は、上述したように、印刷機器1の使用や動作に伴って、印刷機器1の使用履歴や動作履歴を時系列のイベントログとして記録する。具体的には、この日(2011/9/9 12:00:00)、印刷機器1の使用や動作に伴って、図3に示されるようなイベントログを記録することになる。蓄積部102は、このイベントログを蓄積しておく。
なお、上述したように、本実施形態に係る印刷部104は、上限管理システム100により、ユーザ毎に印刷装置1の印刷利用の上限が管理されているため、印刷の際、上限管理装置4に印刷可否の判定要求を送信し、その判定結果(印刷許可)を受信した場合、印刷を実行する。一方、判定結果(印刷不許可)を受信した場合、印刷を禁止する(例えば、印刷禁止の旨を、クライアントPC3や操作パネル等に通知)。
(イベントログ転送処理)
次に、印刷機器1のイベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたイベントログを使用コスト計算装置2に転送する。転送のタイミングは、例えばシャットダウン開始前である。
管理者等の操作により、印刷機器1に対しシャットダウン開始命令が行われると、印刷機器1のシャットダウン前に、印刷機器1のイベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:33:00)。この場合、使用コスト計算装置2には、起動〜シャットダウンの単位でイベントログが転送されることになる。
なお、シャットダウン開始前のほかにも、例えば、転送のタイミングとして、ユーザのログイン・ログオフの切れ目毎などもありうる。まず、ユーザのログイン操作により、ログイン命令が行われると、印刷機器1のイベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたその時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:06:00及び12:30:30)。次に、ユーザのログオフ操作により、ログオフ命令が行われると、イベントログ転送処理は、その時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:32:30)。
また例えば、転送のタイミングとして、イベント毎などもありうる。管理者等の操作により、印刷機器1に対し起動開始命令が行われると、印刷機器1のイベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたその時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:00:00)。次に、印刷機器1の起動が完了すると、イベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたその時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:05:00)。次に、ユーザのログイン操作により、ログイン命令が行われると、イベントログ転送処理は、蓄積部102に蓄積されたその時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する(上述の例の場合、転送のタイミングは、12:06:00。以降、同様に、イベントログ転送処理は、イベント毎に、蓄積部102に蓄積されたその時点でのイベントログを使用コスト計算装置2に転送する。
このように、イベントログ転送処理は、例えばいくつかのタイミングで、イベントログを転送しうるが、運用等に応じて管理者等により、決定しうる。但し、本実施形態においては、シャットダウン開始前のタイミングで、イベントログを使用コスト計算装置2に転送するものとして説明を進める。
なお、後述するように、イベントログ転送のタイミングの頻度を細分化して、使用コスト計算装置2に転送すると、イベント毎に逐一ユーザ毎、systemユーザの使用コスト(使用料)が計算され、上限管理情報の「使用金額(累積)」(例えば、図7)もまた逐一更新される。
[使用コスト計算装置2の情報処理]
次に、使用コスト計算装置2の情報処理について説明する。使用コスト計算装置2は、印刷機器1から転送されてきたイベントログを受信すると、イベントログに基づいて、ユーザ毎に割り当てるべき使用コストを計算する。また、計算した使用コストを上限管理装置4に転送する。
図10は、本実施形態に係る使用コスト計算処理を説明するフローチャートである。
S1:まず、使用コスト計算装置2のイベントログ受信部201は、イベントログを受信したか否かを判定する。イベントログを受信した場合、使用コストの計算を開始する。
S2:消耗品料計算部204は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203の消耗品料マスターを参照し、印刷機器1で使用した消耗品量に基づいて、ユーザ毎に、その消耗品料を割り当てて計算する。
S3:電気使用料計算部205は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203の電気使用料マスターを参照し、印刷機器1で使用した電力量に基づいて、ユーザ毎に、その電気使用料を割り当てて計算する。
S4:メンテナンス料計算部206は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203のメンテナンス料・占有料マスターを参照し、ユーザ毎に、ユーザの使用時間と、印刷機器1の維持に必要なメンテナンス料の時間単価に基づいて、メンテナンス料を計算する。
S5:占有料計算部207は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203のメンテナンス料・占有料マスターを参照し、ユーザ毎に、ユーザの使用時間と、印刷機器1の維持に必要な占有料の時間単価に基づいて、占有料を計算する。
S6:使用コスト計算部208は、電気使用料計算部204により計算された電気使用料、消耗品料計算部205により計算された消耗品料、メンテナンス料計算部206により計算されたメンテナンス料、占有料計算部207により計算された占有料を合算した料金を、ユーザ毎(systemユーザを含む)の使用コストとして算出する。
S7:転送部209は、使用コスト計算部208により計算された使用コストを上限管理装置4に転送する。
続いて、各ステップの使用料の計算について、以下説明する。
(S2:消耗品料計算)
消耗品料計算部204は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203の消耗品料マスターを参照し、印刷機器1で使用した消耗品量に基づいて、ユーザ毎に、その消耗品料を割り当てて計算する(S2)。
具体的に、受信したイベントログとして、図3を参照する。また、料金マスターDB203の消耗品料マスターとして、図5を参照する。
このイベントログから、消耗品料として計算すべきは、User1の印刷に対し、「A4、カラー、30枚」、及び「A4、モノクロ、10枚」の使用履歴である。そして、料金マスターDB203の消耗品料マスターの使用料とから、カラーA4:30枚=¥750、モノクロA4:10枚=¥150の、合計¥900を、User1の消耗品料として計算する。
また、このイベントログから、消耗品料として計算すべきは、User2の印刷に対し、「A4、モノクロ、10枚」の使用履歴である。そして、料金マスターDB203の消耗品料マスターの使用料とから、モノクロA4:10枚=¥150を、User2の消耗品料として計算する。
(S3:電気使用料計算)
電気使用料計算部205は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203の電気使用料マスターを参照し、印刷機器1で使用した電力量に基づいて、ユーザ毎に、その電気使用料を割り当てて計算する(S3)。
具体的に、受信したイベントログとして、図3を参照する。また、料金マスターDB203の電気使用料マスターとして、図5を参照する。なお、電気使用料マスターに示されるように、印刷機器1の状態によって、使用(消費)される電力量は異なる。例えば、印刷機器1は、一定時間未使用の場合、スリープモード(省エネモード)に移行する機能を有しており、この場合、通常モード時の電力と比べ、その使用(消費)される電力量は少ない。従って、電気使用料計算部205は、受信したイベントログから印刷機器1の状態毎に使用(消費)される電力量を計算する。
図11は、時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その1)である。受信したイベントログ(例えば、図3)には、イベントが時系列に記録されており、横軸方向に、そのイベントに基づいて、印刷装置1のその時々の状態を時系列に把握することができる。そして、電気使用料マスター(例えば、図5)に登録されている状態別の電力量を縦軸方向に表現した。
図12は、時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その2)である。図12は、図11に対し、User1に計上すべき電力量と、User2に計上すべき電力量と、systemユーザに計上すべき電力量とに区分して示した図である。原則的には、User1に計上すべきは、同User1のログイン〜ログオフ間で使用した電力量であり、User2に計上すべきは、同User2のログイン〜ログオフ間で使用した電力量である。そして、systemユーザに計上すべき電力量は、それ以外(ユーザログイン外)のときに、使用した電力量である。従って、一般のユーザ毎分(例えば、User1及びUser2)と、systemユーザ分とで、それぞれ使用した電力量を計上し、その電力量から金額ベースでの電気使用料を計算する。
なお、図中、ウォームアップ開始〜ウォームアップ完了迄に使用したウォームアップ電力量について、ユーザ(例えば、User1)に計上すべきは、通常電力量相当分とした。ウォームアップの有無は、その時々のタイミングにより発生するものであり、ユーザ使用に依存するものではないからである。即ち、あるとき、そのユーザが印刷しようとしたときには、偶然、印刷前のウォームアップが必要であった、一方、別のユーザが使用しようとしたときには、ウォームアップは不必要であった(直ぐに印刷を実施できる状態)、ということがあり、ユーザに対しウォームアップ電力量をそのまま課すべきではないからである。一方、ウォームアップ開始〜ウォームアップ完了迄に使用したウォームアップ電力量からユーザ(例えば、User1)に計上すべき通常電力量相当分を除算した分は、systemユーザ分の電力量に計上する。
次に、状態毎に電気使用料の計算例を説明する。計算は、電気使用料マスター(例えば、図5)に区分されるように、その状態によって、2通りの方法に分ける。1つは、起動時、停止持、復帰時、ウォームアップ時のように、一律に使用する電力量が決まっている状態タイプの計算方法である。例えば、印刷機器1は、起動時、一律に300whの電力量を使用する。もう1つは、通常時、スリープ持、印刷時のように、その使用時間とともに使用する電力量が増加する状態タイプの計算方法である。例えば、印刷機器1は、通常時、1H当り、30whの電力量を使用する(30分であれば、15wh)。
まず、前者の状態タイプである起動時に使用された電気使用料(図12のs1)を計算する。例えば、起動開始〜起動完了の起動時に使用される電力量は、一律300whである(例えば、図5)。従って、1kwhの電気使用料は¥25であるため、起動時に使用された電気使用料は、¥25×0.3kwh=¥7.5である。なお、上述したように、起動時に使用された電気使用料は、system分の電気使用料に計上する。
次に、後者の状態タイプである通常時に使用された電気使用料を計算する。ここでは、systemユーザ分の電気使用料に計上するため、通常時電力であって、起動完了〜ログイン迄(1分間)に使用された電気使用料を計算する(図12のs2)。具体的には、通常時に使用される電力量は、1時間で30whである(例えば、図5)。従って、印刷機器1において、このとき、通常時に使用された電力量は、30wh/36分≒0.83whである。また、1kwhは¥25であるため、このとき使用された電気使用料は、¥25×0.00083kwh≒¥0.02である。
以上の要領で、電気使用料計算部205は、受信したイベントログ及び料金マスターDB203の電気使用料マスターを参照し、印刷機器1で使用した電力量に基づいて、一般のユーザ分毎(例えば、User1及びUser2)と、systemユーザ分とで、その電気使用料を計算する。
なお、電気使用料を計算する際、次のようなケースでは、一般のユーザ分、systemユーザ分のいずれに計上すべきかについて言及しておく。
図13は、時系列に沿った状態別の電力量を示した模式図の一例(その3)である。図13の例では例えば、User1がログイン後、印刷を行ったが、印刷枚数等の量が多量であったため、印刷完了前にログオフを行った。一般に、印刷機器において、ログイン中受付けられた印刷ジョブは、ログオフ後も引き続き実行される。
ここで、User1に対し計上すべき電力量を、原則通り、ログイン〜ログオフとすると、ログオフから印刷完了迄の印刷時電力量は、User1に計上されなくなる。即ち、systemユーザに計上されてしまう。これを回避するため、ログイン中に受付けられた印刷ジョブがログオフ後に実行される場合には、ログインしたそのユーザに対し、ログオフから印刷完了迄の印刷時電力量を計上するようにすればよい。
(S4:メンテナンス料計算)
メンテナンス料計算部206は、メンテナンス料を計算する(S4)。ここで、メンテナンス料の計算方法は、メンテナンス料契約形態により、以下のようにいくつか考えられる。
まず、定額保守契約でなく、カウンタ方式の場合、使用量に応じて保守契約料を支払うものである。つまり、印刷1枚毎に、¥1のメンテナンス料(例えば、図5)を計上する。よって、具体的に、図3を参照し、その印刷枚数から、ユーザ毎にメンテナンス料(例えば、図5)を計算できる。
また、定額保守契約の場合、メンテナンス料・占有料マスターから、例えば毎月のメンテナンス料(保守料)は、¥30000で一定である。従って、一律にユーザに割り当てるため、メンテナンス料¥30000を全額systemユーザに計上しておく(この時点、一般の各ユーザへのメンテナンス料は¥0)。なお、定額保守契約の場合、メンテナンス料計算は、例えば、月初めの最初の1回のみ計算すればよいものであるため、図10のS4は、月の最初の1回目の使用コスト計算処理においてのみ実施すればよい。
また、一定のメンテナンス料を、ユーザの使用時間に応じて、割り当てるという方法もある。この場合には、例えば、前月に受信したイベントログの蓄積から、前月のユーザ毎の総使用時間の実績値を算出し、ユーザ毎の総使用時間の実績値に応じて、ユーザ毎のメンテナンス料に割り振る。つまり具体的に、メンテナンス料¥30000をユーザ毎の総使用時間の実績値に応じて、ユーザ毎のメンテナンス料に割り振る。これにより、印刷装置1の使用時間が多いユーザには、多くのメンテナンス料を、印刷装置1の使用時間が少ないユーザには、少ないメンテナンス料を、割り振ることができる。なお、上述したように、定額保守契約の場合、メンテナンス料計算は、例えば、月初めの最初の1回のみ計算すればよいものであるため、図10のS4は、月の最初の1回目の使用コスト計算処理においてのみ実施すればよい。
(S5:占有料計算)
占有料計算部207は、占有料を計算する(S5)。ここで、占有料の計算方法は、以下の通りである。
占有料は、印刷機器1を使用する・しないに関わらず、一律に発生する。印刷機器1の購入、リースの場合があるが、購入の場合は、毎年¥240000の占有料(減価償却率相当)が発生するし、リースの場合も、毎年¥240000の占有料(リース料相当)が発生する。従って、一律にユーザに割り当てるため、占有料¥20000(1ヶ月)を全額systemユーザに計上しておく(この時点、各ユーザへのメンテナンス料は¥0)。なお、定額保守契約の場合、占有料計算は、例えば、月初めの最初の1回のみ計算すればよいものであるため、図10のS4は、月の最初の1回目の使用コスト計算処理においてのみ実施すればよい。
また、一定の占有料を、ユーザの使用時間に応じて、割り当てるという方法もある。この場合には、例えば、前月に受信したイベントログの蓄積から、前月のユーザ毎の総使用時間の実績値を算出し、ユーザ毎の総使用時間の実績値に応じて、ユーザ毎のメンテナンス料に割り振る。つまり具体的に、占有料¥20000をユーザ毎の総使用時間の実績値に応じて、ユーザ毎の占有料に割り振る。これにより、印刷装置1の使用時間が多いユーザには、多くの占有料を、印刷装置1の使用時間が少ないユーザには、少ない占有料を、割り振ることができる。なお、上述したように、定額保守契約の場合、占有料計算は、例えば、月初めの最初の1回のみ計算すればよいものであるため、図10のS4は、月の最初の1回目の使用コスト計算処理においてのみ実施すればよい。
以上、各料金が計算されると、使用コスト計算部208は、電気使用料計算部204により計算された電気使用料、消耗品料計算部205により計算された消耗品料、メンテナンス料計算部206により計算されたメンテナンス料、占有料計算部207により計算された占有料を合算した合計使用料金を、ユーザ毎(systemユーザを含む)の使用コストとして算出する(S6)。また、転送部209は、使用コスト計算部208により計算された使用コストを上限管理装置4に転送する(s7)。
[上限管理装置4の情報処理]
次に、上限管理装置4の情報処理について説明する。上限管理装置4は、ユーザ毎の印刷機器1の使用を管理する。具体的に、上限管理装置4は、印刷機器1を利用するユーザ毎に、使用可能な上限金額、累積の使用金額などを含む上限管理情報を記憶している。印刷機器1からの印刷可否の判定要求を受信すると、上限管理情報に基づいて、そのユーザに対する印刷の可否判定を行い、その判定結果を応答する。
(上限管理情報更新処理)
図14は、本実施形態に係る上限管理情報更新処理を説明するフローチャートである。
S21:まず、上限管理装置4の使用コスト受信部401は、使用コストを受信したか否かを判定する。使用コストを受信した場合、上限管理情報の更新を開始する。
S22:記憶部402は、受信した使用コストに基づいて、ユーザ毎に、上限管理情報を更新する。受信した使用コストは、これまで説明してきた通り、一般のユーザ毎と、systemユーザとに割り当てられている。従って、一般のユーザ毎、systemユーザに、上限管理情報(例えば、図7)の「使用金額(累積)」の金額に、受信した使用コストの金額を加算する。
上述の例の場合、上限管理装置4は、使用コスト計算装置2から、例えば、User1:¥○○○、User2:¥○○○、system:¥○○○という情報を含む使用コスト(使用料)を受信する。従って、上限管理情報(例えば、図7)において、User1:、User2、systemの「使用金額(累積)」の金額に、受信したそれぞれの使用コスト(使用料)の金額を加算する。
これにより、一般のユーザ毎と、systemユーザとに、それぞれのユーザが実際に印刷装置1を使用したときに発生した使用コストを、上限管理情報の「使用金額(累積)」に反映できる。使用コストは、これまでの説明から明らかなように、ユーザ使用に伴い発生した消耗品料、電気使用料、メンテナンス料、占有料を含み算出されたコストである。
(印刷の可否判定処理)
図15は、本実施形態に係る印刷の可否判定処理を説明するフローチャートである。
S31:上限管理装置4の判定部403は、印刷機器1からの印刷可否の判定要求を受信したか否かを判定する。印刷可否の判定要求を受信した場合、印刷の可否判定処理を開始する。
S32:判定部403は、印刷の可否判定処理を実施する。まず、印刷の可否判定処理には、例えばユーザ名やユーザIDなど、ユーザを識別するためのユーザ識別子が含まれている。即ち、このユーザ識別子で特定されるユーザが、印刷機器1を使用して、これから印刷をしようとしていることを意味する。
具体的に、判定部403は、上限管理情報(例えば、図7)を参照し、ユーザ名と対応付けられている「上限金額」の金額と、ユーザ名と対応付けられている「使用金額(累積)」の金額と、systemと対応付けられている「使用金額(累積)」の金額と、ユーザ数(例えば、ユーザ名の数)とを取得する。
そして、判定部403は、次の式により、印刷の可否を判定する。真の場合、印刷許可、偽の場合、印刷不許可の判定結果となる。
該ユーザの「上限金額」の金額>=該ユーザの「使用金額(累積)」の金額+(systemの「使用金額(累積)」の金額/ユーザ数)
ここでは、例えば、ユーザ名:User1と対応付けられている「上限金額」の金額:¥35000と、ユーザ名:User1と対応付けられている「使用金額(累積)」の金額:¥12321と、systemと対応付けられている「使用金額(累積)」の金額:¥30000と、ユーザ数(例えば、ユーザ名の数):3とを取得したものとする。そして、systemと対応付けられている「使用金額(累積)」の金額:¥30000を、ユーザ数:3で除算すると、¥10000である。systemと対応付けられている「使用金額(累積)」の金額は、全ユーザで負担されるべき使用コストであるため、1ユーザに対してはこの¥10000を割り当てる。
以上により、User1の現在の実質の使用コストは、¥12321+¥10000=¥212321である。そして、この金額は、User1が使用できる「上限金額」:35000を超えないため、この場合の印刷の可否の判定結果は、印刷許可となる。
S33:判定部403は、印刷機器1に対し、印刷可否の判定結果を応答する。応答する判定結果は、印刷許可又は印刷不許可のいずれかである。
なお、systemユーザ分の「使用金額(累積)」の金額は、全ユーザで負担されるべき使用コストであるため、上述のケースでは、1ユーザに対し¥10000を割り当てた。しかしながら、運用等に応じて、systemユーザ分の「使用金額(累積)」の金額を、全ユーザに分配し割り当てないという運用形態もある。というのも、systemユーザ分の「使用金額(累積)」の金額は、印刷機器1を維持するに必要なコストともいえるため、例えば、この分のコストは、ユーザではく、例えば、当該印刷機器1を使用している所属部署に対するコスト(所属部署が負担すべきコスト)と捉えられる。そして、この場合には、ユーザは自身が印刷機器1を直接的に使用した際に発生した使用コストのみに基づいて、印刷使用に伴う上限管理を実施できる。
[総括]
以上、本実施形態に係る上限管理システム100は、電気使用料、消耗品料、メンテナンス料、占有料を含めた機器の使用料(トータルコスト)を算出のうえ、機器の使用の可否を制御する。これにより、より精度の高い機器使用の上限管理や利用制限などを行うことが可能である。
また、印刷機器と同じOA機器でも、例えば、プロジェクタなどは、使用毎の消耗品が発生しないところ、本実施形態に係る上限管理システム100によれば、電気使用料、消耗品料(¥0とする)、メンテナンス料、占有料を含めた機器の使用料(トータルコスト)を算出のうえ、機器の使用の可否を制御するので、使用毎の消耗品が発生しない機器に対しても、精度の高い機器使用の上限管理や利用制限などを行うことが可能である。
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述の実施形態においては、最終的に金額ベースで上限管理を実施したが、これはあくまで一例である。コストという観点からすると、他にも例えば、単なる数値ポイントに算出し、数値ポイントベースで上限管理を実施することもできる。また、近年、環境意識の高まりから、他にも例えば、二酸化炭素(CO2)の排出量などの環境指数に算出し、環境指数ベースで上限管理を実施することもできる。
1 印刷機器
2 使用コスト計算装置
3 クライアントPC
4 上限管理装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 HDD
15 記憶媒体読取装置
16 入力装置
17 表示装置
18 通信装置
100 上限管理システム
101 イベントログ記録部
102 蓄積部
103 転送部
104 印刷部
201 イベントログ受信部
202 蓄積部
203 料金マスターDB
204 電気使用料計算部
205 消耗品料計算部
206 メンテナンス料計算部
207 占有料計算部
208 使用コスト計算部
209 転送部
401 使用コスト受信部
402 記憶部
403 判定部
特開2011‐059631号公報

Claims (9)

  1. 管理対象となる機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置であって、
    前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、
    前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、
    ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段と、
    を有することを特徴とする管理装置。
  2. 前記コストは、電力使用コストであって、
    前記記憶手段は、前記機器の状態毎に、各状態で使用される電力使用コストを対応付けて記憶し、
    前記コスト計算手段は、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各電力使用コストを合計した第1合計コストを計算し、
    前記使用コスト計算手段は、ユーザ毎に、前記第1合計コストの他、消耗品コスト、メンテナンスコスト又は占有コストの少なくともいずれかを含む使用コストを計算すること、
    を特徴とする請求項1記載の管理装置。
  3. 前記ユーザ使用履歴は、ユーザのログイン及びログオフの履歴を含み、
    前記コスト計算手段は、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザのログイン及びログオフ期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の管理装置。
  4. 前記コスト計算手段は、前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザのログイン及びログオフ期間外の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第2合計コストを計算し、該第2合計コストに対し全ユーザ数で除算したコストを、ユーザ毎の前記第1合計コストに加算すること、
    を特徴とする請求項3記載の管理装置。
  5. 前記コスト計算手段は、前記ログにユーザ使用に依存しない状態が含まれる場合、該状態に対応付けられたコストのうち、通常状態相当のコスト分を第1合計コストに計算し、該状態に対応付けられたコストのうち、残るコスト分を第2合計コストに計算すること、
    を特徴とする請求項4記載の管理装置。
  6. 前記コスト計算手段は、ユーザのログイン及びログオフ期間内に発生した状態が、該各ユーザのログイン及びログオフ期間外に継続した場合、該継続した状態を抽出し、抽出した状態に対応付けられたコストを第1合計コストに計算すること、
    を特徴とする請求項4又は5記載の管理装置。
  7. 前記記憶手段は、ユーザ毎に、前記使用コストを累積した累積コストと、上限コストとを対応付けて記憶し、
    ユーザの前記累積コストが、前記上限コストを超える場合、該ユーザに対し前記機器の使用を制限すること、
    を特徴とする請求項1ないし6何れか一項記載の管理装置。
  8. 管理対象となる機器と、前記機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置とを含む使用コスト管理システムであって、
    前記管理装置は、
    前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、
    前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、
    ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段と、
    を有することを特徴とする使用コスト管理システム。
  9. 管理対象となる機器の使用コストをユーザ毎に管理する管理装置に、
    前記機器のユーザ使用履歴と前記機器の状態とを含むログを取得する取得手段と、
    前記機器の状態毎に、各状態で使用されるコストを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記ログに基づいて、ユーザ毎に、各ユーザが前記機器を使用した期間内の前記機器の状態を複数抽出し、抽出した複数の状態に対応付けられた各コストを合計した第1合計コストを計算するコスト計算手段と、
    ユーザ毎に、前記第1合計コストを含む前記使用コストを計算する使用コスト計算手段として機能させるためのプログラム。
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