JP2013244272A - コーヒーメーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカーの手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現することが可能となるコーヒーメーカーを提供する。
【解決手段】コーヒーメーカー100は、タンク1とポンプ2とボイラーと吐出ユニット4とを備え、吐出ユニット4は、吐出口4eから吐出された水(湯)が滴下されるドリッパーDと、吐出口4eから吐出された蒸気が噴射されるミルクカップMと、が着脱可能に構成され、吐出ユニット4に、ボイラー3によって加熱された水(湯)が流入する湯流入口4aと、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口4bとが形成され、湯流入口4a又は蒸気流入口4bを介して吐出ユニット4に流入した水(湯)又は蒸気が、同一の吐出口4eから吐出されるように構成される。
【選択図】図3
【解決手段】コーヒーメーカー100は、タンク1とポンプ2とボイラーと吐出ユニット4とを備え、吐出ユニット4は、吐出口4eから吐出された水(湯)が滴下されるドリッパーDと、吐出口4eから吐出された蒸気が噴射されるミルクカップMと、が着脱可能に構成され、吐出ユニット4に、ボイラー3によって加熱された水(湯)が流入する湯流入口4aと、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口4bとが形成され、湯流入口4a又は蒸気流入口4bを介して吐出ユニット4に流入した水(湯)又は蒸気が、同一の吐出口4eから吐出されるように構成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、コーヒーメーカーの技術に関する。
従来、ドリッパー内に湯を滴下させてコーヒーを作成するコーヒーメーカーが知られている(例えば特許文献1参照)。また、ミルクカップ内に蒸気を噴出させてミルクを泡立てたスチームミルクやフォームドミルクを作成できるコーヒーメーカーも知られている(例えば特許文献2参照)。このようなコーヒーメーカーは、水を貯溜するタンクと、水を圧送するポンプと、水を加熱又は沸騰させるボイラーと、加熱された水(湯)や沸騰によって得られた蒸気を吐出する吐出口と、を備える。
前記の如く構成されたコーヒーメーカーにおいては、ボイラーから延出する配管に切替レバー(切替弁)を設け、このレバーを操作することによって、湯又は蒸気の吐出を切替える構成としている。そして、このレバー操作によって、コーヒーを作成する際にドリッパー内に滴下させる湯の経路と、スチームミルク等を作成する際にミルクカップ内に噴出させる蒸気の経路とを切替える構成としているため、コーヒーメーカーから吐出される湯と蒸気とが、それぞれ別の吐出口から吐出されていた。このため、配管経路が複雑となり、部品点数の増加及びコーヒーメーカーにおける手入れ性の悪化の原因となっていた。また、別の吐出口を設けるためのスペースが必要となるために省スペース化が困難であった。
本発明は、配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカーの手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現可能なコーヒーメーカーを提供することを目的としている。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第一の発明は、
水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
水(湯)又は蒸気を吐出する吐出口が形成された吐出ユニットと、を備えるコーヒーメーカーであって、
前記吐出ユニットは、前記吐出口から吐出された水(湯)が滴下されるドリッパーと、前記吐出口から吐出された蒸気が噴射されるミルクカップと、が着脱可能に構成され、
前記吐出ユニットには、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成され、
前記湯流入口又は前記蒸気流入口を介して前記吐出ユニットに流入した水(湯)又は蒸気が、前記吐出口から吐出される、とした。
水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
水(湯)又は蒸気を吐出する吐出口が形成された吐出ユニットと、を備えるコーヒーメーカーであって、
前記吐出ユニットは、前記吐出口から吐出された水(湯)が滴下されるドリッパーと、前記吐出口から吐出された蒸気が噴射されるミルクカップと、が着脱可能に構成され、
前記吐出ユニットには、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成され、
前記湯流入口又は前記蒸気流入口を介して前記吐出ユニットに流入した水(湯)又は蒸気が、前記吐出口から吐出される、とした。
第一の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカーの手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現することが可能となる。
第二の発明は、第一の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記蒸気流入口は、前記湯流入口よりも前記吐出口に近い位置に設けられる、とした。
前記蒸気流入口は、前記湯流入口よりも前記吐出口に近い位置に設けられる、とした。
第二の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、スチームミルク等を作成する際にミルクカップ内に噴出させる蒸気の圧力低下を抑制することが可能となる。
第三の発明は、第一又は第二の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記吐出ユニットは、前記ドリッパーと前記ミルクカップとが水平方向に着脱可能に構成され、前記吐出口は、前記吐出ユニットにおいて水平方向に向けて配設された吐出経路の途中に形成される、とした。
前記吐出ユニットは、前記ドリッパーと前記ミルクカップとが水平方向に着脱可能に構成され、前記吐出口は、前記吐出ユニットにおいて水平方向に向けて配設された吐出経路の途中に形成される、とした。
第三の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、ドリッパー又はミルクカップを同じ水平方向に装着し、それぞれを安定して保持することが可能となる。
第四の発明は、第三の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記吐出ユニットは、前記吐出経路がコーヒーメーカー本体に対して上下動可能に構成される、とした。
前記吐出ユニットは、前記吐出経路がコーヒーメーカー本体に対して上下動可能に構成される、とした。
第四の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、吐出口とコーヒーメーカー本体との隙間が不均一となった場合でも、吐出経路の上下動が隙間を吸収して、ドリッパー又はミルクカップをずれることなく装着することが可能となる。
第五の発明は、第一の発明から第四の発明の何れかに係るコーヒーメーカーにおいて、
前記吐出ユニットには、圧抜き弁を備えた配管が接続される弁配管接続口が形成される、とした。
前記吐出ユニットには、圧抜き弁を備えた配管が接続される弁配管接続口が形成される、とした。
第五の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、吐出口が何らかの原因で詰まった場合でも、弁配管接続口を介して圧抜き弁の配管に蒸気等を流通させることが可能となる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るコーヒーメーカーは、配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカーの手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現することが可能となる。
まず、本発明の第一実施形態に係るコーヒーメーカー100について説明する。
図1は、コーヒーメーカー100の構成を示す断面図である。また、図2は、コーヒーメーカー100の構成を示す簡略図である。
図1は、コーヒーメーカー100の構成を示す断面図である。また、図2は、コーヒーメーカー100の構成を示す簡略図である。
コーヒーメーカー100は、ドリッパーD内に湯を滴下させてコーヒーを作成できる(図4(A)を参照)。また、コーヒーメーカー100は、ミルクカップM内に蒸気を噴出させてスチームミルクやフォームドミルクを作成できる(図4(B)を参照)。コーヒーメーカー100は、主にタンク1と、ポンプ2と、ボイラー3と、吐出口4eを備える吐出ユニット4(図3を参照)と、で構成されている。
タンク1は、水を貯溜するものである。タンク1は、コーヒーメーカー100の上段部に設置され、該タンク1の下方に設置されているポンプ2へ水を供給する。
ポンプ2は、タンク1から供給された水を圧送するものである。ポンプ2は、コーヒーメーカー100の中下段部に設置され、該ポンプ2の上方に設置されているボイラー3へ水を圧送する。
ボイラー3は、ポンプ2から圧送された水を加熱又は沸騰させるものである。ボイラー3は、コーヒーメーカー100の上段部に設置され、該ボイラー3の下方に設置されている吐出ユニット4へ加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を送る。
吐出ユニット4には、ボイラーによって加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を吐出する吐出口4eが形成される。吐出ユニット4は、コーヒーメーカー100の中上段部に設置されており、吐出口4eから吐出された水(湯)が滴下されるドリッパーDと、吐出口4eから吐出された蒸気が噴射されるミルクカップMと、が着脱可能に構成されている(図4(A)、図4(B)を参照)。より詳細には、コーヒーメーカー100の吐出ユニット4が配設されている部分に、ドリッパーD又はミルクカップMを係合させる係合部を形成する。そして、この係合部にドリッパーD又はミルクカップMを係合させることにより、吐出ユニット4にドリッパーD又はミルクカップMを装着するのである。コーヒーメーカー100は、このように吐出ユニット4の下方に取り付けられたドリッパーD又はミルクカップMに、吐出口4eから湯若しくは蒸気を吐出するように構成されているのである。
ここで、タンク1から吐出ユニット4まで水(湯若しくは蒸気を含む)を案内する通路を第一水路10と定義する。第一水路10は、タンク1からポンプ2へ水を案内する配管11と、ポンプ2からボイラー3へ水を案内する配管12と、ボイラー3から吐出ユニット4へ湯若しくは蒸気を案内する配管13と、で構成される。配管13は、詳細には図2に示す如く、後述する切替レバーSLで分岐して、コーヒーを作成する際にドリッパーD内に滴下させる湯の経路である湯配管13aと、スチームミルク等を作成する際にミルクカップ内に噴出させる蒸気の経路である蒸気配管13bと、の二経路で構成されている。
本実施形態に係るコーヒーメーカー100では、配管11の中途部に流量センサFSが取り付けられている。流量センサFSは、制御装置ECUに信号を送信し、制御装置ECUは、この信号に基づいてポンプ2の運転状態を制御できる。また、本コーヒーメーカー100では、配管12の中途部に圧力バルブPVが取り付けられている。圧力バルブPVは、例えば吐出口4eが詰まって第一水路10内の圧力が高くなった場合に、ヒートシンク5を介して水を排水トレイ6へ送り出す。
更に、本コーヒーメーカー100では、配管13の中途部に切替レバーSLが取り付けられている。切替レバーSLは、制御装置ECUに信号を送信し、制御装置ECUは、この信号に基づいてポンプ2等の運転状態を制御できる。詳細には、切替レバーSLが「コーヒー」側に倒されていれば、電源スイッチSWが「コーヒー作成状態」として「入」状態とされ、制御装置ECUはコーヒーを作成するためのコーヒーメーカー100の制御を行う。一方、切替レバーSLが「ミルク」側に倒されていれば、電源スイッチSWが「ミルク作成状態」として「入」状態とされ、制御装置ECUはミルクを作成するためのコーヒーメーカー100の制御を行うのである。切替レバーSLがどちらの側にも倒されていなければ、電源スイッチSWが「切」状態とされ、コーヒーメーカー100は電源オフ状態となる。
切替レバーSLは、配管13(湯配管13a及び蒸気配管13b)の他に配管31とも接続され、湯若しくは蒸気が流れる方向を何れかの配管に変更できる。即ち、切替レバーSLが「コーヒー」側に倒されていれば、湯が湯配管13aの方向に流れ、即ち、切替レバーSLが「ミルク」側に倒されていれば、蒸気が蒸気配管13bの方向に流れるように構成されているのである。
次に、本実施形態に係るコーヒーメーカー100における吐出ユニット4について、図3を用いて詳細に説明する。
吐出ユニット4は図3に示す如く略L字状に形成された中空部材であり、その下部は水平方向に向けられて吐出経路4Rとして形成されている。吐出ユニット4には、ボイラー3によって加熱された水(湯)が湯配管13aを介して流入する湯流入口4aと、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が蒸気配管13bを介して流入する蒸気流入口4bと、が形成されている。具体的には図3に示す如く、吐出ユニット4の上端部が湯流入口4aとして形成されている。また、吐出ユニット4の上下方向中途部には、側方(図3における左側方)に突出して蒸気流入口4bが形成されている。そして、吐出経路4Rの先端部(図3における右側端部)の下面には、吐出ユニット4に流入した水(湯)若しくは蒸気を吐出する吐出口4eが形成されている。換言すれば、蒸気流入口4bは、湯流入口4aよりも吐出口4eに近い位置に設けられているのである。このように、吐出ユニット4はその内部空間が、湯流入口4a、蒸気流入口4b、及び、吐出口4eを介して外部と連通されているのである。
吐出ユニット4は図3に示す如く略L字状に形成された中空部材であり、その下部は水平方向に向けられて吐出経路4Rとして形成されている。吐出ユニット4には、ボイラー3によって加熱された水(湯)が湯配管13aを介して流入する湯流入口4aと、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が蒸気配管13bを介して流入する蒸気流入口4bと、が形成されている。具体的には図3に示す如く、吐出ユニット4の上端部が湯流入口4aとして形成されている。また、吐出ユニット4の上下方向中途部には、側方(図3における左側方)に突出して蒸気流入口4bが形成されている。そして、吐出経路4Rの先端部(図3における右側端部)の下面には、吐出ユニット4に流入した水(湯)若しくは蒸気を吐出する吐出口4eが形成されている。換言すれば、蒸気流入口4bは、湯流入口4aよりも吐出口4eに近い位置に設けられているのである。このように、吐出ユニット4はその内部空間が、湯流入口4a、蒸気流入口4b、及び、吐出口4eを介して外部と連通されているのである。
吐出ユニット4は、その上下方向中途部で蒸気流入口4bの下側に、フランジ部4dが形成されている。そして、図3に示す如くこのフランジ部4dを本体ケースに配設することにより、吐出ユニット4がコーヒーメーカー100の本体に配設されている。つまり、吐出ユニット4は、湯流入口4a及び蒸気流入口4b等、フランジ部4dよりも上側の部分はコーヒーメーカー100の本体の内部に収容され、吐出経路4R及び吐出口4e等、フランジ部4dよりも下側の部分がコーヒーメーカー100において表出するように構成されている。
また、吐出ユニット4の上下方向中途部で蒸気流入口4bの上側には、側方(図3における左側方)に突出して弁配管接続口4cが形成されている。
また、吐出ユニット4の上下方向中途部で蒸気流入口4bの上側には、側方(図3における左側方)に突出して弁配管接続口4cが形成されている。
上記の如く構成されたコーヒーメーカー100でコーヒーを作成する場合について図1から図4を用いて説明する。図4(A)は、コーヒーメーカー100でコーヒーを作成している状態を示している。コーヒーメーカー100における以下の各動作は、制御装置ECUによって制御されるものである。
コーヒーメーカー100の使用者はまず、図4(A)に示す如く、吐出ユニット4の吐出経路4Rの部分に、予めフィルター及び所定量のコーヒー粉末をセットしたドリッパーDを装着する。そして、ドリッパーDの下方でコーヒーメーカー100の本体における下部に形成された載置台100aに、抽出されたコーヒーを溜めるサーバーSを配置する。本実施形態において、サーバーSはステンレスサーバーを用いている。これにより、コーヒーを抽出した後でスチームミルク等を作成する間に、抽出されたコーヒーを保温して冷まさないようにしているのである。なお、本実施形態においては、載置台100aに図示しないヒーターを配置し、このヒーターでサーバーSを加熱できるように構成している。これにより、後述するようにスチームミルク等を作成する間などに、抽出されたコーヒーが冷めにくくなるように構成しているのである。
そして、使用者は切替レバーSLを「コーヒー」側に倒して、電源スイッチSWを「コーヒー作成状態」として「入」状態とする。これによって、ポンプ2が作動されて、配管11及び配管12を経由して、タンク1内における所定量の水がボイラー3の内部に注水される。そして、ボイラー3が作動され、ボイラー3内の水が所定温度まで昇温されて湯となる。その後、さらにポンプ2が作動されて、ボイラー3内の湯が、湯配管13aを経由して吐出ユニット4に送られる。そして、湯流入口4aから吐出ユニット4に流入した湯は吐出口4eから吐出され、ドリッパーDに滴下されることにより、コーヒーが作成されるのである。なお、予めボイラー3の予熱を実施してからポンプ2を作動することにより、ボイラー3内の水が所定温度まで昇温するまでの時間を短縮する構成とすることも可能である。これにより、使用者がコーヒーを飲むまでの時間を短くすることができる。
次に、コーヒーメーカー100でスチームミルク等を作成する場合について、図1から図4を用いて説明する。図4(B)は、コーヒーメーカー100でスチームミルク等を作成している状態を示している。
コーヒーメーカー100の使用者はまず、図4(B)に示す如く、吐出ユニット4の吐出経路4R部分に、予め所定量のミルクを入れたミルクカップMを装着する。ミルクカップMは、コーヒーメーカー100から吐出された蒸気をミルクに噴射するノズルを備えている。
そして、使用者は切替レバーSLを「ミルク」側に倒して、電源スイッチSWを「ミルク作成状態」として「入」状態とする。これによって、ボイラー3が作動され、ボイラー3の床面が素早く所定温度まで昇温される。次に、ポンプ2が作動され、タンク1内における所定量の水が配管11及び配管12を経由してボイラー3の内部に注水される。ボイラー3に注水された水は、ボイラー3内において昇温されて蒸気となる。その後、ボイラー3内の蒸気が、蒸気配管13bを経由して吐出ユニット4に送られる。そして、蒸気流入口4bから吐出ユニット4に流入した蒸気は吐出口4eから吐出され、ノズルを経由してミルクカップM内のミルクに噴射されることにより、スチームミルク等が作成されるのである。
本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、第一水路10を構成する配管12の最も低い位置(図3中L点参照)から分岐して排水トレイ6まで水を案内する第二水路20を備える。そして、第二水路20上には、電磁バルブ7が取り付けられている。第二水路20は、第一水路10から電磁バルブ7へ水を案内する配管21と、電磁バルブ7からヒートシンク5へ水を案内する配管22と、ヒートシンク5から排水トレイ6へ水を案内する配管23と、で構成される。このような構成により、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、電磁バルブ7を開けることで第一水路10内の水を排出できることとしている。
更に、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、ボイラー3によって加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を排水トレイ6まで案内する第三水路30を備える。そして、第三水路30上には、ヒートシンク5が取り付けられている。第三水路30は、第一水路10からヒートシンク5へ湯若しくは蒸気を案内する配管31と、ヒートシンク5から排水トレイ6へ湯若しくは蒸気を案内する配管23と、で構成される。なお、配管23は、上述した第二水路20の一部をも構成している。
本実施形態において、蒸気配管13bとヒートシンク5は、図示しない圧抜き弁(圧力バルブ)が経路途中に配設された配管32によって接続されている(図2を参照)。配管32は、ボイラー3内の蒸気が冷えて収縮したときに、ミルクカップMからミルクを吸い上げないようにするものである。従って、本コーヒーメーカー100は、スチームミルク等を作成した後にボイラー3内の蒸気が冷えても、ミルクカップMからミルクを吸い上げてしまうことがない。
本実施形態に係るコーヒーメーカー100においては、吐出ユニット4にミルクカップMが適切に装着されたことを検知するための、図示しない検知手段であるマイクロスイッチを備えている。そして、このマイクロスイッチでミルクカップMが適切に装着されたことを検知していない場合は、ボイラー3内の蒸気が吐出口4eから吐出されないように構成されている。これにより、ミルクカップMが装着されていなかったり、不適切に装着されていたりした場合に高温の蒸気が外部に漏出することを防止している。
上記の如く、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、吐出ユニット4に、ボイラー3によって加熱された水(湯)が流入する湯流入口4aと、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口4bとが形成されている。そして、湯流入口4a又は蒸気流入口4bを介して吐出ユニット4に流入した水(湯)又は蒸気が、同一の吐出口4eから吐出されるように構成されているのである。
本実施形態に係るコーヒーメーカー100は上記の如く構成することにより、従来技術の如く湯と蒸気とを吐出するためにそれぞれ別の吐出口を設ける場合と比較して、配管経路を簡素化することが可能となる。また、吐出口の数を1個とすることにより、部品点数を減少させることができる。さらに、湯と蒸気とを吐出する経路が1箇所となるため、コーヒーメーカー100の手入れ性が向上する。加えて、別の吐出口を設けるスペースを余分に設ける必要がないため、省スペース化を実現することが可能となるのである。
また、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、蒸気流入口4bを、湯流入口4aよりも吐出口4eに近い位置に設けている。これにより、吐出ユニット4の内部における蒸気の流通経路を比較的短くすることができる。つまり、蒸気が蒸気流入口4bから流入して、吐出口4eから吐出されるまでの時間を短縮することができるため、スチームミルク等を作成する際にミルクカップM内に噴出させる蒸気の圧力低下を抑制することが可能となるのである。
また、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、吐出ユニット4にドリッパーDとミルクカップMとを水平方向に着脱可能に構成されるとともに、吐出口4eが吐出ユニット4において水平方向に向けて配設された吐出経路4Rの途中に形成されている。これにより、ドリッパーD又はミルクカップMをコーヒーメーカー100に対して同じ水平方向に装着し、それぞれを安定して保持することが可能となる。即ち、重力方向に力が加わった場合でも、ドリッパーD又はミルクカップMがコーヒーメーカー100から離脱することを防止できるのである。
また、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、圧抜き弁(圧力バルブ)を備え、ヒートシンク5に連通された配管が接続される弁配管接続口4cが、吐出ユニット4に形成されている。これにより、吐出口4eが何らかの原因で詰まった場合でも、弁配管接続口4cを介して圧抜き弁の配管を経由してヒートシンク5に蒸気等を抜いて、配管が損傷することを防止できる。
次に、本発明の別実施形態に係るコーヒーメーカーについて説明する。
なお、本実施形態以降において説明するコーヒーメーカーについては、その構成及び作用については前記第一実施形態に係るコーヒーメーカー100と略同様であるため、以下においては第一実施形態と異なる部分である吐出ユニット104(204)を中心に説明する。
なお、本実施形態以降において説明するコーヒーメーカーについては、その構成及び作用については前記第一実施形態に係るコーヒーメーカー100と略同様であるため、以下においては第一実施形態と異なる部分である吐出ユニット104(204)を中心に説明する。
図5は、第二実施形態に係るコーヒーメーカーの吐出ユニット104を示している。
吐出ユニット104は図5に示す如く、第一実施形態における吐出ユニット4と同様に、略L字状に形成された中空部材であり、湯流入口104aと、蒸気流入口104bと、弁配管接続口104cと、フランジ部104dと、水平方向に配設された吐出経路104Rの先端部の吐出口104eと、が形成されている。
吐出ユニット104は図5に示す如く、第一実施形態における吐出ユニット4と同様に、略L字状に形成された中空部材であり、湯流入口104aと、蒸気流入口104bと、弁配管接続口104cと、フランジ部104dと、水平方向に配設された吐出経路104Rの先端部の吐出口104eと、が形成されている。
吐出ユニット104は、図5に示す如くフランジ部104dが弾性体であるゴム部材105を介して本体ケースに接続されることにより、コーヒーメーカーの本体に配設されている。このように構成することにより、吐出ユニット104は外部からの上下方向の力に対して、ゴム部材105が変形することにより、図5中の矢印A1に示す如く上下に変位することが可能に構成されている。つまり、本実施形態に係るコーヒーメーカーの吐出ユニット104は、吐出経路104Rがコーヒーメーカー本体に対して上下動可能に構成されているのである。
本実施形態に係るコーヒーメーカーは、上記の如く構成することにより、吐出口104eが形成された吐出経路104Rとコーヒーメーカー本体(本体ケース)との隙間が不均一となった場合でも、吐出経路104Rの上下動が隙間を吸収するため、ドリッパーD又はミルクカップMをずれることなく装着することが可能となるのである。特に、ミルクカップMと吐出ユニット104とは高い嵌合精度が要求されるところ、本実施形態によれば上記の如く吐出経路104Rを上下動させて隙間を吸収する構成としているため、ミルクカップMの嵌合精度を低下させることがないのである。
図6は、第三実施形態に係るコーヒーメーカーの吐出ユニット204を示している。
吐出ユニット204は図6に示す如く、第一実施形態における吐出ユニット4と同様に、略L字状に形成された中空部材であり、湯流入口204aと、蒸気流入口204bと、弁配管接続口204cと、水平方向に配設された吐出経路204Rの先端部の吐出口204eと、が形成されている。
吐出ユニット204は図6に示す如く、第一実施形態における吐出ユニット4と同様に、略L字状に形成された中空部材であり、湯流入口204aと、蒸気流入口204bと、弁配管接続口204cと、水平方向に配設された吐出経路204Rの先端部の吐出口204eと、が形成されている。
吐出ユニット204は図6に示す如く、上側部材204Uと下側部材204Dとが組み合わされて構成されている。具体的には、上側部材204Uの下端部204fが、この下端部204fの外径よりもその内径が大きく形成された下側部材204Dの上端部204gに挿入され、上側部材204Uの下端部204fと下側部材204Dの上端部204gとの間にOリング205が介挿されるのである。このように構成することにより、吐出ユニット204の下側部材204Dは外部からの上下方向の力に対して、上端部204gが上側部材204Uの下端部204fの内周面を摺動することにより、図6中の矢印A2に示す如く上下に変位することが可能に構成されている。つまり、本実施形態に係るコーヒーメーカーの吐出ユニット204は、吐出経路204Rがコーヒーメーカー本体に対して上下動可能に構成されているのである。
本実施形態に係るコーヒーメーカーは、上記の如く構成することにより、吐出口204eが形成された吐出経路204Rとコーヒーメーカー本体(本体ケース)との隙間が不均一となった場合でも、吐出経路204Rの上下動が隙間を吸収するため、ドリッパーD又はミルクカップMをずれることなく装着することが可能となるのである。
次に、別実施形態に係るミルクカップMDについて、図7を用いて説明する。
本実施形態に係るミルクカップMDは、本体部Mbが透明部材で形成されて、その内部が外側から視認できるようになっている。つまり、使用者がスチームミルクを作成している最中に、ミルクカップMDの内部におけるスチームミルクの出来具合を確認することができるように構成されている。
本実施形態に係るミルクカップMDは、本体部Mbが透明部材で形成されて、その内部が外側から視認できるようになっている。つまり、使用者がスチームミルクを作成している最中に、ミルクカップMDの内部におけるスチームミルクの出来具合を確認することができるように構成されている。
さらに、本実施形態に係るミルクカップMDは、取手部Mhが回動軸aを中心として図7(A)及び(B)中の矢印α及び二点鎖線に示す如く、水平方向に90度だけ回動可能に支持されている。このように構成することにより、使用者はスチームミルクを作成する際に取手部Mhを水平方向に90度回動させて、図7(A)及び(B)中の二点鎖線に示す位置に移動させることができる。これにより、スチームミルクを作成している最中に、ミルクカップMDの内部におけるスチームミルクの出来具合を図7(B)中の矢印Lに示す如く外部から視認し易く構成しているのである。
100 コーヒーメーカー
1 タンク
2 ポンプ
3 ボイラー
4 吐出ユニット
4a 湯流入口
4b 蒸気流入口
4e 吐出口
D ドリッパー
M ミルクカップ
1 タンク
2 ポンプ
3 ボイラー
4 吐出ユニット
4a 湯流入口
4b 蒸気流入口
4e 吐出口
D ドリッパー
M ミルクカップ
Claims (5)
- 水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
水(湯)又は蒸気を吐出する吐出口が形成された吐出ユニットと、を備えるコーヒーメーカーであって、
前記吐出ユニットは、前記吐出口から吐出された水(湯)が滴下されるドリッパー、又は、前記吐出口から吐出された蒸気が噴射されるミルクカップ、が着脱可能に構成され、
前記吐出ユニットには、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成され、
前記湯流入口又は前記蒸気流入口を介して前記吐出ユニットに流入した水(湯)又は蒸気が、前記吐出口から吐出される、
ことを特徴とする、コーヒーメーカー。 - 前記蒸気流入口は、前記湯流入口よりも前記吐出口に近い位置に設けられる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のコーヒーメーカー。 - 前記吐出口は、前記吐出ユニットにおいて水平方向に向けて配設された吐出経路の途中に形成され、
前記吐出ユニットの吐出経路を前記ドリッパー又は前記ミルクカップに挿入することにより、前記ドリッパー又は前記ミルクカップが前記吐出ユニットに対して水平方向に着脱可能に構成される、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のコーヒーメーカー。 - 前記吐出ユニットは、前記吐出経路がコーヒーメーカー本体に対して上下動可能に構成される、
ことを特徴とする、請求項3に記載のコーヒーメーカー。 - 前記吐出ユニットには、圧抜き弁を備えた配管が接続される弁配管接続口が形成される、
ことを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のコーヒーメーカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012120883A JP2013244272A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | コーヒーメーカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012120883A JP2013244272A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | コーヒーメーカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013244272A true JP2013244272A (ja) | 2013-12-09 |
Family
ID=49844517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012120883A Pending JP2013244272A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | コーヒーメーカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013244272A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007533382A (ja) * | 2004-04-21 | 2007-11-22 | デ・ロンギ・エス・ペー・アー | 乳性飲料を製造する装置 |
-
2012
- 2012-05-28 JP JP2012120883A patent/JP2013244272A/ja active Pending
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