JP2013241249A - 搬送装置、及び、搬送方法 - Google Patents

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憲史 畑田
Takahiro Abe
崇広 阿部
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昌幸 上島
Takeshi Shiode
武 塩出
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Abstract

【課題】搬送精度の向上を図る。
【解決手段】被搬送物を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、搬送ローラーの回転量を検出する第1検出部と、搬送ローラーによる被搬送物の実際の送り量を検出する第2検出部と、加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、搬送モーターを制御して被搬送物を目標位置に搬送させる制御部であって、検出された回転量と送り量とに基づいてすべり量を算出し、減速区間においてすべり量に応じて目標位置を延ばす補正処理を行う制御部と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、搬送装置、及び、搬送方法に関する。
搬送モーターによって搬送ローラーを駆動させて被搬送物を目標位置に搬送させるための搬送装置が広く使用されている。例えば、被搬送物として媒体(用紙など)を搬送方向に搬送し、目標位置に搬送された媒体に液体を吐出して画像を形成する液体吐出装置(例えばインクジェットプリンター)などにもこのような技術が用いられている(例えば特許文献1参照)。通常、このような搬送装置では、搬送ローラーの回転量を検出することによって被搬送物の搬送量(以下、送り量ともいう)を制御している。
特開2010-52295号公報
搬送装置では、被搬送物を目標位置にまで精度良く搬送させることが要求される。例えば、インクジェットプリンターでは、被搬送物(用紙など)を精度良く目標位置に搬送できなければ、画質が劣化する(印刷品質が低下する)などの不具合が生ずる場合がある。
ところが、上述したような搬送装置では、被搬送物を搬送する際に被搬送物と搬送ローラーとの間ですべりが生じることがあり、このため被搬送物を目標位置に精度良く停止させるのが困難であった。つまり、すべりによって搬送精度が悪化するおそれがあった。
そこで、本発明は、搬送精度の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、被搬送物を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、前記搬送ローラーの回転量を検出する第1検出部と、前記搬送ローラーによる前記被搬送物の実際の送り量を検出する第2検出部と、加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、前記搬送モーターを制御して前記被搬送物を目標位置に搬送させる制御部であって、検出された前記回転量と前記送り量とに基づいてすべり量を算出し、前記減速区間において前記すべり量に応じて前記目標位置を延ばす補正処理を行う制御部と、を備えたことを特徴とする搬送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター10の内部構成を説明するための図である。 プリンター10を説明するための側面図である。 リニアエンコーダー50の構成を模式的に示した説明図である。 図4A及び図4Bは、リニアエンコーダー50によって出力される信号を説明するための図である。 速度制御部120の構成を説明するためのブロック図である。 現在位置に対する目標速度を説明するための図である。 本実施形態における目標位置の補正処理の一例を示す説明図である。 位置Pで変更された目標速度の説明図である。 目標位置の直前で変更された目標速度の説明図である。 位置制御部140の構成を説明するためのブロック図である。 第2実施形態における現在位置に対する目標速度を説明するための図である。 第2実施形態における用紙Pの搬送の制御を示す説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
被搬送物を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、前記搬送ローラーの回転量を検出する第1検出部と、前記搬送ローラーによる前記被搬送物の実際の送り量を検出する第2検出部と、加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、前記搬送モーターを制御して前記被搬送物を目標位置に搬送させる制御部であって、検出された前記回転量と前記送り量とに基づいてすべり量を算出し、前記減速区間において前記すべり量に応じて前記目標位置を延ばす補正処理を行う制御部と、を備えたことを特徴とする搬送装置が明らかとなる。
このような搬送装置によれば、すべりの有無にかかわらずに被搬送物を目標位置に精度良く搬送することができる。よって搬送精度の向上を図ることができる。
かかる搬送装置であって、前記制御部は、前記減速区間の後半に前記補正処理を行うことが望ましい。
このような搬送装置によれば、目標位置を正確に延ばすことができる。
かかる搬送装置であって、前記制御部は、前記補正処理を行うよりも前に、前記すべり量を算出し当該すべり量に応じて前記目標位置を延ばす補助補正処理を行うことが望ましい。
このような搬送装置によれば、搬送精度をより向上させることができる。
かかる搬送装置であって、前記速度プロファイルは、前記加速区間と前記減速区間の間に定速区間を有し、前記制御部は、前記定速区間で前記補助補正処理を行ってもよい。また、前記定速区間から前記減速区間への切り替え時に前記補助補正処理を行なってもよい。
このような搬送装置によれば、目標位置を簡易に延ばすことができる。
かかる搬送装置であって、記制御部は、前記減速区間に一定速度の期間を設けることによって前記補正処理を行なってもよい。
このような搬送装置によれば、一定速度の期間の長さの設定により目標位置を延ばすことができる。
かかる搬送装置であって、前記制御部は、前記減速区間において前記搬送モーターの制御を速度フィードバック制御から位置フィードバック制御に切り替え、前記位置フィードバック制御の際に位置偏差の算出に用いられる前記目標位置を、前記すべり量に応じて変更してもよい。
このような搬送装置によれば、変更後の目標位置に被搬送物を正確に停止させることができる。
また、被搬送物を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、を備えた搬送装置の搬送方法であって、加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、前記搬送モーターを制御して前記被搬送物を目標位置に向けて搬送させることと、前記搬送ローラーによる前記被搬送物の実際の送り量を検出することと、前記搬送ローラーの回転量を検出することと、検出された前記送り量と、前記回転量とに基づいてすべり量を算出することと、前記減速区間において前記すべり量に応じて前記目標位置を延ばすことと、を有することを特徴とする搬送方法が明らかとなる。
===第1実施形態===
以下、一実施形態に係る搬送装置(主として制御部100と用紙搬送機構30)を備えるインクジェットプリンター(以下、プリンター10とよぶ)を例に挙げて説明する。なお、以下の説明においては、下方側とは、プリンター10が設置される側を指し、上方側とは、設置される側から離間する側を指す。また、被搬送物としての用紙Pが供給される側を給送側(後端側)、用紙Pが排出される側を排紙側(手前側)として説明する。また、本実施形態で使用される用紙Pの裏面(印刷面の反対側の面)には、記号(例えば会社名)、あるいは模様などのパターンが一面に形成されている。
≪プリンター10の概略構成について≫
図1は、本実施形態におけるプリンター10の内部構成を説明するための図である。図2は、本実施形態におけるプリンター10を説明するための側面図である。図1に示すように、プリンター10は、不図示の筐体部と、キャリッジ駆動機構20と、用紙搬送機構30と、ロータリーエンコーダー40と、リニアエンコーダー50と、送り量検出部60と、制御部100と、を備えている。
キャリッジ駆動機構20は、キャリッジ21と、キャリッジモーター22(以下、CRモーター22ともいう)と、ベルト23と、歯車プーリ24、従動プーリ25およびキャリッジ軸26を備えている。キャリッジ21は、各色のインクカートリッジ27を搭載可能としている。また、図1および図2に示すように、キャリッジ21の下面には、インク滴を吐出可能な印刷ヘッド28が設けられている。また、ベルト23は、無端ベルトであり、その一部がキャリッジ21の背面に固定されている。このベルト23は、歯車プーリ24と従動プーリ25とによって張設されている。また、ベルト23の内周面と、歯車プーリ24の外周はそれぞれ歯車状になっており、この歯車が噛み合った状態において、CRモーター22が回転することで歯車プーリ24が回転し、これにより、ベルト23が回転して、キャリッジ21がキャリッジ軸26に沿って移動するようになっている。なお、キャリッジ21が移動する方向(以下、移動方向ともいう)は、後述する用紙Pの搬送方向と交差する方向である。
上述の印刷ヘッド28には、各インクに対応づけられた不図示のノズル列が設けられていて、このノズル列を構成するノズルには、不図示のピエゾ素子が配置されている。このピエゾ素子の作動により、インク通路の端部にあるノズルからインク滴を吐出することが可能となっている。
用紙搬送機構30は、被搬送物としての用紙Pを搬送するための搬送モーター31(以下、PFモーター31ともいう)、および普通紙等の給紙に対応する給紙ローラー32を備えている。また、給紙ローラー32よりも排紙側には、用紙Pを搬送/挟持するためのPFローラー対33が設けられている。PFローラー対33は、PF駆動ローラー33a(搬送ローラーに相当する)と従動ローラー33bを有している。PFモーター31は、PF駆動ローラー33aに対して、不図示のギア輪列を介して駆動力(回転力)を与える。
また、PFローラー対33の排紙側には、プラテン34および上述の印刷ヘッド28が上下に対向する様に配設されている。プラテン34は、PFローラー対33によって印刷ヘッド28の下へ搬送されてくる用紙Pを下方側から支持する。また、プラテン34よりも排紙側には、上述のPFローラー対33と同様の排紙ローラー対35が設けられている。排紙ローラー対35は、排紙駆動ローラー35aと従動ローラー35bを有している。この排紙ローラー対35のうち、排紙駆動ローラー35aには、PF駆動ローラー33aと共に、PFモーター31からの駆動力が伝達される。なお、本実施形態ではキャリッジ駆動機構20のCRモーター22および用紙搬送機構30のPFモーター31はDCモーターであるが、他の種類のモーターであってもよい。
ロータリーエンコーダー40(第1検出部に相当)は、円盤状スケール41と、ロータリーセンサー42とを備えており、PF駆動ローラー33aの回転量を検出する。また、リニアエンコーダー50は、キャリッジ21の移動方向(副走査方向)に沿って延伸するリニアスケール51と、ロータリーセンサー42と同様のフォトセンサ(リニアセンサー52)を備えており、キャリッジ21の移動方向の位置を検出する。なお、ロータリーエンコーダー40、リニアエンコーダー50の詳細については後述する。
送り量検出部60(第2検出部に相当)は、PF駆動ローラー33aよりも搬送方向の下流側において用紙Pの下方に配置されており、用紙Pの実際の送り量を非接触で検出する。なお、送り量検出部60の詳細については後述する。
また、図示していないが、プリンター10は、上述したロータリーエンコーダー40、リニアエンコーダー50、送り量検出部60以外に、用紙Pの幅を検出する紙幅検出センサー、印刷ヘッド28とプラテン34との間の距離を検出するギャップ検出センサー等、その他のセンサーを備えている。
制御部100は、各種の制御を行う部分であり、外部のコンピューター160に接続されている。この制御部100は、上述のロータリーセンサー42、リニアセンサー52、送り量検出部60、不図示の紙幅検出センサー、不図示のギャップ検出センサー、プリンター10の電源をオン/オフする電源スイッチ等の各出力信号が入力される。
また、図1に示すように、制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、PROM104、ASIC105、モータードライバー106等を備えており、これらが例えばバス等の伝送路107を介して接続されている。そして、これらのハードウエアと、ROM102やPROM104に記憶されているソフトウエアおよび/またはデータの協働によって、本実施形態における各種の動作が実現される。
≪エンコーダーについて≫
図3は、キャリッジ21に取付けられたリニアエンコーダー50の構成を模式的に示した説明図である。図3に示したリニアエンコーダー50は、上述したようにリニアスケール51と、リニアセンサー52を備えている。また、リニアセンサー52は、発光ダイオード52Aと、コリメーターレンズ52Bと、検出処理部52Cとを備えている。検出処理部52Cは、複数(例えば4個)のフォトダイオード52Dと、信号処理回路52Eと、例えば2個のコンパレーター52Fa、52Fbとを有している。
発光ダイオード52Aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード52Aから光が発せられる。この光はコリメーターレンズ52Bにより平行光に集光されてリニアスケール51を通過する。なお、リニアスケール51には、所定の間隔(例えば1/180インチ)毎にスリットが設けられている。
リニアスケール51を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード52Dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード52Dから出力される電気信号は信号処理回路52Eにおいて信号処理される。また、信号処理回路52Eから出力される信号はコンパレーター52Fa、52Fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレーター52Fa、52Fbから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニアエンコーダー50の出力となる。
図4A及び図4Bは、リニアエンコーダー50によって出力される信号を説明するための図である。図4Aは、CRモーター22正転時におけるタイミングチャートであり、図4BはCRモーター22逆転時におけるタイミングチャートである。図に示すように、CRモーター22正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。CRモーター22が正転しているとき、即ち、キャリッジ21が主走査方向に移動しているときは、図4Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモーター22が逆転しているときは、図4Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ21がリニアスケール51のスリット間隔を移動する時間に等しい。
なお、PF駆動ローラー33aの回転量を検出するロータリーエンコーダー40は、円盤状スケール41がPF駆動ローラー33aの回転に応じて回転する回転円盤である以外は、リニアエンコーダー50と同様の構成になっている。そして、ロータリーエンコーダー40は、リニアエンコーダー50と同様に2つの出力パルスENC−A、ENC−Bを出力する。本実施形態のプリンター10においては、ロータリーエンコーダー40用の円盤状スケール41に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、PF駆動ローラー33aが上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされる。つまり、上述したロータリーエンコーダー40によってPF駆動ローラー33aの回転量を検出することにより、用紙Pの送り量が算出される。ただし、実際には用紙Pを搬送する際にPF駆動ローラー33aと用紙Pとの間ですべりが発生する場合があり、この場合、PF駆動ローラー33aの回転量と用紙Pの送り量とが正確に一致しないことになる。
≪速度PID制御について≫
本実施形態の制御部100は、前述したようなエンコーダー(ロータリーエンコーダー40)を用いて、後述するように速度制御部120による速度PID制御を行う。なお、速度制御部120は、制御部100の一部により構成されている。またここでは、すべりが発生していない(PF駆動ローラー33aの回転量と用紙Pの送り量が一致する)こととして説明を行う。
図5は、速度制御部120の構成を説明するためのブロック図である。図5に示すように、速度制御部120は、位置演算部121と、速度演算部122と、第1減算部123と、目標速度発生部124と、第2減算部125と、比例要素126と、積分要素127と、微分要素128と、加算部132と、PWM信号出力部133と、を備えている。
これらのうち、位置演算部121は、ロータリーセンサー42から入力される矩形波の出力信号(図4A、図4B参照)のエッジをカウントすることにより、PF駆動ローラー33aの回転量を算出する。なお、用紙Pを目標停止位置(以下、目標位置ともいう)まで搬送させる際には、用紙Pを目標位置に到達させるためのPF駆動ローラー33aの回転量(目標回転量)が予め設定されている。
また、速度演算部122は、ロータリーセンサー42から入力される矩形波の出力信号のエッジをカウントする。また、速度演算部122には不図示のタイマで計測される時間(周期)に関する信号も入力される。そして、速度演算部122は、カウントしたエッジと時間(周期)に基づいて、PF駆動ローラー33aの回転速度を算出する。
また、第1減算部123は、位置演算部121から出力される送り量に関する情報と、目標位置に関する情報とに基づき、目標位置(用紙Pを目標位置に到達させるためのPF駆動ローラー33aの目標回転量)から現在位置(現在のPF駆動ローラー33aの回転量)を減算して位置偏差を算出する。
目標速度発生部124には、第1減算部123から出力される位置偏差に関する情報が入力される。目標速度発生部124は、速度プロファイルを参照し、位置偏差に応じた目標速度に関する情報を出力する。
図6は、現在位置に対する目標速度を説明するための図である。図には、目標速度発生部124が速度プロファイルを参照して出力する目標速度が示されている。なお、目標速度発生部124には、位置偏差が入力されるが、ここでは理解の容易のために横軸を現在位置として示している。すなわち、目標速度発生部124が速度プロファイルを参照して目標速度を出力すると、図に示すような関係の目標速度が出力されることになる。なお、本実施形態では、速度が上昇する加速区間(駆動開始〜位置P)、速度が一定の定速区間(位置P〜位置P)、速度が低下する減速区間(位置P〜位置P)を有する速度プロファイルに基づいてPFモーター31を制御する。
第2減算部125は、目標速度から現在のPFモーター31の送り速度(現在速度)を減算して、速度偏差ΔVを算出し、比例要素126、積分要素127および微分要素128にそれぞれ出力する。比例要素126、積分要素127および微分要素128は、入力される速度偏差ΔVに基づいて、以下の比例制御値QPと、積分制御値QIと、微分制御値QDとを算出する。
QP(j)=ΔV(j)×Kp …(式1)
QI(j)=QI(j−1)+ΔV(j)×Ki …(式2)
QD(j)={ΔV(j)−ΔV(j−1)}×Kd …(式3)
ここで、jは、時間であり、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。
加算部132は、比例要素126、積分要素127、及び、微分要素128から出力される制御値を加算し、その加算により求めた制御値の和をPWM信号出力部133へ出力する。PWM信号出力部133は、加算部132から供給される制御値の和を換算して得たデューティー比のPWM信号を出力する。
また、モータードライバー106は、PWM信号出力部133から出力されるPWM信号に基づいて、PFモーター31をPWM制御にて制御駆動する。
以上のような構成を有するプリンター10におけるPFモーター31の制御方法について、以下に説明する。
例えば、プリンター10の印刷の実行等に際して、制御部100にPFモーター31の駆動指令が発せられると、PFモーター31は、図6に示すような目標速度に従って駆動させられる。制御部100は、速度制御部120を用いた速度PID制御(速度フィードバック制御に相当)にてPFモーター31を制御する。これにより、PFモーター31は、目標速度と現在速度との間の速度偏差ΔVに基づいて、速度PID制御により制御される。すなわち、PFモーター31は、図6に示す目標速度に収束するように速度PID制御で駆動される。
≪送り量検出部について≫
もし仮にPF駆動ローラー33aの回転量と用紙Pの送り量が完全に一致していると、ロータリーエンコーダー40の出力(PF駆動ローラー33aの回転量)により、用紙Pを目標位置に精度良く停止させることが可能である。しかしながら、実際には、用紙Pを搬送する際に、例えば突発的な紙送り異常などによって、PF駆動ローラー33aと用紙Pとの間ですべりが生じているおそれがある。この場合、PF駆動ローラー33aの回転量と用紙Pの送り量が一致しないので、ロータリーエンコーダー40の出力だけでは用紙Pを目標位置に精度良く停止させることができなくなる。そこで本実施形態のプリンター10では、送り量検出部60を設けて用紙Pの実際の送り量を検出するようにしている。
送り量検出部60は、図2に示すように、発光部61と受光部62を有している。
発光部61は、用紙Pの裏面(印刷面と逆の面)に向けて光を照射するための発光装置である。発光部61には、発光ダイオード、レーザーダイオード、白熱電球等の任意の発光装置を用いることができる。
受光部62は、用紙Pにより反射された反射光を検出して電気的信号に変換する光電変換装置である。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ等を用いることができる。
発光部61から出射された光は、用紙Pによって反射されて受光部62に到達する。この反射光の強度は、用紙Pの反射位置における色濃度に依存する。なお、前述したように、用紙Pの裏面には模様などのパターンが形成されているので、用紙Pの位置によって反射光の強度が変化する。受光部10bは、所定周期毎に反射光の強度に応じた電気的信号を発生し、その電気的信号を出力信号として制御部100に出力する。
このように、送り量検出部60は、用紙Pの裏面を非接触で読み取ることができる。またその検出を所定周期毎に行うことによって、用紙Pの実際の送り量を検出することができる。そして、本実施形態のプリンター10において、制御部100は、後述するように、送り量検出部60で検出された用紙Pの実際の送り量と、ロータリーエンコーダー40の出力とに基づいて目標位置を延ばす処理(補正処理)を行なっている。
≪目標位置の補正処理について≫
図7は、本実施形態における目標位置の補正処理の一例を示す説明図である。また、図8は、位置Pで変更された目標速度の説明図であり、図9は、目標位置の直前で変更された目標速度の説明図である。
なお、用紙Pの搬送前の状態において、PFモーター31の制御は、図6の目標速度となるように速度プロファイルに基づいて行うこととする。つまり、駆動開始から位置Pまでは加速を行ない(加速区間)、位置Pにおける速度を位置Pまで維持し(定速区間)、位置Pから減速して目標位置Pで停止させる(減速区間)。
本実施形態の制御部100は、このような制御において、図7に示すように、定速区間と減速区間の切り替え位置(位置P)ですべり量を算出する。より具体的には、PF駆動ローラー33aの回転量が用紙Pを位置Pに到達させるための回転量となったときに、送り量検出部60で検出された用紙Pの実際の送り量と、ロータリーエンコーダー40の出力とに基づいてすべり量を算出する。
例えば、図7では、用紙Pを位置Pに到達させるための回転量だけPF駆動ローラー33aを回転させたとき、送り量検出部60で検出された用紙Pの送り量(実際の送り量)がD(D<P)となっている。この場合、図からわかるようにすべり量Aは、以下の(式4)で示される。
A=P−D …(式4)
制御部100は、この算出結果(すべり量A)に基づいて、定速区間から減速区間への切り替え位置(切り替えタイミング)を変更する処理(補助補正処理に相当)を行う。具体的には、定速区間をすべり量Aの距離だけ延ばす。これにより、定速区間から減速区間への切り替え位置が位置Pから位置P´(=P+A)に変更される(図7、図8参照)。さらに、定速区間から減速区間への切り替え位置(切り替えタイミング)を変えることによって、目標位置が位置Pから位置P´(=P+A)に変更される(図7、図8参照)。
その後、制御部100は、図8に示すように、位置P´で定速から減速に切り替えてPFモーター31の回転速度を低下させる。そして、用紙Pが目標位置P´に到達する前の所定位置(図では位置P3´よりも距離C手前の位置)で、再度すべり量を算出する。ここで、送り量検出部60で検出された用紙Pの送り量(最初のすべり量算出時以降の送り量)をDすると、すべり量Bは、図7から以下の(式5)で示される。
B=P´−D−D−C=P+A−D−D−C …(式5)
制御部100は、この算出結果(すべり量B)に基づいて、目標位置を延ばす処理(補正処理)を行う。具体的には、図9に示すように、減速区間にすべり量Bの分の定速の期間を設ける。これにより、目標位置P´が目標位置P″(=P´+B)に変更される。このように、検出された用紙Pの実際の送り量とPF駆動ローラー33aの回転量とからすべり量を算出し、すべり量に応じて目標位置を延ばすようにすることで、すべりの有無にかかわらずに用紙Pを目標位置に精度良く停止させることができる。すなわち、用紙Pの搬送精度の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態のプリンター10は、用紙Pを搬送するPF駆動ローラー33aと、PF駆動ローラー33aを回転させる駆動力を与えるPFモーター31と、PF駆動ローラー33aの回転量を検出するロータリーエンコーダー40と、用紙Pの実際の送り量を検出する送り量検出部60を備えている。そして、制御部100は、加速区間、定速区間、減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、PFモーター31を制御している。このような構成において、制御部100は、用紙Pを目標位置に搬送させる際に、ロータリーエンコーダー40で検出された回転量と送り量検出部60で検出されて送り量とに基づいてすべり量を算出している。そして、減速区間においてすべり量に応じて目標位置を延ばす処理(補正処理)を行なっている。
こうすることにより、すべりの有無にかかわらずに用紙Pを目標位置に精度良く搬送させることができる。よって搬送精度の向上を図ることができる。また、本実施形態では、減速区間の後半(すなわち停止直前)に補正処理を行っているので、正確なすべり量(A+B)を検出することができ、目標位置を正確に延ばすことができる。
なお、仮に、送り量検出部60が無い場合、媒体(用紙P)の種類によってすべり量が異なるので、搬送精度を高めるためには、媒体の種類とすべり量を対応付けしたテーブルを予め用意して、媒体毎に送り量の調整を行うことが望ましい。また、この場合でも、未知の媒体(テーブルに無い媒体)に対しては搬送精度が悪化してしまうおそれがある。これに対し、本実施形態ではこのようなテーブル(媒体の種類とすべり量とを対応付けたテーブル)を用意しなくてもよい。また、未知の媒体に対しても目標位置に精度良く搬送させることが可能である。
≪第1実施形態の変形例≫
第1実施形態では、定速区間と減速区間の切り替え位置(位置P)ですべり量を検出して目標位置を延ばす処理(補助補正処理)を行っていたが、この処理を行うのは、目標位置直前の補正処理よりも前のタイミングであればよい。例えば定速区間(位置P〜P)の間の任意の位置で行ってもよい。あるいは減速区間に切り替わった直後に行ってもよい。なお、定速区間(定速と減速との切り替え時を含む)では定速の期間を長くするだけでいいので、減速区間よりも目標位置を簡易に延ばすことができる。
また、位置Pにおける補正処理(補助補正処理)を行わずに、目標位置の直前の補正処理のみを行ってもよい。この場合、目標位置の補正を簡易に行うことができる。ただし、本実施形態のように目標位置の補正処理を2回行うと、搬送精度をより向上させることができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、目標位置の延ばし方が第1実施形態と異なる。この第2実施形態では、制御部100は速度制御部120と位置制御部140(後述する)を有し、速度PID制御と位置PID制御の切り替えを行う。この制御の切り替えは、減速区間においてPF駆動ローラー33aの回転量に基づいて行われる。以下、第2実施形態の制御部100が実行するPFモーター31の制御方法について説明する。なお、プリンター10の構成や速度制御部120による速度PID制御については第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
図10は、制御部100における位置制御部140の構成を説明するためのブロック図である。図10に示すように、位置制御部140は、位置演算部141と、速度演算部142と、第1減算部143と、位置ゲイン乗算部144と、第3減算部145と、比例要素146と、積分要素147と、微分要素148と、加算部152と、PWM信号出力部153と、を備えている。
これらのうち、位置演算部141、速度演算部142、第1減算部143、比例要素146、積分要素147、微分要素148、加算部152、PWM信号出力部153は、第1実施形態の速度制御部120の対応する構成の位置演算部121、速度演算部122、第1減算部123、比例要素126、積分要素127、微分要素128、加算部132、PWM信号出力部134のそれぞれと同様であるため、その説明を省略する。
位置ゲイン乗算部144は、第1減算部143で算出された位置偏差ΔL(=目標位置−現在位置)に、所定の位置ゲイン(フィードバックゲイン)を乗じた値を算出する部分である。また、第3減算部145は、第1減算部143で算出された値から、現在速度を減算して、偏差ΔHを算出する部分である。位置ゲインをG、現在速度をVとし、偏差ΔHを式に示すと、以下のようになる。
ΔH=ΔL(j)×G−V(j) …(式6)
ここで、jは、時間である。
≪第2実施形態の参考例≫
図11は、第2実施形態の参考例における現在位置に対する目標速度を説明するための図である。図には、図6と同様に、目標速度発生部124が速度プロファイルを参照して出力する目標速度が示されており、目標位置から所定距離よりも離れた位置においては、速度PIDによる制御が行われることが示されている。なお、速度PIDについては第1実施形態と同様であるので説明を省略する。また、図11では、目標位置から所定距離以内の位置において、位置PIDによる制御が行われることが示されている。
制御部100は、まず、速度制御部120を用いた速度PID制御(速度フィードバック制御に相当)にてPFモーター31を制御する。これにより、PFモーター31は、第1実施形態と同様に目標速度と現在速度との間の速度偏差ΔVに基づいて、速度PID制御により制御される。すなわち、PFモーター31は、図11に示す目標速度に収束するように速度PID制御で駆動される。この速度PID制御は、PFモーター31の加速区間、および定速区間の間に行われ、さらに減速区間においても、図11に示す切り替え位置の手前側(左側:図11では実線で示される部分)まで行われる。
また、PFモーター31の駆動に際して、制御部100は、常に、PF駆動ローラー33aの回転量(用紙Pの現在位置)を求めている。そして、制御部100は、現在位置に基づいて、用紙Pが目標位置(図11参照)から所定距離だけ離れた位置(切り替え位置)に到達したか否かを判断する。言い換えると、制御部100は、PF駆動ローラー33aの回転量が、切り替え位置に到達させるための回転量になったか否かを判断する。
この判断において、切り替え位置に到達したと判断される場合、制御部100は、速度制御部120に基づく速度PID制御から、位置制御部140に基づく位置PID制御(位置フィードバック制御に相当)へと、PFモーター31の制御を切り替える。
速度PID制御から位置PID制御に切り替えられると、(式6)に基づいて偏差ΔHが算出される。この(式6)等から明らかなように、切り替え後、位置偏差ΔLは、PFモーター31が駆動するにつれて(PF駆動ローラー33aが回転するにつれて)、徐々に小さくなっていく。また、一般に、PID制御は、偏差が0(ゼロ)となるように制御するものなので、上述の(式6)の位置PID制御においては、位置偏差ΔLが小さくなっていけば、その位置偏差ΔLを解消する(ゼロとする)ための現在速度も小さくなっていく。なお、位置PID制御への切り替え後は、速度プロファイルに基づく制御駆動ではなくなるため、図11では、切り替え後の速度と位置との関係を、仮想的なものとして破線で示している。
このように、制御部100は、目標位置から所定距離より離れているときには速度PID制御を行って予め定められた速度プロファイルで目標位置へと近づけるようにPFモーター31を制御する。そして、目標位置から所定距離以内では、位置PID制御に切り替えて、用紙Pが正確に目標位置へ到達するようにPFモーター31を制御する。
ただし、この場合においても、用紙Pを搬送する際にすべりが生じている可能性がある。そこで、第2実施形態においても、すべり量に応じて、目標位置を延ばす処理(補正処理)を行う。ただし、第2実施形態では、すべり量の算出および目標位置の補正処理は、目標位置の直前のみに行うこととする。
≪第2実施形態の制御について≫
第2実施形態のプリンター10におけるPFモーター31の制御方法について、以下に説明する。
図12は、第2実施形態における用紙Pの搬送の制御を示す説明図である。速度PIDから位置PIDへの切り替え位置までの制御(速度PID制御)は前述の参考例と同じである。
第2実施形態の制御部100は、減速区間において位置PIDに切り替えた後、ロータリーエンコーダー40で検出された回転量と送り量検出部60で検出された送り量とに基づいてすべり量を算出する。そして、算出したすべり量を(式6)の位置偏差ΔL(=目標位置−現在位置)の目標位置に加算する。
これにより、加算されたすべり量の分だけ目標位置が延びることになる。よって図12のように目標位置が変更されて、その変更された目標位置に対して位置PID制御が行われる。
この第2実施形態では位置PID制御を行う際の目標位置を変更している(延ばしている)ので、変更後の目標位置に正確に用紙Pを停止させることができる。よって、第2実施形態においても搬送精度の向上を図ることができる。なお、第2実施形態ではすべり量を算出することによる目標位置の補正処理を位置PIDに切り替えた後に行っていたが、それよりも前(例えば、定速区間と減速区間の切り替えタイミング)にさらに行ってもよい。この場合、搬送精度をより向上させることができる。
===その他の実施の形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述した実施形態では、プリンター10はインクジェット式のプリンターであったが、他の方式のプリンターであってもよい。例えば、ジェルジェット方式のプリンター、トナー方式のプリンター、ドットインパクト方式のプリンター等、種々のプリンターに対して、本実施形態を適用することが可能である。また、プリンター10は、スキャナ装置やコピー装置のような、複合的な機器の一部であっても良い。また、前述の実施形態においては、プリンター10に関して説明していたがこれには限られず、搬送用のローラーを用いて被搬送物を目標位置に搬送させる装置に対して本実施形態を適用することができる。
<用紙について>
前述の実施形態では用紙Pの裏面に記号や模様などのパターンが形成されていたが、パターンが形成されていなくてもよい、この場合においても、例えば用紙の微細な凹凸や傷などの位置を検出するによって送り量を検出することが可能である。
また、前述の実施形態では、所定サイズに裁断された用紙Pを用いていたがこれには限られない。例えば、帯状の用紙をロール状に巻回したロール紙を使用してもよい。この場合、すべりによる搬送精度の乱れが生じやすいので、本実施形態を適用することでより搬送精度を向上させる効果を得ることができる。
また、用紙Pとして普通紙以外の媒体(例えば透明媒体)を用いてもよい。ただし透明媒体の場合、例えば、紙幅方向の端部(印刷領域外の部分)などに、模様などの送り量を検出できるパターンを形成することが望ましい。
<速度プロファイルについて>
前述の実施形態ではPFモーター31の速度プロファイルは、加速区間、定速区間、減速区間を有していたが、これには限られない。例えば、定速区間がなくてもよい。すなわち加速区間の終了後、すぐに減速区間となる速度プロファイルであってもよい。
<送り量検出部について>
前述の実施形態では送り量検出部60として非接触式の光学センサー(発光部61及び受光部62)を用いていたが、これには限られず、用紙Pの実際の送り量を検出できるものであればよい。例えば用紙Pを所定周期で撮像するものであってもよい。また、例えば接触式のセンサーであってもよい。また、前述の実施形態では用紙Pの裏面に光を照射して送り量を検出していたが、これには限られず、例えば用紙Pの印刷面に光を照射して実際の送り量を検出してもよい。
10 プリンター、
20 キャリッジ駆動機構、
21 キャリッジ、22 CRモーター(キャリッジモーター)、
23 ベルト、24 歯車プーリ、25 従動プーリ、
26 キャリッジ軸、27 カートリッジ、28 印刷ヘッド、
30 用紙搬送機構、31 PFモーター、32 給紙ローラー、
33 PFローラー対、33a PF駆動ローラー、33b 従動ローラー、
34 プラテン、35 排紙ローラー対、
35a 排紙駆動ローラー、35b 従動ローラー、
40 ロータリーエンコーダー、41 円盤状スケール、
42 ロータリーセンサー、50 リニアエンコーダー、
51 リニアスケール、52 リニアセンサー、
52A 発光ダイオード、52B コリメーターレンズ、
52C 検出処理部、52D フォトダイオード、
52E 信号処理回路、52Fa,52Fb コンパレーター
100 制御部、101 CPU、102 ROM、103 RAM、
104 PROM、105 ASIC、106 モータードライバー、
120 速度制御部、121 位置演算部、122 速度演算部、
123 第1減算部、124 目標速度発生部、125 第2減算部、
126 比例要素、127 積分要素、128 微分要素、
132 加算部、133 PWM信号出力部
140 位置制御部、141 位置演算部、142 速度演算部、
143 第1減算部、144 位置ゲイン乗算部、145 第3減算部
146 比例要素、147 積分要素、148 微分要素、
152 加算部、153 PWM信号出力部

Claims (8)

  1. 被搬送物を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、
    前記搬送ローラーの回転量を検出する第1検出部と、
    前記搬送ローラーによる前記被搬送物の実際の送り量を検出する第2検出部と、
    加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、前記搬送モーターを制御して前記被搬送物を目標位置に搬送させる制御部であって、検出された前記回転量と前記送り量とに基づいてすべり量を算出し、前記減速区間において前記すべり量に応じて前記目標位置を延ばす補正処理を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記制御部は、前記減速区間の後半に前記補正処理を行う
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の搬送装置であって、
    前記制御部は、前記補正処理を行うよりも前に、前記すべり量を算出し当該すべり量に応じて前記目標位置を延ばす補助補正処理を行う
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項3に記載の搬送装置であって、
    前記速度プロファイルは、前記加速区間と前記減速区間の間に定速区間を有し、
    前記制御部は、前記定速区間で前記補助補正処理を行う、
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項3に記載の搬送装置であって、
    前記速度プロファイルは、前記加速区間と前記減速区間の間に定速区間を有し、
    前記制御部は、前記定速区間から前記減速区間への切り替え時に前記補助補正処理を行なう、
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の搬送装置であって、
    前記制御部は、前記減速区間に一定速度の期間を設けることによって前記補正処理を行うことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の搬送装置であって、
    前記制御部は、前記減速区間において前記搬送モーターの制御を速度フィードバック制御から位置フィードバック制御に切り替え、
    前記位置フィードバック制御の際に位置偏差の算出に用いられる前記目標位置を、前記すべり量に応じて変更する
    ことを特徴とする搬送装置。
  8. 被搬送物を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを回転させる駆動力を与える搬送モーターと、を備えた搬送装置の搬送方法であって、
    加速区間と減速区間を有する速度プロファイルに基づいて、前記搬送モーターを制御して前記被搬送物を目標位置に向けて搬送させることと、
    前記搬送ローラーによる前記被搬送物の実際の送り量を検出することと、
    前記搬送ローラーの回転量を検出することと、
    検出された前記送り量と、前記回転量とに基づいてすべり量を算出することと、
    前記減速区間において前記すべり量に応じて前記目標位置を延ばすことと、
    を有することを特徴とする搬送方法。
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