JP2013239837A - ネットワークノード及びサーバ - Google Patents

ネットワークノード及びサーバ Download PDF

Info

Publication number
JP2013239837A
JP2013239837A JP2012110757A JP2012110757A JP2013239837A JP 2013239837 A JP2013239837 A JP 2013239837A JP 2012110757 A JP2012110757 A JP 2012110757A JP 2012110757 A JP2012110757 A JP 2012110757A JP 2013239837 A JP2013239837 A JP 2013239837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trigger
request
load control
iwf
trigger request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012110757A
Other languages
English (en)
Inventor
Keigo Aso
啓吾 阿相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012110757A priority Critical patent/JP2013239837A/ja
Publication of JP2013239837A publication Critical patent/JP2013239837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】トリガリクエストのロードコントロールの結果とともにUE情報の確認結果を通知できるようにする。
【解決手段】通信端末に対して動作の開始を指示するデバイストリガを送信するネットワークノードであって、通信端末へデバイストリガを送信することを要求するトリガ要求をサーバから受信するトリガ要求受信部と、デバイストリガを通信端末に送信できるか否かを確認するUE情報確認部と、ロードコントロールに問題があるか否かを確認するロードコントロール確認部と、UE情報確認部によるUE情報の確認と、ロードコントロール確認部によるロードコントロールの確認の後、トリガ応答をサーバへ送信するトリガ応答送信部とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、セルラー通信機能を利用して通信技術に関し、特に、マシン間コミュニケーション(Machine to Machine CommunicationやMachine Type Communicationと呼ばれる。以下、M2M通信と記載)の技術を利用して通信を行うネットワークノードに関する。
セルラー通信機能は、携帯電話やスマートフォンなどの音声通話やデータ通信で利用されるだけでなく、M2M通信向けの機器(MTCデバイスとも呼ばれる)でも広く利用されており、MTCデバイスを含むセルラー通信端末(以下、UE(User Equipment)又は通信端末と記載する)の数は今後も増加の一途を辿っている。ユーザ及びユーザが操作するアプリケーション(以下、アプリケーションサーバと呼ぶ)がUEと通信を開始するためには、UEに対して通信の開始を要求するメッセージを送信する必要がある。このメッセージとしてアプリケーションサーバはUEに対してデバイストリガ(Device Trigger)と呼ばれるメッセージを送信することができる。
デバイストリガを受けたUEは、UEとセルラーネットワークの間にデータ通信のためのコネクション(ユーザプレーン、PDPコンテキスト、PDNコネクションなどと呼ぶ)がまだ利用可能でない場合、適切なプロシージャ(接続、コネクション確立、コネクション有効化、ベアラ確立、ベアラ有効化、ベアラ変更)を実行する。これらのプロシージャは、コネクション確立要求やサービスリクエスト、ベアラ確立要求などの制御メッセージを送信することで開始される。
アプリケーションサーバは任意のUEに対してデバイストリガを送信し、一方、デバイストリガを受信したUEは、アプリケーションサーバと通信するために必要なコネクションを利用可能にするためのプロシージャを開始する。図16は、デバイストリガを送信する際のSCS300及びセルラーネットワークのエンティティの動作に関する背景技術を示すシーケンス図である。アプリケーションサーバ400は、SCS(Service Capability Server、MTCサーバとも呼ぶ)300に対してデバイストリガリクエスト(Device Trigger Request、以下、トリガリクエストとも呼ぶ)の送信を要求し(ステップS16000)、その要求を受けたSCS300はMTC−IWF(Interworking Function、以下IWFと呼ぶ)210に対してデバイストリガリクエストを送信する(ステップS16001)。
デバイストリガリクエストを受けたIWF210は必要なチェックを実行した後(ステップS16003、S16004、S16005)、UE100に対してデバイストリガを送信するための処理を行う(ステップS16007、S16009)。デバイストリガとしては、セルラーネットワーク内のエンティティがUEへ送信する制御メッセージ(NAS(Network Access Stratum)メッセージ)やSMS(ショートメッセージ)、CBS(Cell Broadcast Service)、MBMS(Multicast Broadcast Message Service)、さらにはデータパケット(IPパケット)などの様々な種類のメッセージを用いることができる。
トリガリクエストを受けたIWF210は、送信元のSCS300の確認(Authorization)を行う(ステップS16003)。さらに、IWFは、SCSから受信したトリガリクエストのロードコントロールに関するチェック(送信回数(Submission Quota)が規定値を超えていないか、トリガリクエストの送信頻度(Submission Rate)が規定値を超えていないか、IWFの処理負荷が過負荷(Overload)になっていないかなど)を行う(ステップS16003)。仮に、トリガリクエストの送信頻度が規定値を超えていた場合、IWFは、ロードコントロールの問題でデバイストリガの送信ができなかったこと(Reason of Failure)を示す値(Cause Value)を含むデバイストリガ応答(又はデバイストリガ確認メッセージ(Device Trigger Confirmation Message)、以下トリガ応答と呼ぶ)をSCSへ送信する(ステップS16012)。一方、これらのチェックに問題がない場合は、HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscription Server、以下HSS)に問合せをし、応答にエラーが示されていないか、応答に含まれるUEのサブスクリプション情報(加入者情報、以下、UEの情報)を取得し、内容を確認する(ステップS16004、S16005)。ここでも、仮に、UEの情報を確認した結果、UEがデバイストリガの受信資格がなかった場合、UE情報の問題でデバイストリガの送信ができなかった(認められなかった)ことを示す値を含むトリガ応答をSCSへ送信する(ステップS16013)。
IWFは、ロードコントロールのチェックで問題(送信頻度の超過など)を検出した後すぐにトリガ応答をSCSへ送信してデバイストリガの送信ができなかったことを通知した場合、SCSはIWFに対してトリガリクエストを再送する。再送されたトリガリクエストを受けたIWFは、再度SCSの確認(Authorization)やロードコントロールのチェックをする。このチェックに問題がなかった場合、IWFはHSSへUE情報の問合せをする。HSSへの問合せの結果に問題があった場合(UEに対するデバイストリガの送信が認められなかった場合は)は、再送されたトリガリクエストに対して再びデバイストリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答をSCSへ返す。つまり、そもそもトリガリクエストのターゲットであるUEへデバイストリガの送信が認められていないにも関わらず、SCSによってトリガリクエストが再送されてしまうため、SCSとIWF間に不要なトラフィックが発生し、デバイストリガの送受信に伴いSCSやIWFに不要な処理負荷も発生する。不要なトラフィックはネットワークに輻輳を引き起こし、不要な処理はSCSやIWFの過負荷や消費電力の増加を引き起こす。上記の問題を解決するため、本開示技術の一態様によれば、例えば、トリガリクエストに関する適切なチェックを行った後にトリガ応答を返すことができるようにする技術が提供される。
上記の目的を達成するため、例えば、本開示技術の一態様は、通信端末に対して動作の開始を指示するためのデバイストリガを送信するネットワークノードであって、前記通信端末へデバイストリガを送信することを要求するトリガ要求をサーバから受信するトリガ要求受信部と、前記通信端末の情報に問題があるか否かを確認するUE情報確認部と、前記トリガ要求のロードコントロールに問題があるか否かを確認するロードコントロール判断部と、UE情報問合せの結果を受けた後にロードコントロールに問題があることを示すトリガ応答を前記サーバへ送信するトリガ応答送信部とを有するネットワークノードを含む。上記の構成により、例えば、データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようになるという効果が実現される。
なお、本開示技術の態様は、上記ネットワークノード以外に、通信システム、ユーザ端末、コンピュータプログラム、あるいはこれらの組み合わせなどによって実現されてもよい。
なお、本開示技術が有する効果及び利点は、上記に限定されるものではなく、更なる効果及び利点は、本明細書及び図面の開示内容から明らかとなるであろう。上記更なる効果及び利点は、本明細書及び図面に開示されている様々な実施の形態及び特徴によって個別に提供されてもよく、必ずしもすべての効果及び利点が提供される必要はない。
本開示技術の一態様によれば、例えば、データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようになるという効果が実現される。
本開示技術の第1の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図 本開示技術の第1の実施の形態におけるSCS300及びセルラーネットワーク200内の主要なエンティティの動作の第1の例を示すシーケンス図 本開示技術の第1の実施の形態において、HSS260への問合せの結果に問題があった場合の動作の一例を示すシーケンス図 本開示技術の第1の実施の形態におけるSCS300及びセルラーネットワーク200内の主要なエンティティの動作の第2の例を示すシーケンス図 本開示技術の第1の実施の形態において、トリガリクエストの送信元の確認をした後にUE情報の確認を行う場合の動作の一例を示すシーケンス図 本開示技術の第1の実施の形態において、UE情報に問題があった場合でもロードコントロールの確認を行う場合の動作の一例を示すシーケンス図 本開示技術の第1の実施の形態において、図4、図5及び図6で説明した動作に基づくIWF210の処理の一例を示すフローチャート 本開示技術の第1の実施の形態におけるIWF210の構成の一例を示すブロック図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300及びネットワーク200内の主要なエンティティの動作の一例を示すシーケンス図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がUE100とUE101に対するトリガリクエストをそれぞれ送信する場合の第1の例を示すシーケンス図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300が、UE100に対するトリガリクエストを送信する場合のシーケンス図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がUE100とUE101に対するトリガリクエストをそれぞれ送信する場合の第2の例を示すシーケンス図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300の構成の一例を示すブロック図 本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がロードコントロールによる問題を示すトリガ応答を受信した際のSCS300の処理を示すフローチャート 本開示技術の第1の実施の形態において、図2と図3で説明した動作に基づくIWF210の処理の一例を示すフローチャート デバイストリガを送信する際のSCS300及びセルラーネットワークのエンティティの動作に関する背景技術を示すシーケンス図
以下、図面を参照しながら、本開示技術の第1〜第2の実施の形態について説明する。
本開示技術の第1の実施の形態では、IWFはトリガリクエストを受信した際に、HSSに対してユーザ情報の問合せを行った後にロードコントロールの問題を示すトリガ応答を送信する。また、本開示技術の第2の実施の形態では、ロードコントロールによりトリガ送信ができないことを示すトリガ応答を受けたSCSが、送信できなかったトリガリクエスト及び未送信のトリガリクエストの送信先となるIWFを選択する。
(第1の実施の形態)
まず、本開示技術の第1の実施の形態について説明する。図1は、本開示技術の第1の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図である。図1には、セルラー通信端末であるUE100と、UE100が接続するセルラーネットワーク(コアネットワーク、3GPPネットワークとも呼ぶ。以下、単にネットワークと記載することもある)200と、UE100宛てのトリガリクエストの送信を行うSCS300、及びUE100とデータ通信を行うアプリケーションサーバ(MTCアプリケーション、又は単にアプリケーションとも呼ぶ)400が図示されている。
また、図1には、セルラーネットワーク200の構成要素として、セルラーネットワーク200とSCS300を繋ぐIWF(Interworking Function)210、UE100の位置情報(ロケーション)の管理やUE100の通信制御(回線交換制御又はパケット交換制御)などを行うMME/SGSN/MSC(Mobility Management Entity/Serving GPRS Support Node/Mobile Switching Center)220、UE100のデータ通信用のコネクション管理や外部ネットワークへのデータ転送、ユーザ認証やQoS制御などを行うP−GW/GGSN/ePDG(Packet Data Network Gateway/Gateway GPRS Support Node/evolved Packet Data Gateway)230、UE100が接続(アタッチ)する基地局とセルラーネットワーク200内のエンティティ(例えばP−GW)との間のコネクション管理やユーザデータ転送を行うS−GW(Serving Gateway)240、UE100に対してセルラーネットワーク200への接続ポイントを提供する基地局として機能するeNB/NB/BS250(evolved Node B/Node B/Base Station)、ユーザのサブスクリプションデータの管理を行うHSS/HLR(Home Subscriber Server/Home Location Register)260、UE100へSMSを送信する役割を持つSMS−SC(Short Message Service-Service Center、又はGMSC/IWMSC)270、IWFのIDとIPアドレスの対応関係を保持するDNS280が図示されている。
なお、図1には、3GPPで規定されている機能を実現するためのネットワーク構成の一例が図示されているが、本開示技術が適用されるネットワーク構成は図1に図示されているものに限定されるものではない。また、以下の説明では、本開示技術に係る技術的思想を明確にするため、図1に図示されているMME/SGSN/MSC220をMME220と記載し、図1に図示されているP−GW/GGSN/ePDG230をP−GW230と記載することがある。
SCS300は、UE100によるデータ通信の開始や制御メッセージの送信を要求するため、IWF210に対してUE100宛のデバイストリガ(以下、トリガと記載することもある)を送信するよう要求する。一方、IWF210は、SCS300からデバイストリガの送信要求を受けた場合、ネットワーク200を介してデバイストリガをUE100へ送信する。なお、デバイストリガを送信する手段としては、SMS(Short Message Service)やNAS(Non-Access Stratum)メッセージなどの制御メッセージ(C−plane(コントロールプレーン))を用いる方法やデータパケット(IPパケット)のU−plane(ユーザプレーン)を用いる方法など複数あるが、IWF210はUEの情報やネットワークの混雑状況などに基づいていずれかの手段を選択する。
セルラーネットワーク200内には、3GPPの無線ネットワーク及びコアネットワークを構成する複数のエンティティが存在し、MME220及びSMS−SC270は、IWF210からの要求を受け、C−planeのデバイストリガをUE100へ送信する役割を持つ。デバイストリガとして従来のSMSを用いる場合、IWF210はSMS−SC270へデバイストリガの送信を要求し、SMS−SC270はMME220に対してSMSの送信を要求する。MME220は、SMS−SC270から受信したSMSをUE100へ送信する。例えば、MME220は、Downlink NAS TransportのNAS message containerにSMSを含めてUE100へ送信する。一方、MSC220の場合は、SMS専用のメッセージをUE100へ送信する。
また、デバイストリガをMME220へ通知するために、IWF210は、MME220と繋がるインタフェースを用いてデバイストリガを送信することもできる。この場合、MME220は、IWF210からデバイストリガ(トリガリクエストであってもよい)を受けたら、そのデバイストリガをSMSのフォーマット形式に変換し、Downlink NAS TransportのNAS message containerに含めてデバイストリガを送信してもよいし、他のフォーマット形式のトリガをNASメッセージに含めて送信してもよい。一方、P−GW230及びS−GW240は、IWF210が生成したU−planeのデバイストリガをデータパケットとしてUE100へ転送する役割を持つ。
以下では、説明を簡略化するため、SCS300がIWF210へデバイストリガの送信要求(トリガリクエスト)を送信し、そのトリガリクエストに基づくデバイストリガがIWF210によって選択された手段を用いてMME220へ送信され、MME220は、IWF210(又はSMS−SC270)から受信したデバイストリガを基に、制御メッセージ(NASメッセージ)を用いてデバイストリガをUE100へ送信する場合を一例として説明する。なお、UE100との間でアプリケーションレイヤの通信を行うアプリケーションサーバ400はSCS300上で動作してもよいし、SCS300と接続された他のノード上で動作してもよい。SCS300は自らの判断、又はアプリケーションサーバ400の指示を受けてトリガリクエストを送信する。また、SCS300はセルラーネットワーク200内に配置されてもよい。
UE100はデバイストリガを受けると、必要に応じて制御メッセージを送信し、セルラーネットワーク200との間でコネクションの確立や変更などの処理を実行する。このとき送信される制御メッセージとしては、例えば、接続要求(ATTACH REQUEST)や切断要求(DETACH REQUEST)、サービス要求(SERVICE REQUEST)、PDNコネクション確立要求(PDN CONNECTIVITY REQUEST)、専用ベアラ確立要求(ACTIVATE DEDICATED EPS BEARER CONTEXT REQUEST)、ベアラリソース割り当て要求(BEARER RESOURCE ALLOCATION REQUEST)、ベアラリソース変更要求(BEARER RESOURCE MODIFICATION REQUEST)などがあるが、どの制御メッセージを送信するべきかについては、デバイストリガの対象となるアプリケーションの種類やアプリケーションの状態、デバイストリガを受けた際のUE100の接続状況などに基づいて判断される。
例えば、デバイストリガを受けたアプリケーションがデータ通信を行うために必要なコネクション(PDNコネクション、デフォルトベアラ、専用ベアラ)が未確立(利用可能でない)であった場合は、必要なコネクションを確立するために制御メッセージ(PDNコネクション確立要求、専用ベアラ確立要求(ベアラ確立要求、ベアラ変更要求))を送信する。なお、新たに専用ベアラを確立する代わりに、既存のベアラを更新してアプリケーションの要求を満たすベアラに変更してもよい。コネクションが確立されるとUE100はSCS300に対して、確立済みのコネクションを介してデータパケット(アプリケーションのメッセージ)を送信することができる。なお、PDNコネクションとは、UE100とPGW230との間で確立されるデータ通信用のコネクションであり、UE100が使用する単一のIPアドレスが割り当てられる。
一方、ベアラ(EPSベアラとも呼ぶ)とは、そのPDNコネクションに関連付けられて確立されるコネクションであり、ビットレートが保証されたGBR(Guaranteed Bit Rate)ベアラとベストエフォートのNon−GBRベアラの2つの種類がある。特定のAPN(Access Point Name、PDN(Packet Data Network)の識別子)に対してPDNコネクションが確立される際に、デフォルトベアラ(Non−GBR)も同時に確立される。PDNコネクション及びデフォルトベアラが確立された後、UE100はアプリケーションなどの要求に応じて任意の専用ベアラを確立する。なお、EPS(Evolved Packet System)におけるベアラは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)におけるPDP(Packet Data Protocol)コンテキストに対応する。
なお、本開示技術の第1の実施の形態では、UE100の通信相手としてアプリケーションサーバ400を想定して説明しているが、UE100の通信相手はアプリケーションサーバ400に限らず、SCS300が動作しているサーバや他のUEであってもよい。また、図1で示すセルラーネットワーク200としては、LTE/SAE/EPS(Long Term Evolution/System Architecture Evolution/Evolved Packet System)、UMTS、GPRS(General Packet Radio Service.)やGSM(Global System for Mobile Communications)(登録商標)などのほかに、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)やモバイルWiMAX、WLAN(Wireless Local Access Network)などを用いてもよいが、その場合の各種エンティティの名称はその仕様に準ずる。
図2は、本開示技術の第1の実施の形態におけるSCS300及びセルラーネットワーク200内の主要なエンティティの動作の第1の例を示すシーケンス図である。SCS300は、トリガリクエストの送信先であるIWF210のIPアドレスをDNS280へ問い合わせる(ステップS2001)。すでにIWF210のIPアドレスを保持している場合は、DNS210への問合せは省略される。SCS300はIWF210に対してUE100のIDを含むトリガリクエストを送信する(ステップS2002)。トリガリクエストにUE100のIDが含まれているということは、IWF210及びMME220が送信するデバイストリガの送信先(ターゲット)がUE100であるということを意味する。トリガリクエストを受けたIWF210は、トリガリクエストの送信元のSCS300の確認を行う(ステップS2003)。SCS300の確認とは、SCS300から受信したトリガリクエストを受け入れてもよいか否かのチェックであり、例えば、デバイストリガの送信を許可(Authorize)されたSCSであるか否か、SCS300がトリガリクエストの送信が制限されているSCSでないか、受信したトリガリクエストのメッセージにフォーマットエラーがないか、などの確認である。
トリガリクエストの送信元としてSCS300に問題がないことを確認した後、SCS300から受信したトリガリクエストのロードコントロールをチェックする(ステップS2004)。ロードコントロールのチェックとは、トリガリクエストの送受信によるネットワーク帯域やネットワークノード、契約内容に対する影響のチェックであり、例えば、SCS300から受信したトリガリクエストの受信回数(Submission Quota)が規定値を超えていないか、トリガリクエストの送信頻度(Submission Rate)が規定値を超えていないか、IWFの処理負荷が過負荷(Overload)になっていないかなどの負荷状況の確認である。例えば、SCS300から受信したトリガリクエストの送信頻度が規定値(契約で決められた上限値など)を超えていた場合は、ロードコントロールに問題があると判断する。
次に、ロードコントロールのチェックの結果に問題(送信頻度が規定値を超過している)があることを確認した後、HSS260へUE100の情報を問い合わせ、UE100の情報を確認する(ステップS2005)。UEの情報の確認とは、デバイストリガをUEへ送信できるか否かの確認であり、例えば、HSS260から受信した応答メッセージのステータスが正常であるか否かの確認、又は応答に含まれるUEの情報(サブスクリプション情報)の内容の確認である。例えば、UEの情報を確認した結果、UEがデバイストリガの受信資格がなかった場合や、UEがデバイストリガを受信できる状態にない場合は、UEの情報に問題があると判断する。
取得したUEの情報に問題がない(Valid Subscription Information)ことを確認(ステップS2007)した後、IWF210は、ロードコントロールに関する問題によってデバイストリガの送信ができなかったことを示す値を含むトリガ応答をSCS300へ送信する(ステップS2008)。このトリガ応答を受信したSCS300は、ロードコントロールに問題が起きないタイミングでトリガリクエストの再送を行う(ステップS2009)。例えば、IWF210から受信したトリガ応答の中にバックオフタイマが含まれていた場合には、SCS300はトリガ応答を受信した際にタイマをスタートし、バックオフタイマで示された時間が経過してからトリガリクエストを再送する。バックオフタイマの値は事前設定された値を用いてもよい。再送されたトリガリクエストを受信したIWF210は、送信元のSCS300の確認を行う(ステップS2010)。
次に、ロードコントロールに問題がないことを確認する(ステップS2011)。さらに、UE100の情報の確認を行う(ステップS2012)。この場合、IWF210は、以前に行ったHSS260への問合せの結果を保持(キャッシュ)しているため、そのキャッシュを確認することでHSS260への問合せを省略することができる(ステップS2012)。UEの情報に問題がない場合、デバイストリガの送信処理を開始する(ステップS2013)。なお、ステップS2008において、ロードコントロールに関する問題を示す値と共に、UE情報に問題がなかったことを示す値を含めてもよい。これにより、SCS300は、UE100の情報がIWF210にキャッシュされていることを認識することができる。
図3は、本開示技術の第1の実施の形態において、HSS260への問合せの結果に問題があった場合の動作の一例を示すシーケンス図である。HSS260への問合せの結果に問題があった場合(ステップS3007)、UE情報(subscription)に関する問題によってデバイストリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答をSCS300へ送信する(ステップS3008)。トリガ応答を受けたSCS300は、拒絶されたトリガリクエストの再送を行わない(ステップS3009)。これにより、IWF210は、SCS300に対して、UE100に対するトリガリクエストの送信(再送)ができないことを認識させることができる。なお、IWF210は、ロードコントロールの問題とUE情報の問題の両方を示す拒絶理由を含むトリガ応答をSCS300へ送信してもよい。
この場合、SCS300は、UE100に対するトリガリクエストの再送をしないと判断するとともに、以降IWF210宛てに送信するトリガリクエストを送信する際には、ロードコントロールに問題が起きない適切なタイミングや頻度で送信する必要があること、又はトリガリクエストの送信先を切り替える必要があることを認識することができる。このため、SCS300は、他のUEへトリガリクエストを送信する際には、ロードコントロールに問題が起きない適切なタイミングや頻度で送信する。
図15は、本開示技術の第1の実施の形態において、図2と図3で説明した動作に基づくIWF210の処理の一例を示すフローチャートである。トリガリクエストを受信した際に(ステップS15001)、送信元のSCS300の確認を行い(ステップS15002)、問題があった場合は、SCS300がトリガリクエストの送信が許可されていないためにトリガの送信ができなかったことを示す値を含むトリガ応答をSCS300へ返す(ステップS15003)。SCS300の確認結果に問題がなかった場合は、トリガリクエストの受信に関するロードコントロールの確認を行う(ステップS15004)。
ロードコントロールの確認に問題がない場合は、HSS260へ問い合わせるなどしてUE情報の確認を行い(ステップS15006、S15008)、問題がない場合はトリガの送信処理を開始する(ステップS15011)。ステップS15008においてUE情報に問題があった場合は、UE情報の問題を示す値を含むトリガ応答を送信する(ステップS15010)。一方、ロードコントロールの確認に問題があった場合は、HSS260へ問い合わせるなどしてUE情報の確認を行い(ステップS15005)、UE情報に問題がない場合は、ロードコントロールの問題を示す値を含むトリガ応答を送信する(ステップS15009)。ステップS15007において、UE情報に問題があった場合は、UE情報の問題を示す値を含むトリガ応答を送信する(ステップS15010)。
図4は、本開示技術の第1の実施の形態におけるSCS300及びセルラーネットワーク200内の主要なエンティティの動作の第2の例を示すシーケンス図である。図2との違いは、IWF210が、送信元のSCS300の確認とUE100の情報の確認(ステップS4004、S4005)を行った後に、ロードコントロールのチェック(ステップS4007)を実行するところである。図4では、ロードコントロールに関して問題があったため、ロードコントロールに関する問題によってトリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答をSCS300へ送信する(ステップS4008)。トリガ応答を受けたSCS300は、ロードコントロールに問題が起きないタイミングでトリガリクエストの再送を行う(ステップS4009)。
例えば、IWF210から受信したトリガ応答の中にバックオフタイマが含まれていた場合には、SCS300はトリガ応答を受信した際にタイマをスタートし、バックオフタイマで示された時間が経過してからトリガリクエストを再送する。バックオフタイマの値は事前設定された値を用いてもよい。再送されたトリガリクエストを受信したIWF210は、送信元のSCS300の確認を行う(ステップS4010)。次に、UE100の情報の確認については、先に行ったHSS260への問合せの結果を保持(キャッシュ)しているため、そのキャッシュを確認することでHSS260への問合せを省略することができる(ステップS4011)。UE100の情報に問題がないことを確認した後、ロードコントロールに問題がないことを確認し(ステップS4012)、デバイストリガの送信処理を開始する(ステップS4013)。
図5は、本開示技術の第1の実施の形態において、トリガリクエストの送信元の確認をした後にUE情報の確認を行う場合の動作の一例を示すシーケンス図である。図4と同様に、送信元のSCS300の確認をした後にHSS260への問合せを行う(ステップS5004、S5005)。UE情報に問題があった場合は(ステップS5006)、ロードコントロールのチェックをせずにUE情報に関する問題によってトリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答をSCS300へ送信する(ステップS5007)。
一方、図6は、本開示技術の第1の実施の形態において、UE情報に問題があった場合でもロードコントロールの確認を行う場合の動作の一例を示すシーケンス図である。IWF210はUE情報に問題があった場合でも(ステップS6006)、ロードコントロールのチェックを行い(ステップS6007)、ロードコントロールに関する問題があった場合は(ステップS6007)、UE情報に関する問題とロードコントロールに関する問題の両方を示すトリガ応答をSCS300へ送信する。
図7は、本開示技術の第1の実施の形態において、図4、図5及び図6で説明した動作に基づくIWF210の処理の一例を示すフローチャートである。トリガリクエストを受信したIWF210は(ステップS7001)、トリガリクエストの送信元のSCS300がトリガの送信を許可されたSCSであるか否かを確認し(ステップS7002)、許可されたSCSである場合は、HSS260への問合せを行う(ステップS7004)。さらに、UE情報に問題がない場合はロードコントロールのチェックを行い(ステップS7006)、問題がない場合はトリガの送信処理を開始する(ステップS7007)。一方、ロードコントロールのチェックに問題があった場合は、トリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答を送信する(ステップS7008)。UE情報に問題があった場合は、UE情報に関する問題によってトリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答を送信する(ステップS7009)。
次に、本開示技術の第1の実施の形態におけるIWF210の構成例について説明する。図8は、本開示技術の第1の実施の形態におけるIWF210の構成の一例を示すブロック図である。図8に図示されているUE100は、インタフェース101、UE情報確認部102、トリガリクエスト処理部103、ロードコントロール判断部104、送信元確認部105、デバイストリガ送信処理部106、トリガ応答送信処理部107を有している。
インタフェース101は、UE100がネットワークに接続してメッセージ(又はパケット)を送受信するための機能を有している。インタフェース101には、他の通信装置(例えば、ネットワーク上に配置されているネットワークノードや他のUE100など)と通信を行うために、情報を電気的な信号に変調及び復調するハードウェアも含まれる。UE情報問合せ部102は、トリガリクエスト受信処理部103の指示を受け、HSS260からトリガリクエストのあて先であるUE100の情報を取得する。トリガリクエスト受信処理部103は、受信したトリガリクエストについて、送信元確認部105に対して送信元であるSCS300がトリガリクエストの送信を許可(Authorized)されたSCSであるか否かの確認を指示する。
また、送信元確認部105の結果に問題がない場合は、ロードコントロール判断部104に対してロードコントロールを確認するよう指示する。さらにトリガリクエスト受信処理部103は、UE情報確認部102に対してデバイストリガの宛先であるUE100に関する情報の確認をするよう指示する。UE100の情報に問題がない場合で、かつロードコントロール判断部104の判断結果にも問題がない場合は、トリガリクエスト受信処理部103はデバイストリガ送信処理部106に対してデバイストリガを送信するよう指示する。一方、UE100の情報に問題はないが、ロードコントロールに問題がある場合は、トリガ応答送信処理部107に対してデバイストリガの送信ができないことをSCSへ通知するよう指示する。
デバイストリガ送信処理部106は、デバイストリガの送信方法の選択や、選択した送信方法を用いてデバイストリガを送信するための処理を開始する。送信方法としてSMS(T4インタフェース)を選択した場合には、SM−SC270対してUE100のIDなど通知してSMSの送信を要求する。また、MME220への直接要求(T5インタフェース)を選択した場合には、MME220に対してUE100のIDなどを通知してNASメッセージを用いたデバイストリガの送信を要求する。
以上説明したように、本開示技術の第1の実施の形態によれば、IWF210は、ロードコントロールに問題があることの確認とともに、トリガリクエストのターゲットであるUE100の情報に問題があることの確認もできるため、UE情報に問題があるUE100へのデバイストリガの送信を要求するトリガリクエストの再送を防ぐことができる。これにより、これにより、SCS300とIWF210の間で送受信されるシグナリング数、ネットワーク負荷、及びそれに伴う処理負荷、電力消費を軽減することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本開示技術の第2の実施の形態において、IWF210からトリガ応答を受けた場合のSCS300によるトリガリクエスト送信方法について説明する。本開示技術の第2の実施の形態では、SCS300が、トリガリクエストを送信したIWF210とは異なるIWF290のIPアドレスも保持している(又は任意のタイミングで取得することができる)場合を想定する。 本開示技術の第1の実施の形態で述べたように、SCS300からトリガリクエストを受けたIWF210は、デバイストリガの送信先であるUE100の情報に問題がないことを確認してから、ロードコントロールに問題があるためにデバイストリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答をSCS300へ通知する。このトリガ応答を受けたSCS300は、ロードコントロールに問題が起きないタイミングでトリガリクエストをIWF210へ再送する。再送されたトリガリクエストを受信したIWF210は、最初のトリガリクエストを受けた際にHSSへ問合せた結果をキャッシュしているため、そのキャッシュを確認することでHSSへの問合せを省略することができる。
図9は、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300及びネットワーク200内の主要なエンティティの動作の一例を示すシーケンス図である。UE100は、事前設定(Pre-configuration)された情報やDNSサーバへの問合せにより(ステップS9001、S9002)、2つのIWF(IWF210、IWF290)のIPアドレスを保持している(ステップS9003)。なお、保持しているIPアドレスの数は2つに限定されない。
UE100がIWF210へ送信したトリガリクエストに対する応答として、ロードコントロールに問題があったためデバイストリガの送信ができなかったことを示すトリガ応答を受信した場合(ステップS9009)、別のIWF290に対してトリガリクエストを再送する(ステップS9010)。つまり、SCS300は、送信したトリガリクエストが拒絶された場合、トリガリクエストの送信先をIWF210からIWF290へ切り替える。IWF290は、SCS300からトリガリクエストを受信し、送信元のSCS300の確認(ステップS9011)、ロードコントロールの確認(ステップS9012)、UE情報の確認をそれぞれ行い(ステップS9013、S9014)、それらの確認に問題がない場合は(ステップS9015)、デバイストリガの送信処理を開始する(ステップS9016)。
図10は、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がUE100とUE101に対するトリガリクエストをそれぞれ送信する場合の第1の例を示すシーケンス図である。UE100のIDを含むトリガリクエストを受信したIWF210は(ステップS10004)、SCS300の確認、ロードコントロールの確認(ステップS10005)、UE情報の確認(ステップS10006、S10007)をそれぞれ行い、ロードコントロールに問題があった場合は、その旨を示すトリガ応答を返す(ステップS10008)。トリガ応答を受信したSCS300は、別のIWF210に対してUE100のIDを含むトリガリクエストを再送する(ステップS10009)。
さらにSCS300は、まだ送信していないUE101のIDを含むトリガリクエストもIWF210へ送信する。つまり、SCS300は、送信したトリガリクエストが拒絶された場合、拒絶されたトリガリクエストとまだ送信していないトリガリクエストの両方の送信先をIWF210からIWF290へ切り替える。IWF290は、SCS300からUE100のIDを含む再送されたトリガリクエストと(ステップS10009)、UE101のIDを含む未送信のトリガリクエスト(ステップS10015)をそれぞれ受信し、SCS300の確認、ロードコントロールの確認(ステップS10010、S10016)、HSSへ問い合わせ(ステップS10011、S10012、S10017、S10018)のそれぞれを行い、それらの確認に問題がない場合は(ステップS10019)デバイストリガの送信処理を開始する(ステップS10020)。
図11は、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300が、UE100に対するトリガリクエストを送信する場合のシーケンス図である。SCS300はロードコントロールの問題を示すトリガ応答を受信した際(ステップS11008)、別のIWF290のIPアドレスを保持しているが、IWF290へ切り替えずにIWF210へトリガリクエストを再送する(ステップS11009)。再送トリガリクエストの送信先をIWF290へ切り替えることによって、IWF210で発生したようなロードコントロールの制限を受けずに直ぐにトリガリクエストを送信することができるかもしれない。しかし、SCS300はIWF290の存在(IPアドレスやID)を認識していたとしてもIWF210をトリガリクエストの再送先として選択する。
これにより、IWF210はUE100の情報を既に保持しているため、UE100の情報をHSS260から取得するためのシグナリングを省くことができる(ステップS11011)。なお、SCS300は、IWF210においてUE情報の確認が行われた後にロードコントロールの問題を示すトリガ応答が送信されていると認識していることが望ましい。この場合、SCS300は、IWF210にはUE100の情報がキャッシュされているため、HSS260に対するUE情報の問い合わせを省略するために、トリガリクエストの再送先としてIWF290ではなくIWF210を選択する必要があると判断する。これにより、HSS260の処理負荷、及びネットワーク帯域へ与える負荷を軽減することができる。なお、ステップS11008のトリガ応答の中にUEの情報に問題がないことを示す値が含まれている場合は、SCS300は、UE100の情報がIWF210にキャッシュされていると認識することができるため、トリガリクエストの再送先としてIWF210が適切であると判断することができる。
図12、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がUE100とUE101に対するトリガリクエストをそれぞれ送信する場合の第2の例を示すシーケンス図である。SCS300はロードコントロールの問題を示すトリガ応答を受信した際(ステップS12008)、UE100のIDを含むトリガリクエストをIWF210へ送信し、UE100とは異なるUE101のIDを含むトリガリクエスト(未送信のトリガリクエスト)をIWF290へ送信する。つまり、SCS300は、送信したトリガリクエストが拒絶された場合、拒絶されたトリガリクエストの再送先を切り替えずに、未送信のトリガリクエストの送信先をIWF210からIWF290へ切り替える。
SCS300は、IWF210からロードコントロールの問題を示すトリガ応答を受信したため、別のIWF290へ切り替えることによって、ロードコントロールの制限を受けずにトリガリクエストを送信することができる。図10で示したように、UE100に対するトリガリクエストの再送先とUE100とは異なるUE101に対するトリガリクエストの送信先をIWF290へ切り替えた場合、IWF290はUE100とUE101の両方の情報についてHSS260へ問い合わせる必要がある。一方、図11で示したように、IWF210はすでにUE100の情報を保持しているため、UE100のIDを含むトリガリクエストをIWF100へ送信することで、UE1の情報をHSS260へ問い合わせるためのシグナリングの送受信を不要とすることができる。そのため、複数のUEに対してトリガリクエストを送信する場合、SCS300は拒絶されたトリガリクエストは同じIWF210に対して再送し、まだ送信していないトリガリクエストは別のIWF290に対して送信するべきと判断する。
これによって、再送トリガリクエストによるネットワークへの負荷を軽減し、かつ未送信のトリガリクエストはロードコントロールの制限を受けずに送信することが可能となる。なお、SCS300は、UE101に対するトリガリクエストをIWF210へ送信してもよい。この場合、IWF290へ送信した場合と同様に、IWF210はUE101の情報を保持していないため、HSS260へ問い合わせる必要があるため、HSS260への問い合わせに伴う負荷はどちらも同じである。
次に、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300の構成例について説明する。図13は、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300の構成の一例を示すブロック図である。図13に図示されているUE100は、インタフェース101、DNS処理部202、トリガリクエスト送信部203、トリガ応答受信部204、アプリケーション205を有している。
インタフェース201は、SCS300がネットワークに接続してメッセージ(又はパケット)を送受信するための機能を有している。インタフェース201には、他の通信装置(例えば、ネットワーク上に配置されている他のネットワークノードやUE100など)と通信を行うために、情報を電気的な信号に変調及び復調するハードウェアも含まれる。
DNS処理部202は、トリガリクエストの宛先であるIWF210のIPアドレスを取得するためにDNSサーバ280に対してクエリーを送信し、IWF210(及びIWF290)のIPアドレスを含むレスポンスを受信し、IPアドレスを保持する。クエリーにはIWF210のID又はトリガ対象のUEのID(ドメインIDとローカルIDから構成される)を含めて送信する。トリガリクエスト送信部203は、アプリケーション205からの要求を受け、UE100に対してデバイストリガを送信することを要求するためのトリガリクエストをIWF210へ送信する。
また、トリガ応答受信部204からロードコントロールの問題を示すトリガ応答を受信したことの通知を受けた場合、送信済みのトリガリクエストの再送先としてIWF210を選択し、未送信のトリガリクエストの送信先としてIWF290を選択して、それぞれのトリガリクエストを送信する。トリガ応答受信部204は、トリガリクエスト送信部203が送信したトリガリクエストに対するトリガ応答を受信する。受信したトリガ応答に、ロードコントロールによる失敗を示す値(Cause)が含まれていた場合は、トリガリクエスト送信部203に対してトリガリクエストを再送するよう指示する。アプリケーション205は、トリガリクエスト送信部230に対してUE100へデバイストリガを送信するよう要求する。
図14は、本開示技術の第2の実施の形態におけるSCS300がロードコントロールによる問題を示すトリガ応答を受信した際のSCS300の処理を示すフローチャートである。トリガ応答を受信した際に(ステップS14001)、拒絶されたトリガリクエストを同じIWFへロードコントロールの問題が起きないよう適切なタイミングで再送する(ステップS14002)。そして、未送信のトリガリクエストがあるか否かを判断し(ステップS14003)、未送信のトリガリクエストがある場合はそれを別のIWFへ送信する(ステップS14004)。未送信のトリガリクエストがない場合は、トリガ応答の受信を待つ(ステップS14005)。
以上説明したように、本開示技術の第2の実施の形態によれば、SCS300は、ロードコントロールに関する問題でトリガリクエストが拒絶された場合に、既に送信したトリガリクエストは再び同じIWFへ再送し、まだ送信していないトリガリクエストは別のIWFへ送信することができる。これにより、デバイストリガの送信先であるUEの情報を取得するためのHSSへ問い合わせる処理を不要とすることができるため、HSS260とIWF290の間で送受信されるシグナリング数、ネットワーク負荷、及びそれに伴う処理負荷、電力消費を軽減することができる。
また、本開示技術の一態様では、前記トリガ応答送信部は、前記ロードコントロール確認部によって前記ロードコントロールに問題があることが確認され、前記UE情報確認部によって前記UE情報に問題がないことを確認した際に、前記ロードコントロールに問題があることを示すトリガ応答を前記サーバへ送信するようにしてもよい。
また、本開示技術の一態様では、前記ロードコントロールは、前記ネットワークノードの処理負荷、または、前記トリガ要求の受信頻度のいずれかであってもよい。
また、本開示技術の一態様は、通信端末に対して動作の開始を指示するデバイストリガを送信することをネットワークノードに要求するトリガ要求であって、複数のネットワークノードの中から前記トリガ要求の送信先となるネットワークノードを選択するトリガ送付先判断部と、選択した前記ネットワークノードに前記トリガ要求を送信するトリガ要求送信部と、前記ネットワークノードへ送信した前記トリガ要求に対するトリガ応答を受信するトリガ応答受信部とを有し、前記トリガ送付先判断部は、前記トリガ応答が前記ロードコントロールに問題があることを示している場合に、前記トリガ要求の再送先として前記ネットワークノードを再び選択するサーバを含むことができる。上記の構成により、例えば、データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようになるという効果が実現される。
また、本開示技術の一態様では、前記トリガ送付先判断部は、前記通信端末とは異なる通信端末に対するトリガ要求の送信先として、前記トリガ応答が前記ロードコントロールに問題があることを示している場合に、前記ネットワークノードとは異なるネットワークノードを選択するようにしてもよい。
なお、例えば、上記本開示内容の各態様は適宜組み合わせることが可能である。また、本開示技術の一態様は、ネットワークノード、サーバに加えて、ユーザ端末などによって実現される方法、この方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びこのプログラムを記録した記録媒体などによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせによって実現されてもよい。例えば、ブロック図などに図示されている各装置に含まれる機能ブロック、あるいは、同等の機能を有する各処理部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、通信インタフェースを含む各種インタフェースなどのハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能に係る動作が記述されたプログラムをコンピュータによって実行させることで、各機能ブロックや各処理部が実現されてもよい。また、上記実施の形態におけるフローチャートやシーケンスチャートは、CPUやメモリなどのハードウェアによって実現されてもよい。
なお、上記の各実施の形態の説明に用いた各機能ブロック、並びにフローチャートにおける各ステップ及びシーケンスチャートにおける各処理は、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブ ル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本開示技術は、トリガリクエストの不要な再送を防ぎ、さらにHSSへのUE情報の問合せ処理を省略することができるという効果を有しており、セルラー通信機能を利用した通信技術(特に、M2M通信の技術)に適用可能である。
100、101 UE(通信端末)
101、201 インタフェース
102 UE情報確認部
103、トリガリクエスト受信処理部
104 ロードコントロール判断部
105 送信元確認部
106 デバイストリガ送信処理部
107 トリガ応答送信処理部
200 セルラーネットワーク(ネットワーク)
202 DNS処理部
203 トリガリクエスト送信部
204 トリガ応答受信部
205 アプリケーション
210、290 IWF
220 MME/SGSN/MSC(MME)
230 P−GW/GGSN/ePDG(P−GW)
240 S−GW
250 eNB/NB/BS
260 HSS/HLR
270 SMS−SC/GMSC/IWMSC
280 DNS
300 SCS(サーバ)
400 アプリケーションサーバ(アプリケーション)

Claims (5)

  1. 通信端末に対して動作の開始を指示するデバイストリガを送信するネットワークノードであって、
    前記通信端末へ前記デバイストリガを送信することを要求するトリガ要求をサーバから受信するトリガ要求受信部と、
    前記デバイストリガを前記通信端末に送信できるか否かを確認するUE情報確認部と、
    ロードコントロールに問題があるか否かを確認するロードコントロール確認部と、
    前記UE情報確認部による前記UE情報の確認と、前記ロードコントロール確認部による前記ロードコントロールの確認の後、トリガ応答を前記サーバへ送信するトリガ応答送信部とを、
    有するネットワークノード。
  2. 前記トリガ応答送信部は、前記ロードコントロール確認部によって前記ロードコントロールに問題があることが確認され、前記UE情報確認部によって前記UE情報に問題がないことを確認した際に、前記ロードコントロールに問題があることを示すトリガ応答を前記サーバへ送信する請求項1に記載のネットワークノード。
  3. 前記ロードコントロールは、前記ネットワークノードの処理負荷、または、前記トリガ要求の受信頻度のいずれかである請求項1に記載のネットワークノード。
  4. 通信端末に対して動作の開始を指示するデバイストリガを送信することをネットワークノードに要求するトリガ要求であって、複数のネットワークノードの中から前記トリガ要求の送信先となるネットワークノードを選択するトリガ送付先判断部と、
    選択した前記ネットワークノードに前記トリガ要求を送信するトリガ要求送信部と、
    前記ネットワークノードへ送信した前記トリガ要求に対するトリガ応答を受信するトリガ応答受信部とを有し、
    前記トリガ送付先判断部は、前記トリガ応答が前記ロードコントロールに問題があることを示している場合に、前記トリガ要求の再送先として前記ネットワークノードを再び選択するサーバ。
  5. 前記トリガ送付先判断部は、前記通信端末とは異なる通信端末に対するトリガ要求の送信先として、前記トリガ応答が前記ロードコントロールに問題があることを示している場合に、前記ネットワークノードとは異なるネットワークノードを選択する請求項4に記載のサーバ。
JP2012110757A 2012-05-14 2012-05-14 ネットワークノード及びサーバ Pending JP2013239837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110757A JP2013239837A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 ネットワークノード及びサーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012110757A JP2013239837A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 ネットワークノード及びサーバ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013239837A true JP2013239837A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49764527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012110757A Pending JP2013239837A (ja) 2012-05-14 2012-05-14 ネットワークノード及びサーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013239837A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017022644A1 (ja) * 2015-08-05 2018-07-05 日本電気株式会社 通信システム、通信制御装置、通信制御方法、及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017022644A1 (ja) * 2015-08-05 2018-07-05 日本電気株式会社 通信システム、通信制御装置、通信制御方法、及びプログラム
US10743209B2 (en) 2015-08-05 2020-08-11 Nec Corporation Communication system, communication control apparatus, communication control method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11606734B2 (en) Handover method in wireless communication system and apparatus therefor
US12041505B2 (en) Method for managing PDU session in wireless communication system and apparatus therefor
US10652085B2 (en) Method for setting configuration of non-IP data delivery (NDID) in wireless communication system and device for same
JP6588144B2 (ja) マルチトランスポート機構をサポートするネットワークのためのアプリケーションデータ配信サービス
US10624004B2 (en) Serving node relocating method in wireless communication system and device for same
JP6138058B2 (ja) サーバ及び通信端末
US11617072B2 (en) Reliable data delivery over non-access stratum
US10736072B2 (en) De-registration method in wireless communication system and apparatus therefor
US20200178048A1 (en) V2x communication support method in wireless communication system
KR101549029B1 (ko) 근접 서비스 제공을 위한 단말-개시 제어 방법 및 장치
US20200053803A1 (en) Method for selecting session and service continuity mode in wireless communication system and device therefor
JP2020506620A (ja) 要求に対する応答方法及びネットワーク装置
CN110199532B (zh) 短消息传输方法、设备和***
JP2013239837A (ja) ネットワークノード及びサーバ
WO2023015973A1 (zh) 一种网络切片准入控制方法和装置
WO2013114492A1 (ja) 通信端末及びネットワークノード
JP2013219524A (ja) ネットワークノード及び通信端末

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630