JP2013219524A - ネットワークノード及び通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようにする。
【解決手段】ネットワーク(例えば、MME220)が、UE(通信端末)100のコネクションに対してゲートウェイの切り替えが必要であると判断した場合(ステップS2003)、UEがデータ通信を開始すると判断できるタイミングでゲートウェイの切り替え処理を開始する。例えば、MMEは、UE宛のトリガリクエストを受けた際に、トリガメッセージの通知と共に、切り替え前のゲートウェイ(SGW1/PGW1)とUEとのコネクションを切断することを通知する情報(切断通知)をUEに対して送信し(ステップS2011)、UEがトリガメッセージに応じて開始するデータ通信に利用されるコネクションは、切り替え後のゲートウェイ(SGW2/PGW2)との間で確立される。
【選択図】図2

Description

本発明は、セルラー通信機能を利用して通信技術に関し、特に、マシン間コミュニケーション(Machine to Machine CommunicationやMachine Type Communicationと呼ばれる。以下、M2M通信と記載)の技術を利用して通信を行うネットワークノード及び通信端末に関する。
セルラー通信機能は、携帯電話やスマートフォンなどの音声通話やデータ通信で利用されるだけでなく、M2M通信向けの機器(MTCデバイスとも呼ばれる)でも広く利用されており、MTCデバイスを含むセルラー通信端末(以下、UE(User Equipment)又は通信端末と記載する)の数は今後も増加の一途を辿っている。
UEの数が増えることで、オペレータが提供するセルラー通信システムのネットワークにはセッション数の増加やトラフィック量の増加などの負荷が増大し、輻輳などの問題が発生する可能性がある。そのため、ネットワークは、UEとコネクションを確立するゲートウェイ(以下、GWと記載することもある)を切り替える処理(GW relocation)を実行することができる。ゲートウェイ切り替えによって、よりUEに近い位置(ロケーション)に存在するゲートウェイや、より負荷の低いゲートウェイへUEのコネクションを切り替えることができ、UEが行うデータ通信の状態を適切に保つことができる。
ゲートウェイの切り替えの実行は、ネットワーク内のエンティティ(SGSN/MME(Serving GPRS Support Node/Mobility Management Entity)、以下MME)によって判断される。ゲートウェイの切り替えが必要と判断された場合、MMEはUEに対して、ゲートウェイの切り替えの影響を受けるPDNコネクションの切断を通知し、UEは切断したコネクションを再確立する。UEからコネクションの確立要求を受けたMMEは、切り替え先のゲートウェイに対してコネクションを確立することで、UEとの間のコネクションを管理するゲートウェイの切り替えを実行する。
ネットワークは、UEのロケーションやゲートウェイの状態などに応じてゲートウェイの切り替えが必要と判断した場合、UEに対してコネクションの切断を通知し、コネクションの再確立を要求する。現状のMMEによるゲートウェイの切り替えの要否の判断は、UEがコネクションを利用しているか否かにかかわらず行われるため、利用されていないコネクションに対してもゲートウェイの切り替えが実行されてしまう。このため、再確立されたコネクションが利用されない場合であっても、ゲートウェイの切り替えに伴ってコネクションの再確立が行われるため、不要なシグナリングやネットワークノードの処理が発生してしまうという問題がある。
上記の問題を解決するため、本明細書では、データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようにする技術が開示される。
上記の目的を達成するため、例えば、本発明の一態様は、通信端末がネットワーク上のゲートウェイとの間で確立しているコネクションを管理するネットワークノードであって、
前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立しているコネクションに関して、前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があるか否かを判断するゲートウェイ切り替え判断部と、
前記通信端末がデータ通信を開始することを検出するデータ通信要求検出部と、
前記ゲートウェイの切り替えを行う必要がある前記通信端末が前記データ通信を開始することを検出した場合に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記通信端末へ送信するゲートウェイ切り替え処理部とを、
有するネットワークノードを含む。
また、上記の目的を達成するため、例えば、本発明の一態様は、ネットワーク上のゲートウェイとの間でコネクションを確立してデータ通信を行う通信端末であって、
前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションに関して前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があると判断され、かつ、前記通信端末が前記データ通信を開始することが前記ネットワークで検出された場合に前記ネットワークから送信される情報であって、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記ネットワークから受信する情報受信部を有する通信端末を含む。
本発明の一態様によれば、例えば、データ通信のために利用されるコネクションに対してゲートウェイの切り替えを実行できるようになるという効果が実現される。
本発明の第1の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるUE及びネットワーク、サーバの動作の一例を示すシーケンス図 本発明の第1の実施の形態において、切断通知を受信した際のUEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態において、切断実行要求と共にトリガを送信するためのメッセージの一例を示す図 本発明の第1の実施の形態において、切断通知としてDetach Requestを受信した場合のUEの処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態において、切断通知としてDeactivate Bearer Context Requestを受信した場合のUEの処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態において、トリガリクエストを受けた際のMMEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態において、ゲートウェイ切り替えが必要と判断した際のMMEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるUEの構成の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるMMEの構成の一例を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態におけるUE及びネットワーク内のエンティティ、MTCサーバの動作の一例を示すシーケンス図 本発明の第2の実施の形態において、トリガを受信したUEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態において、切断実行要求と共にトリガを送信するためのメッセージの一例を示す図 本発明の第2の実施の形態において、Detach Request相当の切断実行要求を含むトリガを受信した場合のUEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態において、Deactivate Bearer Context Request相当の切断実行要求を含むトリガを受信した場合のUEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態において、トリガリクエストを受けた際のMMEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第3の実施の形態におけるUE及びネットワーク内のエンティティ、MTCサーバの動作の一例を示すシーケンス図 本発明の第3の実施の形態において、サービス拒絶を受信したUEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第3の実施の形態において、サービス要求を受信したMMEの処理の一例を示すフローチャート 本発明の第3の実施の形態において、PDNコネクション切断リクエストを受信したUEの処理の一例を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら、本発明の第1〜第3の実施の形態について説明する。
本発明の一態様では、例えば、ネットワークは、UEのコネクションに対してゲートウェイの切り替えが必要であると判断した場合に、UEがデータ通信を開始すると判断できるタイミングでゲートウェイの切り替え処理を開始する。以下に説明する本発明の第1の実施の形態では、ネットワークノード(例えばMME)が、UE宛のトリガリクエストを受けた際に、トリガメッセージの通知と共に、コネクション切断通知をUEに対して送信する。さらに、本発明の第2の実施の形態では、ネットワークノード(例えばMME)が、UE宛のトリガリクエストを受けた際に、コネクションの切断実行要求と共にトリガメッセージを通知する。また、本発明の第3の実施の形態では、ネットワークノード(例えばMME)が、UEからサービス要求を受けた際に、サービス要求を拒絶することでコネクション切断を通知する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図である。図1には、セルラー通信端末であるUE100と、UE100が接続する3GPPネットワーク(セルラーネットワークとも呼ぶ。以下、単にネットワークと記載することもある)200と、UE100と通信を行うサーバ(MTCサーバ、Service Capability Server (SCS)とも呼ぶ)300及びアプリケーション(MTCアプリケーション、Application Serverとも呼ぶ)400が図示されている。
また、図1には、3GPPネットワーク200の構成要素として、3GPPネットワーク200とMTCサーバ300を繋ぐIWF(Interworking Function)210、UE100の位置情報(ロケーション)の管理やUE100の通信制御(回線交換制御又はパケット交換制御)などを行うMME/SGSN/MSC(Mobility Management Entity/Serving GPRS Support Node/Mobile Switching Center)220、UE100のコネクション管理や外部ネットワークへのデータ転送、ユーザ認証やQoS制御などを行うP−GW/GGSN/ePDG(Packet Data Network Gateway/Gateway GPRS Support Node/evolved Packet Data Gateway)230、UE100が接続(アタッチ)する基地局と3GPPネットワーク200内のエンティティ(例えばP−GW)との間のコネクション管理やユーザデータ転送を行うS−GW(Serving Gateway)240、UE100に対して3GPPネットワーク200への接続ポイントを提供する基地局として機能するeNB/NB/BS250(evolved Node B/Node B/Base Station)、ユーザのサブスクリプションデータの管理を行うHSS/HLR(Home Subscriber Server/Home Location Register)260、UE100へSMSを送信する役割を持つSMS−SC(Short Message Service-Service Center、又はGMSC/IWMSC)270が図示されている。
なお、図1には、3GPPで規定されている機能を実現するためのネットワーク構成の一例が図示されているが、本発明が適用されるネットワーク構成は図1に図示されているものに限定されるものではない。また、以下の説明では、本発明に係る技術的思想を明確にするため、図1に図示されているMME/SGSN/MSC220をMME220と記載し、図1に図示されているP−GW/GGSN/ePDG230をP−GW230と記載することがある。
MTCサーバ300は、UE100によるデータ通信の開始や制御メッセージの送信を要求するため、IWF210に対してUE100宛のトリガメッセージ(以下、トリガと記載することもある)を送信するよう要求する。一方、IWF210は、MTCサーバ300からトリガメッセージの送信要求を受けた場合、ネットワーク200を介してトリガメッセージをUE100へ送信する。なお、トリガメッセージを送信する手段としては、SMS(Short Message Service)やNAS(Non-Access Stratum)メッセージなどのC−plane(コントロールプレーン)を用いる方法やデータパケットのU−plane(ユーザプレーン)を用いる方法など複数あるが、IWF210はどの手段を選択してもよい。3GPPネットワーク200内には、3GPPの無線ネットワーク及びコアネットワークを構成する複数のエンティティが存在し、MME220及びSMS−SC270は、IWF210からの要求を受け、C−planeのトリガメッセージをUE100へ送信する役割を持つ。トリガメッセージとして従来のSMSを用いる場合、IWF210はSMS−SC270へトリガメッセージの送信を要求し、SMS−SC270はMME220に対してSMSの送信を要求する。MME220は、SMS−SC270から受信したSMSをUE100へ送信する。例えば、MME220は、Downlink NAS TransportのNAS message containerにSMSを含めてUE100へ送信する。一方、MSC220の場合は、SMS専用のメッセージをUE100へ送信する。
また、トリガメッセージの送信要求(トリガリクエスト)をMME220へ通知するために、IWF210は、MME220と直接つながっているインタフェースを用いてトリガリクエストを送信することもできる。この場合、MME220は、IWF210からトリガリクエストを受けたら、そのトリガリクエストをSMSのフォーマット形式に変換し、Downlink NAS TransportのNAS message containerに含めてトリガを送信してもよいし、他のフォーマット形式のトリガをNASメッセージに含めて送信してもよい。
一方、P−GW230及びS−GW240は、IWF210が生成したU−planeのトリガメッセージをデータパケットとしてUE100へ転送する役割を持つ。
以下では、説明を簡略化するため、MTCサーバ300がIWF210へトリガメッセージの送信要求(トリガリクエスト)を送信し、そのトリガリクエストがIWF210によって選択された手段を用いてMME220へ送信され、MME220は、IWF210(又はSMS−SC270)から受信したトリガリクエストを基に、制御メッセージ(NASメッセージ)を用いてトリガメッセージをUE100へ送信する場合を一例として説明する。なお、UE100との間でアプリケーションレイヤの通信を行うMTCアプリケーション400はMTCサーバ300上で動作してもよいし、MTCサーバ300と接続された他のノード上で動作してもよい。MTCサーバ300は自らの判断、又はMTCアプリケーション400の指示を受けてトリガリクエストを送信する。また、MTCサーバ300は3GPPネットワーク200内に配置されてもよい。
UE100はトリガメッセージを受けると、必要に応じて制御メッセージを送信し、3GPPネットワーク200との間でコネクションの確立や変更などの処理を実行する。このとき送信される制御メッセージとしては、例えば、接続要求(ATTACH REQUEST)や切断要求(DETACH REQUEST)、サービス要求(SERVICE REQUEST)、PDNコネクション確立要求(PDN CONNECTIVITY REQUEST)、専用ベアラ確立要求(ACTIVATE DEDICATED EPS BEARER CONTEXT REQUEST)、ベアラリソース割り当て要求(BEARER RESOURCE ALLOCATION REQUEST)、ベアラリソース変更要求(BEARER RESOURCE MODIFICATION REQUEST)などがあるが、どの制御メッセージを送信するべきかについては、トリガメッセージの対象となるアプリケーションの種類やアプリケーションの状態、トリガメッセージを受けた際のUE100の接続状況などに基づいて判断される。例えば、トリガメッセージを受けたアプリケーションがデータ通信を行うために必要なコネクション(PDNコネクション、デフォルトベアラ、専用ベアラ)が未確立であった場合は、必要なコネクションを確立するために制御メッセージ(PDNコネクション確立要求、専用ベアラ確立要求(ベアラ確立要求、ベアラ変更要求))を送信する。なお、新たに専用ベアラを確立する代わりに、既存のベアラを更新してアプリケーションの要求を満たすベアラに変更してもよい。コネクションが確立されるとUE100はMTCサーバ300に対して、確立済みのコネクションを介してデータパケット(アプリケーションのメッセージ)を送信することができる。
なお、PDNコネクションとは、UE100とPGW230との間で確立されるデータ通信用のコネクションであり単一のIPアドレスが割り当てられる。一方、ベアラ(EPSベアラとも呼ぶ)とは、そのPDNコネクションに関連付けられて確立されるコネクションであり、ビットレートが保証されたGBR(Guaranteed Bit Rate)ベアラとベストエフォートのNon−GBRベアラの2つの種類がある。特定のAPN(Access Point Name、PDN(Packet Data Network)の識別子)に対してPDNコネクションが確立される際に、デフォルトベアラ(Non−GBR)も同時に確立される。PDNコネクション及びデフォルトベアラが確立された後、UE100はアプリケーションなどの要求に応じて任意の専用ベアラを確立する。なお、EPS(Evolved Packet System)におけるベアラは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)におけるPDP(Packet Data Protocol)コンテキストに対応する。
なお、本発明の第1の実施の形態では、UE100の通信相手としてMTCサーバ300を想定して説明しているが、UE100の通信相手はMTCサーバ300に限らず、アプリケーション400が動作しているサーバや他のUEであってもよい。また、図1で示す3GPPネットワーク200としては、LTE/SAE/EPS(Long Term Evolution/System Architecture Evolution/Evolved Packet System)、UMTS、GPRS(General Packet Radio Service.)やGSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)などのほかに、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)やモバイルWiMAX、WLAN(Wireless Local Access Network)などを用いてもよいが、その場合の各種エンティティの名称はその仕様に準ずる。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるUE100及び3GPPネットワーク200内の主要なエンティティ、MTCサーバ300の動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図2では、P−GW230及びS−GW240によって実現されるネットワークエンティティの機能をSGW/PGW235と記載し、ゲートウェイ切り替え前にUE100がPDNコネクションを確立しているゲートウェイをSGW1/PGW1、ゲートウェイ切り替え後にUE100がPDNコネクションを確立するゲートウェイをSGW2/PGW2と記載する。
図2では、UE100が、SGW1/PGW1との間で、あるAPN(例えばAPN−1)に対するPDNコネクションを確立している状態を初期状態とし(ステップS2001)、MME220が、例えば、UE100のロケーションやゲートウェイの負荷状態などに基づいて、UE100のSGW1/PGW1との間で確立されているAPN−1に対するUE100のPDNコネクションに関してゲートウェイの切り替えが必要であると判断したとする(ステップS2003)。なお、MME220は、UE100のロケーションに基づいてゲートウェイの切り替えが必要であるか否かを判断する場合、例えば、UE100からエリア更新メッセージ(TAU:Tracking Area Update/RAU:Routing Area Update)を受信した際にその判断を実行することが可能である。
ゲートウェイの切り替えが必要であると判断された場合には、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたUE100に対して、コネクションの切断をすぐに通知(再確立の要求を含む)するべきか否か(あるいは、トリガリクエストを受信した際に、トリガメッセージと共に切断通知を送信するべきか否か)を判断する。また、この判断は、後述するようにUE100の特徴に基づいて行うことができる。
ここでは、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100に対してコネクションの切断をすぐには通知しない(すなわち、トリガリクエストを受信した際に、トリガリクエストと共に切断通知を送信する)と判断したとする(ステップS2005)。なお、このときMME220は、コネクションの切断をすぐには通知しないと判断した判断結果(すなわち、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが、切断通知は未送信であることを示す情報)を、UE100のコンテキスト中に格納してもよい。
次に、MME220はMTCサーバ300から送信されたトリガリクエストをIWF210経由で受信し(ステップS2007)、その宛先がゲートウェイの切り替えが必要と判断したUE100宛であるか否かを確認する。この確認は、例えば、UE100のコンテキストの中に含まれる判断結果(ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが、切断通知は未送信であることを示す情報)を参照して行ってもよい。ここでは、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが切断通知は未送信であるUE100であることが確認され、MME220が、トリガを含めた切断通知(又は切断通知を含めたトリガ)をUE100へ送信すると判断したとする(ステップS2009)。
なお、図2では、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断をトリガリクエストの受信前に行っているが、トリガリクエストを受信した際(例えば、ステップS2007においてトリガリクエストを受信した後)に行ってもよい。
受信したトリガリクエストの宛先が、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100である場合、MME220は、トリガを含めた切断通知(又は切断通知を含めたトリガ)をUE100へ送信するとともに(ステップS2011)、ゲートウェイ(SGW1/PGW1)に対して現在のコネクションを切断する処理(Delete Session Requestの送信、Responseの受信)を実行する(ステップS2013、S2014)。なお、ゲートウェイに対するコネクションの切断処理は、UE100に対して切断通知を送信する前又は後、あるいは、UE100に対する切断通知の送信と同時に行ってもよい。また、MME220がトリガリクエストを受信した際にゲートウェイの切り替えが必要か否かの判断を行う場合、MME220は、例えば、トリガリクエストを受信した時点でUE100のコンテキストの中に含まれているUE100のロケーション情報に基づいて、ゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断を行うことが可能である。
UE100は、トリガが含まれている切断通知(又は、切断通知が含まれているトリガ)を受信した場合、まずトリガに含まれているペイロード(アプリケーション情報)をNASからアプリケーション(又は複数のアプリケーションを管理する中間レイヤであるService Capability Layer/Service Enablement Layer、又は複数のアプリケーションを管理する常駐アプリ)へ渡し、トリガの受信処理を実行する(ステップS2015、S2017)。UE100は、アプリケーションから通知された情報(コマンド)に基づき、新たなコネクション(PDNコネクション、又は専用ベアラ(Dedicated Bearer))の確立が必要であると判断した場合には(ステップS2019)、切断されたコネクションの再確立を要求するためのコネクション確立リクエストの中に新たなコネクション確立リクエストを含めて送信する(ステップS2021)。このコネクション確立リクエストを受信したMME220は、ゲートウェイの切り替え先であるSGW2/PGW2に対してコネクションを確立する(ステップS2023、S2024)とともに、新たなコネクションの確立も行って、UE100とSGW2/PGW2(切り替え後のゲートウェイ)との間のAPN−1に対するコネクションを確立する(ステップS2025)。なお、UE100が新たなPDNコネクションの確立が必要な場合で、かつ切断されたPDNコネクションの再確立が不要である場合は、新たなPDNコネクションの確立リクエストのみを送信してもよい。
なお、図2では、切り替え前のゲートウェイをSGW1/PGW1とし、切り替え後のゲートウェイをSGW2/PGW2と表現しているが、切り替えられるゲートウェイは、S−GW240又はP−GW230のどちらか一方のみであってもよいし、両方であってもよい。また、MME220は、トリガ及び切断通知をUE100へ送信する際(ステップS2011)、切断通知の中にトリガを含めてもよく、あるいは、トリガの中に切断通知を含めてもよい。以下では、主に、MME220が切断通知の中にトリガを含めて送信する場合について説明するが、トリガの中に切断通知を含めて送信する場合も同様の処理が行われる。
また、図3は、本発明の第1の実施の形態において、切断通知を受信した際のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、トリガの対象となるアプリケーションが利用するPDNコネクションは、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクション(確立済みのPDNコネクション)と同じであることを想定している。つまり、トリガの対象となるアプリケーションが通信を行うためには、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対するPDNコネクションが再確立される必要がある。
UE100はMME220から切断通知を受信した際に(ステップS3001)、切断通知の中にトリガが含まれているか否かを確認する(ステップS3003)。切断通知にトリガが含まれていない場合には、UE100は、通常の切断通知の処理を実行する(ステップS3004)。一方、切断通知にトリガが含まれている場合には、UE100は、トリガの受信処理を実行し、専用ベアラ(Dedicated Bearer)の確立が必要か否かを確認する(ステップS3005)。専用ベアラの確立が必要な場合は、UE100は、切断されたコネクションの再確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含めて送信する(ステップS3007)。一方、専用ベアラの確立が不要な場合は、UE100は、専用ベアラ確立リクエストを含まない、切断されたコネクションの再確立リクエストを送信する(ステップS3009)。
なお、上記の説明において、MME220から通知される切断通知は、確立済みのPDNコネクションの中から特定のPDNコネクションのみを切断したことを意味するメッセージである場合と、全ての確立済みのPDNコネクションを切断したこと、つまりUE100自体をネットワーク200から切断したことを示すメッセージである場合がある。前者の場合は、UE100は切断通知としてDeactivate Bearer Context Request(reactivation requestedを含む)を受信し、例えば、切断されたコネクションの再確立リクエストとしてPDN Connectivity Requestを送信する。なお、専用ベアラの確立が必要な場合は、さらに専用ベアラ確立リクエスト(ACTIVATE DEDICATED EPS BEARER CONTEXT REQUEST)が含まれる。また、MME220は、PDNコネクションとデフォルトベアラの確立と共に、専用ベアラの確立を行うことができる。一方、後者の場合は、UE100は切断通知としてDetach Request(reattach requiredを含む)を受信し、例えば、切断されたコネクションの再確立リクエストとしてAttach Request(PDN Connectivity Requestを含む)を送信する。なお、専用ベアラの確立が必要な場合は、さらに専用ベアラ確立リクエストが含まれる。また、MME220は、UE100のネットワーク200への接続処理とPDNコネクションとデフォルトベアラの確立と共に、必要に応じて専用ベアラの確立を行うことができる。
なお、上記の説明では、トリガの対象となるアプリケーションが利用するPDNコネクションは、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクション(確立済みのPDNコネクション)と同じであることを想定していたが、トリガの対象となるアプリケーションが利用するPDNコネクションが、ゲートウェイの切り替え対象となったPDNコネクションと異なる場合は、トリガに関係するアプリケーションが利用するPDNコネクションを確立するためのリクエストをコネクション確立リクエストに含めて送信する。さらに、そのアプリケーションに対して専用ベアラの確立が必要な場合は、そのPDNコネクション確立リクエストの中に専用ベアラの確立リクエストを含めてもよい。なお、切断されたPDNコネクションの再確立リクエストは省略してもよいし、トリガに関係するアプリケーションが利用するPDNコネクションの確立リクエストの中に含めてもよいし、トリガに関係するアプリケーションが利用するPDNコネクションを確立した後に送信してもよい。
なお、切断通知と共にトリガを送信する方法としては、例えば図4に示すように、トリガを挿入したNAS message containerをDeactivate Bearer Context Request又はDetach Requestに付加する方法があるが、これに限定されない。
図5は、本発明の第1の実施の形態において、切断通知としてDetach Requestを受信した場合のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。UE100はMME220からDetach Requestを受信した際に(ステップS5001)、Detach Requestの中にトリガが含まれているか否かを確認する(ステップS5003)。Detach Requestの中にトリガが含まれていない場合には、UE100は、通常のDetach Request処理を実行する(ステップS5004)。一方、Detach Requestの中にトリガが含まれている場合には、UE100は、トリガの受信処理を実行し、そのトリガの対象アプリケーションが、Detach Requestの送信の際にネットワークにおいて切断されたPDNコネクションに関係するか否かを確認する(ステップS5005)。この確認は、トリガが対象とするAPNが、切断されたPDNコネクションと同じAPNであるか否かに基づいて行うことができる。つまり、トリガの中のペイロードに含まれている情報の提供先となるアプリケーションが、切断されたPDNコネクションを用いてデータ通信を行う場合は、切断されたPDNコネクションに関係すると判断する。トリガが対象とするAPNが、確立済みのPDNコネクションのAPNと同じである場合は、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対してPDNコネクションの再確立が必要であると判断する。一方、トリガが対象とするAPNが、切断されたPDNコネクションのAPNと異なる場合は、切断されたPDNコネクションとは異なるAPNに対して新たなPDNコネクションの確立が必要であると判断する。なお、図5のステップS5005における判断を行わずに、トリガが対象とするAPNに対してPDNコネクションの確立を行ってもよい。
ステップS5005において、Detach Requestの中に含まれるトリガの対象アプリケーションが、Detach Requestにより切断されたPDNコネクションに関係する(トリガが対象とするAPNが、切断されたPDNコネクションと同じAPNである)と判断された場合には、さらに、UE100は、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS5007)。この確認は、アプリケーションが判断した、データ通信に必要となるビットレートや許容遅延などのQoS情報に基づいて行われる。要求を満たす専用ベアラの確立が必要な場合は、ネットワークへの再接続及びPDNコネクションの確立とともに、新たな専用ベアラの確立が必要であると判断される。一方、デフォルトベアラのみで充足する場合は、新たな専用ベアラの確立は不要であると判断される。
ステップS5007において専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、UE100は、Attach Requestの中に、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対するPDNコネクションを確立するためのPDNコネクション確立リクエストに加えて、そのPDNコネクションに対する専用ベアラ確立リクエストを更に含めて送信する(ステップS5009、S5011)。一方、専用ベアラの確立が不要であると判断された場合には、UE100は、Attach Requestの中に、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対するPDNコネクションを確立するためのPDNコネクション確立リクエストのみを含めて送信する(ステップS5011)。なお、PDNコネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含めることができない場合は、PDNコネクション確立リクエストのみを含むAttach Requestを送信し、接続処理、及びPDNコネクションの確立が完了した後に専用ベアラ確立リクエストを送信してもよい。
また、ステップS5005において、切断されたPDNコネクションに関係しないと判断された場合には、UE100は、ネットワークへの再接続と共に、切断されたPDNコネクションと異なるAPNに対する新たなPDNコネクションを確立するためのPDNコネクション確立リクエストを含むAttach Requestを送信する(ステップS5017)。なお、この場合において、UE100は、確立すべきPDNコネクションに対して専用ベアラの確立が必要であるか否かを判断し(ステップS5013)、専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、PDNコネクション確立リクエストに加えて、さらに専用ベアラ確立リクエストをAttach Request又はPDNコネクション確立リクエストに含める(ステップS5015)。なお、トリガが切断されたPDNコネクションに関係するか否かの判断(ステップS5005)、又は、専用ベアラの確立が必要であるか否かの判断(ステップS5007及びS5013)は、アプリケーションから情報を通知された際に、その情報に基づいてNASが同時に行ってもよい。なお、Attach Request又はPDNコネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含めることができない場合は、切断されたPDNコネクションと異なるAPNに対するPDNコネクション確立リクエストのみを含むAttach Requestを送信し、接続処理、及びPDNコネクションの確立が完了した後に専用ベアラ確立リクエストを送信してもよい。
また、図6は、本発明の第1の実施の形態において、切断通知としてDeactivate Bearer Context Requestを受信した場合のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。UE100はMME220からDeactivate Bearer Context Requestを受信した際に(ステップS6001)、Deactivate Bearer Context Requestの中にトリガが含まれているか否かを確認する(ステップS6003)。Deactivate Bearer Context Requestの中にトリガが含まれていない場合には、UE100は、通常のDeactivate Bearer Context Request処理を実行する(ステップS6004)。一方、Deactivate Bearer Context Requestの中にトリガが含まれている場合には、UE100は、トリガの受信処理を実行し、そのトリガの対象アプリケーションがPDNコネクション(Deactivate Bearer Context Requestにより切断されたPDNコネクション)に関係するか否かを確認する(ステップS6005)。この確認は、図5を用いて説明したDetach Requestの場合と同様に、トリガが対象とするAPNが、切断されたPDNコネクションと同じAPNであるか否かに基づいて行われる。
ステップS6005において、Deactivate Bearer Context Requestの中に含まれるトリガの対象アプリケーションが、Deactivate Bearer Context Requestにより切断されたPDNコネクションに関係する(トリガが対象とするAPNが、切断されたPDNコネクションと同じAPNである)と判断された場合には、さらに、UE100は、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS6007)。この確認も、図5を用いて説明したDetach Requestの場合と同様に、データ通信に必要となるビットレートや許容遅延などのQoS情報に基づいて行われる。
ステップS6007において専用ベアラが必要であると判断された場合には、UE100は、切断されたPDNコネクションを再確立するためのPDNコネクション確立要求(PDN Connectivity Request)の中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS6009)、専用ベアラ確立リクエストが挿入されたPDNコネクション確立要求(PDN Connectivity Request)を送信する(ステップS6011)。一方、専用ベアラが不要であると判断された場合には、UE100は、切断されたPDNコネクションを再確立するためのPDNコネクション確立要求(PDN Connectivity Request)のみを送信する(ステップS6011)。
一方、ステップS6005において、トリガが切断されたPDNコネクションに関係しないと判断された場合には、UE100は、既に確立済みのPDNコネクションに対して専用ベアラの確立が必要であるか否かを判断し(ステップS6013)、専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、専用ベアラ確立リクエストを送信し(ステップS6015)、一方、専用ベアラの確立が不要であると判断された場合には、制御メッセージの送信は行わない(ステップS6017)。なお、トリガが関係する新たなPDNコネクションの確立が必要な場合は、新たなPDNコネクションを確立するためのリクエストの中にステップS6005の専用ベアラ確立リクエストを含めて送信する。また、トリガが切断されたPDNコネクションに関係するか否かの判断(ステップS6005)、又は、専用ベアラの確立が必要であるか否かの判断(ステップS6007及びS6013)は、アプリケーションから情報を通知された際に、その情報に基づいてNASが同時に行ってもよい。
また、図7は、本発明の第1の実施の形態において、トリガリクエストを受けた際のMME220の処理の一例を示すフローチャートである。MME220はトリガリクエストを受信すると(ステップS7001)、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが必要なUE100であるか否かを確認する(ステップS7003)。トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが必要なUE100であった場合には、MME220は、トリガを含めた切断通知(又は切断通知を含めたトリガ)をUE100へ送信する(ステップS7005)。一方、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが不要なUE100であった場合は、通常のトリガを送信する(ステップS7007)。
トリガリクエストの宛先であるUE100に対してゲートウェイの切り替えが必要か否かの確認は、例えば、UE100のコンテキストの中に含まれる判断結果(ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが、切断通知は未送信であることを示す情報。後述する図8の判断結果)を参照して行ってもよい。なお、MME220がトリガリクエストを受信した際に、UEのロケーションや確立済みのPDNコネクションを管理しているゲートウェイの負荷の状態などに応じてゲートウェイの切り替えが必要か否かの判断(後述する図8のステップS8001に相当)を行う場合は、受信したトリガリクエストの中にLow Access PriorityやDelay Tolerant Accessなどの通知情報が含まれている場合にその判断を行ってもよい。この場合、トリガリクエストを送信又は転送するIWF210やMTCサーバ300(又はMTCアプリケーション400)、SMS−SC270などが、トリガリクエストの中にLow Access PriorityやDelay Tolerant Accessなどの情報を含めて送信する。この通知情報は、トリガリクエストの宛先であるUE100が、ゲートウェイの切り替えを事前に行う必要がないUEであることを認識できる情報であれば何でもよい。
また、図8は、本発明の第1の実施の形態において、ゲートウェイ切り替えが必要と判断した際のMME220の処理の一例を示すフローチャートである。MME220は、TAU/RAUで通知されたUE100のロケーションや確立済みのPDNコネクションを管理しているゲートウェイの負荷の状態などに基づいてゲートウェイの切り替えが必要であると判断した場合(ステップS8001)、そのUE100に対して切断通知をすぐに送信するべきか否かを判断する(ステップS8003)。この切断通知はゲートウェイ切り替えのための切断通知であり、切断されたコネクションの再確立の要求を含んでいる。
なお、ステップS8001におけるゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断は、UE100のロケーションやゲートウェイの負荷の状態に基づいて判断する方法に限定されない。例えば、UE100が確立しているPDNコネクションの数や、確立済みのベアラ上で転送されているトラフィック量やビットレートの値(UE100の複数のベアラのビットレート合計値)がある閾値(AMBR:Aggregate Maximum Bit Rate)を超えている場合などに、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断してもよい。なお、複数のUE100によって構成されるグループを形成している場合には、そのグループに属する一部又は全てのUE100のPDNコネクションの数やトラフィック量、ビットレートなどの合計値がある閾値を超えている場合に、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断してもよい。また、UE100が上記の条件を満たしており、かつUE100がLow Access PriorityやDelay Tolerant Accessである場合に、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断してもよい。
UE100に対して切断通知を送信するべきか否かの判断(ステップS8003)は、UE100の特徴に基づいて判断することができるが、これに限定されない。例えば、そのUE100がトリガを受けたときだけデータ通信を行う特徴を持ったUE(Device Triggered Only)である場合は、トリガを受信するまでコネクションを使用しないと想定できるため、事前にゲートウェイを切り替えておく必要はないと判断し、切断通知をすぐには送信しないと判断する(ステップS8005)。一方、トリガを受けたときだけに限らず、UE100の判断でデータ通信を開始するUE100(Mobile Originated Only)である場合は、UE100自身が任意のタイミングでデータ通信を開始すると想定できるため、事前にゲートウェイを切り替えておく必要があると判断し、切断通知をすぐに送信すると判断する(ステップS8007)。
なお、UE100がM2M専用のUE100である場合や、デバイストリガ機能を備えたUE100である場合や、Low Access PriorityやDelay Tolerant Accessと設定されているUE100である場合など、UE100の判断でデータ通信を開始する可能性が低いと想定できる場合や、トリガの受信に応じてデータ通信を開始する前にゲートウェイの切り替えを実行することによってデータ通信に遅延が生じても問題ないUE100である場合は、MME220は、ステップS8001においてUE100に対してゲートウェイの切り替えが必要であると判断したとしても、事前にゲートウェイを切り替えておく必要はない(すなわち、切断通知をすぐには送信しない)と判断してもよい。さらに、MME220は、ゲートウェイ切り替えの対象であるPDNコネクション内に専用ベアラが確立されていない場合は、そのUE100は自ら専用ベアラを確立すると判断するのではなく、トリガを受けた際に新たに専用ベアラを確立すると判断する可能性があると判断し、切断通知をすぐには送信しないと判断してもよい。
なお、ステップS8003の判断を、UE100に対して切断通知をすぐに送信するべきか否かの判断と表現しているが、この判断は、例えば、トリガリクエストを受信した際に、UE100に対してトリガメッセージと共に切断通知を送信してもよいか否かの判断と表現することもできる。すなわち、図8に図示されている動作では、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100であっても、例えば、トリガを受けたときだけデータ通信を開始するUE100に対しては、トリガリクエストを受信したタイミングでトリガメッセージと共に切断通知が送信されればよいと判断される。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるUE100の構成例について説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態におけるUE100の構成の一例を示すブロック図である。図9に図示されているUE100は、インタフェース101、トリガメッセージ受信部102、制御メッセージ送受信部103、アプリケーション104を有している。なお、アプリケーション104(MTCアプリケーションとも呼ぶ)は、複数のアプリケーションを管理するレイヤ(Service Capability Layer)であってもよい。
インタフェース101は、UE100がネットワークに接続してメッセージ(又はパケット)を送受信するための機能を有している。インタフェース101には、他の通信装置(例えば、ネットワーク上に配置されているネットワークノードや他のUE100など)と通信を行うために、情報を電気的な信号に変調及び復調するハードウェアも含まれる。
また、トリガメッセージ受信部102は、MTCサーバ300によって送信されたトリガリクエストに基づきネットワーク(例えば、MME220)からUE100へ転送されるトリガメッセージの受信及び処理を行う。トリガメッセージ受信部102は、トリガメッセージに含まれるペイロードをアプリケーション104へ渡す。アプリケーション104は、ペイロードに基づいてデータ通信に必要な要求情報を制御メッセージ送受信部103へ渡す。なお、本発明の第1の実施の形態では、UE100は、例えばトリガメッセージと共に、ゲートウェイの切り替えに関する情報として切断通知を受信する。切断通知に関しては、例えば制御メッセージ送受信部103によって処理される。制御メッセージ送受信部103は、ネットワーク200とのコネクションを確立する処理を行う機能を有しており、アプリケーションから取得した要求情報に基づき、専用ベアラを確立すると判断した場合は、専用ベアラ確立リクエストを含めたコネクション確立リクエストをMME220へ送信する。なお、図9におけるアプリケーション104が複数のアプリケーションを管理するレイヤである場合は、そのレイヤはトリガメッセージ受信部102から取得したペイロードを適切なアプリケーション104へ渡す。
また、アプリケーション104は、制御メッセージ送受信部103によってコネクションが確立されたことを受け、例えば、MTCサーバ300との間でアプリケーションデータの送受信を開始する。
なお、トリガメッセージ受信部102及び制御メッセージ送受信部103は、各機能を実施するためのハードウェア(集積回路)で実現されてもよく、あるいは、プロセッサがソフトウェア(プログラム)を実行することによって実現されてもよい。また、トリガメッセージ受信部102及び制御メッセージ送受信部103は、1つの集積回路又はプロセッサによって実現されてもよく、あるいは、個別の集積回路又はプロセッサによって実現されてもよい。また、UE100は、必要な情報やメッセージを一時的に格納するためのメモリを有していてもよく、各処理部で処理を行う際に、当該メモリに情報を格納しながら処理を行ってもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態におけるMME220の構成例について説明する。図10は、本発明の第1の実施の形態におけるMME220の構成の一例を示すブロック図である。図10に図示されているMME220は、インタフェース221、GW切り替え判断部222、制御メッセージ送受信部223、トリガリクエスト処理部224、コンテキスト保持部225を有している。
インタフェース221は、MME220がネットワークに接続してメッセージ(又はパケット)を送受信するための機能を有している。インタフェース221には、他の通信装置(例えば、UE100や他のネットワークノードなど)と通信を行うために、情報を電気的な信号に変調及び復調するハードウェアも含まれる。
また、GW切り替え判断部222は、特定のUE100のコネクションを管理しているゲートウェイを切り替える必要があるか否かを判断し、さらに、そのUE100に対してコネクションの切断通知及び再確立要求をすぐに送信するか否かを判断し、その判断結果をUE100のコンテキストとして、情報格納媒体(メモリ)であるコンテキスト保持部225に保持する。ゲートウェイの切り替えの要否は、UE100のロケーションやゲートウェイの負荷状態などに基づいて判断されるが、これらに限定されない。この判断は、コンテキスト保持部225に保持されているUE100のコンテキストに基づいて判断することができるが、これに限定されない。例えば、トリガメッセージを受けた場合だけデータ通信を行うUE100や、Low Access Priorityとして設定されているUE100などのように、自らデータ通信を行う可能性がない、あるいはその可能性が低いUE100に対しては切断通知を送信しないと判断する。
トリガリクエスト処理部224は、コンテキスト保持部225を参照し、受信したトリガリクエストの宛先が、ゲートウェイの切り替えが必要であるが、まだその切り替えが実行されていないUE100であるか否かを確認する。ゲートウェイの切り替えが実行されていないUE100である場合は、制御メッセージ送受信部223に対してトリガメッセージを渡し、トリガメッセージを含むコネクション切断通知をUE100へ送信するよう指示する。なお、トリガリクエスト処理部224は、例えば、UE100がデータ通信を開始することを検出するデータ通信要求検出部としての機能も有している。トリガリクエスト処理部224は、トリガリクエストの宛先であるUE100はデータ通信を行うことを要求されており、UE100がトリガメッセージに応じてデータ通信を開始するであろうことを検出することが可能である。
また、制御メッセージ送受信部223は、トリガリクエスト処理部224の指示を受け、トリガメッセージを含む切断通知(ゲートウェイ切り替えに関する情報)を生成し、UE100へ送信する。また、制御メッセージ送受信部223は、切断通知に対応して、UE100とゲートウェイの間のコネクションを切断する処理を開始することも可能である。また、切断通知の応答としてUE100から受信したコネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストが含まれていた場合には、新たなゲートウェイに対するコネクションの確立と共に、専用ベアラの確立を行う。一方、コネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストが含まれていない場合には、新たなゲートウェイに対するコネクションのみを確立する。
例えば、コネクション確立リクエストがAttach Requestであり、PDN Connectivity Requestに加えて、専用ベアラ確立リクエストが含まれていた場合は、MME220は、ネットワークに接続するための処理、及びPDNコネクション・デフォルトベアラの確立に加えて、専用ベアラの確立を行う。また、コネクション確立リクエストがPDN Connectivity Requestであり、専用ベアラ確立リクエストが含まれていた場合は、MME220は、PDNコネクション及びデフォルトベアラの確立に加えて、専用ベアラの確立を行う。
なお、GW切り替え判断部222、制御メッセージ送受信部223及びトリガリクエスト処理部224は、各機能を実施するためのハードウェア(集積回路)で実現されてもよく、あるいは、プロセッサがソフトウェア(プログラム)を実行することによって実現されてもよい。また、GW切り替え判断部222、制御メッセージ送受信部223及びトリガリクエスト処理部224は、1つの集積回路又はプロセッサによって実現されてもよく、あるいは、個別の集積回路又はプロセッサによって実現されてもよい。また、MME220は、必要な情報やメッセージを一時的に格納するためのメモリを有していてもよく、各処理部で処理を行う際に、当該メモリに情報を格納しながら処理を行ってもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、ネットワーク200は、UE100に対するトリガリクエストを受信した際にコネクションの切断を通知することができるため、データ通信を行うためのコネクションを必要とするUE100に対してゲートウェイの切り替えを実行することができる。これにより、データ通信を行わないUE100に対してゲートウェイの切り替えを行うことで発生するシグナリングや処理負荷、バッテリー消費量を軽減することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態において、MMEが切断実行要求を含むトリガをUEへ送信する場合について説明する。
図11は、本発明の第2の実施の形態におけるUE100及びネットワーク200内のエンティティ、MTCサーバ300の動作の一例を示すシーケンス図である。図11では、UE100が、SGW1/PGW1との間で、あるAPN(例えばAPN−1)に対するPDNコネクションを確立している状態を初期状態とし(ステップS11001)、MME220が、例えば、UE100のロケーションやゲートウェイの負荷状態などに基づいて、UE100のSGW1/PGW1との間で確立されているAPN−1に対するUE100のPDNコネクションに関してゲートウェイの切り替えが必要であると判断したとする(ステップS11003)。なお、ステップS11001及びS11003の処理は、上述の図2のステップS2001及びS2003の処理と同様である。
ゲートウェイの切り替えが必要である判断した場合、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100に対して、コネクションの切断実行要求をすぐに送信するべきか否かを更に判断する。この判断は、上述の第1の実施の形態における切断通知を送信するべきか否かの判断と同様に、例えば、UE100の特徴(UE100の判断でデータ通信を開始するUE100であるか否かなど)に基づいて行うことが可能である。ここでは、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100に対してコネクションの切断実行要求をすぐには通知しないと判断したとする(ステップS11005)。なお、MME220は、コネクションの切断実行要求をすぐには通知しないと判断した判断結果(すなわち、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが、切断実行要求は未送信であることを示す情報)を、UE100のコンテキスト中に格納してもよい。
次に、MME220はMTCサーバ300から送信されたトリガリクエストをIWF210経由で受信し(ステップS11007)、その宛先がゲートウェイの切り替えが必要と判断したUE100宛であるか否かを確認する。この確認は、UE100のコンテキストの中に含まれる、MME220がステップS11003で実行したゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断結果(ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが、切断実行要求は未送信であることを示す情報)を参照して行ってもよい。ここでは、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイの切り替えが必要であると判断されたが切断実行要求は未送信であるUE100であり、MME220が、切断実行要求を含めたトリガ(又はトリガを含めた切断実行要求)をUE100へ送信すると判断したとする(ステップS11009)。
なお、図11では、MME220は、ゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断をトリガリクエストの受信前に行っているが、トリガリクエストを受信した際(例えば、ステップS11007においてトリガリクエストを受信した後)に行ってもよい。
受信したトリガリクエストの宛先が、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100である場合、MME220は、切断実行要求を含めたトリガ(又はトリガを含めた切断実行要求)をUE100へ送信する(ステップS11011)。なお、MME220がトリガリクエストを受信した際にゲートウェイの切り替えが必要か否かの判断を行う場合、MME220は、例えば、トリガリクエストを受信した時点でUE100のコンテキストの中に含まれているUE100のロケーション情報に基づいて、ゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断を行うことが可能である。
UE100は、切断実行要求が含まれているトリガ(又は、トリガが含まれている切断実行要求)を受信した場合、まずトリガに含まれているペイロード(アプリケーション情報)をNASからアプリケーション(又はService Capability Layer/Service Enablement Layer:複数のアプリケーションを管理する中間レイヤ、又は複数のアプリケーションを管理する常駐アプリ)へ渡し、トリガの受信処理を実行する(ステップS11013、S11015)。その結果、専用ベアラ(Dedicated Bearer)の確立が必要と判断された場合には(ステップS11017)、UE100は切断リクエストを送信する(ステップS11019)。この切断リクエストを受信したMME220は、UE100とSGW1/PGW1とのコネクションを切断する(ステップS11021、S11023)。なお、MME220は、コネクションが切断された際に、切断リクエストへの応答である切断応答をUE100へ送信してもよい(ステップS11025)。その後、UE100は、コネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含めて送信する(ステップS11027)。UE100からコネクション確立リクエストを受信したMME220は、SGW2/PGW2に対してコネクションを確立するとともに専用ベアラの確立も行って、UE100とSGW2/PGW2(切り替え後のゲートウェイ)との間のAPN−1に対するコネクションを確立する(ステップS11029、S11031、S11033)。
なお、図11では、切り替え前のゲートウェイをSGW1/PGW1とし、切り替え後のゲートウェイをSGW2/PGW2としているが、切り替えられるゲートウェイは、S−GW240又はP−GW230のどちらか一方のみであってもよいし、両方であってもよい。また、MME220は、トリガ及び切断通知をUE100へ送信する際(ステップS2011)、切断実行要求の中にトリガを含めてもよく、あるいは、トリガの中に切断実行要求を含めてもよい。以下では、主に、MME220がトリガの中に切断実行要求を含めて送信する場合について説明するが、切断実行要求の中にトリガを含めて送信する場合も同様の処理が行われる。
また、図12は、本発明の第2の実施の形態において、トリガを受信したUE100の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、トリガの対象となるアプリケーションが利用するPDNコネクションは、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクション(確立済みのPDNコネクション)と同じであることを想定している。つまり、トリガの対象となるアプリケーションが通信を行うためには、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対するPDNコネクションが再確立される必要がある。
UE100はMME220からトリガを受信した際に(ステップS12001)、トリガの中に切断実行要求が含まれているか否かを確認する(ステップS12003)。トリガに切断実行要求が含まれていない場合には、UE100は、通常のトリガ処理を実行する(ステップS12004)。一方、トリガに切断実行要求が含まれている場合には、UE100は、Detach Requestを送信し(ステップS12005)、さらに、トリガの受信処理を実行して、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS12007)。専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、UE100は、切断されたコネクションの再確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS12009)、専用ベアラ確立リクエストを含んだ、切断されたPDNコネクションの再確立リクエストを送信する(ステップS12011)。一方、専用ベアラの確立が不要(デフォルトベアラのみ必要)であると判断された場合には、UE100は、専用ベアラ確立リクエストを含まない、切断されたPDNコネクションの再確立リクエストを送信する(ステップS12011)。なお、ステップS12005におけるDetach Requestの送信処理は、ステップS12007における専用ベアラの確立が必要か否かの確認処理の前又は後、あるいは、同時に行ってもよい。
なお、上記の説明において、MME220から通知される切断実行要求は、確立済みのPDNコネクションの中から特定のPDNコネクションのみを切断することを要求する場合と、全ての確立済みのPDNコネクションを切断すること、つまりUE100自体をネットワーク200から切断することを要求する場合がある。前者の場合は、切断実行要求(Deactivate Bearer Context Requestに相当する)を受信したUE100は、例えば、Bearer Resource Modification Requestを送信してPDNコネクションを切断した後、PDN Connectivity Requestを送信して切断されたPDNコネクションを確立する。また、MME220は、図12のS12009に示すように、PDNコネクションとデフォルトベアラの確立と共に、必要に応じて専用ベアラの確立を行うことができる。一方、後者の場合は、切断実行要求(Detach Requestに相当する)を受信したUE100は、例えば、Detach Requestを送信してネットワーク200から切断した後、Attach Request(PDN Connectivity Requestを含む)を送信して再接続する。また、MME220は、図12のS12009に示すように、ネットワーク200への接続処理とPDNコネクションとデフォルトベアラの確立と共に、必要に応じて専用ベアラの確立を行うことができる。
なお、切断実行要求と共にトリガを送信する方法としては、例えば図13に示すように、トリガを挿入したNAS message containerの中に切断実行要求を付加する方法があるが、これに限定されない。
また、図14は、本発明の第2の実施の形態において、Detach Request相当の切断実行要求を含むトリガを受信した場合のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。UE100はMME220からトリガを受信した際に(ステップS14001)、トリガの中にDetach Request相当の切断実行要求が含まれているか否かを確認する(ステップS14003)。トリガの中にDetach Request相当の切断実行要求が含まれていない場合には、UE100は、通常のトリガ処理を実行する(ステップS14004)。一方、トリガの中にDetach Request相当の切断実行要求が含まれている場合には、UE100は、トリガの受信処理を実行し、そのトリガの対象アプリケーションが、既存のPDNコネクション(切断実行要求の対象であるPDNコネクション)に関係するか否かを確認する(ステップS14005)。この確認は、トリガが対象とするAPNが、確立済みのPDNコネクションと同じAPNであるか否かに基づいて行うことができる。
ステップS14005においてトリガの対象アプリケーションが既存のPDNコネクションに関係すると判断された場合には、UE100は、切断実行要求に応じてDetach Requestを送信し、ネットワーク200から切断する(ステップS14007)。さらに、UE100は、専用ベアラの確立が必要か否かを確認し(ステップS14009)、専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、Attach Requestの中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS14011)、専用ベアラ確立リクエストを含んだAttach Requestを送信する(ステップS14013)。一方、専用ベアラの確立が不要であると判断された場合には、UE100は、Attach Requestのみを送信する(ステップS14013)。なお、ステップS14007におけるDetach Requestの送信処理は、ステップS14009における専用ベアラの確立が必要か否かの確認処理の前又は後、あるいは、同時に行ってもよい。
一方、ステップS14005において既存のPDNコネクションに関係しない、つまり異なるAPNに対するPDNコネクションの確立が必要と判断された場合には、UE100は、さらに、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS14015)。ステップS14015において専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、UE100は、新たなPDNコネクションを確立するためのPDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)の中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS14017)、専用ベアラ確立リクエストを含んだPDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)を送信する(ステップS14019)。一方、ステップS14015において専用ベアラの確立が不要であると判断された場合には、UE100は、新たなPDNコネクションを確立するためのPDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)のみを送信する(ステップS14019)。なお、ステップS14005において既存のPDNコネクションに関係しないと判断された場合には、既存のPDNコネクションの再確立(既存のPDNコネクションに係るゲートウェイの切り替え)は必要ないためDetach Requestを送信する必要はなく、新たなPDNコネクションの確立リクエストが送信されることになる。
また、図15は、本発明の第2の実施の形態において、Deactivate Bearer Context Request相当の切断実行要求を含むトリガを受信した場合のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。UE100はMME220からトリガを受信した際に(ステップS15001)、トリガの中にDeactivate Bearer Context Request相当の切断実行要求が含まれているか否かを確認する(ステップS15003)。トリガの中にDeactivate Bearer Context Request相当の切断実行要求が含まれていない場合には、UE100は、通常のトリガ処理を実行する(ステップS15004)。一方、トリガの中にDeactivate Bearer Context Request相当の切断実行要求が含まれている場合には、トリガの受信処理を実行し、そのトリガが切断対象のPDNコネクション(切断実行要求の対象であるPDNコネクション)に関係するか否かを確認する(ステップS15005)。
ステップS15005においてトリガが切断対象のPDNコネクションに関係すると判断された場合は、PDNコネクション切断リクエスト(PDN Disconnect Request)を送信する(ステップS15007)。さらに、UE100は、専用ベアラの確立が必要であるか否かを確認し(ステップS15009)、専用ベアラの確立が必要である場合には、PDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)の中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS15011)、専用ベアラ確立リクエストを含んだPDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)を送信する(ステップS15013)。一方、ステップS15009において専用ベアラが不要であると判断された場合には、UE100は、PDNコネクション確立リクエスト(PDN Connectivity Request)のみを送信する(ステップS15013)。
一方、ステップS15005においてトリガが切断対象のPDNコネクションに関係しないと判断された場合は、UE100は、そのトリガが切断対象ではない他の既存のPDNコネクションに関係するか否かを確認する(ステップS15015)。トリガが切断対象ではない他の既存のPDNコネクションに関係する場合には、UE100は、さらに、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS15017)。ステップS15017において専用ベアラの確立が必要と判断された場合には、UE100は、専用ベアラ確立リクエストを送信する(ステップS15019)。一方、ステップS15017において専用ベアラが不要と判断された場合には、UE100は、制御メッセージの送信は行わない(ステップS15021)。なお、ステップS15015において他の既存のPDNコネクションに関係すると判断される場合、トリガは、既存のPDNコネクションに関連する通信を開始させるものである。
一方、ステップS15015においてトリガが切断対象ではない他のPDNコネクションに関係しないと判断された場合には、UE100は、さらに、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS15023)。ステップS15023において専用ベアラの確立が必要であると判断された場合は、UE100は、アプリケーションが関係するAPNに対するPDNコネクション確立リクエストの中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS15025)、専用ベアラ確立リクエストを含んだPDNコネクション確立リクエストを送信する(ステップS15027)。一方、ステップS15023において専用ベアラが不要であると判断された場合には、UE100は、アプリケーションが関係するAPNに対するPDNコネクション確立リクエストのみを送信する(ステップS15027)。なお、ステップS15015において既存のPDNコネクションに関係しないと判断された場合には、新たなPDNコネクションが確立されることになる。
また、図16は、本発明の第2の実施の形態において、トリガリクエストを受けた際のMME220の処理の一例を示すフローチャートである。MME220はトリガリクエストを受信すると(ステップS16001)、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが必要なUE100であるか否かを確認する(ステップS16003)。トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが必要なUE100であった場合には、MME220は、切断実行要求を含めたトリガ(又はトリガを含めた切断実行要求)をUE100へ送信する(ステップS16005)。一方、トリガリクエストの宛先が、ゲートウェイ切り替えが不要なUE100であった場合は、通常のトリガを送信する(ステップS16007)。
また、ゲートウェイ切り替えが必要と判断した際のMME220の処理は、図8に示すフローチャートの切断通知を切断実行要求と読み替えた場合と同じである。すなわち、MME220は、事前にゲートウェイを切り替える必要があるか否かを判断し、事前にゲートウェイを切り替える必要があると判断された場合には切断実行要求をUE100へ送信し、事前にゲートウェイを切り替える必要がないと判断された場合には、トリガリクエストを受信した際に、トリガと共に切断実行要求をUE100へ送信する。
また、本発明の第2の実施の形態におけるUE100及びMME220の構成は、基本的に図9及び図10にそれぞれ図示されているものと同様であり、本発明の第2の実施の形態に係る上述の動作を実行できる構成を有している。本発明の第2の実施の形態では、UE100は、例えば、トリガメッセージと共に、ゲートウェイの切り替えに関する情報として切断実行要求を受信する。本発明の第2の実施の形態におけるUE100は、切断実行要求に関しては、例えば制御メッセージ送受信部103において処理を行うことが可能である。また、本発明の第2の実施の形態におけるMME220は、トリガメッセージと共に、ゲートウェイの切り替えに関する情報として切断実行要求を送信する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、ネットワーク200は、UEに対するトリガリクエストを受信した際にコネクションの切断を実行するようUE100へ要求することができるため、データ通信を行うためのコネクションを必要とするUE100に対してゲートウェイの切り替えを実行することができる。これにより、データ通信を行わないUE100に対してゲートウェイの切り替えを行うことで発生するシグナリングや処理負荷、バッテリー消費量を軽減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態において、MME220が、サービス要求を受信した際に、その送信元のUE100がゲートウェイの切り替えが必要なUE100であった場合に、サービス要求を拒絶することで、コネクション切断をUE100へ通知する場合について説明する。
図17は、本発明の第3の実施の形態におけるUE100及びネットワーク200内のエンティティ、MTCサーバ300の動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図17に図示されているステップS17001からステップS17005までの処理は、図2に図示されているステップS2001からステップS2005までの処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
図17において、UE100はアプリケーション(又はService Capability Layer/Service Enablement Layer:複数のアプリケーションを管理する中間レイヤ、又は複数のアプリケーションを管理する常駐アプリ)からの情報(コマンド)を受けた際に(ステップS17007)、UE100がアイドルモードであった場合は、サービス要求(Service Request)をMME220へ送信する(ステップS17009)。なお、不図示ではあるが、サービス要求の送信前には、UE100と基地局との間のコネクション(RRCコネクション、Radioベアラ)の確立が行われる。
MME220は、ステップS17001〜S17005の処理により、ゲートウェイの切り替えが必要と判断されたUE100に対して切断通知を送信せずに待機する状態となっている。なお、MME220は、UE100がアイドルモードである場合に、ゲートウェイを切り替える必要性が生じたとしても、UE100に対して切断通知を送信しないと判断してもよい。サービス要求を受信したMME220は、送信元のUE100がゲートウェイの切り替えが必要なUE100であると判断した場合にはサービス要求を拒絶するべきと判断し(ステップS17011)、受信したサービス要求を拒絶することを示すサービス拒絶をUE100へ送信するとともに(ステップS17013)、ゲートウェイ(SGW1/PGW1)に対して現在のコネクションを切断する処理(Delete Session Requestの送信、Responseの受信)を実行する(ステップS17015、S17016)。なお、MME220がサービス要求に対する応答として送信するメッセージはサービス拒絶に限らず、UE100に対して再接続を指示することができるメッセージであればどのメッセージを用いてもよく、例えば、切断要求(Detach RequestやDeactivate Bearer Context Request)を用いてもよい。また、ゲートウェイの切り替えが必要であるか否かの判断は、UE100からエリア更新メッセージ(TAU:Tracking Area Update / RAU:Routing Area Update)などのメッセージを受信した際に行ってもよいし、サービス要求を受信した際にUE100のコンテキスト情報を参照して判断してもよい。
サービス拒絶を受信したUE100は、アプリケーションからの情報を基に、新たなコネクション(PDNコネクション、又は専用ベアラ(PDPコンテキスト))の確立が必要であるか否かの確認を行う(ステップS17017)。この確認は、ステップS17007でアプリケーションから通知された情報が、新たなコネクションの確立を必要であることを示す情報であるか否かを確認することで行われる。ステップS17007においてアプリケーションは、データ通信を開始する際にデータ通信に関する情報をNASへ通知するが、この通知は、アプリケーションがデータ通信を行うために必要なコネクションを確立するようNASへ要求するための通知とも言える。UE100は、新たなコネクション(PDNコネクション又は専用ベアラ)の確立が必要であると判断した場合には、新たなコネクション(PDNコネクション又は専用ベアラ)の確立要求を含めた接続要求(Attach Request)をMME220へ送信する(ステップS17019)。
なお、ステップS17007で通知される情報が、確立済みのAPN−1に対するPDNコネクションを用いてデータを送信することを要求する情報であった場合は、ステップS17017において新たなコネクションの確立が不要であると判断されるため、ステップS17019で送信する接続要求には、APN−1に対するPDNコネクションの確立要求が含まれる。一方、ステップS17007で通知される情報が、新たなPDNコネクションの確立が必要であることを示す情報であった場合は、ステップS17019で送信する接続要求には、新たなAPNに対するPDNコネクションの確立要求が含まれる。この場合、APN−1に対するPDNコネクションの確立要求の送信は省略してもよいし、新たなAPNに対するPDNコネクションを確立した後の任意のタイミングで行ってもよい。また、ステップS17007で通知される情報が、確立済みのAPN−1に対するPDNコネクションに対して新たな専用ベアラの確立や既存の専用ベアラの変更が必要であることを示す情報であった場合は、ステップS17019で送信する接続要求には、APN−1に対するPDNコネクションの確立要求と共に、新たな専用ベアラの確立要求や専用ベアラの変更要求などが含まれる。
UE100から接続要求を受信したMME220は、接続要求に含まれているコネクションの確立要求がAPN−1に対するものであった場合は、ゲートウェイ切り替え先であるSGW2/PGW2に対してコネクションを確立する(ステップS17021、S17022、S17023)。なお、図17では切り替え前のゲートウェイをSGW1/PGW1とし、切り替え後のゲートウェイをSGW2/PGW2としているが、切り替えられるゲートウェイは、S−GW240又はP−GW230のどちらか一方のみであってもよいし、両方であってもよい。一方、接続要求に含まれているコネクションの確立要求が新たなAPNに対するものであった場合は、そのAPNに対応するゲートウェイに対してコネクションの確立を行う。
また、図18は、本発明の第3の実施の形態において、サービス拒絶を受信したUE100の処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、アプリケーションが利用するPDNコネクションは、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクション(確立済みのPDNコネクション)と同じであることを想定している。つまり、アプリケーションが通信を行うためには、切断されたPDNコネクションと同じAPNに対するPDNコネクションが再確立される必要がある。そのため、UE100が送信する接続要求の中には、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクションを再確立するためのPDNコネクション確立リクエストが含まれる。
UE100はMME220からサービス拒絶を受信した際に(ステップS18001)、専用ベアラの確立が必要か否かを確認する(ステップS18003)。ステップS18003において専用ベアラの確立が必要であると判断された場合には、MME220は、接続要求の中に専用ベアラ確立リクエストを含め(ステップS18005)、専用ベアラ確立リクエストを含む接続要求を送信する(ステップS18007)。一方、ステップS18003において専用ベアラの確立が不要(デフォルトベアラのみ必要)であると判断された場合には、MME220は、専用ベアラ確立リクエストを含まない接続要求を送信する(ステップS18007)。なお、専用ベアラ確立リクエストは、接続要求の中に含まれているPDNコネクション確立要求の中に含めてもよい。専用ベアラの確立が必要か否かの判断は、図17のステップS17007においてアプリケーションからコマンドを受けた際に実行し、その結果をUE100のコンテキストに保持しておいてもよい。この場合、NASはサービス拒絶を受信した際に、そのコンテキストを参照し、専用ベアラの確立が必要であるか否かを知ることができる。
なお、上記の説明では、アプリケーションが利用するPDNコネクションは、ゲートウェイ切り替えの対象となったPDNコネクション(確立済みのAPN−1に対するPDNコネクション)と同じであることを想定していたが、アプリケーションが利用するPDNコネクションが、ゲートウェイの切り替え対象となったPDNコネクションと異なる場合は、アプリケーションが利用するPDNコネクション(新たなAPNに対するPDNコネクション)を確立するためのリクエストを接続要求に含めて送信する。さらに、そのアプリケーションに対して専用ベアラの確立が必要な場合は、そのPDNコネクション確立リクエストの中に専用ベアラの確立リクエストを含めてもよい。なお、切断されたPDNコネクションの再確立リクエストは省略してもよいし、アプリケーションが利用するPDNコネクションの確立リクエストの中に含めてもよいし、アプリケーションが利用するPDNコネクションを確立した後に送信してもよい。
なお、UE100はサービス拒絶の中に含まれている拒絶要因(Cause)を示す値に基づいて、接続要求を送信するべきか否かを判断してもよい。拒絶要因が、コネクションの切断を示す値(例:Implicitly Detach(#10)やNo EPS bearer context activated(#40))であった場合は、UE100はMME220によってコネクションが切断されたと認識し、接続要求を送信する必要があると判断する。つまり、サービス拒絶を受信した際に、拒絶要因の値から接続処理が必要であると判断した場合には、専用ベアラを確立するためのメッセージを、ネットワーク200へ接続するためのメッセージに含めて送信する。これにより、UE100は、ネットワーク200への接続(PDNコネクションとデフォルトベアラの確立を含む)と専用ベアラの確立を同時に行うことができるため、別々に行った場合よりもシグナリングの数を低減することができる。
また、図20は、本発明の第3の実施の形態において、サービス要求の応答として特定のPDNコネクション切断リクエスト(Deactivate Bearer Context Request)を受信した場合のUE100の処理の一例を示すフローチャートである。
UE100は、MME220からPDNコネクション切断リクエストを受信した際に(ステップS20001)、新たなPDNコネクションの確立が必要か否かを確認する(ステップS20002)。新たなPDNコネクションの確立が必要か否かは、NASがアプリケーションからの通知に基づいて送信する必要があると判断した制御メッセージ、すなわちサービス要求の送信をトリガした制御メッセージを特定することで確認することができる。
ステップS20002において、切断されたPDNコネクションと異なるAPNに対するPDNコネクションの確立が必要であると判断された場合には、UE100は、新たなAPNに対するPDNコネクションの確立要求を送信する(ステップS20003)。なお、UE100は、切断されたPDNコネクションの再確立を省略してもよいし、新たなAPNに対するPDNコネクションの確立を実行した後に切断されたPDNコネクションの再確立を行ってもよい。これにより、UE100が必要とするコネクションの確立を優先して行うことができる。
一方、新たなAPNに対するPDNコネクションの確立が不要である場合、つまり、UE100のアプリケーションが、切断されたPDNコネクションを利用するアプリケーションであった場合、そのPDNコネクションに対して専用ベアラの確立が必要であったか否かを判断する(ステップS20004)。専用ベアラの確立が必要であるか否かの確認も、NASがアプリケーションからの通知に基づいて送信する必要があると判断した制御メッセージ、すなわちサービス要求の送信をトリガした制御メッセージを特定することで確認することができる。専用ベアラの確立が必要であった場合は、専用ベアラ確立要求を含む、切断されたPDNコネクションを再確立するための要求メッセージを送信する(ステップS20005、S20006)。一方、専用ベアラの確立が不要である場合は、専用ベアラ確立要求を含める必要はなく、切断されたPDNコネクションの再確立するための要求メッセージを送信する(ステップS20006)。
また、図19は、本発明の第3の実施の形態において、サービス要求を受信したMME220の処理の一例を示すフローチャートである。MME220は、UE100からサービス要求を受信した際に(ステップS19001)、送信元のUE100がゲートウェイの切り替えを必要とするUE100であるか否かを判断する(ステップS19003)。
ステップS19003においてゲートウェイの切り替えが必要なUE100であると判断された場合には、MME220はサービス拒絶をUE100へ送信する(ステップS19005)。MME220は、サービス拒絶に適切な拒絶要因(例えば、上述したコネクションの切断を示す値)を含めてもよく、拒絶要因を参照したUE100が、接続要求を送信する必要があることを認識できるようにしてもよい。一方、ステップS19003においてゲートウェイの切り替えが不要なUE100であると判断された場合には、MME220は、サービス要求を受け入れたことを示すサービス受入(Service Accept)を送信する(ステップS19007)。サービス受入を受信したUE100は、必要に応じて専用ベアラ確立要求を送信することが可能である。
ステップS19003における判断は、上述の第1の実施の形態において図7及び図8を用いて説明した方法を用いて行うことができる。例えば、MME220はサービス要求を受信した際に、送信元のUE100のコンテキストを参照し、ゲートウェイの切り替えが必要であることを示す情報が含まれていた場合にサービス拒絶を送信する。つまり、MME220は図8を用いて説明した方法に従って、ゲートウェイの切り替えが必要なUE100に対して切断通知を送信するべきか否かを判断する。また、MME220はサービス要求を受信した際に、UE100のロケーションやゲートウェイの負荷の状況(その他、UE100が確立しているPDNコネクションの数や、確立済みのベアラ上で転送されているトラフィック量やビットレートの値など)に応じて、UE100に対してゲートウェイの切り替えが必要か否かを判断してもよい。この場合、サービス要求にLow Access PriorityやDelay Tolerant AccessなどのIndicationが含まれている場合に、ステップS19003における判断を実行してもよい。この場合、UE100が、UE100及びアプリケーションや送信データの設定情報(優先度情報(優先度が低い)、又はLow Access Priorityと設定されている)に基づいてサービス要求の中にLow Access PriorityやDelay Tolerant Accessなどの情報を含めて送信する。
また、本発明の第3の実施の形態におけるUE100及びMME220の構成は、基本的に図9及び図10にそれぞれ図示されているものと同様であり、本発明の第3の実施の形態に係る上述の動作を実行できる構成を有している。本発明の第3の実施の形態では、UE100は、例えば、アイドルモードの状態からデータ通信を行うために、ネットワーク200へサービス要求を送信することが可能である。また、本発明の第3の実施の形態におけるMME220は、UE100からサービス要求を受信することで、UE100がデータ通信を開始しようとしていることを検出することが可能であり、また、サービス要求に対してサービス拒絶(例えば、ゲートウェイの切り替えに関する情報として、切断通知に相当する拒絶要因を挿入)をUE100へ送信することが可能である。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、ネットワーク200は、UE100からサービス要求を受信した際にコネクションの切断を通知することができるため、データ通信を行うためにサービス要求を送信したUE100(データ通信のためのコネクションを必要とするUE100)に対してゲートウェイの切り替えを実行することができる。これにより、データ通信を行わないUE100に対してゲートウェイの切り替えを行うことで発生するシグナリングや処理負荷、バッテリー消費量を軽減することができる。
なお、上記の各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブ ル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、コネクションを利用してデータ通信を行うUEに対してゲートウェイの切り替えを実行することができるという効果を有しており、セルラー通信機能を利用して通信技術(特に、M2M通信の技術)に適用可能である。
100 UE(通信端末)
101、221 インタフェース
102 トリガメッセージ受信部
103、223 制御メッセージ送受信部
104 アプリケーション
200 3GPPネットワーク(ネットワーク)
210 IWF
220 MME/SGSN/MSC(MME)
222 GW切り替え判断部
224 トリガリクエスト処理部
225 コンテキスト保持部
230 P−GW/GGSN/ePDG(P−GW)
235 SGW/PGW
240 S−GW
250 eNB/NB/BS
260 HSS/HLR
270 SMS−SC/GMSC/IWMSC
300 サーバ(MTCサーバ)
400 アプリケーション(MTCアプリケーション)

Claims (19)

  1. 通信端末がネットワーク上のゲートウェイとの間で確立しているコネクションを管理するネットワークノードであって、
    前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立しているコネクションに関して、前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があるか否かを判断するゲートウェイ切り替え判断部と、
    前記通信端末がデータ通信を開始することを検出するデータ通信要求検出部と、
    前記ゲートウェイの切り替えを行う必要がある前記通信端末が前記データ通信を開始することを検出した場合に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記通信端末へ送信するゲートウェイ切り替え処理部とを、
    有するネットワークノード。
  2. 前記データ通信要求検出部は、前記通信端末に前記データ通信を開始させるトリガメッセージの送信要求を検出することによって、前記通信端末が前記データ通信を開始することを検出する請求項1に記載のネットワークノード。
  3. 前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記トリガメッセージの送信要求に応じて前記通信端末へ送信する前記トリガメッセージと共に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記通信端末へ送信する請求項2に記載のネットワークノード。
  4. 前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断を示す切断通知を前記通信端末へ送信するとともに、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断処理を開始する請求項3に記載のネットワークノード。
  5. 前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立しているコネクションを切断するよう要求する切断実行要求を前記通信端末へ送信する請求項3に記載のネットワークノード。
  6. 前記データ通信要求検出部は、前記データ通信を開始するためのサービス要求を前記通信端末から受信することによって、前記通信端末が前記データ通信を開始することを検出する請求項1に記載のネットワークノード。
  7. 前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記サービス要求を拒絶するサービス拒絶と共に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記通信端末へ送信する請求項6に記載のネットワークノード。
  8. 前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断を示す拒絶要因を前記サービス拒絶に挿入するとともに、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断処理を開始する請求項6に記載のネットワークノード。
  9. 前記ゲートウェイ切り替え判断部は、前記データ通信要求検出部によって前記データ通信を開始することが検出された前記通信端末に関して、前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があるか否かを判断する請求項1に記載のネットワークノード。
  10. 前記ゲートウェイ切り替え判断部によって前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があると判断された前記通信端末に関する情報を格納する情報格納部を有し、
    前記ゲートウェイ切り替え処理部は、前記情報格納部に格納されている前記通信端末に関する情報を参照することによって、前記データ通信要求検出部によって前記データ通信を開始することが検出された前記通信端末に対して、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を送信すべきか否かを判断する請求項1に記載のネットワークノード。
  11. ネットワーク上のゲートウェイとの間でコネクションを確立してデータ通信を行う通信端末であって、
    前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションに関して前記ゲートウェイの切り替えを行う必要があると判断され、かつ、前記通信端末が前記データ通信を開始することが前記ネットワークで検出された場合に前記ネットワークから送信される情報であって、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記ネットワークから受信する情報受信部を有する通信端末。
  12. 前記情報受信部は、前記通信端末に前記データ通信を開始させるトリガメッセージの送信要求が前記ネットワークによって検出された際に前記トリガメッセージの送信要求に応じて前記ネットワークから送信される前記トリガメッセージと共に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を前記ネットワークから受信する請求項11に記載の通信端末。
  13. 前記情報受信部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断を示す切断通知を受信する請求項12に記載の通信端末。
  14. 前記トリガメッセージによって開始されるデータ通信を行うために専用ベアラの確立が必要か否かを確認し、前記専用ベアラの確立が必要な場合には、前記ネットワークとの間で新たにコネクションの確立を行うためのコネクション確立要求に、専用ベアラの確立を要求する専用ベアラ確立要求を挿入して前記ネットワークへ送信するコネクション確立処理部を有する請求項13に記載の通信端末。
  15. 前記情報受信部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立しているコネクションを切断するよう要求する切断実行要求を受信する請求項12に記載の通信端末。
  16. 前記切断実行要求に応じて前記コネクションを切断するとともに、前記トリガメッセージによって開始される通信を行うために専用ベアラの確立が必要か否かを確認し、前記専用ベアラの確立が必要な場合には、前記ネットワークとの間で新たにコネクションの確立を行うためのコネクション確立要求に、専用ベアラの確立を要求する専用ベアラ確立要求を挿入して前記ネットワークへ送信するコネクション確立処理部を有する請求項15に記載の通信端末。
  17. 前記データ通信を開始するためのサービス要求を前記ネットワークへ送信するサービス要求送信部を有し、前記情報受信部は、前記サービス要求を拒絶するサービス拒絶と共に、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報を受信する請求項11に記載の通信端末。
  18. 前記情報受信部は、前記ゲートウェイの切り替えに関する情報として、前記サービス拒絶に挿入されており、前記通信端末が前記ゲートウェイとの間で確立している前記コネクションの切断を示す拒絶要因を受信する請求項17に記載の通信端末。
  19. 前記サービス要求によって開始される前記データ通信を行うために専用ベアラの確立が必要か否かを確認し、前記専用ベアラの確立が必要な場合には、前記ネットワークへの接続要求に、専用ベアラの確立を要求する専用ベアラ確立要求を挿入して前記ネットワークへ送信するコネクション確立処理部を有する請求項18に記載の通信端末。
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