JP2013235110A - オートフォーカス装置およびこれを有する顕微鏡 - Google Patents

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洋紀 矢澤
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Abstract

【課題】安定、正確かつ迅速に合焦調整を行うことが可能なオートフォーカス装置およびこれを有する顕微鏡を提供する。
【解決手段】標本Sからの光束を集光する対物レンズ系11と、対物レンズ系11の射出瞳位置と略共役な位置に設けられ、対物レンズ系11からの光束を遮蔽する板状部材14aと、板状部材14aの複数の開口14hと、複数の開口14hに装着され所定の色成分のみを透過させるフィルタ14r,14b,14gとを有する構造化瞳14と、各フィルタを透過した光束を撮像素子16に結像させる結像レンズ系15と、第1の撮像素子16から取得した画像データを処理・解析し、焦点位置を検出する焦点位置検出部17とを有し、焦点位置検出部17は、第1の撮像素子16から各フィルタを透過して複数の異なる色成分に分離された光束に基づく画像を取得し、これらの画像の重なり具合から、対物レンズ系11の焦点位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オートフォーカス装置に関する。
顕微鏡のオートフォーカス(以下、AF)装置として、AF用光源から標本に対して投光し、標本からの反射光を検出することで焦点ズレ量を算出し、対物レンズの位置を制御するアクティブ方式(例えば、特許文献1を参照)や、標本からの光を検出することで焦点ズレ量を検出して、ピント合わせを行うパッシブ方式(例えば、特許文献2を参照)が知られている。
特開2003-167183号公報 特開平5−21318号公報
方式の如何にかかわらず、オートフォーカス装置に対しては、安定、正確かつ迅速に合焦調整を行うことが望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、安定、正確かつ迅速に合焦調整を行うことが可能なオートフォーカス装置およびこれを有する顕微鏡を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明を例示する第一の態様に従えば、標本からの光束を集光する対物レンズ系と、前記対物レンズ系の射出側において、前記対物レンズ系の射出瞳位置もしくは前記瞳位置と略共役な位置に設けられ、前記対物レンズ系からの光束を遮蔽する板状部材と、前記板状部材に形成された複数の開口と、前記複数の開口に装着され所定の色成分の光束のみを透過させるフィルタとを有する構造化瞳と、前記構造化瞳の各フィルタを透過した光束を撮像素子に結像させる結像レンズ系と、前記撮像素子から取得した画像データを処理・解析し、前記対物レンズ系の焦点位置を検出する焦点位置検出部とを有し、前記焦点位置検出部は、前記撮像素子から前記構造化瞳の各フィルタを透過して複数の異なる色成分に分離された光束に基づく画像を取得し、これら複数の異なる色成分の光束に基づく画像の重なり具合から、前記対物レンズ系の焦点位置を検出することを特徴とするオートフォーカス装置が提供される。
なお、各レンズ系は、1つのレンズで構成したものであっても、複数のレンズで構成したものであってもよい。
また、本発明を例示する第二の態様に従えば、第一の態様のオートフォーカス装置を有することを特徴とする顕微鏡が提供される。
本発明によれば、安定、正確かつ迅速に合焦調整を行うことが可能なオートフォーカス装置およびこれを有する顕微鏡を提供することができる。
第1の実施形態に係るオートフォーカス装置および該装置が組み込まれる顕微鏡の構成図である。 色ズレの原理を説明する図である。 (a)は構造化瞳の平面図、(b)は焦点ズレがない場合に第1の撮像素子により撮像された画像の模式図、(c)は焦点ズレがある場合に第1の撮像素子により撮像された画像の模式図である。 リファレンス座標、各色成分の光束に基づく標本像および局所ウィンドウの関係を説明する図である。 色ズレ量の算出方法について説明する図である。 焦点ズレの方向の算出方法について説明する図である。 オートフォーカス装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る、別のオートフォーカス装置および該装置が組み込まれる顕微鏡の構成図である。 ピクセル構造の液晶表示素子と、変調部がリング状に形成されている液晶表示素子とについて説明する図である。 第2の実施形態に係るオートフォーカス装置および該装置が組み込まれる顕微鏡の構成図である。 標本面のチルト情報の算出方法について説明する図である。 3次元補正機構の構成例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るオートフォーカス装置が組み込まれる顕微鏡の構成例を図1に示す。第1の実施形態では、オートフォーカス装置として、合焦指標光を投影しないパッシブ方式を採用する。本方式では、撮像した標本の画像をそのままリアルタイムに、オートフォーカスの指標として用いる。この方式では、対物レンズ系により結像された像と本来の像面との位置ズレ、すなわち焦点ズレの情報を、極めて単純な方法で、かつ高速に取得できる点がメリットである。
まず、図1(a),(b)を参照しつつ、顕微鏡の構成について説明する。顕微鏡は、図1(a)に示すように、標本側から光軸に沿って順に並んだ、対物レンズ系11、瞳拡大レンズ系12、ビームスプリッタ13、第2の結像レンズ系31からなる観察用光学系と、第2の撮像素子32とを有する。そして、標本Sが対物レンズ系11に対して合焦している状態では、標本Sからの光束が、対物レンズ系11、瞳拡大レンズ系12およびビームスプリッタ13を順に透過して、第2の結像レンズ系31により第2の撮像素子32の撮像面に結像される。なお、図1は、すでに焦点ズレが生じている場合を示している。したがって、標本Sと、第1の撮像素子16および第2の撮像素子32は、共役関係とはなっていないことに注意されたい。
第2の撮像素子32の撮像面では、合焦の状態に応じて、標本Sの像の形成のされ方が異なる。例えば、対物レンズ系11が合焦位置にあれば、図1(b)の左図に示すように、鮮明な標本Sの像が形成され、対物レンズ系11が合焦位置になければ、図1(b)の右図に示すように、ボケた標本Sの像が形成される。
次に、図1(a),(c)を参照しつつ、オートフォーカス装置について説明する。オートフォーカス装置は、図1(a)に示すように、標本側から光軸に沿って順に並んだ、対物レンズ系11、瞳拡大レンズ系12、ビームスプリッタ13、構造化瞳14、第1の結像レンズ系15からなるAF用光学系と、第1の撮像素子16とを有する。なお、理想光学系を達成すべく、レンズ系を両側テレセントリックとなるように構成したが、これは絶対要件ではない。
対物レンズ系11は、標本Sからの光を集光し、該標本Sの像を形成する。対物レンズ系11は、後述の駆動部19により光軸に沿う方向に往復移動可能に構成されており、対物レンズ系11と標本Sとの光軸方向の相対位置を変化させることが可能になっている。
瞳拡大レンズ系12は、対物レンズ系11の射出瞳を拡大してリレーする。
ビームスプリッタ13は、瞳拡大レンズ系12を透過した標本Sからの光を2つに分離し、一方をAF用光学系の構造化瞳14へと導き、他方を観察用光学系の第2の結像レンズ31へと導く。
構造化瞳14は、対物レンズ系11の射出側において、対物レンズ系11の射出瞳位置と略共役な位置に設けられ、対物レンズ系11からの光束を遮蔽する板状部材14aと、板状部材14aに形成された複数の開口14hと、複数の開口14hに装着され所定の色成分の光束のみを透過させるフィルタ、例えば赤,緑,青のカラーフィルタ14r,14g,14bを有する。複数の開口14hは、対物レンズ系11の射出瞳の中心に対してそれぞれ偏心した位置に設けられている。
本実施形態では、フィルタとして以下全て赤,緑,青の3色を想定するが、2色以上であれば本手法を実現できる。また、各フィルタの透過波長領域は、第1の撮像素子16の測定可能帯域であればよく、特定の波長に限定されるわけではない。構造化瞳14の設置位置は、上記に限定されず、対物レンズ系11の瞳位置であってもよい。構造化瞳14の構成は、精度よく色成分ごとの画像を取得できるものであればよく、本実施形態に限定されるわけではない。但し、開口14hを大きくしすぎると、後述するように合焦の検出精度の低下を招くため、注意が必要である。構造化瞳14は、固定開口を予め配置してもよいし、空間光変調器などにより電気的に生成してもよい。
第1の結像レンズ系15は、構造化瞳14の各フィルタ14r,14g,14bを透過した光束を、第1の撮像素子16に結像させる。
第1の撮像素子16は、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)センサにより形成され、各フィルタ14r,14g,14bを透過した光束に対応する色(本実施形態では、赤,緑,青)の画像信号を生成し、生成した各色の画像信号を焦点位置検出部17に出力する。
なお、顕微鏡の観察用光学系と、オートフォーカス装置のAF用光学系とは、構造化瞳14が設けられているか否かという点を除いて、全て同じ光学配置である。すなわち、現行のアクティブ方式のオートフォーカス装置のように、対物レンズ系11の倍率、収差特性および迷光等の影響を考慮したAF用光学系を別途設計・組み込む必要がない。よって、装置が複雑化、大型化せず、また製造コストの抑制にも繋がる。
このような構成を有する本実施形態において、標本Sから射出された光は、対物レンズ系11および瞳拡大レンズ系12を通過し、ビームスプリッタ13で反射されて、構造化瞳14および第1の結像レンズ15を経て、第1の撮像素子16上に結像される一方、ビームスプリッタ13を透過して、第2の結像レンズ系31により、第2の撮像素子32上に結像される。
そして、オートフォーカス装置は、第1の撮像素子16から取得した画像データを処理・解析し、対物レンズ系11の焦点位置を検出する焦点位置検出部17と、標本Sを載置するステージ18および対物レンズ系11の少なくとも一方を対物レンズ系11の光軸に沿って上下動させる駆動部19と、焦点位置検出部17による検出結果に基づいて駆動部19を駆動して標本Sに対する合焦制御を行う合焦制御部20とを有する。
駆動部19としては、例えばピエゾアクチュエータや、ステッピングモータ等が利用される。本実施形態では、駆動部19により対物レンズ系11を光軸方向に移動させることにより標本Sとの相対位置を変化させるが、ステージ18を光軸方向に移動させたり、対物レンズ系11とステージ18の両方を光軸方向に移動させたりしてもよい。
ここで、焦点位置検出部17の機能についてより詳しく説明する。焦点位置検出部17は、第1の撮像素子16から構造化瞳14の各フィルタ14r,14g,14bを透過して複数の異なる色成分(赤,緑,青)に分離された光束に基づく画像を取得し、これら複数の異なる色成分の光束に基づく画像の重なり具合から、対物レンズ系11の焦点位置を検出する。これは、以下に示す色ズレの原理を利用したものである。
例えば、インコヒーレント結像、もしくは限りなくこれに近い部分的コヒーレント結像においては、瞳は、標本から発せられた光線群のうち、どの光線を結像に寄与させるかを選択する役割を果たす。焦点ズレが起こっていない場合、瞳を通った全ての光線は、同じセンサ位置にたどり着く。この場合、瞳を通るどの位置の光線を選択しても、結像位置は変わらない(図2(a)参照)。一方で、焦点ズレが起こっている場合、瞳を通る光線の位置ごとに、光線がたどり着くセンサ位置が異なる。この場合、瞳のどの位置を通る光線を選択するかによって、結像位置が変化する(図2(b)参照)。すなわち、瞳の上側の光線群L1を選択すると、光軸より下側に像I1が形成され、瞳の下側の光線群L2を選択すると、光軸より上側に像I2が形成されることになる(これらの像は一般的に「視差画像」と呼ばれる)。このときのシフト量(光軸から結像位置までの距離)は、焦点ズレの大きさに依存する。なぜならば、焦点ズレが大きいと画像のボケも大きくなり、各視差画像の広がりが大きくなることを意味するからである。
このような色ズレの原理から、AF用光学系を介して取得される標本Sの画像は、構造化瞳14に偏心配置された各カラーフィルタ14r,14g,14bの作用により、焦点ズレに応じて色成分ごとに画像の位置ずれ(色ズレ)を起こしている。例えば、図3(a)に示すように、構造化瞳14において、光の入射方向から見て、赤色のフィルタ14rが瞳の下側、緑色のフィルタ14gが瞳の右側、青色のフィルタ14bが瞳の右側に配置されている場合、(1)焦点が合っていれば、3つの色成分、赤色,緑色,青色の光束それぞれに基づく標本像R1,G1,B1は、第1の撮像素子16の撮像面の同じ位置に形成されるため、色ズレは起こらない(図3(b)参照)、(2)焦点位置が手前にズレていれば、赤色成分の光束に基づく標本像R2は上側、緑色成分の光束に基づく標本像G2は右側、青色成分に基づく画像B2は左側にそれぞれズレて観察される(図3(c)参照)、(3)焦点位置が後側にズレていれば、色ズレ方向が逆になる。そして、色ズレの大きさは、焦点ズレの大きさに依存する。
このような色ズレの原理は、光学結像理論により、瞳関数と点像強度分布関数(PSF)とを用いて説明できる。以下、説明を容易にするため、AF用光学系は、インコヒーレント結像系であり、かつ合焦時において無収差光学系であると仮定する。
光学結像理論によれば、AF用光学系の伝達関数をPSF(point spread function)としたとき、物体O(x,y)、像I(x,y)およびPSF(x,y)の三者の関係は、次式(1)で表される。
そして、AF用光学系の伝達関数を意味するPSF(x,y)は、点像振幅分布(amplitude spread function)をASF(x,y)とし、瞳から射出する光線の方向余弦を(ξ,η)とし、瞳関数をG(ξ,η)とし、瞳の振幅(開口)をA(ξ,η)とし、AF用光学系の収差を表す波面収差をW(ξ,η)としたとき、次式(2)で記述できる。
瞳の振幅A(ξ,η)は、瞳の開口数をa(<1)としたとき、次式(3)となる。
ここでまず、AF用光学系において、焦点ズレが生じていない場合を考える。本実施形態では、AF用光学系を無収差光学系として扱っているので、波面収差はW(ξ,η)=0となる。よって、点像振幅分布ASF(x,y)は、次式(4)で表せる。
但し、Cは定数である。
この状態から、瞳の開口位置がξおよびη方向に開口数sだけシフトした場合、新たな点像振幅分布ASFshift(x,y)は、次式(5)で表せる。
よって、このときの点像強度分布PSFshift(x,y)は、次式(6)で表せる。
すなわち、構造化瞳14において開口位置がシフトとしても、AF用光学系の伝達関数PSFが不変であることから、像形成に影響を及ぼさないことが分かる。
次に、瞳の開口位置がξおよびη方向に開口数sだけシフトしている状態で、焦点ズレが生じた場合を考える。焦点ズレは、光学的には瞳に2次の波面収差W(ξ,η)=β(ξ2+η2)を付加することと等しい。但し、βは、焦点ズレの大きさを示す係数である。すると、点像振幅分布ASFshift(x,y)は、次式(7)で表せる。
ここで、瞳の開口数aが1に比べて十分に小さい場合を想定し、2次の項ξ2およびη2無視すると、式(7)は、次式(8)のように表せる。
よって、このときの点像強度分布PSFshift(x,y)は、次式(9)と表せる。
これは、AF用光学系の伝達関数PSFが、強度分布不変のまま、−2βsだけシフトしたことを意味する。よって、結像方程式に従えば、構造化瞳14を通って形成される像は、像自体は変わらず、結像位置だけが−2βsシフトすることになる。また、画像のシフト量は、焦点ズレの大きさβ、および瞳の開口位置のシフト量sに依存することが分かる。
以上の色ズレの原理により、構造化瞳14の配置によって、ここを通って分離された各色成分の光束に基づく標本像が、焦点ズレ量に依存した色ズレを起こすことが分かる。
なお、計算過程で無視した2次の項ξ2およびη2は、点像強度分布PSFの幅を広げる効果を持つ(すなわち、ボケを意味する)。よって、瞳の開口数aが大きく、これらの項が無視できない場合は、像のシフトとともにボケを生じさせる。これは、後述の焦点ズレの計算過程において、検出精度の低下を招くことになるので、瞳の開口数aの設定には注意が必要である。
続いて、図4〜図6を参照しつつ、焦点位置検出部17による、焦点ズレ量およびズレ方向の算出方法について説明する。図4に示すように、第1の撮像素子16から取得した、赤,緑,青の各色成分の光束に基づく画像R3,G3,B3の中心(換言すると各色成分の光束の結像位置)をそれぞれIr,Ig,Ibとする。そして、仮想的な中央の視点を、リファレンス座標に取る。このリファレンス座標(x,y)における色ズレ量(視差)をd画素とすると、R(赤),G(緑),B(青)成分はそれぞれIr(x,y−d)、Ig(x+d,y)、Ib(x−d,y)と表現できる。次に、リファレンス座標(x,y)の周りに局所ウィンドウw(x,y)を考え、そこに含まれる画素色の集合を、次式(10)で表す。
この色集合の位置関係を、次式(11)で計算する。但し、λ0、λ1、λ2(λ0≧λ1≧λ2≧0)は、色集合S(x,y;d)の主成分軸に沿った分散(すなわちS(x,y;d)の共分散行列Σの固有値)であり、σr 2、σg 2、σb 2は色集合のR(赤)軸、G(緑)軸、B(青)軸のそれぞれに沿った分散である。
固有値間の大小に差があるほど、式(11)すなわちL(x,y;d)の値は小さくなる。色集合が直線的な分布(λ0>>λ12)であれば、Lは0に近く、完全無相関のとき最大値L=1をとる。つまり、図5に示すように、色ズレがない場合はL=0であり(In-focus)、色ズレが大きくなるほどLの値が大きくなる(Defocus-1,Defocus-2)。しかしながら、Lは必ず正の値をとるため、対物レンズ系11の焦点ズレの方向が判定できない。そこで、図6に示す、以下の方法をとる。
まず、取得した局所ウィンドウw(x,y)内の赤,緑,青の各色成分の光束に基づく画像R,G,Bを、色ズレ方向に対して(R軸,G軸,B軸にそれぞれ沿って)±p画素だけシフトさせた画像を計算機内で用意し、これらに対応するLの値をL+、L-として算出する。焦点ズレが後側の場合は、−p画素だけシフトさせるとR,G,Bの各画像は互いに近づき、+p画素だけシフトさせるとR,G,Bの各画像は互いに遠ざかる、つまりL+ > L > L-という関係が成り立つ。焦点ズレが前側の場合は、−p画素だけシフトさせるとR,G,Bの各画像は互いに遠ざかり、+p画素だけシフトさせるとR,G,Bの各画像は互いに近づく、つまりL- > L > L+、という関係が成り立つ。このように、Lの値を算出して色ズレの有無を確認するのに加えて、L+ とL- の値を算出してこれらの大小関係を同時に確認すれば、焦点ズレの方向(前側か、後側か)も判定することができる。
なお、pの値として、最小視差量である1画素が適切だと考えられるが、特定の値に限定されるわけではない。また、Lの計算は、標本像の構造を所与とするため、画像が大きくボケてその構造が不明瞭になると、同時に測定精度も低下する可能性が高い。よって、構造化瞳14の開口サイズには十分に注意する。
続いて、焦点位置検出部17により算出される、焦点ズレの測定分解能(奥行き分解能)Δzについて説明する。焦点ズレの測定分解能Δzは、薄肉レンズを想定した近軸近似幾何光学により見積もると、次式(12)で表すことができる。
ここで、Dは構造化瞳14の各フィルタ14r,14g,14bの瞳中心位置の相対距離間隔、fobjは対物レンズ系11の焦点距離、Fobjは対物レンズ系11のFナンバー、γは瞳拡大レンズ系12による外部繰り出し瞳の拡大倍率、f3は第1の結像レンズ系15の焦点距離、psは第1の撮像素子16のピクセルサイズである。
すなわち、分解能を向上させたい場合は、構造化瞳14の各フィルタの瞳中心位置の相対距離間隔Dを大きくするか、ピクセルサイズps、対物レンズ系11の焦点距離fobj、対物レンズ系11のFナンバーFobjなどを小さくするように設計すればよい。
参考として、fobj=20mm、Fobj=1.5、γ=5、f3=200mm、ps=4.5μm、D=30mmという条件では、Δz=0.3μmという分解能を達成できる。
図7に、オートフォーカス装置における、焦点位置検出部17による焦点ズレの測定から、合焦制御部20による対物レンズ系11と標本Sとを相対移動させて焦点位置を補正するまでの一連の処理過程を示す。ここでは、現行のAFと同じ、リアルタイムフィードバックを行っている。
まず、画像全体を複数のウィンドウに分割し、各ウィンドウごとにLを計算する。このうち、Lの値が最小値を取るウィンドウを初期ピント位置と決定する。以下の処理では、このウィンドウ箇所のみ、Lの計算対象とする。焦点位置検出部17は、第1の撮像素子16から1フレームごとに、R(赤)成分,G(緑)成分,B(青)成分の画像をそれぞれ取得する(ステップST1)。
次に、焦点位置検出部17は、上述の色ズレ量の算出方法に基づきL-,L,L+の値をそれぞれ計算し(図6参照)、焦点のズレ量およびズレ方向を判定する(ステップST2)。
なお、ステップST2において、画像の取込みおよびズレ量の計算は、(外部処理ではなく)オートフォーカス装置に設けられたハードウェアにより直接実行させる。撮像した画像を一旦パソコンに取込み、パソコン内で計算させるという手法も考えられるが、処理・通信速度の点から好ましくないからである。
そして、焦点位置検出部17は、Lの値が目標値であるゼロであるか否かを判定する(ステップST3)。ここで、Lの値がゼロである場合、つまり合焦状態である場合は、ステップST1に戻る。一方、Lの値がゼロではない場合、つまり焦点ズレが発生している場合は、ステップST4に進む。
合焦制御部20は、焦点位置検出部17により検出された焦点ズレ量およびズレ方向から、補正値(駆動部19への付加電圧値)を導出する(ステップST4)。
本実施形態では、対物レンズ系11を駆動部19により光軸方向に微動させて、焦点ズレの補正を行う。駆動部19への付加電圧量と、対物レンズ系11の移動量との関係は、予めキャリブレーションしておく。この関係をもとに、合焦制御部20は、焦点ズレ量を、補正値(駆動部19への付加電圧値)に換算する。
最後に、補正値(付加電圧値)に基づき駆動部19を駆動して、対物レンズ系11を微動させ、焦点ズレを補正する(ステップST5)。
このようなフィードバックプロセスを常時行うことで、リアルタイムオートフォーカス制御を実現している。
本実施形態では、「画像取得」、「焦点ズレ量計算」、「補正値換算」というプロセスを経るので、実質上のオートフォーカス(AF)応答速度を決めるのは、ハードウェアによる焦点ズレ量の計算処理速度、および、その範囲で許容されるセンサの最高フレームレート(一連の画像を取得可能である速度)ということになる。ここで、ハードウェアによる計算速度の見積もりとして、FPGAデバイスを用いてほぼ同様の計算処理をするリアルタイムステレオカメラ開発の研究分野を参考にすると、解像度640×480pixの画像で、フレームレート約270fpsという、高速度でのリアルタイム処理が可能である。よって、本実施形態でのAF応答速度としては、およそ数10msオーダーという高速度が見込め、これは現行のAF応答速度と比較しても十分であると言える。
第1の実施形態(図1参照)と同様の効果を実現させる別の形態として、観察用光学系とAF用光学系とを分けずに、同一の光学系で目的を実現しうる形態も考えられる。図8(a)に、その光学系の構成図を示す。この実施形態では、AF用光学系がない点、構造化瞳の真上に透過型の液晶表示素子LCD(Liquid Crystral Display)が配置されている点、構造化瞳の形状が変わっている点が、図1に示す形態と異なる。以下、図1の形態と同一の部材についてはそれと同じ番号を付し、その説明は省略する。
構造化瞳14´は、板状部材14a´がドーナツ型であり、リングの部分に複数の開口14h´が形成され、各開口14h´にはそれぞれファイル14r,14b,14gが装着される。
透過型の液晶表示素子LCDには、2つの透過マスクパターンを付加する。ここでは、円形の開口部21を有する第1のマスクパターン(図8(b)の左図参照)と、図8(c)に示す輪帯状の開口部22を有する第2のマスクパターン(図8(c)の左図参照)を付加する。
なお、第1のマスクパターンの開口部21の大きさは、構造化瞳14´の開口部の大きさとほぼ等しい。よって、構造化瞳14´と第1のマスクパターンを組み合わせると、第2の撮像素子32の撮像面には、第2の結像レンズ系31により、瞳拡大レンズ系12を介した対物レンズ系11を透過した光束がそのまま結像される。また、第2のマスクパターンの開口部22の幅は、構造化瞳14´のリング部分の幅とほぼ等しい。よって、構造化瞳14´と第2のマスクパターンを組み合わせると、第2の撮像素子32の撮像面には、第2の結像レンズ系31により、構造化瞳14の各フィルタを透過した所定の色成分の光束のみが結像される。
よって、標本Sを撮影するときは、液晶表示素子LCDに図8(b)の第1のマスクパターンを付加する。結果として、図1の観察用光学系と同じ構成になり、純然たる標本Sの像を取得できる(通常モード)。一方、焦点ズレの検出を行うときは、液晶表示素子LCDに図8(c)の第2のマスクパターンを付加する。結果として、図1のAF用光学系と同じ構成になり、焦点ズレに関する情報を取得できる(AFモード)。
液晶表示素子LCDのマスクパターンの切り替えと、第2の撮像素子32による画像取得のタイミングを同期させる。すなわち、液晶表示素子LCDの通常モードとAFモードを、第2の撮像素子32のフレームレートに対応させて、交互に切り替える。すなわち、サンプル像と焦点ズレ情報を交互に取得する。
この手法では、標本Sの像のフレームレートが半減する、光学解像力が低下する、液晶表示素子LCDのピッチ構造による回折現象が起こる、などのデメリットがあるが、AF用光学系を別途用意する必要が全くないことから、小型化・低コスト化が図れるというメリットがある。また、回折現象が問題となる場合は、図9に示すように、従来のピクセル構造ではなく、ドーナツ形状である(変調部がリング型である)液晶表示素子を別途作成・使用すれば解決できる。
ここに、改めて第1の実施形態のメリットをまとめると、(1)観察用光学系から独立した、AF用光学系を別途設計・組込をする必要がない、(2)焦点ズレを色成分が異なる標本像の重なり具合から読み取るので、何らかの理由により光学系のアライメントが変動した場合でも検出精度への影響が少なく、安定した合焦検出が行える、(3)極めて単純な処理で、かつ高速なオートフォーカス装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係るオートフォーカス装置が組み込まれる顕微鏡の構成例を示す。図10では、説明を簡単にするため、AF用光学系のみを図示し、標本Sを撮影するための観察用光学系は省略している。以下、第1の実施形態と同一の部材についてはそれと同じ番号を付し、その説明は省略する。
第2の実施形態では、オートフォーカス装置として、アクティブ方式を採用する。本方式では、AF用の光学パターンを標本面に投影し、その反射光をオートフォーカスの指標として用いる。この方式では、標本面の傾き(以下、チルト)情報も加えた、視野域全体の焦点ズレが検出できる点がメリットである。
第2の実施形態に係るオートフォーカス装置は、ケーラー照明系40と、標本側から光軸に沿って順に並んだ、対物レンズ系11、ビームスプリッタ13、瞳拡大レンズ系12、構造化瞳14および第1の結像レンズ系15からなるAF用光学系と、第1の撮像素子16とを有する。
ケーラー照明系40は、波長幅を有する光を射出するAF用光源(白色光源)41と、コンデンサレンズ41と、光を透過する領域を有するパターンが所定の方向に沿って繰り返し形成された投影マスク43と、(対物レンズ系11、ビームスプリッタ13を含む)リレーレンズ系44とを有する。なお、投影マスク43は、予め固定開口を配置してもよいし、空間光変調器などにより電気的に生成してもよい。
第2の実施形態では、まず、コンデンサレンズ42を介してAF用光源41から射出された光によって照明された投影マスク43のパターンの像を、リレーレンズ系44を介して標本Sに投影する。ここでは、例えば図10に示すような、視野全体に均等に丸型構造が投影されるパターンを有する投影マスク43を想定する。
標本面で反射されたパターン像は、ビームスプリッタ13で反射され、AF用光学系に向かう。その後の光学構成および構造化瞳の形状については、第1の実施形態に準じる。第1の撮像素子16で撮影された画像は、対物レンズ系11の焦点ズレ量に応じた色ズレを起こす。但し、第1の実施形態とは異なり、図11に示すような、撮像面上での形成位置が異なる各パターン像S1,S2,・・・Sn-1,Snのそれぞれにおいて色ズレ量を検出すれば、標本面の傾き情報も含む視野域全体の焦点ズレ情報を得ることができる。
本実施形態において、焦点ズレ量およびズレ方向の算出方法およびフィードバック制御の処理過程は、上述の第1の実施形態と同様である。但し、標本面のチルト情報を推定するために、以下の計算処理を追加する(図11参照)。
まず、撮像面に投影されたパターンの位置を基準として、焦点ズレ量Lの数値マップ(行列)を準備する。これを平面と仮定し、この行列を1次元ベクトルに再配列したものをMと表記する。ここで、x方向の傾き、y方向の傾き、およびz方向(光軸方向)の焦点ズレを表現する基底平面行列を準備し、これを1次元ベクトルに再配列したものをX、YおよびZと表記する。また、これらにかかる係数をそれぞれax,ayおよびazと表記する。最小二乗法により係数ax,ayおよびazをMに対してフィッテングすることで、標本面のチルト情報を推定することができる。具体的には、次式(13)から求める。
また、A+は、Aの疑似逆行列である。
得られた係数ax,ayおよびazに基づき、各軸方向への補正量に換算し、これをフィードバック指標とする。
なお、3次元の焦点ズレの補正機構としては、例えば図12に示すように、サンプルステージ51の下部に3つのピエゾステージ52,53,54を取り付けて行う。x軸方向の平面ズレはピエゾステージ52,53を同時に動かすことで補正する。y軸方向の平面ずれはピエゾステージ53,54を同時に動かすことで補正する。そして、z軸方向の焦点ズレは全てのピエゾステージ52,53,54を同時に動かすことで補正する。
ここに、第2の実施形態のメリットをまとめると、(1)焦点ズレを、色成分が異なる標本像の重なり具合から読み取るので、何らかの理由により光学系のアライメントが変動した場合でも検出精度への影響が少なく、安定した合焦検出が行える、(2)極めて単純、かつ高速な処理で、焦点ズレ情報を集めることができるとともに、標本面のチルト情報も加えて、視野域全体の焦点ズレおよびその補正を実現できる。
ここまで本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
11 対物レンズ系
14 構造化瞳
14a 板状部材
14h 構造化瞳の開口
14r,14b,14g フィルタ
15 第1の結像レンズ系(AF用光学系)
16 第1の撮像素子(AF用光学系)
17 焦点位置検出部
18 ステージ
19 駆動部
20 合焦制御部
31 第2の結像レンズ系(観察用光学系)
32 第2の撮像素子(観察用光学系)
S 標本

Claims (13)

  1. 標本からの光束を集光する対物レンズ系と、
    前記対物レンズ系の射出側において、前記対物レンズ系の射出瞳位置もしくは前記瞳位置と略共役な位置に設けられ、前記対物レンズ系からの光束を遮蔽する板状部材と、前記板状部材に形成された複数の開口と、前記複数の開口に装着され所定の色成分の光束のみを透過させるフィルタとを有する構造化瞳と、
    前記構造化瞳の各フィルタを透過した光束を撮像素子に結像させる結像レンズ系と、
    前記撮像素子から取得した画像データを処理・解析し、前記対物レンズ系の焦点位置を検出する焦点位置検出部とを有し、
    前記焦点位置検出部は、前記撮像素子から前記構造化瞳の各フィルタを透過して複数の異なる色成分に分離された光束に基づく画像を取得し、これら複数の異なる色成分の光束に基づく画像の重なり具合から、前記対物レンズ系の焦点位置を検出することを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 前記複数の開口は、前記対物レンズ系の射出瞳の中心に対して偏心した位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオートフォーカス装置。
  3. 前記焦点位置検出部は、前記構造化瞳の各フィルタを透過した複数の異なる色成分に分離された光束に基づく画像が全て重なったとき、前記対物レンズ系が合焦位置にあると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のオートフォーカス装置。
  4. 前記フィルタは、赤色の光束のみを透過させるフィルタ、緑色の光束のみを透過させるフィルタと、青色の光束のみを透過させるフィルタであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオートフォーカス装置。
  5. 前記焦点位置検出部は、前記撮像素子により取得された前記画像の一部分である局所ウィンドウにおいて、そこに含まれる画素色の集合の位置関係を利用して、焦点ズレの有無およびその方向を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオートフォーカス装置。
  6. 前記焦点位置検出部は、前記局所ウィンドウに含まれる前記画素色の集合において、線形性が存在するときは焦点ズレ無しと判定し、線形性が存在しないときは焦点ズレ有りと判定することを特徴とする請求項5に記載のオートフォーカス装置。
  7. 前記焦点位置検出部は、前記局所ウィンドウに含まれる画素色の集合の線形性を測る指標をLとしたとき、所定の計算式を用いてLの値を算出し、L<αであれば線形性が存在し焦点ズレ無しと判定し、L≧αであれば線形性が存在せず焦点ズレ有りと判定することを特徴とする請求項8に記載のオートフォーカス装置(但し、αは限りなく0に近い値とする)。
  8. 前記焦点位置検出部は、前記局所ウィンドウに含まれる画素色の集合の線形性を測る指標をLとし、前記局所ウィンドウにおいて各色成分の光束に基づく画像を色ズレ方向に対して+p画素だけシフトさせたと仮定したときの画素色の集合の線形性を測る指標をL+とし、前記局所ウィンドウにおいて各色成分の光束に基づく画像を色ズレ方向に対して−p画素だけシフトさせたと仮定したときの画素色の集合の線形性を測る指標をL-としたとき、前記所定の計算式を用いてL,L+,L-の値をそれぞれ算出し、L+>L>L-という関係が成り立つときは焦点ズレの方向が後側(前記被検物側)であると判定し、L->L>L+という関係が成り立つときは焦点ズレの方向が前側(前記対物レンズ系側)であると判定することを特徴とする請求項5または6に記載のオートフォーカス装置。
  9. 前記所定の計算式は、次式で表されることを特徴とする請求項7または8に記載のオートフォーカス装置。
    L=λ0λ1λ2/σr 2σg 2σb 2
    但し、
    L:前記局所ウィンドウに含まれる画素色の集合の線形性を測る指標、
    λ0,λ1,λ2(λ0≧λ1≧λ2≧0):前記局所ウィンドウに含まれる画素色の集合の主成分軸に沿った分散、
    σr 2,σg 2,σb 2:前記色の集合のR軸、G軸、B軸のそれぞれに沿った分散。
  10. 前記対物レンズ系の射出瞳を拡大してリレーする瞳拡大レンズ系を有し、
    前記構造化瞳は、前記瞳投影レンズ系により拡大してリレーされた前記対物レンズ系の射出瞳と略共役な位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のオートフォーカス装置。
  11. 波長幅を有する光を射出する光源と、光を透過する領域を有するパターンが所定の方向に沿って繰り返し形成された投影マスクとを有し、前記光源から射出された光によって照明された前記投影マスクのパターンの像を、前記対物レンズ系を介して前記標本面に投影するケーラー照明系を有し、
    前記焦点位置検出部は、前記標本面に投影されたパターンの位置ごとに、前記構造化瞳の各フィルタを透過して複数の異なる色成分に分離された光束に基づく画像を前記撮像素子から取得し、これら複数の異なる色成分の光束に基づく画像の重なり具合から、前記対物レンズ系の焦点位置および前記標本面のチルト情報を検出することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のオートフォーカス装置。
  12. 前記標本を載置するステージと、
    前記ステージおよび前記対物レンズ系の少なくとも一方を、前記対物レンズ系の光軸に沿って上下動させる駆動部と、
    前記焦点位置検出部による検出結果に基づいて前記駆動部を駆動し、前記標本と前記対物レンズ系との間隔を変更させる合焦制御部とを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のオートフォーカス装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のオートフォーカス装置を有することを特徴とする顕微鏡。
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