JP2013232844A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取得した画像データをメモリに記憶する場合に、メモリの空き領域がなくなることによるユーザの手間の増大を抑制すること。
【解決手段】取得処理によって取得された画像データから当該画像データの特徴を判断するための特徴判断用データを取得してメモリに記憶させる特徴判断用データ記憶処理と、取得処理によって取得された画像データをメモリに記憶させる画像データ記憶処理と、メモリに画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する空き領域判断処理と、空き領域判断処理によって空き領域がないと判断された場合に、特徴判断用データ記憶処理を無効化する無効化処理と、を実行する、画像処理装置。
【選択図】図3

Description

画像データを取得してメモリに記憶する技術に関する。
従来、原稿から読み取った画像データを記憶部に格納すると共に地肌検出部に与え、この画像データにより地肌部分の濃度を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−156762号公報
ところで、従来の技術のように原稿から読み取った画像データを記憶部に記憶する場合、原稿の数が多いと途中で記憶部の空き領域がなくなってしまい、それ以上原稿を読み取れなくなるという問題がある。この場合、ユーザは原稿を分けて読み取らせなければならず、ユーザにとって手間であった。
本明細書では、取得した画像データをメモリに記憶する場合に、メモリの空き領域がなくなることによるユーザの手間の増大を抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像処理装置は、画像データを取得する取得部と、メモリと、処理部と、を備え、前記処理部は、前記取得部を制御して前記画像データを取得する取得処理と、前記取得処理によって取得された前記画像データから当該画像データの特徴を判断するための特徴判断用データを取得して前記メモリに記憶させる特徴判断用データ記憶処理と、前記取得処理によって取得された前記画像データを前記メモリに記憶させる画像データ記憶処理と、前記メモリに前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する空き領域判断処理と、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断された場合に、前記特徴判断用データ記憶処理を無効化する無効化処理と、
を実行する。
上記画像処理装置によると、メモリの空き領域がない場合は特徴判断用データをメモリに記憶させないので、メモリに記憶させることができる画像データを増やすことができる。
よって上記画像処理装置によると、取得した画像データをメモリに記憶する場合に、メモリの空き領域がなくなることによるユーザの手間の増大を抑制することができる。
また、前記処理部は、前記特徴判断用データ記憶処理において、前記画像データから特徴毎に前記特徴判断用データを取得して前記メモリに記憶させ、前記無効化処理において、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断される毎に、前記特徴判断用データ記憶処理を段階的に無効化してもよい。
上記画像処理装置によると、特徴判断用データ記憶処理を段階的に無効化するので、上述したような場合に必要以上に特徴判断用データ記憶処理を無効化することなく画像データを全て記憶できる。
また、前記処理部は、前記特徴判断用データを記憶するための特徴判断用データ記憶領域を前記メモリに確保する特徴判断用データ記憶領域確保処理と、前記画像データを取得して前記メモリに記憶させる処理を繰り返し実行する特徴判断/記憶処理であって、前記画像データを記憶するための画像データ記憶領域を前記メモリに確保する画像データ記憶領域確保処理と、前記画像データ記憶領域確保処理によって前記メモリに前記画像データ記憶領域が確保された場合に、前記取得部を制御して前記画像データを取得する前記取得処理と、前記取得処理によって取得された前記画像データから前記特徴判断用データを取得して前記特徴判断用データ記憶領域に記憶させる前記特徴判断用データ記憶処理と、前記取得処理によって取得された前記画像データを前記画像データ記憶領域に記憶させる前記画像データ記憶処理と、前記画像データ記憶処理によって前記画像データ記憶領域に前記画像データが記憶された後に、前記メモリに次の前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する前記空き領域判断処理と、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断された場合に、前記特徴判断用データ記憶処理を無効化するとともに、前記特徴判断用データ記憶領域を開放する前記無効化処理と、を繰り返し実行する特徴判断/記憶処理と、を実行してもよい。
上記画像処理装置によると、メモリの空き領域がない場合は特徴判断用データ記憶領域を開放するので、メモリに記憶させることができる画像データを増やすことができる。
また、前記処理部は、前記画像データ記憶領域確保処理によって最初に前記画像データ記憶領域を確保する前に、前記メモリに前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する初回空き領域判断処理を実行し、前記画像データ記憶領域確保処理において、最初に前記画像データ記憶領域を確保するとき、前記初回空き領域判断処理によって空き領域があると判断された場合に、前記画像データ記憶領域を確保してもよい。
例えば最初に画像データを取得する時、画像処理装置の他の機能によってメモリが使用されていることにより、最初に画像データ記憶領域を確保する時点で既に空き容量が無くなっている場合もないとはいえない。このため、最初に画像データ記憶領域を確保する前にも、メモリに画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断することが望ましい。
また、前記処理部は、前記特徴判断用データ記憶領域に記憶されている前記特徴判断用データを解析して前記画像データの特徴を判断する特徴判断処理と、前記特徴判断処理によって判断された特徴に基づいて前記画像データを加工する画像データ加工処理と、を実行し、前記画像データ記憶処理において、前記画像データ加工処理によって加工された後の前記画像データを前記画像データ記憶領域に記憶させ、前記無効化処理において、更に、前記特徴判断処理を無効化してもよい。
上記画像処理装置によると、判断した特徴に基づいて画像データを加工することができる。
また、前記処理部は前記画像データの複数の特徴を判断するものであって、判断する特徴に応じて異なる前記特徴判断処理を実行するものであり、前記特徴判断用データ記憶領域確保処理において、判断する特徴毎に前記特徴判断用データ記憶領域を確保し、前記特徴判断用データ記憶処理において、前記画像データから特徴毎に前記特徴判断用データを取得して前記特徴判断用データ記憶領域に記憶させ、前記無効化処理において、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断される毎に、前記特徴判断用データ記憶処理、及び、前記特徴判断処理を段階的に無効化するとともに、無効化した前記特徴判断処理によって用いられる前記特徴判断用データが記憶される前記特徴判断用データ記憶領域を解放してもよい。
判断する特徴毎に特徴判断用データ記憶領域を確保する場合、一部の特徴判断用データ記憶処理及び特徴判断処理のみを無効化して特徴判断用データ記憶領域を解放すれば画像データを全て記憶できる場合もある。
上記画像処理装置によると、特徴判断用データ記憶処理、及び、特徴判断処理を段階的に無効化するので、上述したような場合に必要以上に特徴判断用データ記憶処理や特徴判断処理を無効化することなく画像データを全て記憶できる。
また、複数の前記特徴判断処理には無効化の優先順位が設定されており、前記処理部は、前記無効化処理において、前記優先順位が高い前記特徴判断処理から先に無効化してもよい。
上記画像処理装置によると、無効化の優先順位が高い特徴判断処理から先に無効化することにより、特徴判断処理を無効化することによる影響を低減できる。
また、前記画像データ加工処理によって画像データが加工された割合が基準割合以上である場合は当該画像データ加工処理によって用いられる特徴を判断した前記特徴判断処理が有効に機能しているというとき、前記処理部は、前記無効化処理において、前記特徴判断処理が有効に機能しているか否かを判断し、有効に機能していない前記特徴判断処理から先に無効化してもよい。
上記画像処理装置によると、有効に機能していない特徴判断処理から先に無効化するので、特徴判断処理を無効化することによる影響を低減できる。
また、複数の前記特徴判断処理には無効化の優先順位が設定されており、前記処理部は、前記無効化処理において、前記特徴判断処理が有効に機能しているか否かを、前記優先順位が高い前記特徴判断処理から順に判断してもよい。
上記画像処理装置によると、有効に機能していない特徴判断処理が複数ある場合に、それら有効に機能していない特徴判断処理のうち無効化の優先順位が高い特徴判断処理から先に無効化することができる。
また、特徴の判断に用いる前記特徴判断用データ記憶領域のサイズが大きい前記特徴判断処理ほど高い前記優先順位が設定されていてもよい。
上記画像処理装置によると、特徴判断用データ記憶領域のサイズが大きい特徴判断処理ほど先に無効化されるので、メモリに記憶させることができる画像データを増やすことができる。
また、前記処理部は、前記優先順位の設定をユーザから受け付ける設定処理を実行してもよい。
上記画像処理装置によると、特徴判断処理を無効化する順序をユーザが設定できる。
また、前記処理部は、前記無効化処理によって前記特徴判断処理を無効化した場合は、前記取得部を制御して、取得可能な範囲でデータ量が最大の画像データを取得してもよい。
特徴判断処理を無効化した場合はユーザが自身で画像データを加工する可能性がある。その場合、取得する画像データの色数が少なかったり、あるいはサイズが小さかったりすると、ユーザは所望する画像データを得られない可能性がある。
上記画像処理装置によると、特徴判断処理を無効化した場合は取得可能な範囲でデータ量が最大の画像データを取得するので、ユーザが所望する画像データを得られる可能性が高くなる。
また、前記処理部は、前記無効化処理によって前記特徴判断処理を無効化した場合は、当該無効化した特徴判断処理によって無効化前に判断された特徴の変化が基準変化レベルに下であるか否かを判断する特徴変化判断処理と、前記特徴変化判断処理によって前記基準変化レベル以下であると判断された場合に、当該特徴判断処理によって無効化前に判断された特徴から無効化後に取得される前記画像データの特徴を推定する特徴推定処理とを実行し、前記取得処理において、無効化後に前記画像データを取得するとき、前記特徴推定処理によって推定された特徴に応じた設定で取得してもよい。
上記画像処理装置によると、特徴判断処理を無効化した後は無効化前に判断された特徴に応じた設定で画像データを取得することにより、特徴判断処理を無効化したことによる影響を低減できる。
特徴判断処理を無効化した後も継続して画像データ加工処理を実行することができる。
また、前記処理部は、前記無効化処理を実行した旨をユーザに報知する報知処理を実行してもよい。
上記画像処理装置によると、特徴判断用データがメモリに記憶されなくなることをユーザが知ることができる。
また、前記取得部は、一以上の原稿を順に読み取って画像データを生成する画像読取部であってもよい。
上記画像処理装置によると、メモリの空き領域がなくなることによってユーザが原稿を読み取らせる手間が増大することを抑制することができる。
なお、この発明は、画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
実施形態1に係る画像読取部の構成を簡略化して示す模式図。 画像読取装置の電気的構成を示すブロック図。 特徴判断/記憶処理のデータフロー図。 特徴判断用データ記憶処理、特徴判断用データ記憶領域、特徴判断処理、及び、画像データ加工処理を示す模式図。 特徴判断/記憶処理のフローチャート。 一の原稿の読取処理のフローチャート。 空き領域判断・無効化処理のフローチャート。 空き領域判断・無効化処理のフローチャート。 実施形態2に係る空き領域判断・無効化処理のフローチャート。 空き領域判断・無効化処理のフローチャート。 空き領域判断・無効化処理のフローチャート。 色数自動判別用無効化判断処理のフローチャート。 原稿領域抽出用無効化判断処理のフローチャート。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
(1)画像読取部の構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る画像処理装置としての画像読取装置1(図2参照)が備える画像読取部11について説明する。画像読取部11は取得部の一例である。
画像読取装置1の筐体31は概ね箱形に形成されており、上部に第1プラテンガラス32と第2プラテンガラス33とが並設されている。
原稿カバー34は上述した各プラテンガラスを覆う閉姿勢とそれらのプラテンガラスを開放する開姿勢とに回動可能に筐体31に連結されている。原稿カバー34には、1枚以上の原稿が積載される原稿トレイ35、原稿トレイ35に積載されている原稿を1枚ずつ搬送するADF(Auto Document Feeder)13、ADF13によって搬送された原稿が排紙される排紙トレイ37などが設けられている。
ADF13の内部には、分離ローラ38、分離ローラ38を軸支する軸に基端側を軸支されたアームの先端部に回転自在に設けられている吸入ローラ39、搬送ローラ40、41、排紙ローラ42、これらに圧接する複数の従動ローラ43が設けられている。原稿はこれらのローラによって搬送経路T上を搬送され、読取デバイス15によって読み取られる位置を通過して排紙トレイ37上に排紙される。
読取デバイス15は、RGB3色のLEDなどで構成される光源、複数の受光素子が紙面垂直方向(主走査方向)に直線状に配列されたイメージセンサ、原稿によって反射された反射光をイメージセンサの各受光素子に結像させる光学系、これらが搭載されるキャリッジなどを備えて構成されている。
搬送機構14は、駆動ローラ45、図示しない従動ローラ、これらに掛け回されたタイミングベルト46、図示しないステッピングモータなどを備えて構成されている。
読取デバイス15は、第1プラテンガラス32に載置されている原稿を読み取るときは搬送機構14によって第1プラテンガラス32の盤面に平行な副走査方向(図中のA方向)に搬送され、光源の色を順に切り替えながら原稿を1ラインずつ読み取って後述するAFE16(図2参照)に画像信号を出力する。
一方、ADF13によって搬送されている原稿を読み取るときは、読取デバイス15は搬送機構14によって第2プラテンガラス33の直下に移動され、停止した状態で光源の色を順に切り替えながら原稿を1ラインずつ読み取って後述するAFE16に画像信号を出力する。
(2)画像読取装置の電気的構成
次に、図2を参照して、画像読取装置1の電気的構成について説明する。画像読取装置1は、制御部10、画像読取部11、画像処理ASIC17、表示部18、操作部19、通信インタフェース部20などを備えて構成されている。
制御部10は、CPU10a、ROM10b、RAM10cなどを備えて構成されている。CPU10aはROM10bに記憶されている各種のプログラムを実行することによって画像読取装置1の各部を制御する。ROM10bにはCPU10aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM10cはCPU10aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。RAM10cはメモリの一例である。
画像読取部11は、デバイス制御部12、ADF13、搬送機構14、読取デバイス15、及び、AFE(Analog Front End)16を備えている。
デバイス制御部12は制御部10による制御の下でADF13、搬送機構14、及び、読取デバイス15を制御するASICである。
AFE16は読取デバイス15から出力された画像信号のゲイン調整、ゲイン調整された画像信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換などを行う回路である。以降の説明ではA/D変換された画像信号のことを読取データという。
画像処理ASIC17は、AFE16から出力されてRAM10cに記憶されている読取データを読み出し、ガンマ補正やシェーディング補正を施して画素毎にRGB3色の濃度値を持つ画像データを生成する回路である。また、画像処理ASIC17は後述する白紙除去機能、斜行補正機能、色数自動判別機能、原稿領域抽出機能などの各種の画像処理機能を有しており、生成した画像データに画像処理を施してRAM10cに記憶する
制御部10と画像処理ASIC17とは処理部9を構成している。なお、画像処理ASIC17によって実行される画像処理の一部あるいは全部は制御部10によって実行されてもよい。逆に、制御部10によって実行される処理の一部は画像処理ASIC17によって実行されてもよい。
表示部18は、液晶ディスプレイなどの表示装置、表示装置を駆動する駆動回路などで構成されている。
操作部19は、ユーザが画像読取装置1を操作するための各種のボタンを有している。ユーザは操作部19を操作することにより原稿を読み取る際の読取条件の設定や原稿の読み取りの指示などを行うことができる。
読取条件としては、読取色数、原稿サイズ、上述した白紙除去機能の有効/無効、斜行補正機能の有効/無効などを設定することができる。
読取色数にはカラー、モノクロ、白黒、又は、自動を設定することができる。自動を設定した場合はカラーで読み取りが行われ、その後に画像読取装置1によって色数が自動判別され、判別した色数に応じて画像データのデータ量が低減される。本実施形態では読取色数に自動が設定されている場合は色数自動判別機能が有効であるとし、自動以外が設定されている場合は色数自動判別機能が無効であるとする。
原稿サイズには読み取る原稿のサイズ、又は、自動を設定することができる。自動を設定した場合は読み取り可能な最大サイズで原稿の読み取りが行われ、その後に画像読取装置1によって原稿サイズが検出され、検出した原稿サイズに応じて画像データから原稿領域が抽出される。本実施形態では原稿サイズに自動が設定されている場合は原稿領域抽出機能が有効であるとし、自動以外が設定されている場合は原稿領域抽出機能が無効であるとする。自動以外が設定されている場合は原稿サイズの検出は行われず、設定されているサイズに応じた大きさの領域が原稿領域として抽出されるものとする。自動以外が設定されている場合の原稿領域の抽出についての説明は本実施形態では省略する。
通信インタフェース部20は、LAN(LocalArea Network)などの通信ネットワーク、USB(Universal Serial Bus)、パラレル回線などを介してPC(パーソナルコンピュータ)などの外部の装置と通信するためのインタフェースである。
画像読取装置1は原稿を読み取って画像データを生成するとその画像データをRAM10cに記憶し、PCから画像データの送信が要求されると通信インタフェース部20を介してPCに当該画像データを送信する。
(3)特徴判断/記憶処理のデータフロー
次に、図3に示すデータフロー図を参照して、CPU10a及び画像処理ASIC17によって実行される特徴判断/記憶処理の概略について説明する。特徴判断/記憶処理は、画像データを取得してRAM10cに記憶させる処理を繰り返し実行する処理である。ただし、図3では特徴判断/記憶処理によって繰り返し実行される処理の一部のみを示している。
ここで、図3に示す画像データ一時記憶領域81、特徴判断用データ記憶領域82、圧縮待ちデータ記憶領域83、及び、画像データ記憶領域84はいずれもRAM10cに確保されている記憶領域であるとする。
また、画像処理ASIC17は画像データを生成するとその画像データをRGB色空間からYCbCr色空間に変換して画像データ一時記憶領域81に記憶させるものとする。
図3に示す空き領域判断・無効化処理52はCPU10aによって実行される処理である。CPU10aはこの他に、RAM10cに特徴判断用データ記憶領域82を確保する特徴判断用データ記憶領域確保処理、一の画像データを記憶するための画像データ記憶領域84をRAM10cに確保する画像データ記憶領域確保処理、画像読取部11を制御して前述した読取データを取得する取得処理、特徴変化判断処理、特徴推定処理なども実行する。図3に示していない処理についての説明は後述する。
特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、画像データ加工処理54、及び、圧縮・画像データ記憶処理55は画像処理ASIC17によって実行される処理である。
以下、図3に示す各処理について説明する。
特徴判断用データ記憶処理51は、画像データ一時記憶領域81に記憶されている画像データから当該画像データの特徴を判断するための特徴判断用データを取得して特徴判断用データ記憶領域82に記憶する処理である。特徴判断用データは画像データから抽出されたものである場合もあるし、画像データそのものである場合もある。
特徴判断処理53は、特徴判断用データ記憶領域82に記憶されている特徴判断用データを解析して画像データの特徴を判断する処理である。
画像データ加工処理54は、画像データ一時記憶領域81に記憶されている画像データを読み出し、特徴判断処理53によって判断された特徴に基づいて当該画像データを加工するとともに、加工後の画像データを圧縮待ちデータ記憶領域83に記憶する処理である。
なお、画像データ加工処理54が複数ある場合は、先に実行される画像データ加工処理54は加工後に画像データを画像データ一時記憶領域81に戻し、最後に実行される画像データ加工処理54が画像データを圧縮待ちデータ記憶領域83に記憶させるものとする。
圧縮・画像データ記憶処理55は、圧縮待ちデータ記憶領域83に記憶されている画像データをJpeg形式などの所定の圧縮形式で圧縮し、圧縮後の画像データを画像データ記憶領域84に記憶する処理である。
空き領域判断・無効化処理52は、画像データ記憶領域84に画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断し、原稿の枚数が多いことによって空き領域がなくなった場合に、特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54を無効化するとともに、特徴判断用データ記憶領域82を解放する処理である。処理を無効化するとは、その処理を実行しないことをいう。
空き領域判断・無効化処理52によって特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54が無効化された場合は、画像データ一時記憶領域81に記憶されている画像データはCPU10aによって圧縮待ちデータ記憶領域83に記憶されるものとする。
(4)特徴判断用データ記憶処理、特徴判断処理、及び、画像データ加工処理の詳細
次に、図4を参照して、画像処理ASIC17によって実行される特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54についてより具体的に説明する。
画像処理ASIC17は画像データの複数の特徴を判断するものであって、判断する特徴に応じて異なる特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54を実行する。図示するように特徴判断用データ記憶領域82は特徴判断処理53毎に確保される。
以下、特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54について、画像処理ASIC17が有する画像処理機能毎に説明する。
(4−1)白紙除去機能
白紙除去機能は、画像データが表す画像が白紙であるか否かを判断する白紙判断処理53aと、白紙判断処理53aによって白紙であると判断された場合に当該画像データを除去する白紙除去処理54aとを実行する機能である。白紙は画像データの特徴の一例である。
白紙であるか否かは、YCbCr色空間に変換した画像データのY成分の値を用いて行われる。具体的には、白紙除去用特徴判断用データ記憶処理51aを実行する画像処理ASIC17は、YCbCr色空間で表される画像データのY成分のみを白紙除去用特徴判断用データとして白紙除去用特徴判断用データ記憶領域82aに記憶する。そして、白紙判断処理53aを実行する画像処理ASIC17は、白紙除去用特徴判断用データのY成分の値が所定値以上である画素の割合が一定値以上であれば白紙であると判断する。
(4−2)斜行補正機能
斜行補正機能は、画像データが表す画像上において原稿を表す原稿領域が傾いているか否か、言い換えると原稿が斜行した状態で読み取られたか否かを判断する斜行判断処理53bと、斜行判断処理53bによって斜行した状態で読み取られたと判断された場合に、画像データの傾きを補正する斜行補正処理54bとを実行する機能である。
原稿が斜行した状態で読み取られたか否かは、YCbCr色空間に変換した画像データのY成分の値を用いて行われる。具体的には、斜行補正用特徴判断用データ記憶処理51bを実行する画像処理ASIC17は、YCbCr色空間で表される画像データのY成分のみを斜行補正用特徴判断用データとして斜行補正用特徴判断用データ記憶領域82bに記憶する。そして、斜行判断処理53bを実行する画像処理ASIC17は、斜行補正用特徴判断用データのY成分の値を用いて原稿の辺を表すエッジを検出し、検出したエッジが画像読取装置1の主走査方向に相当する方向に対して傾いている角度を判断する。そして、画像処理ASIC17は、傾いている角度が0度以外であれば原稿が斜行していると判断する。傾いている角度は画像データの特徴の一例である。
(4−3)色数自動判別機能
色数自動判別機能は、画像データが表す画像の色数がカラー、モノクロ、白黒のいずれであるかを判断する色数自動判別処理53cと、判断した色数に応じて画像データのデータ量を低減するデータ量低減処理54cとを実行する機能である。色数は画像データの特徴の一例である。
色数自動判別は、YCbCr色空間に変換した画像データを用いて行われる。具体的には、色数自動判別用特徴判断用データ記憶処理51cを実行する画像処理ASIC17は、YCbCr色空間で表される画像データをそのまま色数自動判別用特徴判断用データとして色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82cに記憶する。
色数自動判別処理53cを実行する画像処理ASIC17は、画像データのY、Cb、Cr各成分を用いて色数を判断する。データ量低減処理54cを実行する画像処理ASIC17は、色数がカラーである場合は画像データのデータ量の低減は行わない。これに対し、色数がモノクロである場合は、画像処理ASIC17はYCbCrのうちCb、Cr成分を削除することにより、画像データのデータ量を約1/3に低減する。また、色数が白黒である場合は、画像処理ASIC17は更に各画素の濃度値を0又は1に二値化することによってモノクロの場合よりもデータ量を低減する。
(4−4)原稿領域抽出機能
原稿領域抽出機能は、原稿サイズを検出するサイズ検出処理53dと、画像データが表す画像からサイズ検出処理53dによって検出された原稿サイズに応じた領域を原稿領域として抽出する原稿領域抽出処理54dとを実行する機能である。原稿サイズは画像データの特徴の一例である。
原稿サイズの検出は、YCbCr色空間に変換した画像データのY成分の値を用いて行われる。具体的には、原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶処理51dを実行する画像処理ASIC17は、YCbCr色空間で表される画像データのY成分のみを原稿領域抽出用特徴判断用データとして原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶領域82dに記憶する。そして、サイズ検出処理53dを実行する画像処理ASIC17は、原稿領域抽出用特徴判断用データのY成分の値を用いて原稿の4辺を表すエッジを検出することにより、原稿サイズを検出する。
(5)特徴判断/記憶処理の流れ
次に、図5を参照して、特徴判断/記憶処理のうちCPU10aによって実行される処理についてより具体的に説明する。なお、特徴判断/記憶処理のうち画像処理ASIC17によって実行される処理は前述した特徴判断/記憶処理のデータフローで説明した通りであるのでここでは説明を省略する。また、特徴判断用データ記憶領域確保処理は特徴判断/記憶処理に含まれるものではないが、ここでは特徴判断用データ記憶領域確保処理についても併せて説明する。
本処理はユーザが操作部19を操作して原稿の読み取りを指示すると開始される。ここではユーザはADF13に複数の原稿をセットして読み取りを指示したものとする。
S101では、CPU10aはユーザによって設定された読取条件を参照することにより、白紙除去機能、斜行補正機能、色数自動判別機能、及び、原稿領域抽出機能のうち少なくとも一つの機能が有効であるか否かを判断する。CPU10aは一つでも有効な機能がある場合はS102に進み、いずれの機能も無効である場合はS103に進む。
S102では、CPU10aは有効な機能についてそれぞれRAM10cに特徴判断用データ記憶領域82を確保する。S102は特徴判断用データ記憶領域確保処理の一例である。
S103では、CPU10aはRAM10cに一の画像データ分の画像データ記憶領域84を確保する。画像データ記憶領域84として確保する記憶領域のサイズは、読取条件に従って原稿を読み取って生成した画像データを圧縮したサイズの画像データを記憶することのできるサイズであるとする。例えば、色数自動判別機能、及び、原稿領域抽出機能が有効な場合は、原稿をカラー、及び、読み取り可能な最大サイズで読み取って生成された画像データを圧縮した場合のサイズとして推定されるサイズの画像データを記憶することのできるサイズであるとする。
S104では、CPU10aは一の原稿の読取処理を実行する。
S105では、CPU10aは次の原稿があるか否かを判断し、ある場合はS106に進み、ない場合はS109に進む。
S106では、CPU10aは空き領域判断・無効化処理52を実行する。
詳しくは後述するが、空き領域判断・無効化処理52では、画像データを記憶するための空き領域がある場合、あるいは、空き領域がない場合であっても特徴判断用データ記憶領域82を解放した場合は、空き領域の有無を示す変数である空き領域フラグに空き領域があることを示す値「オン」が設定される。
S107では、CPU10aは上述した空き領域フラグを参照することにより空き領域があるか否かを判断し、空き領域がある場合はS103に戻り、ない場合はS108に進む。
S108では、CPU10aはメモリフルにより原稿の読み取りを中止する旨のメッセージを表示部18に表示することにより、原稿の読み取りを中止することをユーザに報知する。
S109では、CPU10aはRAM10cに記憶されている画像データをPCに送信する。
S110では、CPU10aは画像データ記憶領域84に記憶されている全ての画像データを破棄し、画像データ記憶領域84を解放する。なお、読み取った分の画像データのみをPCに送信する構成であってもよい。
(6)一の原稿の読取処理
次に、図6を参照して、上述したS104で実行される一の原稿の読取処理について説明する。
S201では、CPU10aは原稿を読み取る際の読取色数を設定する。読取色数はデバイス制御部12が読取デバイス15を制御して原稿を読み取らせる際の制御パラメータとして用いられるものである。
具体的には、CPU10aは、色数自動判別機能が有効にされている場合は読取色数にカラーを設定し、色数自動判別機能が無効にされている場合は読取色数にユーザが設定した色数を設定する。
S202では、CPU10aは原稿を読み取る際の原稿サイズを設定する。具体的には、CPU10aは、原稿領域自動抽出機能が有効にされている場合は原稿サイズに最大サイズを設定し、原稿サイズ自動検出が無効にされている場合はユーザが設定した原稿サイズを設定する。
S203では、CPU10aはデバイス制御部12を制御して原稿を1枚読み取らせる。S203は取得処理の一例である。
S204では、CPU10aは白紙除去機能、斜行補正機能、色数自動判別機能、及び、原稿領域抽出機能のうち少なくとも一つの機能が有効であるか否かを判断し、一つでも有効な機能がある場合はS205に進み、いずれの機能も無効である場合は本処理を終了して戻る。
S205では、CPU10aは画像処理ASIC17を制御して、有効な機能について特徴判断用データ記憶処理51、特徴判断処理53、画像データ加工処理54を実行させるとともに、圧縮・画像データ記憶処理55を実行させる。
(7)空き領域判断・無効化処理
次に、図7及び図8を参照して、上述したS106で実行される空き領域判断・無効化処理52について説明する。
S301では、CPU10aは空き領域フラグに初期値として空き領域がないことを示す値「オフ」を設定する。
S302では、CPU10aはRAM10cに一の画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断し、ない場合はS303に進み、ある場合はS322に進む。
S303では、CPU10aは白紙除去機能が有効であるか否かを判断し、有効である場合はS304に進み、無効である場合はS308に進む。
S304では、CPU10aは白紙除去用特徴判断用データ記憶領域82aを解放する。
S305では、CPU10aは白紙除去機能を無効化する。具体的には、CPU10aは白紙除去用特徴判断用データ記憶処理51a、白紙判断処理53a、及び、白紙除去処理54aを無効化する。
S306では、CPU10aは白紙除去機能を無効化した旨のメッセージを表示部18に表示することにより、白紙除去機能を無効化したことをユーザに報知する。S306は報知処理の一例である。
S307では、CPU10aは空き領域フラグに空き領域があることを示す値「オン」を設定する。
S308〜S312は、S303の白紙除去機能が斜行補正機能に置き換わったことを除いてS303〜S307の処理と実質的に同一である。
S313〜S317は、S303の白紙除去機能が色数自動判別機能に置き換わったことを除いてS303〜S307の処理と実質的に同一である。
S318〜S322は、S303の白紙除去機能が原稿領域抽出機能に置き換わったことを除いてS303〜S307の処理と実質的に同一である。
(8)実施形態の効果
複数の原稿を読み取らせている途中でRAM10cの空き領域がなくなるとそれ以上原稿の読み取りを継続できなくなる。その場合、ユーザはRAM10cに画像データを記憶できる枚数に原稿を分けて再度読み取りの操作を行わなければならず、ユーザの手間が増大する。
これに対し、実施形態1に係る画像読取装置1によると、画像データと画像データの特徴を判断するための特徴判断用データとをRAM10cに記憶させる場合に、RAM10cに空き領域がない場合は空き領域判断・無効化処理52によって特徴判断用データ記憶領域82を解放するので、RAM10cに記憶させることができる画像データを増やすことができる。それにより、可能な限り原稿の読み取りを継続することができる。よって画像読取装置1によると、RAM10cの空き領域がなくなることによるユーザの手間の増大を抑制することができる。
更に、画像読取装置1によると、特徴判断用データを解析して画像データの特徴を判断する特徴判断処理53と、特徴判断処理53によって判断された特徴に基づいて画像データを加工する画像データ加工処理54とを実行するので、判断した特徴に基づいて画像データを加工することができる。
更に、画像読取装置1によると、無効化処理を実行した旨をユーザに報知するので、特徴判断用データがRAM10cに記憶されなくなることをユーザが知ることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図9ないし図13によって説明する。
実施形態1に係る空き領域判断・無効化処理52ではS302において空き領域がないと判断された場合は白紙除去機能、斜行補正機能、色数自動判別機能、原稿領域抽出機能を全て無効化し、それに伴い白紙除去用特徴判断用データ記憶領域82a、斜行補正用特徴判断用データ記憶領域82b、色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82c、及び、原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶領域82dを全て解放する場合を例に説明した。これに対し、実施形態2では特徴判断処理53を段階的に無効化し、それに伴い特徴判断用データ記憶処理51、及び、画像データ加工処理54も段階的に無効化するとともに、特徴判断用データ記憶領域82を段階的に開放する。すなわち、画像処理機能を段階的に無効化する。
(1)特徴判断処理の無効化の優先順位
特徴判断処理53を段階的に無効化する場合の無効化の順序を決定する方法としては複数の方法が考えられる。以下にその例を示す。
(決定方法1)優先順位に基づく決定
特徴判断処理53に無効化の優先順位を設定し、優先順位が高い特徴判断処理53を先に無効化する方法である。無効化の優先順位の設定の仕方としては、例えば特徴判断用データ記憶領域82のサイズが大きい順を用いることができる。特徴判断用データのデータ量が大きいとその特徴判断処理53を無効化した場合に多くの空き領域ができる。このため、例えば特徴判断用データのデータ量が最も大きい特徴判断処理53を無効化したとし、それによって画像データを全て記憶できたとすると、一つの特徴判断処理53を無効化しただけで済むことになるので不必要に特徴判断処理53を無効化しなくてよくなる。
また、無効化の優先順位は、無効化した場合のユーザにとっての不利益の大きさを基準に設定してもよい。例えば白紙除去処理54aは他の特徴判断処理53に比べて無効化した場合のユーザの不利益は小さいといえる。なぜなら、画像データの中に白紙の画像データが含まれていたとしてもユーザにとってそれほど不都合はないといえるからである。
また、無効化の優先順位は、ユーザが操作部19を操作して設定してもよい。CPU10aが操作部19を制御してユーザから無効化の優先順位の設定を受け付ける処理は設定処理の一例である。
(決定方法2)有効な特徴判断処理に基づく決定
画像データ加工処理54によって画像データが加工された割合が基準割合以上である場合は当該画像データ加工処理54によって用いられる特徴を判断した特徴判断処理53が有効に機能しているというとき、有効に機能していない特徴判断処理53から先に無効化する方法である。
例えば白紙判断処理53aによって白紙判定された場合は白紙除去処理54aによって削除されるので画像データが加工されたことになり、白紙判定されなかった場合は削除されないので画像データは加工されていないことになる。
白紙判断処理53aによって白紙判定された画像データの割合が多い場合は画像データが加工された割合が多くなるので、白紙判断処理53aは有効に機能しているといえる。逆に、白紙判定された画像データの割合が少ない場合は、画像データが加工された割合は小さくなるので白紙判断処理53aは有効に機能していないといえる。
同様に、斜行判断処理53bによって原稿が傾いていると判断された画像データの割合が多い場合は、斜行補正処理54bによって斜行が補正された画像データの割合が多くなるので、斜行判断処理53bは有効に機能しているといえる。逆に、斜行判定された画像データの割合が少ない場合は、斜行判断処理53bは有効に機能していないといえる。色数自動判別処理53c、サイズ検出処理53dについても同様である。
有効に機能している特徴判断処理53と有効に機能していない特徴判断処理53とがある場合、有効に機能していない特徴判断処理53を先に無効化したほうがユーザにとって不利益が少ない。このため、有効に機能していない特徴判断処理53を先に無効化すると、ユーザの不利益の増大を抑制しつつ特徴判断処理53を無効化することができる。
(決定方法3)無効化の優先順位と有効な特徴判断処理との組み合わせに基づく決定
例えば特徴判断処理53の無効化の優先順位が次の様に設定されていたとする。
無効化の優先順位1:白紙判断処理53a
無効化の優先順位2:斜行判断処理53b
無効化の優先順位3:色数自動判別処理53c
無効化の優先順位4:サイズ検出処理53d
この場合、先ず、無効化の優先順位が最も高い特徴判断処理53である白紙判断処理53aについて有効に機能しているか否かが判断され、有効に機能していない場合は白紙判断処理53aが無効化される。
これに対し、白紙判断処理53aが有効に機能している場合は、白紙判断処理53aは無効化の優先順位が最も高い処理ではあるが無効化はされず、次に無効化の優先順位が高い処理である斜行判断処理53bについて有効に機能しているか否かが判断される。そして、斜行判断処理53bが有効に機能していない場合には、斜行判断処理53bが無効化される。つまり、斜行判断処理53bは白紙判断処理53aよりも無効化の優先順位が低い機能であるが、白紙判断処理53aよりも先に無効化されることになる。色数自動判別処理53c、及び、サイズ検出処理53dについても同様である。
ここで、無効化の優先順位と有効な特徴判断処理53とを組み合わせて優先順位を決定する場合であっても、有効に機能しているか否かの判断は必ずしも全ての特徴判断処理53について行わなくてもよい。
例えば、白紙除去処理54a、及び、斜行判断処理53bについては有効に機能しているか否かを判断し、色数自動判別処理53c、及び、サイズ検出処理53dについては有効に機能しているか否かを判断しないようにしてもよい。この場合、白紙除去処理54a及び斜行判断処理53bがどちらも有効に機能している場合は、白紙除去処理54a及び斜行判断処理53bより先に、それらよりも無効化の優先順位が低い特徴判断処理53である色数自動判別処理53c及びサイズ検出処理53dが無効化されることになる。
(2)特徴判断処理を無効化した場合の原稿の読み取り
特徴判断処理53を無効化した場合は特徴を判断できないので、その特徴判断処理53によって判断される特徴に基づいて画像データを加工する画像データ加工処理54も無効化される。この場合に、無効化された特徴判断処理53によって無効化前に判断された特徴の傾向から無効化後の画像データの特徴を推定できる場合には、推定される特徴を用いて画像読取部11に原稿を読み取らせてもよい。
例えば色数自動判別処理53cの場合、前の原稿までのモノクロまたはグレー判定割合が90%以上であった場合は、色数自動判別処理53cを無効化した後の画像データもモノクロまたはグレーであると推定し、色数自動判別処理53cを無効化した後は画像読取部11にグレーの設定で原稿を読み取らせてもよい。
同様に、例えばサイズ検出処理53dの場合、前の原稿までのサイズ判定結果が90%以上同種の定型サイズであった場合は、サイズ検出処理53dを無効化した後の原稿サイズも当該定型サイズであると推定し、サイズ検出処理53dを無効化した後は画像読取部11に当該定型サイズの設定で原稿を読み取らせてもよい。
ただし、必ずしも全ての機能について無効化後の画像データの特徴を推定しなくてもよい。例えば、色数自動判別処理53c、及び、サイズ検出処理53dについてのみ特徴を推定して画像読取部11に原稿を読み取らせてもよい。
(3)空き領域判断・無効化処理
次に、図9、10、及び、11を参照して、実施形態2に係る空き領域判断・無効化処理52について説明する。
ここでは上述した特徴判断処理53の無効化の優先順位を決定する方法のうち、「(決定方法3)無効化の優先順位と有効な特徴判断処理との組み合わせに基づく決定」を例に説明する。具体的には、特徴判断処理53の無効化の優先順位が次の様に設定されているものとする。
無効化の優先順位1:白紙判断処理53a
無効化の優先順位2:斜行判断処理53b
無効化の優先順位3:色数自動判別処理53c
無効化の優先順位4:サイズ検出処理53d
また、有効に機能しているか否かの判断は白紙判断処理53a、及び、斜行判断処理53bについてのみ行い、色数自動判別処理53c、及び、サイズ検出処理53dについては有効に機能しているか否かの判断は行わないものとする。
また、色数自動判別処理53c、及び、サイズ検出処理53dについては無効化後の画像データの特徴を推定し、無効化前に判断された特徴の傾向から無効化後の画像データの特徴を推定できる場合にはその推定される特徴に応じた設定で画像読取部11に原稿を読み取らせるものとする。
また、ここでは実施形態1に係る空き領域判断・無効化処理52と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S401では、CPU10aはユーザによって設定された読取条件を参照することにより白紙除去機能が有効であるか否かを判断し、有効である場合はS402に進み、無効である場合はS406に進む。
S402では、CPU10aは白紙判断処理53aが有効に機能しているか否かを判断する。具体的には、CPU10aは前の原稿までの白紙判定された画像データの割合が70%以上であったか否かを判断し、70%未満であった場合は有効に機能していないと判断してS403に進み、70%以上であった場合は有効に機能していると判断してS406に進む。70%は基準割合の一例である。
S403では、CPU10aは白紙除去用特徴判断用データ記憶領域82aを解放する。
S404では、CPU10aは白紙除去機能を無効化する。具体的には、CPU10aは白紙除去用特徴判断用データ記憶処理51a、白紙判断処理53a、及び、白紙除去処理54aを無効化する。
S405では、CPU10aは白紙除去機能を無効化したことをユーザに報知する。報知後、CPU10aはS319に進む。
S406では、CPU10aは斜行補正機能が有効であるか否かを判断し、有効である場合はS407に進み、無効である場合はS411に進む。
S407では、CPU10aは斜行判断処理53bが有効に機能しているか否かを判断する。具体的には、CPU10aは前の原稿までの斜行判定された画像データの割合が70%以上であったか否かを判断し、70%未満であった場合は有効に機能していないと判断してS408に進み、70%以上であった場合は有効に機能していると判断してS411に進む。70%は基準割合の一例である。
S408では、CPU10aは斜行補正用特徴判断用データ記憶領域82bを解放する。
S409では、CPU10aは斜行補正機能を無効化する。具体的には、CPU10aは斜行補正用特徴判断用データ記憶処理51b、斜行判断処理53b、及び、斜行補正処理54bを無効化する。
S410では、CPU10aは斜行判断機能を無効化したことをユーザに報知する。報知後、CPU10aはS319に進む。
S411では、CPU10aは色数自動判別処理53cが有効か否かを判断し、有効である場合はS412に進み、無効である場合はS413に進む。
S412では、CPU10aは色数自動判別用無効化判断処理を実行する。
S413では、CPU10aは原稿領域抽出機能が有効であるか否かを判断し、有効である場合はS414に進み、無効である場合はS413に進む。
S414では、CPU10aは原稿領域抽出用無効化判断処理を実行する。
S415〜S418は、S401〜S414の処理でいずれの特徴判断処理53も無効化されなかった場合を考慮した処理である。CPU10aは、S401〜S414の処理でいずれの特徴判断処理53も無効化されなかった場合は、S402で白紙判断処理53aが有効に機能していると判断されていても、空き領域を確保するために白紙判断機能を無効化する。S415〜S418は、S401、S403〜S405と同一の処理であるのでステップ番号の後にS401、S403〜S405の対応するステップ番号を付して説明を省略する。
S419〜S422も、S401〜S418の処理でいずれの特徴判断処理53も無効化されなかった場合を考慮した処理である。S401〜S418の処理でいずれの特徴判断処理53も無効化されなかった場合は、S419の時点でいずれの特徴判断処理53も無効化されていない。このためCPU10aは、S407で斜行補正処理54bが有効に機能していると判断されていても、空き領域を確保するために斜行補正機能を無効化する。S419、S420〜S422は、S406、S408〜S410と同一の処理であるのでステップ番号の後にS406、S408〜S410の対応するステップ番号を付して説明を省略する。
(4)色数自動判別用無効化判断処理
次に、図12を参照して、上述したS412で実行される色数自動判別用無効化判断処理について説明する。
S501では、CPU10aは色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82cを解放する。
S502では、CPU10aは色数自動判別機能を無効化する。具体的には、CPU10aは色数自動判別用特徴判断用データ記憶処理51c、色数自動判別処理53c、及び、データ量低減処理54cを無効化する。
S503では、CPU10aは色数自動判別処理53cによって無効化前に判断された特徴の傾向から無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かを判断する。具体的には、CPU10aは前の原稿までのモノクロまたはグレーと判定された画像データの割合が90%未満であるか否かを判断し、90%未満である場合は特徴を推定できないと判断してS504に進み、90%以上である場合は特徴を推定できるとしてS505に進む。
90%以上であるということは特徴の変化が少ないということであるので、特徴の変化が基準変化レベル以下であるということになる。S503は特徴変化判断処理、及び、特徴推定処理の一例である。
S504では、CPU10aは画像読取部11が原稿を読み取るときの読取色数をカラーに設定する。言い換えると、CPU10aは取得可能な範囲でデータ量が最大の画像データを取得する設定にする。
読取色数をカラーに設定する理由は、画像データの色数がカラー、モノクロ、白黒のいずれであるかを判断できないので、安全を期して最も色数の多い画像データを記憶するためである。
より具体的には、例えばモノクロの原稿であってもカラーで読み取ればユーザは後でPC上で画像データを加工することによってモノクロに変換できる。これに対し、モノクロで読み取るとカラーの原稿であった場合に後から画像データを加工してカラーにすることは困難である。つまり、カラーで読み取れば後で画像データを加工する手間は生じるとしてもユーザは所望する色数の画像データを確実に得ることができるので、ユーザが所望する色数の画像データを確実に得ることができるという意味で安全であるといえる。
S505では、CPU10aは前の原稿までのグレーと判定された画像データの割合が90%以上であるか否かを判断し、90%以上である場合はS506に進み、90%未満である場合はS507に進む。
S506では、CPU10aは読取色数をグレーに設定する。
S507では、CPU10aは読取色数をモノクロに設定する。
S508では、CPU10aは色数自動判別機能を無効化したこと、及び、読取色数設定を変更したことをユーザに報知する。
(5)原稿領域抽出用無効化判断処理
次に、図13を参照して、上述したS414で実行される原稿領域抽出用無効化判断処理について説明する。
S601では、CPU10aは原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶領域82dを解放する。
S602では、CPU10aは原稿領域抽出機能を無効化する。具体的には、CPU10aは原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶処理51d、サイズ検出処理53d、及び、原稿領域抽出処理54dを無効化する。
S603では、CPU10aはサイズ検出処理53dによって無効化前に判断された特徴の傾向から無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かを判断する。具体的には、CPU10aは前の原稿までのサイズ判定結果が90%以上同種の定型サイズであるか否か否かを判断し、90%未満である場合は特徴を推定できないと判断してS604に進み、90%以上である場合は特徴を推定できると判断してS605に進む。
90%以上であるということは特徴の変化が少ないということであるので、特徴の変化が基準変化レベル以下であるということになる。S603は特徴変化判断処理、及び、特徴推定処理の一例である。
S604では、CPU10aは画像読取部11が原稿を読み取るときの原稿サイズを最大サイズに設定する。言い換えると、CPU10aは取得可能な範囲でデータ量が最大の画像データを取得する設定にする。
原稿サイズを最大サイズに設定する理由は、画像データが表す画像から原稿領域として抽出する領域を特定できないので、安全を期して最もサイズの大きい画像データを記憶するためである。
より具体的には、原稿サイズを最大サイズに設定すればユーザは後でPC上で画像データを加工することによって実際の原稿領域を抽出することができる。これに対し、原稿サイズを小さくすると画像データが表す画像に原稿領域の一部が含まれなくなってしまう可能性があり、その場合は後からPC上で加工しても原稿領域全体を抽出することはできない。つまり、最大サイズで読み取れば後で画像データを加工する手間は生じるとしてもユーザは原稿領域を確実に得ることができるので、原稿領域を全て含む画像を表す画像データを確実に得ることができるという意味で安全であるといえる。
S605では、CPU10aは原稿サイズを同種の定型サイズに設定する。
S606では、CPU10aは原稿領域抽出機能を無効化したこと、及び、原稿サイズの設定を変更したことをユーザに報知する。
以上説明した実施形態2に係る画像読取装置1によると、空き領域がないと判断される毎に、特徴判断用データ記憶処理51、及び、特徴判断処理53を段階的に無効化するとともに、無効化した特徴判断処理53によって用いられる特徴判断用データが記憶される特徴判断用データ記憶領域82を解放する。
特徴毎に特徴判断用データ記憶領域82を確保する場合、一部の特徴判断用データ記憶処理51及び特徴判断処理53のみを無効化してその特徴判断用データ記憶処理51に対応する特徴判断用データ記憶領域82を解放すれば画像データを全て記憶できる場合もある。画像読取装置1によると、特徴判断用データ記憶処理51及び特徴判断処理53を段階的に無効化するので、そのような場合に必要以上に特徴判断用データ記憶処理51や特徴判断処理53を無効化することなく画像データを全て記憶できる。
更に、画像読取装置1によると、有効に機能していない特徴判断処理53から先に無効化するので、特徴判断処理53を無効化することによる影響を低減できる。
更に、画像読取装置1によると、複数の特徴判断処理53には無効化の優先順位が設定されており、特徴判断処理53が有効に機能しているか否かを、優先順位が高い特徴判断処理53から順に判断するので、有効に機能していない特徴判断処理53が複数ある場合に、それら有効に機能していない特徴判断処理53のうち無効化の優先順位が高い特徴判断処理53から先に無効化することができる。
なお、特徴判断用データ記憶領域のサイズが大きい特徴判断処理53ほど高い優先順位を設定してもよい。その場合は特徴判断用データ記憶領域のサイズが大きい特徴判断処理53ほど先に無効化されるので、メモリに記憶させることができる画像データを増やすことができる。
また、無効化の優先順位の設定をユーザから受け付けてもよい。その場合は特徴判断処理53を無効化する順序をユーザが設定できる。
更に、画像読取装置1によると、色数自動判別処理53cを無効化した場合は、読取色数にカラーを設定するので、ユーザが所望する画像データを得られる可能性が高くなる。原稿領域抽出処理54dについても同様である。
更に、画像読取装置1によると、特徴判断処理53を無効化した場合は当該特徴判断処理53によって無効化前に判断された特徴から無効化後に取得される画像データの特徴を推定し、無効化後に画像読取部11に原稿を読み取らせるとき、推定した特徴に応じた設定で読み取らせるので、特徴判断処理53を無効化したことによる影響を低減できる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では画像処理装置として画像読取装置1を例に説明した。これに対し、画像処理装置は、PCから複数の画像データを順に受信して特徴を判断し、判断した特徴に基づいて画像データを加工してRAM10cに記憶し、全ての画像データをRAM10cに記憶した後に印刷を開始するプリンタであってもよい。この場合も、画像データの数が多いとRAM10cの空き領域がなくなって記憶できなくなってしまうので、特徴判断処理53を無効化して特徴判断用データ記憶領域82を解放することにより、PCのユーザに印刷操作をやり直させることなく全ての画像データを印刷できる可能性が高くなる。
また、画像処理装置は、原稿を読み取って生成した画像データをRAM10cに記憶し、全ての画像データがRAM10cに記憶された後に外部のファクシミリ(FAX)装置にFAX送信するFAX装置であってもよい。
(2)上記実施形態2では特徴判断処理を無効化する順序を決定する方法として「(決定方法3)無効化の優先順位と有効な特徴判断処理との組み合わせに基づく決定」を例に説明した。しかしながら、無効化の順序を決定する方法はこれに限られるものではなく、適宜に決定することができる。
例えば、無効化された特徴判断処理53によって無効化前に判断された特徴の傾向から無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かを、特徴判断処理53を無効化する順序の判断に用いてもよい。具体的には、無効化後の画像データの特徴を推定できる特徴判断処理53の場合は、その推定される特徴を用いて原稿を読み取らせることにより、無効化したことによる影響を低減することができる。従って、無効化後の画像データの特徴を推定できる特徴判断処理53を先に無効化してもよい。
また、無効化の優先順位と、無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かとを組み合わせて無効化の順序を決定してもよい。具体的には例えば、無効化の優先順位が高い特徴判断処理53から順に無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かを判断し、推定できない場合はその特徴判断処理53は無効化しない。そして、次に無効化の優先順位が高い特徴判断処理53について無効化後の画像データの特徴を推定できるか否かを判断し、推定できる場合は当該次の特徴判断処理53を無効化する。この場合、次の特徴判断処理53は最初の特徴判断処理53よりも無効化の優先順位が低い特徴判断処理53であるが、最初の特徴判断処理53より先に無効化されることになる。なお、最初の特徴判断処理53、及び、次の特徴判断処理53が伴に無効化後の画像データの特徴を推定できる場合には、最初の特徴判断処理53が先に無効化されることになる。
(3)上記実施形態ではRAM10cに画像データ記憶領域84を確保するとき、一の画像データ分ずつ確保する場合を例に説明した。これに対し、例えば二の画像データ分ずつ等の様に複数の画像データ分ずつ確保してもよい。
(4)上記実施形態では特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54を実行する場合を例に説明したが、これらの処理は実行しなくてもよい。その場合は、例えば画像データを受信したPCが特徴判断処理53、及び、画像データ加工処理54を実行してもよい。また、特徴判断処理53は画像読取装置1で実行し、画像データ加工処理54はPCが実行してもよい。
(5)上記実施形態では特徴判断/記憶処理において、S101とS102との間ではRAM10cに空き領域があるか否かを判断していないが、S101とS102との間にS107と同じ判断を行うステップを実行してもよい。そして、そのステップで空き領域がないと判断された場合はS108に進んでもよい。当該ステップは初回空き領域判断処理の一例である。
なお、場合によっては特徴判断用データ記憶領域82を確保する時点で空き領域がない場合もないとはいえないでの、S101の前にも当該ステップを実行するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では画像処理装置として原稿の片面を読み取る画像読取装置1を例に説明したが、画像読取装置1は原稿の両面を読み取るものであってもよい。その場合は、片面分ずつ画像データ記憶領域84を確保してもよいし、二面分ずつ画像データ記憶領域84を確保してもよい。
(7)上記実施形態では特徴判断処理53毎に特徴判断用データ記憶領域82を確保する場合を例に説明した。これに対し、二以上の特徴判断処理53が一つの特徴判断用データ、特徴判断用データ記憶領域82、及び、特徴判断用データ記憶処理51を共有する構成であってもよい。
例えば、白紙判断処理53a、斜行判断処理53b、及び、サイズ検出処理53dはいずれも画像データのY成分を用いて特徴を判断するので、これらの特徴判断処理53に対して一つの特徴判断用データ記憶処理51を確保するともに、共有する特徴判断用データ記憶処理51によってその特徴判断用データ記憶処理51に画像データのY成分を記憶させ、各特徴判断処理53がそれぞれそのデータを用いて特徴を判断してもよい。
また、例えば斜行判断処理53bとサイズ検出処理53dとは画像データのY成分からエッジを検出するので、これら二つの特徴判断処理53についてのみ特徴判断用データ記憶処理51を共有し、その特徴判断用データ記憶処理51に、画像データが表す画像上における原稿の辺を示すエッジを表す画像(所謂微分画像)を記憶させてもよい。
上記実施形態では色数自動判別処理53cによって用いられる色数自動判別用特徴判断用データを記憶するために色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82cを確保する場合を例に説明した。これに対し、色数自動判別処理53cは、画像データ一時記憶領域81に記憶されているYCbCr色空間で表される画像データを用いて特徴を判断してもよい。その場合は色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82cは無用になる。
ただし、画像データ一時記憶領域81に記憶される画像データの色空間は必ずしもYCbCr色空間であるとは限らない。画像データ一時記憶領域81に記憶される画像データの色空間は、画像読取装置の機種や、同じ機種でも読取条件によって異なる場合がある。例えばRGB色空間で表される画像データを画像データ一時記憶領域81に記憶させる場合には、色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域82cは別途必要である。
(8)上記実施形態では特徴判断用データとしてYCbCr色空間で表される画像やそのうちのY成分のみを例に説明したが、特徴判断用データとしては判断する特徴に応じて任意のデータを用いることができる。
1・・・画像読取装置、10・・・制御部、10a・・・CPU、10b・・・ROM、10c・・・RAM、11・・・画像読取部、17・・・画像処理ASIC、18・・・表示部、19・・・操作部、20・・・通信インタフェース部、51・・・特徴判断用データ記憶処理、52・・・空き領域判断・無効化処理、51・・・特徴判断用データ記憶処理、51a・・・白紙除去用特徴判断用データ記憶処理、51d・・・原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶処理、51c・・・色数自動判別用特徴判断用データ記憶処理、51b・・・斜行補正用特徴判断用データ記憶処理、53・・・特徴判断処理、53a・・・白紙判断処理、53b・・・斜行判断処理、53c・・・色数自動判別処理、53d・・・サイズ検出処理、54・・・画像データ加工処理、54a・・・白紙除去処理、54b・・・斜行補正処理、54c・・・データ量低減処理、54d・・・原稿領域抽出処理、55・・・圧縮・画像データ記憶処理、81・・・画像データ一時記憶領域、82・・・特徴判断用データ記憶領域、82a・・・白紙除去用特徴判断用データ記憶領域、82b・・・斜行補正用特徴判断用データ記憶領域、82c・・・色数自動判別用特徴判断用データ記憶領域、82d・・・原稿領域抽出用特徴判断用データ記憶領域、83・・・圧縮待ちデータ記憶処理、84・・・画像データ記憶領域

Claims (15)

  1. 画像データを取得する取得部と、
    メモリと、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記取得部を制御して前記画像データを取得する取得処理と、
    前記取得処理によって取得された前記画像データから当該画像データの特徴を判断するための特徴判断用データを取得して前記メモリに記憶させる特徴判断用データ記憶処理と、
    前記取得処理によって取得された前記画像データを前記メモリに記憶させる画像データ記憶処理と、
    前記メモリに前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する空き領域判断処理と、
    前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断された場合に、前記特徴判断用データ記憶処理を無効化する無効化処理と、
    を実行する、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、前記特徴判断用データ記憶処理において、前記画像データから特徴毎に前記特徴判断用データを取得して前記メモリに記憶させ、
    前記無効化処理において、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断される毎に、前記特徴判断用データ記憶処理を段階的に無効化する、画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記特徴判断用データを記憶するための特徴判断用データ記憶領域を前記メモリに確保する特徴判断用データ記憶領域確保処理と、
    前記画像データを取得して前記メモリに記憶させる処理を繰り返し実行する特徴判断/記憶処理であって、
    前記画像データを記憶するための画像データ記憶領域を前記メモリに確保する画像データ記憶領域確保処理と、
    前記画像データ記憶領域確保処理によって前記メモリに前記画像データ記憶領域が確保された場合に、前記取得部を制御して前記画像データを取得する前記取得処理と、
    前記取得処理によって取得された前記画像データから前記特徴判断用データを取得して前記特徴判断用データ記憶領域に記憶させる前記特徴判断用データ記憶処理と、
    前記取得処理によって取得された前記画像データを前記画像データ記憶領域に記憶させる前記画像データ記憶処理と、
    前記画像データ記憶処理によって前記画像データ記憶領域に前記画像データが記憶された後に、前記メモリに次の前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する前記空き領域判断処理と、
    前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断された場合に、前記特徴判断用データ記憶処理を無効化するとともに、前記特徴判断用データ記憶領域を開放する前記無効化処理と、
    を繰り返し実行する特徴判断/記憶処理と、
    を実行する、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記画像データ記憶領域確保処理によって最初に前記画像データ記憶領域を確保する前に、前記メモリに前記画像データを記憶するための空き領域があるか否かを判断する初回空き領域判断処理を実行し、
    前記画像データ記憶領域確保処理において、最初に前記画像データ記憶領域を確保するとき、前記初回空き領域判断処理によって空き領域があると判断された場合に、前記画像データ記憶領域を確保する、画像処理装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記特徴判断用データ記憶領域に記憶されている前記特徴判断用データを解析して前記画像データの特徴を判断する特徴判断処理と、
    前記特徴判断処理によって判断された特徴に基づいて前記画像データを加工する画像データ加工処理と、
    を実行し、
    前記画像データ記憶処理において、前記画像データ加工処理によって加工された後の前記画像データを前記画像データ記憶領域に記憶させ、
    前記無効化処理において、更に、前記特徴判断処理を無効化する、画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は前記画像データの複数の特徴を判断するものであって、判断する特徴に応じて異なる前記特徴判断処理を実行するものであり、
    前記特徴判断用データ記憶領域確保処理において、判断する特徴毎に前記特徴判断用データ記憶領域を確保し、
    前記特徴判断用データ記憶処理において、前記画像データから特徴毎に前記特徴判断用データを取得して前記特徴判断用データ記憶領域に記憶させ、
    前記無効化処理において、前記空き領域判断処理によって前記空き領域がないと判断される毎に、前記特徴判断用データ記憶処理、及び、前記特徴判断処理を段階的に無効化するとともに、無効化した前記特徴判断処理によって用いられる前記特徴判断用データが記憶される前記特徴判断用データ記憶領域を解放する、画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置であって、
    複数の前記特徴判断処理には無効化の優先順位が設定されており、
    前記処理部は、前記無効化処理において、前記優先順位が高い前記特徴判断処理から先に無効化する、画像処理装置。
  8. 請求項6に記載の画像処理装置であって、
    前記画像データ加工処理によって画像データが加工された割合が基準割合以上である場合は当該画像データ加工処理によって用いられる特徴を判断した前記特徴判断処理が有効に機能しているというとき、
    前記処理部は、前記無効化処理において、前記特徴判断処理が有効に機能しているか否かを判断し、有効に機能していない前記特徴判断処理から先に無効化する、画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置であって、
    複数の前記特徴判断処理には無効化の優先順位が設定されており、
    前記処理部は、前記無効化処理において、前記特徴判断処理が有効に機能しているか否かを、前記優先順位が高い前記特徴判断処理から順に判断する、画像処理装置。
  10. 請求項7又は請求項9に記載の画像処理装置であって、
    特徴の判断に用いる前記特徴判断用データ記憶領域のサイズが大きい前記特徴判断処理ほど高い前記優先順位が設定されている、画像処理装置。
  11. 請求項7又は請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、前記優先順位の設定をユーザから受け付ける設定処理を実行する、画像処理装置。
  12. 請求項5乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、前記無効化処理によって前記特徴判断処理を無効化した場合は、前記取得部を制御して、取得可能な範囲でデータ量が最大の画像データを取得する、画像処理装置。
  13. 請求項5乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記無効化処理によって前記特徴判断処理を無効化した場合に、当該無効化した特徴判断処理によって無効化前に判断された特徴の変化が基準変化レベル以下であるか否かを判断する特徴変化判断処理と、
    前記特徴変化判断処理によって前記基準変化レベル以下であると判断された場合に、当該特徴判断処理によって無効化前に判断された特徴から無効化後に取得される前記画像データの特徴を推定する特徴推定処理とを実行し、
    前記取得処理において、無効化後に前記画像データを取得するとき、前記特徴推定処理によって推定された特徴に応じた設定で取得する、画像処理装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記処理部は、前記無効化処理を実行した旨をユーザに報知する報知処理を実行する、画像処理装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記取得部は、一以上の原稿を順に読み取って画像データを生成する画像読取部である、画像処理装置。
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