JP2013225490A - アレイ型粒子線照射装置及びその制御方法 - Google Patents

アレイ型粒子線照射装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】透過窓フレームに粒子ビームが衝突することによるビーム損失を低減し、発熱を抑制し高いビーム照射効率を実現する。
【解決手段】アレイ状に多数配置されたカソード群10とアノード12よりなる、引出し電極のない2極型構造であって、前記カソード群10と電気的に接続されたウェネルト14を有し、該カソード群10とアノード12とウェネルト14の内少なくとも2つを進退させる位置調整機構16、18を有するアレイ型粒子線照射装置であって、前記カソード群10の各カソードから放出された粒子ビームが収束あるいは直進するように設定すると共に、前記カソード群10の各カソードと同形状の透過窓20を相対配置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、アレイ型粒子線照射装置及びその制御方法に係り、特に、カーボンナノチューブをエミッタとするアレイ状に多数配置されたカソード群を有するアレイ型粒子線照射装置及びその制御方法に関する。
電子線照射装置の電子源(エミッタとも称する)が配置された真空チャンバと試料チャンバを隔てる電子線透過窓において、隣り合う電子線透過窓間のフレーム部分が発熱するのを抑制するものとして、特許文献1には、カソードの電子放出部の形状と、電子線透過窓の形状を互いに略相似の関係とすることが記載されている。
又、特許文献2には、電子線透過窓に電子線(電子ビームとも称する)が照射される時間より、隣り合う電子線透過窓間のフレーム部分に電子線が照射される時間が短くなるように電子ビームを偏向することが記載されている。
又、特許文献3には、面状の電子ビームを放出する電子源アレイと、該電子源アレイと直接対向する試料台とを、共に真空容器中に配置することにより、仕切り用の窓材を無くし、面状の電子源から放出され、エネルギーの揃った低速電子線を一括して試料に照射可能とすることが記載されている。
特開2008−128973号公報 特開2008−128977号公報 特開2009−264869号公報 特開2008−311174号公報
しかしながら、特許文献1や2に記載の技術では、例えば300keV以下の低エネルギーで大面積照射する場合は、透過箔膜の厚みは10μm程度以下になって、透過箔膜の破損防止のためのフレームが必須となり、そのフレーム部照射によるビーム損失が避けられない。
フレームでの損失を無くすには、特許文献3のように真空中での試料への照射が唯一の手法であるが、電子源と試料を共に真空容器中に配置するのでは、気体、液体、粉末固体の試料は使用不可であり、粒状又は塊状の固体であっても試料の出し入れ時に一々真空を破壊しなければならず、扱う試料が制限され、非常に使い勝手が悪いという問題点を有していた。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、試料を真空中に配置することなく、透過窓フレームに粒子ビームが衝突することによるビーム損失を低減し、発熱を抑制し高いビーム照射効率を実現することを課題とする。
ブラウン管や電子顕微鏡など、熱陰極からの電子ビームを走査する方式では、フレーム損失を無くすことは不可能である。
一方、出願人は特許文献4で、カーボンナノチューブ(以下、CNT)をエミッタとするカソードとアノードからなる、放電や劣化の原因である引出し電極の無い2極型構造であって、カソードと電気的に接続された、電界整形用のウェネルトを有し、該カソードとアノードとウェネルトのうち少なくとも2つを進退させる機構を有する、長寿命で信頼性の高い電子線発生装置を提案している。この特許文献4で提案した電子線発生装置によれば、カソードとウェネルトとアノードとの相対的位置を変えることにより、カソードから放出された電子ビームを収束あるいはほぼ直進するように設定・制御することが可能である。
本発明は、このような知見を通じてなされたもので、アレイ状に多数配置されたカソード群とアノードよりなる、引出し電極のない2極型構造であって、前記カソード群と電気的に接続されたウェネルトを有し、該カソード群とアノードとウェネルトの内少なくとも2つを進退させる位置調整機構を有するアレイ型粒子線照射装置であって、前記カソード群の各カソードから放出された粒子ビームが収束あるいは直進するように設定すると共に、前記カソード群の各カソードと同形状の透過窓を相対配置することにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記カソード群が配設されるカソード体の粒子線放出面を、全体として凹面型とすることができる。
又、前記凹面型粒子線放出面を、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として台形となるよう形成することができる。
又、前記凹面型粒子線放出面を、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として2次曲線あるいは円錐曲線となるよう形成することができる。
又、前記凹面型粒子線放出面を、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として三角関数曲線型となるよう形成することができる。
又、前記粒子線放出面における粒子線発生領域を、前記凹面型の中央部のみとすることができる。
又、前記カソード群が粒子ビーム照射方向と直角に複数に分割され、該分割された各群ごとに前記位置調整機構を設けることができる。
本発明は、又、アレイ状に多数配置されたカソード群とアノードよりなる、引出し電極のない2極型構造であって、前記カソード群と電気的に接続されたウェネルトを有し、該カソード群とアノードとウェネルトの内少なくとも2つを進退させる位置調整機構と、前記カソード群と相対配置された、該カソード群の各カソードと同形状の透過窓を有するアレイ型粒子線照射装置の制御方法であって、前記カソード群の各カソードから放出された粒子ビームを収束あるいは直進するように制御することを特徴とするアレイ型粒子線照射装置の制御方法を提供するものである。
ここで、粒子ビーム照射方向と直角に複数に分割された前記カソード群を、該分割された各群ごとに位置調整することができる。
本発明によれば、カソード群の各カソードと同形状の透過窓を相対配置し、各カソードから放出された粒子ビームが収束あるいは直進するように設定・制御することで、フレームに衝突する粒子ビームを無くして、フレームによる損失を解消し、フレームの発熱を防止するとともに試料へのビームエネルギーの照射効率を非常に高くすることが可能となる。
本発明が利用する2極型構造の原理的な構成を模式的に示す概略図 本発明の第1実施形態の基本的な構成を示す断面図 図2のIII部を拡大して横向きに示した拡大断面図 第1実施形態のカソード群の配置を示す平面図及び横断面図 同じく透過窓の配置を示す平面図及び横断面図 同じくカソード群の蛍光体によるエミッションを観察した写真 7セルのカソード群アレイ状配置を示す平面図 同じく透過窓の配置を示す平面図 同じく透過窓フランジを示す平面図及び横断面図 本発明の原理を説明するための電子ビーム軌道のシミュレーション結果を示す図 カソード群、ウェネルト及びアノードの位置関係を説明する図 カソード群、ウェネルト及びアノードの位置調整範囲を示す図 カソード直径による位置調整範囲を示す図 等価シミュレーション結果及び実測結果を示す図 本発明の第2実施形態の基本的な構成を示す断面図 前記実施形態の問題点を模式的に示す断面図 本発明の第3実施形態の要部構成を模式的に示す断面図 第3実施形態の変形例の要部構成を模式的に示す断面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図1に2極型構造の原理的な構成を模式的に示し、図2に第1実施形態の基本的な構成を示し、図3に図2に拡大断面図を横向きで示す如く、アレイ状に多数配置されたカソード群10を備えたカソード体8(図2、図3参照)とアノード12よりなる、引出し電極の無い2極型構造であって、前記カソード群10と電気的に接続されたウェネルト14を有し、前記ウェネルト14を電子ビーム11の照射方向(図1、図2の上下方向、以下Z軸方向と称する)にZp進退させるウェネルト位置調整機構16と、前記カソード群10を同じくZ軸方向にZc進退させるカソード位置調整機構18とを有する電子線照射装置であって、前記カソード群10の各カソードから放出された電子ビーム11が収束あるいは直進するように設定すると共に、前記カソード群10の各カソードと同形状の透過窓20を相対配置するようにしたものである。
図2において、22は、カソード群10等を、図の下方の試料チャンバと遮断するための、透過窓20が多数形成された透過窓フランジ24が配設された真空チャンバ、30は、電子ビーム11を発生させるための直流(DC)電源、32、34は電流計、36は、電流計32で検出されたアノード12に流れる電流や、電流計34で検出されたカソード群10に流れる電流等に応じて、ウェネルト位置調整機構16のモータ17やカソード位置調整機構18のモータ19を制御するための制御装置である。
図4に、カソード群10の配置の一例を示す。37個の正六角形カソードがハニカム状に配置され、各カソード間の周囲のウェネルト14に対し進退する機構となっている。
図5に、図4に対応する透過窓20の配置の一例を示す。図4のカソード群10と全く同一形状のものを相対配置する。横断面図に示したように透過箔膜20aをハニカムフレーム20bで挟み込み補強する構造となっており、フレーム形状はウェネルト14と同一で完全に相対する配置となる。図2で示したような電子線照射装置に−数10kVの電圧を印加し、透過窓20の代わりに蛍光体ガラスを配置して大気側から観察した写真が図6である。図6よりカソード全体からほぼ均一にエミッションし、その分布もカソード形状と同一であることからビームがほぼ収束あるいは直進しており、透過窓20のハニカムフレーム20b部に衝突することなく電子線が透過することがわかる。このように、カソード群の各カソードの形状と、透過窓の形状を互いに略相似ではなく完全に相対配置することがより好ましい。
図7に、前記カソード群10を構成するものを1セルとし、7個のセルをアレイ状に配置した一例を示し、図7に対応した前記透過窓フランジ24における透過窓20の配置の一例を図8に示す。このように任意の面積及び形状に対応した、ビーム損失の低い電子線照射装置が可能となる。
前記透過窓フランジ24は、図9に詳細に示す如く、例えばチタン製の1セル分の薄膜窓21を上下から押えるための枠部24a及び真空側押えフレーム26を有し、前記透過窓フランジ(本体)24には、更に、冷却用の冷却水流路24bとシールドガス通路24cが形成されている。なお、発熱が少ない場合、冷却水流路24bは省略可能である。
前記ウェネルト14の位置及びカソード群10の位置は、各カソードから放出された電子ビーム11が収束あるいは直進するように設定・制御されている。カソード直径が2.
5〜50mm、加速電圧が30〜200kVの範囲において、収束あるいは直進性を保つカソード群10とウェネルト14の位置関係を電子ビーム軌道の2次元軸対称シミュレーションにより求めた。
図10に、カソード直径5mm、加速電圧100kVの条件におけるシミュレーション結果を示す。同図の(a)〜(d)は、図11に示したようにカソード群10とウェネルト14との間のギャップ(以下、gap1と称する)及びウェネルト14とアノード12との間のギャップ(以下、gap2と称する)を変化させることにより得られたものである。
図10(a)は、カソードをウェネルト14から最も引き込んだgap1=−3mmの場合のシミュレーション結果であり、電子ビームの多くは収束されて透過窓20に到達しており、少し途中から発散するものもあるがカソード外径以下で透過窓20に到達している。
図10(b)は、gap1=−2mmの場合のシミュレーション結果であり、(a)と同様の傾向がある。
図10(c)は、gap1=−1mmの場合のシミュレーション結果であり、(a)及び(b)と同様の傾向にあるが全体的にやや収束する軌道となっている。
図10(d)は、gap1=−0.5mmの場合のシミュレーション結果であり、ほぼ直進に近い電子ビーム軌道となっている。
図10の(a)〜(d)のいずれの位置関係においても、収束あるいはほぼ直進に近い電子ビーム軌道でアノード12(透過窓位置)においてカソード径以内のビームサイズとなっておりフレームへの衝突がなく、装置構成、制御の条件範囲や自由度が高く安定性にも優れていることがわかる。
図12に、カソード直径5mm、加速電圧150kVの条件において、gap1及びgap2の位置調整範囲をグラフ化したものを示す。図中のαはCNTカソードのエミッション特性を示す数値であり、高いほどエミッション特性が良く劣化するにつれて数値は低下する。α=1173が初期性能値であり劣化に伴って減少し、最終的には0となる。αの適用範囲が広いほどカソード寿命を長くすることができる。図12より、α=300〜1173の広い範囲で対応可能であり、gap1及びgap2の位置調整範囲も広いことがわかる。
制御について、αの変化に対応して、図12の横軸方向すなわちgap1(Zc)を一定にしてgap2(Zp)を調整する方法、図12の縦軸方向すなわちgap2(Zp)を一定にしてgap1(Zc)を調整する方法、あるいはそれらを併用(図12の斜め方向)した方法がある。
また、出力を一定に保つためには、ビーム電流をモニタして電流が低下すればgap1をプラス方向、もしくはgap2をマイナス方向へ移動させればよい。
さらに、透過エネルギーを一定に保つためには、透過窓への損失電流をモニタして電流が増加すればgap1をマイナス方向へ移動させて収束させることにより損失電流を減少させることができ、これによって出力電流が低下した場合にはgap2をマイナス側へ移動させることにより電流値を一定に保つことができる。このgap1とgap2の制御順序は逆でもよく、作用は同じである。
カソード直径を横軸にプロットして、加速電圧150kV、α=750の条件におけるgap2の位置調整範囲を示したものが図13である。カソード直径が25mm以上になればgap1による調整範囲が非常に小さく、カソード直径は20mm以下、好ましくは10mm以下が良いことがわかる。
以上のように、位置関係をカソード条件と加速電圧に対し適切に設定することにより、カソードから放出された電子ビーム11がフレームに衝突せず100%透過窓に到達するように設定・制御することが可能である。
図14に、厚さ2μmのチタン膜を透過窓として用いたときの等価シミュレーション結果と、図5に示した1セル透過窓を透過したビームエネルギーをカロリーメータにより実測した結果を示す。加速エネルギー30keVから電子ビーム11が透過し始め、100keVでは両者ともにエネルギー透過率はほぼ100%となっており、フレームへの損失がほとんどないことがわかる。
このようにして、簡素で収束性の良い電子ビーム11と、最適構造により、実用的にもビーム損失を低減し、更に、アレイ状に多数配置されたカソード群により、照射均一性も確保することができる。
本発明が適用される加速エネルギーの条件としては、30〜300keVの範囲であり、特に100〜200keVの範囲がより好ましい。
なお、カソード群はCNTが好適であるが、これに限定されない。
次に、照射均一性を更に高めた本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、図5に例示したような透過窓20に対応する7セルのカソード群10を、図15に示したような調整・制御機構により、各セル毎に位置調整可能としたものである。
図において、40は絶縁体、42は、各セル毎に設けられた、出力バランス、電流モニタ及び電流制限用の抵抗、44は、同じく各セル毎に設けられた加速電源と制御装置である。加速電源と制御装置44は、各セル毎に必要ではなく複数セルで1台あるいは全セルで1台でも構わない。セル間のバランスは電流モニタと調整を抵抗42で行うことができる。
制御について、前記第1実施形態で述べた方法を用い、各々のビーム電流をモニタしてα変化に応じて、図12のY軸方向すなわちgap2(Zp)を一定にしてgap1(Zc)を微調整して各電流を同値に保つことにより均一な照射が得られる。
また、透過エネルギーを一定に保つためには、前記第1実施形態で述べた方法と同様に、透過窓への損失電流をモニタして電流が増加すればgap1をマイナス方向へ移動させて収束させることにより損失電流を減少させることができ、これによって出力電流が低下した場合にはgap2をマイナス側へ移動させて電流値を一定に保つことができる。但し、これにより他のカソードの電流値が増加するため、一定に保つためのgap1の調整が同時に必要となる。このgap1とgap2の制御順序は逆でもよく、作用は同じである。
本実施形態によれば、カソード群を電子ビーム照射方向と直角に複数に分割し、該分割された各群毎に位置調整機構を設けて、各群毎に位置調整するようにしたので、大面積のカソードにおける照射均一性を確実に確保することができる。
なお、前記実施形態においては、いずれも、ビームシミュレーション計算上は、透過窓20に100%到達し、透過窓20周辺の押えフレーム26へのビーム損失は生じないが、実際は、カソード群10を構成するCNTからの電子放出が横方向への広がりを持つため、図16に示すように押えフレーム26への損失が大きく、実測した結果は30%以上の損失になることがわかった。
そこで、本発明の第3実施形態では、図17に示す如く、カソード体8の粒子線放出面の表面の形状を全体として凹面型にすることで、ビームの収束性を向上させて、カソード群10を構成するCNTから電界放出されたビームの発散を抑制すると共に、粒子線発生領域であるCNT成膜領域(カソード群10に対応)を、前記凹面型表面形状の底部(中央部)のみとして、やや発散するビームの拡がりを更に抑制することにより、ビームの押えフレーム26への衝突を抑えて、フレーム損失を低減させている。
このようにして、ウェネルト14ではなくカソード体8に収束形状を持たせることで、カソード進退による電流調整と収束を両立することができる。
前記凹面型表面形状の具体例としては、前記凹面型表面の中央部を通る粒子線放出方向の切断面において、図18(A)に示す台形、図18(B)に示す2次曲線型もしくは円錐曲線型(例えば楕円状断面、放物線状断面等)や三角関数曲線型、図18(C)に示す円弧型等の形状が挙げられる。ここで、カソード体8の直径Φcに対するカソード体8の表面外周からの後退量Dの比D/Φcは0.1程度、カソード体8の直径Φcに対するCNT成膜領域(10)の直径Φeの比Φe/Φcは0.5程度とすることができる。
なお、CNT成膜領域(10)を凹面型表面形状の中央部のみでなく、凹面型としたカソード体8の表面全体に設けることもできる。
前記実施形態は、いずれも、本発明を電子線照射装置に適用していたが、本発明の適用対象は、これに限定されず、イオンビームなどの荷電粒子線や、X線、ガンマ線などを照射する装置であっても良い。
8…カソード体
10…カソード群(CNT成膜領域)
12…アノード
14…ウェネルト
16…ウェネルト位置調整機構
18…カソード位置調整機構
20…透過窓
21…薄膜窓
24…透過窓フランジ
26…押えフレーム
30…直流(DC)電源
36…制御装置

Claims (14)

  1. アレイ状に多数配置されたカソード群とアノードよりなる、引出し電極のない2極型構造であって、前記カソード群と電気的に接続されたウェネルトを有し、該カソード群とアノードとウェネルトの内少なくとも2つを進退させる位置調整機構を有するアレイ型粒子線照射装置であって、
    前記カソード群の各カソードから放出された粒子ビームが収束あるいは直進するように設定されると共に、
    前記カソード群の各カソードと同形状の透過窓が相対配置されていることを特徴とするアレイ型粒子線照射装置。
  2. 前記カソード群が配設されるカソード体の粒子線放出面が、全体として凹面型とされていることを特徴とする請求項1に記載のアレイ型粒子線照射装置。
  3. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として台形となるよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ型粒子線照射装置。
  4. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として2次曲線あるいは円錐曲線となるよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ型粒子線照射装置。
  5. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として三角関数曲線型となるよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ型粒子線照射装置。
  6. 前記粒子線放出面における粒子線発生領域が、前記凹面型の中央部のみとされていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のアレイ型粒子線照射装置。
  7. 前記カソード群が粒子ビーム照射方向と直角に複数に分割され、該分割された各群ごとに前記位置調整機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のアレイ型粒子線照射装置。
  8. アレイ状に多数配置されたカソード群とアノードよりなる、引出し電極のない2極型構造であって、前記カソード群と電気的に接続されたウェネルトを有し、該カソード群とアノードとウェネルトの内少なくとも2つを進退させる位置調整機構と、前記カソード群と相対配置された、該カソード群の各カソードと同形状の透過窓を有するアレイ型粒子線照射装置の制御方法であって、
    前記カソード群の各カソードから放出された粒子ビームを収束あるいは直進するように制御することを特徴とするアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  9. 前記カソード群が配設されるカソード体の粒子線放出面が、全体として凹面型とされていることを特徴とする請求項8に記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  10. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として台形となるよう形成されていることを特徴とする請求項9に記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  11. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として2次曲線あるいは円錐曲線型となるよう形成されていることを特徴とする請求項9に記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  12. 前記凹面型粒子線放出面が、前記カソード体の前記凹面型の中央部を通る粒子線放出方向切断面において、全体として三角関数曲線型となるよう形成されていることを特徴とする請求項9に記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  13. 前記粒子線放出面における粒子線発生領域が、前記凹面型の中央部のみとされていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
  14. 粒子ビーム照射方向と直角に複数に分割された前記カソード群を、該分割された各群ごとに位置調整することを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載のアレイ型粒子線照射装置の制御方法。
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