JP2013224160A - 容器 - Google Patents

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彰吾 小林
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孝志 蒲生
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Abstract

【課題】接着剤によって損傷し難く安定して容器本体を蓋止し得るキャップを有した容器を提供する。
【解決手段】塗布用容器のキャップ7は、容器本体1を蓋止めした状態でノズル6の先端へノズルの延出する軸線方向に沿って挿入されるリブたる突出部74と、突出部74が立ち上がる立ち上がり箇所をノズル6の延出する方向に対し傾斜して設けた傾斜立ち上がり面75とを具備する。これにより、接着剤によって損傷し難く安定してノズルの傾斜先端部64を蓋止することができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、接着剤入りの容器に栓をするためのキャップを有した容器に関するものである。
従来、接着剤入りの容器本体と、容器本体を蓋止するためのキャップとを有する容器が種々提案されている。このようなもののうち、容器本体内で接着剤が硬化してしまうことを有効に回避するため、キャップで蓋止したときに接着剤が外気に触れることを避ける目的で、キャップの内面に突出部を設け、当該突出部をキャップ装着時に容器の先端に挿入させ、キャップを取付けた状態では接着剤が当該突出部によって外気に触れることを回避し得るという態様も提案されている。特にこのようなキャップは,容器の先端側に特殊な形状を有したノズルを配しているものに対しても有効であると思われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1のようなものであっても、キャップをする前の段階において既に外気に触れている接着剤に対してキャップに設けた突出部が触れる場合、接着剤が突出部に触れた状態で硬化が始まってしまうことも起こり得る。そうなると、次なる使用時にキャップを容器本体から取り外す際に突出部が接着剤から離れられず、その結果、突出部がキャップから離脱してしまうといった不具合が起こることも考えられる。
特公平5−41316号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、接着剤によって損傷し難く安定して容器本体を蓋止し得るキャップを有した容器を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る容器は、接着剤を塗布するノズルを有する容器本体と、この容器本体に装着するキャップとを具備する容器であって、前記キャップが、前記ノズルの先端から前記ノズルの長手方向に沿って挿入される突出部と、当該突出部が立ち上がる立ち上がり箇所を前記ノズルの長手方向に対し傾斜して設けた傾斜立ち上がり面とを具備することを特徴とする。
このようなものであれば、突出部の立ち上がり面積は軸線方向から傾斜しているので突出部自体の軸線方向に直交する角度からの断面積よりも大きな面積となる。その結果突出部をより大きな面積で立ち上がらせることができるので、特に立ち上がり箇所の強度の高い突出部とすることができる。その結果、接着剤によって損傷し難く安定して容器本体を蓋止し得るキャップを有した容器を提供することが可能となる。
上記の突出部は高い強度をもってノズルの先端に挿入しているので、単にノズルの先端を好適に蓋止し得るのみならず、ノズルの先端が長手方向に対し傾斜方向に面するものに対しては、先端の形状を有効に担保し得る。
そしてノズルの先端を傾斜させたものに対しては、傾斜立ち上がり面及びノズルの先端とを近接させることで、より密閉度合いを高くすることができる。
ノズルの先端に対する突出部の確実な位置決めを担保するためには、容器本体に対し、螺合により装着するものであることが望ましい。
また、ノズルの形状に干渉せずに挿入させやすい突出部の形状として、突出部の先端が前記ノズルの長手方向に対し傾斜方向に面するように形成しているものが好ましい。
また、形状の担保が難しいとされるノズルの先端が薄肉に形成されている、詳細には先端の厚みが0.3mm以下に設定されているものに対しても、突出部をノズルの先端に挿入することでノズルの形状を有効に担保し得る。
本発明によれば、接着剤によって損傷し難く安定して容器本体を蓋止し得るキャップを有した容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る斜視図。 同実施形態に係る正面図。 同他の正面図。 同分解図。 同実施形態に係る要部の作用説明図。 同上。 同上。 同実施形態の要部を示す斜視図。 同実施形態の要部を示す平面図。 同実施形態に係る作用説明図。 同上。 図11に係るI―I線断面図。 図12に係る動作説明図。 同実施形態に係る作用説明図。 同実施形態に係る動作説明図及び要部の拡大斜視図。 同上。 同上。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図17を参照して説明する。
本実施形態に係る容器たる塗布用容器は、例えば塗布物としての接着剤Bを塗布するためのものであり、接着剤を収容する容器本体1と容器本体1の先端を封止するためのキャップ7とを有している。この容器本体1は、収容部2に取付けられた押圧ボタン3を指などで押圧することにより収容部2内に収容された密閉部たるチューブTに充填された接着剤Bが塗布部たるノズル6へと押し出され、当該ノズル6の先端面68から接着剤Bを対象物へ塗布し得るものである。この塗布用容器は、使用しない状態では図3に示すように、キャップ7によりノズル6の先端が密閉されることにより、接着剤Bが外気に触れることを回避した状態となるものである。このキャップ7の構成についての具体的な記載は中キャップ5等とともに後に詳述する。
またチューブTは、例えば薄板状に成形されたアルミ板が接着剤Bを密閉保持した状態で成形されたチューブ本体T1と、チューブ本体T1の一端側で雄ねじ状に成形された取付ねじ部T2と、取付ねじ部T2のさらに一端側においてアルミ素材を薄く構成することにより、取付ねじ部T2に囲まれた内側でアルミ素材が破られた状態で接着剤Bを外部へ抽出させ得る抽出面T3とを有している。当該チューブTの構成としては、例えば既存の接着剤Bや液状またはゲル状の薬品等を保持するために考案された既存のものである。すなわち、チューブTはそれ単体でも容器として使用され得るものである。その場合、チューブ本体T1の表面に表裏をなすよう平面状にそれぞれ形成された腹部T4が指等で押圧されることにより、抽出面T3のアルミ素材が破られた箇所から塗布物つまり接着剤BがチューブT外部へ抽出され得る。
そしてこの容器本体1は、図4に示すように、その構成部品として、上記の収容部2、押圧ボタン3及びノズル6の他、収容部2内に装着される内キャップ4と、ノズル6を固定した状態で収容部2に外嵌する中キャップ5とを有し、これらを適宜組み立てることによってなるものである。
ここで、本実施形態に係るキャップ7は、容器本体1を蓋止めした状態で前記ノズル6の先端へ前記ノズル6の延出する軸線方向に沿って挿入される突出部74と、当該突出部74が立ち上がる立ち上がり箇所を前記ノズル6の延出する軸線に対し傾斜して設けた傾斜立ち上がり面75とを具備することを特徴とする。当該キャップ7の構成については後に詳述する。
以下、容器本体1の各部の構成並びにキャップ7の構成について順次説明する。
収容部2は、例えば樹脂により一体成型されたもので、ノズル6を位置付けた先端とは反対である基端側に設けられた樹脂ヒンジを介して対称に成型された、所謂半割構造をなすものである。つまり収容部2は収容する他の構成要素を樹脂ヒンジを介して挟み込む態様で保持している。この収容部2は、長手方向、幅方向共に中心に当たる位置を開口させて形成し押圧ボタン3を表出させ得るボタン穴21と、押圧ボタン3を内面側且つ基端近傍で挟持するための溝であるボタン取付部22と、内キャップ4を内面側且つ先端近傍で挟持するための溝である内キャップ取付部23と、中キャップ5を外嵌させ得る中キャップ取付部24とを有している。そしてこの中キャップ取付部24が、後述する係合案内部25と、分別廃棄の際に中キャップ5を離脱させるための離脱案内部201と、当該離脱案内部へと誘導する離脱誘導部202とを有しているものである。離脱案内部201とは、係合案内部25近傍に設けた中キャップ取付部24の長手方向に延びる溝である。離脱誘導部202とは、係合案内部25から離脱案内部201に至る表面を曲面状に加工したアール面である。
押圧ボタン3は、例えば弾性を有する樹脂によって一体成形された対称形状をなすもので、使用者に直接押圧されるボタン本体31と、このボタン本体31に押圧されてチューブ本体T1の、詳細には平面状をなす腹部T4を一方の面、他方の面からともに均一な強さで押圧することができる押圧板32と、これら対をなすボタン本体31と押圧板32とを樹脂の弾性により動作可能に保持し、収容部2の基端側で表出する基端部33とを有している。ボタン本体31は、具体的に説明すると、指等が滑らず摘みやすいように複数のリブを等間隔に配置する凹凸形状に形成された操作部34と、操作部34の基端側において湾曲した薄肉状のヒンジ部36とを有している。押圧板32は、先端部分近傍から相反する方向に突出し、突出した端部でボタン本体31に当接し得る伝達リブ35と、基端部においてチューブTの他端を挟持するとともに薄肉である故に優先的に湾曲し得る挟持ヒンジ37とを有している。
しかして本実施形態に係る押圧ボタン3は、図5乃至図7に示すように、チューブTを収容した収容部2に取付けた対をなすボタン本体31と、このボタン本体31を押圧することにより押圧されるとともにチューブTの腹部T4に密着して挟み込んでなる対をなす押圧板32とを有している。そしてこの押圧板32がが、チューブTの腹部T4を抽出面T3の反対側である他端部側から抽出面T3側である一端部側へ向けて面状に押圧してなる。これにより、図6に示すように使用者が操作部34を点状に押圧してもチューブTは他端側から抽出面T3を設けた一端側へ向けて面状に順次押圧されていく。これにより、チューブT内の内容物である接着剤Bは無駄なく安定して抽出されていく。特に本実施形態では、押圧する動作において押圧板32に設けた伝達リブ35とボタン本体31との接触位置が他端側から一端側へ僅かながら変化している。これにより、図7に示すような接着剤Bの残り量が少ないチューブに対しても確実に面状に押圧し接着剤を抽出することができる。
内キャップ4は、チューブTを収容部2の内部に固定するためのものであり、チューブTの取付ねじ部T2にねじ止めする雌ねじ部41と、収容部2の内キャップ取付部23に挿入される被取付フランジ42と、ノズル6に当接してノズル6の長手方向の位置決めをなすノズル当接部43とを有している。なお本実施形態では、内キャップ4のチューブTに対するねじ止めを円滑に行わせるよう、被取付フランジ42の外周面に凹凸を形成している。またこの外周面の凹凸が、内キャップ取付部23に収容された際に内キャップ取付部23の内面に設けられた図示しない突起に係り合い、装着時の相対回転を禁止している。
中キャップ5は、先端部に液だれ防止部50を設けてノズル6からこぼれた接着剤Bが落下してしまう不具合を有効に回避し得るものである。そしてこの中キャップ5は、表面の一部に凹凸状のローレット5a(図11)を形成するとともに、収容部2の内キャップ取付部23を外側から覆い得る外嵌部51と、表面に後述する第一ねじ溝81及び第二ねじ溝82を形成することによりキャップ7に螺着されるねじ部8と、ノズル6を軸方向に固定するための位置決め溝57を有するノズル取付部53と、外嵌部51の一部を開口させた開口部(図示せず)とを有している。外嵌部51は、本実施形態では内側へ向けて中キャップ取付部24に対し係合し得る回転係合爪55を有している。この回転係合爪55は、樹脂素材を適宜切り欠くことによって円周方向に延出させた延出部58と、延出部58の先端において内側に突出させ、中キャップ取付部24に対して直接係り合わせるための係合端59とを有している。ねじ部8の具体的な構成については後に詳述する。
ノズル6は、図8に示すように、内部の接着剤Bの有無がわかり易い様に透明又は半透明の樹脂によって一体成形されたものである。ノズル6は、収容部2から表出するノズル本体61と、中キャップ5に対して取付けられる被取付部62と、この被取付部62よりも基端側で接着剤Bを抽出する抽出管63とを有している。ノズル本体61は、先端側を傾斜方向に切り欠くことにより先端面68を形成する傾斜先端部64と、傾斜先端部に至るまでに漸次外径が小さくなるよう形成したテーパ部69とを有している。被取付部62は中キャップ5に長手方向に位置決めされるフランジ65と、軸心廻りの回転を禁止するとともに中キャップ5に対する相対角度を決定するために突出した大小2つの位置決めリブ66a、66bとを有している。ここで、ノズル6の傾斜先端部64は、ノズル本体61を斜め方向に切断して先端面68を形成している。斯かる先端面68はノズル本体61に斜め平面状である切り口を呈している。これによりノズル6は、対象物に対する向きを異ならせることで対象物に対する接触面積を異ならせ得る先端形状をなす。これにより、接着剤の塗布幅を任意に変更し得る。つまりノズル6は方向性を有した形状をなす。また本実施形態では、傾斜先端部64を構成する素材の厚みを、0.3mm以下に設定することで、傾斜先端部64から塗布される接着剤Bの量をごく微量なものとして、所望の微細な箇所への接着剤Bの塗布を正確に実現し得るものとしている。すなわち、このノズル6は塗布幅を変更し得るのみならず、先端面68を上方に向けた状態では所望の箇所への点状の塗布をも可能となっている。
本実施形態に係る容器本体1は、特に図9に示すように、前記ノズル6及び中キャップ5が前記接着剤Bを塗布し得ない状態で前記収容部2及び前記ノズル6とを係合させる前記第一の係合位置と、当該第一の係合位置から前記収容部2及び前記ノズル6が互いに所定の方向性をなした前記ノズル6が前記接着剤Bを塗布し得る状態で相対移動不能に係合させる第二の係合位置とで前記収容部2及び前記ノズル6を係合させ得るとともに前記第一の係合位置から前記第二の係合位置への動作を案内し得る係合案内部25と、収容部2からノズル6及び中キャップ5を離脱させ得る離脱案内部201と、前記第二の係合位置からこの離脱案内部201までの動作を誘導する離脱誘導部202とを具備してなる。
本実施形態では係合案内部25を、収容部2の中キャップ取付部24に設けるとともに、この係合案内部25は、ノズル6を回転不能に取付得るノズル取付部53を有した中キャップ5に設けた回転係合爪55に対し係合及び案内することにより、ノズル6を第一の係合位置及び第二の係合位置へと間接的に位置決めしている。この係合案内部25は、特に図9に示すように、係合端59を挿入させるための導入案内溝26と、第一の係合位置にノズル6を間接的に位置決めする第一係合穴27と、この第一係合穴27からねじ送り方向に連続する溝である回転案内溝28と、この回転案内溝28に案内されて係合端59を移動不能に位置決めすることによりノズル6を第二の係合位置に間接的に固定する第二係合穴29とを有している。
続いて図10乃至図14を参照しつつ、ノズル6を第一の係合位置から第二の係合位置へ案内することにより、ノズル6の向きを使用に際し好適な位置へ位置決めしつつ容器本体1を使用可能な状態とする一連の動作と、例えばチューブTの分別廃棄のために収容部2からノズル6を中キャップ5もろとも取り外す動作とについて説明する。
まず図10では、ノズル6を固定した中キャップ5を収容部2へ向けて導入する際の態様を示している。実際には斯かる動作において中キャップ5はキャップ7内に装着された状態で行われる。具体的に説明すると、中キャップ5における回転係合爪55の係合端59を、導入案内溝26に挿入し得る位置に合わせる。そしてこの状態からさらに係合端59を導入案内溝26に沿って基端側へ動作させると、第一係合穴27へと係合端59が嵌り、第一の係合位置をとる。この第一の係合位置では、ノズル6の基端すなわち抽出管63の貫通端67はチューブTの抽出面T3から離間しているため、接着剤Bをノズル6内へ注入させ得ない状態となっている。そして、係合端59を回転案内溝28に沿って回転させるように中キャップ5をねじ送り動作させると貫通端67が回転しながら抽出面T3を貫通しチューブT内部へ挿入される。そして本実施形態では第一の係合位置から90°回転する様ねじ送り動作を行ったところで、図11の通り第二係合穴29に係合端59が挿入される。この状態では係合端59は第二係合穴29に深く嵌ることにより、通常の操作力を大きく上回る外力によらなければ当該係り合いは解除され得なくなっている。また上述の通りここまでの一連の動作はキャップ7を介して行われる。それ故に係合端59が第2係合穴29に嵌った状態ではキャップの位置決め部70は収容部のキャップ止め部20に当接してそれ以上の回転が禁止される。そして同図の状態ではノズル6は位置決めリブ66が位置決め溝57に嵌り回転動作が禁止されている上、フランジ65がノズル当接部43に当接してノズル6の延出方向の動作も禁止されることにより、ノズル6は収容部2に対し、間接的に第二の係合位置で固定された状態となっている。
第二の係合位置では、ノズル6の先端面68は収容部2に取付けられた押圧ボタン3のボタン本体31が表出する向きと同じ向きを向いた状態となっている。すなわち操作部34が表出する向きと、ノズル6の先端面68が臨む向きとが一致する。よって、チューブ本体T1の腹部T4及び操作部34が表出する向きと、ノズル6の先端面68が臨む向きとが一致することになる。つまり、チューブTの押圧操作と先端面68からの接着剤Bの吐出の視認とが容易となる。これにより、使用者はボタン本体31を押圧する向きから先端面68の向きを容易に認識し得る。
しかして本実施形態では、中キャップ5が収容部2から離脱し得る離脱構造を採用している。すなわち、この第二の係合位置からさらに中キャップ5を回転させることによって、中キャップ5を収容部2から取り外すことが可能である。斯かる作業はキャップ7を用いず、中キャップ5に設けられたローレット5aを指で摘む等して行われる。なお、このような離脱構造は、中キャップ5の収容部2からの離脱に限られず、他への応用が可能である。
すなわち本実施形態では、係合位置たる第二の係合位置からさらに離脱要素である中キャップ5を動作させることにより当該中キャップ5を離脱し得るように形成した、被離脱要素たる収容部2に形成した離脱案内部201と、係合位置からこの離脱案内部201へと誘導する離脱誘導部202とを有している。具体的に説明すると、図11及び図12に示した第二の係合位置から、中キャップ5表面に設けたローレット5aを摘む等してさらに回転させると図13に示した状態となる。この状態では、係合端59は第二の係合穴29から脱出し、離脱誘導部202に誘導されることにより中キャップ取付部24の上端まで延びる溝状の離脱案内部201へと略接した離脱可能位置をとる。
そして係合端59を溝形状をなす離脱案内部201に接した状態から中キャップ5を引っ張ると、図14に示すように、小さい力で中キャップ5を収容部2から離脱させることができる。そして中キャップ5を取り外した収容部2から使い切ったチューブTを取り出す。つまりアルミ製のチューブTは樹脂からなる他の部品とは別に廃棄することができる。以上に説明した、離脱要素たる中キャップ5及び被離脱要素たる収容部2による離脱構造は、他の種々の組立製品の構造として採用することができる。
ねじ部8は、中キャップ5表面に設けられた単一のねじ溝である第一ねじ溝81と、この第一ねじ溝81よりも深く、幅寸法も大きく形成された第二ねじ溝82と、中キャップ5の表面において、第一ねじ溝81の始端部分を含む、第二ねじ溝の始端部分以外の部分に設けられた段部83と、第二ねじ溝82の終端付近に設けた段差である乗り越え部84とを有している。第二ねじ溝82は、第一ねじ溝に対して角度位相を180°異ならせた位置に形成された単一の溝であり、終端付近に乗り越え部84を設けることで、この乗り越え部84をキャップ7の第二凸部(図示せず)が超えたときに使用者にクリック感を与え、当該第二凸部が動作終端付近にさしかかったことを知らしめるようになっている。段部83は、第一ねじ溝81の始端部分において外径を第一ねじ溝81と第二ねじ溝82との深さ寸法の差だけ径が大きくなるように形成した箇所である。この段部83に第二凸部が当接することで、キャップ7のねじ部8に対する螺合が禁止される。
一方キャップ7は、図15乃至図17に示すように、ノズル6を覆い得るように容器本体1の先端側を覆うべく螺着するものである。このキャップ7は例えば樹脂の一体成形によってなるものであり、内面側に樹脂を突出させて形成した第一凸部71及び第二凸部(図示せず)と、基端側縁部において縁部に段差状に形成された位置決め部70と、キャップ7内部の先端付近において長手方向に延びノズル6の外面に摺接し得る例えば4本の摺接リブ73と、キャップ7の先端部内面から基端側へ向けて円筒状に突出しノズル6内部に挿入され得る突出部74と、突出部74の立ち上がる底面である傾斜立ち上がり面75とを有している。
第一凸部71は、上記の第一ねじ溝81が形成される深さ寸法及び幅寸法に対応させた概略矩形状に突出させた突起である。第二凸部(図示せず)は、上記第一凸部71に対面する位置に形成され、上記の第二ねじ溝82が形成された深さ寸法及び幅寸法に対応する寸法、すなわち第一凸部71よりも大きい突出寸法及び突出面積を有する矩形状に突出することで、第二ねじ溝82に対しがたつき無く挿入され得るものである。位置決め部70は、終了位置で容器本体1側に当接することにより、当該終了位置を有効に保持し得るものである。この位置決め部70は容器本体1における中キャップ7ではなく収容部に設けたキャップ7止め部に対して当接する。これにより使用者が強い力でキャップ7を締めようと螺合させてもその作用力が中キャップ5に影響する事がない。摺接リブ73は、キャップ7内部の周方向において等間隔に4箇所設けられたリブであり、先端をノズル6のテーパ部の角度に応じて傾斜させて形成することで、終了位置に至るまでの螺合時にテーパ部に摺接し、テーパ部に付着した接着剤Bを掻き取る役目を果たすものである。突出部74は、終了位置において傾斜先端部に隙間無く栓をするように挿入されることで、終了位置でノズル6内の接着剤Bが外気に触れて固着してしまうことを回避するためのものである。そしてこの突出部74は、キャップ7内部の先端部分から螺合進退方向つまり軸線の方向に対し傾斜方向に面するように形成した傾斜端74aを有している。この傾斜端74aにより、突出部74はノズル6の傾斜先端部64の形状に干渉し難い構成となっている。
そして本実施形態では、図15〜図17に示すように、使用者がキャップ7をどのような向きから回転させても、必ず単一の相対位置にある開始位置から螺合が始まり、同じく単一の終了位置で螺合が終了するようになっている。
先ず、使用者がキャップ7を締めるべく任意の向きをなすキャップ7でノズル6を覆い、ねじ送り操作を開始する場合、第二凸部は段部83に阻まれた状態で回転する。勿論この段部83は第一ねじ溝81の始端にも形成されているため、第二凸部が誤って第一ねじ溝81に挿入されることは無い。そして第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝、第二ねじ溝82の内に入ったときが図15に示す開始位置であり、ここから螺合が開始される。このときには突出部74は傾斜端を74aを図示手前に向けた状態であり、まだ傾斜先端部64に接していない。そしてキャップ7の回転を続けると、図16に示すように第一凸部71、第二凸部がそれぞれ第一ねじ溝81、第二ねじ溝82内を進んでゆく。同図に示すように開始位置から90°キャップをねじ込んだ状態では斜め上方を向いたノズル6の先端面68と、斜め下方を向いた突出部74の傾斜端74aとがそれぞれ向かい合い且つ僅かながら接した状態となっており、ここから傾斜端74aの傾斜先端部64への挿入が始まる。ここで傾斜先端部64は素材の厚みを0.3mmという薄肉に設定しているため図示の状態から若干のゆがみ、曲がりが生じている場合があるが、突出部74が挿入されることで当該曲がり等を矯正されていくことになる。そして第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝81、第二ねじ溝82内を進み、開始位置から180°回転したとき、キャップ7は図17に示す終了位置で位置決めされる。ここで当該キャップ7は終了位置において第一凸部71、第二凸部が第一ねじ溝81、第二ねじ溝82の終端に当接するのではない。つまり第一凸部71及び第二凸部とは別の箇所に設けた位置決め部70がねじ部8ではなく、容器本体1の収容部側に設けたキャップ止め部20に当接する。これにより、使用者が強い操作力でキャップ7を操作したとしても当該操作力がねじ部8、ひいては中キャップ7に影響することを有効に回避している。またこのとき、先端面68はちょうど傾斜立ち上がり面75に密着するかごく近接した状態となるとともに、傾斜端74aの向き図示で奥方に面した状態、すなわち先端面68の向きとは90°位相が異なった状態となっている。これにより、突出部74と傾斜先端部64との接触面積を小さくし、キャップ7を開ける際の接着剤Bによる突出部74への影響を最小限に抑えている。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るキャップ7は、突出部74の立ち上がり面積は軸線方向から傾斜している、詳細には軸線方向に直交する仮想の平面から傾斜しているので突出部74自体の軸線方向に直交する角度からの断面積よりも大きな面積となる。その結果突出部74をより大きな面積で立ち上がらせることができ、特に立ち上がり箇所の強度の高いものとなっている。これにより、接着剤Bによって損傷し難く安定して容器本体1つまりノズル6の傾斜先端部64を蓋止し得るキャップ7を実現している。
本実施形態の突出部74は高い強度をもってノズル6の先端に挿入しているので、特にノズル6において薄肉に形成された傾斜先端部64の形状も有効に担保している。
また本実施形態ではねじ部に設けた第一ねじ溝81、第一凸部71、第二ねじ溝82、第二凸部による螺合構造を適用することにより、ノズル6の傾斜先端部64に対する突出部74の確実な位置決めを担保している。
特に本実施形態では突出部74の先端を傾斜端として形成することで、螺合時のノズル6への干渉を回避しながら、スムーズに傾斜先端部64に挿入させやすくしている。
そして上述の通り突出部74を傾斜先端部64へ容易且つ確実な挿入を実現することにより、同実施形態の如く形状の担保が難しいとされる薄肉に形成された、詳細には先端の厚みが0.3mm以下に設定されている傾斜先端部64に対しても、容易且つ確実に突出部74を挿入することで当該傾斜先端部64の形状を有効に担保している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では螺合進退によってキャップを装着する態様を開示したが、勿論、軸心方向にそってキャップを挿入する態様であってもよい。またノズルやチューブ、或いは押圧ボタンの具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は接着剤入りの容器に栓をするためのキャップを有する容器として利用することができる。
1…容器本体
6…ノズル
7…キャップ
74…突出部
75…傾斜立ち上がり面
B…接着剤

Claims (7)

  1. 接着剤を塗布するノズルを有する容器本体と、この容器本体に装着するキャップとを具備する容器であって、
    前記キャップが、前記ノズルの先端から前記ノズルの長手方向に沿って挿入される突出部と、当該突出部が立ち上がる立ち上がり箇所を前記ノズルの長手方向に対し傾斜して設けた傾斜立ち上がり面とを具備することを特徴とする容器。
  2. 前記ノズルの先端が長手方向に対し傾斜方向に面するよう形成している請求項1記載の容器。
  3. 前記傾斜立ち上がり面と前記ノズルの先端とが近接し得る請求項2記載の容器。
  4. 前記容器本体に対し、螺合により装着するものである請求項1、2又は3記載の容器。
  5. 前記突出部の先端が前記ノズルの長手方向に対し傾斜方向に面するように形成している請求項1、2、3又は4記載の接着剤用の容器。
  6. ノズルの先端が薄肉に形成されている請求項1、2、3、4又は5記載の接着剤用の容器。
  7. 前記ノズルの先端の厚みが0.3mm以下に設定されている請求項6記載の容器。
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