JP6086545B2 - カテーテルコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、カテーテルの基側端部に着脱自在に接続されるカテーテルコネクタに関する。
例えば、硬膜外カテーテルをシリンジ等と連結するさい、カテーテルの基側端部に着脱自在に接続するコネクタとしては、コネクタ本体とコネクタキャップとの間にゴム弾性を有する締め付けリングを挟み、該締め付けリングの通孔にカテーテルを通し、コネクタ本体とコネクタキャップの双方に設けたねじ等の締め付け手段により、コネクタ本体とコネクタキャップを接近させ、締め付けリングを押し潰し、リング内径を収縮することでカテーテルを固定して接続するもの(例えば、特許文献1)や、前記コネクタとほぼ同様な部品構成を採るものであるが、コネクタ本体(クランプ本体)とコネクタキャップ(クランプ蓋)とに挟まれる締め付けリング(クランプブッシュ)を押し潰すための締め付け手段として、ねじではなくクランプレバーを用いたもので、クランプ蓋とクランプレバーとの接続部を支点として、クランプレバーに設けた溝付きガイドをクランプ本体に設けた突起に係合させて回動することで、クランプ本体を軸方向に移動してクランプブッシュを圧縮するとしたカテーテルのクランプアダプタ(特許文献2)等がある。
しかし、これらのカテーテルコネクタは、持続硬膜外麻酔など長時間使用されることがあり、使用状況により先端側に常に引っ張られた状態が継続することで、徐々にコネクタの接続部(前例の締め付けリング部分)からカテーテルが抜けてしまい、結果、薬液が漏れてしまう等の不都合が発生することがある。
そこで、この不都合を解決しようとするカテーテルコネクタとして、コネクタ側部に該コネクタに接続したカテーテルを1回あるいは1回以上巻き付けるリール部のようなカテーテル保持手段を設けて、これにカテーテルの基側をループすることにより抜け防止手段としたカテーテル保持用アダプター(特許文献3)が提案されている。
特開昭54-21087号公報 特表2010−530772号公報 特開平3‐165783号公報
特許文献3のカテーテルコネクタよると、カテーテルの先端側へと引っ張られる力が、直接カテーテルとコネクタとの接続部に掛かることが無く、該接続部への抜け方向への引っ張り力が減少することによりカテーテルの抜けを防止することができる。
しかし、特許文献ではループされるカテーテルは保持溝にスナップ止めされて保持されるとしているが、単に溝に掛けられるのみでは溝から外れてしまう懸念がある。例えば、カテーテルにはフッ素樹脂系のように素材により弾性復元力が大きなものがあり、巻き付けて溝に挿着しても外方に膨らむ力が大きく、溝から外れてしまう可能性がある。また、スナップ止めされていても使用中の意図しない方向等への外力により外れてしまう可能性を排除できない。
また、同文献には、カテーテル保持手段として、蓋状の顎によりループ部分を挟み込んで閉ざしてしまう手段が記載されており、これによると保持手段からのカテーテルの外れの懸念は極めて小さくなるが、コネクタを取り扱う上で、例えば、カテーテルの取り付け直しなどの着脱の場面で蓋の開閉が必要となり、またコネクタの構成が複雑となるといった問題がある。
そこで、本発明は、カテーテルとコネクタとの抜けが防止できると共に、構成が容易で扱いやすいカテーテルコネクタを提供することを課題とした。
本発明のカテーテルコネクタは、カテーテルの基端部を着脱自在に接続するコネクタであって、コネクタの側面にカテーテルの基側を巻き掛けする通路を設けてカテーテルの抜け防止手段とするもので、該抜け防止手段として、コネクタ先端側へのカテーテルの折り返し部となる外方に向けて開口する折り返し溝部と、該折り返し部へのカテーテルの往復通路となる内側に向けて開口する一対の通路溝部を設けて構成した。
また、前記抜け防止手段の構成として、ベース面上に、折り返し溝部を形成する外方に開口する折り返し爪と、通路溝部を形成する内側に向けて開口する一対の通路爪を設けて構成した。
そして、前記一対の通路爪は、通されるカテーテルの外径と同等か、わずかに大きく形成する隙間を設け対向させて備えた。
更に、コネクタの周方向の周囲に、前記折り返し溝部の少なくとも一部を含んで巻回される着脱自在なシールテープを備えることが好ましい。
(作用)
前記手段のカテーテルコネクタは、カテーテルの抜け防止手段により、カテーテル先端側からの引っ張り力がコネクタとカテーテルの接続部に直接伝わらないことで、持続硬膜外麻酔などの長時間の使用によってもカテーテルの抜けを防止することができる。また、対向する一対の通路溝部が内側に向けて開口されていることで、弾性反発力の大きな素材のカテーテルであっても外方への広がりが規制されており、また、カテーテルは外方に開こうとする力が働くため内側に開口部があってもカテーテルが通路溝から外れることがないことで、結果、カテーテルのコネクタからの抜けを一層確実に防止することができる。
また、抜け防止手段へのカテーテルの設定は、溝内にカテーテルをループ状に取り付けるのみで、また、構造上、蓋のような開閉部も必要ないことから構成が簡易で、取付け、取り外しなどの使い勝手も良い。
更に、往復通路の通路爪が対面配置され、隙間がカテーテルの外径と同等か僅かに大きく形成されることにより、意図的にカテーテルを外さない限り物理的に外れることがなく、一層確実な通路溝部からの外れが防止できる。
また、抜け防止手段にカテーテルを巻き掛けした後、コネクタの周囲に折り返し溝部の一部を含んだ態様でシールテープを巻回すると、外方に開口する折り返し溝がシールテープで覆われることにより、外方に広がろうとするカテーテルが規制され、折り返し溝からカテーテルの膨らみや外れを防止することができる。このようにカテーテルが抜け防止手段から外れることを防止できることで、結果、コネクタ接続部からのカテーテルの抜けを更に確実に防止することができる。
前記手段によると、カテーテルとコネクタの接続部での抜けが防止されると共に、構造容易で使い勝手に優れたカテーテルコネクタを提供することができる。
本発明の実施の形態のカテーテルコネクタの全体構成図。 前記形態のクランプレバーを開いた状態の側面図、及び、底面図。 前記形態のクランプレバーを閉じた状態の側面断面図。 前記形態のクランプ本体の斜視図及び側面図。 前記形態の締め付けリング。 前記形態のクランプキャップの斜視図及び側面図。 前記形態のクランプレバーの斜視図及び側面図。 前記形態にカテーテルを適用したさいの斜視図、及び、底面図。 前記形態にシールテープを巻回したさいの底面図。
以下、本発明のカテーテルコネクタの実施の形態につき図面を参考に詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の全体構成図を示し、図2は、Aが前記形態のクランプレバーを開いた状態の側面図、Bが底面図を示している。また、図3は、本形態のクランプレバーを閉じた状態の側面からの断面図を示している。
本形態のカテーテルコネクタは、硬膜外麻酔用カテーテルの基側端部に接続して、該カテーテルに麻酔薬等を注入する器具(シリンジ等)を結合するためのコネクタとして用いられるもので、次の各部より構成される。
・先端側に設ける、締め付けリング4を収容する内腔と側面の対向する位置に幅方向に突出する回動軸14を備えた筒状のリング収容筒部12と、後端側に設ける、前記注入器具に接続するためのメステーパー部11と、前記リング収容筒部12とメステーパー部11の中間に設ける本体基部15よりなるクランプ本体1。
・該クランプ本体1の内腔13に収容するゴム弾性を備える締め付けリング4。
・該締め付けリング4をクランプ本体1と共に圧縮する内筒21、該内筒21の外延に設け、前記クランプ本体1の回動軸14の通路となるスリット24を備えた外筒22、及び、該外筒22の基側部幅方向に延設され、後記するクランプレバー3の押圧部32との接触部位となる接触部26を備えた翼25よりなるクランプキャップ2。
・前記クランプ本体1に設けた回動軸14への嵌合部となる軸受フック31、クランプキャップ2を可動するための押圧部32、及び、レバーの操作部となる把持部33とによりなるクランプレバー3。
・前記クランプキャップ2の底面に一体として設けられ、カテーテル7を巻き掛けしループ状の通路を形成する、コネクタ先端側からの(への)折り返し溝53、及び、折り返し溝53への往復通路に設ける往復溝55を設ける、コネクタからのカテーテルの抜け防止手段となるカテーテル保持プレート5。
・カテーテル7を前記カテーテル保持プレート5に巻き掛けした後、折り返し溝53の一部を含む位置でコネクタの周囲に巻回されるシールテープ8。
上記各部に付き詳細に説明する。図4は、本形態のクランプ本体を示しAが斜視図、Bが側面図である。
クランプ本体1は、後端側はシリンジ等を接続するためのメスルアーテーパー部11にキャップ6を取り付けて構成し、先端側は締め付けリング4の外径に適合する内腔を有し先端を挿入口13とした円筒状のリング収容筒部12として形成し、該リング収容筒部12の先端側側面の対称となる位置には、クランプレバー3を回動するための回動軸14を幅方向に突出させて設けて構成した。そして、前記ルアーテーパー部11とリング収容筒部12との中間はクランプ本体基部15となり、該クランプ本体基部15には、リング収容筒部12と連通する内腔に締め付けリング4の底部を留め置くための段差を備えた締め付けリング留め部16、及び、締め付けリング4の貫通孔41を通して突出するカテーテル末端を留め置くためのテーパー状に形成されるカテーテル末端収容部位17、及び、その端部となるカテーテル留め部171が設けられ、また、カテーテルが接続状態となるクランプレバー3を完全に閉じた状態にしたさいに、クランプレバー3との接続固定手段となる係止フック18を設けて、これらを一体的に形成してクランプ本体1を構成した。
尚、クランプ本体1は、カテーテルの基部末端が所定のカテーテル末端収容部17のカテーテル留め部171の位置まで挿入されていることが外部から目視で確認できるように、透明あるいは半透明な樹脂により形成され、更に、カテーテル末端収容部17が目視しやすいように該収容部の周囲を開口抜け部170として形成している。
図5は、本形態の締め付けリングを示す一部断面図である。
締め付けリング4は、ゴム弾性を備える樹脂により、カテーテルが挿通可能な貫通孔41を備え、外径を、前記クランプ本体1のリング収容筒部12の内径に適合させた筒状として形成される。そして、カテーテル挿通後、クランプ本体1とクランプキャップ2とで押し潰されることにより貫通孔41の内径が縮小し、該カテーテルを締め付け固定することで接続状態となる。
図6は、本形態のクランプキャップを示し、Aが上方から見た斜視図、Bが正面図、Cが下方から見た斜視図を示している。
クランプキャップ2は、カテーテルが貫通可能な通孔210を備え、前記クランプ本体1のリング収容筒部12の内腔に挿着して締め付けリング3への圧縮部となる内筒21と、該内筒21と同軸となる外延に前記クランプ本体1のリング収容筒部12を収容する外筒22を設け、該外筒22の側面の対称となる位置に、前記クランプ本体1と組み合わせたさいにクランプ本体1の回動軸14を突出させ、該クランプ本体1とクランプキャップ2の可動を軸方向に規制するスリット24が設けられる。そして、前記内筒21及び外筒22は先端部23で折り返すようにつなげられ一体化されている。
また、前記外筒22の後端側には、スリット24を跨いで幅方向両側に張り出して延設する翼25を設け、該翼25には、後記するクランプレバー3の回動により該クランプレバーの押圧部32との接触部となり押圧されて、クランプリング2全体を軸方向に可動するための接触部26として、翼25上面の前記スリット24を挟んでクランプレバー3側の面を第一の接触面26a、奥側の面を第二の接触面26bとして形成し、第一及び第二の接触面26a、26bの間はスリット24と連通する空間27として形成して、クランプキャップ2可動による締め付けリング4の圧縮手段、及び、クランプレバー3の回動を中途で仮止めさせる仮止め手段としている。
そして、クランプキャップ2の底部には接続したカテーテルの基側をループ状に巻き掛けしてカテーテルの抜けを防止するカテーテル保持プレート5が一体的に設けられる。このカテーテル保持プレート5は、クランプキャップ2のクランプレバー3が取り付けられる反対側の面に設定されるプレート状のベース51に、該ベース51と溝を形成する態様で、カテーテルの先端側からの(への)折り返し部となる位置に外方に開口する折り返し爪52を設け、ベース51との隙間を折り返し溝53とし、また、該折り返し溝53への往復通路となる位置に内側に開口する通路爪54a、54bを設け、ベース51との隙間を通路溝55a、55bとしてカテーテルを巻き掛けする抜け防止手段とした。
また、通路爪54の往路側の爪54aと復路側の爪54bとは内側に向け対向配置されており、本例においては、クランプキャップ2の翼部25から連続して形成される構成としている。そして、対向する通路爪54a、54bの間隔は適用されるカテーテルの外径(一般的な持続硬膜外カテーテルの場合の外径0.8〜1.0mm)とほぼ同じか僅かに大きな外径(本例においては、1.0mm)として形成された。
図7は、本形態のクランプレバーを示し、Aが斜視図、Bが側面図を示している。
クランプレバー3は、前記クランプ本体1の回動軸14に係合させ、前記クランプキャップ2を挟んだ状態で回動運動可能なように接続する軸受フック31と、前記クランプキャップ2の接触部26に適合する当接部であって、カテーテルを接続するさい、クランプキャップ2を軸方向に押し込むように移動させるように角部を適度な湾曲形状に形成した押圧部32と、クランプレバー3をクランプ本体1から離した状態となる開いた状態から、レバーがクランプ本体に接した状態となる閉じた状態まで回動させるための操作部となる把持部33、及び、完全に閉じた状態としたさいに、クランプ本体1の係止フック18に係合する接続固定手段となる掛止め部34を設けて、これらを一体に形成してクランプレバー3を構成した。
そして、前記クランプ本体1、カテーテル保持手段を含むクランプキャップ2、及び、クランプレバー3は次のように接続され一体化される。
クランプ本体1のリング収容筒部12に締め付けリング4を挿入した後、該締め付けリング4をクランプキャップ2の内筒21と挟むように、また、クランプ本体1から突起する回動軸14をクランプキャップ2のスリット24から突出するように、クランプキャップ2の内筒21と外筒22の間にクランプ本体1のリング収容筒部12を挿入して取り付け、次に、前記クランプ本体1の回動軸14に、クランプキャップ2の外筒22を包むようにクランプレバー3の軸受フック31を嵌め込み係止して本形態のカテーテルコネクタとした。
ここで、クランプレバー3の軸受フック31を把持部33の両側面から突出させ、軸受フック31間に切り欠け部を備える形状を採っているため、クランプレバー3の回動のさい、把持部33上端部がクランプキャップ2の外筒22に接触して止まり、該接触位置がクランプレバー3を開いた状態の上限位置となる。
また、本形態においては、カテーテルの抜け防止手段となるカテーテル保持プレート5からカテーテルの外れを防止するために、折り返し溝53の少なくとも一部を覆ってコネクタに巻回されるシールテープ8が添付されている。このシールテープ8は、裏面が粘着シールとなるシートでシール台紙81に貼付されて提供され、シール台紙81は2分割可能に切れ目82が設けられ剥ぎ取りを容易にしている。大きさは、コネクタの大きさにより決められれば良いが、コネクタの周方向の周囲を1周以上巻回可能な長さ、及び、折り返し溝53の側面側の溝部分を覆うのに適当な幅を備えたサイズとすることが好ましい。
次に、本形態のカテーテルコネクタにカテーテルを接続する手段を説明する。
先ず、クランプレバー3を開いた状態でカテーテル7末端部をクランプキャップ2の挿通孔210から、締め付けリング4の貫通孔41を通し、クランプ本体1のカテーテル末端収容部17まで挿入する。
そして、前記のようにクランプ本体1の回動軸14に接続されたクランプレバー3を、回動軸14を軸として回動して、クランプレバー3を開いた状態から閉じた状態にすることで、クランプレバー3の押圧部32に押圧された接触部26が軸方向に可動して、クランプキャップ2の内筒21を押し下げ、クランプ本体1の締め付けリング留め部16との間で締め付けリング4が押し潰され、結果、カテーテルが締め付けリング4に締め付けられて接続されるが、その原理は次のようになる。
クランプレバー3により押圧されるクランプキャップ2の接続部26は、前述の通り第一の接触面26aと第二の接触面26bを備え、二つの接触面26の間は空間27が形成されている。
ここで、クランプレバー3を回動し、該クランプレバー3の押圧部32が第一の接触面26aに当接する位置まで可動すると、クランプキャップ2を押し下げ締め付けリング4を圧縮するため、該圧縮に対する反発が抵抗となり、ある程度の圧力を付加しないと回動されない状態となり、手指により押圧してこの接触面26aを乗り越える必要が生じる。ここを押圧して、押圧部32が第一の接触面26aを超えると、該押圧部32は、隙間空間27に位置するため、クランプレバー3を戻す場合にも第一の接触面26aが抵抗となり、一方、進める場合には第二の接触面26bが抵抗となり、これを乗り越えるためには再び圧力の付加が必要となることから、手指による回動のさいには自然にこの位置、即ち、完全に閉じた状態となる前の仮止め位置に一旦止まることになる。尚、本形態では、この状態で締め付けリング4は十分に押し潰され、カテーテル7の接続は短期的には問題のない状態となっており、ワンショットなど短い時間の薬液の注入等は問題なく施行することができる。
そして、この仮止め状態では、クランプレバー3が係止手段により固定されていないため、手指によりクランプレバー3を戻す方向に回動することで容易に開いた状態に戻すことができる。
押圧部32が前記空間27にある仮止め位置から、更にクランプレバー3を閉じる方向に回動して、押圧部32が第二の接触面26bを越えると、押圧部32は接触面26bと平行状態となり、またクランプレバー3とクランプキャップ2が接触して、それ以上の回動ができない完全に閉じた状態(カテーテルが強く接続された状態)となる。また、この段階で、前記した接続固定手段、即ち、クランプ本体1の係止フック18とクランクレバー3の掛止め部34による係止により自然にロックされた状態となるため、意図せずに開いた状態となることがなく、カテーテルとの接続が外れたり、弛んだりすることがほぼ防止される。
前記のようにカテーテルコネクタにカテーテルを接続した後、確実にコネクタからのカテーテル7の抜けを防ぐため、該カテーテル7の基側がカテーテル保持プレート5に巻き掛けされる。図8は、Aが保持プレートにカテーテルを取り付けたさいの斜視図で、Bがその底面図を示している。
カテーテルコネクタの先端部に基端部を接続したカテーテル7は、後方に折り返されて対向配置されている通路爪54の間から往路側の通路溝55a内に挿通し、折り返し爪52の折り返し溝53に巻き掛けされ反転して、再び、通路爪54の間から復路側の通路溝55b内に挿通させループを形成してカテーテル7のコネクタ接続部からの抜け防止手段とした。
図9は、コネクタにシールテープ8を巻回した状態を示す底面図を示している。
カテーテルがカテーテル保持プレート5に巻き掛けされた後、シールテープ8が折り返し爪52(折り返し溝53)のほぼ全体を覆うようにコネクタの周囲に巻回される。このように、折り返し爪52を覆うようにシールテープ8が巻かれることにより、折り返し溝53の外方に開口している隙間が覆われて、カテーテルが外方への広がりが規制され、弾性の大きなカテーテルであっても保持プレート5から外れてしまうことがない。また、本形態のコネクタにおいては、コネクタ周囲に巻回しているため、カテーテル保持プレート5の反対側の面にあたるクランクレバー3を閉じた状態で押えて置くことも同時にできることで、意図しないクランプレバー3の開放を防止している。また、粘着シールによる接着のため貼付や剥ぎ取りが容易でコストもかかることがない。
以上により、前記の通りコネクタ接続部からのカテーテル7の抜けの防止を確実にすると共に、ループされたカテーテル7には外方に広がろうとする力が働くこと、また、通路爪54a、54bの間隔がカテーテル7外径に近いこと、更に、シールテープ8を巻回していることで、通路溝55、及び、折り返し溝53からカテーテル7が外れることを防止しており、結果、持続硬膜外麻酔等の長時間の使用にも耐え得る安全なカテーテルコネクタとなっている。
1. クランプ本体
11. メスルアーテーパー
12. 締め付けリング収納筒部
120.内腔
13. 締め付けリング挿入口
14. 回動軸
15. 本体基部
16. 締め付けリング留め部
17. カテーテル末端収容部
170.開口抜け部
171.カテーテル留め部
18. 係止フック
2. クランプキャップ
21. 内筒
210.挿通孔
22. 外筒
23. 先端部
24. スリット
25. 翼部
26a.第一の接触部
26b.第二の接触部
27. 空間
3. クランプレバー
31. 軸受フック
32. 押圧部
33. 把持部
34. 掛止め部
4. 締め付けリング
41. 貫通孔
5. カテーテル保持プレート
51. ベース
52. 折り返し爪
53. 折り返し溝
54. 通路爪
55. 通路溝
6. キャップ
7. カテーテル
8. シールテープ

Claims (3)

  1. カテーテルの基端部を着脱自在に接続するコネクタにおいて、コネクタの側面にカテーテルの基側を巻き掛けする通路を設けてカテーテルの抜け防止手段とし、該抜け防止手段は、コネクタ先端側へのカテーテルの折り返し部となる外方に向けて開口する折り返し溝部と、該折り返し部へのカテーテルの往復通路となる内側に向けて開口する一対の通路溝部とにより形成し、該通路溝部を形成する内側に向けて開口する一対の通路爪を、通されるカテーテルの外径と同等か、わずかに大きく形成される隙間を設けて対向させて備えることを特徴とするカテーテルコネクタ。
  2. 前記抜け防止手段は、ベース面上に、前記折り返し溝部を形成する外方に開口する折り返し爪と、前記対向する一対の通路爪を設けて構成する請求項1のカテーテルコネクタ。
  3. 前記コネクタの周方向の周囲に、前記折り返し溝部の少なくとも一部を含んで巻回される着脱自在なシールテープを備える請求項1乃至のいずれかのカテーテルコネクタ。
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