JP2013224097A - 車両用モータ制御装置 - Google Patents

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直幸 伊藤
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Abstract

【課題】エンジンの再始動時に短時間でモータの駆動を再開することが可能な車両用モータ制御装置を提供する。
【解決手段】電動パワーステアリング制御ユニット100は、アシストモータ10を駆動するモータ駆動回路3と、バッテリ30とモータ駆動回路3との間に設けられた電源リレー4と、電源リレー4を駆動する電源リレー駆動回路2と、バッテリ30から電源供給を受け、モータ駆動回路3および電源リレー駆動回路2を制御するマイクロコンピュータ1と、電源リレー4の一端とグランドとの間に接続され、バッテリ30から電源リレー4を介して充電されるコンデンサCとを備える。アイドリングストップ状態からエンジンが再始動すると、電源リレー4を所定時間だけOFFにした後にONさせる。この所定時間の間、マイクロコンピュータ1はコンデンサCから電源供給路Lを介して電源供給を受ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるモータを制御する装置に関し、特に、アイドリングストップ制御の機能を備えた車両に用いられるモータ制御装置に関する。
最近、燃料消費量の節減と二酸化炭素の排出量の低減とを目的として、車両が信号待ちなどで停車した場合に、エンジンを一時的に自動停止させるアイドリングストップ制御を行う車両が普及している。このような車両では、アイドリングストップ制御中はエンジンが停止しており、アイドリングストップが解除されると、エンジンが再始動するようになっている。
特許文献1には、電動パワーステアリング用のモータを制御する電動パワーステアリング制御部と、エンジンを停止してアイドリングストップ状態に移行させ、またアイドリングストップ状態を解除してエンジンを始動させるアイドリングストップ制御部とを有する車両用制御装置が記載されている。この装置では、アイドリングストップ状態に移行した場合に、無用な操舵操作でバッテリが消費されるのを避けるため、電動パワーステアリング用モータヘの給電を停止するようにしている。一方、この装置では、アイドリングストップ状態の解除時に直ちに電動パワーステアリング用モータヘの給電を再開できるようにするため、電動パワーステアリング制御部への給電は停止しないようにしている。
図7は、特許文献1における電動パワーステアリング制御部と同様の構成を備えた、車両用モータ制御装置の一例を示している。車両用モータ制御装置は、マイクロコンピュータ1、電源リレー駆動回路2、モータ駆動回路3、電源リレー4、電源回路5、コンデンサC、ダイオードD1、およびダイオードD2から構成されている。なお、特許文献2にも、図7と同様の回路構成が記載されている。
マイクロコンピュータ1は、図示しないアイドリングストップ制御部からのアイドリングストップ信号やエンジン再始動信号に基づき、電源リレー駆動回路2およびモータ駆動回路3を制御する。電源リレー4は、バッテリ30とモータ駆動回路3との間に設けられており、電源リレー駆動回路2によって開閉動作を行う。コンデンサCは、電源リレー4の一端とグランドとの間に接続されており、バッテリ30から電源リレー4を介して充電される。モータ駆動回路3は、複数のスイッチング素子(例えばFET)を有する公知の3相ブリッジ回路から構成されており、電動パワーステアリング用のアシストモータ10を駆動する。
イグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」と表記)11、12は、図示しないイグニッションキーの操作に連動して開閉するスイッチである。エンジン始動用のスタータモータ20は、IGスイッチ12を介してバッテリ30から電力供給を受ける。電源回路5は、IGスイッチ11およびダイオードD1を介してバッテリ30から電力供給を受け、マイクロコンピュータ1を動作させるための電源電圧Vmを生成する。なお、電源回路5は、IGスイッチ11がOFFになった場合、ダイオードD2を介してコンデンサCから電力供給を受ける。
次に、図7の車両用モータ制御装置の動作について説明する。
イグニッションキーが操作されると、これと連動してIGスイッチ11、12がONする。IGスイッチ12のONにより、バッテリ30からスタータモータ20へ給電が行われるため、スタータモータ20が駆動される。これにより、エンジンが始動して車両が走行を開始する。
一方、IGスイッチ11のONにより、バッテリ30から電源回路5へ給電が行われるため、マイクロコンピュータ1は、電源回路5で生成された電源電圧Vmが印加されて起動する。そして、マイクロコンピュータ1は、電源リレー駆動回路2を制御し、電源リレー4をONさせる。
電源リレー4がONすると、コンデンサCが電圧Vcまで充電される。この電圧Vcの値は、バッテリ30の電圧Vbの値とほぼ等しい。また、電源リレー4のONと同時に、バッテリ30から電源リレー4を介して、モータ駆動回路3へ給電が行われる。モータ駆動回路3は、マイクロコンピュータ1から出力される駆動信号に基づいて動作し、アシストモータ10を駆動する。これにより、車両の走行中、ハンドル操作に応じた操舵補助力が得られる。
車両が交差点などで停車して、アイドリングストップ状態になると、エンジンが一時的に停止する。このとき、マイクロコンピュータ1には、アイドリングストップ信号が入力される。マイクロコンピュータ1は、この信号を受けて電源リレー駆動回路2を制御し、電源リレー4をOFFさせる。電源リレー4がOFFすると、バッテリ30からモータ駆動回路3への給電が停止され、アシストモータ10が非動作状態となる。一方、マイクロコンピュータ1には、IGスイッチ11、ダイオードD1、および電源回路5を介して、バッテリ30から給電が継続される。
その後、アイドリングストップ状態が解除されると、スタータモータ20が駆動されてエンジンが再始動し、車両は再び走行が可能となる。また、マイクロコンピュータ1にエンジン再始動信号が入力される。マイクロコンピュータ1は、この信号を受信すると、モータ駆動回路3によりアシストモータ10を駆動するために、電源リレー駆動回路2を制御して、電源リレー4をONさせる。
しかしながら、エンジンを再始動する際には、スタータモータ20に大電流が流れるため、バッテリ30の電圧Vbが大きく低下する。また、エンジンの再始動時に電源リレー4がONすることで、コンデンサCの充電電荷が、電源リレー4を通して、低電圧のバッテリ30側に放電するので、コンデンサCの電圧Vcも大きく低下する。このため、電源回路5の入力電圧Viが大幅に低下し、電源回路5は、マイクロコンピュータ1を動作状態に維持するのに必要な電源電圧Vmを生成できなくなる。この結果、エンジンの再始動時に、マイクロコンピュータ1がリセットされるという現象が発生する。
マイクロコンピュータ1がリセットされると、電源リレー駆動回路2への制御信号がなくなって、電源リレー4はOFFとなる。したがって、モータ駆動回路3への給電が行われず、アシストモータ10は駆動されない。そして、マイクロコンピュータ1は、一定時間後にリセット状態から復帰して再起動するが、この時点からさらに一定時間は初期処理を実行する。このため、初期処理が終了するまでは、マイクロコンピュータ1は、電源リレー4をONさせてモータ駆動回路3への給電を行うことが不可能となる。その結果、エンジンが再始動しても、すぐにはアシストモータ10を駆動することができず、通常のモータ制御に移行するまでに長い時間を要するという問題がある。
特開2010−248964号公報 特開2011−68178号公報
本発明の課題は、エンジンの再始動時に短時間でモータの駆動を再開することが可能な車両用モータ制御装置を提供することにある。
本発明に係る車両用モータ制御装置は、モータを駆動するモータ駆動回路と、バッテリとモータ駆動回路との間に設けられた電源リレーと、電源リレーを駆動する電源リレー駆動回路と、バッテリから電源供給を受け、モータ駆動回路および電源リレー駆動回路を制御する制御部と、電源リレーの一端とグランドとの間に接続され、バッテリから電源リレーを介して充電されるコンデンサとを備える。エンジン始動時に、制御部は、電源リレー駆動回路を制御して電源リレーをONさせるとともに、モータ駆動回路を動作させる。コンデンサが接続されている電源リレーの一端と制御部との間には、電源供給路が設けられる。制御部は、エンジンがアイドリングストップ状態に移行した後、当該エンジンが再始動すると、電源リレー駆動回路により、電源リレーを所定時間だけOFFにした後にONさせ、この所定時間の間、上記電源供給路を介してコンデンサから電源供給を受ける。
このようにすると、アイドリングストップが解除されてエンジンが再始動する際に、バッテリの電圧が大きく低下しても、電源リレーのOFFにより、コンデンサの電荷は電源リレーを通して放電されない。このため、電源リレーがOFFの間、コンデンサの電圧は一定値以上に保たれる。そして、このコンデンサの電圧に基づいて、制御部へ動作維持に必要な電源電圧が供給されるので、制御部はリセットされることなく動作を継続する。したがって、所定時間が経過して電源リレーが再度ONになった時点で、直ちにモータ駆動回路を動作させて、モータの制御を開始することが可能となる。その結果、エンジン再始動からモータ駆動までの時間を短縮することができる。
本発明において、上記の所定時間は、制御部により計時される予め定められた一定時間であってもよい。また、これに代えて、エンジン再始動時から、制御部が外部よりエンジン回転信号を受信するまでの時間を、上記の所定時間としてもよい。
本発明において、上記所定時間は、エンジン再始動により低下したバッテリの電圧が当初の値まで回復可能な時間に設定されているのが好ましい。
本発明によれば、エンジンの再始動時に短時間でモータの駆動を再開することが可能な車両用モータ制御装置を提供することができる。
本発明に係る車両用モータ制御装置を用いた電子制御システムの構成図である。 車両用モータ制御装置の動作を示すタイムチャートである。 比較例の動作を示すタイムチャートである。 車両用モータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態の動作を示すタイムチャートである。 従来の車両用モータ制御装置の回路図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
図1は、車両に搭載される電子制御システムを示している。図1では、図7と同一の部分または対応する部分には、図7と同一符号を付してある。電子制御システムは、電動パワーステアリング制御ユニット(以下、「EPS制御ユニット」と表記)100、アイドリングストップ制御ユニット(以下、「IDS制御ユニット」と表記)200、アシストモータ10、スタータモータ20、バッテリ30、およびイグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」と表記)11、12を備えている。EPS制御ユニット100は、本発明に係る車両用モータ制御装置を構成している。
EPS制御ユニット100は、マイクロコンピュータ1、電源リレー駆動回路2、モータ駆動回路3、電源リレー4、電源回路5、CAN(Controller Area Network)通信部6、コンデンサC、ダイオードD1、およびダイオードD2から構成されている。EPS制御ユニット100のハードウェア構成は、基本的に図7と同じであるが、後述するように、マイクロコンピュータ1による制御が図7の場合と異なる。
マイクロコンピュータ1は、CAN通信部6を介してIDS制御ユニット200から受信した信号に基づいて、電源リレー駆動回路2およびモータ駆動回路3を制御する。マイクロコンピュータ1によって、本発明における制御部が構成される。
電源リレー駆動回路2は、マイクロコンピュータ1からの制御信号に基づいて、電源リレー4をON(接点が閉じた状態)またはOFF(接点が開いた状態)にする。電源リレー4は、バッテリ30とモータ駆動回路3との間に設けられている。電源リレー4がONすると、バッテリ30とモータ駆動回路3とが電気的に接続され、電源リレー4がOFFすると、バッテリ30とモータ駆動回路3とが電気的に切断される。
モータ駆動回路3は、複数のスイッチング素子(例えばFET)を有する公知の3相ブリッジ回路から構成されている。電源リレー4がONしている状態で、マイクロコンピュータ1からの制御信号によりモータ駆動回路3が動作すると、バッテリ30から電源リレー4およびモータ駆動回路3のスイッチング素子を通って、アシストモータ10に電流が流れ、アシストモータ10が駆動される。アシストモータ10は、ハンドル操作に応じた操舵補助力を発生する電動パワーステアリング用のモータで、例えば3相ブラシレスモータからなる。
イグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」と表記)11、12は、図示しないイグニッションキーの操作に連動して開閉するスイッチである。スタータモータ20は、エンジン始動用のモータであり、IGスイッチ12を介してバッテリ30から電力供給を受ける。IGスイッチ12は、IDS制御ユニット200によっても開閉制御される。
電源回路5は、レギュレータなどから構成され、IGスイッチ11およびダイオードD1を介してバッテリ30から電力供給を受ける。電源回路5では、入力電圧Viを降圧して、マイクロコンピュータ1の動作に必要な電源電圧Vmを生成する。
コンデンサCは、電源リレー4の一端とグランドとの間に接続されており、バッテリ30から電源リレー4を介して充電される。コンデンサCが接続されている電源リレー4の一端と、マイクロコンピュータ1との間には、コンデンサCからダイオードD2および電源回路5を介してマイクロコンピュータ1へ至る電源供給路Lが設けられている。
ダイオードD2は、もともと、IGスイッチ11がOFFとなっても、バッテリ30から電源リレー4および電源供給路Lを介して、電源回路5へ給電を維持するために設けられている。本発明では、後述するように、このダイオードD2は、電源リレー4のOFF時に、コンデンサCの電圧を電源回路5へ給電する役割も果たす。
CAN通信部6は、マイクロコンピュータ1と、外部のIDS制御ユニット200との間に設けられた通信インターフェイスである。マイクロコンピュータ1は、IDS制御ユニット200からCAN通信部6を介して、アイドリングストップ信号やエンジン再始動信号などを受信する。
IDS制御ユニット200は、エンジンのアイドリングストップの動作を制御する。IDS制御ユニット200には、図示しない車速センサやブレーキスイッチなどから信号が入力される。IDS制御ユニット200は、これらの信号に基づいて、アイドリングストップ状態への移行、または、アイドリングストップ状態の解除を行う。
例えば、車速がゼロで、ブレーキペダルの踏み込みが検知されている場合は、IDS制御ユニット200は、エンジンを停止してアイドリングストップ状態へ移行させる。また、ブレーキペダルの踏み込みが検知されなくなった場合は、IDS制御ユニット200は、アイドリングストップ状態を解除して、エンジンを再始動させる。
エンジンの再始動にあたって、IDS制御ユニット200は、IGスイッチ12をONにする。これにより、バッテリ30からIGスイッチ12を通ってスタータモータ20に電流が供給され、スタータモータ20が回転する。スタータモータ20の駆動によりエンジンが始動した後は、IDS制御ユニット200はIGスイッチ12をOFFにする。これにより、バッテリ30からスタータモータ20への電流供給がなくなり、スタータモータ20が停止する。
なお、マイクロコンピュータ1には、ハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサ、アシストモータ10の回転角を検出するレゾルバ、周囲温度を検出する温度センサなどの各種センサからの信号や、IDS制御ユニット200以外の制御ユニットからの信号なども入力されるが、図1ではそれらの図示を省略してある。
次に、上述したEPS制御ユニット100の動作を、図2のタイムチャートを参照しながら説明する。
図2(a)のように、時刻t1において、イグニッションキーの操作によりIGスイッチ11、12がONすると、バッテリ30からIGスイッチ12を介して、スタータモータ20へ給電が行われる。このため、スタータモータ20が駆動されてエンジンが始動し、車両が走行を開始する(図2(g))。
また、これと同時に、バッテリ30からIGスイッチ11を介して、電源回路5へ給電が行われる。このため、電源回路5で生成された電源電圧Vmがマイクロコンピュータ1に与えられ、マイクロコンピュータ1が起動する(図2(h))。そして、マイクロコンピュータ1は、プログラムに従った動作を実行して電源リレー駆動回路2を制御し、図2(d)のように、電源リレー4をONさせる。
電源リレー4がONすると、図2(f)のように、コンデンサCが電圧Vcまで充電される。この電圧Vcの値は、図2(e)に示すバッテリ電圧(バッテリ30の電圧)Vbの値とほぼ等しい。Viは電源回路5の入力電圧である。また、電源リレー4のONと同時に、バッテリ30から電源リレー4を介して、モータ駆動回路3へ給電が行われる。モータ駆動回路3は、マイクロコンピュータ1から出力される駆動信号により動作し、スイッチング素子(図示省略)のON・OFF動作に基づいて、アシストモータ10を駆動する(図2(i))。これにより、車両の走行中、ハンドル操作に応じた操舵補助力が得られる。
時刻t2において、図2(b)のように、IDS制御ユニット200からアイドリングストップ信号が出力されると、エンジンが停止してアイドリングストップ状態に移行する(図2(g))。マイクロコンピュータ1は、CAN通信部6を介してアイドリングストップ信号を受信すると、モータ駆動回路3への駆動信号の出力を停止する。このため、モータ駆動回路3は停止状態となり(図2(i))、電源リレー4がONであっても、バッテリ30からアシストモータ10への通電は行われない。これにより、アイドリングストップ状態におけるバッテリ30の消耗を抑制することができる。なお、アイドリングストップ時に、モータ駆動回路3を停止させることは、本発明において必須ではなく、モータ駆動回路3の動作を継続して、アシストモータ10を駆動するようにしてもよい。
その後、時刻t3において、図2(c)のように、IDS制御ユニット200からエンジン再始動信号が出力されると、アイドリングストップ状態が解除され、スタータモータ20が駆動されてエンジンが再始動する(図2(g))。マイクロコンピュータ1は、CAN通信部6を介してエンジン再始動信号を受信すると、電源リレー駆動回路2を制御して、図2(d)のように、電源リレー4を所定の時間TだけOFFさせる。ここで、時間Tは、マイクロコンピュータ1により計時される予め定められた一定時間である。
図2(e)は、時間Tの期間におけるバッテリ電圧Vbの変化を示している。前述の通り、エンジンの再始動時には、スタータモータ20に大電流が流れるため、時刻t3より、バッテリ電圧Vbは当初の値から大きく低下する。また、バッテリ電圧Vbは、スタータモータ20やその他の負荷の状態に応じて、図のように変動する。
一方、コンデンサCは、電源リレー4のONによりバッテリ30から充電され、その電圧Vcは、時刻t3まではバッテリ電圧Vbとほぼ等しくなっている。時刻t3になると、上述したようにバッテリ電圧Vbが大きく低下するが、このとき電源リレー4がOFFとなるので、コンデンサCの電荷はバッテリ30側へ放電されない。このため、図2(f)のように、コンデンサCの電圧Vcは、時刻t3以降も一定以上のレベルを保持する。そして、この電圧Vcは、ダイオードD2を介して電源回路5へ供給される。したがって、電源回路5の入力電圧Viも一定以上のレベルとなるので、電源回路5は、入力電圧Viに基づいて、マイクロコンピュータ1の動作維持に必要な電源電圧Vm(図1)を生成する。このようにして、マイクロコンピュータ1は、時間Tの間、電源供給路Lを介してコンデンサCから電源供給を受けるので、リセットされることなく動作を継続する(図2(h))。
その後、スタータモータ20への電流供給が停止すると、エンジン再始動時(時刻t3)から時間Tが経過した時刻t4において、バッテリ電圧Vbは当初の値まで回復する(図2(e))。したがって、時間Tは、エンジン再始動により低下したバッテリ電圧Vbが、当初の値まで回復可能な時間に設定されている。そして、時刻t4になると、マイクロコンピュータ1は、電源リレー駆動回路2を制御して、電源リレー4を再びONにする(図2(d))。また、時刻t4では、エンジンが回転して車両が走行を開始する(図2(g))。
電源リレー4がONすると、図2(f)のように、コンデンサCは再び電圧Vcまで充電される。また、バッテリ30から電源リレー4を介して、モータ駆動回路3へ給電が行われるので、モータ駆動回路3は、マイクロコンピュータ1からの駆動信号により動作し、再びアシストモータ10を駆動する(図2(i))。
このように、上述した実施形態によれば、アイドリングストップが解除されてエンジンが再始動する際に、バッテリ30の電圧が大きく低下しても、電源リレー4のOFFにより、コンデンサCの電荷は電源リレー4を通してバッテリ30側へ放電されない。このため、電源リレー4がOFFしている時間Tの間、コンデンサCの電圧Vcは一定値以上に保たれる。そして、このコンデンサCの電圧Vcに基づいて、マイクロコンピュータ1へ動作維持に必要な電源電圧Vmが供給されるので、マイクロコンピュータ1は、リセットされることなく動作を継続する。したがって、時間Tが経過して電源リレー4が再度ONになった時点(時刻t4)で、直ちにモータ駆動回路3を動作させて、アシストモータ10の制御を開始することが可能となる。その結果、エンジン再始動(時刻t3)からアシストモータ駆動(時刻t4)までの時間を短縮することができる。
図3は、エンジン再始動時に電源リレー4をOFFしなかった場合の比較例の動作を示したタイムチャートである。エンジン再始動信号が出力された時刻t3において、図3(e)のようにバッテリ電圧Vbが大きく低下すると、このとき電源リレー4はONしているので(図3(d))、コンデンサCの電荷は、電源リレー4を通して低電圧のバッテリ30側へ放電される。このため、図3(f)のように、コンデンサCの電圧Vcは大きく低下してしまう。また、バッテリ電圧Vbの低下にともない、電源回路5の入力電圧Viも大きく低下する。このため、電源回路5からマイクロコンピュータ1に、動作維持に必要な電源電圧が供給されなくなり、時刻t3’でマイクロコンピュータ1はリセットされる(図3(h))。このリセットによって、マイクロコンピュータ1から電源リレー駆動回路2へ制御信号が出力されなくなるので、電源リレー4はOFFとなる(図3(d))。
その後、スタータモータ20への電流供給が停止すると、時刻t4でバッテリ電圧Vbが当初の値まで回復する(図3(e))。これにより、電源回路5の入力電圧Viも当初の値まで回復するので、マイクロコンピュータ1が起動する。しかし、マイクロコンピュータ1は、リセット後の再起動時に初期処理を実行するので(図3(h))、これが終了するまでは、電源リレー駆動回路2へ制御信号を出力することができない。そして、初期処理が終了した時刻t4’で、マイクロコンピュータ1が通常の動作に移ると、電源リレー駆動回路2により電源リレー4がONとなり(図3(d))、モータ駆動回路3が動作する(図3(i))。したがって、エンジン再始動(時刻t3)からアシストモータ駆動(時刻t4’)までに時間がかかることになる。
図4は、EPS制御ユニット100の動作を表したフローチャートである。ステップS1でIGスイッチ11、12がONとなり、マイクロコンピュータ1が起動すると、マイクロコンピュータ1は、ステップS2以下の手順を実行する。
ステップS2では、電源リレー駆動回路2により、電源リレー4がONとなる。電源リレー4がONすると、ステップS3で、モータ駆動回路3が動作して、アシストモータ10の制御が開始される(図2の時刻t1)。
ステップS4では、IDS制御ユニット200からアイドリングストップ信号を受信したか否かが判定される。アイドリングストップ信号を受信してなければ(ステップS4;NO)、ステップS5〜S10を実行することなくステップS11へ移行する。一方、アイドリングストップ信号を受信すると(ステップS4;YES)、ステップS5へ移行する。ステップS5では、モータ駆動回路3が非動作状態となり、アシストモータ10の制御が停止される(図2の時刻t2)。
次に、ステップS6において、IDS制御ユニット200からエンジン再始動信号を受信したか否かが判定される。エンジン再始動信号を受信してなければ(ステップS6;NO)、そのまま待機し、エンジン再始動信号を受信すると(ステップS6;YES)、ステップS7へ移行する。ステップS7では、電源リレー駆動回路2により、電源リレー4を一旦OFFさせる(図2の時刻t3)。
次に、ステップS8において、一定時間Tが経過したか否かが判定される。一定時間Tが経過してなければ(ステップS8;NO)、そのまま待機し、一定時間Tが経過すると(ステップS8;YES)、ステップS9へ移行する。ステップS9では、電源リレー駆動回路2により、電源リレー4が再びONとなる(図2の時刻t4)。電源リレー4がONすると、ステップS10で、モータ駆動回路3が動作して、アシストモータ10の制御が開始される。
次に、ステップS11において、IGスイッチ11、12がOFFされたか否かが判定される。IGスイッチ11、12がOFFされてなければ(ステップS11;NO)、ステップS4に戻り、ステップS4〜S10を上述した手順に従って実行する。一方、IGスイッチ11、12がOFFされると(ステップS11;YES)、一連の手順が終了する。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、図4のステップS8では、電源リレー4がOFFしている時間を、予め定められた一定時間Tとした。これに代えて、図5のステップS8aに示すように、電源リレー4がOFFしている時間を、エンジン再始動時からエンジン回転信号を受信するまでの時間としてもよい。エンジン回転信号は、図示しないエンジン制御ユニットよりマイクロコンピュータ1へ入力される。なお、図5において、ステップS8a以外の各ステップにおける処理内容は、図4の場合と同じである。
また、図2では、時刻t2において、マイクロコンピュータ1がアイドリングストップ信号を受信しても、電源リレー4はONのままであった(図2(d))。これに代えて、図6に示すように、時刻t2において、マイクロコンピュータ1がアイドリングストップ信号を受信すると、電源リレー4をOFFにしてもよい(図6(d))。これに連動して、モータ駆動回路3は停止状態となる。
さらに、前記の実施形態では、電動パワーステアリング用のアシストモータ10の制御に本発明を適用した例を挙げたが、本発明は、アシストモータ以外のモータの制御にも適用することができる。
1 マイクロコンピュータ
2 電源リレー駆動回路
3 モータ駆動回路
4 電源リレー
5 電源回路
6 CAN通信部
10 アシストモータ
11、12 イグニッションスイッチ
20 スタータモータ
30 バッテリ
100 電動パワーステアリング制御ユニット
200 アイドリングストップ制御ユニット
C コンデンサ
L 電源供給路

Claims (4)

  1. モータを駆動するモータ駆動回路と、
    バッテリと前記モータ駆動回路との間に設けられた電源リレーと、
    前記電源リレーを駆動する電源リレー駆動回路と、
    前記バッテリから電源供給を受け、前記モータ駆動回路および電源リレー駆動回路を制御する制御部と、
    前記電源リレーの一端とグランドとの間に接続され、前記バッテリから前記電源リレーを介して充電されるコンデンサと、を備え、
    エンジン始動時に、前記制御部が、前記電源リレー駆動回路を制御して前記電源リレーをONさせるとともに、前記モータ駆動回路を動作させる車両用モータ制御装置において、
    前記コンデンサが接続されている前記電源リレーの一端と前記制御部との間に電源供給路が設けられ、
    前記制御部は、
    エンジンがアイドリングストップ状態に移行した後、当該エンジンが再始動すると、前記電源リレー駆動回路により、前記電源リレーを所定時間だけOFFにした後にONさせ、
    前記所定時間の間、前記電源供給路を介して前記コンデンサから電源供給を受けることを特徴とする、車両用モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用モータ制御装置において、
    前記所定時間は、前記制御部により計時される予め定められた一定時間であることを特徴とする、車両用モータ制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両用モータ制御装置において、
    前記所定時間は、エンジン再始動時から、前記制御部が外部よりエンジン回転信号を受信するまでの時間であることを特徴とする、車両用モータ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用モータ制御装置において、
    前記所定時間は、エンジン再始動により低下した前記バッテリの電圧が当初の値まで回復可能な時間に設定されていることを特徴とする、車両用モータ制御装置。
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