JP2013223404A - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013223404A
JP2013223404A JP2012095655A JP2012095655A JP2013223404A JP 2013223404 A JP2013223404 A JP 2013223404A JP 2012095655 A JP2012095655 A JP 2012095655A JP 2012095655 A JP2012095655 A JP 2012095655A JP 2013223404 A JP2013223404 A JP 2013223404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
back yoke
slit
peripheral surface
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012095655A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Fujita
和彦 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2012095655A priority Critical patent/JP2013223404A/ja
Publication of JP2013223404A publication Critical patent/JP2013223404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】振動や温度変化があってもマグネットをバックヨークに確実に保持しておくことができるモータを提供する。
【解決手段】回転軸と、多極着磁された環状のマグネット21と、マグネット21の外周面と係合する内周面を設けてカップ形に形成され、回転軸と一体に回転するバックヨーク12と、を備えるアウターロータ型モータにおいて、バックヨーク12の内周面の開口側に内側に突出して設けられた凸部19と、バックヨーク12の凸部19に合わせてマグネット21の外周面に設けられたスリット14を備え、マグネット21は、スリット14内に凸部19を係合させ、マグネット21の底面に対し垂直な方向と円周方向に位置調整可能な状態でバックヨーク12内に嵌合され、スリット14は、バックヨーク12内でマグネット21が位置調整されると、所定の位置で凸部19と係合されマグネット21を抜け止め状態に保持する戻り止め凹部18を有する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明はモータに関するものであり、特に、アウターロータ型モータのマグネットをバックヨークに決められた状態で確実に保持できるようにしてなるモータに関するものである。
従来、アウターロータ型モータなど、ブラシレスモータのマグネットをバックヨークに結合するには、接着剤により接合していた。しかし、用途の拡大に応じて使用環境が変化し、使用するマグネットの材質や形状が変わり、接着剤だけでは、マグネットをバックヨークに保持できなくなる場合が出てきている。
この問題を解決するために、温度や湿度の変化、振動対策などを考慮して、モータのマグネットとバックヨークを機械的に接合した例がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される構造は、回転軸と、多極着磁された環状のマグネットと、このマグネットの外周面と係合する内周面を設けて、回転軸と一体に回転するバックヨークと、を備えるアウターロータ型モータであって、バックヨーク外周のツバ部には、内周側に突出した保持固定用突起と、保持固定用突起の下方に突出部スリットを設け、マグネットの周面には、バックヨーク外周のツバ部より突出した突起を円周方向に移動させて固定する凹部を設けてなるものである。
そして、マグネットをバックヨークに固定する場合は、まずマグネットに設けたスリットに保持固定用突起を挿入させる。次いで、挿入終端でマグネットを円周方向に回転させ、テーパー面を保持固定用突起の下面に押し当てて保持固定用突起がテーパー面に乗り上げる状態にして固定している。
実開平5−39152号公報。
しかしながら、特許文献1記載の結合構造では、マグネットの挿入終端でマグネットを周方向に回転させてテーパー面を保持固定用突起の下面に押し当て、保持固定用突起がテーパー面に乗り上げる圧接力で固定しているので、圧接力が弱いと振動により嵌合が緩んでマグネットの回転が元に戻り、外れてしまうことがある。また、温度変化による膨張収縮でも嵌合が緩み、マグネットが外れてしまう虞があるという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、振動や温度変化があってもマグネットをバックヨークに確実に保持しておくことができるモータを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、本発明のモータのマグネット保持装置は、回転軸と、多極着磁された環状のマグネットと、該マグネットの外周面と係合する内周面を設けてカップ形に形成され、前記回転軸と一体に回転するバックヨークと、を備えるアウターロータ型モータにおいて、前記バックヨークの内周面の開口側に内側に突出して設けられた凸部と、前記バックヨークの凸部に合わせて前記マグネットの外周面に設けられたスリットと、を備える、構成とした(請求項1)。
この構成によれば、マグネットのスリットをバックヨークの凸部と位置合わせをした状態で、そのマグネットをバックヨーク内に挿入すると、所定の位置でバックヨークの凸部がスリットに係合されてストッパーの役割を果たし、マグネットがバックヨークに対し抜け止めされた状態で取り付けられて保持される。
また、前記スリットは、前記マグネットの底面に対して垂直に設けられてなる、構成が好ましい(請求項2)。
この構成によれば、マグネットのスリットをバックヨークの凸部と位置合わせした状態で、そのマグネットをバックヨーク内へ垂直に動かして挿入すると取り付けを開始することができるので、単純な操作で取り付けが行え、モータの組立作業が容易になる。
また、前記スリットは、前記マグネットの側面の途中までは、前記マグネットの底面に対して垂直方向に設けられ、途中からは前記マグネットの円周方向に対して所定の角度をなして設けてなる、構成が好ましい(請求項3)。
この構成によれば、まず、マグネットを垂直方向に動かすことによって、該マグネットのバックヨーク内への挿入が開始され、その後、マグネットが円周方向に回転されながらバックヨーク内に押し進められる。また、所定の位置に到達するとマグネットがバックヨークに抜け止めされた状態で取り付け保持される。したがって、モータの組立作業が容易になる。
また、前記スリットには、終端に、前記マグネットを円周方向に回転させることにより前記バックヨークの凸部が嵌り込む係止部を設けてなる、構成が好ましい(請求項4)。
この構成によれば、マグネットをバックヨークの終端まで押し込み、更にマグネットを円周方向に回転させると、バックヨークの凸部がマグネットの周方向圧接部に圧接するとともに、バックヨークの凸部が戻り止め凹部内に嵌り込むので、マグネットは、回転方向にも、上方向にも動かなくなり、確実に取り付け保持される。
また、前記スリットには、前記マグネットを円周方向に回転させて前記バックヨークの凸部を係止させる戻り防止用壁部を設けている、構成が好ましい(請求項5)。
この構成によれば、マグネットをバックヨークの終端まで押し込み、さらにマグネットを円周方向に回転させてバックヨークの凸部を戻り防止用壁部に係止させると、マグネットがバックヨークの所定の位置に位置決めされる。これにより、マグネットをバックヨークの所定の位置に簡単に取り付けて、かつ確実に保持することができる。
前記スリットには、終端に、前記マグネットを前記マグネットの円周方向に回転させることにより、前記バックヨークの凸部と圧接する周方向圧接部が設けられている、構成が好ましい(請求項6)。
この構成によれば、マグネットをバックヨークの終端まで押し込み、さらにマグネットを水平方向に回転させると、バックヨークの凸部がマグネットの周方向圧接部に圧接し、その圧接力でマグネットがバックヨークに保持される。
また、前記バックヨークの内周面下部には、前記マグネットのバックヨーク内への挿入量を規制するバネ性のマグネットストッパーが設けられている、構成が好ましい(請求項7)。
この構成によれば、マグネットがバックヨークの終端まで押し込まれると、そのマグネットがマグネットストッパーに当ってそれ以上の挿入が規制される。次に、更にマグネットを押し込んでマグネットストッパーをバネ変形させた状態で、このマグネットを水平方向に所定の位置まで回転させ、その後、マグネットストッパーをバネ変形させていたマグネットの押し込み力を取り除くと、マグネットストッパーのバネ復帰力によりマグネットをその位置に確実に保持することができる。
本発明によれば、マグネットのスリットをバックヨークの凸部と位置合わせをした状態で、そのマグネットをバックヨーク内に挿入すると、所定の位置でバックヨークの凸部がスリットに係合されてストッパーの役割を果たし、マグネットがバックヨークに対し抜け止めされた状態で取り付け保持されるので、振動や温度変化があっても、マグネットとバックヨークとの係合が緩んでマグネットが回転方向に戻るのを防止でき、マグネットの保持を決められた状態に保つことができる。この結果、モータの信頼性の向上が図れる。
本発明の第1の実施形態に係るモータにおけるマグネットとバックヨークの固定部を示す斜視図で、(a)は固定前の状態を示す図、(b)は固定後の状態を示す図である。 同上第1の実施形態に係るモータにおける固定部の側面図で、(a)は固定前の状態を示す図、(b)は固定後の状態を示す図である。 図2(c)に示す固定部の平面図である。 同上第1の実施形態に係るモータにおける固定部の要部断面図で、(a)は図2のA−A線拡大断面図、(b)は図2のB−B線拡大断面図である。 同上第1の実施形態に係るモータにおけるマグネットのスリット終端部分を説明するために、マグネットを上方から部分拡大図で、(a)はスリット終端部分に段差を設けた図、(b)はスリット終端部分にテーパーを設けた図である。 本発明の第2の実施形態に係るモータにおけるマグネットとバックヨークの固定部を示す側面図で、(a)は固定前の状態を示す図、(b)は固定後の状態を示す図、(c)は(a)のC部拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係るモータにおけるマグネットとバックヨークの固定部を示す側面図で、(a)は固定前の状態を示す図、(b)は固定後の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態に係るモータのマグネットとバックヨークの固定部を示している。同図において、本実施形態でのモータは、アウターロータ型ブラシレスモータを一例としている。このアウターロータは、ロータマグネット11(以下、単に「マグネット11」という)をバックヨーク12に固定し、更に、このバックヨーク12を回転軸13(図3参照)に固定して、マグネット11とバックヨーク12と回転軸13を一体化してなる。
前記マグネット11は、上下端が開口された環状筒型に形成されており、周面には円周方向に向かってN極とS極が交互に多極着磁されている。また、マグネット11の外周面には、溝状の切り込みをしたスリット14が円周方向に略等間隔で複数(本例では4つ)形成されている。
前記各スリット14は、マグネット11の底面11aに対し垂直で、かつ底面11a端から上面11b端に亘って連続して形成されている第1スリット部15と、第1スリット部15の終端部分からマグネット11の円周方向に、上面11bに沿って形成されている第2スリット部16とを一体に有して、側面視逆L状をした鍵型に形成されている。なお、第2スリット部16の切り込みの深さは、この第2スリット部16を後述する周方向圧接部として機能させるために、第1スリット部15の切り込みの深さよりも小さく形成している。したがって図5(a)に示すように、第1スリット部15と第2スリット部16との境界箇所17には段差が形成されている。しかし、この段差は図5(b)に示すように、境界箇所17を緩やかなテーパー状に形成することにより無くすことができる。
また、スリット14における第2スリット部16の溝面には、後述するバックヨーク12の凸部19が嵌り込む係止部としての、円形をした戻り止め凹部18が形成されている。
前記バックヨーク12は、鉄などの磁性材料からなる金属板をプレス加工して、マグネット11の外径とほぼ等しい内径で、かつマグネット11の外周面11cと係合する内周面12aを設けて、底面12bが閉じられ、上面が開口された円筒カップ形に形成されている。また、開口端の近傍には、マグネット11の各スリット14にそれぞれ係合可能な状態で、各スリット14に対応して凸部19が複数(本例では4つ)形成されている。各凸部19は、図4に示すように内側に半円球状に突出して設けられており、第2スリット部16内の戻り止め凹部18と対応した位置では、戻り止め凹部18内に嵌り込んで係止ができるようになっている。なお、図3に示すように、底面12bの中央部分には貫通穴12cが設けられており、この貫通穴12cに回転軸13を嵌入させて、バックヨーク12と一体化されている。
また、バックヨーク12の内周面12a下部には、バックヨーク12内に嵌合挿入されたマグネット11の挿入量を規制するバネ性を持たせたマグネットストッパー20が、下側から上側に進むに従って内側へ突出するように傾斜した状態に切り起こされて設けられている。なお、このマグネットストッパー20は、1つ以上であり、複数個のマグネットストッパー20を周方向に等間隔で設けてもよい。したがって、バックヨーク12内に嵌合挿入されたマグネット11は、底面11aがマグネットストッパー20の先端に突き当たると、それ以上の挿入が規制されるようになっている。また、マグネットストッパー20は、マグネット11の挿入時、マグネット11側から所定以上大きな力を受けて先端が押されると、そのマグネットストッパー20全体が自身のバネによって下側に弾性変位できるようになっている。
このように構成されたマグネット11とバックヨーク12を固定結合するには、まず、図1(a)及び図2(a)に示すように、バックヨーク12の凸部19にスリット14の第1スリット部15を対応させ、バックヨーク12の上部開口側からマグネット11の底面11a側を嵌め込む。これにより、凸部19がスリット14の第1スリット部15内を係合移動する状態で、マグネット11がバックヨーク12内に、マグネット11の底面11aがマグネットストッパー20の先端と突き当たる終端まで垂直方向に嵌め込まれる。
また、マグネット11の底面11aがマグネットストッパー20の先端と突き当たったらマグネット11を円周方向に回転させる。この回転に伴って凸部19が境界箇所17を乗り越えてスリット14の周方向圧接部としての第2スリット部16内を移動する。ここで、スリット14の第1スリット部15の溝面と凸部19内周面間の隙間は、凸部19の突出量の約110%で、第2スリット部16の溝面と凸部19内周面間の隙間は、凸部19の突出量の約50%とされている。したがって、第1スリット部15内の移動では、図4(a)に示すように、凸部19は溝面と接触しないで移動されるが、周方向圧接部としての第2スリット部16内の移動では凸部19が溝面に圧接してバックヨーク12の一部が弾性変形された状態で移動する。また、凸部19が第2スリット部16内の係止部としての戻り止め凹部18に対応すると、図1(b)及び図2(b)、図4(b)に示すように、凹部18内に凸部19が嵌り込んで抜けが防止されてマグネット11が戻り方向へ不用意に回転するのを防ぐ。
したがって、この第1の実施形態のモータでは、マグネット11のスリット14をバックヨーク12の凸部19と位置合わせをした状態で、そのマグネット11をバックヨーク12内へ終端まで押し込み、その終端位置で更に円周方向に回転させると、周方向圧接部としての第2スリット部16上に凸部19が配置され、マグネット11とバックヨーク12との間が圧接状態になる。また、更にマグネット11を円周方向に回転させて戻り止め凹部18と凸部19を対応させると、凸部19が戻り止め凹部18内に係合され、マグネット11がバックヨーク12に対し抜け止めされた状態で取り付け保持されるので、組立作業を簡略化できる。そして、第2スリット部16を周方向圧接部とし、凸部19が第2スリット部16内に位置し、かつ凸部19と戻り止め凹部18が係合されてない場合には、マグネット11とバックヨーク12との間に圧接状態が作られるようになっているので、凸部19と戻り止め凹部18との係合が外れにくい。これにより、振動や温度変化があっても、マグネット11とバックヨーク12との係合が緩んで回転方向に戻るのを確実に防止することができるので、マグネット11の保持を常に決められた状態に保つことができ、モータの信頼性の維持が図れる。
なお、凸部19は半円球状に突出してなる形状を開示したが、容易に加工できるものであれば、半円球形状に限定されるものではない。また、係止部としての戻り止め凹部18も凸部19が嵌り込む形状であればよく、形状は問わない。
次に、本発明の第2の実施形態に係るモータを、図6を参照して説明する。図6に示す第2の実施形態におけるモータは、図1乃至図5に示した第1の実施形態のモータにおけるマグネット11に設けたスリットの形状に変更を加えたものであり、バックヨークの構成は図1乃至図5と同じなので、同じ部材には同じ符号を付して重複した説明は省略する。
図6に示すモータのロータマグネット21(以下「マグネット21」という)は、上下端が開口された環状筒型に形成されており、周面には円周方向に向かってN極とS極が交互に多極着磁されている。また、マグネット21の外周面21cには、溝状の切り込みをしたスリット22が円周方向に略等間隔で複数(本例では4つ)形成されている。
前記スリット22は、マグネット21の底面21aに対して垂直に、底面21a端から上面21b端まで延びる第1スリット部23と、第1スリット部23の終端部分から円周方向に沿って底面21a及び上面21bに対して平行な水平方向に延びる第2スリット部24とを一体に有して、側面視逆L状をした鍵型に形成されている。また、スリット22における第2スリット部24には、第1スリット部23と隣接した位置に、この隣接部分から上方に突出した状態にしてなる突出部、すなわち、一度係合された凸部19が解除方向に戻るのを規制する戻り防止用壁部25が設けられている。なお図6(a)に示すように、戻り防止用壁部25の先端からマグネット21の底面21aまでの距離L1はバックヨーク12のマグネットストッパー20の先端から凸部19の上周面までの距離L3よりも大きく(L1>L3)、第2スリット部24からマグネット21の底面までの距離L2は上記距離L3と等しいか、あるいは若干小さく形成されている(L2≦L3)。
このように構成されたマグネット21とバックヨーク12を固定するには、まず、図6(a)に示すように、バックヨーク12の凸部19にスリット22の第1スリット部23を対応させ、バックヨーク12の上部開口側からマグネット21の底面21a側を嵌め込む。これにより、凸部19がスリット22の第1スリット部23内を係合移動する状態で、マグネット21がバックヨーク12内に、マグネット21の底面21aがマグネットストッパー20の先端に突き当たる終端まで垂直方向に嵌め込まれる。
また、マグネット21の底面21aがマグネットストッパー20の先端に突き当たったら、マグネット21を更に押し込む。マグネット21を更に押し込むと、マグネット21がマグネットストッパー20の弾性変形を伴って前記距離L1と距離L2との差(L1−L2)分よりも若干大きい距離だけ更に下方に押し下げられる。そして、この押し下げた状態でマグネット21を円周方向に回転させると、この回転に伴って凸部19がスリット14の第2スリット部16内を移動し、戻り防止用壁部25を超える方向に移動する。また、凸部19が戻り防止用壁部25を超えたら、マグネット21を押下していた力を取り除くと、マグネットストッパー20の弾性復帰力でマグネット21が上方に押し戻され、図6(b)に示すように、凸部19が戻り防止用壁部25の内側で第2スリット部16に係合される。そして、この係合状態では、マグネット21が戻り方向に回動しようとした場合、凸部19が戻り防止用壁部25に当接し、マグネット21が戻り方向へ不用意に回転するのを防ぐ。
したがって、この第2の実施形態のモータも、マグネット21のスリット22をバックヨーク12の凸部19と位置合わせをした状態で、そのマグネット21をバックヨーク12内へ終端まで押し込み、その終端位置で更に円周方向に回転させると、戻り防止用壁部25に凸部19を係合させて、マグネット21をバックヨーク12に対して抜け止めした状態で取り付けることができるので、組立作業が簡略化できる。また、組立後は、凸部19の抜け方向の回転は、戻り防止用壁部25との当接により抑えることができるので、振動や温度変化があっても係合が緩んで回転方向に戻るのを確実に防止でき、モータの信頼性の維持が図れる。
なお、第2の実施形態のモータの場合でも、第1の実施形態の場合と同様に、第2スリット部24の切り込みの深さを第1スリット部23の切り込みの深さよりも小さく形成して、第2スリット部24を周方向圧接部として機能させる構造にしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係るモータを、図7を参照して説明する。図7に示す第3の実施形態におけるモータは、図1乃至図5に示した第1の実施形態のモータにおけるマグネット11に設けたスリットの形状に変更を加えたものであり、バックヨークの構成は図1乃至図5と同じなので、同じ部材には同じ符号を付して重複した説明は省略する。
図7に示すモータのロータマグネット31(以下「マグネット31」という)は、上下端が開口された環状筒型に形成されており、周面には円周方向に向かってN極とS極が交互に多極着磁されている。また、マグネット31の外周面31cには、溝状の切り込みをしたスリット32が円周方向に略等間隔で複数(本例では4つ)形成されている。
前記各スリット32は、マグネット31の底面31aに対して垂直に、底面31a端から上面31b端に向かって途中まで延びる第1スリット部33と、第1スリット部33の上端から連続してマグネット31の円周方向に沿って底面31a及び上面31bに対して所定の角度で斜め方向に延びる第2スリット部としての傾斜スリット部34とを一体に有して、側面視略「く」の字状をした鍵型に形成されている。
また、スリット32における傾斜スリット部34の溝面には、凸部19に対する係止部としての円形をした戻り止め凹部35が形成されている。
このように構成されたマグネット31とバックヨーク12を固定するには、まず、図7(a)に示すように、バックヨーク12の凸部19にスリット32の第1スリット部33を対応させ、バックヨーク12の上部開口側からマグネット31の底面31a側を嵌め込む。これにより、凸部19がスリット32の第1スリット部33内を係合移動する状態で、マグネット31がバックヨーク12内に嵌め込まれる。また、第1スリット部33の終端まで嵌め込まれると、この第1スリット部33と連続して形成されている傾斜スリット部34内に凸部19が導かれ、更に押下すると傾斜スリット部34に案内されて垂直方向と円周方向に移動されながら、マグネット31の底面31aがマグネットストッパー20の先端と突き当たる終端まで垂直方向に嵌め込まれる。
また、マグネット31の底面31aがマグネットストッパー20の先端と突き当たる終端まで嵌め込まれると、凸部19が傾斜スリット部34内の戻り止め凹部35と対応する。そして、図7(b)に示すように、凸部19が戻り止め凹部35内に落ち込んで抜けが防止され、マグネット31が戻り方向へ不用意に回転するのを防ぐ。
したがって、この第3の実施形態のモータも、マグネット31のスリット32をバックヨーク12の凸部19と位置合わせをした状態で、そのマグネット31をバックヨーク12内に挿入して垂直及び円周方向に動かして位置調整すると、戻り止め凹部35と対応した所定の位置で凸部19が戻り止め凹部35内に係合され、そしてマグネット31がバックヨーク12に対し抜け止めされた状態で取り付け保持されるので、組立作業が簡略化できる。また、振動や温度変化があっても、係合が緩んで回転方向に戻るのを防止できるので、マグネット31の保持を常に決められた状態に保つことができ、モータの信頼性の維持が図れる。
なお、第3の実施形態のモータの場合でも、第1の実施形態の場合と同様に、第2スリット部である傾斜スリット部34の切り込みの深さを第1スリット部33の切り込みの深さよりも小さく形成して、傾斜スリット部34を周方向圧接部として機能させる構造にしてもよい。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれものである。
11 ロータマグネット
11a 底面
11b 上面
11c 外周面
12 バックヨーク
12a 内周面
13 回転軸
14 スリット
15 第1スリット部
16 第2スリット部(周方向圧接部)
17 境界箇所
18 戻り止め凹部(係止部)
19 凸部
20 マグネットストッパー
21 ロータマグネット
21a 底面
21b 上面
22 スリット
23 第1スリット部
24 第2スリット部
25 戻り防止用壁部
31 ロータマグネット
31a 底面
31b 上面
31c 外周面
32 スリット
33 第1スリット部
34 傾斜スリット部(第2スリット部)
35 戻り止め凹部(係止部)

Claims (7)

  1. 回転軸と、多極着磁された環状のマグネットと、該マグネットの外周面と係合する内周面を設けてカップ形に形成され、前記回転軸と一体に回転するバックヨークと、を備えるアウターロータ型モータにおいて、
    前記バックヨークの内周面の開口側に内側に突出して設けられた凸部と、前記バックヨークの凸部に合わせて前記マグネットの外周面に設けられたスリットと、を備えることを特徴とするモータ。
  2. 前記スリットは、前記マグネットの底面に対して垂直に設けてなることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記スリットは、前記マグネットの側面の途中までは、前記マグネットの底面に対して垂直方向に設けられ、途中からは前記マグネットの円周方向に対して所定の角度をなして設けてなることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記スリットには、終端に、前記マグネットを円周方向に回転させることにより前記バックヨークの凸部が嵌り込む係止部を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記スリットには、前記マグネットを円周方向に回転させて前記バックヨークの凸部を係止させる戻り防止用壁部を設けてなることを特徴とする請求項1、2または請求項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 前記スリットには、終端に、前記マグネットを前記マグネットの円周方向に回転させることにより、前記バックヨークの凸部と圧接する周方向圧接部を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のモータ。
  7. 前記バックヨークの内周面下部には、前記マグネットのバックヨーク内への挿入量を規制するバネ性のマグネットストッパーを設けてなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のモータ。
JP2012095655A 2012-04-19 2012-04-19 モータ Pending JP2013223404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095655A JP2013223404A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095655A JP2013223404A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013223404A true JP2013223404A (ja) 2013-10-28

Family

ID=49593997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012095655A Pending JP2013223404A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013223404A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104734444A (zh) * 2013-12-18 2015-06-24 现代自动车株式会社 用于驱动马达的转子固定单元

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104734444A (zh) * 2013-12-18 2015-06-24 现代自动车株式会社 用于驱动马达的转子固定单元

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4551591B2 (ja) 構造部品連結装置
EP2600502B1 (en) Rotor core of motor
US9557564B2 (en) Rotary body driving apparatus
JP2006296020A (ja) 回転電機のロータ及び回転電機
KR101755226B1 (ko) 도어 레버의 일체형 스핀들
JP2013223404A (ja) モータ
JP4852570B2 (ja) クリップ
US11859746B2 (en) Device for connecting two tubular objects
JP2016005382A (ja) グロメット取付構造
WO2017082098A1 (ja) モータ
US20150155118A1 (en) Control device with optimized coaxiality
JP2007149539A (ja) ノブ
JP2007267595A (ja) モータ
JP3993010B2 (ja) モータ
JP5972637B2 (ja) ステッピングモータ
JP5663134B2 (ja) 液面レベルセンサ
JP2015125973A (ja) コネクタ
KR20180053866A (ko) 로터 조립체 및 이를 포함하는 모터
JP4568721B2 (ja) 締結装置
JP5696386B2 (ja) 固定構造及び駆動装置
JP6054839B2 (ja) ランデル型ロータ及びランデル型モータ
JP7509066B2 (ja) ステータ及び回転電機
JP6169943B2 (ja) ランデル型モータ
JP2019009898A (ja) モータ
KR20080069381A (ko) 자석 장착용 캡을 이용한 자석완구