JP2013222497A - 真空バルブ用接点材料 - Google Patents

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貴史 草野
Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Haruka Sasaki
遥 佐々木
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浩資 捧
Takeshi Yoshida
剛 吉田
Hiromichi Somei
宏通 染井
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Abstract

【課題】耐弧成分の炭化を促進させ、低サージ型接点材料での遮断特性を向上させる。
【解決手段】 接離自在の一対の接点5、6を真空絶縁容器1内に収納した真空バルブの真空バルブ用接点材料において、接点5、6は、導電成分とWCに代表される耐弧成分と必要により補助成分とを含有し、耐弧成分は、導電成分と混合する前に、メーカから購入した原料粉末に微量のカーボン粉末を添加して予備加熱を施し、カーボンと化合していない無炭化耐弧成分の量を抑制することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、低サージ型真空バルブに用いられる真空バルブ用接点材料に関する。
従来、低サージ型真空バルブには、Ag−WC系接点材料が用いられることが知られている。この合金は、WCの熱電子放出効果とAgの蒸気圧との相対的な効果によって裁断電流を制御するとされている。Ag−WC接点は、原料Ag粉末と原料WC粉末を出発材料とし、混合、加圧、焼結により製造されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、原料WC粉末には、C(炭素)と化合していないW(タングステン)が存在し、遮断特性を低下させることがある。Cと化合していないWは、その殆どがO(酸素)やH(水素)と結合し、酸化物や水素化物となり、電流遮断時にOやHとなって接点間に浮遊し、遮断特性を低下させる要因となる。このため、酸化物や水素化物とならないように炭化物としておき、遮断特性の向上を図れるものが望まれていた。
特開2010−163642号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐弧成分の炭化を促進し、遮断特性を向上し得る真空バルブ用接点材料を提供することにある。
上記課題を解決するために、実施形態の真空バルブ用接点材料は、接離自在の一対の接点を有する真空バルブの真空バルブ用接点材料において、前記接点は、導電成分と耐弧成分と必要により補助成分とを含有し、前記耐弧成分は、原料粉末にカーボン粉末を添加し、予備加熱を施すことを特徴とする。
本発明の実施例に係る真空バルブ用接点材料が用いられる真空バルブの構成を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明の実施例に係る真空バルブ用接点材料を図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る真空バルブ用接点材料が用いられる真空バルブの構成を示す断面図である。
図1に示すように、セラミックスからなる筒状の真空絶縁容器1の両端開口部には、固定側封着金具2と可動側封着金具3が封着されている。固定側封着金具2には、固定側通電軸4が貫通固定され、端部に固定側接点5が固着されている。固定側接点5に対向し、接離自在の可動側接点6が可動側封着金具3の開口部を移動自在に貫通する可動側通電軸7の端部に固着されている。可動側通電軸7の中間部には伸縮自在のベローズ8の一方端が封着され、他方端が可動側封着金具3の開口部に封着されている。接点5、6の周りには、筒状のアークシールド9が設けられている。
このような接点5、6の接点材料の製造条件を種々変化させ、炭化物となっていない耐弧成分量を測定し、遮断電流との関係を求めた。耐弧成分量は、湿式分析で求め、また、遮断電流は、φ45mm×t3mmに加工した一対の接点を試験用チャンバーに組込み、2kAステップで上昇させたときの最大遮断電流を求めた。以下、製造条件とその結果を表1を参照して説明する。
(比較例)
比較例では、固相焼結法でAg−50mass%WC接点を製造した。メーカから購入した導電成分である平均粒径2.5μmの原料Ag粉末と、メーカから購入した耐弧成分である平均粒径1μmの原料WC粉末を質量比1:1で混合した。これを、φ50mmの金型で5t/cm2で加圧して圧粉体とし、真空雰囲気中で温度950℃×2時間の条件で焼結した。これは、従来方法による製造方法であり、後述する予備加熱は、無である。この結果、Cと化合物を形成していないWCは、0.10〜0.12mass%であり、この接点での遮断電流を基準値の1とした。
ここで、Cと化合物を形成していない耐弧成分を無炭化耐弧成分と称す。
(実施例1)
実施例1では、固相焼結法でAg−50mass%WC接点を製造した。先ず、メーカから購入した平均粒径1μmの原料WC粉末に0.01mass%のC粉末を添加し、真空雰囲気中のカーボン坩堝で温度1000℃×1時間加熱した。これを予備加熱有とした。以下の実施例で同様である。この原料WC粉末に、メーカから購入した平均粒径2.5μmの原料Ag粉末を質量比1:1で混合し、φ50mmの金型で5t/cm2で加圧して圧粉体を得た。これを、真空雰囲気中で温度950℃×2時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないWCは、0.03mass%であり、遮断電流は、1.2倍であった。即ち、耐弧成分の99.97mass%が炭化物となっており、遮断特性を向上させることができる。なお、カーボン坩堝で温度1000℃×1時間の加熱を行っても、耐弧成分の炭化を促進させることができる。
(実施例2)
実施例2では、液相焼結法でAg−60mass%WC接点を製造した。平均粒径1.5μmと平均粒径0.7μmの原料WC粉末の混合粉末を予備加熱した。この平均粒径1.5と0.7μmの原料WC粉末に、平均粒径2.5μmの原料Ag粉末を質量比4:1:5で混合し、圧粉体を得た。これを、水素雰囲気中で温度1100℃×1時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないWCは、0.02mass%であり、遮断電流は、1.15倍であった。
(実施例3)
実施例3では、導電成分がCuの事例であり、固相焼結法でCu−50mass%WC接点を製造した。平均粒径1μmの原料WC粉末を予備加熱し、平均粒径10μmのCu粉末を質量比1:1で混合し、圧粉体を得た。これを、水素雰囲気中で温度1050℃×1時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないWCは、0.03mass%であり、遮断電流は、1.15倍であった。
なお、導電成分として、低サージ性を進めるため、Cu+Agとした合金においても、耐弧成分を予備加熱することにより、遮断特性を向上させることができる。
(実施例4)
実施例4では、耐弧成分がMo2Cの事例であり、液相焼結法でAg−40mass%Mo2C接点を製造した。平均粒径5μmの原料Mo2C粉末を予備加熱し、平均粒径4μmのAg粉末を質量比2:3で混合し、圧粉体を得た。これを、水素雰囲気中で温度1000℃×1時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないMo2Cは、0.03mass%であり、遮断電流は、1.15倍であった。
(実施例5)
実施例5では、耐弧成分がVCの事例であり、液相焼結法でAg−40mass%VC接点を製造した。平均粒径7μmの原料VC粉末を予備加熱し、平均粒径4μmのAg粉末を質量比2:3で混合し、圧粉体を得た。これを、水素雰囲気中で温度1000℃×1時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないVCは、0.03mass%であり、遮断電流は、1.1倍であった。
なお、他の耐弧成分として、NbC、TaC、TiC、ZrC、HfCなどを少なくとも1種類を含有することで同様の効果が期待できる。
(実施例6)
実施例6では、補助成分を検討した。液相焼結法でAg−60mass%TiC−1mass%Cr接点を製造した。平均粒径3μmの原料TiC粉末を予備加熱し、平均粒径2.5μmの原料Ag粉末と平均粒径10μmのCr粉末を混合し、圧粉体を得た。これを、真空雰囲気中で温度1100℃×2時間の条件で焼結した。この結果、Cと化合物を形成していないTiCは、0.01mass%であり、遮断電流は、1.15倍であった。
なお、他の補助成分として、Co、Ni、Fe、などを少なくとも1種類を含有することで同様の効果が期待できる。補助成分は、5mass%以下含有させるものとする。
上記実施例の真空バルブ用接点材料によれば、微量のC粉末を添加した予備加熱をすることにより、耐弧成分の殆どを炭化物とすることができ、酸化物や水素化物となることを防ぎ、遮断特性を向上させることができる。
以上述べたような実施形態によれば、耐弧成分粉末にC添加して予備加熱することにより、遮断特性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 真空絶縁容器
2、3 封着金具
4、7 通電軸
5、6 接点
8 ベローズ
9 アークシールド
Figure 2013222497

Claims (5)

  1. 接離自在の一対の接点を有する真空バルブの真空バルブ用接点材料において、
    前記接点は、導電成分と耐弧成分と必要により補助成分とを含有し、
    前記耐弧成分は、原料粉末にカーボン粉末を添加し、予備加熱を施すことを特徴とする真空バルブ用接点材料。
  2. 前記耐弧成分のうち、無炭化耐弧成分が0.03mass%以下であることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ用接点材料。
  3. 前記耐弧成分は、WC、Mo2C、NbC、TaC、TiC、VC、ZrC、HfCのうち、少なくとも1種類を含有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バルブ用接点材料。
  4. 前記予備加熱は、前記耐弧成分の粉末に、0.01mass%のカーボン粉末を混合し、所定温度で加熱することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の真空バルブ用接点材料。
  5. 前記真空バルブは、Ag−WC系合金の低サージ型であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の真空バルブ用接点材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104319167A (zh) * 2014-11-11 2015-01-28 厦门理工学院 环氧树脂固封双真空灭弧室

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