JP2013219980A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体スイッチング素子に係る物理値の検知のための専用素子を必要としないでその物理値の検知が可能で、装置の構成簡略に貢献できる負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】制御回路20内において、FET11〜14の寄生素子であるダイオード11b〜14bに対し、還流電流の発生時のダイオード11b〜14bの順方向電圧がFET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14として検知される。この場合のFET11〜14の電圧V11〜V14であるダイオード11b〜14bの順方向電圧は周囲温度に相関を有することから、これを利用してFET11〜14が過熱状態にあるかの判定が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体スイッチング素子に係る温度や電流等の物理値の検知手段を有する負荷駆動装置に関するものである。
従来、負荷駆動装置として、例えば図5に示すようなモータ駆動装置が知られている。このモータ駆動装置は、FET51〜54を4個用いたフルブリッジ(Hブリッジ)型の駆動回路50を備える。駆動回路50は、FET51〜54のオンオフの組み合わせによりモータMを正逆回転させるとともに、所定のFET51〜54に対してPWM制御等のスイッチング制御が実施され、モータMの回転速度が制御されるようになっている。
また、このようなFET51〜54を用いる場合、過熱や過電流から保護することが一般に行われる。その際、FET51〜54に係る温度や電流を検知する必要があるが、第1の手法としては、FET51〜54の素子温度を検知するサーミスタ55やFET51〜54を流れる電流を検知するシャント抵抗56等が駆動回路50に付随して用いるというものである。
サーミスタ55は、FET51〜54の近傍に設定され、電気的にはモータMに直列に接続される。図6(a)に示すように、素子温度Tmが閾値Th1を超えるとサーミスタ55自身の抵抗値が十分に増大し、モータMへの通電が停止される。シャント抵抗56は、駆動回路50とグランド(GND)との間に備えられ、FET51〜54を流れる電流に応じた端子電圧Viを発生させる。そして、端子電圧Viが差動増幅器57を介して制御回路(マイコン)58に入力され、図6(b)に示すように、FET51〜54を流れる電流に応じた端子電圧Viが閾値Th2を超えて過電流と判定されると、制御回路58によりモータMへの通電が停止される。
また第2の手法としては、例えば特許文献1に示されているように、半導体スイッチング素子を半導体基板上に作り込む際に、スイッチング素子に並設して温度検知素子として機能させるダイオードを別途形成するというものである。この温度検知素子のダイオードにはスイッチング素子とは別に給電がなされ、素子の温度検知が行われる。
特開平9−036356号公報
しかしながら、先の第1の手法においては、温度検知のためのサーミスタ55や電流検知のためのシャント抵抗56といった専用部品を必要とすることと、専用部品の実装のために駆動回路50の回路基板のサイズを増大させる必要があることから、部品増、材料費増というところでコスト高を招く。
また第2の手法においては、半導体スイッチング素子の形成部分と並べて素子温度検知のための専用の温度検知素子を半導体基板上に別途作り込むため、温度検知素子自身の追加や温度検知素子に対する給電線の追加等で半導体装置の構造が複雑化し、この第2の手法でも同様にコスト高を招く。
つまり、第1の手法のように駆動装置の構成が、第2の手法のように半導体装置の構成がともに煩雑となっていることがコスト高に繋がっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、半導体スイッチング素子に係る物理値の検知のための専用素子を必要としないでその物理値の検知が可能で、装置の構成簡略に貢献することができる負荷駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、半導体スイッチング素子のスイッチング動作に基づいて負荷への電力供給を調整する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御回路とを備えた負荷駆動装置であって、前記スイッチング素子は、半導体基板上に作り込む際に自身のスイッチ本体とは別に寄生素子として形成されるダイオードを有してなり、前記駆動回路は、前記スイッチング素子のスイッチング動作時のオフ期間に前記ダイオードに還流電流が生じる回路構成をなすものであり、前記制御回路は、前記還流電流の発生時の前記ダイオードの順方向電圧を前記スイッチング素子の第1及び第2端子間電圧として検知する電圧検知手段と、前記スイッチング素子の端子間電圧に基づく周囲温度に相関を有する前記ダイオードの順方向電圧から、前記スイッチング素子が過熱状態にあるか否かを判定する過熱判定手段とを備える。
この発明では、スイッチング素子の寄生素子であるダイオードに対し、還流電流の発生時のダイオードの順方向電圧がスイッチング素子の第1及び第2端子間電圧として検知される。この場合のスイッチング素子の端子間電圧であるダイオードの順方向電圧は周囲温度に相関を有することから、スイッチング素子が過熱状態にあるかの判定が可能である。つまり、スイッチング素子の寄生のダイオードを利用してスイッチング素子の温度検知を行う構成としたため、スイッチング素子の温度検知のための専用素子が不要で、しかも寄生のダイオードへの給電も別途必要ない。そのため、駆動回路の構成の簡素化に寄与できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の負荷駆動装置において、前記電圧検知手段は、前記スイッチング素子のスイッチング動作時のオン期間に生じるオン時電圧を前記スイッチング素子の第1及び第2端子間電圧としても検知可能に構成され、前記制御回路は、前記スイッチング素子の端子間電圧に基づく前記スイッチング素子のオン時電圧とそのオン抵抗とから、前記スイッチング素子に過電流が流れているか否かを判定する過電流判定手段を備える。
この発明では、スイッチング素子のオン時電圧がスイッチング素子の第1及び第2端子間電圧として検知される。この場合のスイッチング素子の端子間電圧であるスイッチング素子のオン時電圧とそのオン抵抗とから素子に流れる電流が算出できることから、スイッチング素子に過電流が流れているかの判定が可能である。つまり、スイッチング素子の電流検知においても専用素子が不要なため、駆動回路の構成の簡素化に寄与できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の負荷駆動装置において、前記制御回路は、前記スイッチング素子が過熱状態であるとの前記過熱判定手段の判定に基づいて、前記スイッチング素子の動作を停止又は制限するように制御する。
この発明では、スイッチング素子が過熱状態であるとの判定に基づいて、スイッチング素子の動作が停止又は制限されるため、スイッチング素子のそれ以上の温度上昇が抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項2に従属する請求項3に記載の負荷駆動装置において、前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が過電流であるとの前記過電流判定手段の判定に基づいて、前記スイッチング素子の動作を停止又は制限するように制御する。
この発明では、スイッチング素子に流れる電流が過電流であるとの判定に基づいて、スイッチング素子の動作が停止又は制限されるため、スイッチング素子へのそれ以上の電流供給が抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記駆動回路が駆動する負荷は、モータである。
この発明では、モータの電力供給を行うスイッチング素子の過熱や過電流保護に係る温度や電流検知のための専用素子を用いないで実現できる。
本発明によれば、半導体スイッチング素子に係る物理値の検知のための専用素子を必要としないでその物理値の検知が可能で、装置の構成簡略に貢献することができる負荷駆動装置を提供することができる。
一実施形態におけるモータ駆動装置の構成図である。 モータ駆動装置を制御する制御回路の構成図である。 素子に係る温度・電流の検知動作を説明するための説明図である。 温度検知の際の温度補正について説明するための説明図である。 従来におけるモータ駆動装置の構成図である。 素子の過熱・過電流からの保護を説明するための説明図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、自動車用パワーウインド装置等に用いられるモータ駆動装置は、半導体スイッチング素子として例えばパワーMOSFET(以下、FET)11〜14を4個用いたフルブリッジ(Hブリッジ)型の駆動回路10を備えている。駆動回路10は、高電位側にPMOS型のFET11及びFET13を、低電位側にNMOS型のFET12及びFET14を用い、FET11とFET12とが直列にプラス側電源線+BとグランドGNDとの間に接続され、FET13とFET14とが直列にプラス側電源線+BとグランドGNDとの間に接続されてなる。FET11,12間のノードとFET13,14間のノードとがそれぞれ駆動回路10の出力端子であり、各出力端子間にモータMが接続される。
そして、モータMの正転駆動時にはFET11,14の組が駆動され、逆転駆動時にはFET12,13の組が駆動される。また、FET11,12側がPWM制御(スイッチング制御)の対象となっており、FET11,12によるスイッチング動作にてモータMに供給する電力を調整し、モータMの回転速度が制御される。因みに、自動車用パワーウインド装置に適用されるモータ駆動装置としては、例えば閉作動中のウインドガラスの全閉位置手前からウインドガラスの作動速度を低速とし、ウインドガラスの全閉位置到達時に生じる車体側への衝突音を低減するような場合に、モータMの回転速度が変更される。
本実施形態で用いるFET11〜14は、主たるスイッチング動作を行うFET本体11a〜14aとともに、FET11〜14を半導体基板上に作り込む際にFET本体11a〜14aとは別に寄生素子として形成されるダイオード11b〜14bを有してなる。ダイオード11b〜14bは、FET本体11a〜14aに対して逆接続され、FET本体11a〜14aがオンからオフに切り替わった直後に駆動回路10内に生じる還流電流を流す経路として機能する。
ここで、FET11〜14のソース・ドレイン間において、FET11〜14(FET本体11a〜14a)のオン時の電圧を測定すれば、FET11〜14のオン抵抗が予め把握できることから、そのオン抵抗とオン時電圧とからFET11〜14に流れる電流が検知可能である。また、FET11〜14(FET本体11a〜14a)がオンからオフに切り替わった時に同じく電圧を測定すると、還流電流が流れた時のダイオード11b〜14bの順方向電圧(電圧降下値)が得られる。このダイオード11b〜14bの順方向電圧は温度特性を有するため、順方向電圧の検知からその周囲温度、即ちFET11〜14の温度が検知可能である。従って、本実施形態では上記に着目し、寄生のダイオード11b〜14bを含むFET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14の検知を行い、FET11〜14の過電流及び過熱保護が行われている。
図2に示すように、モータ駆動装置の制御回路20は、駆動回路10のFET11〜14のソース端子及びドレイン端子に対して各入力端子が接続された差動増幅器21a〜21d(図1参照、図2では図示略)を有し、各差動増幅器21a〜21dからの出力信号を検知信号S1〜S4として取得している。各検知信号S1〜S4は、FET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14が増幅された信号である。
制御回路20は、各FET11〜14のゲート端子(制御端子)に出力するゲート信号HM,LM,HP,LPを生成する第1〜第4ゲート信号生成部22a〜22dを有している。第1〜第4ゲート信号生成部22a〜22dは同一構成となっている。以下には、第1ゲート信号生成部22aの具体構成を示す。
第1ゲート信号生成部22aは、検知信号S1〜S4の入力に応じた第1〜第4判定部23a〜23dを有している。
第1判定部23aは、FET11を対象に電流及び温度判定を行っている。即ち、第1判定部23aでは、FET11のソース・ドレイン間電圧V11に応じたレベルの検知信号S1がトリガ発生部24からのトリガ信号に基づいてAD変換部25aに取り込まれ、該AD変換部25aにてアナログ値からデジタル値に変換される。AD変換部25aから出力されるFET11のソース・ドレイン間電圧V11の電圧データは、電流演算部25b及び温度演算部25cにそれぞれ入力される。この場合、FET11のソース・ドレイン間電圧V11をFET11のオン時に検知すれば、FET11のオン抵抗に基づいて自身を流れる電流が検知可能である。また、同じFET11のソース・ドレイン間電圧V11をFET11のオフ時で自身に還流電流が流れる時に検知すれば、寄生するダイオード11bの順方向電圧からFET11の温度が検知可能である。従って、AD変換部25aでは、両者のタイミングで取り込みが行われる(図3を用いて後述する)。
電流演算部25bには、電圧データの入力とともに、該入力に同期して抵抗テーブル25dからFET11の抵抗データ(オン抵抗)が入力される。そして、電流演算部25bは、入力された電圧データと抵抗データとから電流値が算出され、算出した電流値を比較器25eに出力する。尚、この電流演算部25bは、電流検知のタイミングのみに動作し、算出値も次の算出値が得られるまで保持する。
比較器25eは、一方の入力端子に電流演算部25bにて算出された電流値が入力されるとともに、他方の入力端子に閾値設定部25fから入力される閾値が入力される。そして、比較器25eは、電流値と閾値との比較を行い、電流値が閾値以下の時にはHレベルの出力信号を出力し、電流値が閾値を超えると出力信号をLレベルに切り替える。つまり、FET11に流れる電流が閾値を超える過電流になると、比較器25eはLレベルの出力信号を出力する。比較器25eの出力信号は、AND回路25gの第1入力端子に入力される。
温度演算部25cは、AD変換部25aから出力された電圧データからFET11の温度を算出して比較器25hに出力する。尚、この温度演算部25cは、温度検知のタイミングのみに動作し、算出値も次の算出値が得られるまで保持する。
比較器25hは、一方の入力端子に温度演算部25cにて算出された温度が入力されるとともに、他方の入力端子に閾値設定部25iから入力される閾値が入力される。そして、比較器25hは、温度と閾値との比較を行い、温度が閾値以下の時にはHレベルの出力信号を出力し、温度が閾値を超えると出力信号をLレベルに切り替える。つまり、FET11の温度が閾値を超える過熱状態になると、比較器25hはLレベルの出力信号を出力する。比較器25hの出力信号は、AND回路25gの第2入力端子に入力される。
AND回路25gは、比較器25e,25hからの各出力信号を入力する。この場合、AND回路25gには、比較器25eからは電流検知に関する信号が入力され、比較器25hからは温度検知に関する信号が入力される。つまり、上記したように、電流検知に関する比較器25eからの信号と、温度検知に関する比較器25hからの信号とに時間的なズレが生じることから、図示略のラッチ回路や遅延回路にてそれぞれの信号の入力態様が調整され、AND回路25gは、比較器25e,25hからの両信号に基づく適正な出力信号が出力可能となっている。
そして、AND回路25gは、比較器25e,25hからの出力信号の両者がHレベルの時のみHレベルの出力信号を出力する。いずれかの比較器25e,25hの出力信号がLレベルになると、AND回路25gは出力信号をLレベルに切り替える。AND回路25gの出力信号は、AND回路27aの第1入力端子に入力される。
第2判定部23bは、FET12を対象に電流判定を行っている。即ち、第2判定部23bでは、FET12のソース・ドレイン間電圧V12に応じたレベルの検知信号S2がトリガ発生部24からのトリガ信号に基づき上記のAD変換部25aと同様にしてAD変換部26aに取り込まれ、該AD変換部26aにてアナログ値からデジタル値に変換される。AD変換部26aから出力されるFET12のソース・ドレイン間電圧V12の電圧データは、電流演算部26bに入力される。また、電流演算部26bには、電圧データの入力とともに、該入力に同期して抵抗テーブル26cからFET12の抵抗データ(オン抵抗)が入力される。そして、電流演算部26bは、入力された電圧データと抵抗データとから電流値が算出され、算出した電流値を比較器26dに出力する。尚、この電流演算部26bについても、電流検知のタイミングのみに動作し、算出値も次の算出値が得られるまで保持する。
比較器26dは、一方の入力端子に電流演算部26bにて算出された電流値が入力されるとともに、他方の入力端子に閾値設定部26eから入力される閾値が入力される。そして、比較器26dは、電流値と閾値との比較を行い、電流値が閾値以下の時にはHレベルの出力信号を出力し、電流値が閾値を超えると出力信号をLレベルに切り替える。つまり、FET12に流れる電流が閾値を超える過電流になると、比較器26dはLレベルの出力信号を出力する。比較器26dの出力信号は、AND回路26fに出力される。
AND回路26fは、比較器25eからの出力信号が第1入力端子に、比較器26dからの出力信号が第2入力端子にそれぞれ入力されるとともに、第3入力端子には貫通電流検知部26gからの出力信号が入力される。貫通電流検知部26gは、FET11,12間の貫通電流の有無を検知し、貫通電流が生じていない場合、Hレベルの出力信号を出力し、貫通電流が生じると出力信号をLレベルに切り替える。AND回路26fの入力信号についても、上記したAND回路25gと同様に、図示略のラッチ回路や遅延回路にてそれぞれの信号の入力態様が調整され、AND回路26fから適正な出力信号が出力可能となっている。
そして、AND回路26fは、比較器25e,26d及び貫通電流検知部26gからの各出力信号が入力され、該出力信号の全部がHレベルの時のみHレベルの出力信号を出力する。比較器25e,26d及び貫通電流検知部26gの出力信号のいずれかがLレベルになると、AND回路26fは出力信号をLレベルに切り替える。AND回路26fの出力信号は、AND回路27aの第2入力端子に入力される。
第3判定部23cは、第1判定部23aと同一構成をなし、FET13を対象に電流及び温度判定を行っている。そして、第3判定部23cでは、FET13のソース・ドレイン間電圧V13に応じたレベルの検知信号S3の取得に基づいて、最終段のAND回路(AND回路25gと同等)からの出力信号がAND回路27aの第3入力端子に入力される。
第4判定部23dは、第2判定部23bと同一構成をなし、FET14を対象に電流判定を行っている。そして、第4判定部23dでは、FET14のソース・ドレイン間電圧V14に応じたレベルの検知信号S4の取得に基づいて、最終段のAND回路(AND回路26fと同等)からの出力信号がAND回路27aの第4入力端子に入力される。
第1〜第4判定部23a〜23dからの各出力信号が入力されるAND回路27aは、全ての出力信号がHレベルの時のみHレベルの出力信号をAND回路27bに出力する。いずれかの判定部23a〜23dの出力信号がLレベルになると、AND回路27aは出力信号をLレベルに切り替える。つまり、FET11〜14にて過電流異常、若しくは過熱異常が生じると、AND回路25gはLレベルの出力信号を出力する。
AND回路27bは、第1入力端子にFET11に対応する基本ゲート信号生成部28から基本ゲート信号を入力するとともに、第2入力端子にはAND回路27aからの出力信号を入力している。従って、AND回路27bは、AND回路27aの出力信号がHレベルの時には、基本ゲート信号生成部28からの基本ゲート信号をそのまま出力信号として出力するとともに、AND回路27aの出力信号がLレベルになると、出力信号をLレベルに固定する。尚、FET11はPMOS型であることから、AND回路27bの出力信号の論理が反転されてゲート信号HMとしてFET11のゲート端子に出力される。つまり、AND回路27bの出力信号がLレベルに固定されるのは、FET11に流れる電流が過電流となる場合、若しくはFET11の温度が過熱状態となる場合であり、これらの場合にFET11がオフされるようにAND回路27bの出力信号の論理が反転され、ゲート信号HMとしてはHレベルに固定される。尚、FET11,12間、若しくはFET13,14間に貫通電流が生じた場合にもゲート信号HMはHレベルに固定され、FET11をオフさせるようになっている。
第2〜第4ゲート信号生成部22b〜22dは、構成の詳述を省略するが、第1ゲート信号生成部22aと同様に構成されている。第2ゲート信号生成部22bは、FET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14に対応する検知信号S1〜S4に基づき、FET12のゲート信号LMを出力する。第3ゲート信号生成部22cは、同様に、FET13のゲート信号HPを出力する。第4ゲート信号生成部22dは、同様に、FET14のゲート信号LPを出力する。尚、FET11と同様、PMOS型のFET13にゲート信号HPを出力する第3ゲート信号生成部22cは、FET13に流れる電流が過電流となる場合、若しくはFET13の温度が過熱状態となる場合に、ゲート信号HPをHレベルに固定し、FET13をオフさせる。これに対し、NMOS型のFET12,14にそれぞれゲート信号LM,LPを出力する第2,第4ゲート信号生成部22b,22dは、第1,第3ゲート信号生成部22a,22cのように、最終段での出力信号の論理反転を行わない。つまり、第2,第4ゲート信号生成部22b,22dは、FET12,14に流れる電流が過電流となる場合、若しくはFET12,14の温度が過熱状態となる場合に、ゲート信号LM,LPをLレベルに固定し、FET12,14をオフさせるようになっている。
ここで、例えばFET12,13の組でモータMが駆動される場合の電流・温度検知を説明する。この場合、FET12はPWM制御、FET13はオン、FET11及びFET14はオフとされている。
図3に示すように、PWM制御対象のFET12のゲート信号LMは、その都度デューティの調整されたパルス信号となっており、オン・オフレベル(H・Lレベル)が交互に繰り返される。そして、FET12のオン期間では、FET12のソース・ドレイン間電圧V12は+B電位からオン時電圧まで低下する。この時の電圧V12は、FET12のオン抵抗に基づく電圧であるため、FET12のオンに伴う電圧V12の立ち下がりに基づいて、図2に示すAD変換部25a,26a等においてFET12を含むFET11〜14の電流検知のための電圧取り込みが行われる。
次いで、FET12のオフ期間では、それと対のFET13がオンされていることから、FET13とFET11の寄生のダイオード11bとを含む経路で還流電流が生じる。従って、FET11のソース・ドレイン間電圧V11は、寄生のダイオード11bの順方向電圧VFまで上昇する。この時の電圧V11は、図4に示すようにFET11の温度と相関関係にあるため、FET12のオフに伴う電圧V11の立ち上がりに基づいて、図2に示すAD変換部25a,26a等においてFET11を含むFET11〜14の温度検知のための電圧取り込みが行われる。
尚、この場合、メインで動作しているFET12,13とは異なるFET11の温度検知となるが、FET11〜14は例えば同じヒートシンク上に配置され、互いが熱的に接続されているため、FET11〜14の温度に応じた電圧V11の値となる。詳しくは、FET11〜14の温度が低いと電圧V11の値が大きく、温度が高くなると電圧V11の値が次第に低くなるように変化する。またこのとき、FET11〜14のオン時に流れる電流の影響も受けることから、上記検知した電流が大きい時は電圧V11とFET11〜14の温度と相関の傾きが大きく、上記検知した電流が小さい時はその相関の傾きが小さくなるように補正するのが好ましい。
このようにFET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14の測定にて、制御回路20は、FET11〜14の過電流検知と過熱検知とを行い、FET11〜14の過電流又は過熱状態と判定すると、FET11〜14のそれ以上の動作を停止するようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態の制御回路20では、FET11〜14の寄生素子であるダイオード11b〜14bに対し、還流電流の発生時のダイオード11b〜14bの順方向電圧(VF)がFET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14として検知される。この場合のFET11〜14の電圧V11〜V14であるダイオード11b〜14bの順方向電圧は周囲温度に相関を有することから、これを利用してFET11〜14が過熱状態にあるかの判定が行われる。つまり、FET11〜14の寄生のダイオード11b〜14bを利用してFET11〜14の温度検知を行う構成としたため、FET11〜14の温度検知のための専用素子が不要で、しかも寄生のダイオード11b〜14bへの給電も別途必要ない。そのため、駆動回路10の構成の簡素化に寄与することができる。
(2)制御回路20では、FET11〜14のオン時電圧がFET11〜14のソース・ドレイン間電圧V11〜V14として検知される。この場合のFET11〜14の電圧V11〜V14であるFET11〜14のオン時電圧とそのオン抵抗とからFET11〜14に流れる電流が算出できることから、これを利用してFET11〜14に過電流が流れているかの判定が行われる。つまり、FET11〜14の電流検知においても専用素子が不要なため、駆動回路10の構成の簡素化に寄与することができる。
(3)制御回路20では、FET11〜14が過熱状態であるとの判定、及びFET11〜14に流れる電流が過電流であるとの判定のそのいずれかに基づいて、FET11〜14の動作を停止するゲート信号HM,LM,HP,LPの生成が行われる。これにより、FET11〜14のそれ以上の温度上昇や、FET11〜14へのそれ以上の電流供給を抑制することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の制御回路20では、FET11〜14の温度検知及び電流検知の両方が行われたが、いずれか一方でもよく、例えば温度検知のみを行う構成であってもよい。
・上記実施形態の制御回路20では、FET11〜14の過熱判定時及び過電流判定時にFET11〜14の動作が停止されたが、それ以上の温度上昇や電流供給が抑制可能にFET11〜14の動作を継続しつつ制限するようにしてもよい。また例えば、FET11〜14の過熱発生時に、FET11〜14を冷却する別途ファン等の冷却装置の動作を制御するようにしてもよい。
・上記実施形態では、半導体スイッチング素子としてMOSFET11〜14を用いたが、その他の半導体スイッチング素子を用いてもよい。
・上記実施形態では、負荷がモータMのモータ駆動装置に適用したが、モータM以外の負荷を駆動する負荷駆動装置に適用してもよい。
10…駆動回路、11〜14…FET(半導体スイッチング素子)、11a〜14a…FET本体(スイッチ本体)、11b〜14b…ダイオード、20…制御回路(電圧検知手段、過熱判定手段、過電流判定手段)、21a〜21d…差動増幅器(電圧検知手段)、25c…温度演算部(過熱判定手段)、25h…比較器(過熱判定手段)、25b,26b…電流演算部(過電流判定手段)、25e,26d…比較器(過電流判定手段)、M…モータ(負荷)、V11〜V14…ソース・ドレイン間電圧(第1及び第2端子間電圧)、VF…順方向電圧。

Claims (5)

  1. 半導体スイッチング素子のスイッチング動作に基づいて負荷への電力供給を調整する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御回路とを備えた負荷駆動装置であって、
    前記スイッチング素子は、半導体基板上に作り込む際に自身のスイッチ本体とは別に寄生素子として形成されるダイオードを有してなり、前記駆動回路は、前記スイッチング素子のスイッチング動作時のオフ期間に前記ダイオードに還流電流が生じる回路構成をなすものであり、
    前記制御回路は、前記還流電流の発生時の前記ダイオードの順方向電圧を前記スイッチング素子の第1及び第2端子間電圧として検知する電圧検知手段と、前記スイッチング素子の端子間電圧に基づく周囲温度に相関を有する前記ダイオードの順方向電圧から、前記スイッチング素子が過熱状態にあるか否かを判定する過熱判定手段とを備えていることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の負荷駆動装置において、
    前記電圧検知手段は、前記スイッチング素子のスイッチング動作時のオン期間に生じるオン時電圧を前記スイッチング素子の第1及び第2端子間電圧としても検知可能に構成され、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子の端子間電圧に基づく前記スイッチング素子のオン時電圧とそのオン抵抗とから、前記スイッチング素子に過電流が流れているか否かを判定する過電流判定手段を備えていることを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の負荷駆動装置において、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子が過熱状態であるとの前記過熱判定手段の判定に基づいて、前記スイッチング素子の動作を停止又は制限するように制御することを特徴とする負荷駆動装置。
  4. 請求項2又は請求項2に従属する請求項3に記載の負荷駆動装置において、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が過電流であるとの前記過電流判定手段の判定に基づいて、前記スイッチング素子の動作を停止又は制限するように制御することを特徴とする負荷駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、
    前記駆動回路が駆動する負荷は、モータであることを特徴とする負荷駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10218169B2 (en) 2016-02-24 2019-02-26 Denso Corporation Overheat protection unit
CN111869030A (zh) * 2018-03-19 2020-10-30 株式会社椿本链条 马达装置

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