JP2013218930A - 電池セルの熱伝導構造、電池モジュールおよび電池パック - Google Patents

電池セルの熱伝導構造、電池モジュールおよび電池パック Download PDF

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Ryuichiro Shinkai
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耕平 山口
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Narito Hirakida
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Michihiko Morita
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Abstract

【課題】体格を抑制しながら、電池セルに生じる温度差を従来よりも小さくする。
【解決手段】電池セル11と、電池セル11と熱伝導が行えるプレート13と、プレート13の少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部28とを有する電池セル11の熱伝導構造において、電池セル11およびプレート13と積層状に備えられ、電池セル11およびプレート13のうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シート14を有する。この構成によれば、熱拡散シート14は厚みが薄いので、全体の厚さを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので電池セル11の温度を均一化することもできる。よって、全体の体格を抑制しながら、電池セル11に生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池セル,プレート,熱交換部を有する電池セルの熱伝導構造、電池モジュールおよび電池パックに関する。
従来では、冷却液を循環する冷却液通路を簡単な構造としながら、各々の電池を効率よく均一に冷却して電池の温度差を小さくして温度差による電池の劣化を有効に防止することを目的とする車両用の電源装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この電源装置は、冷却パイプが冷却機構に連結されて、冷却機構から供給される冷却液で冷却パイプが冷却され、この冷却パイプが吸熱プレートを介して角型電池を絶縁しながら冷却する。
特開2009−009889号公報
しかし、特許文献1に記載の電源装置は、角型電池の相互間に吸熱プレートを介在させ、かつ、当該吸熱プレートの四隅にあけた貫通穴に冷却パイプを通す構造である。この構造によれば、角型電池の相互間にそれぞれ吸熱プレートを介在させているので、介在させる吸熱プレートの数や厚みに応じて、電源装置全体の体格も大きくなる。
吸熱プレートは、四隅近傍が冷却パイプによって大きく冷やされる反面、冷却パイプから離れている中央部が冷やされにくい。よって、吸熱プレートの部位に応じて温度差が生じ、結果的に角型電池も部位に応じて温度差が生じる。一般的に電池は全体が均一の温度のときに性能をフルに活かせるが、温度差が生じると性能をフルに活かせない。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、体格を抑制しながら、電池セルに生じる温度差を従来よりも小さくすることができる電池セルの熱伝導構造、電池モジュールおよび電池パックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池セルの熱伝導構造において、前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シートを有することを特徴とする。
この構成によれば、熱拡散シートは厚みが薄いので、全体の厚みを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので電池セルの温度を均一化することもできる。よって、全体の体格を抑制しながら、電池セルに生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
なお「電池セル」は、一次電池,二次電池,燃料電池などが該当する。「プレート」は、熱伝導が行える材質(材料の意味を含む。以下同じである。)であれば任意であり、例えば金属やグラファイトなどが該当する。「熱交換部」は、冷却器および加温器のうち一方または双方の機能を担う。「熱伝導」には、冷却や加温(加熱の意味も含む。以下同じである。)の作用を含む。
第2の発明は、一以上の電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池サブモジュールにおいて、前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シートと、発生する熱を熱伝導により前記電池セルを加温する面状ヒータとを有することを特徴とする。この構成によれば、熱拡散シートによって厚みを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので電池セルの温度を均一化することもできる。よって、電池サブモジュール全体の体格を抑制しながら、電池セルに生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
第3の発明は、一以上の電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池サブモジュールにおいて、前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触し、導電性の材料から構成される熱拡散シートと、熱拡散シートへ通電するための装置とを有することを特徴とする。この構成によれば、熱拡散シートによって厚みを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので電池セルの温度を均一化することもできる。よって、電池サブモジュール全体の体格を抑制しながら、電池セルに生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
第4の発明は、電池パックにおいて、電池サブモジュールを複数有し、複数の前記電池サブモジュールを前記面接触する方向に重ねて配置し、重ねて配置した複数の前記電池パックのほぼ全面を覆う断熱部材を有することを特徴とする。この構成によれば、複数の電池パックは断熱部材で覆われるので、外部との熱伝導が遮断されるので、外部の温度による影響を抑制することができる。よって、体格の抑制、温度差の低減、外部の温度による変化の抑制を達成することができる。
電池サブモジュールの第1構成例を模式的に示す断面図である。 熱拡散シートの第1構成例を模式的に示す平面図である。 部分シートの第1構成例を模式的に示す平面図である。 部分シートの第2構成例を模式的に示す平面図である。 部分シートの第3構成例を模式的に示す平面図である。 部分シートの第4構成例を模式的に示す平面図である。 熱拡散シートの第2構成例を模式的に示す平面図である。 熱拡散シートの第3構成例を模式的に示す平面図である。 電池サブモジュールの第2構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第3構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第4構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第5構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第6構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第7構成例を模式的に示す断面図である。 電池サブモジュールの第8構成例を模式的に示す断面図である。 電池セルの温度制御を行う構成例を示す模式図である。 温度制御処理の手続き例を示すフローチャート図である。 電池サブモジュールの第9構成例を模式的に示す断面図である。 図20に示すXIX−XIX線の断面図である。 電池サブモジュールの第9構成例を模式的に示す平面図である。 電池パックの構成例を模式的に示す斜視図である。 電池装置の構成例を模式的に示す分解斜視図である。 電池セルの冷却を説明する平面図である。 電池セルの加温を説明する平面図である。 部分シートの第5構成例を模式的に示す平面図である。 電池サブモジュールの第10構成例を模式的に示す平面図である。 図20に示すXXVII−XXVII線の断面図である。 電池サブモジュールの第11構成例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、電池セルの熱伝導構造および電池サブモジュールの一例であって、図1〜図10を参照しながら説明する。図1に示す電池サブモジュール10は、電池セル11、プレート13、熱拡散シート14、熱交換部28などを有する。
電池セル11は一次電池,二次電池,燃料電池などが該当するが、本形態ではラミネート型リチウム二次電池を適用する。このリチウムイオン電池の正極材には、例えばLiMPO4やLiMSiO4等で表されるようなポリアニオン系物質であり、金属元素(M)としてマンガン(Mn),鉄(Fe),コバルト(Co),ニッケル(Ni)のうちで一つ以上を含む。
プレート13は電池セル11と熱伝導が行える材質(例えば金属やカーボン等)で任意の形状に形成される。本形態のプレート13は、電池セル11や熱拡散シート14などを収容するため、図示するように断面が「コ」字状に形成される。
熱交換部28は、例えば冷却器や加温器などが該当し、流体(気体や液体)が通る流路28aに備える。当該熱交換部28は、プレート13の少なくとも一面と面接触して熱交換を行う機能を担う。本形態ではプレート13と直接的に面接触させる。流路28aに対して電池セル11よりも低い温度の流体を流せば冷却器として機能し、電池セル11よりも高い温度の流体を流せば加温器として機能する。
熱拡散シート14は、電池セル11に生じる熱(発熱や吸熱を問わない)を拡散させる部材であり、例えばグラファイトシート等が該当する。本形態では、電池セル11とプレート13との間に介在させて面接触させる。熱拡散シート14の形態は任意であるが、例えば図2〜図8に示す形態が該当する。以下では、各図に示す形態について簡単に説明する。
図2に示す熱拡散シート14は、二点鎖線で示す電池セル11とほぼ同等の形状で形成する形態である。すなわち熱拡散シート14の面積は、面接触に対応する対応面における電池セル11の面積を基準とする所定の許容範囲で自在に形状を設定する。図2では、電池セル11を縦幅V1および横幅H1の長方形状と仮定する。この場合における熱拡散シート14の縦幅V2および横幅H2は、V1≦V2、H1≦H2の許容範囲内で形成するとよい。
図3〜図6に示す熱拡散シート14は、複数の部分シート14aで構成される。図3〜図6では、長方形(正方形を含む。以下同じである。)状と楕円形(円形を含む。以下同じである。)状とに形成する例を示す。
図3に示す部分シート14aは同一面積の長方形状に形成し、n行m列(nとmは2以上で任意の整数)にタイル状に配置する。同様に図4に示す部分シート14aは、同一面積の楕円形状に形成し、n行m列にタイル状に配置する。
図5に示す部分シート14aは、長方形状に形成してn行m列に配置する点では図3と同じであるが、熱交換部28側に近づくにつれて面積を大きくしてゆく。同様に図6に示す部分シート14aは、楕円形状に形成してn行m列に配置する点では図4と同じであるが、熱交換部28側に近づくにつれて面積を大きくしてゆく。
図7と図8に示す熱拡散シート14b,14cは、不定形状に形成する例を示す。図7に示す熱拡散シート14bは、左右方向にジグザク状に形成している。図8に示す熱拡散シート14cは、熱交換部28側と反対側が先端となるように櫛状に形成している。熱拡散シート14b,14cに共通しているのは、面接触に対応する対応面における電池セル11の面積よりも小さく、かつ、対応面にかかる周縁の一部分を含まずに面接触する形状で形成される点である。
(変形例)
上述した形態の変形例について、図9と図10を参照しながら説明する。図9には、電池セル11と熱拡散シート14との間にプレート13gを介在させる例を示す。プレート13gはプレート13と同等の材料(すなわち熱伝導率が同等)で形成される。同一の熱伝導率ならば、プレート13とプレート13gとを一体形成してもよい。図10には、電池セル11と熱拡散シート14との間に絶縁プレート15を介在させる例を示す。絶縁プレート15は絶縁性の材質で形成される。プレート13gおよび絶縁プレート15は、いずれも図2〜図8に示す熱拡散シート14や部分シート14aと同一の形状で形成してもよく、異なる形状で形成してもよい。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)電池セル11の熱伝導構造は、電池セル11およびプレート13と積層状に備えられ、電池セル11およびプレート13の双方と直接的に面接触する熱拡散シート14を有する構成とするか(図1を参照)、あるいは電池セル11およびプレート13のうち一方と間接的に面接触する構成とした(図9,図10を参照)。この構成によれば、熱拡散シート14は厚みが薄いので、全体の厚さを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので電池セル11の温度を均一化することもできる。よって、全体の体格を抑制しながら、電池セル11に生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
(2)熱拡散シート14は、面接触に対応する対応面における電池セル11の面積を基準とする所定の許容範囲内の面積であり、かつ、対応面と面接触する部位が重なる構成とした(図2を参照)。この構成によれば、熱拡散シート14は電池セル11の対応面のほぼ全部と面接触するので熱が容易に拡散し、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
(3)熱拡散シート14は、面接触に対応する対応面における電池セル11の面積よりも小さく、かつ、対応面にかかる周縁の一部分を含まずに面接触する形状で形成される構成とした(図7,図8を参照)。この構成によれば、熱拡散シート14は電池セル11の対応面の多くと面接触するので熱が容易に拡散し、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
(4)熱拡散シート14は複数の部分シート14aで構成され、複数の部分シート14aの各面積を合計した合計面積は面接触に対応する対応面における電池セル11の面積よりも小さくする構成とした(図3〜図6を参照)。この構成によれば、熱拡散シート14は電池セル11の対応面の多くと面接触するので熱が容易に拡散し、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
(5)部分シート14aは、熱交換部28に近づくにつれて面積を大きくする構成とした(図5,図6を参照)。この構成によれば、熱交換部28に近くなるほど部分シート14aの面積が大きくなり、熱が拡散しやすい。よって、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
(6)熱拡散シート14は、電池セル11と接しないように配置する構成とした(図9,図10を参照)。この構成によれば、プレート13gや絶縁プレート15を介して熱伝導する熱を熱拡散シート14で拡散させるので、電池セル11に生じる温度差をより小さくすることができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、電池セルの熱伝導構造および電池モジュールの一例であって、図11〜図15を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、熱交換部28とは別個に、面状ヒータ16を備える点である。「ヒータ」に相当する面状ヒータ16(面状発熱体)は、例えば発熱抵抗体、高分子ヒータ、金属箔ヒータなどが該当する。発熱抵抗体は、例えばグラファイトや、カーボン(カーボンブラックを含む)、ニッケル合金、Ag/Pd合金などが該当する。高分子ヒータは、例えばポリエステルヒータやポリイミドヒータ等)などが該当する。金属箔ヒータは、鉄クロム含有合金やSUS合金等などの金属を箔状に形成したものである。このように、面状ヒータ16は面状に形成された発熱体であればよく、材質を問わない。
図11の構成例では、熱拡散シート14とプレート13との間に面状ヒータ16を備える。図12の構成例では、電池セル11と熱拡散シート14との間に面状ヒータ16を備える。図13の構成例では、熱拡散シート14が面接触するプレート13の面(左側面)と対向する面(右側面)に面状ヒータ16を備える。図14の構成例では、プレート13gとプレート13との間に面状ヒータ16を備える。要するに、電池セル11を加温可能に面状ヒータ16を配置すればよい。これらの構成例において、面状ヒータ16が電池セル11を加温する機能を担うので、熱交換部28は電池セル11を冷却する機能を担えば足りる。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお面状ヒータ16以外については実施の形態1と同等の構成であるので、実施の形態1と同等の作用効果を得ることができる。
(7)電池セル11の熱伝導構造は、熱交換部28とは別個に、電池セル11を加温する面状ヒータ16(ヒータ)を有する構成とした(図11〜図15を参照)。この構成によれば、熱交換部28によって電池セル11を冷却(加温は任意)し、面状ヒータ16によって電池セル11を加温する。電池セル11が冷える場合も電池セル11に生じる温度差をより小さくすることができる。また面状ヒータ16は厚みが薄く抑えられるので、電池サブモジュール10全体の体格を抑制することができる。
(8)電池サブモジュール10は、電池セル11およびプレート13と積層状に備えられ、電池セル11およびプレート13のうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シート14と、発生する熱を熱伝導により電池セル11を加温する面状ヒータ16とを有する構成とした(図11〜図15を参照)。この構成によれば、面状ヒータ16によって電池セル11を加温する。電池セル11が冷える場合も電池セル11に生じる温度差をより小さくすることができる。また面状ヒータ16は厚みが薄く抑えられるので、電池サブモジュール10全体の体格を抑制することができる。
(9)熱拡散シート14は、電池セル11と面状ヒータ16との間に設ける構成とした(図11,図13,図14を参照)。この構成によれば、電池セル11や面状ヒータ16の熱は熱拡散シート14によって拡散されるので、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、電池セルの熱伝導構造および電池サブモジュールの一例であって、図28を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするために実施の形態3では実施の形態1,2と異なる点について説明する。よって実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態3が実施の形態1,2と異なるのは、熱拡散シート14には導電性の材料を使用し、電源50から供給される電力によりヒータとしての使用することができる点である。すなわちヒータを設置することなく、電池サブモジュール10に電池セル11を加温する機能を持たせることができる。この導電性のある熱拡散シート14には、例えばグラファイト等で構成されるのが適切である。この構成例において、熱拡散シート14が電池セルを加温する機能を担うので、熱交換部28は電池セル11を冷却する機能を担えば足りる。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお面状ヒータ16以外については実施の形態1,2と同等の構成であるので、実施の形態1,2と同等の作用効果を得ることができる。
(10)熱拡散シート14には導電性の物質を用いて、送電できる構成とした。この構成によれば、全体の体格を抑制しながら、電池セル11を均等に加温することができるので、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は、電池セルの温度制御の一例であって、図16と図17を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするために実施の形態4では実施の形態2に示す構成例(図11〜図15を参照)を前提として説明する。よって実施の形態2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示す電池サブモジュール10は、実施の形態2に示す構成例(図11〜図15を参照)に加えて、さらに温度センサ17および温度制御部18を有する。温度センサ17は、電池セル11の温度θsを検出する。温度制御部18は、温度センサ17によって検出される温度θsが目標温度θmになるように、面状ヒータ16に信号Ctlを伝達し、面状ヒータ16で発生させる熱(熱量)を制御する。また、図11〜図15に示す熱交換部28の流路28aに流す流体(流量)、温度を制御する。
目標温度θmは任意に設定可能であり、本形態では許容下限温度Taおよび許容上限温度Tbを用いてTa≦θm≦Tbの温度範囲と仮定する。言い換えれば、温度制御部18はTa≦θs≦Tbに収まるように熱交換部28および面状ヒータ16を制御する。なお、許容下限温度Taと許容上限温度Tbは同じ温度でもよく、異なる温度でもよい。
図17に示す温度制御処理は、温度制御部18で実行される手続きであり、繰り返し実行される。後述する目標温度θm(許容下限温度Taや許容上限温度Tb)は記録媒体に記録(更新を含む)しておく。温度制御部18の構成は任意である。すなわち、CPUによってソフトウェアで実行する構成としてもよく、ハードウェアロジックで実行する構成としてもよい。
温度制御処理において、温度センサ17によって検出される温度θsを取得し〔ステップS10〕、取得した温度θsに基づいて処理を分岐する〔ステップS11,S13〕。温度θsが許容下限温度Taよりも低ければ(ステップS11でYES)、面状ヒータ16に信号Ctlを伝達して熱を発生させて加温し〔ステップS12〕、リターンする。温度θsが許容上限温度Tbよりも高ければ(ステップS13でYES)、熱交換部28の流路28aに流す流体(温度や流量)を制御して冷却し〔ステップS14〕、リターンする。一方、温度θsが目標温度θmに達してTa≦θs≦Tbであれば(ステップS11でNOかつステップS13でNO)、何ら制御を行わずにリターンする。どの処理を経るにせよ、熱拡散シート14によって熱が拡散されて電池セル11の温度が均一化される。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお電池サブモジュール10の構成については実施の形態2と同等の構成であるので、実施の形態2と同等の作用効果を得ることができる。
(11)電池セル11の温度θsを検出する温度センサ17と、温度センサ17によって検出される温度θsが目標温度θmになるように、熱交換部28に流す流体および面状ヒータ16で発生させる熱量を制御する温度制御部18とを有する構成とした(図16を参照)。この構成によれば、電池セル11の温度θsを目標温度θmで安定させ、熱拡散シート14によって熱を拡散させるので、電池セル11の全体で温度を均一化できる。よって、電池セル11に生じる温度差をさらに小さくすることができる。
〔実施の形態5〕
実施の形態5は、電池サブモジュールおよび電池パックの一例であって、図18〜図24を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするために実施の形態5では実施の形態1〜4と異なる点について説明する。よって実施の形態1〜4で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図18に示す電池サブモジュール10は、複数(本例では3)の電池セル11、構造体12、プレート13などで構成される。以下では、各要素について簡単に説明する。
複数の電池セル11は、プレート13上の所定位置に平面方向(例えばタイル状等)に並べて配置される。各電池セル11は、電解質やセパレータ等を備える電池であって、蓄放電を行うための端子11a,11bを備える。「接合部」に相当する端子11a,11bは、一方がプラス端子であり、他方がマイナス端子である。なお、端子11a,11bは、電極、ピン、リード、バスバー等を適用してもよい。
構造体12は、プレート13と端子11a,11bとの間で熱伝導を行う機能を担う。熱伝導は、冷却および加温のうちで一方または双方を行う。この構造体12は、締結部材12a、絶縁樹脂部材12b,12d,熱伝導部材12f、制振部材12c、絶縁カバー12eなどを有する。絶縁樹脂部材12b,12dや絶縁カバー12eは、それぞれ「絶縁体」に相当し、図示するようにプレート13と端子11a,11bとの間に介在され、絶縁性の樹脂で形成される。
絶縁樹脂部材12dは、端子11a,11bを接合する際に利用される穴状部を備える。当該穴状部と上述した第1穴状部13cとは、同一の形状でもよく、異なる形状でもよい。
制振部材12cは、端子11a,11bに生じる振動を抑制するために、弾性体で成形される(あるいは備えられる)。振動は、電池サブモジュール10(あるいは後述する電池モジュール20や電池パック30等)が配置される物体や装置等(例えば車両)の作動に伴うものである。弾性体は、ゴム等のような弾性を有する樹脂で成形したり、任意の材質で板バネ状に加工したりする。絶縁カバー12eは、端子11a,11bを保護する機能を担う。制振部材12cと絶縁カバー12eは同一の材質でもよく、異なる材質でもよい。
熱伝導部材12fは、プレート13と端子11a,11b間の熱伝導性を向上させるために形成される。従って熱伝導部材12fは、銅、アルミニウムといった熱伝導性の高い物質で形成されることが望ましい。
絶縁樹脂部材12dには貫通穴を備え、熱伝導部材12fには切欠きを備える。これらの貫通穴や切欠きは、第2穴状部13dに対応する部位において、拘束部材21を通すために形成される。
絶縁樹脂部材12b,熱伝導部材12fには締結穴(例えば貫通穴やネジ穴等)を備える。これらの締結穴は、締結部材12aを通して制振部材12cや絶縁カバー12eを押さえる。
締結部材12aは、締結(固定)可能な部材であれば任意である。例えば、ボルトや、ネジ(雌ネジの必要性を問わない)、ビスなどが該当する。頭部形状や先端部形状等のような形状、金属,樹脂,炭素繊維等のような材質、座金(ワッシャー)やピンの有無などのように部材の形態を問わない。
図19〜図20に示す構成例のプレート13は、複数の電池セル11について平面方向に対応する面と直接的または間接的に面接触して熱伝導を行い、また端子11a,11bについては上述した構造体12を通じて熱伝導を行う機能を担う。したがって、銅、アルミニウム等の熱伝導性の高い材料で形成されることが望ましい。複数の電池セル11は、凹部13eに位置決めをする。配置して位置決めした後の状態を図3に示す。当該図19は図20に示すXIX−XIX線の断面図である。ただし、ハッチ線の図示は省略している。
上記プレート13は、本体部13a、熱伝導面13b、第1穴状部13c、第2穴状部13d、凹部13e、凹部13f(図1,図6を参照)などを有する。本体部13aは、複数の電池セル11について平面方向に対応する面と熱伝導を行う部位である。熱伝導を行えれば任意の材質で形成してよい。熱伝導面13bとは同一の材質でもよく、異なる材質でもよい。この本体部13aには、図3に示すように、配置して位置決めする電池セル11の数に応じた凹部13eが形成されている。
熱伝導面13bは、熱交換部28(図1、図9〜図15等を参照)との間で直接的もしくは間接的に面接触させて熱伝導を行う部材である。この熱伝導面13bは、電池セル11の幅方向に対応する面と面接触するように形成される。また、熱伝導が行われることを条件とすれば、熱伝導面13bの材質は任意である。この場合でも熱伝導率が高い材質を用いるのがよい。
本体部13aと熱伝導面13bとの形成方法は任意である。本形態では、板状部材を所定形状に曲げ、図5に示すように断面が所定形状(本例ではL字状)になるように形成することで本体部13aと熱伝導面13bとを設けた。一体成形として所定形状を形成してもよい。図5に示す例では、本体部13aは電池セル11の一面(下面)と面接触させ、熱伝導面13bは電池セル11の一面(右側面)と面接触させる。二点鎖線で示すように電池セル11の他面(上面)と面接触させてもよく、両面(一面と、当該一面に対向する他面)と面接触させてもよい。熱伝導面13bについても同様である。すなわち電池セル11の他面(左側面)と面接触させてもよく、両面と面接触させてもよい。
第1穴状部13cは、端子11a,11bに対応する部位のプレート13に形成される貫通穴である。接合機(例えば超音波溶接機,スポット溶接機等)等によって、隣り合う電池セル11の端子(一方の電池セル11に備え端子11bと、他方の電池セル11に備える端子11a)を接合する際に利用される。よって接合を行える穴形状であれば、図示する四角形状に限られず、任意の形状で形成してもよい。任意の形状は、三角形や五角形等の多角形状や、円や楕円を含む円形状、これらの幾何学形状を二以上任意に組み合わせて合成した合成形状などが該当する(以下同様である)。
第2穴状部13dは、拘束部材21(図22を参照)を通すために、プレート13に形成される貫通穴である。構造体12が通る穴形状であれば、図示する円形状に限られず、任意の形状で形成してもよい。
凹部13f(図18を参照)は、構造体12e、12fを収納するための凹みである。プレート13の下面よりも構造体12e、12fが下に位置しない形状であれば、図示する台形形状に限られず、任意の形状で形成してもよい。
なお、図20に二点鎖線で示すように、プレート13と面接触するように面状ヒータ16(熱源)を備える構成としてもよい。面状ヒータ16は電池セル11を加温するために用いられ、熱を発生させる部材や装置であれば任意である。例えば、PTCヒーターやカーボンヒーター等が該当する。このように面状ヒータ16を別個に備える場合には、後述する熱交換部28は冷却器として用いてよい。
電池サブモジュール10を複数(本例では4)用いて、平面方向と交差する方向(すなわち上下方向)に重ねて配置すると、図21に示す電池モジュール20になる。端側を除く中側に位置する本体部13a(図5を参照)は、上下に隣接する電池セル11に共通して面接触することになり、これらの電池セル11との間で熱伝導を行う。言い換えれば、図5に二点鎖線で示す上面側の本体部13aが不要となる。
電池モジュール20を複数(本例では7)用いて構成される電池パック30について、図22を参照しながら説明する。図22は斜視図で記載しているために、説明の便宜上、左下側を「前側」と呼び、右上側を「後側」と呼ぶことにする。なお、外部装置との接続を行うための接続部や、複数の電池モジュール20にかかる上面側を覆うフィルムおよびカバー等については、本発明と関連性が無いので図示および説明を省略する。
図22に示す電池パック30は、複数の電池モジュール20のほかに、拘束部材21、拘束プレート22、エンドプレート23、中間部材24、保護プレート25、熱伝導部材26,27、熱交換部28などを有する。
図示するように、複数の電池モジュール20は上述した複数の電池サブモジュール10を重ねる方向と同じ方向に重ねて配置する。前側の電池モジュール20のみカバーを外した状態で示し、当該電池モジュール20を除く他の電池モジュール20はカバーを取り付けた状態で示す。
保護プレート25は、複数の電池モジュール20の一端側(特に電池セル11)と面接触するように配置される。後側の電池モジュール20はプレート13で電池セル11が保護されるのに対し、前側の電池モジュール20は電池セル11が露出しているためである(図19,図20,図29を参照)。図29に二点鎖線で示す本体部13aを備える電池モジュール20については、当該本体部13aが電池セル11を保護するので保護プレート25は不要となる。
複数の電池モジュール20および保護プレート25を挟むように、外側から内側に向かって順番に拘束プレート22,エンドプレート23,中間部材24が配置される。本形態では、前後合わせて2つの拘束プレート22を配置し、前後合わせて4つのエンドプレート23を配置し、前後合わせて4つの中間部材24を配置しる。この形態は一例に過ぎず、拘束プレート22,エンドプレート23,中間部材24にかかる各々の数量,材質,形状等は個別に任意に設定することができる。
拘束部材21は、拘束プレート22,エンドプレート23,中間部材24,保護プレート25とともに、複数の電池モジュール20を拘束する。本形態では8本の拘束部材21を用いるが、本数は任意に設定してよい。拘束部材21は複数の電池モジュール20を拘束できれば任意であり、例えば締結部材などが該当する。
図22に示すように、重ねて配置される複数の電池モジュール20の一方側(下側)には、熱伝導部材26,27や熱交換部28などを有する。熱伝導部材26はプレート13よりも熱伝導率が高い材質(例えばグラファイト等)で形成される。熱伝導部材27はプレート13や熱伝導部材26と同等以上の熱伝導率を有する材質で形成され、長溝状の溝27aを有する。溝27aは、熱伝導部材27に強度を付与する機能を担う。これらの熱伝導部材26,27は、電池セル11と熱交換部28との間で熱伝導を行うために備えられる。
プレート13の熱伝導面13bは熱伝導部材26と面接触されている。すなわち、熱交換部28と間接的に面接触されている。したがって、1つの電池セル11および全部の電池セル11の温度が均一になるように熱伝導が行われる。
熱交換部28は、例えば冷却器や加温器などが該当する。流体(気体や液体)が通る管路を熱交換部28に備えてもよい。管路を備える場合には、電池セル11よりも低い温度の流体を管路に流せば冷却器として機能し、電池セル11よりも高い温度の流体を管路に流せば加温器として機能する。
上述のように構成される電池パック30(特に電池サブモジュール10)の熱伝導(冷却と加温)について、図11と図12を参照しながら説明する。図11および図12はいずれも図10に示す矢印D3方向からみた側面図である。
図23には、電池セル11の温度が上昇し、熱交換部28で冷却する場合における熱伝導経路を矢印D2で示す。なお図11では熱交換部28は省略してある。矢印D4で示すように、熱は熱伝導面13bの長手方向と交差する方向(下向き方向)に伝導する。熱の移動距離は、熱伝導面13bの長手方向と比べては大幅に短い。そのため、電池セル11の全体が均一の温度になるように、上記熱伝導が行われる。なお電池セル11の温度が上昇するのは、例えば電池パック30が配置された環境の温度(主に気温)が上昇したり、電池セル11から電力を入出力したりする場合などが該当する。
図24には、電池セル11の温度が下降し、熱交換部28で加温する場合における熱伝導経路を矢印D3で示す。なお図24では熱交換部28は省略してある。矢印D3で示すように、熱は熱伝導面13bの長手方向と交差する方向(上向き方向)に伝導する。熱の移動距離は、熱伝導面13bの長手方向と比べては大幅に短い。そのため、電池セル11の全体が均一の温度になるように、上記熱伝導が行われる。なお電池セル11の温度が下降するのは、例えば電池パック30が配置された環境の温度が下降する場合などが該当する。
断熱部材29は、熱伝導性の低い材質や構成であれば任意である。例えば、密度の低いウール状繊維で熱伝導率の低い空気を簡易に閉じ込める繊維系断熱材や、固体の中に気体の小泡を多量に持つ発泡系断熱材などが該当する。図21には、断熱部材29を上蓋29aと収容箱29bで構成する例を示す。なお、複数の電池パック30の全体を覆うことができれば任意である。例えば、上蓋29aのような板状の断熱部材で複数の電池パック30の全体を覆う構成でもよい。
上述した実施の形態5によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお電池サブモジュール10の構成については実施の形態1〜4と同等の構成であるので、実施の形態1〜3と同等の作用効果を得ることができる。
(12)電池パック30は、電池モジュール20を複数有し、複数の電池モジュール20を面接触する方向に重ねて配置し、重ねて配置した複数の電池パック30のほぼ全面を覆う断熱部材29を有する構成とした(図18,図19,図22を参照)。この構成によれば、熱拡散シート14は厚みが薄いので、電池モジュール20全体の厚さを従来よりも薄くすることができ、熱が拡散されて熱伝導するので各電池セル11の温度を均一化することもできる。よって、電池パック30全体の体格を抑制しながら、各電池セル11に生じる温度差を従来よりも小さくすることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜5に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜5では、熱拡散シート14は長方形状と楕円形状とに形成する複数の部分シート14aで構成した(図3〜図6を参照)。この形態に代えて、他の形状で形成される部分シートで構成してもよい。他の形状は、三角形状、長方形以外の四角形状(例えば台形状や平行四辺形状等)、五角形状などのような多角形状が該当する。多角形状や楕円形状を任意に合成した合成形状でもよい。例えば、三角形状に形成した複数の部分シート14dの一例を図25に示す。他の形状で形成する場合でも、熱を拡散する作用を有するので、上述した実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5において、電池セル11は幅方向に突出する端子11a,11bを備える構成とした(図25を参照)。この形態に代えて、図13に示すように、幅方向と交差する方向に突出する端子11a,11bを備える構成としてもよい。この場合、隣合う電池セル11の相互間で端子11a,11bを接続する導電線40が必要となる反面、接合を行うための第2穴状部13dが不要となる。この構成であっても、図23に示す矢印D2のように熱伝導して電池セル11を冷却したり、図24に示す矢印D3のように熱伝導して電池セル11を加温したりすることができる。
上述した実施の形態1〜5において、電池セル11にはラミネート型リチウム二次電池を用い、ポリアニオン系物質を正極材として用いる構成とした。この形態に代えて、ラミネート型リチウム電池以外の二次電池を用いてもよく、ポリアニオン系物質以外の物質を正極材に用いてもよく、また一次電池や燃料電池を用いてもよい。他の形態の電池セル11でも、図23に示す矢印D2のように熱伝導して電池セル11を冷却したり、図24に示す矢印D3のように熱伝導して電池セル11を加温したりすることができる。
上述した実施の形態1〜5において、構造体12は、締結部材12a、絶縁樹脂部材12b,12d,熱伝導部材12f、制振部材12c、絶縁カバー12eを有する構成とした(図7を参照)。この形態に代えて、締結部材12a、絶縁樹脂部材12b,12d,熱伝導部材12f、制振部材12c、絶縁カバー12eのうちで一以上を無くす(全部無くす場合を除く)構成としてもよい。また、絶縁樹脂部材12b,12d,熱伝導部材12f、制振部材12c、絶縁カバー12eのうちで一以上を任意に組み合わせ、加熱溶融(全部溶融でもよく、一部溶融でもよい)することで一体化する構成としてもよい。この場合には、熱可塑性樹脂を用いてもよく、熱硬化性樹脂を用いても良い。要するに構造体12として熱伝導性を確保できれば、上述した実施の形態1〜5と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜5において、熱伝導部材26は、プレート13よりも熱伝導率が高い材質として、グラファイトで形成する構成とした。この構成に代えて、室温付近で熱伝導率が高い材質を適用してもよい。このような材質として、例えば銅,アルミニウム,真鍮,鉄などが該当する。これらの材質で熱伝導部材26を形成する場合でも、プレート13の厚みが抑制され、電池サブモジュール10の体格を抑制することができる。
上述した実施の形態1〜5において、電池セル11の温度θsを検出する温度センサ17を設置したが、電池セル11近傍の温度より電池セルの温度を推定してもよい。たとえば、電池近傍の空気温度を検出し、その値より電池セルの温度を推定してもよい。
10 電池サブモジュール
11 電池セル
13,13g プレート
14,14b,14c 熱拡散シート
14a 部分シート
15 絶縁プレート
20 電池モジュール
28 熱交換部
30 電池パック

Claims (12)

  1. 電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池セルの熱伝導構造において、
    前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シートを有することを特徴とする電池セルの熱伝導構造。
  2. 前記熱拡散シートは、前記面接触に対応する対応面における前記電池セルの面積を以下の面積であり、かつ、前記対応面と前記面接触する部位が重なることを特徴とする請求項1に記載の電池セルの熱伝導構造。
  3. 前記熱拡散シートは、前記面接触に対応する対応面における前記電池セルの面積よりも小さく、かつ、前記対応面にかかる周縁の一部分を含まずに前記面接触する形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の電池セルの熱伝導構造。
  4. 前記熱拡散シートは、複数の部分シートで構成され、
    前記複数の部分シートの各面積を合計した合計面積は、前記面接触に対応する対応面における前記電池セルの面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電池セルの熱伝導構造。
  5. 前記部分シートは、前記熱交換部に近づくにつれて面積を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の電池セルの熱伝導構造。
  6. 前記熱拡散シートは、前記電池セルと接しないように配置することを特徴とする請求項4または5に記載の電池セルの熱伝導構造。
  7. 前記熱交換部とは別個に、前記電池セルを加温するヒータを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電池セルの熱伝導構造。
  8. 一以上の電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池サブモジュールにおいて、
    前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触する熱拡散シートと、
    発生する熱を熱伝導により前記電池セルを加温する面状ヒータと、
    を有することを特徴とする電池サブモジュール。
  9. 前記熱拡散シートは、前記電池セルと前記面状ヒータとの間に設けることを特徴とする請求項8に記載の電池サブモジュール。
  10. 電池セルと、前記電池セルと熱伝導が行えるプレートと、前記プレートの少なくとも一面と直接的または間接的に面接触して熱交換を行う熱交換部とを有する電池セルの熱伝導構造において、
    前記電池セルおよび前記プレートと積層状に備えられ、前記電池セルおよび前記プレートのうち一方または双方と直接的または間接的に面接触し、導電性材料で構成される熱拡散シートを有し、
    前記熱拡散シートに送電して電池を加温する手段を持つことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電池サブモジュール。
  11. 前記電池セルの温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサによって検出される温度が目標温度になるように、前記熱交換部に流す流体の流量、前記熱交換部に流す流体の温度、前記面状ヒータで発生させる熱量のうちで一以上を制御する温度制御部と、
    を有することを特徴とする請求項8から10に記載の電池サブモジュール。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の電池モジュールを複数有し、
    複数の前記電池サブモジュールを前記面接触する方向に重ねて配置し、
    重ねて配置した複数の前記電池パックのほぼ全面を覆う断熱部材を有することを特徴とする電池パック。
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