JP2013217785A - ジャイロセンサーおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることができるジャイロセンサーを提供する。
【解決手段】ジャイロセンサー10は、駆動質量部14と、駆動部70と、第1検出部30と第1振動体40aとが設けられた第1検出質量部16aと、第2検出部30bと第2振動体40bとが設けられた第2検出質量部16bと、を含み、第1振動体40aは、第1軸の方向に延出し、第1検出質量部16aに一端を接続され、第2振動体40bは、第1振動体40aの延出の方向とは反対の方向に延出し、第2検出質量部16bに一端を接続され、振動体40a,40bは、第1軸Xの方向の振動に伴い、第3軸Zの方向に振動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジャイロセンサーおよび電子機器に関する。
近年、カーナビゲーションシステムや、ビデオカメラの手ぶれ補正などの姿勢制御に、角速度を検出するジャイロセンサーが多く用いられている。このようなジャイロセンサーには、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸まわりの角速度を検出可能な検出素子を備えたセンサーがある。
特許文献1に開示のジャイロセンサーは、互いに直交する第1ないし第3の検出軸に対する角速度を検出する多軸角速度センサーであって、第1の検出軸に対する角速度を検出する第1の振動型角速度センサー素子と、第2の検出軸に対する角速度を検出する第2の振動型角速度センサー素子と、第3の検出軸に対する角速度を検出する第3の振動型角速度センサー素子と、第1ないし第3の振動型角速度センサー素子を制御するICと、第1ないし第3の振動型角速度センサー素子およびICを収容するパッケージを備え、第1の振動型角速度センサー素子の振動平面と第1の検出軸が平行であり、第2の振動型角速度センサー素子の振動平面と第2の検出軸が平行であり、第3の振動型角速度センサー素子の振動平面と第3の検出軸が直交した多軸角速度センサーが開示されている。
特開2010−266321号公報
しかしながら、従来のジャイロセンサーは、3軸まわりの角速度を検出するために、各軸ごとに独立した素子を配置しているため、実装面積が大きくなってしまい小型化が困難であった。また、素子ごとに駆動振動が独立なため、駆動回路も素子ごとに設けなければならず、実装面積が大きくなり、小型化が困難であった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、小型化を図ることができるジャイロセンサーを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記ジャイロセンサーを含む電子機器を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係るジャイロセンサーは、
駆動質量部と、
前記駆動質量部を第1軸の方向に駆動させる駆動部と、
第1検出部と第1振動体とが設けられ、前記第1軸に直交する第2軸の方向に変位可能な第1弾性部を介して、前記駆動質量部に接続されている第1検出質量部と、
第2検出部と第2振動体とが設けられ、前記第2軸の方向に変位可能な第2弾性部を介して、前記駆動質量部に接続されている第2検出質量部と、
を含む構造体を備え、
前記第1振動体は、前記第1軸の方向に延出し、前記第1検出質量部に一端を接続され、
前記第2振動体は、前記第1振動体の延出の方向とは反対の方向に延出し、前記第2検出質量部に一端を接続され、
前記第1振動体および前記第2振動体は、前記第1軸の方向の振動に伴い、前記第1軸および前記第2軸に対して垂直な第3軸の方向に振動する。
このようなジャイロセンサーによれば、第1軸の方向の振動に伴って、第3軸の方向に振動する第1振動体および第2振動体を有しているので、第1振動体および第2振動体の第3軸の方向の振動を駆動振動として、第1軸の軸まわりの角速度を検出することができる。したがって、このようなジャイロセンサーを用いることにより、第1軸の軸まわりの角速度の検出、および、第2軸および第3軸の少なくとも一方の軸まわりの角速度の検出を、同じ第1軸の方向の駆動振動により行うことができる。したがって、駆動回路を素子ごとに設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。また、実装面積を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
さらに、このようなジャイロセンサーでは、第1振動体の延出方向と、第2振動体の延出方向とが、反対の方向であるため、第1振動体と第2振動体とは、3軸の方向に互いに逆位相で振動する。これにより、第1検出質量部および第2検出質量部は、第1軸の軸まわりの角速度によって互いに反対の方向に変位し、第3軸の軸まわりの角速度、または第2軸の方向の加速度によって同じ方向に変位する。したがって、第3軸の軸まわりの角速度、または第2軸の方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によりキャンセルすることができ、第1軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
[適用例2]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記構造体は、前記第1軸の方向に2つ配置され、
2つの前記構造体は、連結弾性部で互いに接続され、
前記駆動部は、2つの前記構造体の前記駆動質量部を互いに逆位相で振動させてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、Q値を高めることができる。
[適用例3]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1検出質量部および前記第2検出質量部は、前記第1軸の軸まわりの角速度によって互いに反対の方向に変位し、前記第2軸の方向の加速度、または前記第3軸の軸まわりの角速度によって同じ方向に変位してもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第3軸の軸まわりの角速度、または第2軸の方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によりキャンセルすることができ、第1軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
[適用例4]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記駆動質量部は、基板から所定の距離をもって設けられ、
前記基板に固定されている第1固定電極と、
前記基板に固定されている第2固定電極と、
を有していてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第1軸の軸まわりの角速度を感度よく検出することができる。
[適用例5]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1検出部の変位に基づいて変動する第1検出信号を出力し、
前記第2検出部の変位に基づいて変動する第2検出信号を出力し、
前記第1検出信号および前記第2検出信号に基づいて、前記第1軸の軸まわりの角速度を検出してもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第3軸の軸まわりの角速度、または第2軸の方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルすることができ、第1軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
[適用例6]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記構造体は、前記第2軸の軸まわりの角速度および前記第3軸の軸まわりの角速度の少なくとも一方を検出する第3検出部を有していてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第1軸の軸まわりの角速度の検出、および第2軸および第3軸の少なくとも一方の軸まわりの角速度の検出を、同じ第1軸の方向の駆動振動により行うことができるため、小型化を図りつつ、第1軸の軸まわりの角速度に加えて、他の軸(第2軸、第3軸)の角速度の検出を行うことができる。
[適用例7]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1振動体および前記第2振動体の少なくとも一方には、周波数調整部が設けられていてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第1振動体および第2振動体の少なくとも一方の共振周波数を調整することができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子機器は、
本適用例に係るジャイロセンサーを含む。
このような電子機器によれば、本適用例に係るジャイロセンサーを含むため、小型化を図ることができる。
本実施形態に係るジャイロセンサーの構成の概略を示す図。 本実施形態に係るジャイロセンサーのセンサー素子の構成の概略を示す図。 本実施形態に係るジャイロセンサーのセンサー素子を模式的に示す図。 本実施形態に係るジャイロセンサーのセンサー素子を模式的に示す図。 本実施形態に係るジャイロセンサーのセンサー素子を模式的に示す図。 本実施形態に係るジャイロセンサーの集積回路を説明するための図。 本実施形態に係るジャイロセンサーの信号処理方法について説明するための図。 本実施形態に係るジャイロセンサーの振動体の変形例1〜4を模式的に示す図。 本実施形態の第1変形例に係るジャイロセンサーの信号処理方法について説明するための図。 本実施形態の第2変形例に係るジャイロセンサーの信号処理方法について説明するための図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. ジャイロセンサーの構成
まず、本実施形態に係るジャイロセンサーの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るジャイロセンサー10の構成の概略を示す図である。なお、図1および以下に示す各図では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。また、本実施形態では、X軸(第1軸)に平行な方向をX軸方向、Y軸(第2軸)に平行な方向をY軸方向、Z軸(第3軸)に平行な方向をZ軸方向という。
ジャイロセンサー10は、図1に示すように、X軸まわりの角速度を検出可能なセンサー素子100、Y軸まわりの角速度を検出可能なセンサー素子200、Z軸まわりの角速度を検出可能なセンサー素子300を備えている。なお、ジャイロセンサー10は、少なくともセンサー素子100を備えていればよい。例えば、ジャイロセンサー10は、センサー素子100と、センサー素子200,300のいずれか一方と、を備えていてもよい。
図2は、センサー素子100の構成の概略を示す図である。センサー素子100は、図2に示すように、駆動質量部14と、検出質量部16a,16bと、弾性部20a,20bと、検出部30a、30bと、振動体40a,40bと、駆動弾性部60と、駆動部70と、を含んで構成されている構造体12を備えている。
構造体12は、シリコンを主材料として構成され、シリコン基板(シリコン製の基板)を薄膜形成技術(例えばエピタキシャル成長技術、化学気相成長技術等の体積技術)や各種加工技術(例えばドライエッチング、ウェットエッチング等のエッチング技術)を用いて所望の外形形状に加工することにより、上述した各部14,16a,16b,20a,20b,30a,30b,40a,40b,60,70が一体に形成されている。あるいは、シリコン基板とガラス基板(基板1)を貼り合わせた後に、シリコン基板のみを所望の外形形状に加工することで、上述した各部14,16a,16b,20a,20b,30a,30b,40a,40b,60,70を形成することができる。構造体12の主材料をシリコンとすることにより、優れた振動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、シリコン半導体デバイス作製に用いられる微細な加工技術の適用が可能となり、ジャイロセンサー10の小型化を図ることができる。
駆動質量部14は、駆動部70によって、X軸方向(X軸に沿って)に振動する。駆動質量部14は、基板1に所定の距離をもって設けられている。駆動質量部14は、間隙を介して基板1の上方に設けられている。駆動質量部14は、第1空洞部15を有している。駆動質量部14は、例えば、平面視において(Z軸方向からみて)、矩形の枠体である。なお、図示の例では、駆動質量部14は、枠状だが、枠状以外の形状も適用可能である。駆動質量部14のX軸方向の側面(X軸に平行な垂線を持つ側面)は、駆動弾性部60に接続されている。
駆動弾性部60は、駆動質量部14と、基板1に固定されている固定部50(50a,50b,50c,50d)とを連結している。駆動弾性部60は、例えば、2組のバネ対62,64を有している。2組のバネ対62,64のうちの一方のバネ対62は、バネ62a,62bを有している。バネ62aは、固定部50cから駆動質量部14までY軸方向に往復しながら−X軸方向に延在している。また、バネ62bは、固定部50aから駆動質量部14までY軸方向に往復しながら+X軸方向に延在している。バネ62aとバネ62bとは、平面視において、駆動質量部14の中心Oを通り、Y軸に平行な軸αに対して対称に設けられている。そのため、バネ対62は、Y軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、駆動方向であるX軸方向に円滑に伸縮することができる。
また、2組のバネ対のうちの他方のバネ対64は、バネ64a,64bを有している。バネ64aは、固定部50dから駆動質量部14までY軸方向に往復しながら−X軸方向に延在している。また、バネ64bは、固定部50bから駆動質量部14までY軸方向に往復しながら+X軸方向に延在している。バネ64aとバネ64bとは、平面視において、駆動質量部14の中心Oを通り、Y軸に平行な軸αに対して対称に設けられている。また、2組のバネ対62,64は、駆動質量部14の中心Oを通り、X軸に平行な軸βに対して対称に設けられている。これにより、駆動弾性部60は、Y軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、駆動方向であるX軸方向に円滑に伸縮することができる。
第1検出質量部16aは、第1弾性部20aを介して、駆動質量部14に接続されている。第2検出質量部16bは、第2弾性部20bを介して、駆動質量部14に接続されている。第1検出質量部16aおよび第2検出質量部16bは、駆動質量部14の第1空洞部15内に設けられている。図示の例では、駆動質量部14の第1空洞部15は、平面視において、駆動質量部14(第1空洞部15)の中心Oを通りY軸に平行な軸αによって、2つの領域に区画される。第1検出質量部16aは、軸αによって区画された2つの領域のうち、+X軸方向側の領域に設けられ、第2検出質量部16bは、−X軸方向側の領域に設けられている。検出質量部16a,16bは、例えば、平面視において、矩形の枠体である。なお、検出質量部16a,16bは、枠状以外の形状も適用可能である。第1検出質量部16aと第2検出質量部16bとは、平面視において、軸αに対して対称に設けられている。
第1検出質量部16aは、第2空洞部17aを有している。第1検出質量部16aの第2空洞部17a内には、第1振動体40aおよび第1検出部30aが設けられている。第2検出質量部16bは、第3空洞部17bを有している。第2検出質量部16bの第3空洞部17b内には、第2振動体40bおよび第2検出部30bが設けられている。
第1弾性部20aは、駆動質量部14と第1検出質量部16aとを接続し、駆動方向(X軸方向)に直交するY軸方向に変位可能である。第1弾性部20aは、例えば、2組のバネ対22,24を有している。2組のバネ対のうちの一方のバネ対22は、バネ22a,22bを有している。バネ22aは、駆動質量部14から第1検出質量部16aまで、X軸方向に往復しながら−Y軸方向に延在している。バネ22bは、駆動質量部14から第1検出質量部16aまで、X軸方向に往復しながら+Y軸方向に延在している。バネ22aとバネ22bとは、平面視において、第1検出質量部16aの中心を通り、X軸に平行な軸βに対して対称に設けられている。そのため、バネ対22は、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、Y軸方向に円滑に伸縮することができる。
また、2組のバネ対のうちの他方のバネ対24は、バネ24a,24bを有している。バネ24a、駆動質量部14から第1検出質量部16aまで、X軸方向に往復しながら−Y軸方向に延在している。バネ24b、駆動質量部14から第1検出質量部16aまで、X軸方向に往復しながら+Y軸方向に延在している。バネ対24は、平面視において、第1検出質量部16aの中心を通り、X軸に平行な軸βに対して対称に設けられている。また、2組のバネ対22,24は、第1検出質量部16aの中心を通り、Y軸に平行な軸αに対して対称に設けられている。これにより、第1弾性部20aは、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、Y軸方向に円滑に伸縮することができる。
第2弾性部20bは、駆動質量部14と第2検出質量部16bとを接続し、Y軸方向に変位可能である。第2弾性部20bは、例えば2組のバネ対26,28を有している。2組のバネ対のうちの一方のバネ対26は、バネ26a,26bを有している。また、2組のバネ対のうちの他方のバネ対28は、バネ28a,28bを有している。第2弾性部20bの2組のバネ対26,28は、第1弾性部20aのバネ対22,24と同様に構成されている。そのため、第2弾性部20bは、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、Y軸方向に円滑に伸縮することができる。
駆動部70は、駆動質量部14をX軸方向(X軸に沿って)に所定の周波数で振動させる機能を備えている。駆動部70は、駆動質量部14を、検出質量部16a,16bと一体にX軸方向に振動させる。駆動部70は、例えば、駆動質量部14のY軸方向の側面(Y軸に平行な垂線を持つ側面)に設けられている。駆動部70は、例えば、図示しない駆動電極および固定電極を含んで構成されており、駆動電極と固定電極との間の静電力により駆動する。固定電極は、例えば駆動電極を介してX軸方向に対向配置された櫛歯状の一対の電極片を有している。駆動部70は、図示しない電源によって電極片に電圧を印加させることにより、駆動電極と各電極片との間に静電力を発生させ、駆動弾性部60を伸縮させつつ、駆動質量部14を所定の周波数でX軸方向に振動させる。なお、駆動部70は、上述した静電駆動方式に限定されず、例えば、圧電駆動方式、磁場のローレンツ力を利用した電磁駆動方式等を適用することができる。
第1検出部30aは、第1検出質量部16aに設けられている。図示の例では、第1検出部30aは、第1検出質量部16aの第2空洞部17a内に設けられている。第1検出部30aは、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。第1検出部30aは、可動電極32aを有している。可動電極32aは、第1検出質量部16aに設けられている。図示の例では、可動電極32aは、X軸に沿って延在し、両端が第1検出質量部16aに接続されている。可動電極32aは、第1検出質量部16aの変位に伴って変位する。可動電極32aは、第1検出質量部16a内に複数設けられており、隣り合う可動電極32aが所定の間隔を空けて設けられている。
固定電極34aは、第2空洞部17a内に複数設けられている。固定電極34aは、隣り合う可動電極32a間の間隙に設けられている。固定電極34aは、X軸に沿って延在している。固定電極34aは、基板1のアンカーに固定されている。固定電極34aは、図示の例では、1つの可動電極32aに対して2つ設けられている。2つの固定電極34aのうちの一方は、可動電極32aの+Y軸方向側の側面に対向し、2つの固定電極34aのうちの他方は、可動電極32aの−Y軸方向側の側面に対向している。第1検出質量部16aがY軸方向に変位すると、可動電極32aが固定電極34aに接近または離間することにより静電容量が変化する。この静電容量の変化から、第1検出質量部16aのY軸方向の変位量を求めることができる。
第2検出部30bは、第2検出質量部16bに設けられている。図示の例では、第2検出部30bは、第2検出質量部16bの第3空洞部17b内に設けられている。第2検出部30bは、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。第2検出部30bは、可動電極32bを有している。可動電極32bは、第2検出質量部16bに設けられている。図示の例では、可動電極32bは、X軸に沿って延在し、両端が第2検出質量部16bに接続されている。可動電極32bは、第2検出質量部16bの変位に伴って移動する。可動電極32aは、第2検出質量部16b内に複数設けられており、隣り合う可動電極32bが所定の間隔を空けて設けられている。
固定電極34bは、第3空洞部17b内に複数設けられている。固定電極34bは、隣り合う可動電極32b間の間隙に設けられている。固定電極34bは、X軸に沿って延在している。固定電極34bは、基板1のアンカーに固定されている。固定電極34bは、図示の例では、1つの可動電極32bに対して2つ設けられている。2つの固定電極34bのうちの一方は、可動電極32bの+Y軸方向側の側面に対向し、2つの固定電極34bのうちの他方は、可動電極32bの−Y軸方向側の側面に対向している。第2検出質量部16bがY軸方向に変位すると、可動電極32bが固定電極34bに接近または離間することにより静電容量が変化する。この静電容量の変化から、第2検出質量部16bのY軸方向の変位量を求めることができる。
第1振動体40aは、第1検出質量部16aに設けられている。図示の例では、第1振動体40aは、第1検出質量部16aの第2空洞部17a内に設けられている。第1振動体40aは、−X軸方向に延出し、第1検出質量部16aに一端を接続されている。第1振動体40aは、一端(+X軸方向側の端部)を第1検出質量部16aに接続させて固定端とし、−X軸方向に延出させて、他端(−X軸方向側の端部)を自由端とした片持ち支持構造(カンチレバー構造)である。第1振動体40aは、第1検出質量部16aのX軸方向の振動に伴い、Y軸方向に振動する。図示の例では、第1振動体40aの自由端は、駆動方向であるX軸方向に延出しているため、X軸方向に振動すると、自由端がZ軸方向に振動する。第1振動体40aは、平面視において、軸β上に設けられている。
第2振動体40bは、第2検出質量部16bに設けられている。図示の例では、第2振動体40bは、第2検出質量部16bの第3空洞部17b内に設けられている。第2振動体40bは、+X軸方向に延出し、第2検出質量部16bに一端を接続されている。第2振動体40bは、一端(−X軸方向側の端部)を第2検出質量部16bに接続させて固定端とし、+X軸方向に延出させて、他端(+X軸方向側の端部)を自由端とした片持ち支持構造(カンチレバー構造)である。すなわち、第1振動体40aの延出方向と第2振動体40bの延出方向とは、互いに反対の方向である。第2振動体40bは、第2検出質量部16bのX軸方向の振動に伴い、X軸方向に振動する。第2振動体40bは、X軸方向の振動によって、Z軸方向に振動することができる。具体的には、第2振動体40bの自由端は、駆動方向であるX軸方向に延出しているため、X軸方向に振動すると、自由端がZ軸方向に振動する。第2振動体40bは、平面視において、軸β上に設けられている。
第1振動体40aの延出方向(−X軸方向)と第2振動体40bの延出方向(+X軸方向)とは、互いに反対の方向であるため、第1振動体40aと第2振動体40bとは、互いに逆位相で振動する。例えば、第1振動体40aの振動と第2振動体40bの振動は、同じ周期(周波数)であり、かつ、第1振動体40aの振動の位相と、第2振動体40bの振動の位相とは、180°ずれている。振動体40a,40bの構造は、検出質量部16a,16bに片持ち支持された構造であり、駆動部による駆動振動に伴ってZ軸方向へ振動可能な形状であれば特に限定されない。振動体40a,40bの形状は、図示の例では、平板状である。
本発明のジャイロセンサーは、振動体を振動させる駆動部を一元化させてセンサー全体の小型化を図っている。一定の振動周波数で角速度を検出するためには駆動部による駆動振動の駆動共振周波数と同じ周波数で振動体40a,40bを振動させることが望ましい。振動体40a,40bは、予め駆動共振周波数と同じ周波数で発振するような形状に設計しているが、製造上の誤差等により、同じ周波数に形成することが困難な場合がある。そこで、第1振動体40aの上面には、共振周波数を調整可能な第1周波数調整部80aが設けられている。また、第2振動体40bの上面には、共振周波数を調整可能な第2周波数調整部80bが設けられている。
周波数調整部80a,80bは、振動体40a,40bの上面に、金、タングステン等の金属膜を塗布することにより形成される。そして、周波数調整部80a,80bにレーザー光を照射して、金属膜の少なくとも一部を剥離させて、振動体40a,40bの共振周波数を調整することができる。周波数調整部80a,80bは、このような金属膜の他にも、振動体40a,40bに、直接、レーザー光を照射して振動体40a,40bの質量を減少させて、共振周波数の調整を行ってもよい。周波数調整部80a,80bによって、振動体40a,40bの共振周波数と、駆動部70による駆動質量部14の駆動振動の共振周波数を一致させることができる。
センサー素子200は、Y軸まわりの角速度を検出可能な素子である。センサー素子200は、図1に示すように、駆動質量部14の第1空洞部15に一対の変位板90a,90bを有している。変位板90a,90bは、回転軸となる梁部92a,92bで駆動質量部14のX軸方向の側面(X軸に平行な垂線を持つ側面)に連結されている。変位板90a,90bは、Y軸まわりの角速度を検出するための検出部として機能することができる。梁部92a,92bは、各変位板90a,90bの重心からずれた位置に設けられている。梁部92a,92bは、X軸に沿って設けられている。梁部92a,92bは、ねじり変形することができ、このねじり変形により、変位板90a,90bをZ軸方向に変位させる。変位板90aは、梁部92aから−Y軸方向に延出し、変位板90bは、梁部92bから+Y軸方向に延出している。すなわち、変位板90aの延出方向と変位板90bの延出方向とは、互いに反対の方向である。そのため、Y軸まわりの角速度によって、変位板90a,90bは、互いに逆の方向(一方は右まわり、他方は左まわり)に回転して、Z軸方向に変位する。変位板90a,90bと対向する箇所には、間隙を介して、固定電極(図示しない)が設けられている。変位板90a,90bがZ軸方向に変位すると、変位板90a,90bが固定電極に接近または離間することにより静電容量が変化する。この静電容量の変化を検出して変位板90a,90bのZ軸方向の変位量を求めることができる。この変位板90a,90bのZ軸方向の変位量からY軸まわりの角速度を検出することができる。
センサー素子300は、Z軸まわりの角速度を検出可能な素子である。センサー素子300は、図1に示すように、検出質量部116と、弾性部120と、検出部130と、を有している。
検出質量部116は、駆動質量部14の第1空洞部15内に設けられている。検出質量部116は、図示の例では、駆動質量部14に囲まれている。検出質量部116は、平面視において、矩形の枠体である。検出質量部116は、弾性部120を介して駆動質量部14に接続されている。
弾性部120は、駆動質量部14と検出質量部116とに接続され、Y軸方向に変位可能である。弾性部120は、2組のバネ対122,124を有している。2組のバネ対のうちの一方のバネ対122は、バネ122a,122bを有している。バネ122a,122bは、X軸方向に往復しながらY軸方向に延在している。バネ122aとバネ122bとは、平面視において、検出質量部116の中心O´を通り、X軸に平行な軸に対して対称に設けられている。そのため、バネ対122は、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、Y軸方向に円滑に伸縮することができる。
また、2組のバネ対のうちの他方のバネ対124は、バネ124a,124bを有している。バネ124a,124bは、X軸方向に往復しながらY軸方向に延在している。バネ124aとバネ124bとは、平面視において、検出質量部116の中心O´を通り、X軸に平行な軸に対して対称に設けられている。また、2組のバネ対122,124は、検出質量部116の中心O´を通り、Y軸に平行な軸に対して対称に設けられている。これにより、弾性部120は、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、Y軸方向に円滑に伸縮することができる。
検出部130は、可動電極132を有している。検出部130は、Z軸の軸まわりの角速度を検出することができる。可動電極132は、検出質量部116に接続されている。図示の例では、可動電極132は、X軸に沿って延在し、両端が検出質量部116に接続されている。可動電極132は、複数設けられており、隣り合う可動電極132が所定の間隔を空けて設けられている。固定電極134は、隣り合う可動電極132の間の間隙に設けられている。固定電極134は、X軸に沿って延在している。固定電極134は、基板1のアンカーに固定されている。検出質量部116がY軸方向に変位すると、可動電極132が固定電極134に接近または離間することにより静電容量が変化する。この静電容量の変化から、検出質量部116のY軸方向の変位量を求めることができる。この検出質量部116のY軸方向の変位量からZ軸まわりの角速度を検出することができる。
ジャイロセンサー10は、駆動方向(X軸方向)に沿って配置された2つの構造体(第1構造体112および第2構造体212)を有している。第1構造体112および第2構造体212は、それぞれセンサー素子100,200,300を有している。なお、第1構造体112および第2構造体212は、少なくともセンサー素子100を有しており、センサー素子200,300のいずれか一方をさらに備える構成としてもよい。
第1構造体112および第2構造体212は、シリコンを主材料として構成されており、シリコン基板を薄膜形成技術や各種加工技術を用いて所望の外形形状に加工することにより、センサー素子100,200,300を構成する各部材が一体に形成されている。
第1構造体112および第2構造体212は、連結弾性部66で互いに接続されている。連結弾性部66は、例えば、バネ66a,66bを有する一組のバネ対を備えている。バネ66aは、第1構造体112から第2構造体212まで、Y軸方向に往復しながら−X軸方向に延在している。バネ66bは、第1構造体112から第2構造体212まで、Y軸方向に往復しながら−X軸方向に延在している。バネ66aと66bとは、平面視において、第1構造体112および第2構造体212の中心OAを通りX軸に平行な軸に対して対称に設けられている。これにより、連結弾性部66は、Y軸方向およびZ軸方向の変形が抑制され、駆動方向であるX軸方向に円滑に伸縮する。連結された第1構造体112および第2構造体212の四隅には駆動弾性部60が設けられている。
ジャイロセンサー10の駆動部70は、第1構造体112のY軸方向の2つの側面にそれぞれ設けられている。また、駆動部70は、第2構造体212のY軸方向の2つの側面にそれぞれ設けられている。第1構造体112の駆動部70では、例えば固定電極の一対の電極片に、位相が180°ずれた交番電圧が印加される。また、第2構造体212の駆動部70では、例えば固定電極の一対の電極片に、位相が180°ずれた交番電圧が印加される。第1構造体112の駆動質量部14と第2構造体212の駆動質量部14とは、互いに逆位相で、かつ同じ周波数でX軸方向に駆動(振動)する(音叉振動)。したがって、Q値を高めることができる。なお、駆動部70は、第1構造体112の駆動質量部14と第2構造体212の駆動質量部14とを互いに逆位相でかつ同じ周波数で駆動させることができれば、その数や構成は特に限定されない。
2. ジャイロセンサーの動作
次に、ジャイロセンサー10の動作について説明する。まず、センサー素子100の動作について説明する。図3(A)は、センサー素子100を模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、図3(A)のB1−B1線断面図である。なお、図3では、ジャイロセンサー10を簡略化して図示している。
検出質量部16a,16bは、駆動部によって駆動方向(X軸方向)Aに振動している。この駆動振動によって、振動体40a,40bは、Z軸方向に振動する。第1振動体40aと第2振動体40bは、互いに延出方向が反対の方向であるため、互いに逆位相で振動する。具体的には、例えば、まず、第1振動体40aが+Z軸方向に変位し、第2振動体40bが−Z軸方向に変位する。次に、第1振動体40aが−Z軸方向に変位し、第2振動体40bが+Z軸方向に変位する。第1振動体40aおよび第2振動体40bは、この動作を繰り返す。このようにして、第1振動体40aおよび第2振動体40bは、互いに逆位相で振動する。
振動体40a,40bが振動している状態で、駆動方向Aと同じX軸の軸まわりに角速度Ωxが入力されると、コリオリの力が作用し、可動電極32aおよび可動電極32bは、Y軸に沿って互いに反対方向に変位する。具体的には、例えば、まず、可動電極32aが+Y軸方向に変位し、可動電極32bが−Y軸方向に変位する。次に、可動電極32aが−Y軸方向に変位し、可動電極32bが+Y軸方向に変位する。可動電極32aおよび可動電極32bは、コリオリ力を受けている間、この動作を繰り返す。
可動電極32a,32bがY軸に沿って変位することにより、可動電極32a,32bと固定電極34a,34bとの間の静電容量が変化する。センサー素子100では、可動電極32a,32bおよび固定電極34a,34bに電圧を印加することにより、可動電極32a,32bと固定電極34a,34bとの間の静電容量の変化量を検出し、X軸まわりの角速度Ωxを検出することができる。
ここで、センサー素子100において、X軸の軸まわりの角速度を検出する際に、Z軸の軸まわりの角速度も検出される場合がある。さらに、X軸の軸まわりの角速度を検出する際に、Y軸方向の加速度も検出される場合がある。ジャイロセンサー10では、第1振動体40aの延出方向(−X軸方向)と第2振動体40bの延出方向(+X軸方向)とが、互いに反対の方向である。そのため、第1検出質量部16aおよび第2検出質量部16bは、X軸の軸まわりの角速度によって、互いに反対の方向に変位する。また、第1検出質量部16aおよび第2検出質量部16bは、Z軸の軸まわりの角速度またはY軸方向の加速度によって、同じ方向に変位する。これにより、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によりキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。なお、ジャイロセンサー10の信号処理方法については後述する。
次に、センサー素子200の動作について説明する。図4(A)は、センサー素子200を模式的に示す斜視図であり、図4(B)は、図4(A)のB2−B2線断面図である。なお、図4では、センサー素子200を簡略化して図示している。
駆動質量部14は、駆動部によって駆動方向(X軸方向)Aに振動している。この駆動振動によって、変位板90a,90bは、X軸方向に振動する。変位板90a,90bが振動している状態で、Y軸の軸まわりに角速度Ωyが入力されると、コリオリの力が作用して、変位板90a,90bは、Z軸に沿って変位する。これにより、変位板90a,90bと固定電極(図示せず)との間の静電容量が変化する。センサー素子200では、この静電容量の変化量を検出し、Y軸まわりの角速度Ωyを検出することができる。
次に、センサー素子300の動作について説明する。図5は、センサー素子300を模式的に示す斜視図である。なお、図5では、センサー素子300を簡略化して図示している。
検出質量部116は、駆動部によって駆動方向(X軸方向)Aに駆動(振動)している。検出質量部116が振動している状態で、Z軸の軸まわりに角速度Ωzが入力されると、コリオリの力が作用して、可動電極132は、Y軸に沿って変位する。これにより、固定電極134との間の静電容量が変化する。センサー素子300では、この静電容量の変化量を検出し、Z軸まわりの角速度Ωzを検出することができる。
3. ジャイロセンサーの集積回路
次に、ジャイロセンサー10の集積回路について説明する。図6は、ジャイロセンサー10の集積回路を説明するための図である。ジャイロセンサー10は、駆動部70を駆動させるための駆動回路を有する集積回路(IC:Integrated Circuit)2を有している。集積回路2は、駆動部70に電気的に接続されている。ジャイロセンサー10では、センサー素子100,200,300が、同じX軸方向の駆動振動を用いるため、センサー素子100,200,300に駆動振動を与えるための駆動部70を共通化することができる。これにより、1つの駆動回路で駆動部を駆動させることができるため、例えば素子ごとに駆動回路を設ける場合と比べて、実装面積を小さくすることができ、小型化を図ることができる。またセンサー素子100,200,300が1つの振動モードで駆動するため、各センサー素子の振動モードが互いに干渉してしまうという問題が生じない。
集積回路2は、例えば、センサー素子100,200,300の各電極に電気的に接続されており、各センサー素子100,200,300の各電極で検出された検出信号の信号処理を行うための信号処理回路を有している。
4. ジャイロセンサーの信号処理方法
次に、ジャイロセンサー10の信号処理方法について説明する。図7は、ジャイロセンサー10の信号処理方法について説明するための図である。
図7では、第1構造体112において、可動電極32aの+Y軸方向側の固定電極34aの検出信号をS1とし、可動電極32aの−Y軸方向側の固定電極34aの検出信号をS2とする。また、第1構造体112において、可動電極32bの−Y軸方向側の固定電極34bの検出信号をS3とし、可動電極32bの+Y軸方向側の固定電極34bの検出信号をS4とする。すなわち、検出信号S1,S2は、第1構造体112の可動電極32aの変位に基づいて変動する信号である。また、検出信号S3,S4は、第1構造体112の可動電極32bの変位に基づいて変動する信号である。
また、第2構造体212において、可動電極32aの+Y軸方向側の固定電極34aの検出信号をS5とし、可動電極32aの−Y軸方向側の固定電極34aの検出信号をS6とする。また、第2構造体212において、可動電極32bの−Y軸方向側の固定電極34bの検出信号をS7とし、可動電極32bの+Y軸方向側の固定電極34bの検出信号をS8とする。すなわち、検出信号S5,S6は、第2構造体212の可動電極32aの変位に基づいて変動する信号である。また、検出信号S7,S8は、第2構造体212の可動電極32bの変位に基づいて変動する信号である。
ジャイロセンサー10では、第1構造体112において、第1検出部30aの出力信号(可動電極32aの変位に基づいて変動する信号)SaがSa=S1−S2となり、第2検出部30bの出力信号(可動電極32bの変位に基づいて変動する信号)SbがSb=S4−S3となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sa−Sbとなるような信号処理を行う。また、第2構造体212において、第1検出部30aの出力信号ScがSc=S5−S6となり、第2検出部30bの出力信号SdがSd=S8−S7となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sd−Scとなるような信号処理を行う。さらに、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、S=S+Sとなるような信号処理を行う。これにより、ジャイロセンサー10は、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差がキャンセルされた、X軸の軸まわりの角速度の検出信号を得ることができる。したがって、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。以下、具体的に説明する。
図7に示すように、第1構造体112の駆動質量部14が+X軸方向に変位し、第2構造体212の駆動質量部14が−X軸方向に変位している状態で、X軸の軸まわりに角速度が入力されると、例えば、第1構造体112の第1検出質量部16aは、+Y軸方向に変位し、第1構造体112の第2検出質量部16bは、−Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cは、−Y軸方向に変位し、第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。
この状態では、第1構造体112において、検出信号S1は、S1=C+ΔCであり、検出信号S2は、S2=C−ΔCである。また、検出信号S3は、S3=C+ΔCであり、検出信号S4は、S4=C−ΔCである。また、第2構造体212において、検出信号S5は、S5=C−ΔCであり、検出信号S6は、S6=C+ΔCである。また、検出信号S7は、S7=C−ΔCであり、検出信号S8は、S8=C+ΔCである。なお、容量Cは、可動電極32aと固定電極34a(または可動電極32bと固定電極34b)との間の初期容量である。ここでは、可動電極32a,32bと固定電極34a,34bとの間の初期容量は、同じであるものとする。また、ΔCは、可動電極32a,32bが変位したことによる可動電極32a,32bと固定電極34a,34bとの間の容量の容量値の変化分である。
ジャイロセンサー10では、第1構造体112において、第1検出部30aの出力信号Saが、Sa=S1−S2となるような信号処理を行う。したがって、第1検出部30aの出力信号Saは、Sa=(C+ΔC)−(C−ΔC)=2×ΔCとなる。また、第2検出部30bの出力信号Sbが、Sb=S4−S3となるような信号処理を行う。したがって、第2検出部30bの出力信号Sbは、Sb=(C−ΔC)−(C+ΔC)=−2×ΔCとなる。
また、ジャイロセンサー10では、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sa−Sbとなるような信号処理を行う。すなわち、第1検出部30aの出力信号Saと第2検出部30bの出力信号Sbとの差を示す差動信号を出力する。そのため、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sは、S=(2×ΔC)−(−2×ΔC)=4×ΔCとなる。第1構造体112のセンサー素子100では、この出力信号SからX軸の軸まわりの角速度を検出することができる。すなわち、第1構造体112のセンサー素子100のみでも、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。
同様に、ジャイロセンサー10では、第2構造体212のセンサー素子100において、第1検出部30aの出力信号Scが、Sc=S5−S6となるような信号処理を行う。したがって、第1検出部30aの出力信号Scは、Sc=−2×ΔCとなる。また、第2検出部30bの出力信号Sdが、Sd=S8−S7となるような信号処理を行う。したがって、第2検出部30bの出力信号Sdは、Sd=2×ΔCとなる。
ジャイロセンサー10では、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sd−Scとなるような信号処理を行う。そのため、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sは、S=(2×ΔC)−(−2×ΔC)=4×ΔCとなる。第2構造体212のセンサー素子100では、この出力信号SからX軸の軸まわりの角速度を検出することができる。すなわち、第2構造体212のセンサー素子100のみでも、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。
さらに、ジャイロセンサー10では、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sと第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sの和となるような信号処理を行う。すなわち、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、S=S+S=(Sa−Sb)+(Sd−Sc)となるような信号処理を行う。そのため、図4に示す状態では、ジャイロセンサー10の出力信号Sは、S=8×ΔCとなる。したがって、2つの構造体112,212を有するジャイロセンサー10によれば、X軸の軸まわりの角速度をより精度よく検出することができる。
なお、例えばZ軸の軸まわりの角速度が入力された場合、第1構造体112の第1検出質量部16aは、−Y軸方向に変位し、第1構造体112の第2検出質量部16bは、−Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cは、+Y軸方向に変位し、第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。この状態では、出力信号Saは、Sa=S1−S2=(C−ΔC)−(C+ΔC)=−2ΔCとなり、出力信号Sbは、Sb=S4−S3=(C−ΔC)−(C+ΔC)=−2ΔCとなる。したがって、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sは、S=Sa−Sb=(−2×ΔC)−(−2×ΔC)=0となる。同様に、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sは、S=Sd−Sc=(2×ΔC)−(2×ΔC)=0となる。また、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、S=S+S=0となる。したがって、Z軸の軸まわりに角速度が入力されても、出力信号S,S,Sはいずれも0となり、Z軸の軸まわりの角速度よって生じる誤差をキャンセルできる。
また、Y軸方向の加速度が入力された場合、例えば、第1構造体112の第1検出質量部16aおよび第1構造体112の第2検出質量部16bは、+Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cおよび第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。したがって、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sa−Sb=(2×ΔC)−(2×ΔC)=0となる。また、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sd−Sc=(2×ΔC)−(2×ΔC)=0となる。また、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、S=S+S=0となる。したがって、Y軸方向の角速度が入力されても、出力信号S,S,Sはいずれも0となり、Y軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルできる。
このように、ジャイロセンサー10では、センサー素子100において、上述の信号処理を行うことにより、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によりキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
ジャイロセンサー10は、例えば、以下の特徴を有する。
ジャイロセンサー10によれば、センサー素子100の第1振動体40aおよび第2振動体40bは、X軸方向の駆動振動に伴い、Z軸方向に振動することができる。そのため、振動体40a,40bのZ軸方向の振動を駆動振動として、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。したがって、センサー素子100を用いることにより、X軸の軸まわりの角速度を検出するセンサー素子100、Y軸の軸まわりの角速度を検出するセンサー素子200、およびZ軸の軸まわりの角速度を検出するセンサー素子300が、同じ駆動振動(X軸方向の振動)で動作することができる。したがって、例えば、駆動部70を共通化することができるため、駆動回路を素子ごとに設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。さらに、実装面積を小さくできるため、装置の小型化を図ることができる。
ジャイロセンサー10では、第1振動体40aが、第1検出質量部16aに一端を接続させ、−X軸方向に延出させて他端を自由端とした片持ち支持構造であり、第2振動体40bは、第2検出質量部16bに一端を接続させ、第1振動体40aの延出方向とは反対の方向の+X軸方向に延出させて他端を自由端とした片持ち支持構造である。そのため、第1振動体40aと第2振動体40bとは、互いに逆位相で振動する。これにより、第1検出質量部16aおよび第2検出質量部16bは、X軸の軸まわりの角速度によって互いに反対の方向に変位し、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって同じ方向に変位する。したがって、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によりキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
ジャイロセンサー10では、駆動部70は、第1構造体112の駆動質量部14および第2構造体212の駆動質量部14を、互いに逆位相で振動させる。これにより、Q値を高めることができる。
ジャイロセンサー10によれば、可動電極32a,32bおよび固定電極34a,34bを有しているため、可動電極32a,32bと固定電極34a,34bとの間の静電容量の変化から、X軸の軸まわりの角速度を検出することができる。したがって、X軸の軸まわりの角速度を感度よく検出することができる。
ジャイロセンサー10では、可動電極32aの変位に基づいて変動する第1検出信号S1,S2を出力し、可動電極32bの変位に基づいて変動する第2検出信号S3,S4を出力し、第1検出信号S1,S2および第2検出信号S3,S4に基づいて、X軸の軸まわりの角速度を検出する。これにより、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
ジャイロセンサー10によれば、Y軸の軸まわりの角速度およびZ軸の軸まわりの角速度の少なくとも一方を検出する検出部を有している。したがって、X軸の軸まわりの角速度の検出、およびY軸およびZ軸の少なくとも一方の軸まわりの角速度の検出を、同じX軸方向の駆動振動により行うことができるため、小型化を図りつつ、X軸の軸まわりの角速度に加えて、他の軸(Y軸、Z軸)の軸まわりの角速度を検出することができる。
ジャイロセンサー10によれば、振動体40a,40bには、周波数調整部80a,80bが設けられている。したがって、振動体40a,40bの共振周波数を調整することができる。
5. 変形例
次に、本実施形態の変形例について説明する。なお、上述したジャイロセンサー10の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
5.1. 振動体の変形例
まず、本実施形態に係るジャイロセンサーの振動体の変形例について説明する。図8(A)は、第1変形例に係る振動体401を模式的に示す平面図である。図8(B)は、第2変形例に係る振動体402を模式的に示す平面図である。
振動体401および振動体402は、固定端42と検出質量部16aとを支持部46a,46bを介して接続している。支持部46a,46bは、振動体401,402よりも細く形成されている。また、固定端42と検出質量部16aとの間に開口47を設けている。これにより、自由端44を振動しやすくすることができる。
図8(C)は、第3変形例に係る振動体403を模式的に示す断面図である。振動体403では、固定端42側に厚さの小さい薄肉部48を設けている。これにより、固定端42側の剛性を小さくして、自由端44を振動しやすくすることができる。
図8(D)は、第4変形例に係る振動体404を模式的に示す平面図である。振動体404では、自由端44側を固定端42側よりも幅広にしている。これにより、自由端44側の質量を固定端42側の質量よりも大きくできるため、自由端44を駆動振動に対して振動しやすくすることができる。
5.2.信号処理方法の変形例
5.2.1. 第1変形例
次に、本実施形態に係るジャイロセンサーの信号処理方法の第1変形例について説明する。図9は、第1変形例に係るジャイロセンサー10aの信号処理方法について説明するための図である。
上述したジャイロセンサー10の信号処理方法では、図4に示すように、第1構造体112において、第1検出部30aの出力信号SaがSa=S1−S2となり、第2検出部30bの出力信号SbがSb=S4−S3となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sa−Sbとなるような信号処理を行った。また、第2構造体212において、第1検出部30aの出力信号ScがSc=S5−S6となり、第2検出部30bの出力信号SdがSd=S8−S7となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sd−Scとなるような信号処理を行った。さらに、ジャイロセンサー10の出力信号Sが、S=S+Sとなるような信号処理を行った。
これに対して、図9に示す例では、第1構造体112において、第1検出部30aの出力信号SaがSa=S1−S2となり、第2検出部30bの出力信号SbがSb=S4−S3となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sb−Saとなるような信号処理を行う。また、第2構造体212では、図4に示すジャイロセンサー10と同様の信号処理を行う。さらに、ジャイロセンサー10aの出力信号Sが、S=S−Sとなるような信号処理を行う。これにより、図4に示すジャイロセンサー10と同様に、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。以下、具体的に説明する。
第1構造体112の駆動質量部14が+X軸方向に変位し、第2構造体212の駆動質量部14が−X軸方向に変位している状態で、X軸の軸まわりに角速度が入力されると、例えば、第1構造体112の第1検出質量部16aは、+Y軸方向に変位し、第1構造体112の第2検出質量部16bは、−Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cは、−Y軸方向に変位し、第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。
この状態では、第1構造体112において、検出信号S1は、S1=C+ΔCであり、検出信号S2は、S2=C−ΔCであり、検出信号S3は、S3=C+ΔCであり、検出信号S4は、S4=C−ΔCである。また、第2構造体212において、検出信号S5は、S5=C−ΔCであり、検出信号S6は、S6=C+ΔCであり、検出信号S7は、S7=C−ΔCであり、検出信号S8は、S8=C+ΔCである。
ジャイロセンサー10aでは、第1構造体112において、出力信号SaがSa=S1−S2となり、出力信号SbがSb=S4−S3となり、出力信号Sが、S=Sb−Saとなるような信号処理を行う。したがって、出力信号Saは、Sa=2×ΔCとなる。また、出力信号Sbは、Sb=−2×ΔCとなる。また、出力信号Sは、S=(−2×ΔC)−(2×ΔC)=−4×ΔCとなる。
第2構造体212における信号処理は、図4に示す例と同様であり、出力信号Scは、Sc=−2×ΔCとなり、出力信号Sdは、Sd=2×ΔCとなり、出力信号Sは、S=4×ΔCとなる。
ジャイロセンサー10aでは、ジャイロセンサー10aの出力信号Sが、S=S−Sとなるような信号処理を行う。そのため、図9に示す状態では、ジャイロセンサー10aの出力信号Sは、S=S−S=(4×ΔC)−(−4×ΔC)=8×ΔCとなる。したがって、2つの構造体112,212を有するジャイロセンサー10aによれば、X軸の軸まわりの角速度を精度よく検出することができる。
なお、例えばZ軸の軸まわりの角速度が入力された場合、第1構造体112の第1検出質量部16aは、−Y軸方向に変位し、第1構造体112の第2検出質量部16bは、−Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cは、+Y軸方向に変位し、第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。この状態では、出力信号Saは、Sa=S1−S2=(C−ΔC)−(C+ΔC)=−2ΔCとなり、出力信号Sbは、Sb=S4−S3=(C−ΔC)−(C+ΔC)=−2ΔCとなる。また、出力信号Sは、S=Sb−Sa=(−2×ΔC)−(−2×ΔC)=0となる。同様に、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sは、S=Sd−Sc=(2×ΔC)−(2×ΔC)=0となる。また、ジャイロセンサー10aの出力信号Sが、S=S+S=0となる。したがって、Z軸の軸まわりに角速度が入力されても、出力信号S,S,Sはいずれも0となり、Z軸の軸まわりの角速度によって生じる誤差をキャンセルできる。
また、Y軸方向の加速度が入力された場合、例えば、第1構造体112の第1検出質量部16aおよび第1構造体112の第2検出質量部16bは、+Y軸方向に変位する。また、第2構造体212の第1検出質量部16cおよび第2構造体212の第2検出質量部16dは、+Y軸方向に変位する。したがって、第1構造体112のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sb−Sa=0となる。また、第2構造体212のセンサー素子100の出力信号Sが、S=Sd−Sc=0となる。また、ジャイロセンサー10aの出力信号Sが、S=S+S=0となる。したがって、Y軸方向の角速度が入力されても、出力信号S,S,Sはいずれも0となり、Y軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルできる。
このように、ジャイロセンサー10aでは、図4に示すジャイロセンサー10の例と同様に、上述の信号処理を行うことにより、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
5.2.2. 第2変形例
次に、本実施形態に係るジャイロセンサーの信号処理方法の第2変形例について説明する。図10は、第2変形例に係るジャイロセンサー10bの信号処理方法について説明するための図である。
ジャイロセンサー10bの信号処理方法では、図10に示すように、第1構造体112において、第1検出部30aの出力信号SaがSa=S1−S2となり、第2検出部30bの出力信号SbがSb=S3−S4となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sa+Sbとなるような信号処理を行う。また、第2構造体212において、第1検出部30aの出力信号ScがSc=S6−S5となり、第2検出部30bの出力信号SdがSd=S8−S7となり、センサー素子100の出力信号Sが、S=Sc+Sdとなるような信号処理を行う。さらに、ジャイロセンサー10bの出力信号Sが、S=S+Sとなるような信号処理を行う。これにより、ジャイロセンサー10,10aの例と同様に、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルすることができ、X軸の軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
なお、ジャイロセンサーの信号処理方法は、Z軸の軸まわりの角速度、またはY軸方向の加速度によって生じる誤差をキャンセルして、X軸の軸まわりの角速度を検出することができれば、特に限定されない。
6. 電子機器
次に、本実施形態に係る電子機器について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る電子機器は、本発明に係るジャイロセンサーを含む。以下では、本発明に係るジャイロセンサーとして、ジャイロセンサー10を含む電子機器について、説明する。
図11は、本実施形態に係る電子機器として、モバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1100を模式的に示す斜視図である。
図11に示すように、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を有する表示ユニット1106と、により構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサー10が内蔵されている。
図12は、本実施形態に係る電子機器として、携帯電話機(PHSも含む)1200を模式的に示す斜視図である。
図12に示すように、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサー10が内蔵されている。
図13は、本実施形態に係る電子機器として、デジタルスチルカメラ1300を模式的に示す斜視図である。なお、図13には、外部機器との接続についても簡易的に示している。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサー10が内蔵されている。
以上のような電子機器1100,1200,1300は、小型化を図ることが可能なジャイロセンサー10を含む。そのため、電子機器1100,1200,1300は、小型化を図ることができる。
なお、上記ジャイロセンサー10を備えた電子機器は、図11に示すパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図12に示す携帯電話機、図13に示すデジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、各種ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ヘッドマウントディスプレイ、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーターなどに適用することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…基板、2…集積回路、10,10a,10b…ジャイロセンサー、12…構造体、14…駆動質量部、15…第1空洞部、16a…第1検出質量部、16b…第2検出質量部、16c…第1検出質量部、16d…第2検出質量部、17a…第2空洞部、17b…第3空洞部、20a…第1弾性部、20b…第2弾性部、22,24…バネ対、22a,22b,24a,24b…バネ、30a…第1検出電極部、30b…第2検出電極部、32a,32b…可動電極、34a,34b…固定電極、40a…第1振動体、40b…第2振動体、42…固定端、44…自由端、46a…支持部、47…開口、48…薄肉部、50…固定部、60…駆動弾性部、62,64…バネ対、62a,62b,64a,64b…バネ、66…連結弾性部、66a,66b…バネ、70…駆動部、80a…第1周波数調整部、80b…第2周波数調整部、90a,90b…変位板、92a,92b…梁部、100…センサー素子、112…第1構造体、212…第2構造体、116…検出質量部、120…弾性部、122a,122b,124a,124b…バネ、130…検出部、132…可動電極、134…固定電極、200…センサー素子、212…第2構造体、300…センサー素子、401,402,403,404…振動体、1100…電子機器、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター

Claims (8)

  1. 駆動質量部と、
    前記駆動質量部を第1軸の方向に駆動させる駆動部と、
    第1検出部と第1振動体とが設けられ、前記第1軸に直交する第2軸の方向に変位可能な第1弾性部を介して、前記駆動質量部に接続されている第1検出質量部と、
    第2検出部と第2振動体とが設けられ、前記第2軸の方向に変位可能な第2弾性部を介して、前記駆動質量部に接続されている第2検出質量部と、
    を含む構造体を備え、
    前記第1振動体は、前記第1軸の方向に延出し、前記第1検出質量部に一端を接続され、
    前記第2振動体は、前記第1振動体の延出の方向とは反対の方向に延出し、前記第2検出質量部に一端を接続され、
    前記第1振動体および前記第2振動体は、前記第1軸の方向の振動に伴い、前記第1軸および前記第2軸に対して垂直な第3軸の方向に振動する、ジャイロセンサー。
  2. 請求項1において、
    前記構造体は、前記第1軸の方向に2つ配置され、
    2つの前記構造体は、連結弾性部で互いに接続され、
    前記駆動部は、2つの前記構造体の前記駆動質量部を互いに逆位相で振動させる、ジャイロセンサー。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1検出質量部および前記第2検出質量部は、前記第1軸の軸まわりの角速度によって互いに反対の方向に変位し、前記第2軸の方向の加速度、または前記第3軸の軸まわりの角速度によって同じ方向に変位する、ジャイロセンサー。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記駆動質量部は、基板から所定の距離をもって設けられ、
    前記基板に固定されている第1固定電極と、
    前記基板に固定されている第2固定電極と、
    を有している、ジャイロセンサー。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記第1検出部の変位に基づいて変動する第1検出信号を出力し、
    前記第2検出部の変位に基づいて変動する第2検出信号を出力し、
    前記第1検出信号および前記第2検出信号に基づいて、前記第1軸の軸まわりの角速度を検出する、ジャイロセンサー。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記構造体は、前記第2軸の軸まわりの角速度および前記第3軸の軸まわりの角速度の少なくとも一方を検出する第3検出部を有している、ジャイロセンサー。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記第1振動体および前記第2振動体の少なくとも一方には、周波数調整部が設けられている、ジャイロセンサー。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のジャイロセンサーを含む、電子機器。
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