JP2013214660A - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】点欠陥に起因するドレインリークを低減する。
【解決手段】半導体基板の表面から深さ方向に沿った点欠陥の数の分布のピーク位置の深さXと、表面からn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とにより構成されるPN接合位置Yについて、X<Yの関係が成り立つようにしている。これにより、点欠陥を要因とするドレインリークを抑制することが可能となる。特に、CLスペクトル比が0.8以下となるようにすることで、よりドレインリークを抑制することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばトレンチゲート構造等の半導体スイッチング素子を有する炭化珪素(以下、SiCという)半導体装置およびその製造方法に関する。
従来より、半導体スイッチング素子としてMOSFETを備えたSiC半導体装置では、基板表面側のソース電極に高濃度イオン注入を行うことで、オーミック電極を形成している。しかしながら、イオン注入時に発生する点欠陥とエピタキシャル膜中に存在する貫通転移との複合的な欠陥がリークに大きく影響する(例えば、非特許文献1参照)。このため、リークを抑制する方法として、特許文献1〜3に示される方法が提案されている。
具体的には、特許文献1では、ソース電極と接触させられるp+型ボディコンタクト領域の点欠陥の拡散の影響を防ぎ、チャネル長を短いままとするために、p+型ボディコンタクト領域の下部のみでp型ベース領域の厚みを厚くするようにしている。具体的には、p+型ボディコンタクト領域の底部からp型ベース層のうちのトレンチ内に埋め込まれた部分の底部のPN接合界面までの距離が4μm以上となるようにしている。
特許文献2では、イオン注入欠陥を抑制するために、ソースコンタクト領域表面やボディコンタクト領域表面にオーミック接触がとり易くなるように、リンまたはアルミニウムをイオン注入している。そして、その下にイオン注入ダメージを少なくできる窒素またはボロンをイオン注入するようにしている。
特許文献3では、転移密度が5×103cm-2以下の基板を用いると共に、ソース電極と接触させられるp+型コンタクト領域の不純物濃度が1×1020cm-3以上かつ5×1021cm-3以下となるようにしている。
特表2010−258386号公報 特開2009−231545号公報 特開2010−087397号公報
辻、SiC及び関連ワイドギャップ半導体研究会 第4回個討論会、 予稿集 P.74、 09/7
しかしながら、特許文献1の方法では、p+型ボディコンタクト領域の不純物濃度、アニール条件により、拡散が4μmを超える場合があるし、n+型ソース領域においても点欠陥の影響はある。また、特許文献2、3の方法では、不純物濃度、アニール条件により、点欠陥が深く分布してしまい、リークパスが形成されてドレインリークが発生することがある。
本発明は上記点に鑑みて、点欠陥に起因するドレインリークを低減することができる構造のSiC半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ソース領域(4)およびコンタクト領域(5)の両方もしくは少なくともコンタクト領域がイオン注入および活性化アニール処理によって形成され、該活性化アニール処理後における半導体基板(1〜3)の表面から深さ方向への点欠陥の分布について、半導体基板の表面からの点欠陥の数のピーク位置の深さをX、ベース領域(3)とドリフト層(2)とによるPN接合界面までの深さをYとして、X<Yとされていることを特徴としている。
このように、半導体基板の表面からの点欠陥の数のピーク位置の深さXと、ベース領域とドリフト層(2)とによるPN接合界面までの深さYとについて、X<Yの関係が成り立つようにしている。これにより、ドレインリークを抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明では、ソース領域およびコンタクト領域の両方もしくは少なくともコンタクト領域がイオン注入および活性化アニール処理によって形成され、該活性化アニール処理後における半導体基板の表面から深さ方向へのカソードルミネッセンス(以下、CLという)測定のスペクトルについて、該CL測定のスペクトルのうち点欠陥に相当する部分におけるスペクトル強度の半導体基板の表面からの深さをX、ベース領域とドリフト層とによるPN接合界面までの深さをYとして、X<Yとされていることを特徴としている。
このように、CL測定のスペクトルによって点欠陥の分布を示すこともできる。このため、CL測定のスペクトルのうち点欠陥に相当する部分におけるスペクトル強度の半導体基板の表面からの深さXと、ベース領域とドリフト層とによるPN接合界面までの深さYについても、X<Yとなるようにすることで、請求項1と同様の効果が得られる。特に、請求項4に記載したように、スペクトル強度比が0.8となるようにすれば、よりドレインリークを抑制することが可能になる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるnチャネルタイプの反転型のMOSFETを備えたSiC半導体装置の断面図である。 (a)は実験用試料の断面図、(b)、(c)は(a)に示す試料について、半導体基板の深さ方向においてCL測定を行ったときのL1線でのスペクトル強度分布を示した図である。 Alのドーズ量を変えて半導体基板の深さ方向における点欠陥の分布に関するCLスペクトル強度のプロファイルを調べた結果を示す図である。 図3(a)、(b)のようにドーズ量が設定された試料について、任意の場所でのCLスペクトル強度を分析した結果を示す図である。 CLスペクトル強度の補正後の点欠陥プロファイルの比較結果を示した図である。 図1に示すトレンチゲート構造のMOSFETの製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるnチャネルタイプの反転型のMOSFETを備えたSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるnチャネルタイプの反転型のMOSFETを備えたSiC半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。ここでは半導体スイッチング素子としてトレンチゲート構造の反転型MOSFETが形成されたSiC半導体装置を例に挙げて説明する。
図1に示すように、SiC半導体装置にはnチャネルタイプの反転型のMOSFETを形成してある。この図に示すMOSFETと同様の構造のMOSFETが複数列隣り合うように配置されることで、複数セルのMOSFETが構成されている。
具体的には、SiC半導体装置は、SiCからなるn+型基板1の主表面上にSiCからなるn-型ドリフト層2とp型ベース領域3が順にエピタキシャル成長させられたものを半導体基板として用いて形成されている。
+型基板1は、窒素等のn型不純物濃度が例えば1.0×1019/cm3とされ、厚さが300μm程度とされている。
-型ドリフト層2は、n+型基板1の表面に形成され、窒素等のn型不純物濃度が例えば3.0×1015〜2.0×1016/cm3で厚さ10〜15μm程度とされている。このn-型ドリフト層2の不純物濃度は深さ方向において一定であっても良いが、濃度分布に傾斜を付け、n-型ドリフト層2のうちn+型基板1側の方がn+型基板1から離れる側よりも高濃度となるようにすることができる。このようにすると、n-型ドリフト層2の内部抵抗を低減できるため、オン抵抗を低減することが可能となる。
p型ベース領域3は、n-型ドリフト層2の表面に形成され、ボロンもしくはアルミニウム等のp型不純物濃度が例えば1.0×1016〜2.0×1019/cm3、厚さ1.3μm以上、例えば2.0μmで構成されている。
さらに、p型ベース領域3の上層部分にはn+型ソース領域4やp+型コンタクト層5およびp型ボディ層6が形成されている。n+型ソース領域4は、表層部における窒素等のn型不純物濃度(表面濃度)が例えば1.0×1019〜1.0×1020/cm3、厚さ0.3μm程度で構成されている。p+型コンタクト層5は、例えば表層部におけるボロンもしくはアルミニウム等のp型不純物濃度(表面濃度)が例えば1.0×1019〜1.0×1020/cm3、厚さ0.15μm程度で構成されている。p型ボディ層6は、例えば1.0×1018〜1.0×1019/cm3、厚さ0.45μm程度で構成されている。ここではp型ボディ層6を備えた構造を示してあるが、p型ボディ層6については必要に応じて形成される。
+型ソース領域4は、後述するトレンチゲート構造の両側に配置されており、p+型コンタクト層5は、n+型ソース領域4を挟んでトレンチゲート構造と反対側に備えられている。p型ボディ層6は、p+型コンタクト層5の周囲を囲むように配置されており、n+型ソース領域4の下部まで入り込んで配置されている。
また、p型ベース領域3およびn+型ソース領域4を貫通してn-型ドリフト層2に達し、底部が所定幅とされた構造、例えば幅が0.5〜2.0μm、深さが2.0μm以上(例えば2.4μm)のトレンチ7が形成されている。このトレンチ7の側面と接するように上述したp型ベース領域3およびn+型ソース領域4が配置されている。
トレンチ7は、図1の左右方向を幅方向、紙面垂直方向を長手方向、上下方向を深さ方向として形成されており、一本しか図示していないが、実際には複数本が図1中の左右方向に並べられることで各トレンチ7が平行に配列されたストライプ状とされている。このトレンチ7の底部のコーナー部は丸め処理によって丸められている。
さらに、トレンチ7の内壁面は酸化膜などによって構成されたゲート絶縁膜8にて覆われており、ゲート絶縁膜8の表面に形成されたドープドPoly−Siにて構成されたゲート電極9により、トレンチ7内が埋め尽くされている。ゲート絶縁膜8は、トレンチ7の内壁面を熱酸化することで形成されており、ゲート絶縁膜8の厚みはトレンチ7の側面側と底部側共に100nm程度となっている。このようにして、トレンチゲート構造が構成されている。
また、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の表面やゲート電極9の表面には、層間絶縁膜10を介してソース電極11やゲート配線(図示せず)が形成されている。ソース電極11およびゲート配線は、複数の金属(例えばNi/Al等)にて構成されており、少なくともn型SiC(具体的にはn+型ソース領域4やnドープの場合のゲート電極9)と接触する部分はn型SiCとオーミック接触可能な金属で構成され、少なくともp型SiC(具体的にはp+型コンタクト層5やpドープの場合のゲート電極9)と接触する部分はp型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。なお、これらソース電極11およびゲート配線は、層間絶縁膜10上において電気的に絶縁されており、層間絶縁膜10に形成されたコンタクトホールを通じてソース電極11はn+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5と電気的に接触させられ、ゲート配線はゲート電極9と電気的に接触させられている。
そして、n+型基板1の裏面側にはn+型基板1と電気的に接続されたドレイン電極12が形成されている。このような構造により、nチャネルタイプの反転型のトレンチゲート構造のMOSFETが構成されている。
このような反転型のトレンチゲート構造のMOSFETは、以下のように動作する。まず、ゲート電極9にゲート電圧を印加する前の状態では、p型ベース領域3に反転層が形成されない。したがって、ドレイン電極12に正の電圧を加えたとしても、n型ソース領域4から電子はp型ベース領域3内に到達することはできず、ソース電極11とドレイン電極12との間に電流が流れない。
次に、オフ時(ゲート電圧=0V、ドレイン電圧=650V、ソース電圧=0V)には、ドレイン電極12に電圧を加えても逆バイアスになるため、p型ベース領域3とn-型ドリフト層2の間より空乏層が広がる。このとき、p型ベース領域3の濃度がn-型ドリフト層2より高いので、空乏層はほとんどn-型ドリフト層2側に広がる。そして、ドレイン0Vの場合より空乏層が広がっているため、絶縁体として振舞う領域は更に広がっているので、ソース電極11とドレイン電極12との間に電流が流れない。
一方、オン時(ゲート電圧=20V、ドレイン電圧=1V、ソース電圧=0V)には、ゲート電極9にゲート電圧として20Vが印加されるため、p型ベース領域3のうちトレンチ7に接している表面にチャネルが形成される。このため、ソース電極11から注入された電子はn+型ソース領域4からp型ベース領域3に形成されたチャネルを通った後、n-型ドリフト層2に到達する。これにより、ソース電極11とドレイン電極12との間に電流を流すことができる。
そして、このような反転型のトレンチゲート構造のMOSFETにおいて、本実施形態ではさらに、イオン注入による点欠陥の数のピーク位置がp型ベース領域3内となる構造としている。また、そのピーク位置よりも深い位置では、深くなるほど点欠陥の数が単調に減少する構造としている。すなわち、半導体基板の表面から深さ方向に沿った点欠陥の数の分布のピーク位置の深さをX、表面からn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とにより構成されるPN接合位置をYとすると、X<Yの関係が成り立つようにしている。
点欠陥に起因して発生するドレインリークは、イオン注入部の点欠陥が拡散し、n-型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合界面近傍に形成されている空乏層にリークパスができることにより発生すると想定される。特に、貫通転位がある場所では、転位の周りに点欠陥が集まることでドレインリークが大きくなる。
したがって、点欠陥の分布とn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合界面近傍の空乏層との関係がドレインリーク抑制のポイントになると考えられる。本発明者らは、この点に着目し、点欠陥の分布とn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合界面との位置関係について様々な検討を行ったところ、上記したようにX<Yの関係が成り立つとドレインリークが低減することを見出した。
具体的には、図2(a)に示すようにn+型基板1の表面にn-型ドリフト層2およびp型ベース領域3を順にエピタキシャル成長させた構造において、Alイオンを注入し、不純物を熱拡散させる工程を行ったあとに点欠陥の分布およびドレインリークの有無について調べた。点欠陥の分布については、CL測定によって分析を行った。
その結果、図2(b)、(c)に示すプロファイルに示されるように、点欠陥の分布がX>Yの関係となるようにした場合にはドレインリークが有ったが、点欠陥の分布がX<Yの関係となるようにした場合にはドレインリークが無かった。
より詳しくは、図2(a)に示す構造において、n-型ドリフト層2のn型不純物濃度を5×1015/cm3、厚さを13μmおよびp型ベース領域3のp型不純物濃度を1×1017/cm3、厚さを1.8μmとした。また、Alイオンをイオン注入エネルギーを350keVとすることでp+型コンタクト領域5が厚さ0.3μm程度で形成されるようにした。そして、ドーズ量を1.0×1021/cm3とした場合と1.0×1020/cm3とした場合について試料を作成し、半導体基板の深さ方向において点欠陥の分布を表すCLスペクトル強度のプロファイルを調べた。活性化アニールの温度については1500℃、時間については30分とした。その結果、図3(a)、(b)に示すようなプロファイルが得られた。なお、図3(a)、(b)のプロファイルは図中左側に記載した断面の各部のCLスペクトル強度と対応している。
CL測定は点欠陥の数などを固有のスペクトルにおける強度によって表すものであり、点欠陥固有のスペクトルの強度が大きいほど点欠陥の数が多いことを表している。例えば、図3(a)、(b)のようにドーズ量が設定された試料について、任意の場所でのCLスペクトル強度を分析すると、図4(a)、(b)のような分析結果が得られた。この図中において、Q0のスペクトルはバンド端で発生するスペクトルでの正常発光、PRsはフォノンレプリカで格子振動によって発生する固有のスペクトルでの正常発光、DAPはドナーアクセプタ対であり不純物による正常発光、L1は点欠陥からの発光である。点欠陥の数が多く分布が大きいほどL1のスペクトルでの強度が大きくなることから、このスペクトル強度に基づいて点欠陥の分布を分析している。L1線は炭素(C)のアンチサイトとシリコン(Si)のアンチサイトの複合欠陥のスペクトル波長であり、波長λ=426nm程度であることから、この波長のみを通過するバンドパスフィルタを用いて、その帯域でのプロファイルのみを抽出し、点欠陥の分布を分析している。その結果が図2(b)、(c)のように表されたプロファイルとなっている。
これらのプロファイルについて、リーク有とリーク無の試料でn-型ドリフト層2の位置でのλ=388nmのPRsの発光強度が両者で一致するという仮定の下で強度比を計算し、図3(b)のCLスペクトル強度をその比率で補正し、図3(a)とスケールを一致させると、図5に示す比較結果となった。この図に示されるように、各試料について、点欠陥の分布のピーク位置が異なっている。そして、ドレインリークが無かった試料については、ピーク位置がp型ベース領域3の厚さ(実験例では1.8μm)内に含まれており、ドレインリークが有った試料については、ピーク位置がp型ベース領域3の厚さよりも深い位置となっていた。さらに、ドレインリークが無かった試料については、そのピーク位置よりも深い位置では、深くなるほど点欠陥の数が単調に減少する構造となっていた。
このように、半導体基板の表面から深さ方向に沿ったCL測定のスペクトルの強度分布、つまり点欠陥の数の分布のピーク位置の深さXと、表面からn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合位置Yとについて、X<Yの関係が成り立つようにしている。このような構造とし、点欠陥がn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合界面近傍の空乏層に拡散することを抑制することで、その空乏層にリークパスができることを抑制できる。したがって、ドレインリークを抑制することが可能になる。
さらに、Xの位置、つまりピーク位置でのCLスペクトル強度(強度(X))に対するYの位置、つまりPN接合界面でのCLスペクトル強度(強度(Y))の比(=強度(Y)/強度(X)、以下、CLスペクトル強度比という)とドレインリーク抑制効果との関係についても調べた。具体的には、CLスペクトル強度比が0.7、0.8、0.9それぞれについて調べたところ、すべての場合、つまりX<Yの関係が成り立っていればドレインリークを抑制することができたが、特に図2(c)中にも示したように、0.8以下になるとドレインリークが全く無くなっていた。したがって、X<Yの関係が成り立つようにすることでドレインリークを抑制することができ、かつ、CLスペクトル強度比が0.8となるようにすることで、よりドレインリークを抑制することが可能になる。
なお、上記では、図2(a)に示す構造においてAlイオンを注入した場合についての実験結果を例に挙げて説明したが、点欠陥とドレインリークとの関係については、イオン注入で形成されるn+型ソース領域4とp+型コンタクト層5の両方とも同様のことが言える。したがって、これらを形成するためのイオン注入および熱拡散を行った後、点欠陥の分布について、X<Yの関係が成り立つようにすればよい。
また、ここではλ=426となるL1線、つまり炭素のアンチサイトとシリコンのアンチサイトの複合欠陥のスペクトル波長について考慮した場合について説明した。しかしながら、他の要因の点欠陥についても上記と同様に、点欠陥のピーク位置がp型ベース領域3内に位置するようにすることで、ドレインリークを抑制することが可能となる。具体的には、シリコン空孔を要因とする点欠陥や炭素空孔と炭素のアンチサイトの複合欠陥を要因とする点欠陥などが挙げられる。シリコン空孔を要因とする点欠陥のCLスペクトル波長が860nm、炭素空孔と炭素のアンチサイトの複合欠陥を要因とする点欠陥のCLスペクトル波長は1078nmである。このため、これらの波長を通過させるバンドパスフィルタを用いて、その帯域でのプロファイルのみを抽出し、点欠陥の分布を制御することで、上記と効果を得ることができる。
次に、図1に示すトレンチゲート構造のMOSFETの製造方法について、図6を参照して説明する。
〔図6(a)に示す工程〕
まず、n+型基板1の表面にn-型ドリフト層2およびp型ベース領域3がエピタキシャル成長させられた半導体基板を用意する。n+型基板1についてはn型不純物濃度が例えば1.0×1019/cm3で厚さ300μm程度としている。また、n-型ドリフト層2についてはn型不純物濃度が例えば3.0×1015〜2.0×1016/cm3で厚さ15μm程度、p型ベース領域3についてはp型不純物濃度が1.0×1016〜2.0×1019/cm3、厚さ1.3μm以上としてある。
〔図6(b)に示す工程〕
続いて、p型ベース領域3の上に、例えばLTO等で構成されるマスク(図示せず)を成膜したのち、フォトリソグラフィ工程を経て、n+型ソース領域4の形成予定領域上においてマスクを開口させる。その後、n型不純物(例えば窒素)をイオン注入する。このとき、例えばイオン注入エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としている。
さらに、先程使用したマスクを除去した後、再びマスク(図示せず)を成膜し、フォトリソグラフィ工程を経て、p+型コンタクト層5の形成予定領域上においてマスクを開口させる。その後、p型不純物(例えばボロンやアルミニウム)をイオン注入する。このとき、例えばイオン注入エネルギーを160keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としている。
また、このとき必要に応じてp型ボディ層6を形成するためのp型不純物のイオン注入を行うようにしても良い。そして、例えば1600℃、30分間の活性化アニール処理を行うことによって注入されたイオンを活性化する。これにより、n+型ソース領域4やp+型コンタクト層5およびp型ボディ層6が形成される。その後、マスクを除去する。
〔図6(c)に示す工程〕
p型ベース領域3、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の上に、図示しないエッチングマスクを成膜したのち、トレンチ7の形成予定領域においてエッチングマスクを開口させる。そして、エッチングマスクを用いたトレンチエッチング工程を行うことで、トレンチ7を形成する。その後、エッチングマスクを除去する。
また、必要に応じて、トレンチエッチングのダメージ除去および活性化熱処理を兼ねて、水素エッチングを行う。具体的には、1600℃以上の減圧下における水素雰囲気、例えば1625℃、2.7×104Pa(200Torr)の高温水素雰囲気での熱処理による水素エッチングを5分間実施する。これにより、トレンチ7の内壁面の丸め処理が為され、トレンチ7の開口角部や底部のコーナー部および側面の凸部などが丸められる。
〔図6(d)に示す工程〕
熱酸化等によるゲート絶縁膜形成工程を行うことにより、トレンチ7内を含む基板表面全面にゲート絶縁膜8を形成する。具体的には、ウェット雰囲気を用いたパイロジェニック法によるゲート酸化(熱酸化)によりゲート絶縁膜8を形成する。続いて、ゲート絶縁膜8の表面にn型不純物をドーピングしたポリシリコン層を例えば600℃の温度下で440nm程度成膜したのち、エッチバック工程等を行うことにより、トレンチ7内にゲート絶縁膜8およびゲート電極9を残す。
また、層間絶縁膜10を成膜したのち、層間絶縁膜10をパターニングしてn+型ソース領域4やp+型コンタクト層5に繋がるコンタクトホールを形成すると共に、ゲート電極9に繋がるコンタクトホールを別断面に形成する。続いて、コンタクトホール内を埋め込むように電極材料を成膜したのち、これをパターニングすることでソース電極11やゲート配線を形成する。
その後、図示しないが、n+型基板1の裏面側にドレイン電極12を形成することで、図1に示したMOSFETが完成する。
以上説明したように、本実施形態のSiC半導体装置によれば、半導体基板の表面から深さ方向に沿った点欠陥の数の分布のピーク位置の深さXと、表面からn-型ドリフト層2とp型ベース領域3とにより構成されるPN接合位置Yについて、X<Yの関係が成り立つようにしている。これにより、点欠陥を要因とするドレインリークを抑制することが可能となる。特に、CLスペクトル比が0.8以下となるようにすることで、よりドレインリークを抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態では、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5を2種類の不純物を用いて形成している。具体的には、n+型ソース領域4については窒素とリンを用いて形成しており、p+型コンタクト層5についてはボロンとアルミニウムを用いて形成している。n+型ソース領域4のうち深さ0.3μm程度まである下層部分は窒素のイオン注入、深さ0.15μm程度までの上層部分はオーミック接触がとり易いリンのイオン注入によって形成されている。また、p+型コンタクト層5のうち深さ0.3μm程度まである下層部分はボロンのイオン注入、深さ0.15μm程度までの上層部分はオーミック接触がとり易いアルミニウムのイオン注入によって形成されている。
例えば、n+型ソース領域4を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3として窒素、エネルギーを160keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としてリンをイオン注入する。また、p+型コンタクト層5を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としてボロン、エネルギーを160keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としてアルミニウムをイオン注入する。そして、例えば1600℃、30分間の活性化アニール処理を行うことによって注入されたイオンを活性化することで、n+型ソース領域4やp+型コンタクト層5を形成することができる。
このように、イオン注入種を組み合わせるようにする場合であっても、点欠陥の分布についてX<Yの関係が成り立つようにすることで、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態も、第2実施形態と同様、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の構造を変更したものであるが、イオン注入種として不純物と不活性元素を組み合わせるようにしたものである。その他に関しては第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態では、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5を不純物と共に不活性元素を注入することで形成している。具体的には、n+型ソース領域4についてはリンとシリコンを注入することで形成しており、p+型コンタクト層5についてはアルミニウムとシリコンを注入することで形成している。n+型ソース領域4を形成する際に注入されるリンおよびシリコンは、共にn+型ソース領域4の全域において注入されている。同様に、p+型コンタクト層5を形成する際に注入されるアルミニウムおよびシリコンも、共にp+型コンタクト層5の全域において注入されている。
例えば、n+型ソース領域4を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1021/cm3としてリン、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としてシリコンをイオン注入する。また、p+型コンタクト層5を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1021/cm3としてアルミニウム、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1020/cm3としてシリコンをイオン注入する。そして、例えば1600℃、30分間の活性化アニール処理を行うことによって注入されたイオンを活性化することで、n+型ソース領域4やp+型コンタクト層5を形成することができる。
このように、イオン注入種として不純物と不活性元素を組み合わせるようにする場合であっても、点欠陥の分布についてX<Yの関係が成り立つようにすることで、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。また、不純物と同時に不活性元素を注入することで、点欠陥を修復する効果が得られることから、点欠陥を低減することが可能となり、より点欠陥に起因するドレインリークを抑制することが可能となる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5を形成する際の熱処理方法を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、n+型ソース領域4を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1021/cm3として窒素またはリンなどのn型不純物をイオン注入する。また、p+型コンタクト層5を形成する際には、エネルギーを310keV、ドーズ量を1.0×1019〜1.0×1021/cm3としてボロンまたはアルミニウムなどのp型不純物をイオン注入する。そして、例えば1600℃、5分間、ランプ加熱などによるRTA(短時間アニール:Rapid Thermal Anneal)での活性化アニール処理を行い、注入されたイオンを活性化する。これにより、n+型ソース領域4やp+型コンタクト層5を形成することができる。
このように、RTAのような短時間で活性化アニール処理を行うようにすることで、熱処理による点欠陥の拡散を抑制することが可能となる。したがって、より好適に点欠陥の分布についてX<Yの関係が成り立つようにすることが可能となり、より確実にドレインリークを抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、n+型基板1の表面にn-型ドリフト層2およびp型ベース領域3がエピタキシャル成長させられた半導体基板を用い、p型ベース領域3の表層部への不純物のイオン注入によってn+型ソース領域4やp+型コンタクト層5を形成した。これに対して、さらにp型ベース領域3の表面にエピタキシャル成長によってn+型ソース領域4してあるトリプルエピ基板を半導体基板として用いても良い。
また、上記各実施形態では、トレンチゲート構造の反転型のMOSFETを例に挙げて説明したが、プレーナ型の反転型のMOSFETに対しても本発明を適用することができる。プレーナ型の反転型MOSFETの場合、n+型ソース領域4とn-型ドリフト層2の間に挟まれた部分におけるp型ベース領域3の表面にゲート絶縁膜8が形成され、その上にゲート電極9が形成された構造となる。
また、上記実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型としたnチャネルタイプのMOSFETを例に挙げて説明したが、各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプのMOSFETに対しても本発明を適用することができる。また、上記説明では、トレンチゲート構造のMOSFETを例に挙げて説明したが、同様のトレンチゲート構造のIGBTに対しても本発明を適用することができる。IGBTは、上記実施形態に対して基板1の導電型をn型からp型に変更するだけであり、その他の構造や製造方法に関しては上記実施形態と同様である。
また、上記実施形態では、本発明を適用した場合の一例について説明したが、適宜設計変更などを行うことができる。例えば、上記実施形態では、ゲート絶縁膜8の例として熱酸化による酸化膜を挙げたが熱酸化によらない酸化膜もしくは窒化膜などを含むものであっても構わない。また、ドレイン電極12の形成工程に関しても、ソース電極11の形成前などとしても構わない。また、n+型ソース領域4を形成するためのイオン注入の後にp+型コンタクト層5を形成するためのイオン注入を行うようにしたが、これらの順序は逆であっても良い。また、第2、第3実施形態において、イオン注入種を組み合わせるようにしたが、いずれの種を先にイオン注入しても良い。
また、n型不純物として窒素やリンを例に挙げたがヒ素(As)やアンチモン(Sb)を用いても良く、p型不純物としてボロンやアルミニウムを例に挙げたがガリウム(Ga)やインジウム(In)のいずれか1つもしくは組み合わせで用いても良い。また、不活性不純物としては、シリコンの他、炭素、フッ素(F)、塩素(Cl)、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)などのいずれか1つもしくは組み合わせで用いても良い。
1 n+型基板
2 n-型ドリフト層
3 p型ベース領域
4 n+型ソース領域
5 p+型コンタクト層
7 トレンチ
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
11 ソース電極
12 ドレイン電極

Claims (8)

  1. 炭化珪素からなる第1または第2導電型の基板(1)と、前記基板の上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)と、前記ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)とを有する半導体基板と、
    前記ベース領域の上に形成され、前記ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、
    前記ベース領域に接続され、前記ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型の炭化珪素からなるコンタクト領域(5)と、
    前記ソース領域と前記ドリフト層との間に挟まれた前記ベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(8)と、
    前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(9)と、
    前記ソース領域および前記コンタクト領域を介して前記ベース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、
    前記基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)とを備え、
    前記ソース領域および前記コンタクト領域の両方もしくは少なくとも前記コンタクト領域がイオン注入および活性化アニール処理によって形成され、該活性化アニール処理後における前記半導体基板の表面から深さ方向への点欠陥の分布について、前記半導体基板の表面からの点欠陥の数のピーク位置の深さをX、前記ベース領域と前記ドリフト層とによるPN接合界面までの深さをYとして、X<Yとされていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  2. 前記Xよりも深い位置において、前記点欠陥が単調に減少していることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
  3. 炭化珪素からなる第1または第2導電型の基板(1)と、前記基板の上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)と、前記ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)とを有する半導体基板と、
    前記ベース領域の上に形成され、前記ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、
    前記ベース領域に接続され、前記ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型の炭化珪素からなるコンタクト領域(5)と、
    前記ソース領域と前記ドリフト層との間に挟まれた前記ベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(8)と、
    前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(9)と、
    前記ソース領域および前記コンタクト領域を介して前記ベース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、
    前記基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)とを備え、
    前記ソース領域および前記コンタクト領域の両方もしくは少なくとも前記コンタクト領域がイオン注入および活性化アニール処理によって形成され、該活性化アニール処理後における前記半導体基板の表面から深さ方向へのカソードルミネッセンス測定のスペクトルについて、該カソードルミネッセンス測定のスペクトルのうち点欠陥に相当する部分におけるスペクトル強度の前記半導体基板の表面からの深さをX、前記ベース領域と前記ドリフト層とによるPN接合界面までの深さをYとして、X<Yとされていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  4. 前記Xよりも深い位置において、前記スペクトル強度が単調に減少していることを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記Xの位置における前記スペクトル強度に対する前記Yの位置における前記スペクトル強度の比であるスペクトル強度比が0.8以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記点欠陥は、炭素のアンチサイトとシリコンのアンチサイトとの複合欠陥であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  7. 前記点欠陥は、シリコン空孔であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 前記点欠陥は、炭素空孔と炭素のアンチサイトとの複合欠陥であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
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