JP2013212760A - 運転支援装置及び運転支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を、車上設備を必要とせずに地上側から行えるようにするとともに、その支援内容として、所定位置に停止させるための具体的なブレーキ操作を提示すること。
【解決手段】地上に設置した制御装置30は、車軸検知子10の検知信号S1,S2をもとに列車の速度V及び減速度βを算出し、該列車が停止位置に停止するために必要な、現在のブレーキ操作に対する変更を指示するブレーキ指示を決定し、決定したブレーキ指示に応じて、停止位置Pdに設置された表示装置20の表示を制御する。ブレーキ指示として、ブレーキ操作の変更が必要であるか否か、必要な場合には、ブレーキを強めるのか緩めるのかといったその具体的な変更内容が判定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、列車を所定位置へ停止させるための運転支援を地上側から行う運転支援装置等に関する。
自動ブレーキ制御として、運転士のブレーキ操作を優先し、運転士によるブレーキ操作の遅れや不足が生じた場合に補助的に作用する制御が知られている。一方、旅客需要に応じた列車編成が組まれる中、停止位置は、同じホームであっても、列車の編成長や車両数等によって異なり得る。このため、運転士は、複数の停止位置から停止すべき位置を判断し、列車を確実に停止させる必要があった。
そこで、運転士のブレーキ操作を優先とし、そのブレーキ操作を支援する技術として、走行する列車から受信した列車長から停止位置目標を判断し、その停止位置目標表示灯を点灯表示することで、列車の運転士に停止すべき位置を迅速且つ正確に誘導する技術が特許文献1に記載されている。
特開平11−78883号公報
しかしながら、定位置への停止を支援するために車上及び地上の双方に設備が必要となるとコスト高となる。また、上述の特許文献1の装置は、単に停止位置を知らせるのみであり、具体的にどのようなブレーキ操作を行えば良いかといったことは運転士の判断に委ねられ、運転士に対する支援としては不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を、車上設備を必要とせずに地上側から行えるようにするとともに、その支援内容として、所定位置に停止させるための具体的なブレーキ操作を提示することである。
上記課題を解決するための第1の形態は、
列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を地上側から行う運転支援装置(例えば、図1,図3の制御装置30)であって、
前記列車の現在位置を検出する位置検出手段(例えば、図1の車軸検知子10)と、
前記列車の現在速度を検出する速度検出手段(例えば、図3の速度算出部312)と、
前記停止位置へ停止するための標準的な列車速度の範囲を走行位置に対応付けて定めた標準速度範囲(例えば、図3の標準速度範囲曲線DB323)と、前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記速度検出手段により検出された現在速度とを用いて、ブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する判定手段(例えば、図3のブレーキ指示決定部316)と、
前記停止位置或いは前記停止位置近傍に設けられた表示装置の表示を、前記判定手段の判定結果に基づいて制御する表示制御手段(例えば、図3の表示制御部317)と、
を備えた運転支援装置である。
また、他の形態として、
列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を地上側から行う運転支援方法であって、
前記停止位置へ停止するための標準的な列車速度の範囲を走行位置に対応付けて定めた標準速度範囲と、前記列車の現在位置と、前記列車の現在速度とを用いて、ブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する判定ステップ(例えば、図7のステップA27)と、
前記停止位置或いは前記停止位置近傍に設けられた表示装置の表示を、前記判定の結果に基づいて制御する表示制御ステップ(例えば、図7のステップA29)と、
を含む運転支援方法を構成しても良い。
この第1の形態等によれば、列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を、地上側から行うことができる。すなわち、列車の現在位置及び現在速度が検出され、この現在位置及び現在速度を用いてブレーキ操作の変更が必要か否かが判定され、この判定の結果に基づいて表示装置の表示が制御される。従って、車上側の設備は必要とせず、地上側の設備のみで運転支援を実現することができる。また、列車の運転士は、表示装置の表示を見ることで、停止位置に停止するために現在のブレーキ操作を変更する必要があるか否かを知ることができ、自分のブレーキ操作に役立てることができる。
また、第2の形態として、第1の形態の運転支援装置であって、
前記判定手段は、ブレーキ操作の変更が必要な場合に、当該ブレーキ操作を変更すべき増減方向を判定するブレーキ操作方向判定手段(例えば、図3のブレーキ指示決定部316)を有し、
前記表示制御手段は、前記ブレーキ操作方向判定手段の判定結果に基づいて前記表示装置の表示を変更制御する、
運転支援装置を構成しても良い。
この第2の形態によれば、表示装置の表示によって、ブレーキ操作の変更が必要な場合には、具体的な変更内容として、変更すべき増減方向を運転士に知らせることができる。
また、第3の形態として、第1又は第2の形態の運転支援装置であって、
前記判定手段は、前記速度検出手段により検出された現在速度が、前記位置検出手段により検出された現在位置に対応する前記標準速度範囲内か否かを判定する第1の判定手段(例えば、図3のブレーキ指示決定部316)を有する、
運転支援装置を構成しても良い。
この第3の形態によれば、現在速度が、現在位置に対応する標準速度範囲内か否かによって、ブレーキ操作の変更が必要か否かが判定される。
また、第4の形態として、第1〜第3の何れかの形態の運転支援装置であって、
前記速度検出手段の検出結果に基づいて減速度を算出する減速度算出手段(例えば、図3の減速度算出部313)を更に備え、
前記判定手段は、
前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記速度検出手段により検出された現在速度と、前記減速度算出手段により算出された減速度とを用いて、現在のブレーキ操作を維持した場合に、走行速度が前記標準速度範囲外となるか否かを予測する予測手段と、
前記予測手段の予測結果に基づいてブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する第2の判定手段と、
を有する、
運転支援装置を構成しても良い。
この第4の形態によれば、更に減速度を用いて、現在のブレーキ操作を維持した場合に走行速度が標準速度範囲外となるか否かを予測することで、ブレーキ操作の変更が必要か否かが判定される。これにより、ブレーキ操作遅れを未然に防止する支援が可能となる。
具体的な構成としては、第5の形態のように、第1〜第4の何れかの形態の運転支援装置であって、
前記列車の車輪通過を検知する検知器を前記停止位置の外方所定距離に設置して備え、
前記位置検出手段は、前記検知器の検知回数と、予め定められた前記列車の車両長とに基づいて前記列車の現在位置を検出し、
前記速度検出手段は、前記検知器の検知時間間隔に基づいて前記列車の現在速度を検出する、
運転支援装置を構成しても良い。
また、第6の形態として、第1〜第5の何れかの形態の運転支援装置であって、
前記停止位置は、列車の編成車両数に応じて予め複数設定され、
前記表示装置は、前記停止位置それぞれに応じた位置に設置されてなり、
前記列車の編成車両数を取得する車両数取得手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記車両数取得手段により取得された編成車両数に対応する停止位置に応じた位置に設けられた表示装置の表示を制御する、
運転支援装置を構成しても良い。
この第6の形態によれば、複数の停止位置が設定されている場合に、列車の編成車両数に対応する停止位置に応じた表示装置に、ブレーキ操作が必要か否かに応じた表示がなされる。これにより、列車の運転士は、何れの表示装置に表示されるかによって、複数の停止位置のうちから、停止すべき位置を知ることもできる。
定位置停止支援システムの全体構成図。 列車速度に基づくブレーキ指示の判定原理の説明図。 制御装置の機能構成図。 停止位置テーブルのデータ構成例。 ブレーキ指示設定テーブルのデータ構成例。 表示設定テーブル。 定位置停止支援処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、本発明の適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[全体構成]
図1は、本実施形態の定位置停止支援システムの全体構成図である。この定位置停止支援システムは、列車の運転士に対して、場内の所定の停止位置への停止を支援するシステムであり、車軸検知子10−1,10−2と、複数の表示装置20(図1では、3つの表示装置20−1〜20−3)と、制御装置30とを備えて構成された地上側の設備である。また、この定位置停止支援システムの対象となる区間は、運転士によるブレーキ操作が優先される区間である。
車軸検知子10−1,10−2は、所定の間隔(例えば、1m程度)をおいて、列車の進入側から車軸検知子10−1,10−2の順に設置されている。この車軸検知子10−1,10−2は、例えば電磁誘導を利用して線路上を通過する列車の車輪を検知するものであり、それぞれ、検知有無に応じた検知信号S1,S2を制御装置30に出力する。
表示装置20は、予め定められた場内の停止位置Pdの近傍に、その表示面を列車の進入側に向けて設置されている。ここで「近傍」とは、表示装置20を視認することで同時に停止位置Pdを視認可能な程度の意味であり、その意味で停止位置Pdと同じ位置であってもよいし、ある程度離れた位置であってもよい。また、停止位置Pdの代わりに表示装置20を設置することとしてもよい。そして、この表示装置20は、制御装置30からの表示指示(ブレーキ指示)に従った表示を行う。本実施形態では、例えばLED等の表示灯を有し、この表示灯の点滅間隔を異ならせて点滅表示することとして説明する。勿論、所定の文字や記号を表示可能な表示灯とし、表示指示(ブレーキ指示)によって文字や記号を表示することとしてもよい。
停止位置Pdは、この停止位置に停止したときの列車の先頭位置を示すものである。また、停止位置Pdは、停止したときに編成中の最後尾車両の最後尾の位置が一定位置となるよう、列車の編成車両数(編成長)に応じて複数設定されている。例えば、図1に示す例では、6両編成用の停止位置Pd1と、8両編成用の停止位置Pd2と、10両編成用の停止位置Pd3との3つの停止位置Pd1〜Pd3が定められ、それぞれに表示装置20−1〜20−3が設置されている。そして、それぞれの停止位置Pdに停止したときの列車の最後尾位置から所定の余裕距離Ldだけ後方の位置に、車軸検知子10−2が設置されている。
制御装置30は、例えば駅構内に設置され、運転支援装置の本体装置として機能する。制御装置30は、車軸検知子10−1,10−2から入力される検知信号S1,S2をもとに、列車の速度V及び減速度βを算出し、これらの速度V及び減速度βをもとに、ブレーキ操作の変更を指示する「ブレーキ指示」を判定する。そして、判断結果に応じたブレーキ指示を、停止位置Pdに設置された表示装置20に表示させる。
ここで、ブレーキ指示とは、現在のブレーキ操作に対する相対的な変更を指示するものであり、変更が必要無いことを示す「維持」と、ブレーキを強める方向に変更する必要が有ることを示す「強め」、ブレーキを緩める方向に変更する必要が有ることを示す「緩め」の三種類がある。
つまり、この定位置停止支援システムでは、列車が車軸検知子10−1,10−2を超えて場内に進入すると、複数の停止位置Pdのうち、停止すべき停止位置の表示装置20が点滅表示することで停止位置Pdを知らせるとともに、その表示装置20の表示形態(点滅間隔)によって現在のブレーキ操作に対する変更の必要有無等を知らせるものである。
[原理]
制御装置30によるブレーキ指示の判定について説明する。ブレーキ指示の判定では、先ず、列車速度Vに基づく判定を行う。具体的には、列車速度Vが、停止位置Pdからの距離に応じて決まる標準速度範囲内であるか否かによって判定する。
図2は、標準速度範囲曲線の一例を示す図である。標準速度範囲曲線は、列車の先頭位置P(列車位置に相当する)に対する列車速度Vの標準速度範囲を定めた曲線(速度パターン)である。図2では、横軸を列車の先頭位置P、縦軸を列車速度Vとして、第1軸が車軸検知子10−2を通過したときの先頭位置Pから、当該列車の停止位置Pdまでの標準速度範囲曲線を示している。
標準速度範囲曲線は、標準速度範囲の上限値Vを定める上限曲線と、下限値Vを定める下限曲線とからなる。また、標準範囲速度曲線は、停止位置Pdから余裕距離Ldだけ手前の位置Pmにおいて、速度上限値V、及び、速度下限値Vが、ともに所定の低速度V(例えば、10km/h)となるように定められている。なお、この標準速度範囲曲線は、線路に定められた勾配や制限速度、列車の減速性能等を考慮して予め定められるものである。
本実施形態では、車軸検知子10−1,10−2の検知信号S1,S2に基づいて列車速度Vを検出しているため、車軸が車軸検知子10−2を通過した時点(車軸検知子10−2によって検知された時点)を判定基準とする。すなわち、そのときの列車の先頭位置Pに対応する標準速度範囲を標準速度範囲曲線から判断し、そのときの列車速度Vがこの標準速度範囲内か否かを判断する。そして、列車速度Vが標準速度範囲を超えている(速度上限値Vを超えている)ならば、ブレーキ指示を「強め」と判定し、標準速度範囲を下回っている(速度下限値Vを下回っている)ならば、ブレーキ指示を「緩め」と判定する。
また、列車速度Vが標準速度範囲内ならば、更に、減速度βが、所定の標準減速度範囲内であるか否かに応じて判定する。標準減速度範囲(減速度下限値β〜減速度上限値βの範囲)は、現在の列車速度Vで走行したときに予測される速度曲線が、上述の標準速度範囲曲線で定められる標準速度範囲内となるような、減速度βの範囲として定められる。なお、速度曲線を予測する範囲は、現在の先頭位置Pから位置Pmまでの範囲とするが、これに限らず、例えば、先頭位置Pから所定距離(例えば、20m)まで先の範囲としても良い。この範囲内で速度曲線が予測されて判定される。
そして、現在の減速度βが標準減速度範囲を超えている(減速度上限値βを超えている)ならば、ブレーキ指示を「緩め」と判定し、標準減速度範囲を下回っている(減速度下限値βを下回っている)ならば、ブレーキ指示を「強め」と判定し、減速度範囲内ならば、ブレーキ指示を「維持」と判定する。
なお、列車は複数の車軸を有しており、各車軸が車軸検知子10−2を通過する毎に、指示ブレーキの判定を行うことができる。
[制御装置の構成]
図3は、制御装置30の機能構成を示す図である。制御装置30は、処理部310と、記憶部320とを備えて構成される。
処理部310は、例えばCPU等の演算装置で実現され、記憶部320に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、制御装置30の全体制御を行う。本実施形態では、処理部310は、停止位置判定部311と、速度算出部312と、減速度算出部313と、標準速度範囲算出部314と、標準減速度範囲算出部315と、ブレーキ指示決定部316と、表示制御部317とを有している。
停止位置判定部311は、図示しない外部入力される列車情報をもとに、停止位置設定テーブル322を参照して、対象列車の停止位置Pdや、ブレーキ指示を表示させる表示装置20を判定する。列車情報は、当該駅に次に進入してくる列車に関する情報であり、停止/通過の別や、編成車両数、車両の先頭と各軸との間の長さd等の寸法データ(車両仕様データ)等を含んでいる。勿論、列車情報の詳細情報は制御装置30に複数記憶しておくこととし、次の列車が何れの詳細情報に該当するかの識別情報のみを外部入力する列車情報としてもよい。
図4は、停止位置設定テーブル322のデータ構成の一例を示す図である。停止位置設定テーブル322は、編成車両数322aそれぞれに、停止位置322bと、表示装置の識別情報322cとを対応付けて格納している。
速度算出部312は、車軸検知子10−1,10−2それぞれの検知信号S1,S2に基づいて、対象列車の速度Vを算出する。具体的には、車軸検知子10−1,10−2それぞれによる第n軸の検知時刻の差Δtnと、車軸検知子10−1,10−2の設置間隔とから、第n軸が車軸検知子10−2によって検知されたときの列車速度V(以下、第n軸の検知時の列車速度Vという)を算出する。
減速度算出部313は、対象列車の減速度βを算出する。具体的には、速度算出部312によって算出される第n−1軸及び第n軸それぞれの検知時の速度差ΔVと、車軸検知子10−2による第n−1軸及び第n軸それぞれの検知時刻の差Δtnから、第n軸が車軸検知子10−2を通過したときの減速度β(以下、第n軸の検知時の減速度βという)を算出する。
標準速度範囲算出部314は、速度Vの標準速度範囲を算出する。具体的には、標準速度範囲曲線DB323を参照して、対象列車の停止位置に応じた標準速度範囲曲線を選択する。次いで、第n軸が車軸検知子10−2を通過したときの対象列車の先頭位置Pを算出し、選択した標準速度範囲曲線において定められる、先頭位置Pに対応する標準速度範囲(下限値Vbn〜上限値Van)を判定する。
ここで、先頭位置Pは、車軸検知子10−2の設置位置から、列車情報に含まれる対象列車の第n軸から車両先頭までの長さdnだけ前方の位置として算出する。
また、標準速度範囲曲線DB323は、停止位置Pd毎に定められた複数の標準速度範囲曲線を格納したデータベースである。停止位置が異なると、車軸検知子10−2と当該停止位置Pdとの間の距離が異なる。このため、停止位置毎に標準速度範囲曲線が定められている。
標準減速度範囲算出部315は、減速度βの標準減速度範囲を算出する。具体的には、対象列車が、先頭位置Pから列車速度Vで走行したと想定した場合の速度曲線が、標準速度範囲内となる減速度βの範囲である標準減速度範囲を算出する、
ブレーキ指示決定部316は、対象列車の速度Vや減速度βをもとに、ブレーキ指示を決定する。具体的には、速度算出部312によって算出される列車速度Vと、標準速度範囲算出部314によって算出される標準速度範囲とを比較するとともに、減速度算出部313によって算出される列車の減速度βと、標準減速度範囲算出部315によって算出される標準減速度範囲とを比較する。そして、ブレーキ指示設定テーブル324を参照して、それぞれの比較結果の組み合わせに対応するブレーキ指示を選択する。
図5は、ブレーキ指示設定テーブル324のデータ構成の一例を示す図である。ブレーキ指示設定テーブル324は、速度条件324aと減速度条件324bとの組み合わせ毎に、ブレーキ指示324cを対応付けて格納している。速度条件324aは、列車速度Vと標準速度範囲との比較結果の条件である。減速度条件324bは、減速度βと標準減速度範囲との比較結果の条件である。
表示制御部317は、表示設定テーブル325を参照して、ブレーキ指示決定部316によって決定されたブレーキ指示に応じた表示形態で、該当する表示装置20の表示を制御する。
図6は、表示設定テーブル325のデータ構成の一例を示す図である。表示設定テーブル325は、ブレーキ指示325aと、表示形態325bとを対応付けて格納している。表示形態325bは、表示装置20が有する表示灯の点滅間隔である。
記憶部320は、ROMやRAM等の記憶装置で実現され、処理部310が制御装置30を統合的に制御するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部310の作業領域として用いられ、処理部310が実行した演算結果や、車軸検知子10からの入力データ等が一時的に格納される。本実施形態では、記憶部320には、定位置停止支援プログラム321と、停止位置設定テーブル322と、標準速度範囲曲線DB323と、ブレーキ指示設定テーブル324と、表示設定テーブル325とが記憶される。
[処理の流れ]
図7は、制御装置30が実行する定位置停止支援処理の流れを説明する図である。この処理は、処理部310が、定位置停止支援プログラム321に従った処理を実行することで実現される処理であり、当該駅に進入してくる1台の列車に対する処理となっている。
先ず、外部から、次に進入している列車に関する列車情報が入力される(ステップA1)。すると、入力された列車情報をもとに、対象列車が、停止列車であるのか通過列車であるのかを判断する。停止列車ならば(ステップA3:YES)、停止位置判定部311が、列車情報に含まれている編成車両数をもとに、停止位置Pdを決定する(ステップA5)。次いで、標準速度範囲算出部314が、停止位置に応じて、使用する標準速度範囲曲線を選択する(ステップA7)。また、通過軸数nを初期値「0」に設定する(ステップA9)。
その後、車軸検知子10−1,10−2それぞれから検知信号S1,S2が入力されると(ステップA11)、通過軸数nを「1」加算した値に更新する(ステップA13)。次いで、速度算出部312が、入力された検知信号S1,S2をもとに、通過軸である第n軸の検知時の列車速度Vを算出する(ステップA15)。そして、通過軸数nが「2」以上ならば(ステップA17:YES)、減速度算出部313が、列車速度Vn−1,Vをもとに、通過軸である第n軸の検知時の減速度βを算出する(ステップA19)。
また、標準速度範囲算出部314が、入力された列車情報をもとに、対象列車の先頭位置Pを算出する(ステップA21)。そして、選択した標準速度範囲曲線を用いて、対象列車の先頭位置Pに対応する標準速度範囲(上限値V〜下限値V)を算出する(ステップA23)。また、標準減速度範囲算出部315が、列車が先頭位置Pから速度Vで走行したときの速度曲線を予測し、選択された標準速度範囲曲線で定められる標準速度範囲内となる減速度の範囲である標準減速度範囲を算出する(ステップA25)。
続いて、ブレーキ指示決定部316が、列車速度Vが標準速度範囲内であるか否かを判定するとともに、減速度βが標準減速度範囲内であるか否かを判定し、それぞれの判定結果をもとに、ブレーキ指示を決定する(ステップA27)。そして、表示制御部317が、停止位置に対応する表示装置20に、決定されたブレーキ指示に応じた表示制御を行う(ステップA29)。
その後、対象列車が完全に通過したか否かを判断し、通過していないならば(ステップA31:NO)、ステップA11に戻り、同様の処理を繰り返す。一方、列車が完全に通過したならば(ステップA31:YES)、本処理を終了する。
[作用効果]
このように、本実施形態の定位置停止支援システムによれば、地上に設置した制御装置30が、車軸検知子10の検知信号S1,S2をもとに列車の速度V及び減速度βを算出し、該列車が停止位置に停止するために必要な、現在のブレーキ操作に対する変更を指示するブレーキ指示を決定し、決定したブレーキ指示に応じて、停止位置に設置された表示装置20の表示を制御する。従って、車上側に設備を設ける必要が無く、地上側から、運転士に対する定位置停止の支援を低コストで実現できる。
また、ブレーキ指示として、ブレーキ操作の変更が必要であるか否かに加えて、必要な場合には、ブレーキを強めるのか緩めるのかといったその具体的な変更内容が判定される。これにより、列車の運転士は、表示装置の表示を見ることで、停止位置に停止するために必要な現在のブレーキ操作に対する変更を知ることができ、自分のブレーキ操作に役立てることができる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)車軸検知子10の設置数
例えば、上述の実施形態では、車軸検知子10の設置数を「2」としたが、「1」としてもよいし、また「3」以上としてもよい。
(B)列車の位置検出
また、上述の実施形態では、線路に固定設置された車軸検知子10により列車の通過を検知することで、列車の位置を検出することにしたが、これ以外の手段を用いても良い。例えば、反射光を受光するまでの時間によって対象物までの距離を計測する距離センサを用いて列車の位置を検出することにしても良いし、或いは、線路近傍に、照射光の光軸が線路を垂直となるように投光器と受光器を設け、この照射光が遮られることで列車の通過を検知する通過センサによって、列車の位置を検出することにしても良い。
10 車軸検知子、20 表示装置
30 制御装置
310 処理部
311 停止位置判定部、312 速度算出部
313 減速度算出部、314 標準速度範囲算出部
315 標準減速度範囲算出部、316 ブレーキ指示決定部
317 表示制御部
320 記憶部
321 定位置停止支援プログラム
322 停止位置設定テーブル、323 標準速度範囲曲線DB
324 ブレーキ指示設定テーブル、325 表示設定テーブル

Claims (7)

  1. 列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を地上側から行う運転支援装置であって、
    前記列車の現在位置を検出する位置検出手段と、
    前記列車の現在速度を検出する速度検出手段と、
    前記停止位置へ停止するための標準的な列車速度の範囲を走行位置に対応付けて定めた標準速度範囲と、前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記速度検出手段により検出された現在速度とを用いて、ブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する判定手段と、
    前記停止位置或いは前記停止位置近傍に設けられた表示装置の表示を、前記判定手段の判定結果に基づいて制御する表示制御手段と、
    を備えた運転支援装置。
  2. 前記判定手段は、ブレーキ操作の変更が必要な場合に、当該ブレーキ操作を変更すべき増減方向を判定するブレーキ操作方向判定手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記ブレーキ操作方向判定手段の判定結果に基づいて前記表示装置の表示を変更制御する、
    請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記判定手段は、前記速度検出手段により検出された現在速度が、前記位置検出手段により検出された現在位置に対応する前記標準速度範囲内か否かを判定する第1の判定手段を有する、
    請求項1又は2に記載の運転支援装置。
  4. 前記速度検出手段の検出結果に基づいて減速度を算出する減速度算出手段を更に備え、
    前記判定手段は、
    前記位置検出手段により検出された現在位置と、前記速度検出手段により検出された現在速度と、前記減速度算出手段により算出された減速度とを用いて、現在のブレーキ操作を維持した場合に、走行速度が前記標準速度範囲外となるか否かを予測する予測手段と、
    前記予測手段の予測結果に基づいてブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する第2の判定手段と、
    を有する、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の運転支援装置。
  5. 前記列車の車輪通過を検知する検知器を前記停止位置の外方所定距離に設置して備え、
    前記位置検出手段は、前記検知器の検知回数と、予め定められた前記列車の車両長とに基づいて前記列車の現在位置を検出し、
    前記速度検出手段は、前記検知器の検知時間間隔に基づいて前記列車の現在速度を検出する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の運転支援装置。
  6. 前記停止位置は、列車の編成車両数に応じて予め複数設定され、
    前記表示装置は、前記停止位置それぞれに応じた位置に設置されてなり、
    前記列車の編成車両数を取得する車両数取得手段を更に備え、
    前記表示制御手段は、前記車両数取得手段により取得された編成車両数に対応する停止位置に応じた位置に設けられた表示装置の表示を制御する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の運転支援装置。
  7. 列車を所定の停止位置へ停止させるための運転支援を地上側から行う運転支援方法であって、
    前記停止位置へ停止するための標準的な列車速度の範囲を走行位置に対応付けて定めた標準速度範囲と、前記列車の現在位置と、前記列車の現在速度とを用いて、ブレーキ操作の変更が必要か否かを判定する判定ステップと、
    前記停止位置或いは前記停止位置近傍に設けられた表示装置の表示を、前記判定の結果に基づいて制御する表示制御ステップと、
    を含む運転支援方法。
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