JP2013212579A - プランジング加工を用いてコニカルホイール又はハイポイドホイールを製造する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プランジング加工を行う際の切削具又は切削機械の負荷を低減する。
【解決手段】ベベルギヤ用又はハイポイドギヤ用のワークピース50に少なくとも1つの歯間隙31を形成するための切削機械加工を行うための方法は、次の各ステップを備えている。(1)インデックス加工に係る下記の各ステップを実施するときに複数の主切削刃42、43を有する切削具40を、切削具回転軸WRのまわりに回転させるステップ。(2)第1突入方向ベクトルVk1に沿って切削具40に相対的かつ直線的な第1の突入方向移動を行わせて、第1歯面24の歯先近傍領域に機械加工を施すステップ。(3)横方向ベクトルVk2に沿って切削具40に相対的な横方向移動を行わせて、第2歯面23の歯先近傍領域に機械加工を施すステップ。(4)進路ベクトルVk3に沿って切削具40に相対的な第2の突入方向移動を行わせて、歯間隙31を形成するステップ。
【選択図】図7
【解決手段】ベベルギヤ用又はハイポイドギヤ用のワークピース50に少なくとも1つの歯間隙31を形成するための切削機械加工を行うための方法は、次の各ステップを備えている。(1)インデックス加工に係る下記の各ステップを実施するときに複数の主切削刃42、43を有する切削具40を、切削具回転軸WRのまわりに回転させるステップ。(2)第1突入方向ベクトルVk1に沿って切削具40に相対的かつ直線的な第1の突入方向移動を行わせて、第1歯面24の歯先近傍領域に機械加工を施すステップ。(3)横方向ベクトルVk2に沿って切削具40に相対的な横方向移動を行わせて、第2歯面23の歯先近傍領域に機械加工を施すステップ。(4)進路ベクトルVk3に沿って切削具40に相対的な第2の突入方向移動を行わせて、歯間隙31を形成するステップ。
【選択図】図7
Description
本発明は、とくに切削ヘッド(milling head)を用いて、シングルインデックス・プランジング加工(single-indexing plunging process)又は連続プランジング加工(continuous plunging process)により、ベベルギヤ又はハイポイドギヤを製造する方法に関するものである。
種々の形態のベベルギヤ及びハイポイドギヤが存在する。
例えば、円弧形の(circular-arc)歯が形成されたベベルギヤは、シングルインデックス加工(一時停止インデックス加工、シングル間欠加工又は正面切削加工とも呼ばれている)で製造される。このようなシングルインデックス加工(single-indexing process)は、図1中に模式的に示されている。カッターヘッド20のブレード又はカッター21が円運動を行う一方、製造すべきベベルギヤのワークピース11(workpiece)の1つの溝(slot)ないしは歯間隙12(tooth gap)が形成される。さらに歯間隙を形成するために、カッターヘッド20が後退させられ、ワークピース11は所定のピッチ角(pitch angle)で旋回させられる(turned)。さらなる段階的な旋回(ここでは反時計回り方向)は、図1中に矢印A、B、Cで示されている(以下、このような旋回を「インデックス回転(indexing rotation)」という。)。かくして、1回の操作で、常に1つの歯間隙12が形成される。
他方、外サイクロイド(epicycloidal)形、とくに拡張された外サイクロイド(「伸長された外サイクロイド」とも呼ばれている。)形の歯が形成されたベベルギヤは、連続インデックス加工(「連続切削加工」、「コンティニュアスインデックス加工」又は「正面ホブ加工」とも呼ばれている。)により製造される。この連続インデックス加工においては、カッターヘッド及びワークピースはいずれも、互いに一時的に係合する移動シーケンス(movement sequence matched temporally)で回転する。したがって、インデックス回転は連続的に行われ、溝又は歯間隙及びこれと対応する歯(teeth)は、おおむね同時に形成される。
リングギヤは、ホブ切削(hob milling)によって製造することができるだけでなく、プランジング加工(突入加工(insertion)とも呼ばれている。)によっても製造することができる。この場合、切削具(tool)は、ワークピースの内部に突入・前進させられる。ここで、成形加工(forming process)又はFORMATE(登録商標)ギヤ加工についても説明を行う。なお、FORMATE(登録商法)は、米国ニューヨーク州ロッチェスタのグリーソン機械(Gleason Works)に係る登録商標である。この加工手法によれば、リングギヤの製造に要する時間を短縮することができる。ローリング運動(rolling movement)が起こらないので、切削具の輪郭(profile)は、リングギヤの溝又は歯間隙と同一の形状をもつ。このため、製造されたリングギヤは、切削具の輪郭と同一の形状をもつ。すなわち、歯面の湾曲形状(profile curvature)は、第1の切削具の輪郭形状によって直接決定される。しかしながら、ベベルギヤペアにおける対応する1対のベベルギヤピニオンは、この後修正されたローリング加工(modified rolling process)を経て製造しなければならないので、ローリング加工が施されたピニオンとプランジング加工が施されたリングギヤとを、互いに正確に移動させなければならない。その詳細は、例えば非特許文献1に開示されている。
特許文献1には、プランジング加工が施されたリングギヤとこれと係合するローリング加工が施されたピニオンとを製造する方法が開示されている。特許文献1に開示された実施例によれば、両ベベルギヤはテーパ状の歯を有する。この製造方法の詳細は、特許文献2及び特許文献3から推察することができる。特許文献1〜3は、円弧形(arc)の歯又は螺旋状(spiral)の歯を有するベベルギヤの製造に関するものである。
プランジング加工を行うときには、機械加工による材料の切除が終了する前に、切削具を予め設定された深さのところまで、ワークピース内部に突入させなければならない。プランジング加工は、通常、切削具をワークピースに対して相対的に直線的に移動させることにより、例えば切削具の搬送手段(carriage)を切削具中心軸に対して平行に直線的に移動させることにより行われる。プランジング加工の進行に伴って、切削片の切除を伴う機械加工(chip-removing machining work)を実際に行う切削刃長、いわゆる「実働切削刃長(active cutting length)」が増加することは自明である。これは、発生する力と、機械の軸の負荷とを増加させるといった結果を生じさせる。したがって、プランジング加工を行っているときに、切削具及び加工機械には不均一な負荷がかかる。さらに、発生する振動を補償しようとすれば、機械のNC制御に大きな負担がかかる。
このように切削具に不均一な負荷がかかるといったことは、例えば特許文献4の段落[0011]に開示されている。しかしながら、特許文献4は、主として、切削具のブレードのいわゆる第2の切削刃(secondary cutting edge)への切削片の負荷を低減するといった課題を解決することに関連するものである。特許文献4は、切削具を予め決定された深さのところまでワークピース内部に突入・前進させるための特別な手法を開示している。2つのベクトル成分からなる移動経路(feed path)が予め設定される。第1のベクトル成分は、従来のプランジング加工の場合と同様に、切削具中心軸の方向に伸びている。また、第2のベクトル成分は、ワークピース表面の幅方向、すなわち歯間隙に沿う方向に伸びている。
特許文献5には、ワークピースの切削片の除去を伴う機械処理を行うためにカップ型の(cup-shaped)切削具を用いて、プランジング加工をすでに開始しているときに、ワークピースがインデックス回転を行うようにするといったことを開示している。特許文献5に係る発明の目的は、加工時間を短縮することである。
書籍「ベベルギヤの理論と応用(Bevel gears; principles, applications)」、J.クリンゲルンベルグ著、シュプリンゲル出版社、2008年、第16〜17頁("Kegelraeder; Grundlagen, Anwendungen", by J. Klingelnberg, Springer Verlag, 2008, pages 16-17)
本発明の目的は、プランジング加工を行う際の切削具及び/又は切削加工機械の負荷を低減することである。
本発明は、ベベルギヤ及びハイポイドギヤの切削加工に関するものである。本発明は、とくには、リングギヤに関するものである。
前記目的は、本願の請求項1に規定された本発明に係る方法によって達成される。本発明の有利な実施態様は、請求項1に直接又は間接的に従属する各請求項の発明特定事項によって規定されている。
本発明に係る方法は、ベベルギヤ用又はハイポイドギヤ用のワークピースに少なくとも1つの歯間隙を形成する切削機械加工(chip-removing machining)を行うためのものであり、シングルインデックス加工(single indexing process)又は連続加工(continuous process)で実施される次の各ステップ(steps)を備えている。
a インデックス加工に係る下記の各ステップを実施するときに、複数の切削刃(cutting edges)を有する切削具(tool)を、切削具回転軸(tool axis of rotation)のまわりに回転させるステップ。
b 第1突入方向ベクトル(first plunge vector)に沿って切削具に相対的かつ直線的な第1突入方向移動(plunging movement)を行わせるステップ。ここで、第1突入方向ベクトルはワークピースの円錐底部ないしは歯底円錐(foot cone)に対して実質的に垂直な方向に伸びるとともに、第1突入方向移動の終点(end point)を規定する。この終点は、ワークピースに形成されるべき歯間隙の溝深さ(slot depth)の10%より深い部位に位置する。このステップは、第1主切削刃で加工初期に歯間隙の第1歯面(tooth flank)の歯先近傍領域(region near the tooth head)に機械加工を施すためのものである。
c 横方向ベクトル(transverse vector)に沿って切削具に相対的な横方向移動(relative transverse movement)を行わせるステップ。このステップは、第2主切削刃を歯間隙の第2歯面に向かう方向に移動させるととともに、加工初期に歯間隙の第2歯面の歯先近傍領域に機械加工を施すためのものである。
d ベクトル経路ないしは進路ベクトル(vector path)に沿って切削具に相対的な第2突入方向移動を行わせるステップ。ここで、進路ベクトルは第2突入方向移動の終点を規定し、この終点は、ワークピースに形成される歯間隙の溝深さ(間隙深さ)にほぼ対応する部位に位置する。
a インデックス加工に係る下記の各ステップを実施するときに、複数の切削刃(cutting edges)を有する切削具(tool)を、切削具回転軸(tool axis of rotation)のまわりに回転させるステップ。
b 第1突入方向ベクトル(first plunge vector)に沿って切削具に相対的かつ直線的な第1突入方向移動(plunging movement)を行わせるステップ。ここで、第1突入方向ベクトルはワークピースの円錐底部ないしは歯底円錐(foot cone)に対して実質的に垂直な方向に伸びるとともに、第1突入方向移動の終点(end point)を規定する。この終点は、ワークピースに形成されるべき歯間隙の溝深さ(slot depth)の10%より深い部位に位置する。このステップは、第1主切削刃で加工初期に歯間隙の第1歯面(tooth flank)の歯先近傍領域(region near the tooth head)に機械加工を施すためのものである。
c 横方向ベクトル(transverse vector)に沿って切削具に相対的な横方向移動(relative transverse movement)を行わせるステップ。このステップは、第2主切削刃を歯間隙の第2歯面に向かう方向に移動させるととともに、加工初期に歯間隙の第2歯面の歯先近傍領域に機械加工を施すためのものである。
d ベクトル経路ないしは進路ベクトル(vector path)に沿って切削具に相対的な第2突入方向移動を行わせるステップ。ここで、進路ベクトルは第2突入方向移動の終点を規定し、この終点は、ワークピースに形成される歯間隙の溝深さ(間隙深さ)にほぼ対応する部位に位置する。
これらのインデックス加工に係るステップの後、ワークピースに両回転方向に少しの回転(slight rotation)を生じさせることにより、形成された歯間隙に再機械加工(remachining)を施すことができ、及び/又は、例えばシングルインデックス加工のステップで切削具をワークピースに対して相対的に後退させることができる。この場合、インデックス回転が行われ、切削具は、もう1つの歯間隙を形成するために再び配置され(set)、前記の各ステップが再び実施される。この連続加工においては、製造中のギヤ(working gear)のこの追加の回転(インデックス回転に追加される)は、カッターヘッド(cutter head)との結合によりカッターヘッドを回転させるといった効果を生じさせる。
本発明に係るシングルインデックス加工においては、歩調又はタイミングを合わせた機械加工により、次々に歯間隙が形成される。本発明に係る連続加工においては、すべての歯間隙が機械加工により一括的に形成される。連続加工における切削具の突入方向の進行は、シングルインデックス加工の場合と比べて緩慢である。
より進歩した加工手法によれば、リングギヤの歯間隙を形成する際に、少なくともインデックス加工に係る次の各ステップが実施される。インデックス加工に係る第1ステップでは、切削具の少なくとも1つのブレード(blade)又はカッター(cutter)が、形成される歯間隙に対して偏心して、リングギヤのワークピースの材料内に突入させられる(plunged)。これは、機械加工が施されるワークピースの歯底円錐又は円錐底面(foot cone)に対して実質的に垂直な直線的な第1突入方向ベクトルに沿って実施される。この場合、形成される歯間隙の第1歯面の(直線的な)歯先近傍領域(region near the tooth head)では、すでに加工がほぼ終了している。ここで、1つの輪郭線(a line)に沿って、所望の寸法(dimension)を実現することができる。ただし、第1歯面の残りの領域には余剰の材料(excess of material)が残留している。インデックス加工に係る第1ステップに続いて実施される第2ステップにおいては、横方向にみて、切削具のブレード又はカッターが、歯間隙の第1歯面から離反して第2歯面に向かう方向に移動させられる。この移動は、直線的に横方向ベクトルに沿って行われる。これにより、形成される歯間隙の第2歯面の歯先近傍領域(region near the tooth head)では、加工がほぼ終了する。ここで、1つの輪郭線(a line)に沿って、所望の大きさ(dimension)を実現することができる。ただし、第2歯面の残りの領域には余剰の材料が残留している。そして、ブレード又はカッターは、歯の基部(tooth base)に到達するまで、形成される歯間隙内により深く突入させられ、歯先(tooth head)から歯底(tooth foot)にわたって、第1歯面及び第2歯面の加工は完全に終了し、又はほぼ終了する。インデックス加工に係る第3のステップは、1つ又は2つの成分ベクトル(component vector)からなる進路ベクトルに沿った相対的な移動によって行われる。
本発明においては、インデックス加工に係る第1のステップにおける切削具の移動は、NC制御による切削具のワークピースの方向への直線的な移動ないしは搬送(carriage)により実施するのが好ましい。インデックス加工に係る第2のステップにおける切削具の移動は、NC制御による切削具の2つの直線的な移動の組み合わせ(superposition)により実施するのが好ましい。インデックス加工に係る第3のステップにおける移動は、ワークピースに向う方向のNC制御された3つの直線的な切削具の移動ないしは搬送の組み合わせにより行うことができる。
切削具(cutting tool)として、次の特徴を備えたカッターヘッド(cutter head)を用いるのが好ましい。
それぞれ1つの(歯面端部の幾何学的形状(flank end geometry)を形成するための)主切削刃(main cutting edge)と予備切削刃(auxiliary cutting edge)と先端切削刃(head cutting edge)とを備えた少なくとも1つの内側カッター(inner cutter)及び1つの外側カッター(outer cutter)を有する。
又は、2つの主切削刃と1つの先端切削刃とを備えた少なくとも1つの全面切削ブレード(full-cutting blade)を有する。
それぞれ1つの(歯面端部の幾何学的形状(flank end geometry)を形成するための)主切削刃(main cutting edge)と予備切削刃(auxiliary cutting edge)と先端切削刃(head cutting edge)とを備えた少なくとも1つの内側カッター(inner cutter)及び1つの外側カッター(outer cutter)を有する。
又は、2つの主切削刃と1つの先端切削刃とを備えた少なくとも1つの全面切削ブレード(full-cutting blade)を有する。
別の実施態様においては、中央カッター(central cutter)又は前置カッター(pre-cutter)を備えた切削具を用いることも可能である。
本発明は、リングギヤ(ring gear)を製造する場合に、とくに有利に用いることができる。本発明は、大モジュールの(large-module)リングギヤの製造に極めて有利なものである。
本発明に係るプランジング加工方法(plunging method)は、(ロッド)ブレード又は(切削)歯と適合する(fit)ディスク型、プレート型又はカップ型の本体(base body)を有する切削ヘッドを用いて、とくに有利に実施することができる。
後記の参照番号リストは、本発明の一部をなす構成要素を示している。
添付の図面は、互いに関連しつつ部分的に重複して描写されている。以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の典型的な実施形態を詳細に説明する。
本明細書において使用されている用語は、本願に関連する刊行物又は特許文献でも同様に使用されているものである。しかしながら、これらの用語は、単に本明細書をより深く理解することができるようにするために使用されているだけである。本発明に係る技術思想及び特許請求の範囲における本発明の保護範囲は、このように選択された特定の用語の解釈に限定されるべきではない。本発明は、他の概念のシステム(concept systems)及び/又は他の技術分野の発明にも容易に転用することができるものである。これらの用語は、他の技術分野において適切に使用されているものである。
本明細書には、少なくとも2つの主切削刃42、43(main cutting edge)を有する切削具40(cutting tool)を用いる切削片除去機械加工手法(chip-removing machining process)が開示されている。これらの主切削刃42、43は、切削具40の切削用のブレード又はカッター41の全体にわたって設けることができる。また、切削具40の外側のカッター及び内側のカッターに主切削刃42、43を設けてもよい。本発明のすべての実施形態において、切削具40の対応するブレード又はカッター41は、切削具回転軸WRと実質的に平行な方向に、又は切削具回転軸WRに対して傾斜した方向に伸びるように、切削具40の表面から突出している。図2Aは、切削具40のブレード又はカッター41が、切削具回転軸WRと平行な方向に伸びるように、ディスク型、プレート型又はカップ型の本体44(base body)から突出している実施形態を示している。
本願発明者の研究によれば、切削片除去機械加工を実施するときに、摂動振動(perturbing vibrations)が起こるということが判明している。このような摂動振動の発生及び強度と、切削具40におけるいわゆる実働(主)切削刃長との間には関係があるということが判明している。機械加工の実施時に臨界的な(critical)実働切削刃長SKLを超えたときには、振動が発生する傾向はかなり強くなる。本発明は、特別な多段型のプランジング加工の開発に係るものである。このプランジング加工においては、振動の発生を防止するために、前記の臨界的な実働切削先長SKLを考慮して、相対的な移動経路(relative paths)が決定ないしは確定される。
すでに説明したとおり、図2Aは、典型的でありかつ純粋に模式的な切削具40をその中心軸を含む平面で切断した縦断面すなわち軸断面(axial section)を示している。切削具40は、本体44を備えている。本発明のすべての実施形態において、本体44はプレート型、ディスク型又はカップ型の形状のものであり、この本体44に、少なくとも1つのブレード又はカッター41が設けられている。図を簡明にするために、図2A及び図3A〜図3Cでは、ブレード又はカッター41は、対称な輪郭(symmetrical profile)をもつように描写されている。切削具40は、対応するNC機械加工装置の切削具スピンドル(tool spindle)の回転軸と一致する切削具回転軸WRを有する。本明細書では、図2Bに示すように、切削具40は、3つの部分的な切削刃長s1、s2、s3からなる切削刃長SLをもつ。すなわち、下記の式が成り立つ。
SL=s1+s2+s3
本明細書では対称な輪郭をもつ切削具40を用いているが、このような特定の場合においては、(s1=s2)の関係式が成り立つ。図5及び図6は、非対称な輪郭をもつ切削具40を示している。
SL=s1+s2+s3
本明細書では対称な輪郭をもつ切削具40を用いているが、このような特定の場合においては、(s1=s2)の関係式が成り立つ。図5及び図6は、非対称な輪郭をもつ切削具40を示している。
以下、図3A、図3B、図3C及び図3Gを参照しつつ、本発明に係る第1加工ステップ(first process)を詳細に説明する。図3A(A)、図3B(B)及び図3C(C)は、ワークピース30の小領域(small section)に形成されるギヤ(gearing)の接平面(tangential plane)における模式的な断面(schematic section)を示している。前記接平面は、歯底円錐ないしは円錐底部(foot cone)と垂直であり、かつ該接平面とワークピース30の円錐側面(cone lateral surface)との間に交差線F1が形成される面である。また、図4A中に示すように、ワークピース30の円錐側面は、円錐角φ(cone angle)を有している。
これらの模式的な図3A、図3B及び図3Cでは、ワークピース30の実際の湾曲(curvature)は示されていない。さらに、これらの図面では、1つの歯と、切削具40の1つのブレード又はカッター41とが示されているだけである。これらの図面に示す実施例では、形成された歯間隙31及びブレード又はカッター41はいずれも、対称な形状を有している。
本発明に係る機械加工手法は、ベベルギヤ用又はハイポイドギヤ用のワークピース30の少なくとも1つの歯間隙31の切削片除去機械加工のために特別に考案されたものであり、少なくとも下記のステップ(step)を備えている。
− 下記の第1〜第3のインデックス加工ステップ(indexing steps)の実施時に、少なくとも2つの主切削刃42、43を有する切削具40を、切削具回転軸WRのまわりに回転させるステップ。
− 切削具40の複数の主切削刃42、43のうちの少なくとも1つをワークピース30と当接させるために、切削具40をワークピース30に対して相対的に移動させるステップ。このステップは図示されていないが、機械加工装置の1つ又は複数のNC軸を適切に制御することにより、種々の手法で実施することができる。
− 第1突入方向ベクトルVk1(first plunge vector)に沿った相対的かつ直線的な第1突入方向移動(plunging movement)を実施するステップ(ベクトルVk1は、ベベルギヤ用もしくはハイポイドギヤ用のワークピース30の歯底円錐角δf(foot cone angle)と垂直であるか、又は図3A(A)に示す座標系におけるx軸と平行である。)。ここで、第1突入方向ベクトルVk1は、第1突入方向移動の終点E1(図3G参照)を規定している。終点E1は、ワークピース30の形成されるべき歯間隙31の溝深さLTの10%よりも深い(好ましくは40%より深い)部位に位置する。図3A(A)には、第1突入方向ベクトルVk1に沿った相対的かつ直線的な第1突入方向移動の実施形態が、下向きの点線の矢印で示されている。本発明をより明確に示すため、図3A(A)及び図3B(B)では、形成されるべき歯間隙31の輪郭が破線で示されている。
− 横方向ベクトルVk2に沿った相対的かつ直線的な横方向移動を実施するステップ。図5A、図5B、図5C、図6及び図7に示すように、カッターヘッドの中心点53は、終点E1から終点E2に移動し、さらに終点E2から終点E3に移動するが、いずれの移動も直線的である。図7においては、終点E1及び終点E2に到達したときに歯面23、24(tooth flanks)に当接する当接点は、同一のピッチ円半径(same pitch circle radius)の上にある。他方、図6においては、終点E1、終点E2及び終点E3に到達したときに歯面23、24に当接する当接点は1つの平面内にある。横方向ベクトルVk2が最適に伸びていれば(optimally runs)、終点E1及び終点E2に到達したときに歯面23、24に当接する当接点は、同一のピッチ円半径の上にある(図7においては、対応するピッチ円は円弧KBで示され、対応するピッチ円半径は参照番号52で示されている。)。第2のインデックス加工ステップは、図3B(B)に示されている。
− この後、ベクトル経路又は進路ベクトルVk3(vector path)に沿った切削具の相対的な第2突入方向移動が行われる。ここで、進路ベクトルVk3は、図3C(C)及び図3Gに示すように、接平面内に突出し、機械加工が施されるワークピース30円錐底部と垂直な方向に対して傾斜して伸びているか、又は、図3Hに示すように、2つの成分ベクトルVk31、Vk32(component vector)で構成される。すべての実施形態において、相対的な第2突入方向移動は、図3C(C)に示された座標系におけるx軸と平行な1つの移動と、この座標系におけるy−z平面内における1つの移動との組み合わせ(superposition)により行われる。すべての実施形態において、相対的な第2突入方向移動は、ワークピース30のある部位に位置する終点E3を有している。この終点E3は、形成されるべき歯間隙31の溝中心(slot centre)及び溝深さLT(slot depth)にほぼ対応している。1つのベクトルVk3のみに沿った相対的な第2突入方向移動は、図3C(C)中に示されている。
− 下記の第1〜第3のインデックス加工ステップ(indexing steps)の実施時に、少なくとも2つの主切削刃42、43を有する切削具40を、切削具回転軸WRのまわりに回転させるステップ。
− 切削具40の複数の主切削刃42、43のうちの少なくとも1つをワークピース30と当接させるために、切削具40をワークピース30に対して相対的に移動させるステップ。このステップは図示されていないが、機械加工装置の1つ又は複数のNC軸を適切に制御することにより、種々の手法で実施することができる。
− 第1突入方向ベクトルVk1(first plunge vector)に沿った相対的かつ直線的な第1突入方向移動(plunging movement)を実施するステップ(ベクトルVk1は、ベベルギヤ用もしくはハイポイドギヤ用のワークピース30の歯底円錐角δf(foot cone angle)と垂直であるか、又は図3A(A)に示す座標系におけるx軸と平行である。)。ここで、第1突入方向ベクトルVk1は、第1突入方向移動の終点E1(図3G参照)を規定している。終点E1は、ワークピース30の形成されるべき歯間隙31の溝深さLTの10%よりも深い(好ましくは40%より深い)部位に位置する。図3A(A)には、第1突入方向ベクトルVk1に沿った相対的かつ直線的な第1突入方向移動の実施形態が、下向きの点線の矢印で示されている。本発明をより明確に示すため、図3A(A)及び図3B(B)では、形成されるべき歯間隙31の輪郭が破線で示されている。
− 横方向ベクトルVk2に沿った相対的かつ直線的な横方向移動を実施するステップ。図5A、図5B、図5C、図6及び図7に示すように、カッターヘッドの中心点53は、終点E1から終点E2に移動し、さらに終点E2から終点E3に移動するが、いずれの移動も直線的である。図7においては、終点E1及び終点E2に到達したときに歯面23、24(tooth flanks)に当接する当接点は、同一のピッチ円半径(same pitch circle radius)の上にある。他方、図6においては、終点E1、終点E2及び終点E3に到達したときに歯面23、24に当接する当接点は1つの平面内にある。横方向ベクトルVk2が最適に伸びていれば(optimally runs)、終点E1及び終点E2に到達したときに歯面23、24に当接する当接点は、同一のピッチ円半径の上にある(図7においては、対応するピッチ円は円弧KBで示され、対応するピッチ円半径は参照番号52で示されている。)。第2のインデックス加工ステップは、図3B(B)に示されている。
− この後、ベクトル経路又は進路ベクトルVk3(vector path)に沿った切削具の相対的な第2突入方向移動が行われる。ここで、進路ベクトルVk3は、図3C(C)及び図3Gに示すように、接平面内に突出し、機械加工が施されるワークピース30円錐底部と垂直な方向に対して傾斜して伸びているか、又は、図3Hに示すように、2つの成分ベクトルVk31、Vk32(component vector)で構成される。すべての実施形態において、相対的な第2突入方向移動は、図3C(C)に示された座標系におけるx軸と平行な1つの移動と、この座標系におけるy−z平面内における1つの移動との組み合わせ(superposition)により行われる。すべての実施形態において、相対的な第2突入方向移動は、ワークピース30のある部位に位置する終点E3を有している。この終点E3は、形成されるべき歯間隙31の溝中心(slot centre)及び溝深さLT(slot depth)にほぼ対応している。1つのベクトルVk3のみに沿った相対的な第2突入方向移動は、図3C(C)中に示されている。
図3A(D)、図3B(E)及び図3C(F)は、それぞれ、図3A(A)、図3B(B)及び図3C(C)に示す第1〜第3のインデックス加工ステップにおける切削刃長及び実働切削刃長を示している。単純化された形態でみれば、これらの図に示す実施例においては、切削刃長の全長SLは、インデックス切削刃長s1、s2、s3を足し合わせたものであり、この関係は下記の式であらわされる。
SL=s1+s2+s3
また、単純化された形態でみれば、実働切削刃長の全長SKLは、下記の式であらわされる。
SKL=sa1+sa2+sa3
SL=s1+s2+s3
また、単純化された形態でみれば、実働切削刃長の全長SKLは、下記の式であらわされる。
SKL=sa1+sa2+sa3
図3Gは、1つの平面にあらさわされた本発明に係る前記の各インデックス加工ステップにおける模式的なベクトル図(vector diagram)を示している(図3A(A)、図3B(B)、図3C(C)と同様)。図3Gは、該図の平面に、ベクトルVk1、Vk2、Vk3の投影(projection)を正確に行ったものである。なお、3つのベクトルVk1、Vk2、Vk3又はベクトルVk31、Vk2が、すべて同一平面上に存在することが必要とされるわけではない。
図3A(A)は、ブレード又はカッター41の2つの主切削刃42、43を示している。第1主切削刃42は、凹状の歯面を機械加工するように構成された(designed)ものであり、第2主切削刃43は、歯間隙31の凸状の歯面を機械加工するように構成されたものである。さらに、ブレード又はカッター41は、図2A中に参照番号45で示された先端切削刃(head cutting edge)を備えている。
切削具40の第1突入方向移動(第1のインデックス加工ステップ)を行うときには、第1主切削刃42、第2主切削刃43及び先端切削刃45がすべて使用され、これらはいずれも機械加工を行う。しかしながら、この第1突入方向移動を行うときには、切削具40又は該切削具40の主切削刃42、43が、最大でも臨界的な実働切削刃長SKLを超えて突入方向移動を行うことが絶対にないように注意が払われる。図3A(A)に示す実施例は、実働切削刃長SAが臨界的な実働切削刃長SKLと同一か又はこれより小さくなるように選択されたものであり、この実施例では、臨界的な実働切削刃長SKLは、両主切削刃42、43及び先端切削刃45の切削刃長の全長SLの約80%である。すなわち、下記の式のとおりである。
SKL=0.8SL
第1のインデックス加工ステップの実施時において、切削具の第1突入方向移動を行うときには、主切削刃43の一部分(sa1<s1)と、主切削刃42の一部分(sa2<s2)と、先端切削刃45の全部(s3=sa3)とが用いられる。かくして、第1のインデックス加工ステップの実施時においては、実働切削刃長SAは、常に、臨界的な実働切削刃長SKLより小さくなる。
SKL=0.8SL
第1のインデックス加工ステップの実施時において、切削具の第1突入方向移動を行うときには、主切削刃43の一部分(sa1<s1)と、主切削刃42の一部分(sa2<s2)と、先端切削刃45の全部(s3=sa3)とが用いられる。かくして、第1のインデックス加工ステップの実施時においては、実働切削刃長SAは、常に、臨界的な実働切削刃長SKLより小さくなる。
この第1のインデックス加工ステップにおいては、切削具40は、ワークピース30に対して相対的に案内され(guided)、歯間隙31の歯先近傍領域では、第1歯面(ここでは、凹状の歯面24)が輪郭線(line)に沿って所望の寸法(dimension)をもつように形成される。前記輪郭線は、ワークピース30の円錐側面(cone lateral surface)と第1歯面24の所望の輪郭(profile)との交差線(line of intersection)を含んでいる。第1歯面には、なお余剰の材料(excess material)が残っている。
図3A(D)には、図3A(A)に示す第1のインデックス加工ステップにおける各切削刃42、43、45の寸法(dimension)と、第1のインデックス加工ステップで同時に切削効果が生じる実働切削刃長sa1、sa2、sa3とが示されている。この場合、下記の各式が成立する。
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa2+sa3
SA≦SKL<SL
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa2+sa3
SA≦SKL<SL
相対的な横方向移動(第2のインデックス加工ステップ)を実施するときには、基本的には、第2主切削刃43は、図3B(B)に示すような機械加工を行う。なお、図3B(B)は模式的な図であるので、歯底32は直線で示されている。しかしながら、実際には、リングギヤの歯底32は、インデックス回転の方向にやや湾曲している。
相対的な横方向移動を実施するときには、切削刃の深さ方向の進行(depth feeding)、すなわちx方向の進行が起こらないようにするのが好ましい。
前記の第2のインデックス加工ステップにおいては、切削具40は、ワークピース30に対して相対的に案内され(guided)、歯間隙31の歯先近傍領域では、第2歯面(ここでは、凸状の歯面23)が、ある輪郭線(line)に沿って所望の寸法で形成される。前記輪郭線は、ワークピース30の円錐側面と第2歯面23の所望の輪郭との交差線を含んでいるのが好ましい。第2歯面23には、なお余剰の材料が残っている。
図3B(E)には、図3B(B)に示す第2のインデックス加工ステップにおける各切削刃42、43、45の寸法と、第2のインデックス加工ステップで同時に切削効果が生じる実働切削刃長sa1、sa3とが示されている。この場合、下記の各式が成立する。
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa3
ここでは、実働切削刃長SAは、図3A(D)に示された実働切削刃長SAと比べて、かなり短くなっている。この場合も下記の式で示す条件が充足されなければならない。
SA≦SKL<SL
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa3
ここでは、実働切削刃長SAは、図3A(D)に示された実働切削刃長SAと比べて、かなり短くなっている。この場合も下記の式で示す条件が充足されなければならない。
SA≦SKL<SL
第2のインデック加工ステップでは、先端切削刃45は、その仕様に応じて、全面的に用いられ(すなわち、s3=sa3)、又は部分的にのみ用いられる(すなわち、sa3<s3)。
進路ベクトルVk3又は進路ベクトルVk31、Vk32に沿って切削具の相対的な第2突入方向移動を行うときには(第3のインデックス加工ステップ)、第1主切削刃42、第2主切削刃43及び先端切削刃45がすべて機械加工を行う。
第3のインデックス加工ステップにおいては、切削具40は、ワークピース30に対して相対的に案内され、これにより両歯面23、24にはすべて完全に機械加工が施され(すなわち、所望の寸法に形成され)、又は、再機械加工により除去することが可能な小さい縁部(edges)又は遷移部(transitions)だけが残る。
図3C(F)には、図3C(C)に示す第3のインデックス加工ステップにおける各切削刃42、43、45の寸法と、第3のインデックス加工ステップで同時に切削効果が生じる実働切削刃長sa1、sa2、sa3とが、非常に模式的かつ概括的な形態(summary form)で示されている。この場合、下記の各式が成立する。
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa2+sa3
ここでは、実働切削刃長SAは、図3A(D)に示された実働切削刃長SAと比べてかなり長くなっている(図3C(F)中のsa1及びsa2は、図3A(D)中のsa1及びsa2と比べてやや長い)。この場合も、下記の式で示す条件が充足されなければならない。
SA≦SKL<SL
第3のインデックス加工ステップにおいては、とくに、切削刃の設計仕様に応じて、実働切削刃長SAが加工仕様書(process guidance)によって時間的に(temporally)変化することは明らかである。
SL=s1+s2+s3
SA=sa1+sa2+sa3
ここでは、実働切削刃長SAは、図3A(D)に示された実働切削刃長SAと比べてかなり長くなっている(図3C(F)中のsa1及びsa2は、図3A(D)中のsa1及びsa2と比べてやや長い)。この場合も、下記の式で示す条件が充足されなければならない。
SA≦SKL<SL
第3のインデックス加工ステップにおいては、とくに、切削刃の設計仕様に応じて、実働切削刃長SAが加工仕様書(process guidance)によって時間的に(temporally)変化することは明らかである。
本発明におけるすべての加工ステップ(process steps)に対して、実働切削刃長SA、すなわち任意の時点において(at any moment)実働している切削刃長の全長は、常に、SKLより小さいか又はこれと同一である。すなわち、常に下記の式が成立する。
SA≦SKL<SL
SA≦SKL<SL
図3A(A)に示す第1のインデックス加工ステップにおいて、図示された状態に比べて切削刃の突入(plunging)がやや深い場合は、図3C(F)に示されたSAは図3A(D)に示されたSAとほぼ同様となる。この場合、図3A(A)に示す状態と比べて、Vk1はより長くなり、Vk3はより短くなる。
図3Hは、代替的な第3のインデックス加工ステップを示している。この代替的な第3のインデックス加工ステップにおいては、進路ベクトルVk3は、図3Hに示されているような2つの成分ベクトルVk31、Vk32で構成される。そして、第1の成分ベクトルVk31は、歯間隙31内で傾斜して後向きに伸びている(すなわち、歯間隙31外に伸びている)。すなわち、相対的な復帰方向の移動として示されている(designated)。第2の成分ベクトルVk32は、形成されるべき歯間隙31の歯底32に向かう方向に直線的に伸び、図3G中に示された代替的な加工手法の場合と同一の終点E3に到達している。この場合も、終点E3は、交差線F1、すなわち歯底円錐ないしは円錐底部の垂線(perpendicular)の上に位置する。
図4Bは、図4Aに示すワークピース30の一部分と1つの歯間隙31の断面とを大幅に拡大して模式的に示している。前記の第1〜第3のインデックス加工ステップを示すために、本発明に係る単純化された機械加工における対応するベクトルが、図4Bの紙面(plane)に射影(projection)として示されている。直線的な第1突入方向ベクトルVk1は、実際には図4Bの紙面の背後に位置するが、この射影においては紙面上に直線で示されている。第1突入方向ベクトルVk1は、歯底円錐角δf(foot cone angle)によって規定される円錐底部の垂線L1と実質的に平行に伸びている。図4Bに示された実施例では、横方向ベクトルVk2は、図4Bの紙面を、背後側から手前側に向って直線的に(図6中の切削ブレード半径54(cutting blade radius)に対応する)通り抜け(又は、回転方向に関して前側から後側へ)、y−z平面内で伸びている(切削具のx方向の突入・進行が起こらない場合)。y−z平面は、図4B中に該図と交差する点線の交差線で示されている。この射影図においては、ベクトルVk2は、単に黒い点で示されているだけである。進路ベクトルの第2突入方向ベクトルVk3は、図4Bの紙面に示された射影図において、ベクトルVk1から伸長し、円錐底部(歯底32)で終端している。終点E3は、垂線L1上に位置している。
図4A及び図4Bでは、本発明はリングギヤ用のワークピース30に応用されている。第1突入方向ベクトルVk1は、機械加工すべきワークピース30の歯底円錐ないしは円錐底部に実質的に垂直に(すなわち、垂線L1と平行に)伸びている。ここで、第1突入方向ベクトルVk1は、リングギヤ用のワークピース30及び全体的な配置(overall arrangement)に応じて、ワークピース回転軸RAに対して、例えば−15°と+15°の間の範囲の鋭角φをなす。この角度φは、最終的には歯底円錐角δfに依存する。
図5A〜図5Cは、それぞれ、ベベルギヤ用のワークピース30のクラウンギヤ(crown gear)の一部の非常に簡略化された模式的な平面図であり、本発明に係る第1〜第3のインデックス加工ステップを示している。これらの図では、平面的なギヤないしはプレンギヤ(plane gear)は、該図を明確にするとともに、より容易に観察することができるように意図的に示されたものである。これらの図は非常に単純化されているので、例えば隠れた刃(concealed edge)等は図示されていない。
図5Aは、図3A(A)に対応する図ないしはペダント(pedant)を示している。この場合、切削具40は、(インデックス加工)平面Kに向ってx方向に突入させられるだけであるので、灰色で示された円環の半径方向の幅(リング幅)は、先端切削刃45(図2A参照)の先端部の幅B1にほぼ対応している。図5A〜図5C中に示された大きい円環K3(circular ring)は、図5C中に示された第3のインデックス加工ステップにおける凹状のブレード経路(blade path)と凸状のブレード経路(飛行軌道(flight orbit))とを示している。図5A及び図5C中に示された小さい円環K2は、図5B中に示された第2のインデックス加工ステップにおける凹状のブレード経路と凸状のブレード経路(飛行軌道)とを示している。そして、図5B及び図5C中に示された小さい円環K1は、図5A中に示された第1のインデックス加工ステップにおける凹状のブレード経路と凸状のブレード経路(飛行軌道)とを示している。
図5Aに示された時点では、切削具40は、ワークピース30の凹状の歯面24を機械加工する。図5Aにおいては、第2及び第3のインデックス加工ステップにおける切削具40の位置は、点線の円環K2、K3で示されている。
ベクトルVk2、Vk3をより鮮明にあらわすことができるように、これらのベクトルは、(実際の位置ではなく)円環の中心点(切削具/カッターヘッド40の中心点53)に配置されている。図5A〜図5Cにおいては、中心点53の位置及び該中心点53の移動に関連付けられた、対応するベクトル及び終点には、その他の(実際の位置にある)ベクトル及び終点と区別することができるように、「*」印が付されている。図5Aには、第1ベクトルVk1*の終点E1*が示されている。図示された特別の場合においては、ベクトルVk1*は、切削具回転軸WRと平行に伸び、したがって平面視では、終点E1*と一致する。より明瞭にあらわすために、交差線F1は、図5A〜図5C中に小さい白丸であらわされている。この交差線F1は、前記のとおり、円錐底部の垂線と一致する。交差線F1は、2つの歯面23、24間において、対称な歯間隙31内の中央に位置している。これらの図は、図面の紙面に対して垂直なプレンギヤの単純化された図を含んでいる。
図5B中には、第2のインデックス加工ステップにおける横方向移動が、終点E1*から始まり終点E2*に至る横方向ベクトルVk2*で示されている。カッターヘッドの中心点53は、終点E1*から終点E2*に移動し、さらに終点E2*から終点E3*に移動するが、いずれの場合も直線に沿って移動する。終点E1*及び終点E2*に到達したときに歯面23、24に当接する点は、同一のピッチ円半径(same pitch circle radius)上に位置するのが好ましい。第2のインデックス加工ステップにおいては、通常、x軸に平行な方向の突入移動は起こらないので、灰色で示されたリングの幅は変化しない(図5A中の灰色のリングは、図5B中の灰色のリングと同一の幅B1を有している。)。図5Bにおいては、灰色で示されたリングは、y−z平面内で、横方向ベクトルVk2*に沿って、右向き(y軸と平行な方向)及び下向き(z軸と平行な方向)に移動させられ、図示された時点で、凸状の歯面23を機械加工する。
移動の終点E3*が図5C中に示された第3のインデックス加工ステップの枠組み(framework)の範囲内で、切削具40は、直接的な態様又は非直接的な(2段階の)態様で、ワークピース30の材料内に、より深く突入させられる。インデックス加工平面K内において、図5C中に薄い灰色で示されたリングの半径方向の幅B2は、先端切削刃45の先端幅B1に比べてかなり大きくなっている。
以下、図6及び図7を参照しつつ、参考のための2つの特定の実施例について、本発明に係る各インデックス加工ステップ(process steps)を、より詳しく説明する。これらの2つの実施例では、歯間隙31及びブレード又はカッター41は非対称(asymmetrical)である。
図6は、一方では、その左上の部位に、形成されるべき歯間隙31を備えたプレンギヤ50のK-K線に沿った断面を示している。そして、他方では、前記断面図の斜め下の部位に、形成されるべき歯間隙31を備えたプレンギヤ50のワークピース30のインデックス加工平面における断面図を示している。プレンギヤ50は、ワークピース30をあらわしている。図6には、参考のため、1回のインデックス加工を完了する工程(indexing completing process)が記載されている。さらに、図6には、前記の断面図の隣(右上の部位)に、ベクトルVk1、Vk2、Vk3の対応する射影(projections)が示されている。図6は、本発明に係る単純化された加工手法のインデックス加工ステップを示す図である。領域U1には、切削具40(カッターヘッド)の中心点53の3つの異なる終点E1*、E2*、E3*が示されている。
図6の左上の部位には、切削具の第1突入方向移動の実施時における非対称のブレード又はカッター41が示されている。第1のインデックス加工ステップにおける切削具40の移動は、先端切削刃45のところで、歯間隙31内に向って伸びている矢印によって示されている。この矢印は、右上の部位に位置するベクトル図において、第1突入方向ベクトルVk1で示されている。図6に示された具体例では、前記矢印は、先端切削刃45の中心に設定されておらず、先端切削刃45と主切削刃43の間の遷移領域に設定されているということに注目すべきである。また、側辺51、52、54を備えた三角形は、図6中では終点E3*又は終点E3*内の関連する中心点に対してのみ示されているということに注目すべきである。側辺51は、通常、径方向距離(radial distance)又は機械距離(machine distance)をあらわす。図を明瞭にするため、第1及び第2のインデックス加工ステップに対しては、対応する三角形は示していない。また、カッターヘッド半径54(cutter head radius)ないしは呼び径(nominal radius)はすべてのステップにおいて一定であるが、側辺51、52は実際に変化する。参照番号54は、実際にはブレード切削刃に対する半径(radius to a blade cutting edge)、すなわち一般的には切削刃半径(cutting edge radius)をあらわす。
第1のインデックス加工ステップの次に、横方向ベクトルVk2に沿った切削具の横方向移動が行われる。図6においては、この第2のインデックス加工ステップの枠組みの範囲内で、切削刃半径54(カッターヘッド(呼び径)半径)に沿った直線的な移動である横方向移動が行われる。すなわち、終点E1*、E2*、E3*はすべて1つの直線の上に位置する。この後、さらなるインデックス加工ステップとして、ベクトルVk3に沿った切削具の突入移動が行われる。図示された単純化された実施形態では、3つのすべてのベクトルVk1、Vk2、Vk3は、共通平面(common plane)内に位置し、図中の平面を通る経路(passage)、すなわち図中の平面との交差線は、図6中の領域U1で特定することができる。
図6中に示された本発明に係る単純化された加工手法においては、切削具40の切削刃42、43の当接点及びワークピース30の材料(ここでは、プレンギヤによって示されている)は、最適な地点(optimal point)には位置していない。本発明に係る単純化された加工手法の仕様(design)は、凹状の歯面の歯面縦線(flank longitudinal line)上に垂線(normal)を配置することにより実現され、それは歯間隙の幅の中心で中心ピッチ円(central pitch circle)、すなわちKBと交差する。この仕様において円弧KBの上(すなわち、半径52の中心ピッチ円の上)に終点E1、E2を配置するのではなく、これらの2つの終点E1、E2を前記の切削刃半径54(カッターヘッド(呼び径)半径)の上に配置してもよい。
図7は、本発明に係る最適な加工手法(optimized approach)を示している。図7に示す加工手法の仕様においては、切削具40の切削刃42、43の当接点及びワークピース30の材料は、歯面23、24の所望の寸法と比べて、輪郭線(line)の領域内に少量又は過剰でない(a little or no excess)材料だけが残るような態様で配置される。図7に示す加工手法においては、この輪郭線は、平面的なギヤ50の歯面24上にIで示す領域内に位置し、刃先から歯元まで伸びている。横方向移動を実施するときに、カッターヘッド40の中心点53は、他の歯面23の当接点まで直線的に伸びている。これに対応する領域はIIで示されている。ここで、輪郭線の領域内には、歯面23の所望の寸法と比べて、少量又は過剰でない材料だけが残る。この後、ベクトルVk3に沿った移動による第3のインデックス加工ステップが実施される。図6との相違は、図7における溝幅方向における過剰(excess)の「分割部分(division)」が非常に均一であるということである。これは、両歯面23、24上の「過剰でない輪郭線(line without excess)」がほぼ歯の中心に位置しているからである。図6においては、いずれの場合も、それらは、2つの「歯端(tooth end)」のうちの一方により大きい過剰材料(residual excess)が残留する先端(toe)又は後端(heel)に変えられる(shifted)。
図7中の右外側の部位において領域U2内に、拡大された断面の形態で、対応する3つの終点E1*、E2*、E3*の配置形態が示されている。これらの対応するベクトル図は、拡大された断面U2の左隣に示されている。図4Aは、リングギヤ用のワークピース30と係合している、ワークピース軸断面(workpierce axial section)におけるカッターヘッド40(切削具)を模式的に示している。図4Aでは、リングギヤ用のワークピース30は、一定の歯高を有している。すなわち、歯先円錐角δa(head cone angle)及び歯底円錐角δf(foot cone angle)は、この図に示された特定の場合においては同一である。カッターヘッド(切削具)40は、複数のブレード又はカッター41と適合するように(fitted)構成されている。図4Aに示された実施例においては、本体44との関係において180°隔たった位置に配置された2つのブレード又はカッター41のみが示されている。図4Aに示されたブレード又はカッター41は、対称な輪郭を有していない。第1切削刃42及び第2切削刃43(主切削刃とも呼ばれる)は、2つのブレード又はカッター41のうちの一方のみに付番されている(designated)。切削具40が、回転矢印ω1で示されているように、切削具回転軸WRのまわりに回転駆動されたときには、内側を向いている第2主切削刃43は歯間隙31の凸状の歯面23と交差し(intersect)、外側を向いている第1主切削刃42は凹状の歯面24と交差する。
ワークピース30が、回転矢印ω2で示されているように、ワークピース回転軸RAのまわりに回転駆動されることができるように、機械加工装置の仕様が設定されるとともに、ワークピース30が機械加工装置によって把持される(clamped)ようになっている。
第1突入方向ベクトルVk1に沿って切削具40が相対的かつ直線的な第1突入方向移動を行うとき(例えば図3A(A)参照)、切削具40のブレード又はカッター41の両主切削刃42、43及び先端切削刃45にかかる負荷は、おおむね均一となる。なぜなら、生じる押圧角(pressure angle)が、おおむね同一であるからである。さらに、とくにこの段階(phase)では、第3のインデックス加工ステップの場合と同様に、切削具40の実働切削刃長SAが臨界的な実働切削刃長SKLを超えないことが確実化されるように注意が払われる。横方向移動時には(例えば図3B(B)参照)、基本的には、切削刃43と、先端切削刃45のおおむね大部分とに負荷がかかる。この段階では、通常は突入方向移動(すなわち、座標系のx軸と平行な方向のより深い突入移動)が起こらないので、切削具40の実働切削刃長SAが臨界的な実働切削刃長SKLを超えることはありえない。第3のインデックス加工ステップを実施するときには(図3C(C)参照)、切削具40の実働切削刃長SAが臨界的な実働切削刃長SKLを超えないことが確実化されるように特別な注意が払われなければならない。
図3A〜図3Cに示された実施形態においては、突入方向ベクトルVk3の長さは、突入方向ベクトルVk1の長さよりも長くなっている。すなわち、第3のインデックス加工ステップを実施するときには、実働切削刃長SAは、第1のインデックス加工ステップの場合に比べてやや長くなっている。図3Hに示されているように、第3のインデックス加工ステップにおける進路ベクトルが2つの成分ベクトルVk31、Vk32によって構成される場合、第3の成分ベクトルVk32は突入方向ベクトルVk1よりもかなり長くなる。
機械加工装置における加工シーケンス(process sequence)及びNC制御された相対的な移動は、第1のインデックス加工ステップにおける実働切削刃長SAが、第3のインデックス加工ステップの実働切削刃長SA又は第3のインデックス加工ステップの第3の成分ベクトルVk32にほぼ対応するような形態に、仕様が設計され(designed)、又は予め設定される(predefined)のが好ましい。
すべての実施形態において、第1突入方向移動の終点E1は、形成されるべきワークピース30の歯間隙31の溝深さLTの10%と40〜60%との間の部位に位置するのが好ましい(歯底円錐角に対する垂線L1の方向にみたとき)。これらの実施形態では、終点E1は、3つのインデックス加工ステップ間での切削の分割(division)と、切削具40の負荷とが可能な限り均等となるように選択するのが好ましい。
すべての実施形態においては、横方向ベクトルVk2は、y−z平面内に存在する第1ベクトルVk1の終点E1から出発し(x方向の移動がない場合)、形成されるべき歯間隙31の第2歯面23に向って伸びるよう、直線に沿って伸びているのが好ましい。
本発明は、第1のインデックス加工ステップにおける移動が、ワークピース30に向かう方向の切削具40の直線的な(搬送)移動により実現されるように実施するのが好ましい。第2のインデックス加工ステップにおける移動は、y−z平面内での切削具40の2つの直線的な(搬送)移動の組み合わせ(superposition)により行われるのが好ましい。第3のインデックス加工ステップにおける移動は、ワークピース30に向かう方向の切削具40の3つの直線的な(搬送)移動の組み合わせにより行うことができる。
本発明に係る加工手法は、NC制御された機械加工装置で用いられる。この機械加工装置におけるNC制御された移動は、第1歯面24と同一の最終的な輪郭が形成される第2歯面23の輪郭断面(profile section)が、第1歯面24と同一の円錐長(cone length)の上、すなわち同一のワークピース円錐包絡線(workpiece cone envelope)の上に位置するように実施するのが好ましい。図7を参照しつつ説明した前記の最適化された加工手法はこの要求に合致するものである。図7中では、対応するピッチ円錐長(pitch cone length)、又は対応するプレンギヤの半径は、参照番号52で示されている。
第1突入方向移動、横方向移動及び第2突入方向移動を実施した後、これに続いて再機械加工を実施するのが好ましい。この再機械加工は、とくに、先行する第1〜第3のインデックス加工ステップにおいて、歯面23、24が完全には機械加工されなかったときに実施される。再機械加工を実施するときには、ワークピース30は、ワークピース回転軸RAのまわりに正方向又は逆方向の回転方向に少し回転させられ(β+及びβ−仕上げ加工移動(finishing movements)と呼ばれる)、他方切削具40は切削具回転軸WRのまわりにさらに回転駆動される。この形態の機械加工によれば、本発明に係る加工手法を用いたときに歯面23、24の表面に生成される縁部(edges)及び遷移部(transitions)を容易に除去することができる。さらに、歯面23、24上に意図的に取り残された余剰の材料(excess)を除去することができる。
連続加工においては、前記のオプションとしての再機械加工の実施の過程で起こるワークピース30の「付加的な」回転(インデックス回転に付加される)は、カッターヘッドとの結合のため、カッターヘッドを回転させるといった効果を生じさせる。
歯間隙を仕上げた後、切削具40は後退させられ(相対的にみて)、この機械加工がシングルインデックス加工であるときは、ワークピース30が少しずつ(gradually)回転させられる(インデックス回転と呼ばれる)。
切削具40の主切削刃43、44の摩耗をより均一にするために、本発明のすべての実施形態において、凹状の歯面24の機械加工は、主切削刃42でもって1回だけ行うことができ、凸状の歯面23の機械加工は主切削刃43でもって1回だけ行うことができる。この手法(approach)は、交互加工式の多段プランジング加工(alternating multi-stage plunging process)と呼ばれている。シングルインデックス加工においては、この交互加工(alternating)は、ベベルギヤ用のワークピースにおいて連続的に機械加工された個々の溝(slots)ないしは歯間隙の間で起こることができる。他方、連続インデックス加工においては、これは、連続的に機械加工されたベベルギヤ用のワークピースの間で起こる。
本発明は、対称な歯間隙の形成に応用することができるだけでなく、非対称な歯間隙の形成にも応用することができる。非対称な間隙を形成する場合は、ブレード又はカッター41の輪郭が非対称であるか、又は切削具40が対称なブレード又はカッター41を有していて非対称な歯間隙の傾斜した部位によって歯間隙が形成される。
11 ベベルギヤピニオン、12 歯間隙、13 歯、20 カッターヘッド、21 ブレード又はカッター、23 凸状の歯面、24 凹状の歯面、30 ワークピース、31 歯間隙、32 歯元、40 切削具、41 ブレード又はカッター、42 第1切削刃、43 第2切削刃、44 本体、45 先端切削刃、50 プレンギヤ、51 径方向距離又は機械距離、52 半径(ピッチ円錐長)、53 切削具の中心点、54 切削刃の半径、A 第1のインデックス加工、B 第2のインデックス加工、B1 ヘッド幅、B2 幅、β 角度、C 第3のインデックス加工、δa 歯先円錐角、δf 歯元円錐角、δr 円錐角、E1 終点、E2 終点、E3 終点、E1* 終点、E2* 終点、E3* 終点、F1 交差線、K 交差面、KB 円弧/ピッチ円錐、K1 軌道、K2 軌道、K3 軌道、L1 歯元円錐角の垂線、LT 溝深さ、RA ワークピース回転軸、sa1 実働切削刃長、sa2 実働切削刃長、sa3 実働切削刃長、S1 開始点、SA 実働切削刃長、SL 切削刃の全長、SKL 臨界的な実働切削刃長、φ 角度、U1 領域、U2 領域、Vk1 第1突入方向ベクトル、Vk2 横方向ベクトル、Vk3 進路ベクトル、Vk1* 第1突入方向ベクトル、Vk2* 横方向ベクトル、Vk3* 進路ベクトル、Vk31 第1の成分ベクトル、Vk32 第2の成分ベクトル、WR 切削具回転軸、ω1 回転方向を示す矢印、ω2 回転方向を示す矢印、x−y−z 座標系。
Claims (11)
- ベベルギヤ用又はハイポイドギヤ用のワークピース(30)に少なくとも1つの歯間隙(31)を形成するための切削機械加工を行うための方法であって、
− インデックス加工に係る下記の各ステップを実施するときに、少なくとも第1主切削刃(42)と第2主切削刃(43)とを有する切削具(40)を、切削具回転軸(WR)のまわりに回転させるステップと、
− 第1突入方向ベクトル(Vk1)に沿って前記切削具に相対的かつ直線的な第1突入方向移動を行わせるステップであって、前記第1突入方向ベクトル(Vk1)は前記ワークピース(30)の円錐底部に対して実質的に垂直な方向に伸びるとともに前記第1突入方向移動の終点(E1)を規定し、該終点(E1)は前記ワークピース(30)に形成される前記歯間隙(31)の溝深さ(LT)の10%より深い部位に位置し、前記第1主切削刃(42)でもって加工初期に前記歯間隙(31)の第1歯面(24)の歯先近傍領域に機械加工を施すステップと、
− 横方向ベクトル(Vk2)に沿って前記切削具に相対的な横方向移動を行わせるステップであって、前記第2主切削刃(43)を前記歯間隙(31)の前記第2歯面(23)に向かう方向に移動させるととともに、加工初期に前記歯間隙(31)の前記第2歯面(23)の歯先近傍領域に機械加工を施すステップと、
− 進路ベクトル(Vk3)に沿って前記切削具に相対的な第2突入方向移動を行わせるステップであって、前記進路ベクトル(Vk3)は前記第2突入方向移動の終点(E3)を規定し、該終点(E3)は、前記ワークピース(30)に形成される歯間隙(31)の前記溝深さ(LT)にほぼ対応する部位に位置するステップとを備えていることを特徴とする方法。 - 前記第1突入方向ベクトル(Vk1)を、直線的な移動動作により作成することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記横方向ベクトル(Vk2)は、カッターヘッドの半径(54)と平行な方向に進行する前記切削具の直線的な移動を規定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記ワークピース(30)がリングギヤを備えていて、前記第1突入方向ベクトル(Vk1)とワークピース回転軸(RA)とが挟む角度を、−15°から+15°までの間の鋭角φに設定することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
- 前記第1突入方向移動の終点(E1)を、形成されるべき歯間隙(31)の溝深さ(LT)の少なくとも40%に対応するワークピース(30)の突入深さの位置に設定することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
- 前記進路ベクトル(Vk3)を、形成されるべき歯間隙(31)の歯底(32)に向かう方向に対して傾斜して伸びる単一のベクトル(Vk3)として規定し、又は、前記進路ベクトル(Vk3)を2つの成分ベクトルとして規定した上で、第1成分ベクトル(Vk31)を前記歯間隙(31)内において傾斜して進行する切削具(40)の相対的な後退移動によって規定する一方、第2成分ベクトル(Vk32)を、形成されるべき歯間隙(31)の歯底(32)に向かう方向に直線的に伸びるベクトルによって規定することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
- 前記切削具(40)は、凹状の歯面を機械加工するための第1主切削刃(42)と、凸状の歯面を機械加工する第2主切削刃(43)と、先端切削刃(45)とを備えていて、前記切削具に前記第1突入方向移動を行わせるときに、前記第1主切削刃(42)と前記第2主切削刃(43)と前記先端切削刃(45)とで機械加工を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
- 前記の相対的な横方向移動を行わせるときに、基本的には前記第2主切削刃(43)のみで機械加工を行い、必要に応じて前記先端切削刃(45)も用いて機械加工を行うことを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記第1歯面(24)の歯先近傍の領域において第1の線に沿って、第1主切削刃(42)が前記の相対的かつ直線的な第1突入方向移動を行うときに最終的な歯面の輪郭が形成される一方、
前記第2歯面(23)の歯先近傍の領域において第2の線に沿って、第2主切削刃(43)が前記の相対的な横方向移動を行うときに最終的な歯面の輪郭が形成され、前記第1の線及び前記第2の線を、前記ワークピース(30)のワークピース円錐側面(KB)の上に位置するように設定することを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 再機械加工を行う後続のステップで、前記ワークピース(30)を、ワークピース回転軸(RA)のまわりに正回転方向又は逆回転方向に軽く回転させる一方、前記切削具(40)を、切削具回転軸(WR)のまわりにさらに回転駆動することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
- 前記切削機械加工を、間欠的なインデックス回転を行うインデックス加工、又は連続加工で行うことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160226 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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