JP2013208998A - アクセル開度検出装置 - Google Patents

アクセル開度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013208998A
JP2013208998A JP2012080243A JP2012080243A JP2013208998A JP 2013208998 A JP2013208998 A JP 2013208998A JP 2012080243 A JP2012080243 A JP 2012080243A JP 2012080243 A JP2012080243 A JP 2012080243A JP 2013208998 A JP2013208998 A JP 2013208998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
accelerator
grip
accelerator opening
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012080243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5921933B2 (ja
Inventor
Atsushi Kobayashi
敦之 小林
Yuji Kashiwabara
裕二 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012080243A priority Critical patent/JP5921933B2/ja
Publication of JP2013208998A publication Critical patent/JP2013208998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5921933B2 publication Critical patent/JP5921933B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)

Abstract

【課題】アクセルグリップの操作感の向上とアクセル開度検出精度の向上を図る。
【解決手段】アクセル開度検出装置はアクセルグリップに追従して回転する回転体に第1ギヤ39と、アクセルグリップに対して回転方向で係合する係合部532を設け、第1ギヤ39と噛み合う第2ギヤ40の回転量からアクセルグリップの操作量をセンサで検出する。回転体とハウジングとの間に設けられて回転体をアクセルグリップの全閉方向に付勢するリターンスプリング52を有する。係合部(ダボ)532は、軸方向視で回転体の中心CRとリターンスプリング52の端部支持部Cとを結ぶ第1の直線L1に直交する第2の直線L2を基準にして端部支持部Cとは反対位置に設けられ、ダボ532に回動力が加えられたときに抗力Rがアクセルグリップの閉じ方向に作用させる領域に設けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、アクセル開度検出装置に関するものであり、特に、アクセルグリップの回動位置を電気信号として検出するアクセル開度検出装置に関する。
アクセルグリップの回動位置を電気信号として検出するアクセル開度検出装置を備え、該アクセル開度検出装置の検出結果に基づき、アクチュエータでスロットル弁を開閉させる構成を有する自動二輪車が特許文献1に記載されている。この従来技術では、アクセルグリップの回転に連動して回転する第1ギヤ部を有する回転部と、第1ギヤ部の回転に伴って回転する第2ギヤ部と、第2ギヤ部の回転量からアクセルグリップの開度を検出する検出手段とを有し、さらに、アクセルグリップをアクセルの全閉方向に回動させるため、アクセル開度検出装置のケーシングとアクセルグリップとの間にリターンスプリングを介在させている。
特開2002−264876号公報
特許文献1に開示されている従来のアクセル開度検出装置では、リターンスプリングはアクセルグリップを全閉方向に付勢しているので、全閉方向にアクセルグリップを回動させる力が作用するようになっている。ところで、第1ギヤ部とアクセルグリップとを凸部と凹部とで連結するダボ構造を採用した場合、アクセルグリップから第1ギヤ部に力が作用する点(力点)における左右方向の成分が閉じ方向の場所に位置している場合には、全閉位置よりもさらに閉じ方向にグリップを操作されたとしても正しく検知することができるが、力点の位置によっては、その左右成分が開方向に作用してしまうことがあり、その様な状況下においては、閉じ側にグリップを操作しているにも関わらず開方向に操作されていると検出されてしまう可能性がある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、アクセルグリップがアクセルの全閉方向からさらに閉じ方向に操作された場合であっても検出精度を確保することができるアクセル開度検出装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、アクセルグリップ(22)と、該アクセルグリップ(22)の操作に追従して回転する第1ギヤ(39)を有し、前記アクセルグリップ(22)に対して回転方向で係合する係合部(532)を有する回転体と、前記第1ギヤ(39)と噛み合う第2ギヤ(40)の回転量から前記アクセルグリップの操作量を検出する検出手段(54)と、前記回転体と前記検出手段(54)とを収容するハウジング(38)と、前記ハウジング(38)との間に設けられて前記回転体を前記アクセルグリップ(22)の全閉方向に付勢する弾性部材(52)とを有するアクセル開度検出装置において、前記係合部(532)が、前記回転体の軸方向視で前記回転体の中心(CR)と前記ハウジング(38)に設けた前記弾性部材の端部支持部(C)とを結ぶ第1の直線(L1)に直交する第2の直線(L2)を基準にして前記端部支持部(C)とは反対位置に設けられ、該係合部(532)に回動力が加えられたときにその力の成分が第1ギヤ(39)と第2ギヤ(40)との接線に垂直な方向であって、前記弾性部材(52)による付勢力の方向と同じ方向に作用する領域に設けられる点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記係合部(532)が、前記第1の直線(L1)と第2の直線(L2)とで区切られる4つの領域のうち、前記端部支持部(C)とは反対位置にあり、かつ前記第1の直線(L1)に対して前記第2ギヤ(39)が設けられる側の領域に設定される点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記係合部(532)が前記アクセルグリップ(22)側に設けられる複数の凹部(223)に係合する凸部(532L、532R)であり、前記複数の凸部(532)のうちの一つが前記領域に設けられ、前記アクセルグリップ(22)がアクセルの閉じ方向に操作されたときに該領域に設けられた凸部(532L)が残りの凸部(532R)よりも先に前記凹部(223)と係合するように前記複数の凸部(532)の位置がそれぞれ設定される点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記弾性部材が前記回転体と同軸上に配置されるコイルスプリングからなる点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記第1ギヤ(39)が、前記凹部(223)に嵌合するギヤ凸部(393)を備え、該ギヤ凸部(393)が、該ギヤ凸部(393)の形状に沿って形成された凹部(531)および該凹部(531)に沿った凸部(532)を有する金属製の中間部材(53)で覆われている点に第5の特徴がある。
また、本発明は、前記検出手段(54)の出力特性が、前記アクセルグリップ(22)が予め設定したアクセル開度以上で出力を生じるように不感帯を有している点に第6の特徴がある。
第1、2の特徴を有する本発明によれば、アクセルグリップに対して回転方向で係合する係合部の位置を前記領域に設定したので、アクセルグリップを全閉位置からさらに閉じ側に操作したとしても、この閉じ方向への操作による力が、第2ギヤをアクセルの閉じ方向に正しく変位させるように働き、開き方向に変位させるように働くことを防止できるので、アクセルグリップを全閉位置からさらに閉じ側に回動させる操作が、アクセルの開き操作として検出されることを防止できる。
第3の特徴を有する本発明によれば、凸部を複数備えることによってアクセルグリップを操作した際に回転体にかかる力が1箇所に偏るのを防止して、アクセルグリップの操作感(フィーリング)を向上できるし、回転体にかかる力をそれぞれの凸部に分散して一つの凸部にかかる力を小さくすることができるので、凸部および凸部と係合する部分の消耗程度を小さくすることができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、弾性部材を回転体と同軸上に配置することにより、アクセル開度検出装置の小型化が可能になる。
第5の特徴を有する本発明によれば、金属製の中間部材を介在させることにより、第1ギヤから回転体へ力を伝達する凹凸部の当接部分の消耗度合を小さくすることができる。
第6の特徴を有する本発明によれば、操作トルクが安定してからセンサ出力が生じるので、アクセルグリップの開け始めにおける操作感を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るアクセル開度検出装置を備えた自動二輪車の右側面図である。 上下分割形式のハウジングをその上下締結部分で切断して車体左側から見たアクセル開度検出装置の断面図である。 図2の3−3矢視断面図である。 アクセルグリップ側から見たアクセル開度検出装置の要部斜視図である。 スプリングガイドの正面図である。 図5の6−6位置における矢視図である。 はアクセル開度検出装置の分解図である。 グリップパイプの回転を第1ギヤに伝達するためのダボの好ましい配置を示す図3の8−8位置での矢視図である。 グリップパイプが全閉位置からさらに閉じる方向に回され、右側のダボよりも先に左側のダボにグリップパイプの凹部が当たる場合における第1ギヤ及び第2ギヤの模式図である。 グリップパイプが全閉位置からさらに閉じる方向に回され、左側のダボよりも先に右側のダボにグリップパイプの凹部が当たる場合における第1ギヤ及び第2ギヤの模式図である。 開度センサの出力特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るアクセル開度検出装置を備えた車両である自動二輪車の右側面図である。図1において、自動二輪車1は、水冷4サイクルエンジン4を搭載する。自動二輪車1の車体フレーム3は、ヘッドパイプ30に先端部が接合され、斜め下後方に延びるメインフレーム31とメインフレーム31から斜め上後方に延びるシートフレーム32およびサブフレーム33とからなる。メインフレーム31に懸架されるエンジン4はシリンダ部41およびシリンダ部41の下方に位置するクランク室42とを有する。シリンダ部41には吸気管5の一端(下端)が連結され、吸気管5の他端(上端)にはエアクリーナ6が連結される。シリンダ部41とエアクリーナ6との間にはスロットルバルブおよびスロットルバルブを開閉駆動するスロットル駆動モータと燃料噴射装置(いずれも図示しない)とが設けられる。さらにシリンダ部41の前部には排気管7の一端(前端)が連結され、排気管7の他端(後端)にはマフラ9が連結される。マフラ9は車体下部から上方に延び、車体幅方向中央部で車体後方に終端する。
クランク室42の後方には図示しない減速装置が連結され、連結装置の出力軸つまりエンジン2の出力軸43が車幅方向に延在する。出力軸43には、駆動側スプロケット10が固定され、駆動側スプロケット10と後輪WRに設けられる従動側スプロケット11との間には駆動チェーン12が掛けられる。後輪WRは、メインフレーム31に枢軸13で支持されるスイングアーム14に後輪軸15に対して回転自在に支持される。なお、スイングアーム14には、メインフレーム31に上端を支持されたリヤクッション15の下端がリンク機構を介して連結される。エンジン4の前方にはラジエータ16が配置される。
ヘッドパイプ30の左右には、上下に延在する左右一対のパイプ部材からなり、下端に前輪軸18で前輪WFを支持するフロントフォーク19が設けられる。フロントフォーク19の上部にはトップブリッジ20を介してステアリングハンドル21が取り付けられる。ステアリングハンドル21のうち、右側の部分にはアクセルグリップである右側グリップ22と、右側グリップ22の操作開度つまりアクセル開度を検出するアクセル開度検出装置23とが設けられる。図示しないスロットル駆動モータは、アクセル開度検出装置23で検出されるアクセル操作開度(グリップ操作開度)に基づいてスロットルバルブを駆動する。つまりスロットルバルブはいわゆるスロットルバイワイヤ方式で開閉制御される。
ヘッドパイプ30から前方に突出して設けられたブラケット24には車速計やエンジン回転計等を含むメータ装置26が設けられる。メータ装置26のさらに前方にはヘッドライト25を備えたフロントカウル18が設けられる。フロントカウル18はブラケット24やブラケット24から分岐するサブブラケットやリブ(図示しない)によって支持される。フロントカウル18の左右には、そこから後方に延在し、車体側部を覆うサイドカウル34が連結される。
メインフレーム31は左右一対の部材からなり、前記エアクリーナ6を覆うように外形が形成される燃料タンク35を搭載する。燃料タンク35の後方位置には、シートフレーム32の上に取り付けられる運転者シート36および同乗者シート37が設けられる。
図2は上下分割形式のハウジングをその上下締結部分で切断して車体左側から見たアクセル開度検出装置23の断面図、図3は図2の3−3矢視断面図、図4はアクセルグリップ側から見たアクセル開度検出装置23の要部斜視図である。図2〜図4において、アクセル開度検出装置23のハウジング38は上部分(上ハウジング)381と下部分(下ハウジング)382とからなる上下分割形式であり、上ハウジング381と下ハウジング382は、2本の取り付けボルト383、384によって互いに連結される。ハウジング38内には、右側グリップ(以下、「アクセルグリップ」と呼ぶ)22の操作に応じて回転する第1ギヤ39と、第1ギヤ39に噛み合う第2ギヤ40および第3ギヤ45とが設けられる。第1ギヤ39は、第2ギヤ40および第3ギヤ45よりも径が大きく、第2ギヤ40および第3ギヤ45の双方に噛み合っているので、第1ギヤ39の回転は、第2ギヤ40および第3ギヤ45に同時に、かつ増速されて伝達される。なお、第1ギヤ39の外周に形成される歯部Tは外周全体にではなく、歯部Tが噛み合う第2ギヤ40および第3ギヤ45がそれぞれ1回転することができるように、外周の一部分に形成されていればよい。
第1ギヤ39、第2ギヤ40および第3ギヤ45は、インナケース46およびインナケース46を覆うインナケースカバー47からなるケース48に収容される。インナケースカバー47は4箇所で止めネジ49を使用してインナケース46に取り付けられ、ケース48は、インナケースカバー47を介してハウジング38に取り付けられる。
アクセルグリップ22は、グリップパイプ221とグリップパイプ221の外周に嵌装されるゴムのグリップカバー(図示せず)からなる。ハンドルパイプ222が貫通するグリップパイプ221は、左端を上ハウジング381と下ハウジング382とで挟み込んだ状態でハウジング38に回転可能に支持される。グリップパイプ221と同軸上に設けられる第1ギヤ39は、インナケースカバー47に形成される貫通孔472の内周面に外周面が摺動可能に当接するハブ391を備えており、このハブ391を介してインナケースカバー47に対して回転可能に支持される。第1ギヤ39は、車体の左側からグリップパイプ221の内周面に延びるステアリングハンドル21の右端部が貫通可能なように貫通孔392が形成されたリング状である。
第1ギヤ39とグリップパイプ221との間にはグリップパイプ221の復帰用スプリング(リターンスプリング)52を保持する金属製のスプリングホルダ53が配置される。リターンスプリング52はコイル状であり、第1ギヤ39と同軸上に設けられる。第1ギヤ39はグリップパイプ221側に突出した部分(ギヤ凸部)393を備え、スプリングホルダ53はギヤ凸部393を受け入れる部分(ホルダ凹部)531を有する。そして、ホルダ凹部531の裏側つまりグリップパイプ221側は、グリップパイプ221の左側端部に形成される凹部(パイプ凹部)223に係合するように凸形状をなし、ダボ532を形成する。このように、スプリングホルダ53はリターンスプリング52の一端に係合してリターンスプリング52を保持するとともに、パイプ凹部223とギヤ凸部393との間にあって第1ギヤ39を保持しつつ、パイプ凹部223とギヤ凸部393とを連結する中間部材として機能する。
この凹凸の連結構造により、グリップパイプ221を回転させると、パイプ凹部223に係合しているスプリングホルダ53のダボ532が第1ギヤ39のギヤ凸部293に当接して第1ギヤ39が回転される。そして、このスプリングホルダ53と第1ギヤ39からなる回転体の回転は第1ギヤ39から第2ギヤ40および第3ギヤ45に伝達される。
スプリングホルダ53は、グリップパイプ221をアクセルの閉じ側に回転させて第1ギヤ39に付勢力を与えるようにリターンスプリング52を保持する。リターンスプリング52はスプリングホルダ53とハウジング38の右壁部(グリップパイプ221側の壁部)の内面との間に配置され、一端部521がスプリングホルダ53に係止し、他端522が下ハウジング382の係合孔385に係止される(図4参照)。
第2ギヤ40は、アクセル開度を検出するための非接触センサである開度センサ54を作動させるセンサマグネット55を備えるものであり、第2ギヤ支持軸56によってインナケースカバー47に回転自在に支持される。開度センサ54は、第2ギヤ40のマグネット55を検知してアクセル開度信号を出力する。アクセル開度信号を図示しないECUに送出するためのハーネス70がケース48および下ハウジング383を貫通して外部に引き出される。
インナケースカバー47の外側(第2ギヤ40が配置される側とは反対側)には、第2ギヤ40のバックラッシュを抑えるため、第2ギヤ40を一方向に付勢するセンサマグネット用リターンスプリング(センサリターンスプリング)を収容するセンサスプリングホルダ58がネジ止めされる(センサリターンスプリングと止めネジは図7を参照)。
第3ギヤ45は、第3ギヤ支持軸59に支持され、該第3ギヤ45に対して回転方向に抵抗力を付加することができる抵抗力付加手段であるフリクションユニット60と、第3ギヤ45および第1ギヤ39のバックラッシュの影響を低減するため第3ギヤ45と協働してセラシギヤとして作用するサブギヤ61とが取り付けられる。第3ギヤ45がメインギヤとしてサブギヤ61とともにセラシギヤを構成する。
メインギヤである第3ギヤ45およびサブギヤ61からなるセラシギヤとは、第3ギヤ45とサブギヤ61との間に設けられたスプリング(「セラシスプリング」と呼ぶ)62によって第3ギヤ45に対してサブギヤ61を周方向に偏倚されるギヤであって、第1ギヤ39の歯を第3ギヤ45およびセラシギヤ61の歯で挟むようにしてバックラッシュを低減させるためのギヤ構成をいう。セラシギヤは「シザースギヤ」つまり挟みギヤともいう。
フリクションユニット60は、第3ギヤ支持軸59の周囲に該第3ギヤ支持軸59との間に摩擦抵抗力を生じさせるように、例えばゴム製の抵抗力付加部材やシリコンオイルを筒形状のホルダに収容もしくは封止し、このホルダをインナケース46に固定する構造とすることができる。フリクションユニット60は、例えば、ロータリダンパとして知られるものを採用できる。フリクションユニット60は、第3ギヤ45を支持する第3ギヤ支持軸59と同軸上に配置される。後述の図7ではフリクションユニット60としてこのホルダの外観を示している。
図5はスプリングホルダ53の正面図、図6は図5の6−6位置における矢視図である。スプリングホルダ53は金属からなり、ダボ532が2箇所に形成された円板部535と、円板部535の外周から立ち上がっている2箇所の立板部536、537とを備え、立板部536の端部は円板部535から外周にはみ出してスプリングエンド受け538を形成する。リターンスプリング52はダボ532と立板部536、537との間に配置され、一端部521がスプリングエンド受け538に係止される。リターンスプリング52の他端522は下ハウジング382に係止される。
図7はアクセル開度検出装置23の分解図である。アクセル開度検出装置23の構成部分を組み立て順序の一例に従って説明する。まず、リターンスプリング52をスプリングガイド53で保持させ、パイプ凹部223にダボ532に係合させるようにしてリターンスプリング52とともにスプリングガイド53をグリップパイプ221の車体中央側端部224に組み付ける。このとき、リターンスプリング52はリング形状のスプリングガイド53から放射方向に張り出したスプリングエンド受け538の上に載せておく。
次いで、インナケース46の開口461を通して第1ギヤ39をスプリングガイド53に組み付ける。このとき、第1ギヤ39のギヤ凸部393がスプリングガイド53のホルダ凹部531に係合するように組み付ける。
次に又は上記第1ギヤ39等の組み付けとは別に、第2ギヤ40および第3ギヤ45をケース48に組み付ける。インナケース46には、予め第2ギヤ支持軸56および第3ギヤ支持軸59を該インナケース46に垂直に立設しておく。そして、第2ギヤ支持軸56に第2ギヤ40を支持させ、フリクションユニット60、セラシギヤ61、セラシスプリング62を、この順に第3ギヤ軸59に支持させる。第3ギヤ支持軸59はインナケース46の背後に形成される膨出部462の底部に立設されており、この膨出部462にフリクションユニット60が収容される。なお、膨出部462は、インナケース46とは別の部品でフリクションユニットホルダとして設けてもよい。
そして、第2ギヤ支持軸56および第3ギヤ支持軸59に第2ギヤ40および第3ギヤ45がそれぞれ組み込まれたインナケース46にインナケースカバー47を被せて4本の止めネジ49でインナケース46に固定する。このとき、第1ギヤ39の、ダボ532が設けられている側の部分はインナケース46の貫通孔461に遊嵌されるとともに、ハブ391はインナケースカバー47の貫通孔471に遊嵌させるとともに第2ギヤ支持軸56および第3ギヤ支持軸59は先端をインナケースカバー47に形成される軸受部473および軸受部474に貫通させる。第3ギヤ支持軸59は軸受部474で支持させるが、第2ギヤ支持軸56は孔473を貫通して外側に突出し、この突出部分にセンサスプリングホルダ58が被せられてインナケースカバー47に止めネジ65で固定される。
センサスプリングホルダ58には第2ギヤ付勢手段としてのセンサリターンスプリング66が収容され、センサリターンスプリング66の一端はセンサスプリングホルダ58に係合させ、他端がインナケースカバー47の通し孔473と同心で円弧状に形成される長孔475を貫通して第2ギヤ40に係合させる。このセンサスプリングホルダ58によって、第2ギヤ40は第1ギヤ39に対して、周方向に付勢力を作用させて第1ギヤ39と第2ギヤ40が有するバックラッシュの影響を低減させる。
インナケース46にはボス464、465、466が設けられ、インナケースカバー47をインナケース46に止めネジ49で取り付けた後、下ハウジング382に、グリップパイプ221の端部224、リターンスプリング52、スプリングガイド53、ケース48、およびセンサスプリングホルダ58等の組立体を収容する。そして、下ハウジング382の外側から通す3本の止めネジ75をボス464、465、466にねじ込むことで、組立体は下ハウジング382に固定される。
最後に、上ハウジング381と下ハウジング382とによって、グリップパイプ221の端部224、リターンスプリング52、スプリングガイド53、ケース48、およびセンサスプリングホルダ58等の組立体を覆い、ボルト383および384を使って上ハウジング381と下ハウジング382とを締結し、組み立てを完了する。
スプリングガイド53のダボ532の配置は次のように設定するのがよい。図8はグリップパイプ221の回転を第1ギヤ39に伝達するためのダボ532の好ましい配置を示す図3の8−8位置での矢視図であり、要部のみを示す図である。図8において、リターンスプリング52は、一端521がスプリングガイド53のスプリングエンド受け538に係合し、他端522が下ハウジング382の係合孔385に係合しているので、スプリングガイド53はリターンスプリング52によってアクセルを閉じる方向(図8では時計方向)に付勢している。つまり、リターンスプリング52は、その一端521が、スプリングガイド53と接触する部分Cでスプリングガイド53を下方に押圧している。そして、この押圧力による反力もしくは抗力Rが生じ、接触部分Cを支点としてスプリングガイド53を上方に変位させる。抗力Rの方向は、接触部分Cとスプリングガイド53の中心CRとを結ぶ直線L1に対して直交する上向き方向である。したがって、アクセルグリップ(グリップパイプ)を全閉位置からさらに閉じる方向に力が加えられた場合、回転を加える力点が前記抗力R(上方向)と同じ方向に作用する位置にあるとき、つまり直線L1と直交する直線L2よりも図中左側にあるときは、開度センサ54に関する第2ギヤ40が閉じ方向に付勢される。しかし、回転を加える力点が前記抗力Rとは逆の向きに作用する位置にあるとき、つまり直線L1と直交する直線L2よりも図中右側に力点があるときは、ダボ532に下向きの力がかかるので第2ギヤ40がアクセル操作の開き方向に対応した方向に付勢される。
例えば、回転力が与えられるスプリングガイド53の複数箇所(この例では2箇所)のダボ532のうち、直線L1と直交する直線L2よりも図中右側に位置するダボ532Rにグリップパイプ221のパイプ凹部223が直線L1と直交する直線L2よりも図中左側に位置するダボ532Lよりも先に当接した場合、閉じ方向にアクセル操作しているにもかかわらず、開度センサ54は開方向の操作として検知することがある。
図9、図10を参照して更に説明する。図9はグリップパイプ221が全閉位置からさらに閉じる方向に回されて右側のダボ532Rよりも先に左側のダボ532Lにパイプ凹部223が当たる場合におけるスプリングガイド53(第1ギア39)及び第2ギヤ40の模式図であり、図10はグリップパイプ221が全閉位置からさらに閉じる方向に回されて左側のダボ532Lよりも先に右側のダボ532Rにパイプ凹部223が当たる場合におけるスプリングガイド53(第1ギア39)及び第2ギヤ40の模式図である。
図9の場合においては、グリップパイプ221が閉じる方向に回されてパイプ凹部223が左側のダボ532Lに当たると、第1ギヤ39は接触部分C(図8参照)を支点として持ち上げられようとするので、第1ギヤ39と第2ギア40との接線CLにほぼ垂直である上向きの力の成分F1が発生する。この力の成分はリターンスプリング52の抗力F2と同じ上向きであるので、第2ギヤ40をアクセル開の方向に変位させる力は発生しない。
一方、図10の場合においては、グリップパイプ221が閉じる方向に回されてパイプ凹部223が右側のダボ532Rに当たると、第1ギヤ39は接触部分C(図8参照)を支点として下に押し下げられようとする。この押し下げ方向は、第1ギヤ39と第2ギヤ40との接線CLに垂直ではなく、第2ギヤ40に対して右に偏って配置されている第1ギヤ39側(右側)に偏っている。つまりリターンスプリング52の抗力F2とは反対方向であって、かつ少し右方向に偏った方向への押し下げ力F3が発生する。そして、この力F3は、接線CLに垂直方向の分力F30と接線CLに平行方向の分力F31とを生じさせ、これらのうち、接線CLに平行方向の分力F31が第2ギヤ40をアクセル開の方向へ回動させる力となる。
そこで、アクセル操作が閉じ方向に行われた場合、右側のダボ532Rよりも先に左側のダボ532Lに対してパイプ凹部223が当接するように右側のダボ532Rと左側のダボ532Lとの位置関係を設定しておく。つまり、アクセルの閉じ方向への操作時には、ダボ532Rの側面S1に対するよりも先にダボ532Lの側面S2に対してパイプ凹部223が当接するように設定する。
直線L2よりも右側においてグリップパイプ221の回動がスプリングガイド53を介して第1ギヤ39に伝達されるように面S2の位置が設定されていればよいが、より好ましくは、パイプ凹部223が最初に当接する面S2は、直線L1と接線CLに直交する直線L3と直交する直線L2とで区分した領域のうち、左下部分の角度範囲に位置させるのがよい。
このように、アクセルグリップつまりグリップパイプ221を閉じ方向に回動させた場合に、ダボ532Lおよびダボ531Rのうち、ダボ532Rの側面S1よりも先にダボ532Lの側面S2とグリップパイプ221のパイプ凹部223とが当接するように位置関係を設定しておくことにより、全閉位置よりも閉じ側にアクセル操作されたときに、誤ってアクセルの開操作と判断されることが防止される。
開度センサ54の出力特性を図11に示す。図11において、縦軸はセンサ出力(電圧)であり、横軸はアクセル開度もしくはスロットル開度THである。センサ出力はアクセルグリップ22が予定開度TH1に至るまではセンサ出力を生じることがなく、アクセル開度が予定開度以上となれば、アクセル開度に対応した出力を生じるように不感帯を有している。操作トルクが安定してからセンサ出力を生じるので、アクセルグリップ22の開け始めにおける操作感(操作フィーリング)を向上させることができる。
なお、本実施形態では、スプリングホルダ53にダボ532を複数箇所に設けてアクセルグリップの回動を第1ギヤ39に伝えるようにしたので、第1ギヤ39の周方向の1箇所に力が偏らなくなって円滑な操作感が得られるし、ダボ532の消耗程度も緩和されるという効果がある。しかし、簡素化のため、ダボ532による回動伝達部位は複数に限らず、単一にしてもよい。
1…自動二輪車、 22…アクセルグリップ、 39…第1ギヤ、 40…第2ギヤ、 45…第3ギヤ、 52…リターンスプリング、 54…開度センサ(検出手段)、 56…第2ギヤ支持軸、 58…センサスプリングホルダ、 59…第3ギヤ支持軸、 60…フリクションユニット(抵抗力付加手段)、 61…サブギヤ、 66…センサリターンスプリング、 221…グリップパイプ、 532…ダボ(凸部)、 538…スプリングエンド受け

Claims (6)

  1. アクセルグリップ(22)と、該アクセルグリップ(22)の操作に追従して回転する第1ギヤ(39)を有し、前記アクセルグリップ(22)に対して回転方向で係合する係合部(532)を有する回転体と、前記第1ギヤ(39)と噛み合う第2ギヤ(40)の回転量から前記アクセルグリップの操作量を検出する検出手段(54)と、前記回転体と前記検出手段(54)とを収容するハウジング(38)と、前記ハウジング(38)との間に設けられて前記回転体を前記アクセルグリップ(22)の全閉方向に付勢する弾性部材(52)とを有するアクセル開度検出装置において、
    前記係合部(532)が、前記回転体の軸方向視で前記回転体の中心(CR)と前記ハウジング(38)に設けた前記弾性部材の端部支持部(C)とを結ぶ第1の直線(L1)に直交する第2の直線(L2)を基準にして前記端部支持部(C)とは反対位置に設けられ、該係合部(532)に回動力が加えられたときにその力の成分が第1ギヤ(39)と第2ギヤ(40)との接線に垂直な方向であって、前記弾性部材(52)による付勢力の方向と同じ方向に作用する領域に設けられることを特徴とするアクセル開度検出装置。
  2. 前記係合部(532)が、前記第1の直線(L1)と第2の直線(L2)とで区切られる4つの領域のうち、前記端部支持部(C)とは反対位置にあり、かつ前記第1の直線(L1)に対して前記第2ギヤ(39)が設けられる側の領域に設定されることを特徴とする請求項1記載のアクセル開度検出装置。
  3. 前記係合部(532)が前記アクセルグリップ(22)側に設けられる複数の凹部(223)に係合する凸部(532L、532R)であり、前記複数の凸部(532)のうちの一つが前記領域に設けられ、前記アクセルグリップ(22)がアクセルの閉じ方向に操作されたときに該領域に設けられた凸部(532L)が残りの凸部(532R)よりも先に前記凹部(223)と係合するように前記複数の凸部(532)の位置がそれぞれ設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクセル開度検出装置。
  4. 前記弾性部材が前記回転体と同軸上に配置されるコイルスプリングからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクセル開度検出装置。
  5. 前記第1ギヤ(39)が、前記凹部(223)に嵌合するギヤ凸部(393)を備え、該ギヤ凸部(393)が、該ギヤ凸部(393)の形状に沿って形成された凹部(531)および該凹部(531)に沿った凸部(532)を有する金属製の中間部材(53)で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクセル開度検出装置。
  6. 前記検出手段(54)の出力特性が、前記アクセルグリップ(22)が予め設定したアクセル開度以上で出力を生じるように不感帯を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアクセル開度検出装置。
JP2012080243A 2012-03-30 2012-03-30 アクセル開度検出装置 Active JP5921933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012080243A JP5921933B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 アクセル開度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012080243A JP5921933B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 アクセル開度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013208998A true JP2013208998A (ja) 2013-10-10
JP5921933B2 JP5921933B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=49527307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012080243A Active JP5921933B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 アクセル開度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5921933B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11151948A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Aisan Ind Co Ltd アクセルペダル装置
JP2002264876A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型乗り物におけるハンドルグリップ装置
JP2011144715A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Asahi Denso Co Ltd スロットル装置
JP2011157886A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Asahi Denso Co Ltd スロットル装置
WO2011152469A1 (ja) * 2010-06-02 2011-12-08 株式会社ミクニ アクセル装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11151948A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Aisan Ind Co Ltd アクセルペダル装置
JP2002264876A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型乗り物におけるハンドルグリップ装置
JP2011144715A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Asahi Denso Co Ltd スロットル装置
JP2011157886A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Asahi Denso Co Ltd スロットル装置
WO2011152469A1 (ja) * 2010-06-02 2011-12-08 株式会社ミクニ アクセル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5921933B2 (ja) 2016-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023397B2 (ja) スロットル装置
US20060082361A1 (en) Relative position detection device for motor vehicle
EP1719891A2 (en) Electronic throttle device
JP2009057982A (ja) 電子スロットル弁の制御システムおよび自動二輪車
US20130055841A1 (en) Gear shift control device of saddle ride type vehicle
JP2007113416A (ja) 吸気制御装置
EP2716891A1 (en) Accelerator opening degree detection device
JP4502916B2 (ja) 絞り弁制御装置
JP5921934B2 (ja) アクセル開度検出装置
WO2014058055A1 (ja) アクセルグリップ組立体及びアクセルグリップ組立体を備えた車両
JP5921933B2 (ja) アクセル開度検出装置
EP3763973A1 (en) Transmission mechanism including shift drum and actuator unit which are coaxially disposed
JP5823342B2 (ja) アクセル開度検出装置
JP4831085B2 (ja) 内燃機関用の電子式スロットル装置
JP5914109B2 (ja) アクセル開度検出装置
JP2002256903A (ja) 自動二輪車のスロットル制御装置
JP2007014135A (ja) 駆動装置
JP4815252B2 (ja) 定車速制御装置
JP4691532B2 (ja) 乗物のスロットル装置
JP6090098B2 (ja) アクセル装置
JP4509037B2 (ja) スロットル装置および二輪車
JP2014032032A (ja) 原動機付き鞍乗型車両
JP2003328784A (ja) 乗物のスロットル装置
JP2013032734A (ja) スロットル装置
JP2006348903A (ja) 二連式スロットル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5921933

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150