JP2013208293A - 歩行支援装置、及び歩行支援プログラム - Google Patents

歩行支援装置、及び歩行支援プログラム Download PDF

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Tatsuya Kato
竜也 加藤
Akira Kotabe
顕 小田部
Kazuaki Fujii
一彰 藤井
Atsushi Sato
敦 佐藤
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Abstract

【課題】遊脚時のアシストの違和感を低減する。
【解決手段】下腿連結部材27の駆動系と、当該駆動系による駆動力を下腿連結部材27に伝達する伝達系は、クラッチ36によって接続したり開放したりすることができる。歩行時に膝関節の角速度が速い領域は遊脚期の直前から遊脚期の終了時付近であり、また、この期間は体を支える必要がなくアシスト力を必要としない。一方、アシスト力が必要な領域は主に立脚期の前半であり、この期間では角速度が遅くなる。そこで、装着型ロボット1は、立脚期・遊脚期のタイミングを判断し、遊脚時にクラッチ36を切り離すことで、立脚期には、必要なアシスト力を発揮し、遊脚期には、歩行補助における違和感を解消する。
【選択図】図2

Description

本発明は、歩行支援装置、及び歩行支援プログラムに関し、例えば、装着者の歩行をアシストするものに関する。
近年、ユーザの歩行を補助するウェアラブルな歩行支援装置が開発されている。
歩行支援装置は、装着者の股関節、膝関節、足首関節などで歩行に要する関節モーメントをアクチュエータによって軽減することにより装着者の歩行を補助する。歩行支援装置は健常者の歩行を支援する他に、高齢者など歩行が困難なユーザの歩行を支援することができる。
このような技術として特許文献1の「歩行補助装置」がある。
一般に、立脚期の十分なトルクを必要とする期間と、遊脚期の速度が速く負荷が軽い期間を単一のアクチュエータで両立することは困難であり、トルクと速度のいずれかが不足する可能性が高い。
この技術は、立脚期の出力をアクチュエータの出力によらずワンウェイクラッチを係合させて発生させることによりアクチュエータの能力不足を補うものである。
しかし、この技術では、遊脚期にアクチュエータが脚部に連動しているため、遊脚期における速度が不足し、歩行時に抵抗となり違和感が発生するという問題があった。
特開2011−142958号公報
本発明は、遊脚期のアシストの違和感を低減することを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明では、歩行支援対象者の脚部を保持する保持手段と、前記脚部の関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するアシスト力出力手段と、前記出力したアシスト力を前記保持手段に伝達する伝達手段と、前記伝達手段による伝達を開放する開放手段と、を具備したことを特徴とする歩行支援装置を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記関節は膝関節であることを特徴とする請求項1に記載の歩行支援装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記開放手段は、歩行周期に同期して前記伝達を開放することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の歩行支援装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記開放手段は、遊脚期間に前記伝達を開放することを特徴とすることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の歩行支援装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、歩行支援対象者の脚部の関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するアシスト力出力機能と、前記出力したアシスト力を脚部を保持する保持手段に伝達する伝達機能と、前記伝達手段による伝達を開放する開放機能と、をコンピュータで実現する歩行支援プログラムを提供する。
本発明によれば、遊脚期に膝関節に設けたクラッチを開放することにより、遊脚期のアシストの違和感を低減することができる。
装着型ロボットの装着状態を示した図である。 クラッチ機構を説明するための図である。 装着型ロボットのシステム構成を示した図である。 クラッチを作動させる領域を説明するための図である。 クラッチを操作する手順を説明するためのフローチャートである。 開放判断処理の手順を説明するためのフローチャートである。 接続判断処理の手順を説明するためのフローチャートである。
(1)実施形態の概要
下腿連結部材27の駆動系(膝関節アシストアクチュエータ18など)と、当該駆動系による駆動力を下腿連結部材27に伝達する伝達系(膝関節軸34など)は、クラッチ36によって接続したり開放したりすることができる(図2(a))。
図4のグラフから明らかなように、歩行時に膝関節の角速度が速い領域は遊脚期の直前から遊脚期の終了時付近であり、また、この期間は体を支える必要がなくアシスト力を必要としない。一方、アシスト力が必要な領域は主に立脚期の前半であり、この期間では角速度が遅くなる。
そこで、装着型ロボット1は、立脚期・遊脚期のタイミングを判断し、遊脚期にクラッチ36を切り離すことで、立脚期には、必要なアシスト力を発揮し、遊脚期には、駆動系の速度の不足の影響を無くし、歩行補助における違和感を解消する。
(2)実施形態の詳細
図1は装着型ロボット1の装着状態を示した図である。
装着型ロボット1は、装着者の腰部及び下肢に装着し、装着者の歩行を支援(アシスト)するものである。
装着型ロボット1は、腰部装着部21、上腿装着部22、下腿装着部23、足装着部24、上腿連結部材26、下腿連結部材27、制御装置2、つま先反力センサ10、踵反力センサ11、つま先姿勢センサ12、踵姿勢センサ13、腰姿勢センサ14、上腿姿勢センサ15、下腿姿勢センサ16、股関節アシストアクチュエータ17、膝関節アシストアクチュエータ18、足首関節アシストアクチュエータ19などを備えている。なお、腰部装着部21、制御装置2、腰姿勢センサ14以外は、左右の両足に設けられており、それぞれの検出値が出力されるようになっている。
但し、つま先反力センサ10、踵反力センサ11については、反力の検出が不要である実施例の場合には、両センサに変えてつま先接地センサ、踵接地センサを備えるようにしてもよい。
腰部装着部21は、装着者の腰部の周囲に取り付けられ装着型ロボット1を固定する。
腰姿勢センサ14は、腰部装着部21に取り付けられ、ジャイロなどによって腰部の姿勢(ロール角、ヨー角、ピッチ角)を検出する。また、これらの角度を微分することにより、腰部の角速度や角加速度を求めることもできる。
制御装置2は、腰部装着部21に取り付けられ、装着型ロボット1の動作を制御する。
股関節アシストアクチュエータ17は、装着者の股関節と同じ高さに設けられており、腰部装着部21に対して上腿連結部材26を前後方向に駆動する。なお、股関節アシストアクチュエータ17を3軸アクチュエータとして横方向にも駆動するように構成することもできる。
上腿連結部材26は、装着者の上腿部の外側に設けられた剛性を有する柱状部材であり、上腿装着部22によって装着者の上腿部に固定される。そして、上腿連結部材26は、股関節アシストアクチュエータ17によって駆動し、上腿部の運動を支援する。
上腿装着部22は、外側が上腿連結部材26の内側に固定されており、内側が装着者の上腿に固定される。
上腿姿勢センサ15は、上腿部の姿勢(ロール角、ヨー角、ピッチ角)を検出する。また、これらの角度を微分することにより、上腿部の角速度や角加速度を求めることもできる。
膝関節アシストアクチュエータ18は、装着者の膝関節と同じ高さに設けられており、上腿連結部材26に対して下腿連結部材27を前後方向に運動させて装着者の下腿部の運動を支援する。
膝関節アシストアクチュエータ18には、後述のクラッチ36が形成されており、制御装置2からの指令によって、膝関節アシストアクチュエータ18が下腿連結部材27に対して発生するトルクを開放、接続することができる。
下腿連結部材27は、装着者の下腿部の外側に設けられた剛性を有する柱状部材であり、下腿装着部23によって装着者の下腿部に固定される。そして、下腿連結部材27は、膝関節アシストアクチュエータ18によって駆動し、下腿部の運動を支援する。
下腿装着部23は、外側が下腿連結部材27の内側に固定されており、内側が装着者の下腿に固定される。
下腿姿勢センサ16は、下腿部の姿勢(ロール角、ヨー角、ピッチ角)を検出する。また、これらの角度を微分することにより、下腿部の角速度や角加速度を求めることもできる。
足首関節アシストアクチュエータ19は、装着者の足首関節と同じ高さに設けられており、下腿連結部材27に対して足装着部24のつま先を上下する方向に駆動する。
足装着部24は、装着者の足部(足の甲、及び足裏)に固定される。一般に、足指の付け根の関節は歩行の際に屈曲するが、足装着部24も足指の付け根の部分が足指に従って屈曲するようになっている。
つま先姿勢センサ12と踵姿勢センサ13は、それぞれ、足装着部24の先端と後端に設置され、それぞれ、つま先と踵の姿勢(ロール角、ヨー角、ピッチ角)を検出する。また、これらの角度を微分することにより、つま先や踵の角速度や角加速度を求めることもできる。
つま先反力センサ10は、足装着部24の足裏部前方に設置され、つま先の接地を検出すると共に、歩行面からの反力を検出する。
踵反力センサ11は、足装着部24の足裏部後方に設置され、踵の接地を検出すると共に、歩行面からの反力を検出する。
以上のように構成された装着型ロボット1は、股関節アシストアクチュエータ17、膝関節アシストアクチュエータ18、足首関節アシストアクチュエータ19を駆動することにより、装着者の歩行を支援する。
図2の各図は、膝関節アシストアクチュエータ18に形成されたクラッチ機構を説明するための図である。
図2(a)に示したように、膝関節アシストアクチュエータ18は、膝関節モータ31、回転軸32、かさ歯車33、かさ歯車35、膝関節軸34、クラッチ36などから構成されている。
上腿連結部材26と下腿連結部材27は、膝関節軸34によって前後方向に回転可能に接続している。
膝関節軸34は、上腿連結部材26に対する下腿連結部材27の前後運動と装着者の上腿に対する下腿の前後運動が一致するように、例えば、装着者の膝関節と同軸に形成されている。なお、これは一例であって、装着者の膝関節の運動により適合するように二重関節によって上腿連結部材26と下腿連結部材27を接合してもよい。
膝関節モータ31は、例えば、DCモータであり、膝関節のアシストに必要なトルク、即ちアシスト力を発生する。
通常は、立脚期での低速回転及び大トルクと、遊脚期での高速回転及び小トルクをできるだけ両立するような高度なモータを必要とするが、装着型ロボット1では、遊脚期に膝関節モータ31を膝関節の駆動系から切り離すため、より低コストのモータを使用することができる。
膝関節モータ31の膝関節側には、膝関節モータ31の回転軸32が突出し、その先端部分にかさ歯車33が形成されている。
一方、膝関節軸34には、回転軸32とかみ合うかさ歯車35が形成されており、膝関節モータ31のトルクが膝関節軸34を回転するトルクに変換されるようになっている。
かさ歯車35は、クラッチ36を介して膝関節軸34に接合しており、クラッチ36を接続、開放することにより、かさ歯車35にかさ歯車33から伝達されたトルクを膝関節軸34に伝達、切断(遮断)することができる。
図2(b)は、クラッチ36が開放状態となってるところを示した図である。
クラッチ36は、膝関節軸側円板42、かさ歯車側円板41、及び円板移動部材43などから構成されている。
膝関節軸側円板42は、膝関節軸34に対して膝関節軸34の回転方向に対して固定されており、かつ、膝関節軸34の回転軸方向に移動可能なディスクであり、膝関節軸34の回転軸方向に膝関節軸34と同軸に複数枚形成されている。
かさ歯車側円板41は、かさ歯車35に対し、かさ歯車35の回転方向に固定されており、かつ、かさ歯車35の回転軸方向に移動可能なディスクであり、かさ歯車35の回転軸方向に複数枚形成されている。
膝関節軸側円板42とかさ歯車側円板41は、互い違いに配置されており、クラッチ36の解放時には、バネ機構などにより互いに所定距離を隔てて位置している。
このように、クラッチ36の解放時には、膝関節軸側円板42とかさ歯車側円板41の間には摩擦が発生せず、かさ歯車35で発生するトルクは膝関節軸34に伝達しない。
図2(c)は、クラッチ36が接続状態となっているところを示した図である。
膝関節軸34には、クラッチ36の接続時に膝関節軸側円板42をかさ歯車側円板41側に圧迫する円板移動部材43が形成されている。
円板移動部材43は、クラッチ36の接続時には、最も外側の膝関節軸側円板42をかさ歯車側円板41方向に圧迫する。
すると、膝関節軸側円板42とかさ歯車側円板41は、外側のものから順次かさ歯車35の側に移動して、互いに密着する。
これによって、膝関節軸側円板42とかさ歯車側円板41が摩擦力によって接合し、かさ歯車35の発生するトルクが膝関節軸34に伝達する。
このように、クラッチ36は、円板移動部材43を用いて駆動力の伝達、開放を制御することができる。
なお、クラッチ36は、一例であって、電磁クラッチなどの各種のクラッチを用いることができる。
図3は、装着型ロボット1のシステム構成を示した図である。
制御装置2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、時間を計測する手段としての時計、記憶部7、各種インターフェースなどを備えた電子制御ユニットであり、装着型ロボット1の各部を電子制御する。
制御装置2は、また、CPUで記憶部7に記憶された歩行支援プログラム等の各種プログラムを実行することにより構成される、センサ情報取得部3、各種パラメータ算出部4、歩行動作判定部5、歩行シーン判定部6、歩行アシスト力決定部8、クラッチ制御部9を備えている。
センサ情報取得部3は、つま先反力センサ10〜下腿姿勢センサ16の各センサから検出値を取得する。センサ情報取得部3で取得した各センサの検出値は、立脚期・遊脚期の判定や、歩行動作の判定や、歩行シーンの判定や、歩行パラメータの算出等に使用される。
各種パラメータ算出部4は、センサ情報取得部3で取得した検出値から、各関節の角度や角速度など、立脚期・遊脚期の判定に必要なパラメータ値を算出する。
なお、立脚期とは、脚部が接地して地面を後方に蹴っている期間であり、遊脚期とは脚部が地面から浮いて前に戻している期間である。
歩行動作判定部5は、装着者の動作が屈伸運動や足踏み動作などの歩行以外の動作なのか、それとも実際に歩行している動作なのかを判定する。
歩行シーン判定部6は、センサ情報取得部3で取得した検出値から、装着者の歩行している歩行シーンを判定する。判定対象となる歩行シーンとしては、歩行面種類(平地、上り階段、下り階段、上り坂道、下り坂道)の5種類のそれぞれに対して、前進歩行と後進歩行の歩行方向2種類があり、合計10の歩行シーンがある。
歩行アシスト力決定部8は、左右両足のそれぞれに配置されている股関節アシストアクチュエータ17、膝関節アシストアクチュエータ18、足首関節アシストアクチュエータ19に出力させるアシスト力を決定し、これに従ってこれらアシストアクチュエータを駆動する。なお、アシスト力とは、装着型ロボット1が各アシストアクチュエータを駆動して脚部に作用させるモーメント(トルク)である。
クラッチ制御部9は、円板移動部材43(図2)を駆動してクラッチ36の接続及び開放を制御する。
図4の各図は、1歩行周期においてクラッチ36を作動させる領域(区間)を説明するための図である。
図4(a)は、膝関節の関節モーメントの推移を示したグラフである。
グラフから明らかなように歩行周期は立脚期と遊脚期から構成されており、立脚期では、遊脚期に比べて膝関節に大きな関節モーメントが発生している。
例えば、立脚期では、関節モーメントの絶対値の最大値が40(Nm)程度であるのに対し、遊脚期では絶対値が10(Nm)程度である。
図4(b)は、膝関節の角速度の推移を示したグラフである。
グラフから明らかなように遊脚期では立脚期よりも大きな角速度が発生している。
例えば、遊脚期では、角速度の絶対値の最大値が400(Deg/Sec)程度であるのに対し、立脚では絶対値が200(Deg/Sec)程度である。
以上のように、立脚期では関節モーメントが大きくて角速度が小さく、逆に遊脚期では関節モーメントが小さくて角速度が大きいことがわかる。
従来例では、波線で示した遊脚期の角速度の速い領域51で膝関節アシストアクチュエータ18による抵抗が感じられる場合があったが、装着型ロボット1は、領域51によって膝関節アシストアクチュエータ18による駆動系と駆動力を伝達する伝達系を切断するため、装着者による下肢の運動が膝関節アシストアクチュエータ18に連動せず(即ち、下肢は自由運動できる状態となる)、装着者は自然に下肢を運動させることができる。
図5は、制御装置2がクラッチ36を操作する手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は制御装置2のCPUが所定のプログラムに従って行うものである。
なお、以下では、右足のクラッチ36について説明するが、左足のクラッチ36も同様に処理する。
まず、制御装置2は、右足のクラッチ36の状態(接続しているか、開放しているか)を取得する(ステップ5)。
これは、円板移動部材43の動作状態を取得することにより行うことができる。
次に、制御装置2は、クラッチ36の状態からクラッチ36が接続中か、あるいは開放中かを判断する(ステップ10)。
クラッチ36が接続中の場合(ステップ10;Y)、制御装置2は、クラッチ36を開放できるか否かの開放判断処理を行う(ステップ15)。
開放判断処理の結果、開放できると判断した場合(ステップ20;Y)、制御装置2は、クラッチ36を開放する(ステップ25)。
一方、開放できないと判断した場合(ステップ20;N)、制御装置2はクラッチ36の接続を維持する(ステップ30)。
また、ステップ10でクラッチ36が開放中と判断した場合(ステップ10;N)、制御装置2は、クラッチ36を接続できるか否かの接続判断処理を行う(ステップ35)。
接続判断処理の結果、接続すると判断した場合(ステップ40;Y)、制御装置2は、クラッチ36を接続する(ステップ45)。
一方、接続しないと判断した場合(ステップ40;N)、制御装置2は、クラッチ36の開放を維持する(ステップ50)。
図6は、図5のステップ15の開放判断処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、制御装置2は、右足の接地状態を取得する(ステップ105)。これは、つま先反力センサ10、踵反力センサ11などからの出力により取得することができる。
次に、右足のつま先のみが接地しているか否かを判断する(ステップ110)。これは、立脚時の初期、終期には、つま先のみが接地するため、当該初期、終期を検出するものである。
つま先以外(ここでは踵)も接地している場合(ステップ110;N)、制御装置2は、右足が立脚期であると判断し、クラッチ36の接続を維持すると判断する(ステップ140)。
一方、つま先のみが接地している場合(ステップ110;Y)、制御装置2は、右股関節の角度と角速度を取得する(ステップ115)。これは、各種パラメータ算出部4により算出される。
次に、制御装置2は、股関節の角度と角速度から右足が装着者の体より後ろで、かつ、後ろ向きに運動しているか否かを判断する(ステップ120)。
上の条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合(ステップ120;N)、制御装置2は、立脚期の初期であると判断し、クラッチ36の接続を維持すると判断する(ステップ140)。
上の条件が両方とも満たされている場合(ステップ120;Y)、制御装置2は、立脚期の終期であると判断する。
そして、制御装置2は、右足の膝関節の関節モーメントを推定する(ステップ125)。この推定値は各種パラメータ算出部4で算出される。
次に、制御装置2は、推定された関節モーメントが所定の閾値以下であるか否かを判断する(ステップ130)。
そして、制御装置2は、関節モーメントが閾値以下の場合は(ステップ130;Y)、クラッチ36を開放すると判断し(ステップ135)、関節モーメントが閾値よりも大きい場合は(ステップ130;N)、クラッチ36の接続を維持すると判断する(ステップ140)。
このように、判断基準に関節モーメントの閾値を設けることにより、立脚期の終期においてトルクが要求されているにもかかわらずクラッチ36が開放されるのを防止することができる。
図7は、図5のステップ35の接続判断処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、制御装置2は、右足の膝関節の関節モーメントを推定する(ステップ205)。この推定は各種パラメータ算出部4により行われる。
次に、制御装置2は、関節モーメントが所定の閾値以上か否かを判断する(ステップ210)。
関節モーメントが閾値以上である場合(ステップ210;Y)、制御装置2は、クラッチ36を接続すると判断する(ステップ235)。
関節モーメントが閾値未満である場合(ステップ210;N)、制御装置2は、右足の接地状態を取得する(ステップ215)。これは、つま先反力センサ10、踵反力センサ11の出力により取得する。
次に、制御装置2は、取得した接地状態により右足が接地しているか否かを判断する(ステップ220)。
右足が接地していないと判断した場合(ステップ220;N)、制御装置2は、クラッチ36の開放を維持すると判断する(ステップ240)。
一方、右足が接地していると判断した場合(ステップ220;Y)、制御装置2は、直前の状態をデータから取得する(ステップ225)。このデータは、記憶部7に記憶されている。これは、直前のデータと比較することにより、足を接地した瞬間であるか否かを判断するためである。
次に、制御装置2は、直前のデータにおいて右足が接地していなかったか否かを判断する(ステップ230)。
直前のデータで右足が接地していた場合(ステップ230;N)、制御装置2は、立脚期の終期であると判断し、クラッチ36の開放を維持すると判断する(ステップ240)。
一方、直前のデータで右足が接地していなかった場合(ステップ230;Y)、制御装置2は、右足が接地した瞬間であると判断し、クラッチ36を接続すると判断する(ステップ235)。
以上に説明した実施の形態では、膝関節についてクラッチ36による伝達系の接続と開放を実施したが、これは膝関節に限定するものではなく、股関節や足首関節に適用することもできる。
例えば、装着者が走っていたり早歩きしている場合には、股関節についても同様に遊脚期にクラッチを切断することが望ましい場合も考えられる。
以上に説明した実施の形態では、次のような効果を得ることができる。
(1)遊脚期にクラッチ36を切り離すことで、負荷となる動力源である駆動系、即ち膝関節アシストアクチュエータ18を動かさなくてもよくなり、軽い力で動かせるため違和感が低減される。
(2)膝関節モータ31が、立脚時の高出力低速回転、遊脚期の低出力高速回転の双方に対応する必要が無くなり、高価で高機能な膝関節モータを使用する必要が無く、コストを低減することができる。
(3)クラッチ36を切り離した状態では膝関節モータ31を駆動する必要が無くなり、消費エネルギーを低減することができる。
(4)遊脚期の終了時において膝の関節モーメントが閾値以下か否かを判断することにより、膝関節アシストアクチュエータ18によるトルクが必要なのにもかかわらずクラッチ36が開放されるのを防止することができる。
(5)遊脚期の開始時において直前のデータを参照することにより足が接地した瞬間にクラッチ36を接続することができる。
以上に説明した実施の形態により、次の構成を得ることができる。
装着型ロボット1は、上腿連結部材26や下腿連結部材27によって装着者の脚部を保持するため、歩行支援対象者の脚部を保持する保持手段を備えている。
また、膝関節アシストアクチュエータ18が膝関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するため、装着型ロボット1は、前記脚部の関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するアシスト力出力手段を備えている。
また、クラッチ36は、アシスト力を下腿連結部材27に伝達するため、装着型ロボット1は、前記出力したアシスト力を前記保持手段に伝達する伝達手段を備えている。
制御装置2は、遊脚期間でクラッチ36を開放するため、装着型ロボット1は、前記伝達手段による伝達を開放する開放手段を備えている。
この開放手段による開放は、例えば、遊脚期の場合など所定の条件が満たされた場合に自動的に開放するもののほか、例えば、装着者が必要に応じて手動で開放するように構成することもできる。
クラッチ機構により接続・開放する関節は、膝関節が特に有効なため、前記関節は膝関節とすることができる。
装着型ロボット1は、歩行周期のうち遊脚期にクラッチ36を開放するため、前記開放手段は、歩行周期に同期して前記伝達を開放しており、また、遊脚期間に前記伝達を開放している。
1 装着型ロボット
2 制御装置
3 センサ情報取得部
4 各種パラメータ算出部
5 歩行動作判定部
6 歩行シーン判定部
7 記憶部
8 歩行アシスト力決定部
9 クラッチ制御部
10 つま先反力センサ
11 踵反力センサ
12 つま先姿勢センサ
13 踵姿勢センサ
14 腰姿勢センサ
15 上腿姿勢センサ
16 下腿姿勢センサ
17 股関節アシストアクチュエータ
18 膝関節アシストアクチュエータ
19 足首関節アシストアクチュエータ
21 腰部装着部
22 上腿装着部
23 下腿装着部
24 足装着部
26 上腿連結部材
27 下腿連結部材
31 膝関節モータ
32 回転軸
33 かさ歯車
34 膝関節軸
35 かさ歯車
36 クラッチ
41 かさ歯車側円板
42 膝関節軸側円板
43 円板移動部材
51 領域

Claims (5)

  1. 歩行支援対象者の脚部を保持する保持手段と、
    前記脚部の関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するアシスト力出力手段と、
    前記出力したアシスト力を前記保持手段に伝達する伝達手段と、
    前記伝達手段による伝達を開放する開放手段と、
    を具備したことを特徴とする歩行支援装置。
  2. 前記関節は膝関節であることを特徴とする請求項1に記載の歩行支援装置。
  3. 前記開放手段は、歩行周期に同期して前記伝達を開放することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の歩行支援装置。
  4. 前記開放手段は、遊脚期間に前記伝達を開放することを特徴とすることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の歩行支援装置。
  5. 歩行支援対象者の脚部の関節で発生する関節モーメントを補助するアシスト力を出力するアシスト力出力機能と、
    前記出力したアシスト力を脚部を保持する保持手段に伝達する伝達機能と、
    前記伝達手段による伝達を開放する開放機能と、
    をコンピュータで実現する歩行支援プログラム。
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