JP2013208266A - ペースメーカ装置およびその動作方法、並びにプログラム - Google Patents

ペースメーカ装置およびその動作方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ランニング等に際して適切な目標ラップタイムを生成し、適切にランナーである使用者に通知する。
【解決手段】コース設定部41は、使用者が移動する移動コースを設定する。目標選択部44は、設定した移動コースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを、図示せぬサーバより取得する。目標ラップタイム生成部45は、取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する。ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムを計測する。通知情報生成部50は、目標ラップタイムと計測ラップタイムとの差分から楽曲を変化させてヘッドフォン31から出力させる。本技術は、インテリジェントペースメーカ装置に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本技術は、ペースメーカ装置およびその動作方法、並びにプログラムに関し、特に、利用者一人一人に最適な移動ペースを提示できるようにしたペースメーカ装置およびその動作方法、並びにプログラムに関する。
従来から、マラソンランナーや歩行者に対して走行ペースや歩行ペースを移動に伴って提示するペースメーカ装置があった。
しかしながら、従来のペースメーカ装置は、走行、または歩行を開始する前に一旦決定した一定のテンポで音声を鳴らすものであったため、同一のテンポでしかペースを提示することがなかった。このため、例えば、肉体的あるいは精神的に、走ったり、歩いたりする気力が低減してしまっているような場合、走ったり、歩いたりすることが嫌になってしまい、結局、ペースを無視することや、さらには走ったり、歩いたりすること自体を止めてしまうということがあった。
そこで、利用者である走者や歩行者の運動活動を監視および追跡することにより、必要に応じて、励ましを与え、走る、または、歩くといったことをやる気にさせるような装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−5841号公報
ところで、有名マラソンランナーや知人のランナーに憧れて、走ったりしたくなるような場合、その利用者は、どうしても有名マラソンランナーや知人のランナーと、自らの記録とを比較しながら走りたいと考えることがある。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、励ましを与え、走る、または、歩くといったことで、やる気にさせるようなことができても、憧れている有名マラソンランナーや知人のランナーと、自らの走るペースが、リアルタイムに、どの程度差があり、その目標となるペースで走るために、どの程度のペースで走ればよいのかを知ることができなかった。
また、利用者の体調などの内的状態や走るコースの混雑状況や天候などの外的環境は常に一定ではないので、例えば、内的状況である体調が不良であるにも拘らず、利用者自身が気が付いていないようなときにも、体調が万全である場合と同様のペースを提示してしまうことにより、体調を悪化させてしまう恐れがあった。また、外的環境である走るコースの混雑が酷かったり、天候が悪化しているにも拘わらず、外的環境の影響がない場合と同様のペースを提示してしまうことで、無理なペースで走ることを強要させてしまうようなこととなり、事故を起こしてしまうといったことや、実際には走ることができないようなペースを提示してしまうことにより、利用者の走る意欲そのものを低減させてしまうといった恐れがあった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、有名マラソンランナーや知人のランナーに憧れて、走ったりしたくなるような場合に、憧れているランナーとの相対的な関係を考慮してペースを提示できるようにすると共に、体調などの内的状態や混雑や天候といった外的環境を考慮してペースを提示することで、体調を維持しつつ、走る意欲を維持させながら走れるようにするものである。
本技術の一側面のペースメーカ装置は、使用者が移動する移動コースを設定するコース設定部と、前記コース設定部により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得部と、前記ラップタイムデータ取得部により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成部とを含む。
前記目標ラップタイム生成部には、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成させるようにすることができる。
前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含ませるようにすることができ、前記目標ラップタイム生成部には、前記内的状態情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成させるようにすることができる。
前記内的状態情報には、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、および/または発汗量の情報を含ませるようにすることができ、前記内的状態情報取得部には、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得させるようにすることができる。
前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含ませるようにすることができ、前記目標ラップタイム生成部には、前記外的環境情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成させるようにすることができる。
前記外的環境情報には、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、および/または高度の情報を含ませるようにすることができ、前記外的環境情報取得部には、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得させるようにすることができる。
前記使用者が前記設定部により設定された移動コースを移動する場合、前記使用者の位置を特定する位置特定部と、前記位置特定部により特定された前記使用者の移動コース上の位置を通過する際の通過時刻を計時する計時部と、前記位置特定部により特定された位置情報、および、前記位置特定部により特定された位置情報に対応する位置を通過する際に前記計時部により計時された時刻に基づいて、前記使用者のラップタイムを計測ラップタイムとして計測するラップタイム計測部と、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を前記使用者に提示する提示部とをさらに含ませるようにすることができる。
前記提示部には、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声、音量の変化、温度の変化、電気刺激、振動、発光色、および/または光量の変化を含む前記使用者が感知可能な情報として前記使用者に提示させるようにすることができる。
前記提示部には、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声により前記使用者に提示する場合、前記比較結果を楽曲、楽曲のテンポ、および楽曲の再生音量の少なくともいずれかを変化させて前記使用者に提示させるようにすることができる。
前記提示部には、前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記比較結果としてスローテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をスローテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を小さくするように変化させて前記使用者に提示させ、前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記比較結果としてアップテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をアップテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を大きくするように変化させて前記使用者に提示させるようにすることができる。
前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果に応じて、前記目標ラップタイムを変更する目標ラップタイム変更部をさらに含ませるようにすることができる。
前記目標ラップタイム変更部には、前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記目標ラップタイムを、より速いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更させ、前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記目標ラップタイムを、より遅いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更させるようにすることができる。
前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含ませるようにすることができ、前記目標ラップタイム変更部には、前記比較結果、および前記内的状態情報の少なくともそのいずれかに基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを変更させるようにすることができる。
前記内的状態情報には、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、発汗量、移動速度、および/またはふらつき度の情報を含ませるようにすることができ、前記内的状態情報取得部には、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得させるようにすることができる。
前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含ませるようにすることができ、前記目標ラップタイム更新部には、前記外的環境情報に基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、前記目標ラップタイムを変更させるようにすることができる。
前記外的環境情報は、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、高度、通行者量、および/または勾配の情報を含ませるようにすることができ、前記外的環境情報取得部には、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得させるようにすることができる。
本技術の一側面のペースメーカ装置の動作方法は、使用者が移動する移動コースを設定するコース設定処理と、前記コース設定処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得処理と、前記ラップタイムデータ取得処理により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成処理とを含む。
本技術の一側面のプログラムは、ペースメーカ装置を制御するコンピュータに、使用者が移動する移動コースを設定するコース設定ステップと、前記コース設定ステップの処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得ステップと、前記ラップタイムデータ取得ステップの処理により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成ステップとを含む処理を実行させる。
本技術の一側面においては、使用者が移動する移動コースが設定され、設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータが取得され、取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムが基準ラップタイムとされ、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムが生成される。
本技術のペースメーカ装置は、独立した装置であっても良いし、ペースメーカとしての処理を行うブロックであっても良い。
本技術の一側面によれば、有名マラソンランナーや知人のランナーに憧れて、走ったりしたくなるような場合に、憧れているランナーとの相対的な関係を考慮してペースを提示することが可能になると共に、体調などの内的状態や混雑や天候といった外的環境を考慮してペースを提示することで、体調を維持しつつ、走る意欲を維持させながら走らせるようにすることが可能となる。
本技術を適用したインテリジェントペースメーカを含むペースメーカシステムの構成例を示すブロック図である。 インテリジェントペースメーカの第1の実施の形態の構成例を示す図である。 図2のインテリジェントペースメーカを含む、図1のペースメーカシステムによるペースメーカ動作処理を説明するフローチャートである。 図2のインテリジェントペースメーカによるコース設定処理を説明するフローチャートである。 図2のインテリジェントペースメーカによる目標ラップタイム生成処理を説明するフローチャートである。 図2のインテリジェントペースメーカによる通知処理を説明するフローチャートである。 インテリジェントペースメーカの第2の実施の形態の構成例を示す図である。 図7のインテリジェントペースメーカによる目標ラップタイム動的変更処理を説明するフローチャートである。 インテリジェントペースメーカの第3の実施の形態の構成例を示す図である。 図9のインテリジェントペースメーカによる目標ラップタイム生成処理を説明するフローチャートである。 インテリジェントペースメーカの第4の実施の形態の構成例を示す図である。 図11のインテリジェントペースメーカによる目標ラップタイム動的変更処理を説明するフローチャートである。 図11のインテリジェントペースメーカによる目標ラップタイム補正係数算出処理を説明するフローチャートである。 図11のインテリジェントペースメーカによる通知処理を説明するフローチャートである。 汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1. 第1の実施の形態(目標ラップタイムを設定した後は変更しない場合の一例)
2. 第2の実施の形態(計測ラップタイムと目標ラップタイムとの比較に基づいて目標ラップタイムを動的に変更する場合の一例)
3. 第3の実施の形態(内的状況情報および外的環境情報に基づいて目標ラップタイムを設定する場合の一例)
4. 第4の実施の形態(内的状況情報および外的環境情報に基づいて目標ラップタイムを動的に変更し、通知を変更する場合の一例)
<1.第1の実施の形態>
[ペースメーカシステムの構成例]
図1は、本技術を適用したペースメーカシステムの一実施の形態の構成例を示している。図1のペースメーカシステムは、インターネットに代表されるネットワーク13に接続されたインテリジェントペースメーカ11−1乃至11−n、およびラップタイムDB管理サーバ12より構成される。尚、インテリジェントペースメーカ11−1乃至11−nは、それぞれを特に区別する必要がない場合、単に、インテリジェントペースメーカ11と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
インテリジェントペースメーカ11は、利用者であるランナーに所持される、メディアプレイヤとしての機能を備えた携帯型のランニング用のペースメーカである。すなわち、インテリジェントペースメーカ11は、ヘッドフォン31(図2)を備えており、メディアプレイヤとして、様々な楽曲を、様々なリズムやテンポで再生して出力する。このように、インテリジェントペースメーカ11は、様々な楽曲を、様々なリズムやテンポで再生することにより、利用者であるランナーに対して、再生する楽曲のリズムやテンポに合わせて走るように促すことでペースメーカとして機能する。
ラップタイムDB管理サーバ12は、複数のランナー毎に、ランニングしたコースと、そのコース上の所定の位置である登録地点毎に、その直線の登録地点のそれぞれ通過時刻と、その時刻間の差分となるラップタイムをデータベース(DB)として管理している。
インテリジェントペースメーカ11は、使用者がランニングをする際に操作されると、その操作に対応して、ネットワーク13を介してラップタイムDB管理サーバ12にアクセスする。ラップタイムDB管理サーバ12は、ネットワーク13を介して、インテリジェントペースメーカ11からのアクセスを受け付けると、要求に応じてラップタイムのデータベースに登録されている全ラップタイムのデータのうち、必要なラップタイムのデータをインテリジェントペースメーカ11に送信する。
インテリジェントペースメーカ11は、ネットワーク13を介してラップタイムDB管理サーバ12よりラップタームのデータを取得する。インテリジェントペースメーカ11は、ランナーがこれからランニングするコースに対応する全ラップタイムのデータを検索して、一覧として使用者であるランナーに提示し、いずれかのラップタイムを選択するように促す。また、インテリジェントペースメーカ11は、選択されたラップタイムに基づいて、ランナーに対して適切な係数を乗じるなどして目標ラップタイムを生成し提示する。さらに、インテリジェントペースメーカ11は、ランナーが走り出すと、コース上の登録地点毎にラップタイムを計測し、目標ラップタイムとの差から、楽曲や、楽曲のテンポ、およびリズムなどに変化をつけて楽曲を再生することで、楽曲のテンポおよびリズムにより走るペースを促す。
ここで一覧として表示されるラップタイムのデータには、例えば、オリンピック選手や、競技会などで入賞した選手が実際に走ったときのラップタイムも含まれるようにすることができる。従って、例えば、目標とするオリンピック選手に憧れて走りたいと思ったような場合、その目標とする選手のラップタイムデータを目標とするラップタイムとして選択することもできる。このように使用者であるランナーにとって、目標にしたい選手や記録などを基準ラップタイムとすることができるので、ランナーの走る意欲や目標に追いつきたいといった欲求を満たすことで、トレーニングを継続させる動機付けをさせることが可能となり、結果として運動能力を向上させることが可能となる。
[インテリジェントペースメーカの第1の実施の形態]
次に、図2を参照して、インテリジェントペースメーカ11の第1の実施の形態の構成例について説明する。
インテリジェントペースメーカ11は、制御部21、GPS(Global Positioning System)22、ユーザ入力部23、通信部24、楽曲データ記憶部25、RTC(Real Time Clock)26、表示部27、音声出力部28、および加速度センサ29を備えている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)などのマイクロコンピュータより構成されている。制御部21は、CPUがROMに記憶されている各種のプログラムやデータをRAMに展開して実行することで、インテリジェントペースメーカ11の動作の全体を制御している。
GPS22は、図示せぬ衛星から送信されてくる信号を受信することにより、インテリジェントペースメーカ11の地球上の位置を緯度および経度といった情報として検出し、これらの位置情報を制御部21に供給する。尚、位置情報が検出できればよいので、GPS22を用いる以外の方法で位置情報を検出するようにしてもよく、例えば、Wi-Fi(Wireless Fidelity)の接続地点との相互距離を利用して位置情報を検出するようにしてもよい。
ユーザ入力部23は、操作ボタンや操作スイッチなどからなり、使用者であるランナーの操作を受け付け、操作を受け付けると、対応する操作信号を発生して、制御部21に供給する。
通信部24は、例えば、イーサネット(登録商標)ボードなどからなり、インターネットに代表されるネットワーク13を介して、ラップタイムDB管理サーバ12と通信し、データを授受する。
楽曲データ記憶部25は、利用者であるランナーのペースを提示するための楽曲である音楽のデータが所定の圧縮形式で記憶されており、制御部21からの要求に応じて、音楽データを供給する。RTC26は、現実の時刻情報を発生し、制御部21に供給する。
表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)などから構成されており、制御部21より供給されてくる各種の情報を表示し、使用者であるランナーに提示する。
音声出力部28は、制御部21より楽曲データ記憶部25に記憶された音楽データの供給を受けると、対応する音楽データを再生し、ヘッドフォン31に供給して、楽曲として出力させる。
加速度センサ29は、インテリジェントペースメーカ11本体における加速度を計測し、装着している使用者であるランナーの動きを検出し、検出した動きに対応する検出信号を制御部21に供給する。加速度センサ29の検出信号により、使用者であるランナーが、走っている、走り出した、ふらついているといった識別をすることも可能となり、また、走っている速度、およびふらつきの度合も認識することが可能となる。
次に、制御部21の詳細な構成について説明する。
制御部21は、コース設定部41、コース記憶部42、位置特定部43、目標選択部44、目標ラップタイム生成部45、目標ラップタイム記憶部46、ラップタイム計測部47、ラップタイム計測結果記憶部48、ラップタイム比較部49、および通知情報生成部50を備えている。
コース設定部41は、GPS22より供給される信号により位置特定部43で特定される位置情報に基づいて、ランニングのコースとして選択可能なコースを選択すると共に、そのいずれかの選択を促す画像を表示部27に表示する。そして、コース設定部41は、表示部27に表示される画像に基づいて、ユーザ入力部23が操作されることにより選択されたコースを設定されたコースとみなして、コース記憶部42に記憶させる。
位置特定部43は、GPS22により供給される信号、すなわち、地球上の緯度、および経度の情報から自らに内蔵する地図上のどの位置であるかを特定する。
目標選択部44は、目標ラップタイムを生成する際に、通信部24を制御して、ネットワーク13を介して、ラップタイムDB管理サーバ12にアクセスし、設定されたコースに対応するラップタイムのデータを取得する。さらに、目標選択部44は、取得したラップタイムのデータの一覧の表示画像を生成すると共に、そのうちのいずれかの選択を促す画像を生成し、表示部27に表示する。そして、目標選択部44は、ユーザ入力部23が操作されて選択されたラップタイムのデータを目標ラップタイム生成部45に供給する。
目標ラップタイム生成部45は、目標選択部44より供給されてきたラップタイムのデータを取得すると、所定の係数を乗じるなどして、ランナーが目標とするのに最適な目標ラップタイムを生成する。より詳細には、目標ラップタイム生成部45は、使用者であるランナーの過去のラップタイムなどに基づいて、所定の係数を設定し、目標選択部44より供給されてきたラップタイムに乗じることにより目標ラップタイムを生成する。さらに、目標ラップタイム生成部45は、生成した目標ラップタイムを表示部27に表示すると共に、さらに遅くする、さらに速くする、またはこのままとするといった確認画像を表示部27に表示する。この確認画面に基づいて、ランナーがユーザ入力部23を操作し、目標ラップタイムを遅くしたり、または速くするような場合、目標ラップタイム生成部45は、要求に対応できるように係数を調整して、再度係数を乗じて目標ラップタイムを生成し、表示部27に表示する。そして、目標ラップタイム生成部45は、ランナーがユーザ入力部22を操作して、表示された目標ラップタイムでよいとみなされた場合、その目標ラップタイムを目標ラップタイム記憶部46に記憶させる。
ラップタイム計測部47は、位置特定部43より供給されてくる位置情報に基づいて、コース上のラップタイムの計測位置、すなわち、登録地点であるか否かを判定し、ラップタイム計測位置であるタイミングでRTC26より供給されてくる時刻情報を読み込むことで通過時刻を計測する。さらに、ラップタイム計測部47は、位置特定部43より供給されてきた位置情報に対応するコース上の登録地点において計測した通過時刻と、直前の登録地点の通過時刻との差分からラップタイムを算出し、登録地点の情報と共に、算出したラップタイムを計測ラップタイムとしてラップタイム計測結果記憶部48に記憶させる。
ラップタイム比較部49は、目標ラップタイム記憶部46に記憶されている目標ラップタイムと、ラップタイム計測結果記憶部48に記憶されている計測ラップタイムとを比較して、比較結果を通知情報生成部50に供給する。
通知情報生成部50は、比較結果に基づいて、楽曲データ記憶部25に記憶されている楽曲を選択し、比較結果に対応するリズム、またはテンポで音声出力部28に再生するように指示する。これにより、再生出力部28は、通知情報生成部50からの指示に従って、所定の圧縮形式で圧縮された楽曲のデータを伸張し、指定されたリズム、または指定された楽曲を音声としてヘッドフォンより出力する。
通知情報生成部50は、例えば、目標ラップタイムに対して、計測ラップタイムが進んでおり、目標ラップタイムに対して十分に余裕がある場合には、ゆったりとした雰囲気のスローテンポの楽曲を再生する。このようにすることにより、ランナーは、ヘッドフォン31から聞こえてくる、ゆったりとしたスローテンポの楽曲を聴くことで、ペースを落とせば、目標とするランナーのラップタイムを基準として設定された目標ラップタイムに近付くようにランニングできることが自覚できるようになる。また、スローテンポの楽曲に合わせて走ることで、走るリズムを意識的に変えなくても適切なペースで走ることが促される。さらに、例えば、目標ラップタイムに対して、計測ラップタイムが遅れており、目標ラップタイムに対して余裕がない場合には、少しアップテンポの雰囲気の楽曲を再生する。このようにすることにより、ランナーは、ヘッドフォン31から聞こえてくる、アップテンポのペースの楽曲を聴くことで、ペースを上げながら走るようにすることで、目標とするランナーのラップタイムを基準として設定された目標ラップタイムに近付くようにランニングできることが自覚できるようになる。また、アップテンポの楽曲に合わせて走ることで、走るリズムを意識的に変えなくても適切なペースで走ることが促される。
[図2のインテリジェントペースメーカによるペースメーカ動作処理]
次に、図3のフローチャートを参照して、図2のインテリジェントペースメーカによるペースメーカ動作処理について説明する。
ステップS1において、コース設定部41は、コース設定処理を実行し、使用者であるランナーがこれからランニングするコースを設定し、設定したコースをコース記憶部42に記憶させる。尚、コース設定処理については、図4のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS2において、目標選択部44は、コース記憶部42に記憶されたコースの情報と共に、通信部24を制御して、ネットワーク13を介して、そのコースをランニングした人物のラップタイムのデータをラップタイムDB管理サーバ12に要求する。
ステップS21において、ラップタイムDB管理サーバ12は、ネットワーク12を介して、いずれかのインテリジェントペースメーカ11より設定されたコースに対応したラップタイムのデータが要求されてきたか否かを判定する。ステップS21において、例えば、ステップS2の処理により、設定されたコースに対応するラップタイムのデータが供給されてきた場合、ラップタイムのデータが要求されたものとみなして、処理は、ステップS22に進む。
ステップS22において、ラップタイムDB管理サーバ12は、自らでデータベース(DB)として管理しているラップタイムのデータのうち、設定されたコースに対応するものを検索する。ラップタイムのデータは、ランニングにインテリジェントペースメーカ11を利用して、他のランナーが走ったコース毎のラップタイムのデータや、オリンピックや国際大会における著名なランナーを含む、ランナーのラップタイムのデータなどである。また、ラップタイムのデータには、コース上に設けられた所定の区間毎のタイム、すなわち、ラップタイムと共に、そのときの、区間毎の気象条件を含む外的環境情報として天候、気温、降水量、気圧、湿度、および標高(高度)といった情報も含まれている。
ステップS23において、ラップタイムDB管理サーバ12は、検索されたラップタイムのデータと、そのラップタイムの人物の情報を、ラップタイムのデータを要求してきたインテリジェントペースメーカ11に送信する。
尚、ステップS21において、設定されたコースに対応するラップタイムのデータが要求されてこなかった場合、ステップS22,S23の処理は、スキップされる。
ステップS3において、目標選択部44は、ステップS21の処理により、ラップタイムDB管理サーバ12より送信されてきた、設定されたコースに対応するラップタイムのデータを取得する。
ステップS4において、目標選択部44は、取得したラップタイムと、その人物との一覧を選択可能なラップタイムの一覧として生成し、表示部27に表示すると共に、一覧に表示されたラップタイムのいずれかを目標とするラップタイムとして選択するように促す画像を表示する。
ステップS5において、目標選択部44は、いずれかのラップタイムが選択されたか否かを判定し、選択されていないと判定した場合、処理は、ステップS4に戻る。すなわち、いずれかのラップタイムが目標とするものとして選択されるまで、ステップS4,S5の処理が繰り返される。ステップS5において、例えば、いずれかのラップタイムが選択されると、目標とするラップタイムが選択されたものとみなし、処理は、ステップS6に進む。
ステップS6において、目標ラップタイム生成部45は、目標ラップタイム生成処理を実行し、選択されたラップタイムに基づいて、目標ラップタイムを生成し、生成した目標ラップタイムを目標ラップタイム記憶部46に記憶させる。尚、目標ラップタイム生成処理については、図5のフローチャートを参照して、詳細を後述するものとする。
ステップS7において、ラップタイム計測部47は、加速度センサ29からの検出信号に基づいて、ランナーである使用者が走り出したか否かを判定する。ステップS7において、ラップタイム計測部47は、加速度センサ29からの検出信号に基づいて、走り出したものとみなした場合、処理は、ステップS8に進む。尚、ステップS7において、走り始めていないとみなされた場合、ステップS8の処理はスキップされる。
ステップS8において、通知情報生成部50は、通知処理を実行して、ランニングにともなって順次計測される計測ラップタイムと目標ラップタイムとを比較し、比較結果に応じた楽曲を音声出力部28よりヘッドフォン31から出力させる。尚、通知処理については、図6のフローチャートを参照して、詳細を後述するものとする。
ランナーは走るのを止めたか、または、設定したコースを走り切るとステップS8の処理が終了し、処理は、ステップS9に進む。
ステップS9において、コース設定部41は、ユーザ入力部23が操作されて再設定が指示されたか否かを判定する。例えば、再設定が指示された場合、処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、再設定が指示されなかった場合、処理は、ステップS10に進む。
ステップS10において、制御部21は、ユーザ入力部23が操作されて、動作終了が指示されたか否かを判定する。ステップS10において、例えば、動作終了が指示されない場合、処理は、ステップS7に戻る。すなわち、走り始めるか、走るのを止めたか、または、設定されたコースを走り終えた後、再設定も、終了指示もなされない場合、ステップS7乃至S10の処理が繰り返されることになる。
そして、ステップS10において、終了が指示された場合、処理は、ステップS11に進む。ステップS11において、通知情報生成部50は、ラップタイム計測結果記憶部48に記憶されている計測ラップタイムのデータを、設定されたコースの情報、および、ランナーを識別する情報と共に、通信部24を制御して、ラップタイムDB管理サーバ12に送信する。
ステップS24において、ラップタイムDB管理サーバ12は、いずれかのインテリジェントペースメーカ11より計測ラップタイムが送信されてきたか否かを判定する。ステップS24において、例えば、ステップS11の処理により、計測ラップタイムが送信されてくると、計測ラップタイムの送信があったものとみなし、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、ラップタイムDB管理サーバ12は、送信されてきた計測ラップタイムを取得し、ステップS26において、DBに登録し、処理は、ステップS21に戻る。尚、ステップS24において、いずれのインテリジェントペースメーカ11からも計測ラップタイムの送信がないとみなされた場合、ステップS25,S26の処理は、スキップされ、処理は、ステップS21に戻る。
すなわち、以上の処理により、インテリジェントペースメーカ11を所持したランナーは、自らがランニングしようとするコースを設定することにより、設定したコースに対応した複数のラップタイムのデータを取得することが可能となる。また、取得したコースのいずれかを選択することにより、目標ラップタイムが生成される。そして、ランニングを開始すると、ランニングと共に計測される計測ラップタイムと目標ラップタイムとの差分に対応した通知を受けながらペースが制御された状態でランニングをすることが可能となり、結果として、目標とするランナーのラップタイムを基準として生成される目標ラップタイムを目指してランニングをすることで、楽しみながら体力の向上を図ることが可能となる。
また、ランニングが終了した後には、自らのランニングにより得られた計測ラップタイムがラップタイムDB管理サーバ12に供給されることになるため、例えば、別の日に、そのときのラップタイムを目標ラップタイムを生成するためのものとして選択することが可能となり、自らのラップタイムを利用して目標ラップタイムを生成することで、ランニングによる速さを徐々に向上させるようなことが可能となる。
さらに、ラップタイムDB管理サーバ12に登録される、目標とするラップタイムには、オリンピック選手が保持する記録や公式認定された記録などを登録しておくことにより、オリンピック選手や公式認定された記録を目標にしながらランニングを楽しむことが可能となるため、走ることを継続することにより、徐々に早くなっていくことを楽しめるようにすることができ、ランニングを継続させる動機付けとすることが可能となる。
[コース設定処理]
次に、図4のフローチャートを参照して、図2のインテリジェントペースメーカ11によるコース設定処理について説明する。
ステップS41において、コース設定部41は、位置特定部43を制御して、GPS22より供給されてくる、図示せぬ衛星からの信号に基づいて計測される現在位置の緯度、および経度の情報からなる位置情報を取得させる。
ステップS42において、コース設定部41は、取得した位置情報に基づいて、図示せぬ地図データ上の現在位置を特定する。
ステップS43において、コース設定部41は、特定した地図データ上の現在位置の情報に基づいて、選択可能なコースを表示部27に表示する。すなわち、コース設定部41は、図示せぬ地図データを利用して、現在位置を含むランニングに適したコースをいくつか生成して表示する。例えば、現在位置が、著名なマラソン大会などのコース付近である場合には、コース設定部41は、そのコースを選択肢とするようにしてもよい。また、コース設定部41は、予めランニングしたいコースの距離などを使用者であるランナーにユーザ入力部23を利用して入力させ、現在位置を含む、入力された距離に最適なランニングコースを生成し、選択肢とするようにしてもよい。さらに、コース設定部41は、現在位置、または、その付近の位置を含む、過去に使用者であるランナーが走ったことのあるコースを選択肢とするようにしてもよい。
ステップS44において、コース設定部41は、ユーザ入力部23が操作されることによりいずれかのコースが選択されたか否かを判定し、いずれかのコースが選択されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS44において、例えば、いずれかのコースが選択された場合、処理は、ステップS45に進む。
ステップS45において、コース設定部41は、図示せぬ地図データに基づいて、選択されたコースが地図上に表示されるような画像を生成し、表示部27に表示する。さらに、コース設定部41は、表示されたコースの編集の要求を受け付ける画像を表示する。
ステップS46において、コース設定部41は、ユーザ入力部23が操作されて、コースの編集が要求されたか否かを判定する。ステップS46において、コースの編集が要求された場合、ステップS47において、コース設定部41は、ユーザ入力部23が操作されることにより発生される操作信号に応じて、表示部27に表示されているコースを編集し、編集結果となるコースを表示部27に表示する。
ステップS47において、コース設定部41は、ユーザ入力部23が操作されて、コース決定が指示されたか否かを判定する。ステップS47において、コース決定が指示されないとみなされた場合、処理は、ステップS45に戻る。すなわち、コース決定が指示されるまで、ステップS45乃至S48の処理が繰り返される。尚、ステップS46において、編集の要求がないとみなされた場合、ステップS47の編集処理がスキップされる。
そして、ステップS48において、コース決定が指示されたとみなされた場合、ステップS49において、コース設定部41は、決定されたコースの情報をコース記憶部42に記憶させると共に、コース設定処理が終了される。
すなわち、以上のように、現在位置が特定されると、特定された現在位置が含まれる複数のコースの選択肢が表示されて、ユーザ入力部23が操作されることにより、そのいずれかが選択される。さらに、選択されたコースに対して、必要に応じて編集操作を加えることが可能になされている。このように、使用者であるランナーがこれからランニングしようとするコースを設定することが可能となる。
[目標ラップタイム設定処理]
次に、図5のフローチャートを参照して、図2のインテリジェントペースメーカ11による、目標ラップタイム設定処理について説明する。
ステップS61において、目標ラップタイム生成部45は、目標とするラップタイムとして選択されたラップタイムのデータに基づいて、各区間の時間を所定の係数xで乗じた間隔となるようにラップタイムを編集し、目標ラップタイムを生成する。すなわち、ラップタイムのデータは、コース上に設定される複数の所定の位置で設定される区間毎に、求められたタイムとして構成されている。そこで、目標ラップタイム生成部45は、このラップタイムを所定の係数xで乗じた間隔となるようにラップタイムを編集することで、目標とするランナーのラップタイムを、使用者であるランナーに最適なラップタイムに編集し、これを目標ラップタイムとする。この所定の係数xについては、予め使用者によりユーザ入力部23を操作することで入力された値とするようにしてもよい。また、目標ラップタイム生成部45は、例えば、目標とするラップタイムが著名なマラソンランナーのものであるような場合、使用者であるランナーが過去において達成することができた最高記録となるラップタイムについて、目標となるラップタイムに対する比率を求め、これを所定の係数xとするようにしてもよい。
ステップS62において、目標ラップタイム生成部45は、生成した目標ラップタイムを表示部27に表示する。目標ラップタイム生成部45は、例えば、目標ラップタイムとして生成したラップタイムの一覧を区間毎に表示部27に表示する。この表示により使用者であるランナーは、設定された目標ラップタイムが、各区間でどのように設定されたかを認識することが可能となる。
ステップS63において、目標ラップタイム生成部45は、表示部27に表示されている目標ラップタイムで決定であるか否かの入力を促す画像を表示すると共に、ユーザ入力部23が操作されて、表示されている目標ラップタイムで決定か否かを判定する。ステップS63において、例えば、目標ラップタイムとして決定されていないとみなされた場合、処理は、ステップS64に進む。
ステップS64において、目標ラップタイム生成部45は、現在の目標ラップタイムよりも速めにするか、または、遅めにするのかを問い合わせる表示画像を生成して、表示部27に表示する。
ステップS65において、目標ラップタイム生成部45は、ユーザ入力部23が操作されて、目標ラップタイムを遅めにするように要求されたか否かを判定する。ステップS65において、例えば、目標ラップタイムを現在のものよりも遅めにすることが要求された場合、処理は、ステップS66に進む。
ステップS66において、目標ラップタイム生成部45は、所定の係数xを所定数だけ大きくし、処理は、ステップS61に戻る。
一方、ステップS65において、目標ラップタイムを遅めにすることが要求されない場合、速めの目標ラップタイムとすることが要求されたものとみなし、処理は、ステップS67に進む。
ステップS67において、目標ラップタイム生成部45は、所定の係数xを所定数だけ小さくし、処理は、ステップS61に戻る。
すなわち、目標ラップタイムを遅めにするように要求された場合、目標ラップタイム生成部45は、所定の係数xを大きくし、目標ラップタイムを大きく、すなわち、所定数だけ遅めになるように生成し直す。逆に、目標ラップタイムを速めにするように要求された場合、目標ラップタイム生成部45は、所定の係数xを小さくし、目標ラップタイムを小さく、すなわち、所定数だけ速めになるように生成し直す。
このようにして、使用者であるランナーが、目標ラップタイムについて決定するまで、ステップS61乃至S67の処理が繰り返されることにより、目標ラップタイムが繰り返し生成される。そして、ステップS63において、使用者であるランナーが目標ラップタイムとして決定するように、ユーザ入力部23を操作すると、今現在表示されているラップタイムが、目標ラップタイムとして決定されたものとみなし、処理は、ステップS68に進む。
ステップS68において、目標ラップタイム生成部45は、今現在求められている目標ラップタイムを目標ラップタイム記憶部46に記憶させ、処理は、終了する。
すなわち、以上の処理より、目標にするラップタイムを基準として目標ラップタイムを生成することが可能になる。また、生成された目標ラップタイムが気に入らない場合については、さらに、遅めのラップタイムとするか、または速めのラップタイムとするかの要求に応じて修正することができるので、使用者であるランナーがイメージするような目標ラップタイムを容易に生成することが可能となる。
[通知処理]
次に、図6のフローチャートを参照して、図2のインテリジェントペースメーカ11による、通知処理について説明する。
ステップS81において、通知情報生成部50は、ユーザ入力部23が操作されて、楽曲の変更が指示されたか否かを判定する。ステップS81において、楽曲の変更が指示された場合、処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、通知情報生成部50は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、選択可能な楽曲のデータを読み出して、選択可能な楽曲の一覧として表示部27に表示すると共に、いずれかの楽曲を選択するように促す画像を表示する。
ステップS83において、通知情報生成部50は、ユーザ入力部23が操作されて、いずれかの楽曲が選択されたか否かを判定し、いずれの楽曲も選択されない場合、処理は、ステップS82に戻る。すなわち、いずれかの楽曲が選択されるまで、ステップS82,S83の処理が繰り返される。そして、ステップS83において、ユーザ入力部23が操作されて、いずれかの楽曲が選択されると、処理は、ステップS84に進む。
ステップS84において、通知情報生成部50は、選択された楽曲のデータを楽曲データ記憶部25より読み出して音声出力部28に供給する。音声出力部28は、所定の圧縮形式に圧縮されている楽曲データを伸張処理し、デジタル信号からアナログ信号に変換してヘッドフォン31より楽曲の音声として出力させる。尚、ステップS81乃至S84の処理については、走り出す前であっても同様の操作をすることができるようにしてもよい。また、ステップS81において楽曲の変更が指示されない場合、ステップS82,S83の処理はスキップされる。この場合については、通知情報生成部50は、デフォルトで設定されている楽曲や、前回設定された楽曲を再生させるようにしてもよい。
ステップS85において、ラップタイム計測部47は、位置特定部43を制御して、GPS22より供給される情報に基づいて、位置情報を取得させ、コース上の現在位置を特定する。
ステップS86において、ラップタイム計測部47は、位置特定部43により特定された位置が、コース記憶部42に記憶されているコース上のラップタイムが記録されるための区間を設定する特定の位置である登録地点に対して所定の距離内であるか否かを判定する。ステップS86において、現在位置が、ラップタイムが記録されるための区間を設定する登録地点ではない場合、処理は、ステップS81に戻る。すなわち、インテリジェントペースメーカ11を所持したランナーがランニングにより設定されたコース上を移動する場合、ラップタイムの計測が不要な位置を通過しているようなとき、ステップS81乃至S85の処理が繰り返される。
ステップS86において、例えば、インテリジェントペースメーカ11を所持したランナーがランニングにより設定されたコース上を移動する場合、ラップタイムの計測が必要な登録位置の付近を通過しているようなとき、処理は、ステップS87に進む。
ステップS87において、ラップタイム計測部47は、RTCにより読み出される時刻信号を読み取ることにより登録地点の通過時刻を計測する。
ステップS88において、ラップタイム計測部47は、計測された通過時刻を設定コース上の、ラップタイムを計測すべき登録地点を通過したものとみなし、計測された時刻を設定コース上の登録地点と対応付けてラップタイム計測結果記憶部48に記憶させる。
ステップS89において、ラップタイム計測部47は、ラップタイム計測結果記憶部48に記憶されている、直近の登録地点の通過時刻と、その直前の登録地点の通過時刻との差分からラップタイムを計算し、計測ラップタイムとしてラップタイム計測結果記憶部48に記憶させる。
ステップS90において、ラップタイム計測部47は、目標ラップタイム記憶部46をにアクセスし、通過が検出された登録地点における目標ラップタイムを読み出す。
ステップS91において、ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムは、目標ラップタイムに対して所定時間以上遅れているか否かを判定する。ステップS91において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して遅れてない場合、処理は、ステップS92に進む。
ステップS92において、ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでいるか否かを判定する。ステップS92において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでいない場合、処理は、ステップS93に進む。
ステップS93において、ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムが、略目標ラップタイム通りであり、適切な状態でランニングがなされているものとみなし、その旨を示す情報を通知情報生成部50に供給する。通知情報生成部50は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、適切な速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後、元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
一方、ステップS92において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでいる場合、処理は、ステップS94に進む。
ステップS94において、ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムが、目標ラップタイムよりも進んでいる状態であるものとみなし、その旨を示す情報を通知情報生成部50に供給する。通知情報生成部50は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、目標ラップタイムに対して、速い速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後、元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
さらに、ステップS91において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上遅れている場合、処理は、ステップS95に進む。
ステップS95において、ラップタイム計測部47は、計測ラップタイムが、目標ラップタイムよりも遅れている状態であるものとみなし、その旨を示す情報を通知情報生成部50に供給する。通知情報生成部50は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、目標ラップタイムに対して、遅い速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後、元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
ステップS96において、通知情報生成部50は、ユーザ入力部23が操作されて通知処理の終了が指示されたか、または、位置特定部43より供給されてくる現在位置が設定されたコースの終点を示し、コースを走りきったものとみなされたか否かを判定する。ステップS96において、例えば、ユーザ入力部23が操作されて通知処理の終了が指示されることなく、さらに、位置特定部43より供給されてくる現在位置が設定されたコースの終点を示さず、コースを走りきったものとみなされない場合、処理はステップS81に戻る。すなわち、この場合、ランニングが継続した状態であるものとみなし、ステップS81以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS96において、例えば、ユーザ入力部23が操作されて通知処理の終了が指示されたか、または、位置特定部43より供給されてくる現在位置が設定されたコースの終点を示し、コースを走りきったものとみなされた場合、処理が終了される。
以上の処理により、使用者であるランナーは、設定されたコースを走るだけで、ラップタイムが計測される度に、目標ラップタイムに対して、略同一の速度で走っているか、速い速度で進んで走っているか、または遅い速度で遅れて走っているかを示す楽曲を聴くことが可能となる。結果として、ランナーは、楽曲を聴いているだけで、目標ラップタイムに対しての自らのラップタイムを認識することが可能となり、自らのランニングのペースを制御することが可能となる。
以上においては、計測ラップタイムと目標ラップタイムとの差分から略同一である、進んでいる、または遅れているという状態に応じて、所定時間だけことなる楽曲を再生する例について説明してきたが、例えば、状態に応じて同一の楽曲の再生リズムやテンポを変化させるようにしても良い。すなわち、計測ラップタイムと目標ラップタイムとが略同一である場合には、リズムやテンポを変化させないように同一の状態で楽曲を再生する。また、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して進んでいる場合には、速度を落とすように促すために、リズムやテンポを遅くさせ、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して遅れている場合には、速度を上げるように促すために、リズムやテンポを速くさせて楽曲を再生させるようにしても良い。さらに、計測ラップタイムと目標ラップタイムとの差分から略同一である、進んでいる、または遅れているという状態に応じて、楽曲を再生する音量を同一にする、小さくする、または大きくするといったようにしてもよい。さらに、楽曲を計測ラップタイムと目標ラップタイムとの差分に応じて再生させると共に、その差分に応じて、「適切な速度で走っています」、「そのペースで頑張ってください」、「速過ぎます」、または「遅れています」といった状態を示す情報を表示部27に表示するようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
[インテリジェントペースメーカの第2の実施の形態]
以上においては、目標ラップタイムを走り出す前に生成し、設定した目標ラップタイムと計測ラップタイムとの比較に基づいて通知処理を実行することによりペースメーカとしての機能を実現させる例について説明してきた。しかしながら、ランニングを開始した後、体調などのユーザの内的状態が変化したり、天候などの外的環境が変化することにより、走り出す前に設定した目標ラップタイムを変更せざるを得ない状態となることも考えられる。このような内的状態および外的環境の変化や、使用者であるランナーの要求により目標ラップタイムを動的に変更できるようにしても良い。
図7は、内的状態および外的環境の変化や、使用者であるランナーの要求により目標ラップタイムを動的に変更できるようにしたインテリジェントペースメーカ11の第2の実施の形態の構成例を示している。尚、図7のインテリジェントペースメーカ11において、図2のインテリジェントペースメーカ11における構成と同一の機能を備えた構成については、同一の名称、および同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図7のインテリジェントペースメーカ11において、図2のインテリジェントペースメーカ11と異なる点は、ユーザ内的情報計測部71および外的環境情報計測部72を新たに備えた点である。さらなる異なる点は、制御部11において、動的変更部91、ユーザ内的情報取得部92、ユーザ内的情報記憶部93、外的環境情報取得部94、および外的環境情報記憶部95をさらに備えている点である。
ユーザ内的情報計測部71は、ユーザ内的情報として、例えば、使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、および発汗量の少なくともいずれかを計測し、計測したユーザ内的情報を制御部21に供給する。また、外的情報計測部72は、例えば、使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺、および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、および高度の少なくともいずれかを計測して、外的環境情報として制御部21に供給する。
動的変更部91は、ユーザ内的情報取得部91がユーザ内的情報計測部71より取得し、ユーザ内的情報記憶部93に記憶しているユーザ内的情報を読み出す。また、動的変更部91は、外的環境情報取得部94が外的環境情報計測部72より取得した外的環境情報を、外的環境情報記憶部95より読み出し、ユーザ内的情報、および外的環境情報に基づいて、目標ラップタイム記憶部46に記憶されている目標ラップタイムを動的に変更する。
ユーザ内的情報取得部92は、ユーザ内的情報計測部71により計測された使用者の体調の変化などの認識が可能なパラメータとなる情報を取得し、ユーザ内的情報を取得した時刻に対応付けてユーザ内的情報記憶部93に記憶させる。従って、ユーザ内的情報計測部71の構成は、具体的には、体温計、脈拍計、血圧計、血糖値計、および発汗量計となる。尚、ユーザ内的情報は、これらの情報に限られるものではなく、ユーザの体調の変化を検出できるパラメータであれば、これ以外のものであっても良いものである。
外的環境情報取得部94は、外的環境情報計測部72により計測された使用者であるランナーがランニングするコースにおける外的な環境の変化などの認識が可能なパラメータとなる情報を取得し、取得した外的環境情報を取得した時刻に対応付けて外的環境情報記憶部95に記憶させる。従って、外的環境情報計測部72の構成は、具体的には、日時、および季節を知るためのカレンダーや時計、および、その周辺、および移動コース上の気温計、気圧計、天候情報、渋滞状況情報、排ガス量計、および高度計などとなる。尚、外的環境情報は、これらの情報に限られるものではなく、ユーザがランニングをするコースにおけるユーザ以外の環境情報を検出できるパラメータであれば、これ以外のものであってもよい。
[目標ラップタイム動的変更処理]
次に、図8のフローチャートを参照して、目標ラップタイム動的変更処理について説明する。尚、ペースメーカ動作処理、コース設定処理、目標ラップタイム生成処理、および通知処理については、図2のインテリジェントペースメーカ11における場合と同様であるので、その説明は省略するものとする。また、目標ラップタイム動的変更処理は、ペースメーカ動作処理のうち、特に、通知処理が実行される環境でバックグラウンド処理されるものである。従って、目標ラップタイム動的変更処理がなされるまでには、目標ラップタイム生成処理、および通知処理が実行されていることが前提となる。このため、目標ラップタイム生成処理により、目標ラップタイムが目標ラップタイム記憶部46には、予め記憶されていることが前提となる。
ステップS101において、動的変更部91は、RTC26より供給されてくる時刻情報に基づいて、所定の時間が経過したか否かを判定する。ステップS101において、例えば、所定の時間が経過した場合、処理は、ステップS102に進む。
ステップS102において、ユーザ内的情報取得部92、および外的環境情報取得部94は、それぞれRTCより読み出される時刻情報を読み取り、現在時刻を計測する。
ステップS103において、ユーザ内的情報計測部71は、ユーザ内的情報を計測し、ユーザ内的情報取得部92に供給する。ユーザ内的情報取得部92は、ユーザ内的情報計測部71より供給されてくるユーザ内的情報を取得する。
ステップS104において、ユーザ内的情報取得部92は、取得したユーザ内的情報を現在時刻の情報に対応付けてユーザ内的情報記憶部93に記憶させる。
ステップS105において、外的環境情報計測部72は、外的環境情報を計測し、外的環境情報取得部94に供給する。外的環境情報取得部94は、外的環境情報計測部72より供給されてくる外的環境情報を取得する。
ステップS106において、外的環境情報取得部94は、取得した外的環境情報を現在時刻対応付けて外的環境情報記憶部95に記憶させる。
ステップS107において、動的変更部91は、目標ラップタイム記憶部46に記憶されている目標ラップタイムを読み出す。
ステップS108において、動的変更部91は、ラップタイム計測結果記憶部48に記憶されている計測ラップタイムを読み出す。
ステップS109において、動的変更部91は、読み出した目標ラップタイムと、測定ラップタイムとを比較し、計測ラップタイムが、目標ラップタイムに対して所定時間以上継続的に遅れ続けているか否かを判定する。ステップS109において、例えば、目標ラップタイムに対して所定時間以上継続的に遅れ続けていないと判定された場合、処理は、ステップS110に進む。
ステップS110において、動的変更部91は、読み出した目標ラップタイムと、測定ラップタイムとを比較し、計測ラップタイムが、目標ラップタイムに対して所定時間以上継続的に進み続けているか否かを判定する。ステップS110において、例えば、目標ラップタイムに対して所定時間以上継続的に進み続けていると判定された場合、処理は、ステップS111に進む。
ステップS111において、動的変更部91は、ユーザ内的情報に基づいて、体調の不良や、身体的に過負荷であるか否かを判定する。ステップS111において、例えば、ユーザ内的情報における体温が異常であると判断される温度を超えていたり、脈拍が異常であると判断される脈拍数を超えているような体調不良や過負荷状態ではないとみなされた場合、処理は、ステップS112に進む。
ステップS112において、動的変更部91は、ユーザ内的情報および外的環境情報に基づいて、変更前の目標ラップタイムに対して、より速い目標ラップタイムを設定する。すなわち、体調の不良や身体的に過負荷な状態ではなく、目標ラップタイムに対して進み続けているということは、ランニングを継続することにより目標ラップタイムが使用者であるランナーの運動能力が向上することによって、軽い負荷となっているものとみなされる。そこで、動的変更部91は、目標ラップタイムを、より高いレベルに設定し直すことで、使用者であるランナーのレベルを徐々に高めていくことが可能となる。
また、動的変更部91は、目標ラップタイムを速く設定する際、ユーザ内的情報において、体調不良や過負荷に近い状態であれば、今現在の目標ラップタイムに対して1に近いが1よりもやや大きな値の係数を乗じるようにすることで僅かながら高速に設定するようにしてもよい。逆に、ユーザ内的情報に基づいて、身体的に負荷の程度が軽く、余裕のある状態であると判断されば、動的変更部91は、今現在の目標ラップタイムに対して1よりも十分に小さな値の係数を乗じるようにすることで速く設定するようにしても良い。さらに、外的環境情報において、例えば、大きな天候の崩れがあったり、加速度センサ29により走行中に左右の移動が多いような場合、通行する人間が多いなど避けるべきものが多く十分な環境でない場合には、1よりも大きいが1に近い値の係数を上述のようにすることで僅かながら速く設定するようにしても良い。
ステップS113において、動的変更部91は、新たに生成した目標ラップタイムを表示部27に提示して、変更を推薦し、新しい目標ラップタイムに更新するようにしても良いか否かを問い合わせる画像を表示する。尚、この際、「新たに推薦する目標ラップタイムが生成されました」といったアナウンスを音声出力させるようにしてもよい。
ステップS114において、動的変更部91は、ユーザ入力部23が操作されて、推薦した新しい目標ラップタイムへと変更することが認められたか否かを判定する。ステップS114において、例えば、ユーザ入力部23が操作されて、新たな目標ラップタイムへと変更することが認められたとみなされた場合、処理は、ステップS115に進む。
ステップS115において、動的変更部91は、新たな目標ラップタイムの情報を目標ラップタイム記憶部46に更新して記憶させる。
ステップS116において、動的変更部91は、ユーザ入力部23が操作されて、動的変更処理の終了が指示されたか否かを判定し、動的変更処理の終了が指示されていない場合、処理は、ステップS114に戻る。
一方、ステップS114において、例えば、ユーザ入力部23が操作されず、新たな目標ラップタイムへと変更することが認められない場合、処理は、ステップS117に進む。
ステップS117において、動的変更部91は、ユーザ入力部23が操作されて、より速い目標ラップタイムに変更するように要求されたか否かを判定する。ステップS117において、例えば、より速い目標ラップタイムに変更するように要求された場合、処理は、ステップS112に戻る。すなわち、ステップS112の処理により、目標ラップタイムとして新たに生成されたものよりも、より速い目標ラップタイムが設定される。
また、ステップS117において、例えば、より速い目標ラップタイムに変更するように要求されない場合、処理は、ステップS118に進む。
ステップS118において、動的変更部91は、ユーザ入力部23が操作されて、より遅い目標ラップタイムに変更するように要求されたか否かを判定する。ステップS118において、例えば、より遅い目標ラップタイムに変更するように要求されなかった場合、処理は、ステップS116に戻る。すなわち、ステップS116において、動的変更処理の終了が指示されるまで、ステップS114乃至S118の処理が繰り返される。
さらに、ステップS118において、目標ラップタイムとして新たに生成されたものよりも、より遅い目標ラップタイムに変更するように要求されたとみなされたか、または、ステップS109において、目標ラップタイムに所定時間以上遅れ続けているとみなされた場合、処理は、ステップS119に進む。
ステップS119において、動的変更部91は、ユーザ内的情報および外的環境情報に基づいて、変更前の目標ラップタイムに対して、より遅い目標ラップタイムを設定する。すなわち、目標ラップタイムに対して遅れ続けているということは、現在の目標ラップタイムが使用者であるランナーにとって、体調の不良や身体的に過負荷となっているものとみなされるので、動的変更部91は、現在の目標ラップタイムに対して1よりも大きな係数を乗じることにより遅い目標ラップタイムを設定する。このようにすることで、体調不良であったり、過負荷の状態となっている使用者であるランナーのモチベーションを維持させることが可能となる。
また、動的変更部91は、目標ラップタイムを遅く設定する際、ユーザ内的情報において、過負荷に近い状態であれば、今現在の目標ラップタイムに対して1よりも十分大きな値の係数を乗じるようにすることで遅く設定するようにしてもよい。逆に、身体的に負荷の程度が低く、余裕のある状態であれば、動的変更部91は、今現在の目標ラップタイムに対して1に近い値の係数を乗じるようにすることで遅く設定するようにしても良い。さらに、外的環境情報において、例えば、大きな天候の崩れがあったり、加速度センサ29により走行中に左右の移動が多いような場合、コース上に通行人が多く、避けながら走らなければならない可能性が高く、走るのに十分な環境でないとみなされる場合には、その程度に応じた1よりも大きな値の係数を乗じるようにすることで遅く設定するようにしても良い。
さらに、ステップS110において、目標ラップタイムに所定時間以上速く進み続けていないとみなされた場合、ステップS120において、動的変更部91は、ユーザ内的情報、および外的環境情報に基づいて、目標ラップタイムの再設定が必要であるか否かを判定する。
すなわち、例えば、目標ラップタイムに対して遅れも進みもしていないが、ユーザ内的情報に基づいて、身体的に過負荷の状態が続いているような場合、目標ラップタイムを遅めに再設定した方が身体的に負荷が低くなると考えられる。また、例えば、目標ラップタイムに対して遅れも進みもしておらず、ユーザ内的情報からも体調の不良は認められないが、加速度センサ29の検出結果から左右に移動することが多いような場合、コース上に通行人が多いことも考えられ、目標ラップタイムは維持できていても、この状態を維持してランニングを継続するのは危険が伴うようなとき、目標ラップタイムを遅めに設定した方が安全にランニングを継続することができると考えられる。
また、目標ラップタイムに対して、遅れも進みもしておらず、ユーザ内的情報から体調不良や過負荷であるとも認められず、さらに、天候の崩れや通行人が多いことも認められない場合、既に、目標ラップタイムでは負荷が低いものとみなされるので、このような場合は、目標ラップライムを速めに再設定するようにしても良いものと考えることができる。
ステップS120において、以上のような、現在の目標ラップタイムの変更が必要であるとみなされた場合、処理は、ステップS121に進む。
ステップS121において、動的変更部91は、目標ラップタイムをより速く設定すべきであるか否かを判定する。ステップS121において、上述したように、目標ラップタイムでは、使用者であるランナーに対して負荷が低いと考えられるような場合、処理は、ステップS112に進み、より速い目標ラップタイムが生成される。
一方、ステップS121において、上述したように、目標ラップタイムでは、使用者であるランナーに対して負荷が高く、遅めの目標ラップタイムに変更することが必要であると考えられるような場合、処理は、ステップS119に進み、より遅い目標ラップタイムが生成される。
このようにすることで、体調の不良や過負荷、および、天候や道路状況の変化に伴って、目標ラップタイムを変更することなくランニングをこれ以上継続することにより生じる恐れのある、より深刻な体へのダメージや事故の発生を低減させることが可能となる。また、運動能力が向上してきた使用者であるランナーの目標ラップタイムを高めに設定しなおすことが可能となるので、身体能力をさらに向上させることが可能となる。
さらに、ステップS101において、所定時間が経過していない場合、処理は、ステップS122に進む。
ステップS122において、動的変更部91は、ユーザ入力部23が操作されて、目標ラップタイムの動的変更処理が要求されたか否かを判定し、目標ラップタイムの動的変更処理が要求されていない場合、処理は、ステップS101に戻る。
一方、ステップS122において、ユーザ入力部23が操作されて、目標ラップタイムの動的変更処理が要求された場合、処理は、ステップS123に進む。
ステップS123において、動的変更部91は、目標ラップタイム記憶部46に記憶されている目標ラップタイムを読み出し、表示部27に表示し、処理は、ステップS117に進む。
すなわち、ステップS117,S118の処理により、表示部27に表示されている、今現在の目標ラップタイムに対して、より速い目標ラップタイムへの変更であるか、またはより遅い目標ラップタイムへの変更であるかを指定し、対応する変更がなされる。
このような処理により、ユーザ内的情報、外的環境情報、および使用者であるランナーの要求に応じて目標ラップタイムを動的に変更させることが可能となる。結果として、体調不良や過負荷による体へのダメージを低減させることが可能となる。また、交通状況に応じて安全にランニングを継続できるようにすることが可能となる。さらに、運動能力の向上を読み取り、目標ラップタイムを必要に応じて高めていくことで、より高い運動能力を獲得させるようにすることが可能となる。
<3.第3の実施の形態>
[インテリジェントペースメーカの第3の実施の形態]
以上においては、目標ラップタイムを生成した後、ユーザ内的情報、および外的環境情報に基づいて、動的に変更できるインテリジェントペースメーカ11について説明してきた。しかしながら、目標ラップタイムを生成する段階で、今現在のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに、これまでのユーザ内的情報、外的環境情報および操作履歴に基づいて、目標ラップタイムを設定できるようにしても良い。
図9は、目標ラップタイムを生成する段階で、ユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに、過去のユーザ内的情報、外的環境情報、および操作履歴に基づいて、目標ラップタイムを設定できるようにしたインテリジェントペースメーカ11の構成例を示している。尚、図9のインテリジェントペースメーカ11において、図7のインテリジェントペースメーカ11の構成と同一の機能を備えた構成については、同一の名称、および同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、図9のインテリジェントペースメーカ11において、図7のインテリジェントペースメーカ11と異なる点は、目標ラップタイム生成部45に代えて、目標ラップタイム生成部101を備え、さらに、操作ログ記憶部102を備えた点である。
目標ラップタイム生成部101は、基本的な機能は目標ラップタイム生成部45と同様であるが、さらに、操作ログ記憶部102に記憶された、これまでのユーザ入力部23の操作ログである、操作履歴に加えて、ユーザ内的情報、および外的環境情報に基づいて、目標ラップタイムを生成する。
操作ログ記憶部102は、ユーザ入力部23が、どの操作をどの手順で行ったかについて、操作履歴として記憶するものであり、必要に応じて、その操作履歴として残されている操作ログの情報を目標ラップタイム生成部101に供給する。
[目標ラップタイム生成処理]
次に、図10のフローチャートを参照して、目標ラップタイム生成処理について説明する。尚、ペースメーカ動作処理、コース設定処理、目標ラップタイム動的変更処理、および通知処理については、図7のインテリジェントペースメーカ11における場合と同様であるので、その説明は省略するものとする。また、図10のステップS154乃至S161の処理は、図5のフローチャートを参照して説明した目標ラップタイム生成処理のステップS61乃至S68の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、ステップS151において、目標ラップタイム生成部101は、コース記憶部42に記憶されている設定されたコースの情報、操作ログ記憶部102に記憶されている操作ログのうち、動的変更処理による推薦を受け入れた回数を読み出す。また、目標ラップタイム生成部101は、ユーザ内的情報取得部92により取得されている現在のユーザ内的情報、および外的環境情報取得部94により取得されている現在の外的環境情報を取得する。さらに、目標ラップタイム生成部101は、取得したコースの情報、動的変更処理による推薦を受け入れた回数、ユーザ内的情報、および外的環境情報と、その過去の情報をコース記憶部42、ユーザ内的情報記憶部93、外的環境情報記憶部95、および操作ログ記憶部102より読み出す。
ステップS152において、目標ラップタイム生成部101は、取得したコースの情報、動的変更処理による推薦を受け入れた回数、ユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに、これらの過去の情報に基づいて、所定の係数xに乗じる係数となる相関yを算出する。
ステップS153において、目標ラップタイム生成部101は、所定の係数xを相関yにより補正する。より具体的には、目標ラップタイム生成部101は、所定の係数xを係数x×yに補正する。
すなわち、相関yは、例えば、各情報に対する頻度に応じた係数を乗じたものである。例えば、ユーザ内的情報における体温a1度で、外的環境情報における湿度b1%であるとき、当初の目標ラップタイムに対して、目標ラップタイム動的変更処理により1.5倍程度にラップタイムが変更されているという傾向があるものとする。また、ユーザ内的情報における体温a2度で、外的環境情報における湿度b2%であるとき、当初の目標ラップタイムに対して、目標ラップタイム動的変更処理により1.6倍程度にラップタイムが変更されているという傾向があるものとする。さらに、ユーザ内的情報における体温a3度で、外的環境情報における湿度b3%であるとき、当初の目標ラップタイムに対して、目標ラップタイム動的変更処理により1.7倍程度にラップタイムが変更されているという傾向があるものとする。
このような傾向から、実際に取得されたユーザ内的情報の体温がa2度であり、湿度がb2%であるような場合、目標ラップタイム生成部101は、相関yを1.7に設定する。このようにすることにより、予め同様の環境では、目標ラップタイムが当初に想定されている所定の係数xに対して、さらに、1.7倍とされることが予想されるので、所定の係数を予想される係数に補正することが可能となる。
また、目標ラップタイム生成部101は、天候に応じた過去の計測ラップタイムから、所定の係数xの何倍程度になるかを統計的に求めるようにして、係数xを補正するための相関yを算出するようにしても良い。
さらに、天候毎に予め係数xを補正するための相関yをテーブルのように設定するようにしても良い。すなわち、曇りの日が最も天候による負荷が小さいと考えることにより、例えば、曇りの日の相関yを1.00、晴れの日の相関yを1.05、雨の日の相関yを1.10、雪の日の相関yを1.50といったように設定するようにしても良い。
また、目標ラップタイム生成部101は、ランニングが開始される時刻とコースから混雑状況を予想して、朝、または、夕方のラッシュアワーであって、通勤客が多いような、コースでは、相関yを1.20としたり、深夜の場合については、1.00にするといった設定をするようにしてもよい。
さらに、これらの複数の条件により得られる相関が想定される場合については、これらを全ての係数を乗じて得られる値を相関yとして利用することで、各種の相関を考慮した目標ラップタイムを生成することが可能となる。
以上の処理により、予め無理のない目標ラップタイムを設定することが可能となるので、目標ラップタイム動的変更処理により、走りながら、当初に設定した目標ラップタイムより大幅に変更してしまうといったことがなくなり、使用者であるランナーは、現実の目標ラップタイムを走り出した当初から利用してランニングすることができる。結果として、トレーニングの当初から負荷の大きな変化がなくなり、安定した状態でトレーニングを継続することが可能となる。
また、以上においては、過去のユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログに基づいて、統計的に得られる相関yを利用して係数xを補正するものであるが、相関yは、ユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログを用いた学習により、係数xを補正する係数であるともいえる。従って、相関yについては、使用者の使用方法を使用回数に伴って学習していくものと考えられるので、以上の構成により、使用者が使用する回数を増すほど、相関yの精度は向上していくものとなり、使用者にとってより適切な目標ラップタイムを生成することが可能になる。
<4.第4の実施の形態>
[インテリジェントペースメーカの第4の実施の形態]
以上においては、当初に目標ラップタイムを設定する段階で、今現在と過去のユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログに基づいて、相関を求め、相関に応じて係数xを補正することで、適切な目標ラップタイムを設定できるようにする例について説明してきた。しかしながら、目標ラップタイムが設定された後についても、今現在および過去のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに操作ログに基づいて、相関を求め、相関に応じた補正係数を設定することで、動的に目標ラップタイムを変更するようにしてもよい。また、この相関を利用することで、通知処理を変化させるようにしてもよい。
図11は、今現在および過去のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに操作ログに基づいて、相関を求め、相関に応じた補正係数を設定することで、動的に目標ラップタイムを変更するようにし、さらに、相関を利用して通知処理を変化させるようにしたインテリジェントペースメーカ11の構成例を示している。
図11のインテリジェントペースメーカ11において、図9のインテリジェントペースメーカ11における構成と同様の機能を備えた構成については、同一の名称、および同一の符号を付しており、その説明は適宜省略するものとする。すなわち、図11のインテリジェントペースメーカ11において、図9のインテリジェントペースメーカ11における構成と異なるのは、新たに、相関解析部112、および、交通点通過タイミング推定部113が設けられ、さらに、通知情報生成部50、および動的変更部91に代えて、通知情報生成部114、および動的変更部111が設けられている点である。
相関解析部112は、上述した目標ラップタイム生成部101においてなされた方法と同様の手法で、今現在および過去のユーザ内的情報、外的環境情報、並びに操作ログに基づいて、相関を解析し、求められた相関yにより補正係数zを生成し、動的変更部111に供給する。また、相関解析部112は、上述した目標ラップタイム生成部101においてなされた方法と同様の手法で、今現在および過去のユーザ内的情報、外的環境情報、操作ログ、並びに選択されていた楽曲の情報に基づいて、今現在の状態と相関の高い楽曲を検索する。
動的変更部111は、基本的な機能は、動的変更部91と同様であるが、さらに、相関解析部112により生成された補正係数zに基づいて、動的に目標ラップタイムを変更する。
交通点通過タイミング推定部113は、ラップタイム計測結果記憶部48に記憶されている過去のラップタイムのうち、例えば、交通信号機間のラップタイムから信号の待ち時間や信号が変化するタイミングを計算し、信号待ちとなる時間が最小となるようになる次の交通信号機を通過する必要のある時刻を推定し、推定結果を通知情報生成部114に供給する。
より具体的には、例えば、2の登録地点があり、その間に1機の交通信号機が存在し、十分な回数の過去の2の登録地点間のラップタイムと、各ラップタイムに対応する2の登録地点間の交通信号機の通過時刻が求められているものと仮定する。このとき、まず、交通点通過タイミング推定部113は、十分な回数の過去の2の登録地点間のラップタイムの最大値と最小値との差分を求めることにより、信号待ち時間を算出する。次に、交通点通過タイミング推定部113は、十分な回数の過去の2の登録地点間のラップタイムの最大値との差が十分に小さい誤差範囲α内の過去のラップタイムを選抜し、選抜されたラップタイムに対応する交通信号機の平均的な通過時刻を、交通信号機が青に変化する推定時刻として求める。すなわち、2の登録地点間のラップタイムの最大値には、2の登録地点間に存在する交通信号機が赤になったばかりのタイミングから、次に青に変化するタイミングまでの信号待ち時間が含まれているものと考えられる。このため、最大値となるラップタイムに対応する交通信号機の通過時刻は、交通信号機が赤から青になったばかりのタイミングであると考えられる。そこで、交通点通過タイミング推定部113は、このようにして推定される交通信号機が青に変化する推定時刻から信号待ち時間だけ前の時刻を、交通信号機が赤に変化する推定時刻、すなわち、その時刻以前に交通信号機を通過すべき時刻として算出する。
通知情報生成部114は、基本的には、交通情報生成部50と同様であるが、さらに、交通点通過タイミング推定部113より供給されてくる推定結果に基づいて、通知情報を生成し、音声出力部28よりヘッドフォン31から音声として出力させる。すなわち、例えば、通知情報生成部114は、交通信号機による待ち時間を最小とするための、次の交通信号機を通過すべき時刻と、今現在の計測ラップタイムによる予想通過時刻とを比較し、予想通過時刻では間に合いそうにないような場合、ペースを上げるべき楽曲を出力したり、現在再生中の楽曲のリズムやテンポを高速にして、速く走ることを促すように通知する。逆に、通知情報生成部114は、交通信号機による待ち時間を最小とするための、次の交通信号機を通過すべき時刻と、今現在の計測ラップタイムによる予想通過時刻とを比較し、予想通過時刻では早すぎて待ち時間が発生してしまうような場合、ペースを下げるべき楽曲を出力したり、現在再生中の楽曲のリズムやテンポを低速にして、遅く走ることを促すように通知する。さらに、通知情報生成部114は、相関解析部112より供給されてくる、現在の状態に対して相関の高い楽曲の情報を、音声出力部28よりヘッドフォン31から音声として出力させる。
[目標ラップタイム動的変更処理]
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のインテリジェントペースメーカ11による目標ラップタイム動的変更処理について説明する。尚、ペースメーカ動作処理、コース設定処理、目標ラップタイム生成処理、および通知処理については、図2のインテリジェントペースメーカ11における場合と同様であるので、その説明は省略するものとする。また、図12のフローチャートにおけるステップS181乃至S188,S192乃至S201の処理は、図8のフローチャートにおけるステップS101乃至S108,S113乃至S119,S112,S122,S123の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、ステップS181乃至S188の処理により、所定の時間が経過して、ユーザ内的情報、および外的環境情報を取得されて、それぞれ記憶されると、計測ラップタイムが読み出され、処理は、ステップS189に進む。
ステップS189において、相関解析部112は、目標ラップタイム補正係数算出処理を実行し、補正係数zを算出する。
[目標ラップタイム補正係数算出処理]
ここで、図13のフローチャートを参照して、目標ラップタイム補正係数算出処理について説明する。尚、図13のフローチャートにおいて、ステップS211,S212の処理は、図10のフローチャートを参照して説明したステップS151,S152の処理と同様であるので、その説明は適宜省略する。
すなわち、ステップS211,S212の処理により、図10のフローチャートを参照して説明したように、相関yが求められる。
ステップS213において、相関解析部112は、求められた相関yに基づいて、補正係数zを算出する。より詳細には、相関解析部112は、相関yに対して係数を乗じて補正係数zとする。ここで、相関yに対して乗じる係数は1であってもよく、実質的に相関yをそのまま補正係数zとするようにしてもよい。
以上の処理により、目標ラップタイムに対して乗じるべき係数である補正係数を、現在および過去のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに操作ログに基づいて、学習により求めることが可能となる。
ここで、図12のフローチャートの説明に戻る。
ステップS189の処理により補正係数zが求められると、ステップS190において、動的変更部111は、補正係数zと1との差分絶対値が所定値よりも大きく、動的に目標ラップタイムを変更する必要があるか否かを判定する。すなわち、現在および過去のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに操作ログに基づいて求められる、すなわち、学習により得られる相関yと1との差分絶対値が大きくなると、必然的に補正係数zと1との差分絶対値も大きくなる。このため、動的な目標ラップタイムの変更が必要であるものとみなされる。そこで、ステップS190において、補正係数zが所定の値よりも大きく、目標ラップタイムの変更が必要であるとみなされた場合、処理は、ステップS191に進む。
ステップS191において、動的変更部111は、目標ラップタイム記憶部46に記憶されている目標ラップタイムのデータを読み出し、補正係数zを乗じることにより、目標ラップタイムを新たに生成する。
以上の処理により、目標ラップタイムを、現在および過去のユーザ内的情報、および外的環境情報、並びに操作ログに基づいた、学習により得られる補正係数zにより、動的に変更することが可能となる。このため、使用者であるランナーは、ランニングを開始してから、体調などに関するユーザ内的情報や、天候などの外的環境情報における変化が生じても、過去の情報に基づいた統計的な学習により得られる補正係数zにより補正されて、目標ラップタイムが動的に変更されるので、適切な目標ラップタイムによりトレーニングを継続することが可能となる。
[通知処理]
次に、図14のフローチャートを参照して、図11のインテリジェントペースメーカ11による通知処理について説明する。尚、図11のフローチャートにおけるステップS231乃至S240,S245乃至S248の処理は、図6のフローチャートにおけるステップS81乃至S90,S93乃至S96の処理と同様であるので、その説明は適宜省略するものとする。
すなわち、ステップS231乃至S234の処理により楽曲が選択されて、楽曲の再生が開始されると、ステップS235乃至SS240において、現在位置がコース上の登録地点であるとき、時刻が計測されて、ラップタイムが計測され、目標ラップタイムが読み出される。
そして、ステップS241において、交通点通過タイミング推定部113は、通過が検出された登録地点の付近の交通点である、複数の交通信号機を最小の待ち時間で通過するために、次の通過すべき交通信号機までの距離と通過すべき時刻から、必要な速度を算出する。すなわち、ラップタイム計測結果記憶部48には、過去の計測ラップタイムに、計測された時刻の情報も残されているので、交通点通過タイミング推定部113は、これらの情報から統計的に信号待ち時間が最小となるタイミングを算出する。
ステップS242において、相関解析部112は、ユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログに基づいて、相関の高い楽曲を求める。すなわち、相関解析部112は、例えば、ユーザ内的情報である脈拍数p(拍)であって、外的環境情報である標高(高度)などから勾配が存在するようなところを走っているとき、t1の楽曲を選択する相関が高いといったことを解析する。また、ユーザ内的情報のうちの体温がs(度)であって、外的環境情報である天候が晴れであるときには、操作ログからt2の楽曲を選択する相関が高かったり、ユーザ内的情報のうちの発汗量がq(cc)であって、外的環境情報である天候が雨であるときには、t3の楽曲を選択する相関が高かったりといった相関を予め算出しておき、今現在の条件と相関の高い楽曲を選択する。
ステップS243において、通知情報生成部114は、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上遅れているか、または、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より遅いか否かを判定する。ステップS243において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上遅れておらず、かつ、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より遅くない場合、処理は、ステップS244に進む。
ステップS244において、通知情報生成部114は、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでいるか、または、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より速いか否かを判定する。ステップS244において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでおらず、かつ、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より速くない場合、処理は、ステップS249に進む。
ステップS249において、通知情報生成部114は、相関解析部112により今現在の条件に対して相関の高い楽曲が検出されているか否かを判定する。ステップS249において、相関の高い楽曲が検出された場合、処理は、ステップS250に進む。
ステップS250において、通知情報生成部50は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、相関が高い楽曲のデータを読み出して音声出力部28に供給し、再生している楽曲を切り替える。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
一方、ステップS249において、相関の高い楽曲が存在しないと判定された場合、処理は、ステップS245に進む。
ステップS245において、通知情報生成部114は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、適切な速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
一方、ステップS244において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上進んでいるか、または、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より速い場合、処理は、ステップS246に進む。
ステップS246において、通知情報生成部114は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、目標ラップタイムに対して、速い速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
さらに、ステップS243において、例えば、計測ラップタイムが目標ラップタイムに対して所定時間以上遅れているか、または、現在の速度が、所定の時刻までに交通点を通過するのに必要な速度より遅い場合、処理は、ステップS246に進む。
ステップS246において、通知情報生成部114は、楽曲データ記憶部25にアクセスし、記憶されている楽曲のうち、目標ラップタイムに対して、遅い速度で走っていることを示す楽曲のデータを読み出して音声出力部28に所定時間だけ供給し、その後元の楽曲データを供給する。音声出力部28は、供給されてくる楽曲のデータに基づいてヘッドフォン31より楽曲の音声を出力する。
すなわち、以上の処理により、ユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログの情報に基づいて、それぞれの情報により特定される条件に対して相関の高い楽曲が検索されて再生されるようになるので、使用者であるランナーの意思を反映した楽曲を再生することが可能となる。また、信号待ち時間が最小となるように、交通点である交通信号機を通過すべきタイミングに応じて、ランナーの走る速度をペースとして提示させるようにすることができるので、ランナーは交通信号機の位置やタイミングを意識することなく、最小の待ち時間でランニングを継続することが可能となる。
以上においては、今現在および過去のユーザ内的情報、外的環境情報、および操作ログといた情報に基づいた学習により、現在の状態に対する相関の高い楽曲を選択する例について説明してきたが、例えば、同様の手法により相関の高いコースを選択してコース設定において推薦するようにしても良い。
また、以上においては、目標ラップタイムを動的に変更する際、補正係数zを求めたり、目標ラップタイムを設定する際に、相関yを求めて、デフォルトで設定された所定の係数xに乗じて、さらに、目標ラップタイムに乗じることで変更する例について説明してきたが、例えば、目標とするラップタイムそのものの変更を促すようにしてもよい。すなわち、目標ラップタイムを大きくしてゆっくりと走れるようにする必要がある場合、所定の係数を変化させることなく、実質的に補正係数zや相関yを乗じた状態となるような目標となるランナーのラップタイムを推薦するようにしても良い。また、目標とするラップタイムが世界記録であるような場合、これを日本記録に変更して、表示部27に「目標とするラップタイムを世界記録から日本記録に変更しました」といった形式で提示するようにしても良い。このようにすることで、目標とするラップタイムが具体的にどのように変化したのかを数値ではなく、感覚として理解しやすくすることが可能となる。
さらに、以上においては、マラソンなどのランニング競技に利用するインテリジェントペースメーカを例にして説明してきたが、それ以外のスポーツに利用するようにしてもよく、例えば、短距離走のようなトレーニング、水泳、クロスカントリースキー、登山、競歩、および自転車競技などで利用するようにしても良い。
また、以上においては使用者であるランナーに対してペースを提示するものとしてヘッドフォンから楽曲を再生し、再生する楽曲を変化させたり、楽曲のテンポやリズム、または音量を変化させる例について説明してきたが、状態が提示できれば、その他の方法でもよい。例えば、楽曲ではなく、鼓動のような音声を出力するようにしても良い。また、音声以外でもよく、例えば、バンドや靴紐などの締め付け圧力を変化させたり、温度、電気刺激、または振動などにより人体に体感できるようなもので提示するようにしてもよい。さらには、ストロボ状の発光体により発光リズムや発光強度により提示するようにしても良い。
さらに、以上においては、コース上に存在する通行人などの交通量については、加速度センサ29により、使用者であるランナーが左右にどの程度位置を変えながら(ふらつきながら)走っているのかにより検出される例について説明してきたが、通行人の通行量がわかればその他の方法でもよく、例えば、赤外線センサなどで外的環境情報として計測するようにしてもよい。また、交通量の指標としては、例えば、交通渋滞情報を利用するようにしても良いし、マイクなどにより周辺のノイズを検出して、検出したノイズから混雑状況を通行人の通行量として把握するようしてもよい。
以上の処理により、有名マラソンランナーや知人のランナーに憧れて、走ったりしたくなるような場合に、憧れているランナーとの相対的な関係を考慮してペースを提示できるようにすると共に、体調などの内的状態や混雑や天候といった外的環境を考慮してペースを提示することが可能となるので、体調を維持しつつ、走る意欲を維持させながら走れるようにすることが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図15は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタ-フェイス1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタ-フェイス1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インタフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
尚、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1) 使用者が移動する移動コースを設定するコース設定部と、
前記コース設定部により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得部と、
前記ラップタイムデータ取得部により取得された単数または複数の人物のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物の、単数または複数のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成部と
を含むペースメーカ装置。
(2) 前記目標ラップタイム生成部は、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
(1)に記載のペースメーカ装置。
(3) 前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含み、
前記目標ラップタイム生成部は、前記内的状態情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
(1)または(2)のいずれかに記載のペースメーカ装置。
(4) 前記内的状態情報は、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、および/または発汗量の情報を含み、前記内的状態情報取得部は、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
(3)に記載のペースメーカ装置。
(5) 前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含み、
前記目標ラップタイム生成部は、前記外的環境情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
(1)または(2)のいずれかに記載のペースメーカ装置。
(6) 前記外的環境情報は、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、および/または高度の情報を含み、前記外的環境情報取得部は、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
(5)に記載のペースメーカ装置。
(7) 前記使用者が前記設定部により設定された移動コースを移動する場合、前記使用者の位置を特定する位置特定部と、
前記位置特定部により特定された前記使用者の移動コース上の位置を通過する際の通過時刻を計時する計時部と、
前記位置特定部により特定された位置情報、および、前記位置特定部により特定された位置情報に対応する位置を通過する際に前記計時部により計時された時刻に基づいて、前記使用者のラップタイムを計測ラップタイムとして計測するラップタイム計測部と、
前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を前記使用者に提示する提示部とをさらに含む
(1)乃至(6)のいずれかに記載のペースメーカ装置。
(8) 前記提示部は、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声、音量の変化、温度の変化、電気刺激、振動、発光色、および/または光量の変化を含む前記使用者が感知可能な情報として前記使用者に提示する
(7)に記載のペースメーカ装置。
(9) 前記提示部は、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声により前記使用者に提示する場合、前記比較結果を楽曲、楽曲のテンポ、および楽曲の再生音量の少なくともいずれかを変化させて前記使用者に提示する
(8)に記載のペースメーカ装置。
(10) 前記提示部は、
前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記比較結果としてスローテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をスローテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を小さくするように変化させて前記使用者に提示し、
前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記比較結果としてアップテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をアップテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を大きくするように変化させて前記使用者に提示する
(9)に記載のペースメーカ装置。
(11) 前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果に応じて、前記目標ラップタイムを変更する目標ラップタイム変更部をさらに含む
(1)乃至(10)のいずれかに記載のペースメーカ装置。
(12) 前記目標ラップタイム変更部は、
前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記目標ラップタイムを、より速いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更し、
前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記目標ラップタイムを、より遅いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更する
(11)に記載のペースメーカ装置。
(13) 前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含み、
前記目標ラップタイム変更部は、前記比較結果、および前記内的状態情報の少なくともそのいずれかに基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを変更する
(11)または(12)に記載のペースメーカ装置。
(14) 前記内的状態情報は、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、発汗量、移動速度、および/またはふらつき度の情報を含み、前記内的状態情報取得部は、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
(13)に記載のペースメーカ装置。
(15) 前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含み、
前記目標ラップタイム更新部は、前記外的環境情報に基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、前記目標ラップタイムを変更する
(11)または(12)に記載のペースメーカ装置。
(16) 前記外的環境情報は、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、高度、通行者量、および/または勾配の情報を含み、前記外的環境情報取得部は、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
(15)に記載のペースメーカ装置。
(17) ペースメーカ装置の動作方法であって、
使用者が移動する移動コースを設定するコース設定処理と、
前記コース設定処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得処理と、
前記ラップタイムデータ取得処理により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成処理と
を含むペースメーカ装置の動作方法。
(18) ペースメーカ装置を制御するコンピュータに、
使用者が移動する移動コースを設定するコース設定ステップと、
前記コース設定ステップの処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得ステップと、
前記ラップタイムデータ取得ステップの処理により取得された単数または複数の人物の単数またはラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成ステップと
を含む処理を実行させるためのプログラム。
11 インテリジェントペースメーカ, 12 ラップタイムDB管理サーバ, 21 制御部, 22 GPS, 23 ユーザ入力部, 24 通信部, 25 楽曲データ記憶部, 26 RTC, 27 表示部, 28 音声出力部, 29 加速度センサ, 41 コース設定部, 42 コース記憶部, 43 位置特定部, 44 目標選択部, 45 目標ラップタイム生成部, 46 目標ラップタイム記憶部, 47 ラップタイム計測部, 48 ラップタイム計測結果記憶部, 49 ラップタイム比較部, 50 通知情報生成部, 71 ユーザ内的情報計測部, 72 外的環境情報計測部, 91 動的変更部, 92 ユーザ内的情報取得部, 93 ユーザ内的情報記憶部, 94 外的環境情報取得部, 95 外的環境情報記憶部, 101 目標ラップタイム生成部, 102 操作ログ記憶部, 111 動的変更部, 112 相関解析部, 113 交通点通過タイミング推定部, 114 通知情報生成部

Claims (18)

  1. 使用者が移動する移動コースを設定するコース設定部と、
    前記コース設定部により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得部と、
    前記ラップタイムデータ取得部により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成部と
    を含むペースメーカ装置。
  2. 前記目標ラップタイム生成部は、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
    請求項1に記載のペースメーカ装置。
  3. 前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含み、
    前記目標ラップタイム生成部は、前記内的状態情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
    請求項1に記載のペースメーカ装置。
  4. 前記内的状態情報は、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、および/または発汗量の情報を含み、前記内的状態情報取得部は、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
    請求項3に記載のペースメーカ装置。
  5. 前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含み、
    前記目標ラップタイム生成部は、前記外的環境情報に基づいて、前記基準ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを生成する
    請求項1に記載のペースメーカ装置。
  6. 前記外的環境情報は、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、および/または高度の情報を含み、前記外的環境情報取得部は、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
    請求項5に記載のペースメーカ装置。
  7. 前記使用者が前記設定部により設定された移動コースを移動する場合、前記使用者の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定された前記使用者の移動コース上の位置を通過する際の通過時刻を計時する計時部と、
    前記位置特定部により特定された位置情報、および、前記位置特定部により特定された位置情報に対応する位置を通過する際に前記計時部により計時された時刻に基づいて、前記使用者のラップタイムを計測ラップタイムとして計測するラップタイム計測部と、
    前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を前記使用者に提示する提示部とをさらに含む
    請求項1に記載のペースメーカ装置。
  8. 前記提示部は、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声、音量の変化、温度の変化、電気刺激、振動、発光色、および/または光量の変化を含む前記使用者が感知可能な情報として前記使用者に提示する
    請求項7に記載のペースメーカ装置。
  9. 前記提示部は、前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果を、音声により前記使用者に提示する場合、前記比較結果を楽曲、楽曲のテンポ、および楽曲の再生音量の少なくともいずれかを変化させて前記使用者に提示する
    請求項8に記載のペースメーカ装置。
  10. 前記提示部は、
    前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記比較結果としてスローテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をスローテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を小さくするように変化させて前記使用者に提示し、
    前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記比較結果としてアップテンポな楽曲を再生させる、前記楽曲をアップテンポにして再生する、または楽曲の再生音量を大きくするように変化させて前記使用者に提示する
    請求項9に記載のペースメーカ装置。
  11. 前記目標ラップタイムと前記計測ラップタイムとの比較結果に応じて、前記目標ラップタイムを変更する目標ラップタイム変更部をさらに含む
    請求項1に記載のペースメーカ装置。
  12. 前記目標ラップタイム変更部は、
    前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが速いとき、前記目標ラップタイムを、より速いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更し、
    前記比較結果が前記目標ラップタイムに対して前記計測ラップタイムが遅いとき、前記目標ラップタイムを、より遅いラップタイムとなるように所定の係数を乗じて変更する
    請求項11に記載のペースメーカ装置。
  13. 前記使用者の内的状態を示す内的状態情報を取得する内的状態情報取得部をさらに含み、
    前記目標ラップタイム変更部は、前記比較結果、および前記内的状態情報の少なくともそのいずれかに基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、目標ラップタイムを変更する
    請求項11に記載のペースメーカ装置。
  14. 前記内的状態情報は、前記使用者の体温、脈拍、血圧、血糖値、発汗量、移動速度、および/またはふらつき度の情報を含み、前記内的状態情報取得部は、前記内的状態情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
    請求項13に記載のペースメーカ装置。
  15. 前記使用者の外的環境を示す外的環境情報を取得する外的環境情報取得部をさらに含み、
    前記目標ラップタイム更新部は、前記外的環境情報に基づいて、前記目標ラップタイムに所定の係数を乗じることにより、前記目標ラップタイムを変更する
    請求項11に記載のペースメーカ装置。
  16. 前記外的環境情報は、前記使用者が前記移動コースを移動するときの日時、季節、その周辺および移動コース上の気温、気圧、天候、渋滞状況、排ガス量、高度、通行者量、および/または勾配の情報を含み、前記外的環境情報取得部は、前記外的環境情報として含まれる情報のうち、少なくともそのいずれかの情報を取得する
    請求項15に記載のペースメーカ装置。
  17. ペースメーカ装置の動作方法であって、
    使用者が移動する移動コースを設定するコース設定処理と、
    前記コース設定処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得処理と、
    前記ラップタイムデータ取得処理により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成処理と
    を含むペースメーカ装置の動作方法。
  18. ペースメーカ装置を制御するコンピュータに、
    使用者が移動する移動コースを設定するコース設定ステップと、
    前記コース設定ステップの処理により設定したコースを移動する際の、単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータを取得するラップタイムデータ取得ステップと、
    前記ラップタイムデータ取得ステップの処理により取得された単数または複数の人物の、単数または複数のラップタイムのデータのうち、前記使用者により選択された人物のラップタイムを基準ラップタイムとし、前記基準ラップタイムのデータに基づいて、目標ラップタイムを生成する目標ラップタイム生成ステップと
    を含む処理を実行させるためのプログラム。
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