JP2013207522A - アレイアンテナ、及びアンテナシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】多周波共用アンテナを用いてアレイアンテナを構成した場合におけるグレーティングローブの発生を抑える。
【解決手段】アレイアンテナは、複数の第1アンテナ21と、複数の第1アンテナ21の間に配置された1又は複数の第2アンテナ22と、を含んでいる。第1アンテナ21は、複数の周波数(800MHz/1.5GHz/2.0GHz)に共振するよう構成された多周波共用アンテナである。第2アンテナ22は、第1アンテナ21が共振する複数の周波数のうち、少なくとも最も低い周波数(800MHz)を除いた、残りの複数の周波数(1.5GHz/2.0GHz)に共振するよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレイアンテナ、及びアンテナシステムに関する。
移動体通信などでは、複数の周波数帯域が通信に使用される。このため、移動体通信用のアンテナとしては、複数の周波数に共振する多周波共用アンテナが用いられることがある(特許文献1参照)。
特開2008−153967号公報
アレイアンテナは、複数のアンテナを配置して構成される。アレイアンテナを構成するアンテナとして、多周波共用アンテナを採用した場合、様々な問題が生じる。例えば。多周波共用アンテナを使用すると、その多周波共用アンテナが、複数の周波数で共用されることになるため、多周波共用アンテナが共振する複数の周波数それぞれのチルト角の設定に制約が生じる。
また、アレイアンテナを構成する複数のアンテナの間隔が、1波長に近づくか、又は、1波長を越えると、グレーティングローブ(不要方向への放射)が発生し易くなる。したがって、グレーティングローブを抑えたい場合には、アンテナが共振する電波の波長λに応じて、アレイアンテナを構成する複数のアンテナの間隔を適切に設定する必要がある。
しかし、アレイアンテナを構成する複数のアンテナとして、多周波共用アンテナを採用すると、多周波共用アンテナが共振する複数の周波数のなかで相対的に高い周波数については、多周波共用アンテナの間隔が広すぎる場合がある。
つまり、多周波共用アンテナが共振する複数の周波数のなかで、相対的に高い周波数については、波長λが相対的に短く、相対的に低い周波数については波長λが相対的に長くなる。
したがって、複数の多周波共用アンテナの間隔は、相対的に低い周波数(相対的に長い波長λ)にとっては、適切であっても、相対的に高い周波数(相対的に短い波長λ)にとては、適切な間隔よりも広すぎるおそれがある。
この結果、多周波共用アンテナが共振する複数の周波数のなかで相対的に高い周波数については、グレーティングローブが発生し易くなる。
そこで、本発明は、多周波共用アンテナを用いてアレイアンテナを構成した場合における上記の問題を解消することを目的とする。
(1)本発明は、複数の第1アンテナと、複数の前記第1アンテナの間に配置された1又は複数の第2アンテナと、を含み、前記第1アンテナは、複数の周波数に共振するよう構成された多周波共用アンテナであり、前記第2アンテナは、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、少なくとも最も低い周波数を除いた、残りの1又は複数の周波数に共振するよう構成されているアレイアンテナである。
第1アンテナが共振する最も低い周波数については、適切なアンテナ間隔が最も広くなり、他の周波数については、適切なアンテナ間隔が相対的に狭くなる。そこで、少なくとも最も低い周波数を除いた残りの周波数に共振する第2アンテナを設けて、少なくとも最も低い周波数を除いた残りの周波数については、アレイアンテナを構成するアンテナ数を増やすことで、アンテナ間隔を小さくすることができる。
このため、周波数に応じて、アンテナ間隔が実質的に異なることになり、多周波共用アンテナを用いてアレイアンテナを構成した場合においても、グレーティングローブの発生を抑えることができる。
しかも、アレイアンテナを構成するアンテナとして、多周波共用アンテナである第1アンテナのほか、第2アンテナを用いることで、単一種類の多周波共用アンテナだけでアレイアンテナを構成する場合に比べて、複数の周波数それぞれのチルト角設定の制約が緩和される。
(2)他の観点からみた本発明は、前記(1)項記載のアレイアンテナと、複数の前記第1アンテナそれぞれの間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる第1位相調整部と、複数の前記第2アンテナそれぞれの間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる第2位相調整部と、を備え、前記第1位相調整部は、前記第1アンテナに接続された給電線路のうち、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数の信号に共用される部分に設けられているアンテナシステムである。
第1アンテナ用の位相調整部と、第2アンテナ用の位相調整部と、を設けることで、第1アンテナのビームのチルト角及び第2アンテナのビームのチルト角を調整することができる。
しかも、第1位相調整部が、第1アンテナに接続された給電線路のうち、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数の信号に共用される部分に設けられていることで、第1アンテナにおける複数の周波数のビームのチルト角をまとめて調整することができる。
(3)前記第2位相調整部は、前記第2アンテナに接続された給電線路のうち、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数の信号が合成された状態で流れる部分に設けられているのが好ましい。この場合、第2アンテナにおける1又は複数の周波数のビームのチルト角を調整することができる。
(4)前記ビームのチルト角を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記給電位相差が変化するように前記第1位相調整部及び第2位相調整部を制御することで、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれのビームのチルト角を同一角度で変更させるのが好ましい。この場合、複数の周波数それぞれのビームのチルト角を同一角度で変更させることができる。
(5)前記ビームのチルト角を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、複数の前記第1アンテナそれぞれの間の給電位相差と、複数の前記第2アンテナそれぞれの間の給電位相差と、を独立して制御することで、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、前記第2アンテナにおいても共振する1又は複数の周波数のビームのチルト角と、それ以外の周波数のビームのチルト角と、を異ならせるのが好ましい。この場合、第2アンテナにおいても共振する1又は複数の周波数のビームと、それ以外の周波数のビームと、で、チルト角を異ならせて、エリアを調整することができる。
(6)前記制御部は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、前記第2アンテナにおいても共振する1又は複数の周波数のビームが、それ以外の周波数のビームよりも上方を向くように制御するのが好ましい。
(7)前記(1)項のアレイアンテナ又は前記(2)〜(6)のアンテナシステムにおいて、前記第1アンテナは、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれに対応して共振する複数のアンテナ素子を備え、前記複数のアンテナ素子として、ダイポール素子と、ループ状のアンテナ素子と、を含み、前記ループ状のアンテナ素子は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数で共振するアンテナ素子であり、前記ダイポール素子は、前記ループ状のアンテナ素子の外周側に配置され、前記ループ状のアンテナ素子の内周側には非配置であるのが好ましい。この場合、第1アンテナを小型化することができる。
(8)前記(1)又は(7)のアレイアンテナ又は前記(2)〜(6)のアンテナシステムにおいて、前記第2アンテナは、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれに対応して共振する複数のアンテナ素子を備え、前記複数のアンテナ素子として、ダイポール素子と、ループ状のアンテナ素子と、を含み、前記ループ状のアンテナ素子は、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数で共振するアンテナ素子であり、前記ダイポール素子は、前記ループ状のアンテナ素子の外周側に配置され、前記ループ状のアンテナ素子の内周側には非配置であるのが好ましい。
(9)前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も高い周波数は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数の1.5倍以上であるのが好ましい。
本発明によれば、多周波共用アンテナを用いてアレイアンテナを構成した場合におけるグレーティングローブの発生を抑えることができる。また、チルト角の設定の制約も緩和できる。
第1実施形態に係るアンテナシステムの構成図である。 同一チルト角制御(チルト0°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 同一チルト角制御(チルト4°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 同一チルト角制御(チルト8°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 非同一チルト角制御を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 非同一チルト角制御を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 非同一チルト角制御を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 アレイアンテナの構成図である。 アレイアンテナの構成図である。 アレイアンテナの構成図(変形例)である。 アレイアンテナの構成図(変形例)である。 第2実施形態に係るアンテナシステムの構成図である。 参考実施形態に係るアンテナシステムの構成図である。 参考実施形態に係るアンテナシステムによって同一チルト角制御(チルト0°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 参考実施形態に係るアンテナシステムによって同一チルト角制御(チルト4°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 参考実施形態に係るアンテナシステムによって同一チルト角制御(チルト8°)を行った場合の垂直面指向性を示すグラフである。 比較例に係るアンテナシステムである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態(3波共用アンテナ+2波共用アンテナ)]
図1は、第1実施形態に係るアンテナシステム1を示している。アンテナシステム1は、例えば、移動体通信システムにおける基地局におけるアンテナシステムとして用いられる。以下の説明では、アンテナシステム1は、送受信用として説明するが、送信専用又は受信専用であってもよい。
アンテナシステム1は、アレイアンテナ2と、位相調整部3a,3bと、周波数共用器4a,4bと、制御部5と、を備えている。アンテナシステム1は、複数の送受信機6a,6b,6cに接続されている。
本実施形態では、800MHz用の第1送受信機6a、1.5GHz用の第2送受信機6b、及び、2.0GHz用の第3送受信機6cの3つの送受信機がアンテナシステム1に接続されている。なお、送受信機の数は、3個に限定されるものではなく、2個でもよいし、又は4個以上であってもよい。また、各送受信機の周波数も特に限定されるものではない。
各送受信機6a,6b,6cのアンテナ端子(図示省略)それぞれには、給電線(伝送線路)7a,7b,7cが接続されている。
1.5GHz用の第2送受信機6bに接続された給電線7b、及び、2.0GHz用の第3送受信機6cに接続された給電線7cが、周波数共用器(第2周波数共用器)4bに接続されている。周波数共用器(第2周波数共用器)4bは、1.5GHzの周波数及び2.0GHzの周波数の合波又は分波をする。
800MHz用の第1送受信機6aに接続された給電線7a、及び、第2周波数共用器4bからアレイアンテナ2側に延びる給電線8bは、周波数共用器(第1周波数共用器)4aに接続されている。周波数共用器(第1周波数共用器)4aは、800MHzの周波数、1.5GHzの周波数及び2.0GHzの周波数の合成又は分波をする。
なお、第2周波数共用器4bからアレイアンテナ2側に延びる給電線8bは、アレイアンテナ2側に延びる途中で分岐しており、分岐した一方が、第2周波数共用器4bに接続され、他方は、アレイアンテナ2側に延びている。
第1周波数共用器4aのアレイアンテナ2側に接続された給電線(第1給電線)8aは、3つの周波数(800MHz/1.5GHz/2.0GHz)の信号に共用される。
第2周波数共用器4bのアレイアンテナ2側に接続された給電線(第2給電線)8bは、2つの周波数(1.5GHz/2.0GHz)の信号に共用される。
アレイアンテナ2は、複数の第1アンテナ21a〜21fと、複数の第2アンテナ22a〜22eと、を有している。以下、複数の第1アンテナ21a〜21fそれぞれを特に区別しない場合には、単に、「第1アンテナ21」という。また、複数の第2アンテナ22a〜22eそれぞれを特に区別しない場合には、単に、「第2アンテナ22」という。
第1給電線8aは、複数(6個)の第1アンテナ21それぞれに対応して途中で分岐し、複数(6個)の第1アンテナ21それぞれに接続されている。第2給電線8bは、複数(5個)の第2アンテナ22それぞれに対応して途中で分岐し、複数(5個)の第2アンテナ22それぞれに接続されている。
第1給電線8aの中途には、第1位相調整部3aが設けられている。第1位相調整部3aは、複数の第1アンテナ21a〜21fそれぞれの給電位相を調整する。つまり、第1位相調整部3aは、第1アンテナ21にて送受信される800MHz/1.5GHz/2.0GHzの信号の位相調整を行う。
第2給電線8bの中途には、第2位相調整部3bが設けられている。第2位相調整部3bは、複数の第2アンテナ22a〜22eそれぞれの給電位相を調整する。つまり、第2位相調整部3bは、第2アンテナ22にて送受信される1.5GHz/2.0GHzの信号の位相調整を行う。
第1位相調整部3aは、複数(3個)の可変移相器31a,32a,33aによって構成されている。第2位相調整部3bも、複数(3個)の可変移相器31b,32b,33bによって構成されている。
可変移相器31a,32a,33a,31b,32b,33bそれぞれは、分配型(2分配型又は3分配型)の可変移相器であり、第1給電線8a又は第2給電線8bを分岐させるとともに、分岐した複数の第1給電線8a又は第2給電線8bそれぞれを流れる信号の位相を調整することができる。なお、位相の調整は、分岐した給電線の経路長の調整によって行われる。
可変移相器31aは、2分配された経路間に、6Lの経路差(位相差)を形成する。可変移相器32a,33aは、3分配された経路間に、それぞれ2Lの経路差(位相差)を形成する。
したがって、6個の第1アンテナ21a〜21fにおいて、隣接する第1アンテナ同士には、2Lの経路差(位相差)が形成される。
可変移相器31bは、2分配された経路間に、6Dの経路差(位相差)を形成する。可変移相器32b,33bは、3分配された経路間に、それぞれ2Dの経路差(位相差)を形成する。
したがって、5個の第2アンテナ22a〜22eにおいて、隣接する第2アンテナ同士には、2Lの経路差(位相差)が形成される。
複数の第1アンテナ21及び複数の第2アンテナ22に位相調整部3a,3bが接続されていることで、アレイアンテナ2は、フェーズドアレイアンテナとして構成されていることになり、ビームのチルト角を変化させることができる。
なお、位相調整部3a,3bは、制御部5によって制御される。詳細は後述する。
本実施形態において、複数の第1アンテナ21及び複数の第2アンテナ22は、それぞれ、多周波共用アンテナによって構成されている。
複数の第1アンテナ21は、それぞれ、3波共用アンテナであり、800MHz/1.5GHz/2.0GHzの3つの周波数に共振するよう構成されている。
第2アンテナ22は、それぞれ、2波共用アンテナであり、1.5GHz/2.0GHzの2つの周波数に共振するよう構成されている。
アレイアンテナ2は、第1アンテナ21と第2アンテナ22とが交互に一列に並んで構成されている。換言すると、複数の第2アンテナ22は、複数の第1アンテナ21それぞれの間に配置されている。なお、実施形態では、アレイアンテナ2は、複数のアンテナ21,22を、一次元配列して構成されているが、2次元配列して構成されていてもよい。
また、第1アンテナ21の間に存在する第2アンテナの数は、1個に限らず、複数個であってもよい。
また、第2アンテナ22は、複数の第1アンテナ21の間だけに位置している必要はなく、複数の第1アンテナのうちの最上位置にある第1アンテナの上にも存在していてもよいし、複数の第1アンテナのうちの最下位置にある第1アンテナの下にも存在していてもよい。
本実施形態の第1アンテナ21及び第2アンテナ22は、それぞれ、等間隔配置されている。つまり、隣接する第1アンテナ21及び第2アンテナ22の間隔Wは、一定である。換言すると、第1アンテナ21同士の間隔は2Wであり、第2アンテナ22同士の間隔も2Wである。
なお、第1アンテナ21及び第2アンテナ22は、不等間隔で配置されていてもよい。
本実施形態のアレイアンテナ2は、計11個のアンテナ21,22を有している。そして、1.5GHz/2.0GHzの周波数に着目すると、1.5GHz/2.0GHzの周波数には第1アンテナ21及び第2アンテナ22の双方が共振するため、11個のアンテナ21,22が全て機能する。
しかし、800MHzの周波数に着目すると、800MHzの周波数に共振するのは第1アンテナ21だけであるため、6個の第1アンテナ21だけでアレイアンテナが構成されているのと等価である。
以下、アンテナ21,22間の間隔について考察する。
800MHzの周波数に着目すると、アレイアンテナ2において、考慮すべきアンテナ間隔は、800MHzの周波数に共振する第1アンテナ21の間隔である2Wである。
ここでは、グレーティングローブの発生を抑制するための適切なアンテナ間隔2Wは、800MHzの1波長を越えない値、例えば、1波長(λ800M=約356mm)の0.8倍(0.8λ800M=約285mm)以下とする。
第1アンテナ21の間隔(ピッチ)である2Wを、0.8λ800M(=約285mm)以下になるように、例えば、240mmに設定したとする。
なお、グレーティングローブの発生を抑制するという観点からは、アンテナの間隔は、0.8λ以下であれば、いくら小さくても良いが、実際には、隣接するアンテナ同士が接触しない程度の間隔を確保する必要があるため、間隔を狭くするのには限界がある。例えば、アンテナをダイポールアンテナで構成した場合、ダイポールアンテナは、0.5λ程度の大きさを持つため、800MHzの場合、隣接するアンテナの間隔としては、0.5λ800M(=178mm)以上、必要となる。
第2アンテナ22を無視した場合、前述のような第1アンテナ21の間隔2W(=240mm)は、1.5GHz/2.0GHzの周波数にとっては、不適切な間隔である。
つまり、1.5GHzの周波数にとって、グレーティングローブの発生を抑制するための適切なアンテナ間隔は、1.5GHzの1波長(λ1.5G=約204mm)の0.8倍(0.8λ1.5G=約163mm)以下であり、第1アンテナ21の間隔(240mm)は広すぎ不適切である。
また、2.0GHzの周波数にとって、グレーティングローブの発生を抑制するための適切なアンテナ間隔は、2.0GHzの1波長(λ2.0G=約156mm)の0.8倍(0.8λ2.0G=約125mm)以下であり、第1アンテナ21の間隔(240mm)は広すぎ不適切である。
しかし、本実施形態では、1.5GHz/2.0GHzの周波数については、第1アンテナ21だけでなく、第2アンテナ22も共振する。したがって、1.5GHz/2.0GHzの周波数については、第1アンテナ21同士の間隔2Wではなく、隣接する第1アンテナ21と第2アンテナ22との間隔W(120mm)に着目すべきことになる。
そして、隣接する第1アンテナ21と第2アンテナ22との間隔W(120mm)は、0.8λ1.5G(=約163mm)以下であるとともに、0.8λ2.0G(=約125mm)以下であり、1.5GHz/2.0GHzの双方の周波数からみて、グレーティングローブの発生を抑制するための適切なアンテナ間隔となっている。
このように、本実施形態では、アレイアンテナ2を構成する複数のアンテナ21,22の間隔Wは、一定であるが、複数の周波数(800MHz/1.5GHz/2.0GHz)のうち、800MHzと1.5GHz/2.0GHzとでは、アンテナ21,22の間隔が、実質的には、異なったものとなっている。
これにより、複数の多周波共用アンテナ21,22の各段の間隔Wは、全ての周波数(800MHz/1.5GHz/2.0GHz)について同一であるものの、実質的には、周波数に応じた適切なアンテナ間隔(2W又はW)が得られ、グレーティングローブの発生を抑制することができる。
なお、第2アンテナ22は、第1アンテナが共振する複数の周波数のうち少なくとも最も低い周波数を除いた残りの周波数に共振するものであればよい。したがって、第2アンテナ22は、多周波共用アンテナである必要はなく、一つの周波数に共振する一波アンテナであってもよい。例えば、第1アンテナ21が、800MHz/1.5GHz/2.0GHzの周波数に共振するものである場合において、第2アンテナ22を、2.0GHzの周波数に共振するものとしてもよい。
続いて、制御部5によるビームのチルト制御について説明する。
制御部5は、2種類の制御を実行可能である。一つ目の制御は、複数の周波数(800MHz/1.5GHz/2.0GHz)全てのビームのチルト角を同一角度で変更させる制御(同一チルト角制御)であり、二つ目の制御は、周波数によってビームのチルト角を異ならせる制御(非同一チルト角制御)である。
同一チルト角制御では、第1位相調整部3aによって調整される給電位相差(第1アンテナ21間の位相差)と、第2位相調整部3bによって調整される給電位相差(第2アンテナ22間の位相差)と、が同じになるように制御(位相の同時制御)される。
同一チルト角制御では、制御部5は、チルト角を変更するため、第1位相調整部3aによる位相差の変更と、第2位相調整部3bによる位相差の変更を同時に行う。また、可変移相器31bによって形成される位相差(6D)は、可変移相器31aによって形成される位相差(6L)と同一とされ(6L=6D)、可変移相器32b,33bによって形成される位相差(2D)は、可変移相器32a,33aによって形成される位相差(2L)と同一とされる(2L=2D)。
つまり、同一チルト角制御では、L=Dとなり、
第1アンテナ21aと第2アンテナ22aの位相差=L、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21bの位相差=2L、
第1アンテナ21aと第2アンテナ22bの位相差=3L、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21cの位相差=4L、
第1アンテナ21aと第2アンテナ22cの位相差=5L、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21dの位相差=6L、
第1アンテナ21aと第2アンテナ22dの位相差=7L、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21eの位相差=8L、
第1アンテナ21aと第2アンテナ22eの位相差=9L、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21fの位相差=10L、
となるように制御される。
Lの値は、所望のチルト角に応じて決定される。チルト角は、Lの大きさに依存して変化し、L=0のときは、ビームは水平方向となり、Lを大きくするほど、ビームを下向きにすることができる。なお、アンテナ間隔(W,2W)が不等間隔である場合には、L=0であっても、ビームは水平方向に対して傾いたものとなる。
図2〜図4は、同一チルト角制御を行った結果を示している。図2〜図4において、0[deg]は、L=D=0の場合における800MHz(845MHz)のビームのピーク方向である。また、図2〜図4に示す垂直面指向性の各グラフの横軸の右側が地上側であり、左側が天空側である。
L=0の場合、図2に示すように800MHz(845MHz)、1.5GHz(1465MHz)、及び2.0GHz(2025MHz)のすべてにおいて、チルト角=0°となっている。
L=D=0.017λ800Mの場合、図3に示すように、800MHzのビームのチルト角が地上側へ4°となっているだけでなく、1.5GHz及び2.0GHzのビームのチルト角も地上側へ4°となっている。
また、L=D=0.017λ800Mの場合、図4に示すように、800MHzのビームのチルト角が地上側へ8°となっているだけでなく、1.5GHz及び2.0GHzのビームのチルト角も地上側へ8°となっている。
第1位相調整部3a及び第2位相調整部3bを、複数の信号が合成された状態で流れる部分に設けることで、800MHzのビームのチルト角を調整すべく、位相差を調整するだけで、1.5GHz及び2.0GHzのビームのチルト角も、800MHzのビームのチルト角と同一角度で変化することを本発明者らは発見した。同一チルト角制御は、かかる発見に鑑みて創出されたものである。
同一チルト角制御では、複数の周波数についてまとめてチルト角の変更をできる。しかも、複数の周波数毎に位相差を調整する必要がなく、可変移相器の数を少なくでき、アンテナシステム1の構成も簡素化できる。
非同一チルト角制御では、第1位相調整部3aによって調整される給電位相差(第1アンテナ21の間の位相差)と、第2位相調整部3bによって調整される給電位相差(第2アンテナ22間の位相差)と、が独立して制御(位相の独立制御)される。
つまり、非同一チルト角制御では、L≠Dとなり、
第1アンテナ21aと第1アンテナ21bの位相差=2L
第2アンテナ22aと第2アンテナ22bの位相差=2D
第1アンテナ21bと第1アンテナ21cの位相差=2L
第2アンテナ22bと第2アンテナ22cの位相差=2D
第1アンテナ21cと第1アンテナ21dの位相差=2L
第2アンテナ22cと第2アンテナ22dの位相差=2D
第1アンテナ21dと第1アンテナ21eの位相差=2L
第2アンテナ22dと第2アンテナ22eの位相差=2D
第1アンテナ21eと第1アンテナ21fの位相差=2L
となるように制御される。
図5〜図7は、非同一チルト角制御を行った結果を示している。図5〜図7においても、0[deg]は、L=D=0の場合における800MHz(845MHz)のビームのピーク方向である。また、図5〜図7の垂直面指向性を示す各グラフの横軸の右側が地上側であり、左側が天空側である。
2L=2D=0.067λ800Mの場合(L=D)、図5に示すように、800M(845MHz)、1.5GHz(1465MHz)、及び2.0GHz(2025MHz)のすべてにおいて、チルト角=8°となっている。
一方、第1位相調整部3aによる位相差2L=0.067λ800Mとし、第2位相調整部3bによる位相差2D=0.016λ800Mとした場合(L≠D)、図6に示すように、800MHzについては、図5と同様に、チルト角=8°となっているのに対し、1.5GHz及び2.0GHzについては、チルト角=7°となっており、800MHzよりもビームが上向きとなっている。
このように、位相差Dを、位相差Lよりも小さくすることで、第1アンテナ21及び第2アンテナ22にて送受信される1.5GHz及び2.0GHzの周波数のビームは、第1アンテナ21だけで送受信される800MHzの周波数のビームよりも上向きとなる。相対的に高い周波数の電波は、減衰しやすいため、相対的に低い周波数よりもビームを上向きにしておくことで、電波の到達可能範囲を広くすることができる。
また、第1位相調整部3aによる位相差2L=0.067λ800Mとし、第2位相調整部3bによる位相差2D=0.0046λ800Mとして、Dを更に小さくした場合、図7に示すように、800MHzについては、図5と同様に、チルト角=8°となっているのに対し、1.5GHzについては、チルト角=6.5°となっている。また、2.0GHzについては、−1.5°と9.5°の2方向にてピークが生じる。
1.5GHzと2.0GHzについては、位相が独立して調整された第1アンテナ21及び第2アンテナ22双方からのビームがあるため、両アンテナ21,22のビームを合成したものが、各周波数のビームとなる。
図6の1.5GHz及び2.0GHzならびに図7の1.5GHzの場合、両アンテナ21,22のビームそれぞれの向きが比較的近いため、合成されたビームのピークは一つとなる。これに対し、図7の2.0GHzの場合、両アンテナ21,22のビームそれぞれの向きが比較的離れているため、合成されたビームのピークは二つとなる。
つまり、LとDの差を十分に大きくすることで、第1アンテナ21及び第2アンテナの双方が共振する周波数については、ビームのピークを二つに分けることができる。また、アンテナ21,22の種類を3以上にすることで、ビームのピークを三以上に分けることもできる。
同一周波数のビームのピークを複数に分けることで、同一周波数のビームを、アンテナからの水平方向距離が異なる位置、又は、アンテナからの垂直方向距離が異なる位置に、向けることができる。例えば、同一周波数のビームを、地面側を狙った下方、及び、高層ビルなどを狙った上方それぞれに対して、ビーム形成することができる。
なお、ビームのピークを複数の方向に指向させるという着想は、第1アンテナ21及び第2アンテナ22が多周波共用アンテナではない場合にも利用することができる。
図8は、水平偏波用のアレイアンテナ2を構成する第1アンテナ21a,21b及び第2アンテナ22aの具体例を示している。なお、図8において、アレイアンテナ2を構成する他のアンテナ(第1アンテナ21c〜21f及び第2アンテナ22b〜22e)については、図示省略したが、図8に示す第1アンテナ及び第2アンテナと同様である。
3波共用アンテナである第1アンテナ21a,21bは、複数のアンテナ素子(放射素子)11,12,13を有するアンテナ本体10、複数のアンテナ素子11,12,13を有するアンテナ本体10の給電点15へ給電する給電部20を備えている。アンテナ本体10の背後には、反射板30が設けられている。なお、給電部20は、給電線8a,8bに接続されており、反射板30の背後から反射板30を貫通して、給電点15に至るように配置される。
複数のアンテナ素子11,12,13としては、800MHz、1.5GHz、2.0GHzの3つの周波数で共振し、それらの周波数の電波を放射するため、3種類設けられている。
複数のアンテナ素子11,12,13のうち、最も低い周波数(800MHz)に対応した第1アンテナ素子11は、ループ状のアンテナ素子(ループアンテナ素子)として形成されている。このループアンテナ素子11は、1波長ループアンテナである。つまり、第1アンテナ素子11の周長(ループ1周分の長さ)は、800MHzの約1波長(λ800M=356mm)分の長さを有している。
図示のループアンテナ素子11は、矩形状のループとして形成されており、短辺11aの長さが60mm、長辺11bの長さが118mmに設定されている。
なお、ループアンテナ素子11の具体的形状やその寸法は、特に限定されるものではなく、円形状又は楕円状のループなどの他の形状を採用することもできる。
アンテナ本体10は、ループアンテナ素子である第1アンテナ素子11の内側(第1アンテナ素子11のほぼ中央)に、給電点15を有している。給電点15には、給電部(給電線)20が接続される。図示の給電線20は、平行2線タイプであるが、同軸ケーブルなどであってもよい。なお、給電部20では、複数の周波数の信号が、混在した状態で流れる。
アンテナ本体10を構成するアンテナ素子11,12,13、給電点15、及び後述の線路16は、平面状の基板上に形成されている。
第1アンテナ21a,21bにおいて、複数のアンテナ素子11,12,13における他のアンテナ素子である第2及び第3アンテナ素子12,13は、ダイポール素子として形成されている。
第2アンテナ素子12は、1.5GHzの周波数に対応したものである。第2アンテナ素子12は、ループアンテナ素子11である第1アンテナ素子11の両側(上下)に対をなして配置されている。ダイポール素子である第2アンテナ素子12は、その長手方向長さ(素子長)が、1.5GHzの波長(λ1.5G)の約1/2(=λ1.5G/2=102mm)である。
第3アンテナ素子13は、2.0GHzの周波数に対応したものである。第3アンテナ素子13も、第1アンテナ素子11の両側に対をなして配置されている。ダイポール素子である第3アンテナ素子13は、その長手方向長さ(素子長)が、2.0GHzの波長(λ2.0G)の約1/2(=λ2.0G/2=78mm)である。
第3アンテナ素子13は、ループ状の第1アンテナ素子11と、ダイポール素子である第2アンテナ素子12との間に配置されている。
アンテナ本体10は、給電点15から各アンテナ素子11,12,13に向けて延び、各アンテナ素子11,12,13に接続される線路16を備えている。線路16は、給電点15を起点として、アンテナ本体10の最外に位置する対の第2アンテナ素子12,12それぞれにまで至る。本実施形態の線路16は、直線状に形成されている。
線路16の全長(一方の第2アンテナ素子12から他方の第2アンテナ素子12までの長さ=第2アンテナ素子12,12の素子間隔)は、λ1.5G/2=102mmである。なお、給電点15から一方の第2アンテナ素子12までの長さ、及び、給電点15から他方の第2アンテナ素子12までの長さは、λ1.5G/4=51mmである。
対の第3アンテナ素子13は、それぞれ、線路16上における、給電点15からλ2.0G/4=42mmの位置に設けられている。つまり、一方の第3アンテナ素子13から他方の第3アンテナ素子13までの長さ(第3アンテナ素子13,13の素子間隔)は、λ2.0G/2=84mmである。
ループ状の第1アンテナ素子11は、複数のダイポール素子12,13のうち最も高い周波数(2.0GHz)に対応した対の第3アンテナ素子13,13の間に設けられている。
対の第3アンテナ素子13,13の間に設けられている矩形ループ状の第1アンテナ素子11は、その矩形短辺11aに沿った方向と、線路16の長手方向と、が一致するように形成されている。そして、矩形短辺11aの長さは、前述のように60mmである。
なお、線路16の長手方向に沿ってみたときに、給電点15からループ状の第1アンテナ素子11における対向する2点16c,16cそれぞれまでの距離は、矩形状ループの短辺の長さの1/2=30mmに等しい。
第1アンテナ21のアンテナ本体10の全体の大きさは、線路16の長手方向(垂直方向)に関しては、線路16の全長(第2アンテナ素子12,12の素子間隔=λ1.5G/2=102mm)で規定され、線路16の長手方向に直交する方向に関しては、矩形ループ状の第1アンテナ素子11の長辺長さ(=118mm)で規定される。
仮に、800MHz、1.5GHz、2.0GHzの3つの周波数用のアンテナ素子をすべてダイポール素子で構成した場合、図8における対の1.5GHz用ダイポール素子(第2アンテナ素子)12,12のさらに両外側(上下)に、800MHz用ダイポール素子を設ける必要がある。
したがって、線路16の全長は、対をなす800MHz用ダイポール素子同士の間隔に等しくなる。その間隔は、λ800M/2=178mmとなる。
また、800MHz用ダイポール素子の素子長は、λ800M/2=178mmであり、複数のダイポール素子の中で最も長くなる。
したがって、多周波共用アンテナである第1アンテナ21a,21bが大型化する。
その結果、複数のアンテナ素子をすべてダイポール素子で構成した多周波共用アンテナの場合、第1アンテナ21a,21bの間隔(ピッチ)2W=240mmとしても、第1アンテナ21a,21b間に第2アンテナ22aを配置するためのスペースは、62mm(=240mm−178mm)しか残らず、第2アンテナ22aの設置が困難となる。
これに対し、図8に示す第1アンテナ21a,21bでは、複数のアンテナ素子をすべてダイポール素子で構成した多周波共用アンテナの場合において、その大きさを規定することとなる800MHz用のダイポール素子を廃止したため、小型化されている。
つまり、大型化の原因となる最小周波数(ここでは、800MHz)用のアンテナ素子11として、第1アンテナ21a,21bでは、ダイポール素子ではなく、ループアンテナを用い、ダイポール素子12,13の内側に配置した。
これにより、線路16の長手方向両端に位置するはずの800MHz用ダイポール素子が存在しない分、線路16の長手方向におけるアンテナ本体10の大きさ(102mm)を小さくでき、第2アンテナ22aを配置するのが容易となる。
2波共用アンテナである第2アンテナ22aも、複数のアンテナ素子(放射素子)12,13を有するアンテナ本体10、複数のアンテナ素子12,13を有するアンテナ本体10の給電点15へ給電する給電部20を備えている。
複数のアンテナ素子12,13としては、1.5GHz、2.0GHzの2つの周波数で共振し、それらの周波数の電波を放射するため、2種類設けられている。
2波共用アンテナである第2アンテナ22aは、3波共用アンテナである第1アンテナ21a,21bから、ループアンテナ素子である第1アンテナ素子11を除いたものに相当する。
つまり、第2アンテナ22aは、1.5GHzの周波数に対応したアンテナ素子(第ポール素子)12と、2.0GHzの周波数に対応したアンテナ素子(ダイポール素子)13と、を備えて構成されている。
第2アンテナ22aは、第1アンテナ21a,21bから、最内側の第1アンテナ素子11を除いたものであるので、全体の大きさは、第1アンテナ21a,21bと同様である。
第2アンテナ22aに関し、説明を省略した点については、第1アンテナ21a,21bと同様である。
なお、図9に示すように、第1アンテナ21a,21b及び第2アンテナ22aを、給電点15を中心に90°回転させることで、垂直偏波用のアレイアンテナ2を構成することもできる。
また、図8のアレイアンテナ2及び図9のアレイアンテナ2を組み合わせることで、水平偏波及び垂直偏波に対応したアレイアンテナを構成することができる。
図10は、図8に示す第2アンテナ22aにおいて、1.5GHzに対応したアンテナ素子12を、ダイポール素子ではなく、ループアンテナ素子として形成したものである。
このループアンテナ素子12は、1波長ループアンテナである。つまり、ループアンテナ素子12の周長(ループ1周分の長さ)は、1.5GHzの約1波長(λ1.5G=204mm)分の長さを有している。
図示のループアンテナ素子12は、矩形状のループとして形成されており、短辺11aの長さが35mm、長辺12bの長さが67mmに設定されている。
なお、ループアンテナ素子12の具体的形状やその寸法は、特に限定されるものではなく、円形状又は楕円状のループなどの他の形状を採用することもできる。
図10において、2.0GHzの周波数に対応したアンテナ素子13は、ダイポール素子として形成されている。アンテナ素子13は、ループアンテナ素子12の両側に対をなして配置されている。ダイポール素子であるアンテナ素子13は、その長手方向長さ(素子長)が、2.0GHzの波長(λ2.0G)の約1/2(=λ2.0G/2=78mm)である。
第2アンテナ22aの線路16の全長(一方のアンテナ素子13から他方のアンテナ素子13までの長さ=アンテナ素子13,13の素子間隔)は、λ2.0G/2=84mmである。
したがって、図10では、第2アンテナ22aも小型化されており、第1アンテナ21a,21bの間に配置することがさらに容易となっている。
なお、図11に示すように、図10に示す第1アンテナ21a,21b及び第2アンテナ22aを、給電点15を中心に90°回転させることで、垂直偏波用のアレイアンテナ2を構成することもできる。
また、図10のアレイアンテナ2及び図11のアレイアンテナ2を組み合わせることで、水平偏波及び垂直偏波に対応したアレイアンテナを構成することができる。
[2.第2実施形態(2波共用アンテナ+1波アンテナ)]
図12は、第2実施形態として、アレイアンテナ2を構成する第1アンテナ21を、2波共用アンテナ(800MHz/2.0GHz)とし、第2アンテナ22を、1波アンテナ(2.0GHz)としたものを示している。
第2実施形態では、第1アンテナ21の間には、二つの第2アンテナ22が設けられている。
第2実施形態においても、第2アンテナ22は、第1アンテナが共振する複数の周波数(800MHz/2.0GHz)のうち、最も低い周波数(800MHz)を除いた残りの周波数(2.0GHz)に共振するよう構成されている。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の位相調整を行うことができる。
なお、第2実施形態において、2.0GHzに代えて、1.5GHzを採用してもよい。すなわち、第2アンテナ22は、第1アンテナが共振する複数の周波数(800MHz/1.5GHz)のうち、最も低い周波数(800MHz)を除いた残りの周波数(1.5GHz)に共振するよう構成してもよい。
[3.参考実施形態(チルト制御)]
図13は、アンテナシステム1のアレイアンテナ2を、1種類の多周波共用アンテナ(3波共用アンテナ;第1アンテナ)21だけで構成したものを示している。
前述の同一チルト角制御は、第1実施形態のように、アレイアンテナ2を、2種類の多周波共用アンテナ21,22によって構成した場合だけでなく、参考実施形態のように、アレイアンテナ2を、1種類の多周波共用アンテナ21によって構成した場合でも、実行可能であり、図2〜図4と同様の結果が得られることを、本発明者らは見出した。
つまり、隣接する多周波共用アンテナ21間の位相差L=0の場合、図14に示すように800MHz(845MHz)、1.5GHz(1465MHz)、及び2.0GHz(2025MHz)のすべてにおいて、チルト角=0°となっている。
そして、L=D=0.017λ800Mの場合、図15に示すように、800MHzのビームのチルト角が地上側へ4°となっているだけでなく、1.5GHz及び2.0GHzのビームのチルト角も地上側へ4°となっている。
また、L=D=0.017λ800Mの場合、図16に示すように、800MHzのビームのチルト角が地上側へ8°となっているだけでなく、1.5GHz及び2.0GHzのビームのチルト角も地上側へ8°となっている。
参考実施形態においても、第1位相調整部3aが、複数の周波数の信号が合成された状態で流れる部分に設けられていることで、位相差を調整すると、800MHz、1.5GHz及び2.0GHz全てのビームのチルト角が、同一角度で変化する。
チルト角は、アンテナ21間の位相差Lに依存して決まるため、複数の周波数の信号が合成された状態で流れる部分において位相差を調整することで、複数の周波数全てのチルト角を調整できる。
ここで、複数の周波数それぞれのチルト角を制御しようとする場合、図17に示すように、各周波数用のアンテナ21,22,23を設けておき、複数の周波数毎に位相差を調整するための位相調整部(可変移相器)3a,3b,3cを設けることが考えられる。
しかし、多周波共用アンテナ21を用いるとともに、複数の周波数の信号を周波数共用器4aにてまとめておくと、複数の周波数の信号が合成された状態で流れる部分において位相差を調整することができ、複数の周波数毎に個別に位相差を調整しなくても、複数の周波数全てのチルト角を同一角度で調整することができる。したがって、図17のように、アンテナシステムの構成を複雑にすることなく、簡易な構成で、複数の周波数全てのチルト角を調整することができる。
しかも、多周波共用アンテナ21が共振する複数の周波数のうち、最も高い周波数(2.0GHz)が、最も低い周波数(800MHz)の1.5倍以上の周波数(より好ましくは、2倍以上の周波数)であることで、多様な周波数への対応が可能となる。
[4.付記]
[4.1 付記1]
本発明に関して、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[4.2 付記2]
ビームを複数の方向に指向させることができるアンテナシステムの構成は次の通りである。アンテナシステムは、複数の第1アンテナと、前記複数の第1アンテナの間に配置された1又は複数の第2アンテナと、を含むアレイアンテナを備え、複数の前記第1アンテナそれぞれの間の給電位相差と、複数の前記第2アンテナそれぞれの間の給電位相差と、が異なっていることで、前記アレイアンテナにおけるビームが複数の方向に指向している。
[4.3 付記3]
アレイアンテナのチルト角制御に関する発明は、次のとおりである。アンテナシステムは、複数のアンテナを有するアレイアンテナと、前記複数のアンテナそれぞれの間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる位相調整部と、を備え、前記複数のアンテナは、それぞれ、複数の周波数に共振するよう構成された多周波共用アンテナであり、前記位相調整部は、前記多周波共用アンテナに接続された給電線路のうち、前記複数の周波数の信号に共用される部分に設けられている。
前記ビームのチルト角を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記給電位相差が変化するように前記位相調整部を制御することで、前記複数の周波数それぞれのビームのチルト角を同一角度で変更させるのが好ましい。
また、アンテナシステムにおけるビームのチルトを制御する方法において、前記アンテナシステムは、複数のアンテナを有するアレイアンテナと、前記複数のアンテナ間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる位相調整部と、を備え、前記複数のアンテナは、それぞれ、複数の周波数に共振するよう構成された多周波共用アンテナであり、前記多周波共用アンテナに接続された給電線路のうち前記複数の周波数の信号に共用される部分で、給電位相差を調整することで、前記複数の周波数それぞれのビームのチルト角を同一角度で変更させる。
1 アンテナシステム
2 アレイアンテナ
3a 第1位相調整部
3b 第2位相調整部
4a 第1周波数共用器
4b 第2周波数共用器
5 制御部
6a,6b,6c 送受信機
7a,7b,7c 給電線
8a,8b 給電線
11 第1アンテナ素子
12 第2アンテナ素子
13 第3アンテナ素子
21a〜21f 第1アンテナ(多周波共用アンテナ)
22a〜22e 第2アンテナ(多周波共用アンテナ)
31a,32a,33a 可変移相器
31b,32b,33b 可変移相器

Claims (9)

  1. 複数の第1アンテナと、
    複数の前記第1アンテナの間に配置された1又は複数の第2アンテナと、
    を含み、
    前記第1アンテナは、複数の周波数に共振するよう構成された多周波共用アンテナであり、
    前記第2アンテナは、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、少なくとも最も低い周波数を除いた、残りの1又は複数の周波数に共振するよう構成されている
    アレイアンテナ。
  2. 請求項1記載のアレイアンテナと、
    複数の前記第1アンテナそれぞれの間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる第1位相調整部と、
    複数の前記第2アンテナそれぞれの間の給電位相差を調整して、ビームのチルト角を変化させる第2位相調整部と、
    を備え、
    前記第1位相調整部は、前記第1アンテナに接続された給電線路のうち、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数の信号に共用される部分に設けられている
    アンテナシステム。
  3. 前記第2位相調整部は、前記第2アンテナに接続された給電線路のうち、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数の信号が合成された状態で流れる部分に設けられている
    請求項2記載のアンテナシステム。
  4. 前記ビームのチルト角を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記給電位相差が変化するように前記第1位相調整部及び第2位相調整部を制御することで、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれのビームのチルト角を同一角度で変更させる
    請求項2又は3記載のアンテナシステム。
  5. 前記ビームのチルト角を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、複数の前記第1アンテナそれぞれの間の給電位相差と、複数の前記第2アンテナそれぞれの間の給電位相差と、を独立して制御することで、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、前記第2アンテナにおいても共振する1又は複数の周波数のビームのチルト角と、それ以外の周波数のビームのチルト角と、を異ならせる
    請求項2又は3記載のアンテナシステム。
  6. 前記制御部は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち、前記第2アンテナにおいても共振する1又は複数の周波数のビームが、それ以外の周波数のビームよりも上方を向くように制御する
    請求項5記載のアンテナシステム。
  7. 前記第1アンテナは、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれに対応して共振する複数のアンテナ素子を備え、
    前記複数のアンテナ素子として、ダイポール素子と、ループ状のアンテナ素子と、を含み、
    前記ループ状のアンテナ素子は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数で共振するアンテナ素子であり、
    前記ダイポール素子は、前記ループ状のアンテナ素子の外周側に配置され、前記ループ状のアンテナ素子の内周側には非配置である
    請求項1記載のアレイアンテナ。
  8. 前記第2アンテナは、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数それぞれに対応して共振する複数のアンテナ素子を備え、
    前記複数のアンテナ素子として、ダイポール素子と、ループ状のアンテナ素子と、を含み、
    前記ループ状のアンテナ素子は、前記第2アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数で共振するアンテナ素子であり、
    前記ダイポール素子は、前記ループ状のアンテナ素子の外周側に配置され、前記ループ状のアンテナ素子の内周側には非配置である
    請求項1又は7記載のアレイアンテナ。
  9. 前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も高い周波数は、前記第1アンテナが共振する前記複数の周波数のうち最も低い周波数の1.5倍以上である
    請求項1,7,及び8のいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
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