JP2013207270A - 実装装置、実装位置の補正方法、プログラム及び基板の製造方法 - Google Patents

実装装置、実装位置の補正方法、プログラム及び基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実装部及び撮像部の移動範囲内の各位置において、実装部と、撮像部との相対的な位置関係が変化するような場合にも、基板上の正確な位置に電子部品を実装することができる実装装置等の技術を提供すること。
【解決手段】本技術に係る実装装置は、実装部と、撮像部と、制御部とを具備する。前記実装部は、移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する。前記撮像部は、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する。前記制御部は、前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲の異なる位置で、前記実装部又は実装部によって保持された保持物を撮像し、撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて、前記電子部品の実装位置を補正する。
【選択図】図6

Description

本技術は、基板上に電子部品を実装するときに、電子部品の実装位置の補正を行う実装位置等の技術に関する。
従来から、抵抗、コンデンサ、コイル等の各種の電子部品を基板上に実装する実装装置が広く知られている(下記特許文献1参照)。特許文献1に記載の部品実装機は、供給部から供給される電子部品を吸着して基板上に実装する装着ヘッドや、装着ヘッドの吸着ノズルに対して電子部品が正しい姿勢で吸着されているか否かを認識するための部品認識装置などを有している。
装着ヘッドは、ターレット回転型のヘッドとされており、この実装ヘッドは、ターレットの回転に応じて順番に複数の吸着ノズルによって電子部品を吸着した後、複数の吸着ノズルに吸着された電子部品を順番に基板上に実装する。
部品認識装置は、吸着ノズルによって吸着された電子部品をミラーを介して下側から撮像する第1の撮像手段と、電子部品を側方から撮像する第2の撮像手段とを含む。部品実装機は、撮像手段によって撮像された電子部品の画像に基づいて、吸着ノズルに対する電子部品の吸着姿勢を認識し、電子部品の実装位置を補正した上で、基板上に電子部品を実装する。
装着ヘッド及び部品認識装置は、Y軸方向に延びるYビームの下側に設けられ、このYビームは、X軸方向に延びるXビームの下側に設けられている。装着ヘッド及び部品認識装置は、Xビーム及びYビームの駆動に応じて、X−Y平面内で一体的に移動される。
特開2001−77594号公報
XビームやYビームは、一般的にレールなどのメカ的な機構によって移動対象物を移動させている。しかしながら、レールなどのメカ的な機構は、完全に正確な精度で作成することができない。一例として、例えば、2本のレールが完全に平行でない場合を想定する。この場合、2本のレールによって移動される部材が移動に応じて変形してしまい、この変形の影響によって、装着ヘッド及び撮像部の移動範囲内の各位置で、装着ヘッドと撮像部との相対的な位置関係が変わってしまう場合がある。
このような場合、吸着ノズルに対する電子部品の吸着位置などを正確に認識することができず、結果として、基板上の正確な位置に電子部品を実装することができないといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、実装部及び撮像部の移動範囲内の各位置において、実装部と、撮像部との相対的な位置関係が変化するような場合にも、基板上の正確な位置に電子部品を実装することができる実装装置等の技術を提供することにある。
本技術に係る実装装置は、実装部と、撮像部と、制御部とを具備する。
前記実装部は、移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する。
前記撮像部は、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する。
前記制御部は、前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲の異なる位置で、前記実装部又は実装部によって保持された保持物を撮像し、撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて、前記電子部品の実装位置を補正する。
本技術では、電子部品の実装に先立って、予め、移動範囲内での各位置における実装部と撮像部との相対的なずれ量が算出され、電子部品の実装時に、算出されたずれ量に基づいて、電子部品の実装位置が補正される。従って、実装部及び撮像部の移動範囲内の各位置において、実装部と、撮像部との相対的な位置関係が変化するような場合にも、基板上の正確な位置に電子部品を実装することができる。
上記実装装置において、前記実装部は、回転可能であり、前記電子部品を保持して前記基板上に実装する保持部材を有していてもよい。
この場合、前記制御部は、前記移動範囲内での各位置で、前記保持部材を回転させて、前記保持部材又は前記保持部材によって保持された保持物を複数回撮像し、取得された複数の画像に基づいて、前記各位置における前記保持部材の回転中心を算出し、前記回転中心に基づいて、前記各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出してもよい。
このように、保持部材の回転中心に基づいて、実装部と撮像部との相対的なずれ量を算出することで、さらに正確に上記ずれ量を算出することができる。
上記実装装置において、前記制御部は、前記移動範囲内における基準位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心である基準位置回転中心と、基準位置以外の位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心との差を、前記ずれ量として算出してもよい。
上記実装装置において、前記制御部は、前記実装装置と前記撮像部との第1の方向への第1のずれ量及び前記第1の方向に直交する第2の方向への第2のずれ量のうち、少なくとも一方に基づいて、前記電子部品の実装位置の補正を行ってもよい。
本技術に係る実装位置の補正方法は、移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像することを含む。
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量が算出される。
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正が行われる。
本技術に係るプログラムは、移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置に、
前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像するステップと、
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出するステップと、
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行うステップと
を実行させる。
本技術に係る基板の製造方法は、移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像することを含む。
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量が算出される。
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正が行われ、前記基板上に前記電子部品が実装される。
以上のように、本技術によれば、実装部及び撮像部の移動範囲内の各位置において、実装部と、撮像部との相対的な位置関係が変化するような場合にも、基板上の正確な位置に電子部品を実装することができる実装装置等の技術を提供することができる。
本技術の一実施形態に係る実装装置を示す正面図である。 実装装置を示す側面図である。 実装装置を示す上面図である。 実装装置の構成を示すブロック図である。 実装ヘッド及び撮像部の移動範囲内の各位置で、実装ヘッド及び撮像部の相対的な位置関係についてのデータを収集するときの処理を示すフローチャートである。 実装ヘッド及び撮像部の移動範囲内の各位置で、実装ヘッド及び撮像部の相対的な位置関係についてのデータを収集するときの処理を示すフローチャートである。 実装ヘッド及び撮像部が基準位置Aに位置するときの様子と、実装ヘッド及び撮像部が基準位置以外の位置である位置Bに位置するときの様子とを示す図である。 基準位置Aで撮像された電子部品の画像の一例を示す図である。 或る特定の位置Bで撮像された電子部品の画像の一例を示す図である。 XY平面における各位置と、X軸方向のずれ量ΔXとの関係の一例を示す図である。 電子部品2を基板上に実装するときの処理を示すフローチャートである。
[実装装置100の構成及び各部の構成]
図1は、本技術の第1実施形態に係る実装装置100を示す正面図である。図2は、実装装置100の側面図であり、図3は、実装装置100の上面図である。図4は、実装装置100の構成を示すブロック図である。
これらの図に示すように、実装装置100は、フレーム構造体10と、実装装置100の内部にX軸方向に沿って設けられ、基板1をX軸方向に向けて搬送する搬送部15とを備える。また、実装装置100は、搬送部15によって所定の位置まで搬送された基板1を下方から支持するバックアップ部20と、搬送部15を挟んで実装装置100の前後方向の両側に設けられ、電子部品2を供給する供給部25を備える。
また、実装装置100は、供給部25から供給される電子部品2を吸着し、吸着した電子部品2を基板1上に実装する実装ヘッド30(実装部)と、実装ヘッド30をXY平面内で移動させるヘッド移動機構40とを備える。また、実装装置100は、実装ヘッド30と共にXY平面内で移動可能であり、電子部品2の実装時に実装ヘッド30によって保持された電子部品2を撮像する撮像部36を備える。
図4を参照して、さらに、実装装置100は、制御部5、記憶部6、表示部7、入力部8、エアコンプレッサ33、ターレット駆動部34、ノズル駆動部35等を備えている。
フレーム構造体10は、底部に設けられたベース11と、ベース11に固定された複数の支柱12とを有する。
搬送部15(図2、図3参照)は、X軸方向に沿って配設されたガイド16と、ガイド16の内面側に設けられたコンベアベルト17とを含む。搬送部15は、コンベアベルト17の駆動により、基板1を搬入して所定の位置に位置決めしたり、電子部品2の実装が終了した基板1を排出したりする。ガイド16は、上端部16aが内側に向けて折り曲げられるように形成されており、ガイド16の上端部16aは、バックアップ部20によって基板1が上方に移動されたときに、基板1を上側から支持することができる。
バックアップ部20(図2参照)は、バックアッププレート21と、このバックアッププレート21上に立設された複数の支持ピン22と、バックアッププレート21を昇降させるプレート昇降機構23とを含む。
電子部品2の実装を予定している基板1が搬送部15によって所定の位置に搬送されたとき、プレート昇降機構23によりバックアッププレート21が上方に移動される。バックアッププレート21が上方に移動されると、複数の支持ピン22によって基板1が下方から支持され、基板1が上方に押し上げられる。基板1が上方に押し上げられると、基板1がコンベアベルト17から離れ、基板1の両端部がガイド16の上端部16aによって上方から支持される。これにより、基板1がバックアップ部20とガイド16の上端部16aとの間に挟まれて、基板1が所定の位置に固定され、この状態で、基板1上に電子部品2が実装される。
供給部25は、X軸方向に沿って配列された複数のテープカセット26により構成される。このテープカセット26は、実装装置100に対して着脱可能とされており、内部にキャリアテープを収納している。テープカセット26は、それぞれ、キャリアテープが巻きつけられるリールと、キャリアテープをステップ送りで送り出す送り出し機構とを含む。キャリアテープ(図示せず)は、例えば、抵抗、コンデンサ、コイル、ICチップ(IC:Integrated Circuit)等の同一タイプの電子部品2を内部に収納している。テープカセット26の端部の上面には供給窓27が形成されており、この供給窓27を介して、実装ヘッド30に電子部品2が供給される。
ヘッド移動機構40(図1及び図2参照)は、実装ヘッド30をY軸方向に移動させるY軸移動機構41と、実装ヘッド30をX軸方向に移動させるためのX軸移動機構46とを有する。
Y軸移動機構41は、Y軸方向に沿って設けられたY軸フレーム42と、Y軸フレーム42の下側にY軸方向に沿って平行に設けられた2本のレール43とを有する。また、Y軸移動機構41は、2本のレール43の下側に取り付けられたY軸移動体45と、Y軸移動体45をY軸方向に沿って駆動させるためのY軸駆動部(図示せず)とを有する。Y軸移動体45は、2本のレール43上をスライド可能な4つのスライド部材44を介して、2本のレール43の下側に取り付けられる。
X軸移動機構46は、Y軸移動体45の側面に取り付けられ、X軸方向に沿って設けられたX軸フレーム47と、X軸フレーム47の側面にX軸方向に沿って平行に設けられた2本のレール48とを含む。また、X軸移動機構46は、2本のレール48に取り付けられたX軸移動体50と、このX軸移動体50をX軸方向に沿って駆動させるためのX軸駆動部(図示せず)とを有する。X軸移動体50は、2本のレール48上をスライド可能な4つのスライド部材49を介して、2本のレール48の側方に取り付けられる。
X軸移動体50の側面には、実装ヘッド30と撮像部36との両方を支持する支持体51が取り付けられる。支持体51は、実装ヘッド30を支持するヘッド支持部52と、撮像部36を支持する撮像部支持部53とを含む。
X軸駆動部及びY軸駆動部としては、例えば、ボールネジ駆動機構、ベルト駆動機構、リニアモータ駆動機構などが挙げられる。このX軸駆動部及びY軸駆動部の駆動に応じて、支持体51に支持される実装ヘッド30及び撮像部36がXY平面における移動範囲内で一体的に移動される。
実装ヘッド30は、支持体51に設けられた基軸54に対して回転可能に取り付けられたターレット31と、ターレット31の周方向に沿って等間隔でターレット31に取り付けられた複数の吸着ノズル32(保持部材)とを有する。実装ヘッド30の数は、本実施形態では、1つとされているが、実装ヘッド30の数は、2以上であってもよい。また、吸着ノズル32の数は、本実施形態では、12個(図3参照)とされているが、吸着ノズル32の数は、特に限定されない。例えば、吸着ノズル32の数は、1つであっても構わない。
ターレット31は、斜め方向の軸を回転の中心軸として回転可能とされている。ターレット31は、ターレット駆動部34(図4参照)の駆動により、前記軸を中心軸として回転される。
吸着ノズル32は、吸着ノズル32の軸線がターレット31の回転軸に対してそれぞれ傾斜するように、ターレット31に取り付けられている。
吸着ノズル32は、それぞれ、ターレット31に対して上記軸線方向に沿って移動可能に支持されている。また、吸着ノズル32は、ターレット31に対して回転可能に支持されている。吸着ノズル32は、ノズル駆動部35(図4参照)の駆動により、所定のタイミングで軸線方向(上下方向)に沿って移動されたり、所定のタイミングで軸線回りに回転されたりする。
複数の吸着ノズル32のうち、最も低い位置に位置する吸着ノズル32(図1中、最も右側に位置する吸着ノズル32)は、その軸線が垂直方向を向いている。以降では、このように軸線が垂直方向を向く吸着ノズル32の位置を操作位置と呼ぶ。操作位置に位置する吸着ノズル32は、ターレット31の回転により順次切り換えられる。
吸着ノズル32は、エアコンプレッサ33(図4参照)に接続されている。吸着ノズル32は、このエアコンプレッサ33の負圧及び正圧の切り換えに応じて、電子部品2を吸着したり、脱離したりすることができる。
撮像部36(図1参照)は、第1の撮像部37と、第2の撮像部38とを有する。第1の撮像部37は、複数の吸着ノズル32のうち、最も高い位置に位置する吸着ノズル32(図1中、最も左側に位置する吸着ノズル32)をミラー39を介して下方から撮像することが可能な位置に配置されている。第2の撮像部38は、複数の吸着ノズル32のうち、最も高い位置に位置する吸着ノズル32を側方から撮像することが可能な位置に配置されている。なお、以降では、撮像部36によって撮像される吸着ノズル32の位置を撮像位置と呼ぶ。撮像位置に位置する吸着ノズル32は、ターレット31の回転に応じて、順次切り換えられる。
第1の撮像部37及び第2の撮像部38は、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等により構成される。なお、図示は省略しているが、撮像部36は、基板1上に設けられたアライメントマークを撮像するために、下側に向けて配置された撮像部などの他の撮像部もさらに有している。
制御部5は、例えば、CPU(Central processing Unit)により構成される。制御部5は、記憶部6に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、実装装置100の各部を統括的に制御する。この制御部5の処理については、後に詳述する。
記憶部6は、制御部5の制御に必要な各種のプログラムが記憶された不揮発性のメモリと、制御部5の作業領域として用いられる揮発性メモリとを有する。上記各種のプログラムは、光ディスク、半導体メモリ等の可搬性の記録媒体から読み取られてもよい。
表示部7は、液晶ディスプレイや、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成され、各種のデータを画面上に表示する。入力部8は、例えば、キーボード、タッチパネル等により構成され、オペレータからの各種の指示を入力する。
[動作説明]
次に、実装装置100の動作について説明する。
ここで、本実施形態に係る実装装置100では、Y軸フレーム42の下側に配設された2本のレール43の下側に取り付けられたY軸移動体45がY軸方向に移動することによって、実装ヘッド30及び撮像部36が一体的にY軸方向に移動される。同様に、X軸フレーム47の側方に配設された2本のレール48の側方に取り付けられたX軸移動体50がX軸方向に移動することによって、実装ヘッド30及び撮像部36が一体的にX軸方向に移動される。
例えば、X軸フレーム47の側面に配設された2本のレール48の間の距離に誤差があり、2本のレール48が完全に平行でない場合を想定する。なお、機械精度の問題で、2本のレール48を完全に平行にすることは困難である。このような場合に、X軸移動体50がX軸方向に移動されると、X軸方向への移動に応じてX軸移動体50が変形してしまい、このX軸移動体50の変形の影響で、X軸移動体50に取り付けられた支持体51が変形してしまう。支持体51が変形してしまうと、支持体51に支持される実装ヘッド30及び撮像部36の相対位置が変化してしまう。
同様に、Y軸フレーム42の下側に配設された2本のレール43の間の距離に誤差があり、2本のレール43が完全に平行でない場合を想定する。この場合においても、Y軸移動体45がY軸方向へ移動されるときに、Y軸移動体45が変形してしまう。そして、Y軸移動体45の変形の影響によって、支持体51が変形してまい、支持体51に支持される実装ヘッド30及び撮像部36の相対位置が変化してしまう。
すなわち、実装ヘッド30及び撮像部36が移動すると、実装ヘッド30及び撮像部36の移動範囲内の各位置で、実装ヘッド30と、撮像部36との相対位置が変化してしまう。このような場合、吸着ノズル32に対する電子部品2の吸着位置などを正確に認識することができず、結果として、基板1上の正確な位置に電子部品2を実装することができない。なお、実装ヘッド30及び撮像部36の移動に基づく支持体51の変形は、レールではなく、ヘッド移動機構40の他の部分の機械精度によって生じることもある。
本実施形態に係る実装装置100は、実装ヘッド30及び撮像部36の移動によって生じる、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係の変化の影響を除去する処理を実行する。
「実装ヘッド30及び撮像部36の移動範囲内の各位置において、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係についてのデータを収集するときの動作」
実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係の変化の影響を除去するために、まず、実装装置100は、電子部品2の基板1上への実装に先立って、移動範囲内での各位置で、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係についてのデータを収集する。
図5及び図6は、移動範囲内の各位置で、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係についてのデータを収集するときの処理を示すフローチャートである。
図5を参照して、制御部5は、ヘッド移動機構40により実装ヘッド30及び撮像部36をXY方向に移動させ、実装ヘッド30を供給部25の供給窓27の上方に位置させる。そして、制御部5は、実装ヘッド30の吸着ノズル32によって、電子部品2(保持物)を吸着させる(ステップ101)。ステップ101では、制御部5は、まず、ノズル駆動部35を制御して、操作位置に位置する吸着ノズル32を下方に移動させ、その後、エアコンプレッサ33を制御して、吸着ノズル32の圧力を負圧に切り換える。この圧力の負圧への切り換えに応じて、電子部品2が吸着ノズル32の先端部に吸着される。その後、制御部5は、ノズル駆動部35を制御して、電子部品2を吸着した吸着ノズル32を上方に移動させる。
ステップ101において吸着ノズル32によって吸着される物体(保持物)は、電子部品2に限られない。例えば、吸着ノズル32に吸着される物体は、実装部及び撮像部36の相対的な位置関係のデータを収集のために、特別に、電子部品2を模して作成されたダミー部品などであってもよい。なお、吸着ノズル32に吸着される物体は、典型的には、吸着ノズル32によって吸着可能であり、かつ、撮像部36によって撮像可能な物体であればどのような物体であっても構わない。
ステップ101において吸着ノズル32によって吸着される電子部品2の数は、典型的には、1つである。制御部5は、特定の吸着ノズル32によって電子部品2を吸着した後、ターレット駆動部34を制御して、ターレット31を回転させ、電子部品2を吸着した吸着ノズル32を撮像位置に位置させておく。
次に、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、XY平面における移動範囲内の基準位置Aへ実装ヘッド30及び撮像部36を移動させる(ステップ102)。図7には、実装ヘッド30及び撮像部36が基準位置Aに位置するときの様子と、実装ヘッド30及び撮像部36が基準位置以外の位置である位置Bに位置するときの様子とが示されている。
ここで、基準位置について説明する。この基準位置は、実装部及び撮像部36の相対的な位置関係の基準となる位置であり、実装部及び撮像部36の間のずれ量(ΔX、ΔY)は、この基準位置が基準とされる。
また、この基準位置は、実装精度が既に保証されている。例えば、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係のデータが収集される前に、制御部5は、実装ヘッド30が基準位置に位置する状態で、基板1上に電子部品2を実装する。このとき、制御部5は、アライメントマーク撮像用の撮像部(図示せず)によって、基板1上に実装された電子部品2の位置を撮像して、電子部品2の基板1上での位置を認識する。そして、制御部5は、基板1上の電子部品2の位置を基準として、電子部品2の実装に用いられるXY座標を補正する。これにより、基準位置での実装精度が保証される。
制御部5は、基準位置Aへ実装ヘッド30及び撮像部36を移動させると、第1の撮像部37によって、ミラー39を介して下側から電子部品2を撮像し、電子部品2の吸着姿勢を判定する(ステップ103)。図8は、基準位置Aで撮像された電子部品2の画像の一例を示す図である。図8に示す例では、電子部品2が画像内の中央に位置する場合が示されているが、電子部品2は画像の中央からずれる場合もある。
次に、制御部5は、電子部品2の撮像回数が規定値に到達したか否かを判定する(ステップ104)。規定値は、電子部品2の撮像回数を決定する値であり、この値は、3回以上とされる。電子部品2の撮像回数が3回以上とされれば、後述のステップ106において、電子部品2の回転の中心を算出することができる。
撮像回数が規定値に達していない場合(ステップ104のNO)、制御部5は、ノズル駆動部35を制御して、吸着ノズル32を所定量分回転させる(ステップ105)。そして、制御部5は、第1の撮像部37によって再び電子部品2を下側から撮像する(ステップ103)。このような処理により、軸線周りでの角度の異なる電子部品2の複数の画像が取得される。
電子部品2の撮像回数が規定値に達した場合(ステップ104のYES)、制御部5は、取得された複数の画像に基づいて、電子部品2の回転中心を算出する(ステップ106)。このとき算出される電子部品2の回転の中心は、吸着ノズル32の回転の中心に対応する。このように、吸着ノズル32の回転の中心を算出することで、(下側からは電子部品2に隠れて見えない)吸着ノズル32の位置を正確に判断することができ、これにより、実装ヘッド30及び撮像部36の相対的な位置関係を正確に判断することができる。
電子部品2の回転中心を算出すると、制御部5は、算出された回転中心の位置を、基準位置回転中心として、記憶部6に記憶しておく。
図6を参照して、次に、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30及び撮像部36を、移動範囲内において、次の位置へ移動させる(ステップ108)(図7参照)。実装ヘッド30及び撮像部36が次に移動される位置は、予め設定されている。
次に、制御部5は、第1の撮像部37によって、ミラー39を介して下側から電子部品2を撮像し、電子部品2の吸着姿勢を判定する(ステップ109)。図9は、或る特定の位置Bで撮像された電子部品2の画像の一例を示す図である。
図7乃至図9を参照して、実装ヘッド30及び撮像部36の位置関係が、XY平面における移動範囲内で不変の関係であると仮定した場合、図8での画像内の電子部品2の位置と、図9での画像内の電子部品2の位置とは同じになるはずである。しかしながら、実際には、ヘッド移動機構40を構成する各部材(例えば、レール)の機械精度などが原因で、実装ヘッド30及び撮像部36の移動に応じて、支持体51が変形してしまう。これにより、移動範囲内の各位置で、実装位置及び撮像部36の相対的な位置関係が変化してしまう。これにより、図9に示す画像内の電子部品2の位置は、図8に示す電子部品2の位置と異なってしまっている。
電子部品2を撮像すると、次に、制御部5は、電子部品2の撮像回数が規定値に到達したか否かを判定する(ステップ110)。この規定値は、3回以上とされる。ステップ110の規定値は、ステップ104における規定値と典型的に同じとされるが、異なっていてもよい。
撮像回数が規定値に達していない場合(ステップ110のNO)、制御部5は、ノズル駆動部35を制御して、吸着ノズル32を所定量分回転させる(ステップ111)。そして、制御部5は、第1の撮像部37によって再び電子部品2を下側から撮像する(ステップ109)。
電子部品2の撮像回数が規定値に達した場合(ステップ110のYES)、制御部5は、取得された複数の画像に基づいて、電子部品2の回転中心を算出する(ステップ112)。
電子部品2の回転中心を算出すると、制御部5は、算出された回転中心の位置と、基準位置の回転中心との差(ΔX、ΔY)(ずれ量)を算出する(ステップ113)。そして、制御部5は、算出された差(ΔX、ΔY)と、実装ヘッド30及び撮像部36のそのときの位置(X、Y)とを関連付けて、記憶部6に記憶しておく(ステップ114)。
次に、制御部5は、XY平面内における、実装ヘッド30及び撮像部36の移動可能範囲の全域において、差のデータ(ΔX、ΔY)が取得されたかを判定する(ステップ115)。差のデータ(ΔX、ΔY)を取得すべき位置(X,Y)がまだ残っている場合(ステップ115のNO)、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30及び撮像部36を次の位置に移動させる。ステップ108〜ステップ115の処理は、移動可能範囲の全域において、差のデータ(ΔX、ΔY)(ずれ量)が取得されるまで繰り返される。
実装ヘッド30及び撮像部36の移動可能範囲の全域において、差のデータ(ΔX、ΔY)が取得された場合(ステップ115のYES)、制御部5は、処理を終了する。図10には、XY平面における各位置と、X軸方向のずれ量ΔXとの関係の一例が示されている。なお、図示は省略するが、XY平面における各位置と、Y軸方向のずれ量ΔYとの関係も、図10に示す例と似た関係となる。
「電子部品2を基板1上に実装するときの動作」
次に、電子部品2を基板1上に実装するときの動作について説明する。図11は、電子部品2を基板1上に実装するときの処理を示すフローチャートである。
まず、制御部5は、実装ヘッド30を供給部25の供給窓27の上方に位置させて、操作位置に位置する吸着ノズル32によって、電子部品2を吸着する(ステップ201)。次に、制御部5は、1工程で吸着を予定している全ての電子部品2が吸着ノズル32によって吸着されたかを判定する(ステップ202)。
吸着ノズル32によって吸着すべき電子部品2が残っている場合(ステップ202のNO)、制御部5は、ターレット駆動部34を制御して、ターレット31を回転させ、操作位置に位置する吸着ノズル32を切り換える(ステップ203)。そして、制御部5は、新たに操作位置に位置することになった吸着ノズル32によって、電子部品2を吸着する(ステップ202)。
1工程で吸着を予定している全ての電子部品2が吸着ノズル32によって吸着された場合(ステップ202のYES)、制御部5は、次のステップ204へ進む。ステップ204では、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、基板1側に向けて実装ヘッド30及び撮像部36の移動を開始させる。
次に、制御部5は、実装ヘッド30及び撮像部36を基板1側に向けて移動させている時間を利用して、撮像位置に位置する吸着ノズル32によって吸着された電子部品2を撮像部36によって撮像する(ステップ205)。このとき、制御部5は、第1の撮像部37によってミラー39を介して電子部品2を下側から撮像し、かつ、第2の撮像部38によって電子部品2を側方から撮像する。
次に、制御部5は、電子部品2を撮像したときの、実装ヘッド30及び撮像部36の位置座標(X、Y)を記憶部6に記憶しておく(ステップ206)。
次に、制御部5は、撮像部36によって撮像された画像に基づいて、電子部品2の吸着姿勢を認識する(ステップ207)。ステップ207では、制御部5は、電子部品2を下側から撮像した画像に基づいて、吸着ノズル32に対する電子部品2の吸着位置や、吸着ノズル32の軸線周りでの電子部品2の角度などを認識する。また、制御部5は、電子部品2を側方から撮像した画像に基づいて、吸着ノズル32によって電子部品2を立った状態で吸着してしまっていないかどうかを認識する。なお、吸着ノズル32に対する電子部品2の吸着位置が不適切であったり、吸着ノズル32によって電子部品2を立った状態で吸着したりしてしまっている場合、制御部5は、吸着不良であると判断して、その電子部品2を廃棄するなどの処理を実行する。
電子部品2の吸着姿勢を認識すると、制御部5は、認識された電子部品2の吸着姿勢に基づいて、電子部品2の基板1上での実装位置を補正する(ステップ208)。なお、ステップ208において実行される補正処理は、一般的に行われている補正処理である。
次に、制御部5は、電子部品2を撮像したときの、実装ヘッド30及び撮像部36の座標(X、Y)に応じた補正量(ΔX、ΔY)で(図10参照)、電子部品2の実装位置をさらに補正する(ステップ209)。これにより、X−Y平面における移動範囲内の各位置において、実装ヘッド30と、撮像部36との相対的な位置関係が変化してしまう影響が除去され、基板1上での実装位置を正確に算出することができる。ステップ208における補正の処理(通常の補正処理)と、ステップ209における補正の処理(本技術特有の補正処理)は、順番が逆であってもよい。
次に、制御部5は、吸着ノズル32によって吸着された電子部品2が全て撮像されたかどうかを判定する(ステップ210)。撮像すべき電子部品2が残っている場合(ステップ210のNO)、制御部5は、ターレット駆動部34を制御してターレット31を回転させ、撮像位置に位置する吸着ノズル32を切り換える(ステップ211)。そして、制御部5は、新たに撮像位置に位置することになった吸着ノズル32によって吸着された電子部品2を撮像部36によって撮像する(ステップ205)。以降では、吸着ノズル32によって吸着された全ての電子部品2について、ステップ205〜ステップ209の処理が実行される。
吸着ノズル32によって吸着された全ての電子部品2が撮像部36よって撮像され、電子部品2の実装位置が補正されると(ステップ210のYES)、制御部5は、次のステップ212へ進む。ステップ212では、制御部5は、最初に実装が予定されている電子部品2の実装位置に、実装ヘッド30が到着したか否かを判定する。到着した場合(ステップ212のYES)、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30及び撮像部36の移動を停止させる(ステップ213)。
次に、制御部5は、操作位置に位置する吸着ノズル32によって吸着された電子部品2を基板1上に実装する(ステップ214)。このとき、制御部5は、ノズル駆動部35を制御して、操作位置に位置する吸着ノズル32を下方に移動させ、その後、エアコンプレッサ33を制御して吸着ノズル32を負圧から正圧に切り換えることで、基板1上に電子部品2を実装する。なお、吸着ノズル32が下方に移動される前に、ステップ207で認識された吸着姿勢に基づいて電子部品2の吸着ノズル32が軸線回りに回転され、電子部品2のZ軸回りの角度が調整される。
本実施形態では、基板1上での電子部品2の実装位置を正確に算出することができるため、基板1上の正確な位置に電子部品2を実装することができる。近年においては、電子部品2の微細化が進んできており、このような状況下において、本技術のような正確な電子部品2の実装は、特に有効である。
基板1上に電子部品2を実装すると、制御部5は、実装ヘッド30によって保持された全ての電子部品2が基板1上に実装されたかを判定する(ステップ215)。実装すべき電子部品2が残っている場合(ステップ215のNO)、制御部5は、ヘッド移動機構40を制御して、次に実装が予定されている電子部品2の実装位置に向けて、実装ヘッド30及び撮像部36の移動を開始させる(ステップ216)。
次に、制御部5は、実装ヘッド30及び撮像部36が移動している時間を利用して、ターレット31を回転させ、操作位置に位置する吸着ノズル32を切り換える(ステップ217)。そして、制御部5は、実装ヘッド30が次の実装位置に到着したか否かを判定し、到着した場合、実装ヘッド30の移動を停止させて、吸着ノズル32に吸着された電子部品2を基板1上に実装する(ステップ212〜214)。
そして、制御部5は、実装ヘッド30によって保持された全ての電子部品2が基板1上に実装された場合(ステップ215のYES)、処理を終了する。
[作用等]
以上説明したように、本技術に係る実装装置100では、電子部品2の実装に先立って、予め、XY平面における実装ヘッド30及び撮像部36の移動範囲内での各位置で、実装部と撮像部36との相対的なずれ量(ΔX、ΔY)が算出される。そして、電子部品2の実装時に、算出されたずれ量(ΔX、ΔY)に基づいて、電子部品2の実装位置が補正される。従って、実装部と、撮像部36との相対的な位置関係が、移動範囲内の各位置で変化するような場合にも、基板1上の正確な位置に電子部品2を実装することができる。
<各種変形例>
上述の説明では、実装ヘッド30及び撮像部36の移動範囲内における各位置で、ずれ量(ΔX、ΔY)のデータを収集するとき、吸着ノズル32によって保持された電子部品2(あるいは、ダミー部品など)を撮像部36によって撮像する場合について説明した。一方、ずれ量のデータ収集をときに撮像部36よって撮像される対象物は、吸着ノズル32それ自体(実装ヘッドそれ自体)であっても構わない。
上述の説明では、実装ヘッド30及び撮像部36の移動範囲内における各位置で、ずれ量(ΔX、ΔY)を算出するとき、各位置で吸着ノズル32を回転させて、電子部品2の回転中心を算出し、この回転中心に基づいてずれ量を算出する場合について説明した。このような処理により、上記ずれ量を正確に算出することができるが、必ずしもこのような処理が実行されなくてもよい。例えば、吸着ノズル32を回転させずに、各位置で電子部品2(ダミー部品、吸着ノズル32)の位置を判定して、上記ずれ量を判定しても構わない。
上述の説明ではΔX(第1のずれ量)と、ΔY(第2のずれ量)の両方に基づいて、電子部品2の実装位置の補正が行われる場合について説明したが、ΔX及びΔYのうち、一方に基づいて、電子部品2の実装位置の補正が行われてもよい。
以上の説明では、実装ヘッド30及び撮像部36が供給部25上から基板1上に移動される時間を利用して、この時間内に、電子部品2を撮像し、電子部品2の実装位置を補正する処理(ステップ205〜209)が実行される場合について説明した。一方、この処理は、実装ヘッド30により電子部品2を吸着しているときに実行することもできるし、実装ヘッド30が基板1上に移動された後に実行することもできる。
上述の説明では、電子部品2を保持する保持部材の一例として、吸着ノズル32を例に挙げて説明したが、上記保持部材は、吸着ノズル32に限られない。例えば、保持部材は、メカ的な機構によって電子部品2を両側から挟みこんで保持するタイプの保持部材であっても構わない。
上述の説明では、実装ヘッド30及び撮像部36がXY平面内で、X軸方向及びY軸方向の両方に移動可能であるとして説明した。しかし、本技術は、実装ヘッド30及び撮像部36がX軸方向及びY軸方向のうち一方に移動する形態(移動範囲が一方向である形態)にも適用することができる。
本技術は、以下の構成をとることもできる。
(1) 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、
前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部と、
前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲の異なる位置で、前記実装部又は実装部によって保持された保持物を撮像し、撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて、前記電子部品の実装位置を補正する制御部と
を具備する実装装置。
(2) 上記(1)に記載の実装装置であって、
前記実装部は、回転可能であり、前記電子部品を保持して前記基板上に実装する保持部材を有し、
前記制御部は、前記移動範囲内での各位置で、前記保持部材を回転させて、前記保持部材又は前記保持部材によって保持された保持物を複数回撮像し、取得された複数の画像に基づいて、前記各位置における前記保持部材の回転中心を算出し、前記回転中心に基づいて、前記各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出する
実装装置。
(3) 上記(2)に記載の実装装置であって、
前記制御部は、前記移動範囲内における基準位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心である基準位置回転中心と、基準位置以外の位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心との差を、前記ずれ量として算出する
実装装置。
(4) 上記(1)乃至(3)のうちいずれか1つに記載の実装装置であって、
前記制御部は、前記実装装置と前記撮像部との第1の方向への第1のずれ量及び前記第1の方向に直交する第2の方向への第2のずれ量のうち、少なくとも一方に基づいて、前記電子部品の実装位置の補正を行う
実装装置。
(5) 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像し、
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行う
実装位置の補正方法。
(6) 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置に、
前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像するステップと、
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出するステップと、
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行うステップと
を実行させるプログラム。
(7) 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像し、
撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、
前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行って、前記基板上に前記電子部品を実装する
基板の製造方法。
1…基板
2…電子部品
5…制御部
15…搬送部
20…バックアップ部
25…供給部
30…実装ヘッド
31…ターレット
32…吸着ノズル
36…撮像部
37…第1の撮像部
38…第2の撮像部
39…ミラー
40…ヘッド移動機構
51…支持体
100…実装装置

Claims (7)

  1. 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、
    前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部と、
    前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲の異なる位置で、前記実装部又は実装部によって保持された保持物を撮像し、撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて、前記電子部品の実装位置を補正する制御部と
    を具備する実装装置。
  2. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記実装部は、回転可能であり、前記電子部品を保持して前記基板上に実装する保持部材を有し、
    前記制御部は、前記移動範囲内での各位置で、前記保持部材を回転させて、前記保持部材又は前記保持部材によって保持された保持物を複数回撮像し、取得された複数の画像に基づいて、前記各位置における前記保持部材の回転中心を算出し、前記回転中心に基づいて、前記各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出する
    実装装置。
  3. 請求項2に記載の実装装置であって、
    前記制御部は、前記移動範囲内における基準位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心である基準位置回転中心と、基準位置以外の位置で撮像された前記複数の画像に基づいて算出された前記保持部材の回転中心との差を、前記ずれ量として算出する
    実装装置。
  4. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記制御部は、前記実装装置と前記撮像部との第1の方向への第1のずれ量及び前記第1の方向に直交する第2の方向への第2のずれ量のうち、少なくとも一方に基づいて、前記電子部品の実装位置の補正を行う
    実装装置。
  5. 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像し、
    撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、
    前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行う
    実装位置の補正方法。
  6. 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置に、
    前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像するステップと、
    撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出するステップと、
    前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行うステップと
    を実行させるプログラム。
  7. 移動範囲内で移動可能であり、電子部品を保持して基板上に実装する実装部と、前記実装部と共に移動可能であり、前記電子部品の実装時に前記実装部によって保持された電子部品を撮像する撮像部とを有する実装装置による前記電子部品の実装に先立って、前記撮像部により、前記移動範囲内の異なる位置で、前記実装部又は前記実装部によって保持された保持物を撮像し、
    撮像によって得られた画像に基づいて、前記移動範囲内での各位置における前記実装部と前記撮像部との相対的なずれ量を算出し、
    前記電子部品の実装時に、前記ずれ量に基づいて前記電子部品の実装位置の補正を行って、前記基板上に前記電子部品を実装する
    基板の製造方法。
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