JP2013203312A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電を必要とEVやPHEVなどの特性に鑑み、適切に空気圧の低下を監視できる電動車両を提供する。
【解決手段】高圧バッテリB1に蓄えられた電力で駆動される電動モータを備え、電動モータを駆動源又は駆動源の一部とする電動車両1であって、電動車両1はタイヤ2内に設置された空気圧センサユニット3と、空気圧センサユニット3から送信されるタイヤ2の空気圧に関するデータからタイヤ空気圧の低下を監視する監視ユニット5とを有するタイヤ空気圧監視システム100を備え、タイヤ空気圧監視システム100は、電動車両1が起動状態にあるとき、及び非起動状態で且つ前記バッテリが外部電源と接続されているときに、空気圧センサユニット3にタイヤ2の空気圧に関するデータを送信させて、タイヤ2の空気圧の低下を監視する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気圧が低下しているタイヤを容易に特定できるタイヤ空気圧監視システムを搭載した電動車両に関する。
タイヤのパンクには、(1)釘などの鋭利なものでタイヤが損傷して急速にタイヤ内部の空気圧が抜けてパンクに至る場合と、(2)損傷の程度が軽度であったり、空気圧を注入するバルブの劣化であったりのように、タイヤ内部の空気圧が徐々に抜けて長い時間をかけてパンクに至る場合とがある。このうち、(2)のタイプのパンク(以下「スローパンクチャ」という)としては、帰宅少し前の走行でタイヤが鋭利なもので損傷したが、その程度が軽度の為、駐車場に駐車させた頃はタイヤ内部の空気圧はほとんど低下しておらず、その後徐々にタイヤ内部の空気圧が抜けて、翌朝再び車を運転する頃にはパンク状態までタイヤ内部の空気圧が低下しているといった場合がある。
タイヤの空気圧を検出するセンサを備える空気圧センサユニットをタイヤ空気室内に設置して、空気圧センサユニットから車体側の監視ユニットへ送信されるタイヤの空気圧データからタイヤの空気圧の低下を監視し、この低下量が所定値を超えると車両の計器盤の警告ランプを点灯するなどして、タイヤの空気圧の低下をドライバに告知するタイヤ空気圧監視システム(TPMS;Tire Pressure Monitoring System)を備える車両が知られており(特許文献1)、米国では、TPMSの装備が段階的に進められ、2009年の半ばから新車への装備が完全に義務化されている。
このTPMSには、前記の空気圧センサユニットでタイヤ内の空気圧を直接測定する直接式と、このようなセンサを用いずに、走行時の車輪(タイヤ)の動荷重半径からタイヤ内の空気圧を間接測定する間接式とがあり、間接式は、走行中でないと空気圧を測定することができない。一方、直接式は、空気圧センサユニットは電池で作動し、監視ユニットはバッテリで作動し、走行時は、1分間に1回程度、空気圧センサユニットが測定したタイヤ空気圧を監視ユニットに送信するようしている。また、非走行時、即ちIG(イグニッション)スイッチ(スタートスイッチ)がOFFされている場合は、電池の消耗を防ぐため、空気圧センサユニットの作動を休止させている。
結局、直接式も間接式も、TPMSは、IGスイッチがOFFされているときは、空気圧を測定することができないため、その間、上記のスローパンクチャを検知することができないことになる。
特開2010−241384号公報
ところで、直接式のTPMSの場合、IGスイッチがOFFされているときも空気圧センサユニットからタイヤの空気圧に関するデータを送信させて、タイヤの空気圧の低下を監視するようにすれば、スローパンクチャを検知することができる。その一方、空気圧センサユニットの内蔵電池の消耗を減らして空気圧センサユニットの交換間隔をできるだけ長くする必要もある。また、TPMSは、空気圧センサユニット単独で作動するものではないので、つまり、空気圧センサユニットが送信した空気圧データを車載の監視ユニットで処理する必要があるので、車載の電池も消耗してしまいEV(Electric Vehicle)やPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)の場合、EV走行をできる距離を短くしたり、EV走行をできなくしたりなどの問題が生じる。
ちなみに、短時間の駐車の場合は、スローパンクチャを検知できない(ストーパンクチャを検知するには時間不足)。このため、このような短時間の駐車の場合は、電池の消耗を防止するという観点から、空気圧センサユニットからのタイヤの空気圧に関するデータの送信を休止させてタイヤの空気圧の低下監視をしないようにすることが望まれる。また、スローパンクチャは、ユーザが車から離れているときに起こることから、パンクを検知するだけではなく、それを車から離れているユーザへ速やかに知らせることも望まれる。
そこで、本発明は、充電を必要とEVやPHEVなどの特性に鑑み、適切に空気圧の低下を監視できる電動車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決した本発明は、バッテリに蓄えられた電力で駆動される電動モータを備え、前記電動モータを駆動源又は駆動源の一部とする電動車両である。この電動車両は、タイヤ内に設置された空気圧センサユニットと、前記空気圧センサユニットから送信されるタイヤの空気圧に関するデータからタイヤ空気圧の低下を監視する監視ユニットとを有するタイヤ空気圧監視システムを備える。そして、前記タイヤ空気圧監視システムは、前記電動車両が起動状態にあるとき、及び非起動状態で且つ前記バッテリが外部電源と接続されているときに、空気圧センサユニットにタイヤの空気圧に関するデータを送信させて、タイヤの空気圧の低下を監視することを特徴とする。
すなわち、車両のバッテリが外部電源と接続されているときは(後記の実施形態のように普通充電用のケーブルが普通充電ポートに接続されているときは)、通常夜間などの長期間駐車状態となる為、スローパンクチャを検知することができる。しかも、非起動状態であっても、バッテリが外部電源と接続されているとき以外はタイヤの空気圧の低下を監視しないので、短時間駐車時のようにスローパンクチャを検知できない場合に空気圧センサユニットにタイヤの空気圧に関するデータを送信させることもなく、空気圧センサユニットの内蔵電池の不必要な消耗も防げる。更に、タイヤ空気圧の低下を監視する監視ユニットもバッテリが外部電源と接続されているときに動作するので、非起動状態でのバッテリの消耗も防げる。
また、本発明においては、前記電動車両は外部との間で情報通信を行う通信装置を備え、非起動状態で且つ前記バッテリが外部電源と接続されているときに、タイヤ空気圧監視システムがタイヤの空気圧の低下を検出したときは、タイヤの空気圧が低下状態にある旨の情報が、前記通信装置から前記電動車両のユーザへ送信されることを特徴とする。
ユーザは前記電動車両から離れていても、タイヤの空気圧が低下状態にあることを事前に知ることができるので、パンク修理などの対応を、余裕を持って行うことができる。
本発明は、充電を必要とするEVやPHEVなどの特性に鑑み、適切に空気圧の低下を監視できる電動車両を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動車両の全体構成を示す図である。 図1の電動車両の車体側に搭載されるタイヤ空気圧監視ニットの構成を示す図である。 図1の電動車両の車輪側に搭載されるタイヤ空気圧センサユニットの構成を示す図である。 図1の電動車両を家庭で充電する際における住宅側の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態での制御のフローチャートである。 不具合発生から空気圧異常検知までを含むタイムチャートであり、(a)は空気圧の正常範囲の下限を下回ったときを、(b)は急激な空気圧の変化があったときを示す。 第2実施形態での制御のフローチャートである。 第3実施形態での制御のフローチャートである。 第4実施形態でのユーザへの連絡経路を示す図である。 図4の変形例を示す図である。
≪第1実施形態≫
次に、本発明を実施するための一形態(以下「実施形態」という)について、添付の図面を参照し、詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動車両1の全体構成を模式的に示す図であり、電動車両1は、タイヤ空気圧監視システム100を搭載している。
この電動車両1は、EVやPHEVなどの車両であり、4輪のホイール6FR(右前輪),6FL(左前輪),6RR(右後輪),6RL(左後輪)を備えた四輪車である。4輪のホイール6FR,6FL,6RR,6RLには、おのおの、4本のタイヤ2FR,2FL,2RR,2RLが装着されている。
なお、本実施形態では、電動車両1の進行方向を基準として、右前の構成要素には「FR」、左前の構成要素には「FL」、右後の構成要素には「RR」、左後の構成要素には「RL」の文字列を後置して、その構成要素の配置位置を示す。これらの構成要素を総称するとき、及び、これらの構成要素を配置位置によって区別しないときは、FR,FL,RR,RLの文字をつけないで、符号の本体部分(数字部分)で示すこととする。この場合、例えば、タイヤ2、ホイール6などと表記する。
(TPMSの構成)
タイヤ空気圧監視システム100は、電動車両1において構築され、タイヤ2に空気圧低下が発生したとき、速やかに運転者に報知するものであって、電動車両1の車体側の構成要素と、ホイール6側の構成要素を備えている。ホイール6側の構成要素は、タイヤ空気圧センサユニット3(3FR,3FL,3RR,3RL)を含んでいる。車体側の構成要素は、タイヤ空気圧監視ユニット5、イニシエータ51A(51FR,51FL,51RR,51RL)、受信アンテナ52を含んで構成されている。
以下、タイヤ空気圧センサユニット3とタイヤ空気圧監視ユニット5について、適宜「タイヤ」の文字を省略して記載する。
4本のタイヤ2FR,2FL,2RR,2RLの空気圧を直接測定するため、ホイール6FR,6FL,6RR,6RLには、おのおの、空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLが備えられている。
図1の右上に、空気圧センサユニット3の外観を示す。
この空気圧センサユニット3は、バルブ一体型であるが、分離式のものを用いることもできる。その本体部分には、タイヤバルブ37の一端が、本体部分に穿設された空気穴38に開口するように一体に固着されている。タイヤバルブ37の他端は、リムの外部に露出し(後記)、空気注入口が設けられているが、通常はバルブキャップを嵌めておく。本体部分には、また、センサ穴39が穿設され、本体部分に内蔵するセンサ類がタイヤ2内の環境(圧力、温度など)を計測できるようになっている。
空気圧監視ユニット5は、ECU(Electronic Control Unit)であって、マイクロコンピュータと周辺機器とを含み、マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行可能にインストールすることによって、後記する各機能を実現している。空気圧監視ユニット5には、イニシエータ51A(51FR,51FL,51RR,51RL)と、受信アンテナ52と、インジケータ4と、が接続されている。
イニシエータ51FR,51FL,51RR,51RLは、それぞれ、タイヤ2FR,2FL,2RR,2RLを収めたタイヤハウスに設置され、空気圧監視ユニット5の制御に従って、空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLへ、例えば周波数が125kHzの振幅変調磁界(LF波)によって命令信号を送信する機能を有する。
図2は、車両の車体側に搭載される空気圧監視ユニット5の構成を示す図である。この図2に示すように、空気圧監視ユニット5は、空気圧監視ユニット5における演算及び制御を司るマイクロプロセッサ50と、イニシエータ51A(無線送信部51)と、受信アンテナ52A(無線受信部52)と、CAN(Controller Area Network)アダプタ53と、PLC(Power Line Communications、電灯線通信)アダプタ54とを備えている。このうち、マイクロプロセッサ50は、CPU501、主記憶部502、補助記憶部503、入出力インタフェイス(I/O)504、アナログデジタル変換器(A−D)505を備えている。この空気圧監視ユニット5は、車載の12VバッテリB2を電源として作動する。
本実施形態では、イニシエータ51Aを通じて、空気圧監視ユニット5から空気圧センサユニット3へLF波で送信する命令信号には、「起動命令」、「休止命令」、「送信命令」、の3つがある。この3つの命令信号は、タイヤ空気圧監視システム100に元々備わっているものである。
このうち、「起動命令」は、休止している空気圧センサユニット3を起動させるための命令信号である。また、「休止命令」は、起動している空気圧センサユニット3を休止させるための命令信号である。また、「送信命令」は、起動している空気圧センサユニット3に強制的に監視データを1つ返信させるための命令信号である。
「起動命令」は、電動車両1のIGスイッチ(スタートスイッチ)をオンにしたときに、イニシエータ51Aを通じて送信される。「休止命令」は、電動車両1のイグニッションスイッチをオフにしたときに、イニシエータ51Aを通じて送信される。
休止状態の空気圧センサユニット3は、受信アンテナ31Aを介して「起動命令」を受信すると起動し、動作状態になる。動作状態の間、空気圧センサユニット3は、内蔵する送信タイマ(図示せず)が所定時間(例えば1分)を計時するごとに、監視データを送信する。つまり、空気圧センサユニット3は、自律的に監視データを送信する(内蔵電池35が消耗される)。一方、「休止命令」を受信すると、動作状態の空気圧センサユニット3は休止状態になる。休止状態の間、空気圧センサユニット3は、起動命令を受信し再度起動するための最低限の機能を除き、他の機能の動作を休止する(内蔵電池35の消耗が防止・抑制される)。また、「送信命令」を受信すると、空気圧センサユニット3は、前記した送信タイマの計時に拘わらず、その都度、監視データを返信する。これと同時に、空気圧センサユニット3の送信タイマはリセットされ、ゼロから再度計時を開始する。ちなみに、1回の返信で、例えば、2つの監視データを連続で返信させるなど、複数の監視データを強制的に返信させるような空気圧センサユニット3でもよい。
なお、本実施形態では、空気圧監視ユニット5は、イグニッションスイッチがOFFされた際に、次にイグニッションスイッチがONされるまでの時間が長時間であると判断れる場合に、その間、空気圧監視ユニット5による空気圧の監視を行う。ちなみに、長時間であるか否かは、普通充電が行われる(行われている)か否かにより判断し、普通充電による長時間充電が行われる場合に、監視を行う。具体的には、後記するように、バッテリ制御ユニットBCから普通充電ポートP1に充電ケーブルCaが接続されたこと(プラグイン)が通知(接続通知)された場合に、空気圧監視ユニット5は、通常走行時の間隔(1分)よりも長い間隔(1時間)で空気圧を監視する。この点についての詳細は後記する。
受信アンテナ52は、空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLから、例えばUHF帯(極超短波帯)の電波(RF波)によって送信された監視データを受信し、空気圧監視ユニット5へ送る機能を有する。
空気圧監視ユニット5は、この監視データを復調して監視データを取り出す機能を有する。1フレームの監視データには、センサID及び測定データ(空気圧データ、温度データなど)が含まれている。センサIDは、非常にユニークな(多数の電動車両1において一意の)データであり、空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLのセンサIDはあらかじめ空気圧監視ユニット5に登録されている。
インジケータ4は、空気圧監視ユニット5の制御に従って表示を行う表示装置である。インジケータ表示例40に示すように、タイヤ2の空気圧低下などのタイヤ異常が検出されたときは、空気圧監視ユニット5の制御に従って、タイヤ2の断面形に「!」マークを組み合わせたテルテール43を黄色で点灯するとともに、車両形のシンボル41の該当するタイヤ2に当たる部分を黄色で点灯し、運転者へ報知する。また、タイヤ空気圧監視システム100において何らかのシステム異常が生じたときは、「TPMS」のテルテール44を黄色で点灯する。
ちなみに、空気圧監視ユニット5は、CANアダプタ53を介して、インジケータ4とバッテリ制御ユニットBCとに、CANにより接続される。また、空気圧監視ユニット5は、普通充電ポートP1に充電ケーブルCaが接続されている際には、通信装置としてのPLCアダプタ54を介して、室内モニタ300とPLCにより接続される。ちなみに、PLCによる接続経路は、空気圧監視ユニット5⇔車載充電器Cg⇔充電ケーブルCa⇔外壁コンセント107⇔住宅内の電灯線(分配器203)⇔PLCアダプタ204⇔室内モニタ300である。
図3は、空気圧センサユニット3を詳細に示すブロック図である。
空気圧センサユニット3は、空気圧センサユニット3における演算及び制御を司るマイクロプロセッサ30と、イニシエータ51Aからの信号(LF波)を受ける受信アンテナ31Aと、受信アンテナ31Aからの受信信号を復調する無線受信部31と、マイクロプロセッサ30からの送信データを変調する無線送信部32と、無線送信部32からの送信信号を空気圧監視ユニット5の受信アンテナ52へRF波で送信する送信アンテナ32Aと、タイヤ2内の空気圧を静電容量などの物理量として出力する圧力センサ33と、タイヤ2内の温度を抵抗値などの物理量として出力する温度センサ34と、マイクロプロセッサ30をはじめとする空気圧センサユニット3の各部へ電力を供給する電池35と、を備えている。これらは、特許文献1と同様であるので、説明を省略する。
(電動車両の構成)
図1に示す本実施形態の電動車両1は、前記のとおりEVやPHEVなどの車両であり、高圧バッテリB1と、図示しないインバータや走行モータを備え、高圧バッテリB1に蓄えられた直流電力を図示しないインバータにより交流に変換して、図示しない走行モータを駆動して走行する。また、図1に示すように、電動車両1は、交流電力を直流電力に変換する車載充電器Cgを備え、家庭用のコンセントからの単相100Vや200Vの交流電力により、高圧バッテリB1が充電される。ちなみに、急速充電器からの急速充電の場合は、車載充電器Cgを介さずに充電される。
なお、電動車両1は充電用のリッドを備え、リッド内には、普通充電用の普通充電ポートP1と急速充電用の急速充電ポートP2とが具備されている。
高圧バッテリB1は、例えば、リチウムイオン二次電池の単電池が多数並列・直列に接続された大容量の組電池である。前記の普通充電ポートP1には、車載充電器Cgが接続されており、後記する住宅内の分電盤103(図4)で分電されたコンセント107からの交流電力(単相交流200V)を昇圧し直流に変換し、その変換後の直流電力により高圧バッテリB1を充電する機能を有する。本実施形態の車載充電器Cgは、8時間程度で高圧バッテリB1を満充電にするものとする。また、急速充電ポートP2は、図示しないコンタクタを介して高圧バッテリB1に接続されており、電流や電圧の変換を行われることなく、高圧バッテリB1を急速充電する。
符号BCは、バッテリ制御ユニットであり、高圧バッテリB1への充放電を制御などする機能を有する。このバッテリ制御ユニットBCは、前記のとおり、CANにより空気圧監視ユニット5と接続されている。
なお、電動車両1への充電は、急速充電器を用いた「急速充電」と、住宅内の電灯線(単相100V、単相200V)を用いた「普通充電」とがある。
急速充電の場合は満充電の80%程度まで約30分で充電でき、単相100Vの普通充電の場合は満充電まで約16時間で充電でき、単相200Vの普通充電(倍速充電)では満充電まで約8時間で充電できる。ちなみに、単相200Vのものを「倍速充電」ということもある。
急速充電の規格の一つであるCHAdeMO(登録商標)は、急速充電器の充電用のケーブルを車両の急速充電ポートに接続して、急速充電器から供給される直流の電力により急速充電を行う。一方、家庭用の単相100Vや200Vによる充電の場合は、住宅のコンセントと電動車両1の普通充電ポートP1とをケーブルCa(図4参照)でつなぎ、交流の電力により普通充電を行う。CHAdeMOによる急速充電場合、電動車両1と急速充電器とをCAN(Controller Area Network)通信でつなぎ、電動車両1と急速充電器とで通信を行いながら充電する。一方、家庭用コンセントを用いた充電の場合、電動車両1には交流を直流に変換する車載充電器(交直変換器)Cgが備わり、交流電力を直流電力に変換して充電する。
なお、急速充電器は高価であるとともに、大容量の電力を必要とするので、一般的には、事業者の充電スタンドなどに設置される。電動車両1は、車載充電器Cgのような普通充電器を搭載していることが多いので、単相100Vや単相200Vのコンセントがあるところでは、どこでも充電できる。本実施形態での電動車両1は、前記のとおり、普通充電ポートP1と急速充電ポートP2を備えるとともに、普通充電用の車載充電器Cgを備えていて、直流による急速充電と、交流(単相100V又は単相200V)による普通充電が可能である。
(住宅側の構成)
図4は、電動車両1を家庭で充電する際における住宅側の構成を模式的に示す図である。この図4に示すように、柱上トランス(不図示)からの系統の電灯線は、単相3線式配電線の引込線として、電力量計101やブロッキングフィルタ102を介して住宅内に引き込まれる。なお、ブロッキングフィルタ102は、住宅内で行うPLCによる通信信号が住宅外に漏れ出すのを防止したり、隣家などから漏れ出したPLCによる通信信号が住宅内に入り込むのを防止したりする、ローパスフィルタである。
分電盤103にて、系統からの電力が分電される。図4の例では、ブレーカ104を介して、単相100Vの室内コンセント105a、105bに、また、単相200Vのコンセント106に、さらに、住宅の外壁の単相200Vの外壁コンセント107に、それぞれ分電される。このうち、室内コンセント105aへは、L1相と中性線とから分電され、室内コンセント105bへは、L2相と中性線から分電される。室内コンセント106と外壁コンセント107へは、ともに、L1相とL2相とから分電される。このうち、外壁コンセント107が電動車両1への充電に用いられる。
また、住宅内のネットワークとしては、インターネットINを介した通信が行えるように、また、電動車両1との通信が行えるように、ルータ201、PLCアダプタ202、分配器203、PLCアダプタ204を備える。
室内モニタ300は、電動車両1の高圧バッテリ1への充電状況を利用者に知らせる機能を有する装置であり、例えば、パソコンや専用端末などである。
(動作)
以上説明した電動車両1について、その動作を、説明する。なお、最初にIGスイッチON時の動作を説明し、次にIGスイッチOFF時の動作を説明する。IGスイッチOFF時については、図5のフローチャートを参照して説明する。
(IGスイッチON時(電動車両1の起動時))
電動車両1は、IGスイッチがONされると、空気圧監視ユニット5が起動して、イニシエータ51Aを介して「起動命令」を空気圧センサユニット3に送信して、空気圧センサユニット3を起動させる。空気圧センサユニット3が起動すると、空気圧センサユニット3自身が空気圧を監視して、自律的に1分間に1回(さらには圧力急変時)、アンテナ32Aを介して空気圧のデータを空気圧監視ユニット5へと送信する。空気圧監視ユニット5は、受信アンテナ52Aを介して空気圧のデータを取得して、空気圧低下を判断し、その判断結果をインジケータ4に表示する。
(IGスイッチOFF時とプラグイン時)
IGスイッチがOFFされると(電動車両1の非起動時)、前記のとおり、空気圧監視ユニット5が、イニシエータ51Aを介して「休止命令」を空気圧センサユニット3に送信して、空気圧センサユニット3を休止させる。これにより、空気圧センサユニット3は、最低限の機能だけを残して休止し、内蔵電池35の消耗を抑える。また、空気圧監視ユニット5自身も休止し、12VバッテリB2の消耗を抑える。そして、再度、IGスイッチがONされると、前記のように空気圧監視ユニット5が再起動する。
このIGスイッチがOFFされてからONされるまでの時間が短いと、例えば、急速充電の場合などのようにONされるまでの時間が短いと、前記した(2)のパンク(スローパンクチャ)を検知する必要性はあまりないが、ONされるまでの時間が長いと、スローパンクチャを検知して、ユーザに知らせることが望ましい。ただし、IGスイッチのOFF時にずっと空気圧監視ユニット5を起動させておくと、空気圧監視ユニット5自身も、また、空気圧センサユニット3も電力を消費するため、それぞれ、12VバッテリB2の消耗や内蔵電池35の消耗を早めてしまう。12VバッテリB2が高圧バッテリB1により充電されるとしても、高圧バッテリB1の消耗を早めてしまう。このため、内蔵電池35の交換が必要になったり、高圧バッテリB1や12VバッテリB2の消耗により、IGスイッチON時に電動車両1を発進させることができなくなったりすることがあり得る。
そこで本実施形態では、図5のフローチャートによる処理を行う。
なお、バッテリ制御ユニットBCと空気圧監視ユニット5は、IGスイッチOFFにより、最低限の機能だけを残して電力消費を抑えたスリープモードになり、内蔵電池35、高圧バッテリB1、12VバッテリB2などの消耗を抑制するものとする。
この状態(スリープモード)にて、バッテリ制御ユニットBCは、前記の最低限の機能として、電動車両1の普通充電ポートP1に普通充電用のケーブルCaが接続されたか否か(プラグインされたか否か)を監視する(ステップS11)。接続の有無は、電圧の監視や不図示のマイクロスイッチの信号などにより判断できる。普通充電ポートP1に接続がない場合は、接続を待つ(ステップS11→No)。ケーブルCaが接続されると(ステップS11→Yes)、バッテリ制御ユニットBCは、接続通知を空気圧監視ユニット5に送信する(ステップS12)。すなわち、タイヤ空気圧監視ユニット5は、前記の最低限の機能として、接続通知の有無を監視する。これにより、空気圧監視ユニット5が起動し、イニシエータ51Aを介して、「起動命令」を送信する。
なお、後記するが、ステップS11とステップS12の処理を省略することも可能である。
ちなみに、ケーブルCaの接続(プラグイン)と高圧バッテリB1への充電(充電の開始)とは、直接は関係ない。例えば、タイマによって深夜電力の時間帯(23時から)に充電が開始される場合もあり、また、図示しないスイッチにより、ユーザの操作によって充電が開始される場合もある。本実施形態では、実際に充電が開始されるか否かは別として、普通充電用のケーブルCaが接続されることで、電動車両1が長時間放置されるとみなして、前記した(2)のパンクの監視を行う。
バッテリ制御ユニットBCは、充電が開始されたか否かを判定する(ステップS13)。なお、このステップS13の処理も省略可能である。充電が開始されると(ステップS13→Yes)、バッテリ制御ユニットBCは、充電状況を監視する(ステップS14)。監視した充電状況は、内部に留めておいてもよいし、例えば、空気圧監視ユニット5にCANで送り、空気圧監視ユニット5がPLCにより室内モニタ300に送るようにしてもよい。ここでは、監視した充電状況は、バッテリ制御ユニットBCの内部に留めておくものとする。
バッテリ制御ユニットBCは、満充電になったか否かを判定する(ステップS15)。満充電になっていない場合(ステップS15→No)は、ステップS14の監視を継続する。満充電になった場合(ステップS15→Yes)は、例えば、車載充電器Cgによる充電を終了させ、また、満充電時の高圧バッテリB1の開放端電圧やSOC(State Of Charge)などをメモリに記憶するなどの充電終了処理を行う(ステップS16)。
その後、普通充電ポートP1に接続されていたケーブルCaが解除されたかを監視する(ステップS17)。解除されない場合(ステップS17→No)は、監視を継続する。解除された場合(ステップS17→Yes)は、解除通知を、CANにより、空気圧監視ユニット5に送る。
普通充電ポートP1にケーブルCaが接続されたままの状態では、電動車両1は走行することはなく、停止したままの状態(長時間放置の状態が)が続くとみなせる。一方、ケーブルCaが解除されると、電動車両1の走行(IGスイッチのON)が近いとみなせ、換言すると、スローパンクチャの監視の必要がなくなるとみなせるので、そのことを空気圧監視ユニット5に解除通知として知らせる。
ステップS18の解除通知の後は、電力の消費を抑制するため、バッテリ制御ユニットBCは、スリープモードに戻る。
空気圧監視ユニット5は、バッテリ制御ユニットBCから接続通知(ステップS12)を受けると、イニシエータ51Aを介して「起動命令」を空気圧センサユニット3に送信する(ステップS21)。これにより、空気圧センサユニット3が起動して空気圧を測定し、測定した空気圧を、アンテナ32Aを介して空気圧監視ユニット5に送信する。空気圧監視ユニット5は、受信アンテナ52Aを介して空気圧のデータを受信して、空気圧が規定値以下か(ステップS22)や、前回の空気圧との差が大か(ステップS23)という判定を行う。空気圧監視ユニット5は、ステップS22の処理とステップS23の処理が実行できたら、すなわち、図5のフローチャート上では、ステップS22とステップS24がともにNoであれば、「休止命令」を、「起動命令」のときと同様に送信する。この「休止命令」の送信により、空気圧センサユニット3の内蔵電池35の消耗が抑制される。なお、ステップS22、S23がYesの場合については、つまり空気圧が異常の場合については、後記する。
ちなみに、空気圧センサユニット3は、「起動命令」により、通常と同様、1分ごとにデータを送信することから、何度も空気圧データを送信させないように(内蔵電池35を消耗させないように)、ステップS21〜S24の処理は、必要最低限の短時間(1分未満)で終わらせ、速やかに空気圧センサユニット3を休止させるのがよい。なお、空気圧のデータの受信により、ステップS22、S23の処理が実行できるものであれば、ステップS22、S23の前に、ステップS24を実行してもよい。
ステップS24の処理によって空気圧センサユニット3を休止させたら、タイマにより1時間経過するのを待つ(ステップS25)。この1時間という時間は、内蔵電池35や12VバッテリB2(さらには高圧バッテリB1)の消耗を抑制するという観点から適宜設定される待機時間であり、1時間に限定されるものではない。ちなみに、空気圧センサユニット3や空気圧監視ユニット5では、LF波やRF波を発振させるときに電力消費が多くなる。この1時間の間に、空気圧センサユニット3は、送信アンテナ32Aを介してのRF波の発振を行わないので内蔵電池35の消耗が抑制され、空気圧監視ユニット5も、イニシエータ51Aを介してのLF波の発振を行わないので、12VバッテリB2の消耗が抑制される。
タイマが1時間(待機時間)の経過をカウントすると(ステップS25)、ステップS21に戻って、同様の処理を繰り返すが、その前に、バッテリ制御ユニットBCから、ケーブルCaの解除通知があったか否かをステップS26により判定する。解除通知がない場合(ステップS26→No)は、ステップS21に戻り、再度、空気圧センサユニット3を起動させる。
解除通知があった場合(ステップS26→Yes)、普通充電ポートP1からケーブルCaが解除されたので、電動車両1の走行が近いとみなせるので、つまり、前記の(2)のパンクの監視の必要がなくなるとみなせるので、停止処理を行い(ステップS29)、スリープモードに戻る。
ここで、ステップS22、S23のいずれかがNoの場合、つまり、空気圧に異常がある場合、空気圧の異常を室内モニタ300に通知し(空気圧異常通知)、室内モニタ300にて、アラートの表示や音(音声)を発生させ、ユーザに知らせる(ステップS27)。
この空気圧異常通知は、PLCにより、空気圧監視ユニット5⇒車載充電器Cg⇒充電ケーブルCa⇒外壁コンセント107⇒住宅内の電灯線(分配器203)⇒PLCアダプタ204⇒室内モニタ300という経路になる。
なお、空気圧センサユニット3が起動状態にあるので、これを、ステップS24での処理と同様に休止させる(ステップS28)。
図6は、不具合発生から空気圧異常検知までを含むタイムチャートであり、(a)は空気圧の正常範囲の下限を下回ったときを、(b)は急激な空気圧の変化があったときを示している。
図6(a)では、運転時に釘を踏むなどでスローパンクチャが発生する(不具合発生)。そして、しばらく後に電動車両1が停止され、プラグインされる。つまり、ケーブルCaが普通充電ポートP1に接続される(ステップS11→Yes)。そして、直ちに空気圧センサユニット3が起動され(ステップS21)、図5のフローチャートに沿った空気圧の監視が行われる。この例では、1回目、2回目、3回目と・・、1時間ごとに空気圧の監視が行われ、5回目までは空気圧は正常範囲にある。5回目を経過したところで、空気圧が正常範囲の下限を下回る(規定値以下)。このこと、つまり空気圧異常は、6回目の監視で検知される(ステップS22→Yes)。
図6(b)では、3回目までは、図6(a)の例と同じであるが、3回目と4回目の間で、何らかの理由により空気圧の急減が生じた。このため、3回目の測定値と4回目の測定値の差が大(前回との空気圧差が大)となり、空気圧は正常範囲にあるものの、4回目に空気圧異常が検知される(ステップS23→Yes)。
(効果など)
以上説明した本実施形態によれば、電動車両1が非起動状態(IGスイッチOFF時)にあるときに、普通充電用のケーブルCaが接続されたことを条件に、スローパンクチャの監視を行う。このように、充電を条件にすることで、スローパンクチャの監視の対象から、短時間の停車を除外することができ、且、普通充電を条件にすることで、スローパンクチャの監視の対象から、急速充電のように、短時間の駐車が想定されるものを除外することができ、さらには、何日間・何週間も放置される長時間の駐車をも除外できる。つまり、普通充電用のケーブルCaが接続されたことを条件にすることで、8〜16時間程度で、再度電動車両1が運転される状況でのスローパンクチャの監視を適切に行うことができる。
また、駐車中の電動車両1のタイヤが直前走行で釘などが刺さり、ゆっくり空気が漏れる状態であった場合でもその空気圧の変化を認識し、あらかじめ設定してある情報出力先(第1実施形態では室内モニタ300)に空気圧低下の情報を伝達し、パンクに至る空気圧低下が進行中であること又は既にパンク状態であることを、電動車両1(車室内のインジケータ4)から離れた場所にいるユーザに伝えることで、次に電動車両1を使用する際に、事前に修理業者などに修理を依頼でき、次運転の前にタイヤの修理時間が発生することによるスケジュール変更などにも余裕を持って対応できる。
つまり、一般的に次回車を運転する際にしか気づかれなかった、又はパンクの事象になってからパンクに気が付くことに対し、事前にパンクに至る状態を知ることができ、突発のパンクといった不具合に対し、ゆとりある対応や次運転前の計画的な修理対応が、可能となる。
また、充電時(長時間駐車中)の、いたずらによるパンクも駐車中に判別でき、次運転の計画的な修理対応が、可能となる。
また、充電中(長時間駐車中)の空気圧の検知(送信)間隔は、通常運転時の検知(送信)間隔より長い間隔であるので、充電中(長時間駐車中)に空気圧の検知(送信)を行なっても、空気圧センサユニット3に内蔵されている内蔵電池35の消耗を小さく抑えられ、例えば、内蔵電池35の交換の手間と費用を減らすことができる。
なお、図4において住宅を用いて説明を行っているが、本発明が住宅に限定して実施されるものではないことは明らかであり、営利目的の駐車場や顧客サービスとして供される駐車場などにおける充電などにも、企業の事業所の駐車場などにおける充電にも適用できるものである(この点は、以降の実施形態においても同じである)。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、第1実施形態での図を参照することとして、第2実施形態での、重複した説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態での制御のフローチャートである。第2実施形態では、プラグイン時、つまり、普通充電用のケーブルCaが電動車両1の普通充電ポートP1に接続されると、住宅内から給電される電力により、バッテリ制御ユニットBCと空気圧監視ユニット5が自動的に起動されるように給電系統が構成されている。このため、バッテリ制御ユニットBCについて、図5のフローチャートにおけるステップS11、S12(さらにはステップS13)が省略されている。
また、空気圧監視ユニット5については、図5のフローチャートにおけるステップS24の「空気圧センサユニット休止」などが省略されている。このため、第2実施形態では、空気圧センサユニット3は、通常時と同様に、1分に1回、空気圧のデータを空気圧監視ユニット5に送信する。この際、空気圧センサユニット3は、内蔵電池35の電力を用いることになる。しかし、ステップS28aの「空気圧センサユニット休止」により、空気圧センサユニット3が休止されることから、ケーブルCaが接続されているときに限定しての内蔵電池35の消耗になる。この点において、駐車中は常にデータを送信するのに比べて、内蔵電池35の消耗が抑制されるといえる。
また、バッテリ制御ユニットBCと空気圧監視ユニット5は、住宅内から供給される電力により作動するので、12VバッテリB2(さらには高圧バッテリB1)を消耗することがない。このため、IGスイッチON時に、電圧低下による支障などが生じることが抑制される。
なお、この第2実施形態では、空気圧センサユニット3が、通常と同様1分に1回、空気圧のデータを送信することとしたが、第1実施形態と同様に1時間に1回とすることもできる。この点については、「その他、変形例」のところで説明する。
≪第3実施形態≫
本発明の第3実施形態を説明する。なお、第1実施形態や第2実施形態と重複する部分については、第1実施形態や第2実施形態での図を参照することとして、第3実施形態での、重複した説明を適宜省略する。
図8は、第3実施形態での制御のフローチャートである。第3実施形態では、空気圧センサユニット3は、1分間に1回よりも長い間隔(例えば1時間に1回の間隔)で自律的に空気圧のデータを送信する「長間隔送信モード」を有している。一方、空気圧監視ユニット5は、前記した、「起動命令」、「休止命令」、「送信命令」、の3つの命令のほかに、「長間隔送信モード」での「起動命令」、又は、起動中の空気圧センサ3に対して「長間隔送信モード」での送信に移行する「モード移行命令」有している。
図8に示すように、空気圧監視ユニット5は、ステップS21aで「長間隔送信モード」での「起動命令」を、イニシエータ51Aを介して空気圧センサユニット3に送信して、例えば、1時間に1回の間隔での空気圧のデータの送信で起動させる。
そして、停止前には、ステップ28aで、「休止命令」により、空気圧センサユニット3を休止させる。このため、第1実施形態でのステップS24、S25は省略される。
ちなみに、ステップS21aの前に、第1実施形態と同様に「起動命令」を送信し、その後、前記の「モード移行命令」を送信して、空気圧センサユニット3のモードを変更するようにしてもよいのはいうまでもない。
この第3実施形態によれば、空気圧センサユニット3に簡単な機能を付加することで、自律的に、例えば1時間に1回、空気圧のデータを送信するようにする。このことで、空気圧監視ユニット5は、イニシエータ51Aの作動回数を第1実施形態よりも減らすことができる。また、空気圧センサユニット3は、送信回数を第2実施形態よりも減らせる。このため、内蔵電池35や12VバッテリB2の消耗を抑制できる。
なお、この第3実施形態の考えは、第2実施形態にも簡単に適用できることはいうまでもない(送信回数を少なくできる)。
≪第4実施形態≫
本発明の第4実施形態を説明する。なお、第1実施形態〜第3実施形態と重複する部分については、各実施形態での図を参照することとして、第4実施形態での、重複した説明を適宜省略する。
図9は、第4実施形態でのユーザへの連絡経路を示す図である。図9に示されるように、タイヤ空気圧監視ユニット5は、図3における第1実施形態のPLCアダプタ54に代わって無線LAN機器55が備わっている。この第4実施形態では、無線LAN機器55はアクセスポイントにアクセスして、インターネットIN経由で、住宅内の室内モニタ300と通信可能である。また、基地局などを介して、スマートフォンなどとも通信可能である。つまり、ステップS27の空気圧異常通知を、スマートフォンに対して行うことができる。
≪その他、変形例≫
第1実施形態では、図6(b)に示すように、空気圧の急減が生じても次のときまで急減を検知できない構成であったが、圧力の急減時は、空気圧センサユニット3が自律的に空気圧監視ユニット5にデータの送信をするようにしてもよい。例えば、いたずら対策にも活用できる。
また、電動車両1と住宅との通信は、PLC(電灯線通信)を行う例として説明したが、PLCに代えてCANによる通信でもよい。また、PLCでもCANでも、充電状況を室内モニタ300に表示するようにしてもよい。なお、充電状況は、住宅内に電流計・電圧計を設けることでも監視できる。
また、図5などのフローチャートにおいて、ステップS18の解除通知があった場合、空気圧監視ユニット5は割り込み処理として、ステップS25のタイマの経過を待つまでもなく、処理を進めてもよい。
また、図7の第2実施形態は、通常と同様、1分に1回、空気圧を検知する例を示しているが、この第2実施形態での空気圧監視ユニット5において、住宅から供給される電源(外部電源)により自身が起動したことを検知可能にしておき、外部電源から自身が起動したときは、第1実施形態と同様、ステップS24とステップS25により、例えば1時間に1回、空気圧を検知するようにしてもよい。こうすることで、空気圧センサユニット3の内蔵電池35の消耗を抑制することができる。ちなみに、外部電源で自身が起動したかどうかは、バッテリ制御ユニットBCからの接続通知(図5と同様にステップS12を設けることで)で知ることができる。また、空気圧監視ユニット5に、電源との接続ポートが、12VバッテリB2用、外部電源用、というように2つ備わっていることでも検知可能であるし、その他の手段でも検知可能である。
また、電動車両1が車載充電器Cgを搭載している例を示したが、例えば、図10に示すように、家庭などに普通充電器120が備わり、この普通充電器120から供給される直流電力により高圧バッテリB1に普通充電を行うようにしてもよい。図10の例では、普通充電器120に室内モニタ300が備わっている。なお、この場合のケーブルCaは、直流電流が流れる。
また、例えば、図5のフローチャートにおいて、充電終了後(ケーブルCaの接続解除後)は、さほど時間が経過することなくIGスイッチがONされる可能性が高いことから、ステップS18の「解除通知」を省略してもよい。
また、第1実施形態から第4実施形態を、適宜組み合わせて実施することもできる。
また、燃料電池自動車について、高圧バッテリB1を搭載して普通充電(プラグイン充電)されるものであれば、本発明を適用可能である。
なお、12VバッテリB2は必須ではなく、高圧バッテリB1から降圧コンバータを介して低圧(12V)の電力が空気圧監視ユニット5に供給されるようにしてもよい。
また、普通充電ポートP1に普通充電用のケーブルCaが接続されているときに、空気圧監視ユニット5を、ケーブルCaを介しての外部電源により作動させる構成が好ましいが、この構成は、必須ではないのはいうまでもない。ちなみに、外部電源ではなく、12VバッテリB2などの電動車両1の内部の電源で作動させる場合は、図5のステップS16の「充電終了処理」の一環として、満充電になった旨を空気圧監視ユニット5に知らせて、空気圧監視ユニット5(併せて空気圧センサユニット3)を停止するようにしてもよい。
1 電動車両
2 タイヤ
3 空気圧センサユニット
4 インジケータ
5 空気圧監視ユニット(監視ユニット)
54 PLCアダプタ(通信装置)
55 無線LANアダプタ(通信装置)
100 タイヤ空気圧監システム
107 外壁コンセント(外部電源)
300 室内モニタ
B1 高圧バッテリ(バッテリ)
B2 12Vバッテリ
Ca ケーブル
Cg 車載充電器

Claims (2)

  1. バッテリに蓄えられた電力で駆動される電動モータを備え、前記電動モータを駆動源又は駆動源の一部とする電動車両であって、
    前記電動車両はタイヤ内に設置された空気圧センサユニットと、
    前記空気圧センサユニットから送信されるタイヤの空気圧に関するデータからタイヤ空気圧の低下を監視する監視ユニットとを有するタイヤ空気圧監視システムを備え、
    前記タイヤ空気圧監視システムは、前記電動車両が起動状態にあるとき、及び非起動状態で且つ前記バッテリが外部電源と接続されているときに、空気圧センサユニットにタイヤの空気圧に関するデータを送信させて、タイヤの空気圧の低下を監視することを特徴とする電動車両。
  2. 前記電動車両は、外部との間で情報通信を行う通信装置を備え、非起動状態で且つ前記バッテリが外部電源と接続されているときに、タイヤ空気圧監視システムがタイヤの空気圧の低下を検出したときは、タイヤの空気圧が低下状態にある旨の情報が、前記通信装置から前記電動車両のユーザへ送信されることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
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