JP2013197852A - 携帯無線端末用ケース - Google Patents

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憲一 前田
Yoshio Koyanagi
芳雄 小柳
Manabu Yamaguchi
山口  学
Kenji Horibata
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Abstract

【課題】簡単な構造で、UHF帯のみならず、VHF帯のアンテナとして使用することができる携帯無線端末用ケースを提供する。
【解決手段】携帯無線端末100を収容できる大きさに形成されたケース本体2と、ケース本体2にインサート状態で設けられた導電性結合板金3と、導電性結合板金3と接続部4を介して電気的に接続された導電性グランド拡大板金5と、を有し、導電性結合板金3を携帯無線端末100の回路基板102と容量結合させるとともに、接続部4を介して導電性結合板金3に導電性グランド拡大板金5を電気的に接続して、携帯無線端末100の回路基板102のグランドを拡大するようにした。携帯無線端末100におけるアンテナ利得の改善が図れ、UHFのローバンド帯の地上デジタル放送のみならず、VHF帯でのマルチメディア放送を高感度で受信することが可能となる。また、簡単な構造で実現でき、低コスト化が図れる。
【選択図】図2

Description

本発明は、VHF・UHF帯のマルチメディア放送や地上デジタル放送を受信可能な携帯電話機やスマートフォン等の携帯無線端末に用いて好適な携帯無線端末用ケースに関する。
2011年半ばにアナログテレビ放送が終了し、2012年4月頃からは、アナログテレビ放送で使用されていたVHF帯の一部の周波数(207.5MHz〜222MHz)を利用して、マルチメディア放送が開始される。VHF帯はセルラーアンテナで使用されている周波数帯(800MHz〜2GHz)と比較すると周波数が非常に低く、携帯無線端末のサイズが波長に比べて0.1λ程度であり、電気的に小型のアンテナになってしまう。電気的に小型のアンテナとなってしまうと、携帯無線端末でVHF帯のアンテナ性能を確保することが非常に困難になる。
アンテナ性能を高めるようにした技術として、例えば特許文献1,2に記載されているものがある。特許文献1に記載されたアンテナシステムの接地手段に結合するための接地延長構造、アンテナシステム及び該接地構造を有する移動体通信装置は、伸張自在な接地手段を有し、この接地手段を伸張させたときに、利得及びSAR(Specific Absorption Rate)が改善する。特許文献2に記載の携帯通信端末及び携帯通信端末用ケースは、アンテナが取り付けられた携帯電話をスライド自在に収納するケースを備え、携帯電話とケースとを相対的にスライド自在とする突条部とレール部に、アンテナのグランド部と、このグランド部に対して導通するグランド接続部とをスライド方向に設け、更に、携帯電話とケースのスライド操作により、アンテナのアース長を伸縮自在となるように構成している。
特表2002−512463号公報 特開2003−179674号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたアンテナシステムの接地手段に結合するための接地延長構造では、1/4波長以上の伸張グランドを必要としているため、VHF/UHF帯のアンテナの構造には適していない。
特許文献2に記載の携帯通信端末及び携帯通信端末用ケースでは、携帯通信端末とケースを接触させるスライド機構を必要とするため、構造が複雑になり、コストが嵩む。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、UHF帯のみならず、VHF帯のアンテナとして使用することができる携帯無線端末用ケースを提供することを目的とする。
本発明の携帯無線端末用ケースは、筐体と、前記筐体の内部に設けられ、グランドを有する回路基板と、前記回路基板と所定の距離を離して、前記筐体の上端部に配置されるアンテナ素子と、を有する携帯無線端末に装着される携帯無線端末用ケースであって、ケース本体と、前記ケース本体にインサート状態で設けられた導電性結合板金と、前記導電性結合板金と接続部を介して電気的に接続された導電性グランド拡大板金と、を有し、前記携帯無線端末に装着された際には、前記導電性結合板金は、前記回路基板と略平行に配置されることで、前記回路基板と容量結合を構成するとともに、前記導電性グランド拡大板金は、前記筐体の下端よりも下方に伸延して配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、導電性結合板金を携帯無線端末の回路基板と容量結合させるとともに、導電性結合板金に導電性グランド拡大板金を電気的に接続して、携帯無線端末の回路基板のグランドを拡大するようにしたので、携帯無線端末にて使用可能な周波数におけるアンテナ利得の改善が図れる。また、簡単な構造で済むので、低コスト化が図れる。
上記構成において、前記導電性グランド拡大板金は、VHF帯またはUHF帯にて略0.02λ以上の電気長を有することを特徴とする。
上記構成によれば、VHF帯またはUHF帯においてアンテナ利得を確保することができる。
上記構成において、前記導電性結合板金と前記導電性グランド拡大板金との間の前記接続部を、前記導電性結合板金あるいは前記導電性グランド拡大板金の幅方向の一端に設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、携帯無線端末の下端にアンテナが配置される場合に、該アンテナの配置を考慮することなく、導電性結合板金と導電性グランド拡大板金を接続することができる。
上記構成において、前記導電性グランド拡大板金を複数枚のスライド板で多段構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、収納性の向上が図れる。
上記構成において、前記導電性結合板金の少なくとも一部が前記回路基板と重なっていることを特徴とする。
上記構成によれば、携帯無線端末の回路基板との容量結合は若干弱くなるものの、小型・軽量化が図れる。
上記構成において、前記導電性グランド拡大板金を、メアンダ形状またはループ形状またはテーパ形状または楕円形状としたことを特徴とする。
上記構成によれば、アンテナ利得を低下させることなく、小型・軽量化が図れる。
上記構成において、前記導電性グランド拡大板金の電気長を更に延長する導電性部材を該導電性グランド拡大板金に接続可能としたことを特徴とする。
上記構成によれば、アンテナ利得の更なる改善が図れる。
上記構成において、前記導電性結合板金を前記筐体の側面側から前記回路基板と容量結合させる構造としたことを特徴とする。
上記構成によれば、容量結合は若干弱くなるものの、アンテナ利得の改善効果を得ることができる。
上記構成において、前記導電性グランド拡大板金を折り畳み可能としたことを特徴とする。
上記構成によれば、嵩張ることがなく、待ち運びが容易になる。
本発明によれば、簡単な構造で、UHF帯のみならず、VHF帯のアンテナとして使用することができる。
本発明の一実施の形態に係る携帯無線端末用ケースを携帯無線端末に装着した状態の概観を示す斜視図 図1の携帯無線端末用ケースの携帯無線端末装着時を示す図 図1の携帯無線端末用ケースにおいて導電性グランド拡大板金を折り畳んだときの状態を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第1の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第2の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第2の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第3の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第4の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第5の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第6の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第7の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第8の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第9の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第10の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第11の応用例の基本構成を示す図 図1の携帯無線端末用ケースの第1の応用例の基本構成を示しシミュレーション結果を説明するための図 図16の第1の応用例におけるグランド拡大長−利得改善量を示すグラフ 図16の第1の応用例における周波数−利得改善量を示すグラフ 図1の携帯無線端末用ケースの第1の応用例の基本構成を示しシミュレーション結果を説明するための図 図19の第1の応用例における結合容量−利得改善量を示すグラフ 図1の携帯無線端末用ケースを携帯無線端末に装着していないときと、装着しているときのアンテナ電流分布を示す図
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯無線端末用ケースを携帯無線端末に装着した状態の概観を示す斜視図であり、(a)は該ケースの導電性グランド拡大板金を開いた状態を示し、(b)は該ケースの導電性グランド拡大板金を閉じる手前の状態を示す。図2は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケースの基本構成を示し、(a)は携帯無線端末に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端に装着していないときの正面図、(c)は携帯無線端末に装着したとき側面図である。
図1及び図2において、携帯無線端末100は、筐体101と、筐体101の内部に設けられ、グランドを有する回路基板102と、回路基板102と所定の距離を離して、筐体101の上端部に配置されるアンテナ素子103と、を有する。携帯無線端末100は、VHF帯及びUHF帯のマルチメディア放送や地上デジタル放送を受信できるものである。マルチメディア放送及び地上デジタル放送の受信にはアンテナ素子103が使用される。
本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1は、携帯無線端末100に装着して使用するものであり、携帯無線端末100を収容できる大きさに形成されたケース本体2と、ケース本体2にインサート状態で設けられた導電性結合板金3と、導電性結合板金3と接続部4を介して電気的に接続された導電性グランド拡大板金5と、を有する。導電性結合板金3は、方形状に形成されている。導電性結合板金3は、携帯無線端末100より若干小さく形成されており、例えば携帯無線端末100の回路基板102と同じ大きさ(面積)であればよい。導電性グランド拡大板金5は、方形状に形成されており、VHF帯にて略0.1λ以上の電気長を有する。
接続部4は、方形状のフレキシブル基板で構成されており、導電性結合板金3の下端中央部分と導電性グランド拡大板金5の上端中央部分とを接続する。なお、フレキシブル基板とは、数十μmの厚さのフィルム状の絶縁体(ベースフィルム)に接着層を介して数十μmの厚さの導体泊を形成したものである。接続部4は、導電性グランド拡大板金5を上下方向に揺動自在に支持するので、導電性グランド拡大板金5を折畳むことができる。
図3は、導電性グランド拡大板金5を折り畳んだときの状態を示し、(a)は携帯無線端末装着時の正面図、(b)は携帯無線端末装着時の側面図である。導電性グランド拡大板金5を折り畳み可能にしたことで、嵩張ることがなく、持ち運びが容易になる。
本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1において、導電性結合板金3は、携帯無線端末用ケース1を携帯無線端末100に装着したときに、携帯無線端末100の回路基板102と略平行となるようにケース本体2内に配置されている。導電性結合板金3は、回路基板102と容量結合して、導電性グランド拡大板金5で携帯無線端末100のアンテナ素子103から遠い側のグランドを拡大させるために用いられたものである。携帯無線端末100の回路基板102と略平行に配置することで、回路基板102と強固に容量結合する。導電性グランド拡大板金5は、携帯無線端末100の筐体101の下端よりも下方に伸延して配置され、回路基板102のグランドとして作用する。導電性グランド拡大板金5によって、アンテナ利得の改善が図れ、UHFのローバンド帯の地上デジタル放送のみならず、VHF帯でのマルチメディア放送を高感度で受信することが可能となる。
導電性グランド拡大板金5は、上述したように、ケース本体2の蓋としても作用するので、導電性グランド拡大板金5をケース本体2側に倒すことで、携帯無線端末100の表面側を保護することができる。また、導電性グランド拡大板金5の先端部分にはケース本体2の上端部に係止する係止部5aが形成されており、導電性グランド拡大板金5をケース本体2側に倒すことで、ケース本体2の上端部に係止され、容易に外れることがない。
このように本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1は、携帯無線端末100を収容できる大きさに形成されたケース本体2と、ケース本体2にインサート状態で設けられた導電性結合板金3と、導電性結合板金3と接続部4を介して電気的に接続された導電性グランド拡大板金5と、を有し、導電性結合板金3を携帯無線端末100の回路基板102と容量結合させるとともに、接続部4を介して導電性結合板金3に導電性グランド拡大板金5を電気的に接続して、携帯無線端末100の回路基板102のグランドを拡大するようにしたので、携帯無線端末100におけるアンテナ利得の改善が図れ、UHFのローバンド帯の地上デジタル放送のみならず、VHF帯でのマルチメディア放送を高感度で受信することが可能となる。また、特許文献2に記載の携帯通信端末及び携帯通信端末用ケースのような、携帯通信端末とケースを接触させるスライド機構を必要とするものと比べて構造が簡単で済むので、低コスト化が図れる。
なお、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1では、導電性グランド拡大板金5を折畳み可能としたが、必ずしも折畳み可能にする必要はない。
また、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1では、導電性グランド拡大板金5を方形板状とし、また接続部4を導電性結合板金3と導電性グランド拡大板金5の中央部分で接続し、更に、導電性結合板金3をケース本体2の厚み分だけ、携帯無線端末100から離間させたが、これらに限定されるものではなく、様々な態様が考えられる。以下に、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の応用例を記載する。
(第1の応用例)
図4は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第1の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第1の応用例は、携帯無線端末100の下端に配置されるセルラーアンテナ104を考慮して、導電性結合板金3と導電性グランド拡大板金5の接続部4Bを携帯無線端末100の幅方向の一端部(図面に向かって左端部)で接続するようにしたものである。
(第2の応用例)
図5は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第2の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第2の応用例は、複数枚のスライド板で多段構成し、伸縮/伸長を可能とした導電性グランド拡大板金5Bを有するものである。図5は、伸縮時の状態を示した基本構成図であり、図6は、伸長時の状態を示した基本構成図である。図5の場合と同様に、図6の(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、図6の(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。このような構成を採ることで、導電性グランド拡大板金5Bを縮めることで収納性が良くなり、持ち運びが容易になる。
(第3の応用例)
図7は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第3の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第3の応用例は、導電性結合板金3をケース本体2の表面から露出させて、携帯無線端末100の背面に密着するようにして、導電性結合板金3と回路基板102との間の距離を縮めたものである。このような構成を採ることで、導電性結合板金3と回路基板102との結合がより強固になり、導電性グランド拡大板金5により多くの電流を流すことができる。
(第4の応用例)
図8は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第4の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの側面図、(b)は導電性結合板金3B、接続部4B及び導電性グランド拡大板金5の正面図である。同図に示すように、第4の応用例は、上述した本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1及びその第1〜第3の応用例の各々が有する導電性結合板金3よりも小型にした導電性結合板金3Bを有するものである。ケース本体2Bも導電性結合板金3Bに合わせて小型化している。このような構成を採ることで、回路基板102との間の結合は若干弱まるものの、小型・軽量化が図れる。
(第5の応用例)
図9は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第5の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第5の応用例は、メアンダ形状の導電性グランド拡大板金5Cを有するものである。このような構成を採ることで、小型・軽量化が図れる。
(第6の応用例)
図10は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第6の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第6の応用例は、角形ループ状の導電性グランド拡大板金5Dを有するものである。このような構成を採ることで、上述した第5の応用例と同様に、小型・軽量化が図れる。
(第7の応用例)
図11は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第7の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第7の応用例は、下端側が広がったテーパ状の導電性グランド拡大板金5Eを有するものである。このような構成を採ることで、軽量化が図れる。
(第8の応用例)
図12は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第8の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第8の応用例は、楕円形状の導電性グランド拡大板金5Fを有するものである。このような構成を採ることで、上述した第7の応用例と同様に、軽量化が図れる。
(第9の応用例)
図13は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第9の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第9の応用例は、導電性材料で構成された紐状のストラップ10が接続された導電性グランド拡大板金5Gを有するものである。この場合、紐状のストラップ10は、導電性グランド拡大板金5Gの下端の一方の側に接続されている。このような構成を採ることで、更なる利得の向上が図れる。
(第10の応用例)
図14は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第10の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第10の応用例は、導電性材料で構成されたループ状のストラップ11が接続された導電性グランド拡大板金5Hを有するものである。この場合、ループ状のストラップ11は、導電性グランド拡大板金5Hの下端の左右両側に接続されている。このような構成を採ることで、上述した第9の応用例と同様に、更なる利得の向上が図れる。
(第11の応用例)
図15は、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1の第11の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端に装着していないときの正面図、(c)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。同図に示すように、第11の応用例は、携帯無線端末100の両側面で回路基板102と結合するようにしたコ字状の導電性結合板金3Cを有するものである。このような構成を採ることで、回路基板102との結合は若干弱くなるものの、利得の改善効果は得られる。また、上述した導電性結合板金3,3Cよりも軽量化が図れる。
次に、本実施の形態に係る携帯無線端末用ケース1のシミユレーション結果について説明する。ここでは、携帯無線端末用ケース1の第1の応用例を例に挙げて説明する。図16は、第1の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの正面図、(b)は携帯無線端末100に装着したときの側面図である。
図17は、図16の構成において、周波数f=200MHz帯、回路基板102の長手方向(即ち、導電性グランド拡大板金5の長さ方向)の長さを100mmとし、導電性グランド拡大板金5の長手方向の長さ(“グランド拡大長”と呼ぶ)を変えたときのグランド拡大長−利得改善量を示すグラフである。横軸はグランド拡大長(mm)、縦軸は利得改善量(dB)である。同図に示すように、携帯無線端末100に携帯無線端末用ケース1を装着し、グランドを拡大すると、グランド拡大長が長くなるに従い、利得改善量が大きくなる。例えば、グランド拡大長が30mm(0.02λ)のとき、利得改善量は1dB、グランド拡大長が65mm(0.04λ)のとき、利得改善量は2dB、グランド拡大長が105mm(0.07λ)のとき、利得改善量は3dB、グランド拡大長が145(0.1λ)mmのとき、利得改善量は4dBとなる。
図18は、グランド拡大長を100mm(固定)としたときの周波数−利得改善量を示すグラフであり、横軸は周波数(MHz)、縦軸は利得改善量(dB)である。同図に示すように、携帯無線端末100に携帯無線端末用ケース1を装着し、グランドを拡大すると、VHF帯とUHFのローバンド帯での利得改善効果が大きくなる。例えば、周波数が200MHzのとき、利得改善量は3.3dB、周波数が470MHzのとき、利得改善量は1.3dB、周波数が707MHzのとき、利得改善量は0.4dBとなる。
図19は、第1の応用例の基本構成を示し、(a)は携帯無線端末100に装着したときの側面図、(b)は携帯無線端末に装着していないときの正面図である。(c)は(a)において、導電性結合板金3の面積を小さくしたときの側面図、(d)は(b)において、導電性結合板金3の面積を小さくしたときの正面図である。図19の(e)に示すように、導電性結合板金3の携帯無線端末100と対向する面と回路基板102の導電性結合板金3側の面との間のギャップ(空隙)を2mmとする。この場合、携帯無線端末100の筐体の厚みt1を0.8mm、導電性結合板金3の携帯無線端末100と対向する面と携帯無線端末100との間の距離t2を1.2mmとしている。また、空気層の比誘電率εrを1.0、携帯無線端末100の筐体材料の比誘電率εrを4.3とする。携帯無線端末100の筐体材料の静電容量をC1、空気層における静電容量をC2とすると、合成した静電容量Cは、(C1×C2)/(C1+C2)の式より求まる。
図20は、上記条件における結合容量−利得改善量を示すグラフであり、横軸は結合容量(pF)、縦軸は利得改善量(dB)である。導電性結合板金3の面積を変化させて、結合容量を変えると、図20に示すような特性となり、C=10pF程度以上確保することで、利得改善効果が大きくなる。
図21は、携帯無線端末100に携帯無線端末用ケース1を装着していないときと、装着しているときのアンテナ電流分布を示し、(a)は未装着時の分布図、(b)は装着時の分布図である。同図において、符号20は未装着時の電流の強度を示す曲線、符号21は装着時の電流の強度を示す曲線である。電流の強度の単位はA/mである。携帯無線端末用ケース1を装着することで、アンテナ電流が導電性グランド拡大板金5に流れ、アンテナ素子103の長さが長くなることで、アンテナ利得が改善する。
本発明は、簡単な構造で、UHF帯のみならず、VHF帯のアンテナとして使用することができるといった効果を有し、携帯電話機やスマートフォン等の携帯無線端末への適用が可能である。
1 携帯無線端末用ケース
2 ケース本体
3,3B,3C 導電性結合板金
4,4B 接続部
5,5B,5C,5D,5E,5F,5G,5H 導電性グランド拡大板金
10,11 ストラップ
100 携帯無線端末
101 筐体
102 回路基板
103 アンテナ素子
104 セルラーアンテナ

Claims (9)

  1. 筐体と、前記筐体の内部に設けられ、グランドを有する回路基板と、前記回路基板と所定の距離を離して、前記筐体の上端部に配置されるアンテナ素子と、を有する携帯無線端末に装着される携帯無線端末用ケースであって、
    ケース本体と、
    前記ケース本体にインサート状態で設けられた導電性結合板金と、
    前記導電性結合板金と接続部を介して電気的に接続された導電性グランド拡大板金と、を有し、
    前記携帯無線端末に装着された際には、
    前記導電性結合板金は、前記回路基板と略平行に配置されることで、前記回路基板と容量結合を構成するとともに、
    前記導電性グランド拡大板金は、前記筐体の下端よりも下方に伸延して配置されることを特徴とする携帯無線端末用ケース。
  2. 前記導電性グランド拡大板金は、VHF帯またはUHF帯にて略0.02λ以上の電気長を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯無線端末用ケース。
  3. 前記導電性結合板金と前記導電性グランド拡大板金との間の前記接続部を、前記導電性結合板金あるいは前記導電性グランド拡大板金の幅方向の一端に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯無線端末用ケース。
  4. 前記導電性グランド拡大板金を複数枚のスライド板で多段構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
  5. 前記導電性結合板金の少なくとも一部が前記回路基板と重なっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
  6. 前記導電性グランド拡大板金を、メアンダ形状またはループ形状またはテーパ形状または楕円形状としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
  7. 前記導電性グランド拡大板金の電気長を更に延長する導電性部材を該導電性グランド拡大板金に接続可能としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
  8. 前記導電性結合板金を前記筐体の側面側から前記回路基板と容量結合させる構造としたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
  9. 前記導電性グランド拡大板金を折り畳み可能としたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の携帯無線端末用ケース。
JP2012062491A 2012-03-19 2012-03-19 携帯無線端末用ケース Pending JP2013197852A (ja)

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