JP2013193239A - 液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に白色画像と白色画像に重なるカラー画像とを記録する際に、各画像の画質低下の抑制と記録に要する時間短縮とを両立させる。
【解決手段】液体吐出装置は、白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する液体吐出部を備える。液体吐出部は、白色画像の記録のための白色液体の吐出を行う第1の記録動作を実行し、第1の記録動作の後に、カラー画像の記録のための非白色液体の吐出と白色画像におけるカラー画像と重なる領域以外の領域への白色液体の吐出とを並行して行う第2の記録動作を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体吐出装置および液体吐出方法に関し、特に、白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する液体吐出装置および液体吐出方法に関する。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった非白色のインク(以下、「カラーインク」と呼ぶ)の他に、白色(ホワイト)のインクを吐出して画像の記録を行うインクジェットプリンターが知られている(例えば特許文献1参照)。白色インクとカラーインクとを吐出するインクジェットプリンターは、例えば、記録媒体としての透明フィルムやカラー紙(非白色の紙)上に、白色インクを吐出して白色画像を記録し、記録された白色画像の上にカラーインクを吐出して白色画像に重なるカラー画像を記録することができる。
特開2009−279888号公報
従来のインクジェットプリンターでは、記録媒体上に白色画像と当該白色画像に重なるカラー画像とを記録する際に、各画像の画質低下の抑制と記録に要する時間短縮との両立の点で、向上の余地があった。
なお、このような課題は、白色インクおよびカラーインクに限らず、白色液体および複数色の非白色液体を吐出して記録媒体上に画像を記録する場合に共通の課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体吐出装置であって、白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、記録媒体上に白色画像と前記白色画像に重なるカラー画像とを記録する際に、前記白色画像の記録のための前記白色液体の吐出を行う第1の記録動作を実行し、前記第1の記録動作の後に、前記カラー画像の記録のための前記非白色液体の吐出と前記白色画像における前記カラー画像と重なる領域以外の領域への前記白色液体の吐出とを並行して行う第2の記録動作を実行する、液体吐出装置。この液体吐出装置では、白色画像を記録する第1の記録動作の後に実行される第2の記録動作の際に、カラー画像の記録に加えて、白色画像におけるカラー画像と重なる領域以外の領域(非重複領域)への白色液体の吐出が行われるため、白色画像の非重複領域における単位面積あたりの白色液体吐出量を多くすることができ、白色画像の画質低下を抑制することができる。また、この液体吐出装置では、非重複領域への白色液体を行う第2の記録動作において、カラー画像の記録も行われるため、記録に要する時間を短縮することができる。
[適用例2]適用例1に記載の液体吐出装置であって、前記第2の記録動作において前記白色液体が吐出される前記領域は、前記カラー画像から、前記液体吐出部の最大吐出量の液体により記録媒体上に形成されるドット径以上離れている、液体吐出装置。この液体吐出装置では、非重複領域に吐出された白色液体がカラー画像の記録のために吐出された非白色液体と混ざり合うことを抑制することができ、カラー画像および白色画像の画質の低下を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体吐出装置および液体吐出方法、印刷装置および印刷方法、液体吐出装置または印刷装置の制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の実施例におけるプリンター20の概略構成を示す説明図である。 本実施例における画像記録処理の概要を示す説明図である。 本実施例における画像記録処理の概要を示す説明図である。 本実施例における画像記録処理の概要を示す説明図である。 本実施例における画像記録処理を実現するための記録データの生成方法を示す説明図である。
A.実施例:
A−1.プリンターの構成:
図1は、本発明の実施例におけるプリンター20の概略構成を示す説明図である。本実施例におけるプリンター20は、複数のノズル63からインクを吐出することによって記録媒体TF上にインクドットを形成し、これにより記録媒体TF上に画像を印刷(記録)するインクジェットプリンターである。なお、本明細書において、「画像」とは、文字、記号、線画、グラフィック、写真画像をはじめ、およそインクドットによって形成可能なすべての画像を含む。
図1に示すように、プリンター20は、印刷ヘッド61を搭載する印刷ヘッドユニット60と、印刷ヘッドユニット60をプラテン52の軸に平行な方向に沿って往復移動させる主走査を行う印刷ヘッドユニット搬送機構40と、記録媒体TFを主走査方向と交差する方向(副走査方向)に搬送する副走査を行う記録媒体搬送機構50と、記録に関する種々の指示・設定操作を受け付ける操作パネル98と、プリンター20の各部を制御する制御ユニット30と、を備えている。
記録媒体搬送機構50は、モーター51を有している。モーター51の回転は、ギヤトレイン(不図示)を介して搬送ローラー(同)に伝達され、搬送ローラーの回転により記録媒体TFはプラテン52上を副走査方向に沿って搬送される。なお、本実施例では、記録媒体TFとして透明フィルムが用いられる。
印刷ヘッドユニット搬送機構40は、モーター41と、モーター41との間に無端の駆動ベルト42を張設するプーリー43と、プラテン52の軸と平行に架設され印刷ヘッドユニット60を摺動可能に保持するシャフト44と、を有している。モーター41の回転は、駆動ベルト42を介して印刷ヘッドユニット60に伝達され、これにより印刷ヘッドユニット60がシャフト44の軸方向(主走査方向)に沿って往復移動する。なお、主走査方向は、副走査方向に略直交する方向である。
印刷ヘッドユニット60のホルダー62には、5つのインクカートリッジ70(70a−70e)が装着される。各インクカートリッジ70には、互いに異なる色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、白色(ホワイト、W))のインクが収容される。ホルダー62に装着された各インクカートリッジ70に収容されたインクは、印刷ヘッド61に供給される。なお、白色インク以外のインクを、まとめてカラーインクと呼ぶ。
印刷ヘッド61は、5色のインクそれぞれに対応する5つのノズル列65を有している。各ノズル列65は、副走査方向に沿って所定のノズルピッチNP(例えば180dpiに相当するピッチ)で並ぶ複数のノズル63により構成される。5つのノズル列65は、印刷ヘッド61の一面(プラテン52に対向する面)に、主走査方向に沿って並んで配置されている。なお、各ノズル列65を構成する複数のノズル63は、直線状に並んで配置されている必要はなく、例えば千鳥状に並んで配置されているとしてもよい。
印刷ヘッド61は、各ノズル63からインクを吐出するための図示しないノズルアクチュエーター(例えばピエゾ素子)を有している。ノズルアクチュエーターが駆動されると、ノズル63に連通するキャビティー(圧力室)内の振動板が変位してキャビティー内に圧力変化が生じ、その圧力変化によって、対応するノズル63からインクが吐出される。
制御ユニット30は、各種演算処理を実行するCPU31と、プログラムやデータを一時的に格納・展開するRAM37と、CPU31が実行するプログラム等を格納するEEPROM38と、を含んでいる。制御ユニット30による各種の機能は、CPU31がEEPROM38に格納されたプログラムをRAM37上に展開して実行することにより実現される。
このような構成のプリンター20では、操作パネル98を介したユーザーからの指示に従い、制御ユニット30が、入力された記録対象の画像データに基づく記録を行うために、プリンター20の各部の制御を行う。具体的には、入力画像データに対する解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理が行われて、各ノズル63によるインク吐出態様(インク吐出/非吐出の別や吐出インク量)を特定する記録データが生成され、生成された記録データに基づき、ノズル63からインクを吐出しつつ印刷ヘッドユニット60を主走査方向に沿って往復動させる主走査と、記録媒体TFを副走査方向へ搬送する副走査とが繰り返し実行され、これにより記録媒体TFへの画像の記録が実行される。
なお、プリンター20は、液体としてのインクを吐出する液体吐出装置の1つである。印刷ヘッド61は、白色液体としての白色インクと複数色の非白色液体としてのカラーインクとを吐出して記録媒体TF上に画像を記録する液体吐出部に相当する。また、本明細書では、印刷ヘッド61が記録媒体TFに対して往方向または復方向へ相対移動しつつインクを吐出する動作を、「パス」と呼ぶ。
また、本明細書において「白色(ホワイト)」とは、可視光線のすべての波長を100%反射する物体の表面色である厳密な意味での白色に限らず、いわゆる「白っぽい色」のように、社会通念上、白色と呼ばれる色を含むものとする。「白色」とは、例えば、(1)x-rite社製の測色機eye-one Proを用いて測色モード:スポット測色、光源:D50、バッキング:Black、記録媒体:透明フィルムで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(2)ミノルタ製の測色計CM2022を用いて測定モードD502°視野、SCFモード、白地バックで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(3)特開2004−306591号公報に記載されているように画像の背景として用いられるインクの色かをいい、純粋な白に限られない。
A−2.画像記録処理:
図2ないし図4は、本実施例における画像記録処理の概要を示す説明図である。ここで説明する画像記録処理は、記録媒体TF(図2(a))上に、図2(c)に示すように、白色画像Iwと白色画像Iwに重なるカラー画像Ic1とを記録する処理である。すなわち、白色画像Iwは記録媒体TF上に直接記録され、カラー画像Icは白色画像Iw上に記録される。白色画像Iwは、領域全体が白色で塗りつぶされた画像(いわゆるベタ画像)であり、白色インクの吐出により記録される。また、カラー画像Icは、白色以外の1色または複数色で構成された画像であり、カラーインクの吐出により記録される。
図3には、記録媒体TF上の副走査方向に沿った所定幅(ノズルピッチNPに相当する幅)の領域におけるインク吐出態様を示している。図3において、中空の円は、あるノズル63によるインク吐出位置(副走査方向に沿った位置)を示しており、円の中の数字は、パスの順番を示している。
記録媒体TF上の図3に示す領域への画像の記録は、12回のパス(印刷ヘッド61の6回の往復移動)によって完了する。図4には、各パスと記録される画像との関係を示している。図3および図4に示すように、1番目から4番目までのパス(p1−p4)では、白色画像Iwの記録が行われる。以下、本実施例では1番目から4番目までのパスをまとめて「第1の記録動作」とも呼ぶ。第1の記録動作を構成する各パスは、ノズルピッチNPの4分の1だけ記録媒体TFを搬送する副走査を挟んで実行される。また、第1の記録動作を構成する各パスにおける主走査方向に沿った記録解像度は、主走査方向のラインの記録が1回のパスで完了するような解像度である。また、第1の記録動作を構成する各パスにおける各ノズル63からの白色インクの吐出量は、第1の記録動作によって白色画像Iwの記録が一応完了するような値に設定される。具体的には、各パスにより形成された白色インクドットの主走査方向のライン間に隙間が発生しないようなインク吐出量が設定される。そのため、白色画像Iwの記録は、第1の記録動作によって一応完了する。
図3に示すように、第1の記録動作(p1−p4)の後に記録媒体TFの搬送が実行され、5番目から8番目までのパス(p5−p8)が実行される。以下、本実施例では5番目から8番目までのパスをまとめて「第2の記録動作」とも呼ぶ。図3および図4に示すように、第2の記録動作では、カラー画像Icの記録と、白色画像Iwにおけるカラー画像Icと重なる領域以外の領域(以下、「非重複領域Aw」と呼ぶ)への白色インクの吐出とが並行して行われる。ここで、本実施例では、図2(c)に示すように、非重複領域Awは、白色画像Iwにおけるカラー画像Icと重なる領域以外の領域の内、緩衝領域Asを除いた領域であるとしている。また、緩衝領域Asは、カラー画像Icの周囲に設定される領域であり、プリンター20におけるノズル63からの最大吐出量のインクにより記録媒体TF上に形成されるインクドット(以下、「Lドット」と呼ぶ)の径と略同一の幅を有する領域である。図3に示すように、第2の記録動作を構成する各パスは、ノズルピッチNPの4分の1だけ記録媒体TFを搬送する副走査を挟んで実行される。また、第2の記録動作を構成する各パスにおける白色インクおよびカラーインクの主走査方向に沿った記録解像度は、いずれも、主走査方向のラインの記録が1回のパスで完了するような解像度である。また、第2の記録動作を構成する各パスにおける各ノズル63からの白色インクの吐出量は、第2の記録動作によって非重複領域Aw全体へのインク吐出が一応完了するような値に設定される。具体的には、各パスにより形成された白色インクドットの主走査方向のライン間に隙間が発生しないようなインク吐出量が設定される。一方、カラー画像Icは第2の記録動作および後述の第3の記録動作によって記録されるため、各パスにおけるカラー画像Icの記録のための各ノズル63からのカラーインクの吐出量は、比較的少ない値(例えば、第1の記録動作を構成する各パスにおける各ノズル63からの白色インクの吐出量の2分の1)に設定される。そのため、カラー画像Icの記録は、第2の記録動作によっては完了しない。
図3に示すように、第2の記録動作(p5−p8)の後に記録媒体TFの搬送が実行され、9番目から12番目までのパス(p9−p12)が実行される。以下、本実施例では9番目から12番目までのパスをまとめて「第3の記録動作」とも呼ぶ。図3および図4に示すように、第3の記録動作では、カラー画像Icの記録が行われる。図3に示すように、第3の記録動作を構成する各パスは、ノズルピッチNPの4分の1だけ記録媒体TFを搬送する副走査を挟んで実行される。また、第3の記録動作を構成する各パスにおけるカラーインクの主走査方向に沿った記録解像度は、主走査方向のラインの記録が1回のパスで完了するような解像度である。また、第3の記録動作を構成する各パスは、第2の記録動作によっては記録されなかったカラー画像Icの部分を埋めるような位置(搬送方向に沿った位置)にインクが吐出されるように実行される。そのため、カラー画像Icの記録は、第3の記録動作によって完了する。
なお、図3および図4には、記録媒体TF上の副走査方向に沿った所定幅(ノズルピッチNPに相当する幅)の領域におけるインク吐出態様を示しているが、記録媒体TF上の他の領域についてのインク吐出態様も同様である。すなわち、1組の第1ないし3の記録動作により画像が記録される領域については、第1の記録動作の終了時点では、図2(b)に示すように、白色画像Iwの記録が完了した状態となり、第2の記録動作の終了時点では、図2(c)に示すように、カラー画像Ic(カラー画像Icの一部)が記録されると共に白色画像Iw上の非重複領域Awに白色インクが吐出された状態となり、第3の記録動作の終了時点では、カラー画像Icの記録も完了した状態となる。なお、ノズル列65の長さと記録媒体TFの副走査方向に沿った長さとの関係に応じて、記録媒体TF全体への記録のために、第1ないし3の記録動作の組が所定回数繰り返し実行される。
図5は、本実施例における画像記録処理を実現するための記録データの生成方法を示す説明図である。図5(a)に示すように、カラー画像Icを表すカラー画像データに対する上述の色変換処理やハーフトーン処理等により、カラー画像Icの記録のためのカラーインク用記録データが生成される。カラー画像データは、また、白色インク用記録データの生成のための白色インク記録制御処理に供される。
図5(b)には、図5(a)の白色インク記録制御処理の詳細を示している。図5(b)の上段に示すように、上述の第1の記録動作を構成する各パス(p1−p4)においてできるだけ多くの白色インクが吐出されるように全ドット発生処理が行われ、すべての印刷画素で白色インク吐出によるドット形成が行われるような第1の記録動作用の記録データが生成される。
一方、図5(b)の下段に示すように、入力されたカラー画像データに基づき、上述の第2の記録動作を構成する各パス(p5−p8)において非重複領域Awに白色インクが吐出されるような第2の記録動作用の記録データが生成される。すなわち、カラー画像データが2値化されてカラー画像Icの領域とそれ以外の領域とを区別するデータが生成され、図5(c)に例示する膨張フィルタを用いてカラー画像Icの領域を1画素分膨張させる。この膨張処理は、上述したように、Lドットの径と略同一の幅を有する緩衝領域Asを設けるために行われる。次に、膨張されたカラー画像Icの領域(すなわち、カラー画像Icの領域と緩衝領域Asの合計に相当)には白色インクを吐出せず、それ以外の領域(すなわち、非重複領域Aw)に白色インクが吐出されるように、ドット排除処理が行われ。これにより、非重複領域Awのすべての印刷画素で白色インク吐出によるドット形成が行われるような第2の記録動作用の記録データが生成される。
以上説明したように、本実施例のプリンター20では、記録媒体TF上に、白色画像Iwと白色画像Iwに重なるカラー画像Icとを記録する際に、白色画像Iwの記録のための白色インクの吐出を行う第1の記録動作(1番目から4番目までのパス)を実行し、第1の記録動作の後に、カラー画像Icの記録のためのカラーインクの吐出と非重複領域Aw(白色画像Icにおけるカラー画像Icと重なる領域以外の領域)への白色インクの吐出とを並行して行う第2の記録動作(5番目から8番目までのパス)を実行する。ここで、白色画像Iwにおけるカラー画像Icと重なる領域以外の領域(非重複領域Aw)については、単位面積あたりの白色インク吐出量が多いほど画質を向上させることができる(より白さを実現できる)。単位面積あたりの白色インク吐出量が少ないと、記録媒体TFの透けが発生する場合があり、特に記録媒体TFとして透明フィルムを使用するときには、光の遮蔽性が不足する場合がある。一方、白色画像Iwにおけるカラー画像Icと重なる領域については、このような問題は少ない。本実施例のプリンター20では、白色画像Iwを記録する第1の記録動作の後に実行される第2の記録動作の際に、カラー画像Icの記録に加えて、非重複領域Awへのインク吐出が行われるため、白色画像Iwの非重複領域Awにおける単位面積あたりの白色インク吐出量を多くすることができ、白色画像Iwの画質低下(記録媒体TFの透け、光の遮蔽性の不足)を抑制することができる。
また、本実施例では、非重複領域Awへの白色インクを行う第2の記録動作において、カラー画像Icの記録も行われるため、本実施例と同等の単位面積あたりの白色インク吐出量を有する白色画像Iwの記録を完了させた後に(すなわち、8回のパスによる白色画像Iwの記録完了後に)、カラー画像Icの記録を開始する従来の記録方法と比較して、記録に要する時間を短縮することができる。
さらに、本実施例では、第2の記録動作において白色インクが吐出される非重複領域Awとカラー画像Icとの間に、Lドットの径と略同一の幅を有する緩衝領域Asが設けられている。すなわち、非重複領域Awは、カラー画像Icから、Lドットの径以上離れている。そのため、非重複領域Awに吐出された白色インクがカラー画像Icの記録のために吐出されたカラーインクと混ざり合うことを抑制することができ、カラー画像Icおよび白色画像Iwの画質の低下を抑制することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例において、緩衝領域Asはノズル63からの最大吐出量のインクにより記録媒体TF上に形成されるインクドット(Lドット)の径と略同一の幅を有する領域であるとしているが、緩衝領域AsはLドットの径より大きい幅を有する領域であるとしてもよい。緩衝領域Asの幅に応じて、膨張処理に使用するフィルタ(図5(c))を選択すればよい。例えば、緩衝領域AsはLドットの径の2倍の幅を有する領域であるとする場合には、図5(c)に示す3×3のフィルタの代わりに、5×5のフィルタを使用すればよい。なお、非重複領域Awとカラー画像Icとの間に必ずしも緩衝領域Asを設ける必要はない。
上記実施例におけるプリンター20の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施例では、プリンター20は、白色インクの他に4色のカラーインクを用いて記録を行うとしているが、プリンター20が使用するカラーインクの色数や色自体は種々変形可能である。また、上記実施例では、プリンター20は、記録媒体TFとしての透明フィルム上に画像を記録するとしているが、本実施例のプリンター20は、透明フィルムに限らず、半透明フィルムやカラー紙、布といった任意の記録媒体上への画像の記録も同様に実行可能である。
また、上記実施例における第1ないし第3の記録動作を構成するパス数は、種々変形可能である。また、上記実施例において、第2の記録動作によってカラー画像Icの記録が完了し、第3の記録動作は行われないとしてもよい。また、上記実施例では、プリンター20は、印刷ヘッドユニット60の往方向および復方向のいずれでもインクを吐出するいわゆる双方向印刷を行うとしているが、本発明は、印刷ヘッドユニット60の往方向または復方向のいずれか1つでインクを吐出するいわゆる片方向印刷を行う場合にも同様に適用できる。また、上記実施例では、プリンター20は、印刷ヘッドユニット60を主走査方向に沿って往復動させる主走査と、記録媒体TFを副走査方向へ搬送する副走査とを繰り返し実行する、いわゆるシリアル型のインクジェットプリンターであるとしているが、本発明はいわゆるラインヘッド型のインクジェットプリンターにも同様に適用可能である。
また、上記実施例において、プリンター20とプリンター20に接続されたホストコンピューターとで記録システムが構成され、プリンター20の制御ユニット30の機能の一部がホストコンピューターによって実現されるとしてもよい。なお、この記録システムは、広義には、白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する液体吐出装置に相当する。
また、本発明は、白色インクおよびカラーインクに限らず、白色および非白色の液体(機能材料の粒子が分散された液状体やジェルなどの流状体を含む)を吐出する装置であれば、インクジェットプリンター以外の装置にも適用可能である。また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
20…プリンター
30…制御ユニット
31…CPU
37…RAM
40…印刷ヘッドユニット搬送機構
41…モーター
42…駆動ベルト
43…プーリー
44…シャフト
50…記録媒体搬送機構
51…モーター
52…プラテン
60…印刷ヘッドユニット
61…印刷ヘッド
62…ホルダー
63…ノズル
65…ノズル列
70…インクカートリッジ
98…操作パネル

Claims (3)

  1. 液体吐出装置であって、
    白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する液体吐出部を備え、
    前記液体吐出部は、記録媒体上に白色画像と前記白色画像に重なるカラー画像とを記録する際に、前記白色画像の記録のための前記白色液体の吐出を行う第1の記録動作を実行し、前記第1の記録動作の後に、前記カラー画像の記録のための前記非白色液体の吐出と前記白色画像における前記カラー画像と重なる領域以外の領域への前記白色液体の吐出とを並行して行う第2の記録動作を実行する、液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記第2の記録動作において前記白色液体が吐出される前記領域は、前記カラー画像から、前記液体吐出部の最大吐出量の液体により記録媒体上に形成されるドット径以上離れている、液体吐出装置。
  3. 液体吐出方法であって、
    白色液体と複数色の非白色液体とを吐出して記録媒体上に画像を記録する工程を備え、
    前記画像を記録する工程は、記録媒体上に白色画像と前記白色画像に重なるカラー画像とを記録する際に、前記白色画像の記録のための前記白色液体の吐出を行う第1の記録動作を実行し、前記第1の記録動作の後に、前記カラー画像の記録のための前記非白色液体の吐出と前記白色画像における前記カラー画像と重ならない領域への前記白色液体の吐出とを並行して行う第2の記録動作を実行する工程である、液体吐出方法。
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