JP2013190203A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暑がりさんや寒がりさんの利便性および快適性を向上することができる空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】空気調和機の室内機100において、室内90を撮像する撮像装置50が撮像したユーザーU1の情報に基づいて、風向調整装置を制御する制御装置は、撮像装置50の顔認識範囲52にユーザーU1の顔F1があるとき、顔F1を認識すると共に、ユーザーU1が移動したとき、ユーザーU1を追跡して移動先の位置であるユーザー位置を特定するものであり、追跡して特定されたユーザー位置に向けて調和された空気が送られるように風向制御装置を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は空気調和機の室内機、特に、調和空気の吹出方向を変更することができる空気調和機の室内機に関するものである。
従来、室内に居る人間(以下、「在室者」と称す)の快適性を増すため、在室者の位置を検知して、在室者を避けるように送風したり、反対に在室者に向けて送風したりする空気調和機の室内機(以下、「室内機」と称す)が知られている。
そして、単に在室者の位置を検知するだけでなく、在室者の活動状態を検知して、かかる活動状態に基づいて、調和空気の温度、吹出量および吹出方向を制御する、すなわち、軽い運動や軽い力仕事をして活動量が大きくなっていると検知したとき、当該居住者(以下、「ユーザー」と称す)に向けて集中的に送風し、活動によって発生した熱量を取り除くことにより、体温の上昇を抑えて暑いと感じさせないようにする室内機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−323599号公報(第3−5頁、図2)
しかしながら、特許文献1に開示された室内機では、活動量が大きくなっていないユーザーに向けては調和空気が集中して送風されることはなく、通常の送風がなされる。このため、活動量が大きくなっていないユーザーであっても、個人的に体感温度が相違し、通常の送風では暑いと感じるユーザー(以下、「暑がりさん」と称す)や寒いと感じるユーザー(以下、「寒がりさん」と称す)がいるため、暑がりさんや寒がりさんの快適性も維持したいという要請がある。
また、暑い(又は寒い)屋外から室内に入った直後に、リモコン(遠隔操作装置)を探して、起動操作をする面倒を解消して、急速に涼しくなりたい(暖まりたい)という要請がある。特に、風呂上がりや暑い(又は寒い)屋外から室内に入った直後には、一時的に急速に涼しくなりたい(暖まりたい)という要請がある。
本発明は、上記のような要請に応えるものであって、第1の目的は、体感温度が相違するユーザーの快適性を向上することができる空気調和機の室内機を得るものである。また、第2の目的は、利便性を向上することができる空気調和機の室内機を得るものである。さらに、第3の目的は、一時的に急速に涼しくする(暖める)ことができる空気調和機の室内機を得るものである。
本発明に係る空気調和機の室内機は、吸込口および吹出口がそれぞれ形成され、室内の壁面に設置される本体と、前記吸込口から室内空気を吸い込んで、前記吹出口に至る風路を形成する送風機と、前記風路に設置され、冷凍サイクルの一部を実行する熱交換器と、前記吹出口に設置され、前記熱交換器において調和された空気の吹き出し方向を調整する風向調整装置と、前記室内を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像した人間の情報に基づいて前記風向調整装置を制御する制御装置と、遠隔操作装置からの信号を受信する受信装置と、を有し、前記制御装置は、前記撮像装置が有する斜め下方に向かった視野内で、前記撮像装置から予め定められた一対の距離に挟まれた範囲である顔認識範囲に人間の顔があるとき、前記遠隔操作装置が操作されなくても、当該人間の顔を認識し、前記顔が認識された人間が移動したとき、前記顔が認識された人間を追跡して前記顔が認識された人間の位置を特定し、該特定された位置に向けて前記調和された空気が送られるように前記風向調整装置を制御することを特徴とする。
本発明に係る空気調和機の室内機は、本体に近づいて来たユーザー(例えば、暑がりさんまたは寒がりさん)の顔が認識された際、当該ユーザーを追跡して、当該ユーザーの居る位置を特定し、特定された位置に向けて調和された空気(以下、「調和空気」と称す)が送られるから、当該ユーザーの快適性が向上すると共に、室内に入って来たユーザーは、一旦室内機に近づいた後は、室内の何処に移動しても、自分に向けて調和空気が送られてくるから、風向調整装置を操作する手間を省くことができ利便性も向上する。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を説明する正面図。 図1に示す室内機を説明する側面視の断面図。 図1に示す室内機を説明する一部(吹出口の周辺)を示す斜視図。 図1に示す室内機の室内への設置状況を示す側面図。 図1に示す室内機の風向制御における各工程を説明するフローチャート。 図1に示す室内機の風向制御における各工程を説明するフローチャート。 図5に示す室内機の風向制御における風流れを示す平面図。 図6に示す室内機の風向制御における風流れを示す平面図。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機を説明するフローチャート。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機を説明するスイング吹出における温度変化を模式的に示す温度変化図。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の制御ステップを示すフローチャート。
[実施の形態1]
図1〜図8は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を説明するものであって、図1は正面図、図2は側面視の断面図、図3は一部(吹出口の周辺)を抜き出して示す斜視図、図4は室内への設置状況を示す側面図、図5および図6は風向制御における各工程を説明するフローチャート、図7および図8は風向制御における風流れを示す平面図である。なお、各図は模式的に描いたものであって、本発明は図示された形態に限定するものではない。
図1〜図3において、空気調和機の室内機(以下「室内機」と称す)100は、上部に吸込口3および下部に吹出口7が形成された本体1と、本体1の前面を開閉自在に覆う前面パネル2と、吸込口3から室内空気を吸い込んで、吹出口7に至る風路6を形成する送風機5と、送風機5の上流側(吸込口3寄り)に設置された熱交換器4とを有している。
そして、本体1の前面で吹出口7の脇に、リモコン(図示しない)からの信号を受信する受信装置40と、室内の様子を撮像する撮像装置50とが設置されている。
なお、本発明は、受信装置40や撮像装置50の型式や設置位置を限定するものではなく、例えば、前面パネル2の中央部等に設置してもよい。さらに、室内機の運転状況を報知するための音声または映像による報知装置(図示しない)が本体1またはリモコン(図示しない)に設けられている。
熱交換器4は前面パネル2に略平行な部分である熱交換前部分4aと、送風機5の前面寄り斜め上方の部分である熱交換上前部分4bと、送風機5の後面寄り斜め上方の部分である熱交換上後部分4cと、を具備している。そして、熱交換前部分4aの下方にはドレンパン8が配置され、ドレンパン8の上面8aが実際にドレンを受けるドレンパン面を形成し、ドレンパン8の下面8bが風路6の前面側を形成している。
(風向調整装置)
風路の吹出口7に近い位置には、風向調整装置である、熱交換器4において調和された室内空気(以下、「調和空気」と称す)の水平方向(左右方向)の吹き出し方向を調整する左側左右風向板群10Lと右側左右風向板群10R(これらをまとめて又はそれぞれを「左右風向板10」と称している)と、風路6の末端である吹出口7には、調和空気の鉛直方向(上下方向)の吹き出し方向を調整する上下風向板9(前上下風向板9aおよび後上下風向板9bをまとめて「上下風向板9」と称している)とが設けられている。
なお、前記「左側」および「右側」とは、室内機100から室内を見たとき、すなわち、本体1の背面側から前面パネル2の方向を見たときに、左手に見えるものを「左側」、右手に見えるものを「右側」と、それぞれ称している。
(左右風向板)
右側左右風向板群10Rは、左右風向板10a、10b・・・10gによって構成され、ドレンパン8の下面8bに回動自在に設置され、それぞれに右側連結棒20Rが連結されている。また、左側左右風向板群10Lは、左右風向板10h、10i・・・10nによって構成され、それぞれに左側連結棒20Lが連結されている。
そして、右側左右風向板群10Rと右側連結棒20Rとはリンク機構を形成し、また、左側左右風向板群10Lと左側連結棒20Lとはリンク機構を形成し、右側連結棒20Rには右側駆動手段(図示しない)が、左側連結棒20Lには左側駆動手段30Lが、それぞれ連結されている。
したがって、右側連結棒20Rが右側駆動手段によって平行移動された際、左右風向板10a、10b・・・10gは互いに平行を維持しながら回動し、左側連結棒20Lが左側駆動手段30Lによって平行移動された際、左右風向板10h、10i・・・10nは互いに平行を維持しながら回動する。このため、調和空気を吹出口7の全幅に渡って同じ方向に吹き出したり、吹出口7の半幅毎で互いに離れる方向に吹き出したり、吹出口7の半幅毎で互いに衝突する方向に吹き出したりすることが可能になっている。
なお、本発明は、左右風向板10の形態を図示するものに限定するものではなく、左右風向板10の枚数は何れでもよく、また、左右風向板10を3以上の群に分け、それぞれの群を連結棒に回動自在に接合し、それぞれの連結棒を独立に平行移動させるようにしてもよい。
(上下風向板)
上下風向板9は水平方向(Y方向)に平行な回動中心を有し、本体1に回動自在に設置されている。前上下風向板9aの回動軸および後上下風向板9bの回動軸はそれぞれリンク機構または歯車機構によって連結され、共通の駆動モーターによって回動される。
なお、本発明は、上下風向板9の形態を図示するものに限定するものではなく、前上下風向板9aおよび後上下風向板9bをそれぞれ別個の駆動モーターによって回動してもよい。また、それぞれを左右方向の中央で分割して合計4枚にし、それぞれが別個に独立して回動するようにしてもよい。
(制御装置)
室内機100には、図示しない制御装置が設置されている。制御装置は室内環境やユーザー(居住者)の要求に応じて、調和空気の温度や吹出量等を制御する(以下、「風向制御」と称す)ものである。
室内機100は、暑がりさんまたは寒がりさんであるユーザーの居る位置(または移動先)を特定し、特定された位置に向けて調和空気を送風するものであるため、まず(例えば、入室直後に)、ユーザーは自分が「暑がりさんまたは寒がりさん」であることを制御手段に認識させる必要があり、そのために、室内機100に近づいて、自分の顔を認識させる必要がある。
そして、制御装置は、室内機100に近づいて顔を認識させたユーザーが「暑がりさんまたは寒がりさん」であるとして、当該ユーザーの移動を追跡して、当該ユーザーの居場所を特定する。そこで、その特定した居場所に向けて局所的(スポット的)に集中して調和空気が向かうように(以下、「集中吹出」と称す)、左右風向板10および上下風向板9の姿勢を制御する(以下、「風向集中制御」と称す)。
一方、暑がりさんまたは寒がりさんであるユーザーが居ない場合(室内機100に近づいて顔を認識させたユーザーが居ない場合)には、室内に略平均に調和空気が向かうよう、あるいは予め設定された(例えば、特定のユーザーに調和空気が直接当たらない)吹出モードになるように(以下、「分散吹出」と称す)、左右風向板10および上下風向板9の姿勢を制御する(以下、「風向分散制御」と称す)。
(ユーザーの顔の認識)
図4は、ユーザーの顔の認識要領を説明するためのものであって、室内機100が、室内90の一方の壁(以下、「背面壁」と称す)91で天井面92に近い位置に設置されている。
また、撮像装置(例えば、30万画素のCCDカメラ)50は、斜め下方に向かった視野51を有している。そして、視野51内で、撮像装置50から距離L1〜距離L2(>L1)にある範囲(図中、斜線にて示す。「顔認識範囲」と称す)52内に、ユーザーU1の顔F1があるとき、制御装置は顔F1を認識する。
さらに、制御装置は、ユーザーU1が撮像装置50から距離L3(>L2)よりも近づいたとき、「ユーザーU1は、自分が暑がりさんまたは寒がりさんであることを、室内機100に認識させようとしている」と判断し、距離L3よりも近づきながらも、顔認識範囲52内に顔F1がないときには、その旨を図示しない報知手段に報知させる。
例えば、「顔を認識することができません」とか、「もっと近づいて下さい」とか音声によって報知したり、あるいは、顔を認識することができないことを示すランプを点灯あるいは点滅したりする。なお、報知手段は、前記音声やランプの点灯あるいは点滅に代えて、文字ないし画像を表示するものであってもよい。
一方、ユーザーU1が撮像装置50から距離L3(>L2)よりも近づきながら、所定の時間(例えば、10秒間)が経過するまで、顔F1を認識しないとき(顔F1を顔認識範囲52内に入れないとき)、「ユーザーU1は、自分が暑がりさんまたは寒がりさんであることを、室内機100に認識させようとしていない」または「ユーザーU1は、自分が暑がりさんまたは寒がりさんでない」、すなわち、風向集中制御をする必要がないと判断する。
このとき、その旨を図示しない報知手段に報知させてもよい。例えば、「通常モードで運転します」とか音声によって報知したり、あるいは、「通常モードでの運転」を示すランプを点灯あるいは点滅したりする。
(ユーザーの追跡)
制御装置は、ユーザーU1の顔F1を認識した後は、撮像装置50が撮像したユーザーU1の姿からユーザーU1を追跡して、その移動先(以下、「ユーザー位置」と称す)P1を特定する。そして、特定されたユーザー位置P1に向けて調和空気を局所的に集中して送風する(集中送風する)。
なお、顔F1を認識した直後は、ユーザーU1は室内機100から離れる方向に移動しているため、かかる移動が終わった後、すなわち、ユーザーU1が立ち止まった位置、あるいは座った位置を、ユーザー位置P1として特定する。
(風向制御)
図5および図6に示すフローチャート、および図7および図8に示す平面図に基づいて、制御装置が実行する風向制御について説明する。
図5および図6において、顔認識範囲52にユーザーU1の顔F1があるとき(S1)、制御装置は顔F1を認識する(S2)。そして、冷凍サイクルが運転中(冷房運転中、暖房運転中等)であるのか停止しているか判断(S3)し、停止している場合には冷凍サイクルを起動する(S4)。
また、ユーザーU1の移動を追跡し(S5)、ユーザーU1が立ち止まった位置または座ったユーザー位置P1を特定する(S6)。そして、ユーザー位置P1に向けて局所的に集中した調和空気が送られる(集中吹出をする)ように左右風向板10および上下風向板9の姿勢を制御する(S7)。
以上は、ユーザー位置P1に向けた集中吹出が開始されるため、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1以外の暑がりさん(または寒がりさん)も、ユーザー位置P1に居れば、調和空気を集中的に受けることができる。なお、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1は、暑がりさん(または寒がりさん)ではないユーザーU2が居るユーザー位置P2とは相違する位置において、調和空気を受けるようにしている。
(集中吹出)
図7の(a)において、ユーザー位置P1が室内90の左側(室内機100から見て左手)にある場合、右側左右風向板群10Rおよび左側左右風向板群10Lの両方(図3参照)は、ユーザー位置P1に向けて調和空気が吹き出される姿勢(集中吹出の姿勢)にされている。したがって、ユーザーU1は、室内90に略均一に調和空気が吹き出される(分散吹出の)場合に比較して、より長時間に渡ってまたはより多量の調和空気を集中的に受けることになる。
すなわち、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1は、気温の高い(または低い)外部から室内90に入ったとき、リモコンを探してリモコンに設置された冷房(または暖房)開始釦を押すという操作が不要であって、顔F1を室内機100に近づけるだけで、冷房(または暖房)運転を開始することができる。しかも、移動して所定の位置に立ち止まるか座っていれば、その位置がユーザー位置P1として自動的に特定され、ユーザー位置P1に向けて冷気(または暖気)が送られてくるから、自分の位置に調和空気が確実に届くよう、リモコン等を操作する必要がない。
よって、利便性および快適性が向上する。すなわち、暑がりさんに対しては局所的な「涼感(クール)モード」を実現し、寒がりさんに対しては局所的な「温感(ホット)モード」を実現する。
なお、吹き出された調和空気の空気流れは、吹き出し直後は、吹出口の大きさに略同じ断面を有する略均一な流速の束とみなせるものの、室内90を流れる間に周囲の空気と混ざり合ったりしながら広がるため、実際にユーザー位置P1に到達した際の空気流れは、吹出口の大きさに比較して大きな断面を有し、その断面内においても流れの方向や流速が様々な空気流れの束の集合になっている。
このため、本発明における「局所的に集中した」や「集中吹出」とは、前記広がった空気流れを平均化したときの中央が「特定の位置に向かっていること」を意味し、ユーザー位置P1の周囲にも調和空気が到達していることを意味している。
なお、以上は、右側左右風向板群10Rおよび左側左右風向板群10Lの両方が、ユーザー位置P1に向けて調和空気を吹き出しているが、本発明は集中吹出の要領をこれに限定するものではない。
例えば、図7の(b)に示すように、左側左右風向板群10Lは常時、ユーザー位置P1に向けて調和空気の吹き出す姿勢に固定され、右側左右風向板群10Rはユーザー位置P1およびユーザー位置P2を含む所定の範囲(図中、αにて示す)を往復しながら調和空気を吹き出すように回動(スイング)してもよい。
そうすると、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1に向けては、より多量の調和空気が集中的に吹き出されるから、ユーザーU1の快適性が高まると共に、ユーザー位置P1を除く範囲には、より少量の調和空気が間歇的に吹き出されることになる。
このため、ユーザーU1とは体感温度が相違し、暑がりさん(または寒がりさん)ではないユーザーU2が、ユーザー位置P1とは相違する位置であるユーザー位置P2に居る場合、ユーザー位置P2にはより少量の調和空気が間歇的に吹き出されるから、ユーザーU2の快適性も維持されることになる。
さらに、図7の(c)に示すように、右側左右風向板群10Rおよび左側左右風向板群10Lの両方が、ユーザー位置P1およびユーザー位置P2を含む所定の範囲(図中、αにて示す)を回動(スイング)して調和空気を吹き出すようにし、ユーザー位置P1に向かった範囲(図中、βにて示す)においては、これを除く範囲よりもスイング速度を遅く(吹き出し時間を長く)するようにしてもよい。そうすると、図7の(b)に示す場合と同様に、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1と共に、暑がりさん(または寒がりさん)でないユーザーU2の快適性も維持されることになる。
なお、集中吹出の要領の選定(図7の(a)、(b)または(c)に示す何れかの選定)は、予め決定しておいてもよいし、あるいは、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1が、集中吹出が開始される時または開始された後に、リモコン等によって決定したり、変更したりしてもよい。
図6において、集中吹出を実行中に、ユーザーU1またはその他のユーザーが、図示しない遠隔操作装置(リモコン)を操作して集中吹出を停止する釦を押した場合(図5に記載されたS8)、制御装置は、集中吹出を停止して、分散吹出を開始する(S10)。すなわち、ユーザー位置P1に集中して調和空気を吹き出すことなく、分散吹出を開始する。
一方、集中吹出を実行中に、集中吹出を停止する釦が押されなかった場合(S8)、制御装置は、顔F1が認識されたユーザーU1の位置の追跡を継続している。
そして、ユーザーU1が移動することなく所定の時間(例えば、30分間)の間、ユーザー位置P1に居たと判定した場合には(S11)、集中吹出を停止して、分散吹出を開始する(S10)。すなわち、暑がりさん(寒がりさん)であるユーザーU1は、かかる所定の時間の間に集中吹出によって冷やされ(暖められ)、通常の冷房(暖房)に切り替えても充分快適さを感じることができると推定する。
一方、ユーザーU1が所定の時間(例えば、30分間)が経過する前に移動したと判定した場合には(S11)、さらに、ユーザーU1が室内90に居るのか室外に出たのか判定する(S12)。
そして、ユーザーU1が室内90に居ると判定したとき、ユーザーU1の移動先であるユーザー位置P3を特定する(S13)。そこで、室内90にその他のユーザーが居ないと判断した場合には(S14)、ユーザー位置P1に向けた集中吹出に代えて、ユーザー位置P3に向けた集中吹出を開始する(S15、図8の(a)参照)。
一方、その他のユーザーがいると判断したときは、その他のユーザーU2(暑がりさん(寒がりさん)ではない)が居るユーザー位置P2を特定し、ユーザーU1の移動先であるユーザー位置P3とユーザー位置P2とが一致しているか、相違しているか判断する(S16)。
S16において、ユーザーU1がユーザー位置P2に移動した(ユーザー位置P3とユーザー位置P2とが一致する)と判断した場合には、集中吹出を停止して、分散吹出を開始する(S10、図8の(b)参照)。すなわち、その他のユーザーU2の快適性を阻害しないようにしている。
一方、ユーザーU1がユーザー位置P2以外の位置に移動した(ユーザー位置P3とユーザー位置P2とが相違する)と判断した場合には、ユーザー位置P1に向けた集中吹出に代えて、移動先であるユーザー位置P3に向けた集中吹出を開始する(S15、図8の(b)参照)。
S12においてユーザーU1が室内90外に出掛けたと判定した後で、集中吹出を中止する釦が押された場合(S17)、室内90にユーザーが居る限り(S9)、集中吹出を中止して、分散吹出を開始する(S10)。一方、ユーザーU1が室内90外に出掛けた後、所定の時間(例えば、10分間)が経過すると(S18)、室内90にユーザーが居る限り(S9)、集中吹出を停止して、分散吹出を開始する(S10、図8の(c)参照)。すなわち、ユーザーU1が一旦室内90から出た後は、再度、戻って来るか、戻って来ないかに関わらず、室内90に誰か(ユーザー)が居る限り、集中吹出を開始して所定時間(時間)が経過したところで、分散吹出に切り替わる。
S9において、室内に誰もいない(ユーザー不在)と判断した場合、冷凍サイクルを停止する(S20)。また、S9において室内にユーザーが居ると判断した場合、集中吹出を停止して、分散吹出を開始する(S10)。
さらに、分散吹出中に、誰か(ユーザー)が図示しない遠隔操作装置(リモコン)を操作して分散吹出を停止する釦(冷房または暖房等の停止釦)を押した場合には(S19)、冷凍サイクルの運転を停止する(S20)。
[実施の形態2]
図9は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機を説明するフローチャートである。なお、実施の形態1と同じ部位または同じステップには同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
実施の形態2に係る空気調和機の室内機(以下、「室内機」と称す)200は、風呂上がりや暑い(又は寒い)屋外から室内に入った直後には、一時的に急速に涼しくなりたい(暖まりたい)というユーザー(以下、「湯上がりさん」と称す)の要請に応えるものである。
すなわち、実施の形態1の室内機100は、顔認識したユーザーU1の移動を追跡して、移動先であるユーザー位置P1に向けて集中吹出をするものである(図5におけるS7参照)。そして、ユーザーU1が移動先であるユーザー位置P1に所定の時間(例えば、30分間)居続けた場合は、所定の時間(例えば、30分間)が経過した時点で、集中吹出を中止して、分散吹出を開始するようにしている(図6におけるS10およびS11参照)。
そうすると、実施の形態1の室内機100では、湯上がりさんが、湯上がり直後に顔認識をすることによって室内機100を起動し、室内機100の至近位置P0(ユーザーU1が顔F1を顔認識範囲52にすることができる位置、および該範囲を含む比較的狭い範囲を指す。図7参照)に立ち続け、所定の時間である至近判断時間(例えば10分)後に、至近位置P0から離れた場合、移動する湯上がりさんに向けて集中吹出が継続されることになる。このとき、湯上がりさんは、集中吹出を望まないで、分散吹出を希望する場合があるため、実施の形態2の室内機200は、これに対応している。
図9において、室内機200は、至近位置P0に立っているユーザー位置P1に向けて集中吹出を開始し(S7)、集中吹出を継続しているとき(S8)、ユーザーU1が、所定の時間である至近判断時間(例えば、30秒間)が経過しても至近位置P0に居続けて(立ち続けて)いるか否か判断する(S21)。
すなわち、ユーザーU1が「湯上がりさん」である場合、至近位置P0(このとき、ユーザー位置P1が至近位置P0に一致している)に向けて集中吹出が実行されるから、ユーザーU1は至近位置P0において涼むことができる(S22)。そして、涼み終わるまでの所定の時間である至近吹出時間(例えば、10分間)の間は集中吹出が継続され(S22)、前記至近吹出時間(例えば、10分間)が経過した時点で、分散吹出に移行する(図6のS9およびS10参照)。
また、前記至近吹出時間(例えば、10分間)が経過する前に、ユーザーU1が涼み終わって至近位置P0を離れた場合(S23)には、離れた時点で、分散吹出に移行する(図6のS9およびS10参照)。
一方、ユーザーU1が「湯上がりさん」でない場合、至近位置P0において顔認識をした後は、前記至近判断時間(例えば、30秒間)が経過する前に至近位置P0を離れる(S21)。
この場合は、実施の形態1の室内機100と同様に、ユーザーU1の移動を追跡し、ユーザー位置P1(この場合、ユーザー位置P1は至近位置P0と相違する)に向けて集中吹出を継続し、再度、所定時間(例えば、30分)が経過したところで、ユーザーU1がユーザー位置P1から移動しているか否かを判断する(図6のS11参照)。かかる判断をした以降の工程は、実施の形態1の室内機100に同じである。
以上のように、実施の形態2の室内機200は、前記ステップ(工程)を実行するから、湯上がりさんであるユーザーU1は、リモコン等の操作をすることなく、至近位置P0に立つだけで、迅速に冷凍サイクルを起動することができ、しかも、至近位置P0に立ち続ける限り、前記至近吹出時間が経過するまでは、集中吹出によって涼むことが可能になる。
そして、前記至近吹出時間が経過した時点、あるいは、湯上がりさんであるユーザーU1が至近位置P0から離れた時点(涼み終わったとみなすことができる時点に相当する)において、集中吹出を中止し、分散吹出を開始する。
したがって、湯上がりさんであるユーザーU1は、リモコン等の操作をすることなく、簡便かつ迅速に涼み始めることができ、また、涼み終わった後も、リモコン等の操作をすることなく、集中した風流れに晒されないから、快適な空調環境を満喫することができる。
一方、湯上がりさんではないが、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1については、あるいは湯上がりさんではないが、暑がりさん(または寒がりさん)でないユーザーU2については、実施の形態1の室内機100と同様に快適性が維持されることになる。
[実施の形態3]
図10および図11は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機を説明するものであって、図10はスイング吹出における温度変化を模式的に示す温度変化図、図11は制御ステップを示すフローチャートである。なお、実施の形態2と同じ部位または同じステップには同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
実施の形態3に係る空気調和機の室内機(以下、「室内機」と称す)300は、室内機200(実施の形態2)と同様に、風呂上がりや暑い(又は寒い)屋外から室内に入った直後には、一時的に急速に涼しくなりたい(暖まりたい)というユーザー(以下、「湯上がりさん」と称す)の要請に応えるものである。
実施の形態2に示す室内機200は、ユーザーU1が「湯上がりさん」である場合、至近位置P0に向けて集中吹出が実行され、涼み終わるまでの所定の時間である至近吹出時間(例えば、10分間)の間は集中吹出が継続され(図9のS22参照)、至近吹出時間(例えば、10分間)が経過した時点で分散吹出に移行する(図6のS9およびS10参照)。
しかしながら、ユーザーU1の暖まり(冷え)具合によって、涼み(暖まり)終わるまでの所定の時間である至近吹出時間は一定でないことから、室内機300では、前記至近吹出時間に代えて、ユーザーU1の体温の変化に着目して分散吹出に移行するタイミングを決めている。
室内機300には、至近位置P0に立っているユーザーU1の顔の表面温度を検出することができる検温手段(温度センサー、図示しない)が設けられ、図示しない制御装置は、撮像装置50が撮像した人間の位置情報および前記検温手段が検出した人間の体温情報に基づいて上下風向板9や左右風向板10を制御する。
そして、至近位置P0に立っている「湯上がりさん」であるユーザーU1に対しては、調和空気を間歇的に繰り返し吹き出す(以下「スイング吹出」と称す)。
すなわち、上下風向板9を回動して、所定の時間の間だけユーザーU1の顔に向けて調和空気を吹き出し、これに続く所定の時間の間は、ユーザーU1の顔に向けて調和空気を吹き出さない(ユーザーU1の顔以外に向けて調和空気を吹き出す)サイクルを繰り返す。なお、上下風向板9に代えて、左右風向板10を回動して同様のスイング吹出をしてもよい。
図10は、スイング吹出におけるユーザーU1の顔の温度の変化を模式的に示したものである。図10において、湯上がり直後の顔の表面温度が温度T0であった場合、まず初回の顔への集中吹出によって、顔の表面温度は温度T1にまで低下する。そこで、顔への集中吹出が中断されると、顔の表面は復熱して、表面温度が温度T2にまで上昇する。そして、2回目の顔への集中吹出によって、顔の表面温度は温度T3にまで低下し、さらに、顔への集中吹出が中断されると、表面温度が温度T4にまで上昇する。以降、集中吹出の間歇的な繰り返しによって、集中吹出時の顔の表面温度および復熱後の顔の表面温度は、徐々に低下していく。
このとき、スイング吹出の繰り返しによる復熱後の顔の表面温度の低下の度合い(温度T2と温度T4との差等)が、スイング吹出の繰り返しによる集中吹出時の顔の表面温度の低下の度合い(温度T1と温度T3との差等)よりも大きい。
したがって、初回の集中吹出による顔の表面温度の低下量ΔT01(温度T0と温度T1との差)、初回の復熱による顔の表面温度の上昇量ΔT12(温度T2と温度T1との差)、2回目の集中吹出による顔の表面温度の低下量ΔT23(温度T3と温度T2との差)、2回目の復熱による顔の表面温度の上昇量ΔT34(温度T4と温度T3との差)の順に、徐々に小さくなる。
そして、集中吹出による顔の表面温度の低下量または復熱による顔の表面温度の上昇量(以下「体温の変動幅ΔT」と称す)が所定の温度である快適温度幅ΔTa(例えば、1℃)以下になったとき、ユーザーU1は爽快感(涼んだまたは暖まったと感じる)を覚えると考えられる。
図11において、室内機300は、至近位置P0に立っているユーザー位置P1に向けて集中吹出を開始し(図5のS7参照)、集中吹出を継続しているとき(図5のS8参照)、ユーザーU1が、所定の時間である至近判断時間(例えば、30秒間)が経過しても至近位置P0に居続けて(立ち続けて)いるか否か判断する(S31)。
そして、至近判断時間が経過しても至近位置P0に居続けて(立ち続けて)いる場合は、ユーザーU1が「湯上がりさん」であると判断して、前記スイング吹出を開始する(S32)。スイング吹出は、ユーザーU1が爽快感を覚える(涼んだ又は暖まったと感じる)まで、すなわち、体温の変動幅ΔTが所定の快適温度幅ΔTa以下(ΔT>ΔTa)になるまで継続し(S34)、体温の変動幅ΔTが所定の値である快適温度幅ΔTa以下になったところで(ΔT≦ΔTa)分散吹出に移行する(図6のS9、S10参照)。
また、体温の変動幅ΔTが所定の値である快適温度幅ΔTa以下(ΔT>ΔTa)になる前に、ユーザーU1が至近位置P0を離れた場合(S33)には、離れた時点で、分散吹出に移行する(図6のS9およびS10参照)。
一方、ユーザーU1が「湯上がりさん」でない場合、至近位置P0において顔認識をした後は、前記至近判断時間(例えば、30秒間)が経過する前に至近位置P0を離れる(S31)。
この場合は、実施の形態1の室内機100と同様に、ユーザーU1の移動を追跡し、ユーザー位置P1(この場合、ユーザー位置P1は至近位置P0と相違する)に向けて集中吹出を継続し、再度、所定時間(例えば、30分)が経過したところで、ユーザーU1がユーザー位置P1から移動しているか否かを判断する(図6のS11参照)。かかる判断をした以降の工程は、実施の形態1、2の室内機100、200に同じである。
以上のように、実施の形態3の室内機300は、前記ステップ(工程)を実行するから、湯上がりさんであるユーザーU1は、リモコン等の操作をすることなく、至近位置P0に立つだけで、迅速に冷凍サイクルを起動することができると共に、ユーザーU1は爽快感(涼んだまたは暖まったと感じる)を覚えるまで、集中吹出によって急速に涼む(暖まる)ことが可能になり、さらに、爽快感を覚えた後は、リモコン等の操作をすることなく、分散吹出によって穏やかに涼む(暖まる)ことが可能になる。
したがって、湯上がりさんであるユーザーU1は、リモコン等の操作をすることなく、簡便かつ迅速に涼み始めることができ、また、涼み終わった後も、リモコン等の操作をすることなく、集中した風流れに晒されないから、快適な空調環境を満喫することができる。
一方、湯上がりさんではないが、暑がりさん(または寒がりさん)であるユーザーU1については、あるいは湯上がりさんではないが、暑がりさん(または寒がりさん)でないユーザーU2については、実施の形態1の室内機100と同様に快適性が維持されることになる。
最後に、体温の変動幅ΔTcについて捕捉説明する。
体温の変動幅ΔTは、ある繰り返し時の集中吹出による顔の表面温度の低下量(初回を例にすると、ΔT=ΔT01=T0−T1)であっても、復熱による顔の表面温度の上昇量(初回を例にすると、ΔT=ΔT12=T2−T1)であってもよいし、両者の平均値(ΔT=(ΔT01+ΔT12)/2)であってもよい。
さらに、複数回に渡る集中吹出による顔の表面温度の低下量と復熱による顔の表面温度の上昇量との平均値(初回および2回目を例にすると、ΔT=(ΔT01+ΔT12+Δ23+Δ34)/4)であってもよい。複数回に渡る前記低下量および前記上昇量の平均値を用いることによって、実際の表面温度や温度検出のバラツキの影響を抑えた判断をすることが可能になる。
1 本体、2 前面パネル、3 吸込口、4 熱交換器、4a 熱交換前部分、4b 熱交換上前部分、4c 熱交換上後部分、5 送風機、6 風路、7 吹出口、8 ドレンパン、8a 上面、8b 下面、9 上下風向板、9a 前上下風向板、9b 後上下風向板、10 左右風向板、10L 左側左右風向板群、10R 右側左右風向板群、10a〜10h 左右風向板、20L 左側連結棒、20R 右側連結棒、30L 左側駆動手段、40 受信装置、50 撮像装置、51 視野、52 顔認識範囲、90 室内、91 背面壁、92 天井面、100 室内機(実施の形態1)、200 室内機(実施の形態2)、300 室内機(実施の形態3)、F1 顔、L1 距離、L2 距離、L3 距離、P0 至近位置、P1 ユーザー位置、P2 ユーザー位置、P3 ユーザー位置、U1 ユーザー、U2 ユーザー。

Claims (14)

  1. 吸込口および吹出口がそれぞれ形成され、室内の壁面に設置される本体と、前記吸込口から室内空気を吸い込んで、前記吹出口に至る風路を形成する送風機と、前記風路に設置され、冷凍サイクルの一部を実行する熱交換器と、前記吹出口に設置され、前記熱交換器において調和された空気の吹き出し方向を調整する風向調整装置と、前記室内を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像した人間の情報に基づいて前記風向調整装置を制御する制御装置と、遠隔操作装置からの信号を受信する受信装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記撮像装置が有する斜め下方に向かった視野内で、前記撮像装置から予め定められた一対の距離に挟まれた範囲である顔認識範囲に人間の顔があるとき、前記遠隔操作装置が操作されなくても、当該人間の顔を認識し、前記顔が認識された人間が移動したとき、前記顔が認識された人間を追跡して前記顔が認識された人間の位置を特定し、該特定された位置に向けて前記調和された空気が送られるように前記風向調整装置を制御することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記制御装置は、前記顔が認識された人間が、前記顔が認識された人間が居た位置である至近位置に居る場合、前記顔が認識された人間に向けてまたは前記至近位置に向けて前記調和された空気が送られるように前記風向調整装置を制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記制御装置は、前記風向調整装置を制御している際に前記顔が認識された人間が前記室内の外に移動したと判断した場合、該判断の後、所定の時間が経過するまでは、前記風向調整装置の制御を継続し、所定の時間が経過したところで、前記風向調整装置の制御を停止することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記制御装置は、前記特定された位置の方に、前記特定された位置から離れた位置に比べて、より長時間またはより多量の前記調和された空気が送られるように、前記風向調整装置を制御することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記制御装置は、前記風向調整装置を制御している際、前記顔が認識された人間が所定の時間が経過しても前記特定された位置に居ると判断した場合、前記調和された空気が前記室内に略均一に送られるように前記風向調整装置を制御することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の室内機。
  6. 前記制御装置は、前記風向調整装置を制御している際、前記顔が認識された人間以外の人間が前記特定された位置に居ると判断した場合、前記調和された空気が前記室内に略均一に送られるように前記風向調整装置を制御することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の室内機。
  7. 吸込口および吹出口がそれぞれ形成され、室内の壁面に設置される本体と、前記吸込口から室内空気を吸い込んで、前記吹出口に至る風路を形成する送風機と、前記風路に設置され、冷凍サイクルの一部を実行する熱交換器と、前記吹出口に設置され、前記熱交換器において調和された空気の吹き出し方向を調整する風向調整装置と、前記室内を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像した人間の位置情報に基づいて前記風向調整装置を制御する制御装置と、遠隔操作装置からの信号を受信する受信装置と、を有し、
    前記制御装置は、人間の顔が、所定の時間である顔認識時間の間、前記撮像装置が有する斜め下方に向かった視野内で、前記撮像装置から予め定められた一対の距離に挟まれた範囲である顔認識範囲にあるとき、前記遠隔操作装置が操作されなくても、該顔認識範囲にある人間の顔を認識するステップと、
    該ステップにおいて人間の顔を認識した場合、前記顔が認識された人間に向けてまたは前記顔が認識された際に前記顔が認識された人間が居た位置である至近位置に向けて前記調和された空気を吹き出すように前記風向調整装置を制御するステップと、
    前記顔が認識された人間が、前記調和された空気を吹き出した後、所定の時間である至近判断時間になる前に、前記至近位置外に移動した場合、前記調和された空気を吹き出した後、所定の時間である至近吹出時間が経過した場合、あるいは、前記至近吹出時間になる前に、前記顔が認識された人間が前記至近位置外に移動した場合、の何れかの場合に前記冷凍サイクルを停止する吹出停止ステップと、
    を実行することを特徴とする空気調和機の室内機。
  8. 吸込口および吹出口がそれぞれ形成され、室内の壁面に設置される本体と、前記吸込口から室内空気を吸い込んで、前記吹出口に至る風路を形成する送風機と、前記風路に設置され、冷凍サイクルの一部を実行する熱交換器と、前記吹出口に設置され、前記熱交換器において調和された空気の吹き出し方向を調整する風向調整装置と、前記室内を撮像する撮像装置と、該撮像装置が撮像した人間の体温を検出する検温手段と、前記撮像装置が撮像した人間の位置情報および前記検温手段が検出した人間の体温情報に基づいて前記風向調整装置を制御する制御装置と、遠隔操作装置からの信号を受信する受信装置と、を有し、
    前記制御装置は、人間の顔が、所定の時間である顔認識時間の間、前記撮像装置が有する斜め下方に向かった視野内で、前記撮像装置から予め定められた一対の距離に挟まれた範囲である顔認識範囲にあるとき、前記遠隔操作装置が操作されなくても、該顔認識範囲にある人間の顔を認識するステップと、
    該ステップにおいて人間の顔を認識した場合、前記顔が認識された人間に向けてまたは前記顔が認識された際に前記顔が認識された人間が居た位置である至近位置に向けて前記調和された空気を間歇的に繰り返し吹き出すように前記風向調整装置を制御するステップと、
    前記顔が認識された人間が、前記調和された空気を吹き出した後、所定の時間である至近判断時間になる前に、前記至近位置外に移動した場合、前記調和された空気を吹き出した後、前記顔が認識された人間が前記至近位置外に移動した場合、あるいは、前記検温手段が検出した前記顔が認識された人間の体温の変動幅が所定の温度である快適温度幅以下になった場合、の何れかの場合に前記冷凍サイクルを停止する吹出停止ステップと、
    を実行することを特徴とする空気調和機の室内機。
  9. 前記顔が認識された人間の体温の変動幅が、前記顔が認識された人間または前記至近位置に向けて前記調和された空気が吹き出されているときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度と、前記調和された空気が吹き出されているときに続く前記調和された空気が吹き出されていないときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度との差であることを特徴とする請求項8記載の空気調和機の室内機。
  10. 前記顔が認識された人間の体温の変動幅が、前記顔が認識された人間または前記至近位置に向けて前記調和された空気が吹き出されているときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度と、該空気が吹き出されているときに続く前記空気が吹き出されていないときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度との差である第1温度差と、
    前記空気が吹き出されていないときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度と、該空気が吹き出されていないときに続く前記空気が吹き出されているときの前記顔が認識された人間の顔の表面温度との差である第2温度差と、の平均値であることを特徴とする請求項8記載の空気調和機の室内機。
  11. 報知装置を有し、前記制御装置は、人間が前記本体に近づいていると判断し、且つ、前記顔が認識された人間の顔を認識することができない場合、前記報知装置にその旨を報知させることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
  12. 前記風向調整装置を制御している際、少なくとも当該制御を停止させる信号を発することができる遠隔操作装置を有することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
  13. 前記撮像装置は、100万以下の画素を有するCCDカメラであることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
  14. 前記風向調整装置は、前記調和された空気の上下方向の吹出方向を調整する上下風向板と、前記調和された空気の左右方向の吹出方向を調整する左右風向板とを、少なくとも一対づつ具備することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
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