JP2013187995A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランスの二次巻線側に第1の蓄電器が、三次巻線側に第2の蓄電器が接続され、第2の蓄電器をトランスを介して充電する際においてトランスの三次巻線側に接続した電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】コントローラ55は高圧バッテリ110と2つのコンデンサC11,C12による直列回路とを遮断した状態にするとともに接点101を開路した状態にし、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16,Q31をデューティ制御する。コントローラ55は、高圧バッテリ110と2つのコンデンサC11,C12による直列回路とを接続した状態にするとともに接点101を閉路してハーフブリッジを形成した状態し、スイッチング素子Q15,Q16,Q31,Q32,Q33をデューティ制御する
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関するものである。
プラグインハイブリッド車や電気自動車において高圧バッテリが搭載されており、外部の商用電源から高圧バッテリに充電するための車載充電器が用いられている(例えば特許文献1)。
特に、特許文献1における段落番号[0080]〜[0095]および図4においては、トランスの一次側巻線側に商用交流電源を接続可能であるとともに、トランスの二次巻線側に主電源が、トランスの三次巻線側に補機用電池が接続されている。そして、商用交流電源からインバータ回路を経てトランスの一次巻線、二次巻線を介して整流回路を経て主電源に電力を供給するとともに三次巻線を介して整流回路を経て補機用電池に電力を供給する。また、主電源から前記インバータ回路を経てトランスの一次巻線、三次巻線を介して整流回路を経て補機用電池に電力を供給する技術が開示されている。
特開平9−65509号公報
ところで、車両停止時においては、プラグを挿入してトランスの一次巻線側の交流電源からトランスの二次巻線側の高圧バッテリに充電し、車両走行時においては、トランスの二次巻線側の高圧バッテリからトランスの三次巻線側の低圧バッテリへ電力供給する。このとき、トランスの一次巻線側のスイッチング素子のPWM制御を高電圧側での電圧で制御し、トランスの三次巻線側の電圧調整をトランスの三次巻線側のスイッチング素子で行う構成とすることができる。この場合、トランスの一次巻線側のスイッチング素子のデューティに比べてトランスの三次巻線側の電圧調整用スイッチング素子のデューティが小さくなるので、トランスの三次巻線側の電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲が広く取れず、走行時の効率が悪化してしまう。
本発明の目的は、トランスの二次巻線側に第1の蓄電器が、三次巻線側に第2の蓄電器が接続され、第2の蓄電器をトランスを介して充電する際においてトランスの三次巻線側に接続した電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができるスイッチング電源装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、一次巻線、二次巻線および三次巻線を有するトランスと、前記トランスの一次巻線に接続され、4つのスイッチング素子がHブリッジ接続されたHブリッジ回路と、前記トランスの二次巻線に整流回路を介して接続される第1の蓄電器と、前記トランスの三次巻線に電圧調整用スイッチング回路を介して接続される第2の蓄電器と、前記Hブリッジ回路の入力端子間に直列接続された2つのコンデンサの間の接続点が開閉手段を介して前記Hブリッジ回路における2つのスイッチング素子の間の接続点に接続されたハーフブリッジ形成回路と、前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを断続する断続手段と、前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを遮断した状態にするとともに前記開閉手段を開路した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第1の制御手段と、前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを接続した状態にするとともに前記開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの一次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第2の制御手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載のスイッチング電源装置によれば、断続手段により第1の蓄電器と2つのコンデンサによる直列回路とを遮断した状態にするとともに開閉手段を開路した状態で、第1の制御手段により、Hブリッジ回路のスイッチング素子がデューティ制御されるとともに電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子がデューティ制御されてトランスの一次巻線側からトランスの二次巻線側の第1の蓄電器およびトランスの三次巻線側の第2の蓄電器が充電される。
また、断続手段により第1の蓄電器と2つのコンデンサによる直列回路とを接続した状態にするとともに開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、第2の制御手段により、Hブリッジ回路のスイッチング素子がデューティ制御されるとともに電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子がデューティ制御されて第1の蓄電器の電力でトランスの一次巻線側からトランスの三次巻線側の第2の蓄電器が充電される。
よって、第1の蓄電器の電力でトランスの一次巻線側からトランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電するときにおいては、ハーフブリッジを形成しているので、トランスの三次巻線側には、ハーフブリッジとしない場合に比べ半分の電圧が印加され、圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子のデューティを大きくすることができる。
その結果、電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチング電源装置において、車載用スイッチング電源装置であって、車両停止時において、前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電し、車両走行時において、前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの一次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電することを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、車両走行時において、第1の蓄電器の電力でトランスの一次巻線側からトランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電することにより、車両走行時において電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のスイッチング電源装置において、前記2つのコンデンサによる直列回路の前段には昇圧回路が設けられ、前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とが前記昇圧回路を介して接続されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、昇圧回路により、第1の蓄電器から2つのコンデンサによる直列回路への電圧を昇圧することができる。
請求項4に記載の発明では、一次巻線、二次巻線および三次巻線を有するトランスと、前記トランスの二次巻線に、4つのスイッチング素子がHブリッジ接続されたHブリッジ回路を介して接続される第1の蓄電器と、前記トランスの三次巻線に電圧調整用スイッチング回路を介して接続される第2の蓄電器と、前記Hブリッジ回路の出力端子間に直列接続された2つのコンデンサの間の接続点が開閉手段を介して前記Hブリッジ回路における2つのスイッチング素子の間の接続点に接続されたハーフブリッジ形成回路と、前記開閉手段を開路した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第1の制御手段と、前記開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの二次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第2の制御手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、開閉手段を開路した状態で、第1の制御手段により、Hブリッジ回路のスイッチング素子がデューティ制御されるとともに電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子がデューティ制御されてトランスの一次巻線側からトランスの二次巻線側の第1の蓄電器およびトランスの三次巻線側の第2の蓄電器が充電される。
また、開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、第2の制御手段により、Hブリッジ回路のスイッチング素子がデューティ制御されるとともに電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子がデューティ制御されて第1の蓄電器の電力でトランスの二次巻線側からトランスの三次巻線側の第2の蓄電器が充電される。
よって、第1の蓄電器の電力でトランスの二次巻線側からトランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電するときにおいては、ハーフブリッジを形成しているので、トランスの三次巻線側には、ハーフブリッジとしない場合に比べ半分の電圧が印加され、圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子のデューティを大きくすることができる。
その結果、電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のスイッチング電源装置において、車載用スイッチング電源装置であって、車両停止時において、前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電し、車両走行時において、前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの二次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電することを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、車両走行時において、電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、トランスの二次巻線側に第1の蓄電器が、三次巻線側に第2の蓄電器が接続され、第2の蓄電器をトランスを介して充電する際においてトランスの三次巻線側に接続した電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
第1の実施形態におけるスイッチング電源装置の回路図。 スイッチング電源装置の作用を説明するための回路図。 スイッチング電源装置の作用を説明するための要部の回路図。 第2の実施形態におけるスイッチング電源装置の回路図。 スイッチング電源装置の作用を説明するための回路図。 比較のためのスイッチング電源装置の回路図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるスイッチング電源装置10は、プラグインハイブリッド車や電気自動車に搭載される車載用の電源装置である。
スイッチング電源装置10は、トランスT1を備えている。トランスT1は、一次巻線T11、二次巻線T12および三次巻線T13を有している。三次巻線T13はセンタータップを有している。トランスT1の一次巻線T11の巻数はn1、二次巻線T12の巻数はn2、三次巻線T13における正の端子側の巻数および負の端子側の巻数はn3となっている。本実施形態では、n1=12、n2=14、n3=1である。
トランスT1の一次巻線T11にはHブリッジ回路30が接続されている。また、トランスT1の二次巻線T12には整流回路40が接続されている。さらに、トランスT1の三次巻線T13には電圧調整用スイッチング回路50が接続されている。
Hブリッジ回路30は、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16を備えている。スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16はMOSFETにて構成され、MOSFETにはコンデンサC13,C14,C15,C16が並列接続されている。スイッチング素子Q13のソース端子とスイッチング素子Q14のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子Q15のソース端子とスイッチング素子Q16のドレイン端子が接続されている。スイッチング素子Q13のドレイン端子とスイッチング素子Q15のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子Q14のソース端子とスイッチング素子Q16のソース端子が接続されている。
スイッチング素子Q13,Q15のドレイン端子とスイッチング素子Q14,Q16のソース端子とは、コンデンサC11とコンデンサC12の直列回路に接続されている。入力電源が、昇圧回路としてのHブリッジ回路20、および、コンデンサC11とコンデンサC12の直列回路を介してHブリッジ回路20に接続される。
スイッチング素子Q13とスイッチング素子Q14の中間点はコイルL13を介してトランスT1の一次巻線T11の一方の端子に接続されるとともにスイッチング素子Q15とスイッチング素子Q16の中間点はトランスT1の一次巻線T11の他方の端子に接続されている。コンデンサC13,C14,C15,C16、コイルL13により、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16のゼロボルトスイッチングを行うことができる。
このように、Hブリッジ回路30は、トランスT1の一次巻線T11に接続され、4つのスイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16がHブリッジ接続されている。
そして、トランスT1の一次巻線T11に、Hブリッジ回路30を介して交流電源(商用電源)9が接続されるようになっている。
Hブリッジ回路30に接続された昇圧回路としてのHブリッジ回路20は、ダイオードD11,D12とスイッチング素子Q11,Q12を備えている。スイッチング素子Q11,Q12はMOSFETにて構成されている。ダイオードD11のアノード端子とスイッチング素子Q11のドレイン端子が接続されるとともにダイオードD12のアノード端子とスイッチング素子Q12のドレイン端子が接続されている。ダイオードD11のカソード端子とダイオードD12のカソード端子が接続されるとともにスイッチング素子Q11のソース端子とスイッチング素子Q12のソース端子が接続されている。
ダイオードD11とスイッチング素子Q11の中間点にコイルL11の一端が接続されている。また、ダイオードD12とスイッチング素子Q12の中間点にコイルL12の一端が接続されている。
Hブリッジ回路20のコイルL11にはリレー60の接点61が接続されているとともに、Hブリッジ回路20のコイルL12にはリレー70の接点71が接続されている。リレー60およびリレー70にはコンデンサC1が接続されている。また、コンデンサC1にはコモンモードチョークTc1、コモンモードチョークTc2を介して交流電源9が接続される。コモンモードチョークTc1には、2つのキャパシタCy1が接続されている。同様に、コモンモードチョークTc2には、2つのキャパシタCy2が接続されている。
整流回路40は、4つのダイオードD21,D22,D23,D24によるブリッジ整流回路である。ダイオードD21,D22が直列に接続されている。ダイオードD21のアノードとダイオードD22のカソードが接続されている。また、ダイオードD23,D24が直列に接続されている。ダイオードD23のアノードとダイオードD24のカソードが接続されている。ダイオードD21,D23のカソードは接続されるとともにダイオードD22,D24のアノードは接続されている。
ダイオードD21とダイオードD22の中間点はトランスT1の二次巻線T12の一方の端子に接続されるとともにダイオードD23とダイオードD24の中間点はトランスT1の二次巻線T12の他方の端子に接続されている。
ダイオードD21,D23のカソードはコイルL21およびリレー80の接点81を介してコンデンサC21の一方の電極に接続され、ダイオードD22,D24のアノードはリレー90の接点91を介してコンデンサC21の他方の電極に接続されている。コンデンサC21には第1の蓄電器としての高圧バッテリ110が接続されている。このようにトランスT1の二次巻線T12に整流回路40を介して第1の蓄電器としての高圧バッテリ110が接続されている。高圧バッテリ110にはインバータを介して走行モータが接続される。
電圧調整動作が可能な電圧調整用スイッチング回路50は、ダイオードD31とスイッチング素子Q31,Q32,Q33とコイルL31とコンデンサC31が備えられている。スイッチング素子Q31,Q32,Q33はMOSFETにて構成されている。
トランスT1の三次巻線T13の正の端子はスイッチング素子Q33を介して接地されている。また、トランスT1の三次巻線T13の負の端子はスイッチング素子Q32を介して接地されている。トランスT1の三次巻線T13のセンタータップは、スイッチング素子Q31を介してコイルL31の一端と接続され、コイルL31の他端はコンデンサC31に接続されている。コイルL31とコンデンサC31の直列回路に対してダイオードD31が並列に接続されている。コンデンサC31には第2の蓄電器としての補機用低圧バッテリ120が接続されている。補機用低圧バッテリ120には補機が接続される。
なお、スイッチング素子Q32,Q33に代わり、それぞれダイオードを用いてもよい。
このようにして、第2の蓄電器としての低圧バッテリ120は、トランスT1の三次巻線T13に電圧調整用スイッチング回路50を介して接続されている。
リレー100を用いて構成されたハーフブリッジ形成回路103は、Hブリッジ回路30の入力端子間に直列接続された2つのコンデンサC11,C12の間の接続点が開閉手段としての接点101を介してHブリッジ回路30における2つのスイッチング素子Q13,Q14の間の接続点に接続されている。また、断続手段としての接点61,71,81,91は、高圧バッテリ110と、Hブリッジ回路20を介して、2つのコンデンサC11,C12による直列回路とを断続する。
コントローラ55は、各スイッチング素子Q11〜Q16、Q31〜Q33を制御する。また、コントローラ55はリレー60,70,80,90,100のコイル62,72,82,92,102を制御して接点61,71,81,91,101を開閉する。
次に、スイッチング電源装置10の作用を説明する。
車両停止時においては、図1に示すように、第1の制御手段としてのコントローラ55 は、接点61,71,81,91により高圧バッテリ110と2つのコンデンサC11,C12による直列回路とを遮断した状態にするとともに接点101を開路した状態にする。そして、この状態で、コントローラ55は、Hブリッジ回路20のスイッチング素子Q11,Q12、Hブリッジ回路30のスイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16をデューティ制御するとともに電圧調整用スイッチング回路50のスイッチング素子Q31(Q32,Q33)をデューティ制御する。これにより、コントローラ55は、トランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の二次巻線T12側の高圧バッテリ110およびトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電する。
つまり、プラグを挿入して交流電源9から走行用の高圧バッテリ110に充電するとともに補機用の低圧バッテリ120に電力を供給する。このとき、リレー80の接点81がコイルL21と高圧バッテリ110とをつなぐようにする。また、リレー90の接点91が整流回路40と高圧バッテリ110とをつなぐようにする。さらに、リレー60の接点61が交流電源9とコイルL11をつなぐようにする。リレー70の接点71が交流電源9とコイルL12をつなぐようにする。さらに、リレー100の接点101がコンデンサC11,C12の中点とスイッチング素子Q13,Q14の中点とを切り離すようにする。
そして、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16をPWM制御して交流電源9からトランスT1の一次巻線T11および二次巻線T12を介して高圧バッテリ110を充電する。また同時に、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)をPWM制御して交流電源9からトランスT1の一次巻線T11および三次巻線T13を介して低圧バッテリ120を充電する。
ここで、数値を挙げて説明する。例えば、高圧バッテリ110の高圧電圧VHVが400ボルト、低圧バッテリ120の低圧電圧VLVが14ボルト、コンデンサC11の電圧が200ボルト、コンデンサC12の電圧が200ボルト、トランスの二次巻線の電圧Vsが464ボルト、トランスの三次巻線の電圧Vtが33ボルト(=464×n3/n2=464×1/14)とする。このとき、図1の場合、次のようになる。
スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16のデューティD1は、VHV/Vs=400/464=86%となる。
一方、車両走行時においては、図2に示すように、プラグが抜かれており、第2の制御手段としてのコントローラ55は、接点61,71,81,91により高圧バッテリ110と2つのコンデンサC11,C12による直列回路とを接続した状態にするとともに接点101を閉路してハーフブリッジを形成した状態にする。この状態で、コントローラ55は、Hブリッジ回路20のスイッチング素子Q11,Q12、Hブリッジ回路30のスイッチング素子Q15,Q16をデューティ制御するとともに電圧調整用スイッチング回路50のスイッチング素子Q31(Q32,Q33)をデューティ制御する。これにより、コントローラ55は、高圧バッテリ110の電力でトランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電する。
つまり、高圧バッテリ110から補機用の低圧バッテリ120に電力を供給する。このとき、リレー80の接点81がコイルL11,L12と高圧バッテリ110とをつなぐようにする。また、リレー90の接点91がHブリッジ回路20のグランド側と高圧バッテリ110とをつなぐようにする。さらに、リレー60の接点61が高圧バッテリ110とコイルL11をつなぐようにする。リレー70の接点71が高圧バッテリ110とコイルL12をつなぐようにする。さらに、リレー100の接点101を、コンデンサC11,C12の中点とスイッチング素子Q13,Q14の中点とをつながるようにする。
そして、スイッチング素子Q15,Q16をPWM制御して走行用の高圧バッテリ110からトランスT1の一次巻線T11および三次巻線T13を介して低圧バッテリ120を充電する。
図3に示すように、リレー100の接点101を閉じており、ハーフブリッジ構成となっている。よって、電流の流れとしては、スイッチング素子Q15のオン時には一点鎖線で示すように、コンデンサC11の正極→スイッチング素子Q15→トランスの一次巻線T11→接点101→コンデンサC11の負極の経路で電流が流れる。また、スイッチング素子Q16のオン時には二点鎖線で示すように、コンデンサC12の正極→接点101→トランスの一次巻線T11→スイッチング素子Q16→コンデンサC12の負極の経路で電流が流れる。
図2の場合、上述した例(高圧電圧VHV=400ボルト、低圧電圧VLV=14ボルト、コンデンサC11の電圧=200ボルト、コンデンC12の電圧=200ボルト、トランスの二次巻線の電圧Vs=464ボルト)においてはハーフブリッジとすることにより、Vt=33/2=16.5ボルトとなる。よって、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2は、VLV/Vt=14/16.5=85%となる。よって、スイッチング素子Q31のデューティD2の範囲を広く取ることができ効率がよくなる。
詳しい説明を図6と対比しつつ行う。
図6に示すように、交流電源9から走行用の高圧バッテリ110に充電する充電器と、高圧バッテリ110から補機用の低圧バッテリ120へ電力供給するDC/DCコンバータとについて、充電器のCD/DC変換部と、DC/DCコンバータを共通化することができる。
そして、車両停止時においては、プラグを挿入して交流電源9から走行用の高圧バッテリ110に充電し、車両走行時においては、高圧バッテリ110から補機用の低圧バッテリ120へ電力供給する。このとき、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16のPWM制御を高電圧側での電圧で制御し、低圧側の電圧調整をスイッチング素子Q31(Q32,Q33)で制御する。この場合、スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16のデューティD1に比べてスイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2が小さくなる。それに合わせたトランスの巻数比を設定する必要があり、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2の範囲が広く取れないため、走行時の効率が悪化してしまう。
具体的には、例えば、高圧バッテリ110の高圧電圧VHVが400ボルト、低圧バッテリ120の低圧電圧VLVが14ボルト、コンデンサC10の電圧が400ボルト、トランスの二次巻線の電圧Vsが464ボルト、トランスの三次巻線の電圧Vtが33.3ボルトとしたときにおいては次のようになる。
スイッチング素子Q13,Q14,Q15,Q16のデューティD1は、VHV/Vs=400/464=86%となる。一方、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2は、VLV/Vt=14/33=42%となる。よって、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2の範囲が広く取れずに効率が悪化してしまう。
これに対し、図1に示す本実施形態においては、上述したように、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2は、VLV/Vt=14/16.5=85%となる。よって、スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティD2の範囲を広く取ることができ効率がよくなる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)Hブリッジ回路30を切り替えて走行時(低電圧側のみ電力を送る場合)においてはハーフブリッジ回路とすることでデューティのオンデューティを広くすることができる。つまり、DC/DC部におけるコンデンサC11,C12の直列回路とリレー100を用いて回路の切り替えをする。リレーのクローズ時はスイッチング素子Q13,Q14を使用せずハーフブリッジ動作となり、トランスにかかる電圧Vtは、入力電圧Vinの半分となる。また、リレーのオープン時は、Hブリッジ動作として動作する。そのため、Vt=Vinである。よって、走行モード時におけるブリッジオンデューティを充電モードの低電圧側のオンデューティに対して2倍にできる。
つまり、高圧バッテリ110の電力でトランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電するときにおいては、ハーフブリッジを形成しているので、トランスT1の三次巻線T13側には、ハーフブリッジとしない場合に比べて半分の電圧が印加される。これにより、電圧調整用スイッチング回路50のスイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティを大きくすることができる。その結果、電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。このようにしてトランスT1の二次巻線T12側に高圧バッテリ110が、三次巻線T13側に低圧バッテリ120が接続され、低圧バッテリ120をトランスT1を介して充電する際においてトランスT1の三次巻線T13側に接続した電圧調整用スイッチング素子Q31のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
(2)車載用スイッチング電源装置10であって、車両停止時において、トランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の二次巻線T12側の高圧バッテリ110およびトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電する。また、車両走行時において、高圧バッテリ110の電力でトランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電する。これにより、車両走行時において、高圧バッテリ110の電力でトランスT1の一次巻線T11側からトランスT1の三次巻線T13側の低圧バッテリ120を充電することにより、車両走行時において電圧調整用スイッチング素子Q31(Q32,Q33)のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
(3)2つのコンデンサC11,C12による直列回路の前段には、昇圧回路としてのHブリッジ回路20が設けられ、接点61,71,81,91により高圧バッテリ110と2つのコンデンサC11,C12による直列回路とがHブリッジ回路20を介して接続される。よって、Hブリッジ回路20により、高圧バッテリ110から2つのコンデンサC11,C12による直列回路への電圧を昇圧することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。
図4において、スイッチング電源装置(充電器)200は、フィルタ251と、コイル252,253と、第1のHブリッジ回路240と、コンデンサ256と、第2のHブリッジ回路210と、トランスT20を有している。トランスT20は、一次巻線T21、二次巻線T22および三次巻線T23を有する。さらに、スイッチング電源装置200は、第3のHブリッジ回路220と、コイル260と、リレー接点261と、コンデンサ290,291と、整流器270と、電圧調整回路230と、フィルタ271と、制御回路280を有している。
力率改善動作が可能な第1のHブリッジ回路240はトランスT20の一次巻線T21側に設けられ、ダイオード254,255とスイッチング素子S1,S2を備えている。スイッチング素子S1,S2はMOSFETにて構成され、MOSFETには寄生ダイオードが並列接続されている。ダイオード254のアノード端子とスイッチング素子S1のドレイン端子が接続されるとともにダイオード255のアノード端子とスイッチング素子S2のドレイン端子が接続されている。ダイオード254のカソード端子とダイオード255のカソード端子が接続されるとともにスイッチング素子S1のソース端子とスイッチング素子S2のソース端子が接続されている。
ダイオード254とスイッチング素子S1の中間点にコイル252の一端が接続され、コイル252の他端はフィルタ251を介して交流電源(商用電源)250に接続することができるようになっている。また、ダイオード255とスイッチング素子S2の中間点にコイル253の一端が接続され、コイル253の他端はフィルタ251を介して交流電源250に接続することができるようになっている。
コンデンサ256は、ダイオード254,255のカソード端子とスイッチング素子S1,S2のソース端子との間に接続されている。
DC/DC変換動作が可能な第2のHブリッジ回路210はトランスT20の一次巻線T21側に設けられ、スイッチング素子S3,S4,S5,S6を備えている。スイッチング素子S3,S4,S5,S6はMOSFETにて構成され、MOSFETには寄生ダイオードが並列接続されている。スイッチング素子S3のソース端子とスイッチング素子S4のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子S5のソース端子とスイッチング素子S6のドレイン端子が接続されている。スイッチング素子S3のドレイン端子とスイッチング素子S5のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子S4のソース端子とスイッチング素子S6のソース端子が接続されている。
スイッチング素子S3,S5のドレイン端子とスイッチング素子S4,S6のソース端子とはコンデンサ256に接続されている。
スイッチング素子S3とスイッチング素子S4の中間点はトランスT20の一次巻線T21の一方の端子に接続されるとともにスイッチング素子S5とスイッチング素子S6の中間点はトランスT20の一次巻線T21の他方の端子に接続されている。
このように、トランスT20の一次巻線T21側に、第2のHブリッジ回路210および第1のHブリッジ回路240を介して交流電源250が接続されるようになっている。
整流動作が可能な第3のHブリッジ回路220はトランスT20の二次巻線T22側に設けられ、スイッチング素子S7,S8,S9,S10を備えている。スイッチング素子S7,S8,S9,S10はMOSFETにて構成され、MOSFETには寄生ダイオードが並列接続されている。スイッチング素子S7のソース端子とスイッチング素子S8のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子S9のソース端子とスイッチング素子S10のドレイン端子が接続されている。スイッチング素子S7のドレイン端子とスイッチング素子S9のドレイン端子が接続されるとともにスイッチング素子S8のソース端子とスイッチング素子S10のソース端子が接続されている。
スイッチング素子S7とスイッチング素子S8の中間点はトランスT20の二次巻線T22の一方の端子に接続されるとともにスイッチング素子S9とスイッチング素子S10の中間点はトランスT20の二次巻線T22の他方の端子に接続されている。
スイッチング素子S7,S9のドレイン端子はコイル260を介してコンデンサ290の一方の電極に接続され、スイッチング素子S8,S10のソース端子はコンデンサ291の一方の電極に接続されている。コンデンサ290とコンデンサ291とは直列に接続されている。コイル260に並列にリレー接点261が接続されている。リレー接点261の動作により、スイッチング素子S7,S9のドレイン端子とコンデンサ290の一方の電極とをコイル260を介して接続する、または、スイッチング素子S7,S9のドレイン端子とコンデンサ290の一方の電極とをコイル260を介さずに直接接続することができるようになっている。
コンデンサ290,291の直列回路には高圧バッテリ262が並列に接続されている。このようにトランスT20の二次巻線T22側に、第3のHブリッジ回路220を介して高圧バッテリ262が接続されている。高圧バッテリ262には走行モータ接続される。即ち、第1の蓄電器としての高圧バッテリ262は、トランスT20の二次巻線T22に、4つのスイッチング素子S7,S8,S9,S10がHブリッジ接続されたHブリッジ回路220を介して接続されている。
電圧調整動作が可能な電圧調整回路230はトランスT20の三次巻線T23側に設けられ、スイッチング素子S11とダイオード231とコイル232が備えられている。スイッチング素子S11はMOSFETにて構成され、MOSFETには寄生ダイオードが並列接続されている。スイッチング素子S11のドレイン端子は整流器270を介してトランスT20の三次巻線T23の一方の端子に接続されている。スイッチング素子S11のソース端子にはコイル232の一端が接続され、コイル232の他端はフィルタ271を介して低圧バッテリ272のプラス端子に接続されている。また、スイッチング素子S11のソース端子にはダイオード231のカソード端子が接続され、ダイオード231のアノード端子は整流器270を介してトランスT20の三次巻線T23の他方の端子に接続されている。ダイオード231のアノード端子はフィルタ271を介して低圧バッテリ272のマイナス端子に接続されている。低圧バッテリ272には補機が接続される。
このように、第2の蓄電器としての低圧バッテリ272は、トランスT20の三次巻線T23に電圧調整用スイッチング回路としての電圧調整回路230を介して接続されている。
また、ハーフブリッジ形成回路293は、Hブリッジ回路220の出力端子間に直列接続された2つのコンデンサ290,291の間の接続点が開閉手段としてのリレー接点292を介してHブリッジ回路220における2つのスイッチング素子S9,S10の間の接続点に接続されている。
制御回路280は、第1のHブリッジ回路240のスイッチング素子S1,S2、第2のHブリッジ回路210のスイッチング素子S3,S4,S5,S6、第3のHブリッジ回路220のスイッチング素子S7,S8,S9,S10、電圧調整回路230のスイッチング素子S11を制御する。
制御回路280はフィードバック信号SGf1を入力する。このフィードバック信号SGf1は高圧バッテリ262への出力電圧の検出信号である。
次に、このように構成したスイッチング電源装置200の作用、即ち、充電中の動作を、図4を用いて説明する。
交流電源250からの交流電圧がフィルタ251を介してコイル252,253、第1のHブリッジ回路240、コンデンサ256よりなる力率改善回路に供給される。第1のHブリッジ回路の各スイッチング素子S1,S2は、制御回路280からの制御信号により、交互にオン・オフ制御される。このスイッチング素子S1,S2のオン・オフ制御の際に、交流電圧の平滑化、2つのコイル252,253を用いた昇圧および力率改善動作が行われる。
さらに、第2のHブリッジ回路210とトランスT20と第3のHブリッジ回路220において、第2のHブリッジ回路210の各スイッチング素子S3〜S6は、第1のHブリッジ回路240から供給される直流電圧を交流電圧に変換するように、制御回路280からの制御信号によってスイッチング制御される。そして、変換された交流電圧がトランスT20の一次巻線T21に供給されて、トランスT20の二次巻線T22に交流電圧が誘起される。また、第3のHブリッジ回路220の各スイッチング素子S7〜S10が制御回路280からの制御信号により二次巻線T22に誘起された交流電圧を直流電圧に変換するように制御される。そして、高圧バッテリ262に直流電圧が出力されて高圧バッテリ262が充電される。
このようにして、トランスT20の一次巻線T21側において第1のHブリッジ回路240による力率改善動作および第2のHブリッジ回路210によるDC/AC変換動作を行うとともにトランスT20の二次巻線T22側において第3のHブリッジ回路220による整流動作を行って高圧バッテリ262を充電する。このとき、力率改善の際に380〜480ボルトに昇圧される。また、高圧バッテリ262に対する高圧出力は144〜197ボルトである。
この充電、即ち、出力1への出力動作は制御回路280へのフィードバック信号SGf1により高圧バッテリ262への出力をフィードバックしながら所定の高圧出力(電圧)となるように行われる。
同時に、トランスT20の三次巻線T23側において、三次巻線T23に誘起された交流電圧は整流器270で直流電圧にされる。そして、この直流電圧は電圧調整回路230に供給される。電圧調整回路230のスイッチング素子S11は、制御回路280からの制御信号によりオン・オフ制御され、低圧バッテリ272への出力電圧を一定に調整しつつ低圧バッテリ272に対して出力2として13〜14ボルトの低電圧を出力して低圧バッテリ272側を給電する。
つまり、入力の交流電源250から、高圧バッテリ262に出力1(高圧出力)の電力を出力すると同時に、低圧バッテリ272に出力2(補機出力)の電力を出力する。
また上述したように充電制御の際に制御回路280へはフィードバック信号SGf1として高圧出力を得ている。即ち、高圧出力の電力は数kWとするため、高圧出力の方が補機出力に比べて大きくなる。よって、制御のフィードバックは高圧出力で行うこととし、補機出力へは所望の電圧(13〜14ボルト程度)よりも高い成りゆきの電圧21〜26ボルト出力とし、電圧調整回路230において電圧を調整する。
このようにして、第1の制御手段としての制御回路280は、リレー接点292を開路した状態で、Hブリッジ回路220のスイッチング素子S7,S8,S9,S10をデューティ制御するとともに電圧調整回路230のスイッチング素子S11をデューティ制御する。これにより、トランスT20の一次巻線T21側からトランスT20の二次巻線T22側の高圧バッテリ262およびトランスT20の三次巻線T23側の低圧バッテリ272を充電する。
次に、走行中の動作を、図5を用いて説明する。
リレー接点292を閉じるとともに高圧バッテリ262につながるコイル260はリレー接点261で短絡させる。
そして、高圧バッテリ262の144〜197ボルトを入力とし、充電時動作では整流回路であった第3のHブリッジ回路220をDC/AC変換用Hブリッジ回路として使用する。スイッチング素子S7,S8がオン、オフされて二次巻線T22に交流電圧が供給されるとともに三次巻線T23に交流電圧が誘起される。一方、三次巻線T23に誘起された交流電圧は整流器270で直流電圧にされる。そして、低圧バッテリ272側に13〜14ボルト(電力)が給電される。
制御回路280はフィードバック信号SGf2を入力する。このフィードバック信号SGf2は低圧バッテリ272への出力電圧の検出信号である。そして、この信号SGf2で電圧調整回路230のスイッチング素子S11を制御する。
このようにして、第2の制御手段としての制御回路280はリレー接点292を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、Hブリッジ回路220のスイッチング素子S7,S8をデューティ制御するとともに電圧調整回路230のスイッチング素子S11をデューティ制御する。これにより、高圧バッテリ262の電力でトランスT20の二次巻線T22側からトランスT20の三次巻線T23側の低圧バッテリ272を充電する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)高圧バッテリ262の電力でトランスT20の二次巻線T22側からトランスT20の三次巻線T23側の低圧バッテリ272を充電するときにおいては、ハーフブリッジを形成している。これにより、トランスT20の三次巻線T23側には、ハーフブリッジとしない場合に比べて半分の電圧が印加される。よって、電圧調整回路230のスイッチング素子S11のデューティを大きくすることができる。その結果、電圧調整用スイッチング素子のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。このようにしてトランスT20の二次巻線T22側に高圧バッテリ262が、三次巻線T23側に低圧バッテリ272が接続され、低圧バッテリ272をトランスT20を介して充電する際においてトランスT20の三次巻線T23側に接続した電圧調整用スイッチング素子(S11)のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
(2)車載用スイッチング電源装置であって、車両停止時において、前記トランスT20の一次巻線T21側から前記トランスT20の二次巻線T22側の高圧バッテリ262およびトランスT20の三次巻線T23側の低圧バッテリ272を充電する。また、車両走行時において、高圧バッテリ262の電力でトランスT20の二次巻線T22側からトランスT20の三次巻線T23側の低圧バッテリ272を充電する。よって、車両走行時において、電圧調整用スイッチング素子S11のデューティの範囲を広く取り、効率の向上を図ることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・スイッチング素子としてMOSFETを用いたが、スイッチング素子として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)を用いてもよい。
・車載用スイッチング電源装置以外のスイッチング電源装置に用いてもよい。
10…スイッチング電源装置、20…Hブリッジ回路、30…Hブリッジ回路、40…整流回路、50…電圧調整用スイッチング回路、55…コントローラ、61…接点、71…接点、81…接点、91…接点、101…接点、103…ハーフブリッジ形成回路、110…高圧バッテリ、120…低圧バッテリ、200…スイッチング電源装置、220…Hブリッジ回路、230…電圧調整回路、262…高圧バッテリ、272…低圧バッテリ、280…制御回路、290…コンデンサ、291…コンデンサ、292…リレー接点、293…ハーフブリッジ形成回路、C11,C12…コンデンサ、S7,S8,S9,S10,S11…スイッチング素子、Q13,Q14,Q15,Q16…スイッチング素子、Q31,Q32,Q33…スイッチング素子、T1…トランス、T11…一次巻線、T12…二次巻線、T13…三次巻線、T20…トランス、T21…一次巻線、T22…二次巻線、T23…三次巻線。

Claims (5)

  1. 一次巻線、二次巻線および三次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次巻線に接続され、4つのスイッチング素子がHブリッジ接続されたHブリッジ回路と、
    前記トランスの二次巻線に整流回路を介して接続される第1の蓄電器と、
    前記トランスの三次巻線に電圧調整用スイッチング回路を介して接続される第2の蓄電器と、
    前記Hブリッジ回路の入力端子間に直列接続された2つのコンデンサの間の接続点が開閉手段を介して前記Hブリッジ回路における2つのスイッチング素子の間の接続点に接続されたハーフブリッジ形成回路と、
    前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを断続する断続手段と、
    前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを遮断した状態にするとともに前記開閉手段を開路した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第1の制御手段と、
    前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とを接続した状態にするとともに前記開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの一次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第2の制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 車載用スイッチング電源装置であって、車両停止時において、前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電し、車両走行時において、前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの一次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記2つのコンデンサによる直列回路の前段には昇圧回路が設けられ、前記断続手段により前記第1の蓄電器と前記2つのコンデンサによる直列回路とが前記昇圧回路を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 一次巻線、二次巻線および三次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの二次巻線に、4つのスイッチング素子がHブリッジ接続されたHブリッジ回路を介して接続される第1の蓄電器と、
    前記トランスの三次巻線に電圧調整用スイッチング回路を介して接続される第2の蓄電器と、
    前記Hブリッジ回路の出力端子間に直列接続された2つのコンデンサの間の接続点が開閉手段を介して前記Hブリッジ回路における2つのスイッチング素子の間の接続点に接続されたハーフブリッジ形成回路と、
    前記開閉手段を開路した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第1の制御手段と、
    前記開閉手段を閉路してハーフブリッジを形成した状態で、前記Hブリッジ回路のスイッチング素子をデューティ制御するとともに前記電圧調整用スイッチング回路のスイッチング素子をデューティ制御して前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの二次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電する第2の制御手段と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 車載用スイッチング電源装置であって、車両停止時において、前記トランスの一次巻線側から前記トランスの二次巻線側の第1の蓄電器および前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電し、車両走行時において、前記第1の蓄電器の電力で前記トランスの二次巻線側から前記トランスの三次巻線側の第2の蓄電器を充電することを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
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