JP2013187654A - 映像処理装置および映像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察者に対するクロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図る。
【解決手段】映像処理装置100は、互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得するデータ取得部110と、左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、目標光量と最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成する仮オフセット量生成部132と、利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否かによって、仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出するオフセット量導出部134と、目標光量に対し、差分が大きくなる方向にオフセット量を加減算して更新光量を導出する更新光量導出部136と、液晶表示部に更新光量を出力する光量出力部116とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、立体映像を知覚させるための左目用映像データおよび右目用映像データに基づく映像を加工する映像処理装置および映像処理方法に関する。
近年、平面のディスプレイ上に、両眼視差(水平視差)を有する2つの映像を提示し、観察者に対してあたかも被写体像が立体的に存在するように知覚させる立体映像の技術が脚光を浴びている。このような両眼視差を有する2つの映像を立体映像として知覚するためには、2つの映像の一方を左目のみで視認し、他方を右目のみで視認しなければならない。かかる場合、専用の眼鏡を用いれば、容易に視認の排他性を実現することができる。
このような専用の眼鏡を用いる手段としては、2つの映像の切換タイミングと眼鏡のシャッタの左右目の開閉タイミングとを同期させることで左右目に交互に各々の目専用の映像を見せるもの(以下、単にシャッタ方式という)と、それぞれの偏光や色を変えて各々の目に別の映像を見せるものに大別される。このうち、シャッタ方式は、眼鏡の左右目の開閉タイミングを映像と同期させるため、映像の同期信号を受信するシステムを要することとなるが、画質の劣化が少ない映像を左右各々の目に伝達できるため、高画質の立体映像を得ることができる。
シャッタ方式の眼鏡を用いる場合、各々の目におけるシャッタの開口時間を短くすると、伝達される光の総量が少なくなって映像が全体的に暗くなる。一方、開口時間を長くすると、他方の目の映像が入り込んでしまい、所謂、クロストークが生じてしまう。シャッタの開口時間を長く維持しつつクロストークを少なくするため、左目用映像信号から、右目用映像信号に係数を乗じた右目用クロストーク信号を減算し、右目用映像信号から、左目用映像信号に係数を乗じた左目用クロストーク信号を減算し、各映像信号から予めクロストーク分を減算しておくことで、クロストークを相殺する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
ところで、人には利き目があり、左目と右目とで個別に映像を視認させて立体映像を知覚させる場合でも、利き目に対応する映像を優先的に視認してしまう。そこで、シャッタ方式の眼鏡において、非利き目(利き目ではない方の目)側のシャッタの透過時間を利き目の透過時間より長くすることで、非利き目側の映像の視認性を向上する技術が公開されている(例えば、特許文献2)。
特許第3096614号 特開2011−232534号公報
上述したように利き目と非利き目では映像の視認性が異なるため、シャッタを透過する時間のみならず、クロストークの感じ方も利き目と非利き目によって異なる。しかし、特許文献1の技術では、利き目を考慮することなく左右の映像信号に同一のクロストーク削減処理を施しているので、視認されるクロストークの削減効果が利き目と非利き目で異なってしまい、バランスを欠いた立体映像となる。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、観察者に対するクロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図ることが可能な映像処理装置および映像処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の映像処理装置は、互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得するデータ取得部と、左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、切換後の目標光量と切換前の最終的な光量である最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成する仮オフセット量生成部と、少なくとも観察者の利き目がいずれであるかを示す利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否かによって、仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出するオフセット量導出部と、目標光量に対し、差分が大きくなる方向にオフセット量を加減算して更新光量を導出する更新光量導出部と、液晶表示部に更新光量を出力する光量出力部と、を備えることを特徴とする。
利き目情報には、非利き目に対する利き目の視認強度を示す情報が含まれ、オフセット量導出部は、視認強度に基づいてオフセット量を導出してもよい。
オフセット量導出部は、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していれば、視認強度に基づき仮オフセット量を増やしてオフセット量を導出してもよい。
オフセット量導出部は、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していなければ、視認強度に基づき仮オフセット量を減らしてオフセット量を導出してもよい。
映像処理装置は、利き目情報を取得する利き目情報取得部をさらに備えてもよい。
映像処理装置は、予め定められた規則で切り換わるテストパターンを出力するテストパターン出力部をさらに備えてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の映像処理方法は、互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得し、左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、切換後の目標光量と切換前の最終的な光量である最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成し、少なくとも観察者の利き目がいずれであるかを示す利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否かによって、仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出し、目標光量に対し、差分が大きくなる方向にオフセット量を加減算して更新光量を導出し、液晶表示部に更新光量を出力することを特徴とする。
本発明によれば、観察者の利き目に応じてクロストーク削減処理の重み付けを変えることで、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図ることが可能となる。
クロストーク削減処理を説明するための説明図である。 クロストーク削減処理を説明するための説明図である。 クロストーク削減処理による光量の時間推移を画素単位で示したタイミングチャートである。 映像処理装置の概略的な関係を示した機能ブロック図である。 仮オフセット量生成部の処理を説明するための説明図である。 テーブルを説明するための説明図である。 オフセット量導出部の処理を示したタイミングチャートである。 オフセット量導出部の他の処理を示したタイミングチャートである。 テストパターンを例示した説明図である。 映像処理方法の具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(クロストーク削減処理)
図1および図2は、本実施形態の前提となるクロストーク削減処理(オーバードライブ処理)を説明するための説明図である。シャッタ方式の眼鏡を用いて立体映像を視認する場合、各々の目に伝達される光の総量を多くするため、各シャッタの開口時間を可能な限り長く維持している。すると、右目に対応するシャッタが開口している間に、図1の如く、右目用映像10aのみならず、先に表示された左目用映像12aも残像として視認されてしまい、液晶表示部には右目用映像10aに左目用映像12aが例えば20%混入した表示映像14aが表示され、所謂、クロストークが生じる。ここで映像は、フレームやフィールドといった画面に映し出された1枚のイメージをいう。また、図1および以後の説明における破線の四角は、液晶表示部の表示結果であり、例えば、図1における表示映像14aの1つ前の映像を示すが、本実施形態の説明には関係無いので、その内容を省略している。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、右目用映像10aに左目用映像12aがクロストークとして混入することが予め把握できる場合、左目用映像12aのクロストーク分12bを右目用映像10aから予め差し引き、その差し引いた後の更新右目用映像10bを液晶表示部に出力する。こうして、液晶表示部では、更新右目用映像10bに左目用映像12aが20%混入したとしても、クロストーク分12bが相殺され、クロストークが削減された表示映像14bが表示されることとなる。
図3は、上記のクロストーク削減処理による光量の時間推移を画素単位で示したタイミングチャートである。液晶表示部は画素単位でRGBそれぞれの光源を有するが、ここでは、理解を容易にするため、画素における1の光源について述べる。図2を用いて説明したクロストーク削減処理を行わなかった場合、図3(a)に示すように、目標光量に相当する電圧20を液晶表示部に印加すると、電圧20に対する液晶表示部の光量の応答22は、左目用映像および右目用映像のいずれの映像を出力した場合においても、所望する本来の応答レベルに達しないまま、次の映像に遷移する。詳しくは後述するが、これは液晶表示部の各素子の応答速度に起因している。
そこで、上記クロストーク削減処理を行い、図3(b)において矢印で示したように、クロストーク分を本来の光量から差し引き(左目の光量と右目の光量との差分が大きくなる方向に加算し)、液晶表示部に、差し引き後の光量に相当する電圧20を印加すると、その応答22が本来の目標光量に達することとなる。ただし、液晶表示部の応答速度により、クロストークが完全になくなるわけではなく、図3(b)にハッチングで示した領域24はクロストーク成分として残ることとなる。
ところで、人には利き目があり、左目と右目で個別に映像を視認させて立体視を行う場合でも利き目に対応する映像を優先的に視認してしまう。すると、利き目と非利き目では利き目で視認する映像の方が、影響力が大きくなる。したがって、図3(b)における領域24のようなクロストークに関しても、利き目側の影響が大きくなる。そこで、利き目側の映像に対してより顕著にクロストークの改善を図ることが望まれる。
本実施形態の映像処理装置では、観測者の左右の視力に大きな差がある場合に、予め利き目がどちらであるかの情報や、その利き目と非利き目との視力の差(視認強度)がどの程度あるかの情報を取得し、それらの情報を元にクロストーク削減処理の重み付けを変えることで、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図る。
(映像処理装置100)
図4は、映像処理装置100の概略的な関係を示した機能ブロック図である。図4に示すように、映像処理装置100は、データ取得部110と、操作部112と、結果表示部114と、光量出力部116と、中央制御部118とを含んで構成される。
データ取得部110は、他の装置と通信可能に構成され、例えば、1/60秒(60fps)毎にフレーム単位で、互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得し、中央制御部118に、1または複数の映像単位で交互に伝達する。操作部112は、操作キー、十字キー、ジョイスティック、結果表示部114の表示面に重畳されたタッチパネル、リモートコントローラ等で構成され、観察者の操作入力、特に、観察者の利き目がいずれであるかや、非利き目に対する利き目の視認強度を示す利き目情報の操作入力を受け付ける。結果表示部114は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、操作部112を通じて入力された操作結果、特に、利き目情報の入力内容を表示する。
光量出力部116は、液晶表示部と通信可能に構成され、当該映像処理装置100によって生成された更新光量を含む映像データを別体の液晶表示部(液晶表示装置)に出力する。中央制御部118は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、映像処理装置100全体を制御する。また、中央制御部118は、利き目情報取得部130、仮オフセット量生成部132、オフセット量導出部134、更新光量導出部136、最終光量推定部138、テストパターン出力部140として機能する。
利き目情報取得部130は、操作部112を通じて利き目情報を取得する。仮オフセット量生成部132は、上述したクロストーク削減処理に基づく仮オフセット量を生成する。オフセット量導出部134は、上記利き目情報を参照し、上記仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出する。更新光量導出部136は、切換後の目標光量に上記オフセット量を加減算して更新光量を導出し、光量出力部116を通じて液晶表示部に出力する。最終光量推定部138は、仮オフセット量の生成に必要な、切換前の最終的な光量である最終光量を推定する。テストパターン出力部140はテストパターンを出力する。以下、中央制御部118の各機能部について、具体的な処理を説明する。
(利き目情報取得部130の処理)
利き目情報取得部130は、結果表示部114を通じ、観察者に利き目情報の入力を促し、操作部112を通じて利き目情報の操作入力を受け付ける。そして、受け付けた利き目情報を中央制御部118のRAMに保存すると共に、結果表示部114に表示する。ここで、利き目情報は、観察者の利き目がいずれの目であるかや、非利き目に対する利き目の視認強度を示す情報が含まれる。視認強度は、例えば、−1.0〜1.0間の任意の係数で示され、0.0を中心に、左目が利き目であり、その強度が強い場合は−1.0に近い値を、一方、右目が利き目であり、その強度が強い場合は1.0に近い値を入力する。
(仮オフセット量生成部132の処理)
仮オフセット量生成部132は、データ取得部110が取得した左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、切換後に目標とする光量である目標光量と、切換前の最終的な光量である最終光量との差分に基づいて仮オフセット量を生成する。
上述したように、本実施形態では、クロストーク削減処理を実行している。これは、一方の目に対応する映像がクロストークとして混入することが予め把握できる場合、その一方の目に対応する映像のクロストーク分を他方の目の映像から差し引くというものである。かかるクロストーク削減処理は、他方の目に対応する目標光量に仮オフセット量を加えることで為される。
図5は、仮オフセット量生成部132の処理を説明するための説明図である。説明の便宜上、液晶表示部の各素子の応答が一次遅れの応答であったとする。すると、時定数が固定値をとる場合、その時間推移は、目標値の大きさに比例して決まってしまう。
例えば、液晶表示部における実際の光量が図5における最終光量となっているときに、所望する目標光量を液晶表示部に出力すると、その応答推移は、図5の一点鎖線で示すような一次遅れ曲線を描く。ただし、左右の映像の切換が所定時間に制限されているため、時点tでは、目標光量と最終光量の差分の5/6に相当する光量にしか到達しない。そこで、時点tにおいて光量が目標光量に到達するように、目標光量に仮オフセット量を加えて液晶表示部に出力する。すると、その応答は、図5において実線で示したように、一次遅れ曲線を描くものの、時点tでは、目標光量に到達している。
ここでは、一次遅れ曲線が目標値に比例して変化するので、(目標光量−最終光量)×5/6の値を(目標光量−最終光量)にするためには、目標値を6/5にすればよい。すなわち、仮オフセット量を(目標光量−最終光量)×1/5とすることで、時点tにおいて目標光量に相当する光量を得ることができる。したがって、仮オフセット量生成部132は、例えば、液晶表示部の各素子の時定数が固定的であれば、目標光量−最終光量に0.2を乗じることで仮オフセット量を生成することができる。
ただし、液晶表示部の最終光量を実際に検出しようとすると、映像処理装置100の構造が複雑になり、コストも要するので、最終光量については、後述する最終光量推定部138において推定することとなる。
また、上記では、仮オフセット量生成部132が、目標光量−最終光量に0.2を乗じる計算を行って仮オフセット量を生成しているが、目標光量と最終光量とからテーブル(LUT)を用いて仮オフセット量を生成してもよい。
図6は、テーブルを説明するための説明図である。ここでは、目標光量および最終光量を8bit(0〜255)の数値で示している。仮オフセット量生成部132は、目標光量および最終光量を参照し、例えば、目標光量が180であり、最終光量が115であった場合、その交点となる図6中ハッチングで示した領域に対応する係数k12が仮オフセット量となる。ここでは、目標光量と最終光量とによって選択される領域を16に分割しているが、かかる場合に限らず、仕様に応じて任意に分割数を決めることもできる。
このようなテーブルを用いることで0.2を乗じる等の処理負荷を軽減でき、また、液晶表示部の各素子の応答が目標光量と最終光量との差分に応じて異なる場合においても適切な係数を生成することが可能となる。
(オフセット量導出部134の処理)
オフセット量導出部134は、利き目情報取得部130が取得した利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否か、または、切換後の映像に対応する目の視認強度がどの程度であるかによって、仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出する。
図7は、オフセット量導出部134の処理を示したタイミングチャートである。上述した仮オフセット量を目標光量に加えた光量に相当する電圧20を、液晶表示部に印加すると、図7(a)に示すように、その応答22は、目標光量に到達する。しかし、図7(a)にハッチングで示した領域24は、クロストーク成分として残ることとなる。かかる領域24のようなクロストークは、利き目側において大きく影響するので、ここでは、利き目側のクロストークを削減するように、仮オフセット量を加工する。
例えば、オフセット量導出部134は、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していれば、視認強度を参照し、下記数式1に基づいて仮オフセット量を増やし、オフセット量を導出する。
オフセット量=仮オフセット量×(1+|視認強度|)…(数式1)
例えば、観察者の利き目が右目であり、視認強度が0.5であったと仮定すると、オフセット量は仮オフセット量の1.5倍となる。
また、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していなければ、下記数式2に基づいて仮オフセット量をそのままオフセット量とする。
オフセット量=仮オフセット量…(数式2)
かかるオフセット量に相当する電圧20を液晶表示部に印加すると、その応答22は図7(b)のように推移する。図7(a)と図7(b)とを比較すると、利き目である右目のオフセット量を増やしたことで、非利き目である左目に対応する領域24は大きくなる(オーバードライブ効果は小さくなる)ものの、右目に対応する領域24は小さくなっており、クロストークの削減効果が高まっているのが理解できる。ここで、左目と右目との領域24の差は、視認強度に応じて大きくなる。したがって、視認強度を調整することで、利き目のオフセット量を変化させることができ、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図ることが可能となる。
また、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスの抑制は、利き目のオフセット量を増やすのみならず、非利き目のオフセット量を減らすことでも実現できる。
図8は、オフセット量導出部134の他の処理を示したタイミングチャートである。例えば、オフセット量導出部134は、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していなければ、視認強度を参照し、下記数式3に基づいて仮オフセット量を減らし、オフセット量を導出する。
オフセット量=仮オフセット量×(1−|視認強度|)…(数式3)
例えば、観察者の利き目が右目(非利き目が左目)であり、視認強度が0.5であったと仮定すると、左目におけるオフセット量は仮オフセット量の0.5倍となる。
また、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致していれば、下記数式4に基づいて仮オフセット量をそのままオフセット量とする。
オフセット量=仮オフセット量…(数式4)
かかるオフセット量に相当する電圧20を液晶表示部に印加すると、その応答22は図8のように推移する。図8と図7(a)とを比較すると、非利き目である左目のオフセット量を減らしたことで、左目に対応する領域24は大きくなる(オーバードライブ効果は小さくなる)ものの、利き目である右目に対応する領域24は小さくなっており、クロストークの削減効果が高まっているのが理解できる。ここで、左目と右目との領域24の差は、視認強度に応じて大きくなる。したがって、視認強度を調整することで、利き目のオフセット量を変化させることができ、利き目のオフセット量を増やした場合同様、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図ることが可能となる。
また、上記では、オフセット量導出部134が、利き目のオフセット量を増やす、または、非利き目のオフセット量を減らすことで、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制しているが、利き目のオフセット量を増やし、かつ、非利き目のオフセット量を減らすといったように、処理を同時に実行することでクロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制してもよい。
また、ここでは、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否か、および、切換後の映像に対応する目の視認強度がどの程度であるかのいずれにも基づいてオフセット量を調整しているが、オフセット量を仮オフセット量の固定倍とすることで、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否かのみに応じてオフセット量を調整することもできる。
(更新光量導出部136の処理)
更新光量導出部136は、目標光量に対し、目標光量と最終光量の差分が大きくなる方向に、オフセット量導出部134が導出したオフセット量を加減算して更新光量を導出する。例えば、図7(b)の例では、左目に関して、目標光量にオフセット量を加算して更新光量を導出し、右目に関しては、目標光量にオフセット量を減算して更新光量を導出する。
(最終光量推定部138の処理)
最終光量推定部138は、更新光量導出部136によって導出された更新光量と前回の最終光量とに基づいて、図5のような一次遅れ曲線により、当該更新光量に相当する電圧を液晶表示部に印加した場合の最終光量を推定し、中央制御部118のRAMに保存する。こうして、次回の表示切換時に、仮オフセット量生成部132は、液晶表示部における各素子の最終光量を実際に検出することなく、仮オフセット量を容易に生成することができる。
(テストパターン出力部140の処理)
テストパターン出力部140は、予め定められた規則で切り換わるテストパターンを出力する。
図9は、テストパターンを例示した説明図である。ここでは、テストパターンとして、図9の左目用映像12cと右目用映像10cに示すように、任意の単色で示される矩形画像を左右にシフトした映像を準備し、それを交互に表示する。すると、液晶表示部では、右目用映像10cが100%表示されると共に、先に表示された左目用映像12cも残像として20%混入し、図9のような表示映像14cが表示され、左目用映像12cのクロストーク量を容易に把握できる。また、左目用映像12cと右目用映像10cは交互に表示されるので、図示しない次の表示映像では、右目用映像10cのクロストーク量を把握することができる。
また、テストパターンを図9の如く、垂直方向に延長することで、映像のスキャンによるクロストークへの影響も反映することができる。
観察者は、かかる左右目のクロストーク量を比較しつつ、操作部112を通じて適宜視認強度を調整することで、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを適切に抑制することが可能となる。
以下、上述した映像処理装置100を用いた映像処理方法の具体的な処理の流れを図10のフローチャートを用いて説明する。
(映像処理方法)
図10によれば、映像処理装置100のデータ取得部110は、互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得すると共に、仮オフセット量生成部132に、1または複数の映像単位で交互に伝達し(S200)、仮オフセット量生成部132は、左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、目標光量と最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成する(S202)。続いて、オフセット量導出部134は、利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が観察者の利き目と一致しているか否かによって、仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出する(S204)。
更新光量導出部136は、目標光量に対し、差分が大きくなる方向にオフセット量を加減算して更新光量を導出し(S206)、最終光量推定部138は、更新光量と前回の最終光量とに基づいて次回利用する最終光量を推定する(S208)。最後に、光量出力部116は、液晶表示部に更新光量を出力する(S210)。
以上、説明した映像処理装置100や映像処理方法によれば、観察者の利き目に応じてクロストーク削減処理の重み付けを変えることで、クロストークの削減効果の実質的なアンバランスを抑制し、視認性の向上を図ることが可能となる。
さらに、コンピュータを映像処理装置100として機能させる映像処理プログラムや、その映像処理プログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能なフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD、DVD、BD等の記録媒体も提供される。ここで、プログラムは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理手段をいう。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の映像処理方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、立体映像を知覚させるための左目用映像データおよび右目用映像データに基づく映像を加工する映像処理装置および映像処理方法に利用することができる。
100 …映像処理装置
110 …データ取得部
116 …光量出力部
130 …利き目情報取得部
132 …仮オフセット量生成部
134 …オフセット量導出部
136 …更新光量導出部
138 …最終光量推定部
140 …テストパターン出力部

Claims (7)

  1. 互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得するデータ取得部と、
    左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、切換後の目標光量と切換前の最終的な光量である最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成する仮オフセット量生成部と、
    少なくとも観察者の利き目がいずれであるかを示す利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が前記観察者の利き目と一致しているか否かによって、前記仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出するオフセット量導出部と、
    前記目標光量に対し、前記差分が大きくなる方向に前記オフセット量を加減算して更新光量を導出する更新光量導出部と、
    液晶表示部に前記更新光量を出力する光量出力部と、
    を備えることを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記利き目情報には、非利き目に対する利き目の視認強度を示す情報が含まれ、
    前記オフセット量導出部は、前記視認強度に基づいて前記オフセット量を導出することを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記オフセット量導出部は、切換後の映像に対応する目が前記観察者の利き目と一致していれば、前記視認強度に基づき前記仮オフセット量を増やして前記オフセット量を導出することを特徴とする請求項2に記載の映像処理装置。
  4. 前記オフセット量導出部は、切換後の映像に対応する目が前記観察者の利き目と一致していなければ、前記視認強度に基づき前記仮オフセット量を減らして前記オフセット量を導出することを特徴とする請求項2に記載の映像処理装置。
  5. 前記利き目情報を取得する利き目情報取得部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  6. 予め定められた規則で切り換わるテストパターンを出力するテストパターン出力部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  7. 互いに視差を有する左目用映像データと右目用映像データとを取得し、
    左目用映像データに基づく映像と右目用映像データに基づく映像との切換において、切換後の目標光量と切換前の最終的な光量である最終光量との差分に基づき仮オフセット量を生成し、
    少なくとも観察者の利き目がいずれであるかを示す利き目情報を参照し、切換後の映像に対応する目が前記観察者の利き目と一致しているか否かによって、前記仮オフセット量を加減算してオフセット量を導出し、
    前記目標光量に対し、前記差分が大きくなる方向に前記オフセット量を加減算して更新光量を導出し、
    液晶表示部に前記更新光量を出力することを特徴とする映像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106405832A (zh) * 2015-08-12 2017-02-15 毛颖 一种可消除色差的头戴式显示装置

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