JP2013184864A - フッ化物イメージガイドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】もろく製造が困難なフッ化物製のイメージガイドにおいて、ファイバの密着性を向上できると共に、精度よい温度管理によって高画素化を可能とするフッ化物イメージガイドの製造方法を提供する。
【解決手段】フッ化物イメージガイドの製造方法は、フッ化物からなる複数の画素ファイバ1をジャケット管4に充填し束ねてファイババンドル5を形成する工程と、ファイババンドル5を加熱押出ししてイメージガイドプリフォーム7を形成する工程と、イメージガイドプリフォーム7をジャケット管9に充填し束ねてイメージガイドプリフォームバンドル8を形成する工程と、イメージガイドプリフォームバンドル8を加熱押出ししてイメージガイドプリフォーム11を形成する工程とを繰り返し、イメージガイドプリフォーム11をさらに加熱線引する工程とを備え、イメージガイド12を作製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フッ化物イメージガイドの製造方法に係り、例えば、赤外光を透過させるのに最適なフッ化物ガラスファイバ用イメージガイドの製造方法に関する。
従来から、狭空間に置かれた計測対象物の温度分布を測定するのに、対象物からの光を、サーモビュアや、CCDカメラに伝送する際に、イメージガイドが利用されている。この種のイメージガイドは、例えば特許文献1の如き製造方法で製造されている。
具体的には、図5に示すように、まず、ガラスロッドを内部に挿入した熱収縮性の第1合成樹脂チューブを減圧下において加熱して、このチューブをガラスロッドの表面に密着させた画素ファイバのプリフォームを作製する(場合によっては線引きして画素ファイバを作製する)(図5(a)参照)。次に、このプリフォームあるいは該プリフォームを線引きしたファイバの複数本を熱収縮性の第2合成樹脂チューブに充填する(図5(b)参照)。次に、第2合成樹脂チューブを加熱して、当該第2合成樹脂チューブの熱収縮によって複数本のプリフォームあるいはファイバを束ねたバンドル(イメージガイド)プリフォームを作製する(図5(c)参照)。最後に、このバンドルプリフォームを加熱下において線引きすることにより、第1及び第2合成樹脂チューブをクラッドとしてこれの内部に複数本のガラスコアを有するイメージガイドを製造する(図5(d)参照)。
さらに、フッ化物ガラスプリフォームの製造方法として、コアガラスとクラッドガラスとが混ざり合わない状態でクラッドガラス融液にコアガラス融液を流し込むことにより、コア、クラッド界面を融液の状態で接着させたのち冷却固化させ、クラッドガラスに対してコアガラスを凸状に形成させてなるガラスを、押し出し成形に適した形状に加工した後、押し出し成形によりプリフォーム形状にしている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−42605号公報 特開平5−301732号公報
ところで、イメージガイドのファイバ(画素ファイバ)の材料としては、これまで石英が利用されてきた。石英製のイメージガイドが透過できる光は、可視光のみであり、例えば、400℃未満の計測対象物の温度分布を、石英製のイメージガイドで測定するのは難しかった。このような点を鑑みて、近年では、ファイバ(画素ファイバ)の材料に、石英の代わりにフッ化物ガラスなどのフッ化物が注目されている。
しかしながら、フッ化物は、石英と比べて、流動性が悪く脆い。そこで、特許文献1の如き製造方法で、フッ化物ガラスからなるイメージガイドを製造した場合、ファイバの密着性を向上させるべく、バンドルプリフォーム線引きした際に、画素ファイバが断線するおそれがあった。
したがって、このような点を鑑みると、たとえば、線引き時にはプリフォームを315〜320℃の温度に維持することが好ましいが、多数の画素ファイバを含むイメージガイドは、その内部に複数の画素ファイバが充填されているため、ヒーターによる温度制御では応答性が悪く、温度維持が困難となる。また、温度維持は画素ファイバ数に比例して困難となる。
さらに、前記特許文献2に記載の製造方法は、フッ化物ガラスを材料とした単一画素の光ファイバのプリフォームの製造方法に関するものであるが、このような方法を、例えば特許文献1如く、多数の画素ファイバを有するイメージガイドに適用したとしても、外側と中央の温度差や内部応力差により、均一な画素ファイバの形成が困難となる問題点がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、もろく製造が困難なフッ化物製のイメージガイドにおいて、ファイバの密着性を向上できると共に、高画素化を可能とするフッ化物イメージガイドの製造方法を提供することにある。また、製造段階で、画素ファイバの断線を防止し、品質のよいイメージガイドを製造できるフッ化物イメージガイドの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法は、フッ化物からなる複数の画素ファイバをジャケット管に充填し束ねてファイババンドルを形成する工程と、該ファイババンドルを加熱押出ししてイメージガイドプリフォームを形成する工程と、該イメージガイドプリフォームをさらに加熱線引する工程とを含むフッ化物イメージガイドの製造方法であって、前記イメージガイドプリフォームを形成する工程において、前記形成した複数のイメージガイドプリフォームを、ジャケット管に充填し束ねたバンドルを形成し、該バンドルを加熱押出ししてイメージガイドプリフォームを形成する工程を含むことを特徴とする。
前記のごとく構成された本発明のフッ化物イメージガイドの製造方法は、石英に対してもろく扱い難く、流動性が悪く温度管理が難しいフッ化物ガラスなどのフッ化物を対象としているが、少なくとも、前記イメージガイドプリフォームを形成する工程において、2段の加熱押出しを行ってイメージガイドプリフォームを形成しているため、一度に大きな熱収縮を与えることがない。このため、画素ファイバの切断を防止して画素間の密着力を高めることができ、品質の安定した高画素のイメージガイドを製造することができる。
本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の好ましい具体的な態様としては、前記ファイババンドルを前記傾斜面に沿わせて押出す。この態様によれば、画素ファイバあるいはイメージガイドプリフォームを束ねたファイババンドルを加熱して押出し成形するとき、テーパ型の傾斜面に沿って徐々にファイババンドルの直径を小さくすることができるため、画素ファイバが切断することなく、各画素ファイバの密着度を高めることができる。
さらに、本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の好ましい具体的な他の態様としては、前記イメージガイドプリフォームを加熱線引する工程は、前記イメージガイドプリフォームの外周部にヒーターを対向させ、前記イメージガイドプリフォームの温度を検出し、検出された温度に基づいて前記ヒーターを回転させながら加熱する。また、別の態様では、ヒーターを回転させながら半径方向に移動させて加熱する。
このように構成されたフッ化物イメージガイドの製造方法では、イメージガイドプリフォームの外周に面して対向させたヒーターでイメージガイドプリフォームを局所的に加熱し、そのときの温度を測定してヒーター回転させて加熱するため、短時間で設定温度範囲内の加熱が可能となる。また、特に温度の低い部位ではヒーターを半径方向に近づけて加熱することができ、温度の高い部位ではヒーターを遠ざけて加熱できるため、効率よい加熱が可能となる。
また、前記画素ファイバもしくは前記イメージガイドプリフォームは、前記ジャケット管に充填され束ねた状態で、該ジャケット管の外周側ほど、その直径が大きいように配列されることが好ましい。この構成によれば、イメージガイドプリフォームを外周側から加熱する場合、外周側ほどヒーターに近く高温となり、温度に比例して流動性がよくなる。これにより、イメージガイドプリフォームを変形させやすくなるため、(線引き前の断面/線引き後の断面)を大きくできるので、イメージガイドプリフォームを高画素化および細径化の両立を図ることができる。
本発明のフッ化物イメージガイドの製造方法では、もろく製造が困難なフッ化物からなる画素ファイバを用いたとしても、製造段階で、画素ファイバの断線を防止することができるとともに、画素ファイバの密着性向上と、精度良い温度管理によって高画素化を達成することができる。
本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の一実施形態の工程を示す要部斜視図。 図1のプリフォーム押出し工程で用いる成形型の縦断面図。 図1の線引工程で用いる加熱手段を示し、(a)は水平方向の断面図、(b)は(a)の側面図。 本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の他の実施形態で作製したプリフォームの水平方向断面図。 従来のフッ化物イメージガイドの製造方法の一実施形態の工程を示す要部斜視図。
以下、本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の工程を示し、(a)は画素ファイバ作製工程、(b)は画素ファイバの1回目の充填工程、(c)はイメージガイドプリフォームの1回目の作製工程、(d)はイメージガイドプリフォームの2回目の充填工程、(e)はイメージガイドプリフォームの2回目の作製工程、(f)はイメージガイド線引工程を示す要部斜視図である。なお、図1(c)〜(d)に示す一連の工程が、本発明でいう、イメージガイドプリフォームを形成する工程に相当するものである。
図1(a)は画素ファイバの作製工程を示しており、画素ファイバ1を形成する画素ファイバプリフォーム2は、中心のコア2aは例えばフッ化物ガラス、フッ化物ジルコニウム、フッ化物ランタン、フッ化物アルミニウム、フッ化物バリウムなどフッ化物から形成され、外周のクラッド2bはフッ化物のチューブから形成されている。本実施形態では、フッ化物として、多成分ガラス光ファイバで、ZBLANファイバを用いている。
画素ファイバプリフォーム2は、例えば10mm程度の直径の円柱状に形成され、この大径のプリフォーム2を加熱炉3を通して引出すことにより直径を細め、直径が100μm〜500μm程度の画素ファイバ1を引出して形成する。
このように形成された細径の画素ファイバ1は中心のコア1aが外周のクラッド1bで被覆された形状となる。このフッ化物ファイバは、結晶化すると極端に透過率が低下する傾向があり、本実施の形態では透過率を低下させないことを目的としている。
図1(b)に示す画素ファイバの1回目の充填工程では、フッ化物から形成される外径が25〜30mm程度のジャケット管4の内部に、前工程で形成した直径が500μm程度の画素ファイバ1を例えば2500本程度挿入して充填し、多数の画素ファイバをジャケット管4で束ねて、ファイババンドル5を作製する。
図1(c)に示すイメージガイドプリフォームを作製する1回目の工程では、前工程で作製したファイババンドル5を315〜320℃で加熱すると共に、縮径する工程であり、直径が25〜30mm程度のファイババンドル5の直径を8〜10mm程度に縮める成形型6を通して、イメージガイドプリフォーム7を形成する。
1回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で直径を縮める成形型6は、図2に示されるようにテーパ構造となっており、ファイババンドル5の直径を徐々に縮めることができるように円錐状の傾斜面6aが形成されている。
このため、ファイババンドル5は加熱され、上部よりピストン6bを介して加圧されて成形型6の傾斜面6aを通過し、ファイババンドル5は傾斜面6aに沿わせてイメージガイドプリフォーム7として押出されるので、小径のイメージガイドプリフォーム7が押出し形成されることになる。イメージガイドプリフォーム7は、本実施例では9.5mm程度の直径とされる。なお、イメージガイドプリフォーム7は、縮径されて外周が六角柱状に形成されるように構成してもよい。
このように1回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で形成されたイメージガイドプリフォーム7は、図1(d)に示されるイメージガイドプリフォームを充填する2回目の充填工程で、さらに束ねられてイメージガイドプリフォームバンドル8とされる。具体的には、前工程で直径が9.5mmとされたイメージガイドプリフォーム7はテフロン(登録商標)製のジャケット管9に多数(40本程度)が挿入され、直径が50mm程度のイメージガイドプリフォームバンドル(イメージガイドプリフォームをファイバとしたファイババンドル)8に形成される。
このように形成されたイメージガイドプリフォームバンドル8は、図1(e)に示される2回目のイメージガイドプリフォームを作製する工程で、加熱されると共に上方からピストン10aを介して加圧されて成形型10に通され、8〜10mm程度に縮径されてイメージガイドプリフォーム11に形成される。具体的には、315〜320℃で加熱され、直径が50mmに束ねられたイメージガイドプリフォームバンドル8が直径9.5mmのイメージガイドプリフォーム11に形成される。
この2回目のイメージガイドプリフォーム工程で用いられる成形型10は、1回目の工程で用いられる成形型6と基本的には同じテーパ構造であり、イメージガイドプリフォームバンドル8は傾斜面に沿わせて押出される。1回目の成形型6が直径を25〜30mm程度のものを9.5mm程度に縮径するのに対し、2回目の成形型10は直径50mm程度から9.5mm程度に縮径するものである。この成形型10で直径を小さくされたイメージガイドプリフォーム11は、前記の成形型6の場合と同様に、縮径されて外周が六角柱状に形成されるように構成してもよい。
2回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で、加熱、押圧されて形成されたイメージガイドプリフォーム11は、図1(f)に示されるイメージガイド線引工程で、細径のイメージガイド12に形成される。具体的には、外径が9.5mm程度に形成されたイメージガイドプリフォーム11は、315〜320℃の範囲で加熱された線引用の加熱炉13内で外径が1〜2mm程度、本実施例では1.4mmに縮径して引出され、極細径の多数の画素ファイバ1が束ねられたイメージガイド12となる。
図1(f)に示される線引工程について、図3を参照して詳細に説明する。この線引工程では、イメージガイドプリフォーム11の加熱は、加熱炉13内で315〜320℃の温度範囲に設定されて行われる。イメージガイドプリフォーム11の周囲に放射温度計14を中心に有するヒーター15を対向して配置し、ヒーター15はプリフォーム11の外周に沿って円周方向Aに示すように周回状に移動できると共に、イメージガイドプリフォーム11の半径方向Bに示すように直線的に移動できる構成となっている。ヒーター15はイメージガイドプリフォーム11の外径より小さい形状であり、被加熱物の外周を全体的に加熱するものでなく、局所的に加熱するものである。したがって、加熱された部位の温度を放射温度計14で測定し、その温度に基づいてヒーター15を旋回(回転)、あるいは遠近させて(半径方向に移動させて)、被加熱物が設定温度になるように制御している。
ヒーター15は設定された温度範囲となるように制御される構成となっており、このヒーターによる被加熱物であるイメージガイドプリフォーム11への加熱は、ヒーター15を円周方向Aに旋回回転させると共に、イメージガイドプリフォーム半径方向(回転半径の方向)Bに沿って遠近移動させることで行っている。なお、ヒーター15に組み込まれる放射温度計14としてはファイバ式のものが好ましい。
前記の如く構成された本実施形態のフッ化物イメージガイドの製造方法の動作について以下に説明する。前記のように構成されたフッ化物イメージガイドの製造方法では、図1(a)のように、加熱炉3の上方から画素ファイバプリフォーム2を通し、設定された温度範囲で加熱された状態で引出すことで、コア2aとクラッド2bを有する画素ファイバプリフォーム2は直径が細くされ、コア1aの周囲にクラッド1bが被覆された画素ファイバ1が作製される。
つぎに、図1(b)の画素ファイバの1回目の充填工程で、多数の画素ファイバ1をジャケット管4内に挿入して充填し、ファイババンドル5を束ねて作製し、図1(c)の1回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で、315〜320℃の温度範囲に設定し、ファイババンドル5を成形型6に通して直径を絞り、細径のイメージガイドプリフォーム7を作製する。
また、このイメージガイドプリフォーム作製工程では、直径を小さくする成形型6はテーパ構造であり、大径のファイババンドル5は円錐状の傾斜面6aに沿って円滑に直径を縮められて小径のイメージガイドプリフォーム7となるため、画素ファイバの密着度を高めて、画素ファイバの断線なしに品質の高いイメージガイドプリフォーム7を作製することができる。
このように作製されたイメージガイドプリフォーム7は、図1(d)の2回目の充填工程で、ジャケット管9内に複数本が充填され、束ねられてイメージガイドプリフォームバンドル8となる。そして、充填され束ねられたイメージガイドプリフォームバンドル8は、図1(e)の2回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で、成形型10により加熱、加圧されて大径の直径が小径に縮められて押出される。この加圧押出しによる2回目のイメージガイドプリフォーム作製工程でも、成形型10は傾斜面を有するテーパ形状であり、円滑に押出されて小径のイメージガイドプリフォーム11が形成される。このため、画素ファイバの断線等の不具合を解消することができる。
このように、1回目の充填工程で、画素ファイバをジャケット管4に通して束ねてファイババンドル5を作製し、このファイババンドル5を1回目のイメージガイドプリフォーム作製工程で加熱押出しにより小さい直径につぼめてイメージガイドプリフォーム7を作製し、これらの充填工程と、イメージガイドプリフォーム作製工程を繰り返すため、一度に大幅に直径を縮める必要がなく、画素ファイバやイメージガイドプリフォームの断線等の不具合を防止することができる。
線引工程では、多数の画素ファイバを束ねたイメージガイドプリフォーム11は放射温度計14を装着したヒーター15で加熱され、このヒーターはイメージガイドプリフォーム11の外周に沿って回転移動され放射温度計14で測定された温度に基づいて回転制御されるため、均一な加熱が可能となる。
また、半径方向に移動することができるため、接近、後退により温度を短時間で調節することができ、イメージガイドプリフォーム11を細径のイメージガイド12に成形する際の品質を安定させることができる。
ヒーター15をイメージガイドプリフォーム11の外周で移動させる構成のため、移動速度を制御することによって応答性の高い温度制御が可能となる。また、ヒーター15を半径方向に遠近させることによってイメージガイドプリフォーム11の温度を降下あるいは上昇させることができ、応答性をさらに高めることができる。
本発明の他の実施形態を図4に基づき詳細に説明する。図4は本発明に係るフッ化物イメージガイドの製造方法の画素ファイバを充填し束ねたイメージガイドプリフォーム、あるいはイメージガイドプリフォームを充填し束ねたイメージガイドプリフォームの他の実施形態の断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、画素ファイバもしくはイメージガイドプリフォームの直径がイメージガイドプリフォームの中心部から外周に向かって直径が徐々に大きくなることを特徴とする。
図4において、画素ファイバを束ねて充填するファイババンドル21は、ジャケット管に充填され束ねた状態で、中心部に位置する画素ファイバ22の直径が小さく形成され、外周に近づくにつれて徐々に直径が大きくなるように、配列されている。すなわち、中心の画素ファイバ22の外側の円周上に位置する画素ファイバ23は中心の画素ファイバ22より直径が大きく設定され、さらに外側の円周上に位置する画素ファイバ24はさらに大径に設定され、最外周の画素ファイバ25は一番大きな直径に設定されている。
このように構成されたファイババンドル21をイメージガイドプリフォームに形成するために加熱すると、前記のヒーター15で外周側から加熱するため、外周側ほど加熱されて高温となる。このため、外周側の太い画素ファイバ25がより高温となり流動性が向上して変形しやすくなる。また、内側の小径の画素ファイバ24,23,22は加熱量が少なくても所定の温度になりやすく、全体として温度上昇が均一となる。これにより、イメージガイドプリフォームの製造品質を安定させることができる。この結果、画素ファイバの高密度化およびイメージガイドプリフォームの細径化を図ることができる。
なお、前記では、画素ファイバが外周側ほど、その直径が大きくなるように配列される例を示したが、画素ファイバを束ねて充填したイメージガイドプリフォームを充填し束ねたイメージガイドプリフォームバンドルが、ジャケット管に充填され束ねた状態で、ジャケット管の外周側ほど、その直径が大きいように配列されるようにされたものでもよい。この構成でも、外周側のイメージガイドプリフォームが加熱により高温となるため、前記と同様に、流動性がよくなり変形しやすくなり、イメージガイドプリフォームの製造品質を安定させることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、画素ファイバあるいはイメージガイドプリフォームを束ねたバンドルを加熱押出ししてプリフォームを作製する工程を2回行う例について説明したが、3回以上行なうように構成することもできる。要は、複数回押出し成形を行うことで、1回ごとのひずみを小さくすることができ、高品質のイメージガイドプリフォームを製造することができる。
1:画素ファイバ
2:画素ファイバプリフォーム
3:加熱炉
4:ジャケット管
5:ファイババンドル
6:成形型
7:イメージガイドプリフォーム
8:イメージガイドプリフォームバンドル
9:ジャケット管
10:成形型
11:イメージガイドプリフォーム
12:イメージガイド
13:加熱炉
14:放射温度計
15:ヒーター
21:ファイババンドル
22,23,24,25:画素ファイバ

Claims (5)

  1. フッ化物からなる複数の画素ファイバをジャケット管に充填し束ねてファイババンドルを形成する工程と、該ファイババンドルを加熱押出ししてイメージガイドプリフォームを形成する工程と、該イメージガイドプリフォームをさらに加熱線引する工程とを含むフッ化物イメージガイドの製造方法であって、
    前記イメージガイドプリフォームを形成する工程において、前記形成した複数のイメージガイドプリフォームを、ジャケット管に充填し束ねたバンドルを形成し、該バンドルを加熱押出ししてイメージガイドプリフォームを形成する工程を含むことを特徴とするフッ化物イメージガイドの製造方法。
  2. 前記ファイババンドルを加熱押出しするときの成形型は、円錐状傾斜面を有するテーパ型であり、前記ファイババンドルを前記傾斜面に沿わせて押出すことを特徴とする請求項1に記載のフッ化物イメージガイドの製造方法。
  3. 前記イメージガイドプリフォームを加熱線引する工程は、前記イメージガイドプリフォームの外周部にヒーターを対向させ、前記イメージガイドプリフォームの温度を検出し、検出された温度に基づいて前記ヒーターを回転させながら加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ化物イメージガイドの製造方法。
  4. 前記ヒーターを回転させながら半径方向に移動させて加熱することを特徴とする請求項3に記載のフッ化物イメージガイドの製造方法。
  5. 前記画素ファイバもしくは前記イメージガイドプリフォームは、前記ジャケット管に充填され束ねた状態で、該ジャケット管の外周側ほど、その直径が大きいように配列されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフッ化物イメージガイドの製造方法。
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