ローカル・コンピューターにおいて、ネットワーク上のサーバーに記憶されている画像データの中から、あるいはローカル・コンピューターに内蔵または外付の記憶装置に記憶されている画像データの中から、地図上の任意のルート沿いの被写体が写っている画像データを検索して取り込み、それらの画像データを用いて任意のルート沿いの画像のスライドショーを生成するようにした画像表示装置および画像表示プログラムの一実施の形態を説明する。なお、インターネットを介したウエブアプリケーションとして、ウエブサーバー上で動作する画像表示プログラムであってもよい。
図1は一実施の形態の画像表示装置の構成を示す。画像表示装置1は記憶装置2、操作装置3、インターフェース4、コンピューター5、表示装置6、通信装置7などを備えている。記憶装置2はハードディスクメモリなどから構成され、インターフェース4を介してカメラから入手した画像データや、通信装置7を介してインターネット上のサーバーから入手した画像データなどを記憶するとともに、地図データを記憶する。
なお、一実施の形態において画像データとは、デジタルカメラで撮影された静止画像はもちろんのこと、ビデオカメラで撮影された動画像を構成するフレーム画像なども含まれる。また、一実施の形態の画像データには、撮影位置や撮影方位などを示す撮影位置データ、カメラなどの撮影機種や製造番号を示す撮影機種データ、撮影年月日時刻を示す撮影日時データ、焦点距離や撮影画角などの撮影条件を示す撮影条件データなどが画像データと対応付けて記録されている。
操作装置3は図示しないキーボードやマウスなどの操作部材を備えており、使用者が画像処理装置1に対するあらゆる操作、例えば情報や数値などの入力、表示に関する操作、画像出力に関する操作などを行うためのものである。インターフェース4は各種の記録媒体用スロットおよびコネクターを備え、各種記録媒体から画像データを入力したり、専用ケーブルを介してデジタルカメラやビデオカメラから直接、画像データを入力したり、あるいは記録媒体やプリンターなどの外部機器へ画像データを出力する。
コンピューター5はCPU5aやメモリ5bを備え、後述する一実施の形態の画像表示制御プログラムを実行し、多くの画像データの中から地図上のルート沿いの被写体が写っている画像データを検索し、それらの画像データにより地図上の任意のルート沿いの画像のスライドショーを作成する。表示装置6は、入力した画像、地図上の任意のルートを中心とする地図および地図上の撮影位置と撮影範囲、選択した画像から作成されたスライドショーなどを表示する。通信装置7はインターネットを介して画像や種々の情報の授受を行う。
図2〜図3は、一実施の形態の画像表示制御プログラムを示すフローチャートである。これらのフローチャートにより一実施の形態の画像表示動作を説明する。画像処理装置1において、使用者が操作装置3により画像表示制御プログラムを起動すると、CPU5aはメモリ5bに記憶されている画像表示制御プログラムの実行を開始する。
ステップ1において、図4に示すように、表示装置6の表示画面6aに画像表示制御の画面を表示するとともに、前回終了時のフォルダの画像をサムネイル表示する。図4に示す表示画面6aにおいて、各画像11の下には画像ファイル名が表示される。また、GPS情報すなわち撮影位置情報が付加された画像11には、それらの右下にGPSアイコン12が表示される。サムネイル画像表示領域の下には、フォルダ選択ボタン13、処理選択ボタン14、終了ボタン15などが表示される。
図4に示すフォルダ画像の表示例では、OSのファイル管理対象のフォルダに収納されている画像を表示する例を示すが、データベースを利用した場合には画像選択は画像表示制御プログラムでデータベース登録された仮想的なファイル管理であっても構わない。また、画像を選択するのではなく、画像表示制御プログラムでデータベース登録されている全画像を対象としてもよい。
使用者が操作装置3のマウスポインタをフォルダ選択ボタン13に設定してクリックすると、コンピューター5はフォルダ選択プルダウンメニュー(不図示)を表示し、画像を収納したフォルダの一覧表示を行う。使用者はこれらのフォルダの中から処理対象の画像が収納されたフォルダを選択することができる。また、使用者がマウスポインタを処理選択ボタン14に設定してクリックすると、コンピューター5は処理選択プルダウンメニュー(不図示)を表示し、実行したい処理の一覧表示を行う。なお、使用者がマウスポインタを終了ボタン15に設定してクリックすると、コンピューター5は画像表示プログラムの実行を終了する。
ステップ2で、フォルダ選択プルダウンメニューから使用者が選択したフォルダを入力する。ここでは、使用者が「旅行」フォルダを選択した場合を例に挙げて説明する。ステップ3では、使用者が選択した「旅行」フォルダに収納されている画像を図4に示すようにサムネイル表示する。
ステップ4において、サムネイル表示されている「旅行」フォルダの画像の中から、使用者がスライドショーを作成したいとして選択したルート沿いの画像を複数枚入力する。ここでは、使用者がある鉄道路線の特定区間を写した複数の画像のスライドショー作成を希望した場合を例に挙げて説明する。使用者がある鉄道路線の特定区間の画像にマウスポインタを当てて右クリックすると、コンピューター5は選択画像を入力し、図4に示すように表示画面6aに表示されている選択画像に枠17を表示する。
なお、スライドショーを作成したいとして選択する画像は複数あってもよいが、選択対象の画像はGPSによる撮影位置と方位センサによる撮影方位や撮影レンズの撮影画角などの情報が記録されていなければならない。撮影方位については、撮影時に記録されるGPSユニットなどに内蔵される電子コンパスのデータが利用できる。
ステップ5において、処理選択プルダウンメニューから使用者が選択した処理を入力し、「スライドショー作成」処理が選択されたか否かを判別する。「スライドショー作成」処理が選択されていない場合はステップ6へ進み、処理選択プルダウンメニューから使用者が選択した処理を実行する。ここではそれらの処理内容の説明を省略する。処理選択プルダウンメニューから使用者が「スライドショー作成」処理を選択した場合はステップ7へ進み、図4に示す画面を閉じてスライドショーを作成するためのスライドショー作成ウインドウを表示する。
図5はスライドショー作成ウインドウ20の一例を示す。このスライドショー作成ウインドウ20は、サムネイル表示領域21、地図表示領域22、選択画像表示領域23およびスライドショープレビュー領域24の4つの領域に分割されている。まず、サムネイル表示領域21はスライドショー作成ウインドウ20の左端に配置され、ステップ4で入力された選択画像がサムネイル表示される。図4では2枚の画像が選択された例を示したが、選択されたすべての画像がサムネイル表示され、選択画像が多くて表示領域内に収まらない場合にはスクロールバーが表示され、スクロールにより表示画像の入れ替えが可能になる。
次に、地図表示領域22はスライドショー作成ウインドウ20の中央左に配置され、ステップ4で入力された選択画像のGPS情報によりそれらの画像の撮影位置を包含する範囲の地図が表示される。地図上には撮影位置を示す小さな円形マーク22aと、撮影位置からの被写体写り込み範囲(撮影位置からの撮影範囲)を示す2本の直線22bとが表示される。これら円形マーク22aと2本の直線22bで囲まれる範囲が撮影位置からの撮影範囲を示す。なお、同一の撮影位置で異なる撮影方位を撮影した画像がある場合には、同一地点に一つの円形マーク22aが表示され、それぞれの撮影範囲を示す直線22bが表示される。この直線22bは撮影画像の撮影方位や使用レンズの画角から計算できる。
なお、地図表示領域22に表示する地図は、一実施の形態の画像表示プログラムとともに画像表示装置1にインストールされて記憶装置2に記憶されている地図データを用いて表示してもよいし、通信装置7を介して外部の地図データサーバからダウンロードした地図データを用いて表示してもよい。
地図表示領域22の下方には、地図上に線を描画するための操作ボタン類が配置される。「線描画ボタン」22cは線を描画するための操作ボタン、「線幅設定スライダー」22dは描画する線の幅を設定する操作ボタン、「消しゴムボタン」22eは描画した線を消去するための操作ボタン、「対象画像距離設定スライダー」22fは被写体対象範囲、すなわち描画した線からどの程度まで離れた撮影位置の画像をスライドショーの対象画像にするかを設定するための操作ボタンである。
選択画像表示領域23はスライドショー作成ウインドウ20の右上に配置され、スライドショー候補の画像を順番に表示するための領域である。選択画像表示領域23の上方には「おすすめ度」の表示領域23aがあり、すでにスライドショー用画像として採用されている画像を参照して、現在表示されている画像のスライドショー用画像としてのおすすめ度が表示される。おすすめ度は、画像データファイルに記録されているメタデータを参照して画質の良否、被写体の大きさ、撮影距離などを判断して決定する。
選択画像表示領域23の左下には、スライドショーの候補画像を入れ替えるための「表示送りボタン」23bが配置される。左から先頭画像へ移動するボタン、前の画像に移動するボタン、次の画像に移動するボタン、最後の画像へ移動するボタンである。また、選択画像表示領域23の右下には、表示されている画像をスライドショー用画像に採用するための「採用するボタン」23cが配置される。
スライドショープレビュー領域24はスライドショー作成ウインドウ20の右下に配置され、現在スライドショー用画像として採用が決定している複数の画像から作成されたスライドショーのプレビューを表示するための領域である。このスライドショープレビュー領域24の下方には、「採用しないボタン」24a、「エフェクトプルダウンメニューボタン」24b、「インターバルテキストボックス」24c、スライドショープレビューの「表示送りボタン」24dおよび「スライドショー作成ボタン」24eが配置されている。
「採用しないボタン」24aは、表示されているスライドショー用画像の採用を取り消すための操作ボタン、「エフェクトプルダウンメニューボタン」24bはトレンジションで用いるエフェクト、例えばフェードなどを選択するための操作ボタン、「インターバルテキストボックス」24cはスライドショーの画像の表示間隔を設定するためのボックスである。また、「表示送りボタン」24dには、左から順に先頭画像に移動するボタン、逆方向に早送りをするボタン、再生/一時停止を行うボタン、順方向に早送りをするボタン、最後の画像に移動するボタンがある。
「スライドショー作成ボタン」24eは、スライドショープレビュー領域24でスライドショーのプレビューを見た後、採用した画像のスライドショー作成を決定した場合に操作するボタンである。
なお、地図表示/画像合成ウインドウ20の右上には、地図表示/画像合成ウインドウ20を閉じて図4に示す画面表示に戻るための「閉じる」ボタン20aが配置されている。
以下、図6〜図10に示すスライドショー作成ウインドウ20を参照しながら、スライドショー作成動作を説明する。なお、図6〜図10に示すスライドショー作成ウインドウ20において、画面上の各種操作ボタン等は図5に示すそれらと同様であり、説明を省略する。
図6において、使用者は、地図表示領域22の「線描画ボタン」22cにマウスポインタを設定してクリックした後、表示されている地図上でスライドショーを作成したい被写体の位置を線22gで描画する。線の描画はマウスのドラッグ操作による。地図上の開始地点Sにマウスポインタを設定してクリックしたまま任意の線に沿ってマウスポインタを移動した後、終了地点(E;不図示)でマウスのドラッグ操作を停止する。このとき、線幅は「線幅設定スライダー」22dで設定された幅となる。この線描画操作で地図上に描かれた帯状の領域を以下では「ルートエリア」22gと呼ぶ。
図2のステップ8で、使用者がスライドショーを作成したい被写体の位置を地図上にルートエリアとして描画したか否かを確認し、ルートエリアを描画したらステップ9へ進み、ルートエリア22gを設定する。図11によりルートエリア22gの設定方法を説明する。まず、図11(a)に示すように地図から取得できる緯度、経度の精度内でマウスドラッグした線をグループ化した点とする。次に、図11(b)に示すように、設定された線幅(例えば緯度、経度ともに1.5秒)を参照して各点位置に関して緯度および経度をこの線幅で内部加減する値とする。実際に計算するときにはこの内部加減した値を用いる。概念的には図11(c)に示すような線幅を有したエリアとなる。これを地図上で表示する。実際には、地図上で図11(d)に示すように表示が変化する。
地図上に幅のあるルートエリア22gが設定されたら、使用者が選択した「旅行」フォルダに収納されている画像の中から、ルートエリア22gの被写体が写っている画像を抽出してサムネイル表示領域21にサムネイル表示するとともに、図7に示すように、抽出した画像の撮影位置を示す円形マーク22aと撮影範囲を示す2本の直線22bを地図表示領域22に表示する。なお、画像の撮影位置がルートエリア内にあっても構わない。
なお、この一実施の形態ではルートエリア22gの被写体が写っているサムネイル画像と撮影範囲内にルートエリア22gの被写体を包含する円形マーク22aおよび直線22bのみを表示する例を示すが、フォルダ内のすべてのサムネイル画像と撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bを表示し、ルートエリア22gの被写体が写っているサムネイル画像とその撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bと、それら以外のサムネイル画像とその撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bとを異なる色で表示したり、あるいは前者を点滅表示するなど、両者を容易に識別できる形態で表示するようにしてもよい。
ここで、使用者が設定した被写***置の緯度および経度から、その被写***置を撮影範囲に含む撮影位置と撮影方位の画像、すなわち使用者が設定した被写体が写り込んでいる画像を検索する手法を説明する。図12は、撮影位置Aから撮影方位pを撮影画角αで撮影した場合の撮影範囲と被写体Bおよび被写体Cとの位置関係を示す図である。図12において、紙面の上方を地図上の真北の方位とし、撮影位置Aの位置(緯度,経度)を(xa,ya)、被写体Bの位置(緯度,経度)を(xb、yb)、被写体Cの位置(緯度,経度)を(xc,yc)とする。また、撮影方位pは真北から時計回りβ度の方位とし、2本の直線m、nは撮影方位pを中心として撮影画角α度の撮影範囲を示す。
撮影画角αから形成される写り込み範囲すなわち撮影範囲は、二次元に投影した場合、撮影位置Aを基点とした2本の直線mとnの扇状の範囲で示される。ここで、撮影位置Aから被写体Bと被写体Cにそれぞれ直線(一点鎖線で示す)bと直線(一点鎖線で示す)cを引いた場合に、それらの直線の傾きが直線nの傾き以上でかつ直線mの傾き以下であれば、被写体Bと被写体Cは撮影範囲に含まれ、撮影位置Aから撮影方位pを撮影画角αで撮影した画像に被写体Bと被写体Cが写り込んでいる。
図12から下記の関係が成立する。
直線mの傾き:ma=tan(90°−β+α/2),
直線nの傾き:na=tan(90°−β−α/2) ・・・(1)
今、仮想の被写体Xの位置(緯度,経度)を(xx,yy)としたとき、撮影位置Aと被写体Xの位置は近距離のために平面を仮定でき、撮影位置Aと被写体Xとを結ぶ直線xの傾きは次式で表すことができる。
xa=(yx−ya)/(xx−xa) ・・・(2)
したがって、次式が成立すれば、被写体Xは画像に写り込んでいると判定できる。
na<xa<ma ・・・(3)
以下に具体例を示す。撮影画角α=30°、撮影方位β=35°、撮影位置A:(xa,ya)=(東経139度41分23秒,北緯25度41分16秒)、被写***置B:(xb,yb)=(東経139度41分30秒,北緯35度41分23秒)、被写***置C:(xc,yc)=(東経139度41分32秒,北緯35度41分18秒)の場合には、撮影画角αを示す直線mと直線nの傾きは、
直線mの傾き:ma=tan(90°−35°+30°/2)=tan70°=2.747,
直線nの傾き:na=tan(90°−35°−30°/2)=tan40°=0.839 ・・・(4)
となる。
一方、被写体Bと被写体Cの撮影位置Aとの傾き、つまり直線bと直線cの傾きは、それぞれ、
ba=(yb−ya)/(xb−xa)=(23−16)/(30−23)=7/7=1.0,
ca=(yc−ya)/(xc−xa)=(18−16)/(32−23)=2/9=0.222 ・・・(5)
となる。したがって、na<ba<maの関係が成立し,被写体Bは撮影画像に写り込む。一方、ca<naとなるため、被写体Cは撮影画像に写り込まない。
以上の判定方法では、撮影位置から被写体までの距離すなわち撮影距離を考慮していない。撮影距離を考慮するのであれば、被写体の横幅にもよるが、被写体が撮影画像に示す割合の目安になる。
なお、誤ったルートエリア22gを描画してしまった場合には、該当箇所を「消しゴムボタン」22eで消去する。消去して変更されたルートエリア22gにしたがって、上述したサムネイル画像および撮影位置と撮影範囲の表示が変更される。
ステップ10において、ルートエリア22gの被写体が写っている画像をルートエリア22gの開始地点Sから終了地点Eまでの順番に並べ替え、図7に示すように並べ替えた順に選択画像領域23に画像を表示する。上述したように、地図上をマウスドラッグして描画されたルートエリアはグループ化された連続地点として表現されるが、そのプロットされる地点の順番を記憶することによって、どの順番でルートエリアが描画されたのかを判断できる。ルートエリアを構成する各地点の被写体が写り込んでいる画像をルートエリアに沿って取り出し、並べ替える。
ところで、ルートエリア22gから撮影位置が遠くなるにしたがって、画像に写り込んでいるルートエリア22gの被写体像が小さくなって不鮮明になる。そこで、地図表示領域22の「対象画像距離設定スライダー」22fによって、ルートエリア22gからどの程度離れた撮影位置の画像をスライドショーの対象画像にするかを予め設定することができる。
図8は、「対象画像距離設定スライダー」22fによりルートエリア22gから撮影位置までの距離を所定距離以内に設定した場合の一例を示す。この例では、ルートエリア22gから設定距離までの範囲22hにある被写***置(円形マーク22aで示す)の画像をスライドショーの対象画像とする。
また、いったん設定したルートエリア22gに加え、途中から分岐するような“二股ルートエリア”を後から描画し、ルートエリア22gを追加することもできる。図9に、先に描いたルートエリア22gの途中から別の二股に分岐したルートエリア22gを追加した場合を示す。ルートエリア22gの追加にともない、追加部分のルートエリアの被写体が写り込んでいる画像がサムネイル表示領域21に追加され、それらの画像の撮影位置および撮影範囲を示す円形マーク22aと直線22bが地図表示領域22に追加される。
使用者は、選択画像表示領域23に写し出された画像(図7参照)を見てスライドショーを作成したい被写体が実際にどのように写っているのかを確認することができる。このとき、「表示送りボタン」23bを操作して任意の画像を表示させることができ、「採用するボタン」23cを操作してスライドショー用画像として採用を決定する。
図2のステップ11で選択画像表示領域23に表示されている画像をスライドショー用画像として採用したか否かを確認し、「採用するボタン」23cが操作されて採用されたらステップ12へ進む。ステップ12では、採用された画像のデータを1枚目のスライドショー用画像としてメモリ5bに記憶するとともに、図9に示すように、採用された画像をスライドショープレビュー領域24にも表示し、地図表示領域22において採用された画像の撮影位置を示す円形マーク22aを他の撮影位置の円形マーク22aと異なる色で表示する。
図3のステップ21において、選択画像表示領域23に表示されている画像を2枚目以降のスライドショー用画像として採用したか否かを確認し、「採用するボタン」23cが操作されて採用されたらステップ22へ進む。2枚目以降のスライドショー用画像の採用決定に際して、選択画像表示領域23の「おすすめ度」の表示領域23aに上述した方法で決定されたおすすめ度を表示する。
ステップ22では、採用された画像を2枚目以降のスライドショー用画像としてメモリ5bに記憶するとともに、採用された画像をスライドショープレビュー領域24にも表示する。また、図10に示すように、採用された画像の撮影位置を示す円形マーク22aを異なる色で表示するとともに、これまでにスライドショー用として採用された画像の撮影位置を示す円形マーク22aを枠22iで結び採用グループとしてグループ表示する。
使用者は、スライドショー用画像を選別したら、スライドショープレビュー領域24の「表示送りボタン」24dを操作してスライドショーのプレビューを行うことができる。このとき、必要に応じて「エフェクトプルダウンメニューボタン」24bを操作してトレンジションで用いるエフェクト、例えばフェードなどを選択したり、「インターバルテキストボックス」24cにスライドショーの画像の表示間隔を設定することができる。また、「採用しないボタン」24aを操作して再生途中の任意の画像の採用を取り消すことができる。
ステップ23において「表示送りボタン」24dによりスライドショープレビューの操作がなされたらステップ24へ進み、メモリ5bに記憶されているスライドショー用画像を開始地点Sから終了地点Eまでの順番にスライドショープレビュー領域24に表示する。このとき、エフェクトやインターバルの設定操作があれば、操作に応じた設定を行ってスライドショープレビューに反映させる。
ステップ25で「採用しないボタン」24aによりプレビュー表示中の画像の採用取り消しがあったらステップ26へ進み、その画像データをメモリ5bから消去してスライドショー用画像から取り消す。
使用者は、スライドショープレビューを見てスライドショーを作成するか否かを判断することができる。ステップ27において、「スライドショー作成ボタン」24eが操作されてスライドショー作成要求があるか否かを確認し、スライドショー作成の要求があればステップ28へ進み、なければステップ31へ進む。スライドショー作成要求がない場合は、ステップ31で「閉じるボタン」20aが操作されてスライドショー作成の終了要求があるか否かを確認し、終了要求があれば図2のステップ1へ戻って画面を表示し、終了要求がなければステップ21へ戻ってスライドショー用画像の採用処理を継続する。
一方、スライドショーの作成要求がある場合には、ステップ28で採用画像によるスライドショーを作成するとともに、表示装置6にファイル出力ダイアログ(不図示)を表示して、生成されたスライドショーのファイル名の入力を促す。操作装置3により使用者がファイル名を設定すると、ステップ29でファイル名を入力し、続くステップ30で新しいスライドショーデータをファイル名を付けて記憶装置2に記憶する。
なお、実際に作成するスライドショーデータは、静止画を一定間隔ごとに表示する汎用の動画データフォーマットでもよいし、ある特定のアプリケーションでサポートするスライドショーの型式でも構わない。
上述した一実施の形態では、スライドショー作成に用いる画像の選択からスライドショー作成までを半自動で処理する例を示したが、ルートエリア設定後にスライドショー用画像の選択からスライドショー画像の作成、保存までの処理をすべて自動で実行するためのモードを設け、上述した半自動モードかまたは全自動モードかを選択可能としてもよい。
《他の実施の形態》
運動会などのトラック競技の画像のスライドショーを作成する他の一実施の形態を説明する。ここでは、学校の運動場のトラック周りにルートエリアを設定し、トラック競技の選手をスタート地点からゴール地点まで撮影した画像を検索してスライドショーを作成する。なお、この実施の形態の画像表示装置の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。
図13〜図14は、他の実施の形態の画像表示制御プログラムを示すフローチャートである。これらのフローチャートにより他の実施の形態の画像表示動作を説明する。画像処理装置1において、使用者が操作装置3により画像表示制御プログラムを起動すると、CPU5aはメモリ5bに記憶されている画像表示制御プログラムの実行を開始する。
ステップ41において、図4に示すように、表示装置6の表示画面6aに画像表示制御の画面を表示するとともに、前回終了時のフォルダの画像をサムネイル表示する。この実施の形態の画像表示プログラムの画面については図4に示す内容と同様であり、図示と説明を省略する。ステップ42で、フォルダ選択プルダウンメニューから使用者が選択したフォルダを入力する。ここでは、使用者が「運動会」フォルダを選択した場合を例に挙げて説明する。ステップ43では、使用者が選択した「運動会」フォルダに収納されている画像を画面にサムネイル表示する。
ステップ44において、サムネイル表示されている「運動会」フォルダの画像の中から、使用者がスライドショーを作成したいとして選択したルート、ここでは運動場のトラック沿いの画像を複数枚入力する。使用者が運動場のトラックで徒競走をしている選手の画像にマウスポインタを当てて右クリックすると、コンピューター5は選択画像を入力し、上述したように画面に表示されている選択画像に枠17を表示する(不図示)。
なお、スライドショーを作成したいとして選択する画像は複数あってもよいが、選択対象の画像はGPSによる撮影位置と方位センサによる撮影方位や撮影レンズの撮影画角などの情報が記録されていなければならない。撮影方位については、撮影時に記録されるGPSユニットなどに内蔵される電子コンパスのデータが利用できる。
ステップ45において、処理選択プルダウンメニューから使用者が選択した処理を入力し、「スライドショー作成」処理が選択されたか否かを判別する。「スライドショー作成」処理が選択されていない場合はステップ46へ進み、処理選択プルダウンメニューから使用者が選択した処理を実行する。ここではそれらの処理内容の説明を省略する。処理選択プルダウンメニューから使用者が「スライドショー作成」処理を選択した場合はステップ47へ進み、図4に示す画面を閉じてスライドショーを作成するためのスライドショー作成ウインドウを表示する。
図15はスライドショー作成ウインドウ20の一例を示す。なお、この他の一実施の形態のスライドショー作成ウインドウ20は、図5〜図9に示すスライドショー作成ウインドウ20と一部を除き同様であり、同様な部分に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。このスライドショー作成ウインドウ20は、サムネイル表示領域21、地図表示領域22、選択画像表示領域23およびスライドショープレビュー領域24の上述した4つの領域と、タイムライン表示領域25の合計5個の領域に分割されている。サムネイル表示領域21、地図表示領域22、選択画像表示領域23およびスライドショープレビュー領域24については、図5〜図9に示すそれらと同様であり説明を省略する。
タイムライン表示領域25は、スライドショー作成ウインドウ20の中央、地図表示領域22の下方に配置され、サムネイル表示領域21に表示されている画像および地図表示領域22に表示されている撮影位置(円形マーク22a)と撮影範囲(直線22b)に対応する画像の撮影日時を時間順にプロット表示する領域である。なお、各画像の撮影日時は画像データの撮影日時データから取得する。
このタイムライン表示領域25において、ある特定幅の同一位置で撮影された画像は同じ行にプロット表示する。すなわち、タイムライン表示領域25の縦方向が撮影位置の分布を示し、横方向が撮影時刻の分布を示す。タイムライン表示領域25の左上には、撮影年月日を入力するテキストボックス25aがあり、使用者がここに入力した日付の画像のみが表示対象となる。
以下、図16〜図20に示すスライドショー作成ウインドウ20を参照しながら、他の実施の形態のスライドショー作成動作を説明する。なお、図16〜図20に示すスライドショー作成ウインドウ20において、画面上の各種操作ボタン等は図15に示すそれらと同様であり、説明を省略する。
図16において、使用者は、地図表示領域22の「線描画ボタン」22cにマウスポインタを設定してクリックした後、表示されている地図上でスライドショーを作成したい被写体の位置を線22gで描画する。線の描画はマウスのドラッグ操作による。地図上の開始地点Sにマウスポインタを設定してクリックしたまま任意の線、ここでは運動場のトラックに沿ってマウスポインタを移動した後、終了地点(E;不図示)でマウスのドラッグ操作を停止する。このとき、線幅は「線幅設定スライダー」22dで設定された幅となる。この線描画操作で地図上に描かれた帯状の線を以下では「ルートエリア」22gと呼ぶ。
図13のステップ48で、使用者がスライドショーを作成したい被写体の位置を地図上にルートエリアとして描画したか否かを確認し、ルートエリアを描画したらステップ49へ進み、上述したようにルートエリア22gを設定する。
地図上に幅のあるルートエリア22gが設定されたら、使用者が選択した「運動会」フォルダに収納されている画像の中から、ルートエリア22gの被写体が写っている画像を抽出してサムネイル表示領域21にサムネイル表示するとともに、図17に示すように、抽出した画像の撮影位置を示す円形マーク22aと撮影範囲を示す2本の直線22bを地図表示領域22に表示する。なお、画像の撮影位置がルートエリア内にあっても構わない。
なお、この他の実施の形態ではルートエリア22gの被写体が写っているサムネイル画像と撮影範囲内にルートエリア22gの被写体を包含する円形マーク22aおよび直線22bのみを表示する例を示すが、フォルダ内のすべてのサムネイル画像と撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bを表示し、ルートエリア22gの被写体が写っているサムネイル画像とその撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bと、それら以外のサムネイル画像とその撮影範囲を示す円形マーク22aおよび直線22bとを異なる色で表示したり、あるいは前者を点滅表示するなど、両者を容易に識別できる形態で表示するようにしてもよい。
また、使用者が設定した被写***置の緯度および経度から、その被写***置を撮影範囲に含む撮影位置と撮影方位の画像、すなわち使用者が設定した被写体が写り込んでいる画像を検索する手法については、上述した一実施の形態の手法による。
誤ったルートエリア22gを描画してしまった場合には、該当箇所を「消しゴムボタン」22eで消去する。消去して変更されたルートエリア22gにしたがって、上述したサムネイル画像および撮影位置と撮影範囲の表示が変更される。
ステップ50では、地図表示領域22に表示された撮影位置(円形マーク22a)と撮影範囲(直線22b)に対応する画像の撮影日時を、図17に示すようにタイムライン表示領域25にプロットする。なお、この時点では撮影日時の異なる画像が含まれている。
使用者は、タイムライン表示領域25の撮影日入力用テキストボックス25aにスライドショーを作成する画像の撮影年月日を書き込み、指定することができる。ステップ51でスライドショーを作成する画像の撮影日が入力されたか否かを確認し、撮影日が入力されたらステップ52へ進む。ステップ52では、指定撮影日の画像の撮影位置(円形マーク22a)と撮影範囲(直線22b)のみを地図表示領域22に表示するとともに、指定撮影日の画像のプロットのみをタイムライン表示領域25に表示する。なお、撮影時間帯についても絞り込みの条件に加えてもよい。
ステップ53において、ルートエリア22gの被写体が写っている画像をルートエリア22gの開始地点Sから終了地点Eまでの順番に並べ替え、図18に示すように並べ替えた順に選択画像領域23に画像を表示する。上述したように、地図上をマウスドラッグして描画されたルートエリアはグループ化された連続地点として表現されるが、そのプロットされる地点の順番を記憶することによって、どの順番でルートエリアが描画されたのかを判断できる。ルートエリア22gを構成する各地点の被写体が写り込んでいる画像をルートエリア22gに沿って取り出し、並べ替える。
ところで、ルートエリア22gから撮影位置が遠くなるにしたがって、画像に写り込んでいるルートエリア22gの被写体像が小さくなって不鮮明になる。そこで、地図表示領域22の「対象画像距離設定スライダー」22fによって、ルートエリア22gからどの程度離れた撮影位置の画像をスライドショーの対象画像にするかを予め設定することができる。
また、いったん設定したルートエリア22gに加え、途中から分岐するような“二股ルートエリア”を後から描画し、ルートエリア22gを追加することもできる。ルートエリア22gの追加にともない、追加部分のルートエリアの被写体が写り込んでいる画像の撮影位置(円形マーク22a)と撮影範囲(直線22b)が地図表示領域22に追加され、それらの画像の撮影日プロットがタイムライン表示領域25に追加される。
使用者は、選択画像表示領域23に写し出された画像(図18参照)を見てスライドショーを作成したい被写体が実際にどのように写っているのかを確認することができる。このとき、「表示送りボタン」23bを操作して任意の画像を表示させることができ、「採用するボタン」23cを操作してスライドショー用画像として採用を決定する。
ステップ54で選択画像表示領域23に表示されている画像をスライドショー用画像として採用したか否かを確認し、「採用するボタン」23cが操作されて採用されたらステップ55へ進む。ステップ55では、採用された画像のデータを1枚目のスライドショー用画像としてメモリ5bに記憶するとともに、図18に示すように、採用された画像をスライドショープレビュー領域24にも表示する。さらに、地図表示領域22では採用画像の撮影位置を示す円形マーク22aを他の撮影位置の円形マーク22aと異なる色で表示するとともに、タイムライン表示領域25では採用画像のプロットを他のプロットと異なる色で表示する。
図15のステップ61において、選択画像表示領域23に表示されている画像を2枚目以降のスライドショー用画像として採用したか否かを確認し、「採用するボタン」23cが操作されて採用されたらステップ62へ進む。2枚目以降のスライドショー用画像の採用決定に際して、選択画像表示領域23の「おすすめ度」の表示領域23aに上述した方法で決定されたおすすめ度を表示する。
ステップ62では、採用された画像を2枚目以降のスライドショー用画像としてメモリ5bに記憶するとともに、採用された画像をスライドショープレビュー領域24にも表示する。さらに、地図表示領域22では採用画像の撮影位置を示す円形マーク22aを他の撮影位置の円形マーク22aと異なる色で表示するとともに、タイムライン表示領域25では採用画像のプロットを他のプロットと異なる色で表示する。
使用者は、スライドショー用画像を選別したら、スライドショープレビュー領域24の「表示送りボタン」24dを操作してスライドショーのプレビューを行うことができる。このとき、必要に応じて「エフェクトプルダウンメニューボタン」24bを操作してトレンジションで用いるエフェクト、例えばフェードなどを選択したり、「インターバルテキストボックス」24cにスライドショーの画像の表示間隔を設定することができる。また、「採用しないボタン」24aを操作して再生途中の任意の画像の採用を取り消すことができる。
ステップ63において「表示送りボタン」24dによりスライドショープレビューの操作がなされたらステップ64へ進み、メモリ5bに記憶されているスライドショー用画像を開始地点Sから終了地点Eまでの順番にスライドショープレビュー領域24に表示する。このとき、エフェクトやインターバルの設定操作があれば、操作に応じた設定を行ってスライドショープレビューに反映させる。
ステップ65で「採用しないボタン」24aによりプレビュー表示中の画像の採用取り消しがあったらステップ66へ進み、その画像データをメモリ5bから消去してスライドショー用画像から取り消す。
使用者は、スライドショープレビューを見てスライドショーを作成するか否かを判断することができる。ステップ67において、「スライドショー作成ボタン」24eが操作されてスライドショー作成要求があるか否かを確認し、スライドショー作成の要求があればステップ69へ進み、なければステップ68へ進む。スライドショー作成要求がない場合は、ステップ68で「閉じるボタン」20aが操作されてスライドショー作成の終了要求があるか否かを確認し、終了要求があれば図13のステップ41へ戻って画面を表示し、終了要求がなければステップ61へ戻ってスライドショー用画像の採用処理を継続する。
一方、スライドショーの作成要求がある場合には、ステップ69で採用画像によるスライドショーを作成するとともに、表示装置6にファイル出力ダイアログ(不図示)を表示して、生成されたスライドショーのファイル名の入力を促す。操作装置3により使用者がファイル名を設定すると、ステップ70でファイル名を入力し、続くステップ71で新しいスライドショーデータをファイル名を付けて記憶装置2に記憶する。
なお、実際に作成するスライドショーデータは、静止画を一定間隔ごとに表示する汎用の動画データフォーマットでもよいし、ある特定のアプリケーションでサポートするスライドショーの型式でも構わない。
上述した他の実施の形態では、スライドショー作成に用いる画像の選択からスライドショー作成までを半自動で処理する例を示したが、ルートエリア設定後にスライドショー用画像の選択からスライドショー画像の作成、保存までの処理をすべて自動で実行するためのモードを設け、上述した半自動モードかまたは全自動モードかを選択可能としてもよい。
ところで、被写体が人物である場合には、作成したいスライドショーはある特定人物が写っている画像を素材として使用したい場合が多い。そこで、図20に示すように、選択画像表示領域23に選択画像が表示されているときに、使用者が、特定人物の顔部分にマウスポインタを設定して右クリックし、表示されるテキストメニューから「顔認識」項目を選択すると、その人物の顔を認識し、これ以降の処理において選択画像表示領域23で画像選択を行う際に、当該人物の顔が認識された画像に対してはおすすめ度を高くする。あるいは、自動的に当該人物のみをスライドショーに採用する専用の操作ボタンを設け、その操作ボタンが操作されたら当該人物が写っている画像のみを抽出し、スライドショー作成用に採用する。
タイムライン表示領域25に並ぶ時間順にスライドショーを作成した場合に、例えば、撮影位置の異なる二カ所で同時間に連写した画像が数多く存在すると、極端な場合には一枚ずつ交互にそれぞれの場所で撮影された画像がスライドショーに採用される。結果として面白い演出効果が得られる場合もあるが、多くの場合、同じ位置で撮影された画像を何枚か纏めてグループ化し、これらの各グループを順にスライドショーで表示した方が好ましい。なお、タイムライン表示領域25の変形例として、別のダイアログを表示してプロット表示に当たる部分をサムネイル表示とし、使用者が任意でスライドショーの素材リストの順番を設定できるようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態とそれらの変形例において、実施の形態どうし、または実施の形態と変形例とのあらゆる組み合わせが可能である。
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、使用者が設定した地図上の線を入力し、画像データに含まれる画像の撮影位置および撮影方位に基づいて、画像の中に設定線上の被写体が写り込んでいるか否かを判定する。そして、複数の画像データの中から、設定線上の被写体が写り込んでいる画像データを検索するようにしたので、多くの画像の中から地図上の任意の線上の被写体が写っている画像を検索することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、画像データに含まれる画像の撮影位置、撮影方位および撮影画角に基づいて、画像の中に設定線上の被写体が写り込んでいるか否かを判定するようにしたので、多くの画像の中から設定線上の被写体が写り込んでいる画像を正確に抽出することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、画像データに含まれる画像の撮影位置、撮影方位、撮影画角および撮影距離に基づいて、画像の中に設定線上の被写体が写り込んでいるか否かを判定するようにしたので、多くの画像の中から設定線上の被写体が鮮明に写り込んでいる画像を正確に抽出することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、使用者が設定した地図上の幅を有する帯状の領域を入力し、画像データに含まれる画像の撮影位置および撮影方位に基づいて画像の中に設定領域の被写体が写り込んでいるか否かを判定する。そして、複数の画像データの中から設定領域の被写体が写り込んでいる画像データを検索するようにしたので、多くの画像の中から地図上の帯状の領域の被写体が写っている画像を検索することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、複数の画像データの中から、設定線上の被写体が写り込んでおり、かつ画像データに含まれる撮影日または撮影時間帯が使用者により指定された撮影日または撮影時間帯の画像データを検索するようにしたので、天候などの撮影環境が同じ画像を検索することができ、これらの画像によりスライドショーを作成した場合でも違和感のないスライドショーを生成することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、画像データに対して使用者が指定した人物の顔を認識するとともに、使用者が指定した人物の顔が写り込んでいる画像データを検索するようにしたので、任意の人物が写り込んでいる画像を容易に検索することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、検索された複数の画像データを所定の順に並べ替え、複数の画像データを所定の順に表示するスライドショーを作成するようにしたので、地図上の任意の線上の被写体が写っている複数の画像によりスライドショーを作成することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、複数の画像データを線に沿った順に並べ替えるようにしたので、地図上の任意の線に沿った被写体のスライドショーを作成することができる。
上述した実施の形態とその変形例によれば、複数の画像データを撮影時刻の順に並べ替えるようにしたので、地図上の任意の線に沿った被写体を撮影時刻の順に表示するスライドショーを作成することができる。