JP2013177958A - トランスミッションのケーシング構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トランスミッションのケーシングのケースカバーの重量増加を最小限に抑えながら、その膜面振動を効果的に抑制する。
【解決手段】 ミッションケース52の開口部に締結したケースカバー54に、第1軸13の軸線L1を中心として外側にドーム状に張り出す第1球面壁61と、第2軸14の軸線L2を中心として外側にドーム状に張り出す第2球面壁66と、第1球面壁61の一部および第2球面壁66の一部に重なって外側にドーム状に張り出す第3球面壁71とを形成したので、第1〜第3球面壁61,66,71を相互に独立して形成する場合に比べて、それら3個の球面壁61,66,71が相互に補強し合ってケースカバー54の剛性が高められることで、特別の補強リブを必要とせずにケースカバー54の膜面振動を効果的に抑制することが可能になり、ケースカバー54の重量増加も最小限に抑えられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、相互に平行に配置された第1軸および第2軸を収納するミッションケースの開口部に、前記第1、第2軸の軸端に対向するケースカバーを結合したトランスミッションのケーシング構造に関する。
自動二輪車のスイング式のパワーユニットのベルト式無段変速機を収納する伝動ケースのカバーに、遠心式クラッチを覆う半球状のドーム壁を形成し、このドーム壁の外面および内面に放射状に延びる外側リブおよび内側リブを形成することで、伝動ケースのカバーを補強して膜面振動を抑制するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009ー30715号公報
ところで上記従来のものは、1個の半球状のドーム壁が単独で形成されているのでカバーの剛性を充分に高めることができず、カバーの膜面振動を抑制するにはドーム壁に外側リブおよび内側リブを形成する必要があり、そのためにカバーの重量が増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、トランスミッションのケーシングのケースカバーの重量増加を最小限に抑えながら、その膜面振動を効果的に抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、相互に平行に配置された第1軸および第2軸を収納するミッションケースの開口部に、前記第1、第2軸の軸端に対向するケースカバーを結合したトランスミッションのケーシング構造において、前記ケースカバーは、前記第1軸の軸線を中心として該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第1球面壁と、前記第2軸の軸線を中心として該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第2球面壁と、前記第1球面壁の一部および前記第2球面壁の一部に重なって該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第3球面壁とを備えることを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第1、第2軸と平行に配置された第3軸の軸端を前記第3球面壁の中心に対向させ、前記第3球面壁の中心から延びる油路で前記第3軸の内部に給油することを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中央部から外向きに張り出すドーム状の第4球面壁を備え、前記第4球面壁の外周部の内面にベアリングを支持するベアリング支持部を形成し、前記ベアリングに前記一方の球面壁に対向する前記第1、第2軸の一方の軸の軸端を支持することを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中心から延びる油路で前記第1、第2軸の一方の軸の内部に給油することを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁に、外向きに突出して放射状に延びる複数の補強部を形成したことを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中心から径方向外側に延びる第1リブと、前記一方の球面壁の外周部から径方向外側に延びる第2リブとを、前記一方の球面壁の外表面から外側に張り出すように形成するとともに、前記第1、第2リブの少なくとも一方のリブの稜線と他方のリブとを、前記一方の球面壁の外表面から外側に張り出す張出壁で接続したことを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、前記第1、第2リブの径方向外端間に、前記ミッションケースを車体に固定する取付部を設けたことを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項6または請求項7の構成に加えて、前記張出壁は、前記第1リブの稜線と前記第2リブの稜線とを接続することを特徴とするトランスミッションのケーシング構造が提案される。
尚、実施の形態の第1主入力軸13は本発明の第1軸に対応し、実施の形態の第2主入力軸14は本発明の第2軸に対応し、実施の形態の出力軸19は本発明の第3軸に対応する。
請求項1の構成によれば、トランスミッションの第1軸および第2軸を収納するミッションケースの開口部に結合したケースカバーに、第1軸の軸線を中心として該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第1球面壁と、第2軸の軸線を中心として該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第2球面壁と、第1球面壁の一部および第2球面壁の一部に重なって該ケースカバーの外側にドーム状に張り出す第3球面壁とを形成したので、第1〜第3球面壁を相互に独立して形成する場合に比べて、それら3個の球面壁が相互に補強し合ってケースカバーの剛性が高められることで、特別の補強リブを必要とせずにケースカバーの膜面振動を効果的に抑制することが可能になり、ケースカバーの重量増加も最小限に抑えられる。
また請求項2の剛性によれば、第1、第2軸と平行に配置された第3軸の軸端を第3球面壁の中心に対向させ、第3球面壁の中心から延びる油路で第3軸の内部に給油するので、第3軸の長手方向中間部で径方向外側から内側に給油する場合に比べて効率良く給油を行うことができる。
また請求項3の構成によれば、第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中央部から外向きに張り出すドーム状の第4球面壁を備えるので、二つの球面壁の組み合わせによりケースカバーの剛性を一層高めることができるだけでなく、第4球面壁の外周部の内面に第1、第2軸の一方の軸のベアリングを支持するベアリング支持部を形成したので、このベアリング支持部によりケースカバーの剛性をより一層高めることができる。
また請求項4の構成によれば、第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中心から延びる油路で第1、第2軸の一方の軸の内部に給油するので、前記軸の長手方向中間部で径方向外側から内側に給油する場合に比べて効率良く給油を行うことができる。
また請求項5の構成によれば、第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁に、外向きに突出して放射状に延びる複数の補強部を形成したので、第1球面壁または第2球面壁の剛性を補強部によって更に高めることができる。
また請求項6の構成によれば、第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面壁の中心から径方向外側に延びる第1リブと、一方の球面壁の外周部から径方向外側に延びる第2リブとを、一方の球面壁の外表面から外側に張り出すように形成するとともに、第1、第2リブの少なくとも一方のリブの稜線と他方のリブとを、一方の球面壁の外表面から外側に張り出す張出壁で接続したので、第1、第2リブおよび張出壁の協働により第1球面壁または第2球面壁の剛性を更に高めることができる。
また請求項7の構成によれば、第1、第2リブの径方向外端間にミッションケースを車体に固定する取付部を設けたので、第1、第2リブで取付部の強度を高めてミッションケースを車体に強固に取り付けることができる。
また請求項8の構成によれば、張出壁は、第1リブの稜線と第2リブの稜線とを接続するので、第1、第2球面壁の少なくとも一方の球面からの張出壁の張出量を最大限に確保して第1球面壁または第2球面壁の剛性を効果的に高めることができる。
ツインクラッチ式トランスミッションのスケルトン図。(第1の実施の形態) トランスミッションのケーシングをエンジンと反対側から見た図。(第1の実施の形態) ケースカバーの外面の形状を示す図。(第1の実施の形態) 図3の4−4線断面図。(第1の実施の形態) ケースカバーの外面の形状を示す図。(第2の実施の形態) ケースカバーの断面形状を示す図。(第3の実施の形態) ケースカバーの断面形状を示す図。(第4の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、自動車用のツインクラッチ式のトランスミッションTは、エンジンEのクランクシャフト11にトルクコンバータ12を介して同軸に接続された第1主入力軸13と、第1主入力軸13に対して平行に配置された第2主入力軸14とを備える。第1主入力軸13および第2主入力軸14の外周にはそれぞれ筒状の第1副入力軸15および第2副入力軸16が相対回転自在に嵌合しており、第1主入力軸13および第1副入力軸15は第1クラッチ17を介して結合可能であり、かつ第2主入力軸14および第2副入力軸16は第2クラッチ18を介して結合可能である。
第1主入力軸13および第2主入力軸14と平行に出力軸19およびアイドル軸20が配置されており、第1主入力軸13に固設したドライブギヤ21がアイドル軸20に固設したアイドルギヤ22に噛合し、アイドルギヤ22は第2主入力軸14に固設したドリブンギヤ23に噛合する。従って、エンジンEの運転時に第1主入力軸13および第2主入力軸14は常時同方向に回転する。
第1副入力軸15には1速ドライブギヤ24、3速ドライブギヤ25、5速ドライブギヤ26および7速ドライブギヤ27が相対回転自在に支持されており、1速ドライブギヤ24および3速ドライブギヤ25は1速−3速シンクロ装置28を介して第1副入力軸15に選択的に結合可能であり、5速ドライブギヤ26および7速ドライブギヤ27は5速−7速シンクロ装置29を介して第1副入力軸15に選択的に結合可能である。
第2副入力軸16には2速ドライブギヤ30、4速ドライブギヤ31、6速ドライブギヤ32および8速ドライブギヤ33が相対回転自在に支持されており、2速ドライブギヤ30および4速ドライブギヤ31は2速−4速シンクロ装置34を介して第2副入力軸16に選択的に結合可能であり、6速ドライブギヤ32および8速ドライブギヤ33は6速−8速シンクロ装置35を介して第2副入力軸16に選択的に結合可能である。
出力軸19には1速−2速ドリブンギヤ36、3速−4速ドリブンギヤ37、5速−6速ドリブンギヤ38および7速−8速ドリブンギヤ39が固設されており、1速−2速ドリブンギヤ36は1速ドライブギヤ24および2速ドライブギヤ30に同時に噛合し、3速−4速ドリブンギヤ37は3速ドライブギヤ25および4速ドライブギヤ31に同時に噛合し、5速−6速ドリブンギヤ38は5速ドライブギヤ26および6速ドライブギヤ32に同時に噛合し、7速−8速ドリブンギヤ39は7速ドライブギヤ27および8速ドライブギヤ33に同時に噛合する。
アイドル軸20には第2副入力軸16の1速ドライブギヤ24に噛合するリバースアイドルギヤ40が相対回転自在に支持されており、このリバースアイドルギヤ40はリバースクラッチ41を介してアイドル軸20に結合可能である。
出力軸19に固設したファイナルドライブギヤ42がディファレンシャルギヤ43に固設したファイナルドリブンギヤ44に噛合しており、ディファレンシャルギヤ43から左右に延びる車軸45,45が左右の駆動輪W,Wに接続される。
従って、1速−3速シンクロ装置28で1速ドライブギヤ24を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→1速−3速シンクロ装置28→1速ドライブギヤ24→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、1速変速段が確立する。
また2速−4速シンクロ装置34で2速ドライブギヤ30を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→2速−4速シンクロ装置34→2速ドライブギヤ30→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、2速変速段が確立する。
また1速−3速シンクロ装置28で3速ドライブギヤ25を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→1速−3速シンクロ装置28→3速ドライブギヤ25→3速−4速ドリブンギヤ37→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、3速変速段が確立する。
また2速−4速シンクロ装置34で4速ドライブギヤ31を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→2速−4速シンクロ装置34→4速ドライブギヤ31→3速−4速ドリブンギヤ37→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、4速変速段が確立する。
また5速−7速シンクロ装置29で5速ドライブギヤ26を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→5速−7速シンクロ装置29→5速ドライブギヤ26→5速−6速ドリブンギヤ38→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、5速変速段が確立する。
また6速−8速シンクロ装置35で6速ドライブギヤ32を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→6速−8速シンクロ装置35→6速ドライブギヤ32→5速−6速ドリブンギヤ38→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、6速変速段が確立する。
また5速−7速シンクロ装置29で7速ドライブギヤ27を第1副入力軸15に結合した状態で第1クラッチ17を係合すると、第1主入力軸13の回転が第1クラッチ17→第1副入力軸15→5速−7速シンクロ装置29→7速ドライブギヤ27→7速−8速ドリブンギヤ39→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、7速変速段が確立する。
また6速−8速シンクロ装置35で8速ドライブギヤ33を第2副入力軸16に結合した状態で第2クラッチ18を係合すると、第2主入力軸14の回転が第2クラッチ18→第2副入力軸16→6速−8速シンクロ装置35→8速ドライブギヤ33→7速−8速ドリブンギヤ39→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に伝達され、8速変速段が確立する。
またリバースクラッチ41を係合すると、第1主入力軸13の回転がドライブギヤ21→アイドルギヤ22→アイドル軸20→リバースクラッチ41→リバースアイドルギヤ40→1速ドライブギヤ24→1速−2速ドリブンギヤ36→出力軸19→ファイナルドライブギヤ42→ファイナルドリブンギヤ44の経路でディファレンシャルギヤ43に逆回転となって伝達され、リバース速変速段が確立する。
次に、図2〜図4に基づいてトランスミッションTのケーシングの構造を説明する。
図2はトランスミッションTをエンジンEの反対側から見た図であり、トランスミッションTのケーシングは、エンジンブロックに締結されるトルクコンバータケース51にミッションケース52の外周部が複数本のボルト53…で締結され、ミッションケース52にケースカバー54の外周部が複数本のボルト55…で締結される。ミッションケース52の前側の側面には、トルクコンバータ12、第1クラッチ17、第2クラッチ18、リバースクラッチ41、各シンクロ装置の油圧アクチュエータ等に供給する油圧を制御するバルブブロック56が締結される。
ケースカバー54は、前下方から後上方に傾斜して配置された概略小判形(陸上競技のトラック形)の板状部材であり、その内面に第1主入力軸13、第2主入力軸14、出力軸19およびアイドル軸20の軸端が臨んでいる。ミッションケース52の前側に配置された第1主入力軸13に対して第2主入力軸14は後上方に配置され、第1主入力軸13および第2主入力軸14を結ぶ直線の後下方に出力軸18が配置され、前記直線の前上方にアイドル軸20が配置されており、従って第1主入力軸13、第2主入力軸14、出力軸19およびアイドル軸20の位置は菱形の四つの頂点の位置に対応する。またディファレンシャルギヤ43は、ケースカバー54の輪郭から外れたミッションケース52の後下方に配置される。
次に、図3および図4に基づいてケースカバー54の形状を詳細に説明する。
ケースカバー54はミッションケース52に結合される割り面57に沿う環状のフランジ部58を備えており、フランジ部58には前記ボルト55…が貫通する複数のボス部59…が所定間隔で形成され、フランジ部58の内周側は基本的に平坦な平面壁60で接続される。ケースカバー54の平面壁60の前部から、第1主入力軸13の軸線L1を中心とするドーム状の第1球面壁61が外向きに膨出する。第1球面壁61は球面の一部で構成されており、その外周部は軸線L1方向に起立する環状壁62を介して平面壁60に接続する。
第1球面壁61の内面には環状のベアリング支持部63が内向きに突出しており、ベアリング支持部63に嵌合するベアリング64によって第1クラッチ17の外端部、つまり第1主入力軸13の軸端が支持される。第1球面壁61の中心からパイプ材よりなる油路65が内向きに延びており、この油路65を介して第1主入力軸13に給油される。
ケースカバー54の平面壁60の後部から、第2主入力軸14の軸線L2を中心とするドーム状の第2球面壁66が外向きに膨出する。第2球面壁66は球面の一部で構成されており、その外周部は軸線L2方向に起立する環状壁67を介して平面壁60に接続する。また第2球面壁66の中央から、球面の一部で構成されたドーム状の第4球面壁68が外向きに膨出する。第2球面壁66および第4球面壁68は軸線L2を中心とする同心円状に配置されるが、第4球面壁68の曲率半径は第2球面壁66の曲率半径よりも小さく設定される。第2球面壁66および第4球面壁68の境界部の内面には環状のベアリング支持部69が内向きに突出しており、ベアリング支持部69に嵌合するベアリング70によって第2クラッチ18の外端部、つまり第2主入力軸14の軸端が支持される。
またケースカバー54の平面壁60から、出力軸19の軸線L3を中心とするドーム状の第3球面壁71が外向きに膨出する。第3球面壁71は、第1球面壁61の外周部および第2球面壁66の外周部に重なっており、第1球面壁61の外周部および第2球面壁66から更に外側に膨出する。第3球面壁71の中心からパイプ材よりなる油路74が内向きに延びており、この油路74を介して出力軸19に給油される。
第1球面壁61上には軸線L1を中心として放射状に延びる6本のリブ72…が形成され、そのうちの1本のリブ72は第3球面壁71の中心の軸線L3へと延びており、他の1本のリブ72は第2球面壁33の中心の軸線L2へと延びている。また第2球面壁66上には、第1球面壁61から延びる前記他の1本のリブ72に加えて、軸線L2を中心として放射状に延びる更に3本のリブ72…が形成される。これらのリブ72…の内部に、第1主入力軸13、第2主入力軸14および出力軸19の内部に給油するための油路が形成される。
以上のように、本実施の形態によれば、トランスミッションTのケーシングのケースカバー54に、第1主入力軸13の軸線L1を中心として外側にドーム状に張り出す第1球面壁61と、第2主入力軸14の軸線L2を中心として外側にドーム状に張り出す第2球面壁66と、第1球面壁61の一部および第2球面壁66の一部に重なって外側にドーム状に張り出す第3球面壁71とを形成したので、第1〜第3球面壁61,66,71を相互に独立して形成する場合に比べて、それら第1〜第3球面壁61,66,71が相互に補強し合ってケースカバー54の剛性が高められることで、特別の補強リブを必要とせずにケースカバー54の膜面振動を効果的に抑制することが可能になり、ケースカバー54の重量増加も最小限に抑えられる。
しかも第2球面壁66の中央部からドーム状の第4球面壁68を更に外側に張り出すので、第2球面壁66および第4球面壁68が相互に補強し合ってケースカバー54の剛性が更に高められる。また第1〜第3球面壁61,66,71は放射状に延びる複数のリブ72…で補強されて剛性が更に高められるが、それらのリブ72…は第1主入力軸13、第2主入力軸14および出力軸19に給油する油路を形成するためのものであるため、特別の補強リブを設ける必要がなくなってケースカバー54が軽量化される。
また第1球面壁61の内面と、第2、第4球面壁66,68の境界部の内面とに、それぞれベアリング64,70を支持する環状のベアリング支持部63,69を形成したので、このベアリング支持部63,69によりケースカバー54の剛性を一層高めることができる。
第2の実施の形態
次に、図5に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の第2球面壁66に、その中央の第4球面壁68の外周から径方向外側に放射状に延びる複数の補強部73…を形成したものである。補強部73…は第2球面壁66の外面から外側に張り出すように形成される。
この第2の実施の形態によれば、補強部73…によって第2球面壁66の断面に凹凸形状が加わることで、第2球面壁66の剛性が増加してケースカバー54の膜面振動が一層効果的に抑制される。
第3の実施の形態
次に、図6に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態は第1の実施の形態の変形であって、ケースカバー54に張出壁75を形成することで、その剛性を更に高めるものである。即ち、ケースカバー54の外表面には、第2球面壁66の中心から外周部を超えて径方向外側に直線状に延びる第1リブ76と、第2球面壁66の外周部から径方向外側に直線状に延びる第2リブ77とが外側に突出するように形成される。
第1リブ76および第2リブ77は径方向外側に向かって相互に間隔が狭まるように傾斜しており、それらの先端間に短筒状の取付部78が形成される。取付部78の内部には雌ねじ孔78aが形成されており、そこにボルトで固定した取付ブラケット(図示せず)を車体に締結することで、ミッションケース52が車体に支持される。第2球面壁66、第1リブ76、第2リブ77および取付部78で囲まれた略四辺形の領域が前記張出壁75で覆われる。張出壁75の一辺は第2リブ77の最も高く突出する稜線77aに接続されるとともに、張出壁75の他の一辺は第1リブ76の最も高く突出する稜線76aよりも僅かに低い位置に接続される。
図6(B)および図6(C)の鎖線は、第1の実施の形態に対応するもので、第1リブ76および第2リブ77に挟まれた部分がケースカバー54の内側に凹んでいる。一方、本実施の形態では、第1リブ76および第2リブ77に挟まれた部分がケースカバー54の外側に張り出すことでケースカバー54が肉厚になっている。
以上のように、本実施の形態によれば、第1リブ76および第2リブ77に挟まれた部分の壁面をケースカバー54の外表面側に張り出すように膨出させたことにより、ケースカバー54の剛性を更に高めることができる。しかもミッションケース52を車体に固定する取付部78に第1リブ76および第2リブ77の径方向外端を接続したので、取付部78の強度を高めてミッションケース52を車体に強固に固定することができる。
第4の実施の形態
次に、図7に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態では、張出壁75の一辺が第2リブ77の稜線77aに接続されるとともに、張出壁75の他の一辺が第1リブ76の稜線76aよりも僅かに低い位置に接続されているが、第2の実施の形態では、張出壁75の一辺および他の一辺がそれぞれ第2リブ77の稜線77aおよび第1リブ76の稜線76aに接続されている。これにより、第1リブ76および第2リブ77間に窪みは全く存在せず、第1リブ76の稜線76aおよび第2リブ77の稜線77aが張出壁75で直線状に接続される。また図7(B)から明らかなように、第2球面壁66の内表面には複数のリブ66a…が放射状に形成されるが、そのうちの1本のリブ66a(図7(E)参照)が張出壁75の内表面を横断して補強している。
以上のように、本実施の形態によれば、第3の実施の形態の作用効果に加えて、張出壁75の張り出し量をできるだけ大きく確保し、ケースカバー54を更に効果的に補強することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のトランスミッションTはツインクラッチ式のものであるが、本発明は他の任意の形式のトランスミッションに適用することができる。
また本発明の第1〜第3軸は実施の形態の第1主入力軸13、第2主入力軸14および出力軸19に限定されるものではない。
また実施の形態では第4球面壁68を第2球面壁66上に形成しているが、それを第1球面壁61上に形成しても良い。
また実施の形態では補強部73…および張出壁75を第2球面壁66上に形成しているが、それを第1球面壁61上に形成しても良い。
13 第1主入力軸(第1軸)
14 第2主入力軸(第2軸)
19 出力軸(第3軸)
52 ミッションケース
54 ケースカバー
61 第1球面壁
65 油路
66 第2球面壁
68 第4球面壁
69 ベアリング支持部
70 ベアリング
71 第3球面壁
73 補強部
74 油路
75 張出壁
76 第1リブ
76a 稜線
77 第2リブ
77a 稜線
78 取付部
L1 第1軸の軸線
L2 第2軸の軸線
L3 第3軸の軸線

Claims (8)

  1. 相互に平行に配置された第1軸(13)および第2軸(14)を収納するミッションケース(52)の開口部に、前記第1、第2軸(13,14)の軸端に対向するケースカバー(54)を結合したトランスミッションのケーシング構造において、
    前記ケースカバー(54)は、前記第1軸(13)の軸線(L1)を中心として該ケースカバー(54)の外側にドーム状に張り出す第1球面壁(61)と、前記第2軸(14)の軸線(L2)を中心として該ケースカバー(54)の外側にドーム状に張り出す第2球面壁(66)と、前記第1球面壁(61)の一部および前記第2球面壁(66)の一部に重なって該ケースカバー(54)の外側にドーム状に張り出す第3球面壁(71)とを備えることを特徴とするトランスミッションのケーシング構造。
  2. 前記第1、第2軸(13,14)と平行に配置された第3軸(19)の軸端を前記第3球面壁(71)の中心に対向させ、前記第3球面壁(71)の中心から延びる油路(74)で前記第3軸(19)の内部に給油することを特徴とする、請求項1に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  3. 前記第1、第2球面壁(61,66)の少なくとも一方の球面壁の中央部から外向きに張り出すドーム状の第4球面壁(68)を備え、前記第4球面壁(68)の外周部の内面にベアリング(70)を支持するベアリング支持部(69)を形成し、前記ベアリング(70)に前記一方の球面壁に対向する前記第1、第2軸(13,14)の一方の軸の軸端を支持することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  4. 前記第1、第2球面壁(61,66)の少なくとも一方の球面壁の中心から延びる油路(65)で前記第1、第2軸(13,14)の一方の軸の内部に給油することを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  5. 前記第1、第2球面壁(61,66)の少なくとも一方の球面壁に、外向きに突出して放射状に延びる複数の補強部(73)を形成したことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  6. 前記第1、第2球面壁(61,66)の少なくとも一方の球面壁の中心から径方向外側に延びる第1リブ(76)と、前記一方の球面壁の外周部から径方向外側に延びる第2リブ(77)とを、前記一方の球面壁の外表面から外側に張り出すように形成するとともに、前記第1、第2リブ(76,77)の少なくとも一方のリブ(77)の稜線(77a)と他方のリブ(76)とを、前記一方の球面壁の外表面から外側に張り出す張出壁(75)で接続したことを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  7. 前記第1、第2リブ(76,77)の径方向外端間に、前記ミッションケース(52)を車体に固定する取付部(78)を設けたことを特徴とする、請求項6に記載のトランスミッションのケーシング構造。
  8. 前記張出壁(75)は、前記第1リブ(76)の稜線(76a)と前記第2リブ(77)の稜線(77a)とを接続することを特徴とする、請求項6または請求項7に記載のトランスミッションのケーシング構造。
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