JP2013174570A - 質量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品にその質量に適した加速度を適した方向に作用させることによって、質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる装置を提供する。
【解決手段】質量測定装置100では、記憶部49が質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶している。制御部40は、入力部7から入力された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部49から読み取り、ロボットアーム3を介して物品Qにその適用加速度を作用させ、そのときの力センサ1の出力を読み取る。
それゆえ、質量測定装置100では、物品の質量が小さいときには大きな加速度が作用するように物品を移動させ、物品の質量が大きいときには小さな加速度が作用するように物品を移動させればよいので、1台の装置でも質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、質量測定装置に関し、特に移動している物品の質量をその移動時に測定する質量測定装置に関する。
特許文献1(特開平10−339660号公報)に開示されている質量測定装置は、重力加速度センサによって重力加速度を検出し、その重力加速度で計量器の出力信号を除算して秤量台と非測定物との合計質量を求め、その合計質量から秤量台の質量を減じて被測定物の質量を求めている。それゆえ、振動や設置場所の影響を受けずに正確に質量を測定することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の質量測定装置は、物品に作用する重力によってロードセルが垂直方向へ変位することを利用しているので、ロードセルが重力によっては変位しない状態になる場合、物品の質量を検出することができなくなる。
それゆえ、例えば、マニピュレータやロボットハンドのように、物品を持ち上げて移動させる先端部にロードセルを取り付けて、持ち上げた物品を移動している最中に、その物品の質量を測定しようとしても、従来技術では困難である。
さらに、物品に一定の加速度(重力加速度)が作用するという条件下で測定されている以上、質量が小さい物品と質量が大きい物品とを測定レンジの大きい1台の計量器で計量しようとすれば、質量の小さい物品を測定する際の測定精度が劣るという問題がある。
本発明の課題は、物品にその質量に適した加速度を適した方向に作用させることによって、質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる装置を提供する。
本発明の第1観点に係る質量測定装置は、物品を移動させ、その際に物品に作用する力および加速度から物品の質量を算出する質量測定装置であって、保持機構と、移動機構と、力測定部と、加速度測定部と、制御部と、入力部と、記憶部とを備えている。保持機構は、物品を保持する。移動機構は、保持機構を移動させる。力測定部は、保持機構と移動機構との間に設けられて、移動時の物品に作用する力を測定する。加速度測定部は、移動時の物品に作用する加速度を測定する。制御部は、保持機構および移動機構を運転制御し、移動時の物品に作用する力および加速度に基づいて物品の質量を算出する。入力部は、測定対象となる物品の質量測定範囲を入力する。記憶部は、質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶する。また、制御部は、入力された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部から読み取り、移動機構を介して物品にその適用加速度を作用させ、そのときの力測定部の出力を読み取る。
この質量測定装置では、物品の質量が小さいときには大きな加速度が作用するように物品を移動させ、物品の質量が大きいときには小さな加速度が作用するように物品を移動させればよいので、1台の装置でも質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる。
本発明の第2観点に係る質量測定装置は、物品を移動させ、その際に物品に作用する力および加速度から物品の質量を算出する質量測定装置であって、保持機構と、移動機構と、力測定部と、加速度測定部と、制御部と、入力部と、記憶部とを備えている。保持機構は、物品を保持する。移動機構は、保持機構を移動させる。力測定部は、保持機構と移動機構との間に設けられて、移動時の物品に作用する力を測定する。加速度測定部は、移動時の物品に作用する加速度を測定する。制御部は、保持機構および移動機構を運転制御し、移動時の物品に作用する力および加速度に基づいて物品の質量を算出する。入力部は、測定対象となる物品の質量測定範囲を入力する。記憶部は、質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶する。また、制御部は、設定された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部から読み取り、移動機構を介して物品を移動させ、物品に適用加速度が作用したときの力測定部の出力を読み取る。
この質量測定装置では、物品の移動中に常に適用加速度を作用させる必要はなく、加速度を増加させる過程で、もしくは加速度を減少させる過程で適用加速度が物品に作用するように物品を移動させればよい。
本発明の第3観点に係る質量測定装置は、第1観点または第2観点に係る質量測定装置であって、報知部をさらに備えている。制御部は、質量測定範囲および適用加速度に基づいて、測定対象となる物品が力測定部の定格に適合するか否かを判定し、その判定結果を報知部に出力する。
この質量測定装置では、物品の質量測定範囲および適用加速度から物品に作用する力が推定され、その力が力測定部の定格外で測定不能か否かを事前に知ることができるので、装置のオペレータにとって使い勝手がよい。
本発明の第4観点に係る質量測定装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る質量測定装置であって、力測定部が、少なくとも物品が鉛直方向に移動するときに物品に作用する力を出力する。制御部は、物品の質量測定範囲が所定値より小さい範囲にあるとき、物品の鉛直上昇時に物品に適用加速度を作用させてそのときの力測定部の出力を読み取る。
例えば、力測定部がロードセルで鉛直方向の力を検出するとき、軽い物品の場合、その物品に作用させる加速度が小さすぎると、力測定部の出力が小さすぎるので検出精度が低下する。
この質量測定装置では、物品を上昇加速させて、絶対値で重力加速度よりも大きい適度な加速度を物品に作用させることができるので、質量の小さい物品でも適度な加速度下で計量することが可能となる。
本発明の第5観点に係る質量測定装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る質量測定装置であって、力測定部が、少なくとも物品が鉛直方向に移動するときに物品に作用する力を出力する。制御部は、物品の質量測定範囲が所定値以上の範囲にあるとき、物品の鉛直下降時に物品に適用加速度を作用させてそのときの力測定部の出力を読み取る。
例えば、力測定部がロードセルで鉛直方向の力を検出するとき、力測定部には既に物品の重量に相当する一定の力が下向きに作用しているので、物品に作用させる加速度を大きくし過ぎるとオーバーロードとなり破壊される可能性がある。特に、質量の大きい物品が上向きに加速運動すると力測定部の上限点を超過することになる。
この質量測定装置では、物品に絶対値で重力加速度よりも小さい加速度が作用するように下降加速させることができるので、質量の大きい物品でも適度な加速度下で計量することが可能となる。
本発明の第6観点に係る質量測定装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る質量測定装置であって、力測定部が、物品が鉛直および水平のいずれかの方向に移動するとき物品に作用する力を出力する。制御部は、物品の質量測定範囲が所定値より小さい範囲にあるとき、物品の鉛直上昇時に物品に適用加速度を作用させてそのときの力測定部の出力を読み取る。また、物品の質量測定範囲が所定値以上の範囲にあるとき、物品の水平移動時に物品に適用加速度を作用させてそのときの力測定部の出力を読み取る。
この質量測定装置では、例えば、質量の小さい物品に絶対値で重力加速度よりも大きい加速度を作用させて質量を測定したいときは、鉛直上方に加速することによって物品に絶対値で重力加速度以上の加速度を作用させることができる。
逆に、質量の大きい物品に絶対値で重力加速度よりも小さい加速度を作用させて質量を測定したいときは、水平方向に絶対値で重力加速度未満の加速度で加速させる。
その結果、物品の質量の大小に応じて装置を換える必要がない。
本発明の質量測定装置では、物品の質量が小さいときには大きな加速度が作用するように物品を移動させ、物品の質量が大きいときには小さな加速度が作用するように物品を移動させればよいので、1台の装置でも質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる。
本発明の一実施形態に係る質量測定装置の概略斜視図。 図1の質量測定装置をばね−質量系で表わしたときの当該質量測定装置の2自由度モデル。 零点調整用の既知の分銅を用いて力センサおよび加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 スパン調整用の既知の分銅を用いて力センサおよび加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 質量mの被測定物を用いて力センサおよび加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 質量測定装置の制御系のブロック図。 質量測定装置の力センサおよび加速度センサによって検出された信号を処理する信号処理回路図。 質量測定装置の制御フローチャート。 第1変形例に係る質量測定装置の概略側面図。 第1変形例に係る質量測定装置の制御フローチャート。 第2変形例に係る質量測定装置の概略側面図。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)質量測定装置100の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る質量測定装置100の概略斜視図である。図1において、質量測定装置100は、力センサ1と、吸着部2と、ロボットアーム3と、加速度センサ4とを備えている。
力センサ1は、移動中の物品Qに作用する力を検出する。力センサ1には、例えば、歪みゲージ式ロードセルが採用される。歪みゲージ式ロードセルは、移動によって自由端側が固定端側に対して相対的に変位し、それによって自由端側に作用する力を検出することができる。
吸着部2は、物品Qを保持する。吸着部2には、エアー吸着機構、或いは、エアーチャック機構が採用される。なお、吸着部2は、エアー吸着機構やエアーチャック機構などに限定されるものではなく、モータ駆動のフィンガー機構であってもよい。
ロボットアーム3は、吸着部2を三次元的に移動させる。また、ロボットアーム3は、所定の回転軸CAを中心にしてCW方向およびCCW方向に回転することもできる。なお、ロボットアーム3としては、例えば、水平多関節ロボットや垂直多関節ロボット、あるいは、パラレルリンクロボット等が適切である。
加速度センサ4は、物品Qに作用する加速度を検出する。加速度センサ4としては、例えば、歪みゲージ式ロードセル、MEMS型の小型加速度センサ、及び一般的な市販の加速度センサのいずれかが適宜採用される。
なお、力センサ1は吸着部2とロボットアーム3との間に設けられ、加速度センサ4は吸着部2に隣接するように設けられる。以下で説明する実施形態では、力センサ1及び加速度センサ4ともに歪みゲージ式ロードセルが採用され、力センサ1及び加速度センサ4は水平方向に移動する物品Qに作用する力と加速度を検出する。
(2)質量測定の原理
図2は、図1の質量測定装置100をばね−質量系で表わしたときの当該質量測定装置の2自由度モデルである。
図2において、mは物品Qの質量、M1は力センサ1の質量、M2は加速度センサ4の質量である。また、k1は力センサ1のばね定数、k2は加速度センサ4のばね定数である。x1は力センサ1の変位量、x2は加速度センサ4の変位量とする。
物品Qに加速度が作用したときの運動方程式は、
(m+M1)d21/dt2=−k1(x1−y)+k2(x1−x2) (1)
222/dt2=−k2(x2−x1) (2)
として表される。また(1)式を変形すると、
m=[−k1(x1−y)+k2(x1−x2)]/(d21/dt2)−M1 (3)
となる。さらに、加速度センサ4の剛性が大きいことを考慮すると、
21/dt2≒d22/dt2 (4)
として近似できる。それゆえ、(3)及び(4)式より、
m=[−k1(x1−y)+k2(x1−x2)]/(d22/dt2)−M1 (5)
が導き出される。また、(2)式を変形すると、
22/dt2=−k2(x2−x1)/M2 (6)
となるので、(5)、(6)式より、
m=[−k1(x1−y)/−k2(x2−x1)]M2+M2−M1 (7)
が導き出される。
ここで、−k1(x1−y)は力センサ1の出力、−k2(x2−x1)は加速度センサ4の出力である。
図3は、零点調整用の既知の分銅を用いて力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図3において、力センサ1の出力のピーク値をFmz、加速度センサ4の出力のピーク値をFazとしたとき、(7)式より、
0=M2・C・(Fmz/Faz)+M2−M1 (8)
となる。但し、加速度は0でない場合を想定している。なお、Cは換算係数である。
図4は、スパン調整用の既知の分銅を用いて力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図4において、力センサ1の出力のピーク値をFms、加速度センサ4の出力のピーク値をFasとしたとき、(5)式より、
ms=M2・C・(Fms/Fas)M2−M1 (9)
となる。そして、(8)−(9)式より、
C=ms/M2{(Fms/Fac)−(Fmz/Faz)} (10)
が導き出される。(10)式より、M2は固定係数として、スパン係数をSとすると、
S=C・M2=ms/{(Fms/Fac)−(Fmz/Faz)} (11)
である。
図5は、質量mの被測定物を用いて力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図5において、力センサ1の出力のピーク値をFm、加速度センサ4の出力のピーク値をFaとしたとき、(11)式より、
m=S{(Fm/Fa)−(Fmz/Faz)} (12)
となる。
(3)制御系
図6は、質量測定装置100の制御系のブロック図である。図6において、制御部40及び記憶部49を含む制御基板50には、力センサ1、吸着部2、ロボットアーム3、加速度センサ4、入力部7及びディスプレイ8が電気的に接続されている。なお、力センサ1、吸着部2、ロボットアーム3、及び加速度センサ4については、既に説明しているので、ここでは言及しない。
入力部7は、質量測定装置100の始動前に、オペレータが力センサ1の定格や、被測定物の測定範囲などを入力するための機器あり、具体的には、キーボード、或いは、タッチパネルである。
ディスプレイ8は、質量測定装置100の動作状況を逐次表示するための機器であり、力センサ1及び加速度センサ4の異常や、吸着部2及びロボットアーム3の動作異常が発生したときには、エラー表示を行う。
記憶部49は、質量測定装置100に搭載可能な力センサ1の定格、及び被測定物の質量範囲ごとに設定された被測定物に作用させるべき適用加速度を予め記憶している。
例えば、質量測定装置100が、物品Qが搬送される工程で、「吸着部2によって物品Qを吸着し、ロボットアーム3によって物品Qを梱包容器まで移動させ、その間に質量を測定し、物品Qを梱包容器に納める」という動作を行う場合、オペレータは質量測定装置100の始動前に、物品Qの質量測定範囲(例えば、m±0.5g)を入力する。
入力部49は、予め質量m程度の物品Qの質量を測定するときに物品Qに作用させるべき最適加速度を記憶している。制御部40は、入力された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部49から読み取り、ロボットアーム3を介して物品Qにその適用加速度を作用させ、そのときの力センサ1の出力を読み取る。なお、制御部40としては、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)やマイコン等が採用される。
図7は、力センサ1及び加速度センサ4によって検出された信号を処理する信号処理回路図である。図7において、力センサ1と加速度センサ4には、それぞれ増幅器31a、31bが接続されており、これらの増幅器31a、31bは、力センサ1及び加速度センサ4から入力された検出信号を増幅する。また、増幅器31a、31bには、それぞれA/D変換器33a、33bが接続されている。そのA/D変換器33a、33bは、入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
A/D変換器33a、33bには、それぞれローパスフィルタ37a、37bが接続されている。このローパスフィルタ37a、37bは、入力された検出信号から一定周波数以上のノイズ成分を除去する。また、ローパスフィルタ37a、37bは、制御部40に接続されている。
制御部40は、入力された検出信号に基づいて各種の処理を実行する。先ず、制御部40は、力センサ1及び加速度センサ4の検出信号に含まれるノイズ周波数成分をローパスフィルタ37a、37bにより除去する処理を行う。そして、そのノイズ周波数成分が除去された力センサ1の検出信号を除算器41により加速度センサ4の検出信号で除算する処理を行い、その後、減算器43によりその除算結果から風袋質量を減算して質量mを算出する処理を行う。なお、風袋質量とは、力センサ1に負荷される風袋質量と吸着部2の質量と加速度センサ4の質量との和である。
(4)質量測定装置100の動作
図8は、質量測定装置100の制御フローチャートである。図8において、制御部40は、オペレータによって電源がオンされたとき、ステップS1でオペレータに対してディスプレイ8(図6参照)を介して力センサ1の定格の入力を要求する。オペレータは、入力部7を介して力センサ1の定格を入力する。
この際、制御部40は、現在装着されている力センサ1の定格をディスプレイ8上に表示し、変更のない場合は次へ進む旨の指令を入力部7から入力するようにしてもよい。なお、入力部7は、ディスプレイ8上に表示されるタッチ式の入力手段であってもよい。
制御部40は、ステップS2において、力センサ1の定格が入力されたか否かを判定し、力センサ1の定格が入力されているときはステップS3へ進み、力センサ1の定格が入力されていないときはステップS1に戻り、力センサ1の定格の入力を要求し続ける。
制御部40は、ステップS3において、オペレータに対してディスプレイ8を介して質量測定範囲の入力を要求する。ここでは、オペレータは、搬送工程に流す物品Qのおおまかな質量範囲を、入力部7から入力する。
制御部40は、ステップS4において、質量測定範囲が入力されたか否かを判定し、質量測定範囲が入力されているときはステップS5へ進み、質量測定範囲が入力されていないときはステップS3に戻り、質量測定範囲の入力を要求し続ける。
制御部40は、ステップS5において、適用加速度を決定する。ここで、適用加速度とは、物品Qに加速度を作用させて質量を測定する際に精度の高い質量測定を可能にする加速度のことであり、質量の大きさによって異なる。それゆえ、制御部40は事前にステップS3において質量測定範囲の入力を要求している。なお、適用加速度は、質量測定範囲ごとに予め設定されており、記憶部49には質量測定範囲ごとの適用加速度が記憶されている。
制御部40は、ステップS6において、質量測定範囲(ステップS3で入力)の最大値と適用加速度(ステップS5で決定)との乗算によって力センサ1に作用する最大荷重を算出する。
制御部40は、ステップS7において、力センサ1の定格が適切か否かを判定する。ここで、制御部40は、力センサ1の定格がステップS6で算出した力センサ1に作用する最大荷重に耐え得るものであれば[適切]と判定してステップS8へ進み、逆に、力センサ1の定格がステップS6で算出した力センサ1に作用する最大荷重に耐え得るものでなければ[不適切]と判定してステップS21へ進む。
制御部40は、ステップS8において、ディスプレイ8上に力センサ1の定格が物品Qの質量測定に適切である旨、例えば、「適切」或いは「OK」などを表示する。
制御部40は、ステップS9において、運転指令があったか否かを判定する。制御部40は、直前のステップS8で力センサ1の定格は「適切」であると判定しているので、オペレータによる運転指令を待つ。運転指令は、例えば、オペレータが入力部7から運転開始の指示を与えるだけでよい。制御部40は、運転指令があったときはステップS10に進み、運転指令がないときは待機して運転指令を待つ。
制御部40は、ステップS10において、搬送工程を流れる物品Qを吸着部2で保持し、ロボットアーム3の動作を制御して、物品Qに適用加速度が作用するように移動させ、所定の位置に物品Qを配置する。制御部40は、物品Qを移動させている間に、物品Qに作用する力と加速度を検出し、その力を除算器41により加速度で除算する処理を行い、その除算結果から風袋質量を減算して質量を算出する。なお、必ずしも物品Qの移動中に常に適用加速度を作用させる必要はなく、加速度を増加させる過程で、もしくは加速度を減少させる過程で適用加速度が物品Qに作用するように物品を移動させればよい。
制御部40は、ステップS11において、停止指令があったか否かを判定する。制御部40は、停止指令は、例えば、オペレータが入力部7から停止の指示を与えるだけでよい。制御部40は、停止指令があったときはステップS12に進み質量測定装置100の運転を停止する。また、制御部40は、停止指令がないときはステップS10に戻って測定を継続する。
次に、制御部40が「力センサ1の定格が不適切」と判定してステップS21へ進んだ後の動作について説明する。
制御部40は、ステップS21において、ディスプレイ8上に力センサ1の定格が物品Qの質量測定に不適切である旨、例えば、「不適切」或いは「NG」などを表示する。オペレータは、この表示を見て、被測定物である物品Qの質量測定が力センサ1ではできないことを理解し、力センサ1の交換を行う。
制御部40は、ステップS22において、力センサ1の交換があったか否かを判定し、力センサ1の交換があったときはステップS1へ戻り、力センサ1の交換がない場合は、待機して力センサ1の交換を待つ。なお、力センサ1用のコネクタが質量測定装置100から取り外されたときHi信号が制御部40に入力され、力センサ1用のコネクタが質量測定装置100から外されたときにLo信号が制御部40に入力されるので、制御部40はこの信号入力の切り替わりによって、力センサ1の交換があったことを認識することができる。
(5)特徴
(5−1)
質量測定装置100では、記憶部49が質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶している。制御部40は、入力部7から入力された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部49から読み取り、ロボットアーム3を介して物品Qにその適用加速度を作用させ、そのときの力センサ1の出力を読み取る。
それゆえ、質量測定装置100では、物品の質量が小さいときには大きな加速度が作用するように物品を移動させ、物品の質量が大きいときには小さな加速度が作用するように物品を移動させればよいので、1台の装置でも質量の大小に関係なく精度よく質量測定することができる。
(5−2)
また、物品Qの移動中に常に適用加速度を作用させる必要はなく、加速度を増加させる過程で、もしくは加速度を減少させる過程で適用加速度が物品Qに作用するように物品を移動させればよい。
(5−3)
また、制御部40は、質量測定範囲および適用加速度に基づいて、測定対象となる物品Qが力センサ1の定格に適合するか否かを判定し、その判定結果をディスプレイ8上に表示する。それゆえ、オペレータが力センサ1で測定不能か否かを事前に知ることができ、オペレータにとって使い勝手がよい。
(6)第1変形例
上記実施形態では、力センサ1及び加速度センサ4それぞれの検出方向が重力の作用しない方向となるように配置されているが、それに限定されるものではない。以下に、力センサ1及び加速度センサ4それぞれの検出方向が重力の作用する方向となるように配置されている場合について説明する。
(6−1)質量測定装置150の構成
図9は、第1変形例に係る質量測定装置150の概略側面図である。図9において、質量測定装置150は、上記実施形態に係る質量測定装置100で採用されている力センサ1と、吸着部2と、ロボットアーム3と、加速度センサ4とを備えている。
但し、上記実施形態に係る質量測定装置100と異なる点は、力センサ1及び加速度センサ4が長軸を中心に90度回転した姿勢で配置されていることである。これは、図1における力センサ1及び加速度センサ4のノッチ(眼鏡状の孔)が鉛直方向を向いているのに対し、図9における力センサ1及び加速度センサ4のノッチ(眼鏡状の孔)が水平方向を向いていることから容易に理解される。
したがって、力センサ1と加速度センサ4それぞれの検出方向は、重力の作用する方向であり、力センサ1及び加速度センサ4として採用されている歪みゲージ式ロードセルは鉛直方向に変位する。なお、質量測定の原理は、上記実施形態で説明した内容と同じであるので、ここでは説明を省略する。
(6−2)質量測定装置150の動作
図10は、第1変形例に係る質量測定装置150の制御フローチャートである。図10において、ステップS1〜ステップS4、ステップS6〜ステップS12、ステップS21及びステップS22は上記実施形態(図8参照)と同じであり、ステップS4とステップS6との間に、ステップS5a〜S5c(図10の2点鎖線で囲まれた部分)が存在する点で上記実施形態と相違する。ここでは、上記実施形態と相違する部分について説明する。
制御部40は、ステップS4において質量測定範囲が入力されている判定したときはステップS5aへ進み、入力された質量測定範囲が所定値より小さい範囲か否かを判定する。制御部40は、質量測定範囲が所定値より小さい範囲であると判定したとき、ステップS5bへ進み、鉛直上昇時の適用加速度を決定する。他方、制御部40が、質量測定範囲が所定値以上の範囲であると判定したとき、ステップS5cへ進み、鉛直下降時の適用加速度を決定する。
つまり、質量測定装置150では、制御部40は、物品Qの質量測定範囲が所定値より小さい範囲にあるとき、物品Qの鉛直上昇時に物品Qに適用加速度を作用させてそのときの力センサ1の出力を読み取る。
力センサ1で鉛直方向の力を検出するとき、物品Qが軽い場合は、物品Qに作用させる加速度が小さすぎると、力センサ1の出力が小さすぎるので検出精度が低下する。
このような問題点に鑑み、この質量測定装置150では、質量が所定値よりも小さい範囲にある物品Qの場合、物品Qを上昇加速させて、絶対値で重力加速度よりも大きい加速度を物品に作用させており、それによって、質量が小さくても適度な加速度下で測定することができる。
逆に、質量が所定値以上の範囲にある物品Qの場合、物品Qの鉛直降下時に物品Qに適用加速度を作用させてそのときの力センサ1の出力を読み取る。
力センサ1には既に物品Qの重量に相当する一定の力が下向きに作用しているので、物品Qに作用させる加速度を大きくし過ぎるとオーバーロードとなり破壊される可能性がある。それゆえ、質量の大きい物品Qに対し積極的に上向き加速運動をさせると力センサ1の上限点を超過する可能性が高い。
この質量測定装置150では、物品Qに絶対値で重力加速度よりも小さい加速度が作用するように下降加速させることができるので、質量の大きい物品Qでも適度な加速度下で測定することが可能である。
(7)第2変形例
図11は、第2変形例に係る質量測定装置200の概略側面図である。図11において、質量測定装置200は、第1変形例に係る質量測定装置150で採用されている力センサ1と、吸着部2と、ロボットアーム3と、加速度センサ4とを備えている。
但し、第2変形例に係る質量測定装置200では、力センサ1及び加速度センサ4が水平面に対して傾いた姿勢で配置されている。
この質量測定装置200では、力センサ1及び加速度センサ4が水平面に対して傾いた姿勢で配置されることによって、物品Qが鉛直および水平(Y方向)のいずれの方向に移動するときでも、物品Qに作用する力および加速度が力センサ1及び加速度センサ4によって検出される。
応用例としては、質量の小さい物品Qに絶対値で重力加速度よりも大きい加速度を作用させて質量を測定したいときは、鉛直上方に加速することによって物品Qに絶対値で重力加速度以上の加速度を作用させることができる。
逆に、質量の大きい物品に絶対値で重力加速度よりも小さい加速度を作用させて質量を測定したいときは、水平方向に絶対値で重力加速度未満の加速度で移動させればよい。
以上にように、本願発明によれば、物品を移動させながらその物品の質量を測定することができるので、アセンブリ製品の内部部品の欠品検査にも有用である。
1 力センサ(力検出部)
2 吸着部(保持機構)
3 ロボットアーム(移動機構)
4 加速度センサ(加速度検出部)
8 ディスプレイ(報知部)
40 制御部
Q 物品(被測定物)
特開平10−339660号公報

Claims (6)

  1. 物品を移動させ、その際に前記物品に作用する力および加速度から前記物品の質量を算出する質量測定装置であって、
    前記物品を保持する保持機構と、
    前記保持機構を移動させる移動機構と、
    前記保持機構と前記移動機構との間に設けられて、移動時の前記物品に作用する力を測定する力測定部と、
    移動時の前記物品に作用する加速度を測定する加速度測定部と、
    前記保持機構および前記移動機構を運転制御し、移動時の前記物品に作用する力および加速度に基づいて前記物品の質量を算出する制御部と、
    測定対象となる前記物品の質量測定範囲を入力する入力部と、
    前記質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、入力された前記質量測定範囲に対応する前記適用加速度を前記記憶部から読み取り、前記移動機構を介して前記物品に前記適用加速度を作用させ、そのときの前記力測定部の出力を読み取る、
    質量測定装置。
  2. 物品を移動させ、その際に前記物品に作用する力および加速度から前記物品の質量を算出する質量測定装置であって、
    前記物品を保持する保持機構と、
    前記保持機構を移動させる移動機構と、
    前記保持機構と前記移動機構との間に設けられて、移動時の前記物品に作用する力を測定する力測定部と、
    移動時の前記物品に作用する加速度を測定する加速度測定部と、
    前記保持機構および前記移動機構を運転制御し、移動時の前記物品に作用する力および加速度に基づいて前記物品の質量を算出する制御部と、
    測定対象となる前記物品の質量測定範囲を入力する入力部と、
    前記質量測定範囲ごとに適した加速度を適用加速度として記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、設定された前記質量測定範囲に対応する前記適用加速度を前記記憶部から読み取り、前記移動機構を介して前記物品を移動させ、前記物品に前記適用加速度が作用したときの前記力測定部の出力を読み取る、
    質量測定装置。
  3. 報知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記質量測定範囲および前記適用加速度に基づいて、測定対象となる前記物品が前記力測定部の定格に適合するか否かを判定し、その判定結果を前記報知部に出力する、
    請求項1又は請求項2に記載の質量測定装置。
  4. 前記力測定部は、少なくとも前記物品が鉛直方向に移動するときに前記物品に作用する力を出力し、
    前記制御部は、
    前記物品の前記質量測定範囲が所定値より小さい範囲にあるとき、前記物品の鉛直上昇時に前記物品に前記適用加速度を作用させてそのときの前記力測定部の出力を読み取る、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の質量測定装置。
  5. 前記力測定部は、少なくとも前記物品が鉛直方向に移動するときに前記物品に作用する力を出力し、
    前記制御部は、
    前記物品の前記質量測定範囲が所定値以上の範囲にあるとき、前記物品の鉛直降下時に前記物品に前記適用加速度を作用させてそのときの前記力測定部の出力を読み取る、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の質量測定装置。
  6. 前記力測定部は、前記物品が鉛直および水平のいずれの方向に移動するとき前記物品に作用する力を出力し、
    前記制御部は、
    前記物品の前記質量測定範囲が所定値より小さい範囲にあるとき、前記物品の鉛直上昇時に前記物品に前記適用加速度を作用させてそのときの前記力測定部の出力を読み取り、
    前記物品の前記質量測定範囲が所定値以上の範囲にあるとき、前記物品の水平移動時に前記物品に前記適用加速度を作用させてそのときの前記力測定部の出力を読み取る、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の質量測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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