JP2013172568A - 回転電機 - Google Patents

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Ryuji Ueda
田 隆 司 上
Masashi Fujita
田 真 史 藤
Tadashi Tokumasu
増 正 徳
Masanori Arata
政 憲 新
Ken Nagakura
倉 謙 長
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Abstract


【課題】クロススロット磁束で発生する渦電流損失と、この渦電流損失に起因する上下コイル片間の熱伸び差を低減することができる回転電機を提供する。
【解決手段】実施形態の回転電機は、回転軸が回転可能に支持された回転子と、前記回転子の周囲にギャップを介して前記回転軸の軸心と同心状に配置された電機子と、を持つ。前記電機子は、電機子鉄心と電機子巻線とを含む。前記電機子には複数の電機子スロットが設けられる。前記電機子巻線は、前記電機子スロットに埋設され、前記回転軸の内径方向において矩形の断面形状を有し、積み重なる複数の素線導体が巻回され、互いに直列接続された複数のコイル片で構成される。前記回転軸に最も近いコイル片の表面のうち前記回転子に対向する第1の面を延長させた面が前記電機子スロットの側面と交わる第1の位置における前記電機子スロットの周方向の第1の幅は、前記電機子スロットの表面のうち、前記回転子から最も離れた面である底面の周方向の第2の幅よりも広い。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、回転電機に関する。
回転電機は、回転子と、該回転子の外径側にギャップを介して配置された電機子とを備える。
従来の電機子の構成について、タービン発電機を一例に取り上げて説明すると、例えば図7に示す電機子は、電機子鉄心1と電機子巻線3とを含む。電機子鉄心1は、薄板の鋼板を積層して形成され、複数の電機子スロット2が設けられる。電機子巻線3は、電機子スロット2に配置された積み重なる多数の素線導体4で構成され、電機子スロット2内に配置された2層のコイル片3a,3bを直列に接続して形成される。各コイル片3a,3bは素線導体4と主絶縁5を含む。主絶縁5は、素線導体4の周辺にマイカテープなどの絶縁体を設けることにより形成され、これにより電機子鉄心1との短絡が防止される。コイル片3a,3bのうち、回転子に近い側が上コイル片3aであり、回転子から遠い側が下コイル片3bである。
電磁振動などの機械ストレスから電機子巻線3を保護するために、上下のコイル片3a、3bは、磁性または非磁性のスペーサ6を介して楔7を含む固定部材により電機子スロット2内に挿入され、楔7を、電機子鉄心1の歯部に設けられた切り欠きGに嵌合させることにより固定される。なお、図7中の符号W100は、電機子鉄心1の歯部における周方向DCの最小幅を指示する。
電機子巻線3に交流電流が流れると、電機子スロット2の周辺では電機子鉄心1の歯部内の電機子スロット2に沿った表面部分を周回し、電機子スロット2の内部では電機子スロット2を周方向DCに横切ってループを作る漏れ磁束LFが発生する。この漏れ磁束LFのうち電機子スロット2を周方向DCに横切る漏れ磁束(クロススロット磁束CSF)が各素線導体4に鎖交することで渦電流が誘起され、これにより渦電流損失が発生する。
図8は、大容量のタービン発電機において、任意の電機子スロットを横切るクロススロット磁束CSFにより発生する渦電流損失と直流銅損との合計損失分布の一例を示す。図8の縦軸は電機子スロットの深さであり、横軸は渦電流損失の最大値を基準(1.0PU)として表記している。
各素線導体4に交流電流が流れると素線導体4の周りに漏れ磁束LF(図7参照)が発生し、電機子鉄心1と電機子スロット2の開口部との間の磁気抵抗の違いから、電機子外径側から電機子内径側に向かうに従い、素線導体4に鎖交するクロススロット磁束CSFの量が増加する。このため、図8に示すように、渦電流損失の分布は、内径方向DRに沿って電機子スロット2の表面のうち回転子から最も離れた面である底面から電機子スロット2の開口へ向けて漸次的に増加する分布となることが知られている。このように、クロススロット磁束CSFにより発生する渦電流損失が電機子巻線3の内径方向DRで異なるため、上コイル片3aと下コイル片3bの発熱量に差が生じ、各電機子巻線3の発熱による熱伸び差が大きくなる。このため、電機子巻線3に機械ストレスが加わって電機子巻線3の接合部や主絶縁5が損傷し、短絡事故などにつながる可能性が生じる。また、クロススロット磁束CSFによる渦電流損失の増加は、電機子巻線3自身の温度上昇につながり、最悪の場合には加熱や焼損事故の原因となる。
特開2005−160261号公報
本発明が解決しようとする課題は、クロススロット磁束で発生する渦電流損失と、この渦電流損失に起因する上下コイル片間の熱伸び差を低減することができる回転電機を提供することである。
実施形態の回転電機は、回転軸が回転可能に支持された回転子と、前記回転子の周囲にギャップを介して前記回転軸の軸心と同心状に配置された電機子と、を持つ。前記電機子は、電機子鉄心と電機子巻線とを含む。前記電機子には複数の電機子スロットが設けられる。前記電機子巻線は、前記電機子スロットに埋設され、前記回転軸の径方向において矩形の断面形状を有し、積み重なる複数の素線導体が巻回され、互いに直列接続された複数のコイル片で構成される。前記回転軸に最も近いコイル片の表面のうち前記回転子に対向する第1の面を延長させた面が前記電機子スロットの側面と交わる第1の位置における前記電機子スロットの周方向の第1の幅は、前記電機子スロットの表面のうち、前記回転子から最も離れた面である底面の周方向の第2の幅よりも広い。
実施形態1の回転電機の概略構成を示す図。 図1に示す回転電機の電機子の部分拡大図。 実施形態2の回転電機の電機子の部分拡大図。 図3Aに示す電機子の一変形例の部分拡大図。 実施形態3の回転電機の電機子の部分拡大図。 図4Aに示す電機子の一変形例の部分拡大図。 実施形態4の回転電機の電機子の部分拡大図。 図5Aに示す電機子の一変形例の部分拡大図。 実施形態5の回転電機の電機子の部分拡大図。 従来の電機子の一例の部分拡大図と漏れ磁束線の一例を示す図。 図7に示す電機子巻線で発生する渦電流損失分布の数値計算結果の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら実施形態のいくつかについて説明する。図面において、同一の部分には同一の参照番号を付し、その重複説明は適宜省略する。なお、以下の実施形態においては、説明を簡単にするために電機子巻線3を構成するコイル片が2層の場合を取り挙げるが、これに限ることなく、直列に相互接続されていれば3層以上のコイル片で電機子巻線3を構成できることは勿論である。
(1)実施形態1
図1は、実施形態1による回転電機の概略構成を示す図である。
本実施形態の回転電機は、回転子100と電機子10とを備える。
回転子100は、その回転軸110が回転可能に支持される。
電機子10は、回転子100の周囲にギャップ9を介して回転軸110の軸心CAと同心状に配置される。電機子10は、薄板の鋼板を積層して形成され、回転軸110の内径方向DRに沿って複数の電機子スロット2(図2参照)が設けられた電機子鉄心1と、電機子スロット2に埋設された電機子巻線3とを含む。電機子巻線3は、直列に接続された2層のコイル片3a,3bで構成される。
図2は、図1の切断線A−Aに沿った断面図であり、電機子10の部分拡大図である。電機子スロット2内には、回転軸110の内径方向DRに積層されたコイル片3a,3bで構成される電機子巻線3が埋設される。各コイル3a,3bは、回転軸110の内径方向DRにおいて矩形の断面形状を有し、積み重なる複数の素線導体4が図示しないコアに巻回されている。素線導体4の周囲には主絶縁5が設けられている。
電機子鉄心1の歯部の表面部のうち、電機子スロット2の開口部に対応する部分には、電機子スロット2の開口部を周回するように切り欠きGが設けられている。
上下のコイル片3a,3bは、間に磁性または非磁性のスペーサ6が介挿され、電機子巻線3を電磁振動などの機械ストレスから保護するため、磁性または非磁性のスペーサ6をさらに介して楔7を含む固定部材により電機子スロット2内に挿入され、楔7を、電機子鉄心1の歯部に設けられた切り欠きGに嵌合させることにより固定される。本実施形態では、電機子スロット2の側面と上下のコイル片3a,3bとの周方向の間隔が、その開口部から底部へ向けて狭まるように電機子スロット2にテーパ形状を持たせ、上コイル片3aの表面のうち回転軸110に対向する面である頂面TSを延長させた面が電機子スロット2と交わる位置P1における電機子スロット2の周方向DCの幅W1を、底面BSにおける電機子スロット2の周方向DCの幅W2よりも広くしている。本実施形態において、位置P1は例えば第1の位置に対応する。
これにより、電機子スロット2の側面と上コイル片3aとの隙間であるギャップ部GUの周方向の間隔をWU、電機子スロット2の側面と下コイル片3bとの隙間であるギャップ部GLの周方向の間隔をWLとすると、WU>WLとなって上コイル片3aと電機子スロット2の側面との間の磁気抵抗が下コイル片3bと電機子スロット2の側面との間の磁気抵抗に比べて高くなり、上コイル片3aに鎖交するクロススロット磁束CSFの量が少なくなる。これにより、渦電流損失を低減することができる。
その結果、クロススロット磁束CSFによる渦電流損失に起因する上下コイル片3a,3b間の発熱量の差が小さくなり、上下コイル片3a,3b間の熱伸び差や温度上昇が緩和され、発電効率の向上が可能になる。なお、本実施形態では、電機子鉄心1の歯部における周方向DCの最小幅W11は、テーパの広がりの分だけ図7に示す従来例の周方向DCの最小幅W100よりも狭くなっている。
本実施形態ではギャップ部GU,GLは空隙となっているが、ギャップ部GU,GLに絶縁物のスペーサまたは導電率が非常に低いスペーサを配置しても同様の効果を得ることができる。この点は、以下に説明する実施形態2乃至4についても同様である。
本実施形態において、位置P1における電機子スロット2の幅W1は、例えば第1の幅に対応し、電機子スロット2の底面BSの幅W2は、例えば第2の幅に対応する。
(2)実施形態2
図3Aは、実施形態2による回転電機の電機子の部分拡大図である。図3Aは、図1の切断線A−Aに沿った断面図に対応するものであり、この点は以下の図4乃至図6Bについても同様である。
図2との対比により明らかなように、本実施形態の電機子11は、電機子スロット2の底面BSの幅W2と電機子スロット2の開口の周方向DCの幅W5とを等しくした上で、周方向DCでの楔幅W4が最大となる位置Pmaxから電機子スロット2の底面BSの周方向DCにおける周縁に向かってテーパ状をなすように電機子スロット2が形成されている。
前述した実施形態1の電機子10では、電機子鉄心1の歯部における周方向DCの最小幅W11が図8に示す従来例の周方向DCの最小幅W100よりも狭いために、電機子鉄心1歯部の磁束密度が高くなると共に電機子鉄心1で発生する損失(鉄損)が増加してしまう。磁束密度および鉄損の低減には電機子鉄心1の歯部の幅を広くする必要があるが、単純に電機子鉄心1の歯部の幅を広くすると電機子スロット2の幅が狭くなり、電機子巻線3の電流密度が高くなるために直流銅損が増加して電機子巻線3の発熱量が多くなる。電機子11の直流銅損低減には電機子スロット2を深くして銅面積を増加する必要があるが、発電機11のサイズがその分だけ大きくなってしまう。
本実施形態によれば、実施形態1に比べてクロススロット磁束CSFによる渦電流損失を低減する効果は小さくなるが、電機子鉄心1の歯部の周方向DCの最小幅W100は従来例と同等であるため、磁束密度や鉄損の増加を緩和することができる。
図3Bは、本実施形態の一変形例による回転電機の電機子の部分拡大図である。本例の電機子12と図3Aの電機子11との相違は、電機子スロット2の側面のテーパについて、上コイル片3aの表面のうち回転軸110から最も離れた面である底面UBSの周方向DCにおける周縁の位置P4をテーパの終点とすることにより、コイル片3a,3bのうち上コイル片3aの側面に対向するスロット部分のみをテーパ状とした点にある。これにより、位置P4での電機子スロット2の幅W10は、電機子スロット2の底面BSの周方向DCにおける幅W2と同一となる。本実施形態において、コイル片3aは、例えば図1に示す回転子100から最も離れたコイル片3bから数えて少なくとも二段目のコイル片に対応する。
図3Bの変形例によれば、クロススロット磁束CSFによる渦電流損失を上コイル片3aについてのみ低減するので、図3Aの実施形態に比べて上下コイル片3a,3b間の発熱量の差を小さくすることができる。これにより、上下コイル片3a,3b間の熱伸び差を緩和することが可能になる。
(3)実施形態3
図4Aは、実施形態3による回転電機の電機子の部分拡大図である。図3Aとの対比により明らかなように、本実施形態の電機子13は、上コイル片3aの表面のうち回転軸110に対向する面である頂面TSを延長させた面が電機子スロット2の側面と交わる位置P1における電機子スロット2の周方向DCの幅W1を楔7の周方向DCの最大幅W4と同一とした上で、位置P1から電機子スロット2の底面BSの周方向DCにおける周縁に向かってテーパ状をなすように電機子スロット2が形成されている点が前述した実施形態2の電機子11と異なる。
本実施形態によれば、実施形態2と比較してクロスロット磁束CSFによる渦電流損失低減の効果は小さくなるが、上下コイル片3a,3bおよび楔7を強固に固定することができる。このため、電磁振動などの機械ストレスから電機子巻線3をより確実に保護することができる。
図4Bは、本実施形態の一変形例による回転電機の電機子の部分拡大図である。本例の電機子14と図4Aの電機子13との相違は、電機子スロット2の側面のテーパについて、上コイル片3aの底面UBSの周方向DCにおける周縁の位置P4をテーパの終点とすることにより、上コイル片3aの側面に対向するスロット部分のみをテーパ状とした点にある。これにより、位置P4での電機子スロット2の幅W10は、電機子スロット2の底面BSの周方向DCにおける幅W2と同一となる。本実施形態において、コイル片3aは、例えば図1に示す回転子100から最も離れたコイル片3bから数えて少なくとも二段目のコイル片に対応する。
図4Bの変形例によれば、クロススロット磁束CSFによる渦電流損失を上コイル片3aについてのみ低減するので、図4Aの電機子13に比べて上下コイル片3a,3b間の発熱量の差を小さくすることができる。これにより、上下コイル片3a,3b間の熱伸び差を緩和することが可能になる。
(4)実施形態4
図5Aは、実施形態4による回転電機の電機子の部分拡大図である。本実施形態の電機子15と図3Bに示す電機子12との相違は、上コイル片3aの表面のうち回転軸110から最も離れた面である底面を延長させた面が電機子スロット2の側面と交わる位置P5の周方向DCの電機子スロット2の幅W6を楔7の周方向DCの最大幅W4と同一とし、これにより、電機子スロット2の側面を各コイル片3a,3bの側面と平行にし、電機子スロット2の断面形状を矩形にした点にある。
本実施形態によれば、例えば図3Bの電機子12に比べて電機子鉄心1の歯部の断面積が電機子スロット2の断面形状を矩形にした分だけ小さくなるので、鉄損自体は増加する。しかしながら、上コイル片3aと電機子スロット2の側面との間の隙間であるギャップ部GUが広くなり、上コイル片3a部分の磁気抵抗を高くすることができる。そのため、上下コイル片3a,3b間の熱伸び差を緩和することが可能となる。
図5Bは、本実施形態の一変形例による回転電機の電機子の部分拡大図である。本例の電機子16と図5Aの電機子15との相違は、上コイル片3aと楔7との間のスペーサ6の周方向DCにおける幅W11を上コイル片3aの周方向DCにおける幅W12と同一とし、楔7の突出部が電機子鉄心1の歯部に覆われるようにした点にある。
本変形例によれば、図5Aの電機子15と比較してクロスロット磁束CSFによる渦電流損失低減の効果は小さくなるが、上下コイル片3a,3bおよび楔7を強固に固定することができる。このため、電磁振動などの機械ストレスから電機子巻線3をより確実に保護することができる。
(5)実施形態5
図6は、実施形態5による回転電機の電機子の部分拡大図である。図3Aとの対比により明らかなように、本実施形態の電機子17では、上下コイル片3a,3b間のスペーサ6の周方向DCの幅W10と、上コイル片3aと楔7との間のスペーサ6の周方向DCの幅W11をコイル片3a,3bの周方向DCの幅W12と同一とした上で、電機子鉄心1と電機子巻線3との間のギャップ部GU,GLに配管8を、回転軸110(図1参照)の軸心CAの方向に貫通するように配置し、この配管8により水や水素ガスなどの冷媒を流す。配管8は、絶縁物または導電率の低い材質から形成される。
本実施形態によれば、配管8に冷媒を流すことにより、上述した他の実施形態に比べて冷却性能を高めることが可能になる。
このように電機子スロット2の側面と上下コイル片3a,3b等との間に配管8を設けることは、実施形態2に限ることなく、他の実施形態1、実施形態3および4にも勿論適用可能である。特に、実施形態1乃至3のように、電機子スロット2の側面と電機子巻線3との間をテーパ形状にしている場合は、図1に示す回転軸110に近づく程流路面積が広い構造になるので、下コイル片3bに比べて上コイル片3aの方をより一層冷却することが可能となる。これにより、上下コイル片3a,3b間の熱伸び差の低減効果をさらに高めることができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の回転電機によれば、上コイル片3aの表面のうち回転子100に対向する面を延長させた面が電機子スロット2の側面と交わる位置P1における電機子スロット2の周方向DCでの幅W1が、電機子スロット2の底面BSにおける周方向DCでの幅W2よりも広い形状の電機子スロット2が電機子鉄心1に設けられているので、クロススロット磁束CSFで発生する渦電流損失と、この渦電流損失に起因する上下コイル片3a,3b間の熱伸び差を低減することが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電機子鉄心、2…電機子スロット、3a…上コイル片、3b…下コイル片、3…電機子巻線、5…主絶縁、6…スペーサ、7…楔、8…配管、9…ギャップ、10〜17…電機子、100…回転子、110…回転軸、BS…電機子スロットの底面、CA…軸心、CSF…クロスロット磁束、DC…周方向、DR…内径方向、G…切り欠き、P1…最も内径側のコイル片の頂面に対向する電機子スロットの位置(第1の位置)、P4,P5…上コイル片の底面に対向する電機子スロットの位置(第2の位置)、TS…回転軸に最も近いコイル片の表面のうち回転子に対向する面(第1の面)、UBS…上コイル片の底面、W1…最も内径側のコイル片の頂面に対向する位置における電機子スロットの周方向の幅(第1の幅)、W2…電機子スロットの底の周方向の幅(第2の幅)、W4…周方向における楔の最大幅、W5…電機子スロットの周方向の開口幅

Claims (11)

  1. 回転軸が回転可能に支持された回転子と、
    前記回転子の周囲にギャップを介して前記回転軸の軸心と同心状に配置された電機子と、
    を備え、
    前記電機子は、
    複数の電機子スロットが設けられた電機子鉄心と、
    前記電機子スロットに埋設され、前記回転軸の内径方向において矩形の断面形状を有し、積み重なる複数の素線導体が巻回され、互いに直列接続された複数のコイル片で構成される電機子巻線と
    を含み、
    前記回転軸に最も近いコイル片の表面のうち前記回転子に対向する第1の面を延長させた面が前記電機子スロットの側面と交わる第1の位置における前記電機子スロットの周方向の第1の幅は、前記電機子スロットの表面のうち、前記回転子から最も離れた面である底面の周方向の第2の幅よりも広い、ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記電機子スロットの側面は、前記第1の位置から前記電機子スロットの前記底面へ向けて前記回転子から遠ざかる程幅が狭くなるテーパ形状を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記テーパは、前記電機子スロットの前記底面の前記周方向における周縁を終点とすることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記テーパは、前記回転子から最も離れたコイル片から数えて少なくとも二段目のコイル片の底面の前記周方向における周縁を終点とすることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  5. 前記電機子鉄心は、前記電機子スロットの開口の近傍に切欠きが設けられ、
    前記切欠きに挿入されて前記電機子巻線を前記電機子スロットに固定する楔をさらに備え、
    前記電機子スロットの周方向の開口幅は、前記第2の幅と同一であり、前記楔の周方向の最大幅よりも狭いことを特徴とする請求項3または4に記載の回転電機。
  6. 前記電機子鉄心は、前記電機子スロットの開口の近傍に切欠きが設けられ、
    前記切欠きに挿入されて前記電機子巻線を前記電機子スロットに固定する楔をさらに備え、
    前記テーパは、前記第1の位置を起点とし、
    前記第1の幅は前記楔の最大幅と同一である、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の回転電機。
  7. 前記テーパは、前記電機子スロットの開口を起点とすることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  8. 前記電機子スロットは、その側面が各コイル片の側面に平行になるように矩形の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  9. 前記電機子鉄心は、前記電機子スロットの開口の近傍に切欠きが設けられ、
    前記切欠きに挿入されて前記電機子巻線を前記電機子スロットに固定する楔をさらに備え、
    前記回転軸に最も近いコイル片の表面のうち前記回転軸から最も離れた面である底面を延長させた面が前記電機子スロットの側面と交わる第2の位置における前記電機子スロットの前記周方向の幅は、前記楔の前記最大幅と同一であることを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
  10. 前記電機子鉄心は、前記電機子スロットの開口の近傍に切欠きが設けられ、
    前記切欠きに挿入され、スペーサを介して前記電機子巻線を前記電機子スロットに固定する楔をさらに備え、
    前記スペーサの前記周方向の幅は、前記回転軸に最も近いコイル片の前記周方向の幅と同一であることを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
  11. 前記電機子鉄心と前記電機子巻線との間の空隙を前記回転軸の軸方向に貫通するように配設されて冷媒を流す配管をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の回転電機。
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