JP2013172015A - 成膜装置、及び成膜装置用基板搬送機構 - Google Patents

成膜装置、及び成膜装置用基板搬送機構 Download PDF

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Abstract

【課題】受渡室の高さ及びプロセスチャンバの高さが小さく、ゲート弁の開口の上下方向の大きさを小さくすることが可能なロングストローク搬送機構を提供する。
【解決手段】下から2段目の直動軸受けは、上下2つの転動体保持部がベースに背中合わせに固定取り付けされ(第1の移動子)、次の段の直動軸受けは、上下2つの軌道軸がベースに背中合わせに固定取り付けされ(第2の移動子)、第1の移動子と第2の移動子を交互に組み合わせてクロスローラガイドを形成し、プレート上に載置した基板を真空中で所定の距離を搬送する。
【選択図】図5

Description

本発明は、処理チャンバ内で基板上に膜を形成する成膜装置、及び成膜装置用基板搬送機構に係わり、特に真空中で基板上に成膜する成膜装置、成膜装置用基板搬送機構に関する。
本発明の成膜装置に関し、有機ELデバイス製造装置を例にして説明する。有機ELデバイス製造装置は、単に発光材料層(EL層)を形成し電極で挟むだけの構造ではなく、陽極の上に正孔注入層や輸送層、陰極の上に電子注入層や輸送層をなど様々な材料が薄膜としてなる多層構造を形成したり、基板を洗浄したりするため、複数の製造装置に渡って、処理する製品である有機ELデバイスを真空に保持したまま後の工程に受け渡す。また例えば、複数の製造装置は、複数回の異なる蒸着を行う蒸着装置である。
図1は、基板搬送機構の有機ELデバイス製造ラインの一例で、前後ロングストロークフィード機構により処理対象の基板を搬送する製造ラインを示した図である。100は有機ELデバイス製造ライン、9は有機ELデバイス製造ライン100全体を統括制御する制御部、3は処理対象の基板、1は基板3を処理するプロセスチャンバ、2はロングストローク直動軸受機構を使ったロングストローク搬送機構によって基板3を搬入及び搬出する受渡室である。プロセスチャンバ1及び受渡室2の第1の添え字のa〜dは、プロセスチャンバ及び後工程に関連して付けられ、プロセスチャンバ1及び受渡室2の第2の添え字、並びに基板3の第1の添え字のuとdは、上側のレーン(u)と下側のレーン(d)を示している。基板3は、上流から下流に(図中左から右に向かって)順番にプロセスチャンバ1a、1b、1c、1dと処理され、後工程に続く。なお、本書では、上流から下流へ向かう方向をX方向とし、平面上X方向に直交する方向をY方向と称する。また、高さ方向(Z方向)は、X方向及びY方向に直交する方向である。
図1における有機ELデバイス製造装置100の基板3が搬入、処理及び搬出される室内は、全て、真空に維持され、大別して、処理対象の基板3を搬入する受渡室2au及び2ad、基板3を処理する3つのプロセスチャンバ1(1a、1b、1c)、各プロセスチャンバ1間で基板を搬出及び搬入(受渡し)する直動式ロングストローク搬送機構を設置した受渡室2(2bu、2bd、2cu、2cd)、及び、プロセスチャンバ1と次工程(封止工程)との間の設置された受渡室2du及び2ddから構成されている。本実施形態では、基板の蒸着面を上面にして水平に搬送し、蒸着するときにも基板を水平に維持して蒸着する。
図1の有機ELデバイス製造装置100において、同一のプロセスチャンバにおいて、第2の基板3dの処理中には、処理が終了した第1の基板3uの搬出、及び次に処理しようとする第1の基板3uの搬入を行う。また逆に、同一のプロセスチャンバにおいて、第1の基板3uの処理中には、処理が終了した第2の基板3dの搬出、及び次に処理しようとする第2の基板3dの搬入を行う。このように、交互に処理と搬出・搬入を行うことによって、スループットを短縮している。
例えば、プロセスチャンバ1bにおいて、第2の基板3dの処理中には、受渡室2cuは、プロセスチャンバ1bから処理が終了した第1の基板3uを搬出する。また、受渡室2buは、プロセスチャンバ1bにこれから処理しようとする第1の基板3uを搬入する。
また逆に、プロセスチャンバ1bにおいて、第1の基板3uの処理中には、受渡室2cdは、プロセスチャンバ1bから処理が終了した第2の基板3dを搬出する。また、受渡室2bdは、プロセスチャンバ1bにこれから処理しようとする第2の基板3dを搬入する。
図1において、制御部9は、製造ライン全体の各装置に図示しない制御線(無線手段も含む)で接続し、各装置に制御信号を送信し、かつ、各装置から装置の状態情報を受信して、各装置全体を統括制御している。例えば、基板3の搬入及び搬出するロングストローク搬送機構(後述)を動作させる場合には、ロングストローク搬送機構の各直動軸受け機構をスライド移動させる駆動系を操作制御すると共に、対応するゲート弁の開閉制御を行う。駆動系は、例えば、ボールネジ機構等である。
図2は、図1の受渡室2の中央部に設置され、基板3を搬出または搬入するためのロングストローク搬送機構を説明するための側面図である。200は基板搬送機構(以下、ロングストローク搬送機構と称する)、202は受渡室2の基底部に固定された固定、204は第1のベース、206は第2のベース、208は基板3を載せるプレート、203は固定ベース202の上部に固定された固定軌道軸、241と242は第1のベース204の下部に固定された固定軌道軸203の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第1の転動体保持部、205は第1のベース204の上部に固定された第1の軌道軸、261と262は第2のベース206の下部に固定されて第1の軌道軸205の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第2の転動体保持部、207は第2のベース206の上部に固定された第2の軌道軸、281と282はプレート208の下部に固定され、第2の軌道軸207の軌道(レール)上をX軸方向移動する第3の転動体保持部である。
図2(a)は、ロングストローク搬送機構200のプレート208が、ロングストローク搬送機構200の中心部(X=0)に位置する状態を示す側断面図である。また、図2(b)は、ロングストローク搬送機構200のプレート208が、X軸方向右に最大に移動した状態を示す側断面図である。さらに、図2(c)は、図2(a)を上から見た図である。なお、図2(c)において、第1の転動体保持部241、242、及び、第2の転動体保持部261、262は省略している。また、図2(b)と図2(c)では、X軸上の右方向への移動だけを示しているが、左方向へも同様に移動可能である。
図2(c)から分かるように、ロングストローク搬送機構200は、固定軌道軸203、第1の転動体保持部241及び242、第1のベース204、第1の軌道軸205、第2のベース206、第2の軌道軸207、並びに、第2の転動体保持部261及び262を、それぞれ、Y軸方向に1対設けている。
なお、図2の高さ方向の説明は、後述する。
図2において、固定ベース202は、受渡室2に固定されて取り付けられているのでX軸方向(左右方向)には移動できない。また、固定軌道軸203は、固定ベース202に固定されて取り付けられているので、X軸方向には移動できない。
第1の転動体保持部241及び242は、図示しない駆動系(例えば、送りねじ駆動、シリンダ駆動、ベルト駆動、等)によって、固定軌道軸203に沿ってX軸方向に移動可能である。この移動にリンクして、第1の転動体保持部241及び242に固定された第1のベース204が移動し、それより上部の構成物も一緒に移動する(なお、リンク機構は省略して図示していない)。
また、第2の転動体保持部261及び262は、図示しない駆動系によって、第1のガイド軌道軸に沿ってX軸方向に移動可能である。この移動に従って、第2の転動体保持部261及び262に固定された第2のベース206が移動し、それより上部の構成物も一緒に移動する。
さらに、第3の転動体保持部281及び282は、図示しない駆動系によって、第2の軌道軸207に沿ってX軸方向に移動可能である。この移動に従って、第3の転動体保持部281及び282に固定されたプレート208が移動し、それより上部の構成物も一緒に移動する。従って、プレート208に載置された基板3が、それらの移動に従って移動する。
第1の転動体保持部241及び242が固定軌道軸203上を移動可能な距離(ストロークSx)、第2の転動体保持部261及び262が第1の軌道軸205上を移動可能な距離、及び、第3の転動体保持部281及び282が第2の軌道軸207上を移動可能な距離は、各軌道軸の長さを2Lx、対をなす転動体保持部の両端の距離をLxとすると、Sx=Lx/2となり、各軌道軸の長さの4分の1となる。
そして、図2では、軌道軸と転動体保持部の組み合わせは3段あるので、合計で3Lx/2の距離を、中心位置(X=0)から移動可能である。
図3は、従来のロングストローク搬送機構を使った有機ELデバイス製造ラインの一部の概略を示す側断面図である。図3では、従来のプロセスチャンバ1bとその前後の受渡室2bdと2cdを示す。390はプロセスチャンバ1bの設置面、300は従来のロングストローク直動軸受機構、351は受渡室2bd及びプロセスチャンバ1bのそれぞれの室内同士を開閉するゲート弁、351gはゲート弁351の開口部、352はプロセスチャンバ1b及び受渡室2cdそれぞれの真空室内同士を開閉するゲート弁、352gはゲート弁352の開口部、301rはプロセスチャンバ1b内の基板を搬入または搬出するための受渡部、320は受渡室1bdからロングストローク搬送機構300によって搬入される処理前の基板3を所定の位置で受け取るステージ、321はステージ320をZ軸に沿って上下動する駆動部、322はステージ320をZ軸に正確に上下に導くためのガイドである。
図3において、ステージ320は、受渡室2bdから、ゲート弁351の開口部351gを通過してロングストローク搬送機構300によってプロセスチャンバ1bに搬入された基板3を受渡部301rで載置後、駆動部321及びガイド322によってプロセスチャンバ1bの処理部301pまで下降して、蒸着等の処理がなされる。基板3の処理後、ステージ320は、再び上昇して、受渡部301rの上記所定の位置に戻る。そして、処理後の基板3は、上記所定の位置で、ロングストローク搬送機構300によって、プロセスチャンバ1bの受渡部301rからゲート弁352の開口部352gを通過して受渡室2cdに搬出される。
なお、本発明に係る先行技術文献は、発見できなかった。
ロングストローク搬送機構は、クラスタタイプの真空ロボットによる搬送方式に比べ、後の工程に受け渡す際に、搬送方向に対する基板の前後関係が逆転することがないため、回転機構が必要なく、また、安価で、効率良く、確実に搬送でき、パーティクルの発生も少ない搬送機構である。
しかし、上述の従来のロングストローク搬送機構は、移動距離に対して高さが大である。単純に直動軸受けを重ねることでは、ゲート弁の大型化を招く。即ち、従来のロングストローク搬送機構では、高さ方向が大きくなる。さらに、そのロングストローク搬送機構を収容する受渡室の高さも大となる。またさらに、基板は、水平に搬入または搬送されるため、基板は搬送されるプロセスチャンバの高さ、及び、ゲート弁の開口の上下方向の大きさも大きくなる。この結果、製品コストが高くなることと、真空状態に維持する費用(ランニングコスト)も高くなっていた。
基板を直接ころ搬送する機構は、安価であるが、基板に悪影響を及ぼすパーティクル発生が多いので問題となる。さらに、ころ搬送では、基板表面を傷付けずに搬送することが難しい。またさらに、ころ搬送では、基板表面を傷付けずに、確実に停止及び位置決めすることが難しい。
本発明の目的は、上記のような問題に鑑み、受渡室の高さ及びプロセスチャンバの高さが小さく、ゲート弁の開口の上下方向の大きさを小さくすることが可能なロングストローク搬送機構を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の構成は以下の通りである。
基板上に膜を形成する成膜機構を内部に備えた成膜チャンバと、複数の該成膜チャンバ間で基板を搬送するための受渡室と、該成膜チャンバと該受渡室を仕切るゲート弁と、を備えた成膜装置において、基板を載置して移動させることにより基板を搬送する搬送機構を、積層した複数の移動単位から構成し、かつ該移動単位と移動単位の間を、一対のレールと、該レールに沿って移動する転動体からなる直動ガイドが直接、あるいは間接的に接続し、更に、前記移動単位の少なくとも1つは、上下面にレールのみ、あるいは転動体のいずれか一方のみを備えた成膜装置。
上記成膜装置は、前記搬送機構の最下段の移動単位を所定の方向に駆動する駆動機構を備え、かつ該最下段の移動単位の動きをリンク機構により、他の移動単位に伝達することにより、該搬送機構上の基板を所定の位置に移動させても良い。
本発明によれば、受渡室の高さ及びプロセスチャンバの高さが小さく、ゲート弁の開口の上下方向の大きさを小さくすることが可能なロングストローク搬送機構を提供することができる。この結果、真空中の処理を多数の処理チャンバを受渡室で接続する製造ラインにおいて、製造コストが安い製造装置及び製造ラインを提供可能である。さらに、真空チャンバの容積が小さいので、真空の維持、真空の切替え等が高速にでき、低ランニングコスト、処理スピードの短縮化が期待できる。
有機ELデバイス製造装置の一例を示した図である。 従来のロングストローク搬送機構を説明するための図である。 従来のロングストローク搬送機構を使った有機ELデバイス製造ラインの一部を示す略側断面図である。 本発明の一実施例のロングストローク搬送機構を使った有機ELデバイス製造ラインの一部を示す略側断面図である。 本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を説明するための図である。 従来のロングストローク搬送機構の一例を説明するための側断面図である。 本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を説明するための側断面図である。 本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を上から見た平面図である。
本発明のロングストローク搬送機構は、下から2段目の直動軸受けは、上下2つの転動体保持部が同一ベースに上下背中合わせに固定取り付けされ(第1の移動子)、次の段の直動軸受けは、上下2つの軌道軸がベースに固定取り付けされ(第2の移動子)、第1の移動子と第2の移動子を交互に組み合わせて多段直動ガイドを形成し、プレート上に載置した基板を真空中で所定の距離を搬送するものである。
以下に本発明の一実施形態について、図面等を用いて説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
また、各図の説明において、従来の説明で使用した図面を含め、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
図4を用いて、本発明の一実施例を説明する。図4は、本発明の一実施例のロングストローク搬送機構を使った例えば、図1の有機ELデバイス製造ラインの一部を示す略側断面図である。400はロングストローク直動軸受機構、401bはプロセスチャンバ、402bdと402cdは受渡室、451は受渡室402bd及びプロセスチャンバ401bのそれぞれの室内同士を開閉するゲート弁、451gはゲート弁451の開口部、452はプロセスチャンバ401b及び受渡室402cdそれぞれの真空室内同士を開閉するゲート弁、452gはゲート弁452の開口部、401rはプロセスチャンバ401b内の基板を搬入または搬送するための受渡部である。図4では、プロセスチャンバ401bとその前後の受渡室402bdと402cdを示す。
図4においても、図3と同様に、ステージ320は、受渡室402bdから、ゲート弁451の開口部451gを通過してロングストローク搬送機構400によってプロセスチャンバ401bに搬入された基板3を受渡部401rで載置後、駆動部321及びガイド322によってプロセスチャンバ401bの処理部301pまで下降して、蒸着等の処理がなされる。基板3の処理後、ステージ320は、再び上昇して、受渡部401rの上記所定の位置に戻る。そして、処理後の基板3は、上記所定の位置で、ロングストローク搬送機構400によって、プロセスチャンバ401bの受渡部401rからゲート弁452の開口部452gを通過して受渡室402cdに搬出される。
なお、有機ELデバイス製造ラインは、例えば、図1の製造ライン100において、上記図4のように、構成要素を変更したラインである。
本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を、図2及び図5によって説明する。図5は、本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を説明するための図である。500はロングストローク搬送機構、571は第1の移動子、504は移動子571を構成する第1のベース、541と542は移動子571の下側の転動体保持部、561と562は移動子571の上側の転動体保持部、581は第2の移動子、506は第2の移動子581の第2のベース、505は第2のベース506の下側の軌道軸、507は第2のベース506の上側の軌道軸である。下側の転動体保持部541と542、第1のベース504、及び、上側の転動体保持部561と562で第1の移動子571を構成する。また、下側の軌道軸505、第2のベース506、及び上側の軌道軸で第2の移動子581を構成する。
第1の転動体保持部541及び542は、図示しない駆動系(例えば、送りねじ駆動、シリンダ駆動、ベルト駆動、等)によって、固定軌道軸203に沿ってX軸方向に移動可能である。この移動にリンクして、第1の転動体保持部541及び542に固定された第1のベース504が、第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。その結果、第1のベース504に固定された第2の転動体保持部561及び562が第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。さらに、第2の転動体保持部561及び562の移動にリンクして、軌道軸505が第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。その結果、軌道軸505上に固定された第2のベース506及び軌道軸507が第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。またさらに、軌道軸507の移動にリンクして、第3の転動体保持部281及び282が第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。その結果、軌道軸507上に固定されたプレート208及び基板3が第1の転動体保持部541及び542の移動と同時同方向に等速且つ等距離移動する。
このように、ロングストローク搬送機構では、第1の転動体保持部541及び542が、図示しない駆動系によって、固定軌道軸203に沿ってX軸方向に移動した場合に、それより上部の構成物も一緒に移動する(なお、リンク機構は省略して図示していない)。
図2及び図5では、簡略化するため、以下の条件下で説明する。
(条件01)基板3は、座標系Xの座標0を中心とするX方向長さがLx、厚さがtpである。
(条件02)このロングストローク搬送機構200及び500は、基板3を[+X]及び[−X]両方向に、距離Lx以上移動させるための直動ガイド機構である。
(条件03)基板3の移動ストローク(最大移動距離)は、ベースの幅2Lxから、基板3が完全にはみ出す距離とする。
(条件04)直動軸受けの転動体(“球”または“ころ”)を保持する部分(転動体保持部241、242、261、262、281、282、541、542、561、及び562)は、長さLxの基板3を支持する。
(条件05)レール(軌道軸203、205、207、505、及び507)の長さは、2Lxとし、軌道軸(軌道軸203、205、207、505、及び507)を固定するベース202、204、206、及び506も同じ長さとする。なお、ベース202、204、206、及び506とプレート208は、例えば、ステンレス等の金属の平板である。
(条件06)転動体保持部241、242、261、262、281、282、541、542、561、及び562は、軌道軸203、205、207、505、及び507からはみ出すことはできない(実際には、端部に機械的または電気的に作用するストッパが設けられる。)。
(条件07)最上部のプレート208は、基板3と同じ長さを有する。
(条件08)必要な移動距離(移動ストローク)を得るため、直動軸受け(ベース、軌道軸、及び転動体保持部を構成要素とする)を重ねて1つの移動単位として使用する。
上記の条件から、次の諸元が決定される。即ち、
(諸元01)基板3の移動ストロークは、±3Lx/2である。
(諸元02)直動軸受け1set(軌道軸+転動体保持部)当たりの移動量は、±Lx/2である。
(諸元03)上記2項から、必要な直動軸受けの数は、3setである。
図2の従来方式のロングストローク搬送機構200では、
(01a)1軸ガイド機構(軌道軸、2つの転動体保持部、及びベース)が単純に3段重ねになっている。
(02a)最上部のプレート208を除き、転動体保持部241、242、261、及び262が接続する部分は、ベース202、204、または206となるため、それらの長さは、2Lxとなる。
(03a)X方向に移動時に、最下段のベース(固定ベース202)からはみ出す部分の高さは、Ha’である。
また、図5の本発明のロングストローク搬送機構500では、
(01b)下から2つ目の直動軸受けは、転動体保持部561及び562と軌道軸505の上下関係が逆になり、転動体保持部541及び542並びに、転動体保持部561及び562の2setがベース504に固定され一体に移動する構造である。この部分が第1の移動子571である。
(02b)従来方式の図2の場合、最上部のプレート208を除き、転動体保持部241、242、261、及び262を固定するベースの長さは、2Lxであった。しかし、本発明の図5の場合には、第1の移動子571に含まれるベース504の長さは、その半分で、長さLxである。
(03c)移動時に、最下段のベース(固定ベース202)からはみ出す部分の高さは、Hb’である。
図2と図5を比較する際に、単純化して、以下のような条件で比較する。
図2及び図5の奥行き方向(Y方向)の長さDは、一律D=1とする。また、ベース202、204、206、208、504、506の厚さ、及び、軌道軸203、205、207、505、507と転動体保持部241、242、261、262、281、282、541、542、561、563を介したベース204、206、504、506、またはプレート208間の距離は、プレート208の厚さtmと同一とする。さらに、軌道軸203、205、207、505、507の高さも2tmとする。またさらに、ベース202、204、206、208、504、506及びプレート208の密度ρは、ρ=1とする。
上述の条件によれば、従来方式の図2のベース202、204、206とプレート208の質量の和Ma’は、Ma’=tm(3×2×Lx+Lx)=7tm・Lxとなる。また図5のベース202、504、506とプレート208の質量の和Mb’は、Mb’=tm(3×2×Lx)=6tm・Lxとなる。
従って、従来方式の質量Ma’より本発明による質量Mb’を小さくすることができる。即ち、Ma’>Mb’である。
次に、図2のはみ出し高さHa’は、9tm+tsとなる。また、図5のはみ出し高さHb’は、7tm+tsとなる。
従って、従来方式のはみ出し高さHa’より本発明によるはみ出し高さHb’を小さくすることができる。即ち、Ha’>Hb’である。
次に、本発明のロングストローク搬送機構の別の実施例を、図6及び図7によって説明する。図6は、従来のロングストローク搬送機構を説明するための側断面図である。また図7は、本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を説明するための側断面図である。図6及び図7は、共にそのロングストローク搬送機構が右に最大に移動した場合を示す図である。
600は従来のロングストローク搬送機構、602は受渡室2の基底部に固定された固定ベース、604は第1のベース、606は第2のベース、608は第3のベース、610は第4のベース、612は基板3を載せるプレート、603は固定ベース602の上部にされた固定軌道軸、621と622は第1のベース604の下部に固定された固定軌道軸603の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第1の転動体保持部、605は第1のベース604の上部に固定された第1の軌道軸、623と624は第2のベース606の下部に固定された第1の軌道軸605の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第2の転動体保持部、607は第2のベース606の上部に固定された第2の軌道軸、625と626は第3のベース608の下部に固定されて第2の軌道軸607の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第3の転動体保持部、609は第3のベース608の上部に固定された第3の軌道軸、627と628は第4のベース610の下部に固定されて第3の軌道軸609の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第4の転動体保持部、611は第4のベース610の上部に固定された第4の軌道軸、629と630はプレート612の下部に固定されて第4の軌道軸611の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第5の転動体保持部、3はプレート612の上部に載置された基板である。
また、700は本発明のロングストローク搬送機構、704は第1のベース、706は第2のベース、708は第3のベース、710は第4のベース、721と722は第1のベース704の下部に固定されて固定軌道軸603の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第1の転動体保持部、705は第2のベース706の下部に固定された第1の軌道軸、723と724は第1のベース704の上部に固定されて第1の軌道軸705をその軌道(レール)上のX軸方向に移動させる第2の転動体保持部、707は第2のベース706の上部に固定された第2の軌道軸、725と726は第3のベース708の下部に固定されて第2の軌道軸707の軌道(レール)上をX軸方向に移動する第3の転動体保持部、709は第4のベース710の下部に固定された第3の軌道軸、727と728は第4のベース708の上部に固定されて第3の軌道軸709をその軌道(レール)上のX軸方向に移動させる第4の転動体保持部、711は第4のベース710の上部に固定された第4の軌道軸、629と630はプレート612の下部に固定されて第4の軌道軸711の軌道上をX軸方向に移動する第5の転動体保持部である。また、771は第1のベース704、第1の転動体保持部721、722、第2の転動体保持部723、724から構成された第1の移動子、772は第3のベース708、第3の転動体保持部725、726、第4の転動体保持部727、728から構成された第2の移動子である。
なお、図6及び図7においては、X軸上の+方向(図中右方向)への移動だけを示しているが、−方向(図中左方向)へも同様に移動可能である。
図6及び図7においても、簡略化するため、以下の条件下で説明する。
(条件11)幅Lx/2のゲート弁352または452が直動ガイド機構を挟んで存在する。なお、−X方向のゲートバルブ351、451については、図示していない。
(条件12)ゲート弁352及び452は、基板3がX=0の位置にある時、X方向で、直動ガイド機構の端面からLx/4離れた位置に設置する。
(条件13)このロングストローク搬送機構600及び700は、基板3を[+X]及び[−X]両方向に、ゲート弁352の開口部352g(−X方向では、ゲート弁351の開口部351g)またはゲート弁452の開口部452g(−X方向では、ゲート弁451の開口部451g)を通過して、距離Lx以上移動させるための直動ガイド機構である。
(条件14)基板3の移動ストローク(最大移動距離)は、基板3がゲート弁352または452(−X方向では、ゲート弁351または451)を完全に通過し、ゲート弁352または452の端面から基板3の端面まで、Lx/4以上離れる位置まで移動する距離とする。
(条件15)開口部352gまたは452gは、通過する直動ガイド機構及び基板3に対して、上下の方向(Z方向)で、基板3の厚さtm以上大きく開口する(−X方向でも同様。)。
その他は、図2と図5の比較条件と同様とする。例えば、
(条件01)基板3は、座標系Xの座標0を中心とするX方向長さがLx、厚さがtpである。
(条件04)直動軸受けの転動体(“球”または“ころ”)を保持する部分(転動体保持部621〜630、721〜730は、基板3の長さLxを支持する。
(条件05)レール(軌道軸603、605、607、609、611、705、707、709、及び711)の長さは、2Lxとし、軌道軸(軌道軸603、605、607、609、611、705、707、709、及び711)を固定するベース602、604、606、608、610、706、及び710も同じ長さとする。
(条件06)転動体保持部621〜630、721〜728は、軌道軸603、605、607、609、611、705、707、709、及び711からはみ出すことはできない(実際には、端部に機械的または電気的に作用するストッパが設けられる。)。
(条件07)最上部のプレート612及び712は、基板3と同じ長さを有する。
(条件08)必要な移動距離(移動ストローク)を得るため、直動軸受け(ベース、軌道軸、及び転動体保持部を構成要素とする)を重ねて使用する。
上記の条件から、次の諸元が決定される。即ち、
(諸元11)基板3の移動ストロークは、±5Lx/2である。
(諸元12)直動軸受け1set(軌道軸+転動体保持部)当たりの移動量は、±Lx/2である。
(諸元13)上記2項から、必要な直動軸受けの数は、5setである。
図6の従来方式のロングストローク搬送機構600では、
(11a)1軸ガイド機構(軌道軸、2つの転動体保持部、及びベース)が単純に5段重ねになっている。
(12a)最上部のプレート612を除き、転動体保持部621〜628が接続する部分は、ベース604、606、608、または610となるため、それらの長さは、2×Lxとなる。
(13a)X方向に移動時に、最下段のベース(固定ベース602)からはみ出す部分の高さは、Haである。
また、図7の本発明のロングストローク搬送機構700では、
(11b)下から2つ目及び4つ目の直動軸受けは、転動体保持部723及び724と軌道軸705の上下関係が逆になり、転動体保持部721及び722並びに転動体保持部723及び724の2setが第1のベース704に一体に移動する構造である。この部分が第1の移動子771である。
(12b)従来方式の図6の場合、最上部のプレート612を除き、転動体保持部621〜628を固定するベースの長さは、2Lxであった。しかし、本発明の図7の場合には、第1の移動子771に含まれるベース704の長さは、その半分で、長さLxである。
(13b)移動時に、最下段のベース(固定ベース602)からはみ出す部分の高さは、Hbである。
図6と図7を比較する際に、単純化して、図2と図5で比較した同一の比較を行う。即ち、以下のような条件で比較する。
図6及び図7の奥行き方向(Y方向)の長さDは、一律D=1とする。また、ベース602、604、606、608、610、704、706、708、710の厚さ、及び、軌道軸603、605、607、609、611、705、707、709、711と転動体保持部621〜630、721〜728を介したベース602、604、606、608、610、704、706、708、710またはプレート612間の距離は、プレート612の厚さtmと同一とする。さらに、軌道軸603、605、607、609、611、705、707、709、711の高さも2tmとする。またさらに、ベース602、604、606、608、610、704、706、708、710及びプレート612の密度ρは、ρ=1とする。
上述の条件によれば、従来方式の図6のベース602、604、606、608、610とプレート612の質量の和Maは、Ma=tm(11Lx)となる。また図7のベース602、704、706、708、710とプレート612の質量の和Mbは、Mb=tm(9Lx)となる。
従って、従来方式の質量Maより本発明による質量Mbを小さくすることができる。即ち、Ma>Mbである。
次に、図6のゲート弁の開口部352gの高さHagは、19tm+tsとなる。また、図7のゲート弁の開口部452gの高さHbgは、17tm+tsとなる。
従って、従来方式のゲート弁の開口高さHagより本発明によるゲート弁の開口高さHbgを小さくすることができる。即ち、Hag>Hbgである。
上述したように、図5や図7の実施例によれば、
i)第1の移動子の転動体保持部が完全に背中合わせに固定されている場合、含まれるプレートには引張力及び圧縮力が作用する。しかし、曲げモーメントは殆ど受けないため、移動子を薄くすることができる。
ii)第1の移動子は、1つの転動体保持部とみなすことができるため、ロングストローク搬送機構の見掛け上の重ね段数が少なくなる。
iii)バランス良く曲げモーメントを受けるには、従来の方式も本発明のロングストローク搬送機構のどちらにおいても、下の段から上の段に向かって質量を下げる必要がある。そのためには、各段のベースの質量及び強度を変化させる必要がある。しかし、従来の方式に比べ本発明のロングストローク搬送機構は、ベース枚数が少ないため、質量及び強度が異なる部品の数を少なくすることができる。
上述の図5や図7の実施例のロングストローク搬送機構は、第1の移動子、第2の移動子等を垂直方向に重ねる構造であった。しかし、水平方向に重ねることもできる。図8によって、図5と同一段数の水平方向に重ねたロングストローク搬送機構の一実施例を示す。図8は、本発明のロングストローク搬送機構の一実施例を上から見た平面図である。また図8は、共にそのロングストローク搬送機構が右に最大に移動した場合を示す図である。
800はロングストローク搬送機構、571’は第1の移動子、581’は第2の移動子、504’は移動子571’の第1のベース、506’は第2のベース、203’は固定ベース202(上からは見えない)のZ方向上部に固定された固定軌道軸、541’と542’は第1のベース504’の一方の側面部に固定されて固定軌道軸203’の軌道上をX軸方向に移動する移動子571’の第1の転動体保持部、505’は第2のベース506’の一方の側面部に固定された第1の軌道軸、561’と562’は第1のベース504’の他方の側面部に固定されて第1の軌道軸505’の軌道上をX軸方向に移動する移動子571’の第2の転動体保持部、507’は第2のベース506’の他方の側面部に固定された第2の軌道軸、281’と282’はプレート208(基板3があるため、上からは見えない)の両側面部に固定され第2の軌道軸507’の軌道上をX軸方向移動する第3の転動体保持部である。ここで、転動体保持部541’と542’、第1のベース504’、及び、転動体保持部561’と562’で第1の移動子571’を構成する。また、軌道軸505’、第2のベース506’、及びの軌道軸507’で第2の移動子581’を構成する。
図8に示すように、固定ベース202の上に2本の固定軌道軸203’が固定され、この2本の固定軌道軸203’の内側面に、移動子571’、第1の軌道軸505’、第2のベース506’、第2の軌道軸507’、第3の転動体保持部281’及び282’が組み合わされ、かつ、第3の転動体保持部281’及び282’の上部にプレート208’が取り付けられ、固定されている。このプレート208’状に基板3が載置され、この載置された基板3がロングストローク搬送機構800によって搬入及び搬出される。
ただし、図8の実施例のロングストローク搬送機構800の場合には、移動子にモーメント荷重及びせん断荷重が作用する。
上述の図1、4、5、7、または8の実施例では、基板を水平に搬送(搬入及び搬出)するロングストローク搬送機構であった。しかし、水平に基板を搬送するだけに限らず、垂直にまたは所定の角度をつけて搬送するようにしても良いことは勿論のことである。特に、図8の実施例のロングストローク搬送機構は、基板を垂直方向に搬送するのに向いている。この場合には、移動子にモーメント荷重及びせん断荷重が作用しない。
即ち、図8の実施例によれば、移動子を薄くすることができ、ロングストローク搬送機構の見掛け上の重ね段数が少なくなる。さらに、従来の方式に比べベース部品の質量が小さいため、機構を小型化することができる。
このように、上述の図1、4、5、7、または8の実施例によれば、受渡室の高さ及びプロセスチャンバの高さが小さく、ゲート弁の開口の上下方向の大きさを小さくすることが可能なロングストローク搬送機構を提供することができる。この結果、真空中の処理を多数の処理チャンバを受渡室で接続する製造ラインにおいて、製造コストが安い製造装置及び製造ラインを提供可能である。さらに、真空チャンバの容積が小さいので、真空の維持、真空の切替え等が高速にでき、低ランニングコスト、処理スピードの短縮化が期待できる。
なお、上述の図1、4、5、7、及び8の実施例のロングストローク搬送機構では、X軸方向の左右両方に移動可能であったが、右または左だけ移動可能で得あってもよいことは自明である。
1、1a、1b、1c、1d:プロセスチャンバ、 2、2au、2ad、2bu、2bd、2cu、2cd、2du、2dd:受渡室、 3、3u、3d:基板、 6:基板、 9:制御部、 100:有機ELデバイス製造ライン、 200:ロングストローク直動軸受機構、 202:固定ベース、 203、203’:固定軌道軸、 204:第1のベース、 205:第1の固定軌道軸、 206:第2のベース、 207:第2の固定軌道軸、 208:プレート、 241、242:第1の転動体保持部、 261、262:第2の転動体保持部、 281、281’、282、282’:第3の転動体保持部、 300:ロングストローク直動軸受機構、 301r:受渡部、 301p:処理部、 351g、352g:開口部、 320:ステージ、 321:駆動部、 322:ガイド、 351、352:ゲート弁、 390:設置面、 400:ロングストローク直動軸受機構、 401b:プロセスチャンバ、 401r:受渡部、 402bd、402cd:受渡室、 451、452:ゲート弁、 451g、452g:開口部、 500:ロングストローク搬送機構、 505、505’:固定軌道軸、 571:移動子、 504、504’:第1のベース、 506、506’:第2のベース、 507、507’:固定軌道軸、 541、541’、542、542’:転動体保持部、 561、561’、562、562’:転動体保持部、 571、571’:第1の移動子、 581、581’:第2の移動子、 600:ロングストローク搬送機構、 602:固定ベース、 603:固定軌道軸、 604:第1のベース、 605:第1の軌道軸、 606:第2のベース、 607:第2の軌道軸、 608:第3のベース、 609:第3の軌道軸、 610:第4のベース、 611:第4の軌道軸、 612:プレート、 621、622:第1の転動体保持部、 623、624:第2の転動体保持部、 625、626:第3の転動体保持部、 627、628:第4の転動体保持部、 629、630:第5の転動体保持部、 700:ロングストローク搬送機構、 704:第1のベース、 705:第1の軌道軸、 706:第2のベース、 707:第2の軌道軸、 708:第3のベース、 709:第3の軌道軸、 710:第4のベース、 711:第4の軌道軸、 721、722:第1の転動体保持部、 723、724:第2の転動体保持部、 725、726:第3の転動体保持部、 727、728:第4の転動体保持部、 771、772:第1の移動子、 781、782:第2の移動子、 800:ロングストローク搬送機構。

Claims (5)

  1. 基板上に膜を形成する成膜機構を内部に備えた成膜チャンバと、複数の該成膜チャンバ間で基板を搬送するための受渡室と、該成膜チャンバと該受渡室を仕切るゲート弁と、
    を備えた成膜装置において、
    基板を載置して移動させることにより基板を搬送する搬送機構を、積層した複数の移動単位から構成し、かつ該移動単位と移動単位の間を、一対のレールと、該レールに沿って移動する転動体からなる直動ガイドが直接、あるいは間接的に接続し、
    更に、前記移動単位の少なくとも1つは、上下面にレールのみ、あるいは転動体のいずれか一方のみを備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1記載の成膜装置において、
    前記搬送機構の最下段の移動単位を所定の方向に駆動する駆動機構を備え、かつ該最下段の移動単位の動きをリンク機構により、他の移動単位に伝達することにより、該搬送機構上の基板を所定の位置に移動させることを特徴とする成膜装置。
  3. 請求項1または2に記載の成膜装置において、
    前記移動単位のベースは、金属平板であることを特徴とする成膜装置。
  4. 基板を載置して移動させることにより基板を搬送する搬送機構を、積層した複数の移動単位から構成し、かつ該移動単位と移動単位の間を、一対のレールと、該レールに沿って移動する転動体からなる直動ガイドが直接、あるいは間接的に接続し、
    更に、前記移動単位の少なくとも1つは、上下面にレールのみ、あるいは転動体のいずれか一方のみを備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  5. 請求項4記載の基板搬送装置において、
    前記搬送機構の最下段の移動単位を所定の方向に駆動する駆動機構を備え、かつ該最下段の移動単位の動きをリンク機構により、他の移動単位に伝達することにより、該搬送機構上の基板を所定の位置に移動させることを特徴とする基板搬送装置。
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