JP2013167291A - 燃料利用システム - Google Patents

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Hiroyasu Ozaki
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Morito Asano
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Abstract

【課題】不具合発生を未然に防止することができる燃料利用システムを提供する。
【解決手段】減圧機構と遮断機構とを備えた1次減圧弁30を備えた燃料電池車100Aにおいて、1次減圧弁30に締切不良が発生し、水素供給ステーション200から水素タンク2への水素の充填中、配管a6に設けられた圧力センサ52の検出値P2が配管a6での常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えた場合、制御部50は、水素供給ステーション200に対して充填停止信号を送信して、充填を停止する処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧ガスを燃料とするガス供給装置を搭載した燃料利用システムに関する。
特許文献1には、補給装置(外部装置)から収容部(燃料タンク)に燃料ガスの補給が開始される場合にガス漏れ検出を行い、移動体内部の収容部および補給路からのガス漏れを検知する燃料利用の移動体が記載されている。このような移動体には外部の補給装置と通信する通信部が設けられており、通信部は、ガス漏れが検知されたときに補給装置からの燃料ガスの補給を停止させる制御信号を送信し、補給装置からの燃料ガスの補給を停止させる。
特開2011−94652号公報(図1および図3)
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、移動体の燃料ガスの補給路または収容部からのガスが実際に漏れたことを検出した後に燃料ガスの補給を停止する制御信号を送信するものである。このため、未然にガス漏れを防ぐことはできず、しかも移動体のガス漏れ以外の異常発生時には対応できないという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、不具合発生を未然に防止することができる燃料利用システムを提供することを課題とする。
本発明は、燃料ガスを利用する燃料利用体と、前記燃料ガスを貯留する貯留部と、外部装置から前記貯留部に燃料ガスを送る接続口である充填口と、前記貯留部からの燃料ガスを前記燃料利用体に向かわせる第1供給経路と、前記第1供給経路の燃料ガスを減圧する締切機構付レギュレータと、前記締切機構付レギュレータで減圧された燃料ガスを前記燃料利用体に向かわせる第2供給経路と、前記第2供給経路の圧力を検出する第2供給経路圧力センサと、前記外部装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記外部装置から前記貯留部への燃料ガスの供給中、前記第2供給経路圧力センサの検出値が前記第2供給経路での常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えた場合、前記外部装置による燃料ガスの供給を停止させる処理を実行することを特徴とする。
ところで、燃料ガスの補給中に締切機構付レギュレータに高圧が印加された場合、締切機構付レギュレータに締切不良が発生していると、第1供給経路の下流に位置する第2供給経路の圧力が上昇する。例えば、第2供給経路にリリーフ弁が設けられている場合、第1供給経路の高い圧力が第2供給経路に加わることになり、リリーフ弁のフェール設定値を超えて、リリーフ弁から燃料ガス漏れが発生し、燃料ガスの漏れを遮断できず、リリーフ弁から燃料ガスが継続的に漏れることになる。
そこで、本発明によれば、燃料ガスの補給中に第2供給経路圧力センサの検出値に基づいて締切機構付レギュレータの締切不良を検出することにより、検出値が第2供給経路の常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えたときに、外部装置に対して燃料ガスの補給を停止させる制御を行うことで、リリーフ弁から燃料ガスが継続して漏れるのを防止することができる。このように、燃料ガス漏れが継続することを防止できるので、燃料ガス補給時における燃料利用システム(例えば、燃料電池システム)での不具合を未然に防止することができる。
また、前記第1供給経路の圧力を検出する第1供給経路圧力センサを備え、前記制御部は、前記外部装置から前記貯留部への燃料ガスの供給中、前記第1供給経路圧力センサの検出値が前記第1供給経路の常用圧力領域であり、かつ、前記第2供給経路圧力センサの検出値が前記第2供給経路の常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えた場合、前記締切機構付レギュレータに不具合が発生していると判定して、前記外部装置による燃料ガスの供給を停止させる処理を実行することを特徴とする。
これによれば、締切機構付レギュレータに不具合が発生していると確定することができるので、後のメンテナンス作業が容易になる。
また、前記第1供給経路は、前記貯留部から前記燃料利用体へ向かう供給経路と前記充填口から前記貯留部に向かう補給経路とを兼用していることを特徴とする。
これによれば、供給経路と補給経路を兼用する構成、つまり燃料ガスの補給時と供給時とで燃料ガスが通る流路を共有にすることで、貯留部に設けられる弁(主止弁)は補給時に開いている必要性が生じ、締切機構付レギュレータには必ず高い圧力が加わることになり、締切機構付レギュレータの締切不良を確実に検出することが可能になる。
本発明によれば、不具合発生を未然に防止することが可能な燃料利用システムを提供できる。
本実施形態の燃料利用システムを搭載した燃料電池車を示す全体構成図である。 燃料タンクに設けられる主止弁の一例を示す側断面図である。 1次減圧弁の一例を示す側断面図である。 水素充填時の動作を示すフローチャートである。 圧力センサの検出値と時間との関係を示すグラフである。 水素充填時の別の動作を示すフローチャートである。 燃料電池車の変形例を示す全体構成図である。
本実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、燃料利用システムのうち、燃料電池システムを搭載した車両として燃料電池車100A,100Bを例に挙げて説明するが、燃料電池車100A,100Bに限定されるものではなく、燃料電池システムを搭載した船舶や航空機などの移動体であってもよく、水素タンク(貯留部)を備えて適宜充填を行う定置式の燃料電池システムであってもよく、または燃料を利用するものとして水素エンジンシステムを用いていてもよい。これら例示のように燃料を利用する様々なものに適用できる。
図1は、本実施形態の燃料利用システムを搭載した燃料電池車を示す全体構成図である。
燃料電池車100Aは、燃料電池1(燃料利用体)、水素タンク2(貯留部)、充填口3、1次減圧弁30(締切機構付レギュレータ)、中圧デバイス40、制御部50、圧力センサ51(第1供給経路圧力センサ)、52(第2供給経路圧力センサ)などを含む燃料電池システムを備えている。
燃料電池1は、例えば、複数の固体高分子型の単セル(不図示)が積層されることで構成された燃料電池スタックであり、複数の単セルが電気的に直列で接続されて構成されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、このMEAを挟む導電性を有するアノードセパレータ(不図示)およびカソードセパレータ(不図示)と、を備えている。
MEAは、1価の陽イオン交換膜(例えばパーフルオロスルホン酸型)からなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノードおよびカソードとを備えている。アノードおよびカソードは、カーボンペーパ等の導電性を有する多孔質体から主に構成されると共に、アノードおよびカソードにおける電極反応を生じさせるための触媒(Pt、Ru等)を含んでいる。
アノードセパレータには、各MEAのアノードに対して水素(燃料ガス)を給排するための溝などで形成されたアノード流路1aが形成されている。カソードセパレータには、各MEAのカソードに対して空気(酸化剤ガス)を給排するための溝などで形成されたカソード流路1bが形成されている。
そして、アノード流路1aを介して各アノードに水素が供給されるとともに、カソード流路1bを介して各カソードに空気(酸素)が供給されると、各単セルで電位差(OCV(Open Circuit Voltage)、開回路電圧)が発生するようになっている。次いで、燃料電池1と外部負荷(走行モータ、高圧バッテリなど)とが電気的に接続され、電流が取り出されると、燃料電池1が発電するようになっている。
図2は燃料タンクに設けられる主止弁の一例を示す側断面図である。
水素タンク2は、高純度の水素ガスが高圧で充填され、例えば、アルミニウム合金により形成され、その内部に水素ガスを高圧で貯留するライナー(タンク室)2a(一部のみ図示)を有し、そのライナー2aの周囲をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)や、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic:ガラス繊維強化プラスチック)等で形成されたカバー2b(参照、一部のみ図示)で覆うことで構成されている。
また、水素タンク2は、常閉式のキックパイロット式電磁弁からなる主止弁20が開口部2cに取り付けられている。なお、主止弁20の詳細な構造については後記する。
図1に戻って、充填口3は、水素タンク2への水素充填時に、外部の水素供給ステーション200(外部装置)の充填ノズル203が接続される部分であり、例えば車両側部に設けられている。また、充填口3は、配管a2を介して主止弁20と接続されている。また、充填口3には、充填ノズル203から水素タンク2への流れのみを許容する逆止弁(不図示)が設けられている。この逆止弁は、充填ノズル203が充填口3に接続され、水素供給ステーション200から水素タンク2への水素の充填が開始されたときに開弁するようになっている。なお、配管a2には、充填口3の逆止弁とは別の逆止弁(充填ノズル203から水素タンク2への流れのみを許容する逆止弁)が設けられていてもよい。
充填ノズル203は、燃料電池車100Aと通信を行うための通信コネクタ204が一体に設けられており、充填ノズル203が充填口3に接続されたときに、通信コネクタ204が充填口3の近傍に設けられたコネクタ受部4と接続されるように構成されている。コネクタ受部4は、後記する制御部50と電気的に接続されている。
1次減圧弁30は、水素タンク2から供給される高圧(例えば、35MPa、70MPaなど)の水素を、所定の圧力(例えば、1MPa以下)に減圧する機能を有し、配管a4(第1供給経路)を介して主止弁20と接続されている。また、1次減圧弁30は、減圧機構とともに遮断機構(締切機構)を備えたものであり、例えば水素補給時において、1次減圧弁30から下流への水素の流れを遮断する機能を有する。このように、減圧機能と遮断機能とを併せ持つことにより、1次減圧弁30をコンパクトに構成することが可能になる。なお、1次減圧弁30の詳細な構造については後記する。
中圧デバイス40は、例えば、上流側から順に、リリーフ弁41、2次減圧弁42を備えて構成され、配管a6(第2供給経路)を介して1次減圧弁30と接続されている。
リリーフ弁41は、配管a6に接続され、1次減圧弁30と2次減圧弁42との間の中圧ラインの常用圧力領域(例えば、300〜1000kPa)よりも高い圧力(例えば、1300kPa)が印加されたときに開放するように構成されている。なお、常用圧力領域とは、中圧ライン(配管a6)において、燃料電池車100Aの走行時(燃料電池1の発電時)に通常用いられている圧力範囲である。
2次減圧弁42は、1次減圧弁30で減圧された水素の圧力を、図示しない低圧デバイスに供給される水素の圧力が適切な圧力(低圧)となるように減圧する機能を有する。なお、この2次減圧弁42は、例えば、後記するコンプレッサ7からカソード流路1bに向かう空気の圧力が信号圧(パイロット圧)として入力され、入力された空気の圧力に基づいて水素の圧力を制御するようになっている。また、2次減圧弁42は、電気的な信号によって減圧するものであってもよい。
なお、2次減圧弁42とアノード流路1aの入口とを接続する配管a8には、低圧デバイスとして、例えば、エゼクタ(不図示)が設けられている。エゼクタは、燃料電池1のアノード流路1aから排出された水素オフガス(燃料オフガス)を戻し配管(不図示)を介して再び配管a8に戻して水素タンク2からの水素と合流させて再循環させる機能を有する。
制御部50は、燃料電池車100Aを電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェースなどの電子回路(不図示)を含んで構成されている。また、制御部50は、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機器を制御し、各種処理を実行するようになっている。
制御部50は、水素タンク2に水素を充填する際、外部の水素供給ステーション200が備えるディスペンサ(水素充填装置)202との間で通信を行う。すなわち、制御部50は、コネクタ受部4および通信コネクタ204を介して水素供給ステーション200のディスペンサ202との間で通信を行い、ディスペンサ202に対して充填開始信号、充填停止信号、水素タンク2の許容圧力(35MPa、70MPa)に関する信号などを送信する。充填停止信号は、後記する圧力センサ51の検出値P1、または、圧力センサ51の検出値P1および圧力センサ52の検出値P2に基づいて送信される。充填停止信号を受けたディスペンサ202は、ディスペンサ202から充填ノズル203への水素の供給を停止して、水素タンク2への水素の充填を停止する。
なお、制御部50がディスペンサ202に対して送信する情報(充填通信情報)としては、充填開始信号や充填停止信号の他、水素タンク2内の水素圧力や水素温度、水素タンク2の材質(アルミニウム合金製、樹脂製等)や、この材質に応じた水素タンク2の許容温度および許容圧力、水素タンク2の使用期限、水素の充填回数などが挙げられる。なお、これらの情報は、制御部50の図示しない記憶部に記憶され、通信を行う際には記憶部(図示せず)から読み出してディスペンサ202に送信する。
圧力センサ51は、主止弁20と1次減圧弁30との間の配管a4(高圧ライン)の圧力を検出する機能を有する。制御部50は、圧力センサ51の検出値P1に基づいて、配管a4の圧力が高圧ラインの常用圧力領域であるか否かを判定する。
圧力センサ52は、1次減圧弁30と2次減圧弁42との間の配管a6(中圧ライン)の圧力を検出する機能を有する。制御部50は、圧力センサ52の検出値P2に基づいて、配管a6の圧力が中圧ラインの常用圧力領域(例えば、300〜1000kPa)であるか否かを判定する。
なお、カソード流路1bの上流側に接続される配管a10には、上流側から順に、車外(外部)から酸素を含む空気を取り込むコンプレッサ7、加湿器(不図示)などが設けられている。また、カソード流路1bの下流側に接続される配管a12には、カソード流路1bに供給される空気の圧力(カソード圧)を制御する背圧制御弁(不図示)、希釈器(不図示)などが上流側から順に設けられている。また、アノード流路1aの下流側に接続される配管a14には、アノード循環流路から不純物等を含む水素を排出するパージ弁(不図示)などが設けられている。パージ弁の下流の配管a14は、希釈器に接続され、アノード循環流路から排出されたアノードオフガス(燃料オフガス)に含まれる水素(燃料ガス)をカソードオフガス(酸化剤オフガス)で希釈して車外(外部)に排出するように構成されている。
また、燃料電池車100Aは、IG53およびフューエルリッドオープナスイッチ54を備えている。
IG53は、燃料電池車100Aの起動スイッチであり、運転席周りに設けられている。ちなみに、制御部50はIG53と接続されており、IG53のON/OFF信号を検知するようになっている。
フューエルリッドオープナスイッチ54は、フューエルリッド14を開くためのスイッチであり、運転席周りに設けられている。なお、フューエルリッドオープナスイッチ54は、電気的な方式に限定されるものではなく、運転席周りに設けられた開放レバー(不図示)がワイヤケーブル(不図示)を介してフューエルリッド14と接続される機械的な方式でもよい。
次に、燃料電池車100Aに燃料ガスである水素を供給する水素供給ステーション200(外部装置)について、簡単に説明する。
水素供給ステーション200は、水素貯蔵タンク201と、ディスペンサ202と、充填ノズル203と、通信コネクタ204と、を備えている。
水素貯蔵タンク201は、燃料電池車100Aに水素を供給するための水素を高圧で貯蔵している。
ディスペンサ202は、水素貯蔵タンク201と接続されており、燃料電池車100Aの水素タンク2に供給する水素の充填開始および停止、水素を充填する際の圧力や流量などを制御する。また、ディスペンサ202は、燃料電池車100Aの水素タンク2に水素を充填する際に、コネクタ受部4および通信コネクタ204を介して、制御部50との間で通信を行う。そして、ディスペンサ202は、通信を行うことによって、水素タンク2内の水素圧力や水素温度などの情報を取得し、当該情報に基づいて水素貯蔵タンク201から供給される水素の圧力などを調整して、燃料電池車100Aの水素タンク2に水素を充填する。
充填ノズル203は、ディスペンサ202を介して水素貯蔵タンク201と接続されており、燃料電池車100Aの水素タンク2に水素を充填する際、充填口3に差し込まれる。また、充填ノズル203が充填口3に接続されると、図示しないロック機構によってロックされる。水素供給ステーション200の水素貯蔵タンク201から供給された水素は、充填口3、配管a2、主止弁20を介して水素タンク2に充填される。
図2に示すように、主止弁20は、弁箱21、開閉弁本体22、パイロット弁体23、ソレノイド24、コイルばね25(付勢部材)、連動機構部Mなどで構成されている。
弁箱21は、内部に開閉弁本体22、パイロット弁体23、ソレノイド24、コイルばね25、連動機構部Mを収容する略円筒状の収容部21sを有し、配管a2に接続される導入路20aと配管a4に接続される導出路20bとを備えている。また、弁箱21は、導入路20aおよび導出路20bに連通する第1連通孔21aと、水素タンク2内に連通する第2連通孔21b,21bと、を備えている。なお、第2連通孔21bは、2箇所に限定されるものではなく、1箇所であっても、3箇所以上であってもよい。
このように、主止弁20は、水素が充填口3から水素タンク2に導入される際の補給流路(第1連通孔21a、後記する開閉弁流路Q2および第2連通孔21b)と、水素が水素タンク2から燃料電池1に導出される際の供給流路(第2連通孔21b、後記する開閉弁流路Q2および第1連通孔21a)とを兼用する(共有する)構成になっている。
また、弁箱21は、外周面にねじ溝が形成されており、このねじ溝と、水素タンク2の開口部2cに形成されたねじ溝とが、螺合することにより、主止弁20が水素タンク2に取り付けられている。なお、水素タンク2と主止弁20とは、オーリングなどのシール部材(不図示)を介して互いに接合され、水素タンク2内の水素が外部に漏れ出ないように構成されている。
また、弁箱21の内部には、開閉弁本体22が着座することで第1連通孔21aと水素タンク2内とを遮断し、開閉弁本体22が離座することで第1連通孔21aと水素タンク2内とを連通する開閉弁弁座21cが設けられている。この開閉弁弁座21cは、例えば、弁箱21内において凹面が図示下側を向くように形成された凹部21eが周方向に環状に形成されるとともに、この凹部21eにゴム製や樹脂製のシール部材21fが嵌合されて構成されている。このように、開閉弁本体22の先端(図示上端)の周縁部がシール部材21fに当接することで、第1連通孔21aと水素タンク2内との連通が遮断される。
開閉弁本体22は、主止弁20のメイン弁として動作するものであり、例えば、断面視略T字状に形成され、開閉弁本体22の先部(図示上部)が、第1連通孔21aの開口径よりも大きく、かつ、シール部材21fに当接可能となっている。なお、本実施形態では、第1連通孔21aと対向する開閉弁本体22の上面が、ガス充填時に水素の圧力(ガス圧力)を受ける受圧面22pとなっている。
また、開閉弁本体22には、径方向の中心に軸O方向に沿って貫通するパイロット通路22bが形成されている。また、開閉弁本体22の基端(一端、図示下端)は、後記するパイロット弁体23のパイロット弁座22cとして機能するように構成されている。
パイロット弁体23は、開閉弁本体22と同軸Oとなるように配置され、開閉弁本体22に形成されたパイロット通路22bと対向する位置に配置されている。また、パイロット弁体23は、ゴムや樹脂などの弾性材料で形成され、パイロット通路22bの通路径よりも大径に形成されている。このように、開閉弁本体22とパイロット弁体23とが互いに同軸Oに配置されることにより、主止弁20の径方向の寸法を短くすることが可能になり、水素タンク2の開口部2cの径を細くすることができる。
ソレノイド24は、開閉弁本体22およびパイロット弁体23を開弁させる際の駆動力を発生させるものであり、プランジャ24a、固定コア24b、電磁コイル24cなどで構成されている。
プランジャ24aは、磁性材料で形成され、軸O方向に棒状に延びる略円柱形状を呈している。また、プランジャ24aの先端(一端、図示上端)には、パイロット弁体23が嵌め込まれている。なお、プランジャ24aも、開閉弁本体22およびパイロット弁体23と互いに同軸になるように配置されている。
固定コア24bは、磁性材料で形成され、弁箱21に形成された収容部21sの底部に固定されている。また、固定コア24bは、略凹形状を呈し、プランジャ24aと同軸Oとなるように、プランジャ24aの基端(図示下端)と対向して配置されている。
電磁コイル24cは、図示しないボビンに巻回されて構成され、プランジャ24aおよび固定コア24bの周囲を取り囲むように配置されている。
コイルばね25は、一端がプランジャ24aの基端(他端)の凹部に挿入されて支持され、かつ、他端が固定コア24bの凹部に挿入されて支持され、プランジャ24aを押圧して、開閉弁本体22を開閉弁弁座21cの方向に付勢している。なお、コイルばね25のばね力は、水素充填時(ガス充填時)に、水素タンク2内が予め設定された充填目標圧力(タンク内が予め設定された流体圧力)に達したときに開閉弁本体22を閉じるように設定されている。充填目標圧力とは、例えば、水素タンク2内が満タンとなる圧力である。
連動機構部Mは、開閉弁本体22とプランジャ24aとを所定の遊びを持って連動させるものであり、支持部材26aと、係合ピン26bと、プランジャ24aに形成された連結孔24sと、で構成されている。
支持部材26aは、軸O方向に延びる略円筒状に形成され、開閉弁本体22に外嵌して固定されている。また、支持部材26aには、プランジャ24aの一部(図示上部)が挿入され、支持部材26aとプランジャ24aとの間に水素の通流を可能にするガス通流部Q1が形成されている。
係合ピン26bは、軸O方向に直交する方向に延びて配置され、支持部材26aの下部に挿通されて固定されている。一方、プランジャ24aには、係合ピン26bの高さ位置において、係合ピン26bが挿通される連結孔24sが貫通して形成されている。この連結孔24sは、内部で係合ピン26bが移動可能となる幅(高さ)で形成されるとともに、係合ピン26bの上部(開閉弁本体22側、パイロット弁体23側)に隙間(遊び)Sが形成されるように構成されている。
また、弁箱21と、開閉弁本体22および支持部材26aとの間には、開閉弁本体22が開弁したときに水素が通流する開閉弁流路Q2が形成されている。この開閉弁流路Q2は、水素充填時に、第1連通孔21aから水素が導入された後に第2連通孔21bから水素が導出されるように通流し、水素供給時に、第2連通孔21bから水素が導入された後に第1連通孔21aから水素が導出されるように通流するようになっている。このように開閉弁流路Q2は、水素充填時と水素供給時とで流路を共有している。よって、水素充填時に、開閉弁本体22が開弁することにより、水素タンク2内の高圧が必ず1次減圧弁30に印加されるようになっている。
次に、主止弁20の動作について簡単に説明する。
水素タンク2に水素を充填する場合には、充填口3側の圧力によって、開閉弁本体22の受圧面22pが押圧され、開閉弁本体22が開閉弁弁座21cから離座して、開閉弁流路Q2を介して水素が水素タンク2内に充填される。そして、水素タンク2内の圧力が予め設定された所定圧(例えば、目標充填圧、水素タンク2が満タンになる圧力)に達すると、コイルばね25の付勢力によって開閉弁本体22がパイロット弁体23とともに押圧されて、開閉弁本体22が開閉弁弁座21cに着座し、水素の充填が完了する。
一方、水素タンク2から水素を燃料電池1に向けて供給する場合、ガス充填完了直後で水素タンク2の内部と外部(配管a4)とで圧力がほぼ等しいときには、ソレノイド24が励磁されることにより、パイロット弁体23が開弁せずに、直ちに開閉弁本体22が開閉弁弁座21cから離座して、開閉弁本体22が開弁する。なお、水素タンク2から燃料電池1に水素を供給する場合、充填口3や配管a2に設けられた図示しない逆止弁により、水素が充填口3側に流れないようになっている。
また、水素タンク2において、内部と外部(配管a4)との差圧が非常に大きいときには、ソレノイド24が励磁されると、プランジャ24aが図示下向きに吸引され、パイロット弁体23がパイロット弁座22cから離座し、まずパイロット弁体23が開弁する。なお、このとき開閉弁本体22の前後差圧は非常に大きいので、ソレノイド24を励磁したとしても開閉弁本体22は開弁することがない。水素タンク2内の水素は、第2連通孔21b、ガス通流部Q1、パイロット通路22b、第1連通孔21aを通って、水素タンク2から流出する。その後、配管a4内の圧力が高まり、水素タンク2の内外の圧力がほぼ等しくなったときに、ソレノイド24の吸引力によってプランジャ24aがさらに吸引され、開閉弁本体22が開閉弁弁座21cから離座する。
図3は、1次減圧弁の一例を示す側断面図である。
1次減圧弁30は、水素を減圧する減圧機構と、その弁体32を閉位置で保持することで水素を遮断する遮断機構と、を備えるものである。
すなわち、1次減圧弁30は、ハウジング31と、ハウジング31内を所定方向(図3では上下方向)において往復する弁体32と、ダイヤフラム33と、を備えている。そして、ハウジング31内は、隔壁31aによって、一次側圧力室R1と二次側圧力室R2とに仕切られている。一次側圧力室R1には配管a4の水素が流入し、二次側圧力室R2の水素は配管a6に流出するようになっている。
隔壁31aには、一次側圧力室R1と二次側圧力室R2とを連通する連通ポート31bが形成されており、連通ポート31bには弁体32の後記する弁棒32bが遊挿されている。また、連通ポート31bを囲む隔壁31aの一次側圧力室R1側には、環状の弁座31cが形成されている。
弁体32は、一次側圧力室R1に配置された円板状の弁頭32aと、弁頭32aの中心から二次側圧力室R2側に延びる棒状の弁棒32bと、を備えている。そして、弁頭32aが弁座31cに着座すると1次減圧弁30が閉状態となり、弁頭32aが弁座31cから離座すると1次減圧弁30が開状態となる。
ダイヤフラム33は、その正面側が二次側圧力室R2に臨むように設けられ、その背面側(隔壁31aと反対側)に大気と連通する大気室R3を形成している。ダイヤフラム33の中心部分はアダプタ33a、アダプタ33bで挟まれており、アダプタ33bは弁棒32bの先端部と連結されている。これにより、ダイヤフラム33と弁体32とは一体となって図3の上下方向で動作するようになっている。
また、1次減圧弁30は、大気室R3において、ダイヤフラム33(アダプタ33a)とハウジング31との間に介装された圧縮コイルばね34を備えている。圧縮コイルばね34は、アダプタ33aおよびアダプタ33bを介して、弁体32を開方向(図3の下方向)に付勢するようになっている。
また、1次減圧弁30は、プランジャ35と、圧縮コイルばね36と、ソレノイド37と、を備えている。プランジャ35は、弁頭32aの背面側(弁座31cと反対面側)で、弁棒32bと同軸線上で進退自在に配置されている。圧縮コイルばね36は、プランジャ35とハウジング31との間に介装されており、プランジャ35を弁体32に向かって付勢している。ソレノイド37は、制御部50によってON(通電)/OFF(非通電)制御されることで、プランジャ35を進退させるものである。
1次減圧弁30の遮断機構について説明する。ソレノイド37がOFFされると、圧縮コイルばね36で付勢されるプランジャ35は弁頭32aの背面に当接し、弁頭32aが弁座31cに着座するようになっている。このように弁頭32aが弁座31cに着座すると、弁体32が閉位置で保持され、水素が遮断されるようになっている。
また、1次減圧弁30の減圧機構について説明する。なお、減圧機構は、ソレノイド37がONされ、プランジャ35が弁頭32aから離間した状態(図示省略)において機能する。
二次側圧力室R2の圧力が高く、二次側圧力室R2の水素がダイヤフラム33を図3の上向きに付勢する力と、一次側圧力室R1の水素が弁体32を図3の上向きに付勢する力との合力が、圧縮コイルばね34がダイヤフラム33を図3の下向きに付勢する力よりも大きい場合、弁頭32aが弁座31cに着座し、1次減圧弁30が閉じた状態となる。
燃料電池1で水素が消費され、二次側圧力室R2の圧力が低くなり、二次側圧力室R2の水素がダイヤフラム33を図3の上向きに付勢する力と、一次側圧力室R1の水素が弁体32を図3の上向きに付勢する力との合力が、圧縮コイルばね34がダイヤフラム33を図3の下向きに付勢する力よりも小さくなると、弁頭32aが弁座31cから離座し、1次減圧弁30が開いた状態となる。なお、その後、水素が一次側圧力室R1から二次側圧力室R2に流入し、二次側圧力室R2の圧力が高くなると、1次減圧弁30が閉じた状態となる。
ここで、弁体32が着座/離座する圧力、つまり、1次減圧弁30の二次側圧力は、圧縮コイルばね34のばね力を変更することにより、適宜に設定される。なお、圧縮コイルばね34のばね力は、圧縮コイルばね34を構成する線材の太さ、材質等を変更することで可変される。
このように、1次減圧弁30において減圧機構と遮断機構とを一体に構成することにより、1次減圧弁30を小型化することが可能になる。
図4は、水素充填時の動作を示すフローチャートである。
ステップS110において、制御部50は、IG53がオフ状態となっているか否かを判定する。制御部50は、IG53がオフ状態となっている場合には(Yes)、ステップS120に進み、IG53がオフ状態となっていない場合(No)、ステップS110の判定を繰り返す。
ちなみに、制御部50は、IG53がオフ状態であることを検知すると、主止弁20を閉弁し、コンプレッサ7を停止する。これにより、燃料電池1への水素と空気の供給が停止され、燃料電池1での発電が停止する。また、ソレノイド24cへの通電が断たれれば、制御部50の制御によらずとも、主止弁20は閉になる。
ステップS120において、制御部50は、充填ノズル203が接続されたか否かを判定する。すなわち、フューエルリッドオープナスイッチ54が操作されて、フューエルリッド14が開かれ、水素供給ステーション200の充填ノズル203が、燃料電池車100Aの充填口3に接続されたか否かが判定される。なお、充填ノズル203が充填口3に接続されたことは、充填ノズル203の接続と同時に通信コネクタ204がコネクタ受部4と接続され、燃料電池車100Aと水素供給ステーション200との間で通信可能な状態となることで判定できる。
ステップS120において、制御部50は、充填ノズル203が接続されたと判定した場合には(Yes)、ステップS130に進み、充填ノズル203が接続されていないと判定した場合には(No)、ステップS120の判定を繰り返す。
ステップS130において、制御部50は、充填開始信号を送信して充填を開始する。つまり、制御部50は、図示しない記憶部から水素タンク2内の水素圧力および/または水素温度を含む情報などを読み出し、コネクタ受部4および通信コネクタ204を介してディスペンサ202に送信する。
水素が充填ノズル203から供給されると、水素の充填圧力によって主止弁20が開弁し、水素が配管a2、導入路20a、第1連通孔21a、開閉弁流路Q2、第2連通孔21bを介して水素タンク2内に充填される。
ステップS140において、制御部50は、圧力センサ52で検出した検出値P2が、所定値を超えているか否かを判定する。ちなみに、本実施形態では、補給流路と供給流路とを兼用にした構成であるので、水素充填時には、主止弁20が必ず開弁する必要があり、水素タンク2内の圧力が導出路20bおよび配管a4を介して1次減圧弁30に作用することになる。よって、1次減圧弁30の遮断機構に不具合がある場合(締切不良が発生している場合)、高圧の水素が配管a4から1次減圧弁30を介して配管a6に導入されることになる。なお、締切不良とは、例えば圧縮コイルばね36に不具合が発生し、ソレノイド37の非通電時において、弁体32が弁座31cから離座している場合である。したがって、このように締切不良が発生すると、配管a6に設けられた圧力センサ52の検出値P2が上昇することになる。
なお、所定値は、図5に示すように、配管a6(中圧ライン、第2供給経路)での常用圧力領域よりも高く、かつ、リリーフ弁41が開放する圧力(リリーフ弁41のフェール設定値、不図示)より低い圧力に設定される。
ステップS140において、制御部50は、圧力センサ52の検出値P2が所定値を超えたと判定した場合(Yes)、ステップS150に進み、検出値P2が所定値を超えていないと判定した場合(No)、ステップS170に進む。
ステップS150において、制御部50は、ディスペンサ202に対して充填停止信号を送信して充填を停止する。例えば、図5に示すように、時刻t0で充填が開始された後に、水素充填とともに検出値P2(図5の太実線)が上昇し、中圧ラインを超えて、時刻t1において所定値を超えたときに充填停止信号を送信する。
これにより、検出値P2の上昇が止まり、配管a6の圧力がリリーフ弁41の開放設定圧力(フェール設定値)を超えて開放するのを防止できる。よって、リリーフ弁41を介して水素が継続的に漏れ出るのを防止することが可能になる。
充填停止後、ステップS160において、制御部50は、例えば、警告ランプ(図示せず)を点灯させて運転者に警告する。なお、警告ランプでの警告と併せて音声により充填作業者や運転者に警告してもよい。
ステップS170において、制御部50は、充填が完了したか否かを判定する。なお、水素タンク2内の圧力や温度、ディスペンサ202から供給される水素の充填流量や充填時間に基づいて水素タンク2への充填量や充填圧力を算出して、算出した充填量が充填され、水素タンク2の圧力が水素タンク2の許容圧力(例えば、35MPa、70MPa)に至ったという充填完了信号を制御部50がディスペンサ202から受け取ったときに、充填が完了したと判定する。
ステップS170において、制御部50は、水素の充填が完了していないと判定した場合には(No)、ステップS140に戻り、水素の充填が完了したと判定した場合には(Yes)、水素充填処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池車100Aによれば、1次減圧弁30(締切機構付レギュレータ)を備え、水素供給ステーション200(外部装置)から水素タンク2(貯留部)への水素(燃料ガス)の供給中(充填中)、圧力センサ52(第2供給経路圧力センサ)の検出値P2が配管a6(第2供給経路、中圧ライン)での常用圧力領域(図5参照)よりも高く設定された所定値を超えた場合、水素供給ステーション200による水素の供給を停止させる処理を実行するので、1次減圧弁30において締切不良が発生していたとしても、リリーフ弁41が開放する前に水素の充填を停止でき、リリーフ弁41が開放して車外(外部)に水素が継続して漏れ出るのを防止することができる。このように、水素充填時における燃料電池車100Aでの不具合を未然に防止することができる。
また、燃料電池車100Aでは、水素タンク2から燃料電池1への水素の供給経路と、充填口3から水素タンク2への水素の補給経路とを兼用している、換言すると水素充填時と水素供給時とで共通の経路(開閉弁流路Q2)を通るように構成されているので、水素充填時には、水素タンク2の主止弁20が開く必要があり、1次減圧弁30には必ず高圧が加わり、1次減圧弁30の締切不良を容易に判定することができる。よって、水素充填時における燃料電池車100Aでの不具合を未然に防止することが容易になる。
図6は、燃料電池車の動作を示す別のフローチャートである。なお、図4と同一の処理については、同一のステップ符号を付して、重複した説明を省略する。
すなわち、ステップS135において、制御部50は、圧力センサ51の検出値P1が常用圧力領域(常用圧力)であるか否かを判定する。ここでの常用圧力領域は、燃料電池1の発電時(燃料電池車100Aの走行時)に配管a4(高圧ライン、第1供給経路)において通常用いられている圧力範囲である。例えば、水素タンク2内と同等の圧力が作用する。
ステップS135において、制御部50は、検出値P1が高圧ラインの常用圧力領域であると判定した場合には(Yes)、ステップS140に進み、検出値P1が高圧ラインの常用圧力領域でないと判定した場合には(No)、ステップS150に進む。ちなみに、検出値P1が高圧ラインの常用圧力領域でない場合(S135、No)とは、例えば、主止弁20が開弁しない場合である。
ステップS140において、制御部50は、検出値P2が所定値を超えると判定した場合には(Yes)、ステップS150に進み、検出値P2が所定値以下であると判定した場合には(No)、ステップS170に進む。
図6に示す実施形態によれば、検出値P1が高圧ラインの常用圧力領域であり(S135、Yes)、かつ、検出値P2が所定値を超えている場合には(S140、Yes)、1次減圧弁30(締切機構付レギュレータ)の故障(不具合発生)と判定して、充填を停止することができる。このように、1次減圧弁30が故障していることを確実に判定できるので、その後のメンテナンス作業が容易になる。
図7は、燃料電池車の変形例を示す全体構成図である。
燃料電池車100Bは、主止弁20Aが取り付けられた水素タンク2を備えている。主止弁20Aを除くその他の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
主止弁20Aは、水素充填時の流路(補給経路)と、水素供給時の流路(供給経路)とが別々の流路によって構成され、配管a2側に逆止弁27が接続され、配管a4側に遮断弁28が接続されて構成されている。
逆止弁27は、充填口3を介して供給された水素を、水素タンク2に向かって一方向に流れるようにした弁構造のものである。遮断弁28は、例えば、電磁作動式のものであり、制御部50の指令によって開弁するようになっている。したがって、遮断弁28は、水素充填時にはオフ(非通電状態)であり、水素供給時にはオン(通電状態)である。
このような燃料電池車100Bにおいても、水素充填時に、遮断弁28および1次減圧弁30の双方に締切不良が発生している場合には、水素供給ステーション200(外部装置)から逆止弁27を介して水素タンク2に充填された水素が、配管a4(1次供給経路、高圧ライン)、1次減圧弁30を介して配管a6(2次供給経路、中圧ライン)に高い圧力が作用することになる。
そこで、図7に示す実形態の場合においても図4に示す制御を適用することにより、水素充填時に配管a6内の圧力が上昇したとしても、リリーフ弁41が開弁するのを防止することができ、水素充填時における燃料電池車100B側での不具合を未然に防止することが可能になる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。例えば、本実施形態では、単一の水素タンク2(貯留部)を備える場合について説明したが、複数の水素タンク2を備える構成であってもよい。
1 燃料電池(燃料利用体)
2 水素タンク(貯留部)
3 充填口
4 コネクタ受部
20,20A 主止弁
21a 第1連通孔(補給経路、供給経路)
21b 第2連通孔(補給経路、供給経路)
30 1次減圧弁(締切機構付レギュレータ)
40 中圧デバイス
41 リリーフ弁
42 2次減圧弁
50 制御部
51 圧力センサ(第1供給経路圧力センサ)
52 圧力センサ(第2供給経路圧力センサ)
100A,100B 燃料電池車
200 水素供給ステーション(外部装置)
201 水素貯蔵タンク
202 ディスペンサ
203 充填ノズル
204 通信コネクタ
a4 配管(第1供給経路)
a6 配管(第2供給経路)
Q2 開閉弁流路(補給経路、供給経路)

Claims (3)

  1. 燃料ガスを利用する燃料利用体と、
    前記燃料ガスを貯留する貯留部と、
    外部装置から前記貯留部に燃料ガスを送る接続口である充填口と、
    前記貯留部からの燃料ガスを前記燃料利用体に向かわせる第1供給経路と、
    前記第1供給経路の燃料ガスを減圧する締切機構付レギュレータと、
    前記締切機構付レギュレータで減圧された燃料ガスを前記燃料利用体に向かわせる第2供給経路と、
    前記第2供給経路の圧力を検出する第2供給経路圧力センサと、
    前記外部装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記外部装置から前記貯留部への燃料ガスの供給中、前記第2供給経路圧力センサの検出値が前記第2供給経路での常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えた場合、前記外部装置による燃料ガスの供給を停止させる処理を実行することを特徴とする燃料利用システム。
  2. 前記第1供給経路の圧力を検出する第1供給経路圧力センサを備え、
    前記制御部は、前記外部装置から前記貯留部への燃料ガスの供給中、前記第1供給経路圧力センサの検出値が前記第1供給経路の常用圧力領域であり、かつ、前記第2供給経路圧力センサの検出値が前記第2供給経路の常用圧力領域よりも高く設定された所定値を超えた場合、前記締切機構付レギュレータに不具合が発生していると判定して、前記外部装置による燃料ガスの供給を停止させる処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の燃料利用システム。
  3. 前記第1供給経路は、前記貯留部から前記燃料利用体へ向かう供給経路と前記充填口から前記貯留部に向かう補給経路とを兼用していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料利用システム。
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