JP2013164031A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タワーの内部に設けられた機器の損傷を防ぎながらタワーの内部の機器と空気の冷却を両立させる方法を提供する。
【解決手段】風力発電装置1が、タワー3と、統合熱交換器22と、タワー3の内部の機器設置空間に設けられた冷却すべき機器と、該タワー内機器設置空間に設けられたタワー内熱交換部28とを具備する。統合熱交換部22は、不凍液とタワー3の外気との間で熱交換を行って不凍液を冷却する。統合熱交換部22によって冷却された不凍液は、タワー内熱交換部28及び冷却すべき機器に供給される。タワー内熱交換器28は、供給された不凍液とタワー3のタワー内機器設置空間の空気との間で熱交換を行ってタワー内機器設置空間の空気を冷却する。
【選択図】図3

Description

本発明は、風力発電装置に関し、特に、洋上に設けられる風力発電装置に好適に使用されるタワー内機器及びタワー内空気の冷却システムに関する。
風力発電装置は、翼を備えた風車ロータによって風力エネルギーを機械的エネルギーに変換し、その機械的エネルギーで発電機を駆動することで風力エネルギーを電気的エネルギーに変換する装置である。一般的には、風力発電装置のナセルには、主軸受、増速機、発電機、及び、制御盤が設置される。主軸受は、風車ロータを回転可能に支持する。増速機は、風車ロータの回転を、回転数を増加させながら発電機のロータに伝える。ロータが回転されると、発電機は電力を発生する。
風力発電装置のタワーにも、様々な機器が設けられる。タワーに設けられる機器の例としては、インバータ、トランス、及び、制御盤が挙げられる。インバータ及びトランスは、発電機によって発生された電力の周波数や電圧を変換するために使用される。
タワーに設けられる機器には、発熱量が大きい機器が含まれる。例えば、発電機に接続されたインバータ、及び、該インバータに接続されたトランスには大電流が流れるので、該インバータ及びトランスの発熱量は大きい。
タワーに設けられた機器を冷却するために、一般的には、タワーに外気が導入され、その外気を用いてタワー内機器が冷却される。図1は、このような構成の風力発電装置101の構成を示す概念図である。図1の風力発電装置101は、洋上風力発電(offshore wind turbine)を行うように構成されており、海上に設けられたタワー基礎102の上にタワー103が立てられている。タワー103の下部には、作業員がタワー103の中に入るために用いられる階段104及びタワードア105が取り付けられている。タワー103の内部には、トランス装置111とインバータ107とが設けられている。トランス装置111にはトランスコイル106が設けられ、インバータ107にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistors)モジュール121が設けられている。
トランス装置111のトランスコイル106及びインバータ107のIGBTモジュール121は、発熱が大きい部品であり、機器周囲を換気して自然冷却するだけでは不十分であり強制冷却される必要がある。図1の風力発電装置101では、トランスコイル106及びIGBTモジュール121の冷却は、タワー103の外から取り入れられた外気を用いて冷却される。
トランス装置111のトランスコイル106は、タワー103の内部に取り入れられた外気を用いて空冷される。詳細には、トランス装置111の筺体には吸気口112と排気口113が設けられ、且つ、該筺体の内部にファン114が設けられる。ファン114が動作すると、吸気口112からタワー103の内部の空気が取り入れられてトランスコイル106が強制冷却される。
一方、インバータ107のIGBTモジュール121は、不凍液を冷媒として用いる不凍液冷却システム122によって強制冷却される。不凍液冷却システム122は、熱交換器123とポンプ124とを備えている。熱交換器123は、タワー103の内部の空気と不凍液との間で熱交換を行って不凍液を冷却する。ポンプ124は、冷却された不凍液をIGBTモジュール121に供給する。不凍液がIGBTモジュール121に供給されることでIGBTモジュール121が冷却される。その一方で、不凍液は、IGBTモジュール121から熱を奪うことで加熱される。加熱された不凍液は、熱交換器123に戻されて再び冷却される。
図1に示された冷却技術の課題は、外気が内部機器を損傷させる塩分を含むことである。この問題は、洋上風力発電を行う風力発電装置において特に重大である。洋上風力発電を行う風力発電装置の近傍の外気は塩分を多量に含み、相対湿度は平均60−80%、しばしば100%に近いことも多い。
この問題に対処する従来の手法は、外気を取り入れる吸気口にガラリ108とフィルタ109とを設け、そのガラリ108とフィルタ109とを介してタワー103の内部に外気を取り入れることである。しかしながら、ガラリ108によっては海水飛沫のタワー103の内部への侵入を完全に防ぐことはできない。また、除塩のため用いるフィルタ109は、適宜の頻度(例えば、1年に1〜2回)で交換する必要がある。これは、定期的な有人のメンテナンスが必要であることを意味し、ランニングコストを増大させる。
加えて、図1の冷却技術では、タワー103の内部機器の放熱による高温の排気が、タワー上方に移動し、タワー103の上部にあるナセル(図示されない)に到達する。これは、ナセル内空気温度を上昇させるため、ナセルの内部に設けられた機器の温度上昇を招き、ナセル内冷却システムの冷却負荷を増大し、ナセル内の機器寿命を低下させる要因となる。
このような課題を解決するため、タワーの内部に設けられた機器の長寿命化と、タワーの内部の機器と空気の冷却とを両立させる方法が望まれる。
本願発明に関連し得る方法として、国際公開WO2011/096080A1、米国特許第7,168,251号、及び、第7,748,946号は、外気と液体冷媒の間で熱交換を行う熱交換器を備えた風力発電装置を開示している。該液体冷媒により、風力発電装置のタワーの内部に設けられた機器が冷却される。しかしながら、これらの特許文献には、タワーの内部の空気の冷却に関する教示はない。
国際公開WO2011/096080A1 米国特許第7,168,251号 米国特許第7,748,946号
したがって、本発明の目的は、タワーの内部に設けられた機器の長寿命化と、タワーの内部の機器と空気の冷却を両立させ得る方法を提供することにある。
本発明の実施例で、風力発電装置は、タワーと、第1熱交換部と、タワーの内部の機器設置空間に設けられた機器と、機器設置空間に設けられた第2熱交換部とを具備する。第1熱交換部は、液体冷媒とタワーの外にある流体媒体との間で熱交換を行って液体冷媒を冷却する。第1熱交換部によって冷却された液体冷媒は、第2熱交換部及び機器に供給される。第2熱交換部は、供給された液体冷媒とタワーの機器設置空間の空気との間で熱交換を行って機器設置空間の空気を冷却する。
一実施形態では、タワーに、その上方の空間と下方の空間とを区分する隔壁が設けられ、下方の空間が機器設置空間として使用されることがある。この場合、第2熱交換部は、隔壁に近接して設けられることが好ましい。このような構成は、特に、機器設置空間には空冷の機器が設けられる場合に有効である。
一実施形態では、該液体冷媒と熱交換する流体媒体として、タワーの外にある外気が使用される。この場合、一実施形態では、当該風力発電装置に、タワーの内部を通過するように設けられ、その内部空間が機器設置空間から分離されているダクトが設けられ、第1熱交換部が、ダクトの内部空間に設けられ、ダクトは、外気を取り入れて第1熱交換部に供給する。
他の実施形態では、該液体冷媒と熱交換する流体媒体として、海水、若しくは、湖水、河川水、又は地下水のような淡水が使用される。
また、一実施形態では、当該風力発電装置に、更に、第1熱交換部から第2熱交換部及び機器に液体冷媒を供給するラインが設けられ、第2熱交換部が、ラインに直接に接合された板状フィン部材として構成されてもよい。
本発明によれば、タワーの内部に設けられた機器の長寿命化と、タワーの内部の機器と空気の冷却を両立させ得る技術が提供される。
風力発電装置のタワーの下部の構造の例を示す図である。 本発明の一実施形態の風力発電装置1の構成を示す側面図である。 第1の実施形態におけるタワーの下部の構造の例を示す図である。 第2の実施形態におけるタワーの下部の構造の例を示す図である。 第1の実施形態の変形例におけるタワーの下部の構造の例を示す図である。 第2の実施形態の変形例におけるタワーの下部の構造の例を示す図である。
第1の実施形態:
図2は、本発明の第1の実施形態の風力発電装置1の構成を示す側面図である。風力発電装置1は、タワー基礎2と、タワー3と、ナセル4と、風車ロータ5とを備えている。
本実施形態では、風力発電装置1が洋上風力発電を行うように構成されており、タワー基礎2は、その一部が海中にあるように設けられている。タワー3は、タワー基礎2の上に立てられている。ナセル4は、タワー3の上端に旋回可能に搭載されている。風車ロータ5は、ハブ6と風車翼7とを備えており、ナセル4によって回転可能に保持されている。ナセル4の内部には、風車ロータ5の回転から電力を発生する機器(増速機、発電機等)が設けられている。タワー3の下端の近傍には、階段8とタワードア9とが設けられている。階段8とタワードア9は、作業員がタワー3の内部に入るために使用される。
図3は、タワー3の下部における風力発電装置1の構成を示す概念図である。タワー3の内部には、トランス装置11とインバータ12とが設けられている。トランス装置11とインバータ12は、ナセル4に搭載された発電機によって発生された電力の周波数や電圧を変換するために使用される。トランス装置11にはトランスコイル13が設けられ、トランス装置11は、トランスコイル13を用いて電圧変換を行う。インバータ12には複数のIGBTが搭載されたIGBTモジュール17が設けられており、インバータ12はIGBTモジュール17を用いて周波数変換を行う。
トランス装置11は、床18に置かれており、インバータ12は、床18の上方に位置する床19に設けられている。床19には、多数の開口が設けられており、その上方と下方の間で空気を流動できるように構成されている。床19の上方には隔壁20が設けられている。隔壁20は、タワー3の内部空間を、その上方にある空間とその下方にある空間とに区分するように設けられている。床18と隔壁20により、タワー3の内部に機器設置空間が形成され、トランス装置11とインバータ12とは、その機器設置空間に設けられている。ただし、隔壁20は、電力ケーブルや梯子等の貫通する部品があるため、その下方の空間と上方の空間を完全に気密するように構成されない。
上述のように、トランス装置11のトランスコイル13及びインバータ12のIGBTモジュール17は、発熱が大きい部品であり、強制冷却される必要がある。本実施形態の風力発電装置1では、タワー3の外部にある外気を、低温の流体媒体として用いてトランス装置11とインバータ12を強制冷却する。ただし、本実施形態では、タワー3の外部にある外気をタワー3の内部に取り込まずにトランス装置11とインバータ12が強制冷却される。以下では、トランス装置11とインバータ12の強制冷却に使用される冷却システムについて説明する。
トランス装置11は、エポキシ樹脂などを絶縁材として用いるモールドトランスであり、タワー3の内部の空気を用いて空冷される。詳細には、トランス装置11の筺体には吸気口14と排気口15が設けられ、且つ、該筺体の内部にファン16が設けられる。ファン16が動作すると、吸気口14からタワー3の内部の空気が取り入れられてトランスコイル13が強制冷却される。
加えて、タワー3の内部には外気吸気口23と外気排気口24とを連通するダクト21が設置され、そのダクト21の内部に統合熱交換器22が設けられる。このように、統合熱交換器22はタワー内に設置され、塩分を多量に含んだ外気にさらされないため、熱交換器及びそれに設けられたファンモータなどの腐食が抑制される。そのため、統合熱交換器22をタワー外に配置する場合より、長寿命化することができる。ダクト21は、タワー3の内部を通過するように設けられている。ダクト21は、外気吸気口23から外気を取り入れて統合熱交換器22に供給し、統合熱交換器22から出た空気を外気排気口24からタワー3の外部から排出する管路である。ここで、ダクト21の内部空間(統合熱交換器22が設けられている空間)は、タワー3の内部空間から分離されていることに留意されたい。
統合熱交換器22には、IGBTモジュール17に不凍液を供給すると共に、IGBTモジュール17から出た不凍液を統合熱交換器22に戻す管路である不凍液ライン25が取り付けられている。統合熱交換器22は、不凍液ライン25を流れる不凍液と外気との間で熱交換を行って該不凍液を冷却する。不凍液ライン25を流れる不凍液は、IGBTモジュール17を冷却する液体冷媒として用いられる。
不凍液ライン25には不凍液ポンプ27とタワー内熱交換器28とが設けられている。タワー内空気温度は、電気品周囲にあるため一般的に上限温度が50〜60℃であり、IGBTよりも低い温度に制御する必要がある。このため、タワー内熱交換器は、IGBTモジュールより上流側(統合熱交換器側)に配置し、IGBTモジュール17より低い温度の冷媒を供給することが望ましい。不凍液ポンプ27は、統合熱交換器22から出た不凍液をタワー内熱交換器28に圧送する。図3では不凍液ポンプ27が統合熱交換器22とタワー内熱交換器28の間に設けられているが、不凍液ポンプ27は、不凍液ライン25の何れの位置に設けられてもよい。タワー内熱交換器28は、隔壁20に近接して隔壁20の下方に取り付けられている。タワー内熱交換器28は、それに供給された不凍液とタワー3の内部の空気の間で熱交換を行い、隔壁20の下方の空間にある空気を冷却する機能を有している。
上記のような構成の冷却システムには、以下に述べられるような利点がある。第1に、外気をタワー3の内部に導入しなくても機器を冷却できる。本実施形態のような洋上風力発電を行う風力発電装置1の外気は、塩分を多量に含み、相対湿度が平均60〜80%、ときに100%近くと陸上より高い。本実施形態では、このような外気をタワー3の内部に導入せずに機器の冷却を実現できるため、タワー3の内部の機器の腐食や損傷を抑制し、機器の長寿命化と信頼性向上のため有効である。
更に、統合熱交換器22として耐塩仕様の熱交換器を採用すれば、外気に含まれる塩粒子や塩水を除去するためのガラリ及びフィルタをダクト21の吸気口23側に配置する必要性が無いので、メンテナンス費の低減に有効である。
加えて、本実施形態の冷却システムの構成では、タワー内熱交換器28によってタワー3の内部の空気が冷却されるため、タワー3及びナセル4の内部に設けられる空冷システムの冷却負荷を低減することができる。このとき、タワー内熱交換器28によって隔壁20下側にある空気が冷却されることで自然対流が発生することは、特に隔壁20より下方の空間に設けられた空冷機器(本実施形態では、トランス装置11)の冷却効率を向上させる上で有用である。自然対流は、隔壁20より下方の空間の空気を流動させ、隔壁20より下方にある空冷機器に取り込まれる空気の温度を下げる。これは、隔壁20より下方の機器設置空間に設けられた、図示しない制御盤など空冷機器の冷却効率を向上させるために有益である。
加えて、本実施形態では、隔壁20が、隔壁20より下方に位置する機器(本実施形態では、トランス装置11及びインバータ12)によって温められた空気がナセル側である上方に移動することで生じる空気顕熱輸送を妨げる。これにより、タワー3の内部の隔壁20より上方に位置する機器、及び、ナセル4に搭載された機器の冷却効率の低下、及び、ナセル内冷却システムの冷却負荷の増大を抑制することができる。このため、タワー内熱交換器28は、タワー内機器設置空間の、自然対流による空気の流動を促進するように、上端側に設置することが望ましい。
第2の実施形態:
図4は、本発明の第2の実施形態における、タワー3の下部における風力発電装置1の構成を示す概念図である。図4では図3と同一の構成要素に同一の符号が付せられていることに留意されたい。図4に図示されているように、第2の実施形態では、外気ではなく、海水を用いてタワー3の内部に設けられた機器の冷却が行われる。
より具体的には、風力発電装置1に、海水ライン31と、統合熱交換器32と、フィルタ33と、海水ポンプ34と、生物付着防止装置35とが設けられる。海水ライン31は、海中にある取水口36から海水を取り入れて統合熱交換器32に供給し、統合熱交換器32から出た海水を排出口37から排出して海に戻す管路である。フィルタ33と海水ポンプ34とは、統合熱交換器32の入口と取水口36の間に設けられている。フィルタ33は、海水に含まれる異物を除去することで海水ライン31、統合熱交換器32、及び、海水ポンプ34を保護する。海水ポンプ34は、取水口36から取り入れた海水を統合熱交換器32に圧送する。生物付着防止装置35は、生物の付着を予防する薬剤(例えば、次亜塩素酸)を海水ライン31に供給することで、海水ライン31、統合熱交換器32、フィルタ33、及び、海水ポンプ34への生物の付着を予防する。
本実施形態では、統合熱交換器32が不凍液ライン25を流れる不凍液と海水との間で熱交換を行って該不凍液を冷却する。第1の実施形態と同様に、不凍液ライン25を流れる不凍液は、IGBTモジュール17を冷却する液体冷媒として用いられる。加えて、不凍液ライン25を流れる不凍液は、タワー内熱交換器28においてタワー3の内部の空気を冷却するために使用される。第2の実施形態においても、タワー内熱交換器28は、隔壁20に近接して隔壁20の下方に取り付けられている。
第2の実施形態では、低温源として海水が用いられるため、外気をタワー3の内部に導入しなくても機器を冷却できる。外気をタワー3の内部に導入せずに機器を冷却することは、タワー3の内部の機器の腐食や損傷を抑制し、機器の長寿命化と信頼性を向上するために有効である。また、本実施形態の冷却システムの構成においても、タワー内熱交換器28によってタワー3の内部の空気が冷却されるため、第1の実施形態と同様にタワー3及びナセル4の内部に設けられる空冷機器の冷却効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、海水が低温源として使用されているが、水の種類は限定されず、湖水、河川水、地下水等の淡水を低温源として用いてもよい。
以上には本発明の実施形態の形態が具体的に述べられているが、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形をして実施され得る。例えば、上述の実施形態において、タワー内熱交換器28としては、熱交換を行う機能を有する様々な装置を用いることができる。より具体的には、図5及び図6に図示されているように、タワー内フィン28Aを不凍液ライン25に取り付けてもよい。例えば、不凍液ライン25としては、金属の配管(例えば、鋼管)が用いられ、タワー内フィン28Aは、その配管に直接に接続された金属の板状フィン部材として形成されることが好ましい。このような構成によれば、タワー内フィン28Aから不凍液まで、良熱伝導材である金属部材で連結したヒートパスを形成するので、効果的に不凍液からタワー内フィンまで熱伝達することができ、タワー内空気の冷却効率を向上させることができる。また、タワー内熱交換器を使用しないので、コスト低減も可能である。
また、上述の実施形態では、トランス装置11及びインバータ12を冷却する冷却システムについて述べられているが、本発明は、タワー3の内部に設けられた例えば電気制御盤や操作盤など任意の機器の冷却に適用可能である。
また、上述の実施形態では、不凍液が液体冷媒として使用されているが、他の液体冷媒、例えばオイルがタワー3の内部に設けられた機器の冷却に使用されてもよい。
また、上述の実施形態では、洋上風力発電を行う風力発電装置1について述べられているが、本発明は洋上風力発電を行う風力発電装置以外の風力発電装置に適用されてもよい。
1:風力発電装置
2:タワー基礎
3:タワー
4:ナセル
5:風車ロータ
6:ハブ
7:風車翼
8:階段
9:タワードア
11:トランス装置
12:インバータ
13:トランスコイル
14:吸気口
15:排気口
16:ファン
17:IGBTモジュール
18、19:床
20:隔壁
21:ダクト
22:統合熱交換器
23:外気吸気口
24:外気排気口
25:不凍液ライン
27:不凍液ポンプ
28:タワー内熱交換器
28A:タワー内フィン
31:海水ライン
32:統合熱交換器
33:フィルタ
34:海水ポンプ
35:生物付着防止装置
36:取入口
37:排出口
101:風力発電装置
102:タワー基礎
103:タワー
104:階段
105:タワードア
106:トランスコイル
107:インバータ
108:ガラリ
109:フィルタ
111:トランス装置
112:吸気口
113:排気口
114:ファン
121:IGBTモジュール
122:不凍液冷却システム
123:熱交換器
124:ポンプ

Claims (7)

  1. タワーと、
    第1熱交換部と、
    タワーの内部の機器設置空間に設けられた機器と、
    前記機器設置空間に設けられた第2熱交換部
    とを具備し、
    前記第1熱交換部は、液体冷媒と前記タワーの外にある流体媒体との間で熱交換を行って前記液体冷媒を冷却し、
    前記第1熱交換部によって冷却された前記液体冷媒は、前記第2熱交換部及び前記機器に供給され、
    前記第2熱交換部は、供給された前記液体冷媒と前記タワーの前記機器設置空間の空気との間で熱交換を行って前記機器設置空間の空気を冷却する
    風力発電装置。
  2. 請求項1に記載の風力発電装置であって、
    前記タワーには、その上方の空間と下方の空間とを区分する隔壁が設けられ、
    前記下方の空間が前記機器設置空間として使用され、
    前記第2熱交換部は、前記隔壁に近接して設けられた
    風力発電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の風力発電装置であって、
    前記機器設置空間には、更に、空冷機器が設けられた
    風力発電装置。
  4. 請求項1又は2に記載の風力発電装置であって、
    前記流体媒体が前記タワーの外にある外気である
    風力発電装置。
  5. 請求項4に記載の風力発電装置であって、
    更に、
    前記タワーの内部を通過するように設けられたダクトを備えており、
    前記ダクトの内部空間は前記機器設置空間から分離されており、
    前記第1熱交換部は、前記ダクトの内部空間に設けられており、
    前記ダクトは、前記外気を取り入れて前記第1熱交換部に供給する
    風力発電装置。
  6. 請求項1又は2に記載の風力発電装置であって、
    前記流体媒体が海水、又は、湖水、河川水、地下水などの淡水である
    風力発電装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の風力発電装置であって、
    更に、
    前記第1熱交換部から前記第2熱交換部及び前記機器に前記液体冷媒を供給するラインを備え、
    前記第2熱交換部は、前記ラインに直接に接合された板状フィン部材として構成された
    風力発電装置。
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