JP2013163961A - 津波・洪水など非常事態用の避難装置 - Google Patents

津波・洪水など非常事態用の避難装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 タワー型津波避難装置のみに頼ることなく簡易構成で直ぐ実施可能な昇降型により津波や洪水などの非常事態からの安全確実な避難を可能にした避難装置を提供すること。特に、タワー型津波避難装置におけるように高く設定された避難ステージまで階段を使って登る必要をなくし地上より直ぐに避難場所に搭乗できるようにした避難装置の提供することを目的とする。
【解決手段】 避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を昇降駆動手段にてなすようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、津波・洪水など非常事態用の避難装置に関する。
先般の東日本大震災の津波襲来に先立って下記のような津波避難装置が提案されている。
特開2008−14112
特許文献1に開示された津波避難装置によれば、津波から避難して助かることができるのであるが、東日本大震災において発生した津波は、想定を大きく超えるものであるとともに地盤沈下もあって20mを超えるところもあった。そうした観点から津波避難装置(タワー)の高さも高く見直される傾向にあるが、単に高さを高くするだけでは装置への負荷が想定以上に増大する傾向となるため限界が見えてきているのが現状である。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、タワー型津波避難装置のみに頼ることなく簡易構成で直ぐ実施可能な昇降型により津波や洪水などの非常事態からの安全確実な避難を可能にした避難装置を提供することを目的とする。特に、タワー型津波避難装置におけるように高く設定された避難ステージまで階段を使って登る必要をなくし地上より直ぐに避難場所に搭乗できるようにした避難装置の提供を目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を昇降駆動手段にてなすようにした。
請求項2に記載の発明は、避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を津波や洪水などの流れ力を利用して行うようにした。
上述したように本発明は、避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を昇降駆動手段にてなすようにしたので、タワー型津波避難装置のみに頼ることなく簡易構成で直ぐ実施可能な昇降型により津波や洪水などの非常事態からの安全確実な避難を可能にした避難装置を提供することができるし、特に、タワー型津波避難装置におけるように高く設定された避難ステージまで階段を使って登る必要をなくし地上より直ぐに避難場所に搭乗できるようにした避難装置の提供することができる。
本発明の一実施形態を示す津波などの避難装置を示す図2の平面図。 図1の側面図。 油圧・水圧あるいは空圧などの流体圧制御回路の構成図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す正面図。 図5の作動の様子を示す正面図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す正面図。 図8のI−I線拡大断面図。 図9のIII−III線断面図。 図10の要部拡大断面図。 図8のII−II線断面図。 他の実施形態を示す斜視図。 図13の正面図。 図16の平面図。 図15の正面図。 他の津波等の避難装置の実施形態を示す正面図。 図17の津波等の避難装置の側面図。 他の津波等の避難装置の実施形態を示す側面図。 図19の他の実施形態を示す正面図。 図19の他の実施形態を示す正面図。 他の津波等の避難装置の実施形態を示す図23の平面図。 図22の津波等の避難装置の正面図。 他の津波等の避難装置の正面図。 図24の一部の変形例を示す斜視図。 他の実施形態を示す図27のIV−IV線断面図。 図26の右側面図。 他の実施形態を示す図29の平面図。 図28の正面図。 他の実施形態を示す図31の平面図。 図30のV−V線断面図。 他の実施形態を示す図33の平面図。 図32のVI−VI線断面図。 他の実施形態を示す津波等の避難装置の側面図。 図34の他の実施形態を示す側断面図。 他の実施形態を示す図37の平面図。 図36の正面図。 図36の他の実施形態を示す平面図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。各実施形態で説明する各案は関係する他の実施形態においても適用することができる。
図1および図2は津波(あるいは洪水)避難装置の一実施形態を示すもので、1は地盤で、海岸や河川近くなど津波流+Xの襲来のおそれがある地域の地盤であり、その適所には平面略矩形をなすコンクリート(RC)基盤2を設けてある。この基盤2は、図1の平面図において図の上下(幅)が20m前後で図の左右(奥行き)が30ないし50mの広い面をもつ。この寸法は限定されるものではなく、更に広いものあるいは狭いものにすることがある。
この基盤2上には、図1の左側に相当する個所にブラケット付き下固定支点軸3Aが配置されるとともに、図1の右側上下に相当する個所に平行な下ガイドレール4Bが配置されている。基盤2の上方には、図2の右上に示すような軽量で強度のある例えば、チャンネル鋼材やアルミ合金材などによる四角形の昇降台5が設けられている。この台5の上下面には、浮力を発生させる目的で閉止板を設けて中空型にすることがある。昇降台5の上には、四辺を囲む避難収容体6が設けられ、この場合の避難収容体6は、上方が開放状のメッシュ状のものとされているが、図2の右欄に示すように、水密型の立体で形成することもある。7は避難ドア、8は避難スロープ(あるいは階段)である登降手段である。登降手段8は、昇降台5とともに昇降可能にする場合と基盤2上に固定される場合とがある。図2の右欄の9は換気手段である。
昇降台5の底面には、左右幅方向に一対のブラケット付き上固定支点軸3Bと、上ガイドレール4Aの一対が設けられている。13は連結支点軸で、幅方向左右に各2本のリンク14A,14BをX字形に連結するとともに、左右に離れたリンク組14A,14B間もつなぐものである。リンク14A,14Bのそれぞれは、ガイドレール4,12内で水平に移動自在なローラー16B,16Aを備えるとともに、図1のように、左右のローラー16A,16B同士はローラー軸17A,17Bでつないでいる。一方のリンク14Aは、下固定支点3と上ガイドレール12の間に、また他方のリンク14Bは、上固定支点11と下ガイドレール4の間にそれぞれ一端が移動自在にセットされている。ここで、リンク14A,14B・支点3A,3B、13・ローラー16A,16B・ガイドレール4A,4Bなどは昇降機構を構成する。
昇降駆動手段は、基盤2上に設置した油圧(あるいは水圧)シリンダ19を備える。このシリンダ19の基部はコンクリート基盤2上に固定される一方、先端部は前記ローラー軸17B回りに連結されて図2の矢印Aのようにローラー16Bを下ガイドレール4B内で押し動かすようになっている。20はオイルタンクである。また、21は登降手段で避難ドア7に辿り着くように対応させてあり、ここではスロープでなるもので、基盤2側に固定するか昇降台5側に同時昇降可能に装着する。同登降手段21は、昇降台5の4辺に添って平面配置されているが、そのうちの1つでもよくまた適宜側辺に対して複数配置してもよい。この登降手段21は、階段やスロープ、これら階段とスロープを1本に登降用フレームに併設したタイプのものでもよい(以下の実施形態でも同様に適用)。
尚、23は鋼矢板や鋼管パイルあるいはコンクリート壁などの防護手段であり、避難装置の前後に相当する基盤2の前後に広幅状に設置されている(この防護手段23は他の実施形態でも同様に採用することがある)。図示の防護手段23は、鋼矢板の地盤1への打設によりその上部が地上へ突き出すようにして連設されてなるが、上端一部のみが地上へ突き出すようにしたり地上よりも下に埋め込み状をなすようにすることもある。この防護手段23は、津波流+X(引き波も含む)により地盤1や基盤2などが損壊しないようにするためと津波流+Xが襲来する間避難者の避難可能時間を稼いだり装置の上昇駆動時間を稼ぐようにするためのものである。矢板は連設式としたり、あるいは間隔を置いて打設することもできる。同防護手段23は、津波流+Xを左右に分流化するように山形に配置することができる。また、前記基盤2側や昇降台5側には、バネやゴムなどの緩衝手段を設置して落下安全対策を施すことができ、このことは以下の実施形態においても同様に適用できる。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図2に示すように1ないし3m前後に低く設定された登降手段21を使って即座に登り、避難ドア7を開けることにより避難収容体6内である昇降台5上の避難ステージ10に避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、台5上からあるいは台5下での遠隔操作あるいは手動操作により油圧シリンダ19を駆動させる。同シリンダ19はローラー軸17Bを押し出すことによりローラー16Bが下ガイドレール4Bに沿って駆動され、それにより昇降機構が図2の仮想線のように大きく立ち上がって昇降台5および避難収容体6を高く10m〜20mまで持ち上げる。これにより、津波流+Xの襲来から避難者は護られる。昇降台5は、ロックシリンダ24による高さロック機能によりその上昇高さを維持される。引き波からも避難者は護られる。このロックを解除しシリンダ19を牽き作動させれば昇降台5は降りてゆき、避難者は地上へ戻ることができる。尚、避難収容体6内には、非常時のための避難梯子を備えておいたり、さらには非常食を備えておいたりすることができる。そのための簡易備蓄庫を昇降台5上に備えておいてもよい。また、シリンダ19は、図1に仮想線で示すように、昇降台5の下方に引きを駆動方向とするように配置してもよい。
図3は前記避難装置のシリンダ19,24を連動させるための油圧回路図を示し、26は油圧ポンプ、27はリリーフ弁、28は絞り、29はチェック弁、30は圧力計、31はアキュムレーター、32は電磁駆動あるいはレバー操作式の4ポート3位置主方向制御弁、33はロック用方向制御弁、34は一方向絞り弁などの絞り弁である。特に、アキュムレーター31に蓄圧しておくことで、停電で油圧ポンプ26が作動しない場合であってもシリンダ19,24を作動させることが可能になる。停電を考慮して昇降台5上や避難収容体6の面には、ソーラーパネルを設置しておいて太陽光発電可能にして油圧ポンプ26を非常時にいつでも稼動できるようにしてもよい。この場合、充電装置を付加しておくことがある。これらの停電対策は、以下の実施形態では特に説明はしないが同様に適用することができる。
図4は他の実施形態を示す。同実施形態は、地盤36あるいはコンクリート基盤から丸あるいは角パイプ状のガイド支柱37を垂直に立設して平面角型あるいは丸型などの避難収容体38付きの昇降台39をその中央の昇降用ローラー40を介して高さ10ないし20m前後にまで水平状態を保ちながら昇降自在とするとともに、X字形リンク43を左右対向配備してなる昇降機構41とリンク43間に掛け渡した油圧シリンダ(昇降駆動手段)42などにより昇降駆動されるようにしたものである。昇降機構41は、リンク43・上下ガイドレール44・両端ローラー45などにより構成され、この実施形態では、上ガイドレール44が四角なフレームとした昇降台39の左右側フレームそのもので構成されている。下ガイドレール44は、左右一対の溝形フレームでなるが、上からみて四角なフレーム枠でなるものにしてもよい。46は1ないし3m前後に低く設定したスロープや階段などの登降手段、47は丸や角パイプなどからなる防護手段(図16参照)である。ガイド支柱37は図16の右欄に示すように複数本の組み合わせでもよく、その場合、丸パイプや角パイプ、チャンネル材などを使用できる。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図4に示すように1ないし3m前後に低く設定された登降手段46を使って即座に登り、避難ドアを開けることにより避難収容体38内である昇降台39上である避難ステージに避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、台39上からあるいは台39下での遠隔操作あるいは手動操作により油圧シリンダ42を駆動させる。同シリンダ42の駆動によりリンク43は上下ガイドレール44にローラー45がそれぞれ案内されることにより仮想線のように大きく立ち上がり、それとともに避難収容体38付き昇降台39が高く10m〜20mまで持ち上げられる。これにより、津波流+Xの襲来から避難者は護られる。
図5および図6は他の実施形態を示す。同実施形態は、地盤50から垂直に丸あるいは角パイプなどのガイド支柱51を立設するとともに、このガイド支柱51に沿って、図5の右欄に示すような角型に立体形成した水密型の避難収容体52をガイドローラー53を介して昇降自在としたもので、その昇降を、地盤内に垂直に立てた油圧シリンダ54などの昇降駆動手段と、ダブルX形リンク55でなる昇降機構により遠隔あるいは手動操作で駆動できるようにしたものである。昇降機構は左右一対からなり、それぞれの下端は左右一対の下ガイドレール56によりローラー57が案内される一方、機構の上端は避難収容体52の左右側面に備えた上ガイドレール58にローラー59を介して案内されるようにしてある。昇降駆動手段54は、図6に破線で示すように、地盤上に配置してもよい。避難収容体52の周面には、水密式の避難ドア52a(図5の右欄図参照)が設けられ、図5のように登降手段なくして直接避難収容体52内に避難できるようになっている。
特に、これらでなる避難装置の外周囲には、津波流+X、−Xや漂流物などが避難装置に直接衝当しないように防護フレーム61が立設固定されている。この防護フレーム61は、図5の右欄にも示すように、4本の支柱62とその上端間を四角につなぐ天枠63とを有する。図5のように中段連結材64を備えて補強と防護をするようにしてもよい。同中段連結材64は、津波流+X、−Xに対向する個所にのみ設けてもよい。
尚、ガイド支柱51と天枠63とを連結材でつないで相互補強してもよい。
また、ガイド支柱51の上端に設けた天盤65と防護フレーム61の肩部に配備したシーブ66…を介して防護張設材67を張設し、その両端部を地盤に固定の防護杭68に係留してもよい。この場合、津波流+X、−Xが前後から作用してもガイド支柱51には垂直下向き力として作用することになってガイド支柱51や防護フレーム61が倒壊するおそれがない。69はクッション材で、避難収容体52が上昇しすぎてもここで緩衝しながらストップさせる。
さらに、防護フレーム61は、図6の右欄に示すようにリング型でもよい。このように支柱62は3本であったりあるいは前後2本組であってもよい。5本以上でもよい。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図5に示すように低くした避難収容体52に登降手段なしに直接搭乗避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、遠隔操作あるいは手動操作により油圧シリンダ54を駆動させ、これによりリンク55は上下ガイドレール58,56にローラー57,59がそれぞれ案内されることにより仮想線のように大きく立ち上がり、それとともに避難収容体52が10m〜20mまで高く持ち上げられる。これにより、津波流+X、−Xの襲来から避難者は護られる。特にこの実施形態では防護フレーム61を外周囲に対抗配置しているので、家屋や船舶などの漂流物が同フレーム61によって受け留められ、避難収容体52やリンク55などが護られ、避難者も護られることにつながる。
尚、図7に示すように、シリンダ54は、ロッドが下向きになるように配置してもよい。また、同図右欄に示すように、防護フレーム61は、立体台形枠として対抗力を大きくしてもよい。さらに、避難収容体52は、6面立体形以外に上方開放型にしてもよい。
図8ないし図12は他の実施形態を示す。同実施形態は、ガイド支柱73を4本などのように複数本とし、その上端を天枠74で脱着自在に連結する一方、これら支柱73に沿って昇降台75を昇降可能にしたものである。昇降台75は上ガイドレールを兼ねている。76は下ガイドレール、78はリンク(昇降機構)、79はローラーを示すもので、昇降駆動手段である油圧シリンダ80によりローラー79を作動させることでリンク78が立ち上がって昇降台75および避難収容体81が上昇連動されるものである。82は登降手段である。
前記昇降台75は、図9および図10のようにチャンネル材である外枠84で形成されてその左右一側が前記上ガイドレール(昇降台75)とされるとともに、その内側には内枠85が設けられ、かつ内枠85と補助枠86とを備えてこの補助枠86を介して設けたガイドローラー87により前記ガイド支柱73を昇降案内させるようにしてある。88はステージ盤である。
尚、ガイド支柱73の上部側面には、図11に示すように、複数段に亘ってロック孔90が開けられており、これらロック孔90に対し、昇降台75側に装備したバネ91付きロックピン92が嵌まるようになっている。このロックピン92は先端が斜めにカットされているので、昇降台75が持ち上がるに従って下側のロック孔90から外れて上側のロック孔90に自動的に移行して係合してゆく構造とされている。
また、図12に示すように、ローラー軸93に対する油圧シリンダ80は複数本でもよい。
図13および図14は他の実施形態を示す。同実施形態は、地盤98からコンクリート基盤99を通じて1本のガイド支柱100を立設してガイドローラー101を介して避難収容体102付き昇降台103を昇降自在としたもので、昇降台103は、1階層型や右欄のような複階層型にして上下と周面全体が強化フレームで水密型に形成されており、一方、支柱100上に備えた駆動ドラム104を図示しない減速機付モーターにより駆動自在とし、この駆動ドラム104に巻き付けた引揚ワイヤ105を前後のシーブ106を介して下側の避難収容体102側に連結して引き揚げ得るように構成したものである。107は登降手段で避難口108に連絡してある。
尚、図の右下欄に示すように、地盤にピット109を掘って昇降台103を地上高さと同一レベルにすれば登降手段107は必要でなくなり、直接避難のために搭乗することが可能になる。その場合、ピット109内への雨水などの浸入を阻止するため周シール110を付加することができる。また、他の実施形態でも同様に適用できるのであるが、ピット109内には緩衝手段111を設置して落下時の安全対策を施すことができる。112は水抜き手段である。前記駆動ドラム104は、支柱下部のモーターにより駆動されるように支柱100内を通したチェーンなどの駆動伝達材113を介して連結させるようにしてもよい。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図14に示すように低くした避難収容体102内に登降手段107を介して搭乗避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、駆動ドラム104を駆動し引揚ワイヤ105を介して避難収容体102を引き揚げる。避難収容体102は図13よりも充分高くなるところまで引き揚げられて自動ロックされる。これにより、津波流+X、−Xの襲来から避難者は護られる。この実施形態では防護杭114…を対抗配置して、家屋や船舶などの漂流物から避難収容体102やワイヤ105などを護るようにしてもよい。また、図14に示すように、避難収容体102は、作業車115のブーム116によって持ち上げるようにしてもよい。さらに、避難収容体102には駆動部を設けガイド支柱100の外周にはネジを形成して避難収容体102を回転させながら上昇させるようにしてもよいし、支柱100にラックを形成して避難収容体102がピニオンにより上昇できるようにしてもよい。
図15および図16は他の実施形態を示す。同実施形態は、地盤120からコンクリート基盤121を通じて1本のガイド支柱122を立設してガイドローラー123を介して水密型避難収容体124付き昇降台125を昇降自在としたもので、特に、この避難収容体124は、津波流+X、−Xにより浮上し得るものになっている。支柱122は、図16の右上欄のように1本の丸パイプでなるが、2本、3本あるいは4本の組み合わせパイプでもよく、また、角パイプやチャンネル材の組み合わせからなるものでもよい。また、支柱122の上端には、緩衝部材126を介してストッパ板127を設けて抜け止め可能にしてもよい。さらに、図16の左欄に示すように、支柱122には補助支柱128を抜脱可能にしておいて避難収容体124の更なる上昇が可能なようにしてもよい。この場合、補助支柱128が支柱122から抜けることで避難収容体124は津波流+Xとともに漂流可能になっている。
避難収容体124は、上下2階層とされ、その外部には避難ドア129とスロープである登降手段130が設けられている。131は防護杭である。また、132は防護ガードで、避難収容体124の外周囲に突設されていて漂流物からの防護をする。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、登降手段130を介して避難収容体124内に搭乗避難することができる。津波流+Xが襲来してくると、避難収容体124は浮力によって自動的に浮上し、仮想線で示すように津波流+Xに追従するように上昇され、これにより、避難者の安全が確保される。津波流+Xが下がると同時に避難収容体124は下がり、あとで津波流−Xが作用したときも同様に浮上回避することができる。
図17および図18は他の実施形態を示す。同実施形態において、図18の左側が津波流+Xが襲来してくる前側で、図17の左右が幅方向である。地盤135には、前後一対を1組とした地中斜行杭136が左右対称に打設されている。この杭136の上には、フランジ137を介して金属製主フレーム138が立設固定されている。主フレーム138は、側面からみて台形枠状をなし、支柱139と上端間をつなぐ天枠140とで形成されている。主フレーム138は前側からみてそれぞれ垂直で左右に離間して配置されている。これら主フレーム138の上端間は上端梁141でつなぐことができる。
主フレーム138の上部には第1補強板142が固定され、これら補強板142間には支持軸143が装架されるとともに、同支持軸143回りには、回転可能なスプロケットなどの従動ホイール144の一対が取り付けられている。146は駆動ホイールで、地盤135のピット147内に備えた駆動源148によって回転駆動されるようにされ、前記従動ホイール144との間に掛け回された無端状チェーンなどの伝達部材149を回転駆動可能になっている。
150は昇降台でその上には平面視して四角形をした避難収容体151が取り付けられている。避難収容体151は上方が開放状で底面は昇降台150の上面によって避難場所が設定されているとともに、外周には避難ドア152およびスロープや階段などの登降手段153が取り付けられている。避難収容体151は上面のある水密型のものでもよい。避難収容体151の中には筒体154の一対が固定されており、この筒体154内には伝達部材149のそれぞれが水密式に通されている。そして、昇降台150の底面には、バネやゴムなどの緩衝部材155が安全のため設置されている。156は主フレーム138の上部に備えた第2補強板で、ヒンジ板式のロック手段156を内側に備える。ロック手段156は、は図17の右欄のように避難収容体151が上昇してくるときは上向きに持ち上がる一方避難収容体151が通り過ぎると図17のように水平に戻って昇降台150を支持ロックするものである。158は持ち上げ片で、昇降台150の底面にくるように伝達部材149の特定個所に取り付けられている。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図17に示すように低くした避難収容体151内に登降手段153を介して搭乗避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、駆動ホイール146を駆動し伝達部材149を図18の矢印方向に引き揚げるようにする。これにより、持ち上げ片158が昇降台150を持ち上げて仮想線のように高く避難位置まで上昇させる。避難収容体151が充分高くなるところまで引き揚げられるとロック手段157により避難収容体151がロックされる。そのあと津波流+Xが通過するので避難者の安全が確保される。尚、避難収容体151内には、高くロックされた場合の避難手段である避難梯子159を設けておくものとする。避難装置には、太陽光発電・充電機能を備えて停電に備えるものとする。尚、同避難装置に対して、図18では左側から津波流+Xが襲来することを想定しているが、図17に示すように、同装置の側方から津波流+Xが襲来するように想定することもある。また、ピット147には防水蓋160を備えるものとする。
図19は他の実施形態を示す。同実施形態は、主フレーム138を支柱139の上端を結合した山形にすることにより強度型にしたものである。尚、支柱139同士は、その上端にフランジ161を備えて止着具162にて現場組み立て可能にすれば運搬がコンパクトなもとに行える。この場合、第1補強板142についても止着具162によって取り付けるようにする。この方式は、図17および図18における支柱139と天枠140との相互取付関係や補強板142,156の支柱139に対する取付関係においても同様に適用することができる。
図20は地上設置式防水型突カバー163内に駆動ホイール146などを装備したものである。
図21は登降手段153を特に長く形成することで避難収容体151が上昇を始めたあとにでも搭乗できるようにしたものである。
図22および図23は他の実施形態を示す。同実施形態は、構成部材を分解状態あるいは折畳状態で運搬可能で現場組立可能型とした避難装置についてのものであり、地盤167の円周上数個所にはコンクリート基盤168…が埋設固定されている。この基盤168を通じて斜行式の基礎杭169が打設されている。この実施形態では、基礎杭169は円周上において等間隔位置となる4ヶ所に配分されている。これら基礎杭169上には、止着具で脱着自在なフランジ170を介して鋼管(高剛性コンクリート充填鋼管CFTも含む)製あるいはRCパイル製の防護支柱171が円錐面上にくるようにして立設されている。
防護支柱171の上端は、1つの鋼管リングでなる連結体172に対しブラケット173および脱着自在な止着具174を介して取付けられている。175は中央ガイド支柱で、地盤167あるいは基盤169を介して立設されて連結体172の中央を通るように配置されている。この支柱175は、この実施形態では回り止め機能を持たせるため角型の金属管あるいはコンクリートパイルなどとされているが、図16の右欄に示すような丸型やチャンネル組み合わせ型でもよい。この支柱175と連結体172とは図22に示すように連結材176で相互連結することがある。この連結材176は弾性材を使用して緩衝機能を持たせることができる。
中央ガイド支柱175上には、ブラケットを介して駆動ドラム177が取付けられ、このドラム177は図示しない減速機付きモーターにより駆動可能になっている。このドラム177には2本の吊上げワイヤ178が巻き付けられ、それぞれのワイヤ178は、ガイド支柱175周りあるいは連結体172の円内に備えた支持部材を介して設けたシーブ179を通じて下向きに垂下されている。これらワイヤ178の下端は、平面丸あるいは角型をした避難収容体180につながれている。避難収容体180は、底に昇降台181を備えて上面および周面が密閉型をしたものになっており、外周の避難ドア182を介して出入り可能とされるとともにスロープや階段などの登降手段183を備える。
一方、この避難収容体180の中央には、中央ガイド支柱175との間に隙間を残すような角筒型の通穴184を備え、この通穴184を介して突設された複数のガイドローラー185をガイド支柱175の外周に当て付けるようにしてある。また、避難収容体180には、上昇した際の防護支柱171との干渉を避けるための凹欠部186が4ヶ所に形成されている。尚、187は落下安全緩衝部材で、弾性部材でなるとともに図23の右下欄のように中央に穴を持ちエアー緩衝機能を発揮するものとすることができる。同緩衝部材187はバネや絞り付きエアーバッグでもよい。
津波の襲来が警告されると、避難者はそれを察知して、この避難装置に集まり、図23に示すように低くした避難収容体180内に登降手段183を介して搭乗避難することができる。一定時間が経過して避難者が集まるかあるいは津波の襲来時間が迫ってくると、駆動ドラム177を駆動し吊上げワイヤ178を牽き揚げるようにする。これにより、避難収容体180が仮想線のように高く避難位置まで上昇される。避難収容体180が充分高くなるところまで引き揚げられると電磁ロックなどの解除可能なロック手段によりロックされる。そのあと津波流+Xが通過するので避難者の安全が確保される。津波が去ったあとはロックを解除すると共にドラム177を逆回転させることで地上に戻ることができる。尚、停電を考慮して太陽光発電・充電方式や緊急発電装置を採用することができる。この実施形態の避難装置は、吊上げワイヤ178で吊上げる方式であるので、トラブルで同ワイヤ178が吊上げ作動しない場合でも避難収容体180自体が津波流で浮上するので安全は確保される。その場合、避難収容体180の底域を図示のように浮かせた状態にしておけば津波流が作用しやすくなる。
尚、防護支柱171は、図23の右欄のように基礎杭169内に差込式にすることができる。また、避難収容体180は、前記Xリンク機構のような伝達支持機構でシリンダ駆動させることもできる。
図24は他の実施形態を示す。同実施形態は4本など複数本の支柱190とその上端間をつなぐ天枠191および中段連結材192とを有し、天枠191上面全体に避難場所193を設けて図示しない階段で避難可能に構成してなる津波避難装置において、隣合う支柱190の中間などに縦向きで左右一対をなすガイドレール194を設けて互いに対称配置するとともに、これらガイドレール194の4点にシーブ195を配して駆動部196と駆動ホイール197によってチェーンやワイヤなどの伝達部材198を正逆に駆動可能とし、その伝達部材198の2個所に搭乗カプセル199を配備することにより交互に避難可能にしたものであり、特に、この搭乗カプセル199の天部aおよび底部bは右欄のように四角錐状に形成されていてカプセル199が避難のために上昇途上にあっても下方からの津波流が分流化して内部の避難者がショックを受けて倒れたり乱されることがないようにしたものである。
尚、このカプセル199は、図25に示すように、幅広型にしてより多くの人が搭乗できるようにしてもよい。
図26および図27は他の実施形態を示す。同実施形態は、梯子消防車である特殊作業車両202の伸縮式梯子ブーム203に繰出・巻込可能なワイヤ200を設けて、その先端にフック204を付けておくことにより、津波襲来時に既設置式の避難収容体205を高く吊上げて保持し津波流から避難者を護るように構成されている。避難収容体205は、1階層あるいは図示の2階層とされて登降手段206により登って避難ドア207を開けることで内部に避難することができる。この避難収容体205の外周には、回り止め片208が突設されているので、持ち上がった際にこの回り止め片208がブーム203に当たって避難収容体205が過剰に回るおそれがなくなる。
尚、作業車両202は、津波流に襲われることもあり作業が困難になることも想定されるため、左右に防護堤209を配備しておくようにする。この作業車両202は、消防以外の目的をもつ特殊作業車両でもよく、吊上げ専用車両でもよい。
図28および図29は他の実施形態を示す。同実施形態は、吊上げ専用装置213により避難収容体214を吊上げて避難させるようにしたものである。吊上げ専用装置213は、内部を凹状にしたコンクリート基台215に軸受216を設けて駆動シリンダ217によりブーム218を昇降自在としてあるとともに、ロック用シリンダ219によりブーム218の高さロックも可能になっている。220は落下安全緩衝手段である。ブーム218の先端にはフック221が取り付けられて避難収容体214のワイヤ222を引掛け得るようにしてある。223はマウント台で避難収容体214を設置しておくための台であり、224は登降手段である。
図30および図31は他の実施形態を示す。同実施形態は、吊上げ専用装置228により避難収容体229を吊上げて避難させるようにしたものである。吊上げ専用装置228は、内部を凹状にしたコンクリート基台230に軸受231を設けて駆動シリンダ232によりブーム233を昇降自在としてあるとともに、ロック用シリンダ234によりブーム233の高さロックも可能になっている。235は落下安全緩衝手段である。ブーム233上面には避難ステップ236が設けられてその先端に吊り下げられた避難収容体229内へ避難梯子237を使って避難できるようになっている。ブーム233の先端は二股状になっており、その先端に避難収容体229を吊上げてある。避難収容体229は、平時はマウント台238上に設置され、登降手段239により避難収容体229内に避難可能になっている。
津波の襲来が警告されると、図31のように登降手段239を介して避難収容体229内に避難し、そのあと駆動シリンダ232を駆動することで垂直まで持ち上げられる。この状態で高さロックすれば避難収容体229は津波流+Xを回避できる。240は立ち上がりストッパである。尚、図31の下欄に示すようにブーム233をトラス型とし、そのトラス構造を避難はしごとして利用してもよい。トラス外周には防護カバー241を設けるものとする。
図32および図33は他の実施形態を示す。同実施形態は、平時において低地245に設置しておいた避難収容体246を津波襲来警告後に避難者収容のために使用し、津波襲来前にこの避難収容体246を安全な高台247に待機させておいたリフト専用車両248により吊上げ・旋回操作することにより高台247上に安全避難させるようにする安全避難方法に関する。
リフト専用車両248は、足回りは安定なクローラ式で機体250がデバイス251により旋回自在とされるとともに排土機構252によりリフト稼動時の安定性を確保するようにしてある。253は操縦キャビンであり、254は伸縮自在なブームで、リフトシリンダ255により昇降自在になっている。ブーム254の先端には避難収容体246が水平を確保するように取付けられており、この避難用防護体246は、上方開放型あるいは全面密閉型で登降手段256や避難ドア257を介してその内部に避難者を収容できるようになっている。
津波の襲来が警告されると、低地245上の避難者は登降手段256を介して避難収容体246内に避難し、避難が完了すると避難ドア257を閉じて水封状態とする。そのあと車両248においてリフトシリンダ255が駆動されて避難収容体246が持ち上げられ、その後旋回操作により高台247上に持ってこられる。これにより、低地245にいた人は即座に高台247へと避難できる。ブーム254の先端に開閉式の掴み手段を備えるとともに低地245上に複数の避難収容体246…を設置しておけば、次々に避難収容体246を掴んで高台247に避難させ得る。
図34は他の実施形態を示す。同実施形態は、地盤261上の前後に左右一対をなす定置ヒンジ262を配備して津波流+Xに向かう方向に平行リンクであるリンク263を伸ばすとともに、このリンク263の前端に可動ヒンジ264を設けて避難収容体265の底面に取付けたものである。266は避難ドア、267は登降手段であり、268は避難収容体265の外周を取り囲む対漂流物用のガードである。
津波の襲来が警告されると、登降手段267や避難ドア266を介して避難収容体265内に避難する。津波流+Xが襲来してくると避難収容体265は浮上し、リンク263で案内支持されながら図示のように津波流上に避難収容体265を支える。避難収容体265は津波流によって後倒れ状態になるので、津波流が去ると図の右側に設置して待機する。そのあと引き波−Xが襲来してくると、避難収容体265は持ち上がり、仮想線とは逆向きに倒れ気味になって引き波が去ると図34の実線の状態に戻される。268aは津波流+Xが浮上力として先行して作用するように設けた波当てボードでガード268の先端に設けられている。
尚、リンク263は、右欄のように補助リンク269を抜き差し自在に介して避難収容体265に連結しておけば、津波流+Xが想定以上に高くなった場合にも補助リンク269が抜け出て避難収容体265は浮遊し安全性が確保される。リンク263はシリンダ270で作動させることもある。また、図35に示すように、ピット271を掘って避難収容体265の地盤に対する高さを低くすれば避難が楽になる。更に、前記避難収容体265は、複数並列配置してそれぞれを連動自在につないでおけば、トラブルで浮き上がりにくい避難収容体265があっても他の正常浮上動作をする避難収容体265が連動により浮上を助けることができる。
図36および図37は他の実施形態を示す。同実施形態は、RC造りあるいは歩道橋のような金属(鉄鋼やアルミなど)製の固設型避難装置Hについてのもので、津波流(押し波)+Xが襲来してくる海岸近くや校庭、公園など設置に広域面積を提供、確保できる地域を対象にして設置されるものである。尚、図36の津波流+Xの矢印は想定される異なる襲来方向を示す。同避難装置Hは、略八角形(四角形や六角形、円形などでもよい)をした広面積(500人〜1000人収容可能)の避難場所275を備えた中央避難部分276を有する。この中央避難部分276は、脚台277を備えて支持されているが、この脚台277は構成しないこともある。278は避難路で、避難場所275の対称個所に開いた部分に連通し斜めに緩やかに上がる一対の避難路部分279の上面に形成されている。この避難路部分279も脚台280で支架されている。これら避難路部分279と前記中央避難部分276には、幅方向に対向する防護壁281が添設されている。尚、中央の避難場所275の高さは、設置地域によって異なるが、当該地域の最大津波想定高さを充分超える高さとすることは勿論である。避難路部分275は左右一対のうち1本でもよい一方において、四方に伸びたものにもできる。
尚、仮想線で示すように、地盤283上に立設した複数本の支柱284…を介して本避難装置上により高く安全で広い高架避難場所285を付加してもよい。286はその階段あるいはスロープである登降手段である。尚、支柱284…のうちあるものは、前記避難路278へ津波流+Xや漂流物などが侵入しないように対抗配備してもよい。また、仮想線で示すように、さらに高い3階層部分279を備えてもよい。この避難装置は、人のみを避難可能とされるものでなく、車椅子を含む車両全般を避難させるように構成することができる。この場合、人が避難する経路と車両が駆け上がる経路とは区画しておくのが安全であり、避難場所275についても区画しておくことが望ましい。避難場所275上には、公共あるいは商用設備など平時および緊急時利用可能な設備(備蓄倉庫や太陽光発電・充電設備などを含む)を配備することもできる。
図38は同固設型避難装置の他の実施形態を示す。この実施形態は、複列に避難装置H…を配備したもので、その間を往き来可能な連絡橋(避難スペースにもなる)288でつなぐことも可能にした方式を示す。これら避難装置Hの上側には高架避難場所284を設置してもよい。
1…地盤 5…昇降台 6…避難収容体 14A,14B…リンク(昇降機構)19…油圧シリンダ(昇降駆動手段)。

Claims (2)

  1. 避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を昇降駆動手段にてなすようにした津波・洪水など非常事態用の避難装置。
  2. 避難収容体と同避難収容体を昇降自在に支持する昇降機構とを有し、その昇降を津波や洪水などの流れ力を利用して行うようにした津波・洪水など非常事態用の避難装置。
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