JP2013156901A - 電子書籍制作支援方法、電子書籍制作支援装置、プログラム - Google Patents

電子書籍制作支援方法、電子書籍制作支援装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷用デジタルデータから電子書籍用のデータを取得する際の目視検査作業を効率的に行うことを支援することが可能な電子書籍制作支援方法等を提供する。
【解決手段】表示部17に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得するステップS101と、取得された任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印8、9を付与するステップS102と、原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行うステップS103と、電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを識別印8、9と共に表示部17に表示するステップS104とを含む電子書籍制作支援方法とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子書籍を制作する作業において、印刷用デジタルデータを電子書籍用テンプレートデータに変換する際に生じ得る誤りの有無を容易に検査することを支援する電子書籍制作支援方法等に関するものである。
紙媒体として発行済の書籍に関する電子書籍を制作する場合、紙媒体の書籍を制作するための印刷用デジタルデータを利用することが考えられる。印刷用デジタルデータは、あくまで紙媒体として体裁が整えば良いという考え方の下に制作されるので、電子書籍用のデータにそのまま用いることが出来ない。
図7(a)に示すページに係る印刷用デジタルデータ100は、3つのテキストフレーム(テキストボックスとも言う。)102、103、104によって構成されている。テキストフレーム102は、第1章及び第2章の本文である。テキストフレーム103は、第1章のタイトルである。テキストフレーム104は、第2章のタイトルである。人間であれば、このページが縦書きであることを認識し、
「第1章、理由」
=>「テキストフレームが・・・ためである。」
=>「第2章 例」
=>「例えば、・・・することがある。また、・・・という例がある。」
という順番に読んでいく。
一方、コンピュータがこの印刷用デジタルデータ100を自動的に取得する場合、このページが縦書きであることを予め入力するとしても、正しい順序で取得することができない。例えば、縦書きの場合、コンピュータは最も右端に位置するテキストフレームから取得することが考えられる。図7(a)の場合であれば、
テキストフレーム102
=>テキストフレーム103
=>テキストフレーム104
という順番である。その結果、図7(b)に示すように、電子書籍用データ200は、本文の後に章立ての行が羅列されるように取得されることになり、書き出し結果が正しい文章の並びにならない。
そこで、作業者がコンピュータを用いて、印刷用デジタルデータのテキストや画像をフレームや段落などの単位で一つずつ切り取って(コピーでも良い。)、電子書籍用データに貼り付ける作業(以下、「切り取り及び貼り付け作業」という。)を行う必要がある。この切り取り及び貼り付け作業は、人が関わる作業であるため人為的ミスが発生する可能性がある。
この切り取り及び貼り付け作業において注意すべきミスは、テキストフレーム等のフレーム単位で発生する「貼り付け忘れ」と「貼り付け位置誤り」である。つまり、切り取り及び貼り付け作業であっても、印刷用データの全内容が正しく電子書籍用データに反映されていることを確認する必要がある。例えば、作業者は、印刷用デジタルデータと電子書籍用データをそれぞれ画面に表示して確認する、又は両方を印刷し、印刷物を確認するといったあおり検査と呼ばれる目視検査を行う必要がある。この目視作業に関し、特許文献1には、文字の画像データからテキストデータを生成し、テキストデータを編集したときに、文字の削除、挿入が元の画像データのどの位置にあたるかを表示して、元画像データと編集データの目視比較の作業を軽減する文字管理方法に関する技術が開示されている。
特開2011-096070号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、情報処理装置の認識部によって、画像データから文字列を読み取りテキストデータを生成する方法を採用しているので、生成されたテキストデータの全データに対して、文字の削除、挿入を行う作業が生じ得る。そのため、編集履歴の確認作業も、テキストデータの全ての文字列を一文字ずつ詳細に確認する必要が生じる。一方、前述の切り取り及び貼り付け作業においては、切り取り単位で確認を行えば十分であることから、特許文献1に開示の技術をそのまま利用すると、作業者に余計な負荷をかけることになる。
本発明は、上記課題に対し、印刷用デジタルデータから電子書籍用のデータを取得する際の目視検査作業を効率的に行うことを支援することを目的とする。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、制御部が、表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得ステップと、前記制御部が、取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与ステップと、前記制御部が、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付ステップと、前記制御部が、前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする電子書籍制作支援方法である。
第1の発明によれば、原稿データから領域単位でテキストデータを電子書籍用テンプレートに取り込むので、電子書籍用テンプレートに取り込まれたテキストデータの取り込みミスの確認を領域単位で行えるため、目視検査作業の検査効率が格段に向上する。
第1の発明に係る前記表示ステップは、前記制御部が、前記識別印のリストを含む照合画面を前記表示部に表示し、更に、入力部を介して前記照合画面の任意の行が選択されると、前記制御部が、選択された行に係る前記識別印を特定し、特定された前記識別印を強調表示する。
これにより、原稿(表示部に表示されていても良いし、紙媒体であっても良い。)と電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータとの整合性を確認する目視検査作業が容易になるうえに、検査精度を向上させることが可能となる。
第1の発明に係る前記付与ステップは、前記識別印に対して、最初の文字の前及び最後の文字の後にそれぞれ取得位置を識別可能な位置情報を関連付けて付与し、前記貼付ステップは、前記原稿データの任意の領域の選択に関する指示を受け付けると、前記識別印に関連付けられた位置情報に基づいて、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートの所定の位置に貼り付ける処理を開始するようにしても良い。
これにより、原稿データから任意の領域が選択され、その取得指示を受け付けると、電子書籍用テンプレートの所定の位置に貼り付ける処理までを自動で行うことができる。その結果、取得されたテキストデータを書籍用テンプレートに貼り付ける処理を忘れることや、貼り付ける位置を間違うといったミスを防ぐことができる。さらに、目視検査作業の負担も軽減する。
第1の発明に係る前記取得ステップは、取得された前記任意の領域のテキストデータを前記原稿データから削除する切り取り処理を行う。
これにより、原稿データから選択済みのテキストデータが削除されることによって、電子書籍用テンプレートに同じデータを重複して取り込むミスをなくすことができる。さらに、目視検査作業の負担も軽減する。
第2の発明は、表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得手段と、取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与手段と、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付手段と、前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする電子書籍制作支援装置である。
第2の発明によって、原稿データからテキストデータを電子書籍用テンプレートへ取り込む処理の目視検査作業を格段に効率化することが可能となる。
第3の発明は、コンピュータを、表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得手段と、取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与手段と、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付手段と、前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示手段と、して機能させるためのプログラムである。
第3の発明におけるプログラムを汎用のコンピュータにインストールすることによって、第2の発明における電子書籍制作支援装置を得ることができ、また、第1の発明における電子書籍支援方法を実行することができる。
本発明により、印刷用デジタルデータから電子書籍を制作する際の目視検査において、電子書籍用のデータの中身の文字列を1文字ずつ確認する必要はなく、印刷用デジタルデータに含まれる全てのテキストフレームが正しい文章の並びになるように貼り付けられているかを確認すれば良く、目視検査作業を効率的に行うことを支援することが可能な電子書籍制作支援方法等を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電子書籍制作支援装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電子書籍制作支援方法の一連の処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電子書籍制作支援方法の処理の概要を説明する図である。 図2のステップS4の文字の差し替え処理の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電子書籍制作支援装置の目視検査用画面の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子書籍制作支援装置の目視検査用画面の表示例を示す図である。 従来の印刷用デジタルデータをテキストデータとして取得した例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、電子書籍制作支援装置1のハードウェアの構成例を示すブロック図である。なお、図1のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
電子書籍制作支援装置1を実現するコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、および入出力インターフェイス14等が、バス15を介して接続されている。入出力インターフェイス14には、入力部16、表示部17、記憶部18、通信制御部19、メディア入出力部20等が接続されている。
CPU11は、ROM12、記憶部18、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM13上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス15を介して接続された各装置を駆動制御し、電子書籍制作支援装置1が行う後述する処理を実現する。ROM12は、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAM13は、揮発性メモリであり、記憶部18、ROM12、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
入出力インターフェイス14は、各装置とのデータの送受信を行う。バス15は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
入力部16は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。入力部16を介して、電子書籍制作支援装置1に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部17は、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携して電子書籍制作支援装置1のビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
記憶部18は、HDD(Hard Disc Drive)であり、CPU11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、後述する処理を電子書籍制作支援装置1に実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、CPU11により必要に応じて読み出されてRAM13に移され、各種の手段として実行される。
通信制御部19は、通信制御装置、通信ポート等を有し、電子書籍制作支援装置1とネットワーク間の通信を媒介する通信インターフェイスであり、LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワークを介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。メディア入出力部20(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RWなど)等のメディア入出力装置を有する。
以上のような構成を有する電子書籍制作支援装置1は、以下に説明する電子書籍制作支援方法の処理を行うことによって、原稿データから電子書籍用のテキストデータへの取り込み及び目視検査の精度を向上させ、電子書籍の制作を支援することができる。
図2及び図4は、本発明に係る電子書籍制作支援方法に関し、電子書籍制作支援装置1が実行する、原稿データからテキストデータを取り込み、電子書籍用のデータとして用い、その電子書籍用のデータの取り込み処理が正確に行われたか否かを検査する際の一連の処理を説明するフローチャートである。
ステップS101において、電子書籍制作支援装置1のCPU11(以下、「CPU11」と略記する。)は、表示部17に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する。すなわち、予め、CPU11は、入力部16からユーザの入力に応じて供給される入力信号を受け付けて、記憶部18に記憶されている原稿データを取得し、表示部17に表示させる。そして、作業者による入力部16の操作の結果、原稿データの所定の領域が選択される。これに対して、CPU11は、その選択された領域のデータをテキストデータとして取得する。
ここで、原稿データとは、電子書籍用のテキストデータを取得するための原稿となるデータである。例えば、書籍制作用の印刷用のDTP文字データや、紙の書籍をスキャナによって読み取り、OCR(文字認識)によって認識されたデジタルデータ(OCRデータ)が挙げられる。OCRデータであっても、画像が含まれるような場合には、1ページに複数のフレーム(テキストフレームや画像フレーム)が存在することがあるからである。
ところで、このステップS101において、原稿データの選択された任意の領域のテキストデータを取得する処理は、元の原稿データを削除せずに複製する(コピー)処理と、元の原稿データから取得領域を削除する切り取り(カット)処理のいずれであってもよい。
特に、ステップS101において、テキストデータの取得の際、取得されたテキストデータを原稿データから削除する切り取り処理を行うと、同じデータを重複して貼り付けてしまうミスがなくなる点で好ましい。
次に、ステップS102において、CPU11は、取得された任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する。このステップS102の処理について、図3を用いて説明する。
図3(a)は、表示部17に表示された原稿データの一例である。作業者が表示部17に表示された図3(a)の原稿データを確認しながら、「第一章 理由」と表示された領域3を選択すると、CPU11は、選択された領域を取得した後、「第一章 理由」のテキストフレームのみを記憶する。そして、CPU11は、その選択領域3の最初の文字「第」の前に領域3の開始を意味する識別印を付与する。同様に、CPU11は、選択領域3の最後の文字「由」の後に、領域3の終了を意味する識別印を付与する。
図3(b)は、取得された任意の領域のテキストデータに対し、CPU11の処理により、最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与し、それを表示部17に表示させた例を示す図である。
本実施の形態では、例えば、開始を意味する識別印を「□▽開始△□」とする。つまり、図3(b)に示す四角記号及び下向きの三角記号1a、テキスト「開始」2、四角記号及び上向きの三角記号2aの全6文字である。「□」は、空白1文字を意味する。「▽」及び「△」は、識別印であることを分かり易くする為に、一般的な文書では使われ難い記号を用いたものである。尚、図3では、内部が黒によって塗りつぶされた記号が図示されているが、この記号は、インターネット出願におけるエスケープ文字(置き換え規則を示す記号)となっているので、明細書では、内部が黒によって塗りつぶされていない記号を用いる。CPU11は、識別印8を、領域3の開始を意味するものとして用いる。同様に、本実施の形態では、例えば、終了を意味する識別印を「□▽終了△□」とする。つまり、図3(b)に示す四角記号及び下向きの三角記号1b、テキスト「終了」4、四角記号及び上向きの三角記号2bの全6文字である。CPU11は、識別印9を、領域3の終了を意味するものとして用いる。図(b)に示すように、CPU11は、電子書籍用のテンプレートに、開始の識別印8、記憶されている「第一章 理由」のテキスト、終了の識別印9の順に貼り付け処理を実行する。
この他、電子書籍制作支援装置1の貼り付け処理の変形例を以下に示す。ステップS101では、CPU11は、作業者が選択したテキストフレームの文字列「第一章 理由」のみを記憶する。次にステップS102では、記憶した文字列のテキストデータを電子書籍用テンプレートにおいて、仮想的に貼り付ける。ここで、電子書籍用テンプレートとは、段落や文字スタイル等の文字書式が、電子書籍制作において使用可能なものに設定されるファイルを意味する。文章に対する書式の設定は、貼り付ける(ペースト)処理を全て終えた後に行う。そして、CPU11は、仮想的に貼り付けられた文字列(又は画像)の前後に、開始の識別子「□▽開始△□」及び「□▽終了△□」を連結して記憶する。ステップS103では、記憶されている文字列の貼り付け処理を実行する。つまり、最終的な貼り付け処理は、1回だけ行われる。
なお、識別印の記号や文字列は特に限定されるものではない。また、識別印は記号や文字列といったテキストデータの他、図形データを用いても良い。
次に、ステップS103において、CPU11は、原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける(ペースト)処理を行う。
CPU11は、ステップS101〜ステップS103の処理を繰り返す。つまり、作業者が表示部17に表示された原稿データの次の領域を選択すると、上記と同様にして、選択領域の最初の文字「テ」の前に開始の識別印8を付与し、選択領域の最後の文字「。(句点)」の後に終了の識別印9を付与し、貼り付け処理を行う。この処理を原稿データに対して繰り返す。図3に示す例では、貼り付け処理は独立して5回行われる。
そして、ステップS104において、作業者が表示部17にて確認可能とするために、CPU11は、電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを上述の識別印8、9とともに、表示部17において表示させる処理を行う。
以上が、本発明に係る電子書籍制作支援方法の概要である。以下では、本発明に係る電子書籍制作支援方法におけるステップS101〜S104の処理の具体例を説明する。
本実施の形態では、作業者は、表示部17に表示された電子書籍用データを表示する画面(図3(b)の図)において、テキストデータを貼り付ける位置を指定した後、原稿データを表示する画面(図3(a)の図)において、テキストフレーム等を1つ選択し、本発明のスクリプト(「切り取り及び貼り付けスクリプト」)の実行を指示する。
この指示を受け付けたCPU11は、原稿データを表示する画面(図3(a)の図)で選択された領域の最初と最後の文字に付与する識別印8、9に対して、それぞれ取得位置を識別可能な位置情報を関連付けて付与する。そして、CPU11は、原稿データの任意の領域の選択に関する指示を受け付けると、任意の領域のテキストデータを取得するステップに続けて、識別印に関連付けられた位置情報に基づいて、原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートの所定の位置に貼り付ける処理を開始する。つまり、CPU11は、上述のステップS101〜S103を連続して実行するので、作業者は、貼り付けを指示する処理を行うことはない。
本実施の形態の場合、原稿データから選択され、切り取られたデータの貼り付け忘れが発生しないという効果がある。尚、前回の貼り付け位置と連続する位置に貼り付ける場合、電子書籍用データを表示する画面において、プロンプトが所望の貼り付け位置に移動済なので、貼り付け位置の指定は不要となる。
上記具体例の変形例として、以下が考えられる。すなわち、作業者は、印刷用データを表示する画面(図3(a)の図)において、テキストフレーム等の領域を1つ選択し、ステップS101のスクリプト(「切り取りスクリプト」)の実行を指示する。CPU11は、ステップのS101を実行する。作業者は、電子書籍用データを表示する画面において、貼り付け位置を指定した後、ステップS103の「貼り付けスクリプト」の実行を指示する。CPU11は、ステップS102、S103を実行する。つまり、ユーザは、従来の切り取り及び貼り付け操作と同じように、切り取り操作と貼り付け操作をそれぞれ独立して行う。この方法は、従来行われている操作と同じ操作なので、ユーザは違和感がなく、初心者でも操作に慣れ易いという利点がある。
本発明に係る電子書籍制作支援方法は、さらに、電子書籍用テンプレートに貼り付けられた複数のテキストデータを識別印で照合可能に表示部17に表示するようにしてもよい。以下、電子書籍用テンプレートに貼り付けられた複数のテキストデータを識別印で照合する処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS201において、作業者が入力部16を介して照合処理を要求すると、CPU11は、入力部16からの照合処理の要求を受け付けて、識別印に基づき、ステップS101で取得処理を行った一単位毎にリスト化する。図5には、図2に示す原稿データを目視検査するための照合画面6の例を示す。
図5に示す照合画面6は、検索結果表示領域61、検索ボタン62、マーク削除ボタン63、前へボタン64、次へボタン65等を有する。検索結果表示領域61は、照合対象の検索結果を表示する領域である。検索ボタン62は、照合対象の検索処理を指示するためのボタンである。マーク削除ボタン63は、照合が終了した識別印(マーク)の削除を指示するためのボタンである。前へボタン64は、検索結果表示領域61内のカーソル位置を1つ前の行に移動させることを指示するためのボタンである。次へボタン65は、検索結果表示領域61内のカーソル位置を1つ次の行に移動させることを指示するためのボタンである。
図2(a)の例では、「第一章 理由」、「テキストフレーム・・・があるから」、「第二章 例」、「例えばこのように、」、「見出しが・・・になる。」という5つのテキストフレームが存在する。ここで、「例えばこのように、」というテキストフレームと、「見出しが・・・になる。」というテキストフレームの間には他のテキストフレームがなく、連続している。このような場合、前のテキストフレームに対する「終了」の認識印と後のテキストフレームに対する「開始」の認識印は、同時に目視検査が可能である。そこで、このように連続するテキストフレームについては、「終了」の認識印と「開始」認識印とを1つに纏めて扱うようにしても良い。そのため、CPU11におけるステップS201の照合処理の結果、図5に示す検索結果表示領域61には、「開始」、「終了」、「開始」、「終了」、「開始」、「終了」、「開始」、「終了」及び「開始」、「終了」の計9件が表示される。作業者は、このリストに基づいて原稿データと電子書籍用データとを照合していくことにより、検査漏れをなくすことができる。
図6は、図5に示したステップS201の照合画面の他の例を示す図である。図6に示す照合画面7は、図5に示す照合画面6と同様、検索結果表示領域71、検索ボタン72、マーク削除ボタン73、前へボタン74、次へボタン75等を有する。
図6に示す画面例7では、検索結果として、開始の識別印の直後の5文字を「開始」と共に表示し、終了の識別印の直前の5文字を「終了」の文字とともに表示する処理が行われる。このように、テキストフレームの文字を併せて表示する照合結果表示画面71とすると、テキストフレームの特定が容易となり、テキストフレームの貼り付け処理の際のテキストフレームの脱落を目視検査により発見しやすくなる。
この他の例として、テキストフレームの最初の5文字及び最後の5文字のみを順に列挙する例が挙げられる。
次に、ステップS202において、CPU11は、図5又は図6に示すような検索結果として表示されるリストの有無を判断する。表示するリストが無い場合は、照合すべきテキストフレームが無いと判断され(ステップS202のNo)、照合処理が終了する。一方、CPU11は、検索結果として表示されるリストが有ると判断した場合、図5又は図6に示すような照合画面6、7を表示する(ステップS202のYes)。
次に、ステップS203において、作業者が表示部17に表示された照合画面6、7から任意の行を入力部16を介して選択すると、CPU11は、選択された行に係る識別印を特定し、電子書籍用テンプレートの内容が表示されている画面において、特定された識別印を強調表示する。例えば、作業者が、図5の検索結果表示領域61から1行目を選択すると、CPU11は、図3(b)における識別印8(1つ目の「開始」を示す識別印)を強調表示する。強調表示の1例としては、例えば、CPU11は、他の文字に重畳表示されているカーソルを識別印8の上に移動させることが考えられる。そして、ステップS205において、作業者は、表示部17に強調表示された識別印が「開始」を示すものであれば識別印の直後の文字列、「終了」を示すものであれば識別印の直前の文字列と、原稿(表示部17に表示されていても良いし、紙媒体であっても良い。)の対応箇所を目視で比較し、前後のテキストフレームとの継ぎ目等に問題が無いか検査する。
ステップS205の目視検査の結果、誤りがあると判断された場合(ステップS206のYes)は、図2に示すステップS101〜S104の処理を再度行い、誤りを正す処理を行う。一方、ステップS205の目視検査の結果、誤りが無いと判断された場合(ステップS206のNo)は、ステップS207において、作業者が入力部の操作により、図5又は図6に示す画面例6、7の「マーク削除」ボタン62、72を押す。すると、ステップS208において、CPU11は、図3(c)に示すように、確認済みの識別印の表示が削除されたデータを作成し、記憶する。次に、ステップS201の処理に戻り、ステップS202において、未確認のリストが無くなるまで、ステップS201〜ステップS208の処理を行う。そして、未確認のリストが無くなり、誤りが正されると、電子書籍用データが完成し、CPU11は、完成したデータを電子書籍用データとして記憶する。
本発明のプログラムは、例えば、「InDesign(登録商標)」(Adobe(登録商標)社)等のDTPソフトや、「Word」(Microsoft(登録商標)社)等の文書作成ソフト等のアドオンとして実装される。印刷用データと電子書籍用データは、同一のソフトウエアの画面に表示されても良いし、異なるソフトウエアの画面に表示されても良い。例えば、印刷用画像データを「InDesign(登録商標)」に表示し、電子書籍用データを「Word」に表示しても良い。この場合、本発明のプログラムは、OSが提供する一時的にデータを保存できる共有のメモリ領域(クリップボード)を介して、データの受け渡しを行うようにプログラミングされる。
本発明に係る電子書籍制作支援方法等は、原稿データの取得及び貼り付け処理を、作業者が指定した任意の領域単位で行う点が一つの特徴である。
すなわち、特許文献1に開示の技術のように、原稿からテキストデータを一度に取得する処理を行う場合、読み取りの処理は簡易となるが、電子書籍用データの作成過程における誤変換や脱落の目視検査作業は、全ての文字列を対象として行う必要がある。そのため、特許文献1に開示の技術では、目視検査作業に膨大な労力を要する。
これに対し、本発明に係る電子書籍制作支援方法等では、原稿データから任意の領域を選択し、その領域の最初と最後に識別印を付与した後、一旦記憶し、選択領域単位で目視検査作業を行うので、選択領域同士の接続状態が正しいか否かを検査すれば良い。したがって、テキストデータの全文字列を逐次検査する従来の方法に比べて、電子書籍化の際のあおり検査の負担を大幅に軽減し、且つ、検査漏れを防ぐことができる。
また、本発明に係る電子書籍制作支援方法等では、選択領域の始点及び終点の位置が識別可能な識別印を付与することにより、複数に分割して選択された領域同士の接続順序や接続位置を目視可能とした。この結果、選択領域の接続を確認すれば良く、一文字ずつ対比する手間が省け、且つ検査漏れを防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子書籍制作支援方法等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・電子書籍制作支援装置
6、7・・・照合画面
8、9・・・識別印
11・・・CPU
16・・・入力部
17・・・表示部
18・・・記憶部

Claims (6)

  1. 制御部が、表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得ステップと、
    前記制御部が、取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与ステップと、
    前記制御部が、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付ステップと、
    前記制御部が、前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とする電子書籍制作支援方法。
  2. 前記表示ステップは、前記制御部が、前記識別印のリストを含む照合画面を前記表示部に表示し、更に、入力部を介して前記照合画面の任意の行が選択されると、前記制御部が、選択された行に係る前記識別印を特定し、特定された前記識別印を強調表示する
    請求項1に記載の電子書籍制作支援方法。
  3. 前記付与ステップは、前記識別印に対して、最初の文字の前及び最後の文字の後にそれぞれ取得位置を識別可能な位置情報を関連付けて付与し、
    前記貼付ステップは、前記原稿データの任意の領域の選択に関する指示を受け付けると、前記識別印に関連付けられた位置情報に基づいて、前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートの所定の位置に貼り付ける処理を開始する
    請求項1又は請求項2に記載の電子書籍制作支援方法。
  4. 前記取得ステップは、取得された前記任意の領域のテキストデータを前記原稿データから削除する切り取り処理を行う請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子書籍制作支援方法。
  5. 表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得手段と、
    取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与手段と、
    前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付手段と、
    前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする電子書籍制作支援装置。
  6. コンピュータを、
    表示部に表示された書籍の原稿データにおいて選択された任意の領域のテキストデータを取得する取得手段と、
    取得された前記任意の領域のテキストデータの最初の文字の前及び最後の文字の後に表示可能な識別印を付与する付与手段と、
    前記原稿データから取得されたテキストデータを電子書籍用テンプレートに貼り付ける処理を行う貼付手段と、
    前記電子書籍用テンプレートに貼り付けられたテキストデータを前記識別印と共に前記表示部に表示する表示手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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