JP2013156704A - レシート処理装置およびレシート詰まり防止方法とレシート排出制御プログラム - Google Patents

レシート処理装置およびレシート詰まり防止方法とレシート排出制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 レシート取出口を塞ぐような不適切な状態でレシート取出口に手を添えてレシートの排出を待機していた場合に生じるレシートの詰まりを未然に防止すること。
【解決手段】 レシート104の排出過程において、レシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシート104の先端を当接させることによりレシート104の排出開始を利用者に知らせてレシート104の排出を一定時間停止し、この一定時間の間に利用者がレシート取出口119から手121を引き離すように仕向け、一定時間の経過後にレシート104の排出を再開する。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙搬送路の下流側端部とレシート取出口の間に生じるレシート詰まりの防止に適したレシート処理装置およびレシート詰まり防止方法とレシート排出制御プログラムに関する。
用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置が既に公知である。
この種のレシート処理装置の一般的なハードウェアの構成を簡略化して図9の概念図に示す。
レシート処理装置100の主要部は、感熱式のロール紙101に熱を加えて印字するためのサーマルヘッド102と、サーマルヘッド102に対向して設けられたプラテンローラ103およびプラテンローラ103を回転駆動するプラテンモータM1と、サーマルヘッド102による印字が終了したロール紙101を其の印字終了位置で切断してレシート104とするカッター105と、上側ガイドプレート106と下側ガイドプレート107の間に形成される用紙搬送路108に沿って設けられた搬送ローラ113〜116と搬送ローラ113〜116の各々に対向して設けられたピンチローラ109〜112および搬送ローラ113〜116を駆動するための搬送モータM2から成る用紙搬送手段117と、用紙搬送路108の下流側端部に臨むようにしてレシート処理装置100におけるアウターケーシングのパネル118と同一面上に形成されたレシート取出口119によって構成される。
また、符号S0はロール紙101の有無を検知するためのエンプティセンサ、符号S1〜S3は用紙搬送路108上におけるレシート104の現在位置やレシート104の送り量の検知等に利M1用される光学式のセンサであり、符号120は利用者が回収を怠ったり回収を忘れたりしたレシート104を取り込んで貯溜するために用いられるレシート回収庫である。
レシート処理装置100は、図示しない入出力インターフェイスを介してATMやCD等の上位装置から印字データを受信し、用紙搬送路108に沿って設けられた用紙搬送手段117を駆動してロール紙101に図9中の矢印Aで示す方向の送りを掛けながら上位装置からの印字データに基いてロール紙101の先端側から順にサーマルヘッド102で印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でカッター105を作動させてロール紙101を其の印字終了位置で切断し、用紙搬送手段117の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙101をレシート104として用紙搬送路108の下流側端部に臨むレシート取出口119から外部に排出するようになっている。
ATMやCD等に併設されたレシート処理装置100の利用者は、レシート104を素早く回収することを目的として、多くの場合、例えば図9に示されるように、レシート取出口119に手121を添えてレシート104の排出を待機することになる。
この際、図9に示されるように、利用者が親指121aと此れに対向する他指121bとの間に適度な間隙を形成するようにして親指121aを開き、この間隙をレシート取出口119の手前側に的確に位置させてレシート104の排出を待機していれば問題はないが、例えば図10に示されるように、利用者の手121の何れかの部分でレシート取出口119が塞がれた状態となっている場合には、レシート104の先端が利用者の手121に干渉することによってレシート104の排出が阻害され、用紙搬送路108の下流側端部とレシート取出口119の間でレシート104が蛇腹状に座屈して図10に示されるようなレシート詰まりが発生するといった不都合が生じる。
また、レシート104の先端が手121に当接したことを利用者が察知して慌てて手121をレシート取出口119から引き離しても、既に其の時点でレシート104に座屈が生じてしまっていて、この座屈がジャミングの原因となる場合もある。
レシート処理装置等におけるレシート詰まりを防止するための技術としては、特許文献1に開示されるような用紙排出装置,特許文献2に開示されるような明細票の排出方法,特許文献3に開示されるようなレシート等の発行装置が既に提案されている。
このうち、特許文献1に開示される用紙排出装置は、レシート等の撓みを許容して其の撓み部分を一時的に貯溜するための用紙保管部を用紙搬送路の下流側に設ける事と用紙保管部よりも下流側で且つレシート取出口に直近する位置にトルクリミッター付きの排出ローラを配置する事、つまり、レシート取出口から突出しようとするレシート等に突出方向と逆向きの負荷が作用した際にトルクリミッター付きの排出ローラを空転させてレシート先端部の送りを停止させる事とトルクリミッター付きの排出ローラの空転によって先端部の送りを停止されたレシートの中間部分を撓ませて用紙保管部に一時的に貯溜する事とによってレシートの座屈やレシートの詰まりを防止するようにしたものである。
このような構成を適用した場合、レシート詰まりの防止効果それ自体は十分に発揮されるが、用紙保管部を画成する必要が生じて装置が大型化することや排出ローラの空転を許容するためのトルクリミッター等が必要となって装置構造が複雑化するといった点で不都合が残る。
一方、特許文献2に開示される明細票の排出方法は、自動取引に利用されるプラスチックカードを送出してから明細票を送出する従来機において明細票の先端がプラスチックカードのエンボス加工部に引っ掛かることで発生していた明細票の折れ曲がりの不都合を解消するためのもので、その解決手段は、明細票を排出した後にプラスチックカードを明細票に重ねるようにして排出するというものに過ぎない。
特許文献2には、処理を終えたプラスチックカードを排出口の内側で「一時停止させる」とした記載が認められるが、この「一時停止」の操作は、プラスチックカードの排出に先行して明細票の排出を完結させるための一つの手段に過ぎない。
また、プラスチックカードを「一時停止」させる場所は排出口の内側であり、結果として、プラスチックカードそれ自体は、排出口の内側から外側に向けて一気に排出されることになるので、この「一時停止」にはプラスチックカードの排出の開始を利用者に知らせる機能は全くない。
更に、排出される対象がプラスチックカードであることから、この「一時停止」の措置が排出対象の座屈や詰まりを考慮したものでないことは明らかである。
なお、レシートの末端を用紙搬送路上のレシート取出位置に保持して利用者による回収を待機する技術、および、利用者が回収を怠ったり回収を忘れたりしたレシートをレシート取出位置からレシート回収庫に取り込む技術に関しては特許文献3等において既に公知である。
特開平9−208095号公報(段落0013,段落0059,図19) 特開平5−54234号公報(段落0006,図2,図3) 特開平5−43127号公報(段落0006,段落0026)
本発明の目的は、レシート処理装置の大型化や複雑化を招くことなく、レシート取出口を塞ぐような不適切な状態で利用者がレシート取出口に手を添えてレシートの排出を待機していた場合に生じるレシートの座屈やレシートの詰まりを未然に防止することのできるレシート処理装置およびレシート詰まり防止方法とレシート排出制御プログラムを提供することにある。
本発明のレシート処理装置は、用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置であり、前記目的を達成するため、特に、
前記レシート取出口から外部に突出するレシートの突出長さを検知する突出量検知手段と、
前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さと前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間を記憶したパラメータ記憶手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さを前記突出量検知手段がレシートの排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段の駆動を前記パラメータ記憶手段に記憶された退避所要時間だけ一時停止させ、前記退避所要時間の経過後、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動させる排出動作制御手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
また、本発明のレシート詰まり防止方法は、用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置における用紙搬送路の下流側端部とレシート取出口の間に生じるレシート詰まりを防止するためのレシート詰まり防止方法であり、前記と同様の目的を達成するため、特に、
レシートの排出過程において、前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端が当接する位置までレシートを排出した時点で前記用紙搬送手段の送りを一時停止し、
前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間だけ前記用紙搬送手段の一時停止状態を維持し、
前記所要時間経過後に、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動することを特徴とした構成を有する。
また、本発明のレシート排出制御プログラムは、用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置に実装されたマイクロプロセッサを、
用紙搬送路上に設けられたレシート位置検知手段と前記用紙搬送手段に設けられた送り量検知手段からの信号に基いて前記レシート取出口から外部に突出するレシートの突出長さを検知する突出量検知手段、
前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さと前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間を前記レシート処理装置が備えるパラメータ記憶手段に記憶させるパラメータ設定手段、
前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さを前記突出量検知手段がレシートの排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段の駆動を前記パラメータ記憶手段に記憶された退避所要時間だけ一時停止させ、前記退避所要時間の経過後、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動させる排出動作制御手段として機能させることを特徴とした構成を有する。
本発明のレシート処理装置およびレシート詰まり防止方法とレシート排出制御プログラムは、レシートの排出過程においてレシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端が当接する位置までレシートを排出した時点で用紙搬送手段の送りを一時停止し、レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間だけ用紙搬送手段の一時停止状態を維持し、この所要時間の経過後に、レシートの末端が用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで用紙搬送手段を駆動するように構成しているので、レシート取出口を塞ぐような不適切な状態で利用者がレシート取出口に手を添えてレシートの排出を待機していた場合には、まず、レシートの最初の突出動作によってレシートの先端を利用者の手に当接させてレシートの排出開始を利用者に知らせることができ、利用者は、これに続く用紙搬送手段の一時停止時間を利用してレシート取出口から手を引き離してレシート取出口を開放することができる。従って、一時停止に引き続いて行われるレシートの排出動作において利用者の手がレシートに干渉することはなく、レシートと手の干渉によるレシートの座屈やレシートの詰まりを未然に防止することが可能となる。
本発明を適用した一実施形態のレシート処理装置のハードウェア上の構成を簡略化して示した概念図である。 同実施形態のレシート処理装置に内蔵された制御部の構成の概略を示したブロック図である。 レシート処理装置のマイクロプロセッサを突出量検知手段,排出動作制御手段,印字動作制限機能実現手段として機能させるためのレシート排出制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートである。 レシート排出制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートの続きである。 レシート排出制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートの続きである。 レシート排出制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートの続きである。 レシートの排出過程で生じる現象について示した作用原理図であり、特に、利用者の手にレシートの先端を当接させて状態について示した図である。 レシートの排出過程で生じる現象について示した作用原理図であり、特に、利用者がレシート取出口から手を引き離した状態について示した図である。 レシート処理装置の一般的なハードウェアの構成を簡略化して示した概念図である。 レシート処理装置における用紙搬送路の下流側端部とレシート取出口の間に生じるレシート詰まりの状況と原因について示した作用原理図である。
次に、本発明を実施するための一実施形態について具体例を挙げ、図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のレシート処理装置1のハードウェア上の構成を簡略化して示した概念図である。
この実施形態のレシート処理装置1は、感熱式のロール紙101に熱を加えて印字するためのサーマルヘッド102と、サーマルヘッド102に対向して設けられたプラテンローラ103およびプラテンローラ103を回転駆動するプラテンモータM1と、サーマルヘッド102による印字が終了したロール紙101を其の印字終了位置で切断してレシート104とするカッター105と、上側ガイドプレート106と下側ガイドプレート107の間に形成される用紙搬送路108に沿って設けられた搬送ローラ113〜116と搬送ローラ113〜116の各々に対向して設けられたピンチローラ109〜112および搬送ローラ113〜116を駆動するための搬送モータM2によって構成される用紙搬送手段117と、用紙搬送路108の下流側端部に臨むようにしてレシート処理装置100におけるアウターケーシングのパネル118と同一面上に形成されたレシート取出口119を備える。
また、符号S0はロール紙101の有無を検知するためのエンプティセンサ、符号S1〜S3は用紙搬送路108上におけるレシート104の現在位置やレシート104の送り量の検知等に利用される光学式のセンサであり、符号120は利用者が回収を怠ったり回収を忘れたりしたレシート104を取り込んで貯溜するために用いられるレシート回収庫である。
この実施形態にあっては、レシート取出口119から外部に突出するレシート104の突出長さを求めるために利用するレシート位置検知手段として用紙搬送路108上に設けられたセンサS3を採用し、また、レシート取出口119から外部に突出するレシート104の突出長さを求めるために利用する送り量検知手段として用紙搬送手段117の搬送モータM2に併設されたパルスコーダP2を採用しているが、レシート取出口119から外部に突出するレシート104の突出長さを求めるために利用するレシート位置検知手段としてセンサS3に代えてセンサS1やセンサS2を採用すること、および、レシート取出口119から外部に突出するレシート104の突出長さを求めるために利用する送り量検知手段としてパルスコーダP2に代えて搬送ローラ113〜116やピンチローラ109〜112の回転軸に取り付けられたパルスコーダを採用することも可能である。
レシート処理装置1に内蔵された制御部2の構成の概略を図2のブロック図に示す。
制御部2の主要部は、レシート処理装置1の各部を駆動制御するためのマイクロプロセッサ3(以下、CPU3という)と、レシート処理装置1のレシート排出制御プログラム等を格納したROM4と、レシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシート104の先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さXに相当する値Nxやレシート取出口119から利用者が手121を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間T1を記憶するためのパラメータ記憶手段として機能する不揮発性メモリ5、および、ATMやCD等の上位装置13に接続して情報を遣り取りするための入出力インターフェイス6と、入出力インターフェイス6を介して上位装置13から受信した印字データ等を一時記憶するためのRAM7と、CPU3に接続する入出力回路8によって構成される。
そして、エンプティセンサS0およびセンサS1〜S3からの検出信号やプラテンモータM1に併設されたパルスコーダP1および搬送モータM2に併設されたパルスコーダP2からのフィードバックパルスは入出力回路8を介してCPU3に読み込まれ、サーマルヘッド102,カッター105,プラテンモータM1,搬送モータM2は入出力回路8と夫々のドライバ9,10,11,12を介してCPU3により駆動制御されるようになっている。
また、CPU3は、レシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシート104の先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さXに相当する値Nxやレシート取出口119から利用者が手121を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間T1等を不揮発性メモリ5に記憶させる際のパラメータ設定手段としても機能する。
なお、NxやT1等を始めとする各種のパラメータの実際の設定操作や再設定操作は、入出力インターフェイス6にMDI(マニュアルデータインプッタ)を接続して数値を入力し、CPU3経由で不揮発性メモリ5に書き込むことで実現される。
入出力インターフェイス6を介してATMやCD等の上位装置13から印字データを受信し、用紙搬送路108に沿って設けられた用紙搬送手段117の搬送モータM2やプラテンローラ103のプラテンモータM1を駆動して搬送ローラ113〜116の回転によりロール紙101に送りを掛けながら上位装置13からの印字データに基いてロール紙101の先端側から順にサーマルヘッド102で印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でカッター105を作動させてロール紙101を其の印字終了位置で切断し、用紙搬送手段117を用いた更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙101をレシート104として用紙搬送路108の下流側端部に臨むレシート取出口119から外部に排出する点に関しては、この実施形態のレシート処理装置1も図9に示したような従来型のレシート処理装置100と同様である。
この実施形態にあっては、レシート取出口119がレシート処理装置1のアウターケーシングのパネル118と同一面上に形成されているので、レシート取出口119の表面に添えられた利用者の手121にレシート104の先端を確実に当接させて利用者の注意を喚起するという意味合いから、レシートの突出長さXの値は、パネル118の表面からのレシート104の突出長さを基準として例えば5mm前後とするのが妥当である。
また、レシート処理装置1のアウターケーシングのパネル118に突設されたベゼル(ここでは図示せず)にレシート取出口119が形成されている場合にあっては、実際に利用者の手121が添えられるのはパネル118の表面ではなくベゼルの先端となるから、レシートの突出長さXの値は、ベゼルの先端からのレシート104の突出長さを基準として例えば5mm前後とするのが妥当である。
更に、レシート処理装置1のアウターケーシングのパネル118に設けられた凹部(ここでは図示せず)にレシート取出口119が形成されている場合にあっては、実際に利用者の手121が添えられるのは凹部の底ではなくパネル118の表面となるから、パネル118と同一面上にレシート取出口119を形成した場合と同様、レシートの突出長さXの値は、パネル118の表面からのレシート104の突出長さを基準として例えば5mm前後とするのが妥当である。
但し、パネル118の表面からのレシート104の突出長さやベゼル先端からのレシート104の突出長さを直接的に測定する手段をレシート処理装置1が備えているわけではないので、レシート104の突出長さXは、用紙搬送路108上のレシート位置検知手段として機能するセンサS3がレシート104の先端を検知した時点からのレシート104の送り量に基づいて規定する必要がある。搬送モータM2の回転量とレシート104の送り量との間にはリニアな対応関係があるので、最終的には、レシート位置検知手段として機能するセンサS3がレシート104の先端を検知してからレシート104の先端が目標位置(例えば、パネル118からの突出量がXmmとなる位置あるいはベゼル先端からの突出量がXmmとなる位置)に到達するまでに必要とされる搬送モータM2の回転量に対応して送り量検知手段としてのパルスコーダP2から出力されるフィードバックパルスの数Nxによって突出量Xを規定することになる。
また、レシート取出口119から利用者が手121を離すのに要する所要時間を見込んで設定する退避所要時間T1の値としては、例えば、1秒前後といった値が妥当である。レシート104の先端が利用者の手121に突き当てられた瞬間に利用者が本能的にパネル118や其のベゼルに設けられたレシート取出口119から手121を引き離すため、長い時間は必要としないからである。より望ましくは、レシート104の先端が当接したことを認識した利用者がレシート取出口119から引き離す手121をレシート104の先端が追うようなかたちとなるようにレシート104の送りが再開されるように退避所要時間T1の値を設定できるとよいが、個人差等を考えると完全にタイミングを一致させる設定は困難である。
但し、前述の5mmおよび1秒といった数値それ自体は飽くまでも一例であり、突出量Xの必須要件はレシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシート104の先端を当接させることによって利用者の注意を喚起できる程度のレシートの突出長さ、また、退避所要時間T1の必須要件はレシート取出口119から利用者が手121を離すのに要する所要時間である。
特に、突出量Xの適正値に関しては、レシート104が突出する際の送り速度,レシート104の幅,レシート104の固さ等によっても利用者の注意を喚起できる突出長さに差異が生じるので、送り速度,幅,固さ等を考慮して適正な値を決める必要がある。また、突出量Xを余りに長くすると、レシート104が突出する際の送り速度やレシート104の固さにもよるが、レシート取出口119が利用者の手121で塞がれていた際に用紙搬送路108の下流側端部とレシート取出口119の間に瞬時にしてレシート詰まりが発生する可能性もあるので、このような不都合を防止する必要上、突出量Xは利用者の注意を喚起できる範囲で可能な限り短く、例えば、レシート取出口119が完全に塞がれた状態であってもレシート詰まりを発生しない程度の突出長さに設定することが望ましい。
図3〜図6は、レシート処理装置1のCPU3を突出量検知手段,排出動作制御手段,印字動作制限機能実現手段として機能させるレシート排出制御プログラムの構成の概略を示したフローチャート、また、図7〜図8はレシートの排出過程で生じる現象について示した作用原理図である。
なお、この実施形態における突出量検知手段は、用紙搬送路108上のレシート位置検知手段であるセンサS3と用紙搬送手段117の搬送モータM2に設けられた送り量検知手段であるパルスコーダP2からの信号に基いてレシート取出口119から外部に突出するレシート104の突出長さを検知するものである。また、この実施形態における排出動作制御手段は、突出量検知手段がレシート104の排出過程において突出長さXを検知した時点で用紙搬送手段117の駆動を退避所要時間T1だけ一時停止させ、退避所要時間T1の経過後、レシート104の末端が用紙搬送路108上のレシート取出位置つまり搬送ローラ113とピンチローラ109によって挟まれる位置に到達するまで用紙搬送手段117を駆動させるものである。更に、この実施形態における印字動作制限機能実現手段は、レシート104の排出過程で突出量検知手段によって突出長さXが検知された時点で、上位装置13から受信している印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、用紙搬送手段117の駆動に加えてサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を一時停止させると共に、退避所要時間T1が経過した時点でサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を再開させるものであって、排出動作制御手段の一部としても機能することになる。
次に、図3〜図6のフローチャートおよび図7〜図8の作用原理図を参照して本実施形態におけるレシート処理装置1の動作について具体的に説明する。
レシート排出制御プログラムに従って処理を開始したCPU3は、まず、上位装置13から印字指令が入力されるのを待つ待機状態に入り(ステップa1)、上位装置13からの印字指令が入力されると、上位装置13から送信される印字データを読み込んで、その内容をRAM7に一時記憶する(ステップa2)。
次いで、CPU3は、サーマルヘッド102,プラテンモータM1,搬送モータM2の駆動制御を開始してサーマルヘッド102,プラテンローラ103,用紙搬送手段117を作動させ、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りとサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を開始させて(ステップa3)、RAM7の未使用記憶領域の1ビットを利用して設けられたフラグFに、印字動作の実行中を示す値0をセットする(ステップa4)。
なお、印字動作および排出動作におけるロール紙101の送り方向は図1中で右から左に向かう方向である。
ロール紙101の送りに関わる制御や印字に関わる制御の詳細については既に公知であるから、ここでは特に説明しない。
また、フラグFは印字動作の状況を記憶するためのフラグであり、値が0であるときには印字動作が実行中であることを表し、また、値が1であるときには印字動作が終了していることを表す。
次いで、CPU3は、RAM7からの印字データの掃き出し量、更に具体的に言えば、印字済みの印字データのアドレスを特定するRAM7内のポインタの位置と上位装置13から受信した印字データの書き込み終了位置を表すRAM7内のアドレスとの対応関係に基いて、RAM7に一時記憶された印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されたか否かを判定し(ステップa5)、印字が終了していなければ、更に、突出量検知手段として機能するCPU3が、レシート位置検知手段として機能するセンサS3のオン/オフ状態に基いて、ロール紙101の先端がセンサS3の配設位置に到達しているか否かを判定する(ステップa6)。
ステップa6の判定結果が偽となってセンサS3がオンとなっていないことが明らかとなった場合には、ロール紙101の先端がセンサS3の配設位置に到達していないことを意味するので、CPU3はステップa5〜ステップa6の判定処理を繰り返し実行し、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りとサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を継続して実行する。
このようにしてステップa5〜ステップa6の判定処理を繰り返し実行する間にステップa5の判定結果が真となって印字の終了が確認された場合には、ロール紙101の先端がセンサS3の配設位置に到達する前にRAM7に一時記憶されている印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されたことを意味するので、CPU3は、この時点でサーマルヘッド102とプラテンモータM1の駆動制御を終了すると共に、カッター105を作動させて印字終了位置でロール紙101を切断し(ステップa7)、印字動作の状況を記憶するフラグFに印字動作の終了を示す値1をセットする(ステップa8)。そして、CPU3は、用紙搬送手段117によるレシート104の送り即ち切断位置よりも先端側の部分のロール紙101の送りのみを継続して実行し、レシート104の先端がセンサS3の配設位置に到達するのを待機する(ステップa9)。
また、ステップa5〜ステップa6の判定処理を繰り返し実行する間にステップa6の判定結果が真となった場合には、ロール紙101の先端がセンサS3の配設位置に到達してもRAM7に一時記憶されている印字データの一部がサーマルヘッド102によって印字されていないことを意味するので、CPU3は、印字動作に関わるサーマルヘッド102とプラテンモータM1の駆動制御およびロール紙101の送りに関わる搬送モータM2の駆動制御を継続して実行し、印字動作が実行中であることを示す値0をフラグFに其のまま保持する。
いずれにしても、ステップa6もしくはステップa9の判定結果が真となってロール紙101の先端(ステップa7の処理が非実行とされた場合)もしくはレシート104の先端(ステップa7の処理が実行された場合)がセンサS3の配設位置に到達したことが確認された時点で、突出量検知手段として機能するCPU3が、送り量検知手段であるパルスコーダP2からのフィードバックパルスのカウントを開始することになる(ステップa10)。
次いで、突出量検知手段として機能するCPU3は、フィードバックパルスのカウント値がパラメータ記憶手段である不揮発性メモリ5に記憶されている設定値Nxに達しているか否か、つまり、レシート取出口119からのロール紙101の突出長さ若しくはレシート104の突出長さが、レシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシートの先端を当接させることを目的として設定された突出長さXに達しているか否かを判定する(ステップa11)。
ここで、フィードバックパルスのカウント値が設定値Nxに達しておらずステップa11の判定結果が偽となった場合には、レシート取出口119からのロール紙101の突出長さ若しくはレシート104の突出長さが、設定された突出長さXに達していないことを意味する。この場合、CPU3は、更に、RAM7に一時記憶されている印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されているか否かを改めて判定する(ステップa12)。
但し、ステップa12の判定処理は、前述したステップa5の判定処理と同様、RAM7からの印字データの掃き出し量を参照して行われる処理であって、フラグFの値を参照して行われる処理ではない。
そして、ステップa12の判定結果が偽となって印字が終了していないことが確認された場合には、CPU3は、ステップa11〜ステップa12の判定処理を繰り返し実行し、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りとサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を継続して実行する。
このようにしてステップa11〜ステップa12の判定処理を繰り返し実行する間にステップa12の判定結果が真となり印字の終了が確認された場合には、ロール紙101の先端がレシート取出口119から突出長さXだけ突出する前にRAM7に一時記憶されている印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されたことを意味するので、CPU3は、この時点でサーマルヘッド102とプラテンモータM1の駆動制御を終了し、カッター105を作動させて印字終了位置でロール紙101を切断し(ステップa13)、印字動作の状況を記憶するフラグFに印字動作の終了を示す値1をセットする(ステップa14)。そして、CPU3は、用紙搬送手段117によるレシート104の送り即ち切断位置よりも先端側の部分のロール紙101の送りのみを継続して実行し、レシート104の先端がレシート取出口119から突出長さXだけ突出するのを待機する(ステップa15)。
また、ステップa11〜ステップa12の判定処理を繰り返し実行する間に印字動作制限機能実現手段として機能するCPU3によってステップa11の判定結果が真となったことが確認された場合には、ロール紙101の先端がレシート取出口119から突出長さXだけ突出してもRAM7に一時記憶されている印字データの一部がサーマルヘッド102によって印字されていないことを意味する。
この場合はレシート取出口119から突出したロール紙101の長さが既に設定値Xに達しており、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りを一時停止させる必要があるが、印字動作それ自体は未だ終了していないので、印字動作制限機能実現手段として機能するCPU3は、ロール紙101の送りの停止に先駆けて、印字動作に関わるサーマルヘッド102とプラテンモータM1の駆動制御を一時停止させる(ステップa16)。
いずれにしても、ステップa15の判定結果が真となることで突出量検知手段として機能するCPU3によってレシート104の先端がレシート取出口119から突出長さXだけ突出したことが確認された場合、もしくは、ステップa12の判定結果が真となることなくステップa11の判定結果が真となることで突出量検知手段として機能するCPU3によってロール紙101の先端がレシート取出口119から突出長さXだけ突出したことが確認され、且つ、印字動作制限機能実現手段として機能するCPU3によってRAM7に一時記憶されている印字データの一部の印字が終了していないことが確認された場合にあっては、ステップ15やステップa11における判定処理の直後の時点で、排出動作制御手段として機能するCPU3が、搬送モータM2の駆動制御つまり用紙搬送手段117によるレシート104(ステップa7の処理またはステップa13の処理が実行された場合)もしくはロール紙101(ステップa7の処理もステップa13の処理も非実行とされた場合)の送り動作を直ちに一時停止させることになる(ステップa17)。
次いで、排出動作制御手段として機能するCPU3がタイマTをリスタートさせ、用紙搬送手段117がレシート104やロール紙101の送り動作を停止させてからの経過時間の計測を開始する(ステップa18)。
タイマTの構成は特に問わないが、この実施形態では、CPU3がマシンクロックを計数することでタイマの機能を実現している。
そして、排出動作制御手段として機能するCPU3は、タイマTによる計測時間がパラメータ記憶手段である不揮発性メモリ5に記憶されている退避所要時間T1に達しているか否かを判定し(ステップa19)、達していなければ、タイマTによって計測される経過時間が退避所要時間T1に達するまでステップa19の判定処理を繰り返し実行して待機する。
従って、レシート取出口119からのレシート104の突出長さ若しくはロール紙101の突出長さが設定値Xに達した時点を起点として退避所要時間T1が経過するまでの間は、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りやレシート104の送りが完全に停止し、また、上位装置13から受け取ったデータが多く、ロール紙101の送りを停止させた時点で印字が終了していない場合にあっては、送り動作の停止に加えて印字動作も自動的に停止することになる。
そして、ステップa19の判定結果が真となり、用紙搬送手段117の作動を停止してからの経過時間が退避所要時間T1に達したことが確認されると、印字動作制限機能実現手段として機能するCPU3は、フラグFに値1がセットされているか否か、つまり、RAM7に一時記憶されている印字データの全てが此の時点で既にサーマルヘッド102によって印字されているか否かを判定する(ステップa20)。
フラグFに値1がセットされていて印字動作の終了が確認された場合には、排出動作制御手段として機能するCPU3が搬送モータM2の駆動制御を再開して用紙搬送手段117を作動させ、レシート104の送りに関わる処理のみを実行する(ステップa24)。
また、フラグFに値0がセットされていた場合には印字動作が終了していないことを意味するので、印字動作制限機能実現手段および排出動作制御手段として機能するCPU3がサーマルヘッド102,プラテンモータM1,搬送モータM2の駆動制御を再開してサーマルヘッド102,プラテンローラ103,用紙搬送手段117の全てを作動させ(ステップa21)、前述したステップa5およびステップa12の処理と同様に構成されたステップa22の判定処理により、RAM7に一時記憶されている印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されたことが確認されるまで、用紙搬送手段117によるロール紙101の送りとサーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を継続して実行し、ステップa22の判定結果が真となってRAM7に一時記憶されている印字データの全てがサーマルヘッド102によって印字されたことが確認された時点で、サーマルヘッド102とプラテンモータM1の駆動制御を終了し、カッター105を作動させて印字終了位置でロール紙101を切断する(ステップa23)。そして、CPU3は、用紙搬送手段117によるレシート104の送り即ち切断位置よりも先端側の部分のロール紙101の送りのみを継続して実行する。
従って、ステップa24もしくはステップa23の処理が終了した段階では、搬送モータM2のみが作動し、用紙搬送手段117によるレシート104の送り操作のみが実行されることになる。
次いで、排出動作制御手段として機能するCPU3は、用紙搬送路108上のレシート取出位置つまり搬送ローラ113やピンチローラ109よりも上流側に位置するセンサS2がオフとなっているか否かを判定する(ステップa25)。
ここでセンサS2がオンとなっている場合にはロール紙101から切断されたレシート104の末端つまりレシート104の切断位置がセンサS2の配設位置を通過していないことを意味するので、CPU3はステップa25の判定処理を繰り返し実行しながら、レシート104の末端がセンサS2の配設位置を通過する瞬間を待機する。
そして、ステップa25の判定結果が真となってレシート104の末端がセンサS2の配設位置を通過する瞬間が検知されると、排出動作制御手段として機能するCPU3はフィードバックパルスのカウント値を直ちに0にリセットし(ステップa26)、改めて送り量検知手段であるパルスコーダP2からのフィードバックパルスのカウントを開始する(ステップa27)。
次いで、排出動作制御手段として機能するCPU3は、フィードバックパルスのカウント値がパラメータ記憶手段である不揮発性メモリ5に記憶されている設定値Nyに達しているか否か、つまり、センサS2の配設位置を起点とするレシート104の末端の移動量が、センサS2と用紙搬送路108上のレシート取出位置との間の離間距離Yに達しているか否かを判定する(ステップa28)。
フィードバックパルスのカウント値が設定値Nyに達していなければレシート104の末端がレシート取出位置に到達していないことを意味するので、CPU3は、ステップa28の判定処理を繰り返し実行してレシート104の末端が用紙搬送路108上のレシート取出位置に到達するのを待つ。
そして、ステップa28の判定結果が真となってレシート104の末端がレシート取出位置に到達したことが確認されると、排出動作制御手段として機能するCPU3は搬送モータM2の駆動制御を停止して用紙搬送手段117によるレシート104の送り動作を停止させ、レシート104の末端を搬送ローラ113とピンチローラ109との間に挾持させることでレシート104を用紙搬送路108上のレシート取出位置に保持し(ステップa29)、タイマTをリスタートさせてレシート104をレシート取出位置に保持してからの経過時間の計測を開始する(ステップa30)。
次いで、CPU3は、搬送ローラ113やピンチローラ109よりもレシート取出口119寄りに位置するセンサS3のオン/オフ状態に基いて、利用者が用紙搬送路108からレシート104を回収しているか否かを判定する(ステップa31)。
センサS3がオンとなっていてステップa31の判定結果が真となった場合には、用紙搬送路108上のレシート取出位置にレシート104が残留していることを意味するので、CPU3は、更に、タイマTによる計測時間がパラメータ記憶手段である不揮発性メモリ5に記憶されている回収許容時間T2に達しているか否かを判定する(ステップa32)。
そして、タイマTによる計測時間が回収許容時間T2に達していなければ、CPU3は、センサS3がオフとなって利用者がレシート104を回収したことが確認されるか、もしくは、タイマTによる計測時間が回収許容時間T2に達したことが確認されるまでの間、ステップa31〜ステップa32の判定処理を繰り返し実行して待機する。
このようにしてステップa31〜ステップa32の判定処理を繰り返し実行する間にステップa31の判定結果が偽となった場合には、レシート104の末端をレシート取出位置に保持してからの経過時間が回収許容時間T2に達する前に利用者がレシート104を回収したことを意味するので、CPU3は、レシートの印字や排出に関わる一連の処理を全て終了したものと見做し、上位装置13からの印字指令の入力を待つ初期の待機状態に復帰する(ステップa1)。
また、ステップa31〜ステップa32の判定処理を繰り返し実行する間にステップa32の判定結果が真となった場合には、レシート104の末端をレシート取出位置に保持してからの経過時間が回収許容時間T2に達しても利用者がレシート104を回収していないことを意味するので、CPU3は、利用者がレシート104の回収を怠ったり忘れたりしたものと見做し、搬送モータM2を設定時間だけ逆転駆動して用紙搬送手段117を逆転駆動し、レシート104に図1中で左から右に向かう方向の送りを掛けてレシート回収庫120に取り込んでから(ステップa33)、上位装置13からの印字指令の入力を待つ初期の待機状態に復帰することになる(ステップa1)。
用紙搬送手段117の逆転駆動によってレシート104をレシート回収庫120に取り込む具体的な手段としては、例えば、用紙搬送路108内に振り分け片を配置してソレノイド等で振り分け片を作動させることにより積極的に経路を切り替えるようにしたもの、あるいは、用紙搬送路108の下面を構成する下側ガイドプレート107にレシート幅に見合った幅のスリットを形成すると共にスリットにおける下流側の縁部に滑らかに接続して斜め下方に向かうプレートを設け、排出過程におけるレシート104の先端をプレートの上面に摺接させることで上流側から下流側に向かうレシート104が用紙搬送路108に沿って移動することを許容する一方、下流側から上流側に向かうレシート104の上に凸となる巻き癖を利用し、レシート104の末端をプレートの上面に沿わせるかたちでスリットに突入させて下側ガイドプレート107の下方に逃がすようにしたもの等が知られている。
なお、この実施形態にあっては、スリットとプレートを利用した後者の方法を採用しており、用紙搬送路108からレシート回収庫120に至るレシート104の回収経路は図1中に円弧状の破線で示す通りである。つまり、レシート幅に見合った幅のスリットは搬送ローラ115とセンサS1との間の下側ガイドプレート107に設けられており、このスリットにおける下流側の縁部つまり図1における左側の縁部に右斜め下方に向かって僅かに突出するプレートが設けられ、末端を搬送ローラ113とピンチローラ109との間に位置させた状態でレシート取出位置に保持されていたレシート104に対し図1中で左から右に向かう方向の送りを掛けることにより、上に凸となるレシート104の巻き癖を利用してレシート104の末端をプレートに沿わせるかたちでスリットに突入させ、更に、レシート104の巻き癖を利用して図1中の円弧状の破線に沿って其のままレシート回収庫120にレシート104を導くものである。
以上に述べた通り、この実施形態のレシート処理装置1は、レシート104の排出過程において、まず、レシート取出口119に添えられた利用者の手121にレシート104の先端が当接する位置、つまり、レシート取出口119からの突出長さがX(例えば5mm)となる位置までレシート104を突出させることにより(ステップa1〜ステップa15/ステップa1〜ステップa12,ステップa16参照)、例えば、図7に示されるように、レシート取出口119を塞ぐような不適切な状態でレシート取出口119に手121を添えてレシート104の排出を待機している利用者の手121にレシート104の先端を当接させることでレシート104の排出開始を利用者に知らせた後、用紙搬送手段117の送りを一時停止するようにしている(ステップa17参照)。
従って、レシート取出口119を塞ぐような不適切な状態で利用者がレシート取出口119に手121を添えてレシート104の排出を待機していた場合であっても、利用者は、手121に当接したレシート104から受ける刺激によってレシート104の排出開始を容易に認識してレシート取出口119から手121を引き離してレシート取出口を開放することができる。
用紙搬送手段117の送りを一時停止させる時間つまりレシート104の送り出しを停止させる時間は、レシート取出口119から利用者が手121を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間T1(例えば1秒)であるから(ステップa18〜ステップa19参照)、利用者は、例えば、図8に示されるように、用紙搬送手段117の一時停止時間を利用してレシート取出口119から余裕を以って手121を引き離すことができる。
よって、一時停止に引き続いて行われるレシート104の排出動作(ステップa20〜ステップa29参照)において利用者の手121がレシート104に干渉することはなく、レシート104と手121の干渉によって用紙搬送路108の下流側端部とレシート取出口119の間で生じるレシート104の座屈や詰まり(図10参照)を未然に防止することができる。
特に、この実施形態にあっては、上位装置13から受け取ったデータが多く、ロール紙101の突出長さがXに達した時点でも印字が終了していない場合においては(ステップa11〜ステップa12参照)、用紙搬送手段117によるロール紙101の送り動作の停止に加え(ステップa17参照)、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を停止させ(ステップa16参照)、ロール紙101の送りを停止してからの経過時間が退避所要時間T1に達したことが確認された時点で(ステップa19参照)、用紙搬送手段117によるロール紙101の送り動作に加え、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103による印字動作を再開するようにしているので(ステップa21参照)、印字が終了してロール紙101から切り離されたレシート104の先端がレシート取出口119から突出する場合、および、印字動作を継続中で切断が行われていないロール紙101の先端がレシート取出口119から突出する場合の何れにおいても、レシート104やロール紙101の先端を利用者の手121に当接させてレシート104やロール紙101の排出開始を利用者に知らせ、利用者の注意を喚起することができる。
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
〔付記1〕
用紙搬送路(108)に沿って設けられた用紙搬送手段(117)を駆動してロール紙(101)に送りを掛けながら上位装置(13)から受信した印字データに基いてロール紙(101)の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙(101)を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段(117)の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙(101)をレシート(104)として前記用紙搬送路(108)の下流側端部に臨むレシート取出口(119)から外部に排出するようにしたレシート処理装置(1)において、
前記レシート取出口(119)から外部に突出するレシート(104)の突出長さを検知する突出量検知手段(CPU3)と、
前記レシート取出口(119)に添えられた利用者の手(121)にレシート(104)の先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さ(X)と前記レシート取出口(119)から利用者が手(121)を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間(T1)を記憶したパラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)と、
前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)を前記突出量検知手段(CPU3)がレシート(104)の排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段(117)の駆動を前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶された退避所要時間(T1)だけ一時停止させ、前記退避所要時間(T1)の経過後、前記レシート(104)の末端が前記用紙搬送路(108)上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段(117)を駆動させる排出動作制御手段(CPU3)とを備えたことを特徴とするレシート処理装置(1)。
〔付記2〕
前記排出動作制御手段(CPU3)は、レシートの排出過程で前記突出量検知手段(CPU3)によって前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)が検知された時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段(117)の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記退避所要時間(T1)が経過した時点で印字動作を再開させるように構成されていることを特徴とした付記1記載のレシート処理装置(1)。
〔付記3〕
前記レシート取出口(119)がレシート処理装置(1)のアウターケーシングのパネル(118)と同一面上に形成され、前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)は、前記パネル(118)からのレシート(104)の突出長さによって規定されていることを特徴とした付記1または付記2記載のレシート処理装置(1)。
〔付記4〕
前記レシート取出口(119)がレシート処理装置(1)のアウターケーシングのパネル(118)に突設されたベゼルに形成され、前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)は、前記ベゼル先端からのレシート(104)の突出長さによって規定されていることを特徴とした付記1または付記2記載のレシート処理装置(1)。
〔付記5〕
前記レシート取出口(119)がレシート処理装置(1)のアウターケーシングのパネル(118)に設けられた凹部に形成され、前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)は、前記パネル(118)からのレシート(104)の突出長さによって規定されていることを特徴とした付記1または付記2記載のレシート処理装置(1)。
〔付記6〕
用紙搬送路(108)に沿って設けられた用紙搬送手段(117)を駆動してロール紙(101)に送りを掛けながら上位装置(13)から受信した印字データに基いてロール紙(101)の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙(101)を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段(117)の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙(101)をレシート(104)として前記用紙搬送路(108)の下流側端部に臨むレシート取出口(119)から外部に排出するようにしたレシート処理装置(1)における用紙搬送路(108)の下流側端部とレシート取出口(119)の間に生じるレシート詰まりを防止するためのレシート詰まり防止方法であって、
レシート(104)の排出過程において、前記レシート取出口(119)に添えられた利用者の手(121)にレシート(104)の先端が当接する位置までレシート(104)を排出した時点で前記用紙搬送手段(117)の送りを一時停止し、
前記レシート取出口(119)から利用者が手(121)を離すのに要する所要時間(T1)だけ前記用紙搬送手段(117)の一時停止状態を維持し、
前記所要時間(T1)経過後に、前記レシート(104)の末端が前記用紙搬送路(108)上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段(117)を駆動することを特徴としたレシート詰まり防止方法。
〔付記7〕
レシート(104)の排出過程において前記レシート取出口(119)に添えられた利用者の手(121)にレシート(104)の先端が当接する位置までレシート(104)を排出した時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段(117)の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記所要時間(T1)が経過した時点で印字動作を再開させることを特徴とした付記6記載のレシート詰まり防止方法。
〔付記8〕
用紙搬送路(108)に沿って設けられた用紙搬送手段(117)を駆動してロール紙(101)に送りを掛けながら上位装置(13)から受信した印字データに基いてロール紙(101)の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙(101)を其の印字終了位置で切断し、用紙搬送手段(117)の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙(101)をレシート(104)として前記用紙搬送路(108)の下流側端部に臨むレシート取出口(119)から外部に排出するようにしたレシート処理装置(1)に実装されたマイクロプロセッサ(3)を、
用紙搬送路(108)上に設けられたレシート位置検知手段(S3)と前記用紙搬送手段(117)に設けられた送り量検知手段(P2)からの信号に基いて前記レシート取出口(119)から外部に突出するレシート(104)の突出長さを検知する突出量検知手段、
前記レシート取出口(119)に添えられた利用者の手(121)にレシート(104)の先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さ(X)と前記レシート取出口(119)から利用者が手(121)を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間(T1)を前記レシート処理装置(1)が備えるパラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶させるパラメータ設定手段、
前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)を前記突出量検知手段がレシート(104)の排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段(117)の駆動を前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶された退避所要時間(T1)だけ一時停止させ、前記退避所要時間(T1)の経過後、前記レシート(104)の末端が前記用紙搬送路(108)上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段(117)を駆動させる排出動作制御手段として機能させることを特徴としたレシート排出制御プログラム。
〔付記9〕
前記マイクロプロセッサ(3)を、更に、レシート(104)の排出過程で前記突出量検知手段によって前記パラメータ記憶手段(不揮発性メモリ5)に記憶されたレシートの突出長さ(X)が検知された時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段(117)の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記退避所要時間(T1)が経過した時点で印字動作を再開させる印字動作制限機能実現手段として機能させることを特徴とした付記8記載のレシート排出制御プログラム。
本発明は、ATMやCD等を始めとする上位装置と共に利用されるレシート処理装置に適用できる。
1 レシート処理装置
2 制御部
3 マイクロプロセッサ(突出量検知手段,パラメータ設定手段,排出動作制御手段,印字動作制限機能実現手段)
4 ROM
5 不揮発性メモリ(パラメータ記憶手段)
6 入出力インターフェイス
7 RAM
8 入出力回路
9〜12 ドライバ
13 上位装置
100 レシート処理装置
101 ロール紙
102 サーマルヘッド
103 プラテンローラ
104 レシート
105 カッター
106 上側ガイドプレート
107 下側ガイドプレート
108 用紙搬送路
109〜112 ピンチローラ
113〜116 搬送ローラ
117 用紙搬送手段
118 アウターケーシングのパネル
119 レシート取出口
120 レシート回収庫
121 利用者の手
121a 親指
121b 親指に対向する他指
M1 プラテンモータ
M2 搬送モータ
P1 パルスコーダ
P2 パルスコーダ(送り量検知手段)
S0 エンプティセンサ
S1 センサ
S2 センサ
S3 センサ(レシート位置検知手段)

Claims (9)

  1. 用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置において、
    前記レシート取出口から外部に突出するレシートの突出長さを検知する突出量検知手段と、
    前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さと前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間を記憶したパラメータ記憶手段と、
    前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さを前記突出量検知手段がレシートの排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段の駆動を前記パラメータ記憶手段に記憶された退避所要時間だけ一時停止させ、前記退避所要時間の経過後、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動させる排出動作制御手段とを備えたことを特徴とするレシート処理装置。
  2. 前記排出動作制御手段は、レシートの排出過程で前記突出量検知手段によって前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さが検知された時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記退避所要時間が経過した時点で印字動作を再開させるように構成されていることを特徴とした請求項1記載のレシート処理装置。
  3. 前記レシート取出口がレシート処理装置のアウターケーシングのパネルと同一面上に形成され、前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さは、前記パネルからのレシートの突出長さによって規定されていることを特徴とした請求項1または請求項2記載のレシート処理装置。
  4. 前記レシート取出口がレシート処理装置のアウターケーシングのパネルに突設されたベゼルに形成され、前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さは、前記ベゼル先端からのレシートの突出長さによって規定されていることを特徴とした請求項1または請求項2記載のレシート処理装置。
  5. 前記レシート取出口がレシート処理装置のアウターケーシングのパネルに設けられた凹部に形成され、前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さは、前記パネルからのレシートの突出長さによって規定されていることを特徴とした請求項1または請求項2記載のレシート処理装置。
  6. 用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置における用紙搬送路の下流側端部とレシート取出口の間に生じるレシート詰まりを防止するためのレシート詰まり防止方法であって、
    レシートの排出過程において、前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端が当接する位置までレシートを排出した時点で前記用紙搬送手段の送りを一時停止し、
    前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間だけ前記用紙搬送手段の一時停止状態を維持し、
    前記所要時間経過後に、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動することを特徴としたレシート詰まり防止方法。
  7. レシートの排出過程において前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端が当接する位置までレシートを排出した時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記所要時間が経過した時点で印字動作を再開させることを特徴とした請求項6記載のレシート詰まり防止方法。
  8. 用紙搬送路に沿って設けられた用紙搬送手段を駆動してロール紙に送りを掛けながら上位装置から受信した印字データに基いてロール紙の先端側から順に印字を施し、受信した印字データに対応する印字が終了した時点でロール紙を其の印字終了位置で切断し、前記用紙搬送手段の更なる送りにより、切断位置よりも先端側のロール紙をレシートとして前記用紙搬送路の下流側端部に臨むレシート取出口から外部に排出するようにしたレシート処理装置に実装されたマイクロプロセッサを、
    用紙搬送路上に設けられたレシート位置検知手段と前記用紙搬送手段に設けられた送り量検知手段からの信号に基いて前記レシート取出口から外部に突出するレシートの突出長さを検知する突出量検知手段、
    前記レシート取出口に添えられた利用者の手にレシートの先端を当接させることを目的として設定されたレシートの突出長さと前記レシート取出口から利用者が手を離すのに要する所要時間を見込んで設定された退避所要時間を前記レシート処理装置が備えるパラメータ記憶手段に記憶させるパラメータ設定手段、
    前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さを前記突出量検知手段がレシートの排出過程で検知した時点で前記用紙搬送手段の駆動を前記パラメータ記憶手段に記憶された退避所要時間だけ一時停止させ、前記退避所要時間の経過後、前記レシートの末端が前記用紙搬送路上のレシート取出位置に到達するまで前記用紙搬送手段を駆動させる排出動作制御手段として機能させることを特徴としたレシート排出制御プログラム。
  9. 前記マイクロプロセッサを、更に、レシートの排出過程で前記突出量検知手段によって前記パラメータ記憶手段に記憶されたレシートの突出長さが検知された時点で、前記受信した印字データに対応する印字が全て終了しているか否かを判定し、印字が終了していなければ、前記用紙搬送手段の駆動に加えて印字動作を一時停止させると共に、前記退避所要時間が経過した時点で印字動作を再開させる印字動作制限機能実現手段として機能させることを特徴とした請求項8記載のレシート排出制御プログラム。
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