JP2013154993A - 巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】早期かつ正確に給糸ボビンに巻かれている紡績糸が解舒できないと判断できる技術を提供する。
【解決手段】給糸ボビンSBを支持する給糸部1と、給糸ボビンSBから解舒された紡績糸Yを巻き取ってパッケージPを作成する巻取部8と、給糸部1から巻取部8へ送られる紡績糸Yの張力を検出できる張力検出部4と、給糸部1から巻取部8へ送られる紡績糸Yの糸切れを検出できる糸検出部6と、糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出した場合に給糸部1側の紡績糸Yと巻取部8側の紡績糸Yを継ぎ合わせる糸継部5と、糸継部5に紡績糸Yを継ぎ合わせて前記パッケージPの作成を再開させる制御部11と、糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出し、かつ張力検出部4が所定値以上の値を検出した場合、給糸ボビンSBが異常であると判断する判断部11dと、を備えた巻取装置とした。
【選択図】図5
【解決手段】給糸ボビンSBを支持する給糸部1と、給糸ボビンSBから解舒された紡績糸Yを巻き取ってパッケージPを作成する巻取部8と、給糸部1から巻取部8へ送られる紡績糸Yの張力を検出できる張力検出部4と、給糸部1から巻取部8へ送られる紡績糸Yの糸切れを検出できる糸検出部6と、糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出した場合に給糸部1側の紡績糸Yと巻取部8側の紡績糸Yを継ぎ合わせる糸継部5と、糸継部5に紡績糸Yを継ぎ合わせて前記パッケージPの作成を再開させる制御部11と、糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出し、かつ張力検出部4が所定値以上の値を検出した場合、給糸ボビンSBが異常であると判断する判断部11dと、を備えた巻取装置とした。
【選択図】図5
Description
本発明は、紡績糸を巻き取ることによってパッケージを作成する巻取装置の技術に関する。
従来より、給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取装置が知られている(例えば特許文献1参照)。巻取装置には、紡績糸の欠点部の有無や紡績糸の糸切れの有無を検出できる糸検出部と、紡績糸どうしを継ぎ合わせる糸継部と、が備えられている。
巻取装置は、糸検出部が紡績糸の欠点部を検出した場合、該紡績糸を切断してパッケージの作成を中断する。そして、巻取装置は、欠点部を除去した後に、糸継部によって分断された紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開する。
また、巻取装置は、糸検出部が紡績糸の糸切れを検出した場合、パッケージの作成を中断する。そして、巻取装置は、糸継部によって分断された紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開する。なお、給糸ボビンに巻かれていた紡績糸が全て解舒された場合は、新たな給糸ボビンの紡績糸と継ぎ合わせてパッケージの作成を再開する。
ところで、紡績糸に過剰な張力が掛かって該紡績糸が切れた場合は、紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開させても再び切れる可能性が高いとされる。紡績糸に過剰な張力が掛かって該紡績糸が切れるのは、紡績糸が給糸ボビンのキズに引っ掛かったり、絡まったりしていることが原因であるため、パッケージの作成を再開しても再び過剰な張力が掛かって切れるのである。
従って、従来の巻取装置においては、紡績糸の糸継動作を繰り返すこととなり、稼働率が低下するという問題を生じていた。また、糸継動作を繰り返すことによって、パッケージの品質が低下するという問題も生じていた。そこで、糸継動作の繰り返しを避けるため、早期かつ正確に給糸ボビンに巻かれている紡績糸が解舒できない、即ち、給糸ボビンが異常であると判断できる技術が求められていた。
本発明は、早期かつ正確に給糸ボビンが異常であると判断できる技術を提供することを目的としている。
第1の発明は、
給糸ボビンを支持する給糸部と、
前記給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の張力を検出できる張力検出部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の糸切れを検出できる糸検出部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出した場合に前記給糸部側の紡績糸と前記巻取部側の紡績糸を継ぎ合わせる糸継部と、
前記糸継部に紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開させる制御部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出し、かつ前記張力検出部が所定値以上の値を検出した場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する判断部と、を備えたことを特徴とする巻取装置である。
給糸ボビンを支持する給糸部と、
前記給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の張力を検出できる張力検出部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の糸切れを検出できる糸検出部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出した場合に前記給糸部側の紡績糸と前記巻取部側の紡績糸を継ぎ合わせる糸継部と、
前記糸継部に紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開させる制御部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出し、かつ前記張力検出部が所定値以上の値を検出した場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する判断部と、を備えたことを特徴とする巻取装置である。
第2の発明は、第1の発明に係る巻取装置であって、
前記判断部は、更に、前記糸継部が紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開する直前の糸切れにおいて前記張力検出部が所定値以上の値を検出していた場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、とした。
前記判断部は、更に、前記糸継部が紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開する直前の糸切れにおいて前記張力検出部が所定値以上の値を検出していた場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、とした。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る巻取装置であって、
前記判断部は、更に、前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、とした。
前記判断部は、更に、前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、とした。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る巻取装置であって、
前記給糸部に新たな給糸ボビンを供給する給糸ボビン供給部を具備し、
前記判断部が前記給糸ボビンが異常であると判断したときに、
前記制御部は、前記給糸部から前記給糸ボビンを排出させるとともに、前記給糸ボビン供給部に新たな給糸ボビンの供給を指示する、とした。
前記給糸部に新たな給糸ボビンを供給する給糸ボビン供給部を具備し、
前記判断部が前記給糸ボビンが異常であると判断したときに、
前記制御部は、前記給糸部から前記給糸ボビンを排出させるとともに、前記給糸ボビン供給部に新たな給糸ボビンの供給を指示する、とした。
第5の発明は、
給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取装置の巻取方法であって、
紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開した後に、過剰な張力が掛かることによって紡績糸が切れた場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、とした。
給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取装置の巻取方法であって、
紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開した後に、過剰な張力が掛かることによって紡績糸が切れた場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、とした。
第6の発明は、第5の発明に係る巻取方法であって、
前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、とした。
前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、とした。
第7の発明は、第5又は第6の発明に係る巻取方法であって、
前記給糸ボビンが異常な状態であると判断したときに、該給糸ボビンを排出するとともに、新たな給糸ボビンの供給を受ける、とした。
前記給糸ボビンが異常な状態であると判断したときに、該給糸ボビンを排出するとともに、新たな給糸ボビンの供給を受ける、とした。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、給糸ボビンが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第2の発明によれば、早期かつ正確に給糸ボビンが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第3の発明によれば、早期かつ正確に給糸ボビンが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第4の発明によれば、異常と判断された給糸ボビンを排出し、新たな給糸ボビンの供給を受けることができる。これにより、糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第5の発明によれば、給糸ボビンが異常な状態であると判断できる。これにより、給糸ボビンを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第6の発明によれば、早期かつ正確に給糸ボビンが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
第7の発明によれば、異常な状態と判断された給糸ボビンを排出し、新たな給糸ボビンの供給を受けることができる。これにより、糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージの品質低下を防止することが可能となる。
まず、本発明の一実施形態に係る巻取装置100について説明する。
図1は、巻取装置100の全体構成を示す概略図である。図中の白矢印は、紡績糸Yの送り方向を示している。また、図2及び図3は、巻取装置100の糸継動作を示す側面図である。
巻取装置100には、給糸部1が備えられている。給糸部1には、紡績糸Yが巻かれた給糸ボビンSBが装着される。巻取装置100には、給糸ボビンSBから解舒された紡績糸Yの送り方向に沿って、糸解舒補助部2、張力付与部3、張力検出部4、糸継部5、糸検出部6、綾振部7、巻取部8が備えられている。更に、巻取装置100には、上糸案内部9、下糸案内部10及び制御部11が備えられている。
糸解舒補助部2は、給糸ボビンSBに巻かれた紡績糸Yの解舒を補助する。糸解舒補助部2は、給糸ボビンSBから解舒された紡績糸Yが遠心力によって広がることを制限する。
張力付与部3は、給糸ボビンSBから解舒された紡績糸Yに所定の張力を付与する。張力付与部3は、紡績糸Yに所定の張力を付与することによって、該紡績糸Yの高速巻き取りを可能としている。なお、張力付与部3として、櫛歯によって紡績糸Yに張力を付与するゲート式テンサーの他、ディスク式テンサー等を用いることが可能である。
張力検出部4は、紡績糸Yに掛かる張力を検出する。張力検出部4は、紡績糸Yの張力に応じて変化する電圧値に基づいて、該紡績糸Yに掛かる張力を検出できる。具体的には、ユニット制御部11cが張力検出部4からの検出信号を分析することによって、紡績糸Yに掛かるの張力が把握される。
糸継部5は、紡績糸Yどうしを継ぎ合わせる。糸継部5は、例えば紡績糸Yが切れた場合に、分断された紡績糸Yどうしを継ぎ合わせる。なお、糸継部5として、旋回気流によって紡績糸Yを継ぎ合わせるエアスプライサの他、ディスク状の継ぎ合わせ機構を有する機械式スプライサ等を用いることが可能である。
糸検出部6は、紡績糸Yの欠点部を検出する。また、糸検出部6は、紡績糸Yの糸切れを検出する。糸検出部6は、発光ダイオードを光源として紡績糸Yを照射し、該紡績糸Yからの反射光量に基づいて、紡績糸Yの欠点部及び紡績糸Yの糸切れを検出できる。具体的には、アナライザ61が糸検出部6からの検出信号を分析することによって、欠点部の有無及び糸切れの有無が判断される。なお、糸検出部6の近傍には、紡績糸Yを切断できるカッター62が付設されている。ユニット制御部11cは、カッター62による紡績糸Yの切断信号によって、該紡績糸Yの糸切れを把握することも可能である。
ここで、紡績糸Yの欠点部とは、紡績糸Yの一部が太過ぎる(太糸)若しくは細過ぎる(細糸)異常の他、紡績糸Yに異物が介在している場合が含まれる。また、紡績糸Yの糸切れとは、紡績糸Yがカッター62によって切断された場合や給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された場合、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって切れた場合を含む概念である。なお、糸検出部6として、上記のような光学式センサの他、静電容量式センサ等を用いることが可能である。
綾振部7は、パッケージPに導かれる紡績糸Yを綾振する。綾振部7は、綾振ガイド71と綾振ガイド駆動部72を備える。綾振ガイド駆動部72は、綾振ガイド駆動制御部11aからの制御信号に基づいて綾振ガイド71を駆動する。綾振ガイド駆動制御部11aは、ユニット制御部11cからの指示に基づいて綾振ガイド駆動部72に制御信号を伝達する。ユニット制御部11cには、給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できるか否か、即ち、給糸ボビンSBが異常であるか否かを判断できる判断部11dが備えられている。なお、制御部11は、綾振ガイド駆動制御部11aやユニット制御部11c、判断部11dを含む概念である。
綾振ガイド71は、紡績糸Yを引っ掛けるフック部が設けられたアーム部材である。綾振ガイド71は、フック部に紡績糸Yを引っ掛けた状態でボビンTBの回転軸方向に往復し、紡績糸Yを綾振する。
綾振ガイド駆動部72は、主にサーボモータを用いて構成される。綾振ガイド駆動部72は、サーボモータの回転軸を正転又は逆転することによって、綾振ガイド71を往復させる。なお、綾振ガイド駆動部72は、動力源としてサーボモータを用いているが、例えばステッピングモータ等であっても良く、モータの種類は問わない。
このように、綾振部7は、往復する綾振ガイド71によって紡績糸Yを綾振する、いわゆるアーム式トラバース装置を構成している。しかし、アーム式トラバース装置の他、ベルト式トラバース装置や羽根トラバース装置等を用いることが可能である。また、本巻取装置100は、パッケージPに接触した状態で回転するドラムを設け、該ドラムの表面に形成された案内溝によって紡績糸Yを綾振する構成、即ち、綾振ドラム方式であっても良い。
巻取部8は、ボビンTBを回転させて紡績糸Yを巻き取る。巻取部8は、ボビン保持部81と接触ローラ82とパッケージ駆動部83を備える。パッケージ駆動部83は、パッケージ駆動制御部11bからの制御信号に基づいてボビンTBを回転させる。パッケージ駆動制御部11bは、ユニット制御部11cからの指示に基づいてパッケージ駆動部83に制御信号を伝達する。上述したように、ユニット制御部11cには、給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できるか否か、即ち、給糸ボビンSBが異常であるか否かを判断できる判断部11dが備えられている。なお、制御部11は、パッケージ駆動制御部11bやユニット制御部11c、判断部11dを含む概念である。
ボビン保持部81は、ボビンTBを脱着自在に把持するベアリングを備え、該ボビンTBを回転自在に保持する。また、ボビン保持部81は、揺動軸84を中心に揺動可能に構成されている(図2中矢印参照)。従って、ボビン保持部81は、紡績糸Yが巻かれることによってパッケージPの外径が大きくなった場合でも、接触ローラ82がパッケージPの表面を一定の荷重で押すことを可能としている。
接触ローラ82は、回転するパッケージPによって従動回転する。接触ローラ82は、パッケージPの表面を押圧することによって、該パッケージPの形状を整える。なお、接触ローラ82は、略円筒形状の回転体であるが、例えばコーン形状の回転体であっても良く、形状は問わない。
パッケージ駆動部83は、主にサーボモータを用いて構成される。パッケージ駆動部83は、サーボモータを駆動することによって、ボビンTB及び該ボビンTB上に作成されたパッケージPを回転させる。なお、パッケージ駆動部83は、動力源としてサーボモータを用いているが、例えばステッピングモータ等であっても良く、モータの種類は問わない。
このように、巻取部8は、パッケージ駆動部83によってパッケージPが主動回転され、該パッケージPの回転に伴って接触ローラ73が従動回転するように構成されている。しかし、パッケージ駆動部83によって接触ローラ82が主動回転され、該接触ローラ82の回転に伴ってパッケージPが従動回転するように構成しても良い。
上糸案内部9は、例えば紡績糸Yが切れた場合に、パッケージPに巻き取られた紡績糸Yの糸端(上糸)YEを捕捉する。また、上糸案内部9は、糸端YEを吸入保持した状態で回動し、紡績糸YをパッケージPから引き出す。具体的に説明すると、上糸案内部9は、糸継動作の開始に際して回動し(図2中矢印参照)、吸入口9aから空気を吸入することによって糸端YEを捕捉する。そして、上糸案内部9は、糸端YEを吸入保持した状態で回動し(図3中矢印参照)、紡績糸YをパッケージPから引き出す。このとき、パッケージ駆動部83は、ボビンTB及びパッケージPを逆転させる(図3中矢印参照)。
下糸案内部10は、例えば紡績糸Yが切れた場合に、給糸ボビンSBに巻かれた紡績糸Yの糸端(下糸)YEを捕捉する。また、下糸案内部10は、糸端YEを吸入保持した状態で回動し、紡績糸Yを給糸ボビンSBから解舒する。具体的に説明すると、下糸案内部10は、吸入口10aから空気を吸入することによって糸端YEを捕捉する。そして、下糸案内部10は、糸端YEを吸入保持した状態で回動し(図3中矢印参照)、紡績糸Yを給糸ボビンSBから解舒する。
その後、上糸案内部9によって所定の位置に配置された紡績糸Yと下糸案内部10によって所定の位置に配置された紡績糸Yは、糸継部5によって継ぎ合わされる。このようにして、巻取装置100は、パッケージPの作成を再開するのである。
なお、図2及び図3に示すように、本巻取装置100は、給糸ボビン供給部12を備えている。給糸ボビン供給部12は、制御部11からの指示に基づいて新たな給糸ボビンSBを給糸部1に供給できる。更に、本巻取装置100は、給糸ボビン回収部13を備えている。給糸ボビン回収部13は、巻取装置100から排出された給糸ボビンSBを回収できる。
次に、早期かつ正確に給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できないと判断できる技術について説明する。
図4から図6は、巻取装置100の制御態様を示すフロー図である。図4は、一回目の糸切れ時の制御態様を示している。図5は、二回目の糸切れ時の第一制御態様を示している。図6は、二回目の糸切れ時の第二制御態様を示している。
まず、図4及び図5を用いて、一回目の糸切れ時の制御態様と二回目の糸切れ時の第一制御態様について説明する。
ステップS101において、糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出したとする。具体的には、制御部11がアナライザ61の分析結果に基づいて、紡績糸Yが切れたことを把握したとする。このとき、判断部11dは、張力検出部4からの検出信号に基づいて、紡績糸Yが切れた際の張力値を記憶する。
ステップS102において、制御部11は、パッケージPの作成(巻き取り)を中断させる。具体的に説明すると、制御部11は、パッケージ駆動部83に制御信号を伝達することによって、パッケージPの回転を停止させる。このように、制御部11は、パッケージPの回転を停止させることで、該パッケージPの作成を中断させる。
ステップS103において、制御部11は、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを検討する。具体的に説明すると、制御部11は、切断信号の有無に基づいて、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを把握する。そして、紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合は、ステップS106へ移行し、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合は、ステップS104へ移行する。
なお、紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合とは、欠点部を除去するために紡績糸Yを切断した状態であると考えられる。また、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態、若しくは紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れた状態であると考えられる。
ステップS104において、判断部11dは、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れたか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、ステップS101において記憶した張力値に基づき、過剰な張力が掛かって紡績糸Yが切れたか否かを把握する。判断部11dは、ステップS101において記憶した張力値が所定値以上である場合に、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れたと判断する。そして、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS106へ移行し、紡績糸Yに過剰な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS105へ移行する。
なお、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合とは、例えば紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。また、紡績糸Yに過剰な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態であると考えられる。
ステップS105において、制御部11は、給糸ボビンSBを交換させる。具体的に説明すると、制御部11は、給糸部1に給糸ボビンSBの排出を指示するとともに、給糸ボビン供給部12に新たな給糸ボビンSBの供給を指示する(図2及び図3黒矢印参照)。
ステップS106において、制御部11は、給糸部1側の紡績糸Yと巻取部8側の紡績糸Yを継ぎ合わさせる。つまり、制御部11は、給糸ボビンSBに巻かれた紡績糸YとパッケージPに巻かれた紡績糸Yを継ぎ合わさせる。紡績糸Yを継ぎ合わせる動作、即ち、糸継動作は、上述したように、上糸案内部9と下糸案内部10によって紡績糸Yを配置するとともに、糸継部5によって紡績糸Yどうしを継ぎ合わせる動作である。
ステップS107において、制御部11は、パッケージPの作成を再開させる。具体的に説明すると、制御部11は、パッケージ駆動部83に制御信号を伝達することによって、パッケージPを回転させる。このように、制御部11は、パッケージPを回転させることで、該パッケージPの作成を再開させる。
このような制御態様により、本巻取装置100は、パッケージPの作成を継続することを可能としている。しかし、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れた場合は、紡績糸Yを継ぎ合わせてパッケージPの作成を再開させても再び切れる可能性が高いとされる。紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れるのは、紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしていることが原因であるため、パッケージPの作成を再開しても再び異常な張力(二回目の糸切れでは、簡単のために「異常な張力」とする。なお、「過剰な張力」と「異常な張力」は、同義である。)が掛かって切れるのである。
ステップS111において、制御部11がアナライザ61の分析結果に基づいて、再び紡績糸Yが切れたことを把握したとする。このとき、判断部11dは、一回目の糸切れのときと同様に、紡績糸Yが切れた際の張力値を記憶する。
ステップS112において、制御部11は、パッケージPの作成を中断させる。上述したように、制御部11は、パッケージPの回転を停止させることで、該パッケージPの作成を中断させる。
ステップS113において、制御部11は、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを検討する。具体的に説明すると、制御部11は、切断信号の有無に基づいて、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを把握する。紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合は、ステップS117へ移行し、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合は、ステップS114へ移行する。
なお、紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合とは、欠点部を除去するために紡績糸Yを切断した状態であると考えられる。また、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態、若しくは紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れた状態であると考えられる。
ステップS114において、判断部11dは、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れたか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、ステップS111において記憶した張力値に基づき、異常な張力が掛かって紡績糸Yが切れたか否かを把握する。そして、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS115へ移行し、紡績糸Yに異常な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS116へ移行する。
なお、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合とは、例えば紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。また、紡績糸Yに異常な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態であると考えられる。
ステップS115において、判断部11dは、パッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満であるか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、パッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間を計測することによって、所定時間未満であるか否かを把握する。そして、かかる経過時間が所定時間未満である場合は、ステップS116へ移行し、かかる経過時間が所定時間未満でない場合は、ステップS117へ移行する。この点が一回目の糸切れ時の制御態様と異なる制御態様となっている。
ここで、一回目の糸切れが紡績糸Yに過剰な張力が掛かって切れていた場合であって、パッケージPの作成を再開してから二回目の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合は、紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。
ステップS116において、制御部11は、給糸ボビンSBを交換させる。上述したように、制御部11は、給糸部1に給糸ボビンSBの排出を指示するとともに、給糸ボビン供給部12に新たな給糸ボビンSBの供給を指示する(図2及び図3黒矢印参照)。
ステップS117において、制御部11は、給糸部1側の紡績糸Yと巻取部8側の紡績糸Yを継ぎ合わせさせる。紡績糸Yを継ぎ合わせる動作、即ち、糸継動作は、上述のとおりである。
ステップS118において、制御部11は、パッケージPの作成を再開させる。制御部11は、パッケージPを回転させることで、該パッケージPの作成を再開させる。
以上のように、第一制御態様においては、パッケージPの作成を再開した後に再び糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出し、かつ張力検出部4が所定値以上の値を検出した場合であって、パッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合は、給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できないと判断する(ステップS114及びステップS115参照)。従って、本巻取装置100は、早期かつ正確に給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できない、即ち、給糸ボビンSBが異常であると判断できる。なお、本制御態様では、二回目の糸切れを検出した場合に給糸ボビンSBが異常であるか否かを判断するが、糸切れを検出した回数について限定するものではない。
このような制御態様により、巻取装置100は、早期かつ正確に給糸ボビンSBが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンSBを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置100の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージPの品質低下を防止することが可能となる。
次に、図6を用いて、二回目の糸切れ時の第二制御態様について説明する。
第二制御態様においても、一回目の糸切れ時の制御態様は、上述した制御態様と同様となる。即ち、第二制御態様においても、ステップS101からステップS107までの構成は同様となる。従って、ここでは、ステップS211から説明する。
ステップS211において、制御部11がアナライザ61の分析結果に基づいて、再び紡績糸Yが切れたことを把握したとする。このとき、判断部11dは、一回目の糸切れのときと同様に、紡績糸Yが切れた際の張力値を記憶する。
ステップS212において、制御部11は、パッケージPの作成を中断させる。上述したように、制御部11は、パッケージPの回転を停止させることで、該パッケージPの作成を中断させる。
ステップS213において、制御部11は、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを検討する。具体的に説明すると、制御部11は、切断信号の有無に基づいて、紡績糸Yがカッター62によって切断されたか否かを把握する。そして、紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合は、ステップS218へ移行し、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合は、ステップS214へ移行する。
なお、紡績糸Yがカッター62によって切断されていた場合とは、欠点部を除去するために紡績糸Yを切断した状態であると考えられる。また、紡績糸Yがカッター62によって切断されていない場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態、若しくは紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れた状態であると考えられる。
ステップS214において、判断部11dは、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れたか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、ステップS211において記憶した張力値に基づき、異常な張力が掛かって紡績糸Yが切れたか否かを把握する。そして、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS215へ移行し、紡績糸Yに異常な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS217へ移行する。
なお、紡績糸Yに異常な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合とは、例えば紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。また、紡績糸Yに異常な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合とは、給糸ボビンSBに巻かれていた紡績糸Yが全て解舒された状態であると考えられる。
ステップS215において、判断部11dは、一回目の糸切れの原因について、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れたか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、ステップS201(ステップS101に相当)において記憶した張力値に基づき、過剰な張力が掛かって紡績糸Yが切れたか否かを把握する。そして、紡績糸Yに過剰な張力が掛かって該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS216へ移行し、紡績糸Yに過剰な張力が掛かることなく該紡績糸Yが切れていた場合は、ステップS218へ移行する。この点が二回目の糸切れ時の第一制御態様と異なる制御態様となっている。
なお、一回目と二回目の糸切れが紡績糸Yに過剰(異常)な張力が掛かって切れていた場合は、確実に紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。
ステップS216において、判断部11dは、パッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満であるか否かを検討する。具体的に説明すると、判断部11dは、パッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間を計測することによって、所定時間未満であるか否かを把握する。そして、かかる経過時間が所定時間未満である場合は、ステップS217へ移行し、かかる経過時間が所定時間未満でない場合は、ステップS218へ移行する。
ここで、一回目の糸切れが紡績糸Yに過剰な張力が掛かって切れていた場合であって、パッケージPの作成を再開してから二回目の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合は、確実に紡績糸Yが給糸ボビンSBのキズに引っ掛かったり、絡まったりしている状態であると考えられる。
ステップS217において、制御部11は、給糸ボビンSBを交換させる。上述したように、制御部11は、給糸部1に給糸ボビンSBの排出を指示するとともに、給糸ボビン供給部12に新たな給糸ボビンSBの供給を指示する(図2及び図3黒矢印参照)。
ステップS218において、制御部11は、給糸部1側の紡績糸Yと巻取部8側の紡績糸Yを継ぎ合わせさせる。紡績糸Yを継ぎ合わせる動作、即ち、糸継動作は、上述のとおりである。
ステップS219において、制御部11は、パッケージPの作成を再開させる。制御部11は、パッケージPを回転させることで、該パッケージPの作成を再開させる。
以上のように、第二制御態様においては、パッケージPの作成を再開した後に再び糸検出部6が紡績糸Yの糸切れを検出し、かつ張力検出部4が所定値以上の値を検出した場合であって、パッケージPの作成を再開する以前において張力検出部4が所定値以上の値を検出し、かつパッケージPの作成を再開してから紡績糸Yの糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合は、給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できないと判断する(ステップS214、ステップS215及びステップS216参照)。従って、本巻取装置100は、早期かつ正確に給糸ボビンSBに巻かれている紡績糸Yが解舒できない、即ち、給糸ボビンSBが異常であると判断できる。なお、本制御態様では、二回目の糸切れを検出した場合に給糸ボビンSBが異常であるか否かを判断するが、糸切れを検出した回数について限定するものではない。
このような制御態様により、巻取装置100は、早期かつ正確に給糸ボビンSBが異常であると判断できる。これにより、給糸ボビンSBを交換することによって糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置100の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージPの品質低下を防止することが可能となる。
なお、上述したように、本巻取装置100は、制御部11の指示によって給糸ボビンSBを交換できる。これは、給糸ボビン供給部12や給糸ボビン回収部13を備えることで実現している。
このような構成により、巻取装置100は、紡績糸Yを解舒できない給糸ボビンSBを排出し、新たな給糸ボビンSBの供給を受けることができる。これにより、糸継動作の繰り返しを避けることができ、巻取装置100の稼働率を向上させることが可能となる。また、パッケージPの品質低下を防止することが可能となる。
1 給糸部
2 糸解舒補助部
3 張力付与部
4 張力検出部
5 糸継部
6 糸検出部
7 綾振部
8 巻取部
9 上糸案内部
10 下糸案内部
11 制御部
11d 判断部
12 給糸ボビン供給部
13 給糸ボビン回収部
100 巻取装置
P パッケージ
SB 給糸ボビン
Y 紡績糸
2 糸解舒補助部
3 張力付与部
4 張力検出部
5 糸継部
6 糸検出部
7 綾振部
8 巻取部
9 上糸案内部
10 下糸案内部
11 制御部
11d 判断部
12 給糸ボビン供給部
13 給糸ボビン回収部
100 巻取装置
P パッケージ
SB 給糸ボビン
Y 紡績糸
Claims (7)
- 給糸ボビンを支持する給糸部と、
前記給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の張力を検出できる張力検出部と、
前記給糸部から前記巻取部へ送られる紡績糸の糸切れを検出できる糸検出部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出した場合に前記給糸部側の紡績糸と前記巻取部側の紡績糸を継ぎ合わせる糸継部と、
前記糸継部に紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開させる制御部と、
前記糸検出部が紡績糸の糸切れを検出し、かつ前記張力検出部が所定値以上の値を検出した場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する判断部と、を備えたことを特徴とする巻取装置。 - 前記判断部は、更に、前記糸継部が紡績糸を継ぎ合わせて前記パッケージの作成を再開する直前の糸切れにおいて前記張力検出部が所定値以上の値を検出していた場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
- 前記判断部は、更に、前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常であると判断する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の巻取装置。
- 前記給糸部に新たな給糸ボビンを供給する給糸ボビン供給部を具備し、
前記判断部が前記給糸ボビンが異常であると判断したときに、
前記制御部は、前記給糸部から前記給糸ボビンを排出させるとともに、前記給糸ボビン供給部に新たな給糸ボビンの供給を指示する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の巻取装置。 - 給糸ボビンから解舒された紡績糸を巻き取ってパッケージを作成する巻取装置の巻取方法であって、
紡績糸を継ぎ合わせてパッケージの作成を再開した後に、過剰な張力が掛かることによって紡績糸が切れた場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、ことを特徴とする巻取方法。 - 前記給糸ボビンが異常な状態であると判断したときに、該給糸ボビンを排出するとともに、新たな給糸ボビンの供給を受ける、ことを特徴とする請求項5に記載の巻取方法。
- 前記パッケージの作成を再開してから紡績糸の糸切れが検出されるまでの経過時間が所定時間未満である場合、前記給糸ボビンが異常な状態であると判断する、ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の巻取方法。
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