JP2013154689A - 鉄道車両用機器 - Google Patents

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裕一 寺田
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Abstract

【課題】半導体素子及びその他の電気部品への冷却性を向上することが可能な鉄道車両用機器を提供する。
【解決手段】実施形態にかかる鉄道車両用機器は、筐体と、放熱部と、を備えた。筐体は、車両の車室外に位置され、筐体には、半導体素子が収容された第一室と、電気部品が収容された第二室と、が設けられた。放熱部は、前記筐体外に露出され、前記半導体素子に熱的に接続された。筐体には、前記放熱部に面して前記第二室の内部と外部とを通じる第一開口部と、当該第一開口部とは異なる位置に位置され前記第二室の内部と外部とを通じる第二開口部と、が設けられた。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、鉄道車両用機器に関する。
従来から鉄道車両の床下などの車室外には、鉄道車両が走行する際に必要とする電力を生成する電力変換装置が設けられていた。電力変換装置には半導体素子が内蔵されており、半導体素子からは鉄道車両が走行する際の電力を生成する際に熱が発生する。そのため半導体素子からの熱を車外に放熱するための放熱性を高めるため、半導体素子に熱的に接続された受熱板や、受熱板に接続され、電力変換装置の筐体外に露出させたフィンを取り付けている鉄道車両用機器が知られている。
特開2011−151924号公報
しかしながら、鉄道車両には走行の安全性を確保するために装置の取り付け範囲には厳しい制限が課せられており、半導体素子以外にも放熱が必要な電気部品がある場合に冷却性能を確保することは非常に難しかった。そのため、鉄道車両の走行の信頼性を低下するおそれがあった。本発明が解決する課題は、半導体素子及びその他の電気部品への冷却性を向上することが可能な鉄道車両用機器を提供することである。
本発明の実施形態にかかる鉄道車両用機器は、筐体と、放熱部と、を備えた。筐体は、車両の車室外に位置され、筐体には、半導体素子が収容された第一室と、電気部品が収容された第二室と、が設けられた。放熱部は、前記筐体外に露出され、前記半導体素子に熱的に接続された。筐体には、前記放熱部に面して前記第二室の内部と外部とを通じる第一開口部と、当該第一開口部とは異なる位置に位置され前記第二室の内部と外部とを通じる第二開口部と、が設けられた。
図1は、実施形態にかかる鉄道車両用機器が設けられた鉄道車両の一例が模式的に示された側面図である。 図2は、実施形態にかかる鉄道車両用機器が含まれる電気回路の一例が模式的に示された図である。 図3は、第1実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例の外観を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例に含まれたフィンならびに電気部品が示された斜視図である。 図5は、第1実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例の内部構成、フィン、ならびに空気流が模式的に示された平面図である。 図6は、第1実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例のフィンを含む部分が模式的に示された平面図である。 図7は、第2実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例の内部構成、フィン、ならびに空気流が模式的に示された平面図である。 図8は、第2実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例のフィンを含む部分が模式的に示された平面図である。 図9は、第3実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例に含まれたフィンならびに電気部品が示された斜視図である。 図10は、第3実施形態にかかる鉄道車両用機器の一例の内部構成、フィン、ならびに空気流が模式的に示された側面図である。
以下の例示的な複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、便宜上、各図では方向が規定される。X方向は車両1(図1参照)の幅方向(横方向、図1の紙面と垂直な方向)、Y方向は車両1の進行方向(前後方向、長手方向)、Z方向は車両1の上下方向(高さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交している。また、各部品の図に示される方向は、車両1に組み込まれた状態(車体3に取り付けられた状態)での方向である。なお、車両1は、前方および後方(図1の左右方向)に進行することができる。
<第1実施形態>
本実施形態では、一例として、図1に示されるように、車両1には、車室2を形成する車体3の外部(本実施形態では、一例として車体3の下部)に、機器10(鉄道車両用機器)が設けられている。また、車体3の上側には、パンタグラフ4が設けられている。パンタグラフ4は、架線5と接触することができる。モータ6(図2参照)によって駆動された車輪7がレール8上を転動することにより、車両1がレール8に沿って走行する。
また、本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、機器10には、電力変換装置12と、蓄電池13と、が含まれている。電力変換装置12は、一例として、架線5からパンタグラフ4や配線9を介して供給された直流を交流(例えば、三相交流)に変換し、モータ6(例えば、三相誘導電動機)や他の電気部品等(図示されず)に供給する。また、蓄電池13は、架線5からパンタグラフ4や配線9を介して供給された電力を蓄える。また、蓄電池13は、必要に応じて、モータ6や他の電気部品等に対する電力供給源として機能することができる。電力変換装置12は、一例としては、インバータ(例えば、所謂VVVFインバータや、静止形インバータ(所謂SIV)等)である。また、蓄電池13は、一例としては、リチウムイオン二次電池である。
また、本実施形態では、一例として、図3〜5に示されるように、機器10は、筐体11を有する。筐体11には、電気部品として、半導体素子14や、蓄電池13等が収容されている。半導体素子14は、電力変換装置12を構成し、一例としては、IGBT(insulated gate bipolar transistor)である。
また、本実施形態では、一例として、図3〜5に示されるように、筐体11は、全体として車両1の進行方向(Y方向)に長い直方体状の外観を呈している。筐体11は、底壁11a(壁部、下壁、横壁、外壁部)と、二つの側壁11b(壁部、立壁、右壁、左壁、外壁部、側壁部)と、二つの端壁11c(壁部、立壁、前壁、後壁、外壁部、側壁部)と、天壁11d(壁部、上壁、横壁、外壁部)と、を有している。
具体的に、底壁11aは、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成されている。底壁11aは、XY平面に沿って延びている。また、側壁11bは、矩形状(本実施形態では、一例として長方形状)の板状に形成されている。側壁11bは、底壁11aの短手方向(X方向)の端部に接続され、底壁11aと交叉する方向(本実施形態では一例として直交する方向、YZ平面)に沿って延びている。二つの側壁11bは、車両1の幅方向(X方向)に相互に対向し、相互に並行して(本実施形態では、一例として平行に)設けられている。また、端壁11cは、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成され、底壁11aならびに側壁11bの長手方向(Y方向)の端部に接続されている。端壁11cは、底壁11aと交叉する方向(本実施形態では一例として直交する方向、XZ平面)に沿って延びている。二つの端壁11cは、車両1の進行方向(Y方向)に相互に対向し、相互に並行して(本実施形態では、一例として平行に)設けられている。また、天壁11dは、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成されている。天壁11dは、側壁11bおよび端壁11cの上端部に接続され、側壁11bおよび端壁11cと交叉する方向(本実施形態では一例として直交する方向、XY平面)に沿って延びている。底壁11aと天壁11dとは、車両1の上下方向(Z方向)に相互に対向し、相互に並行して(本実施形態では、一例として平行に)設けられている。
また、本実施形態では、一例として、図3〜6に示されるように、筐体11には、外側から内側に向けて凹んだ凹部15が設けられている。凹部15は、車両1の幅方向(X方向)の外側に面した側壁11b側に設けられる。凹部15は、幅方向の外側から内側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部15は、車両1の幅方向の外側および上側に開放された直方体状の空間(キャビティ)として構成されている。筐体11の、凹部15を形成する部分は、図3に示されるように、奥壁15aと、端壁15b,15cと、底壁15dとを有している。奥壁15a(壁部、側壁、縦壁、外壁部)は、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成されている。奥壁15aは、YZ平面に沿って延びている。また、端壁15b,15c(壁部、側壁、縦壁、外壁部)は、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成されている。端壁15b,15cは、XZ平面に沿って延びている。二つの端壁15b,15cは、車両1の進行方向(Y方向)に相互に対向し、相互に並行して(本実施形態では、一例として平行に)設けられている。また、底壁15d(壁部、横壁、外壁部)は、矩形状(例えば長方形状)の板状に形成されている。底壁15dは、XY平面に沿って延びている。この凹部15には、パイプ17cの一部ならびにフィン17dが収容されている。
また、本実施形態では、一例として、図3〜6に示されるように、筐体11の内部空間は、隔壁11e(壁部、縦壁、内壁部)によって、複数(本実施形態では、一例として二つ)の室16a,16bに分けられている。本実施形態では、一例として、第一室16aには、半導体素子14を含む電力変換装置12が収容され、第二室16bには、蓄電池13が収容されている。隔壁11eは、XZ平面に沿って延びている。隔壁11eは、第一室16aと第二室16bとを、Y方向、すなわち車両1の進行方向に隔てている。また、図5に示されるように、第一室16aは、凹部15とX方向に隣接して(第二領域16a2よりも)幅が狭い第一領域16a1と、この第一領域16a1の第二室16bとは反対側に位置されて(第一領域16a1よりも)幅が広い第二領域16a2と、を有している。第二室16bの幅は第一室16aの第二領域16a2の幅とほぼ同じで、第一領域16a1の幅より広い。第一領域16a1の幅は、凹部15が凹んでいる分だけ、第二領域16a2および第二室16bの幅より狭い。また、図3,5に示されるように、凹部15の端壁15b,15cは、凹部15と第一室16aまたは第二室16bとを、Y方向、すなわち車両1の進行方向に隔てている。
また、本実施形態では、一例として、図5に示されるように、第一室16aの第一領域16a1には、第一支持部17aと第二支持部17bとが設けられている。第一支持部17aは、矩形状の板状に構成され、凹部15の奥壁15aに沿って設けられている。第二支持部17bは、矩形状の板状に構成され、第一領域16a1内で、第一支持部17aからXZ平面に沿って突出している。半導体素子14は、第二支持部17bに取り付けられている。
また、凹部15の奥壁15aからは、車両1の幅方向(X方向)に沿って、パイプ17c(ヒートパイプ)が、筐体11の外に突出(露出)している。そして、このパイプ17cに沿って、複数のフィン17dが、並べられている。複数のフィン17dは、矩形状(本実施形態では、一例として長方形状)かつ板状に形成され、パイプ17cと交叉し(本実施形態では、一例として直交し)YZ平面に沿った姿勢で設けられている。また、複数のフィン17dは、一定の間隔(ピッチ)で、パイプ17cに沿って重ねられている(配列されている)。パイプ17cは、複数のフィン17dを貫通するとともに、各フィン17dと接続されている。このような構成において、隣接するフィン17d間には、YZ平面に沿った隙間、すなわち、車両1の進行方向に沿って延びた隙間が形成される。そして、パイプ17cならびにこのパイプ17cに接続された複数のフィン17dの列は、凹部15の外まで延びている(露出している、突出している)。また、パイプ17cは、筐体11内(本実施形態では、一例として第一室16a内)まで延びて、第一支持部17aを貫通し、第二支持部17b内を通っている。
そして、第一支持部17aおよび第二支持部17bは、熱伝導性の比較的高い材料(例えば、金属材料等)を含んで構成されている。すなわち、第一支持部17aならびに第二支持部17bは、半導体素子14を支持する機能の他、半導体素子14で生じた熱を伝達する経路としての機能も有している。さらに、パイプ17cならびにフィン17dも、熱伝導性の比較的高い材料(例えば、金属材料等)で構成されている。また、パイプ17c内には、熱を輸送する媒体(例えば、水等)が入れられている。すなわち、これらパイプ17cならびにフィン17dも、半導体素子14で生じた熱を伝達する経路としての機能を有している。このような構成において、本実施形態では、一例として、第一支持部17a、第二支持部17b、パイプ17c、およびフィン17dは、半導体素子14に熱的に接続され、半導体素子14で生じた熱の伝達経路(放熱経路)として機能する。すなわち、本実施形態では、放熱部17(放熱機構、冷却機構)は、一例として、第一支持部17a、第二支持部17b、パイプ17c、およびフィン17dを含む。
半導体素子14で生じた熱は、第二支持部17bや、第一支持部17a、パイプ17c等を介してフィン17dに伝達され、空気との熱交換や、周囲への熱の輻射によって、パイプ17cおよびフィン17dから放出される。放熱部17のうち、凹部15の外に突出した第二領域17sは、車両1の走行に伴って生じる走行風が当たって冷却されやすい。なお、図1,3,4等に示されるように、パイプ17cおよびフィン17dは、カバー18(覆部、覆部材)で覆われている。カバー18には、スリット状あるいはメッシュ状の開口部18a(貫通孔、穴、切欠等)が設けられている。すなわち、パイプ17cおよびフィン17dは、この開口部18aを通じて、カバー18の外に露出している。なお、カバー18は、筐体11の外壁部の一部として構成することも可能である。その場合には、凹部15を形成する各壁部は、内壁部に相当し、パイプ17cおよびフィン17dは、開口部18aを通じて筐体11の外に露出する。
また、本実施形態では、一例として、図4,5に示されるように、第二室16bには、電気部品としての蓄電池13が収容されている。具体的に、蓄電池13は、偏平な直方体状の外観を呈している。そして、本実施形態では、一例として、複数の蓄電池13が、XZ平面に沿った姿勢で、隙間をあけて、蓄電池13の厚さ方向に(Y方向)に重ねて並べられている。なお、蓄電池13の形状や、姿勢、重なり方向は、種々に変更することができる。
そして、本実施形態では、一例として、図3,5に示されるように、第二室16bには、複数(本実施形態では、一例として二つ)の開口部19a,19bが設けられている。開口部19a,19bは、第二室16bの内部と外部とを通じる。また、開口部19a,19bは、互いに異なる位置に設けられている。具体的に、開口部19a(第一開口部)は、凹部15の端壁15cに設けられ、フィン17dに面している。また、開口部19aとは別の少なくとも一つの開口部19b(第二開口部)は、端壁15cとは異なる端壁11c(第二壁部)に設けられている。開口部19bは、開口部19aとはY方向(車両1の進行方向)の反対側に位置されるとともに、蓄電池13に対して開口部19aの反対側に位置されている。また、開口部19aは、第二室16bにおいて車両1の幅方向(X方向)の一方側(例えば、車両1の幅方向の外側)に寄せて位置されるのに対し、開口部19bは、第二室16bにおいて車両1の幅方向(X方向)の他方側(例えば、車両1の幅方向の内側)に寄せて位置されている。さらに、開口部19aは第二室16bにおいて上側に寄せて位置されるのに対し、開口部19bは、第二室16bにおいて下側に寄せて位置される。
このように、第二室16bには、二つの開口部19a,19bが、互いに異なる位置に設けられている。よって、例えば、車両1の走行などによって二つの開口部19a,19bでの圧力に差が生じる状況では、開口部19a,19bのうち一方が第二室16bに空気を導入する導入口となり、他方が第二室16bから空気を排出する排出口となる。ここで、図3,5から明らかなように、開口部19aは、凹部15内に設けられたフィン17d、すなわち、放熱部17のうち凹部15内に位置された第一領域17fに面している。よって、本実施形態によれば、一例としては、開口部19a,19bを通って第二室16bを流れる空気流を、フィン17d(放熱部17の領域17f)に作用させ、フィン17dの放熱を促進することができる。本実施形態では、一例として、開口部19bから第二室16bを経て開口部19aから排出される空気流が形成される。この第二室16bを流れる空気流は、蓄電池13の冷却にも寄与している。よって、本実施形態によれば、一例としては、フィン17dと蓄電池13とをそれぞれ冷やす空気流が形成される場合に比べて、機器10の構成が簡素化されやすく、フィン17dと蓄電池13とがより効率良く冷却されやすい。さらに、本実施形態では、一例として、二つの開口部19a,19bが、車両1の幅方向あるいは車両1の上下方向にずれて位置されている。よって、二つの開口部19a,19bの相互のずれがより小さい場合に比べて、蓄電池13のより広い範囲が冷却されやすい。また、車両1の幅方向の外側の領域は、内側の領域に比べて、車両1の走行に伴う空気流(所謂走行風)の流速が高く、圧力が低くなりやすい。よって、開口部19a,19bのうち一方(本実施形態では、一例として開口部19a)を他方(本実施形態では、一例として開口部19b)より車両1の幅方向の外側に位置させることで、他方から一方へ空気が流れやすい。
また、本実施形態では、一例として、図5に示されるように、凹部15と第二室16bとを通じる開口部19aには、第二室16bから凹部15に空気を送るファン20が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、蓄電池13の温度がフィン17dの温度より低い場合に、蓄電池13およびフィン17dをより効率良く冷却することができる。なお、ファン20は、電動ファンとして構成することが可能であり、図示されない制御部によって、オンオフを切り替える、すなわち、動作する(送風する)タイミングや期間を制御することができる。さらに、その場合、例えば、半導体素子14、放熱部17、蓄電池13、凹部15、および第二室16bのうち少なくとも一つに設けられた温度センサ(例えばサーミスタ等、図示されず)の温度が所定値と同じかあるいは超えた場合に、ファン20を動作させる構成とすることができる。
さらに、本実施形態では、一例として、図6に示されるように、フィン17d間の隙間の大きさが、フィン17dの位置によって異なっている。具体的には、本実施形態では、一例として、第一領域17fでのフィン17dの間隔が、第二領域17sでのフィン17dの間隔より狭い。第一領域17fには、開口部19aに面して凹部15内に位置された複数のフィン17dが含まれ、第二領域17sには、凹部15外に位置された複数のフィン17dが含まれている。フィン17dの間隔が狭いほど、単位体積あたりのフィン17dの表面積、すなわち、放熱される部分の面積が増大する。よって、この点では、フィン17dの間隔が狭いほど放熱性能は高まりやすい。一方、フィン17dの間隔が狭いほど、空気抵抗が増大し、フィン17dと熱交換する空気の流量が低下される。よって、この点では、フィン17dの間隔が狭いほど放熱性能は低くなりやすい。ここで、本実施形態にかかる構成では、一例として、開口部19aに面したこと、あるいはさらにファン20が設けられたことによって、開口部19aに面した第一領域17fで所要の空気の流量が確保されやすい。よって、本実施形態によれば、一例としては、第一領域17fでの冷却性能が向上されやすいとともに、第二領域17sでの冷却性能の低下が抑制されやすいため、複数のフィン17dの全体として、冷却性能が増大されやすい。すなわち、本実施形態によれば、一例としては、局所的な空気の流量(流速)に応じて、場所によってフィン17dの間隔を異ならせることで、放熱部17による放熱効果が高まりやすい。なお、フィン17dの間隔の大きさは、実験結果等に応じて適宜に設定可能である。また、本実施形態で例示されたフィン17dの間隔の場所による差異は、あくまで一例であって、車両1が使用される状況や、機器10の構成等に応じて、種々に変更することが可能である。
以上、説明したように、本実施形態では、第一開口部及び第二開口部を設けることで、半導体素子及びその他の電気部品への冷却性を向上することが可能な鉄道車両用機器を提供することが可能となっている。また、一例として、筐体11に、放熱部17に面して第二室16bの内部と外部とを通じる開口部19aと、当該開口部19aとは異なる位置に位置され第二室16bの内部と外部とを通じる開口部19bと、が設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、開口部19a,19bを設けたことで形成される第二室16bを流れる空気流を利用して放熱部17を冷却することができる。よって、一例としては、フィン17dと蓄電池13とがそれぞれ別の空気流で冷やされる場合に比べて、機器10をより簡素に構成できる。
また、本実施形態では、一例として、開口部19aを通じて第二室16bから放熱部17に空気を送るファン20が設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、フィン17dならびに蓄電池13がより冷却されやすい。また、本実施形態では、一例として、ファン20がフィン17dの冷却と蓄電池13の冷却とでそれぞれ設けられた場合に比べて、機器10をより簡素に構成できる。また、本実施形態では、一例として、凹部15に臨む開口部19aにファン20が設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、放熱部17に空気流をより強く作用させやすい。
また、本実施形態では、一例として、放熱部17の少なくとも一部は、筐体11の外側から内側に向けて凹んだ凹部15に収容された。よって、本実施形態によれば、一例としては、放熱部17の筐体11外への突出量(張出量)を小さくすることができ、ひいては、機器10をより小型に構成できる。また、一例としては、筐体11外への突出量が比較的小さい構造にあっても、第二室16bを流れる空気流を放熱部17に作用させることができるため、所要の冷却性能が得られやすい。また、本実施形態によれば、一例としては、凹部15には走行風が作用しにくいため、凹部15内での空気流の向きと車両1の走行に伴う走行風の向きとが逆の場合にあっても、放熱部17における空気流が走行風によって妨げられにくい。また、本実施形態では、一例として、端壁15cに開口部19aが設けられた。よって、一例としては、第二室16bを流れる空気流を放熱部17に作用させる構成が、比較的簡素な構成として得られやすい。
また、本実施形態では、一例として、第二室16bと凹部15とが車両1の進行方向に隣接し、開口部19bは、端壁15cとは車両1の進行方向の反対側に位置された壁部11cに設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、車両1の走行によって、開口部19a,19bを通じて第二室16bを流れる空気流がより強まりやすい。よって、一例としては、フィン17dならびに蓄電池13がより冷却されやすい。
また、本実施形態では、一例として、開口部19aは、第二室16bでの車両1の幅方向の一方側に位置され、開口部19bは、第二室16bでの車両1の幅方向の他方側に位置された。よって、本実施形態によれば、一例としては、蓄電池13がより広い範囲で冷却されやすくなる。また、一例としては、開口部19aと開口部19bとが離れる分、車両1の走行時における開口部19aと開口部19bとの圧力差がより大きくなりやすい。よって、一例としては、フィン17dならびに蓄電池13がより冷却されやすい。
また、本実施形態では、一例として、放熱部17は、開口部19aに面し第一間隔で複数のフィン17dが並行した第一領域17fと、当該第一領域17fより車両1の幅方向の外側で第一間隔より大きい(広い)第二間隔で複数のフィン17dが並行した第二領域17sと、を有した。よって、本実施形態によれば、一例としては、放熱部17から熱が放出されやすい。
<第2実施形態>
本実施形態では、一例として、図7,8に示されるように、凹部15の、開口部19aが設けられた壁部15cとは反対側に位置された端壁15b(第三壁部)が、傾斜面15e(面)を有している。傾斜面15eは、凹部15の開放側に向かうにつれて開口部19aから遠ざかる方向に延びている(沿っている)。すなわち、傾斜面15eを設けたことにより、奥側(奥壁15a側)から開放側(側壁11b側)に向かうにつれて、凹部15の断面積が拡大している。よって、本実施形態によれば、一例としては、開口部19aから凹部15へ流入した空気流が、凹部15の外へ排出されやすくなる。すなわち、本実施形態によれば、凹部15における端壁15bによる空気抵抗が低減されるため、一例としては、凹部15を流れる空気流の流量がより増大しやすく、ひいては、放熱部17からより熱が放出されやすい。
さらに、本実施形態では、一例として、複数のフィン17dの開口部19aに近い列17Aと、複数のフィン17dの開口部19aから遠い側の列17Bとで、フィン17dの配列が互いに異なっている。具体的には、列17Bでは、より狭い間隔で並べられたフィン17dの第一領域17fの範囲が、列17Aよりも広く(長く)、放熱部17の突出側へより拡大されている。開口部19aから凹部15に流入した空気流は、開口部19a側からその反対側(端壁15b側、図8では左側)へ向けて流れるとともに、凹部15の奥側から開放側(図8では下側)へ向けても流れる。また、傾斜面15eが設けられた場合には、凹部15を流れる上述した空気流の流量がより多くなりやすい。よって、列17Aの第一領域17fを通過した空気流は、列17Bのより広い第一領域17fを通過することができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、放熱部17から熱がより一層放出されやすい。なお、上述した構成以外は、上記第1実施形態と同様であるため、本実施形態にかかる筐体11Aを有した機器10Aによっても、上記第1実施形態にかかる筐体11を有した機器10と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
本実施形態では、一例として、図9,10に示されるように、凹部15の下方に、第二室16bと通じた通路16cが設けられ、この通路16cと凹部15とを隔てる底壁15dに、開口部19aが設けられている。そして、この開口部19aに、ファン20が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、凹部15において、下方から上方へ向かう空気流を形成することができる。加熱された空気は上方へ向かう。よって、本実施形態によれば、一例としては、凹部15内で空気流の流量が増大されやすい。よって、一例としては、放熱部17から熱がより一層放出されやすい。
さらに、本実施形態では、一例として、図10に示されるように、第二室16b内には、蓄電池13を支持する支持部21が設けられている。具体的に、支持部21は、底壁21aと側壁21bとを有する。底壁21aは、矩形状の板状に形成され、XY平面に沿っている。また、底壁21aには、開口部21c(貫通孔や切欠等、本実施形態では、一例として貫通孔)が設けられている。開口部21cは、通気口として機能することができる。側壁21bは、底壁21aの、車両1の進行方向両側の端部に設けられている。側壁21bは、底壁21aと交叉する方向(本実施形態では、一例として直交方向、XZ平面)に沿っている。また、第二室16bには、支持部21を移動可能に支持する可動支持部22が設けられている。可動支持部22は、本実施形態では、一例として、二つの側壁21bをそれぞれ支持するローラとして構成されている。可動支持部22の回動により、支持部21は、第二室16b内の位置(図9,10に示される位置)と、第二室16bから車両1の幅方向外側に出た第二室16b外の位置(図示されず)との間で移動可能である。この場合、端壁11cには、開閉可能な蓋(図示されず)が設けられる。蓋が開放されることで、筐体11Bの外に蓄電池13を取り出して、点検や交換等のメンテナンスを行うことができる。なお、上述した構成以外は、上記第1実施形態と同様であるため、本実施形態にかかる筐体11Bを有した機器10Bによっても、上記第1実施形態にかかる筐体11を有した機器10と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態にかかる機器は、いずれもファンを有したが、ファンを有しない構成とすることができる。また、第二室に収容される電気部品は、蓄電池以外の、例えば、IGBTや、回路基板、フィルタコンデンサ、制御ユニット等、種々の部品でありうる。また、傾斜面(面)は、凹部の開口部側の端壁に設けてもよいし、凹部の底壁に設けてもよい。また、傾斜面(面)は、曲面を含んでもよい。また、空気流の流れ方向は逆であってもよい。また、本発明は、上記各実施形態の技術的特徴を、適宜に部分的に組み合わせたり置換したりして、実施することができる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…車両、2…車室、10,10A,10B…機器(鉄道車両用機器)、11,11A,11B…筐体、11c…端壁(第二壁部)、13…蓄電池(電気部品)、14…半導体素子、15…凹部、15b…端壁(第三壁部)、15c…端壁(壁部)、15e…傾斜面15e(面)、16a…第一室、16a1…第一領域、16a2…第二領域、16b…第二室、17…放熱部、19a…開口部(第一開口部)、19b…開口部(第二開口部)、20…ファン。

Claims (7)

  1. 車両の車室外に位置され、半導体素子が収容された第一室と、
    電気部品が収容された第二室と、
    前記第一室と前記第二室が設けられた筐体と、
    前記筐体外に露出され、前記半導体素子に接続された放熱部と、
    を備え、
    前記筐体に、前記放熱部に面して前記第二室の内部と外部とを通じる第一開口部と、当該第一開口部とは異なる位置に位置され前記第二室の内部と外部とを通じる第二開口部と、が設けられた、鉄道車両用機器。
  2. 前記第一開口部を通じて前記第二室から前記放熱部に空気を送るファンを備えた、請求項1に記載の鉄道車両用機器。
  3. 前記放熱部の少なくとも一部は、前記筐体の外側から内側に向けて凹んだ凹部に収容され、
    前記筐体は、前記第二室と前記凹部とを隔てる壁部を有し、
    前記第一開口部は、前記壁部に設けられた、請求項1または2に記載の鉄道車両用機器。
  4. 前記第二室と前記凹部とは前記車両の進行方向に隣接し、
    前記第二開口部は、前記第二室の前記壁部とは前記進行方向の反対側に位置された第二壁部に設けられた、請求項3に記載の鉄道車両用機器。
  5. 前記第一開口部は、前記第二室での前記車両の幅方向の一方側に位置され、前記第二開口部は、前記第二室での前記車両の幅方向の他方側に位置された、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の鉄道車両用機器。
  6. 前記放熱部は、互いに並行して前記車両の進行方向に沿って設けられた複数のフィンを含むとともに、前記第一開口部に面し第一間隔で前記複数のフィンが並行した第一領域と、当該第一領域より前記車両の幅方向の外側で前記第一間隔より大きい第二間隔で前記複数のフィンが並行した第二領域と、を有した、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の鉄道車両用機器。
  7. 前記凹部の前記壁部とは前記進行方向の反対側に位置された第三壁部に、前記凹部の奥側から開放側に向かうにつれて前記第一開口部から遠ざかる面が設けられた、請求項3に記載の鉄道車両用機器。
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