JP2013143593A - 撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】水中でのストロボ発光時のホワイトバランスを適切に調整できるようにすることを目的とする。
【解決手段】ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置であって、ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定手段と、被写体領域特定手段により特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出手段と、ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出手段と、被写体距離算出手段により算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、第1のホワイトバランス係数と被写体距離算出手段により算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出手段と、を有する。
【選択図】図4
【解決手段】ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置であって、ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定手段と、被写体領域特定手段により特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出手段と、ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出手段と、被写体距離算出手段により算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、第1のホワイトバランス係数と被写体距離算出手段により算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出手段と、を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置、その制御方法およびプログラムに関するものである。特に、水中でのストロボ撮影に用いられて好適である。
撮像装置の一例であるデジタルカメラは、撮像素子から出力された信号をA/D変換によってデジタル化し、複数のブロックに分割する。そのブロック信号はR(赤)、G(緑)、B(青)を含む色信号で構成されており、そのブロックの色評価値算出例として式(1)がある。
Cx[i]=(R[i]−B[i])/Y[i]×1024
Cy[i]=(R[i]+B[i]−2G[i])/Y[i]×1024 ・・・(1)
(ただし、Y[i]=R[i]+2G[i]+B[i])
デジタルカメラは、予め設定した白検出範囲に色評価値(Cx[i]、Cy[i])が含まれる場合は、そのブロックが白であると判定する。そして、デジタルカメラは、白検出範囲に含まれる色画素の積分値sumR、sumG、sumBを算出して、以下の式(2)のようにホワイトバランス係数を算出する。
Cy[i]=(R[i]+B[i]−2G[i])/Y[i]×1024 ・・・(1)
(ただし、Y[i]=R[i]+2G[i]+B[i])
デジタルカメラは、予め設定した白検出範囲に色評価値(Cx[i]、Cy[i])が含まれる場合は、そのブロックが白であると判定する。そして、デジタルカメラは、白検出範囲に含まれる色画素の積分値sumR、sumG、sumBを算出して、以下の式(2)のようにホワイトバランス係数を算出する。
WBCo_R=sumY×1024/sumR
WBCo_G=sumY×1024/sumG ・・・(2)
WBCo_B=sumY×1024/sumB
ここで、sumY=(sumR+2×sumG+sumB)/4
WBCo_G=sumY×1024/sumG ・・・(2)
WBCo_B=sumY×1024/sumB
ここで、sumY=(sumR+2×sumG+sumB)/4
ただし、水中で撮影を行う場合、水の分光透過率の影響で光の長波長域が減衰しやすくなるので、R色光の比率がG色光、B色光に比べて減少するため、青みを帯びた画像になる。
更に、水中では、水面からカメラあるいは被写体までの距離(水面からの深さ)が長くなるほど、水の外から到達する自然光のR色成分が減少するためホワイトバランスの追従性を保持するのが困難である。
更に、水中では、水面からカメラあるいは被写体までの距離(水面からの深さ)が長くなるほど、水の外から到達する自然光のR色成分が減少するためホワイトバランスの追従性を保持するのが困難である。
特許文献1に開示された電子カメラは、ホワイトバランス調整時に使用する調整係数を撮影前に設定し、カメラが位置する深さを検出する水深計により検出した深度情報を基に、異なるホワイトバランス調整係数を制御している。
また、水中撮影においては、上述した理由により水深が深くなるほぼ色の発色がされなくなり、おおよそ10メートルを超える水深になると、ホワイトバランスを合わせたとしても色味が発色されずグレーに近い画像となってしまう。それを回避するために、水中撮影時にストロボを発光させることで好ましい色再現の画像を得ることが可能となる。
また、水中撮影においては、上述した理由により水深が深くなるほぼ色の発色がされなくなり、おおよそ10メートルを超える水深になると、ホワイトバランスを合わせたとしても色味が発色されずグレーに近い画像となってしまう。それを回避するために、水中撮影時にストロボを発光させることで好ましい色再現の画像を得ることが可能となる。
それに対して、特許文献2に開示された電子スチルカメラは、水中時においてホワイトバランスを調整するにあたり、被写体の距離に応じて、その光路長分によるストロボの色味変動量を推定し、ホワイトバランス制御値を可変する。
水中においてストロボ撮影をして、メイン被写体にホワイトバランスを適正に制御した場合、メイン被写体は適正なホワイトバランスの画像となる。しかし、特に50cm以下のマクロ距離において、メイン被写体の手前にサンゴや岩場など被写体がある場合や、外部ストロボなどにより適正角度でストロボが照射されていない場合など、メイン被写体よりも照度が高くストロボ照射されている領域があるとする。この場合、メイン被写体の手前の被写体や照度が高い領域では、メイン被写体よりも赤味が強くなってしまい不自然な画像となってしまうという問題がある。
水中においては、水が青色にかぶっているため、画像として青色方向に変化する分には違和感は少ないが、赤い色で発色されると違和感が大きく不自然な画像となる。
このような問題に対して、特許文献1ではストロボ非発光時のホワイトバランス制御方法であって、ストロボ発光時のホワイトバランス制御についての問題を解決することができない。また、特許文献2では、メイン被写体の距離に応じてホワイトバランスを制御するものであって、メイン被写体の色味を合わせることが目的であり、同様に上述した不具合画像に対して適切な処理を行っていないため、好ましい画像を得ることができない。
このような問題に対して、特許文献1ではストロボ非発光時のホワイトバランス制御方法であって、ストロボ発光時のホワイトバランス制御についての問題を解決することができない。また、特許文献2では、メイン被写体の距離に応じてホワイトバランスを制御するものであって、メイン被写体の色味を合わせることが目的であり、同様に上述した不具合画像に対して適切な処理を行っていないため、好ましい画像を得ることができない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、水中でのストロボ発光時のホワイトバランスを適切に調整できるようにすることを目的とする。
本発明は、ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置であって、前記ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定手段と、前記被写体領域特定手段により特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出手段と、前記ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出手段と、前記被写体距離算出手段により算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、前記第1のホワイトバランス係数と前記被写体距離算出手段により算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、水中でのストロボ撮影を行った場合において、ホワイトバランスを適切に調整することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラ(以下、カメラという)を例にして説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。
カメラは、固体撮像素子101、メモリ102、WB制御部103、色変換MTX回路104、LPF回路105、CSUP回路106、RGB変換回路107、γ補正回路108、色輝度変換回路109、JPEG圧縮回路110を有している。また、カメラは、Y生成回路111、エッジ強調回路112、制御回路113、CPU114などを有している。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。
カメラは、固体撮像素子101、メモリ102、WB制御部103、色変換MTX回路104、LPF回路105、CSUP回路106、RGB変換回路107、γ補正回路108、色輝度変換回路109、JPEG圧縮回路110を有している。また、カメラは、Y生成回路111、エッジ強調回路112、制御回路113、CPU114などを有している。
固体撮像素子101は、CCDやCMOSセンサなどである。固体撮像素子101は、表面が例えばベイヤー配列のようなRGB(赤、緑、青)のカラーフィルタにより覆われ、カラー撮影が可能な構成となっている。
CPU114は、画像全体が適切な明るさになるようなシャッター速度、絞り値を計算すると共に、合焦領域内にある被写体に合焦するように撮影レンズ内のフォーカスレンズの駆動量を計算する。CPU114で計算された露出値(シャッター速度、絞り値)およびフォーカスレンズの駆動量は制御回路113に送られ、各値に基づいて露出およびフォーカスがそれぞれ制御される。
CPU114は、画像全体が適切な明るさになるようなシャッター速度、絞り値を計算すると共に、合焦領域内にある被写体に合焦するように撮影レンズ内のフォーカスレンズの駆動量を計算する。CPU114で計算された露出値(シャッター速度、絞り値)およびフォーカスレンズの駆動量は制御回路113に送られ、各値に基づいて露出およびフォーカスがそれぞれ制御される。
WB(ホワイトバランス)制御部103は、メモリ102に記憶された画像信号の情報に基づいてホワイトバランス補正値を算出し、算出したホワイトバランス補正値を用いて、メモリ102に記憶された画像信号に対してホワイトバランス補正を行う。なお、このWB制御部103の詳細構成およびホワイトバランス補正値の算出方法については後述する。
色変換MTX(色変換マトリックス)回路104は、WB制御部103によりホワイトバランス補正された画像信号が最適な色で再現されるように色ゲインをかけて色差信号R−Y、B−Yに変換する。
LPF(ローパスフィルタ)回路105は、色差信号R−Y、B−Yの帯域を制限する。
CSUP(Chroma Supress)回路106は、LPF回路105で帯域制限された画像信号のうち、飽和部分の偽色信号を抑圧する。一方、WB制御部103によりホワイトバランス補正された画像信号はY(輝度信号)生成回路111にも出力されて輝度信号Yが生成され、生成された輝度信号Yに対してエッジ強調回路112にてエッジ強調処理が施される。
色変換MTX(色変換マトリックス)回路104は、WB制御部103によりホワイトバランス補正された画像信号が最適な色で再現されるように色ゲインをかけて色差信号R−Y、B−Yに変換する。
LPF(ローパスフィルタ)回路105は、色差信号R−Y、B−Yの帯域を制限する。
CSUP(Chroma Supress)回路106は、LPF回路105で帯域制限された画像信号のうち、飽和部分の偽色信号を抑圧する。一方、WB制御部103によりホワイトバランス補正された画像信号はY(輝度信号)生成回路111にも出力されて輝度信号Yが生成され、生成された輝度信号Yに対してエッジ強調回路112にてエッジ強調処理が施される。
CSUP回路106から出力される色差信号R−Y、B−Yと、エッジ強調回路112から出力される輝度信号Yは、RGB変換回路107にてRGB信号に変換され、γ補正回路108にて階調補正が施される。その後、色輝度変換回路109にてYUV信号に変換され、更にJPEG圧縮回路110にて圧縮されて、外部記録媒体または内部記録媒体に画像信号として記録される。
次に、WB制御部103によるホワイトバランス補正値の算出方法について図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
ステップS101では、WB制御部103はメモリ102に記憶された画像信号を読み出し、その画面を任意のm個のブロックに分割する。
ステップS102では、WB制御部103は各ブロック(1〜m)毎に、画素値を各色毎に加算平均して色平均値(R[i]、G[i]、B[i])を算出し、次の式(3)を用いて色評価値(Cx[i]、Cy[i])を算出する。
ステップS101では、WB制御部103はメモリ102に記憶された画像信号を読み出し、その画面を任意のm個のブロックに分割する。
ステップS102では、WB制御部103は各ブロック(1〜m)毎に、画素値を各色毎に加算平均して色平均値(R[i]、G[i]、B[i])を算出し、次の式(3)を用いて色評価値(Cx[i]、Cy[i])を算出する。
Cx[i]=(R[i]−B[i])/Y[i]×1024
Cy[i]=(R[i]+B[i]−2G[i])/Y[i]×1024 ・・・(3)
ただし、Y[i]=R[i]+2G[i]+B[i]
Cy[i]=(R[i]+B[i]−2G[i])/Y[i]×1024 ・・・(3)
ただし、Y[i]=R[i]+2G[i]+B[i]
ステップS103では、WB制御部103はステップS102で算出したi番目のブロックの色評価値(Cx[i]、Cy[i])が、図3(a)に示す予め設定した白検出範囲301に含まれるか否かを判断する。
ここで、図3(a)に示す白検出範囲301は、予め異なる光源下で白を撮影し、算出した色評価値をプロットしたものである。この白検出範囲は撮影モードによって別設定できるものとする。図3に示すx座標(Cx)の負方向が高色温度被写体の白を撮影したときの色評価値、正方向が低色温度被写体の白を撮影したときの色評価値である。また、y座標(Cy)は光源の緑成分の度合いを意味しており、負方向になるにつれGreen(緑)成分が大きくなり、つまり蛍光灯であることを示している。水中時における白色分布はBlue(青)方向とGreen方向に偏って分布するので、白検出範囲はBlue方向とGreen方向を検出するような範囲に設定する(図3(b)に示す白検出範囲302)。
ここで、図3(a)に示す白検出範囲301は、予め異なる光源下で白を撮影し、算出した色評価値をプロットしたものである。この白検出範囲は撮影モードによって別設定できるものとする。図3に示すx座標(Cx)の負方向が高色温度被写体の白を撮影したときの色評価値、正方向が低色温度被写体の白を撮影したときの色評価値である。また、y座標(Cy)は光源の緑成分の度合いを意味しており、負方向になるにつれGreen(緑)成分が大きくなり、つまり蛍光灯であることを示している。水中時における白色分布はBlue(青)方向とGreen方向に偏って分布するので、白検出範囲はBlue方向とGreen方向を検出するような範囲に設定する(図3(b)に示す白検出範囲302)。
算出した色評価値(Cx[i]、Cy[i])が、図3(b)に示す白検出範囲302に含まれる場合には、そのブロックが白色であると判断され、ステップS104に進み、白検出範囲302に含まれない場合にはステップS105に進む。
ステップS104では、WB制御部103はそのブロックの色平均値(R[i]、G[i]、B[i])を積算していく。したがって、白検出範囲302に含まれない場合には加算されずにステップS105に進む。
ステップS103およびステップS104の処理は次の式(4)により表すことができる。
ステップS104では、WB制御部103はそのブロックの色平均値(R[i]、G[i]、B[i])を積算していく。したがって、白検出範囲302に含まれない場合には加算されずにステップS105に進む。
ステップS103およびステップS104の処理は次の式(4)により表すことができる。
ここで、式(4)において、色評価値(Cx[i]、Cy[i])が白検出範囲302に含まれる場合はSw[i]を1に、含まれない場合にはSw[i]を0とする。これにより、ステップS103の判断により色評価値(R[i]、G[i]、B[i])の加算を行うか、行わないかの処理を実質的に行っている。
ステップS105では、WB制御部103は全てのブロックについて上述した処理を行ったか否かを判断し、未処理のブロックがあればステップS102に戻って上述した処理を繰り返し、全てのブロックの処理が終了していればステップS106に進む。
ステップ106では、WB制御部103は得られた色評価値の積分値(sumR、sumG、sumB)から、次の式(5)を用いて、第1のホワイトバランス補正値(WBCo1_R、WBCo1_G、WBCo1_B)を算出する。
WBCo1_R=sumY×1024/sumR
WBCo1_G=sumY×1024/sumG ・・・(5)
WBCo1_B=sumY×1024/sumB
ただし、sumY=(sumR+2×sumG+sumB)/4
WBCo1_G=sumY×1024/sumG ・・・(5)
WBCo1_B=sumY×1024/sumB
ただし、sumY=(sumR+2×sumG+sumB)/4
続いて、ホワイトバランス補正値の算出後の処理について図4のフローチャートと図5の概念図を用いて説明する。
ステップS202では、WB制御部103はWBモードが水中モードか否かを判断する。水中モードではない場合にはステップS205に進み、水中モードの場合にはステップS203に進む。
ステップS205では、WB制御部103は第1のホワイトバランス補正値を外光のホワイトバランス係数に設定する。
ステップS202では、WB制御部103はWBモードが水中モードか否かを判断する。水中モードではない場合にはステップS205に進み、水中モードの場合にはステップS203に進む。
ステップS205では、WB制御部103は第1のホワイトバランス補正値を外光のホワイトバランス係数に設定する。
一方、ステップS203では、WB制御部103は水深を推定し、その水中時の水深に応じた白色軌跡(水中軸)の設定を行う。より具体的には、WB制御部103は撮影画像をnブロックに分割し、各ブロック(1〜n)毎に、画素値を各色毎に加算平均して色平均値(R[i]、G[i]、B[i])を算出する。そして、色評価値(Cx[i]、Cy[i])を算出する。色評価値は、図5に示すように水深(深度)が浅いときは501のように分布し、水深が深いときは502のように分布する。水中では、水面から被写体の位置(被写体までの距離が近ければカメラの位置とも見なせる)までの距離(水面からの深さ)が長くなるほど、水の外から到達する自然光のR色成分が減少するので図5に示すような分布になる。そこで水深を推定する水深推定手段として撮影画像の色分布情報から直線近似式の相関を演算し、その相関から水深を推定する。その相関計算式は以下の式(6)のようになる。
ここで、mはCx[i]の平均値であり、nはCy[i]の平均値である。
上記で算出したr2を相関係数とし、その情報を基にホワイトバランス制御を行う。この相関係数は0〜1の値をとり、1に近い値だと相関がある、つまり水深が深いと推定され、0に近い値だと相関がない、つまり水深が浅いと推定される。
上記で算出したr2を相関係数とし、その情報を基にホワイトバランス制御を行う。この相関係数は0〜1の値をとり、1に近い値だと相関がある、つまり水深が深いと推定され、0に近い値だと相関がない、つまり水深が浅いと推定される。
また、色分布情報から水深を推定する他の水深推定手段として、撮影画像の色分布と黒体放射軸との距離を基に水深を推定することができる。これは、図5に示すように水深が深くなるにつれ、Blue(青)、Green(緑)方向に色分布が推移していくためである。ここでは、撮影画像の色分布中心と黒体放射軸との距離によって水深を推定することとする。
黒体放射軸との距離をΔCx、ΔCyとすると、その算出式は以下の式(7)のように
なる。
黒体放射軸との距離をΔCx、ΔCyとすると、その算出式は以下の式(7)のように
なる。
ΔCx=Cx0−AveCx
ΔCy=Cy0−AveCy
ここで、W0(Cx0、Cy0)は黒体放射軸上のポイントとする。
上式で算出したΔCx、ΔCyを水深推定の判断要素とする。
ΔCy=Cy0−AveCy
ここで、W0(Cx0、Cy0)は黒体放射軸上のポイントとする。
上式で算出したΔCx、ΔCyを水深推定の判断要素とする。
水中軸は図6に示すような黒体放射軸とは離れたところに存在する。更に水中の白点は水深によって変化するため、上記演算によって得られた相関係数(推定水深情報)と黒体放射軸との距離(推定水深情報)を基に水中軸W1’、W2’を設定する。設定方法としては、図7(a)、(b)に示すような相関係数に応じたW1(Cx1,Cy1)、W2(Cx2,Cy2)、W1D(Cx1D,Cy1D)、W2D(Cx2D,Cy2D)をテーブルから参照する。W1D、W2DはW1、W2より更に深い水深まで追従できるような水中軸の設定値とする。
上記テーブルから算出したW1、W2、W1D、W2Dは上述の黒体放射軸との距離Δ
Cx、ΔCyに応じてMix(混合)する。
そのMix率βは、図9に示されるようにΔCx、ΔCyからGain1,Gain2
を求め、以下のように算出する。
Cx、ΔCyに応じてMix(混合)する。
そのMix率βは、図9に示されるようにΔCx、ΔCyからGain1,Gain2
を求め、以下のように算出する。
β=Gain1×Gain2
W1’Cx=(1−β)×W1Cx+β×W1DCx
W1’Cy=(1−β)×W1Cy+β×W1DCy
W2’Cx=(1−β)×W2Cx+β×W2DCx
W2’Cy=(1−β)×W2Cy+β×W2DCy
W1’Cx=(1−β)×W1Cx+β×W1DCx
W1’Cy=(1−β)×W1Cy+β×W1DCy
W2’Cx=(1−β)×W2Cx+β×W2DCx
W2’Cy=(1−β)×W2Cy+β×W2DCy
つまり、色分布情報の相関係数が高く黒体放射軸との距離が離れている場合に水深が深いと判断され、より深くまで追従できるような水中軸が設定される。
図7に示すテーブルの相関係数と軸との関係は、例えば、実際の水中での撮影画像を用いて実験的に求めることができる。なお、相関係数が図7に示すテーブルの間の値をとる場合は線形補間して算出する。
図7に示すテーブルの相関係数と軸との関係は、例えば、実際の水中での撮影画像を用いて実験的に求めることができる。なお、相関係数が図7に示すテーブルの間の値をとる場合は線形補間して算出する。
ステップS204では、WB制御部103はステップS106で算出したホワイトバランス補正値WBCo1を図6で示すようなW1’、W2’の水中軸に写像する。次に、WB制御部103は、写像した点WBCo’(Cx’、Cy’)をWBCo1_R、WBCo1_G、WBCo1_Bとし、水中のホワイトバランス係数として出力する。
ステップS206では、WB制御部103は本露光時にストロボが発光されたか否かの判定を行う。ストロボ発光されていない場合にステップS208に進み、ストロボ発光されている場合にはステップS207に進む。
ステップS208では、WB制御部103はステップS204およびステップS205でそれぞれ算出したホワイトバランス係数を外光のホワイトバランス係数として設定する。すなわち、WBモードが水中モードの場合には水中のホワイトバランス係数を外光のホワイトバランス係数とし、WBモードが水中モードではない場合には第1のホワイトバランス補正値を外光のホワイトバランス係数に設定する。
一方、ステップS207では、WB制御部103は後述するストロボ発光時のホワイトバランス係数算出処理を行う。
ステップS208では、WB制御部103はステップS204およびステップS205でそれぞれ算出したホワイトバランス係数を外光のホワイトバランス係数として設定する。すなわち、WBモードが水中モードの場合には水中のホワイトバランス係数を外光のホワイトバランス係数とし、WBモードが水中モードではない場合には第1のホワイトバランス補正値を外光のホワイトバランス係数に設定する。
一方、ステップS207では、WB制御部103は後述するストロボ発光時のホワイトバランス係数算出処理を行う。
ステップS209では、WB制御部103は再度水中モードで撮影されたか否かを判定する。水中モードで撮影された場合にはステップS211に進み、水中モードで撮影されていない場合にはWB制御部103はステップS207で算出したホワイトバランス係数を最終的なホワイトバランス係数として設定する。
一方、ステップS211では、WB制御部103は後述する水中ストロボのホワイトバランス係数算出処理を行う。
一方、ステップS211では、WB制御部103は後述する水中ストロボのホワイトバランス係数算出処理を行う。
図8は、ステップS207によるストロボ発光時のホワイトバランス係数算出処理を示すフローチャートである。
ステップS401では、WB制御部103は調光判定より発光されたストロボ発光量を取得する。
ステップS402では、WB制御部103は取得したストロボ発光量に応じてストロボの色温度およびストロボのホワイトバランス係数を取得する。一般的なストロボにおいて、発光量が小さいほど色温度が高く、発光量が大きくなるほど色温度が低くなる。ストロボの発光量と色温度およびホワイトバランス係数を予め測定しておくことで、ストロボの発光量に応じた最適なホワイトバランス係数を取得可能である。
ステップS401では、WB制御部103は調光判定より発光されたストロボ発光量を取得する。
ステップS402では、WB制御部103は取得したストロボ発光量に応じてストロボの色温度およびストロボのホワイトバランス係数を取得する。一般的なストロボにおいて、発光量が小さいほど色温度が高く、発光量が大きくなるほど色温度が低くなる。ストロボの発光量と色温度およびホワイトバランス係数を予め測定しておくことで、ストロボの発光量に応じた最適なホワイトバランス係数を取得可能である。
ステップS403では、WB制御部103は図4のステップS204またはステップS205において算出された外光のホワイトバランス係数を取得する。なお、ステップS204において算出された水中のホワイトバランス係数は、ストロボ発光を考慮していないので外光のホワイトバランス係数の一つである。
ステップS404では、WB制御部103は主被写体領域における外光とストロボの光量比の算出を行う。この処理の詳細は後述する。
ステップS405では、WB制御部103はステップS402とステップS403で取得した外光とストロボのホワイトバランス係数からステップS404で算出した光量比に応じて、主被写体に最適なホワイトバランス係数の算出を行う。この処理は、第1のホワイトバランス係数算出手段による処理の一例に対応する。一般的に光および色は光の加法性を有するので、ホワイトバランス係数自体を光量比に応じたホワイトバランス係数を線形補間することで算出できる。
ステップS404では、WB制御部103は主被写体領域における外光とストロボの光量比の算出を行う。この処理の詳細は後述する。
ステップS405では、WB制御部103はステップS402とステップS403で取得した外光とストロボのホワイトバランス係数からステップS404で算出した光量比に応じて、主被写体に最適なホワイトバランス係数の算出を行う。この処理は、第1のホワイトバランス係数算出手段による処理の一例に対応する。一般的に光および色は光の加法性を有するので、ホワイトバランス係数自体を光量比に応じたホワイトバランス係数を線形補間することで算出できる。
図10は、図8のステップS404における主被写体における外光とストロボの光量比の算出処理を示すフローチャートである。
ステップS301では、WB制御部103は本露光前直前の非発光画像のブロック積分値を取得する。
ステップS302では、WB制御部103は本露光画像のブロック積分値を取得する。
ステップS303では、WB制御部103は本露光画像におけるブロック毎のストロボ照射量(FlashY[i])と外光照射量(PreY[i])との算出を行う。
非発光画像の感度(Sv_pre)・F値(Av_ pre)、露出時間(Tv_ pre)とブロック積分値(Pre_Y),本露光画像の感度(Sv_cap)・F値(Av_cap)、露出時間(Tv_cap)とブロック積分値CapY(x,y)の関係から、非発光画像の輝度値を本露光撮影条件に換算処理を行った輝度値(PreY´[i])の算出を行う。ただしSv_preなどの値は下記のApexで表現されたものである。
ステップS301では、WB制御部103は本露光前直前の非発光画像のブロック積分値を取得する。
ステップS302では、WB制御部103は本露光画像のブロック積分値を取得する。
ステップS303では、WB制御部103は本露光画像におけるブロック毎のストロボ照射量(FlashY[i])と外光照射量(PreY[i])との算出を行う。
非発光画像の感度(Sv_pre)・F値(Av_ pre)、露出時間(Tv_ pre)とブロック積分値(Pre_Y),本露光画像の感度(Sv_cap)・F値(Av_cap)、露出時間(Tv_cap)とブロック積分値CapY(x,y)の関係から、非発光画像の輝度値を本露光撮影条件に換算処理を行った輝度値(PreY´[i])の算出を行う。ただしSv_preなどの値は下記のApexで表現されたものである。
SV = log2 (ISO/3.125) ISO:ISO感度
AV: AV = 2log2 (F) F: レンズ絞り値
TV = -log2 (T) T: 露出時間(秒)
ここで、PreY´[i]がブロック毎の本露光時の外光光量に相当し、FlashY[i]がブロック毎の本露光時のストロボ照射量に相当している。
AV: AV = 2log2 (F) F: レンズ絞り値
TV = -log2 (T) T: 露出時間(秒)
ここで、PreY´[i]がブロック毎の本露光時の外光光量に相当し、FlashY[i]がブロック毎の本露光時のストロボ照射量に相当している。
ステップS304では、WB制御部103はブロック毎に算出されたFlashYに中央重点の重みテーブル(CenterWwight[i])の乗算を行う(FlashY_wgt[i])。
ステップS305では、WB制御部103は被写体領域特定処理を行う。より具体的には、FlashY_wgt[i]値から、輝度の高い順にソートして上位50%の領域を有効領域として値を残し、下位50%のブロック値を無効領域として、FlashY_wgt[i]値を0にする。更にメディアンフィルタを適応し、ノイズや微小なストロボ反射領域といったごみ領域の判定を行う。ごみ領域と判定された部分は同様にしてFlashY_wgt[i]値を0にする。こうして算出されたブロックデータは、中央領域かつストロボの照射が強い、一定以上の面積を持つ領域の抽出ができ、この領域を主被写体領域と判定できる(Main_TgtTbl[i])。この処理は、被写体領域特定手段による処理の一例に対応する。
ステップS306では、WB制御部103は算出した主被写体領域に対して、FlashY[i]値の積分値(FlashLightVal)とPreY‘[i]の積分値(DayLightVal)を算出し、下記の式にて外光とストロボの光量比(Flash_Ratio)を算出する。
本実施形態では主被写体領域を、なるべく中央に近くてかつストロボの照射された領域と判断したが、この場合に限られず、顔判別する手法や、色や明るさなどの情報から画像領域を分割して、更にその中から主被写体領域を特定するなどの方法でもよい。また、画像のパターンマッチング方法などを応用した被写体認識などの手法を用いて、主被写体領域を特定してもよい。
これらの方法においても主被写体領域の特定ができれば、上述したMain_TgtTbl[i]の算出方法が変わるだけであり、そのメイン領域におけるストロボと外光の光量比の算出は同様にして可能である。
これらの方法においても主被写体領域の特定ができれば、上述したMain_TgtTbl[i]の算出方法が変わるだけであり、そのメイン領域におけるストロボと外光の光量比の算出は同様にして可能である。
図11は、図4のステップS211における水中ストロボのホワイトバランス係数算出処理を示すフローチャートである。
ステップS501では、WB制御部103は被写体距離の算出を行う。この処理は、被写体距離算出手段による処理の一例に対応する。本実施形態において、被写体距離の算出手法は上述したストロボ照射量であるFlashLightValを使用して説明を行う。FlashLightValは通常は適正に調光補正が行われているので、ある一定の明るさの範囲に保たれるのが一般的である。しかし、マクロ領域など白飛びを抑えるためにストロボの最小発光量に制御されるが、それでもなお通常の被写体距離に比べてストロボ照射量が大きくなる。つまりストロボ照射量が大きい場合には被写体距離が近い可能性が高い。
ストロボ照射量を測定する以外の被写体距離の測定手法としては、一般的なAFなどの光学的な距離測定結果を用いる手法が考えられる。一般的なAFは、主要被写体領域を検出してそこまでの被写体距離情報の算出を行っている。
ステップS501では、WB制御部103は被写体距離の算出を行う。この処理は、被写体距離算出手段による処理の一例に対応する。本実施形態において、被写体距離の算出手法は上述したストロボ照射量であるFlashLightValを使用して説明を行う。FlashLightValは通常は適正に調光補正が行われているので、ある一定の明るさの範囲に保たれるのが一般的である。しかし、マクロ領域など白飛びを抑えるためにストロボの最小発光量に制御されるが、それでもなお通常の被写体距離に比べてストロボ照射量が大きくなる。つまりストロボ照射量が大きい場合には被写体距離が近い可能性が高い。
ストロボ照射量を測定する以外の被写体距離の測定手法としては、一般的なAFなどの光学的な距離測定結果を用いる手法が考えられる。一般的なAFは、主要被写体領域を検出してそこまでの被写体距離情報の算出を行っている。
ステップS502では、WB制御部103は被写体距離に応じてホワイトバランス係数の補正値(オフセット値)を算出する。この処理は、補正値算出手段による処理の一例に対応する。この場合の補正値は、画像の赤味を除去する方向であり、被写体に合わせたホワイトバランス係数と、ストロボのホワイトバランス係数との直線上で、かつ被写体に合わせたホワイトバランス係数からストロボのホワイトバランス係数に近づける方向の補正である。ここで、被写体に合わせたホワイトバランス係数とは、ステップS504(ステップS207)で算出したホワイトバランス係数であり、ストロボのホワイトバランス係数とはステップS402で算出したホワイトバランス係数である。
図12は、水中ストロボのホワイトバランス係数の補正値を算出する処理を示す概念図である。
図12(A)は、被写体距離の情報からホワイトバランス係数の補正値を算出する一例を示す図である。被写体距離が一定以上に近い場合(所定距離以下の場合)に、ホワイトバランス係数の補正値が大きく算出されている様子を示している。AF情報を用いる他の方法としては、主被写体の距離と、背景領域の中で最至近領域の距離とを算出し、その主被写体に対する最至近距離の割合に応じてホワイトバランス係数補正処理を可変してもよい。より具体的には、主被写体以外の領域の中に主被写体距離よりも近い領域がある場合、その距離の変動割合に応じてホワイトバランス係数の補正値を可変してもよい。もちろん主要被写体よりも主被写体以外の領域が遠い場合には補正を行う必要がないことは言うまでもない。
図12(A)は、被写体距離の情報からホワイトバランス係数の補正値を算出する一例を示す図である。被写体距離が一定以上に近い場合(所定距離以下の場合)に、ホワイトバランス係数の補正値が大きく算出されている様子を示している。AF情報を用いる他の方法としては、主被写体の距離と、背景領域の中で最至近領域の距離とを算出し、その主被写体に対する最至近距離の割合に応じてホワイトバランス係数補正処理を可変してもよい。より具体的には、主被写体以外の領域の中に主被写体距離よりも近い領域がある場合、その距離の変動割合に応じてホワイトバランス係数の補正値を可変してもよい。もちろん主要被写体よりも主被写体以外の領域が遠い場合には補正を行う必要がないことは言うまでもない。
図12(B)は、ストロボ照射量に応じてホワイトバランス係数の補正値を直接算出する一例を示す図である。ストロボ照射量が一定以上に大きい場合に、ホワイトバランス係数の補正値を大きく変動させている様子を示している。上述したように、特に画像中においてマクロ時においてストロボ照射量そのものを被写体距離として見ても、AFの距離を参照することと同等の効果を有する。
ステップS503では、WB制御部103は水深推定値に応じてステップS502で算出したホワイトバランス係数の補正値に対して以下の式のようにゲインを乗算する。
Offset_Cx' = Offset_Cx×Gain3
Offset_Cy' = Offset_Cy×Gain3
より具体的には水深が浅い場合にはホワイトバランス係数に対する補正値を小さくし、水深が深い場合にはホワイトバランス係数に対する補正値を大きくする。ここで水深推定値とは、ステップS203で説明した相関係数r2でもよいし、黒体放射軸との距離ΔC
x、ΔCyの値から算出してもよい。
図13は、黒体放射軸からの距離に応じてゲインGain3を算出する一例を示す図である。
Offset_Cx' = Offset_Cx×Gain3
Offset_Cy' = Offset_Cy×Gain3
より具体的には水深が浅い場合にはホワイトバランス係数に対する補正値を小さくし、水深が深い場合にはホワイトバランス係数に対する補正値を大きくする。ここで水深推定値とは、ステップS203で説明した相関係数r2でもよいし、黒体放射軸との距離ΔC
x、ΔCyの値から算出してもよい。
図13は、黒体放射軸からの距離に応じてゲインGain3を算出する一例を示す図である。
水中でのストロボ写真が赤味を帯びて不自然な画像になるのは、ストロボ単体での白色点と水中での白色点が大きく異なることに原因がある。つまりどちらか一方に合わせると、他方でホワイトバランスが合わなくなる。その白色点の差分が大きくなればなるほど、つまり水深が深くなるほど白色点を合わせられていない領域において、不自然な色味となってしまう。具体的には主要被写体でホワイトバランスが適正になるように合わせた場合、それよりも強くストロボが照射されている領域があると、その領域において赤味が強く不自然となってしまうことを意味する。
それに対して水深が浅い領域においては、ストロボと水中とでの白色点は大きくは変わらないストロボ画像においても赤味除去する補正を行う必要が少ない。
つまり、水深に応じた水中ストロボのホワイトバランス係数を用いてホワイトバランス補正を行うことで良好な画像を得ることが可能である。
それに対して水深が浅い領域においては、ストロボと水中とでの白色点は大きくは変わらないストロボ画像においても赤味除去する補正を行う必要が少ない。
つまり、水深に応じた水中ストロボのホワイトバランス係数を用いてホワイトバランス補正を行うことで良好な画像を得ることが可能である。
ステップS504では、WB制御部103は水中ストロボのホワイトバランス係数の算出を行う。この処理は、第2のホワイトバランス係数算出手段による処理の一例に対応する。より具体的には、WB制御部103は図4のステップS207で算出されたホワイトバランス係数からCx、Cy値に変換し、更に上述したステップS503で算出されたオフセット値を加算し、更にホワイトバランス係数を再度算出する。このように算出されたホワイトバランスが水中ストロボのホワイトバランス係数である。
その後、WB制御部103は、算出した水中ストロボのホワイトバランス係数を用いてホワイトバランス補正を行うことで、水中でのストロボ発光時のホワイトバランスを適切に調整することができる。
その後、WB制御部103は、算出した水中ストロボのホワイトバランス係数を用いてホワイトバランス補正を行うことで、水中でのストロボ発光時のホワイトバランスを適切に調整することができる。
なお、水深推定値は上述した方法により算出されるだけではなく、水深計や圧力センサなどの出力結果を用いてもよく、画面の平均輝度や時系列的な輝度・ホワイトバランスの変動量、白紙ホワイトバランス係数の結果など、別の画像特徴量から算出してもよい。
このように、本実施形態によれば、外光とストロボとの光量比に基づいて第1のホワイトバランス係数を算出し、水中撮影の場合には被写体距離に応じて第1のホワイトバランス係数を補正した第2のホワイトバランス係数を算出する。この第2のホワイトバランス係数を用いてホワイトバランス補正をすることで画像の赤味を除去するようにホワイトバランス補正されるので、水中でのストロボ発光時のホワイトバランスを適切に調整することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは各種記憶媒体を介して撮像装置に供給し、撮像装置のコンピュータ(またはCPU)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは各種記憶媒体を介して撮像装置に供給し、撮像装置のコンピュータ(またはCPU)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:固体撮像素子 102:メモリ 103:WB制御部 104:色変換MTX回路 105:LPF回路 106:CSUP回路 107:RGB回路 108:γ補正回路 109:色輝度変換回路 110:JPEG圧縮回路 111:Y生成回路 112:エッジ強調回路 113:制御回路 114:CPU
Claims (8)
- ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置であって、
前記ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定手段と、
前記被写体領域特定手段により特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出手段と、
前記ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出手段と、
前記被写体距離算出手段により算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、前記第1のホワイトバランス係数と前記被写体距離算出手段により算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記第2のホワイトバランス係数算出手段は、前記第1のホワイトバランス係数算出手段により算出される第1のホワイトバランス係数よりも赤味を除去するようにホワイトバランス補正されるホワイトバランス係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記被写体距離算出手段により算出された被写体距離に基づいて前記第1のホワイトバランス係数を補正する補正値を算出する補正値算出手段と、
前記撮像されたときの水深を推定する水深推定手段と、を有し、
前記補正値算出手段は、前記水深推定手段により水深が浅いと判定された場合には前記第1のホワイトバランス係数の補正される量が小さくなるように補正値を算出し、前記水深推定手段により水深が深いと判定された場合には前記第1のホワイトバランス係数の補正される量が大きくなるように補正値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記被写体距離算出手段は、主被写体の距離と主被写体以外の領域の距離とを算出し、
前記補正値算出手段は、前記被写体距離算出手段により算出された主被写体の距離よりも主被写体以外の領域の距離が近い場合に、その距離の変動割合に応じて第1のホワイトバランス係数の補正される量が大きくなるように補正値を算出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記被写体距離算出手段は、画像領域ごとに算出されたストロボの照射量に応じて被写体距離を算出することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記被写体距離算出手段は、画像領域ごとに算出された光学的な情報を用いて被写体距離を算出することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の撮像装置。
- ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置の制御方法であって、
前記ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定ステップと、
前記被写体領域特定ステップにより特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出ステップと、
前記ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出ステップと、
前記被写体距離算出ステップにより算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、前記第1のホワイトバランス係数と前記被写体距離算出ステップにより算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出ステップと、を有することを特徴とする制御方法。 - ストロボ発光により撮像された画像に対してホワイトバランス補正を行う撮像装置を制御するためのコンピュータに、
前記ストロボ発光によりストロボが照射された被写体領域を特定する被写体領域特定ステップと、
前記被写体領域特定ステップにより特定された被写体領域に対するストロボの光量と外光の光量とに基づいて第1のホワイトバランス係数を算出する第1のホワイトバランス係数算出ステップと、
前記ストロボ発光による撮像が水中撮影である場合において、被写体距離を算出する被写体距離算出ステップと、
前記被写体距離算出ステップにより算出された被写体距離が所定距離以下の場合には、前記第1のホワイトバランス係数と前記被写体距離算出ステップにより算出された被写体距離とから第2のホワイトバランス係数を算出する第2のホワイトバランス係数算出ステップと、を実行させるためのプログラム。
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