JP2013133502A - 成膜装置 - Google Patents

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Satomi Ito
里美 伊藤
Masato Tsumori
将斗 津守
Toshiyuki Kobayashi
俊之 小林
Masahiro Kawaguchi
政宏 川口
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Abstract

【課題】排気部が有するフランジ配管内に大気が入り込むことを防止可能な成膜装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る成膜装置1は、原料ガスを利用して膜を形成するための成膜炉10と、成膜炉内のガスを成膜炉から排気するための排気流路43(iは1又は2)であって、一端にフランジ部432bが設けられた複数のフランジ配管431,432をフランジ接続して構成される排気流路43と、排気流路におけるフランジ接続の部分を覆う中空体45と、を備える。中空体は、不活性ガスで満たされており、中空体内の不活性ガスの圧力は、大気圧以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、成膜装置に関する。
成膜装置は、原料ガスを利用して基板上に膜を形成する成膜炉と、成膜炉内のガスを排気する排気部とを含む。排気部において、ガスの流路となる配管にダストが溜まる傾向がある。このダストを定期的に清掃するために、排気部の配管には、一端にフランジ部を有する複数のフランジ配管が使用され、複数のフランジ配管はフランジ接続される。
特開2010―255079号公報
しかしながら、複数のフランジ配管の接続部分であるフランジ接続部では、溶接接続に比べてリークが発生しやすい。排気部が稼働している場合、フランジ配管内は負圧に保たれる。そのため、リークが発生すれば、大気がフランジ配管内に吸入される。大気中には、酸素や水分が含まれるので、原料ガスにシランガスといった発火性のガスを使用している場合には、酸素がフランジ配管内に入り込むと発火の危険性がある。また、原料ガスに発火の危険のないガスを使用していたとしてもフランジ配管内に大気が入り込むと化学反応によってダストを更に発生させる原因にもなる。
そこで、本発明は、排気部が有するフランジ配管内に大気が入り込むことを防止可能な成膜装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る成膜装置は、原料ガスを利用して膜を形成するための成膜炉と、成膜炉内のガスを成膜炉から排気するための排気流路であって、一端にフランジ部が設けられた複数のフランジ配管をフランジ接続して構成される排気流路と、排気流路におけるフランジ接続の部分を覆う中空体と、を備える。上記中空体内は、不活性ガスで満たされており、中空体内の不活性ガスの圧力は、大気圧以上である。
この構成の成膜装置では、排気流路が、大気圧以上の圧力の不活性ガスで満たされた中空体で覆われているので、フランジ接続の部分にリークが発生しても、フランジ配管内に大気が入り込むことが防止できる。
一実施形態において、中空体には、不活性ガスを中空体内に供給するためのガス供給口と、中空体内から不活性ガスを排気するためのガス排気口とが形成され得る。
この場合、ガス供給口から不活性ガスを供給し、ガス排気口から不活性ガスを排出することを繰り返すことによって、中空体内から大気をより確実に排除して中空体内が不活性スで満たされ得る。
一実施形態において、不活性ガスは、中空体内に大気圧以上で封入されていればよい。或いは、一実施形態において、不活性ガスは、中空体内で大気圧以上となるように中空体を連続的に通過してもよい。
中空体内に不活性ガスが封入する場合、中空体内の不活性ガスの圧力の調整が容易である。また、不活性ガスが中空体内で大気圧以上となるように中空体を連続的に通過する場合、中空体内のガスは排気されながら、連続的に流れ込んでくる不活性ガスで満たされる。そのため、仮に、中空体内に大気が入り込んでも、その大気はすぐ排出され、フランジ接続の部分からフランジ配管内に大気が入り込むことが更に、防止され得る。
一実施形態の成膜装置は、中空体内の不活性ガスの圧力を計測する圧力計を更に備えてもよい。
フランジ接続の部分にリークが生じると、中空体内の圧力に変動が生じる。よって、圧力計の計測結果によって、フランジ接続の部分のリークの有無を検知し得る。
圧力計を備える成膜装置の一実施形態では、圧力計に電気的に接続されており、圧力計の計測結果が所定の閾値から低下したときに、警報を発する警報機を更に備えてもよい。
この場合、フランジ接続の部分のリークが生じた際、圧力計の測定結果が所定の閾値以上になるように警報機を設定しておけば、警報が、フランジ接続の部分のリークが生じていることを示す。そのため、警報によって、フランジ接続の部分のリークの有無が知られ得る。
圧力計を備える成膜装置の一実施形態では、圧力計に電気的に接続されており、圧力計の計測結果が所定の閾値から低下したとき、圧力計の計測結果が所定の閾値以上になるように中空体内の不活性ガスの量を調整するガス量調整部を更に備えてもよい。
この場合、フランジ接続の部分のリークが生じた際、ガス量調整部によって、自動的に中空体内の不活性ガスの量が調整される。その結果、中空体内の不活性ガスの圧力を大気圧以上に自動的に維持し得る。
一実施形態において、上記原料ガスはシランガスであり得る。また、一実施形態において、成膜炉は、SiC膜をCVDによってエピタキシャル成長させるためのエピタキシャル成長炉であり得る。
原料ガスにシランガスを利用している場合、未反応のシランガスが排気流路を介して成膜炉内から排気される。発火性のシランガスが酸素と混じると、発火する危険があるが、不活性ガスで満たされた中空体を備えた成膜装置では、フランジ配管内に酸素が入ることが防止される。その結果、上記原料ガスとしてシランガスを利用してしても、安全に膜を形成することが可能である。SiC膜をエピタキシャル成長させる場合、原料ガスとして少なくともシランガスが利用される。その結果、前述したように、SiC膜を安全に形成することが可能である。
本発明によれば、排気部が有するフランジ配管内に大気が入り込むことが防止できる。
一実施形態に係る成膜装置の概略構成図である。 排気部の一部の拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、一実施形態に係る成膜装置の構成を概略的に示す概略構成図である。成膜装置1は、成膜炉10と、成膜炉10に供給される原料ガスの原料ガス源21,22と、原料ガス源21,22からの原料ガスを成膜炉10内に導入する原料ガス供給管31,32と、成膜炉10に供給される希釈ガスの希釈ガス源23と、希釈ガス源23からの希釈ガスを成膜炉10内に供給する希釈ガス供給管33と、成膜炉10内のガスを排気する排気部40とを備える。原料ガス源21,22は、例えば、原料ガスボンベであり、希釈ガス源23は、例えば、希釈ガスボンベである。
成膜炉10は、成膜室11内の基板支持台12に載置された基板P上に、原料ガス源21,22から原料ガス供給管31,32を介して供給される原料ガスを利用して基板P上に膜Mを形成する。基板Pの一例は半導体基板である。半導体基板の例は、Si基板及びSiC基板を含む。成膜炉10は、原料ガスを利用して膜Mを形成する構成であれば特に限定されない。そのため、成膜炉10は、例えば、基板Pを加熱する加熱機構(例えば、高周波誘導加熱装置等)を備え得るが、成膜炉10の構成の詳細な説明は省略する。原料ガス源21,22の数は、膜Mを形成するための原料ガスの種類数に対応しており、原料ガス源の数は、1つでも3つ以上でもよい。
一実施形態において、成膜炉10は、Si基板又はSiC基板上にSiC膜を、CVD(ChemicalVapor Deposition :化学気相成長)を利用してエピタキシャル成長させるエピタキシャル成長炉である。この場合、成膜装置1は、基板P上にSiC膜を形成するためのCVD装置である。成膜装置1がSiC膜を形成する場合、原料ガス源21から供給される原料ガスの一例は、シラン(SiH)ガスであり、原料ガス源22から供給される原料ガスの一例はプロパンガスである。
希釈ガスは、原料ガスの種類などによって適宜選択すればよい。希釈ガスの一例は、水素(H)ガスである。
排気部40は、真空ポンプといった排気ポンプ41と、成膜炉10から排気されたガスである排気ガスを洗浄処理する排気ガス処理装置42と、成膜炉10と排気ポンプ41とを繋ぐ排気流路43と、排気ポンプ41と排気ガス処理装置42とを繋ぐ排気流路43と、排気ガス処理装置42で洗浄された排気ガスを排出する排出路44と、を含む
排気ポンプ41は、成膜炉10内のガスを、排気流路43を介して排気する。排気ガス処理装置42は、排気ポンプ41で成膜炉10から吸引された排気ガスを、排気流路43を介して排気ポンプ41から更に吸引する。排気ガス処理装置42は、排気ガスを洗浄して排出路44から成膜装置1外部に排出する。一実施形態において、排気部40は、図1に例示するように、成膜時に発生したダスト、及び、成膜に寄与しなかった原料ガスなどにより発生したダスト等、成膜炉10からの排気ガスに含まれるダストを取り除くダストトラップといったダスト除去部52を備えていてもよい。ダスト除去部52は、例えば、排気ポンプ41より上流側の排気流路43に設けられ得る。ダスト除去部52は、例えば、排気流路43の一部を冷却してダストをトラップする。なお、図1では、ダスト除去部52を模式的に示している。
図2は、排気部の一部の拡大図である。以下では、説明の便宜のため、排気流路43と排気流路43とを、排気流路43(iは1又は2)とも称する。排気流路43,43の構成要素及び排気流路43,43に対応して設けられる成膜装置1の構成要素についても同様の表記を採用する。図2では、排気流路43の一部の断面構成を模式的に示している。
排気流路43は、管状の配管部431aの一端にフランジ部431bが形成されたフランジ配管431と、管状の配管部432aの一端にフランジ部432bが形成されたフランジ配管432とを有する。フランジ配管431とフランジ配管432とは、フランジ部431bとフランジ部432bとが例えば螺子433によって固定されることによってフランジ接続される。この際、2つのフランジ部431bとフランジ部432bとは、Oリングを介して接続されていてもよい。また、フランジ部431bとフランジ部432bとが例えばクイックカップリングによって固定されていても良い。
排気部40は、排気流路43のフランジ接続の部分(以下、フランジ接続部)43aを覆うガス充填部45と、ガス充填部45内に不活性ガスを供給する不活性ガスボンベといった不活性ガス源46(図1参照)と、ガス充填部45と不活性ガス源46とを接続する不活性ガス供給管47(図1参照)とを更に備える。不活性ガス源46からガス充填部45に供給される不活性ガスの例は、ヘリウム(He)ガス及びアルゴン(Ar)ガスといった希ガス並びに窒素(N)ガスを含む。
ガス充填部45は、箱状の中空体である。ガス充填部45は、フランジ接続部43aに脱着可能に構成されている。ガス充填部45の壁部には、ガス供給口45a及びガス排気口45bが形成されている。ガス供給口45aには、不活性ガス供給管47が接続されている。ガス排気口45bには、ガス排気管48が接続されている。
図1に示すように、不活性ガス供給管47及びガス排気管48には、バルブ471及びバルブ481が設けられている。バルブ471の開閉量が調整されることによって、ガス充填部45内への不活性ガス供給量が制御され得る。バルブ481の開閉量が調整されることによって、ガス充填部45からのガス排出量が調整され得る。そのため、バルブ471,481の開閉量をそれぞれ調整することによって、ガス充填部45の圧力が制御され得る。バルブ471,481を閉じることによって、不活性ガスは、ガス充填部45内に封入される。ガス充填部45内に封入される不活性ガスの圧力は大気圧以上である。
一実施形態において、排気部40は、図1に示すように、圧力計49と、圧力計49に電気的に接続された警報機50と、圧力計49に電気的に接続されたガス量調整部51とを備える。
圧力計49は、ガス充填部45内のガス圧を計測する。フランジ接続部43aにリークが生じると、圧力計49の値が変化するので、圧力計49は、フランジ接続部43aでのリークの有無を検知する検知機として機能する。例えば、ガス充填部45内に不活性ガスが封入されている場合、フランジ接続部43aにリークが生じると、ガス充填部45内のガス圧が低下する。よって、ガス圧の計測誤差と当初設定したガス充填部45内の不活性ガスの圧力を考慮した所定の閾値より、ガス充填部45内のガス圧が低下した場合に、圧力計49の計測結果は、リークが生じていることを示す。圧力計49は、計測した圧力(計測結果)を電気信号として警報機50及びガス量調整部51に入力する。
警報機50は、圧力計49の計測結果が、所定の閾値から低下したときに警報を発する。上記所定の閾値は、前述したように、ガス圧の計測誤差などを考慮して、フランジ接続部43aにおけるリークを検知できるように設定されていればよい。ガス量調整部51は、圧力計49の計測結果が上記所定の閾値から低下したとき、換言すれば、所定の閾値未満になったときに、バルブ471,481を調整してガス充填部45内の圧力を所定の閾値以上になるように、ガス充填部45へのガス供給量及びガス充填部45からのガス排出量の少なくも一方を制御する。一実施形態では、バルブ471,481に、電気的に開閉を制御可能なバルブ(例えば、電磁バルブ)を使用し、ガス量調整部51は、バルブ471及びバルブ481の少なくとも一方を調整することによって、ガス充填部45のガス量を調整する。ガス量調整部51は、いわゆるコンピュータ装置とすることができる。ガス量調整部51は、圧力計49及び圧力計49のそれぞれの計測結果に応じて、ガス充填部45及びガス充填部45内の不活性ガスの圧力をそれぞれ別々に調整し得る。
成膜装置1の成膜炉10において基板P上に膜Mを成膜する際には、排気部40の排気ポンプ41を駆動して、成膜炉10内を減圧する。成膜炉10内の圧力の一例は0.1気圧(約76Torr,約10kPa)である。このような減圧状態において、原料ガス源21,22及び希釈ガス源23からの原料ガス及び希釈ガスを成膜炉10内に供給し、基板P上に膜Mを成膜する。
膜Mの形成過程において、排気部40は、排気ポンプ41を動作することによって、成膜炉10内のガスを排気して成膜炉10内の圧力を所定の値(例えば、0.1気圧)に保つ。排気部40によって、成膜炉10内のガスを排気することによって、成膜炉10内の未反応の原料ガスなどを含むガスを排気し、成膜炉10内を膜形成に適した環境に保つ。排気部40は、排気ガスに含まれる有害成分を除害して、成膜装置1外部に排気する。
成膜炉10から排気されるガスである排気ガスには、膜形成に関与しなかった未反応の原料ガス及びその未反応ガスに基づく反応生成物を含むダストが含まれる。一実施形態として例示したように、ダスト除去部52を備えた形態においても、通常、成膜装置1では大量のダストが発生するため、ダスト除去部52のみで全てのダストを除くことは困難である。その結果、排ガス処理装置42に至る排気流路43内にはダストが溜まる。このように、成膜装置1において、成膜炉10の排気系統では、排気ガスの排気流路43内に上述したダストがたまりやすい。このダストの清掃のため、図1及び図2に示したように、排気流路43には、フランジ配管431,432を使用している。
排気ポンプ41を利用して成膜炉10内のガスを排気している場合、排気流路43内は負圧になっていることから、仮に、ガス充填部45でフランジ接続部43aを覆っていない場合、フランジ接続部43aにリークが生じると、排気流路43内に酸素や水分が入り込む。原料ガスなどにシランガスといった発火性のガスを利用していると、このように排気流路43内に酸素が入り込んだ場合、発火する可能性もあり危険である。また、原料ガスなどが発火性のガスで無かったとしても、大気が排気流路43内に入り込むことで、化学反応が起こってダストが発生しやすくなる。ダストが発生すれば、排気流路43の掃除の間隔が短くなる場合もあるし、排気ポンプ41の寿命が短くなる場合もある。
これに対して、図1に示した成膜装置1のように、フランジ接続部43aを、ガス充填部45で覆っている構成では、フランジ接続部43aにリークがあったとしても、ガス充填部45内には、不活性ガスが封入されているので、排気流路43内に大気は流入しない。その結果、原料ガスにシランガスといった発火性のガスを利用していても、発火の危険性はない。従って、成膜装置1が、例えば、Si基板又はSiC基板上に、高温環境下において、CVDを利用してSiC膜をエピタキシャル成長させるエピタキシャル成長炉を含むCVD装置であっても、安全にSiC膜を形成できる。特に、成膜炉10がSiC膜を形成するためのエピタキシャル成長炉である場合、ダストが発生しやすいことから、フランジ配管431,432が使用される傾向にある。そのため、フランジ接続部43aにリークがあった場合でも大気の排気流路43内への流入が防止されている排気部40の構成は、成膜装置1がSiC膜を形成するためのCVD装置である場合に、より有効である。
ガス充填部45内に封入されるガスは不活性ガスであることから、フランジ接続部43aから排気流路43内に入り込むガスも、不活性ガスである。その結果、原料ガスが上記発火性のガス以外であっても、そのようなガスが化学反応を起こして更に別のダストを生成しない。そのため、清掃回数の増加を低減できると共に、排気ポンプ41の寿命を長くすることが可能である。
ガス充填部45内の不活性ガスの圧力が大気圧以上であることから、ガス充填部45がフランジ接続部43aに取り外し可能な構造であったとしても、ガス充填部45内に大気が入り込まない。よって、フランジ接続部43aにリークがあったとしても、排気流路43内への大気の流入が確実に防止され得る。
更に、ガス充填部45がガス供給口45a及びガス排気口45bを有しているので、ガス充填部45に不活性ガスを高純度で封入し得る。すなわち、ガス充填部45にガス供給口45aから不活性ガスを供給し、ガス排気口45bからガス充填部45内の不活性ガスを含むガスを排出することを繰り返すことによって、ガス充填部45内から不活性ガス以外のガスを除去できる。そのため、ガス充填部45から大気を確実に除外して、ガス充填部45を不活性ガスで満たし得る。従って、フランジ接続部43aにリークがあったとしても、排気流路43内への大気の流入が確実に防止され得る。
ガス充填部45に不活性ガスを封入しているので、ガス充填部45内の不活性ガスの圧力の調整が容易である。
図1に示した排気部40のように、排気部40が、圧力計49、警報機50、及び、ガス量調整部51を備えている形態では、フランジ接続部43aにリークが生じると、圧力計49の計測結果の値が低下する。圧力計49の示す値が、所定の閾値を超えて低下すると、警報機50が鳴る。その結果、成膜装置1の操作者が圧力計49の計測結果を常にチェックしていなくても、フランジ接続部43aにおけるリークの有無を素早く検知できる。更に、圧力計49の計測結果が所定の閾値を超えて低下すると、ガス量調整部51が、バルブ471,481を制御して、ガス充填部45内の圧力が所定の閾値以上になるように、不活性ガスのガス充填部45への供給量又はガス充填部45からの排出量を調整する。そのため、成膜装置1の操作者が成膜装置1から離れていても、排気流路43内に大気が入り込むことを自動的に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
ガス充填部45に不活性ガスが封入されている形態に限定されず、ガス充填部45内の不活性ガスの圧力が大気圧以上となるように、不活性ガスがガス供給口45aからガス排気口45bに向けて連続的に通過する形態でもよい。このような不活性ガスのフロー状態では、バルブ471,481の開閉量を調整することによって、例えば、排出量が供給量より小さくなるようにすることによって、ガス充填部45内の不活性ガスの圧力を大気圧以上とし得る。更に、ガス充填部45内のガスは排気されながら、連続的に流れ込んでくる不活性ガスでガス充填部45内は満たされる。そのため、仮に、ガス充填部45内に大気が入り込んでも、その大気はすぐ排出され、ガス充填部45内のガスを不活性ガスとし得る。このように、不活性ガスがフロー状態であっても、フランジ接続部43aの周囲は不活性ガスで満たされるので、フランジ接続部43aにリークが生じても、フランジ配管431,432内に大気が流入することはない。
ガス充填部45内への不活性ガスの供給量を調整する構成及びガス充填部45内から排出されるガスの排出量を調整する構成は、不活性ガス供給管47及びガス排気管48にバルブ471,481を取り付けた構成に限定されない。例えば、不活性ガス供給管47及びガス排気管48にバルブ471,481を取り付ける代わりに、ガス供給口45a及びガス排気口45bに開閉機構が設けられていてもよい。更に、ガス充填部45は、ガス充填部45内に不活性ガスが大気圧以上で満たされていれば、ガス供給口45a及びガス排気口45bを備えなくてもよい。この場合、例えば、ガス充填部45をフランジ接続部43aに取り付ける際に、ガス充填部45内に不活性ガスを大気圧以上で封入すればよい。
ガス充填部45は、不活性ガスが満たされ得る中空体であれば、箱状のものに限定されない。
圧力計49を備えなくてもよいが、一実施形態として説明した圧力計49を備えた構成では、警報機50及びガス量調整部51の少なくとも一方は備えなくてもよい。警報機50を備えずにガス量調整部51を備える場合には、ガス量調整部51によって、ガス充填部45内の不活性ガスの圧力が大気圧以上に維持されるので、フランジ配管431内への大気の流入を抑制できる。ガス充填部45に対して一つのガス量調整部51を備える一形態を例示したが、ガス充填部45,45にそれぞれガス量調整部51が設けられていてもよい。
逆に、ガス量調整部51を備えずに警報機50を備える構成では、警報機50が鳴った時点で、排気部40の動作を停止させればよい。ガス量調整部51を備えない構成では、バルブ471,481は、電気的に開閉量を調整可能なバルブ(例えば、電磁バルブ等)ではなく、手動で開閉量が調整可能なバルブでもよい。ガス充填部45への不活性ガスの供給量を調整するためにバルブを利用した形態を説明したが、バルブの代わりに、不活性ガス源46が供給量調整機構を備えている場合には、ガス量調整部51は、不活性ガス源46を制御して、供給量を調整すればよい。
警報機50及びガス量調整部51を備えない場合には、圧力計49の計測結果を、成膜装置1の操作者がモニタしておけばよい。警報機50及びガス量調整部51を備えない場合、圧力計49は、計測結果を電気信号で出力するようなデジタル形式のものに限らず、アナログ形式のものでもよい。
上記圧力計49、警報機50及びガス量調整部51を備える形態では、排気部40に含まれるとして説明したが、圧力計49、警報機50及びガス量調整部51は、成膜装置1の構成要素であればよい。
排気流路43は、2つのフランジ配管431がフランジ接続されている構成に限らず、3つ以上のフランジ配管がフランジ接続された構成とし得る。この場合、各フランジ接続部に不活性ガスで満たされたガス充填部で覆われていればよい。排気部40は、排気流路43を備えない形態とすることもできる。例えば、排気ポンプ41に排気ガス処理装置42の機能が付帯している場合には、排気部40は、排気流路43を備えなくてもよい。
1…成膜装置、10…成膜炉、40…排気部、41…排気ポンプ、43a(iは1又は2、以下、同様)…フランジ接続部、43…排気流路、45a…ガス供給口、45b…ガス排気口、45…ガス充填部(中空体)、49…圧力計、50…警報機、51…ガス量調整部、431,432…フランジ配管、431b,432b…フランジ部。

Claims (8)

  1. 原料ガスを利用して膜を形成するための成膜炉と、
    前記成膜炉内のガスを前記成膜炉から排気するための排気流路であって、一端にフランジ部が設けられた複数のフランジ配管をフランジ接続して構成される前記排気流路と、
    前記排気流路における前記フランジ接続の部分を覆う中空体と、
    を備え、
    前記中空体内は、不活性ガスで満たされており、
    前記中空体内の前記不活性ガスの圧力は、大気圧以上である、
    成膜装置。
  2. 前記中空体には、前記不活性ガスを前記中空体内に供給するためのガス供給口と、前記中空体内から前記不活性ガスを排気するためのガス排気口とが形成されている、
    請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記不活性ガスは、前記中空体内に大気圧以上で封入されているか、又は、前記中空体内で大気圧以上となるように前記中空体を連続的に通過する、
    請求項1又は2記載の成膜装置。
  4. 前記中空体内の前記不活性ガスの圧力を計測する圧力計を更に備える、
    請求項1〜3の何れか一項記載の成膜装置。
  5. 前記圧力計に電気的に接続されており、前記圧力計の計測結果が所定の閾値より低下したときに、警報を発する警報機を更に備える、
    請求項4記載の成膜装置。
  6. 前記圧力計に電気的に接続されており、前記圧力計の計測結果が所定の閾値より低下したときに、前記圧力計の計測結果が前記所定の閾値値以上になるように前記中空体内の前記不活性ガスの量を調整するガス量調整部を更に備える、
    請求項4又は5記載の成膜装置。
  7. 前記原料ガスがシランガスである、
    請求項1〜6の何れか一項記載の成膜装置。
  8. 前記成膜炉は、SiC膜をCVDによってエピタキシャル成長させるためのエピタキシャル成長炉である、請求項1〜7の何れか一項記載の成膜装置。
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