JP2013133322A - 酸化ldl結合阻害剤組成物 - Google Patents

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康弘 新家
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聡 土井
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Taiji Matsukawa
泰治 松川
Takeki Matsui
雄毅 松居
Yasumasa Yamada
泰正 山田
Ichiro Yamada
一郎 山田
Tatsuya Sawamura
達也 沢村
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Abstract

【課題】心血管病予防薬又は治療薬の提供。
【解決手段】例えば次式(2)
Figure 2013133322

で代表される化合物からなる組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、レクチン様酸化低密度リポ蛋白質受容体であるLOX−1への酸化LDLの結合を阻害する薬剤組成物、及び該酸化LDL結合阻害剤組成物を含有する食品組成物、並びに心血管病又は癌の予防又は治療薬に関する。
近年、日本をはじめとする東アジアでは急激な社会の高齢化が進んでいる。さらに、医療技術の向上、国民の長寿化に伴い、医療費の中心は従来の急性疾患より、慢性疾患の治療へとシフトしつつある。
日本国厚生労働省の最近の人口動態統計によると、日本における疾患別死亡者の1位が悪性新生物(腫瘍及び癌)、2位が心疾患、3位が脳血管疾患となっているが、心疾患と脳血管疾患による死亡者の合計は全体の約27%であり、これは悪性新生物の死亡者割合である約30%にほぼ匹敵する(平成20年(2008年))。悪性新生物の対処方法に関しては、その発症プロセスから考慮すると早期発見・早期治療が重要であり、臨床学的なアプローチが望ましいとされる。一方、心疾患・脳血管疾患については、生活習慣病に起因する、慢性的な疾患である肥満症・動脈硬化症の下流に位置する疾患であり、その治療も長期間わたるものである。つまり、先に述べたように医療出費の中心が慢性疾患の治療へとシフトしていることが統計的にも現れている。
慢性的な疾患に対しては治療法として、長期投薬による治療と日常生活習慣への指導という形での対処法が一般的であるが、疾患の特性から、日常的に摂取可能な形態を用いる食品からの予防学的なアプローチが可能なプロセスであり、むしろ、このようなプロセスでの対処方法が望ましい。
心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患の危険因子として、低密度リポタンパク質(LDL)が知られている。元来LDLは血漿脂質の運搬に必要な脂質蛋白質複合体であるが、酸化を受け易い不飽和脂肪酸を多く含み、容易に酸化的修飾を受ける。この酸化型のLDL(酸化LDL)が血管内皮細胞の機能変化を引き起こし、病的生理活性を担う重要な因子であることが近年わかりつつある。
酸化LDLによる血管内皮細胞への作用を媒介する受容体として、レクチン様酸化低密度リポ蛋白質受容体(LOX−1)が本発明者の一人である沢村 達也氏により血管内皮細胞より初めて分離同定された(非特許文献1)。その後の研究により、LOX−1は内皮細胞のみならず、マクロファージ、血小板、血管平滑筋細胞などにおいても発現が確認されている(非特許文献2〜4)。
LOX−1の発現は、糖尿病、高血圧、高脂血症などで増加しており、また、沢村 達也氏により作成された抗LOX−1抗体(抗ヒトLOX−1マウスモノクローナル抗体TS92)は酸化LDLとLOX−1との結合を阻害することにより酸化LDLによる内皮依存性弛緩反応の低下を回復し、さらに、心筋梗塞後の梗塞巣の形成やバルーン傷害後の血管内膜肥厚を抑制する。血栓の形成や、エンドトキシン起因性炎症作用、脳卒中の発症にもLOX−1の関与が示唆されており、LOX−1が心血管病の発症において様々なレベルで関与していることが想定されている(非特許文献2、5〜10)。
例えば、LOX−1へのリガンドの結合を阻害することを目的とした発明は本発明者の一人である沢村 達也氏より酸化LDL受容体に対する抗体を利用した医薬組成物が報告されている(特許文献1)。
一方、慢性疾患の一つである動脈硬化症に対する効能を主張する化合物について、これまでに報告がされている。例えば、特許文献2ではプロアントシアニジンを含む血栓形成抑制剤又は血小板凝集抑制剤を報告しており、また、本発明者の一人である沢村達也氏もLOX−1アンタゴニスト活性を有するポリフェノールとしてプロアントシアニジンを報告している(特許文献3)が、プロアントシアニジンは複数のフラボノイド単位が重合した縮合型タンニンであり、分子量が比較的大きいものである。これら高分子化合物は効能が見られたとしても特に経口からの摂取では有効成分の吸収面において非常に効率が悪く、事実、確実なに効果を発現するには、実施例のマウスの結果から換算して、成人男性60kgに対しては一日24gの有効成分を含む血栓形成抑制剤又は血小板凝集抑制剤を摂取し続ける必要がある。また、プロアントシアニジンについては血糖若しくは血圧の上昇を抑制する効果、血中アディポネクチン濃度上昇効果などの報告もなされている(特許文献4,5)。また、動脈硬化症において発生の見られる線維性肥厚を防ぐ目的で没食子酸エステルの有効量を含む線維化抑制剤の報告も存在する(特許文献6)。しかしながら、特許文献6には没食子酸とフラボノイドとのエステルについて記載されているものの、この化合物とLOX−1との関連については記載がなく不明である。
また、フラボノイドの一種であるカテキンやエピカテキンによる血管系機能改善も報告されている(特許文献7)が、特許文献7において言及されているカテキンやエピカテキンの没食子酸エステル化合物についてはLOX−1との関連性について詳細な検討が実施されていない。加えて、フラボノイドは鉄イオンや銅イオンなどの金属イオンとキレートを形成することでラジカルの形成やその伝播を抑制する(非特許文献11、12)ことが知られているが、キレートを形成したフラボノイドが受容体へ作用する報告は見られない。
その他、没食子酸エステルを含有する物としての緑茶の抽出物と動脈硬化に関する報告がいくつかなされているが、LOX−1との関連性については一切の検討がなされていない。例えば、血清コレステロール値を低下させる効果を特許文献8〜11などで報告されているが、いずれも、腸管でのコレステロールの吸収を阻害することを目的としており、そもそも、ヒトを含む動物は自身にコレステロール合成経路を持ち合わせる中、腸管でのコレステロールの吸収を阻害することでの動脈硬化効果は非常に限定的であると推測される。
加えて、近年、血中コレステロール値と動脈硬化の因果関係について、日本脂質栄養学会が従来の見解と異なった新たなガイドラインを発表するなど(非特許文献13)、必ずしも血中コレステロール値の低下が動脈硬化の予防、更には心血管病の根源的な予防の効果があるとは言い切れていないのが現状である。
特開2010−180212号公報 特開2004−238289号公報 特開2011−006326号公報 特開2003−212783号公報 特開2006−182706号公報 特開平5−271067号公報 特表2009−501161号公報 特開昭60−156614号公報 特開昭62−30711号公報 特許第2812682号公報 特開2004−262927号公報
Sawamura T, et al., Nature, 386:73 ‐77,(1997) Chen M, et al., Biochem Biophys Re s Commun, 282:153‐158 (2001) Kataoka H, et al., Arterioscler Th romb Vasc Biol, 21:955‐960(2001) Yoshida H, et al., Biochem J, 334: 9‐13(1998) Mehta JL, et al., Cir Res 100(11)1 634‐1642(2007) Li et al., J.Pharmacol. Exp. Ther. , 302:601‐605(2002) Hinagata et al., Cardiovasc Res, 6 9:263‐271(2006) Kakutani M., et al., Proc Natl Aca d Sci USA. 97:360‐364(2000) Honjo M., et al., Proc Natl Acad S ci USA. 100:1274‐1279(2003) Inoue N., et al., Clin Chem. 2010 Apr;56(4):550‐558 Pietta PG,J Nat Prod. 2000, 63, 1 035−1042 Heather A. Hirsch, et al., Cancer Cell, 17, 348‐361(2010) 長寿のためのコレステロールガイドライン2010年度版 中日出版社
本発明は、上記の背景技術を鑑みてなされたものであり、心血管病の根源的な予防、治療を目標とし、血管内皮細胞、マクロファージなどで発現されている酸化LDL受容体であるLOX-1と酸化LDL及びその他LOX−1とリガンドとの結合を阻害する、安全性が高い薬剤組成物、該組成物を含有する心血管病予防薬又は治療薬及び食品組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、様々な天然物よりLOX−1の酸化LDL結合能を阻害する成分を鋭意探索した。その結果、フラボノイド没食子酸エステルの中より、本目的の作用の強い化合物を発見し、さらに、2価の遷移金属イオン化合物がフラボノイド没食子酸エステルの結合阻害活性の強化に必須であることを見出し、本発明が完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、
〔1〕下記式(1):
Figure 2013133322
(式中、R1〜R4はH又は−CH3、R5〜R8はH、−OH又は−OCH3であり、R1〜R4はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよく、R5〜R8はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよい。)
で示されるフラボノイド没食子酸エステルと、2価の遷移金属イオン化合物とを含有する酸化LDL結合阻害剤組成物、
〔2〕前記式(1)において、R1、R4がHである前記〔1〕記載の酸化LDL結合阻害剤組成物、
〔3〕前記フラボノイド没食子酸エステルが下記式(2):
Figure 2013133322
で示されるエピカテキンガレート(ECg)び/又は下記式(3):
Figure 2013133322
で示されるカテキンガレート(Cg)である前記〔1〕又は〔2〕記載の酸化LDL結合阻害剤組成物、
〔4〕前記2価の遷移金属イオンが、鉄イオン又は銅イオンである前記〔1〕〜〔3〕いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物、
〔5〕前記〔1〕〜〔4〕いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物を含有する心血管病予防又は治療薬、
〔6〕前記〔1〕〜〔4〕いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物を含有する食品組成物、
に関する。
なお、本発明において、酸化LDL結合阻害作用は、レクチン様酸化低密度リポ蛋白質受容体であるLOX-1への酸化LDLの結合を阻害する作用を意味し、具体的には、後述の実施例に記載のような方法で酸化LDL結合阻害作用を評価する。
また、本発明において、心血管病としては、心臓・血管における疾患を意味しており、例えば、脳卒中、心筋梗塞、血栓症疾患、炎症性疾患などが挙げられる。
本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物を用いることで、LOX−1への酸化LDLの結合を阻害して、LOX−1を介した酸化LDLの血管内皮細胞、マクロファージ、平滑筋細胞などの細胞内への取り込みを阻害することができる。また、酸化LDL結合阻害剤組成物の有効成分である式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルの優れた加工適性から食品組成物や医薬品への応用が容易であり、安価且つ安全にLOX−1を介した心血管病を治療又は予防するという効果が奏される。
図1は、実施例1における、ECg及び各金属イオンの存在下のhLOX−1タンパク質(ヒト由来組換え型LOX−1タンパク質)に対する酸化LDL結合阻害能の結果を示すグラフである。縦軸は化合物未添加の場合の酸化LDL結合能を100とした場合の、各化合物が有する酸化LDL結合阻害能の相対値を示す。相対値が低いほど酸化LDL結合阻害能が高いことを示す。 図2は、実施例2におけるECg及び2価遷移金属イオンの存在下でのhLOX−1に対する酸化LDL結合阻害能の結果を示すグラフである。 図3は実施例3における2価の遷移金属イオン存在下でのECg又はCgのhLOX−1に対する酸化LDL結合阻害能の結果を示すグラフである。 図4は実施例4における各フラボノイド没食子酸エステル及び2価遷移金属イオン存在下でのhLOX−1に対する酸化LDL結合阻害能の結果を示すグラフである。
本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物は、有効成分として式(1):
Figure 2013133322
(式中、R1〜R4はH又は−CH3、R5〜R8はH、−OH又は−OCH3であり、R1〜R4はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよく、R5〜R8はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよい。)
で示されるフラボノイド没食子酸エステルと、2価の遷移金属イオン化合物とを含有する組成物である。
前記フラボノイド没食子酸エステルは、フラボノイドと、没食子酸とのエステル化合物である。
本発明では、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルを有効成分として用いることで、例えば、プロアントシアニンのような重合体に比べると、単量体であるため、投与されたヒトや非ヒト動物の体内に吸収されやすいという利点がある。
前記式中、R1〜R4は、H又は−CH3であり、R1〜R4はそれぞれ同一の基であっても、異なった基であってもよい。また、R5〜R8は、H、−OH又は−OCH3であり、R5〜R8はそれぞれ同一の基であっても、異なった基であってもよい。

中でも、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルとしては、強い酸化LDL結合阻害作用を発現する観点から、R1、R4がHであることが好ましく、R1〜R4がH、R5〜R8がH又は−OHであることがより好ましい。中でも、酸化LDL結合阻害作用を顕著に有する観点から、下記式(2):
Figure 2013133322
で示されるECg及び/又は下記式(3):
Figure 2013133322
で示されるCgであることが好ましい。
前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルの多くはカメリア シネンシス(Camellia sinensis)(茶)をはじめ幅広い植物中に見出される。カメリア シネンシスは、日本を含む世界中において古くから飲料及び食品の原料として様々な形態で長く食されているため、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルは、安全性の点で、問題はない。
ただし、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルはいずれも前記カメリア シネンシス中における含有量が少ない。例えば、天然界で比較的存在量の多いとされるECgにおいてすら、前記カメリア シネンシスに含まれる全主要フラボノイド類中の約10%程度に過ぎない(例えば、村松敬一郎著,茶の科学,朝倉書店,p88)。したがって、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルはいずれも、カテキンなどの他のフラボノイドに比べると、これまで作用の検討が見過ごされてきた化合物群である。
前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルは、そのまま酸化LDL結合阻害剤組成物の有効成分として用いることが好ましいが、本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物では、前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルに加えて、2価の遷移金属イオン化合物を混合する。
前記2価の遷移金属イオン化合物とは、水溶液中で、金属イオンを放出することができる化合物である。前記2価の遷移金属イオン化合物を構成する金属イオンとしては、鉄イオン、銅イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン、コバルトイオン、マンガンイオン、銀イオンなどが挙げられるが、酸化LDL結合阻害作用に優れる観点から、鉄イオン、銅イオンが好ましい。
前記イオン性化合物としては、具体的には、前記2価の遷移金属の硫酸塩、硝酸塩、塩化物、硫化物、水酸化物などが挙げられるが特に限定はない。
本発明において、前記2価の遷移金属イオン化合物は、イオン性化合物を前記フラボノイド没食子酸エステルと混合すればよい。
前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステル及び2価の遷移金属イオン化合物の酸化LDL結合阻害剤組成物中における量は、有効成分として作用効果が奏される量であればよく、前記2成分のみで調製されていてもよく、他の成分を含有していてもよく、特に限定はない。
また、酸化LDL結合阻害剤組成物中における前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステルと2価の遷移金属イオンとのモル比は、LOX−1への酸化LDL結合阻害作用を奏する観点から、100:1〜1:10の範囲であることが好ましい。
なお、前記2価の遷移金属イオン化合物のモル比は、使用するイオン性化合物中の遷移金属の量を換算して算出すればよい。
本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物は、前記前記式(1)で示されるフラボノイド没食子酸エステル及び2価の遷移金属イオン化合物以外にも必要に応じて他の成分を配合してもよい。
前記の成分としては、例えば、ショ糖等の糖類、マルチトール等の糖アルコールで糖衣を施したり、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等でコーティングを施してもよいし、胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。また、食品の場合には、水、アルコール、澱粉質、蛋白質、繊維質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、着香料、着色料、甘味料、調味料、安定剤、防腐剤、乳化剤のような食品に通常配合される原料又は素材と組み合わせることなどが挙げられる。
また、本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物は、食品、医薬品などの組成物に、公知の技術を用いて、配合することができる。この場合、本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物をそのまま用いてもよいが、各種基材に配合してもよい。基材の種類は特に限定されるものではなく、適時設定すればよいが、例えば、錠剤、カプセル、飴、グミあるいはドリンクなどの経口投与基材が、食品などに簡易に配合できる観点から好ましい。
食品組成物としては、一般食品として、種々の食品原料に前記酸化LDL結合阻害剤組成物の所望量を加え、通常の製造方法により加工することにより、また、健康食品、機能性食品として、食べ易い状態にして使用することができる。
医薬品組成物としては、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤、液剤などが挙げられ、これらは増量剤、賦形剤、潤沢剤、崩壊剤、結合剤、矯味矯臭剤などと共に通常の方法に従って製剤すればよい。これらの医薬品組成物は、心血管病の予防薬又は治療薬として使用される。
本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物の1日あたりの投与量は、症状、身長、体重、年齢などにより異なるが、成人1人あたりの摂取量が、1〜2000mg/kg・日、好ましくは1〜100mg/kg・日となるように、1回ないし数回に分けてヒトや非ヒト動物などの被検体に投与するのがよい。
本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物は、ヒトや非ヒト動物(例えば、サル、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ロバ、ラクダ、ウサギ、イヌ、ネコ、ネズミ、マウス、モルモットなどの哺乳動物、ニワトリ、アヒル、ガチョウなどの鳥類)に投与することで、心血管病を予防/治療することが期待できる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の主旨はこれらによって制限されるものではない。
(実施例1)
各種の2価の遷移金属イオン存在下でのECgの酸化LDL結合阻害作用を組換えhLOX−1タンパク質を用いて評価を行った。
2価の遷移金属イオン化合物としては、FeSO4、CuSO4、NiSO4、ZnSO4、CoCl2及びMnSO4を使用した。
組換えhLOX−1タンパク質は、ヒト由来LOX−1の細胞外ドメインである。human LOX−1 cDNA(ジーンバンク:NM002543)のうち、細胞外ドメイン(ex−hLOX−1)をコードする領域(61〜273番目の塩基配列)を、定法に従い発現、精製し得たものを使用した。組換えhLOX−1タンパク質は酸化LDLに対する結合能力を有していることを確認し、以下のELISAによる試験用LOX−1標品として用いることにした。
ELISA(Enzyme Linked Immunosorbent Assay:酵素免疫測定法)は、マキシソープ・イムノプレート(96ウェルタイプ、NUNC製)を用いて行った。上記のように精製した組換えhLOX−1タンパク質を5μg/mLとなるようにPBS(−)バッファーで調整し、50μLずつ各ウェルにアプライした。4℃で1晩静置後、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×2回で洗浄し、20%イムノブロックを含むPBS(−)バッファー300μLを各ウェルにアプライした。25℃で2時間静置した後に、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×2回で洗浄し、2μM ECg/10mM HEPES/150mM NaClバッファーで各遷移金属イオン濃度が3μMとなるように調整した各精製サンプルを50μLずつ各ウェルにアプライした。4℃で1時間静置した後に、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×3回で洗浄し、1μg/mLとなるように10mM HEPES/150 mM NaCl/0.1% BSAで調整した酸化LDLを各ウェルにアプライした。4℃で1時間静置した後に、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×3回で洗浄し、Anti−ApoB HUC20抗体を10mM HEPES/150 mM NaCl/0.1% BSAで適当量希釈し、50μLずつ各ウェルにアプライした。室温で1時間の静置後、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×3回で洗浄し、Donkey anti−chicken IgY抗体を10mM HEPES/150 mM NaCl/0.1% BSAで適当量希釈し、50μLずつ各ウェルにアプライした。室温で1時間の静置後、PBS(−)バッファーで各ウェルを400μL×5回で洗浄し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンヂジン(TMB)ペルオキシダーゼ−酵素免疫測定(EIA)−基質−キット試薬(Bio−rad社製)を50μLずつ各ウェルにアプライした。適当な反応時間後に、0.5M H2SO4を50μLずつ各ウェルにアプライして反応を停止させた。最終的に450nmで検出を行い、酸化LDL結合阻害活性(LOX‐1に対する酸化LDL結合阻害率)を定量した。図1に結果を示す。
その結果、図1に示すように、酸化LDLの結合率が100%である場合(図中、「100%binding」)と比べると、鉄イオン、銅イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン存在下でLOX−1への酸化LDL結合阻害活性が見いだされた。中でも、鉄イオン存在下に最も優れた酸化LDL結合阻害活性が見いだされた。これは金属イオン化合物無添加時(図中「no metal」)よりも優れた活性である。同様に、銅イオンにおいても優れた酸化LDL結合阻害活性が見いだされた。このことから鉄イオン及び銅イオンの存在がECgの酸化LDL結合阻害剤組成物として有用であることが示された。
なお、前記ECgのかわりに、Cgを用いた場合でも、鉄イオン、銅イオンの存在下で、酸化LDL結合阻害作用が確認された。
(実施例2)
ECg及び2価遷移金属イオンの存在下でのhLOX−1に対する酸化LDL結合阻害能の評価を行った。
評価方法では、2価の遷移金属イオンとして0.1μM〜100μMの2価の鉄又は銅イオンが存在するように調整した以外は、実施例1と同様に行った。結果を図2に示す。
図2の結果より、2μMのECgを用いる場合、鉄イオン0.1μM〜100μM存在下で、LOX−1への酸化LDL結合阻害活性が示されることが見出された。また、2μMのECgを用いる場合、銅イオン0.1μM〜100μM存在下、特に1μM〜10μMで、LOX−1への酸化LDL結合阻害活性が示されることが見出された。
また、2μMのECgを用いる場合、銅イオン3μM〜10μM存在下で、LOX−1への酸化LDL結合阻害活性が示されることが見出された。
したって、金属イオンの種類により、少しずれがあるものの、フラボノイド没食子酸エステルと2価の金属イオンとのモル比は、鉄イオンの場合、20:3〜2:10が好ましく、2:3〜2:10が好ましいことがわかる。
(実施例3)
2価の遷移金属イオン存在下でのECg又はCgのhLOX−1に対する酸化LDL結合阻害能の評価を行った。
評価方法は、2価の遷移金属イオンとして2価の鉄イオンを用い、ECg又はCgを0.03μM〜10μMの濃度で用いた以外は実施例1に準じて行った。結果を図3に示す。
図3の結果より、ECg及びCgは、0.1μM以上の濃度で優れた阻害活性を示すことが見出された。
(実施例4)
ECg類縁体によるLOX−1への酸化LDL結合阻害作用を以下のようにして調べた。
下記フラバン骨格:
Figure 2013133322
において、C環に没食子酸エステル構造を持つ、フラボノイド没食子酸エステルであるECg及びECgの類縁体4種(式:
Figure 2013133322
で表されるECg3’−O−Me、ECg4’−O−Me、ECg3’’−O−Me、ECg4’’O−Me)のLOX−1に対する酸化LDL結合阻害作用を評価した。
なお、評価方法では、金属イオンとして2価の鉄イオンを用いた以外は、実施例1に準じて行った。結果を図4に示す。
図4の結果より、ECg3’’−O−Meにも鉄イオン存在下で優れた酸化LDL結合阻害作用が見いだされた。ECg3’’−O−Meの酸化LDL結合阻害作用はECgに比べると低いものの、LOX−1への酸化LDL結合阻害作用を有すると考えられる。このことからECg3’’−O−Meが酸化LDL結合阻害物質として有用であることが示された。
また、前記非特許文献2〜10にはLOX−1が心血管病の発症に関連していることが示されていることから、LOX−1の作用を阻害できる酸化LDL結合阻害剤が動物における心血管病の予防・治療薬として使用できることは十分予想される。
したがって、本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物も、上記のように、酸化LDL受容体であるLOX−1への酸化LDLの結合を阻害する作用に優れ、かつ安全性が高いことから、本発明の酸化LDL結合阻害剤組成物をヒトや非ヒトの哺乳動物などの被検体に継続的に摂取させることにより、血管内皮細胞などの心血管病に関連する細胞への酸化LDLの結合が継続的に阻害されて、ヒト、非ヒト動物における心血管病の関連疾患の発症を抑える予防薬、又は疾患の症状を緩和したりする治療薬として使用することができる。

Claims (6)

  1. 下記式(1):
    Figure 2013133322
    (式中、R1〜R4はH又は−CH3、R5〜R8はH、−OH又は−OCH3であり、R1〜R4はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよく、R5〜R8はそれぞれ同一の基であっても、或いは異なった基でもよい。)
    で示されるフラボノイド没食子酸エステルと2価の遷移金属イオン化合物とを含有する酸化LDL結合阻害剤組成物。
  2. 前記式(1)において、R1、R4がHである請求項1記載の酸化LDL結合阻害剤組成物。
  3. 前記フラボノイド没食子酸エステルが下記式(2):
    Figure 2013133322
    で示されるエピカテキンガレート及び/又は下記式(3):
    Figure 2013133322
    で示されるカテキンガレートである請求項1又は2記載の酸化LDL結合阻害剤組成物。
  4. 前記2価の遷移金属イオン化合物を構成する金属イオンが、鉄イオン又は銅イオンである請求項1〜3いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物を含有する心血管病予防又は治療薬。
  6. 請求項1〜4いずれかに記載の酸化LDL結合阻害剤組成物を含有する食品組成物。
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