JP2013129233A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】サイドウォール部に標章を設けた空気入りタイヤ及びその製造方法において、空気抵抗を低減しながら標章の視認性を向上することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】サイドウォール部2の外表面21に標章10を設けた空気入りタイヤにおいて、標章10が少なくとも1つの表示要素11を含み、該表示要素11のそれぞれがサイドウォール部2の外表面21に対して窪んだ凹部で構成され、且つ表示要素11の内側表面に異色ゴム12を配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気入りタイヤ及びその製造方法に関し、更に詳しくは、空気抵抗を低減しながら標章の視認性を向上することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
一般に、空気入りタイヤのサイドウォール部の外表面には、メーカー名やブランド名等を表示する為に、文字、記号、図形等からなる標章が刻設されている。従来、このような標章として、視認性を高めるためにタイヤ外表面から高く突設するようにしたものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、タイヤ外表面から高く突設する標章は、空気抵抗が大きいという問題があった。そのため、このようなタイヤ外表面に対して突設された標章の代わりに、タイヤ外表面に対して窪んだ標章を用いることが提案されている。しかしながら、このようなタイヤ外表面に対して窪んだ標章は、タイヤ外表面から突設する標章に比べて視認性が悪いと云う問題がある。
また、一方で、標章にサイドウォール部を構成するゴムとは色が異なるゴムを配置して視認性を高めることが為されている(例えば、特許文献2参照)。図8は、サイドウォール部2の表面21から突設するO字状の標章10を示し、この標章10の表面はサイドウォール部2を構成するゴム22とは色が異なる異色ゴム12から構成されている。但し、このような標章10は、以下のように成型されるので、その周縁部にサイドウォール部2を構成するゴム22からなる縁取りを有している。即ち、図9(A)に示すように、グリーンタイヤにおいて、予めサイドウォール部2の内側にサイドウォール部2を構成するゴム22とは色が異なる異色ゴム12が配置される。つまり、サイドウォール部2の外表面21側にゴム22が配置され、その内側に異色ゴム12が配置される。次いで、図9(B)に示すように、成型タイヤにおいて標章10となる部分10’が***するように加硫成型される。その後、図9(C)に示すように、***した部分10’の先端(図9(B)中の点線より上側の部分)を削り取ることで、異色ゴム12が露出した標章10が形成される。このとき、サイドウォール部2の外表面21側のゴム22が標章10の側面に残存するため上述のような縁取りが形成される。
このような標章は、周囲のサイドウォール部とは色が異なるため優れた視認性を得ることが出来るものの、上述のように製造されるため、タイヤ外表面から突出する形態になることが避けられず、上記の空気抵抗の問題は不可避である。更に、上記のように予め異色ゴムを埋設する必要があるため生産性が悪く、更に、多量の異色ゴムを使用するためマテリアルコストが高くなると云う問題がある。
特開2006−256432号公報 特開2009−143403号公報
本発明の目的は、上述する問題点を解決するもので、サイドウォール部に標章を設けた空気入りタイヤ及びその製造方法において、空気抵抗を低減しながら標章の視認性を向上することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部の外表面に標章を設けた空気入りタイヤにおいて、前記標章が少なくとも1つの表示要素を含み、該表示要素のそれぞれが前記サイドウォール部の外表面に対して窪んだ凹部で構成され、且つ該表示要素の内側表面に異色ゴムが配置されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤの製造方法は、上記空気入りタイヤを製造する方法であって、グリーンタイヤ上の標章を設ける領域に少なくとも該標章を包含する大きさを有する異色ゴムを置き、少なくともグリーンタイヤ上の異色ゴムを配置した領域を成型タイヤにおけるサイドウォール部の外表面に対して盛り上がったレイズド部に構成する為の窪み部と該窪み部の内側に位置し成型タイヤにおけるサイドウォール部の外表面に対して窪んだ標章を構成する為の突起部とを有する金型で前記グリーンタイヤを加硫成型し、その後、加硫後の成型タイヤにおいて前記レイズド部を削り取ることでタイヤ外表面よりも窪んだ標章を形成することを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部の外表面に設けられた標章を構成する表示要素がサイドウォール部の外表面に対して窪んだ凹部から構成されているので、空気抵抗を低減することが出来る。その一方で、表示要素の内側表面に異色ゴムが配置されているので、視認性を向上することが出来る。
本発明においては、表示要素の底面に異なる角度の少なくとも2つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーションを形成することが好ましい。このようにセレーションを設けることで、タイヤに光が当たった際に陰影が生じて標章が強調されるため、標章の視認性を更に向上することが出来る。
本発明においては、表示要素のサイドウォール部の外表面からの深さDを0.3mm〜3.0mmにすることが好ましい。このように表示要素の深さDを規定することで、標章の視認性を更に高めることが出来る。
本発明においては、更に、セレーションの表示要素の底面からの高さHを表示要素のサイドウォール部の外表面からの深さDの30%〜60%にすると共に、セレーションを構成するリッジの頂点間のピッチPを0.3mm〜1.5mmにし、且つセレーションを構成するリッジをタイヤ径方向に対して30°〜60°の範囲で傾斜した直線状に形成することが好ましい。このようにセレーションの形態を特定することで、タイヤに光が当たったときに適度な陰影が生じ、また光の入射角度に因らずに適切な陰影が生じる為、標章の視認性を更に向上することが出来る。
本発明においては、異色ゴムとしてサイドウォール部を構成するゴムとは異なる色の白色又は黄色のゴムを使用することが好ましい。このように異色ゴムの色を特定することで、標章の周囲のサイドウォール部のゴムとの対比から標章の視認性を更に向上することが出来る。
本発明においては、標章を複数設けると共に、標章単位で異色ゴムの色を異ならせることが好ましい。このように標章の色を決定することで、複数の標章のそれぞれの対比から標章の視認性を更に高めることが出来る。
一方で、本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、上述のように単にグリーンタイヤ上に異色ゴムを配置すれば良いので、従来の異色ゴムを配置した標章のように異色ゴムをサイドウォール部に埋設する必要が無く、生産性を阻害すること無く標章の視認性を向上する効果を得ることが出来る。また、上述のように異色ゴムは少なくとも標章を包含する大きさを有すれば良いので、異色ゴムの使用量を抑えながら効果的に標章の視認性を向上する効果を得ることが可能になる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの子午線半断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの側面図である。 本発明の標章を構成する表示要素の一例を拡大して示す正面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 本発明の標章を構成する表示要素の他の例を拡大して示す正面図である。 図5のB−B矢視断面図である。 図3のA−A矢視断面図に対応する、本発明の標章の製造方法を示す説明図である。 従来の標章を構成する表示要素の一例を拡大して示す正面図である。 図8のC−C矢視断面図に対応する、従来の標章の製造方法を示す説明図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間には1層のカーカス層4が装架され、これらカーカス層4の端部がビードコア5の周りにタイヤ内側から外側に折り返されている。ビードコア5の外周側にはゴムからなる断面三角形状のビードフィラー6が配置されている。トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、2層のベルト層7がタイヤ全周に亘って配置されている。これらベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。
本発明は、このような一般的な空気入りタイヤに適用されるが、その具体的な構造は上述の基本構造に限定されるものではない。
本発明では、このような空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部2の外表面に文字、記号、図形等からなる標章10が設けられている。この標章10は、図2に示すように、少なくとも1つの表示要素11から構成される。尚、図2の例では、複数の表示要素11を含む標章10が2箇所に設けられている。ここで、表示要素11とは、標章10を構成する文字、記号、図形等自体を意味する。即ち、図2に示される例では、「YOKOHAMA」との文字列からなる標章10に含まれる文字「Y」,「O」,「K」,「H」,「A」,「M」のそれぞれが表示要素11であり、「ABCDE」との文字列からなる標章10に含まれる文字「A」,「B」,「C」,「D」,「E」のそれぞれが表示要素11である。
この表示要素11はいずれも、図3,4に示すようにサイドウォール部2の外表面21に対して窪んだ凹部で構成されている。また、表示要素11の内側表面には周辺のゴム22とは異なる色に着色された異色ゴム12が配置されている。特に、表示要素11の内側表面の全体に異色ゴムが配置されるため、図3,4に示されるように、表示要素11の周縁部(サイドウォール部2の外表面21と凹部との境界)には異色ゴム12からなる輪郭線が形成されることになる。尚、図3,4は、図2に示される「YOKOHAMA」との文字列からなる標章10に含まれる文字「O」を拡大して示すものである。
このように、本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部2の外表面21に設けられた標章10を構成する表示要素11がサイドウォール部2の外表面21に対して窪んだ凹部から構成されているので、従来のサイドウォール部2の外表面21から突設した標章10(図9(C)参照)に比べて、空気抵抗を低減することが出来る。また、表示要素11の内側表面には周辺のゴム22とは異なる色の異色ゴム12が配置されているため、標章10の視認性を向上することが出来る。
表示要素11のサイドウォール部2の外表面21からの深さDは0.3mm〜3.0mmの範囲であることが好ましい。このように表示要素11の深さDを規定することで、標章10の視認性を更に高めることが出来る。このとき、表示要素11の深さDが0.3mmより小さいと、サイドウォール部2の外表面21との高低差が殆んど無いため、視認性を改善する効果が低下する。逆に、表示要素11の深さDが3.0mmよりも大きいと、標章10を設けた部分のゴムゲージが薄くなり過ぎてタイヤの強度が不充分になる。
本発明においては、上述の表示要素11において、更に、図5,6に示すように、表示要素11の底面11bに異なる角度の少なくとも2つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーション13を形成することが好ましい。このようにセレーション13を設けることで、タイヤに光が当たった際に陰影が生じて標章10が強調されるため、標章10の視認性を更に向上することが出来る。尚、このようにセレーション13を設ける場合も、図6に示すように、表示要素11(凹部)の側壁面に位置する異色ゴム12がサイドウォール部2の外表面21側に露出する部分が存在するため、図5,6に示されるように、表示要素11の周縁部(サイドウォール部2の外表面21と凹部との境界)には周辺のゴム22とは異なる色に着色された異色ゴム12からなる輪郭線が形成されることになる。尚、図5,6も、図3,4と同様に、図2に示される「YOKOHAMA」との文字列からなる標章10に含まれる文字「O」を拡大して示すものである。
このようにセレーション13を設ける場合も、表示要素11のサイドウォール部2の外表面21からの深さDは0.3mm〜3.0mmの範囲であることが好ましく、標章10の視認性を更に高める効果が得られる。このとき、表示要素11の深さDが0.3mmより小さいと、サイドウォール部2の外表面21との高低差が殆んど無いため、視認性の改善効果が低下する。逆に、表示要素11の深さDが3.0mmよりも大きいと、標章10を設けた部分のゴムゲージが薄くなり過ぎてタイヤの強度が不充分になる。尚、セレーション13を設けた場合の表示要素11の深さDとは、表示要素11のサイドウォール部2の外表面21からの表示要素11の底面11bまでの深さである。
更に、セレーション13を設ける場合は、表示要素11の底面11bからのセレーション13の高さHを表示要素11の深さDの30%〜60%にすると共に、セレーション13を構成するリッジの頂点間のピッチPを0.3mm〜1.5mmにし、且つセレーション13を構成するリッジをタイヤ径方向Zに対して傾斜する直線状に形成し、その傾斜角度θを30°〜60°の範囲にすることが好ましい。このようにセレーション13の形態を特定することで、タイヤに光が当たったときに適度な陰影が生じ、また光の入射角度に因らずに適切な陰影が生じる為、標章10の視認性を更に向上することが出来る。
このとき、セレーション13の高さHが表示要素11の深さDの30%より小さいと、タイヤに光が当たった際に充分な陰影が生じなくなるため、標章10の視認性を改善する効果が低下する。逆に、セレーション13の高さHが表示要素11の深さDの60%より大きいと、陰影が付き過ぎて、却って標章10の視認性を改善する効果が低下する。また、セレーション13を構成するリッジの頂点間のピッチPが0.3mmより小さいと、セレーション13が細かくなり過ぎて、タイヤに光が当たった際に陰影が付き過ぎて、標章10の視認性を改善する効果が低下する。逆に、セレーション13を構成するリッジの頂点間のピッチPが1.5mmより大きいと、セレーション13が粗過ぎて、タイヤに光が当たった際に充分な陰影が生じなくなり、標章10の視認性を改善する効果が低下する。また、セレーション13のリッジの傾斜角度θが30°より小さいと、光がタイヤ径方向に入射した際に充分な陰影が生じなくなり、標章10の視認性を改善する効果が低下する。逆にセレーション13のリッジの傾斜角度θが60°より大きいと、光がタイヤ径方向に垂直な方向に入射した際に充分な陰影が生じなくなり、標章10の視認性を改善する効果が低下する。
本発明においては、異色ゴム12の色は、サイドウォール部2を構成するゴム22と異なる色であればどのような色であっても構わないが、好ましくは、白色又は黄色であることが好ましい。これにより、一般的に黒色であるサイドウォール部2を構成するゴム22と異色ゴム12との色の違いが明確になるため、これらの対比から標章10の視認性を更に向上することが出来る。
また、本発明においては、図2に示すように、標章10を複数箇所に設ける場合、標章単位で異色ゴム12の色を異ならせることが好ましい。即ち、図2の例では、「YOKOHAMA」との文字列からなる標章10と「ABCDE」との文字列からなる標章10との色が異なるように、2種類の異色ゴム12をそれぞれの標章10に対して用いるようにすることが好ましい。このように標章10の色を決定することで、複数の標章10のそれぞれの対比から標章10の視認性を更に高めることが出来る。
尚、3種類以上の標章10を設ける場合、標章単位で異色ゴム12の色が異なっていれば、全ての異色ゴム12が異なる色である必要は無い。また、好ましくは、隣り合う標章10同士が異なる色の異色ゴム12で構成されていると良い。
上述のような標章10は、以下のようにして製造することが出来る。まず、図7(A)に示すように、グリーンタイヤT上の標章10を設ける領域に、少なくとも設けようとする標章10を包含する大きさを有する異色ゴム12を置く。尚、グリーンタイヤTはゴム22(成型後のタイヤにおけるサイドウォール部2を構成するゴム22)で構成され、このゴム22は一般的には黒色であり、異色ゴム12とは、このゴム22と色が異なるゴムである。次いで、図7(B)に示すように、少なくともグリーンタイヤT上の異色ゴム12を配置した領域を成型後のタイヤにおけるサイドウォール部2の外表面21に対して盛り上がったレイズド部30に構成する為の窪み部30’と、この窪み部30’の内側に位置し成型後のタイヤにおけるサイドウォール部2の外表面21に対して窪んだ標章10を構成する為の突起部10’とを有する金型Mを用いてグリーンタイヤTを加硫成型する。その後、図7(C)に示すように、加硫後の成型タイヤT’においてレイズド部30(図7(B)における点線より上の部分)を削り取り、サイドウォール部2の外表面21よりも窪んだ標章10を形成することが出来る。尚、本発明の標章10はこのように製造されるため、その側壁面にも異色ゴム12が配置されることになり、標章10の周縁部(サイドウォール部2の外表面21と凹部との境界)には異色ゴム12からなる輪郭線が形成されることになる。
この製造方法によれば、上述のように単にグリーンタイヤT上に異色ゴム12を配置すれば良く、従来の異色ゴム12を配置した標章のようにサイドウォール部2の外表面21側のゴム22の内側に異色ゴム12を埋設する必要が無いので、生産性を阻害すること無く標章の視認性を向上する効果を得ることが出来る。また、上述のように異色ゴム12が少なくとも標章10を包含する大きさを有すれば良いので、従来のように異色ゴム12を配置した標章10に比べて異色ゴム12の使用量を低減しながら、効果的に標章10の視認性を向上することが出来る。更に、従来のように異色ゴム12を配置した標章10では、その製法上、周縁部にはサイドウォール部2の外表面21側のゴム22が配置されることになるが、本発明の標章10では、周縁部に異色ゴム12が配置されることになるため、更に視認性を向上することが出来る。
タイヤサイズ195/65R15の空気入りタイヤにおいて、タイヤの基本的な構造を図1で共通にし、サイドウォール部に設ける標章の形態、異色ゴムの有無、異色ゴムの位置、セレーション加工の有無、標章の深さD、セレーションの高さH、セレーションのピッチP、セレーションの角度θ、標章の数、標章の異色ゴムの色をそれぞれ異ならせた従来例1〜2,比較例1,実施例1〜21の24種類の試験タイヤを製作した。
これら24種類の試験タイヤについて、下記の評価方法により視認性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
視認性
各試験タイヤの標章の視認性を目視にて評価した。評価結果は、意識して見ようとしなければ標章に気が付かないものを「1」、意識しなくても標章の存在を確認することが出来るが目にはつかないものを「2」、意識しなくても標章が目につくものを「3」、意識しなくても標章の示す内容が頭に残るものを「4」、意識しなくても標章の示す内容が頭に残り、且つ色タイヤとして印象付けられるものを「5」とする5段階にて示した。評価が「3」以上であれば視認性が優れており、評価が「4」以上のものが特に視認性が優れており好ましい。
Figure 2013129233
Figure 2013129233
表1から判るように、実施例1〜21は、異色ゴムを用いない従来例1,2に比べて視認性を向上することが出来た。また、サイドウォール部の表面から突設する標章に異色ゴムを用いた比較例1は、視認性は向上したものの、表中に示してはいないが、標章がサイドウォール部の表面から突設するため空気抵抗が大きいと云う問題がある。
実施例1〜21の中でも、標章及びセレーションの寸法を好ましい範囲にした例(実施例2,4,5,8,9、12,13,16,17)は、より優れた視認性を得ることが出来た。更に、複数の標章を設けて、これら標章の異色ゴムの色を互いに異ならせた実施例21は、特に優れた視認性を得ることが出来た。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
10 標章
11 表示要素
12 異色ゴム
13 セレーション

Claims (7)

  1. サイドウォール部の外表面に標章を設けた空気入りタイヤにおいて、
    前記標章が少なくとも1つの表示要素を含み、該表示要素のそれぞれが前記サイドウォール部の外表面に対して窪んだ凹部で構成され、且つ該表示要素の内側表面に異色ゴムが配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記表示要素の底面に異なる角度の少なくとも2つの傾斜面を有するリッジの配列で形成されたセレーションを形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記表示要素の前記サイドウォール部の外表面からの深さDを0.3mm〜3.0mmにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記セレーションの前記表示要素の底面からの高さHを前記表示要素の前記サイドウォール部の外表面からの深さDの30%〜60%にすると共に、前記セレーションを構成するリッジの頂点間のピッチPを0.3mm〜1.5mmにし、且つ前記セレーションを構成するリッジをタイヤ径方向に対して30°〜60°の範囲で傾斜した直線状に形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記異色ゴムとしてサイドウォール部を構成するゴムとは異なる色の白色又は黄色のゴムを使用したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記標章を複数設けると共に、前記標章単位で前記異色ゴムの色を異ならせたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤを製造する方法であって、グリーンタイヤ上の標章を設ける領域に少なくとも該標章を包含する大きさを有する異色ゴムを置き、少なくともグリーンタイヤ上の異色ゴムを配置した領域を成型タイヤにおけるサイドウォール部の外表面に対して盛り上がったレイズド部に構成する為の窪み部と該窪み部の内側に位置し成型タイヤにおけるサイドウォール部の外表面に対して窪んだ標章を構成する為の突起部とを有する金型で前記グリーンタイヤを加硫成型し、その後、加硫後の成型タイヤにおいて前記レイズド部を削り取ることでタイヤ外表面よりも窪んだ標章を形成することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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